(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025039582
(43)【公開日】2025-03-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20250313BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20250313BHJP
G06F 21/62 20130101ALI20250313BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20250313BHJP
【FI】
G06F3/12 336
G06F3/12 303
G06F3/12 338
G06F3/12 392
H04N1/00 127Z
H04N1/00 L
G06F21/62
B41J29/00 E
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024226346
(22)【出願日】2024-12-23
(62)【分割の表示】P 2021054520の分割
【原出願日】2021-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115129
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100102716
【弁理士】
【氏名又は名称】在原 元司
(74)【代理人】
【識別番号】100122275
【弁理士】
【氏名又は名称】竹居 信利
(72)【発明者】
【氏名】石村 卓也
(57)【要約】
【課題】情報処理装置と、その情報処理装置を利用するためにその情報処理装置の周辺にいる利用者が所持している端末装置A以外の端末装置との間で無線通信を行われるのを低減することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、メモリとプロセッサを備え、前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、前記プロセッサは、前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、前記端末装置との接続を確立するように制御し、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、前記他の端末装置との接続は行わないように制御する。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリとプロセッサを備え、
前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、
前記プロセッサは、
前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、
前記端末装置との接続を確立するように制御し、
接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、前記他の端末装置との接続は行わないように制御する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
接続を確立した前記端末装置との通信ができなかったときは、前記他の端末装置へ前記通信手段を介して接続を許可するように制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置は、画像処理装置であり、
前記プロセッサは、
前記端末装置が本情報処理装置の読取機能を用いる場合は、前記他の端末装置との接続は行わないように制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
メモリとプロセッサを備え、
前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、
前記プロセッサは、
前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、
前記端末装置との接続を確立するように制御し、
接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、前記他の端末装置に対しても前記通信手段を介して接続を行う、
情報処理装置。
【請求項5】
前記情報処理装置は、画像処理装置であり、
前記プロセッサは、
前記端末装置及び前記他の端末装置が本情報処理装置の印刷機能を用いる場合は、前記他の端末装置に対しても前記通信手段を介して接続を可能とする、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
メモリとプロセッサを備え、
前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、
前記プロセッサは、
前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、
前記端末装置との接続を確立するように制御し、
接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合であって、前記端末装置よりも前記他の端末装置と本情報処理装置との距離が近い場合は、前記他の端末装置に対して前記通信手段を介して接続を可能とするように制御する、
情報処理装置。
【請求項7】
メモリとプロセッサを備え、
前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、
前記プロセッサは、
前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、
前記端末装置との接続を確立するように制御し、
接続を確立した後、前記端末装置からの通信に含まれる認証情報を取得し、取得した認証情報に基づき、前記端末装置の利用者によるサービスの利用を許可する、
情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記許可について、本情報処理装置で認証して許可か否かを判断する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記許可について、他の認証装置に認証情報の認証を依頼し、前記他の認証装置から認証結果を取得する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
メモリと第1のプロセッサを備え、
前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、
前記第1のプロセッサは、
前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、
前記端末装置との接続を確立するように制御し、
接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、前記他の端末装置との接続は行わないように制御する、
情報処理装置と、
第2のプロセッサを備え、
前記第2のプロセッサは、
読取手段を用いて前記符号化画像を読み取り、前記符号化画像から前記識別情報を抽出し、
前記識別情報を含めた通信を行い、前記情報処理装置から無線通信である第2の通信手段を介して接続の要求を受信し、
前記情報処理装置との接続を確立するように制御する、
端末装置
を有する情報処理システム。
【請求項11】
メモリと第1のプロセッサを備え、
前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、
前記第1のプロセッサは、
前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、
前記端末装置との接続を確立するように制御し、
接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、前記他の端末装置に対しても前記通信手段を介して接続を行う、
情報処理装置と、
第2のプロセッサを備え、
前記第2のプロセッサは、
読取手段を用いて前記符号化画像を読み取り、前記符号化画像から前記識別情報を抽出し、
前記識別情報を含めた通信を行い、前記情報処理装置から無線通信である第2の通信手段を介して接続の要求を受信し、
前記情報処理装置との接続を確立するように制御する、
端末装置
を有する情報処理システム。
【請求項12】
メモリと第1のプロセッサを備え、
前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、
前記第1のプロセッサは、
前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、
前記端末装置との接続を確立するように制御し、
接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合であって、前記端末装置よりも前記他の端末装置と本情報処理装置との距離が近い場合は、前記他の端末装置に対して前記通信手段を介して接続を可能とするように制御する、
情報処理装置と、
第2のプロセッサを備え、
前記第2のプロセッサは、
読取手段を用いて前記符号化画像を読み取り、前記符号化画像から前記識別情報を抽出し、
前記識別情報を含めた通信を行い、前記情報処理装置から無線通信である第2の通信手段を介して接続の要求を受信し、
前記情報処理装置との接続を確立するように制御する、
端末装置
を有する情報処理システム。
【請求項13】
メモリと第1のプロセッサを備え、
前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、
前記第1のプロセッサは、
前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、
前記端末装置との接続を確立するように制御し、
接続を確立した後、前記端末装置からの通信に含まれる認証情報を取得し、取得した認証情報に基づき、前記端末装置の利用者によるサービスの利用を許可する、
情報処理装置と、
第2のプロセッサを備え、
前記第2のプロセッサは、
読取手段を用いて前記符号化画像を読み取り、前記符号化画像から前記識別情報を抽出し、
前記識別情報を含めた通信を行い、前記情報処理装置から無線通信である第2の通信手段を介して接続の要求を受信し、
前記情報処理装置との接続を確立するように制御する、
端末装置
を有する情報処理システム。
【請求項14】
メモリとプロセッサを備えたコンピュータである情報処理装置の前記メモリは、前記情報処理装置の識別情報を記憶しており、
前記プロセッサに、
前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に前記情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、
前記端末装置との接続を確立するように制御し、
接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、前記他の端末装置との接続は行わないように制御する、
処理を実行させるための情報処理プログラム。
【請求項15】
メモリとプロセッサを備えたコンピュータである情報処理装置の前記メモリは、前記情報処理装置の識別情報を記憶しており、
前記プロセッサに、
前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に前記情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、
前記端末装置との接続を確立するように制御し、
接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、前記他の端末装置に対しても前記通信手段を介して接続を行う、
処理を実行させるための情報処理プログラム。
【請求項16】
メモリとプロセッサを備えたコンピュータである情報処理装置の前記メモリは、前記情報処理装置の識別情報を記憶しており、
前記プロセッサに、
前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に前記情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、
前記端末装置との接続を確立するように制御し、
接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合であって、前記端末装置よりも前記他の端末装置と本情報処理装置との距離が近い場合は、前記他の端末装置に対して前記通信手段を介して接続を可能とするように制御する、
処理を実行させるための情報処理プログラム。
【請求項17】
メモリとプロセッサを備えたコンピュータである情報処理装置の前記メモリは、前記情報処理装置の識別情報を記憶しており、
前記プロセッサに、
前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に前記情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、
前記端末装置との接続を確立するように制御し、
接続を確立した後、前記端末装置からの通信に含まれる認証情報を取得し、取得した認証情報に基づき、前記端末装置の利用者によるサービスの利用を許可する、
処理を実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、公共の場に設置された機器を介してネットワークサービスを利用する場合に該機器の操作部にユーザーIDやパスワードの入力を行う場合には、第3者に盗み見されるリスクが伴うことを課題とし、画像処理装置は、生体認証のための認証モジュールをもつユーザーの携帯端末と通信できる画像処理装置であって、サービス提供システムで発行された検証用データを受信した場合に、生体認証を行うべき認証モジュールとして前記携帯端末の有する認証モジュールが特定し、前記携帯端末の有する認証モジュールによる前記ユーザーの認証処理を実行させることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
情報処理装置と、その情報処理装置を利用するためにその情報処理装置の周辺にいる利用者が所持している端末装置Aとの間で無線通信を行わせたいにもかかわらず、端末装置Aよりもその情報処理装置とは遠い位置にある端末装置Bとの間で無線通信が確立してしまう場合がある。そこで、本発明では、情報処理装置と、その情報処理装置を利用するためにその情報処理装置の周辺にいる利用者が所持している端末装置A以外の端末装置との間で無線通信が行われるのを低減することができる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、メモリとプロセッサを備え、前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、前記プロセッサは、前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、前記端末装置との接続を確立するように制御し、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、前記他の端末装置との接続は行わないように制御する、情報処理装置である。
【0006】
請求項2の発明は、前記プロセッサは、接続を確立した前記端末装置との通信ができなかったときは、前記他の端末装置へ前記通信手段を介して接続を許可するように制御する、請求項1に記載の情報処理装置である。
【0007】
請求項3の発明は、前記情報処理装置は、画像処理装置であり、前記プロセッサは、前記端末装置が本情報処理装置の読取機能を用いる場合は、前記他の端末装置との接続は行わないように制御する、請求項1に記載の情報処理装置である。
【0008】
請求項4の発明は、メモリとプロセッサを備え、前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、前記プロセッサは、前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、前記端末装置との接続を確立するように制御し、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、前記他の端末装置に対しても前記通信手段を介して接続を行う、情報処理装置である。
【0009】
請求項5の発明は、前記情報処理装置は、画像処理装置であり、前記プロセッサは、前記端末装置及び前記他の端末装置が本情報処理装置の印刷機能を用いる場合は、前記他の端末装置に対しても前記通信手段を介して接続を可能とする、請求項4に記載の情報処理装置である。
【0010】
請求項6の発明は、メモリとプロセッサを備え、前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、前記プロセッサは、前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、前記端末装置との接続を確立するように制御し、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合であって、前記端末装置よりも前記他の端末装置と本情報処理装置との距離が近い場合は、前記他の端末装置に対して前記通信手段を介して接続を可能とするように制御する、情報処理装置である。
【0011】
請求項7の発明は、メモリとプロセッサを備え、前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、前記プロセッサは、前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、前記端末装置との接続を確立するように制御し、接続を確立した後、前記端末装置からの通信に含まれる認証情報を取得し、取得した認証情報に基づき、前記端末装置の利用者によるサービスの利用を許可する、情報処理装置である。
【0012】
請求項8の発明は、前記プロセッサは、前記許可について、本情報処理装置で認証して許可か否かを判断する、請求項7に記載の情報処理装置である。
【0013】
請求項9の発明は、前記プロセッサは、前記許可について、他の認証装置に認証情報の認証を依頼し、前記他の認証装置から認証結果を取得する、請求項7に記載の情報処理装置である。
【0014】
請求項10の発明は、メモリと第1のプロセッサを備え、前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、前記第1のプロセッサは、前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、前記端末装置との接続を確立するように制御し、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、前記他の端末装置との接続は行わないように制御する、情報処理装置と、第2のプロセッサを備え、前記第2のプロセッサは、読取手段を用いて前記符号化画像を読み取り、前記符号化画像から前記識別情報を抽出し、前記識別情報を含めた通信を行い、前記情報処理装置から無線通信である第2の通信手段を介して接続の要求を受信し、前記情報処理装置との接続を確立するように制御する、端末装置を有する情報処理システムである。
【0015】
請求項11の発明は、メモリと第1のプロセッサを備え、前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、前記第1のプロセッサは、前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、前記端末装置との接続を確立するように制御し、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、前記他の端末装置に対しても前記通信手段を介して接続を行う、情報処理装置と、第2のプロセッサを備え、前記第2のプロセッサは、読取手段を用いて前記符号化画像を読み取り、前記符号化画像から前記識別情報を抽出し、前記識別情報を含めた通信を行い、前記情報処理装置から無線通信である第2の通信手段を介して接続の要求を受信し、前記情報処理装置との接続を確立するように制御する、端末装置を有する情報処理システムである。
【0016】
請求項12の発明は、メモリと第1のプロセッサを備え、前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、前記第1のプロセッサは、前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、前記端末装置との接続を確立するように制御し、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合であって、前記端末装置よりも前記他の端末装置と本情報処理装置との距離が近い場合は、前記他の端末装置に対して前記通信手段を介して接続を可能とするように制御する、情報処理装置と、第2のプロセッサを備え、前記第2のプロセッサは、読取手段を用いて前記符号化画像を読み取り、前記符号化画像から前記識別情報を抽出し、前記識別情報を含めた通信を行い、前記情報処理装置から無線通信である第2の通信手段を介して接続の要求を受信し、前記情報処理装置との接続を確立するように制御する、端末装置を有する情報処理システムである。
【0017】
請求項13の発明は、メモリと第1のプロセッサを備え、前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、前記第1のプロセッサは、前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、前記端末装置との接続を確立するように制御し、接続を確立した後、前記端末装置からの通信に含まれる認証情報を取得し、取得した認証情報に基づき、前記端末装置の利用者によるサービスの利用を許可する、情報処理装置と、第2のプロセッサを備え、前記第2のプロセッサは、読取手段を用いて前記符号化画像を読み取り、前記符号化画像から前記識別情報を抽出し、前記識別情報を含めた通信を行い、前記情報処理装置から無線通信である第2の通信手段を介して接続の要求を受信し、前記情報処理装置との接続を確立するように制御する、端末装置を有する情報処理システムである。
【0018】
請求項14の発明は、メモリとプロセッサを備えたコンピュータである情報処理装置の前記メモリは、前記情報処理装置の識別情報を記憶しており、前記プロセッサに、前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、端末装置からの通信を検知し、前記通信に前記情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、前記端末装置との接続を確立するように制御し、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、前記他の端末装置との接続は行わないように制御する、処理を実行させるための情報処理プログラムである。
【0019】
請求項15の発明は、メモリとプロセッサを備えたコンピュータである情報処理装置の前記メモリは、前記情報処理装置の識別情報を記憶しており、前記プロセッサに、前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、端末装置からの通信を検知し、前記通信に前記情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、前記端末装置との接続を確立するように制御し、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、前記他の端末装置に対しても前記通信手段を介して接続を行う、処理を実行させるための情報処理プログラムである。
【0020】
請求項16の発明は、メモリとプロセッサを備えたコンピュータである情報処理装置の前記メモリは、前記情報処理装置の識別情報を記憶しており、前記プロセッサに、前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、端末装置からの通信を検知し、前記通信に前記情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、前記端末装置との接続を確立するように制御し、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合であって、前記端末装置よりも前記他の端末装置と本情報処理装置との距離が近い場合は、前記他の端末装置に対して前記通信手段を介して接続を可能とするように制御する、処理を実行させるための情報処理プログラムである。
【0021】
請求項17の発明は、メモリとプロセッサを備えたコンピュータである情報処理装置の前記メモリは、前記情報処理装置の識別情報を記憶しており、前記プロセッサに、前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、端末装置からの通信を検知し、前記通信に前記情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、前記端末装置との接続を確立するように制御し、接続を確立した後、前記端末装置からの通信に含まれる認証情報を取得し、取得した認証情報に基づき、前記端末装置の利用者によるサービスの利用を許可する、処理を実行させるための情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【0022】
請求項1の情報処理装置によれば、情報処理装置と、その情報処理装置を利用するためにその情報処理装置の周辺にいる利用者が所持している端末装置A以外の端末装置との間で無線通信が行われるのを低減することができる。そして、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、他の端末装置との接続は行わないように制御することができる。
【0023】
請求項2の情報処理装置によれば、接続を確立した端末装置との通信ができなかったときは、他の端末装置へ接続を許可するように制御することができる。
【0024】
請求項3の情報処理装置によれば、端末装置が読取機能を用いる場合は、他の端末装置との接続は行わないように制御することができる。
【0025】
請求項4の情報処理装置によれば、情報処理装置と、その情報処理装置を利用するためにその情報処理装置の周辺にいる利用者が所持している端末装置A以外の端末装置との間で無線通信が行われるのを低減することができる。そして、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、他の端末装置に対しても通信手段を介して接続を行うことができる。
【0026】
請求項5の情報処理装置によれば、端末装置及び他の端末装置が印刷機能を用いる場合は、他の端末装置に対しても接続を可能とすることができる。
【0027】
請求項6の情報処理装置によれば、情報処理装置と、その情報処理装置を利用するためにその情報処理装置の周辺にいる利用者が所持している端末装置A以外の端末装置との間で無線通信が行われるのを低減することができる。そして、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合であって、端末装置よりも他の端末装置と本情報処理装置との距離が近い場合は、他の端末装置に対して接続を可能とするように制御することができる。
【0028】
請求項7の情報処理装置によれば、情報処理装置と、その情報処理装置を利用するためにその情報処理装置の周辺にいる利用者が所持している端末装置A以外の端末装置との間で無線通信が行われるのを低減することができる。そして、接続を確立した後、認証情報に基づき、端末装置の利用者によるサービスの利用を許可することができる。
【0029】
請求項8の情報処理装置によれば、本情報処理装置で認証して許可か否かを判断することができる。
【0030】
請求項9の情報処理装置によれば、他の認証装置に認証情報の認証を依頼し、他の認証装置から認証結果を取得することができる。
【0031】
請求項10の情報処理システムによれば、情報処理装置と、その情報処理装置を利用するためにその情報処理装置の周辺にいる利用者が所持している端末装置A以外の端末装置との間で無線通信が行われるのを低減できる。そして、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、他の端末装置との接続は行わないように制御することができる。
【0032】
請求項11の情報処理システムによれば、情報処理装置と、その情報処理装置を利用するためにその情報処理装置の周辺にいる利用者が所持している端末装置A以外の端末装置との間で無線通信が行われるのを低減できる。そして、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、他の端末装置に対しても通信手段を介して接続を行うことができる。
【0033】
請求項12の情報処理システムによれば、情報処理装置と、その情報処理装置を利用するためにその情報処理装置の周辺にいる利用者が所持している端末装置A以外の端末装置との間で無線通信が行われるのを低減できる。そして、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合であって、端末装置よりも他の端末装置と本情報処理装置との距離が近い場合は、他の端末装置に対して接続を可能とするように制御することができる。
【0034】
請求項13の情報処理システムによれば、情報処理装置と、その情報処理装置を利用するためにその情報処理装置の周辺にいる利用者が所持している端末装置A以外の端末装置との間で無線通信が行われるのを低減できる。そして、接続を確立した後、認証情報に基づき、端末装置の利用者によるサービスの利用を許可することができる。
【0035】
請求項14の情報処理プログラムによれば、情報処理装置と、その情報処理装置を利用するためにその情報処理装置の周辺にいる利用者が所持している端末装置A以外の端末装置との間で無線通信が行われるのを低減できる。そして、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、他の端末装置との接続は行わないように制御することができる。
【0036】
請求項15の情報処理プログラムによれば、情報処理装置と、その情報処理装置を利用するためにその情報処理装置の周辺にいる利用者が所持している端末装置A以外の端末装置との間で無線通信が行われるのを低減できる。そして、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、他の端末装置に対しても通信手段を介して接続を行うことができる。
【0037】
請求項16の情報処理プログラムによれば、情報処理装置と、その情報処理装置を利用するためにその情報処理装置の周辺にいる利用者が所持している端末装置A以外の端末装置との間で無線通信が行われるのを低減できる。そして、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合であって、端末装置よりも他の端末装置と本情報処理装置との距離が近い場合は、他の端末装置に対して接続を可能とするように制御することができる。
【0038】
請求項17の情報処理プログラムによれば、情報処理装置と、その情報処理装置を利用するためにその情報処理装置の周辺にいる利用者が所持している端末装置A以外の端末装置との間で無線通信が行われるのを低減できる。そして、接続を確立した後、認証情報に基づき、端末装置の利用者によるサービスの利用を許可することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1A】本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【
図1B】本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【
図2】本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
【
図3】本実施の形態を用いずに画像処理装置と端末装置との接続処理を行った場合の例を示す説明図である。
【
図4】本実施の形態を利用したシステム構成の具体例を示す説明図である。
【
図5】本実施の形態と関係を有する具体的な装置を含めたシステム構成例を示す説明図である。
【
図6】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図7A】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図7B】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図8】接続情報のデータ構造例を示す説明図である。
【
図9A】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図9B】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図10】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図11】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図12】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図13】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図14】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【
図15】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1A、
図1Bは、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(「ソフトウェア」の解釈として、コンピュータ・プログラムを含む)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(例えば、コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(例えば、データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(「2以上の値」には、もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(「ネットワーク」には、一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(つまり、社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。
【0041】
図1Aの例に示す本実施の形態である情報処理装置100は、ユーザー210が所持している端末装置250との無線通信処理を行う機能を有している。
図1Aの例に示すように、情報処理装置100は、少なくともプロセッサ105、メモリ110、通信装置195を有しており、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス198により構成されている。この他に、情報処理装置100は、出力装置185、受付装置190を有していてもよい。そして、バス198を介して、プロセッサ105、メモリ110、出力装置185、受付装置190、通信装置195の間でデータのやりとりが行われる。
【0042】
なお、
図1Aの例に示すブロック図は、本実施の形態の情報処理装置100を実現するコンピュータのハードウェア構成例をも示している。本実施の形態としてのプログラムが実行されるコンピュータのハードウェア構成は、
図1Aに例示するようなコンピュータであり、具体的にはパーソナルコンピュータ、サーバーとなり得るコンピュータ等である。具体例として、処理部としてプロセッサ105を用い、記憶装置としてメモリ110を用いている。
【0043】
プロセッサ105は、1つであってもよいし、複数あってもよい。プロセッサ105として、例えば、CPU(Central Processing Unitの略)、マイクロプロセッサ等を含む。複数のプロセッサ105を用いる場合は、密結合マルチプロセッサ、疎結合マルチプロセッサのいずれの形態であってもよい。例えば、1つのプロセッサ105内に複数のプロセッサ・コアが搭載されていてもよい。さらに、複数のコンピュータを通信路で結んで仮想的に一台のコンピュータのように振る舞わせるシステムとしてもよい。具体例として、疎結合マルチプロセッサであって、クラスタシステム、コンピュータクラスタとして構成してもよい。プロセッサ105は、プログラムメモリ140内のプログラムを実行する。
【0044】
メモリ110として、例えば、レジスタやキャッシュメモリ等のプロセッサ105内部の半導体メモリを含めてもよいし、RAM(Random Access Memoryの略)やROM(Read Only Memoryの略)等によって構成される主記憶装置であるメインメモリであってもよいし、永続性記憶装置としての機能を有するHDD(Hard Disk Driveの略)やSSD(Solid State Driveの略)の内部記憶装置、CD、DVD、Blu-ray(登録商標) Disc、USBメモリ、メモリーカード等の外部記憶装置又は補助記憶装置であってもよいし、また、通信回線を介して接続されたサーバー等の記憶装置を含めてもよい。
メモリ110は、主にデータを記憶するデータメモリ120と主にプログラムを記憶するプログラムメモリ140を有している。なお、データメモリ120、プログラムメモリ140には、図示している情報、モジュールのプログラムの他、本コンピュータを起動するためのOS等のプログラム、モジュールの実行において適宜変化するパラメータ等のデータが格納されていてもよい。
【0045】
出力装置185は、例えば、表示装置187、印刷装置189等を有している。液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、3次元ディスプレイ、プロジェクター等の表示装置187は、プロセッサ105による処理結果、データメモリ120内のデータ等を、テキストやイメージ情報等として表示する。プリンタ、複合機等の印刷装置189は、プロセッサ105による処理結果、データメモリ120内のデータ等を印刷する。また、出力装置185として、スピーカー、機器を振動させるアクチュエータ等を含んでいてもよい。
受付装置190は、例えば、指示受付装置192、文書読取装置194等を有している。キーボード、マウス、マイク、カメラ(視線検知カメラ等を含む)等の指示受付装置192は、これらに対する利用者の操作(動作、音声、視線等を含む)に基づいたデータを受け付ける。
また、タッチスクリーンのように、表示装置187と指示受付装置192の両方の機能を備えているものがあってもよい。その場合、キーボードの機能の実現について、物理的なキーが存在しなくても、タッチスクリーン上にソフトウェアでキーボード(いわゆるソフトウェアキーボード、スクリーンキーボード等ともいわれる)を描画して、キーボードの機能を実現するようにしてもよい。
なお、ユーザーインタフェースとして、主に、表示装置187、指示受付装置192が用いられる。
スキャナ、カメラ等の文書読取装置194は、文書を読み取り又は撮影して、発生する画像データを受け付ける。
【0046】
通信装置195は、通信回線を介して他の装置と接続するためのネットワークカード等の通信回線インタフェースである。
無線通信モジュール195A(「通信手段」の一例)は、端末装置250との無線通信を行う。例えば、Bluetooth(登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energyの略)、Wi-Fi等が該当する。以下、例示する場合は、BLEを用いる。
有線通信モジュール195Bは、他の装置(例えば、
図2を用いて後述するサービス提供装置230、
図5を用いて後述するFIDOサーバー565、クラウドサーバー(契約)570、クラウドサーバー(パブリック)575等)との有線通信を行う。例えば、インターネット等による通信が可能である。
【0047】
本実施の形態のうち、コンピュータ・プログラムによるものについては、本ハードウェア構成のプログラムメモリ140にソフトウェアであるコンピュータ・プログラムを読み込ませ、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して、本実施の形態が実現される。つまり、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源(少なくともプロセッサ105、メモリ110、場合によっては出力装置185、受付装置190、通信装置195を含む)を用いて、本実施の形態が具体的に実現されており、全体として自然法則を利用している。
なお、
図1A、
図1Bに示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、
図1A、
図1Bに示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、プロセッサ105、プロセッサ255として、GPU(Graphics Processing Unitの略、GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Unitsの略)を含む)を用いてもよいし、一部のモジュールの実行を専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(具体例として、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略)等がある)や再構成可能な集積回路(具体例として、FPGA(Field-Programmable Gate Arrayの略)等がある)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに
図1A、
図1Bに示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、
図1Aの例に示す情報処理装置100として、例えば、サーバー、パーソナルコンピュータの他、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)等に組み込まれていてもよい。
図1Bの例に示す端末装置250として、例えば、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)等に組み込まれていてもよい。
【0048】
プロセッサ105は、バス198を介してメモリ110、出力装置185、受付装置190、通信装置195と接続されている。プロセッサ105は、プログラムメモリ140内のプログラムである各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する。例えば、無線通信モジュール195Aによって端末装置250からの通信を受信したこと、指示受付装置192によってユーザーの操作を受け付けたことを契機として、プログラムメモリ140内のその操作に対応するモジュールによる処理を実行し、その処理結果をデータメモリ120に記憶させたり、表示装置187に出力したり、通信装置195を制御して他の装置に送信したりする。
【0049】
メモリ110は、データメモリ120、プログラムメモリ140を有しており、バス198を介してプロセッサ105、出力装置185、受付装置190、通信装置195と接続されている。
【0050】
データメモリ120は、識別情報記憶モジュール122を有している。
識別情報記憶モジュール122は、情報処理装置100の識別情報を記憶している。識別情報は、本実施の形態(情報処理装置100の単体としてのシステム構成、情報処理装置100と端末装置250とのシステム構成を含む)において、情報処理装置100を一意に識別するための情報であって、例えば、情報処理装置100に割り当てられたMACアドレス(Media Access Control address)、ハッシュ値、製造番号(シリアル番号)、名前等であってもよい。
なお、識別情報記憶モジュール122内の識別番号は、固有の情報であってもよいし、後述するように変更されることがあってもよい。
【0051】
プログラムメモリ140は、符号化画像生成モジュール142、無線通信制御モジュール144を記憶している。
符号化画像生成モジュール142は、識別情報記憶モジュール122内の識別情報を含む符号化画像を生成して、表示装置187に表示させる。符号化画像とは、機械可読な態様で電子データを表すために体系的に作られた画像コードをいい、具体的には、1次元バーコード、2次元コード等がある。特に、最近は、2次元コードとして、QRコード(Quick Response code:登録商標)が用いられており、本実施の形態においてもこのQRコードを例示する。
表示装置187に表示される符号化画像は、端末装置250によって読み取られる。
つまり、符号化画像を読み取ることができる端末装置250(又は、その端末装置250を所持しているユーザー210)は、情報処理装置100の表示装置187に表示されている符号化画像を読み取ることができるので、情報処理装置100に近接していることになる。ここでの近接とは、少なくとも、端末装置250のカメラ機能で、表示装置187に表示される符号化画像を読み取ることができるほどの距離にいることである。
より具体的には、符号化画像生成モジュール142は、
図8の例を用いて後述する接続情報800を含む符号化画像を生成するようにしてもよい。
なお、「符号化画像をあなたの端末装置250で読み込んでください」との旨の指示を符号化画像とともに表示装置187に表示するようにしてもよい。
【0052】
無線通信制御モジュール144は、端末装置250からの通信を検知し、その通信に情報処理装置100の識別情報が含まれていた場合、その通信の発信元である端末装置250へ無線通信である無線通信モジュール195Aを介して接続の要求を行う。つまり、情報処理装置100の表示装置187に表示されている符号化画像を読み取った端末装置250からの通信を検知した場合である。
ここで「端末装置250からの通信を検知」における「通信」として、例えば、端末装置250からのビーコン等が該当する。
そして、無線通信制御モジュール144は、端末装置250との接続を確立するように制御する。
【0053】
また、無線通信制御モジュール144は、端末装置250からの通信を検知し、その通信に情報処理装置100の識別情報が含まれていないときは、その端末装置250との接続の要求は行わないように制御するようにしてもよい。つまり、情報処理装置100の表示装置187に表示されている符号化画像を読み取ってはいない端末装置250からの通信を検知した場合である。もちろんのことながら、その端末装置250との無線通信の接続は確立しないことになる。
【0054】
また、無線通信制御モジュール144は、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置250からの通信を検知した場合、他の端末装置250との接続は行わないように制御するようにしてもよい。つまり、最初に無線通信モジュール195Aによる無線通信の接続を確立した端末装置250とだけ、情報処理装置100は無線通信を行うようにしたものである。
ここで「他の端末装置250」とは、既に無線通信の接続を確立した端末装置250以外の端末装置250をいう。
【0055】
ただし、無線通信制御モジュール144は、接続を確立した端末装置250との通信ができなかったときは、他の端末装置250へ無線通信モジュール195Aを介して接続を許可するように制御するようにしてもよい。
【0056】
また、情報処理装置100は、画像処理装置であってもよい。
その場合に、無線通信制御モジュール144は、端末装置250が情報処理装置100の読取機能(文書読取装置194を用いてした画像を端末装置250が取得するスキャン機能)を用いる場合は、他の端末装置250との接続は行わないように制御するようにしてもよい。読取機能は複数人で使用するものではなく、1人で情報処理装置100を使用すべきものだからである。具体的に説明する。情報処理装置100の文書読取装置194で読み取った文書の画像を端末装置250が取得する読取機能を用いる場合、情報処理装置100の文書読取装置194に原稿を載置して読取実行指示するのは、情報処理装置100の前で操作する人であることが重要である。無線通信の場合は、少し離れた人の端末装置250とも接続できるので、送信先の端末装置250を誤ると、操作した人の端末装置250ではなく他の人の端末装置250に読み取られた文書の画像が送信されてしまうことがある。したがって、同時に複数の端末装置250と接続させるのは好ましくない。
なお、例えば、端末装置250からの通信で送信される情報の中に、情報処理装置100のどの機能を用いるかを示す情報を含めるようにすれば、端末装置250及び他の端末装置250が情報処理装置100の読取機能を用いるか否かを判断することができるようになる。
【0057】
また、無線通信制御モジュール144は、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置250からの通信を検知した場合、他の端末装置250に対しても無線通信モジュール195Aを介して接続を行うようにしてもよい。つまり、最初に無線通信モジュール195Aによる無線通信の接続を確立した端末装置250とだけではなく、2番目以降の端末装置250からの通信を検知し、その通信に情報処理装置100の識別情報(表示装置187によって表示された符号化画像に埋め込まれている識別情報)が含まれていた場合に、情報処理装置100は、2番目以降の端末装置250へ無線通信モジュール195Aを介して接続を行って、無線通信の接続を確立するようにしたものである。
【0058】
また、情報処理装置100は、画像処理装置であってもよい。
その場合に、無線通信制御モジュール144は、端末装置250及び他の端末装置250が情報処理装置100の印刷機能(印刷装置189を用いたプリント機能)を用いる場合は、他の端末装置250に対しても無線通信モジュール195Aを介して接続を可能とするようにしてもよい。印刷機能は受信した印刷指示を順次処理すればよく、複数人で接続した状態で使用することが可能なものであるので、複数人で情報処理装置100を使用できるようにしたものである。具体的に説明する。端末装置250から情報処理装置100の印刷機能を利用する場合、プリントジョブを送信するだけなので、同時に複数の端末装置250からプリントジョブを受け付けても、その受け付けた順番に印刷すれば済むので、同時に複数接続しても問題はない。
なお、例えば、端末装置250からの通信内に、情報処理装置100のどの機能を用いるかを示す情報を含めるようにすれば、端末装置250及び他の端末装置250が情報処理装置100の印刷機能を用いるか否かを判断することができるようになる。
【0059】
また、無線通信制御モジュール144は、接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置250からの通信を検知した場合であって、端末装置250よりも他の端末装置250と情報処理装置100との距離が近い場合は、他の端末装置250に対して無線通信モジュール195Aを介して接続を可能とするように制御するようにしてもよい。例えば、端末装置250と情報処理装置100との距離が近いか否かは、端末装置250から受信した電波の強度によって判断すればよい。具体的には、既に接続を確立した端末装置250(端末装置250A)から受信した電波の強度が、他の端末装置250(端末装置250B)から受信した電波の強度よりも強い場合は、端末装置250Aが端末装置250Bよりも情報処理装置100に近いことを示している。もちろんのことながら、逆に、端末装置250Bから受信した電波の強度が、端末装置250Aから受信した電波の強度よりも強い場合は、端末装置250Bが端末装置250Aよりも情報処理装置100に近いことを示している。
【0060】
また、無線通信制御モジュール144は、端末装置250からの通信を検知した場合に、その通信にFIDOサービスを示す情報が含まれているときは、その通信の発信元である端末装置250へ無線通信モジュール195Aを介して接続を行うように制御するようにしてもよい。つまり、端末装置250からの通信に情報処理装置100の識別情報及びFIDOサービスを示す情報が含まれていた場合、その通信の発信元である端末装置250へ無線通信モジュール195Aを介して接続を行うように制御することになる。
また、無線通信制御モジュール144は、端末装置250からの通信を検知した場合に、その通信にFIDOサービスを示す情報が含まれていないときは、その通信の発信元である端末装置250との接続は行わないように制御するようにしてもよい。つまり、端末装置250からの通信に情報処理装置100の識別情報が含まれていたとしても、FIDOサービスを示す情報がない場合は、その通信の発信元である端末装置250との接続は行わないように制御することになる。
【0061】
また、符号化画像生成モジュール142は、表示装置187が情報処理装置100の識別情報を表示した後に、その識別情報を変更するようにしてもよい。例えば、端末装置250が情報処理装置100の無線通信モジュール195Aによる無線通信を行った後に、情報処理装置100から離れたにもかかわらず、無線通信モジュール195Aによる無線通信が行えるようにするのを防ぐためである。なお、「表示装置187が情報処理装置100の識別情報を表示した後」を、さらにその後である「無線通信モジュール195Aによる無線通信の接続が確立した後」としてもよい。
情報処理装置100の識別情報を変更するタイミングとして、さらに、情報処理装置100の起動時、情報処理装置100が節電状態になった時、情報処理装置100が節電状態から回復した時、予め定められた期間毎、端末装置250との接続を確立した時、端末装置250との接続が終了した時、操作者によって変更の操作があった時、操作者によって符号化画像を表示させる操作があった時、のいずれか1つ、又は、これらの組み合わせとするようにしてもよい。
【0062】
また、符号化画像生成モジュール142は、情報処理装置100の識別情報の他に、パスワードを含む符号化画像を生成するようにしてもよい。このパスワードは、端末装置250からの通信に含まれている識別情報を復号するためのものである。
そして、無線通信制御モジュール144は、そのパスワードを用いて、端末装置250からの通信に含まれている識別情報を復号するようにしてもよい。
【0063】
また、符号化画像生成モジュール142は、情報処理装置100の識別情報の他に、情報処理装置100を介して提供できるサービスを示す情報を含む符号化画像を生成するようにしてもよい。
そして、無線通信制御モジュール144は、端末装置250からの通信に含まれているサービスを示す情報を用いて、外部のサービスと接続するようにしてもよい。
【0064】
また、無線通信制御モジュール144は、接続を確立した後、端末装置250からの通信に含まれる認証情報を取得し、取得した認証情報に基づき、情報処理装置100の利用者によるサービスの利用を許可するようにしてもよい。例えば、この認証情報にかかわる処理は、「BLE接続」以降の処理であって、CTAP通信におけるサービスを利用するための認証処理に該当する。
また、その許可について、情報処理装置100で認証して許可か否かを判断するようにしてもよい。
また、その許可について、他の認証装置に認証情報の認証を依頼し、他の認証装置から認証結果を取得するようにしてもよい。ここで「他の認証装置」として、具体的には、FIDOサーバー(FIDO2サーバーを含む)等がある。
【0065】
図1Bの例に示す本実施の形態である端末装置250は、ユーザー210が利用しようとしている情報処理装置100との無線通信処理を行う機能を有している。
図1Bの例に示すように、端末装置250は、少なくともプロセッサ255、メモリ260、通信装置288を有しており、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス298により構成されている。この他に、端末装置250は、出力装置278、受付装置282を有していてもよい。そして、バス298を介して、プロセッサ255、メモリ260、出力装置278、受付装置282、通信装置288の間でデータのやりとりが行われる。
【0066】
なお、
図1Bの例に示すブロック図は、本実施の形態の端末装置250を実現するコンピュータのハードウェア構成例をも示している。本実施の形態としてのプログラムが実行されるコンピュータのハードウェア構成は、
図1Bに例示するようなコンピュータであり、具体的には携帯情報通信機器となり得るコンピュータ等である。具体例として、処理部としてプロセッサ255を用い、記憶装置としてメモリ260を用いている。
【0067】
端末装置250内のプロセッサ255、メモリ260、出力装置278、受付装置282、通信装置288、バス298の機能は、情報処理装置100内のプロセッサ105、メモリ110、出力装置185、受付装置190、通信装置195、バス198の機能にそれぞれ該当し、同等の機能を有する。また、同様に、データメモリ267はデータメモリ120に該当し、プログラムメモリ270はプログラムメモリ140に該当し、表示装置280は表示装置187に該当し、指示受付装置284は指示受付装置192に該当し、無線通信モジュール290は無線通信モジュール195Aに該当し、同等の機能を有する。カメラ286は、シャッターを兼ねる指示受付装置284のユーザー210による操作に応じて、前述した符号化画像(情報処理装置100によって表示された符号化画像)をデジタル画像として撮影する。カメラ286によって撮影された符号化画像は、符号化画像解析モジュール272に渡される。もちろんのことながら、前述したように端末装置250は携帯情報通信機器であるので、人間が携帯できる程度のサイズである。
【0068】
識別情報記憶モジュール267は、符号化画像解析モジュール272によって符号化画像から抽出された情報処理装置100の識別情報を記憶する。
符号化画像解析モジュール272は、カメラ286によって撮影された符号化画像を受け取り、その符号化画像を解析して、符号化画像内に埋め込まれている情報処理装置100の識別情報を抽出する。
無線通信制御モジュール274は、その識別情報を含めた通信を行い、情報処理装置100から無線通信モジュール290(第2の通信手段の一例)を介して接続の要求を受信し、情報処理装置100との接続を確立するように制御する。主に、無線通信制御モジュール274は、情報処理装置100の無線通信制御モジュール144との無線通信を行う。前述したようにBLE等が該当する。
なお、通信装置288は、この他に、無線電話、無線回線のインターネット等による通信が可能であってもよい。
【0069】
図2は、本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
画像処理装置200は、情報処理装置100を内蔵している。情報処理装置100が画像処理装置である場合の例を示している。
ユーザー210は、端末装置250を所持している。端末装置250は、ユーザー210が所持できる携帯情報通信機器であって、カメラ機能を有しており、情報処理装置100の表示装置187が表示している符号化画像を読み取ることが可能である。
【0070】
画像処理装置200A、画像処理装置200B、サービス提供装置230は、通信回線299を介してそれぞれ接続されている。通信回線299は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。
サービス提供装置230は、画像処理装置200を介して、端末装置250(又は、ユーザー210)に対して、サービスを提供する。サービスとして、例えば、画像処理装置200によって印刷される文書を記憶したり、画像処理装置200によって読み取られた文書を記憶したりする。また、サービス提供装置230による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。
【0071】
無線通信で画像処理装置200と端末装置250とをBLEによる接続をする場合、必ずしも最も近い画像処理装置200と端末装置250とが接続されるとは限らない。例えば、端末装置250Aを所持しているユーザー210Aが画像処理装置200Aを利用するために画像処理装置200Aに近づいていたとしても、端末装置250Aと画像処理装置200Aとは接続せずに、ユーザー210Bが所持している端末装置250Bと画像処理装置200Aとが接続してしまう場合がある。
そこで、画像処理装置200Aは、まず、画像処理装置200A(情報処理装置100A)の識別情報が埋め込まれている符号化画像を表示する。この場合、画像処理装置200Aを操作することができるほどの近くにいるユーザー210Aが所持している端末装置250Aだけが、その識別情報を読み取ることができる。端末装置250A、端末装置250Bは、画像処理装置200(画像処理装置200Aとは限らない)と接続するために、ビーコン通信を行っているが、そのビーコン通信内に画像処理装置200A自身の識別情報が含まれている場合に、画像処理装置200AとのBLEの接続を確立する。
図2の例では、画像処理装置200Aと端末装置250Aとの間にBLEの接続が確立され、画像処理装置200Aと端末装置250Bとの間では確立されない。端末装置250Bのビーコンには画像処理装置200Aの識別情報が含まれていないからであり、それは、画像処理装置200Aに表示されている符号化画像を読み取っていないからである。
【0072】
図3は、本実施の形態を用いずに、画像処理装置300と端末装置250との接続処理を行った場合の例を示す説明図である。つまり、ここでの画像処理装置300は、画像処理装置300自身の識別情報を埋め込んだ符号化画像を表示することを行っていない場合の例を示すものである。
BLEでは、アドバタイジング(Advertising)パケットというブロードキャストされているパケットを受信し、その中身を解析することで端末を特定することができる。
しかし、オフィスに設置された画像処理装置300を想定すると、周囲に複数の端末装置250が存在する場合、画像処理装置300が検出した端末装置250が本当に画像処理装置300自身の目の前にいるユーザー210Aのものであるか否かを判断することが難しい。つまり、誤接続の懸念がある。なお、Bluetoothの受信電波の強度による位置検出は精度が低く、受信電波の強度のみで一番近くにある端末装置250を判断することは困難である。つまり、画像処理装置300の近隣にいるユーザー210Bが端末装置250Aと同じアプリケーションをユーザー210Bでも立ち上げていた場合に、端末装置250Bを検出するかもしれない。
【0073】
図3の例に示すフローチャートを用いて説明する。画像処理装置300を利用しようとしているのは端末装置250Aを所持しているユーザー210A(画像処理装置300の前にいるユーザー210A)であり、端末装置250Bを所持しているユーザー210Bは、画像処理装置300の近くをたまたま通りかかった者である。ただし、端末装置250A、端末装置250Bともに、画像処理装置300を利用するためのアプリケーションを立ち上げている。
また、FIDO2で使用するCTAP2の仕様では、Authenticator(端末装置250)がFIDOのUUIDを含んだアドバタイジングパケットを送信し、Browser(画像処理装置300)が端末装置250(FIDO UUID)を検索し、接続するという手続きが規定されている。このFIDO2のCTAP2の仕様に準じた処理を行う。
【0074】
ステップS302では、端末装置250Aからビーコン(A)を発信する。前述のアドバタイジングパケットの送信に該当する。ただし、このビーコン(A)は、画像処理装置300では受信できなかったとする。
ステップS304では、端末装置250Bからビーコン(B)を発信する。前述のアドバタイジングパケットの送信に該当する。このビーコン(B)は、画像処理装置300が受信したとする。
【0075】
ステップS306では、画像処理装置300は、検知したビーコンの送信元が端末装置250Bと判断する。
ステップS308では、画像処理装置300は、端末装置250Bに対して接続要求を行う。
【0076】
ステップS310では、端末装置250Bは、接続要求に応答する。
ステップS312では、画像処理装置300と端末装置250Bの接続が確立する。
【0077】
このように、端末装置250Bが発信するビーコンのアドバタイジングパケットを取得してしまう可能性があり、この場合、一番近い端末装置250(本来は、端末装置250A)と接続するとは限らない。
そこで、画像処理装置300は、一番近い端末装置250(画像処理装置300を利用しようと画像処理装置300の前に立ったユーザー210の端末装置250)との無線通信の接続を行うようにすべきである。以下の説明では、本実施の形態である画像処理装置300が、その画像処理装置300の周辺にいる利用者が所持している端末装置以外の端末装置との間で無線通信が行われることを低減させるための処理について説明する。
【0078】
また、例えば、公共の場に設置された画像処理装置300を介してネットワークサービスを利用する際に、画像処理装置300の操作画面にユーザーIDやパスワードを入力する場合に、第三者に盗み見されるリスクへの対応として、端末装置250で生体認証を行い、画像処理装置300に検証結果を送付し、検証システムで認証された場合にアクセストークンが発行される仕組みがある。
複数の端末装置250の認証モジュールが見つかった場合、認証モジュールを特定するために、画像処理装置300の画面に認証方式、及び、通信方式のいずれかの方式が表示され、端末装置250を所持するユーザー210が手動で選択する必要がある。
公共の場に設置されている画像処理装置300には、端末装置250を所持するユーザー210の利用権限が登録されていないため、そのユーザー210の利用契約条件に応じた画像処理装置300が提供するサービスや課金方法に切り替えることができない。
本実施の形態では、画像処理装置300を利用したいユーザー210が所持する端末装置250(認証モジュール)を自動的に判別し、BLE接続できることで、誤接続の防止や、認証モジュールを特定するための認証方式、及び、通信方式を選択する操作を不要とする。
FIDOサーバー565による認証処理を実行する前に、画像処理装置300が接続された端末装置250を所持するユーザー210の利用権限を識別できることで、提供するサービスや課金方法の自動的な切替えと、利用権限に応じた操作補助を提供できるようにする。
【0079】
図4は、本実施の形態を利用したシステム構成の具体例を示す説明図である。
画像処理装置300は、プリンタ制御モジュール315、スキャナ制御モジュール320、操作パネル制御モジュール325、符号化画像制御モジュール330、BLE制御モジュール335、RAM337、BLEスタック339、BLEインターフェースモジュール340、通信インターフェースモジュール350を有している。この画像処理装置300は、前述の情報処理装置100(又は、画像処理装置200)の具体例である。
【0080】
プリンタ制御モジュール315、スキャナ制御モジュール320、操作パネル制御モジュール325、符号化画像制御モジュール330、BLE制御モジュール335、BLEインターフェースモジュール340、通信インターフェースモジュール350は、バス390を介してそれぞれ接続されている。
画像処理装置300には、プリンタ305とスキャナ310が接続されている。
プリンタ305は、プリンタ制御モジュール315と接続されている。プリンタ制御モジュール315がプリンタ305による印刷処理を制御する。
スキャナ310は、スキャナ制御モジュール320と接続されている。スキャナ制御モジュール320がスキャナ310による読取処理を制御する。
【0081】
操作パネル制御モジュール325は、表示及び操作の受け付けが可能なパネルを制御する。例えば、操作パネル制御モジュール325は、そのパネルに、画像処理装置300の識別情報を埋め込んだ符号化画像を表示し、ユーザー210による画像処理装置300に対する操作を受け付け、画像処理装置300の処理結果等を表示する。
符号化画像制御モジュール330は、前述の符号化画像生成モジュール142の一例である。
BLE制御モジュール335は、RAM337、BLEスタック339と接続されている。BLE制御モジュール335は、前述の無線通信制御モジュール144の一例である。具体的には、BLE通信とFIDOサーバー認証のCTAP通信の制御を行う。
RAM337は、BLE制御モジュール335と接続されている。RAM337は、ローカルネーム、ワンタイムパスワード、テナントチケット情報等を記憶している。
BLEスタック339は、BLE制御モジュール335と接続されている。BLEスタック339は、BLE通信用のプロトコルをまとめたものを記憶しており、階層的に構築されている。1つの通信は、複数のプロトコルで構成されている。各プロトコルは上層及び下層のプロトコルと相互に通信する。最下層のプロトコルはハードウェアとのやり取りを行う層で、上層に行くにつれその層が持つプロトコルの機能が追加されている。
通信インターフェースモジュール350は、通信回線299と接続されている。通信インターフェースモジュール350は、前述の有線通信モジュール195Bの一例である。具体的には、サービス提供装置230(さらに、FIDOサーバーを含めてもよい)とインターネット接続する。
BLEインターフェースモジュール340は、BLEアンテナ355と接続されており、BLE制御モジュール335により制御される。BLEインターフェースモジュール340とBLEアンテナ355は、前述の無線通信モジュール195Aの一例である。
【0082】
図5は、本実施の形態と関係を有する具体的な装置を含めたシステム構成例を示す説明図である。
画像処理装置300を利用したいユーザー210が所持する端末装置250(FIDOにおける認証モジュールに該当する)を自動的に判別し、BLE接続できることで、誤接続の防止や、認証モジュールを特定するための認証方式、及び、通信方式を選択する操作を不要としている。
FIDOサーバー565による認証処理を実行する前に、画像処理装置300が接続された端末装置250を所持するユーザー210の利用権限を識別できることで、提供するサービスや課金方法の自動的な切替えと、利用権限に応じた操作補助を提供できるようにしている。つまり、サービス利用開始までの時間を短縮でき、パネル525にクラウド接続や課金方法に関する分かりやすい手順をガイド表示できるようになる。
【0083】
画像処理装置300は、前述したように
図4の例で示した構成を有しているが、さらにパネル525を明示し、通信を行うBLEインターフェースモジュール340、通信インターフェースモジュール350を示している。パネル525には、符号化画像530が表示される。
公共スペース550内には、画像処理装置300が設置されており、ユーザー210A、ユーザー210B、ユーザー210Cがいる。そして、ユーザー210Aは端末装置250Aを所持しており、ユーザー210Bは端末装置250Bを所持しており、ユーザー210Cは端末装置250Cを所持している。
一方、通信回線290を介したソリューションサービスプロバイダ560は、FIDOサーバー565、クラウドサーバー(契約)570を有している。
FIDOサーバー565は、FIDO2による認証が成功した場合に、クラウドサーバー(契約)570に接続するためのアクセストークンを送信する。
クラウドサーバー(契約)570は、ソリューションサービスプロバイダが提供するサービスを実行する。予め定められたユーザーグループに対してサービスを提供する。このユーザーグループは、会社等の組織に属するユーザーのグループであってもよいし、組織を横断したプロジェクトに参加するユーザーのグループであってもよく、以下、テナントとして説明する。そのテナントに含まれるユーザーとして、例えば、画像処理装置300を利用する契約がある顧客会社の社員等が該当する。
クラウドサーバー(パブリック)575は、インターネットに接続したユーザーが普段利用可能なパブリッククラウドサーバーである。クラウドサーバー(パブリック)575は、例えば、ファイルを記憶したり、電子メールの送受信をしたり、等のサービスを提供する。
【0084】
画像処理装置300(BLEインターフェースモジュール340)は、BLEによって端末装置250A、端末装置250B、端末装置250Cと接続可能である。
そして、画像処理装置300(通信インターフェースモジュール350)は、通信回線299を介して、FIDOサーバー565、クラウドサーバー(契約)570、クラウドサーバー(パブリック)575と通信可能である。
端末装置250は、画像処理装置300とBLEによって接続され、画像処理装置300を介してFIDOサーバー565、クラウドサーバー(契約)570、クラウドサーバー(パブリック)575と通信を行い、クラウドサーバー(契約)570、クラウドサーバー(パブリック)575からサービスの提供を受ける。なお、端末装置250は、生体認証を実行できる認証モジュールとBLE接続を実行できる無線インタフェースとカメラを有している。
【0085】
図5の例に示すシステムでは、例えば、以下のような処理を行う。特に、この説明(本段落番号内の記載)は、本実施の形態の理解を容易にすることを目的とするものであり、この説明を用いて限定解釈することは意図していない。そして、この説明部分のみを用いて、特許を受けようとする発明が発明の詳細な説明に記載したものであること(特許法第36条第6項第1号)の判断を行うべきではないことは当然である。
画像処理装置300は、パネル525にQRコード等の符号化画像530を表示し、端末装置250はカメラ機能で符号化画像530を読み取る。
符号化画像530には、画像処理装置300を識別するための情報と、画像処理装置300が利用できるクラウドサービス一覧の情報、端末装置250から画像処理装置300に渡す情報を暗号化するためのワンタイムパスワードが含まれている。
端末装置250は、符号化画像530から読み取った画像処理装置300を識別するための情報と、画像処理装置300で利用するクラウドサービスの情報、ワンタイムパスワードで暗号化したユーザーのテナントチケットを、BLEアドバタイジングビーコンで画像処理装置300に送信する。端末装置250自身を識別するための情報を含めてもよい。このテナントチケットは、どのテナントのユーザーであるかやユーザーが利用可能なサービスを含む情報である。なお、このテナントチケットは、サービス契約情報ともいわれている。
画像処理装置300は、端末装置250のBLEアドバタイジングビーコンをスキャンし、画像処理装置300自身を識別するための情報が含まれている場合に、その端末装置250とBLE接続する。そして、暗号化されたユーザーのテナントチケットからユーザーの利用権限を判別する。BLE接続の際に、端末装置250を識別するための情報を使ってもよい。
例えば、ユーザーによって以下のような用い方がされる。
ユーザー210Aは、営業先で契約した書類を、立ち寄ったシェアオフィス(公共スペース550)に設置されている共有の画像処理装置300でスキャンし、自社オフィスでも使用しているソリューションサービスプロバイダ560のクラウドサーバー(契約)570にデータを格納しようとしている。
このソリューションサービスプロバイダ560は、FIDOサーバー565を設置し、ユーザー210の持つ端末装置250で生体認証した結果をBLE通信で画像処理装置300に送ることで、クラウドサーバー(契約)570のアクセストークンが発行され、パスワード入力を行わなくてもクラウドサーバー(契約)570へのログインが実行できるサービスを提供している。
ユーザー210Aは、事前にFIDOサーバー565のアカウント登録を済ませており、ソリューションサービスプロバイダ560の契約ユーザーであることから、サービスチケットの発行を受け、端末装置250Aに保存してから出先に向かっていた。
ユーザー210Aが、シェアオフィス内の画像処理装置300の前に立ち利用の指示を行うと、パネル525に符号化画像530(例えば、QRコード)が表示された。ユーザー210Aは、端末装置250Aのアプリケーションを起動し、符号化画像530を読み取ると、端末装置250Aでの指紋による生体認証を要求された。生体認証を行い、成功すると自社オフィスで使用しているクラウドサーバー(契約)570のフォルダが表示され、画像処理装置300での書類のスキャンを実行するとデータが格納され、データ送信が終了すると再び符号化画像530が表示された。
ユーザー210Bは、個人店舗を経営しており、得意先に配布するカタログやチラシを立ち寄ったシェアオフィスに設置されている共有の画像処理装置300から印刷しようとしている。ユーザー210Bは、ソリューションサービスプロバイダ560のクラウドサービスは契約していなかったが、FIDOサーバー565のアカウントは登録しており、普段使用しているクラウドサーバー(パブリック)575の登録を済ませていた。
ユーザー210Bが、シェアオフィス内の画像処理装置300の前に立ち、利用の指示を行うと、パネル525に符号化画像530が表示された。ユーザー210Bは、端末装置250Bのアプリケーションを起動し、符号化画像530を読み取ると、端末装置250Bでの指紋による生体認証を要求された。生体認証を行い、成功すると利用するクラウドサーバー(パブリック)575と課金方法が表示され、設定を済ませるとクラウドサーバー(パブリック)575に格納しておいたカタログやチラシが画像処理装置300より印刷された。
【0086】
例えば、端末装置250Aを所持しているユーザー210Aは、FIDOアカウントを有しており、予め定められたテナントの一員である。つまり、ユーザー210Aは、ソリューションサービスプロバイダ560の提供するサービスを利用契約しており、クラウドサーバー(契約)570にアカウント登録を済ませている。
端末装置250Bを所持しているユーザー210Bは、FIDOアカウントを有しているが、テナントの一員ではない。つまり、ユーザー210Bは、普段はクラウドサーバー(パブリック)575を利用しており、ソリューションサービスプロバイダ560のクラウドサーバー(契約)570のアカウントだけを登録している。
端末装置250Cを所持しているユーザー210Cは、FIDOアカウントを有していない。つまり、ユーザー210Cは、クラウドサーバー(契約)570にアカウント登録は行っていない。ただし、ソリューションサービスプロバイダ560の提供するサービスの利用契約者であるか否かは問わない。
これらの場合における端末装置250、画像処理装置300、ソリューションサービスプロバイダ560、FIDOサーバー565、クラウドサーバー(契約)570、クラウドサーバー(パブリック)575のシステムによる処理例を、以下の
図6、
図7、
図9の例を用いて説明する。
【0087】
図6は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。ソリューションサービスプロバイダ560(FIDOサーバー565)によるFIDOのアカウント登録の処理例を示すものである。この処理は、画像処理装置300を利用するにあたって事前に行われる。
ソリューションサービスプロバイダ560(FIDOサーバー565)と、端末装置250A、端末装置250Bとの間で処理が行われる。
ソリューションサービスプロバイダ560(FIDOサーバー565)に対して、端末装置250Aを所持しているユーザー210AからFIDOのアカウントが申請され、クラウドサーバー(契約)570を利用するための情報であるテナントチケットが発行される。
ソリューションサービスプロバイダ560(FIDOサーバー565)に対して、端末装置250Bを所持しているユーザー210BからFIDOのアカウントが申請される。クラウドサーバー(契約)570を利用するためのテナントチケットは、発行されない。
なお、端末装置250Cを所持しているユーザー210Cは、ソリューションサービスプロバイダ560(FIDOサーバー565)に対して何の操作もせず、FIDOのアカウントを持たず、テナントチケットも発行されない。
【0088】
ステップS602では、端末装置250A、端末装置250Bにモバイルアプリケーションをインストールする。このモバイルアプリケーションは、この
図6の例に示す処理、
図7、
図9の例に示す処理を行うためのソフトウェアプログラムである。
【0089】
ステップS604では、端末装置250A、端末装置250Bは、ソリューションサービスプロバイダ560に対して、それぞれのサービスプロバイダアカウントを送信してFIDOアカウントの申請を行う。
ステップS606では、ソリューションサービスプロバイダ560は、端末装置250A、端末装置250BからそれぞれのFIDOアカウントを受け付ける。
ステップS604、ステップS606の処理では、具体的には、インストールしたモバイルアプリケーションからソリューションサービスプロバイダ560のFIDOサーバー565へのFIDOアカウントの申請を行う。端末装置250Aは利用契約しているサービス(クラウドサーバー(契約)570)の登録IDをアカウント申請情報(サービスプロバイダアカウント)に含める。端末装置250Bは普段利用しているパブリッククラウド(クラウドサーバー(パブリック)575)の登録情報をアカウント申請情報(サービスプロバイダアカウント)に含める。
【0090】
ステップS608では、ソリューションサービスプロバイダ560は、それぞれのFIDOアカウントを登録し、端末装置250A、端末装置250Bに対して、FIDOアカウント情報を送信する。
ステップS610では、端末装置250A、端末装置250Bは、FIDOアカウント情報をそれぞれ保存する。
ステップS608、ステップS610の処理では、具体的には、FIDOアカウントの申請に問題がない場合、FIDOサーバー565へのアカウント登録とクラウドサーバー(契約)570に接続のためのアクセストークンを保存する。そして、ソリューションサービスプロバイダ560から提供されるFIDOアカウント情報(サーバーURLやユーザーID等)を、端末装置250A、端末装置250Bのモバイルアプリケーションが端末装置250A、端末装置250B内のそれぞれの不揮発性メモリ内に保存する。
【0091】
ステップS612では、ソリューションサービスプロバイダ560は、テナント利用者であるか否かを判断し、テナント利用者である場合はステップS614へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS699)。この例では、ユーザー210A(端末装置250Aを所持している者)はテナント利用者であるが、ユーザー210B(端末装置250Bを所持している者)はテナント利用者ではない。
ステップS614では、ソリューションサービスプロバイダ560は、ユーザー210Aに対してテナントチケットを発行し、端末装置250Aに対して、そのテナントチケットに関する情報を送信する。テナントチケットに関する情報には、クラウドサーバー(契約)570を利用するためのテナントチケットの他に、契約情報等を含んでいてもよい。
ステップS616では、端末装置250Aは、ソリューションサービスプロバイダ560から受信したテナントチケットを保存する。
ステップS612からステップS616の処理では、具体的には、ソリューションサービスプロバイダ560の提供するサービスを利用契約者(ユーザー210A)の端末装置250Aに対して、テナントチケットが発行され、端末装置250Aは不揮発性メモリ内に保存する。
【0092】
図7A、
図7Bは、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。ソリューションサービスプロバイダ560の提供するサービス(クラウドサーバー(契約)570)の利用契約者(ユーザー210A)が本システムを利用する場合の処理例である。端末装置250A、画像処理装置300、FIDOサーバー565、クラウドサーバー(契約)570の間で処理が行われる。
【0093】
ステップS702では、画像処理装置300は、符号化画像を生成する。例えば、接続情報800を埋め込んだ符号化画像530を生成する。
図8は、接続情報800のデータ構造例を示す説明図である。接続情報800は、ローカルネーム欄802、ワンタイムパスワード欄804、クラウドサービス数欄806、クラウドID欄808を有している。ローカルネーム欄802は、画像処理装置300を本実施の形態において一意に識別するための識別情報であるローカルネームを記憶している。ワンタイムパスワード欄804は、テナントチケットの暗号化に使用するワンタイムパスワードを記憶している。クラウドサービス数欄806は、クラウドサービス数を記憶している。クラウドID欄808は、そのクラウドサービス数だけのクラウドID(クラウドサーバーIDの一覧)を記憶している。クラウドIDは、クラウドサービス(又は、クラウドサーバー)を本実施の形態において一意に識別するための識別情報である。
【0094】
ステップS704では、画像処理装置300は、符号化画像を表示する。具体的には、画像処理装置300が人感センサー等でユーザーを検知し、ユーザー(この場合は、ユーザー210A)が画像処理装置300の前に立ち、「モバイル端末で認証」する旨の指示を行った時に符号化画像530をパネル525上に表示する。
【0095】
ステップS706では、端末装置250Aは、パネル525上の符号化画像530を読み取る。
ステップS708では、端末装置250Aは、ローカルネーム、ワンタイムパスワード、クラウドID一覧を取り出す。
ステップS706、ステップS708の処理では、具体的には、端末装置250Aは、画像処理装置300のパネル525に表示された符号化画像530をカメラ機能(カメラ286)で読み取り、ローカルネーム、ワンタイムパスワード、利用可能なクラウドIDの一覧の情報を取り出す。
そして、端末装置250Aは、ユーザー210Aに対して、利用可能なクラウドサービスを選択可能に表示し、利用するクラウドサービスを選択させる。
なお、利用可能なクラウドIDの一覧の情報は、利用可能なクラウドサービスが固定だったり、一つだったりする場合は、表示や選択をさせる必要はなく、クラウドサービスが固定されておらず、複数ある場合に、端末装置250Aに表示してユーザー210Aに選択させてもよい。
【0096】
ステップS710では、端末装置250Aは、テナントチケットの暗号化を行う。
ステップS712では、端末装置250Aは、画像処理装置300に対して、アドバタイジングを送信する。例えば、ローカルネーム、利用クラウドID、暗号化したテナントチケット、端末装置250AのUUID(Universally Unique IDentifier)がある。
ステップS710、ステップS712の処理では、具体的には、端末装置250Aは、事前にソリューションサービスプロバイダ560から提供されていたテナントチケットをワンタイムパスワードで暗号化し、ローカルネームと利用するクラウドIDの情報と、端末装置250Aを識別する情報であるUUIDとを合わせてBLEアドバタイジングビーコンとして送出する。
【0097】
ステップS714では、画像処理装置300は、BLEでのスキャンによる端末装置250の検出を行う。
ステップS716では、画像処理装置300は、ローカルネームが一致するか否かを判断し、一致する場合はステップS718へ進み、それ以外の場合はステップS702に戻る。
ステップS714、ステップS716の処理では、具体的には、画像処理装置300は、端末装置250のアドバタイジングパケットをBLEスキャンで検索し、符号化画像530に含めたローカルネームと一致する端末装置250(この場合は、端末装置250A)を選定する。
ローカルネームが一致した端末装置250AのUUIDとテナントチケット、クラウドサーバーIDを抽出し、メモリ(RAM)に保存する。
一定時間のBLEスキャン実行後に、ローカルネームが一致した端末装置250が見つからなかった場合、符号化画像530を生成するステップS702に戻り、次の画像処理装置300の利用者の要求を待つ。
【0098】
ステップS718では、テナントチケットを抽出し、復号化を行う。
ステップS720では、画像処理装置300は、テナントチケットがあるか否かを判断し、ある場合はステップS722へ進み、それ以外の場合は
図9の例に示すフローチャートのステップS920へ進む。
ステップS722では、画像処理装置300は、テナントチケットが有効であるか否かを判断し、有効の場合はステップS724へ進み、それ以外の場合はステップS702へ戻る。
ステップS718からステップS722では、具体的には、端末装置250Aのテナントチケットを復号化し、そのテナントチケットが有効であった場合、画像処理装置300は、BLE接続のGAP通信状態に移行する。
なお、テナントチケットが抽出されなかった場合、
図9の例に示すフローチャート(ステップS920以降の処理)に基づき、画像処理装置300は端末装置250B向けの権限で提供できる利用サービスの状態に移行する。
また、復号化されたテナントチケットが無効と判断された場合、画像処理装置300は、パネル525に利用不能のメッセージを表示し、符号化画像530を生成するステップS702に戻り、次の画像処理装置300の利用者の要求を待つ。
【0099】
ステップS724、ステップS726では、画像処理装置300と端末装置250Aは、BLE接続を行い、BLEパケット(GAP)を送受信する。
具体的には、端末装置250Aは、画像処理装置300とBLEペアリングを行い、成功するとBLE接続される。
【0100】
ステップS728では、端末装置250Aは、生体認証を実行する。
ステップS730では、端末装置250Aは画像処理装置300とCTAP通信を行い、BLEパケット(GATT(Generic attribute profile)))、生体認証結果を送信する。
ステップS732では、画像処理装置300は、FIDOサーバー565に対して、認証情報、生体認証結果を送信する。
ステップS734では、FIDOサーバー565は、認証を実行する。
ステップS728からステップS734では、具体的には、端末装置250A上でユーザー210Aの生体認証が行われ、認証に成功すると、画像処理装置300へBLE GATT通信でCTAP通信が実行され、画像処理装置300はFIDOサーバー565に端末装置250AのUUIDと生体認証結果を用いて認証要求を実行する。なお、ここで生体認証結果とは、端末装置250Aで正しく生体認証が行われたことを示す情報である。
【0101】
ステップS736では、FIDOサーバー565は、クラウドサーバー(契約)570が発行したアクセストークンを取得し、画像処理装置300に対して、アクセストークンを送信する。
ステップS738では、画像処理装置300は、アクセストークンを取得する。
ステップS736、ステップS738では、具体的には、FIDOサーバー565が認証確認に成功すると、FIDOサーバー565と予め認証連携設定されたクラウドサーバー(契約)570が発行したアクセストークンをFIDOサーバー565が取得し、画像処理装置300へ端末装置250Aのユーザー210Aが登録したアクセストークンが送信される。
【0102】
ステップS740では、画像処理装置300は、クラウドサーバー(契約)570に対し、接続要求とログイン情報を送信し、クラウドサーバー(契約)570に接続する。
ステップS742では、クラウドサーバー(契約)570は、画像処理装置300に対して、ログイン結果を送信する。
ステップS740、ステップS742では、具体的には、画像処理装置300は、FIDOサーバー565から取得したアクセストークンを使用して、ソリューションサービスプロバイダ560の提供するクラウドサーバー(契約)570に接続し、クラウドサーバー(契約)570が提供するクラウドサービスへのログインを実行する。
【0103】
ステップS744では、画像処理装置300は、スキャンサービスを実行し、クラウドサーバー(契約)570に対して、スキャンデータを送信する。
ステップS746では、クラウドサーバー(契約)570は、スキャンデータを格納する。
ステップS748では、画像処理装置300は、クラウドサーバー(契約)570に対して、切断要求を送信し、ステップS702へ戻る。
ステップS750では、クラウドサーバー(契約)570は、切断する。
ステップS744からステップS750では、具体的には、画像処理装置300は、クラウドサーバー(契約)570との接続とクラウドサーバー(契約)570が提供するクラウドサービスへのログインに成功すると、画像処理装置300のスキャナ310を用いて読み取ったデータをクラウドサーバー(契約)570へ伝送する。スキャンデータの伝送を完了すると、画像処理装置300は、クラウドサーバー(契約)570との接続をログオフし、次のサービス利用の待機状態に移行する。
【0104】
なお、スキャンサービスの場合の例を示したが、プリントサービスの場合は、ステップS744以降の処理として、以下のような処理を行う。
画像処理装置300は、クラウドサーバー(契約)570との接続とクラウドサービスへのログインに成功すると、画像処理装置300はクラウドサーバー(契約)570に格納されたプリントデータを受信し、プリンタ305を用いてプリント出力を実行する。プリント出力を完了すると、画像処理装置300は、クラウドサーバー(契約)570との接続をログオフし、次のサービス利用の待機状態に移行する。
【0105】
図9A、
図9Bは、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。クラウドサーバー(パブリック)575の利用者(ユーザー210B)が、ソリューションサービスプロバイダ560のクラウドサーバー(契約)570のアカウント登録だけを行った場合の処理例である。端末装置250B、画像処理装置300、FIDOサーバー565、クラウドサーバー(パブリック)575の間で処理が行われる。
なお、FIDOサーバー565とクラウドサーバー(パブリック)575は、認証連携していることを前提としている。FIDOサーバー565で認証されれば、クラウドサーバー(パブリック)575がアクセストークン発行することとなる。
【0106】
ステップS902では、画像処理装置300は、符号化画像を生成する。
ステップS904では、画像処理装置300は、符号化画像を表示する。
ステップS906では、端末装置250Bは、符号化画像を読み取る。
ステップS908では、端末装置250Bは、ローカルネーム/ワンタイムパスワード/クラウドID一覧を取り出す。
【0107】
ステップS910では、端末装置250Bは、画像処理装置300に対して、アドバタイジングを送信する。例えば、ローカルネーム、利用クラウドID、端末装置250BのUUIDがある。テナントチケットは未格納のため送られない。
具体的には、端末装置250Bは、ローカルネームと利用するクラウドIDの情報とを合わせてBLEアドバタイジングビーコンとして、画像処理装置300に送出する。この時、ソリューションサービスプロバイダ560から提供されたテナントチケットは未格納となる。
【0108】
ステップS912では、画像処理装置300は、BLEでのスキャンによる端末装置250の検出を行う。
ステップS914では、画像処理装置300は、ローカルネームが一致するか否かを判断し、一致する場合はステップS916へ進み、それ以外の場合はステップS902に戻る。
ステップS916では、テナントチケットを抽出し、復号化を行う。
【0109】
なお、ステップS902からステップS916までの処理は、
図7Aの例に示したフローチャートのステップS702からステップS718までの処理と同等である。ただし、端末装置250Bには、テナントチケットがそもそも無いので、
図7Aの例で示したステップS710の処理は不要である。
【0110】
ステップS918では、画像処理装置300は、テナントチケットがあるか否かを判断し、ある場合は
図7の例に示したフローチャートのステップS722へ進み、それ以外の場合はステップS920へ進む。
具体的には、端末装置250Bのテナントチケットは未格納のため、クラウドサーバー(パブリック)575の利用者の権限で提供できる利用サービスの状態に移行する。画像処理装置300は、BLE接続のGAP通信状態に移行する。
なお、テナントチケットが格納されていた場合、
図7Bの例で示したフローチャート(ステップS722以降の処理)に基づき、画像処理装置300は端末装置250A向けの権限でソリューションサービスプロバイダ560の提供するサービスを利用できる状態に移行する。
【0111】
ステップS920、ステップS922では、画像処理装置300と端末装置250Bは、BLE接続を行い、BLEパケット(GAP)を送受信する。
具体的には、端末装置250Bは、画像処理装置300とBLEペアリングを行い、成功するとBLE接続される。
【0112】
ステップS924では、端末装置250Bは、生体認証を実行する。
ステップS926では、端末装置250Bは画像処理装置300とCTAP通信を行い、BLEパケット(GATT)、生体認証結果を送信する。
ステップS928では、画像処理装置300は、FIDOサーバー565に対して、認証情報、生体認証結果を送信する。
ステップS930では、FIDOサーバー565は、認証を実行する。
ステップS924からステップS930では、具体的には、端末装置250B上でユーザー210Bの生体認証が行われ、認証に成功すると、画像処理装置300へBLE GATT通信でCTAP通信が実行され、画像処理装置300はFIDOサーバー565に端末装置250BのUUIDと生体認証結果を用いて認証要求を実行する。
【0113】
ステップS932では、FIDOサーバー565は、クラウドサーバー(パブリック)575と予め認証連携が設定されていた場合は、クラウドサーバー(パブリック)575が発行するアクセストークンを取得し、画像処理装置300に対して、アクセストークンを送信する。なお、クラウドサービス毎、又は、共通のアクセストークンを発行することになる。
ステップS934では、画像処理装置300は、アクセストークンを取得する。
ステップS932、ステップS934では、具体的には、FIDOサーバー565が認証確認に成功すると、画像処理装置300へ端末装置250Bのユーザー210Bが登録したクラウドサーバー(パブリック)575のアクセストークンが発行される。
【0114】
ステップS936では、画像処理装置300は、利用クラウドを選択し、課金方法を選択する。
ステップS938では、画像処理装置300は、パスワードを入力する。
ステップS940では、画像処理装置300は、クラウドサーバー(パブリック)575に対し、アクセストークンと接続要求を送信し、クラウドサーバー(契約)570に接続する。
ステップS942では、クラウドサーバー(パブリック)575は、画像処理装置300に対して、ログイン結果を送信する。
ステップS936からステップS942では、具体的には、画像処理装置300は、パネル525上に利用可能なクラウドサーバーの一覧と課金方法の一覧を表示し、ユーザー210Bに選択させる。選択された情報に基づき、FIDOサーバー565から取得したアクセストークンを使用して、クラウドサーバー(パブリック)575に接続し、パスワード入力によってクラウドサーバー(パブリック)575が提供するクラウドサービスへのログインを実行する。
【0115】
ステップS944では、画像処理装置300は、スキャンサービスを実行し、クラウドサーバー(パブリック)575に対して、スキャンデータを送信する。
ステップS946では、クラウドサーバー(契約)570は、スキャンデータを格納する。
ステップS948では、画像処理装置300は、クラウドサーバー(契約)570に対して、切断要求を送信し、ステップS902へ戻る。
ステップS950では、クラウドサーバー(契約)570は、切断する。
ステップS944からステップS950では、具体的には、クラウドサーバー(パブリック)575との接続とクラウドサービスへのログインに成功すると、画像処理装置300のスキャナ310を用いて読み取ったデータをクラウドサーバー(パブリック)575へ伝送する。スキャンデータの伝送を完了すると、画像処理装置300は、クラウドサーバー(パブリック)575との接続をログオフし、次のサービス利用の待機状態に移行する。
【0116】
なお、スキャンサービスの場合の例を示したが、プリントサービスの場合は、ステップS944以降の処理として、以下のような処理を行う。
画像処理装置300は、クラウドサーバー(パブリック)575との接続とクラウドサービスへのログインに成功すると、画像処理装置300はクラウドサーバー(パブリック)575に格納された文書データを受信し、プリンタ305を用いて受信した文書データのプリント出力を実行する。プリント出力を完了すると、画像処理装置300は、クラウドサーバー(パブリック)575との接続をログオフし、次のサービス利用の待機状態に移行する。
【0117】
図10から
図15までのフローチャート例を用いて、画像処理装置300が端末装置250との接続を確立するまでの処理を説明する。
図10は、本実施の形態(画像処理装置300)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1002では、端末装置250に渡すためのローカルネームを生成する。ここでのローカルネームは、画像処理装置300の識別情報の一例である。
ステップS1004では、そのローカルネームを埋め込んだ符号化画像530を生成して、パネル525に表示する。つまり、符号化画像530を端末装置250で読み取りができるようにする。
【0118】
ローカルネームは所定のタイミングで更新してもよい。例えば、端末装置250による符号化画像530の読み取り時(つまり、端末装置250によってローカルネームが読み取られた時)にローカルネームを変更してもよい。つまり、ローカルネームをワンタイムの値とする。もちろんのことながら、ローカルネームの変更時に、ワンタイムパスワードも変更してもよいし、ローカルネームの変更とは独立に、ワンタイムパスワードも変更してもよい。
この他に、ローカルネームの更新タイミングとしては下記のいずれか、又は、その組み合わせとしてもよい。
(1)画像処理装置300の起動時
(2)画像処理装置300が節電状態になった時
(3)画像処理装置300が節電状態から回復した時
(4)予め定められた期間毎
(5)端末装置250とのBluetoothの接続を確立した時
(6)端末装置250とのBluetoothの接続が終了した時
(7)ユーザー210によって変更の操作があった時
(8)ユーザー210によって符号化画像530を表示させる操作があった時
なお、ローカルネームは更新せずに同じ値を使いまわしてもよい。また、「(4)予め定められた期間毎」の予め定められた期間は、ユーザー210によって設定されてもよい。つまり、ローカルネームの更新タイミングをユーザー210が設定してもよい。
【0119】
ステップS1006では、BLEのスキャンでローカルネームを設定している端末装置250を検索する。具体的には、画像処理装置300は、BLEのスキャンを開始して、ステップS1002で生成したローカルネームを使用しているアドバタイジングパケットを検索する。なお、ここで、予め定められた期間、端末装置250を発見することができなかった場合は、ローカルネームを更新してもよい。
【0120】
ステップS1008では、ステップS1006で端末装置250を発見したか否かを判断し、発見した場合はステップS1010へ進み、発見できずにタイムアウトした場合はステップS1002へ戻る。具体的には、画像処理装置300は、端末装置250からブロードキャストされているステップS1002で設定したローカルネームを含んだアドバタイジングパケットを検出した場合、そのアドバタイジングパケットパケットを送信している端末装置250を接続相手と判断する。
さらに接続の条件として、端末装置250との距離(受信電波の強度)を加えてもよい。つまり、2つ以上の端末装置250を発見した場合は、受信電波の強度が強い端末装置250を、BLE接続対象の端末装置250とする。
ステップS1010では、端末装置250にBLE接続を行う。画像処理装置300は、ステップS1008で「Yes」と判断された端末装置250に対してBLEの接続を要求する。
【0121】
ステップS1012では、接続に成功したか否かを判断し、成功した場合はステップS1014へ進み、それ以外の場合はステップS1002へ戻る。
ステップS1014では、BLEを使ってサービス(認証など)を実施する。具体的には、画像処理装置300と端末装置250のBLE接続が確立した場合、BLEのペアリングやサービス処理を実施する。
より具体的には、(1)BLEのペアリング処理、(2)BLE GATT(サービスを使った認証処理、つまり、端末装置250からアカウント情報を読み取る処理等がある。
また、画像処理装置300は、予め定められた期間、端末装置250からの接続応答が得られなかった場合は、接続処理を中断する。
接続後に新たな端末装置250を発見した場合に、端末装置250の切り替えや、同時接続してもよい。これらの処理については、後述する。
【0122】
図11は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。端末装置250Aとの接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置250Bからの通信を検知した場合、端末装置250Bとの接続の要求は行わないように制御する場合の処理を示すものである。「他の端末装置250Bからの通信を検知した場合」として、例えば、端末装置250Aからの通信(例えば、ビーコン)を検知した直後に端末装置250Bからの通信を検知したような場合や、連続して別の端末から符号化画像530が読み取られた場合が該当する。
【0123】
ステップS1102からステップS1112までの処理は、
図10の例に示したフローチャート内のステップS1002からステップS1012までの処理と同じである。
ステップS1114では、BLEのスキャンでローカルネームを設定している端末装置250を検索する。ステップS1006と同等の処理である。
ステップS1116では、ステップS1114で端末装置250を発見したか否かを判断し、発見した場合はステップS1118へ進み、発見できずにタイムアウトした場合はステップS1122へ進む。ステップS1008と同等の処理である。
【0124】
ステップS1118では、ステップS1116で発見した端末装置250とのBLE接続は行わない。
ステップS1120では、接続が成功した時(ステップS1112で「Yes」と判断した時)から予め定められた時間が経過したか否かを判断し、経過した場合はステップS1122へ進み、それ以外の場合はステップS1114へ戻る。
ステップS1122では、BLEを使ってサービス(認証など)を実施する。ステップS1014と同等の処理である。
【0125】
図12は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。端末装置250Aとの接続を確立した後から予め定められた期間内に、符号化画像530を表示してローカルネームを他の端末装置250Bへ読み取らせた場合、端末装置250Bとの接続の要求は行わないように制御する場合の処理例を示すものである。
【0126】
ステップS1202からステップS1212までの処理は、
図10の例に示したフローチャート内のステップS1002からステップS1012までの処理と同じである。
ステップS1214では、そのローカルネームを埋め込んだ符号化画像530を生成して、パネル525に表示する。ステップS1004と同等の処理である。
ステップS1216では、BLEのスキャンでローカルネームを設定している端末装置250を検索する。ステップS1006と同等の処理である。
【0127】
ステップS1218では、ステップS1216で端末装置250を発見したか否かを判断し、発見した場合はステップS1220へ進み、発見できずにタイムアウトした場合はステップS1224へ進む。ステップS1208と同等の処理である。
ステップS1220では、その端末装置250とのBLE接続は行わない。
ステップS1222では、予め定められた時間が経過したか否かを判断し、経過した場合はステップS1224へ進み、それ以外の場合はステップS1214へ戻る。
ステップS1224では、BLEを使ってサービス(認証など)を実施する。ステップS1014と同等の処理である。
【0128】
図13は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。既に、
図11又は
図12の例で示したフローチャートによる処理によって接続を確立した端末装置250Aとの通信ができなくなった場合にも対応できるようにしたものである。その場合、接続を要求している端末装置250BへBLE接続の要求を行うように制御する場合の処理を示すものである。ここでの「接続を要求している端末装置250B」は、
図11又は
図12の例で示したフローチャート(ステップS1118、ステップS1220)によってBLE接続が行われなかった端末装置250である。
【0129】
なお、この
図13の例に示すフローチャートでは、端末装置250AとのBLE接続が確立した後の処理例を示すものである。
ステップS1302では、端末装置250Aと通信ができないか否かを判断し、できない場合はステップS1304へ進み、それ以外の場合はステップS1314へ進む。
【0130】
ステップS1304では、端末装置250Aは、画像処理装置300のスキャン機能を用いるか否かを判断し、用いる場合はステップS1316へ進み、それ以外の場合(例えば、画像処理装置300のプリント機能を用いる場合)はステップS1306へ進む。
ステップS1306では、端末装置250Aとの接続後にローカルネームを設定している他の端末装置250Bを発見しているか否かを判断し、発見している場合はステップS1308へ進み、それ以外の場合はステップS1320へ進む。
【0131】
ステップS1308では、他の端末装置250BにBLE接続を行う。ステップS1010と同等の処理である。
ステップS1310では、接続に成功したか否かを判断し、成功した場合はステップS1312へ進み、それ以外の場合はステップS1320へ進む。ステップS1012と同等の処理である。
【0132】
ステップS1312では、BLEを使ってサービス(認証など)を実施する。ステップS1014と同等の処理である。
ステップS1314では、端末装置250Aとの通信を行い、処理を継続する。
【0133】
ステップS1316では、端末装置250Aとの接続を試みる。
ステップS1318では、ステップS1316による処理の結果が、端末装置250Aとの接続は可能であるか否かを判断し、可能な場合はステップS1314へ進み、それ以外の場合はステップS1320へ進む。
ステップS1320では、
図10の例に示したフローチャート(ステップS1002)に戻る。
【0134】
図11の例に示したフローチャートのステップS1118、又は、
図12の例に示したフローチャートのステップS1220の処理を、
図14の例に示すフローチャートによる処理に置き換えてもよい。
図14は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。接続を確立した後から予め定められた期間内に、端末装置250Bからの通信を検知した場合、端末装置250Bに対してもBLE接続の要求を行う処理例を示すものである。より具体的には、端末装置250A及び端末装置250Bが画像処理装置300のプリント機能を用いる場合は、端末装置250Bに対してもBLE接続の要求を行う場合の処理例を示すものである。
【0135】
ステップS1402では、最初に接続した端末装置250Aと次に接続可能となっている端末装置250Bは、画像処理装置300のプリント機能を用いるか否かを判断し、用いる場合はステップS1404へ進み、それ以外の場合はステップS1406へ進む。
【0136】
ステップS1404では、端末装置250BにBLE接続を行う。
ステップS1406では、端末装置250BとのBLE接続は行わない。
なお、
図11の例に示したフローチャートのステップS1122、又は、
図12の例に示したフローチャートのステップS1224の処理を、「BLEを使って、端末装置250Aと端末装置250Bのプリント処理を実施する」とすればよい。
【0137】
図11の例に示したフローチャートのステップS1118、又は、
図12の例に示したフローチャートのステップS1220の処理を、
図15の例に示すフローチャートによる処理に置き換えてもよい。
図15は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。端末装置250Aとの接続を確立した後から予め定められた期間内に、端末装置250Bからの通信を検知した場合であって、端末装置250Aよりも端末装置250Bと画像処理装置300との距離が近い場合は、端末装置250Bに対してBLE接続の要求を行うように制御する場合の処理例を示すものである。
【0138】
ステップS1502では、最初に接続した端末装置250Aと画像処理装置300間の距離よりも、次に接続可能となっている端末装置250Bと画像処理装置300間の距離が近いか否かを判断し、近い場合はステップS1504へ進み、それ以外の場合はステップS1508へ進む。「距離が近いか否かを判断」には、前述したように、端末装置250から受信した電波の強度を用いればよい。端末装置250Bからの電波の強度が、端末装置250Aからの電波の強度よりも強い場合は、ステップS1504へ進み、端末装置250Aからの電波の強度が、端末装置250Bからの電波の強度よりも強い場合は、ステップS1508へ進むことになる。
【0139】
ステップS1504では、端末装置250BにBLE接続を行う。
ステップS1506では、端末装置250AとのBLE接続を遮断する。
ステップS1508では、端末装置250BとのBLE接続は行わない。
【0140】
なお、3台以上の端末装置250と接続又は接続可能となっている場合は、ステップS1502の処理を「最も画像処理装置300と近い距離にある端末装置250は、既に接続している端末装置250A以外か?」とすればよい。そして、ステップS1504の処理を「最も近い端末装置250にBLE接続」とすればよい。
【0141】
上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えば CPU: Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えば GPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD-ROM)、CDレコーダブル(CD-R)、CDリライタブル(CD-RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu-ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digitalの略)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
【0142】
なお、前述した実施形態について、以下のような発明として把握してもよい。
(1)メモリとプロセッサを備え、
前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、
前記プロセッサは、
前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、
前記端末装置との接続を確立するように制御する、
情報処理装置。
(2)前記プロセッサは、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていないときは、前記端末装置との接続の要求は行わないように制御する、
(1)に記載の情報処理装置。
(3)前記プロセッサは、
接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、前記他の端末装置との接続は行わないように制御する、
(1)に記載の情報処理装置。
(4)前記プロセッサは、
接続を確立した前記端末装置との通信ができなかったときは、前記他の端末装置へ前記通信手段を介して接続を許可するように制御する、
(3)に記載の情報処理装置。
(5)前記情報処理装置は、画像処理装置であり、
前記プロセッサは、
前記端末装置が本情報処理装置の読取機能を用いる場合は、前記他の端末装置との接続は行わないように制御する、
(3)に記載の情報処理装置。
(6)前記プロセッサは、
接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合、前記他の端末装置に対しても前記通信手段を介して接続を行う、
(1)に記載の情報処理装置。
(7)前記情報処理装置は、画像処理装置であり、
前記プロセッサは、
前記端末装置及び前記他の端末装置が本情報処理装置の印刷機能を用いる場合は、前記他の端末装置に対しても前記通信手段を介して接続を可能とする、
(6)に記載の情報処理装置。
(8)前記プロセッサは、
接続を確立した後から予め定められた期間内に、他の端末装置からの通信を検知した場合であって、前記端末装置よりも前記他の端末装置と本情報処理装置との距離が近い場合は、前記他の端末装置に対して前記通信手段を介して接続を可能とするように制御する、
(1)に記載の情報処理装置。
(9)前記プロセッサは、
前記表示手段が本情報処理装置の識別情報を表示した後に、前記識別情報を変更する、
(1)に記載の情報処理装置。
(10)本情報処理装置の識別情報を変更するタイミングとして、さらに、本情報処理装置の起動時、本情報処理装置が節電状態になった時、本情報処理装置が節電状態から回復した時、予め定められた期間毎、端末装置との接続を確立した時、端末装置との接続が終了した時、操作者によって変更の操作があった時、操作者によって符号化画像を表示させる操作があった時、のいずれか1つ、又は、これらの組み合わせとする、
(9)に記載の情報処理装置。
(11)前記プロセッサは、
前記識別情報の他に、パスワードを含む符号化画像を生成する、
(1)に記載の情報処理装置。
(12)前記プロセッサは、
前記パスワードを用いて、前記端末装置からの通信に含まれている識別情報を復号する、
(11)に記載の情報処理装置。
(13)前記プロセッサは、
前記識別情報の他に、本情報処理装置を介して提供できるサービスを示す情報を含む符号化画像を生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
(14)前記プロセッサは、
前記端末装置からの通信に含まれているサービスを示す情報を用いて、外部のサービスと接続する、
(13)に記載の情報処理装置。
(15)前記プロセッサは、
接続を確立した後、前記端末装置からの通信に含まれる認証情報を取得し、取得した認証情報に基づき、前記端末装置の利用者によるサービスの利用を許可する、
(1)に記載の情報処理装置。
(16)前記プロセッサは、
前記許可について、本情報処理装置で認証して許可か否かを判断する、
請求項15に記載の情報処理装置。
(17)前記プロセッサは、
前記許可について、他の認証装置に認証情報の認証を依頼し、前記他の認証装置から認証結果を取得する、
(15)に記載の情報処理装置。
(18)メモリと第1のプロセッサを備え、
前記メモリは、本情報処理装置の識別情報を記憶しており、
前記第1のプロセッサは、
前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に本情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、
前記端末装置との接続を確立するように制御する、
情報処理装置と、
第2のプロセッサを備え、
前記第2のプロセッサは、
読取手段を用いて前記符号化画像を読み取り、前記符号化画像から前記識別情報を抽出し、
前記識別情報を含めた通信を行い、前記情報処理装置から無線通信である第2の通信手段を介して接続の要求を受信し、
前記情報処理装置との接続を確立するように制御する、
端末装置
を有する情報処理システム。
(19)メモリとプロセッサを備えたコンピュータである情報処理装置の前記メモリは、前記情報処理装置の識別情報を記憶しており、
前記プロセッサに、
前記識別情報を含む符号化画像を生成して、表示手段に表示させ、
端末装置からの通信を検知し、前記通信に前記情報処理装置の識別情報が含まれていた場合、前記通信の発信元である端末装置へ無線通信である通信手段を介して接続の要求を行い、
前記端末装置との接続を確立するように制御する、
処理を実行させるための情報処理プログラム。
【符号の説明】
【0143】
100…情報処理装置
105…プロセッサ
110…メモリ
120…データメモリ
122…識別情報記憶モジュール
140…プログラムメモリ
142…符号化画像生成モジュール
144…無線通信制御モジュール
185…出力装置
187…表示装置
189…印刷装置
190…受付装置
192…指示受付装置
194…文書読取装置
195…通信装置
195A…無線通信モジュール
195B…有線通信モジュール
198…バス
200…画像処理装置
210…ユーザー
230…サービス提供装置
250…端末装置
299…通信回線
300…画像処理装置
305…プリンタ
310…スキャナ
315…プリンタ制御モジュール
320…スキャナ制御モジュール
325…操作パネル制御モジュール
330…符号化画像制御モジュール
335…BLE制御モジュール
337…RAM
339…BLEスタック
340…BLEインターフェースモジュール
350…通信インターフェースモジュール
355…BLEアンテナ
390…バス
525…パネル
530…符号化画像
550…公共スペース
560…ソリューションサービスプロバイダ
565…FIDOサーバー
570…クラウドサーバー(契約)
575…クラウドサーバー(パブリック)