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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025042793
(43)【公開日】2025-03-28
(54)【発明の名称】腰ベルト
(51)【国際特許分類】
   A41C 1/00 20060101AFI20250321BHJP
   A41C 1/08 20060101ALI20250321BHJP
   A41C 1/12 20060101ALI20250321BHJP
   A41C 1/02 20060101ALI20250321BHJP
   A41D 13/05 20060101ALI20250321BHJP
【FI】
A41C1/00 G
A41C1/08
A41C1/12
A41C1/02 B
A41C1/02 Z
A41C1/00 A
A41D13/05 125
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023149935
(22)【出願日】2023-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】000005935
【氏名又は名称】美津濃株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】酒井 隆太
【テーマコード(参考)】
3B131
3B211
【Fターム(参考)】
3B131AA03
3B131AB10
3B131AB11
3B131BA01
3B131BA02
3B131BA11
3B131BA12
3B131BA21
3B131BB36
3B211AA00
3B211AB01
3B211AC17
(57)【要約】
【課題】重量物を持つまたは引くなどの動作による腕の疲労を軽減することができる腰ベルトを提供する。
【解決手段】
腰ベルト100は、第1本体ベルト10と、第2本体ベルト20と、第1補助ベルト30と、第2補助ベルト40と、第1持ち手ベルト50とを備えている。第1補助ベルト30が第2本体連結部211に挿通され、第1本体ベルト10の第1本体先端部13に向けて折り返された状態で、第1補助先端部33は第1本体ベルト10に固定可能に構成されている。第2補助ベルト40が第1本体連結部111に挿通され、第2本体ベルト20の第2本体先端部23に向けて折り返された状態で、第2補助先端部43は第2本体ベルト20に固定可能に構成されている。第1補助ベルト30が第1本体ベルト10に固定された状態で、第1持ち手ベルト50は第1補助ベルト30を締め付け可能に構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1本体ベルトと、
第2本体ベルトと、
前記第1本体ベルトに接続された第1補助ベルトと、
前記第2本体ベルトに接続された第2補助ベルトと、
前記第1補助ベルトに取り付けられた第1持ち手ベルトとを備え、
前記第1本体ベルトは、第1本体基端部と、第1本体中央部と、前記第1本体中央部に対して前記第1本体基端部と反対側に配置された第1本体先端部を含み、
前記第2本体ベルトは、前記第1本体ベルトの前記第1本体基端部と向かい合うように配置された第2本体基端部と、第2本体中央部と、前記第2本体中央部に対して前記第2本体基端部と反対側に配置された第2本体先端部を含み、
前記第2本体ベルトの前記第2本体先端部は、前記第1本体ベルトに固定可能に構成されており、
前記第1補助ベルトは、前記第1本体ベルトの前記第1本体基端部に接続された第1補助基端部と、第1補助中央部と、前記第1補助中央部に対して前記第1補助基端部と反対側に配置された第1補助先端部とを含み、
前記第2補助ベルトは、前記第2本体ベルトの前記第2本体基端部に接続された第2補助基端部と、第2補助中央部と、前記第2補助中央部に対して前記第2補助基端部と反対側に配置された第2補助先端部とを含み、
前記第1本体ベルトの前記第1本体基端部は、前記第2補助ベルトを挿通可能に構成された第1本体連結部を有し、
前記第2本体ベルトの前記第2本体基端部は、前記第1補助ベルトを挿通可能に構成された第2本体連結部を有し、
前記第1補助ベルトが前記第2本体連結部に挿通され、前記第1本体ベルトの前記第1本体先端部に向けて折り返された状態で、前記第1補助先端部は前記第1本体ベルトに固定可能に構成されており、
前記第2補助ベルトが前記第1本体連結部に挿通され、前記第2本体ベルトの前記第2本体先端部に向けて折り返された状態で、前記第2補助先端部は前記第2本体ベルトに固定可能に構成されており、
前記第1補助ベルトが前記第1本体ベルトに固定された状態で、前記第1持ち手ベルトは前記第1補助ベルトを締め付け可能に構成されている、腰ベルト。
【請求項2】
前記第2補助ベルトに取り付けられた第2持ち手ベルトをさらに備え、
前記第2補助ベルトが前記第2本体ベルトに固定された状態で、前記第2持ち手ベルトは前記第2補助ベルトを締め付け可能に構成されている、請求項1に記載の腰ベルト。
【請求項3】
前記第1持ち手ベルトおよび前記第2持ち手ベルトは伸縮可能に構成されている、請求項2に記載の腰ベルト。
【請求項4】
前記第1持ち手ベルトおよび前記第2持ち手ベルトは長さ調節可能に構成されている、請求項2に記載の腰ベルト。
【請求項5】
前記第1持ち手ベルトは、第1環状部を含み、
前記第2持ち手ベルトは、第2環状部を含み、
前記第1持ち手ベルトの前記第1環状部は、前記第1持ち手ベルトの先端に配置されており、
前記第2持ち手ベルトの前記第2環状部は、前記第2持ち手ベルトの先端に配置されている、請求項2に記載の腰ベルト。
【請求項6】
前記第1持ち手ベルトは、第1滑り止め部を含み、
前記第2持ち手ベルトは、第2滑り止め部を含み、
前記第1滑り止め部は、前記第1持ち手ベルトの前記第1環状部の外側表面に配置されており、
前記第2滑り止め部は、前記第2持ち手ベルトの前記第2環状部の外側表面に配置されている、請求項5に記載の腰ベルト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は腰ベルトに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者の腰に装着される腰ベルトが提案されている。たとえば、特開2016-125183号公報(特許文献1)には、利用者の腰を締め付ける腰ベルトが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-125183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
腕は下肢または体幹に比べて大きな力を出すことが難しい。そのため、重量物を持つまたは引くなどの動作により、腕は疲労しやすい。上記公報に記載された腰ベルトが装着された状態で、重量物を持つまたは引くなどの動作が行なわれても腕の疲労は軽減されない。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、重量物を持つまたは引くなどの動作による腕の疲労を軽減することができる腰ベルトを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の腰ベルトは、第1本体ベルトと、第2本体ベルトと、第1本体ベルトに接続された第1補助ベルトと、第2本体ベルトに接続された第2補助ベルトと、第1補助ベルトに取り付けられた第1持ち手ベルトとを備えている。第1本体ベルトは、第1本体基端部と、第1本体中央部と、第1本体中央部に対して第1本体基端部と反対側に配置された第1本体先端部を含んでいる。第2本体ベルトは、第1本体ベルトの第1本体基端部と向かい合うように配置された第2本体基端部と、第2本体中央部と、第2本体中央部に対して第2本体基端部と反対側に配置された第2本体先端部を含んでいる。第2本体ベルトの第2本体先端部は、第1本体ベルトに固定可能に構成されている。第1補助ベルトは、第1本体ベルトの第1本体基端部に接続された第1補助基端部と、第1補助中央部と、第1補助中央部に対して第1補助基端部と反対側に配置された第1補助先端部とを含んでいる。第2補助ベルトは、第2本体ベルトの第2本体基端部に接続された第2補助基端部と、第2補助中央部と、第2補助中央部に対して第2補助基端部と反対側に配置された第2補助先端部とを含んでいる。第1本体ベルトの第1本体基端部は、第2補助ベルトを挿通可能に構成された第1本体連結部を有している。第2本体ベルトの第2本体基端部は、第1補助ベルトを挿通可能に構成された第2本体連結部を有している。第1補助ベルトが第2本体連結部に挿通され、第1本体ベルトの第1本体先端部に向けて折り返された状態で、第1補助先端部は第1本体ベルトに固定可能に構成されている。第2補助ベルトが第1本体連結部に挿通され、第2本体ベルトの第2本体先端部に向けて折り返された状態で、第2補助先端部は第2本体ベルトに固定可能に構成されている。第1補助ベルトが第1本体ベルトに固定された状態で、第1持ち手ベルトは第1補助ベルトを締め付け可能に構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の腰ベルトによれば、重量物を持つまたは引くなどの動作による腕の疲労を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態に係る腰ベルトの構成を概略的に示す背面図である。
図2】実施の形態に係る腰ベルトの構成を概略的に示す正面図である。
図3】実施の形態に係る腰ベルトが伸ばされた状態を概略的に示す背面図である。
図4】実施の形態に係る腰ベルトが伸ばされた状態を概略的に示す正面図である。
図5】実施の形態に係る腰ベルトが装着された状態を概略的に示す背面図である。
図6】実施の形態に係る腰ベルトが装着された状態を概略的に示す正面図である。
図7】実施の形態に係る腰ベルトが装着された状態を概略的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。なお、特に言及しない限り、以下の図において同一または対応する部分には同一の参照符号を付し、その説明を繰り返さない。
【0010】
図1および図2を参照して、実施の形態に係る腰ベルト100の構成について説明する。実施の形態に係る腰ベルト100は、腰に装着されるものである。腰ベルト100は、第1本体ベルト10と、第2本体ベルト20と、第1補助ベルト30と、第2補助ベルト40と、第1持ち手ベルト50と、第2持ち手ベルト60とを備えている。
【0011】
腰ベルト100は、腰ベルト100の長手方向における中央部から両端部に向けて幅が小さくなるように構成されている。第1本体ベルト10および第2本体ベルト20は、腰ベルト100の長手方向に並ぶように配置されている。本実施の形態では、第1本体ベルト10は、腰ベルト100の長手方向における中央部から一方端部に向けて幅が狭くなるように構成されている。本実施の形態では、第2本体ベルト20は、腰ベルト100の長手方向における中央部から他方端部に向けて幅が狭くなるように構成されている。第1本体ベルト10および第2本体ベルト20は、第1補助ベルト30および第2補助ベルト40を介して互いに接続されている。
【0012】
第1補助ベルト30は、第1本体ベルト10に接続されている。第2補助ベルト40は、第2本体ベルト20に接続されている。第1補助ベルト30および第2補助ベルト40は、腰ベルト100の長手方向における中央部において、腰ベルト100の短手方向に並ぶように配置されている。
【0013】
第1持ち手ベルト50は、第1補助ベルト30に取り付けられている。第2持ち手ベルト60は、第2補助ベルト40に取り付けられている。本実施の形態では、腰ベルト100は、第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60の両方を備えているが、腰ベルト100は、第1持ち手ベルト50のみを備えていてもよい。
【0014】
第1本体ベルト10は、第1本体基端部11と、第1本体中央部12と、第1本体先端部13とを含んでいる。第1本体基端部11は、第1本体ベルト10の長手方向の基端部に配置されている。第1本体基端部11は、腰ベルト100の長手方向の中央部に配置されている。第1本体基端部11は、後述する第2本体ベルト20の第2本体基端部21と向かい合うように配置されている。第1本体中央部12は、第1本体ベルト10の長手方向の中央部に配置されている。第1本体先端部13は、第1本体ベルト10の長手方向の先端部に配置されている。第1本体先端部13は、腰ベルト100の長手方向の一方端部に配置されている。第1本体先端部13は、第1本体中央部12に対して第1本体基端部11と反対側に配置されている。
【0015】
第1本体基端部11は、第1本体連結部111を有している。第1本体連結部111は、第2補助ベルト40を挿通可能に構成されている。本実施の形態では、第1本体連結部111は環状に構成されている。つまり、第1本体連結部111には貫通孔が設けられている。この貫通孔に第2補助ベルト40が挿通されている。
【0016】
第2本体ベルト20は、第2本体基端部21と、第2本体中央部22と、第2本体先端部23とを含んでいる。第2本体基端部21は、第2本体ベルト20の長手方向の基端部に配置されている。第2本体基端部21は、腰ベルト100の長手方向の中央部に配置されている。第2本体基端部21は、第1本体ベルト10の第1本体基端部11と向かい合うように配置されている。第2本体中央部22は、第2本体ベルト20の長手方向の中央部に配置されている。第2本体先端部23は、第2本体ベルト20の長手方向の先端に配置されている。第2本体先端部23は、腰ベルト100の長手方向の他方端部に配置されている。第2本体先端部23は、第2本体中央部22に対して第2本体基端部21と反対側に配置されている。
【0017】
第2本体先端部23は、第1本体ベルト10に固定可能に構成されている。本実施の形態では、第2本体先端部23は、第2本体固定部24を有している。第2本体固定部24は、例えば、面ファスナである。第2本体固定部24は、腰ベルト100が利用者の腰に装着された状態で第1本体ベルト10の外側表面に固定されるように構成されている。
【0018】
第2本体基端部21は、第2本体連結部211を有している。第2本体連結部211は、第1補助ベルト30を挿通可能に構成されている。本実施の形態では、第2本体連結部211は環状に構成されている。つまり、第2本体連結部211には貫通孔が設けられている。この貫通孔に第1補助ベルト30が挿通されている。
【0019】
第1補助ベルト30は、第1補助基端部31と、第1補助中央部32と、第1補助先端部33とを含んでいる。第1補助基端部31は、第1本体ベルト10の第1本体基端部11に接続されている。本実施の形態では、第1補助基端部31は、第1本体ベルト10の第1本体基端部11に縫い付けられている。第1補助中央部32は、第2本体連結部211に挿通された状態で折り返されている。第1補助先端部33は、第1補助中央部32に対して第1補助基端部31と反対側に配置されている。
【0020】
第1補助ベルト30が第2本体連結部211に挿通され、第1本体ベルト10の第1本体先端部13に向けて折り返された状態で、第1補助先端部33は第1本体ベルト10に固定可能に構成されている。本実施の形態では、第1補助先端部33は第1補助固定部34を有している。第1補助固定部34は、例えば、面ファスナである。第1補助固定部34は、腰ベルト100が利用者の腰に装着された状態で第1本体ベルト10の外側表面に固定されるように構成されている。
【0021】
本実施の形態では、第1補助中央部32は、第1基端側部321と、第1先端側部322とを含んでいる。第1基端側部321は、第1補助ベルト30の長さを調節するための第1補助調節部323を有している。第1補助調節部323は、第1補助中央部32の長手方向の中央部に配置されている。第1補助調節部323は、例えば、移動カンである。第1基端側部321と第1先端側部322とは第1補助調節部323を介して接続されている。第1先端側部322の基端部は、第1本体ベルト10の第1本体中央部12に取り付けられている。
【0022】
第2補助ベルト40は、第2補助基端部41と、第2補助中央部42と、第2補助先端部43とを含んでいる。第2補助基端部41は、第2本体ベルト20の第2本体基端部21に接続されている。本実施の形態では、第2補助基端部41は、第2本体ベルト20の第2本体基端部21に縫い付けられている。第2補助中央部42は、第1本体連結部111に挿通された状態で折り返されている。第2補助先端部43は、第2補助中央部42に対して第2補助基端部41と反対側に配置されている。
【0023】
第2補助ベルト40が第1本体連結部111に挿通され、第2本体ベルト20の第2本体先端部23に向けて折り返された状態で、第2補助先端部43は第2本体ベルト20に固定可能に構成されている。本実施の形態では、第2補助先端部43は第2補助固定部44を有している。第2補助固定部44は、例えば、面ファスナである。第2補助固定部44は、腰ベルト100が利用者の腰に装着された状態で第2本体ベルト20の外側表面に固定されるように構成されている。
【0024】
本実施の形態では、第2補助中央部42は、第2基端側部421と、第2先端側部422とを含んでいる。第2基端側部421は、第2補助ベルト40の長さを調節するための第2補助調節部423を有している。第2補助調節部423は、第2補助中央部42の長手方向の中央部に配置されている。第2補助調節部423は、例えば、移動カンである。第2基端側部421と第2先端側部422とは第2補助調節部423を介して接続されている。第2先端側部422の基端部は、第2本体ベルト20の第2本体中央部22に取り付けられている。
【0025】
第1補助ベルト30が第1本体ベルト10に固定された状態で、第1持ち手ベルト50は第1補助ベルト30を締め付け可能に構成されている。本実施の形態では、第1持ち手ベルト50は、第1補助ベルト30の第1補助中央部32に取り付けられている。
【0026】
第2補助ベルト40が第2本体ベルト20に固定された状態で、第2持ち手ベルト60は第2補助ベルト40を締め付け可能に構成されている。本実施の形態では、第2持ち手ベルト60は、第2補助ベルト40の第2補助中央部42に取り付けられている。
【0027】
本実施の形態では、第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60は非伸縮に構成されている。ただし、第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60は、高弾性の伸縮性を有していてもよい。第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60は伸縮可能に構成されていてもよい。伸縮可能に構成されている。本実施の形態では、第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60の各々は、伸縮可能な素材で構成されている。
【0028】
本実施の形態では、第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60は長さ調節可能に構成されている。本実施の形態では、第1持ち手ベルト50は、第1持ち手ベルト50の長さを調節するための第1持ち手調節部50aを有している。第1持ち手調節部50aは、例えば、移動カンである。本実施の形態では、第2持ち手ベルト60は、第2持ち手ベルト60の長さを調節するための第2持ち手調節部60aを有している。第2持ち手調節部60aは、例えば、移動カンである。
【0029】
本実施の形態では、第1持ち手ベルト50は、第1環状部51を含んでいる。第1環状部51は、利用者の手を挿通可能に構成されている。第1持ち手ベルト50の第1環状部51は、第1持ち手ベルト50の先端に配置されている。
【0030】
本実施の形態では、第2持ち手ベルト60は、第2環状部61を含んでいる。第2環状部61は、利用者の手を挿通可能に構成されている。第2持ち手ベルト60の第2環状部61は、第2持ち手ベルト60の先端に配置されている。
【0031】
本実施の形態では、第1持ち手ベルト50は、第1滑り止め部52を含んでいる。第1滑り止め部52は、第1持ち手ベルト50の第1環状部51の外側表面に配置されている。本実施の形態では、第1滑り止め部52は、帯状に構成されている。第1滑り止め部52は、第1持ち手ベルト50の先端部に配置されている。
【0032】
本実施の形態では、第2持ち手ベルト60は、第2滑り止め部62を含んでいる。第2滑り止め部62は、第2持ち手ベルト60の第2環状部61の外側表面に配置されている。本実施の形態では、第2滑り止め部62は、帯状に構成されている。第2滑り止め部62は、第2持ち手ベルト60の先端部に配置されている。
【0033】
本実施の形態では、第1持ち手ベルト50は、第1持ち手固定部53を有している。第1持ち手固定部53は、例えば、面ファスナである。第1持ち手固定部53は、利用者が第1持ち手ベルト50を使用していないときに、第1本体ベルト10および第1補助ベルト30の少なくともいずれかに固定可能に構成されている。
【0034】
本実施の形態では、第2持ち手ベルト60は、第2持ち手固定部63を有している。第2持ち手固定部63は、例えば、面ファスナである。第2持ち手固定部63は、利用者が第2持ち手ベルト60を使用してきないときに、第2本体ベルト20および第2補助ベルト40の少なくともいずれかに固定可能に構成されている。
【0035】
図3および図4を参照して、実施の形態に係る腰ベルト100の長さが調節される様子について説明する。
【0036】
第1本体ベルト10および第2本体ベルト20が緩められた状態では、第2本体ベルト20の第2本体先端部23は、第1本体ベルト10に固定されていない。第1本体ベルト10および第2本体ベルト20が緩められた状態では、第1補助ベルト30および第2補助ベルト40も緩められている。つまり、第1補助ベルト30の第1補助先端部33は第1本体ベルト10に固定されておらず、第2補助ベルト40の第2補助先端部43は第2本体ベルト20に固定されていない。この状態で、第1本体ベルト10および第2本体ベルト20が腰ベルト100の長手方向の両端側に引っ張られることにより、腰ベルト100は長手方向に伸びる。具体的には、第1本体ベルト10と第2本体ベルト20との間の間隔が広がることにより、腰ベルト100は長手方向に伸びる。
【0037】
図5図7を参照して、実施の形態に係る腰ベルト100が装着された状態で、重量物を持つまたは引くなどの動作が行なわれる様子について説明する。
【0038】
第1補助ベルト30および第2補助ベルト40が緩められた状態で、第1本体ベルト10および第2本体ベルト20が利用者の腰に装着される。このとき、第2本体ベルト20の第2本体先端部23が第1本体ベルト10に固定される。具体的には、第2本体先端部23の第2本体固定部24が第1本体ベルト10の外側表面に固定される。
【0039】
第1本体ベルト10および第2本体ベルト20が利用者の腰に装着された状態で、第1補助ベルト30および第2補助ベルト40が利用者に両手で左右に引っ張られることにより、第1本体ベルト10および第2本体ベルト20によって利用者の腰が締め付けられる。この状態で、第1補助ベルト30の第1補助先端部33が第1本体ベルト10に固定され、第2補助ベルト40の第2補助先端部43が第2本体ベルト20に固定される。具体的には、第1補助先端部33の第1補助固定部34が第1本体ベルト10の外側表面に固定され、第2補助先端部43の第2補助固定部44が第2本体ベルト20の外側表面に固定される。これにより、第1補助ベルト30および第2補助ベルト40によって利用者の腰が締め付けられた状態が保持される。
【0040】
第1補助ベルト30および第2補助ベルト40によって利用者の腰が締め付けられた状態で、第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60が引っ張られることにより、利用者の腰がさらに締め付けられる。この状態で、重量物を持つまたは引くなどの動作が行なわれる。第1持ち手ベルト50は第1補助ベルト30を介して第1本体ベルト10に連結されており、第2持ち手ベルト60は第2補助ベルト40を介して第2本体ベルト20に連結されている。このため、下肢および体幹の力が腰から第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60を通じて腕に伝わるため、重量物を持つまたは引くなどの動作による腕の疲労を軽減することができる。
【0041】
次に、本実施の形態に係る腰ベルト100の作用効果について説明する。
本実施の形態に係る腰ベルト100によれば、第1補助ベルト30が第1本体ベルト10に固定された状態で、第1持ち手ベルト50は第1補助ベルト30を締め付け可能に構成されている。このため、第1持ち手ベルト50が引っ張られた状態で、重量物を持つまたは引くなどの動作が行なわれると、下肢および体幹の力が腰から第1持ち手ベルト50を通じて腕に伝わる。したがって、腕の疲労を軽減することができる。
【0042】
また、第1持ち手ベルト50が引っ張られると、第1補助ベルト30が引っ張られる。これにより、第1補助ベルト30が利用者の腰を締め付ける力を強化することができる。したがって、腰の安定を向上させることができる。よって、腰の負担を軽減することができる。
【0043】
本実施の形態に係る腰ベルト100によれば、第2補助ベルト40が第2本体ベルト20に固定された状態で、第2持ち手ベルト60は第2補助ベルト40を締め付け可能に構成されている。このため、第2持ち手ベルト60が引っ張られた状態で、重量物を持つまたは引くなどの動作が行なわれると、下肢および体幹の力が腰から第2持ち手ベルト60を通じて腕に伝わる。したがって、腕の疲労を軽減することができる。
【0044】
また、第2持ち手ベルト60が引っ張られると、第2補助ベルト40が引っ張られる。これにより、第2補助ベルト40が利用者の腰を締め付ける力を強化することができる。したがって、腰の安定を向上させることができる。よって、腰の負担を軽減することができる。
【0045】
さらに、第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60が引っ張られた状態で、重量物を持つまたは引くなどの動作が行なわれると、下肢および体幹の力が腰から第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60の両方を通じて腕に伝わる。このため、第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60の両方によりバランス良く左右の腕の疲労を軽減することができる。
【0046】
また、第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60の両方が引っ張られると、第1補助ベルト30および第2補助ベルト40の両方が引っ張られる。これにより、第1補助ベルト30および第2補助ベルト40の両方によりバランス良く利用者の腰を締め付ける力を強化することができる。したがって、腰の安定をさらに向上させることができる。よって、腰の負担をさらに軽減することができる。
【0047】
本実施の形態に係る腰ベルト100によれば、第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60は伸縮可能に構成されている。このため、重量物を持つまたは引くなどの動作が行なわれるときに、第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60が伸縮することにより、第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60の長さを調節することができる。これにより、重量物を持つまたは引くなどの動作の作業性を向上させることができる。
【0048】
本実施の形態に係る腰ベルト100によれば、第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60は長さ調節可能に構成されている。このため、重量物を持つまたは引くなどの動作にあわせて、第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60の長さを調節することができる。これにより、重量物を持つまたは引くなどの動作の作業性を向上させることができる。
【0049】
本実施の形態に係る腰ベルト100によれば、第1持ち手ベルト50の第1環状部51は、第1持ち手ベルト50の先端に配置されている。第2持ち手ベルト60の第2環状部61は、第2持ち手ベルト60の先端に配置されている。このため、第1環状部51および第2環状部61の各々に利用者の手を挿通させた状態で第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60を引っ張ることができる。したがって、第1環状部51および第2環状部61の各々に利用者の手を挿通させた状態で第1持ち手ベルト50および第2持ち手ベルト60を引っ張りながら、重量物を持つまたは引くなどの動作が容易となる。
【0050】
本実施の形態に係る腰ベルト100によれば、第1滑り止め部52は、第1持ち手ベルト50の第1環状部51の外側表面に配置されている。第2滑り止め部62は、第2持ち手ベルト60の第2環状部61の外側表面に配置されている。このため、第1環状部51および第2環状部61の各々に利用者の手を挿通させた状態で、重量物を持つまたは引くなどの動作が行なわれるときに、第1滑り止め部52および第2滑り止め部62を重量物に接触させることによって重量物に対して利用者の手が滑ることを抑制することができる。
【0051】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
【符号の説明】
【0052】
10 第1本体ベルト、11 第1本体基端部、12 第1本体中央部、13 第1本体先端部、20 第2本体ベルト、21 第2本体基端部、22 第2本体中央部、23 第2本体先端部、24 第2本体固定部、30 第1補助ベルト、31 第1補助基端部、32 第1補助中央部、33 第1補助先端部、34 第1補助固定部、40 第2補助ベルト、41 第2補助基端部、42 第2補助中央部、43 第2補助先端部、44 第2補助固定部、50 第1持ち手ベルト、60 第2持ち手ベルト、51 第1環状部、52 第1滑り止め部、61 第2環状部、62 第2滑り止め部、100 腰ベルト、111 第1本体連結部、211 第2本体連結部、321 第1基端側部、322 第1先端側部、323 第1補助調節部、421 第2基端側部、422 第2先端側部、423 第2補助調節部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7