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2025-39288登録装置、登録システム、登録方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025039288
(43)【公開日】2025-03-21
(54)【発明の名称】登録装置、登録システム、登録方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20250313BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20250313BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023146269
(22)【出願日】2023-09-08
(71)【出願人】
【識別番号】000250502
【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(72)【発明者】
【氏名】武井 一晃
(72)【発明者】
【氏名】袁 彬
(72)【発明者】
【氏名】服部 知大
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L049CC34
5L050CC11
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】ユーザ登録用のコードの発行を低減できる登録装置、登録システム、登録方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】クラスコード発行部21は、児童が属するクラスのクラスIDを含むクラスQRコードを発行する。ユーザ登録部22は、クラスQRコードを取得した保護者端末からクラスQRコードに含まれるクラスID、児童の出席番号、および端末名を取得し、これらの情報が示すクラス、児童、および保護者端末を関連付けてデータベース部12に記憶させる。ユーザ登録部22は、児童が属するクラスが変更された場合において、保護者端末に変更後のクラスの入力を受け付けさせ、保護者端末に入力された変更後のクラスのクラスIDを取得し、変更後のクラスを児童に関連付けてデータベース部12に記憶させる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが属するグループを示す情報を含むコードを発行するコード発行部と、
記憶部と、
前記コード発行部が発行したコードを取得した端末装置から、コードに含まれるグループを示す情報、ユーザを示す情報、および端末装置を示す情報を取得し、これらの情報が示すグループ、ユーザ、および前記端末装置を関連付けて前記記憶部に記憶させる登録部とを備え、
前記登録部は、ユーザが属するグループが変更された場合において、前記端末装置に変更後のグループの入力を受け付けさせ、前記端末装置に入力された前記変更後のグループを示す情報を取得し、前記変更後のグループをユーザに関連付けて前記記憶部に記憶させることを特徴とする登録装置。
【請求項2】
端末装置と、ネットワークを介して前記端末装置と接続可能な登録装置とを備え、
前記端末装置は、
前記登録装置が発行したコードを取得する取得部と、
前記取得部が取得したコードに含まれる、ユーザが属するグループを示す情報、操作により入力された、ユーザを示す情報、および前記端末装置を示す情報を前記登録装置に送信する通信部とを備え、
前記登録装置は、
グループを示す情報を含むコードを発行するコード発行部と、
記憶部と、
前記端末装置からグループを示す情報、ユーザを示す情報、および前記端末装置を示す情報が送信されてくると、これらの情報が示すグループ、ユーザ、および前記端末装置を関連付けて記憶部に記憶させる登録部とを備え、
前記登録部は、ユーザが属するグループが変更された場合において、前記端末装置に変更後のグループの入力を受け付けさせ、
前記通信部は、操作により入力された前記変更後のグループを示す情報を前記登録装置に送信し、
前記登録部は、前記端末装置から前記変更後のグループを示す情報が送信されてくると、前記変更後のグループをユーザに関連付けて前記記憶部に記憶させることを特徴とする登録システム。
【請求項3】
ユーザが属するグループを示す情報を含むコードを発行するステップと、
コードを取得した端末装置から、コードに含まれるグループを示す情報、ユーザを示す情報、および前記端末装置を示す情報を取得し、これらの情報が示すグループ、ユーザ、および前記端末装置を関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
ユーザが属するグループが変更された場合において、前記端末装置に変更後のグループの入力を受け付けさせ、前記端末装置に入力された前記変更後のグループを示す情報を取得し、前記変更後のグループをユーザに関連付けて前記記憶部に記憶させるステップと
を含むことを特徴とする登録方法。
【請求項4】
コンピュータに、
ユーザが属するグループを示す情報を含むコードを発行するステップと、
コードを取得した端末装置から、コードに含まれるグループを示す情報、ユーザを示す情報、および前記端末装置を示す情報を取得し、これらの情報が示すグループ、ユーザ、および前記端末装置を関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
ユーザが属するグループが変更された場合において、前記端末装置に変更後のグループの入力を受け付けさせ、前記端末装置に入力された前記変更後のグループを示す情報を取得し、前記変更後のグループをユーザに関連付けて前記記憶部に記憶させるステップと
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、登録装置、登録システム、登録方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
QRコード(登録商標)等のコードを用いてユーザの登録を行う技術が知られている。
【0003】
この種の技術として、特許文献1には、学校関連のアプリケーションにおいて、学校に通う児童の保護者の端末装置でユーザ登録用のQRコードを読み取り、児童と端末装置とを関連付けて登録する技術が開示されている。
【0004】
この技術では、ユーザ登録用のQRコードには、児童を示す情報、児童が属するクラスを示す情報等が含まれている。このQRコードを含む、クラスの人数分の登録案内書が印刷されて各児童の家庭に配布され、保護者の端末装置でQRコードが読み取られる。QRコードを読み取った端末装置は、QRコードから取得した情報および当該端末装置を示す情報を含むユーザ情報をサーバ装置に送信する。そして、サーバ装置において、受信したユーザ情報を用いて上述の登録が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2021-125255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の技術では、登録済みの児童が進級することで当該児童が属するクラスが変更された際には、新たなユーザ登録用のQRコードが発行され、このユーザ登録用のQRコードを端末装置が読み取る手順を再度行う必要がある。このため、進級のたびにユーザ登録用のQRコードを発行する必要がある。そこで、ユーザ登録用のコードの発行を低減できる技術が要望されていた。
【0007】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、ユーザ登録用のコードの発行を低減できる登録装置、登録システム、登録方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、ユーザが属するグループを示す情報を含むコードを発行するコード発行部と、記憶部と、前記コード発行部が発行したコードを取得した端末装置から、コードに含まれるグループを示す情報、ユーザを示す情報、および端末装置を示す情報を取得し、これらの情報が示すグループ、ユーザ、および前記端末装置を関連付けて前記記憶部に記憶させる登録部とを備え、前記登録部は、ユーザが属するグループが変更された場合において、前記端末装置に変更後のグループの入力を受け付けさせ、前記端末装置に入力された前記変更後のグループを示す情報を取得し、前記変更後のグループをユーザに関連付けて前記記憶部に記憶させることを特徴とする登録装置が提供される。
【0009】
本発明の他の態様によれば、端末装置と、ネットワークを介して前記端末装置と接続可能な登録装置とを備え、前記端末装置は、前記登録装置が発行したコードを取得する取得部と、前記取得部が取得したコードに含まれる、ユーザが属するグループを示す情報、操作により入力された、ユーザを示す情報、および前記端末装置を示す情報を前記登録装置に送信する通信部とを備え、前記登録装置は、グループを示す情報を含むコードを発行するコード発行部と、記憶部と、前記端末装置からグループを示す情報、ユーザを示す情報、および前記端末装置を示す情報が送信されてくると、これらの情報が示すグループ、ユーザ、および前記端末装置を関連付けて記憶部に記憶させる登録部とを備え、前記登録部は、ユーザが属するグループが変更された場合において、前記端末装置に変更後のグループの入力を受け付けさせ、前記通信部は、操作により入力された前記変更後のグループを示す情報を前記登録装置に送信し、前記登録部は、前記端末装置から前記変更後のグループを示す情報が送信されてくると、前記変更後のグループをユーザに関連付けて前記記憶部に記憶させることを特徴とする登録システムが提供される。
【0010】
本発明の他の態様によれば、ユーザが属するグループを示す情報を含むコードを発行するステップと、コードを取得した端末装置から、コードに含まれるグループを示す情報、ユーザを示す情報、および前記端末装置を示す情報を取得し、これらの情報が示すグループ、ユーザ、および前記端末装置を関連付けて記憶部に記憶させるステップと、ユーザが属するグループが変更された場合において、前記端末装置に変更後のグループの入力を受け付けさせ、前記端末装置に入力された前記変更後のグループを示す情報を取得し、前記変更後のグループをユーザに関連付けて前記記憶部に記憶させるステップとを含むことを特徴とする登録方法が提供される。
【0011】
本発明の他の態様によれば、コンピュータに、ユーザが属するグループを示す情報を含むコードを発行するステップと、コードを取得した端末装置から、コードに含まれるグループを示す情報、ユーザを示す情報、および前記端末装置を示す情報を取得し、これらの情報が示すグループ、ユーザ、および前記端末装置を関連付けて記憶部に記憶させるステップと、ユーザが属するグループが変更された場合において、前記端末装置に変更後のグループの入力を受け付けさせ、前記端末装置に入力された前記変更後のグループを示す情報を取得し、前記変更後のグループをユーザに関連付けて前記記憶部に記憶させるステップとを実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザ登録用のコードの発行を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施の形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図2図1に示す情報処理システムのサーバ装置の構成を示すブロック図である。
図3】学校管理テーブルを示す図である。
図4】学年管理テーブルを示す図である。
図5】クラス管理テーブルを示す図である。
図6】新年度登録期間テーブルを示す図である。
図7】児童管理テーブルを示す図である。
図8】クラス児童テーブルを示す図である。
図9】保護者管理テーブルを示す図である。
図10図1に示す情報処理システムの保護者端末の構成を示すブロック図である。
図11図1に示す情報処理システムにおけるユーザ登録時の動作を説明するためのシーケンス図である。
図12】登録案内書のクラスQRコード欄を示す図である。
図13】保護者情報画面を示す図である。
図14】児童情報画面を示す図である。
図15】クラス登録画面を示す図である。
図16図1に示す情報処理システムにおいて、進級した児童の新たなクラスを登録する動作を説明するためのシーケンス図である。
図17】新年度クラス登録ボタンが表示されたアプリケーションのホーム画面を示す図である。
図18】進級児童選択画面を示す図である。
図19】進級情報画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
【0015】
図1に示すように、本実施の形態に係る情報処理システム(登録システムに相当)1は、サーバ装置(登録装置に相当)2と、学校端末3と、印刷装置4と、保護者端末(端末装置に相当)5とを備える。学校端末3および保護者端末5は、インターネット等のネットワーク6を介してサーバ装置2と接続可能になっている。
【0016】
ここで、学校端末3および印刷装置4は、学校7に設けられている。学校端末3および印刷装置4が設けられた学校7は、1つであってもよいし、複数であってもよい。また、1つの学校7に設けられた学校端末3は、1つであってもよいし、複数であってもよい。学校7は、小学校、中学校等であり、公立でも私立でもよい。
【0017】
また、保護者端末5は、学校7に通う通学者である児童や生徒の保護者(親)が所有するスマートフォン、タブレット端末等である。保護者端末5は、通学者1人に対して1つであってもよいし、複数であってもよい。なお、学校7に通う通学者である児童や生徒のことを単に「児童」と称する。
【0018】
サーバ装置2は、保護者端末5による広告の閲覧により物品と交換可能なポイントを学校7に付与するポイント付与サービスを含むサポートサービスを提供するサーバである。サポートサービスには、ポイント付与サービスの他に、学校便りの配布、配信を行うお便りサービスと、学校7と児童の家庭との間での各種の連絡を行う連絡サービスとが含まれる。学校7は、サポートサービスに含まれる上述の3つのサービスの一部のみを契約して使用することが可能である。
【0019】
サーバ装置2は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等を備えたコンピュータにより構成される。なお、サーバ装置2は、クラウド上に設けられたクラウドサーバであってもよい。
【0020】
図2に示すように、サーバ装置2は、制御部11と、データベース部(記憶部に相当)12と、プログラム記憶部13と、外部通信部14とを備える。
【0021】
ここで、本実施の形態の情報処理システム1は、上述のサポートサービスのユーザ登録に特徴があるため、図2において、ユーザ登録に関する構成以外の構成については図示および説明を省略する。後述する図10についても同様である。
【0022】
制御部11は、サーバ装置2全体の動作を制御する。制御部11は、CPU等を備えて構成されている。制御部11は、クラスコード発行部(コード発行部に相当)21と、ユーザ登録部(登録部に相当)22とを備える。クラスコード発行部21およびユーザ登録部22は、CPUがプログラム記憶部13に記憶された登録プログラムを実行することにより構成される。
【0023】
クラスコード発行部21は、児童が属するクラス(グループに相当)のクラスコードを発行する。また、クラスコード発行部21は、クラスコードを埋め込んだクラスQRコード(コードに相当)を発行(生成)する。クラスコードは、クラスIDを含むコードである。クラスIDは、学校7における各クラスを一意に識別するための情報である。
【0024】
ユーザ登録部22は、上述したサポートサービスのユーザ登録のための処理を行う。具体的には、ユーザ登録部22は、ユーザ登録用のコードであるクラスQRコードを取得した保護者端末5から送信された後述する端末送信情報を取得すると、保護者ID、端末ID、および児童IDを発行する。そして、ユーザ登録部22は、端末送信情報に含まれるクラスIDと、児童IDとを関連付けて、後述するクラス児童テーブル36に記憶させる。また、ユーザ登録部22は、保護者IDと、端末IDと、児童IDとを関連付けて、後述する保護者管理テーブル37に記憶させる。これにより、保護者、当該保護者の保護者端末5、当該保護者の児童、および当該児童が属するクラスが関連付けられてデータベース部12に記憶される。
【0025】
なお、後述するように、児童の出席番号もクラス児童テーブル36に記憶される。また、保護者のニックネーム等の情報も保護者管理テーブル37に記憶される。
【0026】
ここで、保護者IDは、各保護者を一意に識別するための情報である。また、端末IDは、各保護者端末5を一意に識別するための情報である。また、児童IDは、各児童(ユーザに相当)を一意に識別するための情報である。
【0027】
また、ユーザ登録部22は、保護者の保護者端末5が保護者管理テーブル37に登録済みである児童の進級により当該児童が属するクラスが変更された場合において、保護者端末5に変更後のクラスの入力を受け付けさせる。具体的には、ユーザ登録部22は、後述する進級情報画面91を保護者端末5の表示部45に表示させる。そして、ユーザ登録部22は、保護者端末5に入力された変更後のクラスのクラスIDを取得し、取得したクラスIDを当該児童の児童IDに関連付けて後述のクラス児童テーブル36に記憶させる。これにより、進級した児童の新年度におけるクラス(変更後のクラス)が当該児童に関連付けられてデータベース部12のクラス児童テーブル36に記憶される。
【0028】
データベース部12は、学校管理テーブル31と、学年管理テーブル32と、クラス管理テーブル33と、新年度登録期間テーブル34と、児童管理テーブル35と、クラス児童テーブル36と、保護者管理テーブル37とを記憶している。データベース部12は、ハードディスク等により構成されている。
【0029】
学校管理テーブル31は、図3に示すように、学校IDと学校名とを関連付けたテーブルである。
【0030】
学年管理テーブル32は、図4に示すように、学年ID、学年名、学校ID、および年度を関連付けたテーブルである。学年IDは、各学年を一意に識別するための情報である。学年管理テーブル32には、少なくとも前年度を含む過去の年度についても、各学校の各学年のそれぞれの学年ID、学年名、学校ID、および年度が関連付けて記憶されている。
【0031】
クラス管理テーブル33は、図5に示すように、クラスID、クラス名、および学年IDを関連付けたテーブルである。
【0032】
新年度登録期間テーブル34は、図6に示すように、学校ID、年度、新年度登録期間の開始日および終了日を関連付けたテーブルである。新年度登録期間は、保護者の保護者端末5が保護者管理テーブル37に登録済みである児童が進級した際に、進級による変更後のクラスを登録する手続きが可能な期間として設定された期間である。新年度登録期間の開始日および終了日は、学校7により指定されて設定されたものである。
【0033】
児童管理テーブル35は、図7に示すように、児童IDと児童のニックネームとを関連付けたテーブルである。児童のニックネームは、保護者端末5のサーバ装置2への登録を行う際に保護者端末5において入力されたものである。児童のニックネームは、児童の氏名とは異なる。児童のニックネームは、保護者端末5で使用されるアプリケーションにおける児童の表示等に用いられる。
【0034】
クラス児童テーブル36は、図8に示すように、クラスID、児童ID、およびクラスにおける児童の出席番号を関連付けたテーブルである。
【0035】
保護者管理テーブル37は、図9に示すように、保護者ID、保護者のニックネーム、保護者の年代、児童との続柄、保護者端末5の端末ID、保護者端末5の端末名、および児童IDを関連付けたテーブルである。
【0036】
保護者のニックネーム、保護者の年代、および児童との続柄は、保護者端末5のサーバ装置2への登録を行う際に保護者端末5において入力されたものである。保護者端末5の端末名は、保護者端末5のサーバ装置2への登録を行う際に保護者端末5から取得されたものである。保護者端末5の端末名としては、保護者端末5が保持している機種名等の情報を用いることができる。保護者のニックネームは、保護者の氏名とは異なる。保護者のニックネームは、保護者端末5で使用されるアプリケーションにおける保護者の表示等に用いられる。
【0037】
プログラム記憶部13は、サーバ装置2のCPUが実行する各種のプログラムを記憶している。プログラム記憶部13は、ハードディスク等により構成されている。
【0038】
なお、データベース部12およびプログラム記憶部13は、それぞれ異なるハードディスク等の記憶媒体により構成されていてもよいし、同一の記憶媒体に設けられていてもよい。
【0039】
外部通信部14は、ネットワーク6を介した外部の装置との通信処理を行う。
【0040】
学校端末3は、学校7の教員がサポートサービスに関する操作等を行うための端末装置である。学校端末3は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、液晶表示パネル等から構成される表示部、およびキーボードやマウス等を有する入力部等を備えたコンピュータにより構成される。学校端末3には、サーバ装置2にアクセスするためのブラウザがインストールされている。
【0041】
印刷装置4は、後述の登録案内書等の印刷を行う。
【0042】
保護者端末5は、児童の保護者がサポートサービスに関する操作を行うための端末装置である。保護者端末5は、前述のように、スマートフォン、タブレット端末等からなる。
【0043】
図10に示すように、保護者端末5は、制御部41と、プログラム記憶部42と、アプリ情報記憶部43と、撮像部44と、表示部45と、入力部46と、外部通信部(通信部に相当)47とを備える。
【0044】
制御部41は、保護者端末5全体の動作を制御する。制御部41は、CPU等を備えて構成されている。制御部41は、コード取得部(取得部に相当)51と、進級処理部52と、表示制御部53とを備える。制御部41の各部は、CPUがプログラム記憶部42に記憶された、サポートサービスを利用するための専用のアプリケーションプログラムを実行することにより構成される。
【0045】
コード取得部51は、撮像部44がクラスQRコードを撮像すると、クラスQRコードを取得し、これを解析してクラスコードを取得し、クラスコードからクラスIDを取得する。
【0046】
進級処理部52は、進級によりクラスが変更された児童の変更後のクラスの登録を要求する新年度クラス登録要求をサーバ装置2に送信する処理等を行う。
【0047】
表示制御部53は、各種の画面を表示部45に表示するよう制御する。
【0048】
プログラム記憶部42は、サポートサービスを利用するためのアプリケーションプログラム等の各種のプログラムを記憶している。プログラム記憶部42は、フラッシュメモリ等により構成されている。サポートサービスを利用するためのアプリケーションプログラムは、例えば、ネットワーク6を介して任意のアプリストアサーバから取得することができる。
【0049】
アプリ情報記憶部43は、保護者端末5を所有する保護者の保護者ID、保護者端末5の端末ID、保護者端末5を所有する保護者の児童が通う学校7の学校ID、当該児童が属するクラスのクラスID等を記憶する。
【0050】
撮像部44は、被写体を撮像するカメラである。撮像部44は、保護者端末5でクラスQRコードを読み取るために使用される。
【0051】
表示部45は、各種の画面を表示する。表示部45は、液晶表示パネル等により構成されている。
【0052】
入力部46は、保護者端末5の操作者による各種の入力操作を受け付ける。入力部46は、タッチパネル(図示せず)を含む。タッチパネルは、表示部45の上に重ねて配置されている。タッチパネルは、操作者による接触操作を検出する。
【0053】
外部通信部47は、ネットワーク6を介した外部の装置との通信処理を行う。
【0054】
次に、情報処理システム1におけるユーザ登録時の動作について説明する。
【0055】
図11のステップS1において、学校端末3が、クラスコード発行指示をサーバ装置2へ送信する。具体的には、クラスコードを発行するクラスが入力され、クラスコードの発行を要求する操作が行われると、学校端末3は、クラスコード発行指示をサーバ装置2へ送信する。クラスコード発行指示には、クラス名、クラスの児童数、およびクラスコード発行指示の送信元の学校7の学校IDが含まれている。
【0056】
サーバ装置2がクラスコード発行指示を受信すると、ステップS2において、クラスコード発行部21は、クラスIDを含むクラスコードを発行する。クラスコードは、例えば、数字列からなる。クラスコード発行部21は、発行したクラスコードのクラスID、クラス名、および学年IDを関連付けてクラス管理テーブル33に記憶させる。
【0057】
次いで、ステップS3において、クラスコード発行部21は、クラスコードを埋め込んだクラスQRコードを生成する。
【0058】
次いで、ステップS4において、クラスコード発行部21は、クラスQRコードを含む保護者向けの登録案内書の画像データを、クラスコード発行指示の送信元の学校端末3へ送信する。
【0059】
次いで、ステップS5において、学校端末3は、登録案内書の画像データに基づき、クラスの児童の人数分の登録案内書を用紙等の印刷媒体に印刷するよう印刷装置4に指示する。これにより、印刷装置4が登録案内書を印刷する。
【0060】
ここで、登録案内書には、図12に示すクラスQRコード欄61が掲載されている。クラスQRコード欄61には、クラスQRコード62が掲載されている。また、クラスQRコード欄61には、出席番号記入欄63が設けられている。出席番号記入欄63には、クラスにおける児童の出席番号が手書きで記入される。また、クラスQRコード欄61には、学校名、クラス名、予め設定されたクラスQRコードの有効期限、およびクラスコードが記載されている。
【0061】
図11に戻り、ステップS6において、学校7が各児童の家庭に登録案内書を配布する。例えば、学校7は、各児童に登録案内書を自宅に持ち帰らせる。
【0062】
次いで、ステップS7において、保護者端末5が、クラスQRコード欄61のクラスQRコード62を読み取る。具体的には、コード取得部51は、撮像部44により撮像されている映像中のクラスQRコード62を取得する。
【0063】
次いで、ステップS8において、コード取得部51は、クラスQRコード62を解析し、クラスQRコード62に埋め込まれたクラスコードを取得する。そして、コード取得部51は、クラスコードからクラスIDを取得する。コード取得部51は、取得したクラスIDをアプリ情報記憶部43に記憶させる。
【0064】
次いで、ステップS9において、保護者端末5は、保護者情報の入力を受け付ける。具体的には、表示制御部53が、図13に示す保護者情報画面66を表示部45に表示させる。保護者情報画面66に対して、保護者端末5を所有する保護者により、保護者情報を入力する操作が行われる。保護者情報には、保護者の年代、児童との続柄、保護者のニックネームが含まれる。
【0065】
図11に戻り、ステップS10において、保護者端末5は、児童情報の入力を受け付ける。具体的には、表示制御部53が、図14に示す児童情報画面67を表示部45に表示させる。ここで、児童情報画面67には、児童の学年およびクラスが表示されている。この学年およびクラスは、クラスIDから判断される。
【0066】
児童情報画面67に対して、保護者端末5を所有する保護者により、児童情報を入力する操作が行われる。児童情報には、児童のクラスにおける出席番号および児童のニックネームが含まれる。
【0067】
図11に戻り、ステップS11において、コード取得部51は、端末送信情報をサーバ装置2へ送信する。端末送信情報には、クラスを示す情報であるクラスID、児童を示す情報である出席番号、保護者端末5を示す情報である端末名、保護者の年代、保護者の児童との続柄、保護者のニックネーム、および児童のニックネームが含まれる。
【0068】
サーバ装置2が端末送信情報を受信すると、ステップS12において、ユーザ登録部22は、端末送信情報の送信元の保護者端末5に対する保護者IDおよび端末ID、並びに、端末送信情報に出席番号およびニックネームが含まれる児童の児童IDを発行する。
【0069】
次いで、ステップS13において、ユーザ登録部22は、保護者ID、端末ID、児童ID、および端末送信情報に含まれる情報を、児童管理テーブル35、クラス児童テーブル36、および保護者管理テーブル37に登録する。具体的には、ユーザ登録部22は、児童IDと児童のニックネームとを関連付けて児童管理テーブル35に記憶させる。また、ユーザ登録部22は、クラスID、児童ID、および出席番号を関連付けて、クラス児童テーブル36に記憶させる。また、ユーザ登録部22は、保護者ID、保護者のニックネーム、保護者の年代、保護者の児童との続柄、端末ID、端末名、および児童IDを関連付けて、保護者管理テーブル37に記憶させる。これにより、保護者、当該保護者の保護者端末5、当該保護者の児童、および当該児童が属するクラスが関連付けられてデータベース部12に記憶される。
【0070】
次いで、ステップS14において、ユーザ登録部22は、保護者ID、端末ID、および学校IDを保護者端末5に送信する。
【0071】
次いで、ステップS15において、保護者端末5のコード取得部51は、サーバ装置2から送信されてきた保護者ID、端末ID、および学校IDをアプリ情報記憶部43に記憶させる。これにより、一連の処理が終了となる。
【0072】
ここで、1人の保護者が複数の児童を保護者端末5に関連付けて登録する場合には、それぞれの児童のクラスに対応するクラスQRコード62に対して、上述した図11のステップS7以降の処理が行われる。
【0073】
次に、情報処理システム1において新年度登録期間を設定する動作について説明する。
【0074】
学校7において、学校端末3は、新年度登録期間の設定を行う教員の操作に応じて、図15に示すクラス登録画面71を表示部に表示させる。
【0075】
クラス登録画面71には、新年度登録期間の設定対象である年度(新年度)が入力される年度入力欄72が表示される。また、クラス登録画面71には、新年度登録期間の開始日、終了日がそれぞれ入力される開始日入力欄73、終了日入力欄74が表示される。また、クラス登録画面71には、新年度登録期間の設定を指示するための設定ボタン75が表示される。
【0076】
年度入力欄72に年度が入力され、開始日入力欄73、終了日入力欄74に新年度登録期間の開始日、終了日がそれぞれ入力され、設定ボタン75が押下されると、学校端末3は、新年度登録期間設定指示をサーバ装置2へ送信する。新年度登録期間設定指示には、クラス登録画面71において入力された年度、新年度登録期間の開始日および終了日、並びに新年度登録期間設定指示の送信元の学校7の学校IDが含まれる。
【0077】
サーバ装置2が新年度登録期間設定指示を受信すると、ユーザ登録部22は、新年度登録期間設定指示により指示された新年度登録期間を登録する。具体的には、ユーザ登録部22は、新年度登録期間設定指示に含まれる学校ID、年度、新年度登録期間の開始日および終了日を関連付けて新年度登録期間テーブル34に記憶させる。
【0078】
次に、情報処理システム1において、進級した児童の新たなクラスを登録する動作について説明する。
【0079】
図16のステップS21において、保護者の操作により保護者端末5においてサポートサービスを利用するためのアプリケーションが起動されると、ステップS22において、進級処理部52は、新年度登録期間確認要求をサーバ装置2に送信する。
【0080】
新年度登録期間確認要求は、現在が、保護者端末5を所有する保護者の児童が通う学校7における新年度登録期間内であるか否かの確認を要求するために送信されるものである。新年度登録期間確認要求には、保護者端末5を所有する保護者の児童が通う学校7の学校IDが含まれる。
【0081】
次いで、ステップS23において、サーバ装置2のユーザ登録部22は、新年度登録期間確認結果を保護者端末5に送信する。具体的には、ユーザ登録部22は、新年度登録期間確認要求に含まれる学校IDに基づき、新年度登録期間テーブル34を参照して、当該学校IDが示す学校7が新年度登録期間内であるか否かを確認する。そして、ユーザ登録部22は、その確認の結果を示す新年度登録期間確認結果を保護者端末5に送信する。
【0082】
次いで、ステップS24において、保護者端末5の進級処理部52は、サーバ装置2から送信されてきた新年度登録期間確認結果に基づき、現在が新年度登録期間内であるか否かを判断する。現在が新年度登録期間内ではないと進級処理部52が判断した場合(ステップS24:NO)、一連の処理が終了となる。
【0083】
現在が新年度登録期間内であると進級処理部52が判断した場合(ステップS24:YES)、ステップS25において、表示制御部53は、図17に示すように、アプリケーションのホーム画面81に新年度クラス登録ボタン82を表示させる。新年度クラス登録ボタン82は、進級した児童の新たなクラスを登録する操作の開始を受け付けるボタンである。
【0084】
次いで、ステップS26において、表示制御部53は、新年度クラス登録ボタン82が押下されたか否かを判断する。新年度クラス登録ボタン82が押下されていないと判断した場合(ステップS26:NO)、表示制御部53は、ステップS26を繰り返す。
【0085】
新年度クラス登録ボタン82が押下されたと表示制御部53が判断した場合(ステップS26:YES)、ステップS27において、保護者端末5は、進級による変更後のクラス(新年度のクラス)の登録を行う児童の選択を受け付ける。
【0086】
具体的には、表示制御部53が、図18に示す進級児童選択画面86を表示部45に表示させる。進級児童選択画面86には、児童を選択するための児童選択ボタン87が表示される。
【0087】
ここで、表示制御部53は、アプリ情報記憶部43に記憶された保護者IDおよび学校IDに基づき、当該保護者IDに関連付けられた児童の児童ID、ニックネーム、および当該児童が通う学校7の学校名をサーバ装置2から取得する。そして、児童選択ボタン87に学校名と児童のニックネームとを表示させる。図18の例では、保護者端末5を所有する保護者の保護者IDに児童IDが関連付けられている児童が2人であり、それぞれの児童を選択するための2つの児童選択ボタン87が表示されている。
【0088】
進級児童選択画面86に対して、保護者端末5を所有する保護者の操作により、いずれかの児童選択ボタン87が押下されることで、新年度のクラスの登録を行う児童が選択される。
【0089】
図16に戻り、新年度のクラスの登録を行う児童が選択されると、ステップS28において、進級処理部52は、選択された児童が進級対象であるか否かの確認を要求するための進級確認要求をサーバ装置2に送信する。進級確認要求には、選択された児童の児童IDが含まれる。
【0090】
次いで、ステップS29において、サーバ装置2のユーザ登録部22は、ステップS27で選択された児童が進級対象であるか否かを判断する。ここで、ユーザ登録部22は、進級確認要求に含まれる児童IDに基づき、クラス児童テーブル36、学年管理テーブル32、およびクラス管理テーブル33を参照して、選択された児童の前年度における学年が、学校7における最終学年以外(例えば、小学校の1年~5年のいずれか)であるか否かを判断する。そして、ユーザ登録部22は、選択された児童の前年度における学年が最終学年以外であると判断した場合、選択された児童が進級対象であると判断する。
【0091】
選択された児童が進級対象ではないと判断した場合(ステップS29:NO)、ステップS30において、ユーザ登録部22は、進級対象外通知を保護者端末5に送信する。これにより、一連の処理が終了となる。
【0092】
ステップS27で選択された児童が進級対象であると判断した場合(ステップS29:YES)、ステップS31において、ユーザ登録部22は、新年度クラス一覧を保護者端末5に送信する。
【0093】
具体的には、ユーザ登録部22は、選択された児童の児童ID(進級確認要求に含まれる児童ID)に基づき、クラス児童テーブル36、学年管理テーブル32、およびクラス管理テーブル33を参照して、新年度クラス一覧を生成し、これを保護者端末5に送信する。新年度クラス一覧は、選択された児童が通う学校7の新年度における各学年の学年IDおよび各クラスのクラスIDを含む。
【0094】
新年度クラス一覧を受信すると、ステップS32において、保護者端末5は、進級情報の入力を受け付ける。具体的には、表示制御部53が、図19に示す進級情報画面91を表示部45に表示させる。進級情報画面91に対して、保護者端末5を所有する保護者により、進級情報を入力する操作が行われる。進級情報には、新年度における児童の学年(新学年)、新年度における児童のクラス、新年度のクラスにおける児童の出席番号が含まれる。
【0095】
ここで、表示制御部53は、アプリ情報記憶部43に記憶されている、児童の前年度におけるクラスIDから判断される学年を「1」だけカウントアップした学年を新年度クラス一覧から選択し、その学年を新学年として進級情報画面91に予め表示させている。
【0096】
図16に戻り、進級情報の入力が終了すると、ステップS33において、進級処理部52は、新年度における児童のクラスの登録を要求するための新年度クラス登録要求をサーバ装置2に送信する。新年度クラス登録要求には、ステップS27で選択された児童の児童ID、新年度における当該児童のクラスを示す情報であるクラスID、および新年度のクラスにおける当該児童の出席番号が含まれる。
【0097】
ここで、新年度における児童のクラスのクラスIDは、新年度クラス一覧から取得される。進級処理部52は、新年度における児童のクラスのクラスIDをアプリ情報記憶部43に記憶させる。
【0098】
サーバ装置2が新年度クラス登録要求を受信すると、ステップS34において、ユーザ登録部22は、ステップS27で選択された児童の新年度のクラスを登録する。具体的には、ユーザ登録部22は、新年度クラス登録要求に含まれる児童ID、クラスID、および出席番号を関連付けてクラス児童テーブル36に記憶させる。これにより、進級した児童の新年度におけるクラス(変更後のクラス)が当該児童に関連付けられてデータベース部12のクラス児童テーブル36に記憶される。この結果、一連の処理が終了となる。
【0099】
以上説明したように、情報処理システム1では、サーバ装置2のユーザ登録部22は、進級により児童が属するクラスが変更された場合において、保護者端末5に変更後のクラスの入力を受け付けさせ、保護者端末5に入力された変更後のクラスのクラスIDを取得する。そして、ユーザ登録部22は、取得したクラスIDを当該児童の児童IDに関連付けてデータベース部12のクラス児童テーブル36に記憶させる。これにより、新年度において、クラスQRコードを発行することなく、児童の新年度におけるクラス(変更後のクラス)を登録できるので、クラスQRコードの発行を低減できる。
【0100】
なお、上述した実施の形態では、学校7で新年度に児童が属するクラスが変更された場合において、児童の変更後のクラスを登録する例について説明した。しかし、これに限らず、ユーザが属するグループが変更された場合に本発明は適用可能である。
【0101】
また、上述した実施の形態では、ユーザ登録のためのコードとしてQRコード(クラスQRコード)を用いたが、バーコード等の他の種類のコードでもよい。
【0102】
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【0103】
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
【0104】
(付記1)
ユーザが属するグループを示す情報を含むコードを発行するコード発行部と、
記憶部と、
前記コード発行部が発行したコードを取得した端末装置から、コードに含まれるグループを示す情報、ユーザを示す情報、および端末装置を示す情報を取得し、これらの情報が示すグループ、ユーザ、および前記端末装置を関連付けて前記記憶部に記憶させる登録部とを備え、
前記登録部は、ユーザが属するグループが変更された場合において、前記端末装置に変更後のグループの入力を受け付けさせ、前記端末装置に入力された前記変更後のグループを示す情報を取得し、前記変更後のグループをユーザに関連付けて前記記憶部に記憶させることを特徴とする登録装置。
【0105】
(付記2)
端末装置と、ネットワークを介して前記端末装置と接続可能な登録装置とを備え、
前記端末装置は、
前記登録装置が発行したコードを取得する取得部と、
前記取得部が取得したコードに含まれる、ユーザが属するグループを示す情報、操作により入力された、ユーザを示す情報、および前記端末装置を示す情報を前記登録装置に送信する通信部とを備え、
前記登録装置は、
グループを示す情報を含むコードを発行するコード発行部と、
記憶部と、
前記端末装置からグループを示す情報、ユーザを示す情報、および前記端末装置を示す情報が送信されてくると、これらの情報が示すグループ、ユーザ、および前記端末装置を関連付けて記憶部に記憶させる登録部とを備え、
前記登録部は、ユーザが属するグループが変更された場合において、前記端末装置に変更後のグループの入力を受け付けさせ、
前記通信部は、操作により入力された前記変更後のグループを示す情報を前記登録装置に送信し、
前記登録部は、前記端末装置から前記変更後のグループを示す情報が送信されてくると、前記変更後のグループをユーザに関連付けて前記記憶部に記憶させることを特徴とする登録システム。
【0106】
(付記3)
ユーザが属するグループを示す情報を含むコードを発行するステップと、
コードを取得した端末装置から、コードに含まれるグループを示す情報、ユーザを示す情報、および前記端末装置を示す情報を取得し、これらの情報が示すグループ、ユーザ、および前記端末装置を関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
ユーザが属するグループが変更された場合において、前記端末装置に変更後のグループの入力を受け付けさせ、前記端末装置に入力された前記変更後のグループを示す情報を取得し、前記変更後のグループをユーザに関連付けて前記記憶部に記憶させるステップと
を含むことを特徴とする登録方法。
【0107】
(付記4)
コンピュータに、
ユーザが属するグループを示す情報を含むコードを発行するステップと、
コードを取得した端末装置から、コードに含まれるグループを示す情報、ユーザを示す情報、および前記端末装置を示す情報を取得し、これらの情報が示すグループ、ユーザ、および前記端末装置を関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
ユーザが属するグループが変更された場合において、前記端末装置に変更後のグループの入力を受け付けさせ、前記端末装置に入力された前記変更後のグループを示す情報を取得し、前記変更後のグループをユーザに関連付けて前記記憶部に記憶させるステップと
を実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0108】
1 情報処理システム
2 サーバ装置
3 学校端末
4 印刷装置
5 保護者端末
11 制御部
12 データベース部
13 プログラム記憶部
14 外部通信部
21 クラスコード発行部
22 ユーザ登録部
31 学校管理テーブル
32 学年管理テーブル
33 クラス管理テーブル
34 新年度登録期間テーブル
35 児童管理テーブル
36 クラス児童テーブル
37 保護者管理テーブル
41 制御部
42 プログラム記憶部
43 アプリ情報記憶部
44 撮像部
45 表示部
46 入力部
47 外部通信部
51 コード取得部
52 進級処理部
53 表示制御部
61 クラスQRコード欄
62 クラスQRコード
63 出席番号記入欄
66 保護者情報画面
67 児童情報画面
71 クラス登録画面
72 年度入力欄
73 開始日入力欄
74 終了日入力欄
75 設定ボタン
81 ホーム画面
82 新年度クラス登録ボタン
86 進級児童選択画面
87 児童選択ボタン
91 進級情報画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19