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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003927
(43)【公開日】2025-01-14
(54)【発明の名称】美容器および美容システム
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/36 20060101AFI20250106BHJP
   A61M 35/00 20060101ALI20250106BHJP
【FI】
A61N1/36
A61M35/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023216700
(22)【出願日】2023-12-22
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-07-05
(31)【優先権主張番号】202310756625.X
(32)【優先日】2023-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517384589
【氏名又は名称】深▲せん▼市宗匠科技有限公司
【住所又は居所原語表記】26th Floor, Gaoxin Community United Headquarters Building, No.63, Gaoxin South10th Road, Binhai Community, Yuehai Street, Nanshan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】王 念欧
(72)【発明者】
【氏名】リ 軻
(72)【発明者】
【氏名】金 昌権
(72)【発明者】
【氏名】廖 イ
(72)【発明者】
【氏名】梁 桓
(72)【発明者】
【氏名】張 鍵
【テーマコード(参考)】
4C053
4C267
【Fターム(参考)】
4C053JJ01
4C053JJ21
4C053JJ36
4C267AA61
4C267BB23
4C267BB42
4C267CC01
(57)【要約】
【課題】本願は、美容器およびその出力制御方法、美容システム、並びに記憶媒体を提供する。
【解決手段】美容器は、複数種の媒体と合わせて使用されることに用いられ、前記媒体は、皮膚を覆うことに用いられ、前記美容器は、エネルギーを出力することに用いられ、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導することに用いられ、該美容器の出力制御方法は、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別することと、前記媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定し、前記美容器が出力を行う時、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器を制御することとを含む。本願に係る美容器の出力制御方法は、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別し、前記媒体の識別結果に基づいて対応するエネルギーで出力するように美容器を制御することができ、美容器の美容効果を向上させることができる。

【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚を覆うための複数種の媒体と合わせて使用されることに用いられるとともに、エネルギーを出力することに用いられ、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導することに用いられる美容器の出力制御方法であって、
皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別することと、
前記媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定し、前記美容器が出力を行う時、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器を制御することと、を含む、
美容器の出力制御方法。
【請求項2】
皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別することは、前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つを検出することを含み、
前記媒体の性質は、前記媒体の物理的性質および/または化学的性質を含む、
請求項1に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項3】
前記媒体の物理的性質は、前記媒体の色、粘度、導電率および粗さのうちの少なくとも1つを含み、
前記複数種の媒体の物理的性質は互いに異なり、
前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つを検出することは、前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の色、粘度、導電率および粗さのうちの少なくとも1つを検出することを含む、
請求項2に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項4】
前記媒体は、皮膚に塗布することに用いられ、
前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の色、粘度、導電率および粗さのうちの少なくとも1つを検出することは、前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の色、粘度および導電率のうちの少なくとも1つを検出することを含む、
請求項3に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項5】
前記媒体は担体および機能物質を含み、
前記担体は、前記機能物質を含浸させ、前記機能物質を含浸させてから皮膚を覆うことに用いられ、
前記美容器は、前記担体に接触し、前記担体に含浸された機能物質を介して出力したエネルギーを皮膚に伝導することに用いられ、
前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の色、粘度、導電率および粗さのうちの少なくとも1つを検出することは、前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする担体の色、粗さおよび前記機能物質の導電率のうちの少なくとも1つを検出することを含む、
請求項3に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項6】
前記媒体の化学的性質は前記媒体のpHを含み、
前記複数種の媒体のpHは互いに異なり、
前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つを検出することは、前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分および/またはpHを検出することを含む、
請求項2に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項7】
前記媒体は担体を含み、
前記担体は多孔質構造であり、
異なる媒体の担体の孔の形状は異なり、
皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別することは、前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする担体の孔の形状を検出することを含む、
請求項2に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項8】
前記複数種の媒体は、それぞれ異なる顔領域に塗布することに用いられ、
各媒体は、対応する顔領域に塗布することに用いられ、
皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別することは、顔領域に塗布されて前記美容器に接触する媒体を識別することを含み、
前記方法は、
前記美容器の現在位置している顔領域を識別することと、
前記美容器の現在接触している媒体が前記美容器の現在位置している顔領域に対応するか否かを判断することと、を含み、
前記媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定することは、前記美容器の現在接触している媒体が前記美容器の現在位置している顔領域に対応する場合、前記媒体の識別結果に基づいて前記目標出力エネルギーを確定することを含む、
請求項1に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項9】
前記美容器の現在接触している媒体が前記美容器の現在位置している顔領域に対応するか否かを判断することは、所定の媒体と顔領域との所定の対応関係に基づき、前記美容器の現在接触している媒体が前記美容器の現在位置している顔領域に対応するか否かを判断することを含む、
請求項8に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項10】
所定の媒体と顔領域との所定の対応関係に基づき、前記美容器の現在接触している媒体が前記美容器の現在位置している顔領域に対応するか否かを判断することは、
前記所定の対応関係に基づいて前記美容器の現在接触している媒体に対応する目標顔領域を確定し、
前記美容器の現在位置している顔領域が前記目標顔領域と同じである場合、前記美容器の現在接触している媒体が前記美容器の現在位置している顔領域に対応すると確定すること、または
前記所定の対応関係に基づいて前記美容器の現在位置している顔領域に対応する目標媒体を確定し、
前記美容器の現在接触している媒体が前記目標媒体と同じである場合、前記美容器の現在接触している媒体が前記美容器の現在位置している顔領域に対応すると確定すること、を含む、
請求項9に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項11】
前記美容器の現在接触している媒体が前記美容器の現在位置している顔領域に対応しない場合、提示情報を発するように前記美容器を制御することを更に含む、
請求項8から10のいずれか1項に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項12】
皮膚を覆うための複数種の媒体と合わせて使用されることに用いられるとともに、エネルギーを出力することに用いられ、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導することに用いられる美容器であって、
皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別するための第1識別モジュールと、
前記媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定し、前記美容器が出力を行う時、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器を制御するための制御モジュールと、を備える、
美容器。
【請求項13】
複数種の媒体と、請求項12に記載の美容器とを含み、
前記媒体は、皮膚を覆うことに用いられ、
前記美容器は、エネルギーを出力することに用いられ、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導することに用いられる、
美容システム。
【請求項14】
コンピュータプログラムが記憶され、
前記コンピュータプログラムは、請求項1から10のいずれか1項に記載の美容器の出力制御方法を実現するために、プロセッサによって呼び出されてから実行されることに用いられる、
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、美容機器の技術分野に関し、特に、美容器およびその出力制御方法、美容システム、並びにコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
生活レベルの向上に伴い、美容用のRF美容器の普及率はますます高くなる。RF美容器は、RF波を用いて表皮を透過して真皮に到達し、皮膚の真皮組織に熱効果を発生させ、RFの熱刺激作用は、弾力線維、コラーゲン線維を即時に収縮させ、皮膚をより引き締め、且つ、熱刺激は皮膚修復癒合メカニズムを開始し、新しいコラーゲン線維の再生および再成形を刺激し、新生コラーゲン線維の数が増え、配列がより緊密になるにつれ、皮膚の弛み・老化の状態は更に修復される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
RF美容器のRFエネルギーをより良く用いて美容を行うために、RF美容器とフェイスパック、ジェル、エッセンス等とを合わせて使用される。現在、RF美容器を用いて美容診療を行う場合、顔に位置するのがフェイスパック、ジェルまたはエッセンスのいずれであっても、通常、RF美容器から出力されるエネルギーは変わらないが、異なるフェイスパック、異なる種類のジェルまたはエッセンスであっても、同じRFエネルギーを出力して美容を行うと、美容効果に影響を及ぼし、美容効果は悪くなる。
【0004】
上記技術的問題を解決するために、本願は、美容器およびその出力制御方法、美容システム、並びに記憶媒体を提供し、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別し、前記媒体の識別結果に基づいて対応するエネルギーで出力するように美容器を制御することができ、美容器の美容効果を向上させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の態様1において、美容器の出力制御方法を提供し、前記美容器は、複数種の媒体と合わせて使用されることに用いられ、前記媒体は、皮膚を覆うことに用いられ、前記美容器は、エネルギーを出力することに用いられ、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導することに用いられる。前記美容器の出力制御方法は、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別することと、前記媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定し、前記美容器が出力を行う時、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器を制御することとを含む。
【0006】
本願の態様2において、美容器を提供し、前記美容器は、複数種の媒体と合わせて使用されることに用いられ、前記媒体は、皮膚を覆うことに用いられ、前記美容器は、エネルギーを出力することに用いられ、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導することに用いられる。前記美容器は、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別するための第1識別モジュールと、前記媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定し、前記美容器が出力を行う時、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器を制御するための制御モジュールとを備える。
【0007】
本願の態様3において、美容システムを提供し、前記美容システムは、複数種の媒体と、前述した美容器とを含み、前記媒体は、皮膚を覆うことに用いられ、前記美容器は、エネルギーを出力することに用いられ、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導することに用いられる。
【0008】
本願の態様4において、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体内にコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムは、前述した美容器の出力制御方法を実現するために、プロセッサによって呼び出されてから実行されることに用いられる。
【発明の効果】
【0009】
本願に係る美容器およびその出力制御方法、美容システム、並びにコンピュータ可読記憶媒体は、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別し、前記媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定し、且つ、前記目標出力エネルギーで出力するように美容器を制御することにより、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体に応じて対応するエネルギーをスマートに出力し、美容器の美容効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本願の技術案を明確に説明するために、以下、実施形態における使用する必要のある図面について簡単に説明し、明らかに、以下の説明における図面は、本願のいくつかの実施形態であり、当業者は、創造的な労働を行わない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を取得することもできる。
【0011】
図1】本願の一実施例に係る美容器の出力制御方法のフローチャートである。
図2】本願の一実施例に係る美容器の構造ブロック図である。
図3】本願の一実施例に係る美容システムの構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本願の実施例における図面と結び付けて、本願の実施例における技術案を明瞭かつ完全に説明し、明らかに、説明される実施例は、全ての実施例ではなく、本発明の一部の実施例に過ぎない。本願における実施例によれば、当業者が創造的な労働を行わない前提で取得する他の実施例は、全て本願の保護範囲内に属する。
【0013】
本願の説明において、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」、「第5」、「第6」、「第7」、「第8」、「第9」等の用語は、異なる対象を区別するためのものであり、特定の順序を記述するためのものではなく、また、「上」、「内」、「外」等の用語が指示する方位または位置関係は、図面に示す方位または位置関係に基づいて本願の説明を容易にして簡略化するためのものに過ぎず、指している装置または素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構造されて操作される必要があることを指示または暗示するものではないため、本願を限定するものと理解できない。
【0014】
本願の説明において、特に明確な規定および限定がない限り、「接続」という用語は広義に解釈されるべきであり、例えば、固定接続であってもよし、着脱可能な接続であってもよいし、一体成形であってもよいし、直接接続であってもよいし、中間媒体を介する間接的な接続であってもよいし、2つの素子の内部の連通であってもよいし、通信接続であってもよいし、電気的接続であってもよい。当業者は、具体的な場合によって上記用語の本願中の具体的な意味を理解することができる。
【0015】
図1図2とを合わせて参照し、図1は、本願の一実施例に係る美容器の出力制御方法のフローチャートであり、図2は、本願の一実施例に係る美容器100の構造ブロック図である。美容器の出力制御方法は、美容器100に適用され、美容器100は、複数種の媒体と合わせて使用されることに用いられ、媒体は、皮膚を覆うことに用いられ、美容器100は、エネルギーを出力することに用いられ、且つ、媒体に接触して媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導することに用いられる。図1に示すように、美容器の出力制御方法は、以下のステップを含む。
【0016】
S10において、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別する。
【0017】
S20において、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定し、美容器100が出力を行う時、目標出力エネルギーで出力するように美容器100を制御する。
【0018】
本願の実施例に係る美容器の出力制御方法は、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別し、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定し、且つ、目標出力エネルギーで出力するように美容器100を制御することにより、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体に応じて対応するエネルギーをスマートに出力し、美容器100の美容効果を向上させることができる。且つ、美容器100から出力されたエネルギーをスマートに調節することにより、美容診療過程をより簡便かつより効率的にすることができる。
【0019】
ここで、媒体は、人体または他の動物の任意の部位の皮膚を覆うことに使用できる。いくつかの実施例において、媒体は、人の顔を覆うことに使用できる。
【0020】
ここで、いくつかの実施例において、媒体は、直接皮膚に塗布できる美容物質であってもよい。例えば、媒体は、ジェル、エッセンス、クリーム、乳液、化粧水、アイクリーム、リップクリーム、リップバーム、エモリエントミルクおよび保湿クリームのうちの1種または複数種を含んでもよく、媒体は、美容・スキンケア効果を有して直接皮膚に塗布できる他のタイプの物質であってもよい。媒体は導電性を有し、美容器100から出力されたエネルギーを皮膚に伝導することができ、これにより、美容器100から出力されたエネルギーは、皮膚に作用して美容修復の作用を果たすことができ、且つ、美容器100が皮膚にエネルギーを出力する過程において、媒体は、皮膚に潤いを与えて潤滑して緩衝作用を果たし、皮膚にダメージを与えることを回避できる。また、媒体は、皮膚に対して美容および手入れを行うことができ、美容器100と媒体とを併用することで、媒体に対する皮膚の吸収を促進することもでき、更に美容器100の美容効果を向上させることができる。異なる媒体に応じて対応するエネルギーを出力するように美容器100を制御することにより、媒体に対する皮膚の吸収を促進することに有利であり、且つ、美容器100から出力されたエネルギーが媒体を介して皮膚を透過することに有利である。
【0021】
別の実施例において、媒体は担体および機能物質を含んでもよく、担体は、機能物質によって含浸され、且つ、機能物質によって含浸されてから皮膚に覆うことに用いられ、美容器100は、担体および機能物質に接触し、且つ、機能物質を介して出力したエネルギーを皮膚に伝導し、皮膚に対して美容、診療等を行うことができる。ここで、いくつかの実施例において、媒体はフェイスパックであってもよく、担体はパック布であってもよく、機能物質は、パック布に含浸させるための美容液、栄養液またはパック布に含浸できる他の美容・スキンケア物質であってもよい。ここで、媒体は、互いに独立した担体および機能物質を含んでもよく、即ち、担体および機能物質は、個別に包装することができ、媒体を使用する時、担体に機能物質を含浸させ、その後、機能物質が含浸された担体を皮膚に敷設することができる。別の実施例において、媒体の担体に機能物質が予め含浸され、即ち、媒体を使用する時、機能物質が含浸された担体を直接皮膚に敷設することができる。担体および/または機能物質を識別することにより媒体を識別し、異なる媒体に応じて対応するエネルギーを出力するように美容器100を制御し、媒体内の機能物質に対する皮膚の吸収を促進することに有利であり、且つ、美容器100から出力されたエネルギーが機能物質を介して皮膚を透過することに有利である。
【0022】
ここで、いくつかの実施例において、異なる担体に異なる機能物質を含浸させることができ、即ち、複数種の媒体のそれぞれの機能物質は異なってもよく、例えば、複数種の媒体のうちの1つの機能物質は美容液であり、別の媒体の機能物質は乳液である。複数種の媒体は、異なる出力エネルギーに対応し、異なる機能物質を有する媒体に対して対応するエネルギーで出力することにより、媒体内の機能物質に対する皮膚の吸収を促進することに有利であり、且つ、美容器100から出力されたエネルギーが、機能物質を介して皮膚を透過することに有利である。他の実施例において、複数種の媒体の担体に同じ機能物質を含浸させることができ、複数種の媒体は異なる出力エネルギーに対応し、即ち、各媒体は1つの出力エネルギーを表し、複数種の媒体は皮膚状況が異なるユーザに適用でき、例えば、高い出力エネルギーに対応する媒体は皮膚角層が厚いユーザに適用され、低い出力エネルギーに対応する媒体は皮膚角層が薄いユーザに適用され、ユーザは、自分の皮膚の状況に応じて適当な媒体を選択することができ、該適当な媒体に対応する出力エネルギーはユーザの皮膚に適用され、該適当な媒体に対応する出力エネルギーで出力するように美容器100を制御することにより、美容器100は、ユーザの皮膚に適したエネルギーを出力し、ユーザの皮膚に対して美容、診療を対象的に行うことができる。
【0023】
ここで、機能物質は導電性を有し、美容器100から出力されたエネルギーを皮膚に伝導することができ、これにより、美容器100から出力されたエネルギーは、皮膚に作用して皮膚を美容修復することができる。美容器100が皮膚にエネルギーを出力する過程において、機能物質は、皮膚に潤いを与えて潤滑して緩衝作用を果たし、皮膚にダメージを与えることを回避できる。また、機能物質は、皮膚に対して美容および手入れを行うことができ、美容器100と媒体とを併用することで、機能物質に対する皮膚の吸収を促進することもでき、更に美容器100の美容効果を向上させることができる。
【0024】
ここで、美容器100は、RF、EMS微小電流、超音波、可視光、インテンスパルスライトおよびレーザーのうちの1種または複数種を出力してエネルギーを出力することができ、美容器100から出力されたエネルギーの形式は、美容診療効果に使用可能な他の形式のエネルギーであってもよい。いくつかの実施例において、美容器100は、RF美容器、浸透促進器、イオン導入器、フォトトリートメント美容器、フラクショナルレーザー美容器等であってもよく、美容診療機能を有する他のタイプの装置であってもよい。
【0025】
ここで、ステップS10において、媒体を皮膚に被せた後、美容器100の第1識別モジュール10により、皮膚を覆っている媒体を識別してもよいし、媒体を皮膚に被せる前に、美容器100の第1識別モジュール10により、皮膚を覆ようとする媒体を識別してもよい。第1識別モジュール10は、媒体の識別結果を美容器100の制御モジュール20に送信することができる。制御モジュール20により、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定し、且つ、目標出力エネルギーで出力するように美容器100を制御することができる。
【0026】
ここで、美容器100は、ユーザの操作に応じてエネルギー出力信号を生成するためのエネルギー出力ボタンを備えてもよく、美容器100の制御モジュール20は、エネルギー出力信号を受信すると、エネルギーの出力を行うように美容器100を制御する。
【0027】
ここで、制御モジュール20は、第1識別モジュール10が皮膚を覆っている媒体を識別し、且つ識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定した場合、制御モジュール20は、目標出力エネルギーで出力するように美容器100を制御する。または、制御モジュール20は、第1識別モジュール10が皮膚を覆っている媒体を識別し、且つ識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定した場合、識別が完了するという提示情報を発するように美容器100を制御し、ユーザは、該識別が完了するという提示情報を受信すると、エネルギー出力ボタンを押圧することにより、美容器100に出力を行わせることができ、制御モジュール20は、エネルギー出力信号を受信すると、目標出力エネルギーで出力するように美容器100を制御する。
【0028】
ここで、美容器100は、ユーザの操作に応じてエネルギー出力信号を生成するためのエネルギー出力ボタンを備えてもよく、美容器100の制御モジュール20は、エネルギー出力信号を受信すると、エネルギーの出力を行うように美容器100を制御する。美容器100が皮膚を覆おうとする媒体を識別し、且つ識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定した場合、ユーザは、媒体を皮膚に被せた後、エネルギー出力ボタンを押圧することにより、美容器100に出力を行わせることができ、制御モジュール20は、エネルギー出力信号を受信すると、目標出力エネルギーで出力するように美容器100を制御する。他の実施例において、美容器100は、媒体が既に皮膚を覆い、且つ美容器100が媒体に近いことを検出した場合、目標出力エネルギーで出力するように制御することができる。
【0029】
いくつかの実施例において、ステップS10では、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別することは、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つを検出することを含み、媒体の性質は、媒体の物理的性質および/または化学的性質を含む。
【0030】
ここで、異なるタイプの媒体は、化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つが異なる。
【0031】
ここで、媒体の化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つを識別することにより媒体を識別し、媒体自体の性質および/または構造に基づいて媒体を識別することができ、美容器100を用いて異なる媒体に対して対応するエネルギーで出力することを実現できる。
【0032】
いくつかの実施例において、媒体の物理的性質は、媒体の色、粘度、導電率および粗さのうちの少なくとも1つを含み、複数種の媒体の物理的性質は互いに異なる。媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つを検出することは、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の色、粘度、導電率および粗さのうちの少なくとも1つを検出することを含む。
【0033】
皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の色、粘度、導電率および粗さのうちの少なくとも1つを検出することにより、媒体を迅速に識別することができる。
【0034】
いくつかの実施例において、媒体は、直接皮膚に塗布できる美容物質であってもよく、媒体は、例えば、ジェル、エッセンス、クリーム、乳液、化粧水、アイクリーム、リップクリーム、リップバーム、エモリエントミルクおよび保湿クリームのうちの1種または複数種を含んでもよい。媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つを検出することは、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の色、粘度および導電率のうちの少なくとも1つを検出することを含む。
【0035】
ここで、いくつかの実施例において、複数種の媒体の色は互いに異なる。いくつかの実施例において、媒体は、有色物質を含んでもよく、有色物質を加えることで、媒体が色を示すことができ、有色物質は、安定かつ安全な色材であってもよく、例えば、コチニール、カロテン、ウコン、クロロフィル、パプリカ色素、ロセオシド、CI 75135 ルビキサンチン、CI77891 二酸化チタン等である。有色物質は、他の種類の色材であってもよい。媒体は有効物質を含み、有効物質は、美容・スキンケア効果を有する物質である。別の実施例において、媒体の有効物質が色を有することにより、更に、媒体は色を有する。媒体の色を検出することにより、媒体を識別することができる。
【0036】
ここで、媒体の色を検出することにより媒体を識別する場合、第1識別モジュール10はカラーセンサ、画像センサ等であってもよい。例えば、第1識別モジュール10はカラーセンサであり、カラーセンサは、R値、G値およびB値を含む媒体の三刺激値を検出し、三刺激値の割合関係に基づいて媒体の色を取得することに用いられる。また、例えば、第1識別モジュール10は画像センサであり、画像センサは、媒体の画像情報を採取し、採取した画像情報を画像処理して分析し、更に媒体の色を取得することに用いられる。
【0037】
ここで、いくつかの実施例において、複数種の媒体の粘度は互いに異なる。いくつかの実施例において、複数種の媒体のそれぞれの成分が異なることにより、複数種の媒体の粘度は異なる。例えば、複数種の媒体は、ジェルおよびエッセンスを含み、ジェルの粘度はエッセンスの粘度よりも大きい。別の実施例において、複数種の媒体に含まれる増稠剤の含有量が異なることにより、複数種の媒体の粘度は異なる。媒体の粘度を検出することにより媒体を識別することができる。
【0038】
ここで、媒体の粘度を検出することにより媒体を識別する場合、第1識別モジュール10は粘度計等であってもよい。例えば、粘度計は、毛管式粘度計、回転式粘度計、振動式粘度計、携帯型粘度計等であってもよい。
【0039】
ここで、いくつかの実施例において、媒体は導電物質を含んでもよく、複数種の媒体は異なる導電率を有する。いくつかの実施例において、導電物質は、媒体の有効物質であってもよく、即ち、有効物質は導電性を有し、有効物質は、美容・スキンケア効果を有する物質である。別の実施例において、導電物質は、有効物質に追加された導電性を有する物質であってもよく、且つ、導電物質は安全かつ安定し、導電物質は電解液であってもよく、例えば、電解液は、塩化ナトリウムの水溶液、海塩の水溶液であってもよい。もちろん、導電物質は、導電性を有する他の物質であってもよい。いくつかの実施例において、導電物質は有色物質であってもよく、即ち、有色物質は、色を有し、且つ導電性を有する。媒体の導電率を検出することにより媒体を識別することができる。
【0040】
ここで、媒体の導電率を検出することにより媒体を識別する場合、第1識別モジュール10は導電率センサ等であってもよい。例えば、導電率センサは、電極型導電率センサ、誘導導電率センサ、超音波導電率センサ等であってもよい。
【0041】
いくつかの実施例において、ステップS20では、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定することは、媒体の識別結果に基づいて媒体の属する媒体種別を確定することと、所定の媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の属する媒体種別に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定することとを含む。
【0042】
ここで、媒体の識別結果に基づいて媒体の属する媒体種別を確定することは、所定の媒体の色、粘度範囲および導電率範囲のうちの少なくとも1つと媒体種別との対応関係、および検出した媒体の色、粘度および導電率のうちの少なくとも1つに基づき、媒体の属する種別を確定することを含んでもよい。
【0043】
例示的には、媒体の色と媒体種別との所定の対応関係に基づき、検出した媒体の色に対応する媒体種別が媒体の属する種別であると確定し、ここで、媒体の色と媒体種別との所定の対応関係は、複数種の媒体の色と複数種の媒体種別との対応関係を定義し、各色は1つの媒体種別に対応し、例えば、赤色はジェルに対応し、白色はクリームに対応し、媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の属する媒体種別に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、ここで、媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係は、複数種の媒体種別と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各媒体種別は1つの出力エネルギーに対応し、例えば、ジェルは第1出力エネルギーに対応し、クリームは第2出力エネルギーに対応し、第1出力エネルギーと第2出力エネルギーとは異なる。
【0044】
例示的には、検出した媒体の粘度に基づいて媒体の位置する粘度範囲を確定し、媒体の粘度範囲と媒体種別との所定の対応関係に基づき、媒体の位置する粘度範囲に対応する媒体種別が媒体の属する種別であると確定し、ここで、媒体の粘度範囲と媒体種別との対応関係は、複数の粘度範囲と複数種の媒体種別との対応関係を定義し、各粘度範囲は1つの媒体種別に対応し、例えば、第1粘度範囲はジェルに対応し、第2粘度範囲はエッセンスに対応し、所定の媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の属する媒体種別に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係は、ジェルが第1出力エネルギーに対応し、エッセンスが第3出力エネルギーに対応することを定義する。
【0045】
例示的には、検出した媒体の導電率に基づいて媒体の位置する導電率範囲を確定し、媒体の色および導電率範囲と媒体種別との所定の対応関係に基づき、媒体の色および位置する導電率範囲に対応する媒体種別が媒体の属する種別であると確定し、ここで、媒体の色および導電率範囲と媒体種別との対応関係は、複数種の色および複数の導電率範囲と複数種の媒体種別との対応関係を定義し、各色および各導電率範囲は1つの媒体種別に対応し、例えば、赤色および第1導電率範囲はジェルに対応し、白色および第2導電率範囲はクリームに対応し、所定の媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の属する媒体種別に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係は、ジェルが第1出力エネルギーに対応し、クリームが第2出力エネルギーに対応することを定義する。
【0046】
別の実施例において、ステップS20では、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定することは、検出した媒体の色、粘度および導電率のうちの少なくとも1つに基づいて目標出力エネルギーを確定することを含む。
【0047】
ここで、所定の媒体の色、粘度範囲および導電率範囲のうちの少なくとも1つと出力エネルギーとの所定の対応関係、および検出した媒体の色、粘度および導電率のうちの少なくとも1つに基づき、目標出力エネルギーを確定することができる。媒体の色、粘度範囲および導電率範囲のうちの少なくとも1つと出力エネルギーとの所定の対応関係は、美容器100のメモリに予め記憶されてもよい。
【0048】
例示的には、所定の媒体の色と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、検出した媒体の色に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、ここで、媒体の色と出力エネルギーとの所定の対応関係は、複数種の媒体の色と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各色は1つの出力エネルギーに対応し、例えば、赤色は第1出力エネルギーに対応し、白色は第2出力エネルギーに対応する。
【0049】
例示的には、検出した媒体の粘度に基づいて媒体の位置する粘度範囲を確定し、所定の媒体の粘度範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の位置する粘度範囲に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、ここで、媒体の粘度範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係は、複数の粘度範囲と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各粘度範囲は1つの出力エネルギーに対応し、例えば、第1粘度範囲は第1出力エネルギーに対応し、第2粘度範囲は第3出力エネルギーに対応する。
【0050】
例示的には、検出した媒体の導電率に基づいて媒体の位置する導電率範囲を確定し、所定の媒体の導電率範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の位置する導電率範囲に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、ここで、媒体の導電率範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係は、複数の導電率範囲と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各導電率範囲は1つの出力エネルギーに対応し、例えば、第1導電率範囲は第1出力エネルギーに対応し、第2導電率範囲は第2出力エネルギーに対応する。
【0051】
例示的には、検出した媒体の粘度に基づいて媒体の位置する粘度範囲を確定し、所定の媒体の色および粘度範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の色および位置する粘度範囲に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、ここで、媒体の色および粘度範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係は、複数種の色および複数の粘度範囲と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各色および各粘度範囲は1つの出力エネルギーに対応する。
【0052】
いくつかの実施例において、媒体は前述した担体および機能物質を含み、担体は、機能物質を含浸させ、機能物質が含浸されてから皮膚を覆うことに用いられ、美容器100は、担体に接触し、担体に含浸された機能物質を介して出力したエネルギーを皮膚に伝導することに用いられる。媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つを検出することは、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする担体の色および粗さのうちの少なくとも1つを検出し、および/または機能物質の導電率を検出することを含む。
【0053】
ここで、いくつかの実施例において、複数種の媒体の担体の色は互いに異なり、例えば、複数種の媒体のそれぞれのパック布の色は異なる。担体の色を検出することにより媒体を識別することができる。
【0054】
ここで、前述したカラーセンサおよび/または画像センサにより担体の色を検出することができる。
【0055】
ここで、いくつかの実施例において、複数種の媒体の担体の粗さは互いに異なり、例えば、複数種の媒体の担体は、それぞれ不織布、絹、バイオ繊維、テンセル繊維および備長炭で作製することができ、異なる材料で作製された担体の粗さは異なり、担体の粗さを検出することにより媒体を識別することができる。
【0056】
ここで、媒体の粗さを検出することにより媒体を識別する場合、第1識別モジュール10は粗さセンサ等であってもよい。例えば、粗さセンサは触針法粗さセンサ、光波干渉法粗さセンサ等であってもよい。
【0057】
ここで、いくつかの実施例において、媒体の機能物質は導電物質を含んでもよく、複数種の媒体の機能物質は異なる導電率を有する。いくつかの実施例において、導電物質は機能物質の有効物質であってもよく、即ち、有効物質は導電性を有し、有効物質は美容・スキンケア効果を有する物質である。別の実施例において、導電物質は、機能物質に追加された導電性を有する物質であってもよく、且つ、導電物質は安全かつ安定し、導電物質は電解液であってもよく、例えば、電解液は、塩化ナトリウムの水溶液、海塩の水溶液であってもよい。もちろん、導電物質は、導電性を有する他の物質であってもよい。機能物質の導電率を検出することにより媒体を識別することができる。
【0058】
いくつかの実施例において、前述したように、ステップS20では、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定することは、媒体の識別結果に基づいて媒体の属する媒体種別を確定することと、所定の媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の属する媒体種別に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定することとを含む。
【0059】
ここで、媒体の識別結果に基づいて媒体の属する媒体種別を確定することは、所定の担体の色、粗さ範囲および機能物質の導電率範囲のうちの少なくとも1つと媒体種別との対応関係、および検出した担体の色、粗さ及機能物質の導電率のうちの少なくとも1つに基づき、媒体の属する種別を確定することを含んでもよい。
【0060】
例示的には、担体の色と媒体種別との所定の対応関係に基づき、検出した担体の色に対応する媒体種別が媒体の属する種別であると確定し、ここで、担体の色と媒体種別との対応関係は、複数種の担体の色と複数種の媒体種別との対応関係を定義し、各色は1つの媒体種別に対応し、例えば、黒色の担体は美白媒体に対応し、黄色の担体は補水媒体に対応する。媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の属する媒体種別に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、例えば、媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係は、美白媒体が第4出力エネルギーに対応し、補水媒体が第5出力エネルギーに対応することを定義する。
【0061】
例示的には、検出した担体の粗さに基づいて担体の位置する粗さ範囲を確定し、担体の粗さ範囲と媒体種別との所定の対応関係に基づき、担体の位置する粗さ範囲に対応する媒体種別が媒体の属する種別であると確定し、ここで、担体の粗さ範囲と媒体種別との対応関係は、複数の粗さ範囲と複数種の媒体種別との対応関係を定義し、各粗さ範囲は1つの媒体種別に対応し、例えば、第1粗さ範囲は美白媒体に対応し、第2粗さ範囲は補水媒体に対応する。所定の媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の属する媒体種別に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定する。
【0062】
例示的には、検出した機能物質の導電率に基づいて機能物質の位置する導電率範囲を確定し、担体の色および機能物質の導電率範囲と媒体種別との所定の対応関係に基づき、担体の色および機能物質の位置する導電率範囲に対応する媒体種別が媒体の属する種別であると確定し、ここで、担体の色および機能物質の導電率範囲と媒体種別との対応関係は、複数種の色および複数の導電率範囲と複数種の媒体種別との対応関係を定義し、各色および各導電率範囲は1つの媒体種別に対応し、例えば、黒色の担体および第1導電率範囲は美白媒体に対応し、黄色の担体および第2導電率範囲は補水媒体に対応する。所定の媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の属する媒体種別に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定する。
【0063】
別の実施例において、ステップS20では、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定することは、検出した担体の色、粗さおよび機能物質の導電率のうちの少なくとも1つに基づいて目標出力エネルギーを確定することを含む。
【0064】
ここで、所定の担体の色、粗さ範囲および機能物質の導電率範囲のうちの少なくとも1つと出力エネルギーとの所定の対応関係、および検出した担体の色、粗さおよび機能物質の導電率のうちの少なくとも1つに基づき、目標出力エネルギーを確定することができる。担体の色、粗さ範囲および機能物質の導電率範囲のうちの少なくとも1つと出力エネルギーとの所定の対応関係は、美容器100のメモリに予め記憶されてもよい。
【0065】
例示的には、担体の色と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、検出した担体の色に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、ここで、担体の色と出力エネルギーとの所定の対応関係は、複数種の担体の色と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各色は1つの出力エネルギーに対応し、例えば、黒色の担体は第4出力エネルギーに対応し、黄色の担体は第5出力エネルギーに対応する。
【0066】
例示的には、検出した担体の粗さに基づいて担体の位置する粗さ範囲を確定し、担体の粗さ範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、担体の位置する粗さ範囲に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、ここで、担体の粗さ範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係は、複数の粗さ範囲と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各粗さ範囲は1つの出力エネルギーに対応し、例えば、第1粗さ範囲は第4出力エネルギーに対応し、第2粗さ範囲は第5出力エネルギーに対応する。
【0067】
例示的には、検出した機能物質の導電率に基づいて機能物質の位置する導電率範囲を確定し、機能物質の導電率範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、機能物質の位置する導電率範囲に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、ここで、機能物質の導電率範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係は、複数の導電率範囲と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各導電率範囲は1つの出力エネルギーに対応し、例えば、第1導電率範囲は第4出力エネルギーに対応し、第2導電率範囲は第5出力エネルギーに対応する。
【0068】
例示的には、検出した担体の粗さに基づいて担体の位置する粗さ範囲を確定し、担体の色および粗さ範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、担体の色および位置する粗さ範囲に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、ここで、担体の色および粗さ範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係は、複数種の色および複数の粗さ範囲と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各色および各粗さ範囲は1つの出力エネルギーに対応する。
【0069】
いくつかの実施例において、媒体の化学的性質は媒体のpHを含み、複数種の媒体のpHは互いに異なる。媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つを検出することは、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分および/またはpHを検出することを含む。
【0070】
ここで、媒体は、直接皮膚に塗布できる美容物質であってもよく、美容物質の化学成分および/またはpHを検出することにより媒体を識別する。
【0071】
ここで、媒体の化学成分を検出することにより媒体を識別する場合、第1識別モジュール10は化学成分検出器であってもよい。例えば、化学成分検出器は、マイクロ赤外線センサ、元素センサ等であってもよい。
【0072】
ここで、媒体のpHを検出することにより媒体を識別する場合、第1識別モジュール10はpHメーター等であってもよい。
【0073】
いくつかの実施例において、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分および/またはpHを検出することは、媒体を識別するために、検出した媒体の主な化学成分に基づいて媒体の属する成分種別を確定し、および/または検出した媒体のpHに基づいて媒体の位置するpH範囲を確定することを含む。
【0074】
ここで、媒体は1種または複数種の化学成分を含んでもよい。いくつかの実施例において、媒体は1つの化学成分を含み、該化学成分は、媒体の主な化学成分であり、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分を検出することは、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体に含まれる1つの化学成分を検出することを含んでもよい。別の実施例において、媒体は複数種の化学成分を含み、複数種の化学成分の含有量は異なり、複数種の化学成分内の含有量が高いものは、媒体の主な化学成分であり、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分を検出することは、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の主な化学成分を検出し、即ち、媒体内の含有量が高い化学成分を検出することを含んでもよい。例示的には、ある媒体の赤外線スペクトルを採取し、該媒体の赤外線スペクトルにおける主な官能基がエステル基であれば、該媒体が主にエステル系化合物を含むと確定し、且つ、該媒体の主な化学成分の属する成分種別がエステル系化合物であると確定し、別の媒体の赤外線スペクトルを採取し、該別の媒体の赤外線スペクトルにおける主な官能基がカルボン酸基であれば、該別の媒体が主にカルボン酸系化合物を含むと確定し、且つ、別の媒体の主な化学成分の属する成分種別がカルボン酸系化合物であると確定し、美容器100は、成分種別がエステル系化合物の媒体、成分種別がカルボン酸系化合物の媒体に対して対応するエネルギーを出力することができる。もちろん、媒体に含まれる主な化学成分は、他のタイプの化合物であってもよい。
【0075】
いくつかの実施例において、媒体は、特定の化学成分を含んでもよく、複数種の媒体のそれぞれに含まれる特定の化学成分は異なる。媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分を検出することは、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の特定の化学成分を検出することを含んでもよい。ここで、特定の化学成分は、媒体内の含有量が高い、更に最も高い化学成分であってもよいし、媒体内の含有量が低い化学成分であってもよい。特定の化学成分は、特定の化合物および/または特定の元素であってもよい。特定の化合物は、媒体内の美容効果を有する物質に含まれる化合物であってもよいし、媒体の識別を容易にするために媒体に加えられたマーク用の化合物であってもよい。特定の元素は、媒体内の美容効果を有する物質に含まれる元素であってもよいし、媒体の識別を容易にするために媒体に加えられたマーク用の元素であってもよい。
【0076】
例示的には、複数種の媒体は2種を含み、そのうちの1種の媒体の特定の化合物は炭化水素系化合物で、他種の媒体の特定の化合物はニコチンアミド系化合物であり、特定の化合物が炭化水素系化合物の媒体および特定の化合物がニコチンアミド系化合物の媒体に対して対応するエネルギーを出力することができる。もちろん、特定の化合物は、他の化合物であってもよい。
【0077】
例示的には、複数種の媒体は2種を含み、そのうちの1種の媒体の特定の元素はケイ素元素で、他種の媒体の特定の元素はマグネシウム元素であり、特定の元素がケイ素元素の媒体および特定の元素がマグネシウム元素の媒体に対して対応するエネルギーを出力することができる。もちろん、特定の元素は他の元素であってもよい。
【0078】
ここで、異なる媒体の化学成分が異なる場合、複数種の媒体のpHは異なる。また、媒体に異なる酸塩基性を有する物質を加えることで、媒体は異なるpHを示すことができる。媒体のpHを識別することにより媒体を識別することができる。
【0079】
いくつかの実施例において、前述したように、ステップS20では、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定することは、媒体の識別結果に基づいて媒体の属する媒体種別を確定することと、所定の媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の属する媒体種別に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定することとを含む。
【0080】
ここで、媒体の識別結果に基づいて媒体の属する媒体種別を確定することは、所定の媒体の成分種別および/またはpH範囲と媒体種別との対応関係、および検出した媒体の化学成分および/またはpHに基づき、媒体の属する種別を確定すること、または、所定の特定の化学成分および/またはpH範囲と媒体種別との対応関係、および検出した媒体の化学成分および/またはpHに基づき、媒体の属する種別を確定することを含んでもよい。
【0081】
例示的には、検出した媒体の化学成分に基づいて媒体の属する成分種別を確定し、所定の成分種別と媒体種別との対応関係に基づき、媒体の属する成分種別に対応する媒体種別が媒体の属する種別であると確定し、ここで、成分種別と媒体種別との対応関係は、複数種の成分種別と複数種の媒体種別との対応関係を定義し、各成分種別は1つの媒体種別に対応し、所定の媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の属する媒体種別に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定する。
【0082】
例示的には、検出した媒体のpHに基づいて媒体の位置するpH範囲を確定し、媒体のpH範囲と媒体種別との所定の対応関係に基づき、媒体の位置するpH範囲に対応する媒体種別が媒体の属する種別であると確定し、ここで、媒体のpH範囲と媒体種別との所定の対応関係は、複数のpH範囲と複数種の媒体種別との対応関係を定義し、各pH範囲は1つの媒体種別に対応し、例えば、第1のpH範囲は美白媒体に対応し、第2のpH範囲は補水媒体に対応し、媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の属する媒体種別に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、例えば、媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係は、美白媒体が第4出力エネルギーに対応し、補水媒体が第5出力エネルギーに対応することを定義する。
【0083】
別の実施例において、ステップS20では、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定することは、検出した媒体の化学成分および/またはpHに基づいて目標出力エネルギーを確定することを含む。
【0084】
ここで、所定の成分種別および/またはpH範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係、および検出した媒体の化学成分および/またはpHに基づき、目標出力エネルギーを確定することができる。または、所定の特定の化学成分および/またはpH範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係、および検出した媒体の特定の化学成分および/またはpHに基づき、目標出力エネルギーを確定することができる。
【0085】
ここで、媒体の化学成分および/またはpHと出力エネルギーとの所定の対応関係、および特定の化学成分および/またはpH範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係は、美容器100のメモリに予め記憶されてもよい。
【0086】
例示的には、検出した媒体の化学成分に基づいて媒体の属する成分種別を確定し、所定の成分種別と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の属する成分種別に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、ここで、媒体の成分種別と出力エネルギーとの所定の対応関係は、複数種の成分種別と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各成分種別は1つの出力エネルギーに対応し、例えば、エステル系化合物は第6出力エネルギーに対応し、カルボン酸系化合物は第7出力エネルギーに対応する。
【0087】
例示的には、所定の特定の化学成分と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、検出した媒体の特定の化学成分に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、ここで、特定の化学成分と出力エネルギーとの所定の対応関係は、複数種の特定の化学成分と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各特定の化学成分は1つの出力エネルギーに対応し、例えば、炭化水素系化合物は第8出力エネルギーに対応し、ニコチンアミド系化合物は第9出力エネルギーに対応する。
【0088】
例示的には、検出した媒体のpHに基づいて媒体の位置するpH範囲を確定し、所定の媒体のpH範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の位置するpH範囲に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、ここで、媒体のpH範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係は、複数のpH範囲と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各pH範囲は1つの出力エネルギーに対応し、例えば、第1のpH範囲は第4出力エネルギーに対応し、第2のpH範囲は第5出力エネルギーに対応する。
【0089】
例示的には、検出した媒体のpHに基づいて媒体の位置するpH範囲を確定し、所定の成分種別およびpH範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の属する成分種別および位置するpH範囲に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、ここで、成分種別およびpH範囲と出力エネルギーとの所定の対応関係は、複数種の成分種別および複数のpH範囲と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各成分種別および各pH範囲は1つの出力エネルギーに対応する。
【0090】
いくつかの実施例において、上述したように、媒体は担体を含み、担体は多孔質構造であり、異なる媒体の担体の孔の形状は異なる。皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別することは、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする担体の孔の形状を検出することを含む。
【0091】
ここで、担体の孔の形状を検出することにより媒体を識別する場合、第1識別モジュール10は画像センサであってもよい。画像センサは、単眼カメラ、両眼カメラ、RGBD(RGB-Depth、RGB深度)カメラのうちの少なくとも1つを含んでもよく、画像センサは、担体の画像情報を採取し、採取した画像情報を画像処理して分析し、更に担体の孔の形状を取得することに用いられる。
【0092】
例示的には、複数種の媒体の担体の孔の形状は、それぞれ円形、六角形、三角形等である。もちろん、担体の孔の形状は、実際のニーズに応じて他の形状に設定することができ、複数種の媒体の担体を区別できれば良い。
【0093】
いくつかの実施例において、前述したように、ステップS20では、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定することは、媒体の識別結果に基づいて媒体の属する媒体種別を確定することと、所定の媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の属する媒体種別に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定することとを含む。
【0094】
ここで、媒体の識別結果に基づいて媒体の属する媒体種別を確定することは、所定の孔の形状と媒体種別との対応関係、および検出した担体の孔の形状に基づき、媒体の属する種別を確定することを含んでもよい。
【0095】
例示的には、所定の孔の形状と媒体種別との対応関係に基づき、検出した担体の孔の形状に対応する媒体種別が媒体の属する種別であると確定し、ここで、孔の形状と媒体種別との対応関係は、複数種の孔の形状と複数種の媒体種別との対応関係を定義し、各孔の形状は1つの媒体種別に対応し、例えば、円形孔は美白媒体に対応し、六角形孔は補水媒体に対応し、所定の媒体種別と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、媒体の属する媒体種別に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定する。
【0096】
別の実施例において、ステップS20では、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定することは、検出した担体の孔の形状に基づいて目標出力エネルギーを確定することを含む。
【0097】
ここで、所定の孔の形状と出力エネルギーとの所定の対応関係、および検出した担体の孔の形状に基づき、目標出力エネルギーを確定することができる。孔の形状と出力エネルギーとの所定の対応関係は、美容器100のメモリに予め記憶されてもよい。
【0098】
例示的には、所定の孔の形状と出力エネルギーとの所定の対応関係に基づき、検出した担体の孔の形状に対応する出力エネルギーが目標出力エネルギーであると確定し、ここで、孔の形状と出力エネルギーとの所定の対応関係は、複数種の孔の形状と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各孔の形状は1つの出力エネルギーに対応し、例えば、円形孔は第4出力エネルギーに対応し、六角形孔は第5出力エネルギーに対応する。
【0099】
いくつかの実施例において、複数種の媒体は、それぞれ異なる顔領域に塗布することに用いられ、各媒体は、対応する顔領域に塗布することに用いられる。各媒体に対応する出力エネルギーは媒体に対応する顔領域に適用され、媒体を識別し、識別した媒体に対応する目標出力エネルギーに基づき、且つ、目標出力エネルギーで媒体に対応する顔領域に対して出力するように美容器100を制御することにより、媒体に対応する顔領域は良好な美容効果を達成することができる。
【0100】
いくつかの実施例において、顔を目領域、頬領域、額領域および唇周辺領域という4つの顔領域に分割することができ、複数種の媒体は、第1媒体、第2媒体、第3媒体および第4媒体を含み、第1媒体、第2媒体、第3媒体および第4媒体は、それぞれ目領域、頬領域、額領域および唇周辺領域に塗布することに用いられる。もちろん、実際のニーズに応じて他の分割方式で顔を分割し、顔を上記4つの顔領域と異なる領域に分割してもよい。
【0101】
ステップS10において、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別することは、顔領域に塗布されて美容器100に接触する媒体を識別することを含む。
【0102】
美容器の出力制御方法は、美容器100の現在位置している顔領域を識別することと、所定の媒体と顔領域との所定の対応関係に基づき、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応するか否かを判断することとを更に含む。
【0103】
ステップS20において、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定することは、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応する場合、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定することを含む。これにより、媒体と塗布される顔領域とが対応する場合にのみ、エネルギーを出力するように美容器100を制御し、即ち、顔領域が、合わせて使用される対応する媒体によって塗布される場合にのみ、エネルギーを出力するように美容器100を制御し、これにより、美容器100が媒体の識別結果に基づいて出力したエネルギーは顔領域に適用され、美容器100から出力されたエネルギーが美容器100の現在位置している顔領域に適用されず、美容効果に影響を及ぼすことを回避することができる。
【0104】
ここで、美容器100の第2識別モジュール(図示せず)により、美容器100の現在位置している顔領域を識別し、第2識別モジュールは、画像センサ、レーザースキャンセンサ等であってもよい。例えば、第2識別モジュールは画像センサであり、美容器100の現在位置している顔領域の骨格特徴、目、鼻、唇、眉等の顔特徴、肌色、シワ、顔の輪郭および顔の角度等の画像情報を採取し、採取した該画像情報を制御モジュール20に送信することに用いられ、制御モジュール20は、画像情報を受信すると、アルゴリズムにより画像情報を計算し、美容器100の現在位置している顔領域を確定することができる。画像センサは、単眼カメラ、両眼カメラ、RGBD(RGB-Depth、RGB深度)カメラのうちの少なくとも1つを含んでもよい。また、例えば、第2識別モジュールはレーザースキャンセンサであってもよく、レーザースキャンセンサは、美容器100の現在位置している顔領域の輪郭情報を採取し、輪郭情報を制御モジュール20に送信することに用いられ、制御モジュール20は、輪郭情報を受信すると、美容器100の現在位置している顔領域を確定する。
【0105】
ここで、制御モジュール20により、所定の媒体と顔領域との所定の対応関係に基づき、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応するか否かを判断することができる。
【0106】
ここで、いくつかの実施例において、所定の媒体と顔領域との所定の対応関係は、第1媒体、第2媒体、第3媒体および第4媒体と目領域、頬領域、額領域および唇周辺領域との対応関係を定義し、即ち、第1媒体は目領域に対応し、第2媒体は頬領域に対応し、第3媒体は額領域に対応し、第4媒体は唇周辺領域に対応する。媒体と顔領域との所定の対応関係は、美容器100のメモリに予め記憶されてもよい。もちろん、顔の他の分割方式で媒体と顔領域との対応関係を設定することもできる。第1媒体、第2媒体、第3媒体および第4媒体のそれぞれに対応する出力エネルギーは異なってもよく、異なる顔領域によって、皮膚の厚さは異なり、本願の実施例において、異なる顔領域に対して対応する出力エネルギーで出力することにより、美容診療を対象的に行い、より良好な美容効果を達成することができる。
【0107】
いくつかの実施例において、所定の媒体と顔領域との所定の対応関係に基づき、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応するか否かを判断することは、所定の対応関係に基づいて美容器100の現在接触している媒体に対応する目標顔領域を確定し、美容器100の現在位置している顔領域が目標顔領域と同じである場合、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応すると確定すること、または、所定の対応関係に基づいて美容器100の現在位置している顔領域に対応する目標媒体を確定し、美容器100の現在接触している媒体が目標媒体と同じである場合、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応すると確定することを含む。媒体と顔領域との所定の対応関係は、美容器100のメモリに予め記憶されてもよい。
【0108】
例示的には、上述したように、所定の媒体と顔領域との所定の対応関係は、第1媒体、第2媒体、第3媒体および第4媒体と目領域、頬領域、額領域および唇周辺領域との対応関係を定義し、美容器100の現在接触している媒体が第1媒体であると識別した場合、目標顔領域が目領域であると確定し、美容器100の現在位置している顔領域が目周辺領域であると識別した場合、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応すると確定する。
【0109】
また、例示的には、美容器100の現在位置している顔領域が唇周辺領域であると識別した場合、目標媒体が第4媒体であると確定し、美容器100の現在接触している媒体が第4媒体であると識別した場合、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応すると確定する。
【0110】
いくつかの実施例において、所定の媒体と顔領域との所定の対応関係に基づき、美容器の現在接触している媒体が美容器の現在位置している顔領域に対応するか否かを判断することは、美容器の現在位置している顔領域が目標顔領域と異なる場合、美容器の現在接触している媒体が美容器の現在位置している顔領域に対応しないと確定すること、または、美容器の現在接触している媒体が目標媒体と異なる場合、美容器の現在接触している媒体が美容器の現在位置している顔領域に対応しないと確定することを更に含む。
【0111】
例示的には、美容器100の現在接触している媒体が第1媒体であると識別した場合、目標顔領域が目領域であると確定し、美容器100の現在位置している顔領域が頬領域であると識別した場合、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応しないと確定する。
【0112】
また、例示的には、美容器100の現在位置している顔領域が額領域であると識別した場合、目標媒体が第3媒体であると確定し、美容器100の現在接触している媒体が第2媒体であると識別した場合、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応しないと確定する。
【0113】
いくつかの実施例において、美容器の出力制御方法は、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応しない場合、エネルギーを出力せずに提示情報を発するように美容器100を制御し、現在顔領域に塗布された媒体が該顔領域に対応しないことをユーザに提示することを更に含む。これにより、媒体と塗布される顔領域とが対応しない場合に美容器100がエネルギーを出力することを回避でき、更に美容効果に影響を及ぼすことを回避でき、美容効率を向上させることができる。
【0114】
ここで、美容器100は、ブザーアセンブリ、音声アセンブリ等を備えてもよく、ブザーおよび/または音声案内を発することにより、提示情報を発することができる。
【0115】
再び図2を参照し、本願は、図2に示す美容器100を更に提供し、上述したように、美容器100は、複数種の媒体と合わせて使用されることに用いられ、媒体は、皮膚を覆うことに用いられ、美容器100は、エネルギーを出力することに用いられ、且つ、媒体に接触して媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導することに用いられる。美容器100は、第1識別モジュール10および制御モジュール20を備え、第1識別モジュールは、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別することに用いられ、制御モジュール20は、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定し、美容器100が出力を行う時、目標出力エネルギーで出力するように美容器100を制御することに用いられる。
【0116】
本願の実施例に係る美容器100は、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別し、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定し、且つ、目標出力エネルギーで出力することにより、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体に応じて対応するエネルギーをスマートに出力し、美容器100の美容効果を向上させることができる。且つ、美容器100から出力されたエネルギーをスマートに調節することにより、美容診療過程をより簡便かつより効率的にすることができる。
【0117】
ここで、制御モジュール20は、ワンチップマイクロコンピュータ、CPU(中央処理装置)、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)等の処理チップであってもよい。
【0118】
いくつかの実施例において、第1識別モジュール10は、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つを検出することに用いられ、媒体の性質は、媒体の物理的性質および/または化学的性質を含む。
【0119】
いくつかの実施例において、第1識別モジュール10が、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つを検出することは、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の色、粘度、導電率および粗さのうちの少なくとも1つを検出することを含む。
【0120】
ここで、第1識別モジュール10は、カラーセンサ、画像センサ、粘度計、導電率センサおよび粗さセンサのうちの1種または複数種を含んでもよい。
【0121】
いくつかの実施例において、媒体は、皮膚に塗布するための美容物質であってもよく、第1識別モジュール10が、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の色、粘度、導電率および粗さのうちの少なくとも1つを検出することは、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の色、粘度および導電率のうちの少なくとも1つを検出することを含む。
【0122】
いくつかの実施例において、上述したように、媒体は担体および機能物質を含み、担体は、機能物質を含浸させ、機能物質を含浸させてから皮膚を覆うことに用いられ、美容器100は、担体に接触し、担体に含浸された機能物質を介して出力したエネルギーを皮膚に伝導することに用いられる。第1識別モジュール10が、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の色、粘度、導電率および粗さのうちの少なくとも1つを検出することは、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする担体の色および粗さのうちの少なくとも1つを検出し、および/または機能物質の導電率を検出することを含む。
【0123】
いくつかの実施例において、媒体は、皮膚に塗布するための美容物質であってもよく、媒体の化学的性質は媒体のpHを含み、複数種の媒体のpHは互いに異なる。第1識別モジュール10が、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つを検出することは、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体の化学成分および/またはpHを検出することを含む。
【0124】
ここで、第1識別モジュール10は、化学成分検出器および/またはpHメーターを含んでもよい。
【0125】
いくつかの実施例において、上述したように、媒体は担体を含み、担体は多孔質構造であり、異なる媒体の担体の孔の形状は異なる。第1識別モジュール10が皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別することは、媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする担体の孔の形状を検出することを含む。
【0126】
いくつかの実施例において、上述したように、複数種の媒体は、それぞれ異なる顔領域に塗布することに用いられ、各媒体は、対応する顔領域に塗布することに用いられる。第1識別モジュール10が皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別することは、顔領域に塗布されて美容器に接触する媒体を識別することを含む。
【0127】
美容器100は、美容器100の現在位置している顔領域を識別するための第2識別モジュール(図示せず)を更に備える。第2識別モジュールは、画像センサおよび/またはレーザースキャンセンサであってもよい。
【0128】
制御モジュール20は、更に、所定の媒体と顔領域との所定の対応関係に基づき、美容器の現在接触している媒体が美容器の現在位置している顔領域に対応するか否かを判断することに用いられる。制御モジュール20が媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定することは、美容器100の現在接触している媒体が美容器の現在位置している顔領域に対応する場合、媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定することと、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応しない場合、提示情報を発するように美容器100を制御することとを含む。
【0129】
いくつかの実施例において、制御モジュール20が所定の媒体と顔領域との所定の対応関係に基づき、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応するか否かを判断することは、所定の対応関係に基づいて美容器100の現在接触している媒体に対応する目標顔領域を確定し、美容器100の現在位置している顔領域が目標顔領域と同じである場合、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応すると確定すること、または、所定の対応関係に基づいて美容器100の現在位置している顔領域に対応する目標媒体を確定し、美容器100の現在接触している媒体が目標媒体と同じである場合、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応すると確定することを含む。
【0130】
いくつかの実施例において、制御モジュール20が所定の媒体と顔領域との所定の対応関係に基づき、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応するか否かを判断することは、美容器100の現在位置している顔領域が目標顔領域と異なる場合、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応しないと確定すること、または、美容器100の現在接触している媒体が目標媒体と異なる場合、美容器100の現在接触している媒体が美容器100の現在位置している顔領域に対応しないと確定することを更に含む。
【0131】
いくつかの実施例において、美容器100は、電極、電源モジュールおよび出力スイッチを備え、電極は、美容器100が、出力RFエネルギー、EMS微小電流のようなエネルギーを出力するためのものである。出力スイッチは、電源モジュールと電極との間に接続され、制御モジュール20は出力スイッチに接続され、出力スイッチのデューティを制御調節し、出力するエネルギーを調節することに用いられる。いくつかの実施例において、電極の数は複数である。
【0132】
ここで、出力スイッチの数は複数であり、且つ、数は電極の数に等しく、それぞれの出力スイッチは、電源モジュールの正極と対応する電極との間に接続される。ここで、前述した目標出力エネルギーで出力するように美容器100を制御することは、美容器100が目標出力エネルギーで出力するように、制御モジュール20がPWM(パルス幅変調)信号を出力スイッチに出力し、目標出力エネルギーに対応するデューティで交互にオンオフするように出力スイッチを制御することを含んでもよい。
【0133】
ここで、制御モジュール20は、複数の出力ピンを含み、各出力ピンは、対応する出力スイッチに接続することに用いられる。ここで、出力スイッチは、数値制御スイッチであってもよく、例えば、MOSトランジスタ、BJTトランジスタ等である。出力スイッチがMOSトランジスタであることを例とし、制御モジュール20の各出力ピンは、それぞれ1つのMOSトランジスタのゲートに接続され、該MOSトランジスタのドレインは電源モジュールの正極に接続され、ソースは対応する電極に接続される。ここで、出力スイッチの交互にオンオフするデューティを変更することにより、電源モジュールから出力された電力を、必要に対応するエネルギーに調節することができる。
【0134】
図3を参照し、本願の一実施例に係る美容システム200の構造ブロック図である。いくつかの実施例において、美容システム200は、前述したいずれかの実施例に係る美容器100と、複数種の媒体150とを含む。上述したように、媒体150は、皮膚を覆うことに用いられ、美容器100は、エネルギーを出力することに用いられ、且つ、媒体150に接触して媒体150を介してエネルギーを皮膚に伝導することに用いられる。美容器100は、更に、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体150を識別し、媒体150の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定し、且つ、目標出力エネルギーで出力することに用いられる。
【0135】
ここで、美容器100は、前述した美容器の出力制御方法に対応し、より詳細な記述は、前述した美容器の出力制御方法の各実施例の内容を参照することができ、美容器100と前述した美容器の出力制御方法の内容は、互いに参照することができる。
【0136】
本願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、コンピュータ可読記憶媒体内にコンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムは、いずれかの実施例に係る美容器の出力制御方法を実現するために、プロセッサによって呼び出されてから実行される。
【0137】
当業者であれば、上記実施例の各方法における全部または一部のステップは、プログラムにより関連するハードウェアを命令することで行うことができ、該プログラムは、コンピュータ可読メモリに記憶することができ、メモリは、フラッシュディスク、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスクまたは光ディスク等を含んでもよいことが理解できる。
【0138】
なお、前述した各方法の実施例については、簡単に説明するために、いずれも一連の動作の組み合わせとして記述したが、本願によれば、いくつかのステップは他の順を採用してもよいし、同時に行われてもよいため、本願が記述された動作の順に限定されないことを、当業者は知っているべきである。そして、明細書に記載された実施例がいずれも好ましい実施例に属し、関する動作およびモジュールが必ずしも本願に必要なものではないことを、当業者も知っているべきである。
【0139】
上記実施例において、各実施例の説明はそれぞれ重点を置き、ある実施例で詳しく説明されていない部分は、他の実施例の関連説明を参照することができる。
【0140】
以上は、本願の実施例の実施形態であり、当業者にとって、本願の実施例の原理から逸脱しない前提で、いくつかの改良および修飾を行うことができ、これらの改良および修飾も本願の保護範囲と見なされることを指摘すべきである。
【符号の説明】
【0141】
100 美容器
10 第1識別モジュール
20 制御モジュール
200 美容システム
150 媒体
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2024-04-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚を覆うための複数種の媒体と合わせて使用されることに用いられるとともに、エネルギーを出力することに用いられ、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導することに用いられる美容器であって、
皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする媒体を識別するための第1識別モジュールと、
前記美容器の現在位置している顔領域を識別するための第2識別モジュールと、
所定の媒体と顔領域との所定の対応関係に基づき、前記美容器の現在接触している媒体が前記美容器の現在位置している顔領域に対応するか否かを判断し、前記美容器の現在接触している前記媒体が前記美容器の現在位置している顔領域に対応する場合、前記媒体の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを確定するための制御モジュールと、を備え、
皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする前記媒体を識別することは、前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする前記媒体の化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つを検出することを含み、
前記媒体の前記性質は、前記媒体の物理的性質および/または化学的性質を含み、
前記媒体の前記物理的性質は、前記媒体の色、粘度、導電率および粗さのうちの少なくとも1つを含み、複数種の前記媒体の物理的性質は互いに異なり、
前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする前記媒体の化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つを検出することは、前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする前記媒体の色、粘度、導電率および粗さのうちの少なくとも1つを検出することを含み、
前記媒体の化学的性質は前記媒体のpHを含み、複数種の前記媒体のpHは互いに異なり、
前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする前記媒体の化学成分、性質および物理構造のうちの少なくとも1つを検出することは、前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする前記媒体の化学成分および/またはpHを検出することを含む、
美容器。
【請求項2】
前記媒体は、皮膚に塗布することに用いられ、
前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする前記媒体の色、粘度、導電率および粗さのうちの少なくとも1つを検出することは、前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする前記媒体の色、粘度および導電率のうちの少なくとも1つを検出することを含む、
請求項1に記載の美容器。
【請求項3】
前記媒体は担体および機能物質を含み、
前記担体は、前記機能物質を含浸させ、前記機能物質を含浸させてから皮膚を覆うことに用いられ、
前記美容器は、前記担体に接触し、前記担体に含浸された前記機能物質を介して出力したエネルギーを皮膚に伝導することに用いられ、
前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする前記媒体の色、粘度、導電率および粗さのうちの少なくとも1つを検出することは、
前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする前記担体の色、粗さおよび前記機能物質の導電率のうちの少なくとも1つを検出することを含む、
請求項1に記載の美容器。
【請求項4】
前記媒体は担体を含み、前記担体は多孔質構造であり、異なる媒体の担体の孔の形状は異なり、
皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする前記媒体を識別することは、
前記媒体を識別するために、皮膚を覆っているまたは皮膚を覆おうとする前記担体の孔の形状を検出することを含む、
請求項1に記載の美容器。
【請求項5】
所定の媒体と顔領域との所定の対応関係に基づき、前記美容器の現在接触している媒体が前記美容器の現在位置している顔領域に対応するか否かを判断することは、
前記所定の対応関係に基づいて前記美容器の現在接触している前記媒体に対応する目標顔領域を確定し、前記美容器の現在位置している顔領域が前記目標顔領域と同じである場合、前記美容器の現在接触している前記媒体が前記美容器の現在位置している顔領域に対応すると確定すること、または
前記所定の対応関係に基づいて前記美容器の現在位置している顔領域に対応する目標媒体を確定し、前記美容器の現在接触している前記媒体が前記目標媒体と同じである場合、前記美容器の現在接触している前記媒体が前記美容器の現在位置している顔領域に対応すると確定すること、を含む、
請求項1に記載の美容器。
【請求項6】
複数種の媒体と、請求項に記載の美容器とを含み、
前記媒体は、皮膚を覆うことに用いられ、
前記美容器は、エネルギーを出力することに用いられ、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導することに用いられる、
美容システム。