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特開2025-3926美顔器及びその制御方法、美顔システム及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003926
(43)【公開日】2025-01-14
(54)【発明の名称】美顔器及びその制御方法、美顔システム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/36 20060101AFI20250106BHJP
   A61N 1/04 20060101ALI20250106BHJP
   A61N 5/06 20060101ALN20250106BHJP
   A61N 7/00 20060101ALN20250106BHJP
   A61N 5/067 20060101ALN20250106BHJP
【FI】
A61N1/36
A61N1/04
A61N5/06 Z
A61N7/00
A61N5/067
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023214864
(22)【出願日】2023-12-20
(31)【優先権主張番号】202310756711.0
(32)【優先日】2023-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517384589
【氏名又は名称】深▲せん▼市宗匠科技有限公司
【住所又は居所原語表記】26th Floor, Gaoxin Community United Headquarters Building, No.63, Gaoxin South10th Road, Binhai Community, Yuehai Street, Nanshan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】王 念欧
(72)【発明者】
【氏名】▲り▼ 軻
(72)【発明者】
【氏名】金 昌権
(72)【発明者】
【氏名】廖 ▲うぇい▼
(72)【発明者】
【氏名】梁 桓
(72)【発明者】
【氏名】張 鍵
【テーマコード(参考)】
4C053
4C082
4C160
【Fターム(参考)】
4C053BB23
4C053JJ02
4C053JJ24
4C082PA02
4C082PJ12
4C082PJ21
4C082RA10
4C082RJ01
4C160MM22
(57)【要約】      (修正有)
【課題】皮膚のある領域にエネルギーが繰り返し作用されることを回避する美顔器及び制御方法を提供する。
【解決手段】美顔器の制御方法であって、媒体と組み合わせて使用されるためのものであり、前記媒体は皮膚をカバーするためのものであり、複数の媒体セクションを含み、前記美顔器はエネルギーを出力するためのものであり、前記媒体セクションに接触することで前記媒体セクションによりエネルギーを皮膚に伝導する美顔器において、前記美顔器が前記媒体に近づける場合、前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別することと、前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定した場合、前記美顔器を制御してエネルギーを出力させることで前記目標媒体セクションにより皮膚に作用することと、前記目標媒体セクションの皮膚への作用を完了した後、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとすることと、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
美顔器の制御方法であって、
前記美顔器は媒体と組み合わせて使用されるためのものであり、前記媒体は皮膚をカバーするためのものであり、複数の媒体セクションを含み、前記美顔器はエネルギーを出力するためのものであり、前記媒体セクションに接触することで前記媒体セクションによりエネルギーを皮膚に伝導するためのものでもあり、前記美顔器の制御方法は、
前記美顔器が前記媒体に近づく場合、前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別することと、
前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定した場合、前記美顔器を制御してエネルギーを出力させることで前記目標媒体セクションにより皮膚に作用することと、
前記目標媒体セクションの皮膚への作用を完了した後、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとすることと、を含むことを特徴とする美顔器の制御方法。
【請求項2】
前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別することは、
前記美顔器の前記媒体上での正投影の位置する媒体セクションを前記目標媒体セクションとして決定することを含むことを特徴とする請求項1に記載の美顔器の制御方法。
【請求項3】
前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別した後、前記制御方法は、
前記目標媒体セクションが未作用のセクションであるかどうかを判断することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の美顔器の制御方法。
【請求項4】
各媒体セクションが対応する識別マークを有し、前記複数の媒体セクションの識別マークが互いに異なり、前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別することは、
前記目標媒体セクションの識別マークを識別することを含み、
前記目標媒体セクションが未作用のセクションであるかどうかを判断することは、
識別された前記目標媒体セクションの識別マークが前記作用済みのセクションの識別マークと異なる場合、前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定することと、
識別された前記目標媒体セクションの識別マークが前記作用済みのセクションの識別マークと同じである場合、前記目標媒体セクションが作用済みのセクションであることを決定することと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の美顔器の制御方法。
【請求項5】
前記識別マークはカラー、パターン、文字、数字、情報コード及び電子タグのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項4に記載の美顔器の制御方法。
【請求項6】
前記媒体は機能物質に浸潤されるためのものであって前記機能物質に浸潤された後で皮膚に敷設するためのキャリアを含み、前記キャリアが前記キャリアを複数のキャリアセクションに分割する複数本のセクションラインを含み、前記複数の媒体セクションが前記複数のキャリアセクションを含み、各キャリアセクションが対応する前記識別マークを有し、前記複数のキャリアセクションの前記識別マークが互いに異なり、前記美顔器は前記キャリアセクションに接触して前記キャリアセクションで浸潤する機能物質によりエネルギーを皮膚に伝導するためのものであり、前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別することは、
前記目標媒体セクションのキャリアセクションの識別マークを識別することを含み、
前記目標媒体セクションが未作用のセクションであるかどうかを判断することは、
識別された前記キャリアセクションの識別マークが前記作用済みのセクションの識別マークと異なる場合、前記キャリアセクションが未作用のセクションであることを決定することと、
識別された前記キャリアセクションの識別マークが前記作用済みのセクションの識別マークと同じである場合、前記キャリアセクションが作用済みのセクションであることを決定することと、を含むことを特徴とする請求項4に記載の美顔器の制御方法。
【請求項7】
前記媒体セクションが前記美顔器により作用されない場合、前記媒体セクションのカラーが第1カラーであり、前記媒体セクションが前記美顔器により作用されて第1所定時間継続した後、前記媒体セクションのカラーが第2カラーになり、前記第2カラーが前記第1カラーと異なり、
前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別することは、
前記目標媒体セクションのカラーを識別することを含み、
前記目標媒体セクションが未作用のセクションであるかどうかを判断することは、
識別された前記目標媒体セクションのカラーが前記第1カラーである場合、前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定することと、
識別された前記目標媒体セクションのカラーが前記第2カラーである場合、前記目標媒体セクションが前記作用済みのセクションであることを決定することと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の美顔器の制御方法。
【請求項8】
前記目標媒体セクションの皮膚への作用を完了することは、
前記美顔器が前記目標媒体セクションにより皮膚に作用することが第2所定時間継続する場合、皮膚への作用が完了し、又は、
前記美顔器が前記目標媒体セクションから離れる場合、皮膚への作用が完了し、又は、
前記美顔器がエネルギーの出力を停止する場合、皮膚への作用が完了することを含むことを特徴とする請求項1に記載の美顔器の制御方法。
【請求項9】
前記制御方法は、
前記目標媒体セクションが作用済みのセクションであることを決定した場合、前記美顔器を制御してエネルギーを出力させないことを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の美顔器の制御方法。
【請求項10】
前記目標媒体セクションが作用済みのセクションであることを決定し、又は前記美顔器が前記媒体に接触しない時間が第3所定時間以上である場合、前記制御方法は、
前記複数の媒体セクションに未作用のセクションがあるかどうかを判断することと、
前記未作用のセクションがあることを決定した場合、前記美顔器を制御して提示情報を出させ、及び/又は前記美顔器を前記未作用のセクションに接触するまで移動するように制御して前記美顔器を制御してエネルギーを出力させることと、を更に含むことを特徴とする請求項9に記載の美顔器の制御方法。
【請求項11】
前記目標媒体セクションの皮膚への作用を完了した後、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとすることは、
前記目標媒体セクションの皮膚への作用を完了した後、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとして作用済みのセクションの数に1を加えたものを記録することを含み、
前記複数の媒体セクションに未作用のセクションがあるかどうかを判断することは、
前記媒体の複数の媒体セクションの数を取得することと、
記録された作用済みのセクションの数が前記複数の媒体セクションの数よりも小さい場合、前記未作用のセクションがあることを決定することと、
記録された作用済みのセクションの数が前記複数の媒体セクションの数に等しい場合、前記未作用のセクションがないことを決定することと、を含むことを特徴とする請求項10に記載の美顔器の制御方法。
【請求項12】
美顔器であって、
前記美顔器は媒体と組み合わせて使用されるためのものであり、前記媒体は皮膚をカバーするためのものであり、複数の媒体セクションを含み、前記美顔器はエネルギーを出力するためのものであり、前記媒体セクションに接触することで前記媒体セクションによりエネルギーを皮膚に伝導するためのものでもあり、前記美顔器は、
前記美顔器が前記媒体に近づく場合、前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別するための識別モジュールと、
前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定した場合、前記美顔器を制御してエネルギーを出力させることで前記目標媒体セクションにより皮膚に作用し、及び、前記目標媒体セクションの皮膚への作用を完了した後、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとするための制御モジュールと、を備えることを特徴とする美顔器。
【請求項13】
美顔システムであって、
前記美顔システムは請求項12に記載の美顔器及び媒体を備え、前記媒体は皮膚をカバーするためのものであり、複数の媒体セクションを含み、前記美顔器はエネルギーを出力するためのものであり、前記媒体セクションに接触することで前記媒体セクションによりエネルギーを皮膚に伝導するためのものでもあることを特徴とする美顔システム。
【請求項14】
各媒体セクションが対応する識別マークを有し、前記複数の媒体セクションの識別マークが互いに異なり、前記媒体セクションの識別マークが前記美顔器の識別モジュールにより識別されるためのものであることを特徴とする請求項13に記載の美顔システム。
【請求項15】
前記識別マークはカラー、パターン、文字、数字、情報コード及び電子タグのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項14に記載の美顔システム。
【請求項16】
前記媒体は機能物質に浸潤されるためのものであって前記機能物質に浸潤された後で皮膚に敷設するためのキャリアを含み、前記キャリアが前記キャリアを複数のキャリアセクションに分割する複数本のセクションラインを含み、前記複数の媒体セクションが前記複数のキャリアセクションを含み、各キャリアセクションが対応する前記識別マークを有し、前記複数のキャリアセクションの前記識別マークが互いに異なり、前記キャリアセクションは前記美顔器に接触して浸潤する機能物質により前記美顔器の出力したエネルギーを皮膚に伝導するためのものであり、前記キャリアセクションの識別マークが前記美顔器の識別モジュールにより識別されるためのものであることを特徴とする請求項14又は15に記載の美顔システム。
【請求項17】
前記媒体セクションが前記美顔器により作用されない場合、前記媒体セクションのカラーが第1カラーであり、前記媒体セクションが前記美顔器により作用されて第1所定時間継続した後、前記媒体セクションのカラーが第2カラーになり、前記第2カラーが前記第1カラーと異なることを特徴とする請求項13に記載の美顔システム。
【請求項18】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムはプロセッサが呼び出して実行するためのものであり、それにより請求項1~11のいずれか1項に記載の美顔器の制御方法を実現することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、美容機器の技術分野に関し、特に美顔器及びその制御方法、美顔システム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
生活水準の向上に伴い、美容に用いられる高周波美顔器の普及率が次第に高まりつつある。高周波美顔器は高周波波を利用して表皮を通って真皮に到達して、皮膚真皮組織に熱効果を発生させて、高周波の熱刺激作用により弾力線維及びコラーゲン繊維を直ちに収縮させて皮膚を引き締めることができ、且つ熱刺激により皮膚修復癒合メカニズムを開始して新たなコラーゲン繊維の再生及び再構築を刺激するのであり、新たなコラーゲン繊維は数が増加して、配列がより緊密になるにつれて、皮膚の弛緩・老化状態が更に修復されることができる。
【0003】
現在、ユーザーは高周波美顔器を使って皮膚に作用することで皮膚を修復するとき、皮膚のある領域が美顔器により繰り返し作用される恐れがあり、このようにすれば皮膚の美容効果に影響してしまい、更にユーザーが美顔器を使う難易度を上げてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術的問題を解決するために、本願は美顔器及びその制御方法、美顔システム及び記憶媒体を提供し、皮膚が美顔器により繰り返し作用されることを回避することができ、ユーザーが美顔器を使って美容する難易度を下げて、美容効率を向上させることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の第1態様では美顔器の制御方法を提供し、前記美顔器は媒体と組み合わせて使用されるためのものであり、前記媒体は皮膚をカバーするためのものであり、複数の媒体セクションを含み、前記美顔器はエネルギーを出力するためのものであり、前記媒体セクションに接触することで前記媒体セクションによりエネルギーを皮膚に伝導するためのものでもある。前記美顔器の制御方法は、前記美顔器が前記媒体に近づく場合、前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別することと、前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定した場合、前記美顔器を制御してエネルギーを出力させることで前記目標媒体セクションにより皮膚に作用することと、前記目標媒体セクションの皮膚への作用を完了した後、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとすることと、を含む。
【0006】
本願の第2態様では美顔器を提供し、前記美顔器は媒体と組み合わせて使用されるためのものであり、前記媒体は皮膚をカバーするためのものであり、複数の媒体セクションを含み、前記美顔器はエネルギーを出力するためのものであり、前記媒体セクションに接触することで前記媒体セクションによりエネルギーを皮膚に伝導するためのものでもある。前記美顔器は識別モジュール及び制御モジュールを備え、前記識別モジュールは前記美顔器が前記媒体に近づける場合、前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別するためのものである。前記制御モジュールは前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定した場合、前記美顔器を制御してエネルギーを出力させることで前記目標媒体セクションにより皮膚に作用し、及び、前記目標媒体セクションの皮膚への作用を完了した後、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとするためのものである。
【0007】
本願の第3態様では美顔システムを提供し、前記美顔システムは上記美顔器及び媒体を備え、前記媒体は皮膚をカバーするためのものであり、複数の媒体セクションを含み、前記美顔器はエネルギーを出力するためのものであり、前記媒体セクションに接触することで前記媒体セクションによりエネルギーを皮膚に伝導するためのものでもある。
【0008】
本願の第4態様ではコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムはプロセッサが呼び出して実行するためのものであり、それにより上記美顔器の制御方法を実現する。
【発明の効果】
【0009】
本願に係る美顔器及びその制御方法、美顔システム及びコンピュータ可読記憶媒体は、前記美顔器に対応する目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定した場合、前記美顔器を制御してエネルギーを出力させることで皮膚に作用することにより、皮膚のある領域が繰り返し作用されることを回避することができ、ユーザーが美顔器を使って美容する難易度を下げて、美容効率を向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本願の技術案をより明確に説明するために、以下に実施形態に必要な図面を簡単に説明するが、明らかに、以下に記載する図面は単に本願の実施形態の一例であって、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、更にこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
図1図1は本願の一実施例に係る美顔器の制御方法のフローチャートである。
図2図2は本願の一実施例に係る美顔器のブロック図である。
図3図3は本願の一実施例に係る媒体の構造模式図である。
図4図4は本願の別の実施例に係る媒体の構造模式図である。
図5図5は本願の一実施例に係る美顔システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例の技術案を明確且つ完全に説明し、明らかに、説明される実施例は本願の実施例の一部であり、実施例の全部ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに取得する他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0012】
本願の説明において、用語「第1」、「第2」、「第3」などは異なるオブジェクトを区分するためのものであって、特定の順序を説明するためのものではなく、また、用語「上」、「内」、「外」などで示される方位又は位置関係は図面に示される方位又は位置関係であり、本願を説明しやすくし及び説明を簡素化するためのものに過ぎず、指す装置又は素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作しなければならないことを指示又は暗示するのではなく、従って、本願を制限するものと理解されるべきではない。
【0013】
本願の説明において、特に明確に規定及び限定しない限り、用語「接続」は広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続、取り外し可能な接続、又は一体接続であってもよく、直接連結、中間素子による間接連結、2つの素子の内部の連通であってもよく、通信接続、電気的接続であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
【0014】
図1図3を参照し、図1は本願の一実施例に係る美顔器の制御方法のフローチャートであり、図2は本願の一実施例に係る美顔器100のブロック図であり、図3は本願の一実施例に係る媒体200の構造模式図である。前記美顔器の制御方法は前記美顔器100に応用され、前記美顔器100は前記媒体200と組み合わせて使用されるためのものであり、前記媒体200は皮膚をカバーするためのものであり、図3に示すように、前記媒体200は複数の媒体セクション50を含み、前記美顔器100はエネルギーを出力するためのものであり、前記媒体セクション50に接触することで前記媒体セクション50によりエネルギーを皮膚に伝導するためのものでもある。
【0015】
図1に示すように、前記美顔器の制御方法は、
前記美顔器100が前記媒体に近づける場合、前記美顔器100の現在対応する目標媒体セクションを識別するステップS10と、
前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定した場合、前記美顔器100を制御してエネルギーを出力することで前記目標媒体セクションにより皮膚に作用するステップS20と、
前記目標媒体セクションの皮膚への作用を完了した後、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとするステップS30と、を含む。
【0016】
本願の実施例に係る前記美顔器の制御方法は、前記美顔器の対応する目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定した場合、前記美顔器を制御してエネルギーを出力させることで皮膚に作用することにより、皮膚のある領域が繰り返し作用されることを回避することができ、ユーザーが美顔器を使って美容する難易度を下げて、美容効率を向上させることもできる。
【0017】
前記媒体は人の体又は他の動物の任意の箇所の皮膚をカバーするためのものであってもよい。いくつかの実施例では、前記媒体は顔をカバーするためのものであってもよい。
【0018】
いくつかの実施例では、前記媒体は機能物質に浸潤されて前記機能物質に浸潤された後で皮膚に敷設するためのキャリアを含んでもよく、前記美顔器は前記キャリア及び前記機能物質に接触して、前記機能物質により出力されたエネルギーを皮膚に伝導することで皮膚を美容、診療、修復などすることができる。いくつかの実施例では、前記媒体はパックであってもよく、前記キャリアはパック布であってもよく、前記機能物質は前記パック布を浸潤するエッセンス、栄養液、又はパック布を浸潤できる他の美容スキンケア物質であってもよい。前記媒体は互いに独立した前記キャリア及び前記機能物質を含んでもよく、即ち前記キャリアと前記機能物質とが独立して包装されてもよく、前記媒体を使うとき、前記キャリアを前記機能物質に浸潤し、次に有機能物質が浸潤されるキャリアを皮膚に敷設してもよい。別の実施例では、前記媒体のキャリアに機能物質が予め浸潤され、即ち前記媒体を使うとき、直接に機能物質が浸潤されるキャリアを皮膚に敷設してもよい。
【0019】
前記機能物質は導電性を有し、前記美顔器の出力したエネルギーを皮膚に伝導して、美顔器の出力したエネルギーを皮膚に作用させることで皮膚を美容・修復することができる。前記美顔器が皮膚にエネルギーを出力する過程において、前記機能物質は皮膚を潤して滑らかにして緩衝作用を果たすことで、皮膚が傷つけられることを回避することができる。このほか、前記機能物質は皮膚を美容・養生することができ、前記美顔器を前記媒体と組み合わせて使用すれば、更に皮膚の前記機能物質に対する吸収を促進することができ、更に前記美顔器の美容効果を向上させることができる。いくつかの実施例では、前記媒体は前記キャリア及び前記機能物質を含む。
【0020】
別の実施例では、前記媒体は美容物質であってもよく、直接に皮膚に塗られてもよい。例えば、前記媒体はジェル、エッセンス、フェイスクリーム、乳液、クレンジングローション、アイクリーム、リップクリーム、リップシャイナー、モイスチャライザー及び保湿クリームのうちの1つ又は複数を含んでもよく、前記媒体は更に美容スキンケア効果を有し且つ直接に皮膚に塗られる他のタイプの物質であってもよい。前記媒体は導電性を有し、前記美顔器の出力したエネルギーを皮膚に伝導することにより前記美顔器の出力したエネルギーを皮膚に作用させて美容・修復の作用を果たすことができ、且つ、前記美顔器が皮膚にエネルギーを出力する過程において、前記媒体は皮膚を潤して滑らかにして緩衝作用を果たすことで、皮膚が傷つけられることを回避することができる。このほか、前記媒体は皮膚を美容・養生することができ、前記美顔器を前記媒体と組み合わせて使用すれば、更に皮膚の媒体に対する吸収を促進することができ、更に前記美顔器の美容効果を向上させることができる。
【0021】
前記美顔器は高周波、EMS(electrical muscle stimulation、電気による筋肉への刺激)微電流、超音波、可視光、強パルス光及びレーザのうちの1つ又は複数を出力してエネルギーを出力することができ、前記美顔器の出力したエネルギーの形式は更に美容診療効果に使用され得る他の形式のエネルギーであってもよい。いくつかの実施例では、前記美顔器は高周波美顔器、浸透促進装置、イオン導入装置、フォトリジュビネーション美顔器、ドットマトリクス型レーザ美顔器などであってもよく、美容診療機能を有する他のタイプの装置であってもよい。
【0022】
前記美顔器100の識別モジュール10にて前記美顔器100の現在対応する目標媒体セクションを識別し、且つ、前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定した場合、前記美顔器100の制御モジュール20にて前記美顔器100を制御してエネルギーを出力させることで前記目標媒体セクションにより皮膚に作用し、及び、前記目標媒体セクションの皮膚への作用を完了した後、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとしてもよい。
【0023】
いくつかの実施例では、前記美顔器100はエネルギー出力端子を備え、前記エネルギー出力端子によりエネルギーを皮膚に出力し、前記美顔器100のエネルギー出力端子が前記媒体セクション50に接触する場合、前記エネルギー出力端子が前記媒体セクション50内に位置し、即ち前記エネルギー出力端子の面積が前記媒体セクション50の面積以下であり、これにより、前記エネルギー出力端子が作用する領域は前記媒体セクション50がカバーする皮膚に対応する。いくつかの実施例では、前記エネルギー出力端子は金属電極であってもよい。
【0024】
いくつかの実施例では、前記美顔器100の動作モードは捺印モードを含み、ユーザーが前記捺印モードで美容する場合、前記美顔器100を前記媒体セクション50で所定時間滞在することにより前記美顔器100に該媒体セクション50のカバーする皮膚を美容・修復させる必要がある。本願の実施例に係る前記美顔器の制御方法は、前記美顔器100の対応する目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定した場合、前記美顔器100を制御してエネルギーを出力させることで皮膚に作用することにより、皮膚のある領域が繰り返し捺印されることを回避することができ、ユーザーが美顔器を使って美容する難易度を下げて、美容効率を向上させることもできる。
【0025】
前記媒体200の媒体セクション50の分割方式は図3に示される格子状分割方式であってもよく、他の任意の分割方式であってもよく、ここで限定しない。
【0026】
いくつかの実施例では、前記美顔器100の現在対応する目標媒体セクションを識別することは、前記美顔器100の前記媒体200上での正投影の位置する媒体セクション50を前記目標媒体セクションとして決定することを含む。即ち、前記美顔器100が前記媒体200に近づけており、且つ前記美顔器100の前記媒体200上での正投影がいずれか1つの媒体セクション50に位置する場合、該媒体セクション50を前記目標媒体セクションとして決定する。そして、該媒体セクション50を識別することで、該媒体セクション50が未作用のセクションであるかどうかを判断する。
【0027】
以上のように、前記美顔器100はエネルギー出力端子を備え、前記美顔器100の前記媒体200上での正投影の位置する媒体セクション50を前記目標媒体セクションとして決定することは、前記エネルギー出力端子の前記媒体200上での正投影の位置する媒体セクション50を前記目標媒体セクションとして決定することを含む。
【0028】
前記美顔器100が前記媒体200に近づける場合、前記美顔器100の現在対応する目標媒体セクション50を識別することは、前記美顔器100と前記媒体200との距離が所定距離以下である場合、前記美顔器100の現在対応する目標媒体セクション50を識別することを含んでもよい。即ち、前記エネルギー出力端子と前記媒体200との距離が所定距離以下である場合、前記美顔器100の現在対応する目標媒体セクション50を識別する。
【0029】
前記所定距離は実際の要件に応じて設定されてもよい。前記所定距離は0以上であってもよい。
【0030】
理解されるように、前記エネルギー出力端子と前記媒体200との距離が前記所定距離以下であり、且つ前記エネルギー出力端子の正投影が媒体セクション50に位置する場合、ユーザーが前記美顔器100を使って該媒体セクション50にエネルギーを出力しようとすることが考えられてもよい。
【0031】
前記美顔器100が初めて前記媒体200の媒体セクション50に近づけており、且つ前記美顔器100の正投影が前記媒体セクション50に位置する場合、前記美顔器100を制御してエネルギーを出力させることで前記媒体セクション50により皮膚に作用し、更に前記媒体セクション50の皮膚への作用が完了した後で前記媒体セクション50を作用済みのセクションとする。次に、前記美顔器100が再び前記媒体200の媒体セクション50に近づける場合、該媒体セクション50は前記美顔器100が初めて近づける媒体セクション50と同じであり、又はそれと異なる可能性があり、該媒体セクション50を識別し、且つ該媒体セクション50が未作用のセクションであることを決定した場合、前記美顔器100を制御してエネルギーを出力させることで前記目標媒体セクションにより皮膚に作用する。即ち、前記美顔器100を使って初めて前記媒体セクション50に近づけており、且つ前記美顔器100の正投影が前記媒体セクション50に位置する場合、前記媒体セクション50が未作用のセクションであるかどうかを判断する必要がなく、即ち前記美顔器100を制御してエネルギーを出力させることで前記媒体セクション50により皮膚に作用し、更に前記媒体セクション50の皮膚への作用が完了した後、初めて作用する前記媒体セクション50を作用済みのセクションとする。
【0032】
いくつかの実施例では、前記美顔器100の現在対応する目標媒体セクションを識別した後、前記美顔器の制御方法は、前記目標媒体セクションが未作用のセクションであるかどうかを判断することを更に含む。先に前記目標媒体セクションを判断することは該目標媒体セクションにエネルギーを出力する必要があるかどうかを決定することに寄与し、更にある皮膚領域が繰り返し作用される状況の発生を回避することができる。
【0033】
図3及び図4を参照し、図4は本願の別の実施例に係る媒体200の構造模式図である。いくつかの実施例では、図3及び図4に示すように、各媒体セクション50は対応する識別マーク51を有し、前記複数の媒体セクション50の識別マーク51が互いに異なる。
【0034】
前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとすることは、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとして前記目標媒体セクションの識別マーク51を記録し、即ち作用済みのセクションの識別マーク51を記録することを含む。前記作用済みのセクションの識別マーク51を前記美顔器100のメモリに記録記憶してもよい。
【0035】
前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別することは、前記目標媒体セクションの識別マーク51を識別することを含む。前記識別モジュール10にて前記目標媒体セクションの識別マーク51を識別してもよい。
【0036】
前記目標媒体セクションが未作用のセクションであるかどうかを判断することは、識別された前記目標媒体セクションの識別マーク51が前記作用済みのセクションの識別マーク51と異なる場合、前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定することと、識別された前記目標媒体セクションの識別マーク51が前記作用済みのセクションの識別マーク51と同じである場合、前記目標媒体セクションが作用済みのセクションであることを決定することと、を含む。
【0037】
目標媒体セクションの皮膚への作用が完了したたびに、いずれも前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとして前記目標媒体セクションの識別マーク51を記録し、即ち皮膚への作用が完了したたびに、作用済みのセクションの識別マーク51を記録し、これにより、前記美顔器100が再びある媒体セクション50に近づけており且つ該媒体セクション50が未作用のセクションであるかどうかを判断する場合、該媒体セクション50の識別マーク51を識別して、識別された該媒体セクション50の識別マーク51と記録された作用済みのセクションの識別マーク51とを比較することにより、更に該媒体セクション50が未作用のセクションであるかどうかを決定することを容易にする。
【0038】
作用済みのセクションの識別マーク51を記録し、及び目標媒体セクションの識別マーク51を識別することにより、前記目標媒体セクションが未作用のセクションであるかどうかを非常に便利且つ迅速に決定することができる。
【0039】
いくつかの実施例では、前記識別マーク51はカラー、パターン、文字、数字、情報コード及び電子タグのうちの1つ又は複数を含む。
【0040】
前記識別マーク51がカラーである場合、前記媒体セクション50はカラーを有し、又はカラー領域が印刷されてもよく、前記複数の媒体セクション50は異なるカラーを有し、又は異なるカラーのカラー領域が印刷される。前記識別モジュール10はカラーセンサ、イメージセンサなどであってもよく、前記媒体セクション50のカラーを識別するためのものである。例えば、前記識別モジュール10はR値、G値及びB値を含む前記媒体セクション50の三刺激値を検出し、且つ前記三刺激値の比率関係に基づいて前記媒体セクション50のカラーを取得するためのカラーセンサである。更に例えば、前記識別モジュール10は前記媒体セクション50の画像情報を収集し、且つ収集された画像情報を画像処理及び分析し、更に前記媒体セクション50のカラーを取得するためのイメージセンサである。
【0041】
前記識別マーク51がパターン、文字、数字のうちの1つ又は複数を含む場合、前記媒体セクション50の密着面から離れる表面にパターン、文字、数字のうちの1つ又は複数が設置され、前記密着面が前記媒体セクション50の皮膚に密着するための表面である。前記美顔器100は前記媒体セクション50のパターン、文字及び数字を識別するためのイメージセンサなどを備えてもよい。前記識別モジュール10は前記媒体セクション50の画像情報を収集し、且つ収集された画像情報を画像処理及び分析し、更に前記媒体セクション50のパターン、文字及び数字を取得するイメージセンサであってもよい。印刷、スクリーン印刷の方式により前記媒体セクション50にパターン、文字及び数字を設置してもよい。
【0042】
前記識別マーク51が情報コード及び/又は電子タグを含む場合、前記識別モジュール10は情報コード識別装置及び/又は電子タグリーダーライターを含んでもよく、前記情報コード識別装置が前記媒体セクション50上の情報コードを走査・識別するためのものであり、前記電子タグリーダーライターが前記媒体セクション50上の電子タグを読み取るためのものである。前記識別コードはバーコード及び/又は二次元コードを含んでもよい。前記電子タグはRFIDタグ及び/又はNFCタグを含んでもよい。
【0043】
例示的に、図3に示すように、前記識別マーク51は数字であり、前記複数の媒体セクションの数字が異なる。図3に示すように、前記複数の媒体セクションの数字は前記複数の媒体セクションの配列順序に従って徐々に増加し、又は徐々に減少してもよい。明らかに、前記複数の媒体セクションの数字は更に他の任意の方式で配列されてもよく、且つ前記複数の媒体セクションの数字の大きさは任意に設定されてもよい。前記美顔器100は前記目標媒体セクションの数字が10であることを識別した場合、作用済みのセクションの数字が10を含むかどうかを判断し、作用済みのセクションの数字が10を含まないことを決定した場合、前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定し、且つ前記美顔器100を制御してエネルギーを出力させ、作用済みのセクションの数字が10を含むことを決定した場合、前記目標媒体セクションが作用済みのセクションであることを決定する。
【0044】
例示的に、図4に示すように、前記識別マーク51はパターンであり、前記複数の媒体セクションのパターンが異なる。前記複数の媒体セクションのパターンは必要に応じて設定されてもよい。前記美顔器100は前記目標媒体セクションのパターンが五芒星形であることを識別した場合、作用済みのセクションのパターンが五芒星形を含むかどうかを判断し、作用済みのセクションの数字が五芒星形を含まないことを決定した場合、前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定し、且つ前記美顔器100を制御してエネルギーを出力させ、作用済みのセクションの数字が五芒星形を含むことを決定した場合、前記目標媒体セクションが作用済みのセクションであることを決定する。
【0045】
情報コード、電子タグ、文字、数字、パターン及び指示ランプのうちの少なくとも1つを識別することにより、前記美顔器により作用された媒体セクション50を迅速に識別することができ、皮膚領域にエネルギーが繰り返し出力されることを回避することができ、美容効率を向上させることもできる。
【0046】
いくつかの実施例では、前記媒体200は機能物質に浸潤されるためのものであって前記機能物質に浸潤された後で皮膚に敷設するためのキャリアを含み、前記キャリアが前記キャリアを複数のキャリアセクションに分割する複数本のセクションラインを含み、前記複数の媒体セクション50が前記複数のキャリアセクションを含み、各キャリアセクションが対応する前記識別マーク51を有する。即ち、上記識別マーク51が前記キャリアセクションに設けられ、前記複数のキャリアセクションの前記識別マーク51が互いに異なり、前記美顔器100は前記キャリアセクションに接触して前記キャリアセクションで浸潤する機能物質によりエネルギーを皮膚に伝導するためのものである。
【0047】
前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとすることは、前記目標媒体セクションのキャリアセクションを作用済みのセクションとして前記目標媒体セクションのキャリアセクションの識別マーク51を記録することを含む。前記目標媒体セクションのキャリアセクションの識別マーク51を前記美顔器100のメモリに記録記憶してもよい。
【0048】
前記美顔器100の現在対応する目標媒体セクションを識別することは、前記目標媒体セクションのキャリアセクションの識別マーク51を識別することを含む。前記識別モジュール10にて前記目標媒体セクションのキャリアセクションの識別マーク51を識別してもよい。
【0049】
前記目標媒体セクションが未作用のセクションであるかどうかを判断することは、識別された前記キャリアセクションの識別マーク51が前記作用済みのセクションの識別マーク51と異なる場合、前記キャリアセクションが未作用のセクションであることを決定することと、識別された前記キャリアセクションの識別マーク51が前記作用済みのセクションの識別マーク51と同じである場合、前記キャリアセクションが作用済みのセクションであることを決定することと、を含む。
【0050】
いくつかの実施例では、前記媒体セクション50が前記美顔器100により作用されない場合、前記媒体セクション50のカラーが第1カラーであり、前記媒体セクション50が前記美顔器100により作用されて第1所定時間継続した後、前記媒体セクション50のカラーが第2カラーになり、前記第2カラーが前記第1カラーと異なる。前記第1所定時間が前記媒体200の成分に関わり、異なる成分を有する媒体200に対応する第1所定時間が異なる可能性がある。
【0051】
いくつかの実施例では、前記美顔器100が前記媒体セクション50により皮膚にエネルギーを出力して一定時間継続した後、皮膚がエネルギーを受信して昇温することにより皮膚に密着する前記媒体セクション50も昇温することとなり、前記媒体セクション50は昇温してからそのカラーが変えて第1カラーから第2カラーになることとなる。
【0052】
いくつかの実施例では、前記媒体200は温度感受性変色材料及び/又はフォトルミネッセンス材料を含んでもよい。前記美顔器100が前記媒体セクション50により皮膚にエネルギーを出力して一定時間継続した後、皮膚がエネルギーを受信して昇温することにより皮膚に密着する前記媒体セクション50も昇温することとなり、前記媒体200が前記温度感受性変色材料を含む場合、前記媒体セクション50は熱を受けて昇温してからそのカラーが変えて前記第1カラーから前記第2カラーになることとなる。いくつかの実施例では、前記美顔器100は光線療法による美容機器であり、例えば、前記美顔器100は赤色光を放射することで美容機能を実現する。前記フォトルミネッセンス材料は前記美顔器100により作用されない場合、そのカラーが前記第1カラーであり、前記美顔器100から放射した光で照射される場合、第2カラーの光を発することとなる。
【0053】
前記媒体200に前記温度感受性変色材料及び/又は前記フォトルミネッセンス材料を加えることにより、前記目標媒体セクションのカラーを識別することで前記目標媒体セクションが未作用のセクションであるかどうかを決定することができる。
【0054】
いくつかの実施例では、前記媒体200は上記美容物質であってもよく、直接に皮膚に塗られてもよく、前記複数の媒体セクション50は異なる皮膚領域に塗られる美容物質であってもよい。前記美容物質は前記温度感受性変色材料及び/又は前記フォトルミネッセンス材料を含んでもよい。
【0055】
別の実施例では、前記媒体200は機能物質に浸潤された後で皮膚に敷設するための上記キャリアを含む。前記キャリアは前記温度感受性変色材料及び/又は前記フォトルミネッセンス材料を含んでもよく、例えば、前記キャリアがパック布であり、前記パック布を製造する際に前記温度感受性変色材料及び/又は前記フォトルミネッセンス材料を加える。他の実施例では、前記媒体200は前記キャリア及び前記機能物質を含み、前記機能物質が前記温度感受性変色材料及び/又は前記フォトルミネッセンス材料を含む。
【0056】
前記温度感受性変色材料は有機系温度感受性変色材料及びジェル系温度感受性変色材料を含んでもよく、有機系温度感受性変色材料が例えばトリアリルメタン系、フルオラン系、インドールフタリド系などであってもよく、ジェル系温度感受性変色材料が例えばアルジュノール酸アントラミン誘導体であってもよい。前記フォトルミネッセンス材料は希土類発光材料及び有機蛍光化合物のうちの少なくとも1つを含んでもよく、前記希土類発光材料がテルビウム含有の燐光材料、ユウロピウム含有の燐光材料、ツリウム含有の燐光材料、イッテルビウム含有の燐光材料などを含んでもよい。前記有機蛍光化合物はスピロピラン系、アゾベンゼン系、スピロオキサジン系、フルギド系などを含んでもよい。
【0057】
前記美顔器100の現在対応する目標媒体セクションを識別することは、前記目標媒体セクションのカラーを識別することを含む。
【0058】
前記目標媒体セクションが未作用のセクションであるかどうかを判断することは、識別された前記目標媒体セクションのカラーが前記第1カラーである場合、前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定することと、識別された前記目標媒体セクションのカラーが前記第2カラーである場合、前記目標媒体セクションが前記作用済みのセクションであることを決定することと、を含む。
【0059】
例示的に、前記媒体200が前記美顔器100により作用される前に、前記媒体200のカラーが桃色であり、前記媒体200が前記美顔器100により作用されて前記第1所定時間継続した後、前記媒体200のカラーが青色になる。前記目標媒体セクションのカラーが青桃色であることを前記識別モジュール10が識別した場合、前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定し、前記目標媒体セクションのカラーが青色であることを前記識別モジュール10が識別した場合、前記目標媒体セクションが作用済みのセクションであることを決定する。
【0060】
いくつかの実施例では、前記目標媒体セクションの皮膚への作用が完了することは、前記美顔器100が前記目標媒体セクションにより皮膚に作用することが第2所定時間継続する場合、皮膚への作用が完了することを含む。
【0061】
前記第2所定時間は実際の要件に応じて設定されてもよい。
【0062】
前記美顔器100はタイマーを備えてもよく、前記美顔器100が前記目標媒体セクションにより皮膚に作用する時間を前記タイマーにて記録してもよく、即ち前記美顔器100が皮膚にエネルギーを出力する時間を前記タイマーにて記録する。前記タイマーの記録した時間を前記制御モジュール20に送信し、前記制御モジュール20の受信した時間が前記第2所定時間に達する場合、前記美顔器100の皮膚への作用が完了したことを決定して、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとし、前記制御モジュール20は更に前記美顔器100の皮膚への作用が完了した後で前記美顔器100を制御してエネルギーの出力を停止させてもよい。
【0063】
いくつかの実施例では、前記目標媒体セクションの皮膚への作用が完了した後、前記美顔器の制御方法は、作用が完了した提示情報を前記美顔器100が発するように制御することで、現在の目標媒体セクションの皮膚への作用が完了したことをユーザーに提示し、それによりユーザーが前記美顔器100を他の媒体セクション50に移動することで他の皮膚領域に作用することを容易にすることを更に含む。
【0064】
別の実施例では、前記目標媒体セクションの皮膚への作用が完了することは、前記美顔器100が前記目標媒体セクションから離れる場合、皮膚への作用が完了することを含む。即ち、前記美顔器100が前記目標媒体セクションから離れることを検出した場合、皮膚への作用が完了することを決定する。
【0065】
前記美顔器100は、前記美顔器100が前記目標媒体セクションから離れるかどうかを検出して、対応する検出信号を出力するための検出モジュールを備えてもよい。前記制御モジュール20は、前記検出信号に基づいて前記美顔器100が前記目標媒体セクションから離れるかどうかを判断し、且つ、前記美顔器100が前記目標媒体セクションから離れることを決定した場合、前記美顔器100の皮膚への作用が完了したことを決定して、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとしてもよく、前記制御モジュール20は更に前記美顔器100を制御してエネルギーの出力を停止させてもよい。
【0066】
前記検出モジュールは距離センサ又は慣性センサを含んでもよい。いくつかの実施例では、前記検出モジュールは、前記美顔器100と前記目標媒体セクションとの距離を検出して、検出された距離を前記制御モジュール20に送信するための前記距離センサを含み、前記制御モジュール20は前記距離センサの検出した距離を受信した場合、前記距離センサの検出した距離と所定距離とを比較し、且つ前記距離センサの検出した距離が所定距離以上である場合、前記美顔器100が前記目標媒体セクションから離れることを決定する。別の実施例では、前記検出モジュールは、前記美顔器100の動きパラメータを検出して、検出された動きパラメータを前記制御モジュール20に送信するための前記慣性センサを含み、前記制御モジュール20は前記慣性センサの検出した動きパラメータを受信した場合、前記慣性センサの検出した動きパラメータに基づいて前記美顔器100が前記目標媒体セクションから離れるかどうかを判断する。
【0067】
他の実施例では、前記目標媒体セクションの皮膚への作用が完了することは、前記美顔器100がエネルギーの出力を停止した場合、皮膚への作用が完了することを含む。前記美顔器100の動作モードが所定の動作時間継続することとなり、前記美顔器100が前記目標媒体セクションにより皮膚に作用して該所定の動作時間継続する場合、前記制御モジュール20は前記美顔器100を制御してエネルギーの出力を停止させることとなり、即ち前記美顔器100がエネルギーの出力を自動的に停止する。更に、前記美顔器100がエネルギーの出力を停止することを決定した場合、前記制御モジュール20は前記美顔器100の皮膚への作用が完了することを決定して、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとしてもよく、前記制御モジュール20は更に前記美顔器100を制御してエネルギーの出力を停止させてもよい。
【0068】
いくつかの実施例では、前記美顔器の制御方法は、前記目標媒体セクションが作用済みのセクションであることを決定した場合、前記美顔器100を制御してエネルギーを出力させないことを更に含む。これにより、皮膚領域が繰り返し作用されることを回避する。
【0069】
いくつかの実施例では、前記目標媒体セクションが作用済みのセクションであることを決定し、又は前記美顔器100が前記媒体200に接触しない時間が第3所定時間以上である場合、前記美顔器の制御方法は、前記複数の媒体セクション50に未作用のセクションがあるかどうかを判断することと、前記未作用のセクションがあることを決定した場合、前記美顔器100を制御して提示情報を発させ、及び/又は前記美顔器100を前記未作用のセクションに接触するまで移動するように制御して前記美顔器100を制御してエネルギーを出力させることと、を更に含む。
【0070】
前記目標媒体セクションが作用済みのセクションであることを決定した場合、前記複数の媒体セクション50に未作用のセクションがあるかどうかを判断することにより、皮膚領域に作用することを忘れることを回避して、皮膚領域に捺印することを忘れることを回避することができる。
【0071】
前記美顔器100が前記媒体200に接触しない時間が第3所定時間以上である場合には、ユーザーが美顔器100を使って皮膚を美容することを停止しようとすると理解されてもよく、このとき、前記複数の媒体セクション50に未作用のセクションがあるかどうかを判断することにより、皮膚領域に作用することを忘れることを回避して、皮膚領域に捺印することを忘れることを回避することができる。距離センサにて前記美顔器100と前記媒体200との距離を検出し、且つ前記制御モジュール20にて前記距離センサの検出した前記美顔器100と前記媒体200との距離に基づいて前記美顔器100が前記媒体200に接触するかどうかを判断し、及びタイマーにて前記美顔器100が前記媒体200に接触しない時間を記録してもよい。
【0072】
前記未作用のセクションがあることを決定した場合、前記美顔器100を制御して提示情報を出させることで未作用のセクションがあることをユーザーに通知するのであり、前記美顔器100を制御して提示情報を出させることは、前記美顔器100を制御してブザー、音声情報を出させること、前記美顔器100の指示ランプを制御して発光させること、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0073】
例えば、前記美顔器100のブザーコンポーネントにてブザーを出し、前記美顔器100の音声コンポーネントにて未作用のセクションがある音声情報を出し、前記美顔器100の指示ランプにて赤色光を発してもよい。
【0074】
別の実施例では、前記未作用のセクションがあることを決定した場合、前記美顔器100が未作用のセクションの識別マーク51を含む提示情報を出すように制御することで美顔器100により作用されない具体的な媒体セクション50をユーザーに提示する。前記美顔器100が未作用のセクションの識別マーク51を含む提示情報を出すように制御することは、前記美顔器100が前記未作用のセクションの識別マーク51を含む音声情報を出すように制御することを含んでもよい。前記美顔器100の音声コンポーネントにて未作用のセクションの識別マーク51を含む音声情報を出してもよい。例えば、前記美顔器100の音声コンポーネントにて未作用のセクション及び未作用のセクションがあって識別マーク51が数字5である音声情報を出す。
【0075】
未作用のセクションがあることを決定した場合、前記美顔器100が提示情報を出すように制御することにより、ユーザーは未作用のセクションがあること及び具体的な未作用のセクションを明確に分かることができ、更にユーザーは直ちに美顔器100を使って未作用のセクションのカバーする皮膚を美容することができ、これにより、皮膚領域の美容を忘れることを回避することができ、皮膚領域の捺印を忘れることを回避することができる。
【0076】
前記未作用のセクションがあることを決定した場合、前記制御モジュール20は前記美顔器100を前記未作用のセクションに接触するまで移動するように制御して、前記美顔器100を制御してエネルギーを出力させることができる。具体的に、前記美顔器100は移動コンポーネント及び駆動コンポーネントを備えてもよく、前記駆動コンポーネントが前記移動コンポーネントを駆動して移動させるためのものである。未作用のセクションがあることを決定した場合、前記制御モジュール20は前記駆動コンポーネントが前記移動コンポーネントを駆動して前記未作用のセクションに移動させるように制御し、且つ前記未作用のセクションにエネルギーを出力することで前記未作用のセクションによりエネルギーを前記未作用のセクションのカバーする皮膚に伝導することができる。これにより、皮膚領域の美容を忘れることを回避することができ、皮膚領域の捺印を忘れることを回避することができる。
【0077】
いくつかの実施例では、前記目標媒体セクションの皮膚への作用を完了した後で前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとすることは、前記目標媒体セクションの皮膚への作用を完了した後、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとして作用済みのセクションの数に1を加えたものを記録することを含む。
【0078】
前記複数の媒体セクション50に未作用のセクションがあるかどうかを判断することは、前記媒体200の複数の媒体セクション50の数を取得することと、記録した作用済みのセクションの数が前記複数の媒体セクション50の数よりも小さい場合、前記未作用のセクションがあることを決定することと、記録した作用済みのセクションの数が前記複数の媒体セクション50の数に等しい場合、前記未作用のセクションがないことを決定することと、を含む。
【0079】
前記媒体200の複数の媒体セクション50の数が前記美顔器100のメモリに予め記憶されてもよく、前記制御モジュール20にて前記媒体200の複数の媒体セクション50の数を取得することができる。前記メモリは不揮発性メモリであってもよい。他の実施例では、前記美顔器100はユーザーの操作により前記媒体200の複数の媒体セクション50の数を取得することができ、例えば、ユーザーは前記美顔器100の対話型インターフェースに前記媒体200の複数の媒体セクション50の数を入力し、更に前記制御モジュール20により前記媒体200の複数の媒体セクション50の数を取得することができる。
【0080】
皮膚への作用が完了したたびに、作用済みのセクションの数に1を加えたものを記録し、且つ作用済みのセクションの数と媒体セクション50の総数とを比較することにより、未作用のセクションがあるかどうかを非常に容易に判断することができる。
【0081】
未作用のセクションがないことを決定し、即ち前記媒体200のカバーする皮膚の美容操作が完了した後、記録した作用済みのセクションの数をリセットしてもよく、これにより、ユーザーが次回に前記美顔器100を使って前記媒体200により皮膚を美容する際に作用済みのセクションを改めて記録することを容易にする。
【0082】
図2を再び参照し、いくつかの実施例では、図2に示すように、前記美顔器100は識別モジュール10及び制御モジュール20を備え、前記識別モジュール10は前記美顔器100が前記媒体200に近づける場合、前記美顔器100の現在対応する目標媒体セクションを識別するためのものである。前記制御モジュール20は前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定した場合、前記美顔器100を制御してエネルギーを出力させることで前記目標媒体セクションにより皮膚に作用し、及び、前記目標媒体セクションの皮膚への作用を完了した後、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとする。
【0083】
本願の実施例に係る美顔器100は、前記美顔器100の対応する目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定した場合、前記美顔器100を制御してエネルギーを出力させることで皮膚に作用することにより、皮膚のある領域が繰り返し作用されることを回避することができ、ユーザーが美顔器100を使って美容する難易度を下げて、美容効率を向上させることもできる。
【0084】
前記制御モジュール20はワンチップコンピュータ、CPU(中央処理装置)、DSP(デジタル信号処理)などの処理チップであってもよい。
【0085】
いくつかの実施例では、前記制御モジュール20は更に、前記美顔器100の前記媒体200上での正投影の位置する媒体セクション50を前記目標媒体セクションとして決定するためのものである。
【0086】
いくつかの実施例では、前記制御モジュール20は更に、前記美顔器100の現在対応する目標媒体セクションを識別した後、前記目標媒体セクションが未作用のセクションであるかどうかを判断するためのものである。
【0087】
いくつかの実施例では、前記識別モジュール10が前記美顔器100の現在対応する目標媒体セクションを識別することは、前記目標媒体セクションの識別マーク51を識別することを含む。前記目標媒体セクションが未作用のセクションであるかどうかを前記制御モジュール20が判断することは、前記識別モジュール10の識別した前記目標媒体セクションの識別マーク51が前記作用済みのセクションの識別マーク51と異なる場合、前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定することと、前記識別モジュール10の識別した前記目標媒体セクションの識別マーク51が前記作用済みのセクションの識別マーク51と同じである場合、前記目標媒体セクションが作用済みのセクションであることを決定することと、を含む。
【0088】
いくつかの実施例では、前記識別モジュール10が前記美顔器100の現在対応する目標媒体セクションを識別することは、前記目標媒体セクションのキャリアセクションの識別マーク51を識別することを含む。前記目標媒体セクションが未作用のセクションであるかどうかを前記制御モジュール20が判断することは、識別された前記キャリアセクションの識別マーク51が前記作用済みのセクションの識別マーク51と異なる場合、前記キャリアセクションが未作用のセクションであることを決定することと、識別された前記キャリアセクションの識別マーク51が前記作用済みのセクションの識別マーク51と同じである場合、前記キャリアセクションが作用済みのセクションであることを決定することと、を含む。
【0089】
いくつかの実施例では、前記識別モジュール10が前記美顔器100の現在対応する目標媒体セクションを識別することは、前記目標媒体セクションのカラーを識別することを含む。前記目標媒体セクションが未作用のセクションであるかどうかを前記制御モジュール20が判断することは、識別された前記目標媒体セクションのカラーが前記第1カラーである場合、前記目標媒体セクションが未作用のセクションであることを決定することと、識別された前記目標媒体セクションのカラーが前記第2カラーである場合、前記目標媒体セクションが前記作用済みのセクションであることを決定することと、を含む。
【0090】
いくつかの実施例では、前記制御モジュール20は、前記美顔器100が前記目標媒体セクションにより皮膚に作用することが第2所定時間継続する場合、皮膚への作用が完了したことを決定し、又は、前記美顔器100が前記目標媒体セクションから離れる場合、皮膚への作用が完了したことを決定し、又は、前記美顔器100がエネルギーの出力を停止する場合、皮膚への作用が完了したことを決定する。
【0091】
いくつかの実施例では、前記制御モジュール20は更に、前記目標媒体セクションが作用済みのセクションであることを決定した場合、前記美顔器100を制御してエネルギーを出力させないためのものである。
【0092】
いくつかの実施例では、前記制御モジュール20は、前記目標媒体セクションが作用済みのセクションであることを決定し、又は前記美顔器100が前記媒体200に接触しない時間が第3所定時間以上である場合、前記複数の媒体セクションに未作用のセクションがあるかどうかを判断し、且つ前記未作用のセクションがあることを決定した場合、前記美顔器100が提示情報を出すように制御し、及び/又は前記美顔器100を前記未作用のセクションに接触するまで移動するように制御して前記美顔器100を制御してエネルギーを出力させる。
【0093】
いくつかの実施例では、前記制御モジュール20は更に、前記目標媒体セクションの皮膚への作用を完了した後、前記目標媒体セクションを作用済みのセクションとして作用済みのセクションの数に1を加えたものを記録するためのものである。前記複数の媒体セクション50に未作用のセクションがあるかどうかを前記制御モジュール20が判断することは、前記媒体200の複数の媒体セクション50の数を取得し、且つ記録した作用済みのセクションの数が前記複数の媒体セクション50の数よりも小さい場合、前記未作用のセクションがあることを決定することと、記録した作用済みのセクションの数が前記複数の媒体セクション50の数に等しい場合、前記未作用のセクションがないことを決定することと、を含む。
【0094】
図5を参照し、図5は本願の一実施例に係る美顔システム300のブロック図である。図5に示すように、前記美顔システム300は上記いずれか1つの実施例に記載の美顔器100及び上記いずれか1つの実施例に記載の媒体200を備え、前記媒体200は皮膚をカバーするためのものであり、複数の媒体セクション50を含み、前記美顔器100はエネルギーを出力するためのものであり、前記媒体セクション50に接触することで前記媒体セクション50によりエネルギーを皮膚に伝導するためのものでもある。
【0095】
いくつかの実施例では、以上のように、各媒体セクション50は対応する識別マーク51を有し、前記複数の媒体セクション50の識別マーク51が互いに異なり、前記媒体セクション50の識別マーク51が前記美顔器100の識別モジュール10により識別されるためのものである。
【0096】
いくつかの実施例では、以上のように、前記識別マーク51はカラー、パターン、文字、数字、情報コード及び電子タグのうちの1つ又は複数を含む。
【0097】
いくつかの実施例では、以上のように、前記媒体200は機能物質に浸潤されるためのものであって前記機能物質に浸潤された後で皮膚に敷設するためのキャリアを含み、前記キャリアが前記キャリアを複数のキャリアセクションに分割する複数本のセクションラインを含み、前記複数の媒体セクション50が前記複数のキャリアセクションを含み、各キャリアセクションが対応する前記識別マーク51を有し、前記複数のキャリアセクションの前記識別マーク51が互いに異なり、前記キャリアセクションが前記美顔器100に接触して浸潤する機能物質により前記美顔器100の出力したエネルギーを皮膚に伝導するためのものである。前記キャリアセクションの識別マーク51が前記美顔器100の識別モジュール10により識別されるためのものである。
【0098】
いくつかの実施例では、以上のように、前記媒体セクション50が前記美顔器100により作用されない場合、前記媒体セクション50のカラーが第1カラーであり、前記媒体セクション50が前記美顔器100により作用されて第1所定時間継続した後、前記媒体セクション50のカラーが第2カラーになり、前記第2カラーが前記第1カラーと異なる。
【0099】
前記美顔器100は上記美顔器の制御方法に対応し、より詳細な説明は上記美顔器の制御方法の各実施例の内容を参照してもよく、前記美顔器100及び上記美顔器の制御方法の内容も互いに参照してもよい。
【0100】
本願の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムはプロセッサが呼び出して実行するためのものであり、それにより上記いずれか1つの実施例に係る美顔器の制御方法を実現する。
【0101】
当業者であれば理解されるように、上記実施例の様々な方法における全部又は一部のステップはプログラムにより関連するハードウェアが行うように命令することができ、該プログラムがコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、メモリがUSBフラッシュドライブ、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク又は光ディスクなどを含んでもよい。
【0102】
なお、上記各方法実施例については、説明しやすくするために、一連の動作組合せとして説明されるが、当業者が承知すべきことは、本願は説明される動作順序により制限されるものではなく、その理由は本願に基づいてあるステップが他の順序で行われ又は同時に行われてもよいからである。次に、当業者が更に承知すべきことは、明細書に説明される実施例はいずれも好適な実施例に属し、関わる動作及びモジュールが必ず本願に必須なものであるとは限らない。
【0103】
上記実施例において、各実施例の説明はいずれもある方面に重点をおくのであり、ある実施例の詳述しない部分は他の実施例の関連説明を参照してもよい。
【0104】
以上は本願の実施例の実施形態であり、指摘すべきことは、当業者であれば、本願の実施例の原理を逸脱せずに、更に種々の改良及び潤色を行うことができ、これらの改良及び潤色も本願の保護範囲として見なされる。
【符号の説明】
【0105】
100 美顔器
10 識別モジュール
20 制御モジュール
200 媒体
50 媒体セクション
51 識別マーク
300 美顔システム
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-08-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
美顔器の制御方法であって、
前記美顔器は媒体と組み合わせて使用されるためのものであり、前記美顔器は、識別モジュールと制御モジュールとを含み、前記媒体は皮膚をカバーするためのものであり、複数の媒体セクションを含み、前記美顔器は、前記媒体セクションに接触してエネルギーを出力し、このエネルギーにより前記皮膚における前記媒体セクションがカバーする部分を刺激する刺激作用を発生させるためのものでもあり、前記美顔器の制御方法は、
前記美顔器が前記媒体に近づく場合、前記識別モジュールが、前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別することと、
前記目標媒体セクションが、前記刺激作用の未作用のセクションであることを決定した場合、前記制御モジュールが、前記美顔器を制御してエネルギーを出力させること
皮膚における前記目標媒体セクションがカバーする部分の前記刺激作用を完了した後、前記制御モジュールが、前記目標媒体セクションを前記刺激作用の作用済みのセクションとすることと、を含むことを特徴とする美顔器の制御方法。
【請求項2】
前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別することは、
前記美顔器の前記媒体上での正投影の位置する媒体セクションを前記目標媒体セクションとして決定することを含むことを特徴とする請求項1に記載の美顔器の制御方法。
【請求項3】
前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別した後、前記制御方法は、
前記目標媒体セクションが、前記刺激作用の未作用のセクションであるかどうかを判断することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の美顔器の制御方法。
【請求項4】
各媒体セクションが対応する識別マークを有し、前記複数の媒体セクションの識別マークが互いに異なり、前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別することは、
前記目標媒体セクションの識別マークを識別することを含み、
前記目標媒体セクションが、前記刺激作用の未作用のセクションであるかどうかを判断することは、
識別された前記目標媒体セクションの識別マークが前記刺激作用の作用済みのセクションの識別マークと異なる場合、前記目標媒体セクションが、前記刺激作用の未作用のセクションであることを決定することと、
識別された前記目標媒体セクションの識別マークが、前記刺激作用の作用済みのセクションの識別マークと同じである場合、前記目標媒体セクションが、前記刺激作用の作用済みのセクションであることを決定することと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の美顔器の制御方法。
【請求項5】
前記識別マークはカラー、パターン、文字、数字、情報コード及び電子タグのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項4に記載の美顔器の制御方法。
【請求項6】
前記媒体は機能物質に浸潤されるためのものであって前記機能物質に浸潤された後で皮膚に敷設するためのキャリアを含み、前記キャリアが前記キャリアを複数のキャリアセクションに分割する複数本のセクションラインを含み、前記複数の媒体セクションが前記複数のキャリアセクションを含み、各キャリアセクションが対応する前記識別マークを有し、前記複数のキャリアセクションの前記識別マークが互いに異なり、前記美顔器は前記キャリアセクションに接触して前記キャリアセクションで浸潤する機能物質によりエネルギーを皮膚に伝導するためのものであり、前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別することは、
前記目標媒体セクションのキャリアセクションの識別マークを識別することを含み、
前記目標媒体セクションが、前記刺激作用の未作用のセクションであるかどうかを判断することは、
識別された前記キャリアセクションの識別マークが、前記刺激作用の作用済みのセクションの識別マークと異なる場合、前記キャリアセクションが、前記刺激作用の未作用のセクションであることを決定することと、
識別された前記キャリアセクションの識別マークが、前記刺激作用の作用済みのセクションの識別マークと同じである場合、前記キャリアセクションが、前記刺激作用の作用済みのセクションであることを決定することと、を含むことを特徴とする請求項4に記載の美顔器の制御方法。
【請求項7】
前記媒体セクションが前記美顔器により作用されない場合、前記媒体セクションのカラーが第1カラーであり、前記媒体セクションが前記美顔器により作用されて第1所定時間継続した後、前記媒体セクションのカラーが第2カラーになり、前記第2カラーが前記第1カラーと異なり、
前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別することは、
前記目標媒体セクションのカラーを識別することを含み、
前記目標媒体セクションが、前記刺激作用の未作用のセクションであるかどうかを判断することは、
識別された前記目標媒体セクションのカラーが前記第1カラーである場合、前記目標媒体セクションが、前記刺激作用の未作用のセクションであることを決定することと、
識別された前記目標媒体セクションのカラーが前記第2カラーである場合、前記目標媒体セクションが、前記刺激作用の作用済みのセクションであることを決定することと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の美顔器の制御方法。
【請求項8】
皮膚における前記目標媒体セクションがカバーする部分の前記刺激作用を完了することは、
前記美顔器が前記目標媒体セクションにより皮膚を刺激することが第2所定時間継続する場合、皮膚における前記目標媒体セクションがカバーする部分の前記刺激作用が完了し、又は、
前記美顔器が前記目標媒体セクションから離れる場合、皮膚における前記目標媒体セクションがカバーする部分の前記刺激作用が完了し、又は、
前記美顔器がエネルギーの出力を停止する場合、皮膚における前記目標媒体セクションがカバーする部分の前記刺激作用が完了することを含むことを特徴とする請求項1に記載の美顔器の制御方法。
【請求項9】
前記制御方法は、
前記目標媒体セクションが、前記刺激作用の作用済みのセクションであることを決定した場合、前記美顔器を制御してエネルギーを出力させないことを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の美顔器の制御方法。
【請求項10】
前記目標媒体セクションが、前記刺激作用の作用済みのセクションであることを決定し、又は前記美顔器が前記媒体に接触しない時間が第3所定時間以上である場合、前記制御方法は、
前記複数の媒体セクションに、前記刺激作用の未作用のセクションがあるかどうかを判断することと、
前記刺激作用の未作用のセクションがあることを決定した場合、前記美顔器を制御して提示情報を出させ、及び/又は前記美顔器を前記刺激作用の未作用のセクションに接触するまで移動するように制御して前記美顔器を制御してエネルギーを出力させることと、を更に含むことを特徴とする請求項9に記載の美顔器の制御方法。
【請求項11】
前記目標媒体セクションの皮膚への作用を完了した後、前記目標媒体セクションを、前記刺激作用の作用済みのセクションとすることは、
皮膚における前記目標媒体セクションがカバーする部分の前記刺激作用を完了した後、前記目標媒体セクションを、前記刺激作用の作用済みのセクションとして作用済みのセクションの数に1を加えたものを記録することを含み、
前記複数の媒体セクションに、前記刺激作用の未作用のセクションがあるかどうかを判断することは、
前記媒体の複数の媒体セクションの数を取得することと、
記録された作用済みのセクションの数が前記複数の媒体セクションの数よりも小さい場合、前記刺激作用の未作用のセクションがあることを決定することと、
記録された作用済みのセクションの数が前記複数の媒体セクションの数に等しい場合、前記刺激作用の未作用のセクションがないことを決定することと、を含むことを特徴とする請求項10に記載の美顔器の制御方法。
【請求項12】
美顔器であって、
前記美顔器は媒体と組み合わせて使用されるためのものであり、前記媒体は皮膚をカバーするためのものであり、複数の媒体セクションを含み、前記美顔器は、前記媒体セクションに接触してエネルギーを出力し、このエネルギーにより前記皮膚における前記媒体セクションがカバーする部分を刺激する刺激作用を発生させるためのものでもあり、前記美顔器は、
前記美顔器が前記媒体に近づく場合、前記美顔器の現在対応する目標媒体セクションを識別するための識別モジュールと、
前記目標媒体セクションが、前記刺激作用の未作用のセクションであることを決定した場合、前記美顔器を制御してエネルギーを出力させ、及び、皮膚における前記目標媒体セクションがカバーする部分の前記刺激作用を完了した後、前記目標媒体セクションを、前記刺激作用の作用済みのセクションとするための制御モジュールと、を備えることを特徴とする美顔器。
【請求項13】
美顔システムであって、
前記美顔システムは請求項12に記載の美顔器及び媒体を備え、前記媒体は皮膚をカバーするためのものであり、複数の媒体セクションを含み、前記美顔器はエネルギーを出力するためのものであり、前記媒体セクションに接触することで前記媒体セクションによりエネルギーを皮膚に伝導するためのものでもあることを特徴とする美顔システム。
【請求項14】
各媒体セクションが対応する識別マークを有し、前記複数の媒体セクションの識別マークが互いに異なり、前記媒体セクションの識別マークが前記美顔器の識別モジュールにより識別されるためのものであることを特徴とする請求項13に記載の美顔システム。
【請求項15】
前記識別マークはカラー、パターン、文字、数字、情報コード及び電子タグのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする請求項14に記載の美顔システム。
【請求項16】
前記媒体は機能物質に浸潤されるためのものであって前記機能物質に浸潤された後で皮膚に敷設するためのキャリアを含み、前記キャリアが前記キャリアを複数のキャリアセクションに分割する複数本のセクションラインを含み、前記複数の媒体セクションが前記複数のキャリアセクションを含み、各キャリアセクションが対応する前記識別マークを有し、前記複数のキャリアセクションの前記識別マークが互いに異なり、前記キャリアセクションは前記美顔器に接触して浸潤する機能物質により前記美顔器の出力したエネルギーを皮膚に伝導するためのものであり、前記キャリアセクションの識別マークが前記美顔器の識別モジュールにより識別されるためのものであることを特徴とする請求項14又は15に記載の美顔システム。
【請求項17】
前記媒体セクションが前記美顔器により作用されない場合、前記媒体セクションのカラーが第1カラーであり、前記媒体セクションが前記美顔器により作用されて第1所定時間継続した後、前記媒体セクションのカラーが第2カラーになり、前記第2カラーが前記第1カラーと異なることを特徴とする請求項13に記載の美顔システム。
【請求項18】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムはプロセッサが呼び出して実行するためのものであり、それにより請求項1~11のいずれか1項に記載の美顔器の制御方法を実現することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。