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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025042723
(43)【公開日】2025-03-28
(54)【発明の名称】鞍乗型車両
(51)【国際特許分類】
   B62J 6/26 20200101AFI20250321BHJP
   B62J 29/00 20060101ALI20250321BHJP
   B62J 6/022 20200101ALI20250321BHJP
   B62J 6/20 20060101ALI20250321BHJP
   B62J 15/00 20060101ALI20250321BHJP
   B62J 17/00 20200101ALI20250321BHJP
   B62J 23/00 20060101ALI20250321BHJP
【FI】
B62J6/26
B62J29/00 A
B62J6/022
B62J6/20 C
B62J15/00 B
B62J17/00
B62J23/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023149823
(22)【出願日】2023-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】弁理士法人新樹グローバル・アイピー
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】藤井 直也
(57)【要約】
【課題】鞍乗型車両において、光源の大型化、或いは追加を抑えながら、被視認性を向上させる。
【解決手段】鞍乗型車両は、下光源21と、左光源22と、右光源23とを備える。左光源22と右光源23とは、車両正面視で、下光源21よりも上方に配置される。下光源21と左光源22と右光源23とは、同時に発光する。左光源22は、左頂点部24と、第1左辺部25と、第2左辺部26とを含む。第1左辺部25は、左頂点部24から、車両左右方向における車両中心に向かって延びる。第2左辺部26は、左頂点部24から、第1左辺部25に対して所定角度をなす方向に延びる。右光源23は、右頂点部27と、第1右辺部28と、第2右辺部29とを含む。第1右辺部28は、右頂点部27から、車両左右方向における車両中心に向かって延びる。第2右辺部29は、右頂点部27から、第1右辺部28に対して所定角度をなす方向に延びる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下光源と、
車両正面視で、前記下光源よりも上方に配置される左光源と、
車両正面視で、前記下光源よりも上方に配置され、前記左光源から車両左右方向に離れて配置される右光源と、
を備え、
前記下光源と前記左光源と前記右光源とは、同時に発光しており、
前記左光源は、
左頂点部と、
車両正面視で、前記左頂点部から、車両左右方向における車両中心に向かって延びる第1左辺部と、
車両正面視で、前記左頂点部から、前記第1左辺部に対して所定角度をなす方向に延びる第2左辺部と、
を含み、
前記右光源は、
右頂点部と、
車両正面視で、前記右頂点部から、車両左右方向における車両中心に向かって延びる第1右辺部と、
車両正面視で、前記右頂点部から、前記第1右辺部に対して所定角度をなす方向に延びる第2右辺部と、
を含む、
鞍乗型車両。
【請求項2】
車両正面視で、前記第2左辺部は、前記下光源に向かって延びている、
請求項1に記載の鞍乗型車両。
【請求項3】
車両正面視で、前記第2右辺部は、前記下光源に向かって延びている、
請求項1に記載の鞍乗型車両。
【請求項4】
前記下光源と、前記左光源と、前記右光源とは、車両正面視で、逆三角形の3つの頂点の位置にそれぞれ配置される、
請求項1に記載の鞍乗型車両。
【請求項5】
前記左光源と前記右光源とは、前記逆三角形の角をそれぞれ構成する、
請求項4に記載の鞍乗型車両。
【請求項6】
車両左右方向に互いに離れて配置される左ミラー及び右ミラーをさらに備え、
前記左光源は、前記左ミラーに設けられ、
前記右光源は、前記右ミラーに設けられる、
請求項1に記載の鞍乗型車両。
【請求項7】
前記左光源と前記右光源とは、ポジションライトである、
請求項1に記載の鞍乗型車両。
【請求項8】
前記左光源と前記右光源とは、反射材製である、
請求項1に記載の鞍乗型車両。
【請求項9】
前記下光源は、ヘッドライトである、
請求項1に記載の鞍乗型車両。
【請求項10】
カウルをさらに備え、
前記下光源は、前記カウルに設けられる、
請求項1に記載の鞍乗型車両。
【請求項11】
フロントフェンダーをさらに備え、
前記下光源は、前記フロントフェンダーに設けられる、
請求項1に記載の鞍乗型車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗型車両に関する。
【背景技術】
【0002】
鞍乗型車両は、ポジションライト或いはヘッドライトなどの光源を備えている。例えば、特許文献1の自動二輪車は、左右のミラーの前面に、円形のポジションライトがそれぞれ設けられている。また、フロントカバーの中央には、ヘッドライトが配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-057104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
鞍乗型車両では、被視認性の向上が求められる。上述したポジションライトなどの光源を大型化したり、或いは光源の数を増やしたりすることで、鞍乗型車両の被視認性を向上させることができる。しかし、その場合、車両が大型化、或いは車両の重量が増大してしまう。本発明の目的は、鞍乗型車両において、光源の大型化、或いは追加を抑えながら、被視認性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る鞍乗型車両は、下光源と、左光源と、右光源とを備える。左光源は、車両正面視で、下光源よりも上方に配置される。右光源は、車両正面視で、下光源よりも上方に配置され、左光源から車両左右方向に離れて配置される。下光源と左光源と右光源とは、同時に発光する。左光源は、左頂点部と、第1左辺部と、第2左辺部とを含む。第1左辺部は、車両正面視で、左頂点部から、車両左右方向における車両中心に向かって延びる。第2左辺部は、車両正面視で、左頂点部から、第1左辺部に対して所定角度をなす方向に延びる。右光源は、右頂点部と、第1右辺部と、第2右辺部とを含む。第1右辺部は、車両正面視で、右頂点部から、車両左右方向における車両中心に向かって延びる。第2右辺部は、車両正面視で、右頂点部から、第1右辺部に対して所定角度をなす方向に延びる。
【0006】
本態様に係る鞍乗型車両では、上記のような左光源と右光源との形状によって、錯視による主観的輪郭を、見る人に知覚させる。この主観的輪郭により、下光源と左光源と右光源とのそれぞれよりも大きな形状を見る人に知覚させることができる。それにより、光源の大型化及び追加を抑えながら、車両の被視認性が向上する。
【0007】
車両正面視で、第2左辺部は、下光源に向かって延びていてもよい。この場合、下光源と左光源と右光源とによって、主観的輪郭による大きな形状を、見る人に知覚させる効果が向上する。
【0008】
車両正面視で、第2右辺部は、下光源に向かって延びていてもよい。この場合、下光源と左光源と右光源とによって、主観的輪郭による大きな形状を、見る人に知覚させる効果が向上する。
【0009】
下光源と、左光源と、右光源とは、車両正面視で、逆三角形の3つの頂点の位置にそれぞれ配置されてもよい。この場合、下光源と左光源と右光源とによって、主観的輪郭による大きな逆三角形を、見る人に知覚させる効果が向上する。
【0010】
左光源と右光源とは、逆三角形の角をそれぞれ構成してもよい。この場合、下光源と左光源と右光源とによって、主観的輪郭による大きな逆三角形を、見る人に知覚させる。
【0011】
鞍乗型車両は、左ミラー及び右ミラーをさらに備えてもよい。左ミラー及び右ミラーは、車両左右方向に互いに離れて配置されてもよい。左光源は、左ミラーに設けられてもよい。右光源は、右ミラーに設けられてもよい。この場合、左光源と右光源とが左右に大きく離れて配置される。それにより、より大きな主観的輪郭による形状を、見る人に知覚させることができる。
【0012】
左光源と右光源とは、ポジションライトであってもよい。この場合、ポジションライトの被視認性が向上する。
【0013】
左光源と右光源とは、反射材製であってもよい。この場合、左光源と右光源との配置の自由度が向上する。
【0014】
下光源は、ヘッドライトであってもよい。この場合、ヘッドライトの被視認性が向上する。
【0015】
鞍乗型車両は、カウルをさらに備えてもよい。下光源は、カウルに設けられてもよい。この場合、下光源の配置の自由度が向上する。
【0016】
鞍乗型車両は、フロントフェンダーをさらに備えてもよい。下光源は、フロントフェンダーに設けられてもよい。この場合、下光源の配置の自由度が向上する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、鞍乗型車両において、光源の大型化、或いは追加を抑えながら、被視認性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態に係る鞍乗型車両の側面図である。
図2】鞍乗型車両の正面図である。
図3】下光源と左光源と右光源との点灯時の鞍乗型車両の正面図である。
図4】第1変形例に係る鞍乗型車両の正面図である。
図5】第2変形例に係る鞍乗型車両の正面図である。
図6】第3変形例に係る鞍乗型車両の正面図である。
図7】第4変形例に係る鞍乗型車両の正面図である。
図8】第5変形例に係る鞍乗型車両の正面図である。
図9】第6変形例に係る鞍乗型車両の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して実施形態にかかる鞍乗型車両について説明する。図1は、実施形態に係る鞍乗型車両1Aの側面図である。図2は、鞍乗型車両1Aの正面図である。本実施形態では、鞍乗型車両1Aは、ストリートタイプのモータサイクルである。図1及び図2に示すように、鞍乗型車両1Aは、車体2とヘッドライトユニット3とを含む。車体2は、ステアリング装置4と、シート5と、パワーユニット6と、前輪7と、後輪8とを含む。なお、以下の説明において、左右の方向は、シート5に着座したライダーから見た左右の方向を意味するものとする。
【0020】
ステアリング装置4は、ハンドル11とフロントフォーク12とを含む。ハンドル11は、フロントフォーク12に接続されている。ハンドル11は、ライダーによって左右に操作可能である。フロントフォーク12は、前輪7を回転可能に支持している。前輪7の上方には、フロントフェンダー13が配置されている。
【0021】
ハンドル11には、左ミラー14と右ミラー15とが取り付けられている。左ミラー14と右ミラー15とは、車両左右方向に互いに離れて配置されている。左ミラー14と右ミラー15とは、車両正面視で、それぞれハンドル11から、上方、且つ、車両左右方向における外方に向かって延びている。
【0022】
シート5は、ステアリング装置4の後方に配置されている。パワーユニット6は、シート5の下方に配置されている。パワーユニット6は、例えば内燃エンジンとトランスミッションとを含む。或いは、パワーユニット6は、電動モータを含んでもよい。後輪8は、パワーユニット6の後方に配置されている。ヘッドライトユニット3は、フロントフォーク12の前方に配置されている。
【0023】
図2に示すように、鞍乗型車両1Aは、左フラッシャ16と右フラッシャ17とを備える。左フラッシャ16と右フラッシャ17とは、車体2に取り付けられている。或いは、左フラッシャ16と右フラッシャ17とは、ヘッドライトユニット3に取り付けられてもよい。
【0024】
鞍乗型車両1Aは、下光源21と、左光源22と、右光源23とを備える。下光源21は、ヘッドライトである。左光源22と右光源23とは、ポジションライトである。下光源21と、左光源22と、右光源23とは、同時に発光するように構成されている。下光源21と、左光源22と、右光源23とは、鞍乗型車両1Aの走行中には常時、点灯されている。
【0025】
下光源21は、ヘッドライトユニット3に取り付けられている。下光源21は、車両正面視で、ハンドル11よりも下方に配置されている。下光源21は、例えばLEDを含む。或いは、下光源21は、バルブを含んでもよい。下光源21は、車両正面視で、鞍乗型車両1Aの左右方向における中心に配置されている。
【0026】
左光源22は、車両正面視で、下光源21よりも上方に配置される。左光源22は、車両正面視で、ハンドル11よりも上方に配置される。左光源22は、車両正面視で、下光源21よりも左方に配置される。左光源22は、車両正面視で、ヘッドライトユニット3よりも車両左右方向における外側に配置される。左光源22は、車両正面視で、ヘッドライトユニット3よりも左方に配置される。
【0027】
右光源23は、車両正面視で、左光源22から車両左右方向に離れて配置される。右光源23は、車両正面視で、下光源21よりも上方に配置される。右光源23は、車両正面視で、ハンドル11よりも上方に配置される。右光源23は、車両正面視で、下光源21よりも右方に配置される。右光源23は、車両正面視で、ヘッドライトユニット3よりも車両左右方向における外側に配置される。右光源23は、車両正面視で、ヘッドライトユニット3よりも右方に配置される。
【0028】
下光源21と、左光源22と、右光源23とは、車両正面視で、逆三角形の3つの頂点の位置にそれぞれ配置されている。左光源22は、左ミラー14の前面に設けられている。右光源23は、右ミラー15の前面に設けられている。左光源22と右光源23とは、例えばLEDを含む。或いは、左光源22と右光源23とは、バルブを含んでもよい。
【0029】
左光源22は、V字型に屈曲した形状を有する。左光源22は、左光源22と右光源23と下光源21とを結ぶ逆三角形の左側の角を構成する。左光源22は、左頂点部24と、第1左辺部25と、第2左辺部26とを含む。左頂点部24は、左光源22と右光源23と下光源21とを結ぶ逆三角形の左方の頂点に位置する。
【0030】
第1左辺部25は、車両正面視で、左頂点部24から、車両左右方向における車両中心に向かって延びている。第1左辺部25は、車両正面視で、左頂点部24から右方に向かって延びている。第1左辺部25は、車両正面視で、左頂点部24から右光源23に向かって延びている。
【0031】
第2左辺部26は、車両正面視で、左頂点部24から、第1左辺部25に対して所定角度をなす方向に延びている。所定角度は、鋭角である。第2左辺部26は、車両正面視で、左頂点部24から、下光源21に向かって延びている。所定角度は、左光源22と右光源23と下光源21とを結ぶ逆三角形の左側の角の角度である。
【0032】
右光源23は、左光源22と左右対称に、V字型に屈曲した形状を有する。右光源23は、左光源22と右光源23と下光源21とを結ぶ逆三角形の右側の角を構成する。右光源23は、右頂点部27と、第1右辺部28と、第2右辺部29とを含む。右頂点部27は、左光源22と右光源23と下光源21とを結ぶ逆三角形の右方の頂点に位置する。
【0033】
第1右辺部28は、車両正面視で、右頂点部27から、車両左右方向における車両中心に向かって延びている。第1右辺部28は、車両正面視で、右頂点部27から左方に向かって延びている。第1右辺部28は、車両正面視で、右頂点部27から、左光源22に向かって延びている。詳細には、第1右辺部28は、車両正面視で、右頂点部27から、左頂点部24に向かって延びている。上述した第1左辺部25は、車両正面視で、左頂点部24から右頂点部27に向かって延びている。
【0034】
第2右辺部29は、車両正面視で、右頂点部27から、第1右辺部28に対して所定角度をなす方向に延びている。所定角度は、鋭角である。第2右辺部29は、車両正面視で、右頂点部27から、下光源21に向かって延びている。所定角度は、左光源22と右光源23と下光源21とを結ぶ逆三角形の右側の角の角度である。
【0035】
図3は、下光源21と左光源22と右光源23との点灯時の鞍乗型車両1Aの正面図である。図3に示すように、本実施形態に係る鞍乗型車両1Aでは、上記のような左光源22と右光源23と下光源21との配置及び形状によって、錯視による逆三角の主観的輪郭30(いわゆるカニッツァの三角形)を、見る人に知覚させる。この主観的輪郭30により、下光源21と左光源22と右光源23とのそれぞれよりも大きな形状を見る人に知覚させることができる。それにより、光源の大型化及び追加を抑えながら、車両の被視認性が向上する。
【0036】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0037】
鞍乗型車両は、ストリートタイプのモータサイクルに限らない。鞍乗型車両は、スポーツタイプのモータサイクル、スクータ、モペッドなどの他の種類の車両であってもよい。
【0038】
下光源21の配置は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。例えば、図4は、第1変形例に係る鞍乗型車両1Bの正面図である。図4に示すように、鞍乗型車両1Bは、カウル18を備えてもよい。下光源21は、カウル18に設けられてもよい。下光源21は、ヘッドライトユニット3のヘッドライト19とは別に設けられてもよい。
【0039】
左光源22と右光源23との配置は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。例えば、図5は、第2変形例に係る鞍乗型車両1Cの正面図である。図5に示すように、左光源22と右光源23とは、カウル18に設けられてもよい。
【0040】
下光源21の形状は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。例えば、図6は、第3変形例に係る鞍乗型車両1Dの正面図である。図6に示すように、下光源21は、V字型に屈曲した形状であってもよい。すなわち、下光源21は、下頂点部31と、第1下辺部32と、第2下辺部33とを含んでもよい。下頂点部31は、左光源22と右光源23と下光源21とを結ぶ逆三角形の下方の頂点に位置する。第1下辺部32は、車両正面視で、下頂点部31から、左光源22に向かって延びている。第1下辺部32は、車両正面視で、下頂点部31から、左頂点部24に向かって延びている。第2下辺部33は、車両正面視で、下頂点部31から、右光源23に向かって延びている。第2下辺部33は、車両正面視で、下頂点部31から、右頂点部27に向かって延びている。
【0041】
図7は、第4変形例に係る鞍乗型車両1Eの正面図である。図7に示すように、下光源21は、フロントフェンダー13に設けられてもよい。下光源21は、ヘッドライトユニット3のヘッドライト19とは別に設けられてもよい。
【0042】
左光源22と右光源23とは、上記の実施形態のようにV字型に屈曲した形状に限らず、他の形状であってもよい。例えば、図8は、第5変形例に係る鞍乗型車両1Fの正面図である。図8に示すように、左光源22と右光源23とは、扇形状であってもよい。下光源21も、扇形状であってもよい。或いは、左光源22と右光源23と下光源21とは、V字状の切り欠きを有する他の形状であってもよい。
【0043】
錯視による主観的輪郭30は、逆三角形に限らず、他の形状であってもよい。例えば、図9は、第6変形例に係る鞍乗型車両1Gの正面図である。図9に示すように、錯視による主観的輪郭30は、四角形であってもよい。この場合、鞍乗型車両1Aは、第1下光源21Aと、第2下光源21Bとを備えてもよい。第1下光源21Aと、第2下光源21Bと、左光源22と、右光源23とは、第1下光源21Aと、第2下光源21Bと、左光源22と、右光源23とを結ぶ四角形の頂点の位置に、それぞれ配置される。第1下光源21Aと、第2下光源21Bと、左光源22と、右光源23とは、第1下光源21Aと、第2下光源21Bと、左光源22と、右光源23とを結ぶ四角形の角を、それぞれ構成する。
【0044】
下光源21と、左光源22と、右光源23との構成は、上記の実施形態のものに限らず、変更されてもよい。例えば、左光源22と右光源23とは、ポジションライトに限らず、反射材製であってもよい。下光源21は、ヘッドライトに限らず、ポジションライトであってもよい。下光源21は、反射材製であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明によれば、鞍乗型車両において、光源の大型化、或いは追加を抑えながら、被視認性が向上する。
【符号の説明】
【0046】
13:フロントフェンダー、 14:左ミラー、 15:右ミラー、 18:カウル、 21:下光源、 22:左光源、 23:右光源、 24:左頂点部、 25:第1左辺部、 26:第2左辺部、 27:右頂点部、 28:第1右辺部、 29:第2右辺部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9