(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025040574
(43)【公開日】2025-03-25
(54)【発明の名称】搬送制御装置
(51)【国際特許分類】
B65H 7/14 20060101AFI20250317BHJP
B65H 29/04 20060101ALI20250317BHJP
B65H 5/08 20060101ALI20250317BHJP
【FI】
B65H7/14
B65H29/04
B65H5/08 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023147461
(22)【出願日】2023-09-12
(71)【出願人】
【識別番号】000250502
【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(72)【発明者】
【氏名】松嶺 恭守
(72)【発明者】
【氏名】片田 和宏
【テーマコード(参考)】
3F048
3F101
3F106
【Fターム(参考)】
3F048AA00
3F048AB01
3F048BA05
3F048BA21
3F048BB02
3F048CC01
3F048CC03
3F048CC11
3F048DA06
3F048DC05
3F048DC06
3F101CA17
3F101CD07
3F101LA16
3F101LB01
3F106AA17
3F106AE15
3F106LA16
3F106LB01
(57)【要約】
【課題】シートを適切に搬送する。
【解決手段】モータの回転駆動により循環するベルト21と、モータの回転駆動量を計数するエンコーダと、ベルト21に設けられ用紙Pを保持する用紙保持部材24と、用紙保持部材24の位置を検出する検出手段と、用紙保持部材24が保持部材センサ31により検出された時点から、用紙Pが搬送される待機位置に用紙保持部材24が到達した時点までの回転駆動量と、保持部材センサ31の位置から用紙Pが搬送される待機位置までの距離から算出される規定回転駆動量とに基づいて、ズレ量を算出する算出手段111と、算出手段111により算出されたズレ量に基づいて、ベルト21の循環開始タイミングを補正する補正手段112と、を備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータの回転駆動により循環する循環体と、
前記モータの回転駆動量を計数する計数手段と、
前記循環体に設けられシートを保持する保持部材と、
前記保持部材の位置を検出する検出手段と、
前記保持部材が前記検出手段により検出された時点から、前記シートが搬送される待機位置に前記保持部材が到達した時点までの前記回転駆動量と、前記検出手段の位置から前記シートが搬送される待機位置までの距離から算出される規定回転駆動量とに基づいて、ズレ量を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出されたズレ量に基づいて、前記循環体の循環開始タイミングを補正する補正手段と、
を備えたことを特徴とする搬送制御装置。
【請求項2】
前記循環体は、前記シートの搬送方向と直交する方向に第1距離だけ間隔を空けて設けられた1対の第1循環体と、前記シートの搬送方向と直交する方向に第1距離より長い第2距離だけ間隔を空けて設けられた1対の第2循環体と、を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の搬送制御装置。
【請求項3】
前記シートの搬送開始時に前記検出手段により検出されるホームポジションに前記保持部材を移動させ、
前記シートの搬送終了時に前記待機位置に前記保持部材を移動させるように前記循環体を制御する制御手段を、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の搬送制御装置。
【請求項4】
1以上の前記保持部材を有し、
前記算出手段は、前記保持部材が前記検出手段により検出された時点から、次に前記保持部材が前記検出手段により検出された時点までの前記回転駆動量と、前記保持部材間の前記循環体上の距離である間隔規定距離とに基づいて、単位回転駆動量あたりの移動量を算出し、
前記単位回転駆動量あたりの移動量に基づいて、前記循環体を制御する制御手段を、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の搬送制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートの搬送を制御する搬送制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
シートを搬送する搬送装置として、印刷装置において用紙等のシートを搬送する搬送装置が知られている。
【0003】
このような搬送装置として、特許文献1には、画像形成装置の後段に接続され、画像形成装置から送り出されてくる印刷済用紙を積載するために、印刷済用紙を搬送する用紙搬送路と用紙搬送ローラ対、用紙排出ローラ対で印刷済用紙を積載する昇降可能なトレイと印刷済用紙を収納するバスケットから構成されるシート排出装置に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のシート排出装置では、用紙排出ローラ対の同軸上に配置された用紙叩き落とし部材であるパドルが、用紙排出ローラ対と同速で回転しトレイ上の積載用紙の上に印刷済用紙を素早く叩き落とす。
【0006】
このように、パドルが用紙が排出される際、積載された用紙束の同じ部分を擦りながら動作するため、パドルによる汚れや用紙ダメージを発生させる恐れがある。
【0007】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、シートを適切に搬送する搬送制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の搬送制御装置は、
モータの回転駆動により循環する循環体と、
前記モータの回転駆動量を計数する計数手段と、
前記循環体に設けられシートを保持する保持部材と、
前記保持部材の位置を検出する検出手段と、
前記保持部材が前記検出手段により検出された時点から、前記シートが搬送される待機位置に前記保持部材が到達した時点までの前記回転駆動量と、前記検出手段の位置から前記シートが搬送される待機位置までの距離から算出される規定回転駆動量とに基づいて、ズレ量を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出されたズレ量に基づいて、前記循環体の循環開始タイミングを補正する補正手段と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明の搬送制御装置によれば、シートを適切に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施の形態に係る搬送制御装置が適用された搬送装置の概略構成を示す正面図である。
【
図2】
図1に示す搬送装置の概略構成を示す平面図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係る搬送制御装置が適用された搬送装置の機能構成図である。
【
図4】本実施の形態に係る搬送装置における保持部材の停止位置のズレの発生を模式的に説明した図である。
【
図5】本実施の形態に係る搬送装置が備える制御部による制御を模式的に説明した説明図である。
【
図6】本実施の形態に係る搬送装置の処理内容を示したフローチャートである。
【
図7】本実施の形態に係る搬送装置において、用紙Pの搬送開始時の用紙保持部材24の位置合わせ処理の処理内容を示したフローチャートである。
【
図8】本実施の形態に係る搬送装置において、用紙Pの搬送停止時の用紙保持部材24の位置合わせ処理の処理内容を示したフローチャートである。
【
図9】本実施の形態に係る搬送装置が備える制御部11による制御を模式的に説明した説明図である。
【
図10A】本実施の形態に係る搬送装置の処理内容を示したフローチャートである。
【
図10B】本実施の形態に係る搬送装置の処理内容を示したフローチャートである。
【
図11】本実施の形態に係る搬送装置における移動量の補正を模式的に説明した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
【0012】
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係る搬送制御装置が適用された搬送装置の概略構成を示す正面図である。
図2は、
図1に示す搬送装置の概略構成を示す平面図であり、
図3は、本発明の実施の形態に係る搬送制御装置が適用された搬送装置の機能構成図である。
【0014】
以下の説明において、
図1の紙面に直交する方向を前後方向とし、紙面表方向を前方とする。また、
図1における紙面の上下左右を上下左右方向とする。上下方向は鉛直方向であり、左右方向および前後方向は、互いに直交し、かつ、いずれも上下方向に直交する方向である。左から右に向かう方向が、用紙の搬送方向である。以下の説明における上流、下流は、用紙の搬送方向における上流、下流を意味する。
【0015】
図1~
図3に示すように、本実施の形態に係る搬送装置1は、第1循環ユニット10Aと、第2循環ユニット20Aと、制御部11とを有している。第2循環ユニット20Aは、前後方向に第1循環ユニット10Aとオーバーラップするように設けられている。前後方向に用紙幅の短いシートを搬送する場合には、第1循環ユニット10Aのみ動作し、前後方向に用紙幅の長いシートを搬送する場合、第1循環ユニット10Aおよび第2循環ユニット20Aの両方が動作する。
【0016】
第1循環ユニット10Aは、2対の搬送ローラ2と、排出センサ4と、斜行検出部5と、ベルト搬送部6A,6Bと、ベルト駆動モータ7とを備える。なお、ベルト搬送部6A,6B等の符号におけるアルファベットの添え字を省略して総括的に表記することがある。
【0017】
搬送ローラ2は、用紙(シートに相当)Pをニップしつつ、ベルト搬送部6A,6Bへ向けて搬送する。2対の搬送ローラ2は、ベルト搬送部6A,6Bの上流側において、用紙Pの搬送方向(左右方向)において互いに離間して配置されている。
図2に示すように、搬送ローラ2は、1本の回転軸2aに取り付けられた2つの単位ローラ16a,16bにより構成されている。
【0018】
排出センサ4は、搬送ローラ2により搬送される用紙Pを検出する。排出センサ4は、左右方向において2対の搬送ローラ2の間に配置されている。排出センサ4は、ベルト搬送部6A,6Bによる用紙Pの搬送を開始させるタイミングの制御のために用いられるものである。
【0019】
斜行検出部5は、ベルト搬送部6A,6Bへ向けて搬送される用紙Pの斜行度合いを検出する。斜行検出部5は、用紙センサ17A,17Bを備える。
【0020】
用紙センサ17A,17Bは、用紙Pの搬送方向(左右方向)において、ベルト搬送部6A,6Bと下流側の搬送ローラ2との間における互いに同じ位置に、前後方向に互いに離間して配置されている。用紙センサ17A,17Bは、前後方向において、それぞれ用紙Pの中央位置から前側、後側に同じ距離だけ離れて配置されている。
【0021】
ベルト搬送部6A,6Bは、搬送ローラ2により搬送されてきた用紙Pを保持して搬送する。ベルト搬送部6A,6Bは、互いに同一の用紙Pを保持して搬送する。ベルト搬送部6A,6Bは、用紙Pの搬送方向(左右方向)において、下流側の搬送ローラ2の下流側の互いに同じ位置に、前後方向に互いに離間して配置されている。ベルト搬送部6A,6Bは、前後方向において、それぞれ用紙Pの中央位置から前側、後側に同じ距離だけ離れて配置されている。
【0022】
ベルト搬送部6は、
図1~
図2に示すように、2本のベルト(循環体に相当)21と、駆動プーリ22と、従動プーリ23と、2つの用紙保持部材(保持部材に相当)24とを備える。
【0023】
2本のベルト21は、用紙保持部材24を保持して移動させる。ベルト21は、駆動プーリ22と従動プーリ23とに掛け渡される環状の歯付ベルトである。2本のベルト21は、前後方向に並列して配置されている。駆動プーリ22の駆動により2本のベルト21が回転(循環)することで、用紙保持部材24が移動する。
【0024】
駆動プーリ22は、ベルト21を回転(循環)させる。駆動プーリ22は、ベルト駆動モータ7により駆動される。駆動プーリ22は、ベルト21と噛み合う歯付プーリである。
【0025】
従動プーリ23は、駆動プーリ22とともに2本のベルト21を支持する。従動プーリ23は、回転するベルト21に従動回転する。従動プーリ23は、駆動プーリ22と同様に、ベルト21と噛み合う歯付プーリである。
【0026】
用紙保持部材24は、搬送ローラ2により搬送されてきた用紙Pを保持する部材である。2つの用紙保持部材24が、ベルト21の半周分だけ互いに離間してベルト21に取り付けられている。
【0027】
ベルト駆動モータ7は、ベルト搬送部6A,6Bを駆動させる。具体的には、ベルト駆動モータ7は、ベルト搬送部6A,6Bの駆動プーリ22を回転させる。これにより、ベルト21が、2本のベルト21が回転(循環)することで、用紙保持部材24が移動する。ベルト駆動モータ7には、エンコーダが内蔵されている。
【0028】
保持部材センサ31は、用紙保持部材24の通過を検出する。
【0029】
第2循環ユニット20Aは、ベルト搬送部106A,106Bと、ベルト駆動モータ107と、とを備える。なお、ベルト搬送部106A,106B等の符号におけるアルファベットの添え字を省略して総括的に表記することがある。
【0030】
ベルト搬送部106A,106Bは、搬送ローラ2により搬送されてきた用紙Pを保持して搬送する。ベルト搬送部106A,106Bは、互いに同一の用紙Pを保持して搬送する。ベルト搬送部106A,106Bは、用紙Pの搬送方向(左右方向)において、下流側の搬送ローラ2の下流側の互いに同じ位置に、前後方向に互いに離間して配置されている。ベルト搬送部106A,106Bは、前後方向において、それぞれ用紙Pの中央位置から前側、後側に同じ距離だけ離れて配置されている。
【0031】
ベルト搬送部106は、
図1~
図2に示すように、2本のベルト(循環体に相当)121と、駆動プーリ122と、従動プーリ123と、2つの用紙保持部材(保持部材に相当)124とを備える。
【0032】
2本のベルト121は、用紙保持部材124を保持して移動させる。ベルト121は、駆動プーリ122と従動プーリ123とに掛け渡される環状の歯付ベルトである。2本のベルト121は、前後方向に並列して配置されている。駆動プーリ122の駆動により2本のベルト121が回転(循環)することで、用紙保持部材124が移動する。
【0033】
駆動プーリ122は、ベルト121を回転(循環)させる。駆動プーリ122は、ベルト駆動モータ107により駆動される。駆動プーリ122は、ベルト121と噛み合う歯付プーリである。
【0034】
従動プーリ123は、駆動プーリ122とともに2本のベルト121を支持する。従動プーリ123は、回転するベルト121に従動回転する。従動プーリ123は、駆動プーリ122と同様に、ベルト121と噛み合う歯付プーリである。
【0035】
用紙保持部材124は、搬送ローラ2により搬送されてきた用紙Pを保持する部材である。2つの用紙保持部材124が、ベルト121の半周分だけ互いに離間してベルト121に取り付けられている。
【0036】
ベルト駆動モータ107は、ベルト搬送部106A,106Bを駆動させる。具体的には、ベルト駆動モータ107は、ベルト搬送部106A,106Bの駆動プーリ122を回転させる。これにより、ベルト121が、2本のベルト121が回転(循環)することで、用紙保持部材124が移動する。ベルト駆動モータ107には、エンコーダが内蔵されている。
【0037】
保持部材センサ131は、用紙保持部材124の通過を検出する。
【0038】
制御部11は、搬送装置1の各部の動作を制御する。制御部11は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
【0039】
具体的には、制御部11は、搬送ローラ2に用紙Pを搬送させ、用紙Pがベルト搬送部6A,6Bの用紙保持部材24に保持されるとベルト搬送部6A,6Bを駆動させて用紙Pを搬送するよう制御する。また、制御部11は、用紙Pがベルト搬送部106A,106Bの用紙保持部材124に保持されるとベルト搬送部106A,106Bを駆動させて用紙Pを搬送するよう制御する。
【0040】
また、制御部11は、算出手段111と、補正手段112とを有している。
【0041】
算出手段111は、用紙保持部材24が保持部材センサ31により検出された時点から、用紙Pが搬送される待機位置に用紙保持部材24が到達した時点までの回転駆動量と、保持部材センサ31の位置からシートが搬送される待機位置までの距離から算出される規定回転駆動量とに基づいて、ズレ量を算出する。
【0042】
補正手段112は、算出手段111により算出されたズレ量に基づいて、ベルト21の循環開始タイミングを補正する。
【0043】
図4は、本実施の形態に係る搬送装置1における保持部材の停止位置のズレの発生を模式的に説明した図である。ベルト搬送部6A,6Bとベルト搬送部106A,106Bとは、同一の構成を有するので、ここでは、ベルト搬送部6A,6Bを例に挙げて説明する。
【0044】
図4に示すように、ベルト21は、用紙保持部材24を保持して矢印A方向に移動させる。用紙保持部材24が保持部材センサ31に検出される位置をホームポジションP1といい、用紙保持部材24が用紙Pを保持する位置を待機位置P2という。ホームポジションP1から待機位置P2までの移動する距離(以下、規定距離という)は定まっているので、この規定距離に相当するエンコーダのパルス数を規定回転駆動量という。
【0045】
制御部11は、予め定めた搬送スケジュールに基づいてベルト搬送部6A,6Bの動作を制御する。このとき、適切に用紙保持部材24が待機位置P2に停止した場合、実線で示した用紙保持部材24の位置で停止するが、ベルト21と、駆動プーリ22との滑りなどの影響により、用紙保持部材24が待機位置P2の手前である停止位置P21や、待機位置P2の後方である停止位置P22で停止する場合がある。
【0046】
このように、用紙保持部材24が停止位置P21に停止した場合、用紙保持部材24に搬送された用紙Pが突き当り、用紙Pの先端に折れが生じるなどの不具合が発生する。また、用紙保持部材24が停止位置P22に停止した場合、搬送された用紙Pを用紙保持部材24が保持できず適切に搬送できない可能性もあった。
【0047】
図5は、本実施の形態に係る搬送装置1が備える制御部11による制御を模式的に説明した説明図である。ここでは、前後方向に用紙幅の短いシートを搬送する場合、すなわち、第1循環ユニット10Aのみ動作する場合の例について説明する。
【0048】
図5に示すように、制御部11の算出手段111は、用紙保持部材24が保持部材センサ31により検出された時点(ホームポジションP1を通過した時点)のおけるベルト駆動モータ7のエンコーダによって生じるパルス数を計測し、内部メモリにセンサ通過パルス数として記憶する。また、算出手段111は、用紙保持部材24が保持部材センサ31通過後に、用紙Pが搬送される待機位置P2に用紙保持部材24が到達した時点におけるベルト駆動モータ7のエンコーダによって生じるパルス数を計測し、内部メモリに待機位置パルス数として記憶する。
【0049】
そして、制御部11の算出手段111は、待機位置パルス数とセンサ通過パルス数との差分と、規定距離に相当するエンコーダのパルス数(規定回転駆動量)とを比較することにより、実際に用紙保持部材24が停止できた位置と、規定された待機位置とのズレ量を算出する。制御部11は、用紙保持部材24が待機位置で用紙が搬送されてくる時に備えてそのまま停止する。
【0050】
補正手段112は、算出手段111により算出されたズレ量に基づいて、ベルト21の循環開始タイミングを補正する。
【0051】
具体的には、補正手段112は、排出センサ4により搬送される用紙Pが検出された時刻と、搬送される用紙Pの搬送速度とに基づいた用紙保持部材24により用紙Pを把持する部位に用紙Pが到着する規定時刻を算出する。このとき、補正手段112は、算出手段111により算出されたズレ量に相当する時間に基づいて、用紙保持部材24により用紙Pを把持する部位に用紙Pが到着する規定時刻を補正し、用紙保持部材24の動作開始時刻として算出する。
【0052】
これにより、用紙保持部材24が停止位置P21に停止した場合(L1位置で停止した場合)、用紙保持部材24の動作開始時刻が早くなるように補正されるので、用紙保持部材24に搬送された用紙Pが突き当ることを防止することができる。また、用紙保持部材24が停止位置P22に停止した場合(L3位置で停止した場合)、用紙保持部材24の動作開始時刻が遅くなるように補正されるので、搬送された用紙Pを確実に用紙保持部材24が保持することができる。
【0053】
図6は、本実施の形態に係る搬送装置1の処理内容を示したフローチャートである。なお、ここでは、前後方向に用紙幅の短いシートを搬送する場合、すなわち、第1循環ユニット10Aのみ動作する場合の処理内容を示している。
【0054】
図6に示すように、ステップS101において、排出センサ4により搬送される用紙Pが検出されると、ステップS103において、補正手段112は、規定時刻を算出する。
【0055】
ステップS105において、制御部11は、搬送される用紙Pが2枚目以降か否かを判定する。
【0056】
ステップS107において、補正手段112は、規定時刻に算出手段111により算出されたズレ量に相当する時間を加算することにより規定時刻を補正し、用紙保持部材24の動作開始時刻として算出する。
【0057】
ステップS109において、動作開始時刻に達したと判定された場合(YES)、ステップS111において、制御部11は、ベルト駆動モータ7の駆動を開始する。
【0058】
ステップS113において、用紙保持部材24が保持部材センサ31により検出されると(YES)、ステップS115において、制御部11の算出手段111は、ベルト駆動モータ7のエンコーダによって生じるパルス数を計測し、内部メモリにセンサ通過パルス数として記憶する。
【0059】
ステップS117において、用紙保持部材24が待機位置に到達すると(YES)、ステップS119において、算出手段111は、ベルト駆動モータ7のエンコーダによって生じるパルス数を計測し、内部メモリに待機位置パルス数として記憶する。
【0060】
ステップS121において、制御部11の算出手段111は、待機位置パルス数とセンサ通過パルス数との差分と、規定距離に相当するエンコーダのパルス数(規定回転駆動量)とを比較することにより、実際に用紙保持部材24が停止できた位置と、規定された待機位置とのズレ量を算出する。
【0061】
また、上述したように、前後方向に用紙幅の短いシートを搬送する場合には、第1循環ユニット10Aのみ動作し、前後方向に用紙幅の長いシートを搬送する場合、第1循環ユニット10Aおよび第2循環ユニット20Aの両方が動作する。
【0062】
そこで、制御部11は、用紙Pの搬送開始時や終了時に、用紙保持部材24が干渉しないように用紙保持部材24の位置合わせの制御を行っている。
【0063】
図7は、本実施の形態に係る搬送装置1において、用紙Pの搬送開始時の用紙保持部材24の位置合わせ処理の処理内容を示したフローチャートである。
【0064】
図7に示すように、ステップS201において、用紙Pの搬送が開始されると(YES)、ステップS203において、搬送される用紙Pの幅方向の長さは規定長以上か否かを判定する。
【0065】
用紙Pの幅方向の長さが規定長以上である場合(ステップS203;YES)、第1循環ユニット10Aおよび第2循環ユニット20Aの両方が動作するので、ステップS205において、制御部11は、用紙保持部材24を待機位置へ移動させる。
【0066】
ステップS207において、制御部11は、用紙保持部材124を待機位置へ移動させる。
【0067】
一方、用紙Pの幅方向の長さが規定長未満である場合(ステップS203;YES)、第1循環ユニット10Aのみ動作するので、ステップS211において、制御部11は、用紙保持部材24を待機位置へ移動させる。
【0068】
ステップS213において、制御部11は、用紙保持部材124をホームポジションへ移動させる。
【0069】
図8は、本実施の形態に係る搬送装置1において、用紙Pの搬送停止時の用紙保持部材24の位置合わせ処理の処理内容を示したフローチャートである。
【0070】
図8に示すように、ステップS301において、用紙Pの搬送が停止されると(YES)、次の搬送動作の準備のために、ステップS303において、制御部11は、用紙保持部材24をホームポジションへ移動させる。
【0071】
そして、次の搬送動作の準備のために、ステップS305において、制御部11は、用紙保持部材124をホームポジションへ移動させる。
【0072】
図9は、本実施の形態に係る搬送装置1が備える制御部11による制御を模式的に説明した説明図である。ここでは、前後方向に用紙幅の長いシートを搬送する場合、すなわち、第1循環ユニット10Aおよび第1循環ユニット10Aが動作する場合の例について説明する。
【0073】
図9に示すように、制御部11の算出手段111は、用紙保持部材24が保持部材センサ31により検出された時点(ホームポジションP1を通過した時点)のおけるベルト駆動モータ7のエンコーダによって生じるパルス数を計測し、内部メモリに第1センサ通過パルス数として記憶する。また、算出手段111は、用紙保持部材24が保持部材センサ31通過後に、用紙Pが搬送される待機位置P2に用紙保持部材24が到達した時点におけるベルト駆動モータ7のエンコーダによって生じるパルス数を計測し、内部メモリに第1待機位置パルス数として記憶する。
【0074】
同様に、制御部11の算出手段111は、用紙保持部材124が保持部材センサ131により検出された時点(ホームポジションP1を通過した時点)のおけるベルト駆動モータ107のエンコーダによって生じるパルス数を計測し、内部メモリに第2センサ通過パルス数として記憶する。また、算出手段111は、用紙保持部材124が保持部材センサ131通過後に、用紙Pが搬送される待機位置P2に用紙保持部材124が到達した時点におけるベルト駆動モータ107のエンコーダによって生じるパルス数を計測し、内部メモリに第2待機位置パルス数として記憶する。
【0075】
そして、制御部11の算出手段111は、第1待機位置パルス数と第1センサ通過パルス数との差分と、規定距離に相当するエンコーダのパルス数(規定回転駆動量)とを比較することにより、実際に用紙保持部材24が停止できた位置と、規定された待機位置との第1ズレ量を算出する。制御部11は、用紙保持部材24が待機位置で用紙が搬送されてくる時に備えてそのまま停止する。
【0076】
同様に、制御部11の算出手段111は、第2待機位置パルス数と第2センサ通過パルス数との差分と、規定距離に相当するエンコーダのパルス数(規定回転駆動量)とを比較することにより、実際に用紙保持部材124が停止できた位置と、規定された待機位置との第2ズレ量を算出する。制御部11は、用紙保持部材124が待機位置で用紙が搬送されてくる時に備えてそのまま停止する。
【0077】
補正手段112は、算出手段111により算出された第1ズレ量に基づいて、ベルト21の循環開始タイミングを補正すると共に、算出手段111により算出された第2ズレ量に基づいて、ベルト121の循環開始タイミングを補正する。
【0078】
具体的には、補正手段112は、排出センサ4により搬送される用紙Pが検出された時刻と、搬送される用紙Pの搬送速度とに基づいた用紙保持部材24により用紙Pを把持する部位に用紙Pが到着する規定時刻を算出する。このとき、補正手段112は、算出手段111により算出された第1ズレ量に相当する時間に基づいて、用紙保持部材24により用紙Pを把持する部位に用紙Pが到着する規定時刻を補正し、用紙保持部材24の動作開始時刻として算出する。
【0079】
また、補正手段112は、排出センサ4により搬送される用紙Pが検出された時刻と、搬送ローラ2により搬送される用紙Pの搬送速度と、用紙保持部材24により搬送される搬送速度とに基づいた、用紙保持部材124により用紙Pを把持する部位に用紙Pが到着する規定時刻を算出する。このとき、補正手段112は、算出手段111により算出された第2ズレ量に相当する時間に基づいて、用紙保持部材124により用紙Pを把持する部位に用紙Pが到着する規定時刻を補正し、用紙保持部材124の動作開始時刻として算出する。
【0080】
図10A,10Bは、本実施の形態に係る搬送装置1の処理内容を示したフローチャートである。なお、ここでは、前後方向に用紙幅の長いシートを搬送する場合、すなわち、第1循環ユニット10Aおよび第2循環ユニット20Aが動作する場合の処理内容を示している。
【0081】
図10Aに示すように、ステップS401において、用紙姿勢補助動作が開始され(YES)、ステップS403において、用紙保持部材24が保持部材センサ31により検出されると(YES)、ステップS405において、制御部11の算出手段111は、ベルト駆動モータ7のエンコーダによって生じるパルス数を計測し、内部メモリに、現在のシステム時刻と、第1センサ通過パルス数とを記憶する。
【0082】
ステップS407において、制御部11の算出手段111は、用紙保持部材24の待機位置停止時刻を算出する。
【0083】
ステップS409において、排出センサ4により搬送される用紙Pが検出されると、ステップS411において、補正手段112は、用紙保持部材24により用紙Pを把持する部位に用紙Pが到着する規定時刻を算出する。
【0084】
ステップS413において、規定時刻に達したと判定された場合(YES)、ステップS415において、制御部11は、用紙保持部材24の動作を停止し、算出手段111は、ベルト駆動モータ7のエンコーダによって生じるパルス数を計測し、内部メモリに第1待機位置パルス数として記憶する。
【0085】
ステップS417において、制御部11の算出手段111は、第1待機位置パルス数と第1センサ通過パルス数との差分と、規定距離に相当するエンコーダのパルス数(規定回転駆動量)とを比較することにより、実際に用紙保持部材24が停止できた位置と、規定された待機位置との第1ズレ量を算出する。
【0086】
ステップS419において、制御部11は、用紙保持部材24により用紙Pを把持する部位に用紙Pが到着する規定時刻に達すると(YES)、ステップS421において、補正手段112は、規定時刻に算出手段111により算出された第1ズレ量に相当する時間を加算することにより規定時刻を補正し、用紙保持部材24の動作開始時刻として算出する。
【0087】
ステップS423において、待機位置に用紙保持部材24が到達すると(YES)、ステップS425において、制御部11は、ベルト駆動モータ7の駆動を開始する。
【0088】
ステップS427において、用紙保持部材124が保持部材センサ131により検出されると(YES)、ステップS429において、制御部11の算出手段111は、ベルト駆動モータ107のエンコーダによって生じるパルス数を計測し、内部メモリに、現在のシステム時刻と、第2センサ通過パルス数として記憶する。
【0089】
ステップS431において、制御部11の算出手段111は、用紙保持部材124の待機位置停止時刻を算出する。
【0090】
ステップS433において、制御部11は、用紙保持部材124により用紙Pを把持する部位に用紙Pが到着する規定時刻に達すると(YES)、ステップS435において、制御部11は、用紙保持部材24の動作を停止し、算出手段111は、ベルト駆動モータ107のエンコーダによって生じるパルス数を計測し、内部メモリに第2待機位置パルス数として記憶する。
【0091】
ステップS437において、制御部11の算出手段111は、第2待機位置パルス数と第2センサ通過パルス数との差分と、規定距離に相当するエンコーダのパルス数(規定回転駆動量)とを比較することにより、実際に用紙保持部材124が停止できた位置と、規定された待機位置との第2ズレ量を算出する。
【0092】
ステップS439において、制御部11の算出手段111は、用紙保持部材24と用紙保持部材124との受け渡し位置補正量を算出する。
【0093】
そして、ステップS441において、受け渡し時刻に達したと判定された場合(YES)、ステップS443において、制御部11は、ベルト駆動モータ107の駆動を開始する。
【0094】
なお、ベルト21は、経年劣化などによりたるみが生じる場合がある。そのため、駆動プーリ122と、従動プーリ123との距離を変更することで、ベルト21のテンションを調整するようにしてもよい。その際、装置を適切に制御するためには、エンコーダの単位パルス当たりの移動量を補正する必要がある。
【0095】
図11は、本実施の形態に係る搬送装置1における移動量の補正を模式的に説明した説明図である。
図11(a)は、1回目に用紙保持部材が検出されたときの状態を示しており、
図11(b)は、2回目に用紙保持部材が検出されたときの状態を示している。
【0096】
図11(a)に示すように、本実施の形態に係る搬送装置1は、駆動プーリ122と、従動プーリ123との距離を変更し、ベルト21のテンションを調整する距離調整機構41を有している。
【0097】
また、用紙保持部材24は、同一の構成を有する用紙保持部材24Aと用紙保持部材24Bとはベルト21上の距離である間隔規定距離L11だけ間隔を空けて設けられている。
【0098】
制御部11の算出手段111は、
図11(a)に示すように、用紙保持部材24Aが保持部材センサ31により検出された時点におけるベルト駆動モータ7のエンコーダのパルス数を取得し、内部メモリに第1パルス数として記憶する。
【0099】
そして、制御部11の算出手段111は、
図11(b)に示すように用紙保持部材24Bが保持部材センサ31により検出された時点におけるベルト駆動モータ7のエンコーダのパルス数を取得し、内部メモリに第2パルス数として記憶する。
【0100】
制御部11の算出手段111は、間隔規定距離L11を第1パルス数と第2パルス数との差分を除算することにより、単位回転駆動量あたりの移動量を算出する。
【0101】
制御部11は、算出手段111により算出された単位回転駆動量あたりの移動量に基づいて、ベルト搬送部6A,6Bを制御する。具体的には、その後に行われる印刷動作にともなって排出される用紙Pに対する用紙保持部材24を用いた排紙姿勢補助動作の動作制御時に算出した単位回転駆動量あたりの移動量を用いる。
【0102】
これにより、駆動プーリ122および従動プーリ123間の距離を調整する距離調整機構41による間隔変更を補正し、用紙保持部材24の移動量を適切に制御することが可能となる。
【0103】
また、上述した実施の形態では、ベルト搬送部6が2つである構成の搬送装置1について説明した。しかし、ベルト搬送部6が3つ以上の構成でも本発明は適用可能である。複数のベルト搬送部6がそれぞれ独立して駆動されて互いに同一の用紙Pを搬送し、用紙Pの斜行を補正するよう複数のベルト搬送部6のそれぞれによる用紙Pの搬送速度を制御する斜行補正処理を実行するものであればよい。また、斜行補正処理中に検出部により検出された用紙Pの斜行度合いに基づき、複数のベルト搬送部6の少なくともいずれかにおける用紙Pの搬送速度を調整するものであればよい。
【0104】
また、用紙以外のシートを搬送する装置にも本発明は適用可能である。
【0105】
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【0106】
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
【0107】
(付記1)
モータの回転駆動により循環する循環体と、
前記モータの回転駆動量を計数する計数手段と、
前記循環体に設けられシートを保持する保持部材と、
前記保持部材の位置を検出する検出手段と、
前記保持部材が前記検出手段により検出された時点から、前記シートが搬送される待機位置に前記保持部材が到達した時点までの前記回転駆動量と、前記検出手段の位置から前記シートが搬送される待機位置までの距離から算出される規定回転駆動量とに基づいて、ズレ量を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出されたズレ量に基づいて、前記循環体の循環開始タイミングを補正する補正手段と、
を特徴とする搬送制御装置。
【0108】
これにより、例えば、保持部材が待機位置の手前である停止位置に停止した場合、保持部材の動作開始時刻が早くなるように補正されるので、保持部材に搬送されたシートが突き当ることを防止することができる。また、保持部材が待機位置の後方である停止位置に停止した場合、保持部材の動作開始時刻が遅くなるように補正されるので、搬送されたシートを確実に保持部材が保持することができる。このようにシートの停止位置にズレが生じた場合であってもシートを適切に搬送することができる。
【0109】
(付記2)
前記循環体は、前記シートの搬送方向と直交する方向に第1距離だけ間隔を空けて設けられた1対の第1循環体と、前記シートの搬送方向と直交する方向に第1距離より長い第2距離だけ間隔を空けて設けられた1対の第2循環体と、を備えた
ことを特徴とする付記1記載の搬送制御装置。
【0110】
これにより、用紙幅の短いシートを搬送する場合には第1循環体のみ動作し、用紙幅の長いシートを搬送する場合には第1循環体および第2循環体の両方が動作するように制御することができるので、用紙幅の短いシートおよび用紙幅の長いシートの両方を適切に保持部材が保持して搬送することができる。
【0111】
(付記3)
前記シートの搬送開始時に前記検出手段により検出されるホームポジションに前記保持部材を移動させ、
前記シートの搬送終了時に前記待機位置に前記保持部材を移動させるように前記循環体を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする付記1記載の搬送制御装置。
【0112】
これにより、シートの搬送開始時や終了時に、保持部材の位置合わせを行うことにより、保持部材が干渉することを防止することができる。
【0113】
(付記4)
1以上の前記保持部材を有し、
前記算出手段は、前記保持部材が前記検出手段により検出された時点から、次に前記保持部材が前記検出手段により検出された時点までの前記回転駆動量と、前記保持部材間の前記循環体上の距離である間隔規定距離とに基づいて、単位回転駆動量あたりの移動量を算出し、
前記単位回転駆動量あたりの移動量に基づいて、前記循環体を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする付記1記載の搬送制御装置。
【0114】
循環体に経年劣化などによりたるみが生じた場合であっても、単位回転駆動量あたりの移動量を適切な値に補正することができるので、適切にシートを搬送することができる。
【符号の説明】
【0115】
1 搬送装置
2 搬送ローラ
4 排出センサ
5 斜行検出部
6 ベルト搬送部
6A ベルト搬送部
6B ベルト搬送部
7 ベルト駆動モータ
10A 第1循環ユニット
11 制御部
20A 第2循環ユニット
21 ベルト
22 駆動プーリ
23 従動プーリ
24 用紙保持部材
24A 用紙保持部材
24B 用紙保持部材
31 保持部材センサ
41 距離調整機構
106 ベルト搬送部
106A ベルト搬送部
106B ベルト搬送部
107 ベルト駆動モータ
111 算出手段
112 補正手段
121 ベルト
122 駆動プーリ
123 従動プーリ
124 用紙保持部材
124 用紙保持部材
131 保持部材センサ