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<図1>
  • -ロボット及びロボットの制御方法 図1
  • -ロボット及びロボットの制御方法 図2
  • -ロボット及びロボットの制御方法 図3
  • -ロボット及びロボットの制御方法 図4
  • -ロボット及びロボットの制御方法 図5
  • -ロボット及びロボットの制御方法 図6
  • -ロボット及びロボットの制御方法 図7
  • -ロボット及びロボットの制御方法 図8
  • -ロボット及びロボットの制御方法 図9
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025041495
(43)【公開日】2025-03-26
(54)【発明の名称】ロボット及びロボットの制御方法
(51)【国際特許分類】
   G05D 1/226 20240101AFI20250318BHJP
   G05D 1/225 20240101ALI20250318BHJP
   H04W 4/35 20180101ALI20250318BHJP
【FI】
G05D1/226
G05D1/225
H04W4/35
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024000362
(22)【出願日】2024-01-04
(31)【優先権主張番号】10-2023-0122057
(32)【優先日】2023-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
2.BLUETOOTH
3.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
【氏名又は名称原語表記】KIA CORPORATION
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(72)【発明者】
【氏名】キム、ユンジェ
(72)【発明者】
【氏名】ジ、ミョンファ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジンウ
(72)【発明者】
【氏名】リュ、ジョンミン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ソクウォン
【テーマコード(参考)】
5H301
5K067
【Fターム(参考)】
5H301AA01
5H301BB05
5H301BB14
5H301CC10
5H301DD01
5H301DD07
5H301DD15
5H301KK07
5K067AA35
5K067DD27
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ロボットと管制サーバとの間のネットワークが断絶された状況で、ロボットの安定性を確保してサービス品質を補完し、管制サーバから受信したメカニズムによって定義された回避移動命令を行うための、ロボット及びロボットの制御方法を提供する。
【解決手段】ロボットは、第1通信プロトコル及び第2通信プロトコルに基づいて、管制サーバと通信を行う通信部と、第1通信プロトコルの設定及び第2通信プロトコルの設定に基づいて、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態を決定するネットワーク部と、ネットワーク部により決定されたネットワーク連結状態に基づいて、ロボットの動作を制御する制御部と、を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボットであって、
第1通信プロトコル及び第2通信プロトコルに基づいて、管制サーバと通信を行う通信部と、
前記第1通信プロトコルの設定及び前記第2通信プロトコルの設定に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態を決定するネットワーク部と、
前記ネットワーク部により決定された前記ネットワーク連結状態に基づいて、前記ロボットの動作を制御する制御部と、を含む、
ロボット。
【請求項2】
前記通信部は、
前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオンライン状態の場合に基づいて、前記管制サーバから移動命令、前記移動命令の有効時間、前記移動命令の固有識別子、及びオフライン移動可否を含む命令セットを受信し、
前記移動命令を受信した第1時点及び前記第1時点に後続する第2時点の差と、前記移動命令の有効時間を比べて、前記移動命令の有効時間が有効であるか否かを決定し、
前記移動命令の固有識別子と、前記ロボットの保存部に含まれて前記移動命令と異なる命令に対応する識別子を比べて、前記移動命令の固有識別子が固有であるか否かを決定する、
請求項1に記載のロボット。
【請求項3】
前記通信部は、
前記第1通信プロトコルに基づいて、前記管制サーバから前記命令セットを受信し、
前記移動命令の有効時間が有効で、前記移動命令の固有識別子が固有な場合に基づいて、前記命令セットを前記制御部に伝送し、
前記制御部は、
前記通信部から前記命令セットを受信した場合、前記命令セットに含まれた前記移動命令に基づいて、前記ロボットの動作を制御する、
請求項2に記載のロボット。
【請求項4】
前記ロボットは、
前記ネットワーク部と通信を行うLTE(Long-Term Evolution)ルータをさらに含み、
前記ネットワーク部は、
前記通信部が前記管制サーバから命令セットを受信し、前記命令セットが前記制御部に伝送された場合に基づいて、前記LTEルータのRSRP(Reference Signal Received Power)及びRSRQ(Reference Signal Received Quality)を獲得し、
前記RSRPが第1閾値以下で、前記RSRQが前記第1閾値と異なる第2閾値以下の場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として決定する、
請求項1に記載のロボット。
【請求項5】
前記ネットワーク部は、
前記RSRPが前記第1閾値を超過するか、又は前記RSRQが前記第2閾値を超過した場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオンライン状態として決定し、
前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオンライン状態として決定された場合、前記第1通信プロトコルの設定及び前記第2通信プロトコルの設定に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態を再決定する、
請求項4に記載のロボット。
【請求項6】
前記ネットワーク部は、
前記第1通信プロトコルに基づいて、予め決定された時間間隔ごとに任意のダミー(dummy)データを前記管制サーバに伝送し、
前記ダミーデータの伝送時間が第1対象閾値を超過する場合に基づいて、カウントデータを予め決定された単位間隔で増加させ、
前記カウントデータが第2対象閾値を超過する場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として再決定する、
請求項5に記載のロボット。
【請求項7】
前記ネットワーク部は、
前記第2通信プロトコルに基づいて、予め決定された時間間隔ごとに任意のダミーデータを前記管制サーバに伝送し、
前記ダミーデータが前記管制サーバに伝送できなかった場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として再決定する、
請求項5に記載のロボット。
【請求項8】
前記制御部は、
前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態として決定された対象時点から、前記ロボットにより獲得された収集データを保存し、
前記対象時点から前記ロボットが停止状態の場合、前記移動命令をスキップ(skip)し、
前記移動命令がスキップされた場合に基づいて、前記オフライン移動可否に応じて前記ロボットの動作を制御する、
請求項2に記載のロボット。
【請求項9】
前記制御部は、
前記オフライン移動可否の値が前記ロボットの移動可能を示す場合、前記ロボットが予め決定された待機場所に移動できるように前記ロボットの動作を制御し、
前記オフライン移動可否の値が前記ロボットの移動不可能を示す場合、前記ロボットの位置で前記ロボットの動作を制御する、
請求項8に記載のロボット。
【請求項10】
前記制御部は、
前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態として決定された第1時点から、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態からオンライン状態に変更された第2時点まで、前記ロボットにより獲得して保存された収集データを前記通信部に伝送し、
前記通信部は、
前記保存された収集データを前記管制サーバに伝送することで、前記管制サーバと前記ロボットの同期化を要請する、
請求項1に記載のロボット。
【請求項11】
第1通信プロトコル及び第2通信プロトコルに基づいて、管制サーバと通信を行う動作と、
前記第1通信プロトコルの設定及び前記第2通信プロトコルの設定に基づいて、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態を決定する動作と、
ネットワーク部により決定された前記ネットワーク連結状態に基づいて、ロボットの動作を制御する動作を含む、
ロボットの制御方法。
【請求項12】
前記管制サーバと通信を行う動作は、
前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオンライン状態の場合に基づいて、前記管制サーバから移動命令、前記移動命令の有効時間、前記移動命令の固有識別子、及びオフライン移動可否を含む命令セットを受信する動作と、
前記移動命令を受信した第1時点及び前記第1時点に後続する第2時点の差と、前記移動命令の有効時間を比べて、前記移動命令の有効時間が有効であるか否かを決定する動作と、
前記移動命令の固有識別子と、前記ロボットの保存部に含まれて前記移動命令と異なる命令に対応する識別子を比べて、前記移動命令の固有識別子が固有であるか否かを決定する動作と、を含む、
請求項11に記載のロボットの制御方法。
【請求項13】
前記命令セットを受信する動作は、
前記第1通信プロトコルに基づいて、前記管制サーバから前記命令セットを受信する動作と、
前記移動命令の有効時間が有効で、前記移動命令の固有識別子が固有な場合に基づいて、前記命令セットを制御部に伝送する動作と、
前記命令セットに含まれた前記移動命令に基づいて、前記ロボットの動作を制御する動作と、を含む、
請求項12に記載のロボットの制御方法。
【請求項14】
前記ネットワーク連結状態を決定する動作は、
前記通信部が前記管制サーバから命令セットを受信し、前記命令セットが制御部に伝送された場合に基づいて、LTEルータのRSRP(Reference Signal Received Power)及びRSRQ(Reference Signal Received Quality)を獲得する動作と、
前記RSRPが第1閾値以下で、前記RSRQが前記第1閾値と異なる第2閾値以下の場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として決定する動作と、を含む、
請求項11に記載のロボットの制御方法。
【請求項15】
前記RSRPが前記第1閾値を超過するか、又は前記RSRQが前記第2閾値を超過した場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオンライン状態として決定する動作と、
前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオンライン状態として決定された場合、前記第1通信プロトコルの設定及び前記第2通信プロトコルの設定に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態を再決定する動作と、をさらに含む、
請求項14に記載のロボットの制御方法。
【請求項16】
前記ネットワーク連結状態を再決定する動作は、
前記第1通信プロトコルに基づいて、予め決定された時間間隔ごとに任意のダミー(dummy)データを前記管制サーバに伝送する動作と、
前記ダミーデータの伝送時間が第1対象閾値を超過する場合に基づいて、カウントデータを予め決定された単位間隔で増加させる動作と、
前記カウントデータが第2対象閾値を超過する場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として再決定する動作と、を含む、
請求項15に記載のロボットの制御方法。
【請求項17】
前記ネットワーク連結状態を再決定する動作は、
前記第2通信プロトコルに基づいて、予め決定された時間間隔ごとに任意のダミーデータを前記管制サーバに伝送する動作と、
前記ダミーデータが前記管制サーバに伝送できなかった場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として再決定する動作と、を含む、
請求項15に記載のロボットの制御方法。
【請求項18】
前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態として決定された対象時点から、前記ロボットにより獲得された収集データを保存する動作と、
前記対象時点から前記ロボットが停止状態の場合、前記移動命令をスキップ(skip)する動作と、
前記移動命令がスキップされた場合に基づいて、前記オフライン移動可否に応じて前記ロボットの動作を制御する動作と、をさらに含む、
請求項12に記載のロボットの制御方法。
【請求項19】
前記ロボットの動作を制御する動作は、
前記オフライン移動可否の値が前記ロボットの移動可能を示す場合、前記ロボットが予め決定された待機場所に移動できるように前記ロボットの動作を制御する動作と、
前記オフライン移動可否の値が前記ロボットの移動不可能を示す場合、前記ロボットの位置で前記ロボットの動作を制御する動作と、を含む、
請求項18に記載のロボットの制御方法。
【請求項20】
前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態として決定された第1時点から、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態からオンライン状態に変更された第2時点まで、前記ロボットにより獲得して保存された収集データを前記通信部に伝送する動作と、
前記保存された収集データを前記管制サーバに伝送することで、前記管制サーバと前記ロボットの同期化を要請する動作と、をさらに含む、
請求項11に記載のロボットの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボット及びロボットの制御方法に関し、より詳細には、ロボットのネットワーク連結状態に基づいてロボットを制御するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
管制サーバは、ロボットの管制において、ロボットのオン/オフライン状態をモニタリングし、ロボットの多様なセンサー値を介してリアルタイム位置を把握することができる。管制サーバは、ロボットがオンライン状態の場合、ロボットを管制ないし制御することができ、地図を確認してロボットの位置を手動で移動させることができる。
【0003】
ただし、ロボットと管制サーバとの間のネットワーク断絶は、ロボットの現在位置又はロボットの現在状態を把握することが不可能で、管制サーバからロボットを制御するかモニタリングできない、安全性低下の問題を有することがある。
【0004】
また、ロボットと管制サーバとの間のネットワーク断絶は、多重ロボットを制御するシステムにおいて、命令を受けなかったロボットが無限待機状態となり得る、生産性及び効率性低下の問題を有することがある。例えば、限定された空間で一台のロボットがオフライン状態となって停止されていると、他のロボットの移動が不可能になるか、人の歩行に非常に不便さをもたらす可能性がある。
【0005】
このような問題を解決するために、ロボットと管制サーバとの間のネットワークが断絶された状況で、ロボットの安定性を確保してサービス品質を補完するために、管制サーバから受信したメカニズムによって定義された回避移動命令を行うことができる技術の開発が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、第1通信プロトコルと第2通信プロトコルに基づいて、管制サーバと通信を行うことで、大規模通信処理に適合し、高い処理量とリアルタイムデータ処理に最適化し、非同期的に作動して両方向ストリームを支援することができ、一般的なMQTTプロトコルの欠点を補完し、データ損失を最小化してロボットが誤った命令を受信することを防止できるロボット及びロボットの制御方法の提供を目的とする。
【0007】
また、本発明の実施形態は、第1通信プロトコルの設定及び第2通信プロトコルの設定に基づいて、ネットワーク連結状態を少なくとも2回以上決定することで、遂行中の命令に対する例外シナリオを行い、ロボットの安全性とサービス品質を確保できるロボット及びロボットの制御方法の提供を目的とする。
【0008】
また、本発明の実施形態は、ネットワーク部により決定されたネットワーク連結状態に基づいてロボットの動作を制御し、ネットワーク連結状態がオフライン状態からオンライン状態に復元される場合、管制サーバと同期化を行い、最後に遂行中の命令及び/又は作業を再び自動で再開できるロボット及びロボットの制御方法の提供を目的とする。
【0009】
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないさらに他の技術的課題は、以下の記載から当業者に明確に理解され得る。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態によるロボットは、ロボットにおいて、第1通信プロトコル及び第2通信プロトコルに基づいて、管制サーバと通信を行う通信部;前記第1通信プロトコルの設定及び前記第2通信プロトコルの設定に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態を決定するネットワーク部;及び前記ネットワーク部により決定された前記ネットワーク連結状態に基づいて、前記ロボットの動作を制御する制御部を含んでよい。
【0011】
一実施形態において、前記通信部は、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオンライン状態の場合に基づいて、前記管制サーバから移動命令、前記移動命令の有効時間、前記移動命令の固有識別子、及びオフライン移動可否を含む命令セットを受信し、前記移動命令を受信した第1時点及び前記第1時点に後続する第2時点の差と、前記移動命令の有効時間を比べて、前記移動命令の有効時間が有効であるか否かを決定し、前記移動命令の固有識別子と、前記ロボットの保存部に含まれて前記移動命令と異なる命令に対応する識別子とを比べて、前記移動命令の固有識別子が固有であるか否かを決定することができる。
【0012】
一実施形態において、前記通信部は、前記第1通信プロトコルに基づいて、前記管制サーバから前記命令セットを受信し、前記移動命令の有効時間が有効で、前記移動命令の固有識別子が固有な場合に基づいて、前記命令セットを前記制御部に伝送することができ、前記制御部は、前記通信部から前記命令セットを受信した場合、前記命令セットに含まれた前記移動命令に基づいて、前記ロボットの動作を制御することができる。
【0013】
一実施形態において、前記ロボットは、前記ネットワーク部と通信を行うLTE(Long-Term Evolution)ルータをさらに含んでよく、前記ネットワーク部は、前記通信部が前記管制サーバから命令セットを受信し、前記命令セットが前記制御部に伝送された場合に基づいて、前記LTEルータのRSRP(Reference Signal Received Power)及びRSRQ(Reference Signal Received Quality)を獲得し、前記RSRPが第1閾値以下で、前記RSRQが前記第1閾値と異なる第2閾値以下の場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として決定することができる。
【0014】
一実施形態において、前記ネットワーク部は、前記RSRPが前記第1閾値を超過するか、又は前記RSRQが前記第2閾値を超過した場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオンライン状態として決定し、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオンライン状態として決定された場合、前記第1通信プロトコルの設定及び前記第2通信プロトコルの設定に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態を再決定することができる。
【0015】
一実施形態において、前記ネットワーク部は、前記第1通信プロトコルに基づいて、予め決定された時間間隔ごとに任意のダミー(dummy)データを前記管制サーバに伝送し、前記ダミーデータの伝送時間が第1対象閾値を超過する場合に基づいて、カウントデータを予め決定された単位間隔で増加させ、前記カウントデータが第2対象閾値を超過する場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として再決定することができる。
【0016】
一実施形態において、前記ネットワーク部は、前記第2通信プロトコルに基づいて、予め決定された時間間隔ごとに任意のダミーデータを前記管制サーバに伝送し、前記ダミーデータが前記管制サーバに伝送できなかった場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として再決定することができる。
【0017】
一実施形態において、前記制御部は、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態として決定された対象時点から、前記ロボットにより獲得された収集データを保存し、前記対象時点から前記ロボットが停止状態の場合、前記移動命令をスキップ(skip)し、前記移動命令がスキップされた場合に基づいて、前記オフライン移動可否に応じて前記ロボットの動作を制御することができる。
【0018】
一実施形態において、前記制御部は、前記オフライン移動可否の値が前記ロボットの移動可能を示す場合、前記ロボットが予め決定された待機場所に移動できるように前記ロボットの動作を制御し、前記オフライン移動可否の値が前記ロボットの移動不可能を示す場合、前記ロボットの位置で前記ロボットの動作を制御することができる。
【0019】
一実施形態において、前記制御部は、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態として決定された第1時点から、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態からオンライン状態に変更された第2時点まで、前記ロボットにより獲得して保存された収集データを前記通信部に伝送することができ、前記通信部は、前記保存された収集データを前記管制サーバに伝送することで、前記管制サーバと前記ロボットの同期化を要請することができる。
【0020】
本発明の実施形態によるロボットの制御方法は、第1通信プロトコル及び第2通信プロトコルに基づいて、管制サーバと通信を行う動作;前記第1通信プロトコルの設定及び前記第2通信プロトコルの設定に基づいて、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態を決定する動作;及びネットワーク部により決定された前記ネットワーク連結状態に基づいて、ロボットの動作を制御する動作を含んでよい。
【0021】
一実施形態において、前記管制サーバと通信を行う動作は、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオンライン状態の場合に基づいて、前記管制サーバから移動命令、前記移動命令の有効時間、前記移動命令の固有識別子、及びオフライン移動可否を含む命令セットを受信する動作;前記移動命令を受信した第1時点及び前記第1時点に後続する第2時点の差と、前記移動命令の有効時間を比べて、前記移動命令の有効時間が有効であるか否かを決定する動作;及び前記移動命令の固有識別子と、前記ロボットの保存部に含まれて前記移動命令と異なる命令に対応する識別子を比べて、前記移動命令の固有識別子が固有であるか否かを決定する動作を含んでよい。
【0022】
一実施形態において、前記命令セットを受信する動作は、前記第1通信プロトコルに基づいて、前記管制サーバから前記命令セットを受信する動作;前記移動命令の有効時間が有効で、前記移動命令の固有識別子が固有な場合に基づいて、前記命令セットを制御部に伝送する動作;及び前記命令セットに含まれた前記移動命令に基づいて、前記ロボットの動作を制御する動作を含んでよい。
【0023】
一実施形態において、前記ネットワーク連結状態を決定する動作は、前記通信部が前記管制サーバから命令セットを受信し、前記命令セットが制御部に伝送された場合に基づいて、LTEルータのRSRP(Reference Signal Received Power)及びRSRQ(Reference Signal Received Quality)を獲得する動作;及び前記RSRPが第1閾値以下で、前記RSRQが前記第1閾値と異なる第2閾値以下の場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として決定する動作を含んでよい。
【0024】
一実施形態において、前記ロボットの制御方法は、前記RSRPが前記第1閾値を超過するか、又は前記RSRQが前記第2閾値を超過した場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオンライン状態として決定する動作;及び前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオンライン状態として決定された場合、前記第1通信プロトコルの設定及び前記第2通信プロトコルの設定に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態を再決定する動作をさらに含んでよい。
【0025】
一実施形態において、前記ネットワーク連結状態を再決定する動作は、前記第1通信プロトコルに基づいて、予め決定された時間間隔ごとに任意のダミー(dummy)データを前記管制サーバに伝送する動作;前記ダミーデータの伝送時間が第1対象閾値を超過する場合に基づいて、カウントデータを予め決定された単位間隔で増加させる動作;及び前記カウントデータが第2対象閾値を超過する場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として再決定する動作を含んでよい。
【0026】
一実施形態において、前記ネットワーク連結状態を再決定する動作は、前記第2通信プロトコルに基づいて、予め決定された時間間隔ごとに任意のダミーデータを前記管制サーバに伝送する動作;及び前記ダミーデータが前記管制サーバに伝送できなかった場合に基づいて、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として再決定する動作を含んでよい。
【0027】
一実施形態において、前記ロボットの制御方法は、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態として決定された対象時点から、前記ロボットにより獲得された収集データを保存する動作;前記対象時点から前記ロボットが停止状態の場合、前記移動命令をスキップ(skip)する動作;及び前記移動命令がスキップされた場合に基づいて、前記オフライン移動可否に応じて前記ロボットの動作を制御する動作をさらに含んでよい。
【0028】
一実施形態において、前記ロボットの動作を制御する動作は、前記オフライン移動可否の値が前記ロボットの移動可能を示す場合、前記ロボットが予め決定された待機場所に移動できるように前記ロボットの動作を制御する動作;及び前記オフライン移動可否の値が前記ロボットの移動不可能を示す場合、前記ロボットの位置で前記ロボットの動作を制御する動作を含んでよい。
【0029】
一実施形態において、前記ロボットの制御方法は、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態として決定された第1時点から、前記通信部及び前記管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態からオンライン状態に変更された第2時点まで、前記ロボットにより獲得して保存された収集データを前記通信部に伝送する動作;及び前記保存された収集データを前記管制サーバに伝送することで、前記管制サーバと前記ロボットの同期化を要請する動作をさらに含んでよい。
【発明の効果】
【0030】
本発明によるロボット及びロボットの制御方法の効果について説明すると、次のとおりである。
【0031】
本発明の実施形態の少なくとも一つによれば、第1通信プロトコルと第2通信プロトコルに基づいて、管制サーバと通信を行うことで、大規模通信処理に適合し、高い処理量とリアルタイムデータ処理に最適化し、非同期的に作動して両方向ストリームを支援することができ、一般的なMQTTプロトコルの欠点を補完し、データ損失を最小化してロボットが誤った命令を受信することを防止できる効果を有することができる。
【0032】
また、本発明の実施形態の少なくとも一つによれば、第1通信プロトコルの設定及び第2通信プロトコルの設定に基づいて、ネットワーク連結状態を少なくとも2回以上決定することで、遂行中の命令に対する例外シナリオを行い、ロボットの安全性とサービス品質を確保できる効果を有することができる。
【0033】
また、本発明の実施形態の少なくとも一つによれば、ネットワーク部により決定されたネットワーク連結状態に基づいてロボットの動作を制御し、ネットワーク連結状態がオフライン状態からオンライン状態に復元される場合、管制サーバと同期化を行い、最後に遂行中の命令及び/又は作業を再び自動で再開できる効果を有することができる。
【0034】
その他に、本文書を介して直接的又は間接的に把握される多様な効果を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本発明の一実施形態によるロボットの構成を示す図である。
図2】本発明の一実施形態によるロボットを制御するための方法を説明するための順序図である。
図3】本発明の一実施形態によるロボットと管制サーバとの通信を示す図である。
図4】本発明の一実施形態によるロボットにおいて、命令セットを制御部に伝送する方法を説明するための順序図である。
図5】本発明の一実施形態によるロボットにおいて、ネットワーク連結状態を決定する方法を説明するための順序図である。
図6】本発明の一実施形態によるロボットにおいて、ネットワーク連結状態がオフライン状態の場合、ロボットを制御する方法を説明するための順序図である。
図7】本発明の一実施形態によるロボットにおいて、ネットワーク連結状態がオフライン状態からオンライン状態に変更された場合、管制サーバに同期化を要請する方法を説明するための順序図である。
図8】本発明の一実施形態によるロボットに含まれたLTEルータのRSRP及びRSRQの特徴を説明するために示す図である。
図9】本発明の一実施形態によるロボット又はロボット制御方法に関するコンピューティングシステムを示す図である。
【0036】
図面の説明と関連し、同一又は類似の構成要素に対しては、同一又は類似の参照符号が使用されてよい。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の一部実施形態を例示的な図面を通じて詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するに当たり、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても、できる限り同一の符号を有するように留意しなければならない。また、本発明の実施形態を説明するに当たり、関連した公知の構成又は機能に対する具体的な説明が、本発明の実施形態に対する理解を妨害すると判断される場合、その詳細な説明は省略する。特に、本文書の多様な実施形態が添付された図面を参照して記載される。しかし、これは、本文書に記載された技術を特定の実施形態に対する限定を意図するものではなく、本文書の実施形態の様々な変更(modifications)、均等物(equivalents)、及び/又は代替物(alternatives)を含むと理解されるべきである。図面の説明に関連し、類似の構成要素に対しては、類似の参照符号が使用されてよい。
【0038】
本発明の実施形態の構成要素を説明するに当たり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いてよい。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語により当該構成要素の本質や順番、又は順序などが限定されるものではない。また、特に定義されていない限り、技術的や科学的な用語を含めて、ここで用いられるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって一般的に理解される意味と同一の意味を有する。一般的に用いられる辞典に定義されている用語と同様の用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味として解釈されなければならず、本出願において明らかに定義されていない限り、理想的かつ過度に形式的な意味に解釈されるものではない。例えば、本文書で用いられる「第1」、「第2」、「第一」、又は「第二」などの表現は、多様な構成要素を順序及び/又は重要度に関係なく修飾することができ、一構成要素を他の構成要素と区分するために用いられるだけで、当該構成要素を限定するものではない。例えば、第1使用者機器と第2使用者機器は、順序又は重要図と関係なく、互いに異なる使用者機器を示してよい。例えば、本文書に記載された権利範囲を外さずに、第1構成要素は第2構成要素に命名されてもよく、同様に第2構成要素も第1構成要素に替えて命名されてもよい。
【0039】
本文書において、「有する」、「有してよい」、「含む」、又は「含んでよい」などの表現は、当該特徴(例えば、数値、機能、動作、又はモジュールなどの構成要素)の存在を示し、追加的な特徴の存在を排除しない。
【0040】
ある構成要素(例えば、第1構成要素)が他の構成要素(例えば、第2構成要素)に「(機能的に又は通信的に)連結されて((operativelyorcommunicatively)coupledwith/to)」いるか、「接続されて(connected to)」いると言及された場合は、前記ある構成要素が前記他の構成要素に直接的に連結されるか、他の構成要素(例えば、第3構成要素)を介して連結され得ると理解されなければならない。一方、ある構成要素(例えば、第1構成要素)が他の構成要素(例えば、第2構成要素)に「直接連結されて」いるか「直接接続されて」いると言及された場合は、前記ある構成要素と前記他の構成要素との間に他の構成要素(例えば、第3構成要素)が存在しないと理解され得る。
【0041】
本文書において用いられる表現「~するように構成された(又は、設定された)(configured to)」は、状況に応じて、例えば、「~に好適な(suitable for)」、「~する能力を有する(having the capacity to)」、「~するように設計された(designed to)」、「~するように変更された(adapted to)」、「~するように作られた(made to)」、又は「~ができる(capable of)」と替えて用いられてよい。
【0042】
用語「~するように構成された(又は、設定された)」は、ハードウェア的に「特に設計された(specifically designed to)」ことのみを必ず意味するものではない。その代わりに、状況に応じて、「~するように構成された装置」という表現は、その装置が他の装置又は部品とともに「~できる」ことを意味してよい。例えば、文句「A、B、及びCを行うように構成された(又は、設定された)プロセッサ」は、当該動作を行うための専用プロセッサ(例えば、エンベデッドプロセッサ)、又はメモリー装置に保存された一つ以上のソフトウェアプログラムを実行することで、当該動作を行うことができる汎用プロセッサ(generic-purpose processor)(例えば、CPU又はapplication processor)を意味してよい。本文書において用いられる用語は、単に特定の実施形態を説明するために用いられたものであって、他の実施形態の範囲を限定することを意図していない場合がある。単数の表現は、文脈上明白に異なる意味を持たない限り、複数の表現を含んでよい。技術的や科学的な用語を含めて、ここで用いられる用語は、本文書に記載された技術分野における通常の知識を有する者にとって一般的に理解される意味と同一の意味を有してよい。本文書に用いられる用語のうち、一般的な辞書に定義された用語は、関連技術の文脈上有する意味と同一又は類似の意味として解釈されてよく、本文書において明白に定義されていない限り、理想的かつ過度に形式的な意味に解釈されない。場合によって、本文書において定義された用語であっても、本文書の実施形態を排除するものとして解釈できない。
【0043】
本文書において、「A又はB」、「A又は/及びBの少なくとも一つ」、又は「A又は/及びBの一つ又はその以上」などの表現は、ともに羅列された項目のすべての可能な組み合わせを含んでよい。例えば、「A又はB」、「A及びBの少なくとも一つ」、又は「A又はBの少なくとも一つ」は、(1)少なくとも一つのAを含む、(2)少なくとも一つのBを含む、又は(3)少なくとも一つのA及び少なくとも一つのBの両方を含む場合をすべて指称してよい。また、本発明の実施形態の構成要素を説明するに当たり、「A又はB」、「A及びBの少なくとも一つ」、「A又はBの少なくとも一つ」、「A、B又はC」、「A、B及びCの少なくとも一つ」、「A、B、又はCの少なくとも一つ」、及び「A、B、C、又はこれらのある組み合わせの少なくとも一つ」のような文句のそれぞれは、その文句のうち該当する文句にともに羅列された項目のいずれか一つ、又はそれらのすべての可能な組み合わせを含んでよい。特に、「A、B、C、又はこれらのある組み合わせの少なくとも一つ」のような文句は、A又はB又はC又はこれらの組み合わせであるAB又はABCなどを含んでよい。
【0044】
以下、図1図9を参照して、本発明の実施形態を具体的に説明する。
【0045】
図1は、本発明の一実施形態によるロボットの構成を示す図である。
【0046】
一実施形態によるロボット100は、プロセッサ110、命令語122を含むメモリー120、通信部130、ネットワーク部150、及び制御部160を含んでよい。しかし、図示された構成要素のいずれも必須な構成要素であるものではない。図示された構成要素よりも多い構成要素によりロボットないしロボット制御システムが具現されてもよく、それよりも少ない構成要素によりもロボットないしロボット制御システムが具現されてもよい。
【0047】
ロボット100は、車輪などを用いて自ら移動が可能なロボット装置であって、少なくとも一つ以上のサービス空間を移動しながら、サービス空間で求められるサービス動作を行うことができるロボットを示すことができる。例えば、掃除サービスが必要な空間は、家又は事務室のように掃除が必要な空間であってよく、案内サービスが必要な空間は、販売代理店又は空港のように案内が必要な空間であってよいので、制限されない。
【0048】
プロセッサ110は、ソフトウェアを実行することができ、プロセッサ110に連結された少なくとも一つの他の構成要素(例えば、ハードウェア又はソフトウェア構成要素)を制御することができる。プロセッサ110は、その他にも多様なデータ処理又は演算を行うことができる。プロセッサ110は、ロボット100の全般的な動作を制御する。プロセッサ110は、メモリー120に保存された命令語122又はコマンドを実行して所定の動作を行うことができる。また、プロセッサ110は、ロボット100に備えられた構成要素の動作を制御する。参考として、プロセッサ110は、ロボット100が行うすべての動作を行うことができる。そのため、本明細書においては、説明の便宜上、ロボット100が行う動作は、プロセッサ110が行う動作として主に説明する。
【0049】
また、本明細書においては、説明の便宜上、プロセッサ110は、一つのプロセッサとして主に説明するが、これに制限されない。例えば、ロボット100は、少なくとも一つ以上のプロセッサを含んでよい。少なくとも一つ以上のプロセッサのそれぞれは、ロボット制御動作に関するすべての動作を行うことができる。
【0050】
メモリー120は、ロボットを制御及び/又は駆動させるために求められる多様なデータ及び/又は情報を臨時的に及び/又は永久的に保存することができる。例えば、メモリー120は、移動命令、移動命令の有効時間、移動命令の固有識別子、オフライン移動可否を含む命令セットなどを保存することができる。
【0051】
通信部130は、有線又は無線で外部装置と通信することができる。通信部130は、使用者端末(未図示)及び管制サーバ140と通信する。通信部130は、近距離通信方式を用いて使用者端末と通信することができる。例えば、通信部130は、ブルートゥース又はワイファイ通信連結を介して使用者端末と通信する。また、通信部130は、遠距離通信方式を用いて管制サーバ140と通信することができる。例えば、通信部130は、ワイファイを介してAP装置と通信し、AP装置に連結された遠距離通信網を介して管制サーバ140と通信する。
【0052】
通信部130は、無線通信モジュール(例えば、セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、又はGNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)又は有線通信モジュール(例えば、LAN(local area network)通信モジュール、又は電力線通信モジュール)を含んでよい。また、通信部130は、近距離通信を行うことができ、例えば、ブルートゥース、BLE(Bluetooth Low Energy)、近距離無線通信(Near Field Communication)、WLAN(ワイファイ)、ジグビー(Zigbee)、赤外線(IrDA、infrared Data Association)通信、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra-wideband)、Ant+通信などを用いることができる。通信部130は、遠距離通信を行うことができ、例えば、レガシーセルラーネットワーク、5Gネットワーク、次世代通信ネットワーク、インターネット、又はコンピューターネットワーク(例えば、LAN又はWAN)などを介して外部装置と通信することができる。
【0053】
通信部130は、プロセッサ110の制御によって、使用者端末、ロボット100、及び管制サーバ140と通信を樹立することができる。また、通信部130は、使用者端末、ロボット100、及び管制サーバ140に制御信号及びデータを伝送するか、使用者端末、ロボット100、及び管制サーバ140から制御信号及びデータを受信する。
【0054】
特に、本明細書において、通信部130は、第1通信プロトコル及び第2通信プロトコルに基づいて、管制サーバ140と通信を行う通信部として説明され得る。例えば、第1通信プロトコルは、Pub-subモデルに関するKafkaインターフェースを含んでよく、第2通信プロトコルは、TCPのバイトストリーム伝送に関するRSocketインターフェースを含んでよい。これに関する詳細な説明は、以下の図5で後述する。
【0055】
ネットワーク部150は、第1通信プロトコルの設定及び第2通信プロトコルの設定に基づいて、通信部130及び管制サーバ140の間のネットワーク連結状態を決定することができる。例えば、管制サーバ140と通信を行う通信部130とは異なり、ネットワーク部150は、通信部130と管制サーバ140のネットワーク連結状態を決定し、決定されたネットワーク連結状態に基づいて、プロセッサ110ないし制御部160にロボット100の動作を制御するための命令を伝達することができる。また、ネットワーク部150は、ネットワーク連結状態がオフライン状態として決定された場合に基づいて、ロボット100に含まれた少なくとも一つ以上の構成要素にネットワーク連結状態を伝達することができる。これに関する詳細な説明は、以下の図6で後述する。
【0056】
制御部160は、ネットワーク部150により決定されたネットワーク連結状態に基づいて、ロボット100の動作を制御することができる。特に、制御部160は、ソフトウェアを実行することができ、プロセッサ110に連結された少なくとも一つの他の構成要素(例えば、ハードウェア又はソフトウェア構成要素)を制御することができる。そのため、本明細書においては、説明の便宜上、制御部160が行う動作は、プロセッサ110により行われる動作と同一の動作として説明される。
【0057】
図2は、本発明の一実施形態によるロボットを制御するための方法を説明するための順序図である。
【0058】
動作210において、通信部(例えば、図1の通信部130)は、管制サーバ(例えば、図1の管制サーバ140)から命令セットを受信することができる。例えば、通信部は、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態がオンライン状態の場合に基づいて、管制サーバから移動命令、移動命令の有効時間、移動命令の固有識別子、及びオフライン移動可否を含む命令セットを受信することができる。これに関する詳細な説明は、以下の図4で後述する。
【0059】
動作220において、通信部は、命令セットを制御部(例えば、図1の制御部160)に伝送することができる。例えば、通信部は、移動命令の有効時間が有効で、移動命令の固有識別子が固有な場合に基づいて、命令セットを制御部に伝送することができる。有効時間の有効性と固有識別子の固有性とを決定する方法は、以下の図4で詳細に後述する。
【0060】
動作230において、ネットワーク部(例えば、図1のネットワーク部150)は、ネットワーク連結状態を一次決定(又は、確認)することができる。例えば、ネットワーク部は、通信部が管制サーバから命令セットを受信し、命令セットが制御部に伝送された場合に基づいて、ロボット(例えば、図1のロボット100)に含まれたLTEルータの特性値に基づいて、ネットワーク連結状態を一次決定することができる。
【0061】
動作235において、制御部は、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態の場合、ロボットの回避移動を制御することができる。例えば、制御部は、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態として決定された対象時点からオフライン移動可否の値に基づいて、ロボットのオフライン状態で回避移動を制御することができる。これに関する詳細な説明は、以下の図6で後述する。
【0062】
動作240において、ネットワーク部は、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態がオンライン状態の場合、ネットワーク連結状態を二次決定(又は、確認)することができる。例えば、ネットワーク部は、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態がオンライン状態として決定された場合、第1通信プロトコルの設定及び第2通信プロトコルの設定に基づいて、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態を再決定することができる。これに関する詳細な説明は、以下の図5で後述する。
【0063】
動作245において、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態がオンライン状態の場合、通信部は、管制サーバに同期化を要請することができる。ただし、これに制限されるものではなく、通信部は、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態からオンライン状態に変更された場合、管制サーバに同期化を要請することができる。これに関する詳細な説明は、以下の図7で後述する。
【0064】
図3は、本発明の一実施形態によるロボットと管制サーバとの通信を示す図である。
【0065】
一実施形態によるロボット300は、通信部310、ネットワーク部320、制御部330、条件部340、リカバリー部350、及びLTEルータ360を含んでよい。例えば、通信部310、ネットワーク部320、及び制御部330は、図1で説明された通信部、ネットワーク部、及び制御部と同一の構成であってよい。条件部340は、回避移動条件(例えば、オフライン状態で回避移動条件)を判断し、条件に符合する場合、制御部330を介して回避移動に対応する命令を伝送することができる。リカバリー部350は、通信部310及び管制サーバ370の間のネットワーク連結状態がオフライン状態からオンライン状態に変更(すなわち、ネットワーク復元)された場合、ロボット300と管制サーバ370と状態復旧を行うための要請を制御部330に伝送することができる。
【0066】
通信部310は、第1通信プロトコルと第2通信プロトコルに基づいて、管制サーバ370と状態データ(例えば、ロボットの状態を含むデータ)及び制御データ(例えば、ロボットの制御を含むデータ)を伝送及び受信することができる。
【0067】
第1通信プロトコルは、Pub-subモデルに関するKafkaインターフェースであって、大規模通信処理、リアルタイム処理、安定性、多様な通信パターン支援、及び拡張性を支援することができる。例えば、第1通信プロトコルは、大規模通信処理に好適なプロトコルであって、数千個以上の連結を処理することができる。第1通信プロトコルは、高い処理量とリアルタイムデータ処理に最適化されている。第1通信プロトコルは、安定的なメッセージ伝達を保障し、Publish-Subscribe、Queue、Streamなどのパターンを支援し、クラスターを構成して拡張性を高めることができる。
【0068】
第2通信プロトコルは、TCPのバイトストリーム伝送に関するRSocketインターフェースであって、通信過程で非同期性、効率性、柔軟性、及び安定性を有することができる。例えば、第2通信プロトコルは、非同期的に作動して両方向ストリームを支援し、HTTP/1.1、HTTP/2及びWebSocketと比べて、より少ないオーバーヘッドを有することができる。また、第2通信プロトコルは、Request-Response、Request-Stream、Channel、Fire-and-Forgetのような多様な通信パターンを支援することができ、通信中に切れた連結を再び連結することができるので、メッセージ遺失なしに持続的に通信が可能にできる。
【0069】
図4は、本発明の一実施形態によるロボットにおいて、命令セットを制御部に伝送する方法を説明するための順序図である。
【0070】
動作410において、通信部(例えば、図1の通信部130)は、第1通信プロトコルに基づいて、管制サーバ(例えば、図1の管制サーバ140)から命令セットを受信することができる。例えば、通信部は、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態がオンライン状態の場合に基づいて、管制サーバから移動命令、移動命令の有効時間、移動命令の固有識別子、及びオフライン移動可否を含む命令セットを受信することができる。特に、通信部は、ロボットのバックグラウンドで実行中のKafkaインターフェースに関する第1通信プロトコルに基づいて、命令セットを受信することができる。
【0071】
動作420において、通信部は、有効時間の有効性を決定することができる。例えば、通信部は、移動命令を受信した第1時点及び第1時点に後続する第2時点の差と、移動命令の有効時間を比べて、移動命令の有効時間が有効であるか否かを決定することができる。ここで、第2時点は、移動命令の有効時間が有効であるか否かを決定する時点を示すことができる。制御部(例えば、図1の制御部160)は、第1時点と第2時点の差が、移動命令の有効時間を超過する場合、移動命令の有効時間が有効ではないと決定して終了することができる。これとは異なり、制御部は、第1時点と第2時点の差が、移動命令の有効時間より以下の場合、移動命令の有効時間が有効であると決定することができる。
【0072】
動作430において、通信部は、固有識別子の固有性を決定することができる。例えば、通信部は、移動命令の固有識別子と、ロボットの保存部に含まれて移動命令と異なる命令に対応する識別子とを比べて、移動命令の固有識別子が固有であるか否かを決定することができる。制御部は、移動命令の固有識別子が、保存部に含まれた識別子の少なくとも一つと同一の場合、移動命令の固有識別子が固有ではないと決定して終了することができる。
【0073】
動作440において、通信部は、移動命令の有効時間が有効で、移動命令の固有識別子が固有な場合に基づいて、命令セットを制御部に伝送することができる。その後、制御部は、通信部から命令セットを受信した場合、命令セットに含まれた移動命令に基づいて、ロボットの動作を制御することができる。
【0074】
図5は、本発明の一実施形態によるロボットにおいて、ネットワーク連結状態を決定する方法を説明するための順序図である。
【0075】
動作511において、ロボット(例えば、図1のロボット100)は、ネットワーク部(例えば、図1のネットワーク部150)と通信を行うLTEルータをさらに含んでよい。ネットワーク部は、LTEルータからRSRP(Reference Signal Received Power)及びRSRQ(Reference Signal Received Quality)を獲得することができる。例えば、ネットワーク部は、通信部(例えば、図1の通信部130)が管制サーバ(例えば、図1の管制サーバ140)から命令セットを受信し、命令セットが制御部(例えば、図1の制御部160)に伝送された場合に基づいて、LTEルータのRSRP及びRSRQを獲得することができる。
【0076】
動作513及び動作515において、ネットワーク部は、RSRPが第1閾値(例えば、-100dBM)以下で、RSRQが第1閾値と異なる第2閾値(例えば、-20dB)以下であるか確認することができる。ただし、第1閾値及び第2閾値は、構成要素の設定に応じて変動可能な値であるので、これに制限されるものではない。
【0077】
動作517において、ネットワーク部は、RSRPが第1閾値以下で、RSRQが第1閾値と異なる第2閾値以下を満たすか否か判断することができる。
【0078】
動作519において、ネットワーク部は、RSRPが第1閾値以下で、RSRQが第1閾値と異なる第2閾値以下の場合に基づいて、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として決定することができる。
【0079】
動作521において、ネットワーク部は、RSRPが第1閾値を超過するか、又はRSRQが第2閾値を超過した場合に基づいて、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態をオンライン状態として決定することができる。すなわち、動作517ないし動作521は、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態の一次決定に関する動作を含んでよい。ネットワーク部は、LTEルータのRSRP及びRSRQを介してネットワーク連結状態をより速く決定することができる。
【0080】
その後、ネットワーク部は、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態がオンライン状態として決定された場合、第1通信プロトコルの設定及び第2通信プロトコルの設定に基づいて、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態を再決定する二次決定を行うことができる。
【0081】
動作523において、ネットワーク部は、第1通信プロトコルに基づいて、ダミーデータを管制サーバに伝送することができる。その後、動作525において、ネットワーク部は、ダミーデータの伝送時間(例えば、図5において、latencyとして図示される)が第1対象閾値(例えば、図5の動作525において、thresholdとして図示される)を超過する場合に基づいて、カウントデータを予め決定された単位間隔で増加させることができる。動作527において、ネットワーク部は、ダービデータの伝送時間が第1対象閾値を超過する場合に基づいて、カウントデータ(例えば、図5において、countとして図示される)が第2対象閾値(例えば、図5の動作527において、thresholdとして図示される)を超過するか判断することができる。動作533において、ネットワーク部は、カウントデータが第2対象閾値を超過する場合に基づいて、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として再決定することができる。
【0082】
動作529において、ネットワーク部は、第2通信プロトコルに基づいて、ダミーデータを管制サーバに伝送することができる。ここで、第1通信プロトコルに基づいて伝送されたダミーデータと、第2通信プロトコルに基づいて伝送されたダミーデータとは、互いに異なるデータであってよい。例えば、ネットワーク部は、第2通信プロトコルに基づいて、予め決定された時間間隔ごとに任意のダミーデータを管制サーバに伝送することができる。動作531において、ネットワーク部は、ダミーデータの伝送可否を検査することができる。動作533において、ネットワーク部は、ダミーデータが管制サーバに伝送できなかった場合に基づいて、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として再決定することができる。
【0083】
動作535において、ネットワーク部は、制御部に、再決定されたネットワーク連結状態を伝送することができる。その後、制御部は、再決定されたネットワーク連結状態がオフライン状態の場合に基づいて、回避移動に対応する命令(又は、メカニズム)を行うことができる。
【0084】
図6は、本発明の一実施形態によるロボットにおいて、ネットワーク連結状態がオフライン状態の場合、ロボットを制御する方法を説明するための順序図である。
【0085】
動作610において、制御部(例えば、図1の制御部160)は、通信部(例えば、図1の通信部130)と管制サーバ(例えば、図1の管制サーバ140)の間のネットワーク連結状態がオフライン状態であるか否か検査することができる。例えば、制御部は、オフライン検査要請をネットワーク部(例えば、図1のネットワーク部150)に伝送することができる。その後、制御部は、ネットワーク部から決定されたネットワーク状態を受信することができる。制御部は、受信したネットワーク状態に基づいて、オフライン状態を検査することができる。ここで、制御部は、ネットワーク状態がオンライン状態の場合、管制サーバと通信部との間の通信が正常に動作するので、続いてモニタリングすることができる。
【0086】
動作620において、制御部は、収集データを保存部に保存することができる。例えば、制御部は、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態がオフライン状態として決定された対象時点から、ロボットにより獲得された収集データを保存部に保存することができる。以下の図7で後述するが、制御部は、対象時点から獲得された収集データを、オンライン状態に変更された時点から通信部に伝送することで、管制サーバと同期化を要請することができる。
【0087】
動作630及び動作640において、制御部は、対象時点からロボットが停止状態の場合、移動命令をスキップ(skip)することができる。その後、制御部は、移動命令がスキップされた場合に基づいて、オフライン移動可否に応じてロボットの動作を制御することができる。
【0088】
動作650において、制御部は、オフライン移動可否を確認することができる。例えば、制御部は、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態がオンライン状態の場合に基づいて、管制サーバから受信したオフライン移動可否に基づいて、ロボットのオフライン移動可否を確認することができる。
【0089】
動作660において、制御部は、オフライン移動可否の値がロボットの移動不可能を示す場合、ロボットの位置でロボットの動作を制御することができる。すなわち、制御部は、オフライン移動可否の値がロボットの移動不可能を示す場合、ロボットの現在位置で待機できるようにロボットを制御することができる。
【0090】
動作670において、制御部は、オフライン移動可否の値がロボットの移動可能を示す場合、ロボットが予め決定された待機場所に移動できるようにロボットの動作を制御することができる。すなわち、制御部は、動作670に含まれた動作を行うことで、ロボットの回避移動に対応する命令(又は、メカニズム)を行うことができる。
【0091】
図7は、本発明の一実施形態によるロボットにおいて、ネットワーク連結状態がオフライン状態からオンライン状態に変更された場合、管制サーバに同期化を要請する方法を説明するための順序図である。
【0092】
動作710において、制御部(例えば、図1の制御部160)は、第1時点から第2時点まで、移動ロボットにより獲得された収集データを通信部に伝送することができる。すなわち、制御部は、収集データを通信部に伝送することで、管制サーバとロボットの間のネットワーク復旧のための同期化を行うことができる。
【0093】
動作720において、通信部(例えば、図1の通信部130)は、制御部から収集データを受信した場合に基づいて、収集データを管制サーバに伝送することで、管制サーバとロボットの同期化を要請することができる。
【0094】
図8は、本発明の一実施形態によるロボットに含まれたLTEルータのRSRP及びRSRQの特徴を説明するために示す図である。
【0095】
図8を参照すれば、第1テーブル810は、LTEルータのRSRP(Reference Signal Received Power)の特徴を含んでいる。例えば、ネットワーク部(例えば、図1のネットワーク部150)は、RSRPが-80dBm以上の場合、ネットワーク連結状態を確認できる信号の強さが強いと決定することができる。ネットワーク部は、RSRPが-80dBmから-90dBmの場合、ネットワーク連結状態を確認できる信号の強さが多少強いと決定することができる。ネットワーク部は、RSRPが-90dBmから-100dBmの場合、ネットワーク連結状態を確認できる信号の強さが多少弱いと決定することができる。最後に、ネットワーク部は、RSRPが-100dBm以下の場合、ネットワーク連結状態を確認できる信号の強さがないと決定することができる。
【0096】
第2テーブル820は、LTEルータのRSRQ(Reference Signal Received Quality)の特徴を含んでいる。例えば、ネットワーク部は、RSRQが-10dB以上の場合、ネットワーク連結状態を確認できる信号の強さが強いと決定することができる。ネットワーク部は、RSRQが-10dBから-15dBの場合、ネットワーク連結状態を確認できる信号の強さが多少強いと決定することができる。ネットワーク部は、RSRQが-15dBから-20dBの場合、ネットワーク連結状態を確認できる信号の強さが多少弱いと決定することができる。最後に、ネットワーク部は、RSRQが-20dB以下の場合、ネットワーク連結状態を確認できる信号の強さがないと決定することができる。
【0097】
そのため、ネットワーク部は、RSRPが第1閾値(例えば、-100dBM)以下で、RSRQが第1閾値と異なる第2閾値(例えば、-20dB)以下であるか確認することができる。ネットワーク部は、RSRPが第1閾値以下で、RSRQが第1閾値と異なる第2閾値以下の場合に基づいて、通信部及び管制サーバの間のネットワーク連結状態をオフライン状態として決定(すなわち、信号の強さがないと決定)することができる。
【0098】
図9は、本発明の一実施形態によるロボット又はロボット制御方法に関するコンピューティングシステムを示す図である。
【0099】
図9を参照すれば、ロボット又はロボット制御方法に関するコンピューティングシステム1000は、バス1200を介して連結される少なくとも一つのプロセッサ1100、メモリー1300、使用者インターフェース入力装置1400、使用者インターフェース出力装置1500、ストレージ1600、及びネットワークインターフェース1700を含んでよい。
【0100】
プロセッサ1100は、中央処理装置(CPU)又はメモリー1300及び/又はストレージ1600に保存された命令語に対する処理を実行する半導体装置であってよい。メモリー1300及びストレージ1600は、多様な種類の揮発性又は不揮発性保存媒体を含んでよい。例えば、メモリー1300は、ROM(read only memory)及びRAM(random access memory)を含んでよい。
【0101】
したがって、本明細書に開示された実施形態に関連し、説明された方法又はアルゴリズムの段階は、プロセッサ1100により実行されるハードウェア、ソフトウェアモジュール、又はその2つの結合で直接具現され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリー、フラッシュメモリー、ROMメモリー、EPROMメモリー、EEPROMメモリー、レジスター、ハードディスク、脱着型ディスク、CD-ROMのような保存媒体(すなわち、メモリー1300及び/又はストレージ1600)に常住してもよい。
【0102】
例示的な保存媒体は、プロセッサ1100にカップリングされ、そのプロセッサ1100は、保存媒体から情報を読み取ることができ、保存媒体に情報を記入することができる。他の方法として、保存媒体は、プロセッサ1100と一体型であってもよい。プロセッサ及び保存媒体は、注文型集積回路(ASIC)内に常住してもよい。ASICは、使用者端末機内に常住してもよい。他の方法として、プロセッサ及び保存媒体は、使用者端末機内に個別コンポネントとして常住してもよい。
【0103】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で多様な修正及び変形が可能である。
【0104】
以上で説明された実施形態は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、及び/又はハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の組み合わせにより具現され得る。例えば、実施形態で説明された装置、方法及び構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピューター、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、又は命令(instruction)を実行して回答できるその他の装置のように、汎用コンピューター又は特殊目的コンピューターを用いて具現され得る。処理装置は、運営体制(OS)及び前記運営体制上で行われるソフトウェアアプリケーションを実行することができる。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に回答して、データを接近、保存、操作、処理、及び生成することもできる。理解の便宜上、処理装置は、一つが使用されるものと説明された場合もあるが、当該技術分野における通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)及び/又は複数類型の処理要素を含んでよいことが分かる。例えば、処理装置は、複数のプロセッサ又は一つのプロセッサ及び一つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサ(parallel processor)のような他の処理構成(processing configuration)も可能である。
【0105】
ソフトウェアは、コンピュータープログラム(computer program)、コード(code)、命令(instruction)、又はこれらの一つ以上の組み合わせを含んでよく、所望とおり動作するように処理装置を構成するか、独立的に又は結合的に(collectively)処理装置を命令してよい。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置により解釈されるか、処理装置に命令又はデータを提供するために、ある類型の機械、構成要素(component)、物理的装置、仮想装置(virtual equipment)、コンピューター保存媒体又は装置、又は伝送される信号波(signal wave)に、永久的に又は一時的に具体化(embody)され得る。ソフトウェアは、ネットワークで連結されたコンピューターシステム上に分散され、分散された方法に保存されるか実行されてもよい。ソフトウェア及びデータは、コンピューター読み取り可能な記録媒体に保存されてもよい。
【0106】
実施形態による方法は、多様なコンピューター手段を介して行われてよいプログラム命令形態に具現され、コンピューター読み取り可能な媒体に記録され得る。コンピューター読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独で又は組み合わせて含んでよく、媒体に記録されるプログラム命令は、実施形態のために特に設計及び構成されたものであるか、コンピューターソフトウェア当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。コンピューター読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、プロッピィーディスク及び磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD-ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気-光媒体(magneto-optical media)、及びロム(ROM)、ラム(RAM)、フラッシュメモリーなどのようなプログラム命令を保存して行うように特に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラーにより作られるような機械語コードのみでなく、インタプリターなどを使用してコンピューターにより実行できる高級言語コードを含む。
【0107】
前述したハードウェア装置は、実施形態の動作を行うために一つ又は複数のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されてよく、その逆も同様である。
【0108】
以上のように実施形態がたとえ限定された図面により説明されたが、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、これに基づいて多様な技術的修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順序で行われるか、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法と異なる形態に結合又は組み合わせるか、他の構成要素又は均等物により対置されるか置換されても、適切な結果が達成できる。
【0109】
そのために、他の具現、他の実施形態、及び特許請求の範囲と均等なものなども後述する特許請求の範囲の範囲に属する。
【0110】
したがって、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施形態により本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲により解釈されなければならず、それと同等の範囲内のすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9