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<図1>
  • 特開-媒体搬送装置 図1
  • 特開-媒体搬送装置 図2
  • 特開-媒体搬送装置 図3
  • 特開-媒体搬送装置 図4A
  • 特開-媒体搬送装置 図4B
  • 特開-媒体搬送装置 図5A
  • 特開-媒体搬送装置 図5B
  • 特開-媒体搬送装置 図6A
  • 特開-媒体搬送装置 図6B
  • 特開-媒体搬送装置 図7
  • 特開-媒体搬送装置 図8
  • 特開-媒体搬送装置 図9
  • 特開-媒体搬送装置 図10
  • 特開-媒体搬送装置 図11
  • 特開-媒体搬送装置 図12
  • 特開-媒体搬送装置 図13
  • 特開-媒体搬送装置 図14
  • 特開-媒体搬送装置 図15
  • 特開-媒体搬送装置 図16A
  • 特開-媒体搬送装置 図16B
  • 特開-媒体搬送装置 図17
  • 特開-媒体搬送装置 図18
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025039760
(43)【公開日】2025-03-21
(54)【発明の名称】媒体搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 3/06 20060101AFI20250313BHJP
【FI】
B65H3/06 330F
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2025003407
(22)【出願日】2025-01-09
(62)【分割の表示】P 2020198619の分割
【原出願日】2020-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】000136136
【氏名又は名称】株式会社PFU
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(72)【発明者】
【氏名】織田 慎也
(57)【要約】
【課題】それぞれ異なる厚さを有する複数の媒体を適切に搬送しつつ、メンテナンスを容易に行うことができる媒体搬送装置を提供する。
【解決手段】媒体搬送装置100は、係止部、第1軸受け及び第2軸受けを有する筐体102、202、402と、給送ローラ111と、給送ローラと対向して配置される分離ローラ112と、係止部に係止される被係止部、第1軸受けに軸支される第1軸部、第2軸受けに軸支される第2軸部、及び、給送ローラと分離ローラの間を給送される媒体を規制する搬送ガイド部を有するガイド機構120、220、320、420と、を有し、係止部に被係止部が係止された状態で、ガイド機構は第1軸部を中心として揺動可能に筐体に支持され、係止部と被係止部との係止が解除された状態で、ガイド機構は第2軸部を中心として揺動可能に筐体に支持される。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
係止部、第1軸受け及び第2軸受けを有する第1筐体と、
前記第1筐体と対向して配置される第2筐体と、
前記第2筐体に設けられた給送ローラと、
前記第1筐体に設けられ、且つ、前記給送ローラと対向して配置される分離ローラと、
前記第1筐体に設けられ、且つ、前記係止部に係止される被係止部、前記第1軸受けに軸支される第1軸部、前記第2軸受けに軸支される第2軸部、及び、前記給送ローラと分離ローラの間を給送される媒体を規制する搬送ガイド部を有するガイド機構と、を有し、
前記ガイド機構は、前記係止部に前記被係止部が係止された状態で、前記給送ローラと前記搬送ガイド部の間隔が可変となるように、前記第1軸部を中心として揺動可能に前記第1筐体に支持され、
前記ガイド機構は、前記係止部と前記被係止部との係止が解除された状態で、前記ガイド機構の内側が開放されるように、前記第2軸部を中心として揺動可能に前記第1筐体に支持される、
ことを特徴とする媒体搬送装置。
【請求項2】
前記第1軸部及び前記被係止部は、一つの部材で形成されている、請求項1に記載の媒体搬送装置。
【請求項3】
前記第1軸部は、前記係止部に係止可能に設けられることにより、前記被係止部として機能する、請求項1に記載の媒体搬送装置。
【請求項4】
前記第1軸部、前記被係止部及び前記ガイド機構は、一つの部材で形成されている、請求項1に記載の媒体搬送装置。
【請求項5】
前記第2軸受けには、前記ガイド機構が前記第1軸部を中心として揺動する際に、揺動する前記第2軸部を規制する規制部が設けられる、請求項1~4の何れか一項に記載の媒体搬送装置。
【請求項6】
前記係止部に前記被係止部が係止された状態で、前記ガイド機構を前記給送ローラ側に押圧する押圧部材を更に有する、請求項1~5の何れか一項に記載の媒体搬送装置。
【請求項7】
前記分離ローラは、前記ガイド機構の内側が開放された際に取り出し可能となるように、前記第1筐体に配置されている、請求項1~6の何れか一項に記載の媒体搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体搬送装置に関し、特に、給送ローラと分離ローラの間を給送される媒体を規制する搬送ガイド部を有する媒体搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スキャナ等の媒体搬送装置では、一般的な用紙だけでなく、プラスチック製のカード又はパスポートのような様々な厚さを有する媒体を搬送させることが要求されている。さらに、このような媒体搬送装置では、メンテナンスを容易に行えることが要求されている。
【0003】
媒体が搬送される搬送路と、搬送路上に設けられ、揺動支持部を有する媒体ガイドと、揺動支持部が媒体ガイドを揺動可能に且つ搬送路に対し接離方向に揺動可能に支持される支持部とが設けられた媒体搬送装置が開示されている(特許文献1を参照)。
【0004】
搬送路上において上下方向に移動自在に配設され、媒体を搬送する搬送部材と、媒体を案内し、かつ、搬送部材の上下方向の移動に伴って、上下方向に移動させられる案内部とを有する媒体搬送装置が開示されている(特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009-84007号公報
【特許文献2】特開2004-276254号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
媒体搬送装置では、それぞれ異なる厚さを有する複数の媒体を適切に搬送するとともに、メンテナンスを容易に行えることが望まれている。
【0007】
本発明の目的は、それぞれ異なる厚さを有する複数の媒体を適切に搬送しつつ、メンテナンスを容易に行うことが可能な媒体搬送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面に係る媒体搬送装置は、係止部、第1軸受け及び第2軸受けを有する筐体と、給送ローラと、給送ローラと対向して配置される分離ローラと、係止部に係止される被係止部、第1軸受けに軸支される第1軸部、第2軸受けに軸支される第2軸部、及び、給送ローラと分離ローラの間を給送される媒体を規制する搬送ガイド部を有するガイド機構と、を有し、係止部に被係止部が係止された状態で、ガイド機構は第1軸部を中心として揺動可能に筐体に支持され、係止部と被係止部との係止が解除された状態で、ガイド機構は第2軸部を中心として揺動可能に筐体に支持される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、媒体搬送装置は、それぞれ異なる厚さを有する複数の媒体を適切に搬送しつつ、メンテナンスを容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係る媒体搬送装置100を示す斜視図である。
図2】媒体搬送装置100内部の搬送経路を説明するための図である。
図3】ガイド機構120について説明するための模式図である。
図4A】ガイド機構120について説明するための模式図である。
図4B】ガイド機構120について説明するための模式図である。
図5A】ガイド機構120について説明するための模式図である。
図5B】ガイド機構120について説明するための模式図である。
図6A】ガイド機構120について説明するための模式図である。
図6B】ガイド機構120について説明するための模式図である。
図7】ブレーキローラ112について説明するための模式図である。
図8】ガイド機構120の状態について説明するための模式図である。
図9】ガイド機構120について説明するための模式図である。
図10】ブレーキローラ112の状態について説明するための模式図である。
図11】ガイド機構120の状態について説明するための模式図である。
図12】ガイド機構120の状態について説明するための模式図である。
図13】ガイド機構120の状態について説明するための模式図である。
図14】ガイド機構120について説明するための模式図である。
図15】ガイド機構120について説明するための模式図である。
図16A】他の被係合部材220aについて説明するための模式図である。
図16B】他の被係合部材220aについて説明するための模式図である。
図17】さらに他の被係合部材320aについて説明するための模式図である。
図18】さらに他の押圧部材402dについて説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一側面に係る媒体搬送装置について図を参照しつつ説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0012】
図1は、イメージスキャナとして構成された媒体搬送装置100を示す斜視図である。媒体搬送装置100は、原稿である媒体を搬送し、撮像する。媒体は、薄紙又はPPC(Plain Paper Copier)用紙等の用紙、又は、厚紙、プラスチック製のカード、冊子もしくはパスポート等の厚みのある媒体(例えば2mmを超える厚さを有する媒体)である。即ち、媒体搬送装置100がサポートする媒体には、それぞれ異なる厚さを有する複数の媒体が含まれる。媒体搬送装置100は、ファクシミリ、複写機、プリンタ複合機(MFP、Multifunction Peripheral)等でもよい。なお、搬送される媒体は、原稿でなく印刷対象物等でもよく、媒体搬送装置100はプリンタ等でもよい。
【0013】
図1において矢印A1は媒体搬送方向を示し、矢印A2は媒体搬送方向A1と直交する幅方向を示す。以下では、上流とは媒体搬送方向A1の上流のことをいい、下流とは媒体搬送方向A1の下流のことをいう。
【0014】
媒体搬送装置100は、下側筐体101、上側筐体102、載置台103及び排出台104等を備える。
【0015】
上側筐体102は、媒体搬送装置100の上面を覆う位置に配置され、媒体つまり時、媒体搬送装置100内部の清掃時等に開閉可能なようにヒンジにより下側筐体101に係合している。上側筐体102及び下側筐体101は、樹脂材料又は金属材料等で形成される。上側筐体102は、筐体の一例である。
【0016】
載置台103は、搬送される媒体を載置可能に下側筐体101に係合している。排出台104は、排出された媒体を保持可能に下側筐体101に係合している。
【0017】
図2は、媒体搬送装置100内部の搬送経路を説明するための図である。
【0018】
媒体搬送装置100内部の搬送経路は、給送ローラ111、ブレーキローラ112、第1搬送ローラ113、第2搬送ローラ114、第1撮像装置115a、第2撮像装置115b、第3搬送ローラ116、第4搬送ローラ117及びガイド機構120等を有している。なお、各ローラの数は一つに限定されず、各ローラの数はそれぞれ複数でもよい。
【0019】
下側筐体101の上面は、媒体の搬送路の下面を形成する下側ガイド105aを形成し、上側筐体102の下面は、媒体の搬送路の上面を形成する上側ガイド105bを形成する。
【0020】
給送ローラ111は、下側筐体101に設けられ、載置台103に載置された媒体を下側から順に給送する。ブレーキローラ112は、分離ローラの一例であり、上側筐体102に設けられ、給送ローラ111と対向して配置される。
【0021】
第1搬送ローラ113は、下側筐体101に設けられる。第2搬送ローラ114は、上側筐体102に設けられ、第1搬送ローラ113の上方側に対向して配置される。第2搬送ローラ114は、不図示のばねにより第1搬送ローラ113側に向かう方向(下方)に付勢(押圧)されており、上方に移動可能に設けられている。第1搬送ローラ113及び第2搬送ローラ114は、給送ローラ111及びブレーキローラ112に対して媒体搬送方向A1の下流側に配置され、給送ローラ111及びブレーキローラ112により給送された媒体を下流側に搬送する。
【0022】
第1撮像装置115aは、主走査方向に直線状に配列されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)による撮像素子を有する等倍光学系タイプのCIS(Contact Image Sensor)によるラインセンサを有する。また、第1撮像装置115aは、撮像素子上に像を結ぶレンズと、撮像素子から出力された電気信号を増幅し、アナログ/デジタル(A/D)変換するA/D変換器とを有する。第1撮像装置115aは、不図示の処理回路からの制御に従って、搬送された媒体の表面を撮像した入力画像を生成して出力する。
【0023】
同様に、第2撮像装置115bは、主走査方向に直線状に配列されたCMOSによる撮像素子を有する等倍光学系タイプのCISによるラインセンサを有する。また、第2撮像装置115bは、撮像素子上に像を結ぶレンズと、撮像素子から出力された電気信号を増幅し、アナログ/デジタル(A/D)変換するA/D変換器とを有する。第2撮像装置115bは、処理回路からの制御に従って、搬送された媒体の裏面を撮像した入力画像を生成して出力する。第2撮像装置115bは、第1撮像装置115aの上方側に対向して配置され、不図示のばねにより第1撮像装置115a側に向かう方向(下方)に付勢されており、上方に移動可能に設けられている。
【0024】
なお、媒体搬送装置100は、第1撮像装置115a及び第2撮像装置115bを一方だけ配置し、媒体の片面だけを読み取ってもよい。また、CMOSによる撮像素子を備える等倍光学系タイプのCISによるラインセンサの代わりに、CCD(Charge Coupled Device)による撮像素子を備える等倍光学系タイプのCISによるラインセンサが利用されてもよい。また、CMOS又はCCDによる撮像素子を備える縮小光学系タイプのラインセンサが利用されてもよい。
【0025】
第3搬送ローラ116は、下側筐体101に設けられる。第4搬送ローラ117は、上側筐体102に設けられ、第3搬送ローラ116の上方側に対向して配置される。第4搬送ローラ117は、不図示のばねにより第3搬送ローラ116側に向かう方向(下方)に付勢されており、上方に移動可能に設けられている。第3搬送ローラ116及び第4搬送ローラ117は、第1搬送ローラ113及び第2搬送ローラ114に対して媒体搬送方向A1の下流側に配置され、第1搬送ローラ113及び第2搬送ローラ114により搬送された媒体をさらに下流側に搬送する。
【0026】
ガイド機構120は、上側筐体102に、媒体搬送方向A1において給送ローラ111及びブレーキローラ112と重なる位置に設けられる。ガイド機構120は、樹脂材料又は金属材料等により、一体の部材で形成される。なお、ガイド機構120は、複数の部材で形成されてもよい。ガイド機構120は、給送ローラ111とブレーキローラ112のニップ位置へ進入する媒体の先端に当接して媒体の先端の浮き上がりを規制する。さらに、ガイド機構120は、媒体が第1撮像装置115aと第2撮像装置115bの間に適切に送り込まれるように、給送ローラ111とブレーキローラ112の間を給送される媒体の浮き上がりを規制する。
【0027】
載置台103に載置された媒体は、給送ローラ111が図2の矢印A3の方向、即ち媒体給送方向に回転することによって、ガイド機構120にガイドされながら媒体搬送方向A1に向かって給送される。媒体搬送装置100は、載置台103に複数の媒体が載置された場合に媒体を分離して給送する分離モードと、媒体を分離せずに給送する非分離モードの二つの動作モードを有している。分離モードで動作する場合、ブレーキローラ112は、媒体給送時、矢印A4の方向、即ち媒体給送方向の反対方向に回転する。給送ローラ111及びブレーキローラ112の働きにより、載置台103に複数の媒体が載置されている場合、載置台103に載置されている媒体のうち給送ローラ111と接触している媒体のみが分離される。これにより、分離された媒体以外の媒体の搬送が制限される(重送の防止)。一方、非分離モードで動作する場合、ブレーキローラ112は、媒体給送時、矢印A4の反対方向、即ち媒体給送方向に回転する。
【0028】
媒体は、第1搬送ローラ113及び第2搬送ローラ114がそれぞれ矢印A5及び矢印A6の方向に回転することによって、第1撮像装置115aと第2撮像装置115bの間に送り込まれる。媒体は、第1撮像装置115a及び第2撮像装置115bにより読み取られた後、第3搬送ローラ116及び第4搬送ローラ117がそれぞれ矢印A7及び矢印A8の方向に回転することによって、排出台104上に排出される。
【0029】
図3図4A及び図4Bは、ガイド機構120について説明するための模式図である。図3は、上側筐体102から取り外したガイド機構120を上方側(媒体搬送路の反対側)から見た斜視図である。図4Aは、上側筐体102から取り外したガイド機構120を上流側から見た斜視図である。図4Bは、図4Aの一部R1におけるA-A’線断面図の拡大図である。
【0030】
図3に示すように、ガイド機構120は、複数の被係止部120a、複数の第1軸部120b、複数の第2軸部120c、複数の被押圧部120d、搬送ガイド部120e及び開口部120f等を有する。ガイド機構120の各被係止部120a、各第1軸部120b、各第2軸部120c、各被押圧部120d及び搬送ガイド部120eは、一体的に形成されている。これにより、媒体搬送装置100は、部品数を低減化し、装置コストを低減化することが可能となる。
【0031】
図3図4A及び図4Bに示すように、各被係止部120aは、ガイド機構120に形成された突起(爪)である。各被係止部120aは、媒体搬送方向A1においてガイド機構120の上流側の端部、特にブレーキローラ112より上流側に、且つ、幅方向A2において間隔を空けて並べて設けられる。
【0032】
各第1軸部120bは、円弧状に形成された突起である。各第1軸部120bは、媒体搬送方向A1においてガイド機構120の上流側の端部、特にブレーキローラ112より上流側に、且つ、幅方向A2において間隔を空けて並べて設けられる。
【0033】
図3に示すように、各第2軸部120cは、円弧状に形成された突起である。各第2軸部120cは、媒体搬送方向A1においてガイド機構120の下流側の端部、特にブレーキローラ112より下流側に、且つ、幅方向A2において間隔を空けて並べて設けられる。
【0034】
各被押圧部120dは、平面形状を有する。各被押圧部120dは、媒体搬送方向A1においてガイド機構120の下流側の端部、特にブレーキローラ112より下流側に、且つ、幅方向A2において間隔を空けて並べて設けられる。
【0035】
図4Aに示すように、搬送ガイド部120eは、ガイド機構120の搬送路側の面に、開口部120fを除いて、幅方向A2に延伸するように形成される。
【0036】
図5A図5B図6A及び図6Bは、初期状態におけるガイド機構120について説明するための模式図である。図5Aは、上側筐体102に取り付けられたガイド機構120を下方側から見た斜視図である。図5Bは、図5Aの一部R2におけるB-B’線断面図の拡大図である。図6Aは、図5AにおけるC-C’線断面図である。図6Bは、上側筐体102に取り付けられたガイド機構120の下流側の端部を側方から見た斜視図である。
【0037】
図5A及び図6Aに示すように、ガイド機構120は、開口部120fがブレーキローラ112と対向するように、上側筐体102に取り付けられる。また、ガイド機構120には、複数のストッパ121及び先端ガイド122等が設けられている。
【0038】
各ストッパ121は、媒体搬送方向A1においてブレーキローラ112より上流側に、且つ、幅方向A2において間隔を空けて並べて設けられる。各ストッパ121は、媒体搬送前に、載置台103に載置された媒体の先端に当接して、載置台103に載置された媒体の給送ローラ111及びブレーキローラ112のニップ位置への進入を禁止する。
【0039】
先端ガイド122は、媒体搬送方向A1においてブレーキローラ112より上流側に、且つ、幅方向A2において二つのブレーキローラ112の間に設けられる。先端ガイド122は、不図示のばねによって下方へ付勢されており、媒体搬送時に、給送ローラ111とブレーキローラ112のニップ位置へ進入する媒体の先端を下方へ押圧し、媒体の先端の上方への浮き上がりを規制する。なお、先端ガイド122の数は、一つに限定されず、複数でもよい。その場合、各先端ガイド122は、幅方向A2において間隔を空けて並べて設けられる。
【0040】
図5A図5B図6A及び図6Bに示すように、上側筐体102は、複数の係止部102a、複数の第1軸受け102b、複数の第2軸受け102c及び押圧部材102d等を有する。
【0041】
係止部102aは、上側筐体102にガイド機構120が取り付けられた状態で各被係止部120aと対向する位置に設けられる。係止部102aは、被係止部120aと当接するL字形状を有する。
【0042】
第1軸受け102bは、上側筐体102にガイド機構120が取り付けられた状態で各第1軸部120bと対向する位置に設けられる。第1軸受け102bは、第1軸部120bの円弧面に沿った円弧状の凹部を有し、第1軸部120bを回転可能に軸支する。第1軸部120bと第1軸受け102bは、第1軸部120bの上端側及び第1軸受け102bの下端側でのみ接するように設けられている。これにより、ガイド機構120に下方側から上方側に向かう力が加わった場合でも、ガイド機構120は、持ち上がらないように荷重を受けつつ、第1軸受け102bに沿って回転することができる。
【0043】
第2軸受け102cは、上側筐体102にガイド機構120が取り付けられた状態で各第2軸部120cと対向する位置に設けられる。第2軸受け102cは、第2軸部120cの円弧面に沿った円弧状の凹部を有し、凹部の下端において第2軸部120cを回転可能に軸支する。
【0044】
押圧部材102dは、上側筐体102にガイド機構120が取り付けられた状態で各被押圧部120dと対向する位置に設けられる。押圧部材102dは、圧縮コイルばねで形成され、一端が上側筐体102に固定され、他端が被押圧部120dに当接するように設けられている。これにより、被押圧部120dは、押圧部材102dによって下方に向けて付勢される。なお、押圧部材102dは、ねじリコイルばね又はゴム部材等で形成されてもよい。また、押圧部材102dは、ガイド機構120が開かれた際に露出しないように、所定のフレーム内に保持されていてもよい。
【0045】
図5Bに示すように、初期状態において、被係止部120aは、係止部102aに係止される。これにより、ガイド機構120の上流側端部は、上側筐体102に係止され、ガイド機構120は、落下することなく上側筐体102に保持される。また、第1軸部120bは、第1軸受け102bに軸支される。図6Bに示すように、係止部102aに被係止部120aが係止された状態で、押圧部材102dは、被押圧部120dを下方に向けて押圧し、ガイド機構120を給送ローラ111側に押圧している。一方、図6Aに示すように、第2軸部120cは、第2軸受け102c内で上方に移動可能に設けられつつ、第2軸受け102cの下端において第2軸受け102cに軸支される。
【0046】
図7は、ブレーキローラ112について説明するための模式図である。
【0047】
図7に示すように、ブレーキローラ112は、ユニット130に設けられている。ブレーキローラ112の回転軸であるシャフトは、ユニット130の上流側端部に支持されており、ユニット130の下流側端部130aは、上側筐体102に揺動(回転)可能に支持されている。ユニット130の上流側端部の上端には、一端が上側筐体102に支持されたばね130bの他端が取り付けられ、ユニット130の上流側端部は、ばね130bにより給送ローラ111側に向かう方向A12に付勢されている。
【0048】
図8は、媒体として用紙が搬送された場合(媒体搬送装置100が分離モードで動作する場合)のガイド機構120の状態について説明するための模式図である。図8は、ガイド機構120を側方から見た模式図である。
【0049】
図8に示す例では、載置台103に複数の用紙M1が載置されている。各用紙M1の先端はブレーキローラ112に当接しており、各用紙M1の内、最も下側の用紙が給送ローラ111とブレーキローラ112のニップ位置に給送されている。用紙は十分に薄いため、ブレーキローラ112は媒体搬送前の位置に対して上下方向にほとんど移動せず、ユニット130はほとんど揺動しない。また、各用紙M1はガイド機構120に当接せず、ガイド機構120は、図6Bに示した押圧部材102dによって下方に押圧され、第2軸部120cが第2軸受け102cの下端と接する位置で停止している。即ち、ガイド機構120は、初期状態から変化しない。そのため、ガイド機構120の上流側に設けられた先端ガイド122は上下方向に変動せずに適切な位置に配置され、載置台103に複数の媒体が載置された場合に、各媒体は先端ガイド122によって良好に給送される。また、給送ローラ111とブレーキローラ112の間を給送される用紙の浮き上がりは、搬送ガイド部120eによって規制され、用紙は撮像装置115に向けて適切に搬送される。
【0050】
図9は、第1移動状態におけるガイド機構120について説明するための模式図である。図9は、図6Aに示した初期状態から第1移動状態に遷移したガイド機構120を示す。
【0051】
図9に示すように、搬送ガイド部120eが下方から上方に向けて押しあげられると、図6Bに示した被押圧部120dが押圧部材102dを押し上げ、第2軸部120cは第2軸受け102cに対して上昇する。一方、第1軸部120bは、第1軸受け102bに沿って回転する。これにより、第1移動状態において、ガイド機構120(下流側に配置された第2軸部120c側)は、上流側に配置された第1軸部120bを揺動軸(回転軸)として揺動(回転)する。その結果、給送ローラ111と搬送ガイド部120eの間隔が変化する。例えば、ガイド機構120は、初期状態において、下側ガイド105aと搬送ガイド部120eの間の距離が2mm程度となり、第1移動状態において、下側ガイド105aと搬送ガイド部120eの間の距離が8mm程度となるように配置される。このように、ガイド機構120は、係止部102aに被係止部120aが係止された状態で、給送ローラ111と搬送ガイド部120eの間隔を可変にするために、第1軸部120bを中心として揺動可能に上側筐体102に支持される。
【0052】
図10は、パスポートのような厚みのある媒体が搬送された場合(媒体搬送装置100が非分離モードで動作する場合)のブレーキローラ112の状態について説明するための模式図である。図10は、図7に示した状態から移動したブレーキローラ112を示す。
【0053】
図10に示す例では、パスポートM2が給送されている。上記したように、ユニット130は上側筐体102に揺動可能に支持されている。図10に示すように、パスポートM2は厚み及び剛性を有するため、ブレーキローラ112はパスポートM2により押し上げられて、ユニット130の上流側端部は、ばね130bを上方に押し上げる。ユニット130の下流側端部130aは上側筐体102に支持されているため、ユニット130は、矢印A13の方向に揺動する。
【0054】
図11図12は、パスポートM2が搬送された場合のガイド機構120の状態について説明するための模式図である。図11は、第1移動状態のガイド機構120を、図8と同様に側方から見た模式図である。図12は、図2に示した初期状態から第1移動状態に遷移したガイド機構120を示す。
【0055】
上記したように、パスポートM2が給送された場合、ブレーキローラ112はパスポートM2により押し上げられる。これにより、図11に示すように、パスポートM2はガイド機構120の搬送ガイド部120eに当接し、搬送ガイド部120eはパスポートM2により押し上げられる。図9で説明したように、搬送ガイド部120eが押しあげられると、被押圧部120dが押圧部材102dを押し上げ、第2軸部120cは第2軸受け102cに対して上昇する。一方、第1軸部120bは第1軸受け102bに沿って回転し、ガイド機構120は、第1軸部120bを揺動軸として揺動する。このように、ガイド機構120は、係止部102aに被係止部120aが係止された状態で、第1軸部120bを中心として揺動可能に上側筐体102に支持される。
【0056】
図12に示すように、先端が給送ローラ111とブレーキローラ112のニップ位置を通過したパスポートM2がさらに下流側に搬送されると、第2搬送ローラ114、第2撮像装置115b及び第4搬送ローラ117は、パスポートM2により押し上げられる。これにより、媒体は、良好に搬送され、排出台104上に排出される。このように、パスポートM2のように厚みのある媒体が搬送される場合、媒体搬送路の上下方向の幅が大きくなり、下側ガイド105aとガイド機構120の間に挟まって停止することなく良好に給送される。給送ローラ111とブレーキローラ112の間を給送される媒体は、搬送ガイド部120eによって規制され、撮像装置115に向けて適切に搬送される。
【0057】
図13は、第2移動状態におけるガイド機構120について説明するための模式図である。図13は、図2に示した初期状態から第2移動状態に遷移したガイド機構120を示す。
【0058】
図13に示すように、上側筐体102は、下流側の端部に設けられたヒンジ102eにより、下側筐体101に矢印A14の方向に揺動(回転)可能に支持されている。上側筐体102が下側筐体101に対して開いた状態で、ガイド機構120は、下側筐体101に対して矢印A15の方向に開くことが可能となる。
【0059】
図14及び図15は、第2移動状態におけるガイド機構120について説明するための模式図である。図14及び図15は、上側筐体102が下側筐体101に対して開いた状態で、図6Aに示した初期状態から第2移動状態に遷移したガイド機構120を示す。
【0060】
図14及び図15に示すように、上側筐体102が下側筐体101に対して開いた状態で、係止部102aと被係止部120aとの係止が解除されると、第2軸部120cは、第2軸受け102cの下端において第2軸受け102cに沿って回転する。これにより、第1軸部120bが第1軸受け102bから離間するとともに、各被押圧部120dが押圧部材102dから離間する。その結果、ガイド機構120は、下流側に配置された第2軸部120cを揺動軸(回転軸)として矢印A15の方向に揺動(回転)して、下側筐体101に対して開いた状態となり、ガイド機構120の内側が開放される。このように、ガイド機構120は、係止部102aと被係止部120aとの係止が解除された状態で、ガイド機構120の内側を開放するために、ガイド機構120は第2軸部120cを中心として揺動可能に上側筐体102に支持される。
【0061】
図14及び図15に示すように、ブレーキローラ112は、ガイド機構120の内側が開放された際に取り出し可能となるように、上側筐体102に配置されている。これにより、利用者は、第2移動状態において、上側筐体102からブレーキローラ112を取り外すことが可能となり、ブレーキローラ112の清掃又は交換を容易に行うことが可能となる。
【0062】
以上詳述したように、媒体搬送装置100は、給送される媒体を規制するガイド機構120を、二つの軸部を中心として揺動可能に筐体に支持して、給送ローラ111と搬送ガイド部120eの間隔を可変にしつつ、ガイド機構120の内側を開放可能にする。これにより、媒体搬送装置100は、それぞれ異なる厚さを有する複数の媒体を適切に搬送しつつ、メンテナンスを容易に行うことが可能となった。
【0063】
特に、媒体搬送装置100は、それぞれ異なる厚さを有する複数の媒体を同一の給送口から挿入して搬送することが可能となった。また、媒体搬送装置100は、ガイド機構120により、媒体の浮き上がりを押さえながら、媒体を撮像装置115へ適切に搬送させることが可能となった。また、媒体搬送装置100は、ガイド機構120により、ブレーキローラ112及びその駆動機構の防塵を図ることが可能となった。また、ガイド機構120は、初期状態及び第1移動状態において上流側端部を揺動軸として揺動するため、上流側端部における上下方向の位置変動を低減させることが可能となった。そのため、媒体搬送装置100は、ガイド機構120の上流側端部に設けられた先端ガイド122の上下方向の位置変動を低減でき、載置台103に複数の媒体が載置された場合に、先端ガイド122によって各媒体を良好に給送することが可能となった。
【0064】
図16A及び図16Bは、他の実施形態に係る媒体搬送装置における被係合部材220aについて説明するための模式図である。
【0065】
図16A及び図16Bに示すように、本実施形態に係る媒体搬送装置は、ガイド機構120の代わりにガイド機構220を有する。ガイド機構220は、複数の被係止部120a及び複数の第1軸部120bの代わりに複数の被係合部材220aを有する。また、図16Bに示すように、本実施形態に係る媒体搬送装置は、上側筐体102の代わりに、上側筐体202を有する。上側筐体202は、係止部102a及び第1軸受け102bの代わりに係合部202aを有する。
【0066】
被係合部材220aは、円柱状に形成された突起を有する部材であり、ガイド機構220と別個に形成されて、ガイド機構220に取り付けられる。被係合部材220aは、不図示のばねによって、ガイド機構220に対して幅方向A2の外側に向けて付勢され、ガイド機構220の内部に押し込むことができるように設けられている。各被係合部材220aは、媒体搬送方向A1においてガイド機構220の上流側の端部に、且つ、幅方向A2において間隔を空けて並べて設けられる。
【0067】
係合部202aは、上側筐体202にガイド機構220が取り付けられた状態で各被係合部材の突起と対向する位置に設けられる。係合部202aは、被係合部材220aの突起と係合する穴を有し、被係合部材220aを回転可能に軸支する。
【0068】
図16Bに示すように、被係合部材220aは、係合部202aに係止され、且つ、係合部202aに軸支される。また、被係合部材220aの突起をガイド機構220の内部に押し込むことにより、被係合部材220aと係合部202aとの係止が解除される。このように、被係合部材220aは、被係止部及び第1軸部として機能する。即ち、本実施形態に係る媒体搬送装置では、第1軸部と被係止部とが一体的に形成され、第1軸部が被係止部として機能する。これにより、媒体搬送装置は、ガイド機構220の構造をシンプルにし、装置の製造費用を低減化することが可能となる。
【0069】
以上詳述したように、媒体搬送装置は、第1軸部と被係止部とが一体的に形成され、第1軸部が被係止部として機能する場合も、それぞれ異なる厚さを有する複数の媒体を適切に搬送しつつ、メンテナンスを容易に行うことが可能となった。
【0070】
図17は、さらに他の実施形態に係る媒体搬送装置における被係合部320aについて説明するための模式図である。
【0071】
図17に示すように、本実施形態に係る媒体搬送装置は、被係合部材220aが設けられたガイド機構220の代わりにガイド機構320を有する。ガイド機構320は、複数の被係合部材220aの代わりに複数の被係合部320aを有する。なお、本実施形態に係る媒体搬送装置は、係合部202aを有する上側筐体202を有する。
【0072】
被係合部320aは、円柱状に形成された突起を有する。被係合部320aは、ガイド機構320と一体的に形成されている。各被係合部320aは、媒体搬送方向A1においてガイド機構320の上流側の端部に、且つ、幅方向A2において間隔を空けて並べて設けられる。
【0073】
被係合部320aは、係合部202aに係止され、且つ、係合部202aに軸支される。また、ガイド機構320及び上側筐体202の内の少なくとも一方は可撓性を有し、被係合部320aは、係合部202aに対して着脱可能に設けられている。係合部202aから取り外されることにより、被係合部320aと係合部202aとの係止が解除される。このように、被係合部320aは、被係止部及び第1軸部として機能する。即ち、本実施形態に係る媒体搬送装置では、第1軸部と被係止部とが一体的に形成され、第1軸部が被係止部として機能する。これにより、媒体搬送装置は、ガイド機構220の構造をシンプルにしつつ、部品数を低減化し、装置コスト及び装置の製造費用を低減化することが可能となる。
【0074】
以上詳述したように、媒体搬送装置は、第1軸部及び被係止部が一体的に且つガイド機構と一体的に形成され、第1軸部が被係止部として機能する場合も、それぞれ異なる厚さを有する複数の媒体を適切に搬送しつつ、メンテナンスを容易に行うことが可能となった。
【0075】
図18は、さらに他の実施形態に係る媒体搬送装置における押圧部材402dについて説明するための模式図である。
【0076】
図18に示すように、本実施形態に係る媒体搬送装置は、ガイド機構120の代わりにガイド機構420を有する。ガイド機構420は、複数の第2軸部120cの代わりに、複数の第2軸部420cを有し、ガイド機構420では、被押圧部120dが省略される。また、本実施形態に係る媒体搬送装置は、上側筐体102の代わりに、上側筐体402を有する。上側筐体402は、複数の第2軸受け102cの代わりに複数の第2軸受け402cを有し、複数の押圧部材102dの代わりに複数の押圧部材402dを有する。
【0077】
押圧部材402dは、第2軸受け402c内に、第2軸部420cと対向する位置に設けられる。押圧部材402dは、圧縮コイルばねで形成され、一端が上側筐体402に固定され、他端が第2軸部420cに当接するように設けられている。これにより、第2軸部420cは、押圧部材402dによって下方に向けて付勢されている。なお、押圧部材402dは、ねじリコイルばね又はゴム部材等で形成されてもよい。
【0078】
押圧部材402dは、ガイド機構420が第1軸部を中心として揺動する際に、揺動する第2軸部420cを規制する規制部として機能する。これにより、媒体搬送装置は、ガイド機構420の構造をシンプルにし、装置の製造費用を低減化することが可能となる。
【0079】
以上詳述したように、媒体搬送装置は、第2軸受け402cに押圧部材402dが設けられる場合も、それぞれ異なる厚さを有する複数の媒体を適切に搬送しつつ、メンテナンスを容易に行うことが可能となった。
【0080】
なお、被係止部120a、第1軸部120b、第2軸部120c、420c、被押圧部120d、係止部102a、第1軸受け102b、第2軸受け102c、402c、押圧部材102d、402d、ストッパ121、被係合部材220a、被係合部320a及び/又は係合部202aの数は、二つに限定されず、それぞれ一つ又は三つ以上でもよい。
【0081】
また、押圧部材102d、402dは、上側筐体側でなく、ガイド機構側に設けられてもよい。その場合、例えば、被押圧部120dに押圧部材102dが設けられる。または、第2軸部420cに押圧部材402dが係合される。これらの場合も、ガイド機構は、良好に揺動することができる。
【符号の説明】
【0082】
100 媒体搬送装置、102 上側筐体、102a 係止部、102b 第1軸受け、102c、402c 第2軸受け、102d、402d 押圧部材、111 給送ローラ、112 ブレーキローラ、120 ガイド機構、120a 被係止部、120b 第1軸部、120c、420c 第2軸部、120e 搬送ガイド部、202a 係合部、220a 被係合部材、320a 被係合部
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16A
図16B
図17
図18