(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025003928
(43)【公開日】2025-01-14
(54)【発明の名称】美容器及びその出力制御方法、美容システム、並びに記憶媒体
(51)【国際特許分類】
A45D 44/00 20060101AFI20250106BHJP
【FI】
A45D44/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023221155
(22)【出願日】2023-12-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-15
(31)【優先権主張番号】202310753925.2
(32)【優先日】2023-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517384589
【氏名又は名称】深▲せん▼市宗匠科技有限公司
【住所又は居所原語表記】26th Floor, Gaoxin Community United Headquarters Building, No.63, Gaoxin South10th Road, Binhai Community, Yuehai Street, Nanshan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王念欧
(72)【発明者】
【氏名】▲リ▼軻
(72)【発明者】
【氏名】金昌▲権▼
(72)【発明者】
【氏名】廖▲イ▼
(72)【発明者】
【氏名】梁桓
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼▲鍵▼
(57)【要約】 (修正有)
【課題】美容器及びその出力制御方法、美容システム、並びに記憶媒体を提供する。
【解決手段】美容器は、皮膚を覆うための複数種の媒体と組み合わせて使用するためのものであり、前記美容器は、エネルギーを出力するために使用され、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導するために使用され、該美容器の出力制御方法は、媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別することと、前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器を制御することとを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
美容器の出力制御方法であって、
前記美容器は、皮膚を覆うための複数種の媒体と組み合わせて使用するためのものであり、前記美容器は、エネルギーを出力するために使用され、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導するために使用され、
媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別することと、
前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器を制御することと、を含む、
ことを特徴とする美容器の出力制御方法。
【請求項2】
各種の媒体には、対応する標識が設けられ、前記複数種の媒体の標識は互いに異なり、前記媒体における標識は、情報コード、電子タグ、文字、数字及びパターンのうちの少なくとも1種を含み、及び/又は、各種の媒体パッケージには、対応する標識が設けられ、異なる媒体パッケージの標識は異なり、前記媒体パッケージにおける標識は、情報コード、電子タグ、文字、数字及びパターンのうちの少なくとも1種を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項3】
前記媒体は担体及び機能物質を含み、前記担体は、前記機能物質が浸潤するために使用され、且つ、皮膚に敷設するために使用され、前記美容器は、前記担体に接触し、前記担体に浸潤した機能物質を介して出力したエネルギーを皮膚に伝導するために使用され、各担体には、対応する前記標識が設けられ、前記複数種の媒体の担体の標識は互いに異なり、
前記した、媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別することは、
前記担体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項4】
前記媒体は、皮膚に塗るために使用され、
前記した、媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別することは、
媒体パッケージにおける標識を識別することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項5】
前記した、媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別することは、
前記媒体における標識及び前記媒体パッケージにおける標識を識別することを含み、
前記方法は、
識別した前記媒体における標識及び前記媒体パッケージにおける標識に基づいて、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することを更に含み、
前記した、前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定することは、
前記媒体が前記媒体パッケージに対応する場合、前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項6】
前記した、識別した前記媒体における標識及び前記媒体パッケージにおける標識に基づいて、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することは、
識別した前記媒体における標識と前記媒体パッケージにおける標識とが同じであるか否かを判断して、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断すること、又は
予め設定された媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断すること、を含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項7】
前記した、予め設定された媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することは、
前記媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、識別した前記媒体における標識に対応する目標媒体パッケージ標識を決定し、
識別した媒体パッケージにおける標識と前記目標媒体パッケージ標識とが同じである場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応すると決定すること、又は
前記媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、識別した前記媒体パッケージにおける標識に対応する目標媒体標識を決定し、
識別した前記媒体における標識と前記目標媒体標識とが同じである場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応すると決定すること、を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項8】
前記媒体が前記媒体パッケージに対応しない場合、エネルギーを出力せずに提示情報を発するように前記美容器を制御することを更に含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項9】
皮膚を覆うための複数種の媒体と組み合わせて使用するためのものであり、エネルギーを出力するために使用され、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導するために使用され、
媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別するための識別モジュールと、
前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器を制御するための制御モジュールと、を備える、
ことを特徴とする美容器。
【請求項10】
皮膚を覆うための複数種の媒体と、
エネルギーを出力するため、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導するための請求項9に記載の美容器とを備える、
ことを特徴とする美容システム。
【請求項11】
プロセッサによって呼び出されてから実行され、請求項1~8のいずれか1項に記載の美容器の出力制御方法を実現するためのコンピュータプログラムが記憶された、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、美容機器の技術分野に関し、特に、美容器及びその出力制御方法、美容システム、並びに記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
美容器は、通常、フェイスマスクと組み合わせて一緒に使用され、フェイスマスクは、皮膚を潤すことができ、且つ、美容器を用いて美容操作を行っている時、皮膚にダメージが現れることを回避することができる。
【0003】
美容器を使用する時、先に美容液が浸潤したフェイスマスクを顔に密着させてから、美容器を用いて美容を行い、美容効果を向上させる。美容器は、通常、異なる美容ニーズに適応するために、複数種の異なるフェイスマスクと組合わせている。現在、ユーザが異なるフェイスマスクを使用する場合も、美容器が出力する無線周波数エネルギーは同じであるが、同じ無線周波数エネルギーは、異なるフェイスマスクによる美容に対して、美容効果に影響を及ぼしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術的問題を解決するために、本願は、媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別し、且つ、標識の識別結果に基づいて、対応するエネルギーで出力するように美容器を制御することができ、美容器の美容効果を向上させることができる美容器及びその出力制御方法、美容システム、並びに記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の第1側面は、美容器の出力制御方法を提供し、前記美容器は、皮膚を覆うための複数種の媒体と組み合わせて使用するためのものであり、前記美容器は、エネルギーを出力するために使用され、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導するために使用される。前記美容器の出力制御方法は、媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別することと、前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器を制御することとを含む。
【0006】
本願の第2側面は、美容器を提供し、前記美容器は、皮膚を覆うための複数種の媒体と組み合わせて使用するためのものであり、前記美容器は、エネルギーを出力するために使用され、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導するために使用される。前記美容器は、識別モジュール及び制御モジュールを備え、前記識別モジュールは、媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別するために使用される。前記制御モジュールは、前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器を制御するために使用される。
【0007】
本願の第3側面は、美容システムを提供し、前記美容システムは、皮膚を覆うための複数種の媒体と、エネルギーを出力するために使用され、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導するために使用される前述した美容器とを備える。
【0008】
本願の第4側面は、プロセッサによって呼び出されてから実行され、前述した美容器の出力制御方法を実現するためのコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記
憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本願に係る美容器及びその出力制御方法、美容システム、並びにコンピュータ可読記憶媒体は、媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別し、標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように美容器を制御することにより、媒体に対して対応するエネルギーをインテリジェントに出力し、美容器の美容効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
以下、本願の技術案をより明確に説明するために、実施形態で使用する必要がある図面について簡単に紹介し、以下の説明における図面は、本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労働を行わない前提で、これらの図面に従って他の図面をさらに得ることが可能であることは明らかである。
【0011】
【
図1】本願の一実施例に係る美容器の出力制御方法のフローチャートである。
【
図2】本願の一実施例に係る美容器の構造ブロック図である。
【
図3】本願の一実施例に係る美容システムの構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本願の実施例における図面と結び付けて、本願の実施例における技術案を明確且つ完全に説明し、説明される実施例は、全ての実施例ではなく、本願の一部の実施例に過ぎないことは明らかである。本願における実施例によれば、当業者が創造的な労働を行わない前提で得られる全ての他の実施例は、本願の保護範囲内に属する。
【0013】
本願の説明において、用語「第1」、「第2」等は、特定の順序を説明するためのものではなく、異なる対象を区別するためのものであり、また、用語「上」、「内」、「外」等によって指示される方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本願の説明を容易にし、説明を簡略化するためのものに過ぎず、かかる装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位から構成されて操作されなければならないことを指示又は暗示するものではないため、本願を限定するものとして理解できない。
【0014】
本願の説明において、別途明確な規定及び限定がない限り、用語「接続」は広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、取外可能な接続であってもよく、又は一体に接続されてもよく、直接繋がってもよいし、中間媒体を介して間接的に繋がってもよく、2つの素子の内部の連通であってもよく、通信接続であってもよく、電気的接続であってもよい。当業者であれば、上記用語の本願における具体的な意味は、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0015】
図1と
図2とを合わせて参照し、
図1は、本願の一実施例に係る美容器の出力制御方法のフローチャートであり、
図2は、本願の一実施例に係る美容器100の構造ブロック図である。前記美容器の出力制御方法は、前記美容器100に応用され、前記美容器100は、皮膚を覆うための複数種の媒体と組み合わせて使用するためのものであり、前記美容器100は、エネルギーを出力するために使用され、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導するために使用される。
図1に示すように、前記美容器の出力制御方法は、以下のステップを含む。
【0016】
S10において、媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別する。
【0017】
S20において、前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器を制御する。
【0018】
本願の実施例に係る前記美容器の出力制御方法は、媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別し、標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように美容器100を制御することにより、媒体に対して対応するエネルギーをインテリジェントに出力し、美容器100の美容効果を向上させることができる。
【0019】
そのうち、前記媒体は、人体又は他の動物の任意の部位の皮膚を覆うために使用可能である。いくつかの実施例において、前記媒体は、人の顔を覆うために使用可能である。
【0020】
そのうち、前記媒体は、対応する媒体パッケージでパックされ、各種の媒体は、1つの媒体パッケージに対応する。
【0021】
いくつかの実施例において、前記媒体は担体及び機能物質を含んでもよく、前記担体は、前記機能物質が浸潤し、且つ、前記機能物質が浸潤した後に敷設するために使用され、前記美容器100は、前記担体及び前記機能物質に接触し、且つ、前記機能物質を介して出力したエネルギーを皮膚に伝導し、皮膚に対して美容、診療等を行うことができる。そのうち、いくつかの実施例において、前記媒体はフェイスマスクであってもよく、前記担体はマスク布であってもよく、前記機能物質は、前記マスク布に浸潤するための美容液、栄養液又はマスク布に浸潤可能な他の美容スキンケア物質であってもよい。そのうち、前記媒体は、互いに独立した前記担体及び前記機能物質を含んでもよく、即ち、前記担体及び前記機能物質は、個別に包装してもよく、前記媒体を使用する時、前記担体を前記機能物質に浸潤させ、そして、機能物質が浸潤した担体を皮膚に敷設することができ、前記媒体パッケージは、前記担体のパッケージ又は前記機能物質のパッケージであってもよい。他のいくつかの実施例において、前記媒体の担体に機能物質が予め浸潤しており、即ち、前記媒体を使用する時、機能物質が浸潤した担体を直接皮膚に敷設することができ、前記媒体パッケージは前記媒体のパッケージであり、前記媒体パッケージは、前記機能物質が浸潤した担体をパックする。
【0022】
そのうち、いくつかの実施例において、異なる担体に異なる機能物質が浸潤可能であり、即ち、前記複数種の媒体のそれぞれの機能物質は異なることが可能であり、例えば、前記複数種の媒体のうちの1種の機能物質は美容液であり、別の媒体の機能物質は乳液である。前記複数種の媒体は、異なる出力エネルギーに対応し、異なる機能物質を有する媒体に対して対応するエネルギーで出力することにより、媒体内の機能物質に対する皮膚の吸収を促進することに有利であり、且つ、前記美容器100から出力されたエネルギーが、前記機能物質を介して皮膚を透過することに有利である。他の実施例において、前記複数種の媒体の担体には同じ機能物質が浸潤してもよく、前記複数種の媒体は異なる出力エネルギーに対応し、即ち、各種の媒体は1種の出力エネルギーを表し、前記複数種の媒体は異なる皮膚状況のユーザに適用でき、例えば、高い出力エネルギーに対応する媒体は皮膚の角質層が厚いユーザに適用され、低い出力エネルギーに対応する媒体は皮膚の角質層が薄いユーザに適用され、ユーザは、自身の皮膚の状況に応じて適切な媒体を選択することができ、該適切な媒体に対応する出力エネルギーはユーザの皮膚に適用され、該適切な媒体に対応する出力エネルギーで出力するように美容器100を制御することにより、前記美容器100は、ユーザの皮膚に適したエネルギーを出力し、ユーザの皮膚に対して美容、診療を標的に行うことができる。
【0023】
そのうち、前記機能物質は導電性を有し、前記美容器100から出力されたエネルギー
を皮膚に伝導することができ、これにより、美容器100から出力されたエネルギーは、皮膚に作用して皮膚を美容修復することができる。前記美容器100が皮膚にエネルギーを出力する過程において、前記機能物質は、皮膚を潤して潤滑にして緩衝作用を果たし、皮膚にダメージが現れることを回避することができる。また、前記機能物質は、皮膚に対して美容及び手入れを行うことができ、前記美容器100と前記媒体とを結合して使用することで、前記機能物質に対する皮膚の吸収を促進することもでき、更に前記美容器100の美容効果を向上させることができる。
【0024】
そのうち、前記媒体が担体及び機能物質を含む場合、ステップS10において、前記した、媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別することは、担体における標識を識別すること及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別することを含む。前記媒体パッケージは、前記媒体のパック、前記媒体の保護及び前記媒体の使用期間の延長に使用され、例えば、前記媒体はフェイスマスクで、前記担体はマスク布で、前記媒体パッケージはフェイスマスクの包装袋であってもよい。担体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別し、標識に基づいて対応する出力エネルギーで出力するように前記美容器100を制御することにより、異なる機能物質を有する媒体又はエネルギーに対して異なるニーズを持つユーザに、エネルギーを出力することができ、媒体内の機能物質に対する皮膚の吸収を促進することに有利であり、前記美容器100から出力されたエネルギーが前記機能物質を介して皮膚を透過し、ユーザの皮膚状況に対してエネルギーを出力し、標的な美容、診療を提供することに有利である。そのうち、媒体パッケージを開封してから担体における標識を標識したり、直接、媒体パッケージにおける標識を識別したりすることができる。
【0025】
他のいくつかの実施例において、前記媒体は美容物質であってもよく、前記媒体は直接皮膚に塗ることができる。例えば、前記媒体は、ジェル、エッセンス、フェイスクリーム、乳液、化粧水、アイクリーム、リップクリーム、リップバーム、エモリエントミルク及び保湿クリームのうちの1種又は複数種を含んでもよく、前記媒体は、美容スキンケア効用を有し且つ直接皮膚に塗ることが可能な他のタイプの物質であってもよい。前記媒体は導電性を有し、前記美容器100から出力されたエネルギーを皮膚に伝導することができ、これにより、前記美容器100から出力されたエネルギーは、皮膚に作用して美容修復の作用を果たすことができ、且つ、前記美容器100が皮膚にエネルギーを出力する過程において、前記媒体は、皮膚を潤して潤滑にして緩衝作用を果たし、皮膚にダメージが現れることを回避することができる。また、前記媒体は、皮膚に対して美容及び手入れを行うことができ、前記美容器100と前記媒体とを結合して使用することで、媒体に対する皮膚の吸収を促進することもでき、更に前記美容器100の美容効果を向上させることができる。
【0026】
そのうち、前記媒体が美容物質で、前記媒体を直接皮膚に塗ることが可能である場合、ステップS10において、前記した、媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別することは、媒体パッケージにおける標識を識別することを含む。前記媒体パッケージは、前記美容物質のパック、前記美容物質の保護及び前記美容物質の使用期間の延長に使用され、例えば、前記媒体はジェルで、前記媒体パッケージはジェル収容瓶であってもよい。媒体パッケージにおける標識を識別し、標識に基づいて対応する出力エネルギーで出力するように前記美容器100を制御することにより、異なる美容物質に対してエネルギーを出力することができ、美容物質に対する皮膚の吸収を促進することに有利であり、且つ、前記美容器100から出力されたエネルギーが前記美容物質を介して皮膚を透過することに有利である。
【0027】
そのうち、前記美容器100は、無線周波数のもの、EMS微電流、超音波、可視光、インテンスパルスライト及びレーザーのうちの1種又は複数種を出力してエネルギーを出
力することができ、前記美容器100から出力されたエネルギーの形式は、美容診療効用に使用可能な他の形式のエネルギーであってもよい。いくつかの実施例において、前記美容器100は、無線周波数美容器、浸透促進器、イオン導入器、フォトリジュビネーション美容器、フラクショナルレーザー美容器等であってもよく、美容診療機能を有する他のタイプの装置であってもよい。
【0028】
そのうち、前記ステップS10において、前記媒体が皮膚を覆った後、前記美容器100の識別モジュール10により、皮膚を覆った媒体における標識及び/又は前記媒体の媒体パッケージにおける標識を識別することができる。他のいくつかの実施例において、前記媒体が皮膚を覆う前に、前記美容器100の識別モジュール10により、皮膚を覆うべき媒体における標識及び/又は前記皮膚を覆うべき媒体の媒体パッケージにおける標識を識別することができる。前記識別モジュール10は、前記媒体における標識及び/又は前記媒体パッケージにおける標識の識別結果を前記美容器100の制御モジュール20に送信することができる。前記制御モジュール20により、前記媒体における標識及び/又は前記媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器を制御することができる。
【0029】
いくつかの実施例において、前記媒体パッケージを開封する前に前記媒体パッケージにおける標識を識別し、そして、前記媒体パッケージを開封した後、前記媒体パッケージ内に収容された媒体を皮膚に被せ、前記媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器100を制御することができる。
【0030】
いくつかの実施例において、前記媒体は、皮膚に敷設するために使用され、各種の媒体には、対応する標識が設けられ、前記複数種の媒体の標識は互いに異なり、前記媒体における標識は、情報コード、電子タグ、文字、数字及びパターンのうちの少なくとも1種を含み、及び/又は、各種の媒体パッケージには、対応する標識が設けられ、異なる媒体パッケージの標識は異なり、前記媒体パッケージにおける標識は、情報コード、電子タグ、文字、数字及びパターンのうちの少なくとも1種を含む。そのうち、前記媒体における標識と前記媒体パッケージにおける標識とは同じであってもよいし、異なってもよい。
【0031】
そのうち、前記複数種の媒体における標識のタイプは同じであってもよく、例えば、前記複数種の媒体における標識は、いずれも情報コードであってもよいし、いずれも電子タグであってもよいし、いずれも文字であってもよいし、いずれも数字であってもよいし、いずれもパターンであってもよい。又は、前記複数種の媒体における標識のタイプは異なってもよく、例えば、そのうち、いくつかの媒体における標識は情報コードであり、他のいくつかの媒体における標識は文字である。
【0032】
そのうち、前記複数種の媒体の媒体パッケージにおける標識のタイプは同じであってもよく、例えば、前記複数種の媒体の媒体パッケージにおける標識は、いずれも情報コードであってもよいし、いずれも電子タグであってもよいし、いずれも文字であってもよいし、いずれも数字であってもよいし、いずれもパターンであってもよい。又は、前記複数種の媒体の媒体パッケージにおける標識のタイプは異なってもよく、例えば、そのうち、いくつかの媒体パッケージにおける標識は情報コードであり、他のいくつかの媒体パッケージにおける標識は文字である。
【0033】
情報コード、電子タグ、文字、数字及びパターンのうちの少なくとも1種を識別することにより、前記媒体及び/又は前記媒体パッケージを迅速に識別することができ、美容効率の向上に有利である。
【0034】
そのうち、いくつかの実施例において、前述したように、前記媒体は担体及び機能物質を含み、前記担体は、皮膚に敷設するために使用され、各担体には、対応する標識が設けられ、前記複数種の担体の標識は互いに異なり、前記媒体における標識は即ち、前記担体における標識であり、即ち、前記担体における標識は、情報コード、電子タグ、文字、数字及びパターンのうちの少なくとも1種を含む。
【0035】
前述した情報コードは、バーコード及び/又は2次元コードを含んでもよい。前記担体における標識又は媒体パッケージにおける標識がバーコードを含む場合、前記識別モジュール10は、前記バーコードをスキャンして読み取ることで前記担体又は媒体パッケージを識別するためのバーコードリーダであってもよく、前記担体における標識又は媒体パッケージにおける標識が2次元コードを含む場合、前記識別モジュール10は、前記2次元コードをスキャンして読み取ることで前記担体又は媒体パッケージを識別するための2次元コードリーダであってもよい。
【0036】
前述した電子タグは、RFIDタグ及びNFCタグのうちの1種又は複数種を含んでもよい。前記担体における標識又は媒体パッケージにおける標識がRFIDタグを含む場合、前記識別モジュール10は、RFIDタグを読み取ることで前記担体又は媒体パッケージを識別するためのRFIDリーダライタであってもよく、前記担体における標識又は媒体パッケージにおける標識がNFCタグを含む場合、前記識別モジュール10は、NFCタグを読み取ることで前記担体又は媒体パッケージを識別するためのNFCリーダライタであってもよい。
【0037】
前記担体における標識又は媒体パッケージにおける標識が文字、数字及びパターンを含む場合、前記識別モジュール10は、前記標識の画像情報を採取することで前記担体又は媒体パッケージを識別するための画像センサ、例えば、カメラヘッド、カメラ等であってもよい。そのうち、前記担体における標識又は媒体パッケージにおける標識がパターンを含む場合、前記識別モジュール10により前記パターンの色及び/又は構造等を識別し、前記担体又は媒体パッケージを識別することができ、そのうち、前記識別モジュール10は、前記パターンの色を識別するためのカラーセンサを含んでもよい。
【0038】
いくつかの実施例において、ステップS20において、前記した、前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定することは、前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて前記媒体のタイプを決定することと、予め設定された媒体タイプと出力エネルギーとのプリセット対応関係に基づいて、前記媒体のタイプに対応する出力エネルギーが前記目標出力エネルギーであると決定することとを含む。
【0039】
そのうち、前記した、前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて前記媒体のタイプを決定することは、予め設定された媒体標識及び/又は媒体パッケージ標識と媒体タイプとのプリセット対応関係、及び識別した前記媒体における標識及び/又は前記媒体パッケージにおける標識に基づいて、前記媒体のタイプを決定することを含んでもよい。前記予め設定された媒体タイプと出力エネルギーとのプリセット対応関係、及び予め設定された媒体標識及び/又は媒体パッケージ標識と媒体タイプとのプリセット対応関係は、前記美容器100のメモリ(図示せず)に予め記憶されてもよい。前記メモリは不揮発性メモリであってもよい。
【0040】
例示的には、媒体標識と媒体タイプとのプリセット対応関係に基づいて、識別した前記媒体における標識に対応する媒体タイプが前記媒体のタイプであると決定し、そのうち、前記媒体標識と媒体タイプとのプリセット対応関係は、複数種の媒体標識と媒体タイプとの対応関係を定義し、各種の媒体標識は1種の媒体タイプに対応し、例えば、2次元コー
ドAは美白媒体に対応し、2次元コードBは補水媒体に対応し、媒体タイプと出力エネルギーとのプリセット対応関係に基づいて、前記媒体のタイプに対応する出力エネルギーが前記目標出力エネルギーであると決定し、そのうち、前記媒体タイプと出力エネルギーとのプリセット対応関係は、複数種の媒体タイプと複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各種の媒体タイプは1つの出力エネルギーに対応し、例えば、美白媒体は第1出力エネルギーに対応し、補水媒体は第2出力エネルギーに対応し、第1出力エネルギーと第2出力エネルギーとは異なる。
【0041】
例示的には、媒体パッケージ標識と媒体タイプとのプリセット対応関係に基づいて、識別した前記媒体パッケージにおける標識に対応する媒体タイプが前記媒体のタイプであると決定し、前記媒体パッケージ標識と媒体タイプとのプリセット対応関係は、複数種の媒体パッケージ標識と媒体タイプとの対応関係を定義し、各種の媒体パッケージ標識は1種の媒体タイプに対応し、例えば、パターンCはジェルに対応し、パターンDはエッセンスに対応し、媒体タイプと出力エネルギーとのプリセット対応関係に基づいて、前記媒体のタイプに対応する出力エネルギーが前記目標出力エネルギーであると決定し、そのうち、前記媒体タイプと出力エネルギーとのプリセット対応関係は、複数種の媒体タイプと複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各種の媒体タイプは1つの出力エネルギーに対応し、例えば、ジェルは第1出力エネルギーに対応し、エッセンスは第2出力エネルギーに対応し、第1出力エネルギーと第2出力エネルギーとは異なる。
【0042】
他のいくつかの実施例において、ステップS20において、前記した、前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定することは、予め設定された媒体標識及び/又は媒体パッケージ標識と出力エネルギーとのプリセット対応関係、及び識別した前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識に基づいて、目標出力エネルギーを決定することを含む。前記予め設定された媒体標識及び/又は媒体パッケージ標識と出力エネルギーとのプリセット対応関係は、前記美容器100のメモリに予め記憶されてもよい。
【0043】
例示的には、媒体標識と出力エネルギーとのプリセット対応関係に基づいて、識別した前記媒体における標識に対応する出力エネルギーが前記目標出力エネルギーであると決定し、そのうち、前記媒体標識と出力エネルギーとのプリセット対応関係は、複数種の媒体標識と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各種の媒体標識は1つの出力エネルギーに対応し、例えば、2次元コードAは第1出力エネルギーに対応し、2次元コードBは第2出力エネルギーに対応する。
【0044】
例示的には、媒体パッケージ標識と出力エネルギーとのプリセット対応関係に基づいて、識別した前記媒体パッケージにおける標識に対応する出力エネルギーが前記目標出力エネルギーであると決定し、そのうち、前記媒体パッケージ標識と出力エネルギーとのプリセット対応関係は、複数種の媒体パッケージ標識と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各種の媒体パッケージ標識は1つの出力エネルギーに対応し、例えば、パターンCは第1出力エネルギーに対応し、パターンDは第2出力エネルギーに対応する。
【0045】
例示的には、媒体標識及び媒体パッケージ標識と出力エネルギーとのプリセット対応関係に基づいて、識別した前記媒体における標識及び前記媒体パッケージにおける標識に対応する出力エネルギーが前記目標出力エネルギーであると決定し、そのうち、前記媒体標識及び媒体パッケージ標識と出力エネルギーとの対応関係は、複数種の媒体標識及び複数種の媒体パッケージ標識と複数の出力エネルギーとの対応関係を定義し、各種の媒体標識及び各種の媒体パッケージ標識は1つの出力エネルギーに対応し、例えば、媒体標識はバーコードEで、媒体パッケージ標識はバーコードGで、対応する出力エネルギーは第1出力エネルギーであり、媒体標識はバーコードFで、媒体パッケージ標識はバーコードHで
、対応する出力エネルギーは第2出力エネルギーである。
【0046】
いくつかの実施例において、前記した、媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別することは、前記媒体における標識及び前記媒体パッケージにおける標識を識別することを含む。即ち、2種の標識を識別する。そのうち、該2種の標識は、同時に識別してもよいし、前後して段階的に識別してもよい。
【0047】
前記美容器の出力制御方法は、識別した前記媒体における標識及び前記媒体パッケージにおける標識に基づいて、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することを更に含む。
【0048】
前記した、前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器100を制御することは、前記媒体が前記媒体パッケージに対応する場合、前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器100を制御することを含む。即ち、前記媒体が前記媒体パッケージに対応しないと、エネルギーを出力するように前記美容器100を制御することにならず、これにより、前記美容器100が識別結果に基づいて出力するエネルギーはユーザのニーズを満たすことができ、前記美容器100から出力されたエネルギーがユーザの皮膚に合わず、美容効果に影響を及ぼすことを回避できる。且つ、識別した媒体が開封された媒体パッケージ内の媒体ではないことも回避でき、更に、美容器100から出力されたエネルギーがユーザのニーズを満たさないことを回避できる。
【0049】
いくつかの実施例において、前記した、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することは、識別した前記媒体における標識と前記媒体パッケージにおける標識とが同じであるか否かを判断して、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することを含む。
【0050】
そのうち、識別した前記媒体における標識と前記媒体パッケージにおける標識とが同じである場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応すると決定し、即ち、識別した前記担体における標識と前記媒体パッケージにおける標識とが同じである場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応すると決定し、識別した前記媒体における標識と前記媒体パッケージにおける標識とが異なる場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応しないと決定し、即ち、識別した前記担体における標識と前記媒体パッケージにおける標識とが異なる場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応すると決定する。
【0051】
例示的には、識別した前記担体における標識が数字5で、識別した前記媒体パッケージにおける標識が数字5であれば、前記媒体は前記媒体パッケージに対応し、識別した前記担体における標識が数字5で、識別した前記媒体パッケージにおける標識が数字6であれば、前記媒体は前記媒体パッケージに対応しない。
【0052】
他のいくつかの実施例において、前記した、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することは、予め設定された媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することを含む。
【0053】
そのうち、前記媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係は、複数種の媒体標識と複数種の媒体パッケージ標識との対応関係を定義することができ、各種の媒体標識は1種の媒体パッケージ標識に対応する。前記媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリ
セット対応関係は、前記美容器100のメモリに予め記憶されてもよい。
【0054】
例示的には、媒体標識はパターンAで、対応する媒体パッケージ標識は2次元コードAであり、媒体標識はパターンBで、対応する媒体パッケージ標識は2次元コードBである。
【0055】
いくつかの実施例において、前記した、予め設定された媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することは、前記媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、前記媒体における標識に対応する目標媒体パッケージ標識を決定し、識別した媒体パッケージにおける標識と前記目標媒体パッケージ標識とが同じである場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応すると決定すること、又は、前記プリセット対応関係に基づいて、前記媒体パッケージにおける標識に対応する目標媒体標識を決定し、識別した前記媒体における標識と前記目標媒体標識とが同じである場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応すると決定することを含む。
【0056】
いくつかの実施例において、前記した、予め設定された媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することは、識別した媒体パッケージにおける標識と前記目標媒体パッケージ標識とが異なる場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応しないと決定すること、又は、識別した前記媒体における標識と前記目標媒体標識とが異なる場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応しないと決定することを更に含む。
【0057】
例示的には、前記媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係は、媒体標識がパターンAである場合、対応する媒体パッケージ標識が2次元コードAであり、媒体標識がパターンBである場合、対応する媒体パッケージ標識が2次元コードBであることを定義し、識別した前記媒体における標識がパターンAで、識別した媒体パッケージの標識が2次元コードBである場合、前記媒体は前記媒体パッケージに対応せず、識別した前記媒体における標識がパターンAで、識別した媒体パッケージの標識が2次元コードAである場合、前記媒体は前記媒体パッケージに対応する。
【0058】
いくつかの実施例において、前記美容器の出力制御方法は、前記媒体における標識が前記媒体パッケージにおける標識に対応しない場合、エネルギーを出力せずに提示情報を発するように前記美容器100を制御し、前記媒体が前記媒体パッケージに対応しないことをユーザに提示することを更に含む。これにより、前記媒体が媒体パッケージに対応しない場合に前記美容器100がエネルギーを出力することを回避し、更に美容器100から出力されたエネルギーがユーザのニーズを満たさないことを回避することができ、美容効率を向上させることができる。
【0059】
そのうち、前記美容器100は、ブザー部品、音声部品等を備えてもよく、ブザー及び/又は音声提示を発することにより、提示情報を発することができる。
【0060】
再び
図2を参照し、前述したように、本願の実施例に係る前記美容器100は、皮膚を覆うための複数種の媒体と組み合わせて使用するためのものであり、前記美容器100は、エネルギーを出力するために使用され、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導するために使用される。
図2に示すように、前記美容器100は、識別モジュール10及び制御モジュール20を備え、前記識別モジュール10は、媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別するために使用され、前記制御モジュール20は、前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように
前記美容器100を制御するために使用される。
【0061】
本願の実施例に係る美容器100は、媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別し、標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように美容器100を制御することにより、媒体に対して対応するエネルギーをインテリジェントに出力し、美容器100の美容効果を向上させることができる。
【0062】
そのうち、前記制御モジュール20は、ワンチップマイクロコンピュータ、CPU(中央処理装置)、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)等の処理チップであってもよい。
【0063】
いくつかの実施例において、前述したように、前記媒体は担体及び機能物質を含み、前記担体は、前記機能物質が浸潤するために使用され、且つ、皮膚に敷設するために使用され、前記美容器は、前記担体に接触し、前記担体に浸潤した機能物質を介して出力したエネルギーを皮膚に伝導するために使用され、各担体には、対応する前記標識が設けられ、前記複数種の媒体の担体の標識は互いに異なり、前記識別モジュール10による媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別することは、前記担体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別することを含む。
【0064】
いくつかの実施例において、前述したように、前記媒体は、皮膚に塗るための美容物質であり、前記識別モジュール10による媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識を識別することは、媒体パッケージにおける標識を識別することを含む。即ち、媒体パッケージにおける標識のみを識別する。
【0065】
いくつかの実施例において、前記制御モジュール20は、更に、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断し、前記媒体が前記媒体パッケージに対応する場合、前記媒体における標識及び/又は媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記媒体が前記媒体パッケージに対応しない場合、エネルギーを出力せずに提示情報を発するように前記美容器100を制御するために使用される。
【0066】
いくつかの実施例において、前記制御モジュール20による前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することは、識別した前記媒体における標識と前記媒体パッケージにおける標識とが同じであるか否かを判断して、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することを含む。
【0067】
そのうち、前記識別モジュール10は、識別した前記媒体における標識及び識別した前記媒体パッケージにおける標識を前記制御モジュール20に送信し、前記制御モジュール20は、前記媒体における標識及び前記媒体パッケージにおける標識を受信すると、受信した前記媒体における標識と前記媒体パッケージにおける標識とを比較し、両者が同じであるか否かを判断する。
【0068】
いくつかの実施例において、前記制御モジュール20による前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することは、予め設定された媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することを含む。
【0069】
そのうち、前記識別モジュール10は、識別した前記媒体における標識及び識別した前記媒体パッケージにおける標識を前記制御モジュール20に送信し、前記制御モジュール20は、前記媒体における標識及び前記媒体パッケージにおける標識を受信すると、予め設定された媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、受信した
前記媒体における標識と前記媒体パッケージにおける標識とが対応するか否かを判断し、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断する。
【0070】
いくつかの実施例において、前記制御モジュール20による、前記媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、前記美容器が現在接触している媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することは、前記媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、前記美容器が現在接触している媒体における標識に対応する目標媒体パッケージ標識を決定し、識別した媒体パッケージにおける標識と前記目標媒体パッケージ標識とが同じである場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応すると決定すること、又は、前記プリセット対応関係に基づいて、前記媒体パッケージにおける標識に対応する目標媒体標識を決定し、識別した前記媒体における標識と前記目標媒体標識とが同じである場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応すると決定することを含む。
【0071】
いくつかの実施例において、前記制御モジュール20による、前記媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、前記美容器が現在接触している媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することは、前記媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、前記美容器が現在接触している媒体における標識に対応する目標媒体パッケージ標識を決定し、識別した媒体パッケージにおける標識と前記目標媒体パッケージ標識とが異なる場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応しないと決定すること、又は、前記プリセット対応関係に基づいて、前記媒体パッケージにおける標識に対応する目標媒体標識を決定し、識別した前記媒体における標識と前記目標媒体標識とが異なる場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応しないと決定することを更に含む。
【0072】
いくつかの実施例において、前記制御モジュール20は、更に、前記媒体における標識が前記媒体パッケージにおける標識に対応しない場合、エネルギーを出力せずに提示情報を発するように前記美容器100を制御し、前記媒体が前記媒体パッケージに対応しないことをユーザに提示するために使用される。
【0073】
いくつかの実施例において、前記美容器100は、電極、電源モジュール及び出力スイッチを備え、前記電極は、前記美容器100がエネルギー、例えば無線周波数エネルギー、EMS微電流を出力するために使用される。前記出力スイッチは前記電源モジュールと電極との間に接続され、前記制御モジュール20は前記出力スイッチに接続され、前記出力スイッチのデューティ比を制御調節し、出力するエネルギーを調節するために使用される。いくつかの実施例において、前記電極の数は複数である。
【0074】
そのうち、前記出力スイッチの数は複数であり、且つ、数は前記電極の数に等しく、各出力スイッチは、電源モジュールの正極と1つの対応する電極との間に接続される。そのうち、前述した、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器100を制御することは、前記美容器100が前記目標出力エネルギーで出力するように、前記制御モジュール20がPWM(パルス幅変調)信号を前記出力スイッチに出力し、前記目標出力エネルギーに対応するデューティ比で交互にオン、オフになるように前記出力スイッチを制御することを含んでもよい。
【0075】
そのうち、前記制御モジュール20は、複数の出力ピンを含み、各出力ピンは、1つの対応する出力スイッチとの接続に使用される。そのうち、前記出力スイッチは、デジタル制御スイッチ、例えば、MOSトランジスタ、BJT三極管等々であってもよい。前記出力スイッチがMOSトランジスタであることを例にとると、前記制御モジュール20の各出力ピンは、それぞれ1つのMOSトランジスタのゲートに接続され、該MOSトランジ
スタのドレインは前記電源モジュールの正極に接続され、ソースは対応する電極に接続される。そのうち、出力スイッチの交互にオン及びオフになるデューティ比を変更することにより、前記電源モジュールから出力された電気エネルギーを、対応する必要なエネルギーに調節することができる。
【0076】
図3を参照し、
図3は、本願の一実施例に係る美容システム200の構造ブロック図である。
図3に示すように、前記美容システム200は、複数種の媒体150及び前述したいずれかの実施例に係る美容器100を備え、前記媒体150は、皮膚を覆うために使用され、前記美容器100は、エネルギーを出力するために使用され、且つ、前記媒体150に接触して前記媒体150を介してエネルギーを皮膚に伝導するために使用される。
【0077】
そのうち、前記美容システム200は、前述したいずれかの実施例に記載の媒体パッケージを更に備えてもよい。
【0078】
そのうち、前記美容器100は、前述した美容器の出力制御方法に対応し、より詳細な記述は、前述した美容器の出力制御方法の各実施例の内容を参照することができ、前記美容器100及び前述した美容器の出力制御方法の内容は、互いに参照することができる。
【0079】
本願の実施例は、プロセッサによって呼び出されてから実行され、前述したいずれかの実施例に係る美容器の出力制御方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0080】
当業者であれば、上記実施例の各方法における全部又は一部のステップは、プログラムが関連するハードウェアに指令することで完成可能であり、該プログラムは、コンピュータ可読メモリに記憶可能であり、メモリは、フラッシュディスク、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク又は光ディスク等を含んでもよいことを理解できる。
【0081】
なお、前述した各方法の実施例については、簡単に説明するために、それらをいずれも一連の動作の組み合わせとして記述したが、当業者であれば、本願が記述された動作の順に限定されず、これは、本願によれば、いくつかの操作が他の順で行ったり、同時に行ったりしてもよいためであることを知っているべきである。そして、当業者であれば、明細書に記載された実施例がいずれも好ましい実施例に属し、係る動作及びモジュールが必ずしも本願に必要なものではないことも知っているべきである。
【0082】
上記実施例において、各実施例の説明はそれぞれ重点を置いており、ある実施例で詳述されていない部分は、他の実施例の関連説明を参照することができる。
【0083】
以上は本願の実施形態に過ぎず、当業者であれば、本願の実施例の原理から逸脱しない前提で、更に若干の改良及び潤色を行うことができ、これらの改良及び潤色も本願の保護範囲として見なされるべきであることが注目されるべきである。
【符号の説明】
【0084】
100・・・美容器、10・・・識別モジュール、20・・・制御モジュール、200・・・美容システム、150・・・媒体。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
美容器の出力制御方法であって、
前記美容器は、皮膚を覆うための複数種の媒体と組み合わせて使用するためのものであり、前記美容器は、エネルギーを出力するために使用され、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導するために使用され、
媒体における標識及び媒体パッケージにおける標識を識別することと、
識別した前記媒体における標識及び前記媒体パッケージにおける標識に基づいて、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することと、
前記媒体における標識及び媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器を制御することと、を含み、
前記した、前記媒体における標識及び媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定することは、
前記媒体が前記媒体パッケージに対応する場合、前記媒体における標識及び媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定することと、
前記媒体が前記媒体パッケージに対応しない場合、エネルギーを出力せずに提示情報を発するように前記美容器を制御することと、を含む、
ことを特徴とする美容器の出力制御方法。
【請求項2】
前記媒体は担体及び機能物質を含み、前記担体は、前記機能物質が浸潤するために使用され、且つ、皮膚に敷設するために使用され、前記美容器は、前記担体に接触し、前記担体に浸潤した機能物質を介して出力したエネルギーを皮膚に伝導するために使用され、各担体には、対応する前記標識が設けられ、前記複数種の媒体の担体の標識は互いに異なり、
前記した、媒体における標識及び媒体パッケージにおける標識を識別することは、
前記担体における標識及び媒体パッケージにおける標識を識別することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項3】
前記した、識別した前記媒体における標識及び前記媒体パッケージにおける標識に基づいて、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することは、
識別した前記媒体における標識と前記媒体パッケージにおける標識とが同じであるか否かを判断して、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断すること、又は
予め設定された媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断すること、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項4】
前記した、予め設定された媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断することは、
前記媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、識別した前記媒体における標識に対応する目標媒体パッケージ標識を決定し、
識別した媒体パッケージにおける標識と前記目標媒体パッケージ標識とが同じである場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応すると決定すること、又は
前記媒体標識と媒体パッケージ標識とのプリセット対応関係に基づいて、識別した前記媒体パッケージにおける標識に対応する目標媒体標識を決定し、
識別した前記媒体における標識と前記目標媒体標識とが同じである場合、前記媒体が前記媒体パッケージに対応すると決定すること、を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の美容器の出力制御方法。
【請求項5】
皮膚を覆うための複数種の媒体と組み合わせて使用するためのものであり、エネルギーを出力するために使用され、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導するために使用され、
媒体における標識及び媒体パッケージにおける標識を識別するための識別モジュールと、
識別した前記媒体における標識及び前記媒体パッケージにおける標識に基づいて、前記媒体が前記媒体パッケージに対応するか否かを判断し、前記媒体における標識及び媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定し、前記目標出力エネルギーで出力するように前記美容器を制御するための制御モジュールと、を備え、
前記制御モジュールは、更に、前記媒体が前記媒体パッケージに対応する場合、前記媒体における標識及び媒体パッケージにおける標識の識別結果に基づいて目標出力エネルギーを決定することに用いられ、
前記制御モジュールは、更に、前記媒体が前記媒体パッケージに対応しない場合、エネルギーを出力せずに提示情報を発するように前記美容器を制御することに用いられる、
ことを特徴とする美容器。
【請求項6】
皮膚を覆うための複数種の媒体と、
エネルギーを出力するため、且つ、前記媒体に接触して前記媒体を介してエネルギーを皮膚に伝導するための請求項5に記載の美容器とを備える、
ことを特徴とする美容システム。
【請求項7】
プロセッサによって呼び出されてから実行され、請求項1~4のいずれか1項に記載の美容器の出力制御方法を実現するためのコンピュータプログラムが記憶された、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。