(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025040731
(43)【公開日】2025-03-25
(54)【発明の名称】案内装置、案内方法、案内プログラム、案内システム
(51)【国際特許分類】
G07B 15/00 20110101AFI20250317BHJP
G07C 9/27 20200101ALI20250317BHJP
G07C 9/29 20200101ALI20250317BHJP
G07C 9/25 20200101ALI20250317BHJP
【FI】
G07B15/00 M
G07C9/27
G07C9/29
G07C9/25
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023147710
(22)【出願日】2023-09-12
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】吉田 龍河
【テーマコード(参考)】
3E127
3E138
【Fターム(参考)】
3E127AA02
3E127CA02
3E127DA07
3E127DA19
3E127DA22
3E127DA31
3E127FA03
3E127FA17
3E127FA43
3E127FB04
3E127FB08
3E138AA01
3E138JA03
3E138JB12
3E138JB16
3E138JC13
3E138JC14
3E138JD01
(57)【要約】
【課題】混雑の発生を回避しながら、施設のセキュリティを向上しつつ、ユーザを案内することができる、案内装置、案内方法、案内プログラム、案内システムを提供する。
【解決手段】案内装置は、ユーザの個人識別情報と、ユーザが車いすユーザであるか否かを少なくとも示すユーザ情報とを対応付けて案内装置に登録する登録部と、改札において取得された個人識別情報に基づいて、改札を通過したユーザが車いすユーザであるか否かを判断する判断部と、電車の車体に設置された少なくとも2台のカメラによって取得された画像に基づいて、電車とホームとの間の隙間の幅及び電車の床面とホームの面との高さの差を推定する推定部と、改札を通過したユーザが車いすユーザである場合に、隙間の幅及び高さの差に基づいて、電車の床面とホームの面との間に架け渡されるようにスロープを制御する指令を出力するスロープ制御指令部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方方向に進行可能な複数の通路の一の前記通路と他の2以上の前記通路とを接続する複数の接続部における、前記通路の入口に設置された自動ドアの開閉を制御する開閉制御部と、
ユーザの登録用生体情報と前記ユーザの識別情報とを対応付けて記憶部に格納する登録部と、
前記ユーザの前記識別情報を記録する視認可能なコードシンボルを生成するコードシンボル生成部と、
前記ユーザが前記接続部に近づいた場合に、前記ユーザの認証用生体情報と前記登録用生体情報とを照合することによる生体認証を行う認証部と、
を備え、
前記登録部は、前記コードシンボルを撮影することにより前記識別情報を取得したユーザ端末から、前記識別情報と前記ユーザの行き先情報とを受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納し、
前記開閉制御部は、前記認証部による生体認証が成功した場合に、前記行き先情報に基づいて、前記ユーザの行き先の前記自動ドアを開くための制御信号を出力する、
案内装置。
【請求項2】
前記登録部は、
前記ユーザの登録用身体画像から前記登録用生体情報を取得し、
前記登録用身体画像を撮像する施設端末から、前記登録用身体画像とともに前記ユーザの行き先情報を受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納する、
請求項1に記載の案内装置。
【請求項3】
前記登録部は、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とに対応付けて、さらに前記行き先に前記ユーザが着く予約日時を前記記憶部に格納し、
前記予約日時の所定時間前になったら、前記ユーザ端末に、前記予約日時の所定時間前である旨の通知を行う指示を送信する通知部を備える、
請求項1に記載の案内装置。
【請求項4】
複数の前記通路は、複数の階に分かれて配置され、一の行き先へ向かう一の階の通路が、当該行き先と同じ行き先へ向かう他の階の通路へと直接に接続されており、
前記一の階の通路と前記他の階の通路とが接続される通路部分は傾斜している、
請求項1に記載の案内装置。
【請求項5】
前記通路は、動く歩道である、
請求項1に記載の案内装置。
【請求項6】
コンピュータが、
一方方向に進行可能な複数の通路の一の前記通路と他の2以上の前記通路とを接続する複数の接続部における、前記通路の入口に設置された自動ドアの開閉を制御し、
ユーザの登録用生体情報と前記ユーザの識別情報とを対応付けて記憶部に格納し、
前記ユーザの前記識別情報を記録する視認可能なコードシンボルを生成し、
前記コードシンボルを撮影することにより前記識別情報を取得したユーザ端末から、前記識別情報と前記ユーザの行き先情報とを受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納し、
前記ユーザが前記接続部に近づいた場合に、前記ユーザの認証用生体情報と前記登録用生体情報とを照合することによる生体認証を行い、
前記生体認証が成功した場合に、前記行き先情報に基づいて、前記ユーザの行き先の前記自動ドアを開くための制御信号を出力する、
案内方法。
【請求項7】
前記コンピュータが、
前記ユーザの登録用身体画像から前記登録用生体情報を取得し、
前記登録用身体画像を撮像する施設端末から、前記登録用身体画像とともに前記ユーザの行き先情報を受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納する、
請求項6に記載の案内方法。
【請求項8】
コンピュータに、
一方方向に進行可能な複数の通路の一の前記通路と他の2以上の前記通路とを接続する複数の接続部における、前記通路の入口に設置された自動ドアの開閉を制御する処理と、
ユーザの登録用生体情報と前記ユーザの識別情報とを対応付けて記憶部に格納する処理と、
前記ユーザの前記識別情報を記録する視認可能なコードシンボルを生成する処理と、
前記コードシンボルを撮影することにより前記識別情報を取得したユーザ端末から、前記識別情報と前記ユーザの行き先情報とを受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納する処理と、
前記ユーザが前記接続部に近づいた場合に、前記ユーザの認証用生体情報と前記登録用生体情報とを照合することによる生体認証を行う処理と、
前記生体認証が成功した場合に、前記行き先情報に基づいて、前記ユーザの行き先の前記自動ドアを開くための制御信号を出力する処理と、
を実行させる、
案内プログラム。
【請求項9】
前記コンピュータに、
前記ユーザの登録用身体画像から前記登録用生体情報を取得する処理と、
前記登録用身体画像を撮像する施設端末から、前記登録用身体画像とともに前記ユーザの行き先情報を受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納する処理と、
を実行させる、請求項8に記載の案内プログラム。
【請求項10】
一方方向に進行可能な複数の通路と、一の前記通路と他の2以上の前記通路とを接続する複数の接続部と、前記通路の入口に設置された自動ドアと、を備える施設のユーザが所持するユーザ端末と、複数の前記自動ドアをそれぞれ開閉する複数の施設端末と、前記施設端末及び前記ユーザ端末と通信可能な案内装置と、を備え、
前記案内装置は、
前記自動ドアの開閉を制御する開閉制御部と、
ユーザの登録用生体情報と前記ユーザの識別情報とを対応付けて記憶部に格納する登録部と、
前記ユーザの前記識別情報を記録する視認可能なコードシンボルを生成するコードシンボル生成部と、
前記ユーザが前記接続部に近づいた場合に、前記ユーザの認証用生体情報と前記登録用生体情報とを照合することによる生体認証を行う認証部と、
を備え、
前記登録部は、前記コードシンボルを撮影することにより前記識別情報を取得したユーザ端末から、前記識別情報と前記ユーザの行き先情報とを受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納し、
前記開閉制御部は、前記認証部による生体認証が成功した場合に、前記行き先情報に基づいて、前記ユーザの行き先の前記自動ドアを開くための制御信号を出力する、
案内システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、案内装置、案内方法、案内プログラム、案内システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ビルや商業施設等の施設におけるセキュリティを強化するため、ゲートを設け、当該ゲートにおいて顔認証を行う技術が開発されている。しかし、顔認証により本人確認が行われた場合にゲートを開くとすると、当該施設を利用するユーザに、ゲート前において足止めをされている印象を与える可能性がある。特許文献1には、複数のスライドシャッタを並べてなる、2つの方向につながるゲートを設け、当該ゲート前において顔認証を行うとともに、ユーザが進むべき方向にスライドシャッタを開くことにより、当該ゲートがユーザを誘導することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、統合リゾート施設等では、ユーザの顔情報を予め施設のサーバ等に登録しておき、その後、ユーザが行き先を当該サーバに登録する場合もあり、そのような場合には、行き先を登録するための施設端末に行列が発生してしまう可能性がある。
【0005】
本開示の目的は、混雑の発生を回避しながら、施設のセキュリティを向上しつつ、ユーザを案内することができる、案内装置、案内方法、案内プログラム、案内システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る案内装置は、一方方向に進行可能な複数の通路の一の前記通路と他の2以上の前記通路とを接続する複数の接続部における、前記通路の入口に設置された自動ドアの開閉を制御する開閉制御部と、ユーザの登録用生体情報と前記ユーザの識別情報とを対応付けて記憶部に格納する登録部と、前記ユーザの前記識別情報を記録する視認可能なコードシンボルを生成するコードシンボル生成部と、前記ユーザが前記接続部に近づいた場合に、前記ユーザの認証用生体情報と前記登録用生体情報とを照合することによる生体認証を行う認証部と、を備え、前記登録部は、前記コードシンボルを撮影することにより前記識別情報を取得したユーザ端末から、前記識別情報と前記ユーザの行き先情報とを受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納し、前記開閉制御部は、前記認証部による生体認証が成功した場合に、前記行き先情報に基づいて、前記ユーザの行き先の前記自動ドアを開くための制御信号を出力する。
【0007】
本開示に係る案内方法は、コンピュータが、一方方向に進行可能な複数の通路の一の前記通路と他の2以上の前記通路とを接続する複数の接続部における、前記通路の入口に設置された自動ドアの開閉を制御し、ユーザの登録用生体情報と前記ユーザの識別情報とを対応付けて記憶部に格納し、前記ユーザの前記識別情報を記録する視認可能なコードシンボルを生成し、前記コードシンボルを撮影することにより前記識別情報を取得したユーザ端末から、前記識別情報と前記ユーザの行き先情報とを受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納し、前記ユーザが前記接続部に近づいた場合に、前記ユーザの認証用生体情報と前記登録用生体情報とを照合することによる生体認証を行い、前記生体認証が成功した場合に、前記行き先情報に基づいて、前記ユーザの行き先の前記自動ドアを開くための制御信号を出力する方法である。
【0008】
本開示に係る案内プログラムは、コンピュータに、一方方向に進行可能な複数の通路の一の前記通路と他の2以上の前記通路とを接続する複数の接続部における、前記通路の入口に設置された自動ドアの開閉を制御する処理と、ユーザの登録用生体情報と前記ユーザの識別情報とを対応付けて記憶部に格納する処理と、前記ユーザの前記識別情報を記録する視認可能なコードシンボルを生成する処理と、前記コードシンボルを撮影することにより前記識別情報を取得したユーザ端末から、前記識別情報と前記ユーザの行き先情報とを受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納する処理と、前記ユーザが前記接続部に近づいた場合に、前記ユーザの認証用生体情報と前記登録用生体情報とを照合することによる生体認証を行う処理と、前記生体認証が成功した場合に、前記行き先情報に基づいて、前記ユーザの行き先の前記自動ドアを開くための制御信号を出力する処理と、を実行させる、プログラムである。
【0009】
本開示に係る案内システムは、一方方向に進行可能な複数の通路と、一の前記通路と他の2以上の前記通路とを接続する複数の接続部と、前記通路の入口に設置された自動ドアと、を備える施設のユーザが所持するユーザ端末と、複数の前記自動ドアをそれぞれ開閉する複数の施設端末と、前記施設端末及び前記ユーザ端末と通信可能な案内装置と、を備え、前記案内装置は、前記自動ドアの開閉を制御する開閉制御部と、ユーザの登録用生体情報と前記ユーザの識別情報とを対応付けて記憶部に格納する登録部と、前記ユーザの前記識別情報を記録する視認可能なコードシンボルを生成するコードシンボル生成部と、前記ユーザが前記接続部に近づいた場合に、前記ユーザの認証用生体情報と前記登録用生体情報とを照合することによる生体認証を行う認証部と、を備え、前記登録部は、前記コードシンボルを撮影することにより前記識別情報を取得したユーザ端末から、前記識別情報と前記ユーザの行き先情報とを受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納し、前記開閉制御部は、前記認証部による生体認証が成功した場合に、前記行き先情報に基づいて、前記ユーザの行き先の前記自動ドアを開くための制御信号を出力する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、混雑の発生を回避しながら、施設のセキュリティを向上しつつ、ユーザを案内することができる、案内装置、案内方法、案内プログラム、案内システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示に係る案内装置の構成の一例を示す概略的なブロック図である。
【
図2】本開示に係る案内方法の一例を示すフローチャートである。
【
図3】本開示に係る案内システムの構成の一例を示す概略的なブロック図である。
【
図4】本開示に係る施設端末の構成の一例を示す概略的なブロック図である。
【
図5】本開示に係る店舗管理装置の構成の一例を示す概略的なブロック図である。
【
図6】本開示に係るユーザ端末の構成の一例を示す概略的なブロック図である。
【
図7】本開示に係る案内装置の構成の一例を示す概略的なブロック図である。
【
図8】本開示に係る登録情報の一例を示す図である。
【
図9】自動ドアを設けた通路の一例を示す図である。
【
図10】自動ドアを設けた通路の一例を示す図である。
【
図11】本開示に係る空中通路の一例を示す概略的な図である。
【
図12】
図11に示す空中通路の1階部分を説明する図である。
【
図13】
図11に示す空中通路の2階部分を説明する図である。
【
図14】本開示に係る空中通路の一例を示す概略的な図である。
【
図15】本開示に係る空中通路の一例を示す概略的な図である。
【
図16】本開示に係る空中通路の一例を示す概略的な図である。
【
図17】本開示に係る空中通路の接続部を示す概略的な図である。
【
図18】本開示に係る案内方法の他の一例を示すフローチャートである。
【
図19】本開示に係る案内方法の他の一例を示すフローチャートである。
【
図20】本開示に係る案内方法の他の一例を示すフローチャートである。
【
図21】本開示に係る案内方法の他の一例を示すフローチャートである。
【
図22】本開示に係る案内方法の他の一例を示すフローチャートである。
【
図23】本開示に係るコンピュータの構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1
以下、
図1を参照しながら、本開示に係る案内装置10の構成の一例を説明する。案内装置10は、統合リゾート施設等の施設の通路に設けられた自動ドアの開閉を生体認証の認証結果に基づいて制御することにより、ユーザを行き先へ案内する。具体的には、当該施設は、一方方向に進行可能な複数の通路と、一の通路と他の2以上の通路とを接続する複数の接続部と、当該接続部において通路の入口に設置された自動ドアとを備える。案内装置10は、登録部11、コード生成部12、認証部13、開閉制御部14を備える。
【0013】
登録部11は、ユーザの登録用生体情報と、ユーザの識別情報とを対応付けて案内装置10の記憶部(不図示)に格納する。また、登録部11は、ユーザ端末から、ユーザの識別情報とユーザの行き先情報とを受信した場合に、登録用生体情報と識別情報と対応付けて行き先情報を記憶部に格納する。ここで、ユーザの登録用生体情報は、ユーザの身体を撮影して生成された身体画像から取得される。撮影対象となるユーザの身体は、ユーザの身体の少なくとも一部であり、例えば、ユーザの顔、指、目、耳、又は手のひらである。
【0014】
コード生成部12は、コードシンボル生成部とも呼ばれる。コード生成部12は、識別情報を記録する視認可能なコードシンボルを生成する。具体的には、コード生成部12は、少なくとも当該識別情報を含む埋込情報を生成する。そして、コード生成部12は、当該埋込情報に基づいて視認可能なコードシンボルを生成する。
また、案内装置10の表示部(不図示)によって、コード生成部12が生成したコードシンボルが表示される。また、コード生成部12は、プリンタを備え、生成したコードシンボルを、例えば、紙やプラスチック等に印字してもよい。なお、当該コードシンボルは、当該施設の施設端末に送信されて、当該施設端末の表示部に表示されてもよい。また、当該施設端末において、コードシンボルが例えば、紙やプラスチック等に印字されてもよい。
【0015】
本開示において、コードシンボルは、視認可能な情報コードであり、バーコード、QRコード(登録商標)等の2次元コード、又はカメレオンコード(登録商標)等のカラーバーコードであってよい。また、本開示において、コードシンボルは、コードシンボルの情報に基づいて印刷又は表示される。ここで、コードシンボルの情報は、例えば、所定の個数の数字、所定の個数の英数字、所定の個数の漢字、若しくはこれらの組み合わせが一列に並んだもの、又はバイナリ形式の情報である。
【0016】
ユーザ端末は、当該コードシンボルを撮影し、撮影したコードシンボルから識別情報を取得する。
【0017】
認証部13は、ユーザの認証用生体情報と、記憶部に記憶されている登録用生体情報と、を照合することによる生体認証を行う。ユーザの認証用生体情報の取得方法は、上述の登録用生体情報と同様である。
【0018】
開閉制御部14は、施設に備えられた自動ドアの開閉を制御する。具体的には、認証部13による生体認証が成功した場合に、記憶部に記憶されている行き先情報に基づいて、ユーザの行き先の自動ドアを開くための制御信号を出力する。
【0019】
図2は、本開示に係る認証方法の一例を示すフローチャートである。まず、登録部11が、ユーザの登録用生体情報と、ユーザの識別情報とを対応付けて案内装置10の記憶部に格納する(ステップS11)。次に、コード生成部12が、ユーザの識別情報を記録する視認可能なコードシンボルを生成する(ステップS12)。次に、当該コードシンボルを撮影することにより識別情報を取得したユーザ端末から、当該識別情報と行き先情報とを受信した場合に、登録部11が、当該行き先情報を、識別情報及び登録用生体情報と対応付けて記憶部に格納する(ステップS13)。次に、認証部13が、ユーザの認証用生体情報と、記憶部に記憶されている登録用生体情報と、を照合することによる生体認証を行う(ステップS14)。ステップS14において生体認証が成功した場合、開閉制御部14が、記憶部に記憶されている行き先情報に基づいて、ユーザの行き先の自動ドアを開くための制御信号を出力し(ステップS15)、本処理を終了する。
【0020】
本開示に係る案内装置10では、ユーザの登録用生体情報を登録する際に、案内装置10の記憶部に、識別情報と当該登録用生体情報とが対応付けられて格納され、当該識別情報を記録するコードシンボルが生成される。そのため、ユーザは、ユーザ端末を用いて当該コードシンボルを撮影し、当該コードシンボルから識別情報を取得することができる。そのため、ユーザは、ユーザ端末を用いて、当該識別情報とともに行き先情報を案内装置10に送信することにより、所望する行き先の行き先情報を案内装置10に登録することができる。そのため、ユーザは、施設端末を用いずに行き先情報を登録することができ、施設端末の前に行列が発生することを回避することができる。したがって、混雑の発生を回避しながら、施設のセキュリティを向上しつつ、ユーザを案内することができる。
【0021】
実施の形態2
次に、本開示に係る案内システム100の構成の一例を説明する。案内システム100は、統合リゾート施設等の施設の通路に設けられた自動ドアの開閉を生体認証の認証結果に基づいて制御することにより、ユーザを行き先へ案内する。ここで、施設の通路とは、例えば、当該施設が複数のビル等を含む場合、複数のビルを繋ぐ通路であり、空中通路又は空中回廊であってもよい。また、当該通路は、壁面の少なくとも一部がガラス等、外部を視認可能な部材で形成されていてもよい。これにより、空中通路又は空中回廊を通行するユーザは、外の景色を楽しむことができる。具体的には、当該施設は、一方方向に進行可能な複数の通路と、一の通路と他の2以上の通路とを接続する複数の接続部と、当該接続部において通路の入口に設置された自動ドアとを備える。本開示に係る施設の通路の詳細については後述する。また、自動ドアは、自動ゲートであってもよい。また、自動ドアは、スライド式、回転式の何れであってもよい。以下、ユーザUの生体情報として、ユーザUの顔情報を用いる場合を例に挙げて説明する。
【0022】
案内システム100は、
図3に示すように、施設端末200_1~200_n(nは、1以上の整数)、店舗管理装置300_1~300_m(mは、1以上の整数)、ユーザ端末400、案内装置500を備える。以下、施設端末200_1~200_nを特に区別しない場合、単に、施設端末200と称する。同様に、店舗管理装置300_1~300_mを特に区別しない場合、単に、店舗管理装置300と称する。施設端末200、店舗管理装置300、ユーザ端末400は、ネットワークNを介して、案内装置500と通信可能となっている。
【0023】
施設端末200_1~200_nは、各自動ドアA1~Anの前に設けられる。なお、施設端末200は、カメラ210-1~210-nを備える。以下、カメラ210-1~210-nを特に区別しない場合、単に、カメラ210と称する。また、自動ドアA1~Anを特に区別しない場合、単に、自動ドアAと称する。なお、施設端末200は、複数の自動ドアAに対して1つ設けられてもよい。
【0024】
店舗管理装置300は、当該店舗管理装置300が備えられた店舗の予約及び決済等を管理する。
【0025】
ユーザ端末400は、ユーザUが所有する端末であって、モバイル端末、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等である。
【0026】
図4に、施設端末200の構成の一例を示す。施設端末200は、カメラ210、記憶部220、メモリ230、通信部240、出力部250、制御部260を備える。
【0027】
カメラ210は、制御部260の制御に応じて撮影を行う。カメラ210は、制御部260の制御に応じて、自動ドアAに近づいたユーザUの顔を撮影する。
【0028】
記憶部220は、施設端末200の各機能を実現するためのプログラム221が格納される記憶装置である。メモリ230は、RAM等の揮発性記憶装置であり、制御部260の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。通信部240は、ネットワークNとの通信インターフェースである。
【0029】
出力部250は、制御部260の情報処理結果を出力する。例えば出力部250は、表示部251と、音声出力部252とを有する。表示部251は、制御部260の情報処理結果を表示する表示装置である。なお、施設端末200は、入力を受け付ける入力部(不図示)を備えてよく、表示部251及び入力部は、タッチパネルのように一体的に構成されていてもよい。音声出力部252は、スピーカ(不図示)を含み、制御部260の情報処理結果を音声出力する。表示部251は、例えば、自動ドアAの付近に備えられる電光掲示板であってもよい。また、音声出力部252は、例えば、自動ドアAの付近に備えられるスピーカであってもよい。
【0030】
制御部260は、施設端末200の各構成要素を制御するプロセッサつまり制御装置である。制御部260は、記憶部220からプログラム221をメモリ230へ読み込ませ、プログラム221を実行する。これにより、制御部260は、画像取得部261、登録情報取得部262、自動ドア開閉部263、出力制御部264の機能を実現する。
【0031】
画像取得部261は、カメラ210を制御し、ユーザUの顔を撮影して、少なくとも当該ユーザUの顔領域を含む認証用顔画像を生成させる。そして、画像取得部261は、カメラ210から認証用顔画像を取得する。
画像取得部261は、認証用顔画像を通信部240に供給し、通信部240に、認証用顔画像を案内装置500へ送信させる。
また、画像取得部261は、カメラ210を制御し、ユーザUの顔を撮影して、少なくとも当該ユーザUの顔領域を含む登録用顔画像を生成させてもよい。そして、画像取得部261は、登録用顔画像を通信部240に供給し、通信部240に、登録用顔画像を案内装置500へ送信させてもよい。
なお、登録用顔画像は、ユーザ端末400において撮影されて、当該ユーザ端末400から案内装置500へ送信されてもよい。また、登録用顔画像は、当該駅の内外に設置された登録端末(不図示)において撮影されて、当該登録端末から案内装置500へ送信されてもよい。
【0032】
登録情報取得部262は、ユーザUのユーザ情報を取得する。ここで、ユーザUのユーザ情報とは、当該ユーザUの氏名、住所、電話番号、決済に必要な情報、決済情報、行き先情報、予約日時等である。また、決済に必要な情報とは、決済に用いるカードの番号、有効期限等である。また、決済情報とは、ユーザUが購入した商品又はサービスの名称、当該商品又はサービスの金額、購入日時等である。また、行き先情報とは、当該ユーザUが所望する行き先の名称及び住所等を示す情報である。また、予約日時とは、ユーザUが、当愛行き先に着く日時である。
ユーザ情報は、施設端末200の入力部(不図示)をユーザUが操作することにより施設端末200へ入力されてもよい。登録情報取得部262は、カードリーダを備え、例えば、免許証やクレジットカードを読み取ることにより、ユーザUのユーザ情報を取得してもよい。そして、登録情報取得部262は、ユーザUのユーザ情報を通信部240に供給し、通信部240にユーザ情報を案内装置500へ送信させる。
なお、ユーザ情報は、ユーザ端末400から案内装置500へ送信されてもよい。また、ユーザ情報は、当該駅の内外に設置された登録端末から案内装置500へ送信されてもよい。
【0033】
自動ドア開閉部263は、施設端末200においてユーザUの顔認証が成功した場合に、当該ユーザUの行き先の自動ドアを開く。
【0034】
出力制御部264は、出力部250を制御し、出力部250に情報処理結果を出力させて、ユーザUに情報処理結果を報知する。
例えば、出力制御部264は、案内装置500からコードシンボルを受信した場合に、出力部250の表示部251に、当該コードシンボルを表示させる。また、出力制御部264は、案内装置500から出力指示(後述)を受信した場合に、出力部250に、例えば、「こちらへどうぞ」等の通知を出力させる。
また、出力制御部264は、出力部250に顔認証の結果を出力させて、ユーザUに顔認証の結果を報知する。
【0035】
図5に、店舗管理装置300の構成の一例を示す。店舗管理装置300は、記憶部310、メモリ320、通信部330、出力部340、制御部350を備える。
【0036】
記憶部310は、店舗管理装置300の各機能を実現するためのプログラム311が格納される記憶装置である。また、記憶部310は、当該店舗の予約情報312を記憶する。メモリ320は、RAM等の揮発性記憶装置であり、制御部350の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。通信部330は、ネットワークNとの通信インターフェースである。
【0037】
出力部340は、制御部350の情報処理結果を出力する。例えば出力部340は、表示部341と、音声出力部342とを有する。表示部341は、制御部350の情報処理結果を表示する表示装置である。音声出力部342は、スピーカ(不図示)を含み、制御部350の情報処理結果を音声出力する。
【0038】
制御部350は、店舗管理装置300の各構成要素を制御するプロセッサつまり制御装置である。制御部350は、記憶部310からプログラム311をメモリ320へ読み込ませ、プログラム311を実行する。これにより、制御部350は、予約受付部351、決済部352、出力制御部353の機能を実現する。
【0039】
予約受付部351は、ユーザ端末400からのユーザの識別情報とともに予約を受け付け、識別情報と対応付けて予約内容を予約情報312として記憶部310に格納する。予約内容には、ユーザUの予約したメニュー名、サービス名、予約日時等を含む。また、予約受付部351は、当該予約内容を識別情報と対応付けて通信部330に供給し、案内装置500へ送信させてもよい。
【0040】
決済部352は、当該店舗を利用したユーザUの決済を行う。具体的には、決済部352は、当該ユーザUの識別情報に基づいて、案内装置500から決済に必要な情報を取得し、決済を行う。また、決済部352は、ユーザUの決済情報を識別情報と対応付けて通信部330に供給し、案内装置500へ送信させてもよい。
【0041】
出力制御部353は、出力部340を制御し、出力部340に情報処理結果を出力させる。
【0042】
図6に、ユーザ端末400の構成の一例を示す。ユーザ端末400は、カメラ410、記憶部420、メモリ430、通信部440、出力部450、制御部460を備える。
【0043】
記憶部420は、ユーザ端末400の各機能を実現するためのプログラム421が格納される記憶装置である。また、記憶部420は、後述するコードシンボルから取得された識別情報422を記憶する。メモリ430は、RAM等の揮発性記憶装置であり、制御部460の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。通信部440は、ネットワークNとの通信インターフェースである。
【0044】
出力部450は、制御部460の情報処理結果を出力する。例えば出力部450は、表示部451と、音声出力部452とを有する。表示部451は、制御部460の情報処理結果を表示する表示装置である。なお、ユーザ端末400は、入力を受け付ける入力部(不図示)を備えてよく、表示部451及び入力部は、タッチパネルのように一体的に構成されていてもよい。音声出力部452は、スピーカ(不図示)を含み、制御部460の情報処理結果を音声出力する。
【0045】
制御部460は、ユーザ端末400の各構成要素を制御するプロセッサつまり制御装置である。制御部460は、記憶部420からプログラム421をメモリ430へ読み込ませ、プログラム421を実行する。これにより、制御部460は、識別情報取得部461、予約部462、出力制御部463の機能を実現する。
【0046】
識別情報取得部461は、カメラ410を制御し、施設端末200によって提示されたコードシンボルを撮影して、コードシンボル画像を生成させる。そして、識別情報取得部461は、コードシンボル画像から識別情報422を取得する。
【0047】
予約部462は、通信部440に、店舗を予約するためのサイトへアクセスさせ、当該店舗の店舗管理装置300へ識別情報422とともに予約内容を送信させる。また、予約部462は、通信部440に、予約内容に含まれる当該店舗の名称及び住所を、ユーザUの行き先情報として識別情報422とともに案内装置500へ送信させる。また、予約部462は、通信部440に、当該店舗の名称及び住所に加えて、予約内容に含まれる予約日時を、識別情報422とともに案内装置500へ送信させてもよい。
【0048】
出力制御部463は、出力部450を制御し、出力部450に情報処理結果を出力させて、ユーザUに情報処理結果を報知する。
例えば、出力制御部463は、案内装置500から通知指示(後述)を受信した場合に、出力部450を制御し、予約日時の所定時間前である旨の通知を出力させる。
【0049】
図7に、案内装置500の構成の一例を示す。案内装置500は、記憶部510、メモリ520、通信部530、制御部540を備える。
【0050】
記憶部510は、案内装置500の各機能を実現するためのプログラム511が格納される記憶装置である。メモリ520は、RAM等の揮発性記憶装置であり、制御部540の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。通信部530は、ネットワークNとの通信インターフェースである。
【0051】
記憶部510は、登録情報512を記憶する。
図8に、登録情報512の一例を示す。
図8に示すように、登録情報512は、ユーザUの識別情報422であるユーザID512Aと、登録用顔情報512Bと、ユーザ情報512Cとが対応付けられた情報である。なお、登録情報512には、登録用顔画像の撮影日時等の管理情報が含まれてもよい。ユーザ情報512Cには、ユーザUの行き先情報、予約日時、決済情報等が含まれる。
【0052】
制御部540は、案内装置500の各構成要素を制御するプロセッサつまり制御装置である。制御部540は、記憶部510からプログラム511をメモリ520へ読み込ませ、プログラム511を実行する。これにより、制御部540は、登録部541、コード生成部542、認証部543、開閉制御部544、通知部545の機能を実現する。
【0053】
登録部541は、登録情報512を記憶部510に登録する。登録部541は、施設端末200、ユーザ端末400、登録端末(不図示)の何れかから登録用顔画像及びユーザ情報を受信した場合に、当該登録用顔画像から登録用顔情報512Bを取得する。次いで、登録部541は、ユーザID512Aと、当該登録用顔情報512Bと、当該ユーザ情報512Cとを対応付けて登録情報512として記憶部510に格納する。一例として、顔情報は、顔画像から抽出された特徴点の集合であってもよい。具体的に、登録部541は、登録用顔画像に含まれる顔領域を検出し、検出した顔領域から特徴点を抽出し、抽出した特徴点の情報を登録用顔情報512Bとする。
また、登録部541は、ユーザUの識別情報422であるユーザID512Aを生成する。また、登録部541は、生成したユーザID512Aをコード生成部542に供給する。なお、施設端末200、ユーザ端末400、登録端末(不図示)の何れかからパスワードが案内装置500に送信されてもよい。この場合、登録部541は、ユーザID512Aとパスワードと登録用顔情報512Bとユーザ情報512Cとを対応付けて、登録情報512として記憶部510に格納してもよい。また、登録部541は、施設端末200、ユーザ端末400、登録端末(不図示)の何れかから登録用顔画像の撮影日時等の管理情報が送信された場合、ユーザID512Aと登録用顔情報512Bとユーザ情報512Cと当該管理情報とを対応付けて、登録情報512として記憶部510に格納してもよい。
【0054】
コード生成部542は、コードシンボル生成部とも呼ばれる。コード生成部542は、識別情報であるユーザID512Aを記録する視認可能なコードシンボルを生成する。コード生成部542は、ユーザID512Aを含む埋込情報を視認可能なコードシンボルに変換する。なお、埋込情報には、ユーザID512Aの他、他の情報が含まれてもよく、例えば、パスワードが含まれてもよい。そして、コード生成部542は、当該埋込情報に基づいて視認可能なコードシンボルを生成する。例えば、コード生成部542は、ユーザID512AをQRコードシンボル(QRコード)に変換する。コードシンボルへの変換は、ユーザID512A及びパスワードを合成した合成情報を、コードシンボルに変換することであってよい。またコードシンボルへの変換は、埋込情報の一部(例えば、パスワード)を親コードシンボルに変換し、親コードシンボルの一部を残りの埋込情報(例えば、ユーザID512A)で置換することで、コードシンボルを生成することであってもよい。なお、コード生成部542は、埋込情報を暗号化した上で、コードシンボルに変換してよい。これにより、セキュリティレベルを向上させることができる。このときコード生成部542は、埋込情報の一部を暗号化し、一部を暗号化しなくてもよい。例えば、コード生成部542は、ユーザID512Aを暗号化してパスワードを暗号化しなくてもよいし、パスワードを暗号化してユーザID512Aを暗号化しなくてもよい。
また、コード生成部542は、通信部440を制御して、当該コードシンボルを施設端末200に送信させる。
【0055】
認証部543は、施設端末200から認証用顔画像を受信した場合に、顔認証を実行する。そして、認証部543は、施設端末200から送信された認証用顔画像から認証用顔情報を取得し、登録用顔情報512Bと認証用顔情報とを照合することにより、顔認証を実行する。認証用顔画像からの認証用顔情報の取得方法は、登録部541における登録用顔画像からの登録用顔情報512Bの取得方法と同様であるため、その説明を省略する。そして、認証部543は、顔情報の一致の有無を通信部530に供給し、通信部530に、当該顔情報の一致の有無を施設端末200へ送信させる。顔情報の一致の有無は、認証の成否に対応する。なお、顔情報が一致する(一致有)とは、一致度が所定値以上である場合をいうものとする。また、認証部543は、認証用顔情報と登録用顔情報512Bとが一致した場合、当該登録用顔情報512Bと対応付けられたユーザID512Aを開閉制御部544に供給する。顔情報の一致の有無は、認証の成否に対応する。
なお、顔認証処理は、他の装置、例えば、施設端末200において行われてもよい。この場合、認証部543は、他の装置で行われる顔認証処理を制御すればよい。
【0056】
開閉制御部544は、施設に備えられた自動ドアの開閉を制御する。具体的には、認証部543による生体認証が成功した場合に、記憶部510の登録情報512に記憶されている行き先情報に基づいて、ユーザUの行き先の自動ドアAを開くための制御信号を出力する。より具体的には、開閉制御部544は、生体認証が成功した場合に認証部543から受け取るユーザID512Aに対応するユーザ情報512CからユーザUの行き先情報を取得する。また、開閉制御部544は、当該行き先情報により示されるユーザUの行き先の自動ドアAを開くための制御信号を生成する。そして、開閉制御部544は、当該制御信号を認証結果とともに通信部530に供給し、通信部530に、当該制御信号及び認証結果を、施設端末200へ送信させる。また、開閉制御部544は、通信部530に、当該行き先情報及び認証結果とともに、例えば「こちらへどうぞ」等の通知を出力させるための出力指示を、施設端末200へ送信させてもよい。
【0057】
通知部545は、登録情報512のユーザ情報512Cに含まれる予約日時の所定時間前になったら、通信部530を制御して、ユーザ端末400へ、当該予約日時の所定時間前である旨の通知を行う通知指示を送信させる。
【0058】
次に、本開示の案内システム100が適用される施設の通路について説明する。
図9及び
図10は、自動ドアを設けた通路の一例を示す。
図9及び
図10に示す通路R1~R4は、いわゆる十字路を形成しており、十字路の交差部(中心部)に至る前に自動ドアA1~A4が配置されている。また、
図9及び
図10に示す例において、通路R1にいるユーザU1の行き先は通路R3であり、通路R14にいるユーザU2の行き先は通路R1であるとする。そして、例えば、
図9及び
図10の上側に示すように、自動ドアA1の前でユーザU1の顔認証が行われ、認証が成功すると、
図9及び
図10の下側に示すように、自動ドアA1及び自動ドアA3が開き、ユーザU1は、通路R3へ向かうことができるようになる。しかし、
図10に示すように、通路R1にいるユーザU1の顔認証が行われている際に、通路R4にいるユーザU2の顔認証が行われ、ユーザU2の顔認証も成功すると、
図10の下側に示すように、自動ドアA4も開いてしまう。この場合、ユーザU1は、通路R3と通路R4のどちらへ進めばよいのか分からなくなってしまう可能性がある。
【0059】
そのため、本開示に係る通路は、例えば
図11に示すように、一方方向に進行可能な複数の通路R11~R40と、当該複数の通路R11~R40を接続する複数の接続部J1~J10と、を備え、全体として十字路となる回廊600(以下、「十字回廊600」と称する)を形成する。ここで、一方方向に進行可能な複数の通路R11~R40は、一方方向に進行する平面エスカレータ(動く歩道)である。
図11に示すブロック矢印は、通路R11~R40の進行方向を示している。また、
図11に示す例において、通路R11~R28は施設の1階に存在する通路であり、通路R29~R40は施設の2階に存在する通路である。また、接続部J1~J10は、当該複数の通路R11~R40の一の通路と他の2以上の通路とを接続する。例えば、接続部J1は、一の通路R11の出口と他の2以上の通路R12、R13の入口とを接続する。そして、各接続部J1~J10における、通路R11~R40の入口に、自動ドアAが設けられている。なお、
図11~
図16では、自動ドアAは省略されている。また、接続部J1~J10は、複数の通路R11~R40の平面エスカレータを接続する踊り場となっている。このように、一方方向に進行可能な複数の通路R11~R40を構成要素とする十字回廊600を形成することにより、
図10で示すような、ユーザU1とユーザU2がすれ違う場面を回避することができる。なお、通路R11~R40を構成する平面エスカレータには、複数のユーザUが横並びで乗ることがないように、一人ずつのスペースを前後1列で等間隔に並べてもよい。これにより、自動ドアの前に大人数のユーザUが来て、案内装置500による案内が不可能になることを避けることができる。
【0060】
また、1階の通路R11~R28と2階の通路R29~R40とは、接続部J1~J10を介さずに、直接接続されている。具体的には、
図12に示す1階の通路R11~R28の2階の通路R29~R40と接続される通路部分P1~P12と、
図13に示す2階の通路R29~R40の1階の通路R11~R28と接続される通路部分P1~P12とが直接接続される。なお、
図12及び
図13において、接続される通路部分を同じ符号で示す。そして、1階の通路R11~R28の2階の通路R29~R40と接続される通路部分P1~P12、及び2階の通路R29~R40の1階の通路R11~R28と接続される通路部分P1~P12は傾斜している。具体的には、1階の通路R11~R28の通路部分P1~P12、及び2階の通路R29~R40の通路部分P1~P12は、傾斜した平面エスカレータであってもよく、階段状のエスカレータであってもよい。また、本開示の複数の通路は、3階以上の複数の階に分かれて配置されてもよい。
【0061】
このような本開示の十字回廊600では、通路R11の入口の前にいるユーザUは、例えば
図14の実線の矢印で示すように、他の3つの方向に進むことができる。同様に、通路R27の入口の前にいるユーザUは、例えば
図15の実線の矢印で示すように、他の3つの方向に進むことができる。なお、
図14及び
図15では、通路R11~R40及び接続部J1~J10の符号を省略している。
【0062】
次に、
図16及び
図17を参照しながら、当該十字回廊600における自動ドアの開閉について説明する。
図16及び
図17に示す例では、通路R11の入口の前にいるユーザUの行き先が通路R16である場合を例に挙げて説明する。なお、
図16では、通路R11~R40の一部及び接続部J1~J10の一部の符号を省略している。
図17は、
図16の破線の円で示す部分及び一点鎖線の楕円で示す部分を拡大して示している。また、
図17において、開いている自動ドアAは省略されている。通路R11の入口の前においてユーザUの顔認証が成功すると、案内装置500の開閉制御部544がユーザUの行き先情報を取得する。そして、
図17に示すように、開閉制御部544が、ユーザUの行き先である通路R16へ向かう自動ドアを開くための制御信号を出力する。そして、施設端末200の自動ドア開閉部263が、接続部J1、J2、J6において、通路R16へ向かう自動ドアを開き、その他の自動ドアA11~A14を閉じたままにする。これにより、ユーザUは迷うことなく、通路R16へ向かうことができる。
【0063】
次に、
図18~
図22を参照しながら、本開示に係る案内方法の一例について説明する。まず、
図18を参照して、本開示に係る案内方法の登録処理の一例について説明する。当該登録処理では、施設端末200において、ユーザUの登録用顔画像及びユーザ情報を登録する際に、行き先情報も登録する。なお、ユーザUの登録用顔画像及びユーザ情報は、ユーザUのユーザ端末400や駅の内外に設置された登録端末(不図示)において取得されて、案内装置500に送信されてもよい。
まず、施設端末200の画像取得部261が、カメラ210にユーザUの顔を撮影させて、登録用顔画像を取得する(ステップS101)。次に、施設端末200の登録情報取得部262が、ユーザUのユーザ情報を取得する(ステップS102)。ここで、ユーザ情報には、ユーザUの行き先情報も含まれる。次に、通信部240は、登録用顔画像及びユーザ情報を案内装置500に送信し、ユーザ登録要求を行う(ステップS103)。次に、案内装置500の登録部541が、ユーザ登録を行い(ステップS104)、本処理を終了する。具体的には、登録部541が、登録用顔画像から登録用顔情報512Bを生成する。また、登録部541が、ユーザID312Aをさらに生成する。そして、登録部541が、当該ユーザID512Aと当該登録用顔情報512Bとユーザ情報512Cとを対応付けて登録情報512として記憶部510に格納する。
【0064】
次に、
図19及び
図20を参照して、本開示に係る案内方法の登録処理の他の一例について説明する。当該登録処理では、施設端末200においてユーザUの登録用顔画像及びユーザ情報を登録した後、ユーザ端末400から行き先情報を案内装置500に送信することにより、行き先情報を登録する。
まず、施設端末200の画像取得部261が、カメラ210にユーザUの顔を撮影させて、登録用顔画像を取得する(ステップS201)。次に、施設端末200の登録情報取得部262が、ユーザUのユーザ情報を取得する(ステップS202)。ここで、ユーザ情報には、ユーザUの行き先情報は含まれなくてもよい。次に、通信部240は、登録用顔画像及びユーザ情報を案内装置500に送信し、ユーザ登録要求を行う(ステップS203)。次に、案内装置500の登録部541が、ユーザ登録を行う(ステップS204)。ステップS204の処理はステップS104の処理と同様である。次に、案内装置500のコード生成部542が、識別情報としてのユーザID512Aを記録する視認可能なコードシンボルを生成する(ステップS205)。次に、通信部530が、当該コードシンボルを施設端末200に送信する(ステップS206)。次に、施設端末200の出力制御部264が、当該コードシンボルを表示部251に出力させる(ステップS207)。次に、ユーザ端末400の識別情報取得部461が、カメラ410に、施設端末200の表示部251に表示されたコードシンボルを撮影させ(ステップS208)、識別情報であるユーザID512Aを取得する(ステップS209)。ここで、識別情報取得部461は、取得したユーザID512Aを識別情報422として記憶部420に格納する。次に、ユーザ端末400の予約部462が、店舗の予約をした際に、通信部440に、予約内容に含まれる当該店舗の名称及び住所を、ユーザUの行き先情報としてユーザID512Aとともに案内装置500へ送信させる(ステップS210)。なお、ステップS210において、予約部462は、通信部440に、当該店舗の名称及び住所に加えて、予約内容に含まれる予約日時を、ユーザID512Aとともに案内装置500へ送信させてもよい。次に、案内装置500の登録部541が、当該ユーザID512Aと対応するユーザ情報512Cに、当該行き先情報及び予約日時を登録し(ステップS211)、本処理を終了する。
【0065】
次に、
図21を参照して、本開示に係る案内方法の自動ドア開閉処理について説明する。まず、施設端末200の画像取得部261が、カメラ210にユーザUの顔を撮影させて、認証用顔画像を取得する(ステップS301)。次に、通信部240が、認証用顔画像を案内装置500に送信し、認証要求を行う(ステップS302)。次に、案内装置500の認証部543が、顔認証を行う(ステップS303)。具体的には、認証部543が、認証用顔画像から認証用顔情報を生成し、当該認証用顔情報と、登録情報512の登録用顔情報512Bとを照合し、顔情報の一致度が所定値以上である場合に、顔認証が成功したと判断する。次に、ステップS303の顔認証が成功した場合、開閉制御部544が、通信部530に、認証結果と制御信号を、施設端末200へ送信させる(ステップS304)。具体的には、開閉制御部544は、生体認証が成功した場合に認証部543から受け取るユーザID512Aに対応するユーザ情報512CからユーザUの行き先情報を取得する。また、開閉制御部544は、当該行き先情報により示されるユーザUの行き先の自動ドアAを開くための制御信号を生成する。また、開閉制御部544は、通信部530に、当該行き先情報及び認証結果とともに、例えば「こちらへどうぞ」等の通知を出力させるための出力指示を、施設端末200へ送信させてもよい。次に、施設端末200の自動ドア開閉部263は、案内装置500から受信した制御信号に従って、ユーザUの行き先の自動ドアAを開き(ステップS305)、本処理を終了する。なお、ステップS305において、施設端末200の出力制御部264が、出力部250に顔認証の結果を表示又は音声出力させて、ユーザUに顔認証の結果を報知してもよい。また、ステップS305において、施設端末200の出力制御部264が、出力部250(例えば、自動ドア付近の電光掲示板)に、「こちらへどうぞ」等の通知を表示又は音声出力させてもよい。
【0066】
次に、
図22を参照して、本開示に係る案内方法の通知処理について説明する。まず、案内装置500の通知部545が、登録情報512のユーザ情報512Cに含まれる予約日時の所定時間前となったか否かを判断する(ステップS401)。ステップS401において、予約日時の所定時間前となっていない場合(ステップS401;No)、ステップS401の処理を繰り返す。ステップS401において、予約日時の所定時間前となった場合(ステップS401;Yes)、通知部545が、通信部530を制御して、ユーザ端末400へ、当該予約日時の所定時間前である旨の通知を行う通知指示を送信させる(ステップS402)。次に、ユーザ端末400の出力制御部463が、出力部450を制御し、予約日時の所定時間前である旨の通知を出力させ(ステップS403)、本処理を終了する。
【0067】
本開示に係る案内システム100では、ユーザUの登録用顔情報を登録する際に、案内装置500の記憶部510に、識別情報としてのユーザID512Aと当該登録用顔情報とが対応付けられて格納され、当該ユーザID512Aを記録するコードシンボルが生成される。そのため、ユーザUは、ユーザ端末400を用いて当該コードシンボルを撮影し、当該コードシンボルからユーザID512Aを取得することができる。そのため、ユーザUは、ユーザ端末400を用いて、当該ユーザID512Aとともに行き先情報を案内装置500に送信することにより、所望する行き先の行き先情報を案内装置500に登録することができる。そのため、ユーザUは、施設端末200を用いずに行き先情報を登録することができ、施設端末200の前に行列が発生することを回避することができる。したがって、混雑の発生を回避しながら、施設のセキュリティを向上しつつ、ユーザUを案内することができる。
【0068】
また、施設端末200を用いてユーザUの登録用顔情報を案内装置500に登録する際に、ユーザUの行き先情報をユーザ情報として登録することもできるため、より利便性を高めることができる。
【0069】
また、通知部545が、ユーザUの行き先の予約日時の所定時間前になったら、ユーザ端末400に、予約日時の所定時間前である旨の通知を行う指示を送信するため、ユーザUに予約日時を喚起することができる。
【0070】
また、複数の通路R11~R40は、複数の階に分かれて配置され、一の行き先へ向かう一の階の通路が、当該行き先と同じ行き先へ向かう他の階の通路へと直接に接続されている。これにより、接続部J1~J10の数を減らすことができ、自動ドアの前でセキュリティチェックのため顔認証を行う回数を減らすことができ、ユーザUに自動ドアの前で足止めされているような感覚を抱かせずに済む。また、通路R11~R40の数も減らすことができ、通路R11~R40の壁面の少なくとも一部をガラス等、外部を視認可能な部材で形成している場合、一の通路を通行中のユーザUの視界を他の通路が遮る頻度を減らすことができる。これにより、空中通路又は空中回廊を通行するユーザUは、より確実に外の景色を楽しむことができる。
【0071】
また、複数の通路R11~R40が一方方向に進行する平面エスカレータ(動く歩道)であることにより、当該複数の通路R11~R40によって回廊を形成することによってユーザUが歩く距離が長くなったとしても、ユーザUの労力を軽減することができる。また、一の階の通路と他の階の通路とが接続される通路部分P1~P12を傾斜させても、当該通路部分P1~P12を傾斜した平面エスカレータ又は階段状のエスカレータで構成することができ、ユーザUの労力を軽減することができる。
【0072】
上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。案内装置10、500、施設端末200、店舗管理装置300、又はユーザ端末400についての上述した機能(処理)は、例えば次のような構成を有するコンピュータ700により実現されてもよい。
【0073】
図23は、案内装置10、500、施設端末200、店舗管理装置300、又はユーザ端末400の処理を実現するコンピュータ700の構成を示すブロック図である。
図23に示すように、コンピュータ700は、メモリ701、及び、プロセッサ702を含む。
【0074】
メモリ701は、例えば、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ701は、プロセッサ702により実行されるプログラム、及び各種処理に用いるデータなどを格納するために使用される。施設端末200の記憶部220、店舗管理装置300の記憶部310、ユーザ端末400の記憶部420、案内装置500の記憶部510は、メモリ701により実現されてもよい。ただし、これらが、他の任意の記憶装置により実現されてもよい。
【0075】
プロセッサ702は、メモリ701からプログラムを読み出して実行することで、各装置の処理を行う。プロセッサ702は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processor Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)などであってもよい。プロセッサ702は、複数のプロセッサを含んでもよい。
【0076】
上記の例において、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0077】
以上、実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上述の実施の形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。そして、各実施の形態は、適宜他の実施の形態と組み合わせることができる。
【0078】
各図面は、1又はそれ以上の実施形態を説明するための単なる例示である。各図面は、1つの特定の実施形態のみに関連付けられるのではなく、1又はそれ以上の他の実施形態に関連付けられてもよい。当業者であれば理解できるように、いずれか1つの図面を参照して説明される様々な特徴又はステップは、例えば明示的に図示または説明されていない実施形態を作り出すために、1又はそれ以上の他の図に示された特徴又はステップと組み合わせることができる。例示的な実施形態を説明するためにいずれか1つの図に示された特徴またはステップのすべてが必ずしも必須ではなく、一部の特徴またはステップが省略されてもよい。いずれかの図に記載されたステップの順序は、適宜変更されてもよい。
【0079】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
一方方向に進行可能な複数の通路の一の前記通路と他の2以上の前記通路とを接続する複数の接続部における、前記通路の入口に設置された自動ドアの開閉を制御する開閉制御部と、
ユーザの登録用生体情報と前記ユーザの識別情報とを対応付けて記憶部に格納する登録部と、
前記ユーザの前記識別情報を記録する視認可能なコードシンボルを生成するコードシンボル生成部と、
前記ユーザが前記接続部に近づいた場合に、前記ユーザの認証用生体情報と前記登録用生体情報とを照合することによる生体認証を行う認証部と、
を備え、
前記登録部は、前記コードシンボルを撮影することにより前記識別情報を取得したユーザ端末から、前記識別情報と前記ユーザの行き先情報とを受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納し、
前記開閉制御部は、前記認証部による生体認証が成功した場合に、前記行き先情報に基づいて、前記ユーザの行き先の前記自動ドアを開くための制御信号を出力する、
案内装置。
(付記2)
前記登録部は、
前記ユーザの登録用身体画像から前記登録用生体情報を取得し、
前記登録用身体画像を撮像する施設端末から、前記登録用身体画像とともに前記ユーザの行き先情報を受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納する、
付記1に記載の案内装置。
(付記3)
前記登録部は、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とに対応付けて、さらに前記行き先に前記ユーザが着く予約日時を前記記憶部に格納し、
前記予約日時の所定時間前になったら、前記ユーザ端末に、前記予約日時の所定時間前である旨の通知を行う指示を送信する通知部を備える、
付記1に記載の案内装置。
(付記4)
複数の前記通路は、複数の階に分かれて配置され、一の行き先へ向かう一の階の通路が、当該行き先と同じ行き先へ向かう他の階の通路へと直接に接続されており、
前記一の階の通路と前記他の階の通路とが接続される通路部分は傾斜している、
付記1に記載の案内装置。
(付記5)
前記通路は、動く歩道である、
付記1に記載の案内装置。
(付記6)
コンピュータが、
一方方向に進行可能な複数の通路の一の前記通路と他の2以上の前記通路とを接続する複数の接続部における、前記通路の入口に設置された自動ドアの開閉を制御し、
ユーザの登録用生体情報と前記ユーザの識別情報とを対応付けて記憶部に格納し、
前記ユーザの前記識別情報を記録する視認可能なコードシンボルを生成し、
前記コードシンボルを撮影することにより前記識別情報を取得したユーザ端末から、前記識別情報と前記ユーザの行き先情報とを受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納し、
前記ユーザが前記接続部に近づいた場合に、前記ユーザの認証用生体情報と前記登録用生体情報とを照合することによる生体認証を行い、
前記生体認証が成功した場合に、前記行き先情報に基づいて、前記ユーザの行き先の前記自動ドアを開くための制御信号を出力する、
案内方法。
(付記7)
前記コンピュータが、
前記ユーザの登録用身体画像から前記登録用生体情報を取得し、
前記登録用身体画像を撮像する施設端末から、前記登録用身体画像とともに前記ユーザの行き先情報を受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納する、
付記6に記載の案内方法。
(付記8)
前記コンピュータが、
前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とに対応付けて、さらに前記行き先に前記ユーザが着く予約日時を前記記憶部に格納し、
前記予約日時の所定時間前になったら、前記ユーザ端末に、前記予約日時の所定時間前である旨の通知を行う指示を送信する、
付記6に記載の案内方法。
(付記9)
複数の前記通路は、複数の階に分かれて配置され、一の行き先へ向かう一の階の通路が、当該行き先と同じ行き先へ向かう他の階の通路へと直接に接続されており、
前記一の階の通路と前記他の階の通路とが接続される通路部分は傾斜している、
付記6に記載の案内方法。
(付記10)
前記通路は、動く歩道である、
付記6に記載の案内方法。
(付記11)
コンピュータに、
一方方向に進行可能な複数の通路の一の前記通路と他の2以上の前記通路とを接続する複数の接続部における、前記通路の入口に設置された自動ドアの開閉を制御する処理と、
ユーザの登録用生体情報と前記ユーザの識別情報とを対応付けて記憶部に格納する処理と、
前記ユーザの前記識別情報を記録する視認可能なコードシンボルを生成する処理と、
前記コードシンボルを撮影することにより前記識別情報を取得したユーザ端末から、前記識別情報と前記ユーザの行き先情報とを受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納する処理と、
前記ユーザが前記接続部に近づいた場合に、前記ユーザの認証用生体情報と前記登録用生体情報とを照合することによる生体認証を行う処理と、
前記生体認証が成功した場合に、前記行き先情報に基づいて、前記ユーザの行き先の前記自動ドアを開くための制御信号を出力する処理と、
を実行させる、
案内プログラム。
(付記12)
前記コンピュータに、
前記ユーザの登録用身体画像から前記登録用生体情報を取得する処理と、
前記登録用身体画像を撮像する施設端末から、前記登録用身体画像とともに前記ユーザの行き先情報を受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納する処理と、
を実行させる、付記11に記載の案内プログラム。
(付記13)
前記コンピュータに、
前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とに対応付けて、さらに前記行き先に前記ユーザが着く予約日時を前記記憶部に格納する処理と、
前記予約日時の所定時間前になったら、前記ユーザ端末に、前記予約日時の所定時間前である旨の通知を行う指示を送信する処理と、
を実行させる、付記11に記載の案内プログラム。
(付記14)
複数の前記通路は、複数の階に分かれて配置され、一の行き先へ向かう一の階の通路が、当該行き先と同じ行き先へ向かう他の階の通路へと直接に接続されており、
前記一の階の通路と前記他の階の通路とが接続される通路部分は傾斜している、
付記11に記載の案内プログラム。
(付記15)
前記通路は、動く歩道である、
付記11に記載の案内プログラム。
(付記16)
一方方向に進行可能な複数の通路と、一の前記通路と他の2以上の前記通路とを接続する複数の接続部と、前記通路の入口に設置された自動ドアと、を備える施設のユーザが所持するユーザ端末と、複数の前記自動ドアをそれぞれ開閉する複数の施設端末と、前記施設端末及び前記ユーザ端末と通信可能な案内装置と、を備え、
前記案内装置は、
前記自動ドアの開閉を制御する開閉制御部と、
ユーザの登録用生体情報と前記ユーザの識別情報とを対応付けて記憶部に格納する登録部と、
前記ユーザの前記識別情報を記録する視認可能なコードシンボルを生成するコードシンボル生成部と、
前記ユーザが前記接続部に近づいた場合に、前記ユーザの認証用生体情報と前記登録用生体情報とを照合することによる生体認証を行う認証部と、
を備え、
前記登録部は、前記コードシンボルを撮影することにより前記識別情報を取得したユーザ端末から、前記識別情報と前記ユーザの行き先情報とを受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納し、
前記開閉制御部は、前記認証部による生体認証が成功した場合に、前記行き先情報に基づいて、前記ユーザの行き先の前記自動ドアを開くための制御信号を出力する、
案内システム。
(付記17)
前記登録部は、
前記ユーザの登録用身体画像から前記登録用生体情報を取得し、
前記登録用身体画像を撮像する前記施設端末から、前記登録用身体画像とともに前記ユーザの行き先情報を受信した場合に、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とを対応付けて前記記憶部に格納する、
付記16に記載の案内システム。
(付記18)
前記登録部は、前記登録用生体情報と前記識別情報と前記行き先情報とに対応付けて、さらに前記行き先に前記ユーザが着く予約日時を前記記憶部に格納し、
前記案内装置は、
前記予約日時の所定時間前になったら、前記ユーザ端末に、前記予約日時の所定時間前である旨の通知を行う指示を送信する通知部を備える、
付記16に記載の案内システム。
(付記19)
複数の前記通路は、複数の階に分かれて配置され、一の行き先へ向かう一の階の通路が、当該行き先と同じ行き先へ向かう他の階の通路へと直接に接続されており、
前記一の階の通路と前記他の階の通路とが接続される通路部分は傾斜している、
付記16に記載の案内システム。
(付記20)
前記通路は、動く歩道である、
付記16に記載の案内システム。
【符号の説明】
【0080】
10、500 案内装置
100 案内システム
200_1~200_n 施設端末
210_1~210_n カメラ
300_1~300_m 店舗管理装置
400 ユーザ端末
11,541 登録部
12,542 コード生成部
13,543 認証部
14,544 開閉制御部
545 通知部
R11~R40 通路
J1~J10 接続部
A11~An 自動ドア