(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025039280
(43)【公開日】2025-03-21
(54)【発明の名称】使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具
(51)【国際特許分類】
A47J 31/06 20060101AFI20250313BHJP
B65D 77/00 20060101ALI20250313BHJP
B65D 85/812 20060101ALI20250313BHJP
【FI】
A47J31/06 103
B65D77/00 J
B65D85/812
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023146258
(22)【出願日】2023-09-08
(71)【出願人】
【識別番号】303020347
【氏名又は名称】梅野 薫
(72)【発明者】
【氏名】梅野 薫
【テーマコード(参考)】
3E067
4B104
【Fターム(参考)】
3E067AB24
3E067AC01
3E067BA12C
3E067BA15B
3E067BA20B
3E067BB01C
3E067BB06C
3E067BB16B
3E067BC04B
3E067EC13
3E067EE16
3E067EE17
3E067FB17
3E067GD10
4B104AA08
4B104AA09
4B104AA10
4B104BA43
4B104BA45
4B104BA47
4B104BA53
4B104BA78
4B104BA87
4B104EA17
4B104EA27
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、薄くて形状保持の難しい使い捨てお茶パックに容易に茶葉を入れるという課題と、もう一つは使い捨てお茶パックを茶漉し網の器として用いた茶漉し具を形成し、使用後に用具を容易に洗浄でき、節水に寄与する課題を解決する。
【解決手段】可撓性を有する素材でできかつ使い捨てお茶パックの横幅より左右の長い平板でできた使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具を使い捨てお茶パックに挿入することにより、使捨てお茶パックの開口部を開いた状態に保持し、茶葉を平板上に落下させると平板上を茶葉が滑落し、容易に使い捨てお茶パック内に入れることができる。
また平板の上部に容器引掛け部を設け容器の縁に引掛けることにより、使い捨てお茶パックを吊下げることができ、容器上部からお湯を注ぐと茶漉し具のようにお茶を抽出することができる。使用後、使い捨てお茶パックは容易に取り外して廃棄でき、本体は流水で簡単に洗浄できる。
【選択図】
図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を有する平板であって、前記平板の左右にはそれぞれ少なくとも1つの係止部を有し、前記係止部の間隔は使い捨てお茶パックの横幅よりも長く、かつ前記平板の挿入端から係止部までの高さは使い捨てお茶パックの高さより短い位置にあることを特徴とする使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具。
【請求項2】
前記係止部が突起形状をしていることを特徴とする請求項1に記載の使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具。
【請求項3】
前記平板の上部に係止手段連結部を有することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具。
【請求項4】
平板上部に2か所の突起形状の容器引掛け部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具。
【請求項5】
前記2か所の容器引掛け部の概中央部が挿入端方向に向かって凹んだ切り欠き部を形成していることを特徴としている、請求項4に記載の使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
使い捨てのお茶パックに茶葉を容易に入れる事ができ、かつ使い捨てお茶パックを茶漉しのフィルターとして用いることのできる使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具に関する物である。
【背景技術】
【0002】
従来は、使い捨てのお茶パックに茶葉を入れる際には、スプーンを用いて入れるのが一般的であった。使い捨てお茶パックの開口部を広く開け、スプーンに茶葉を掬い、開口部からお茶の盛られたスプーンを挿入し、茶葉をお茶パック内に落下させて、お茶パック内に茶葉を入れ、お茶パックの蓋部をひっくり返して蓋をし、茶葉入りのお茶パックを作る(例えば非特許文献1)。このお茶パックをカップやポットに入れてお湯や水を注ぎ、お茶を抽出する。
また、従来よりお茶を抽出するに際して、漉し網でできた器と把手でできた茶漉しがあり、漉し網でできた器部分にスプーンなどを用いて茶葉を入れ、カップの縁に茶漉しを掛け置き、水やお湯を注いでお茶を抽出する方法があった(例えば非特許文献2)。
また、一本の金属線条体を各種形状に折り曲げて鍔部と把持部を形成したフレームと、該フレームに着脱可能な軟質樹脂、紙又は不織布からなる茶漉しネットから構成されたことを特徴とする茶漉し具があった(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】志田光正,“いつでもどこでもティータイム。お手軽お茶パックの活用法” ,[online],平成30年3月13日,株式会社伊藤園,[令和5年8月1日検索],インターネット<1694149136598_0.html>
【非特許文献2】森田輝,“急須不要? 一杯の日本茶を楽しむ 茶こしの使い方(前編)” ,[online],令和3年5月25日,株式会社1899ホスピタリティ,[令和5年8月1日検索],インターネット<https://1899.jp/blog/202105225161/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は大きく2つある。
一つは薄くて形状保持の難しい使い捨てお茶パックに容易に茶葉を入れることであり、
もう一つは、使い捨てお茶パックを茶漉し網の器として用いた茶漉し具を形成し、使用後にお茶パックの廃棄を含めて、用具、シンクなど容易に洗浄でき、節水に寄与するものである。
ここでいう使い捨てお茶パックは特殊な形状のお茶パックではなく、
図1乃至
図3及び
図20に記載されているように一般的に流通している不織布や紙で作られた使い捨てお茶パックであり、本発明に関与するために特殊な形状やサイズに作られたものではない。
【0006】
非特許文献1の如く、使い捨てお茶パックにスプーンにより茶葉を入れる際、手で使い捨てお茶パックの開口部を開いた状態を作り、開口部が開いた状態でスプーン上の茶葉を開口部に近づけて、茶葉を落とし入れる方法になるが、この場合、使い捨てお茶パックの入り口が薄い素材で容易に変形するために、スプーンに大きく盛った茶葉を入れる際に、使い捨てお茶パックの入り口部分の一部に茶葉が当たってしまい、茶葉がこぼれてしまうことが発生していた。茶葉をこぼさないようにするため、スプーンに少なめの茶葉を盛った場合は何度も使い捨てお茶パックにスプーンを往復させて入れる必要があり、非常に効率が悪かった。
【0007】
非特許文献2の如く漉し網でできた茶漉しに茶葉を入れて上からお湯を注いでお茶を抽出するやり方の場合、使用後、茶漉しを洗う際に湿った茶葉が網にひっついたり、茶柱が網目に挟まったりするために、沢山の水を使うと同時に洗浄時間がかかっていた。洗浄後にシンクに茶葉が散在することもあり、それを除去するために更にシンク洗浄の水が必要になり、沢山の水及び洗浄時間を必要としていた。また濾し網の網目に茶葉が付着したままになることがあり、不衛生になりやすかった。
【0008】
特許文献1の如く、一本の金属線条体を各種形状に折り曲げて鍔部と把持部を形成したフレームと、そのフレームに着脱可能な専用形状の茶漉しネットで構成された茶漉し具に関しては、フレームが複雑な形状である上に、そのフレームに対応した特殊な形状の茶漉しネットが必要であり、更に、特許文献1に図示されている茶漉しネットの多数の挿通口に、フレームの凸出部を挿通するのは困難であることは自明である。即ち、特許文献1では使い捨てお茶パックが専用形状のものでありかつ、茶漉し具のフレームに専用形状の使い捨てお茶パックを取り付けることが難しいという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の使い捨て使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具は、可撓性を有する素材でできた平板をベースに作られており、一般的に流通している不織布製または紙製の使い捨てお茶パックに、茶葉をこぼすことなく容易に使い捨てお茶パックに入れることのできる補助具である。更に、使い捨て使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具に使い捨てお茶パックを取り付けたまま、お湯を注ぐことによりお茶の抽出具として使用することができ、あたかも茶漉し具のように使用することができる。
【0010】
可撓性を有する平板であって、前記平板の左右にはそれぞれ少なくとも1つの係止部を有し、前記係止部の間隔は使い捨てお茶パックの横幅よりも長く、かつ前記平板の挿入端から係止部までの高さは使い捨てお茶パックの高さより短い位置にあることを特徴とする使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具では、
使い捨てお茶パックの横幅に対し、平板の左右にある係止部間の長さは長く、使い捨てお茶パックの開口部を広げ、平板に力を加えて曲げた状態で開口部に挿入し、曲げの力を開放すると可撓性ある平板は復元力により平たい状態に戻ろうとし、平板が使い捨てお茶パック内でアーチ形状を形成し、平板の係止部が使い捨てお茶パック内部で係止し、使い捨てお茶パックは開口部が開いた状態で保持される。開口部が平板に支えられた状態で開いているため、スプーン等で掬った茶葉を平板上に落下させれば、茶葉がこぼれることなく容易に使い捨てお茶パック内に茶葉を入れることができる。
また、使い捨てお茶パックを使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具に取り付けた状態で、平板上部を持って使い捨てお茶パックを容器に入れ、使い捨てお茶パックの上部からお湯を注ぐとお茶が抽出され、あたかも茶漉し具のような機能を有することができる。
【0011】
また、[0010]に記載の使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具の係止部が突起形状をしていることを特徴とする使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具では、
係止部が突起形状をしていることから、平板が使い捨てお茶パック内でアーチ形状を形成する際に、係止部による使い捨てお茶パックへの引っ掛かりが強化され、平板を使い捨てお茶パック内に入れた際の保持力が向上し、使い捨てお茶パックが平板から滑って抜けることを防止することができる。
更に、一般的に流通している使い捨てお茶パックは内部に折り返し部を有しており、平板を使い捨てお茶パックに挿入した際に平板の左右の係止部が使い捨てお茶パックの折り返し部より底側にある場合は、係止部が折り返し部に引っかかることができるために、使い捨てお茶パックの滑り抜けをより防止することができる。
【0012】
また、[0010]または[0011]に記載の使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具の平板の上部に係止手段連結部を有することを特徴とする使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具では、
係止手段連結部にS字フックなどの係止手段を連結させて、係止手段であるS字フックを容器の縁に引掛けると、容器の中に使い捨てお茶パックが配置され、使い捨てお茶パックを取り付けた使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具があたかも茶漉し具のように機能する。
平板の横幅の長さを変えることにより、使い捨てお茶パックの開口部を保持した際の形状を変化させることができる。使い捨てお茶パックの横幅(X1とする)に対し、平板の左右の係止部間の長さ(X2)をX1の1.4倍乃至2倍の長さに近づけると使い捨てお茶パック内の平板の曲がりは大きくなり使い捨てお茶パックの開口部は円形に近い形状となる。
開口部が円形に近くなると、使い捨てお茶パックが容器の中に入りやすくなるため、係止部間の長さ(X2)は使い捨てお茶パックの横幅(X1)の1.4倍以上2倍以内が望ましい。式で表すと1.4X1≦X2≦2X1が望ましい係止部間の長さである。
従来の茶漉し具は金網でできた器に茶葉を貯めて、上から湯を注いでお茶を抽出する。使用後は[0007]に記載のとおり、洗浄に沢山の水を用いることになり、洗浄時間も必要になるが、本発明の使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具の場合は、使い捨てお茶パックに茶葉をためて、上から湯を注いでお茶を抽出することになり、使用後は、使い捨てお茶パックを平板から取り外して廃棄すればよく、本体に細かい網目はないために流水洗浄でき、洗浄に水を殆ど使用することがなく、時間もかからない。
【0013】
[0010]または[0011]に記載の使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具の平板上部に2か所の突起形状の容器引掛け部を設けたことを特徴とする使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具では、
平板の下部は使い捨てお茶パック開口部を開いたまま保持して茶葉を使い捨てお茶パック内に入れやすくする機能を持ち、平板の上部には容器の縁に引掛けて使い捨てお茶パックを容器に吊り下げる機能を有し、使い捨てお茶パックを取り付けた使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具で茶漉し具の用途として使用することができる。
【0014】
[0013]に記載の使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具に記載の2か所の容器引掛け部の概中央部が挿入端方向に向かって凹んだ切り欠き部を形成していることを特徴としている使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具では、
平板の挿入端を使い捨てお茶パックの開口部に挿入する際に容易な機構となっている。左右の係止部を近づけて湾曲させる方法として2本の指で2つの係止部の先端近傍を重ね合わせると開口部に挿入しやすいが、2本の指で左右の係止部の先端近傍を重ね合わせる際に、指の股が切り欠き部に入り込むことができるために、指の長さに関わらず容易に2本の指で左右の係止部の先端近傍を重ね合わせて、平板の挿入端を開口部に挿入することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明である使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具は、可撓性を有する板状体である平板の曲げ戻りの力を利用して使い捨てお茶パックに挿入することで使い捨てお茶パックの開口部を開口した状態で保持するという簡素な機構であるため、ユーザーが直感的にかつ簡単に使い捨てお茶パックの中に使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具を配置して茶葉を入れることができる。
【0016】
また、本発明である使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具は使い捨てお茶パックの開口状態を保持し、更に使い捨てお茶パックをフィルターとした茶漉しにもなり、使用後の使い捨てお茶パックは取り外して捨てて、平板は軽く水に流せば洗浄できるため、一般的な網目を有する茶漉しのように茶葉を網目から取り除くために多くの水を使うことなく、また茶葉がシンクに散乱することがなく、節水に寄与することができる。
【0017】
また、板状体である平板の形状のみで使い捨てお茶パックの開口状態の保持し、更に使い捨てお茶パックをフィルターとした茶漉しにもなるために、使い捨てお茶パックの使用と合わせて非常に低コストに茶漉し具を形成することができる。
【0018】
また、本発明である使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具は平板で構成されているために、薄く平らな構造であり、収納スペースを取らず、省スペースなキッチンツールである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図5】本発明第一実施形態の使用状況を表す斜視
図1
【
図6】本発明第一実施形態の使用状況を表す斜視
図2
【
図8】本発明第二実施形態の使用状況を表す斜視
図1
【
図9】本発明第二実施形態の使用状況を表す斜視
図2
【
図11】本発明第三実施形態に係止手段を取り付けた状態を表す右側面図
【
図12】本発明第三実施形態の使用状況を表す斜視
図1
【
図13】本発明第三実施形態の使用状況を表す斜視
図2
【
図15】本発明第四実施形態の使用状況を表す斜視
図1
【
図16】本発明第四実施形態の使用状況を表す斜視
図2
【
図18】本発明第五実施形態の使用状況を表す斜視図
【
図21】本発明第三実施形態の係止部間の長さの違いを表す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0020】
(使い捨てお茶パック)
図1乃至
図3に示すとおり、本発明で使用する使い捨てお茶パック50は市場に多く流通している一般的な使い捨てお茶パックで不織布や紙でできており上部に開口部55を有し、開口部55から茶葉60など抽出材料を入れ、蓋部51をひっくり返して開口部55を閉じる。開口部55を閉じた状態で容器70に入れてお湯や水を注ぎ、使い捨てお茶パック50をフィルターとして、お茶などを抽出する。使い捨てお茶パック50内部には内側に折られて底側に開口部のある折返し部52があり、お湯や水を注いだ際に茶葉60などの抽出材料が蓋部51から漏れ出ないようにパック内部で茶葉60などの抽出材料が折り返し部52でとどまるように設計されている。
また、
図20に示す使い捨てお茶パック53も一般的に流通している使い捨てお茶パックであり不織布や紙でできており開口部56から茶葉60など抽出材料を入れた後に紐54を引っ張って開口部56を閉じる形状であり、使い捨てお茶パック50と同様、本発明で使用することができる。
尚ここでいう使い捨てお茶パックとは、茶葉を入れてお茶の成分を抽出するフィルターとして用いるもののみならず、出汁材料などの抽出物を入れて成分を抽出するフィルターとして用いるもの含む。
また、説明上使い捨てお茶パックに入れる抽出材料を「茶葉」としているが、使い捨てお茶パックに入れる抽出材料は鰹節などの出汁材料や、薬草など水やお湯で抽出する材料もあり、茶葉のみに限られるものではない。
【0021】
(第一実施形態1)
図4に示す通り、本発明第一実施形態である使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1aは可撓性を有する略楕円形状の平板10aで構成されており、平板10aの左右には同じ高さに係止部20aを有している。
使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1aの係止部20a間の長さは、使い捨てお茶パック50の横幅のよりも長い。また、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1aの挿入端(平板10aの下端)から係止部20aまでの高さは使い捨てお茶パック50の高さよりも短い。
図中に示す長さの記号であらわすと、以下の通りとなる。
図2に示す通り、使い捨てお茶パック50の横幅をX1とし、高さをY1とし、
図4に示すとおり使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1aの係止部20a間の長さをXaとし、挿入端(平板10aの下端)から係止部20aまでの高さをYaとする。
使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1aの係止部20a間の長さXaは、使い捨てお茶パック50の横幅のX1よりも長い。式で表すとXa>X1となる。
また、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1aの挿入端から係止部20aまでの高さYaは、使い捨てお茶パック50の高さY1よりも短い。式で表すとYa<Y1となる。
【0022】
(第一実施形態2)
図5に示す通り、平板10aの左右を近づけて湾曲させ、使い捨てお茶パック50の開口部55を開いた状態で、平板10aの挿入端を開口部55から使い捨てお茶パック50の底部まで挿入する。
使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1aの係止部20a間の長さは、使い捨てお茶パック50の横幅よりも長いことから、
図6に示す通り、挿入した使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1aの平板10aの湾曲した力を開放すると、平板10aの係止部20aが使い捨てお茶パック50を内部から広げ、開口部55は開いた状態で保持される。スプーン61に盛った茶葉60を平板10a上に落とすと、茶葉60は平板10a上を滑落して使い捨てお茶パック50の内部に入っていく。茶葉60を平板10a上に落とせば使い捨てお茶パック内50に入るために、使用者は茶葉60がこぼれることを憂慮することなく容易に茶葉60を入れる事ができる。茶葉60を入れ終わると、平板10aの左右を少し曲げて抜き取り、使い捨てお茶パック50の蓋部51を折り返して蓋をすれば抽出物の入った使い捨てお茶パック50となり、急須など容器に使い捨てお茶パック50を入れ、お湯や水を注ぐと、使い捨てお茶パック50がフィルターとなり急須など容器内部に茶葉60が散乱することなく、茶葉60からお茶が抽出される。
尚、茶葉60を入れ終わって平板10aを抜き取らず、平板10aの上部を手で持ち、
使い捨てお茶パック50を容器70に差し入れて上から手にかからないようにお湯を入れてお茶を抽出することもでき、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1aを手持ちの抽出具として使用することもできる。
また、平板10aの左右にある係止部20aは平板10aの左右それぞれ1か所に限らず、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1aの挿入端(平板10aの下端)から係止部20aの高さが使い捨てお茶パック50の高さより短かければ高さを変えて複数の係止部20aを備えても良い。このことにより例えばいくつかのサイズの異なる使い捨てお茶パック50に対応したり、使い捨てお茶パック50の抜け落ち防止を強化する効果がある。
また、平板10aの形状は挿入端が使い捨てお茶パック50の開口部55に入れやすい形状(例えば挿入端が丸みを帯びている)であればよく、略楕円形状に限らない。
【0023】
(第二実施形態1)
図7に示す通り、本発明第二実施形態である使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1bは可撓性を有する略楕円形状の平板10bで構成されており、平板10bの左右には同じ高さに突起形状の係止部20bを有している。
使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1bの係止部20b間の長さは、使い捨てお茶パック50の横幅のよりも長い。また、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1bの挿入端(平板10bの下端)から係止部20bまでの高さは使い捨てお茶パック50の高さよりも短い。
図中に示す長さの記号であらわすと、以下の通りとなる。
図2に示す通り、使い捨てお茶パック50の横幅をX1とし、高さをY1とし、
図7に示す通り、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1bの係止部20b間の長さをXbとし、挿入端(平板10bの下端)から係止部20bまでの高さをYbとする。
使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1aの係止部20b間の長さXbは、使い捨てお茶パック50の横幅のX1よりも長い。式で表すとXb>X1となる。
また、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1bの挿入端から係止部20bまでの高さYbは、使い捨てお茶パック50の高さY1よりも短い。式で表すとYb<Y1となる
【0024】
(第二実施形態2)
図8に示す通り、平板10bの左右を近づけて湾曲させ、使い捨てお茶パック50の開口部55を開いた状態で、平板10bの挿入端を開口部55から使い捨てお茶パック50の底部まで挿入する。
使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1bの係止部20b間の長さXbは、使い捨てお茶パック50の横幅をX1よりも長いことから、
図9に示す通り、挿入したお茶パック用抽出材料入れ補助具1bの平板10bの湾曲した力を開放すると、平板10bの係止部20bが使い捨てお茶パック50を内部から広げ、開口部55は開いた状態で保持される。
使い捨てお茶パック50に挿入したお茶パック用抽出材料入れ補助具1bの係止部20bは突起形状であるため、使い捨てお茶パック50内部で平板10bが広がった際にその突起部位がお茶パック50内部に引っ掛かり、お茶パック用抽出材料入れ補助具1bを挿入した使い捨てお茶パック50が容易に抜け落ちることが無い。
図9に示す通り、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1bの挿入により使い捨てお茶パック50の開口部は開いた状態で保持されて、[0022]に記載の要領でスプーン61に盛った茶葉60を平板10b上に落とすと、茶葉60は平板10b上を滑落して容易に使い捨てお茶パック50の内部に入る。
茶葉60を入れ終わると、平板10bを少し曲げて抜き取り、使い捨てお茶パック50の蓋部51を折り返して蓋をすれば抽出物の入った使い捨てお茶パック50となり、急須など容器に使い捨てお茶パック50を入れ、お湯や水を注ぐと、使い捨てお茶パック50がフィルターとなり急須など容器内部に茶葉60が散乱することなく、急須など容器内に茶葉60からお茶が抽出される。
尚、茶葉60を入れ終わって平板10bを抜き取らず、平板10bの上部を手で持ち、
使い捨てお茶パック50を容器70に差し入れて上から手にかからないようにお湯を入れてお茶を抽出することもでき、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1bを手持ちの抽出具として使用することもできる。
また、平板10bの左右にある係止部20aは平板10bの左右それぞれ1か所に限らず、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1bの挿入端(平板10bの下端)から係止部20bの高さが使い捨てお茶パック50の高さより短かければ高さを変えて複数の係止部20bを備えても良い。このことにより例えばいくつかのサイズの異なる使い捨てお茶パック50に対応したり、使い捨てお茶パック50の抜け落ち防止を強化する効果がある。
また、平板10bの形状は挿入端が使い捨てお茶パック50の開口部55に入れやすい形状(例えば挿入端が丸みを帯びている)であればよく、略楕円形状に限らない。
【0025】
(第三実施形態1)
図10に示す通り、本発明第三実施形態である使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1cは可撓性を有する平板10cで構成されており、平板10cの左右には同じ高さに突起形状の係止部20cを有している。
使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1cの係止部20c間の長さは、使い捨てお茶パック50の横幅のよりも長い。また、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1cの挿入端(平板10cの下端)から係止部20cまでの高さは使い捨てお茶パック50の高さよりも短い。
図中に示す長さの記号であらわすと、以下の通りとなる。
図2に示す通り、使い捨てお茶パック50の横幅をX1とし、高さをY1とし、
図10に示す使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1cの係止部20c間の長さXcは、使い捨てお茶パック50の横幅のX1よりも長い。式で表すとXc>X1となる。
また、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1cの挿入端(平板10cの下端)から係止部20cまでの高さYcは、使い捨てお茶パック50の高さY1よりも短い。式で表すとYc<Y1となる。
【0026】
(第三実施形態2)
本発明第三実施形態である使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1cの平板10cの2つの係止部20cを近づけて湾曲させ、使い捨てお茶パック50の開口部55を開いた状態で、平板10cの挿入端を開口部55から使い捨てお茶パック50の底部まで挿入し、平板10cの湾曲した力を開放すると係止部20cが使い捨てお茶パック50を内部から広げ、
図12に示す通り、使い捨てお茶パック50は開口部55を開いた状態で保持される。
平板10cの下部にある係止部20cは突起形状であるため、使い捨てお茶パック50内部で平板10cが湾曲の力から解放されて広がった際にその突起部位がお茶パック50内部に引っ掛かり、お茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1cを挿入した使い捨てお茶パック50が容易に抜け落ちることが無い。
[0022]に記載の要領でスプーン61に盛った茶葉60を平板10c上に落とすと、茶葉60は平板10c上を滑落して容易に使い捨てお茶パック50の内部に入る。
【0027】
(第三実施形態3)
図10に示す通り平板10cの上部近傍に孔でできた係止手段連結部30cがあり、
図11に示す通りS字形状フックである係止手段31cと連結することができる。
図13に示す通り、使い捨てお茶パック50を取り付けた使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1cの下部を容器70に入れ、容器70の縁に係止手段31cを引掛けて容器70に使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1cを吊り下げる。この状態で容器70の上部からお湯を注ぐと、使い捨てお茶パック50がフィルターとなりお茶が抽出される。
尚、係止手段連結部30cは孔に限らず係止手段31cもS字形状フックに限らず、係止手段連結部30cと係止手段31cの組み合わせにより容器70の縁に掛かって使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1cを吊り下げるものであれば良い。例えば平板10cに棒状体を着脱できるような支持手段連結部30cを設け、その棒状体を係止手段31cとして容器70の縁に橋渡しして、使い捨てお茶パック50を取り付けた使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1cを容器70に吊り下げても良い。
使い捨てお茶パック50を装着した使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1cを容器70に入れるに際して、使い捨てお茶パック50の開口部55は円形に近いほど容器70に入れやすい。係止部20c間の長さであるXcを長くすると開口部55は円形に近くなるため、XcはX1の1.4倍以上2.0倍以下の長さが望ましい。
図21は第三実施形態の係止部間の長さの違いを表す斜視図であるが、
図21の左右の図に示す通り、お茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1cの係止部20c間の長さが異なった場合の開口部55の形状の差を表している。左の図はXc=1.2X1(係止部20c間の長さがお茶パック50の横幅の1.2倍の長さ)の開口部55の形状を表しており、右の図は左の図はXc=1.5X1(係止部20c間の長さがお茶パック50の横幅の1.5倍の長さ)の開口部55の形状を表している。後者の方が前者よりも開口部55が円形に近づいていることが分かる。
尚、平板10cの左右にある係止部20cは平板10cの左右それぞれ1か所に限らず、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1cの挿入端(平板10cの下端)から係止部20cの高さが使い捨てお茶パック50の高さより短かければ高さを変えて複数の係止部20cを備えても良い。このことにより例えば使い捨てお茶パック50の抜け落ち防止を更に強化する効果がある。
【0028】
(第四実施形態1)
図14に示す通り、本発明第四実施形態である使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dは可撓性を有する平板10dの上部に2か所の突起形状の容器引掛け部40dを有しており、平板10dの下部の左右には同じ高さに突起形状の係止部20dを有している。
使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dの係止部20d間の長さは、使い捨てお茶パック50の横幅のよりも長い。また、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dの挿入端(平板10dの下端)から係止部20dまでの高さは使い捨てお茶パック50の高さよりも短い。
図中に示す長さの記号であらわすと、以下の通りとなる。
図2に示す通り、使い捨てお茶パック50の横幅をX1とし、高さをY1とし、
図14に示す使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dの係止部20d間の長さXdは、使い捨てお茶パック50の横幅のX1よりも長い。式で表すとXd>X1となる。
また、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dの挿入端(平板10dの下端)から係止部20dまでの高さYdは、使い捨てお茶パック50の高さY1よりも短い。式で表すとYd<Y1となる。
【0029】
(第四実施形態2)
本発明第四実施形態である使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dの平板10dの左右の係止部20dを近づけて湾曲させ、使い捨てお茶パック50の開口部55を開いた状態で、平板10dの挿入端を開口部55から使い捨てお茶パック50の底部まで挿入し、湾曲した力を開放すると係止部20dが使い捨てお茶パック50を内部から広げ、
図15に示す通り、使い捨てお茶パック50は開口部55を開いた状態で保持される。
平板10dの下部にある係止部20dは突起形状であるため、使い捨てお茶パック50内部で平板10dが湾曲の力から解放されて広がった際にその突起部位がお茶パック50内部に引っ掛かり、お茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dを挿入した使い捨てお茶パック50が容易に抜け落ちることが無い。[0022]に記載の要領でスプーン61に盛った茶葉60を平板10d上に落とすと、茶葉60は平板10d上を滑落して容易に使い捨てお茶パック50の内部に入る。
【0030】
(第四実施形態3)
お茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dに使い捨てお茶パック50を取り付けた状態で使い捨てお茶パック50を容器70の中に入れると
図16に示す通り使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dの上部にある2か所の容器引掛け部40dが容器70の縁に引っ掛かり、容器70に使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dが吊り下がった状態となる。この状態で容器70の上部からお湯を注ぐと、使い捨てお茶パック50がフィルターとなりお茶が抽出される。
使い捨てお茶パック50を取り付けた使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dを容器70に入れるに際して、使い捨てお茶パック50の開口部55は円形に近いほど容器50に入れやすい。Xdを長くすると開口部55は円形に近くなるため、XdはX1の1.4倍以上2.0倍以下の長さが望ましい。
尚、平板10dの左右にある係止部20dは平板10dの左右それぞれ1か所に限らず、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dの挿入端(平板10dの下端)から係止部20dの高さが使い捨てお茶パック50の高さより短かければ高さを変えて複数の係止部20dを備えても良い。このことにより例えば使い捨てお茶パック50の抜け落ち防止を更に強化する効果がある。
【0031】
(第五実施形態1)
図17に示す通り、本発明第五実施形態である使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1eは可撓性を有する平板10eの上部に2か所の突起形状の容器引掛け部40eを有しており、平板10eの下部の左右には同じ高さに突起形状の係止部20eを有している。また、2か所の容器引掛け部40eの概中央部が挿入端(平板10eの下端)方向に向かって凹んだ切り欠き部41eを有している。
使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1eの係止部20e間の長さは、使い捨てお茶パック50の横幅のよりも長い。また、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1eの挿入端(平板10eの下端)から係止部20eまでの高さは使い捨てお茶パック50の高さよりも短い。
図中に示す長さの記号であらわすと、以下の通りとなる。
図2に示す通り、使い捨てお茶パック50の横幅をX1とし、高さをY1とし、
図17に示す使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1eの係止部20e間の長さXeは、使い捨てお茶パック50の横幅のX1よりも長い。式で表すとXe>X1となる。
また、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1eの挿入端から係止部20dまでの高さYeは、使い捨てお茶パック50の高さY1よりも短い。式で表すとYe<Y1となる。
【0032】
(第五実施形態2)
本発明第五実施形態である使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1eの平板10eの左右の係止部20eを近づけて湾曲させ、使い捨てお茶パック50の開口部55を開いた状態で、平板10eの挿入端を開口部55から使い捨てお茶パック50の底部まで挿入して湾曲した力を開放すると、係止部20eが使い捨てお茶パック50を内部から広げ、使い捨てお茶パック50は開口部55を開いた状態で保持される。係止部20eは突起形状であるため、使い捨てお茶パック50内部で平板10eが湾曲の力から解放されて広がった際にその突起部位がお茶パック50内部に引っ掛かり、お茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1eを挿入した使い捨てお茶パック50が容易に抜け落ちることが無い。[0022]に記載の要領でスプーン61に盛った茶葉60を平板10e上に落とすと、茶葉60は平板10e上を滑落して容易に使い捨てお茶パック50の内部に入る。
平板10eの挿入端を開口部55に挿入する際、
図18に示す通り、2つの係止部20dを近づけて湾曲させる方法として2本の指で2つの係止部20eの先端近傍を重ね合わせると開口部55に挿入しやすい。
2本の指で2つの係止部20eの先端近傍を重ね合わせる際に、指の股が切り欠き部41eに入り込むことができるために、指の長さに関わらず容易に2本の指で2つの係止部20eの先端近傍を重ね合わせて、開口部55に挿入することができる。
例えば
図18では親指と人差し指の2本の指で2つの係止部20eの先端近傍を重ね合わせており、人差し指と中指の間の指の股が切り欠き部41eに入り込んでおり、指が短くても容易に係止部20eの先端近傍を重ね合わせることができる。
【0033】
(第五実施形態3)
お茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1eに使い捨てお茶パック50を取り付けた状態で使い捨てお茶パック50を容器70の中に入れると使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1eの上部にある2か所の容器引掛け部40eが容器70の縁に引っ掛かり、容器70に使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1eが吊り下がった状態となる。この状態で容器70の上部からお湯を注ぐと、使い捨てお茶パック50がフィルターとなりお茶が抽出される。
使い捨てお茶パック50を装着した使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1eを容器70に入れるに際して、使い捨てお茶パック50の開口部55は円形に近いほど容器50に入れやすい。Xeを長くすると開口部55は円形に近くなるため、XeはX1の1.4倍以上2.0倍以下の長さが望ましい。
尚、平板10eの左右にある係止部20eは平板10eの左右それぞれ1か所に限らず、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1eの挿入端(平板10eの下端)から係止部20eの高さが使い捨てお茶パック50の高さより短かければ高さを変えて複数の係止部20eを備えても良い。このことにより例えば使い捨てお茶パック50の抜け落ち防止を更に強化する効果がある。
【0034】
(第六実施形態)
図19に示す通り、本発明第六実施形態である使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1fは可撓性を有する平板10fの上部に2か所の突起形状の容器引掛け部40fを有しており、平板10fの下部の左右には同じ高さに係止部20fを有している。係止部20fは突起形状をしていないため、突起形状を有する係止部と比べて使い捨てお茶パック50を保持する力は低下するが、本発明第六実施形態である使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1fの形状であっても、容器引掛け部40fを容器70の縁に掛けて抽出具として使用することは可能である。
【0035】
(容器)
容器70について、図中ではコップ形状の容器で説明しているが、本発明で扱うことのできる容器70は液体を入れる容器であって、急須やマグカップや小鍋などコップ形状の容器に限らない。
【実施例0036】
図1乃至
図3に記載の多く流通している一般的な使い捨てお茶パック50(横幅X1が95mm、高さY1が68mm)は不織布でできており、抽出材料を入れお茶や出汁等を抽出するフィルターである。
本発明第四実施形態である使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dは可撓性を有する0.4ミリメートルの厚さのポリプロピレン素材の平板10dの上部に2か所の容器引掛け部40dを有しており、平板10dの下部の左右には同じ高さに突起形状の係止部20dを有している。
使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dの係止部20d間の長さXdを使い捨てお茶パック50の横幅であるX1の長さの1.6倍となる152mmとした。
また、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dの挿入端(平板10dの下端)から係止部20dまでの高さYdを使い捨てお茶パック50の高さであるY1よりも短い45mmとした。
平板10dの左右の係止部20dを近づけて湾曲させ、使い捨てお茶パック50の開口部55を開いた状態で、平板10dの挿入端を開口部55から使い捨てお茶パック50の底部まで挿入して手を離すと
図15に示す通り、係止部20dが使い捨てお茶パック50の内部で広がり50の開口部55が円形に近い状態で使い捨てお茶パック50を保持した。この状態で、スプーン61に盛った茶葉60を平板10d上に落とすと、茶葉60は平板10d上を滑落して使い捨てお茶パック50に入り底に溜まった。
図16に示すように使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dの上部にある2か所の容器引掛け部40dを容器70の縁に引掛けると、容器70に使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dが吊り下がった状態となり、茶葉60の入った使い捨てお茶パック50が容器70の中に配置された。
この状態で容器70の上部からお湯を注ぐと、使い捨てお茶パック50がフィルターとなりお茶が抽出された。
使用後は、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dの2つの係止部20dを曲げて近づけると、使い捨てお茶パック50は使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dと分離し、茶葉60が散乱することなく使い捨てお茶パックを廃棄することができた。使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dの平板10d上に少し茶葉60が付着していたので、流水で流すと容易に洗浄できシンク内に茶葉60が散乱して汚れることも無かった。
使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具1dは薄い平板なので洗浄乾燥後、調理器具の収納スペースを邪魔することなく省スペースで保管できた。
使い捨てお茶パックの利用者は多く、お茶に限らず出汁などにも使用されている。近年ではハーブティーや薬草類を自分で調合して混合茶を作る人も増えてきた。作り置きをしておくと便利であるため、使い捨てパックの使用機会は益々増えている。
その際、本発明である使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具を用いると、容易に使い捨てお茶パックの中に意図するお茶・ハーブ・薬草類を入れることができ、作り置きもしやすくなり、お茶パックに入れるまでの工程を大幅に時間短縮することができる。
また、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具を用いると使い捨てお茶パックをフィルターとした茶漉しのように使うことができる。通常の茶漉しは茶漉しの網目に茶葉がひっついたり、網目に茶葉が絡まって使用後の茶葉の洗浄が難しかったが、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具を用いた場合、使い捨てお茶パックを外して捨てるだけで使用後の茶葉の処理ができ、使い捨てお茶パック用抽出材料入れ補助具兼抽出具は軽く流水で流すだけで洗浄できるため、茶葉の洗浄の工程を大幅に時間短縮しまた節水にもつながる。