(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025039006
(43)【公開日】2025-03-21
(54)【発明の名称】日記生成システム及び日記生成方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20250313BHJP
A01K 29/00 20060101ALI20250313BHJP
G06F 40/56 20200101ALI20250313BHJP
【FI】
G06Q50/10
A01K29/00 B
G06F40/56
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023145727
(22)【出願日】2023-09-08
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】518247173
【氏名又は名称】株式会社RABO
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】伊豫 愉芸子
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ペットの活動に加えてペットの心理を示すペットの日記生成システム及び日記生成方法を提供する。
【解決手段】ペットのオーナーが、ペットの活動及び心理の両者を把握できる日記生成システムであって、サーバは、ペットのオーナーの基本情報と、ペットの生体情報とから、ペットの日記を生成するためのプロンプトを生成するプロンプト生成部と、生成されたプロンプトに基づき、ペットの日記を生成する日記生成部と、生成されたペットの日記をペットのオーナーに出力する出力部と、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペットのオーナーの基本情報と、前記ペットの生体情報とから、前記ペットの日記を生成するためのプロンプトを生成するプロンプト生成部と、
前記生成されたプロンプトに基づき、前記ペットの日記を生成する日記生成部と、
前記生成されたペットの日記を前記ペットのオーナーに出力する出力部と、
を含む日記生成システム。
【請求項2】
前記基本情報は、前記日記で使用される前記ペットの一人称、前記ペットの性格、及び、前記日記を生成したい日のうちの少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載の日記生成システム。
【請求項3】
前記ペットが居住する空間に設置され、または前記ペットに装着されており、前記ペットから前記生体情報を取得する取得部を更に含む、
請求項1に記載の日記生成システム。
【請求項4】
前記プロンプト生成部は、前記日記が前記ペットの活動及び心理を含むように生成することを指示する前記プロンプトを生成する、
請求項1に記載の日記生成システム。
【請求項5】
前記日記生成部は、前記日記の生成を、自然言語処理技術に基づき行う、
請求項1に記載の日記生成システム。
【請求項6】
ペットのオーナーの基本情報と、前記ペットの生体情報とから、前記ペットの日記を生成するためのプロンプトを生成するプロンプト生成工程と、
前記生成されたプロンプトに基づき、前記ペットの日記を生成する日記生成工程と、
前記生成されたペットの日記を前記ペットのオーナーに出力する出力工程と、
を含む日記生成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、日記生成システム及び日記生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ペット(例えば、猫)の飼い主は、サーバが前記ペットに装着されたセンサから受信する測定データに基づき生成する所定期間の行動データを受信することにより、前記ペットの行動を把握する(例えば、以下の特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した飼い主は、上記した行動データによっては、上記したペットの行動を把握することができても、前記ペットの、例えば、感情及び心理までをも把握することができなかった。
【0005】
本開示の目的は、ペットの活動に加えてペットの心理を示すペットの日記を提供する日記生成システム及び日記生成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決すべく、本開示に係る日記生成システムは、ペットのオーナーの基本情報と、前記ペットの生体情報とから、前記ペットの日記を生成するためのプロンプトを生成するプロンプト生成部と、前記生成されたプロンプトに基づき、前記ペットの日記を生成する日記生成部と、前記生成されたペットの日記を前記ペットのオーナーに出力する出力部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る日記生成システムによれば、前記ペットのオーナーは、前記ペットの活動及び心理の両者を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態の日記生成システムNSSの構成を示す。
【
図2】実施形態のオーナー用装置OSの構成を示す。
【
図5】実施形態のオーナー情報テーブルOJTを示す。
【
図6】実施形態のペット情報テーブルPJTを示す。
【
図10】実施形態の健康相談システムKSSの動作を示す。
【
図13】オーナー用装置OS、ペット用装置PS、及びサーバSVのハードウェアによる構成を示す。
【
図14】オーナー用装置OS、ペット用装置PS、及びサーバSVのソフトウェアによる実現に基づくハードウェアの構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〈実施形態〉
以下、本開示に係る日記生成システムNSSの実施形態について説明する。
【0010】
〈実施形態の構成〉
〈日記生成システムNSSの構成〉
図1は、実施形態の日記生成システムNSSの構成を示す。
【0011】
実施形態の日記生成システムNSSは、
図1に示されるように、例えば、オーナーOW1の基本情報KJ及びペットPE1の生体情報SJを用いてペットPE1の日記NKを生成すべく、オーナー用装置OS1~OSm(mは、1以上の整数)と、ペット用装置PS1~PSn(nは、1以上の整数)と、サーバSVと、を含む。オーナー用装置OS1~OSm、ペット用装置PS1~PSn、及び、サーバSVは、
図1に示されるように、ネットワークNW(例えば、インターネット)を介して、相互に接続されている。ここで、オーナー用装置OS1~OSm、ペット用装置PS1~PSn、及びサーバSV間の通信は、例えば、暗号を用いることにより、秘匿性が確保されていることが望ましい。
【0012】
オーナー用装置OS1~OSmは、ペットPE1~PEnの飼い主(ペットオーナー)であるオーナーOW1~OWmにより使用される。
【0013】
ペット用装置PS1~PSnは、例えば、ペットPE1~PEnが居住する空間(例えば、住宅内の居室)に設置され、または、ペットPE1~PEnの身体(例えば、首、脚)に装着される。
【0014】
以下では、説明及び理解を容易にすべく、例えば、複数の同一の装置を1つの名称で総称することがあり、例えば、オーナー用装置OS1~OSmをオーナー用装置OSと総称することがある。
【0015】
〈オーナー用装置OSの構成〉
図2は、実施形態のオーナー用装置OSの構成を示す。
【0016】
実施形態のオーナー用装置OSは、
図2に示されるように、入出力部NY(OS)と、処理部SY(OS)と、記憶部KI(OS)と、通信部TU(OS)と、を有する。
【0017】
入出力部NY(OS)は、オーナーOWが、基本情報KJ(例えば、日記NKで使用されるペットPEの一人称、ペットPEの性格、日記NKを生成することを希望する日付)を入力するために用いられ、また、日記NKをオーナーOWに出力するために用いられる。入出力部NY(OS)は、例えば、キーボード、マウス、マイク、液晶モニター、プリンタ、スピーカである。
【0018】
処理部SY(OS)は、例えば、上記した基本情報KJの入力、及び、上記した日記NKの出力に関連する処理を行う。
【0019】
記憶部KI(OS)は、例えば、処理部SY(OS)の処理に必要なデータを記憶する。
【0020】
通信部TU(OS)は、ネットワークNWを介した通信を行い、例えば、上記した基本情報KJをサーバSVへ送信し、また、上記した日記NKをサーバSVから受信する。
【0021】
〈ペット用装置PSの構成〉
図3は、実施形態のペット用装置PSの構成を示す。
【0022】
実施形態のペット用装置PSは、
図3に示されるように、取得部SH(PS)と、処理部SY(PS)と、記憶部KI(PS)と、通信部TU(PS)と、を有する。
【0023】
取得部SH(PS)は、ペットPEから生体情報SJ(例えば、体重、心拍数、活動量)を取得する。取得部SH(PS)は、例えば、上記した体重、心拍数、活動量を取得するための体重計及び各種のセンサから構成される。
【0024】
処理部SY(PS)は、例えば、上記した生体情報SJを取得することに関連する処理を行う。
【0025】
記憶部KI(PS)は、例えば、取得部SH(PS)の取得、処理部SY(PS)の処理に必要なデータを記憶する。
【0026】
通信部TU(PS)は、ネットワークNWを介した通信を行い、例えば、上記した生体情報SJをサーバSVへ送信する。
【0027】
〈サーバSVの構成〉
図4は、実施形態のサーバSVの構成を示す。
【0028】
実施形態のサーバSVは、
図4に示されるように、記憶部KI(SV)と、処理部SY(SV)と、通信部TU(SV)と、を含む。ここで、サーバSVは、例えば、汎用型であるか特定用途型であるかを問わず、また、クラウド型であるかオンプレミス型であるかを問わない。
【0029】
記憶部KI(SV)は、
図4に示されるように、オーナー情報テーブルOJTと、ペット情報テーブルPJTと、基本情報テーブルKJTと、生体情報テーブルSJTと、日記テーブルNKTと、を記憶する。
【0030】
図5は、実施形態のオーナー情報テーブルOJTを示す。
【0031】
図6は、実施形態のペット情報テーブルPJTを示す。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
実施形態のオーナー情報テーブルOJTは、
図5に示されるように、オーナーOW毎に、例えば、オーナーOW1、オーナーOW2、オーナーOW3、、、毎に、例えば、オーナー名、オーナーID、パスワード、連絡先等から構成されている。これらのうち、オーナーID、パスワードは、オーナーOWが、オーナー用装置OSを用いてサーバSVとやりとりするためのログインのときに、オーナーOWを認証するために用いられる。
【0036】
実施形態のペット情報テーブルPJTは、
図6に示されるように、ペットPE毎に、例えば、ペットPE1、ペットPE2、ペットPE3、、、毎に、例えば、ペット名、ペットID、オーナーID、ペットの種類(例えば、犬、猫、鳥)から構成されている。これらのうち、ペットID及びオーナーIDは、ペットPEと当該ペットPEの飼い主であるオーナーOWとを予め紐付けて登録しておくために用いられる。これにより、例えば、オーナーOW1が、オーナーOW1が所有していないペット(例えば、ペットPE2)の日記NKを入手することを防止することができる。
【0037】
実施形態の基本情報テーブルKJTは、
図7に示されるように、基本情報KJ毎に、例えば、オーナー用装置OSから受信する基本情報KJa、基本情報KJb、基本情報KJc、、、毎に、例えば、オーナーID、ペットID、ペットの一人称、ペットの性格、日記の生成日から構成されている。
【0038】
例えば、オーナー用装置OS1から受信される基本情報KJaに含まれるオーナーIDであるオーナーOW1、及び、ペット用装置PS2から受信される生体情報SJbに含まれるペットIDであるペットPE2の組み合わせ、即ち、「オーナーOW1とペットPE2との組み合わせ」が、ペット情報テーブルPJTに予め紐付けて登録されている、例えば、「オーナーOW1とペットPE1との組み合わせ」と相違するときには、上述したように、オーナーOW1は、ペットPE2の日記NKを入手することができないことになる。
【0039】
実施形態の生体情報テーブルSJTは、
図8に示されるように、生体情報SJ毎に、例えば、ペット用装置PSから受信する生体情報SJa、生体情報SJb、生体情報SJc、、、毎に、例えば、ペットID、取得日時、体重、心拍数、活動量から構成されている。これらのうち、ペットIDは、上述したように、例えば、ペットPE2の飼い主でないオーナーOW1が、ペットPE2の日記NKを入手することを防止するために用いられる。
【0040】
実施形態の日記テーブルNKTは、
図9に示されるように、日記NK毎に、例えば、処理部SY(SV)の生成AI処理部SA(SV)が生成する日記NK(詳細を後述。)毎に、例えば、日記NKa、日記NKb、日記NKc、、、毎に、例えば、基本情報ID、生体情報ID、生成日時、日記の内容から構成されている。
【0041】
例えば、オーナー用装置OS1から受信されたオーナーOW1の基本情報KJa、及び、ペット用装置PS1から受信されたペットPE1の生体情報SJaに基づき、ペットPE1の日記NKaが生成されたとき、ペットPE1の日記NKaには、基本情報IDとして、オーナーOW1の基本情報KJaが記録され、また、生体情報IDとして、ペットPE1の生体情報SJaが記録される。
【0042】
【0043】
処理部SY(SV)は、
図4に示されるように、更に、プロンプト生成部PR(SV)と、生成AI処理部SA(SV)と、を有する。
【0044】
プロンプト生成部PR(SV)は、基本的に、オーナー用装置OSから受信したオーナーOWの基本情報KJ、及び、ペット用装置PSから受信したペットPEの生体情報SJに基づき、生成AI処理部SA(SV)が日記NKを生成するために用いられるプロンプトPRを生成する。プロンプト生成部PR(SV)は、例えば、オーナー用装置OS1から受信したオーナーOW1の基本情報KJa、及び、ペット用装置PS1から受信したペットPE1の生体情報SJaに基づき、ペットPE1の日記NKを生成するために用いられるプロンプトPR(例えば、ペットPE1の日記NKを生成する指示)を生成する。
【0045】
プロンプト生成部PR(SV)は、上記に代えて、必要に応じて、上記の基本情報KJ及び生体情報SJに基づき、記憶部KI(SV)に記憶されている、オーナー情報テーブルOJT~日記テーブルNKTを参照した上で、プロンプトPRを生成する。
【0046】
生成AI処理部SA(SV)は、プロンプト生成部PR(SV)により生成されたプロンプトPRに従って、ペットPEの日記NKを生成する。
【0047】
生成AI処理部SA(SV)は、例えば、上述した、オーナーOW1の基本情報KJa、及び、ペット用装置PS1から受信したペットPE1の生体情報SJaに基づき生成されたプロンプトPRに沿って、ペットPE1の日記NKを生成する。
【0048】
ここで、生成AI処理部SA(SV)は、上述したプロンプトPRの入力を受け、かつ、プロンプトPRに従って、基本情報KJa及び生体情報SJaに対応するペットPE1の日記NKを出力することが、予め学習されており、特に、ペットPE1の日記NKに、ペットPE1の感情及び心理が含まれるように、予め学習されている。
【0049】
上記の学習の一部または全部として、例えば、基本情報KJaと生体情報SJaと、ペットPEの日記NKとの対応関係を示す参照テーブル(図示せず。)を併用することも可能である。
【0050】
生成AI処理部SA(SV)は、上記した日記NKの生成を、自然言語処理技術に基いて行う。
【0051】
ここで、生成AI処理部SA(SV)が生成する日記NKのファイル形式は、不問であり、例えば、テキストファイルの形式でよく、テキストファイル以外のファイル形式でもよい。
【0052】
通信部TU(SV)は、ネットワークNWを介した通信を行い、例えば、オーナー用装置OSから基本情報KJを受信し、ペット用装置PSから生体情報SJを受信し、他方で、オーナー用装置OSへ日記NKを送信する。
【0053】
プロンプト生成部PR(SV)は、「プロンプト生成部」に対応し、生成AI処理部SA(SV)は、「日記生成部」に対応し、通信部TU(SV)、オーナー用装置OS内の入出力部NY(OS)は、「出力部」に対応する。
【0054】
〈実施形態の動作〉
図10は、実施形態の健康相談システムKSSの動作を示す。
【0055】
【0056】
実施形態の日記生成システムNSSの動作について、
図10及び
図11を参照して説明する。
【0057】
以下では、説明及び理解を容易にすべく、オーナーOW1が、オーナーOW1が飼い主であるペットPE1の日記NKを入手することを希望することを想定する。
【0058】
ステップST11:オーナーOW1は、オーナー用装置OS1を用いて、予め定められた手順によりログインし、例えば、表示されるフォームまたはダイアログボックスに、オーナーOW1の基本情報KJを入力する。
【0059】
ステップST12:オーナー用装置OS1は、オーナーOW1により入力された、オーナーOW1の基本情報KJを、サーバSVへ送信する。
【0060】
ステップST13:ペット用装置PS1は、ペットPE1から生体情報SJを取得する。
【0061】
ステップST14:ペット用装置PS1は、ペットPE1の生体情報SJを、サーバSVへ送信する。
【0062】
ステップST15:サーバSVでは、通信部TU(SV)が、オーナー用装置OS1からオーナーOW1の基本情報KJを受信し、また、ペット用装置PS1からペットPE1の生体情報SJを受信する。
【0063】
サーバSVでは、プロンプト生成部PR(SV)は、受信した、オーナーOW1の基本情報KJ、及び、ペットPE1の生体情報SJを用いて、プロンプトPRを生成する。ここで、プロンプト生成部PR(SV)は、情報のセキュリティの観点から、必要に応じて、前記したオーナーOW1の基本情報KJ及びペットPE1の生体情報SJに基づき、記憶部KI(SV)に記憶されているオーナー情報テーブルOJT~日記テーブルNKTを参照し、または、前記したオーナーOW1の基本情報KJ及びペットPE1の生体情報SJを、オーナー情報テーブルOJT~日記テーブルNKTに登録(仮登録または本登録)する。
【0064】
ステップST16:サーバSVでは、生成AI処理部SA(SV)は、プロンプトPRに基づき、ペットPE1の日記NKを生成する。ここで、生成AI処理部SA(SV)は、必要に応じて、生成されたペットPE1の日記NK(
図11に図示。)を、日記テーブルNKTに登録する。
【0065】
ステップST17:サーバSVでは、通信部TU(SV)は、生成されたペットPE1の日記NKをオーナー用装置OS1へ送信する。
【0066】
ステップST18:オーナー用装置OS1では、通信部TU(OS)は、ペットPE1の日記NKを受信する。オーナー用装置OS1では、また、入出力部NY(OS)は、受信したペットPE1の日記NKを、オーナーOWに向けて表示する。
【0067】
〈実施形態の効果〉
上述したように、実施形態の日記生成システムNSSは、オーナーOW1に、ペットPE1の活動及び感情が文章化された、ペットPE1の日記NKを提供する。これにより、オーナーOW1は、ペットPE1の身体状態及び心理状態を把握することができ、特に、ペットPE1の心理状態を把握することにより、ペットPE1とのコミュニケーションを深めることができ、さらに、必要に応じて、ペットPE1を心身的にケアするという健康管理を行うこともできる。
【0068】
〈変形例1〉
変形例1の日記生成システムNSSは、上述した、オーナーOW1のためにオーナーOW1が飼い主である1匹のペットPE1の日記NKを生成することに代えて、例えば、オーナーOW1のためにオーナーOW1が飼い主である複数匹のペットPE、例えば、ペットPE1、PE3について、ペットPE1の日記NK、及び、ペットPE3の日記NKを生成してもよい。
【0069】
〈変形例2〉
図12は、変形例2の日記NKを示す。
【0070】
変形例2の日記生成システムNSSは、上述した、オーナーOW1のためにオーナーOW1が飼い主であるペットPE1の日記NKを生成することに代えて、例えば、オーナーOW1のためにオーナーOW1が飼い主である複数匹のペットPE、例えば、ペットPE1(
図12中の「ミミ」)、ペットPE3(
図12中の「ポチ」)について、ペットPE1の日記NK(
図12に図示。)の生成に、ペットPE3の生体情報SJをも用いて行ってもよい。
【0071】
〈変形例3〉
変形例3の日記生成システムNSSは、上述した、オーナーOW1のためにペットPE1の日記NKを生成することに加えて、オーナーOW1からオーナー用装置OS1を経て、ペットPE1の日記NKについてのコメント及び感想等を受信し、ペットPE1の日記NKにオーナーOW1のコメント及び感想等を追記してもよい。
【0072】
〈変形例4〉
変形例4の日記生成システムNSSは、上述したペットPE1の生体情報SJ、及び、ペットPE1の日記NKを蓄積することにより、例えば、2023年8月30日におけるペットPE1の生体情報SJ及び日記NK、2023年8月31日におけるペットPE1の生体情報SJ及び日記NK、2023年9月1日におけるペットPE1の生体情報SJ及び日記NK、、、を蓄積することにより、ペットPE1の今後(例えば、2023年9月中旬以後)の活動及び心理を予測してもよい。
【0073】
〈変形例5〉
変形例5の日記生成システムNSSは、上述したペットPE1の日記NK(
図11に図示。)の内容(例えば、「食後、ちょっと遊んで、日中はお昼寝。」)を解析することにより、ペットPE1の気分(例えば、「お腹が一杯であり、身体がちょっと疲労しており、とっても眠い気分」)をオーナーOW1に提示してもよい。
【0074】
〈変形例6〉
変形例6の日記生成システムNSSは、上述したペットPE1の日記NKを定期的(例えば、毎日、3日毎、5日毎)に生成してもよい。変形例6の日記生成システムNSSは、他方で、ペットPE1の生体情報SJに何らかの大きい変化が生じたときに、上記の定期的に生成することの例外として、割り込み的に、ペットPE1の日記NKを生成してもよい。
【0075】
〈変形例7〉
変形例7の日記生成システムNSSは、ペットPE1のペット用装置PS1からペットPE1の生体情報SJを取得することに加えて、スマートホーム機器(例えば、エアコン、テレビ)と連携して、ペットの生活環境(温度、湿度、視聴番組など)を、ペットPE1の日記NKに反映させてもよい。
【0076】
〈実施形態のハードウェアによる構成及びソフトウェアに基づく構成〉
図13は、オーナー用装置OS、ペット用装置PS、及びサーバSVのハードウェアによる構成を示す。
【0077】
実施形態のオーナー用装置OS、ペット用装置PS、及びサーバSVは、上述した機能を果たすべく、
図13に示されるように、処理回路SYOを含み、必要に応じて、入力回路NYUと、出力回路SYUと、を更に含む。
【0078】
処理回路SYOは、専用のハードウェアである。処理回路SYOは、オーナー用装置OS、ペット用装置PS、及びサーバSVの各機能(例えば、処理部SY(OS)、処理部SY(PS)、処理部SY(SV)の各機能)を実現する。
【0079】
処理回路SYOは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものである。
【0080】
入力回路NYU及び出力回路SYUは、例えば、オーナー用装置OS、ペット用装置PS、及びサーバSVの外部との間で、処理回路SYOの動作に関連する入力及び出力をやりとりする。
【0081】
図14は、オーナー用装置OS、ペット用装置PS、及びサーバSVのソフトウェアによる実現に基づくハードウェアの構成を示す。
【0082】
実施形態のオーナー用装置OS、ペット用装置PS、及びサーバSVは、
図14に示されるように、プロセッサPROと、記憶回路KIOと、を含み、必要に応じて、入力回路NYUと、出力回路SYUと、を更に含む。
【0083】
プロセッサPROは、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processing)ともいう。)である。プロセッサPROは、オーナー用装置OS、ペット用装置PS、及びサーバSVの各機能(例えば、処理部SY(OS)、処理部SY(PS)、処理部SY(SV)の各機能)を実現する。
【0084】
プロセッサPROは、上記した機能の実現を、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより行う。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムとして記述され、記憶回路KIOに記憶されている。
【0085】
プロセッサPROは、記憶回路KIOから上記したプログラムを読み出して実行することにより、上記した機能を実現する。上記したプログラムは、オーナー用装置OS、ペット用装置PS、及びサーバSVの各機能の手順及び方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
【0086】
ここで、記憶回路KIOは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、並びに、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)等である。
【0087】
オーナー用装置OS、ペット用装置PS、及びサーバSVの各機能のうち、一部の機能を処理回路SYO(
図13に図示。)により実現し、他方で、他の一部の機能をプロセッサPRO(
図14に図示。)により実現してもよい。
【0088】
上述したように、オーナー用装置OS、ペット用装置PS、及びサーバSVの各機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせにより実現可能である。
【0089】
入力回路NYU及び出力回路SYUは、例えば、オーナー用装置OS、ペット用装置PS、及びサーバSVの外部との間でプロセッサPROの動作に関連する入力及び出力をやりとりする。
【0090】
本開示に係る日記生成システムNSSは、例えば、以下の構成を有する。
【0091】
[項目1]
ペットのオーナーの基本情報と、前記ペットの生体情報とから、前記ペットの日記を生成するためのプロンプトを生成するプロンプト生成部と、
前記生成されたプロンプトに基づき、前記ペットの日記を生成する日記生成部と、
前記生成されたペットの日記を前記ペットのオーナーに出力する出力部と、
を含む日記生成システム。
【0092】
[項目2]
前記基本情報は、前記日記で使用される前記ペットの一人称、前記ペットの性格、及び、前記日記を生成したい日のうちの少なくともいずれかを含む、
項目1に記載の日記生成システム。
【0093】
[項目3]
前記ペットが居住する空間に設置され、または前記ペットに装着されており、前記ペットから前記生体情報を取得する取得部を更に含む、
項目1に記載の日記生成システム。
【0094】
[項目4]
前記プロンプト生成部は、前記日記が前記ペットの活動及び心理を含むように生成することを指示する前記プロンプトを生成する、
項目1に記載の日記生成システム。
【0095】
[項目5]
前記日記生成部は、前記日記の生成を、自然言語処理技術に基づき行う、
項目1に記載の日記生成システム。
【0096】
[項目6]
ペットのオーナーの基本情報と、前記ペットの生体情報とから、前記ペットの日記を生成するためのプロンプトを生成するプロンプト生成工程と、
前記生成されたプロンプトに基づき、前記ペットの日記を生成する日記生成工程と、
前記生成されたペットの日記を前記ペットのオーナーに出力する出力工程と、
を含む日記生成方法。
【符号の説明】
【0097】
NSS 日記生成システム
OS オーナー用装置
PS ペット用装置
SV サーバ
NW ネットワーク
KJ 基本情報
SJ 生体情報
NK 日記