(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025042866
(43)【公開日】2025-03-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、印刷システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20250321BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20250321BHJP
【FI】
G06F3/12 356
G06F3/12 308
G06F3/12 350
G06F3/12 353
B41J29/42 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023150045
(22)【出願日】2023-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】寺島 由杜
【テーマコード(参考)】
2C061
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061CQ34
(57)【要約】
【課題】サーバを介して印刷プレビューを表示する場合に、ユーザが所望の印刷範囲を指定しやすくする。
【解決手段】文書データを指定する情報と、1つの物理ページに複数の論理ページを集約して印刷するレイアウト設定と、を受け付けて、サーバに送信する。指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後のプレビューと、指定された前記文書データの論理ページに関する情報と、を前記サーバから受信する。そして、受信した情報に基づいて、前記プレビューと、前記プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号と、を表示するよう制御する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書データを指定する情報と、1つの物理ページに複数の論理ページを集約して印刷するレイアウト設定と、を受け付けて、サーバに送信する送信手段と、
指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後のプレビューと、指定された前記文書データの論理ページに関する情報と、を前記サーバから受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した情報に基づいて、前記プレビューと、前記プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号と、を表示するよう制御する制御手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、指定された前記文書データの論理ページの総数を表示するよう制御することを特徴する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後の物理ページの総数を表示するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受信手段は、指定された前記文書データの論理ページの総数を前記サーバから受信し、
前記制御手段は、前記受信手段で受信した前記論理ページの総数と、前記レイアウト設定と、に基づいて、前記プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記送信手段は、前記論理ページのページ番号を用いて指定された印刷範囲を受け付けて、前記サーバに送信し、
前記受信手段は、指定された前記文書データの前記印刷範囲で調整後のプレビューを前記サーバから受信し、
前記制御手段は、前記印刷範囲を受け付けた後に前記受信手段で受信した前記プレビューを表示すると共に、前記論理ページの総数と、前記レイアウト設定と、前記印刷範囲と、に基づいて、前記プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号を取得して、取得した前記論理ページのページ番号を表示することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記受信手段は、指定された前記文書データを構成する各論理ページの論理ページ情報を前記サーバから受信し、
前記論理ページ情報は、論理ページのページ番号、及び属する物理ページのページ番号を含み、
前記制御手段は、前記受信手段で受信した前記論理ページ情報に基づいて、前記プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号を表示するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記論理ページ情報は、印刷対象のページであるかの情報を更に含み、
論理ページのページ番号を用いて指定された印刷範囲を受け付ける受付手段と、
前記受付手段で受け付けた前記印刷範囲に基づいて、前記論理ページ情報を編集する編集手段と、
を更に有し、
前記制御手段は、前記編集手段で編集された前記論理ページ情報に基づいて、前記プレビュー、及び前記論理ページのページ番号の表示を更新することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記論理ページ情報は、レイアウト位置を更に含み、
前記プレビューの物理ページにレイアウトされた論理ページのレイアウト位置を変更する操作を受け付ける受付手段と、
前記受付手段で受け付けた前記操作に基づいて、前記論理ページ情報を編集する編集手段と、
を更に有し、
前記制御手段は、前記編集手段で編集された前記論理ページ情報に基づいて、前記プレビューの表示を更新すると共に、前記論理ページのページ番号の順序を変更することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
論理ページのページ番号を用いて印刷範囲を設定する第1の方法と、前記レイアウト設定で調整後の物理ページのページ番号を用いて印刷範囲を設定する第2の方法と、を選択する選択手段を更に有し、
前記制御手段は、前記第1の方法が選択された場合、表示中の物理ページのページ番号を表示し、前記第2の方法が選択された場合、表示中の物理ページにレイアウトされる論理ページのページ番号を表示するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記第1の方法が選択された場合、表示中の物理ページのページ番号を前記プレビューに重畳して表示するよう制御することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記制御手段は、前記第1の方法が選択された場合、指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後の物理ページの総数を表示するよう制御することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記制御手段は、前記第2の方法が選択された場合、表示中の物理ページにレイアウトされた論理ページの位置に、論理ページのページ番号を重畳して表示するよう制御することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記制御手段は、前記第2の方法が選択された場合、指定された前記文書データの論理ページの総数を表示するよう制御することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項14】
情報処理装置と、文書データの印刷プレビューを生成するサーバと、を含む印刷システムであって
前記情報処理装置は、
前記文書データを指定する情報と、1つの物理ページに複数の論理ページを集約して印刷するレイアウト設定と、を受け付けて、前記サーバに送信する送信手段と、
指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後の前記印刷プレビューと、指定された前記文書データの論理ページに関する情報と、を前記サーバから受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した情報に基づいて、前記印刷プレビューと、前記印刷プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号と、を表示するよう制御する制御手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
【請求項15】
情報処理装置のUIを制御する第1のサーバと、文書データの印刷プレビューを生成する第2のサーバと、を含む印刷システムであって、
前記第1のサーバは、
前記情報処理装置において受け付けた、前記文書データを指定する情報と、1つの物理ページに複数の論理ページを集約して印刷するレイアウト設定と、を前記第2のサーバに送信する送信手段と、
指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後の前記印刷プレビューと、指定された前記文書データの論理ページに関する情報と、を前記第2のサーバから受信する受信手段と、
前記情報処理装置のUIに、前記受信手段で受信した情報に基づいて、前記印刷プレビューと、前記印刷プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページの論理ページ番号と、を表示するよう制御する制御手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
【請求項16】
文書データを指定する情報と、1つの物理ページに複数の論理ページを集約して印刷するレイアウト設定と、を受け付けて、サーバに送信する送信工程と、
指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後のプレビューと、指定された前記文書データの論理ページに関する情報と、を前記サーバから受信する受信工程と、
前記受信工程で受信した情報に基づいて、前記プレビューと、前記プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号と、を表示するよう制御する制御工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項17】
情報処理装置のコンピュータを、
文書データを指定する情報と、1つの物理ページに複数の論理ページを集約して印刷するレイアウト設定と、を受け付けて、サーバに送信する送信手段と、
指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後のプレビューと、指定された前記文書データの論理ページに関する情報と、を前記サーバから受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した情報に基づいて、前記プレビューと、前記プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号と、を表示するよう制御する制御手段、
として機能させること特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、印刷システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
文書データを印刷する際、ユーザは印刷結果のプレビューを確認しながらページの印刷範囲を指定できる。例えば10ページの文書データのうち、プレビューを確認しながら1~5ページを印刷範囲に指定することで、必要な5枚のページのみを印刷できる。また、特許文献1では、指定されたレイアウトに応じて、印刷ジョブに含まれる用紙枚数を計算し、表示する手法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クラウドネットワーク上にある文書データを印刷する際、印刷設定UIを管理するサーバと印刷データを管理するサーバが異なる場合がありうる。このような場合においては、印刷設定UI管理サーバは印刷データ管理サーバから印刷プレビューを取得して表示し、印刷範囲の指定をユーザから受け付けることになる。
【0005】
印刷設定UI管理サーバがユーザに提示できるページ数は、印刷データ管理サーバから取得した印刷プレビューから得られるレイアウト調整後のページ数(物理ページ数)のみである。つまり、レイアウト調整前のページ数(論理ページ数)については知ることができない。例えば10ページの文書データを4in1でレイアウトした場合、印刷プレビューには計3枚の画像が表示される。そして、特許文献1の技術では、片面印刷だと、必要となる用紙枚数が3となる。この場合に、印刷プレビューの各画像にレイアウトされたページが、文書データの何ページ目にあたるのか分かりにくい。そのため、ユーザが印刷設定UIで印刷範囲を指定する際、所望の印刷ページ範囲を指定するのが困難である。
【0006】
そこで本発明は、サーバを介して印刷プレビューを表示する場合に、ユーザが所望の印刷範囲を指定しやすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、文書データを指定する情報と、1つの物理ページに複数の論理ページを集約して印刷するレイアウト設定と、を受け付けて、サーバに送信する送信手段と、指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後のプレビューと、指定された前記文書データの論理ページに関する情報と、を前記サーバから受信する受信手段と、前記受信手段で受信した情報に基づいて、前記プレビューと、前記プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号と、を表示するよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、サーバを介して印刷プレビューを表示する場合に、ユーザが所望の印刷範囲を指定しやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図4】各種のサーバのハードウェア構成例を示す図である。
【
図6】印刷システムにより実行される処理を示すシーケンス図である。
【
図7】印刷設定用UIの画面遷移例を示す図である。
【
図8】印刷システムにより実行される処理を示すシーケンス図である。
【
図9】プレビュー構成ファイルの例を示す図である。
【
図10】印刷設定用UIの画面遷移例を示す図である。
【
図11】印刷範囲指定方法選択処理を示すフローチャートである。
【
図12】印刷設定用UIの画面遷移例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に関る発明を限定するものではなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0011】
[実施形態1]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る印刷システムの全体構成例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態における印刷システムは、クライアント端末100、画像形成装置101、ストレージサーバ102、UI管理サーバ103、及び印刷管理サーバ104を備えている。クライアント端末100、画像形成装置101、及び各サーバ102~104は、それぞれインターネット105に接続されており、インターネット105を介して相互に情報を送受信可能である。通信については、HTTPやXMPP等を通した制御が行われる。なお、プロトコルについては他のプロトコルを用いてもよい。
【0012】
各サーバ102~104は、1以上の物理的なサーバ、または、1以上の物理装置により実現される1以上の仮想的なサーバによって実現される。1以上の仮想的なサーバによって実現する際には、クラウドコンピューティング技術を応用することによって実現される。各サーバ102~104は、クラウド印刷サービスを提供するサーバである。本実施形態において、UI管理サーバ103が、ストレージサーバ102に保存済みの文書データとクライアント端末100から受け付けた印刷設定を印刷管理サーバ104へ送信する。そして印刷管理サーバ104が、UI管理サーバ103から受信した情報を用いて印刷ジョブを生成して画像形成装置101へ送信する。これにより、クライアント端末100のプリンタドライバや専用のローカルアプリを用いずに、印刷を行うことができる。
【0013】
ストレージサーバ102は、文書データを保存するサーバである。
UI管理サーバ103は、印刷設定用のUI(以下、印刷設定UIと表記)を管理するサーバであり、クライアント端末100からの要求に応じて、クライアント端末100に印刷設定UIを送信する。UI管理サーバ103は、クライアント端末100から印刷設定UIを介して指示を受け付けて、指定された文書データを印刷管理サーバ104にアップロードしたり、Nin1の設定などの印刷設定を印刷管理サーバ104に送信したりする。また、UI管理サーバ103は、印刷管理サーバ104からレイアウト調整後の文書データの印刷プレビューを受信して、クライアント端末100に送信したりする。
【0014】
印刷管理サーバ104は、UI管理サーバ103経由で印刷設定を受信し、受信したNin1の設定などの印刷設定に従って文書データのレイアウト調整を行って、印刷プレビューを生成する。また、印刷ジョブを生成する。なお、印刷管理サーバ104が、ストレージサーバ102と一体的に構成されても構わない。この場合、印刷管理サーバ104は、UI管理サーバ103経由で文書データを指定する情報(例えば、文書ID)を受信し、受信した文書IDに基づいて指定された文書データを取得する。
【0015】
画像形成装置101は、印刷管理サーバ104経由で印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブを実行して印刷を行う。クライアント端末100は、ユーザが操作するPC(パーソナルコンピュータ)であり、UI管理サーバ103から提供された印刷設定UIを介して、文書データや印刷設定に関する指示を行う。
なお、画像形成装置101が、クライアント端末100と一体的に構成されても構わない。この場合、UI管理サーバ103から提供された印刷設定UIは、画像形成装置101の表示装置407(
図3)に表示される。
【0016】
<クライアント端末の構成>
図2は、クライアント端末100のハードウェア構成の一例を示す図である。クライアント端末100は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、通信部205、ディスプレイ206、及び操作入力部207を有する。これら各部は、バス200を介して相互に接続される。
【0017】
CPU201は、装置全体の制御を司る。CPU201は、ROM202やHDD204に記憶されているプログラム、OS等を実行し、RAM203にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納する制御を行う。ROM202は、基本I/Oプログラム等のプログラムや、各種データを記憶する。RAM203は、各種のデータを一時的に格納し、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。HDD204は、外部記憶手段の一つであり、大容量メモリとして機能し、Webブラウザ等のアプリケーションプログラム、サービスサーバ群のプログラム、OS、関連プログラム等を格納している。CPU201が、ROM202やHDD204に記憶されているプログラムを実行することで、後述する各シーケンス図やフローチャートに示すクライアント端末100の処理が実現する。
【0018】
通信部205は、インターネット105等のネットワークに接続し、CPU201の制御下で、ネットワークを介して外部装置との間で情報の送受信を行う。ディスプレイ206は、表示デバイスであり、CPU201の制御下で、印刷設定UIや操作に必要な情報等を表示したりする。操作入力部207は、ユーザが各種の入力操作を行うためのキーボード、マウス、タッチパネル等である。CPU201は、操作入力部207を介してユーザの指示を受け付ける。
【0019】
<画像形成装置のハードウェア構成>
図3(a)は、画像形成装置101のハードウェア構成の一例を示す図である。画像形成装置101は、CPU401、ROM402、RAM403、HDD404、通信装置405、入力装置406、表示装置407、スキャナ装置408、及びプリンタ装置409を有する。これら各部は、バス400を介して相互に接続される。画像形成装置101は、コピー、プリント、スキャン等の各機能を備えている。
【0020】
CPU401は、装置全体の制御を司る。CPU401は、コピー、プリント、スキャン等の各機能を実行する。ROM402は、基本制御プログラム等のプログラムや、各種のデータを記憶する。RAM403は、各種のデータを一時的に格納し、CPU401の主メモリ、ワーキングメモリ等として機能する。HDD404は、各種のプログラムや、各種のデータを格納している。CPU201が、ROM402やHDD404に格納されているプログラムを実行することで、後述する各シーケンス図に示す画像形成装置101の処理が実現する。
【0021】
通信装置405は、LANやインターネット105等のネットワークに接続し、ネットワークを介して外部装置との間で情報の送受信を行う。入力装置406は、ユーザが文字やデータの入力操作を行うためのキーボード、マウス、ハードキー、タッチパネル等である。表示装置407は、各種画面を表示するための装置であり、例えば液晶ディスプレイである。ユーザは、表示装置407に表示されたUI画面上で、入力装置406を介して、画像形成装置101へのジョブ実行指示などを行う。スキャナ装置408は、ユーザが画像形成装置101に載置した文書などをスキャンし、電子データ化するための装置である。プリンタ装置409は、画像データを印刷するための装置である。
【0022】
<画像形成装置の機能構成>
図3(b)は、画像形成装置101の機能構成の一例を示す図である。CPU401がROM402やHDD404に記憶されているプログラムをRAM403に展開して実行するで、通信制御部501、ジョブ制御部502、設定管理部503、及び画面制御部504としての機能が実現する。
【0023】
通信制御部501は、通信装置405を介して印刷管理サーバ104から印刷ジョブ及びジョブ実行要求を受信する。ジョブ制御部502は、入力装置406で入力された、もしくは、通信装置405により受信したジョブ実行要求に基づき、スキャナ装置408、プリンタ装置409を制御して各種ジョブを実行する。設定管理部503は、画像形成装置101の各機能の実行に関する設定をRAM403、HDD404等の各記憶装置に格納し、各記憶装置から読み出す。ここでの設定は、例えば、コピー機能を実行するためのコピー設定や、プリント機能を実行するためのプリント設定、ネットワーク設定、個体識別情報を含む。画面制御部504は、表示装置407にUI画面を表示し、入力装置406を介してユーザからの指示を受け付ける。
【0024】
<サーバのハードウェア構成>
図4は、ストレージサーバ102、UI管理サーバ103、及び印刷管理サーバ104のハードウェア構成の一例を示す図である。これら各サーバは、CPU601、ROM602、RAM603、HDD604、及び通信部605を有する。これら各部は、バス600を介して相互に接続される。
【0025】
CPU601は、装置全体の制御を行う。CPU601は、ROM602やHDD604に記憶されているプログラム、OS等を実行し、RAM603にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納する制御を行う。ROM602は、基本I/Oプログラム等のプログラムや、各種のデータを記憶する。RAM603は、各種のデータを一時的に格納し、CPU601の主メモリ、ワークエリア等として機能する。HDD604は、外部記憶手段の一つであり、大容量メモリとして機能し、Webブラウザ等のアプリケーションプログラム、サービスサーバ群のプログラム、OS、関連プログラム等を格納している。通信部605は、インターネット105等のネットワークに接続し、ネットワークを介して外部装置との間で情報の送受信を行う。CPU601が、ROM202やHDD604に記憶されているプログラムを実行することで、後述する各シーケンス図に示す各サーバ102~104の処理が実現する。
【0026】
<サーバの機能構成>
図5は、ストレージサーバ102、UI管理サーバ103、及び印刷管理サーバ104の機能構成の一例を示す図である。なお、
図5で説明する各機能を、1以上の物理的なサーバまたは1以上の仮想サーバに分散して実現するようにしてもよい。
図5(a)は、ストレージサーバ102の機能構成の一例を示す図である。ストレージサーバ102のCPU601がROM602やHDD604に記憶されているプログラムをRAM603に展開して実行するで、通信制御部701、データ管理部702、認証制御部703、及びデータ保存部704としての機能が実現する。
【0027】
通信制御部701は、通信部605を介してクライアント端末100、画像形成装置101、UI管理サーバ103、及び印刷管理サーバ104との通信を行い、各処理要求の送受信を行う。データ管理部702は、通信制御部701で受信したデータを、データ保存部704に保存する。認証制御部703は、ユーザ情報の管理を行い、認証処理を行う。ユーザ情報は、データ保存部704または不図示のユーザ管理専用DBに保存する。また、認証制御部703は、通信部605を介して接続される外部の認証サービスと連携して、認証処理を行ってもよい。データ保存部704は、データ管理部702または認証制御部703からの要求に応じてデータをHDD604に保存する。データ保存部704は、文書データなどを保存する。ユーザ情報が印刷システムに登録されることで、ストレージサーバ102に保存されている文書データをクライアント端末100や画像形成装置101からの要求に応じて画像形成装置101で印刷することが可能となる。
【0028】
図5(b)は、UI管理サーバ103の機能構成の一例を示す図である。UI管理サーバ103のCPU601がROM602やHDD604に記憶されているプログラムをRAM603に展開して実行するで、通信制御部801、UI制御部802、認証制御部803、及びデータ保存部804としての機能が実現する。
【0029】
通信制御部801は、通信部605を介してクライアント端末100、画像形成装置101、ストレージサーバ102、及び印刷管理サーバ104との通信を行い、各処理要求の送受信を行う。UI制御部802は、クライアント端末100で表示するUIを制御する。具体的には、UI制御部802は、印刷設定UIを生成し、通信制御部801を介してクライアント端末100に送信する。認証制御部803は、認証制御部703と同様である。データ保存部804は、認証制御部803からの要求に応じてデータをHDD604に保存する。また、データ保存部804は、印刷設定UIの生成に必要な情報などを保存する。
【0030】
図5(c)は、印刷管理サーバ104の機能構成の一例を示す図である。印刷管理サーバ104のCPU601がROM602やHDD604に記憶されているプログラムをRAM603に展開して実行するで、通信制御部901、印刷ジョブ生成部902、認証制御部903、及びデータ保存部904としての機能が実現する。
【0031】
通信制御部901は、通信部605を介してクライアント端末100、画像形成装置101、ストレージサーバ102、及びUI管理サーバ103との通信を行い、各処理要求の送受信を行う。印刷ジョブ生成部902は、画像形成装置101で実行する印刷ジョブを生成し、通信制御部901を介して画像形成装置101に印刷ジョブを送信する。認証制御部903は、認証制御部703と同様である。データ保存部904は、認証制御部903からの要求に応じてデータをHDD604に保存する。また、データ保存部904は、印刷ジョブの生成に必要な情報などを保存する。
【0032】
<印刷範囲を指定した印刷実行フロー>
図6は、印刷範囲を指定して印刷を実行する場合の、本実施形態に係る印刷システムの処理を示すシーケンス図である。ここでは例として、10ページの文書データを4in1でレイアウトしたのち、印刷範囲として3~8ページを指定して印刷を実行する場合について説明する。以下の説明では、各工程(ステップ)について先頭にSを付けて表記することで、工程(ステップ)の表記を省略する。
【0033】
S1001において、クライアント端末100のCPU201は、操作入力部207を介してユーザの指示を受け付けて、UI管理サーバ103に対して、印刷設定UIを要求する。
S1002において、UI管理サーバ103の通信制御部801は、クライアント端末100からの要求を受け付けると、UI制御部802で印刷設定UIを生成して、クライアント端末100へ送信する。クライアント端末100のCPU201は、印刷設定UIを受信すると、受信した印刷設定UIをディスプレイ206に表示する。
図7は、本シーケンスで表示される印刷設定UIの一例を示す図である。本ステップでは、印刷設定UI1100(a)がクライアント端末100に送信される。クライアント端末100のディスプレイ206には、印刷設定UI1100(a)が表示される。
【0034】
S1003において、クライアント端末100のCPU201は、印刷設定UIにおける、ファイルのアップロード操作を受け付ける。ここではユーザが印刷設定UI1100(a)のファイルアップロードUI1101において、ストレージサーバ102に保存されているファイルをドラッグアンドドロップしたりファイルを選択したりして、ファイルのアップロード操作を行う。このアップロード操作により、印刷対象のファイルを指定する情報が入力される。印刷対象のファイルを指定する情報を入力する処理は、文書データを指定する情報の受付処理の例である。アップロード操作を受け付けると、クライアント端末100のCPU201は、ディスプレイ206の表示を印刷設定UI1100(b)へ遷移する。なお、UI管理サーバ103のUI制御部802が、印刷設定UI1100(a)から印刷設定UI1100(b)へ遷移するようUI制御してもよい。
【0035】
S1004において、クライアント端末100のCPU201は、UI管理サーバ103に対して、ファイルアップロード要求を送信する。このファイルアップロード要求には、印刷対象のファイルを指定する情報が含まれる。
S1005において、UI管理サーバ103の通信制御部801は、クライアント端末100からファイルアップロード要求を受け付けると、ストレージサーバ102に対してファイルアップロード要求を送信する。このファイルアップロード要求には、印刷対象のファイルを指定する情報が含まれる。
【0036】
S1006において、ストレージサーバ102の通信制御部701は、UI管理サーバ103からファイルアップロード要求を受け付けると、データ管理部702が指定されたファイルを取得して、印刷管理サーバ104へ送信する。印刷管理サーバ104の通信制御部901がストレージサーバ102からファイルを受信すると、データ保存部904が受信したファイルを保存する。
【0037】
S1007において、クライアント端末100のCPU201は、印刷設定UIにおける、印刷レイアウト指定操作を受け付ける。ここではユーザが印刷設定UI1100(b)の印刷レイアウト指定UI1102において、4in1を選択したとする。この印刷レイアウト指定操作により、1つの物理ページに複数の論理ページを集約して印刷する印刷レイアウト設定が入力される。印刷レイアウト設定を入力する処理は、印刷レイアウト設定の受付処理の例である。
S1008において、クライアント端末100のCPU201は、UI管理サーバ103に対して、印刷レイアウト設定を送信する。
【0038】
S1009において、UI管理サーバ103の通信制御部801は、クライアント端末100から印刷レイアウト設定を受信すると、受信した印刷レイアウト設定を印刷管理サーバ104へ送信する。印刷管理サーバ104の通信制御部901がUI管理サーバ103から印刷レイアウト設定を受信すると、データ保存部904が受信した印刷レイアウト設定を保存する。
【0039】
S1010において、クライアント端末100のCPU201は、印刷設定UIにおける、印刷プレビュー表示操作を受け付ける。ここではユーザが印刷設定UI1100(b)のプレビュー表示ボタン1103を押下したとする。
S1011において、クライアント端末100のCPU201は、UI管理サーバ103に対して、印刷プレビュー表示要求を送信する。
S1012において、UI管理サーバ103の通信制御部801は、クライアント端末100から印刷プレビュー表示要求を受信すると、印刷管理サーバ104に対して印刷プレビュー要求を送信する。
【0040】
S1013において、印刷管理サーバ104の通信制御部901は、UI管理サーバ103から印刷プレビュー要求を受け付ける。そして、印刷ジョブ生成部902は、データ保存部904で保存済みの、S1006で受信したファイル及びS1009で受信した印刷レイアウト設定を用いてレイアウト調整を行って、レイアウト調整後のファイルの印刷プレビューを生成する。
S1014において、印刷管理サーバ104の通信制御部901は、S1013で生成した印刷プレビュー、及び印刷対象のファイルの論理ページ数に関する情報を、UI管理サーバ103へ送信する。印刷対象のファイルの論理ページ数に関する情報は、例えばファイルの総論理ページ数である。
【0041】
S1015において、UI管理サーバ103の通信制御部801は、印刷管理サーバ104から、印刷プレビュー、及びファイルの総論理ページ数を受信して、クライアント端末100へ送信する。クライアント端末100のCPU201は、印刷プレビュー、及びファイルの総論理ページ数を、UI管理サーバ103から受信すると、ディスプレイ206の表示を印刷設定UI1100(c)へ遷移する。クライアント端末100は、情報処理装置の一例である。なお、UI管理サーバ103のUI制御部802が、印刷設定UI1100(b)から印刷設定UI1100(c)へ遷移するようUI制御してもよい。この場合、UI管理サーバ103が、情報処理装置の一例となる。
【0042】
印刷設定UI1100(c)のプレビュー表示領域1104(a)には、S1015で受信した、印刷プレビューが表示される。ここでは、1枚目の物理ページの画像が表示されている。ユーザはプレビュー表示領域1104(a)を用いて、指定レイアウト適用後の印刷プレビューを確認できる。
【0043】
印刷設定UI1100(c)のページ数表示領域1105(a)には、プレビュー表示領域1104(a)に表示中の物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号(1~4)と、印刷プレビューされるファイルの総論理ページ数(10)が表示される。また、プレビュー表示領域1104(a)に表示中の物理ページを切り替えることで、各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号(論理ページ番号)を表示させることができる。ページ数表示領域1105(a)に表示される情報は、S1015で受信したファイルの総論理ページ数を用いて取得する。クライアント端末100のCPU201は、S1015で受信した総論理ページ数と、S1007で受け付けた印刷レイアウト設定と、に基づき、各物理ページにレイアウトされた論理ページ番号を算出する。なお、S1005において、ファイルの論理ページ数に関する情報として、各物理ページにレイアウトされた論理ページ番号を受信しても構わない。この場合、UI管理サーバ103のUI制御部802が、S1014で受信したファイルの総論理ページ数と、S1008で受信した印刷レイアウト設定と、に基づき、各物理ページにレイアウトされた論理ページ番号を算出してもよい。そして、UI管理サーバ103の通信制御部801は、印刷プレビュー、ファイルの総論理ページ数、及び算出した論理ページ番号をクライアント端末100へ送信してもよい。
【0044】
ここでの例では、4in1でレイアウト後の総物理ページ数は3で、表示中の物理ページのページ番号は1であるが、ページ数表示領域1105(a)では、表示中の論理ページのページ番号(1~4)と、総論理ページ数(10)を確認することができる。これによりユーザは、プレビュー表示領域1104(a)に表示中の論理ページが、文書データの何ページ目にあたるのかを、ページ数表示領域1105(a)で確認しながら、自ステップのS1016で、所望の印刷範囲を容易に指定することができる。
【0045】
S1016において、クライアント端末100のCPU201は、印刷設定UIにおける、印刷範囲設定操作を受け付ける。ここではユーザが印刷設定UI1100(c)の印刷範囲設定UI1106において、ページ数表示領域1105(a)を参考に、3~8ページを指定したとする。この印刷範囲設定操作により、論理ページ番号を用いた印刷範囲設定が入力される。印刷範囲設定を入力する処理は、印刷範囲の受付処理の例である。
S1017において、クライアント端末100のCPU201は、UI管理サーバ103に対して、印刷範囲設定を送信する。
S1018において、UI管理サーバ103の通信制御部801は、クライアント端末100から印刷範囲設定を受信すると、受信した印刷範囲設定を印刷管理サーバ104へ送信する。印刷管理サーバ104の通信制御部901がUI管理サーバ103から印刷範囲設定を受信すると、データ保存部904が受信した印刷範囲設定を保存する。
【0046】
S1019において、印刷管理サーバ104の印刷ジョブ生成部902は、データ保存部904で保存済みの、S1006で受信したファイル、S1009で受信した印刷レイアウト、及びS1018で受信した印刷範囲設定を用いて、印刷プレビューを生成する。
S1020において、印刷管理サーバ104の通信制御部901は、S1019で生成した印刷プレビューを、UI管理サーバ103へ送信する。
【0047】
S1021において、UI管理サーバ103の通信制御部801は、印刷管理サーバ104から印刷プレビューを受信して、クライアント端末100へ送信する。クライアント端末100のCPU201は、印刷プレビューをUI管理サーバ103から受信すると、ディスプレイ206の表示を印刷設定UI1100(d)へ遷移する。なお、UI管理サーバ103のUI制御部802が、印刷設定UI1100(d)から印刷設定UI1100(d)へ遷移するようUI制御してもよい。
【0048】
印刷設定UI1100(d)のプレビュー表示領域1104(b)は、S1021で受信した、印刷プレビューで更新される。ここでは、1枚目の物理ページの画像が表示されている。ユーザはプレビュー表示領域1104(b)を用いて、設定された印刷範囲適用後の印刷プレビューを確認できる。
印刷設定UI1100(d)のページ数表示領域1105(b)の論理ページ番号は、プレビュー表示領域1104(b)に表示中の物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号(3~6)で更新される。なお、ユーザが印刷範囲を容易に再指定できるよう、印刷プレビューされるファイルの総論理ページ数(10)が表示されているが、設定された印刷範囲適用後の総論理ページ数(6)が表示されても構わない。
【0049】
ページ数表示領域1105(b)に表示される情報は、S1015で受信したファイルの総論理ページ数を用いて取得する。クライアント端末100のCPU201は、S1015で受信した総論理ページ数と、S1007で受け付けた印刷レイアウト設定と、S1016で受け付けた印刷範囲設定と、に基づき、各物理ページにレイアウトされた論理ページ番号を算出する。なお、S1021において、クライアント端末100のCPU201は、印刷範囲適用後の印刷プレビューの、各物理ページにレイアウトされた論理ページ番号を受信しても構わない。この場合、UI管理サーバ103のUI制御部802は、S1014で受信した総論理ページ数と、S1008で受信した印刷レイアウト設定と、S1017で受信した印刷範囲設定と、に基づき、各物理ページにレイアウトされた論理ページ番号を算出してもよい。そして、UI管理サーバ103の通信制御部801は、印刷範囲適用後の印刷プレビュー、及び算出した論理ページ番号をクライアント端末100へ送信してもよい。
【0050】
S1022において、クライアント端末100のCPU201は、印刷設定UIにおける、印刷実行操作を受け付ける。ここではユーザが印刷設定UI1100(d)の印刷実行ボタン1107を押下する。
S1023において、クライアント端末100のCPU201は、UI管理サーバ103に対して、印刷実行要求を送信する。
【0051】
S1024において、UI管理サーバ103の通信制御部801は、クライアント端末100から印刷実行要求を受信すると、印刷管理サーバ104に対して印刷実行要求を送信する。
S1025において、印刷管理サーバ104の通信制御部901は、UI管理サーバ103から印刷実行要求を受け付ける。そして、印刷ジョブ生成部902は、データ保存部904で保存済みの、S1006で受信したファイル、S1009で受信した印刷レイアウト設定、及びS1018で受信した印刷範囲設定を用いて、印刷ジョブを生成する。
【0052】
S1026において、印刷管理サーバ104の通信制御部901は、S1025で生成した印刷ジョブを画像形成装置101へ送信する。
S1027において、画像形成装置101の通信制御部501は、印刷管理サーバ104から印刷ジョブを受信する。そして、ジョブ制御部502は、S1026で受信した印刷ジョブを実行し印刷を行う。
その後、本シーケンス図の一連の処理が終了する。
【0053】
以上のように、クラウドサーバに保存済みファイルを印刷対象として、印刷対象のデータを管理するサーバと、印刷設定UIを管理するサーバを介して、Nin1印刷のプレビューを表示する場合に、各物理ページにレイアウトされた論理ページ番号を表示する。これによれば、ユーザが所望の印刷範囲を指定しやすくすることができる。
【0054】
[実施形態2]
実施形態1では、
図6のS1016でユーザが印刷範囲を指定した場合、印刷範囲設定を印刷管理サーバ104へ送信して、印刷プレビューを再生成する必要があるため(S1017~S1021)、データの送受信に時間がかかる。そのため、印刷プレビューの表示が遅れユーザを待たせてしまう場合がある。そこで本実施形態では、印刷プレビュー表示後、印刷範囲が指定された場合、印刷プレビューを更新する処理をクライアント端末100で行う方法について説明する。これにより、印刷管理サーバ104との通信回数を減らすことができる。以下、実施形態1と同様の箇所については、記載を割愛する。
【0055】
図8は、印刷範囲を指定して印刷を実行する場合の、本実施形態に係る印刷システムの処理を示すシーケンス図である。ここでは例として、10ページの文書データを4in1でレイアウトしたのち、印刷範囲として1~3ページを指定して印刷を実行する場合について説明する。
【0056】
図8のS1201~S1212は、
図6のS1001~S1012と同様の処理であるため、説明を割愛する。
【0057】
S1213において、印刷管理サーバ104の通信制御部901は、UI管理サーバ103から印刷プレビュー要求を受け付ける。そして、印刷ジョブ生成部902は、データ保存部904で保存済みの、S1206で受信したファイル及びS1209で受信した印刷レイアウト設定を用いて、印刷プレビューを生成する。さらに、印刷ジョブ生成部902は、印刷プレビューを構成するために必要な情報を記した、印刷プレビュー構成ファイルを生成する。
【0058】
図9は、印刷プレビュー構成ファイルの一例を示す。印刷プレビュー構成ファイルには、各論理ページの論理ページ情報が含まれる。S1213では、印刷プレビュー構成ファイル1300(a)が生成される。
図9では、印刷プレビュー構成ファイル1300(a)に含まれる、1~5ページ目の論理ページ情報1301(a)~1305(a)を例示する。なお、実際には6~10ページ目の論理ページ情報も含まれる。
【0059】
論理ページ情報は、論理ページ番号、PrintPageNumber、PrintPosition、及びIsPrintに対応する項目値を含む。PrintPageNumberは、レイアウトされる物理ページのページ番号(物理ページ番号)を表す。PrintPositionは、レイアウト位置を表す。IsPrintは、印刷対象のページか否かを表す。IsPrintがTrueであれば、印刷対象のページであることを表し、IsPrintがFalseであれば、印刷対象外のページであることを表す。ここでは印刷レイアウトが4in1の設定なので、1~4ページ目の論理ページ情報1301(a)~1304(a)のPrintPageNumberは1であり、5ページ目の論理ページ情報1305(a)のPrintPageNumberは2である。
【0060】
S1214において、印刷管理サーバ104の通信制御部901は、S1213で生成した印刷プレビュー、及び印刷プレビュー構成ファイルを、UI管理サーバ103へ送信する。
S1215において、UI管理サーバ103の通信制御部801は、印刷管理サーバ104から、印刷プレビュー、及び印刷プレビュー構成ファイルを受信して、クライアント端末100へ送信する。クライアント端末100のCPU201は、印刷プレビュー、及び印刷プレビュー構成ファイルを、UI管理サーバ103から受信する。
【0061】
図10は、本シーケンスで表示される印刷設定UIの一例を示す図である。クライアント端末100のCPU201は、印刷プレビュー、及び印刷プレビュー構成ファイルを、UI管理サーバ103から受信すると、印刷設定UI1400(a)をディスプレイ206に表示する。
印刷設定UI1400(a)のプレビュー表示領域1401(a)には、S1215で受信した印刷プレビューが表示される。ここでは、1枚目の物理ページの画像が表示されている。ユーザはプレビュー表示領域1401(a)を用いて、指定レイアウト適用後の印刷プレビューを確認できる。
【0062】
印刷設定UI1400(a)のページ数表示領域1402(a)には、プレビュー表示領域1401(a)に表示中の物理ページ(物理ページ番号:1)にレイアウトされた論理ページ番号(1~4)と、総論理ページ数(10)が表示される。ページ数表示領域1402(a)に表示される論理ページ番号、及び総論理ページ数は、印刷プレビュー構成ファイルから取得できる。具体的には、表示中の物理ページのページ番号がPrintPageNumberに一致する論理ページ番号と、印刷プレビュー構成ファイルを構成する論理ページ情報の総数を取得すればよい。
【0063】
なお、UI管理サーバ103のUI制御部802が、表示中の物理ページのページ番号と、S1214で受信した印刷プレビュー構成ファイルを用いて、ページ数表示領域1402(a)に表示される論理ページ番号を取得してもよい。そして、UI管理サーバ103のUI制御部802が、クライアント端末100のディスプレイ206の表示を、印刷設定UI1400(a)へ遷移するよう制御してもよい。
【0064】
S1216において、クライアント端末100のCPU201は、印刷設定UIにおける、印刷範囲設定操作を受け付ける。ここではユーザが印刷設定UI1400(a)の印刷範囲設定UI1403において、ページ数表示領域1402(a)を参考に、1~3ページを指定したとする。この印刷範囲設定操作により、論理ページ番号を用いた印刷範囲設定が入力される。
【0065】
S1217において、クライアント端末100のCPU201は、S1216で入力された印刷範囲設定に基づいて、印刷プレビュー構成ファイルを編集する。
図9の印刷プレビュー構成ファイル1300(b)は、S1217で編集後の印刷プレビュー構成ファイルを示す。ユーザが印刷範囲として指定した1~3ページ目の論理ページ情報1301(b)~1303(b)のIsPrintはTrueとなる。また、印刷範囲外の4~10ページ目の論理ページ情報(印刷プレビュー構成ファイル1300(b)では、5ページ目まで示す)のIsPrintはFalseとなる。クライアント端末100のCPU201は、編集後の印刷プレビュー構成ファイルに基づいて、ディスプレイ206の表示を印刷設定UI1400(b)へ遷移する。
【0066】
印刷設定UI1400(b)のプレビュー表示領域1401(b)には、S1215で受信した印刷プレビューと、編集後の印刷プレビュー構成ファイルに基づいて生成された、印刷範囲適用後の印刷プレビューが表示される。ユーザはプレビュー表示領域1401(b)を用いて、設定された印刷範囲適用後の印刷プレビューを確認できる。
印刷設定UI1400(b)のページ数表示領域1402(b)には、プレビュー表示領域1401(b)に表示中の物理ページ(物理ページ番号:1)にレイアウトされた論理ページ番号(1~3)と、総論理ページ数(10)が表示される。なお、ユーザが印刷範囲を容易に再指定できるよう、印刷プレビューされるファイルの総論理ページ数(10)が表示されているが、設定された印刷範囲適用後の総論理ページ数(3)が表示されても構わない。ページ数表示領域1402(b)に表示される論理ページ番号は、編集後の印刷プレビュー構成ファイルから取得できる。
【0067】
なお、印刷プレビュー構成ファイルの編集は、UI管理サーバ103のUI制御部802の制御により実行しても構わない。この場合、UI管理サーバ103のUI制御部802は、S1216で入力された印刷範囲設定をクライアント端末100から受信して、S1214で受信した印刷プレビュー構成ファイルを編集してもよい。そして、UI管理サーバ103の通信制御部801が、編集後の印刷プレビュー構成ファイルを、クライアント端末100へ送信してもよい。あるいは、UI管理サーバ103のUI制御部802が、表示中の物理ページのページ番号と、編集後の印刷プレビュー構成ファイルを用いて、ページ数表示領域1402(b)に表示される論理ページ番号を取得してもよい。そして、UI管理サーバ103のUI制御部802が、印刷設定UI1400(a)から印刷設定UI1400(b)へ遷移するようUI制御してもよい。
【0068】
S1218において、クライアント端末100のCPU201は、印刷設定UIにおける、レイアウト位置変更操作を受け付ける。ここではプレビュー表示領域1401(b)において、論理ページ2のレイアウト位置と論理ページ3のレイアウト位置をドラッグアンドドロップして、論理ページ2と論理ページ3の位置の入れ替え操作を行ったとする。このレイアウト位置変更操作により、レイアウト位置の変更情報が入力される。
【0069】
S1219において、クライアント端末100のCPU201は、S1218で入力されたレイアウト位置の変更情報に基づいて、印刷プレビュー構成ファイルを編集する。
図9の印刷プレビュー構成ファイル1300(c)は、S1219で編集後の印刷プレビュー構成ファイルを示す。ここでは論理ページ2と3の位置が入れ替えられたため、論理ページ情報1302(c)のPrintPositionはBottomLeft(左下)となり、論理ページ情報1303(c)のPrintPositionはTopRight(右上)となる。クライアント端末100のCPU201は、編集後の印刷プレビュー構成ファイルに基づいて、ディスプレイ206の表示を印刷設定UI1400(c)へ遷移する。
【0070】
印刷設定UI1400(c)のプレビュー表示領域1401(c)には、S1215で受信した印刷プレビューと、編集後の印刷プレビュー構成ファイルに基づいて生成された、レイアウト位置変更後の印刷プレビューが表示される。ユーザはプレビュー表示領域1401(c)を用いて、論理ページ2が左下に、論理ページ3が右上にレイアウトされた印刷プレビューを確認できる。
印刷設定UI1400(c)のページ数表示領域1402(c)には、プレビュー表示領域1401(c)に表示中の物理ページ(物理ページ番号:1)にレイアウトされた論理ページ番号が、レイアウト位置に応じた順序(1,3,2)で表示される。ページ数表示領域1402(c)に表示される論理ページ番号、及び論理ページ番号の順序は、印刷プレビュー構成ファイルから取得できる。
【0071】
なお、印刷プレビュー構成ファイルの編集は、UI管理サーバ103のUI制御部802の制御により実行しても構わない。この場合、UI管理サーバ103のUI制御部802は、S1218で入力されたレイアウト位置の変更情報をクライアント端末100から受信して、S1214で受信した印刷プレビュー構ファイルを編集してもよい。そして、UI管理サーバ103の通信制御部801が、編集後の印刷プレビュー構成ファイルを、クライアント端末100へ送信してもよい。あるいは、UI管理サーバ103のUI制御部802が、編集後の印刷プレビュー構成ファイルを用いて、印刷設定UI1400(b)を印刷設定UI1400(c)へ遷移するようUI制御してもよい。
【0072】
S1220において、クライアント端末100のCPU201は、印刷設定UIにおける、印刷実行操作を受け付ける。ここではユーザが印刷設定UI1400(c)の印刷実行ボタン1404を押下する。
S1221において、クライアント端末100のCPU201は、UI管理サーバ103に対して、印刷実行要求と印刷プレビュー構成ファイルを送信する。
【0073】
S1222において、UI管理サーバ103の通信制御部801は、クライアント端末100から印刷実行要求と印刷プレビュー構成ファイルを受信すると、印刷管理サーバ104に対して印刷実行要求と印刷プレビュー構成ファイルを送信する。
S1223において、印刷管理サーバ104の通信制御部901は、UI管理サーバ103から印刷実行要求と印刷プレビュー構成ファイルを受け付ける。そして、印刷ジョブ生成部902は、データ保存部904で保存済みの、S1206で受信したファイル及びS1222で受信した印刷プレビュー構成ファイルを用いて、印刷ジョブを生成する。
【0074】
S1224において、印刷管理サーバ104の通信制御部901は、S1223で生成した印刷ジョブを画像形成装置101へ送信する。
S1225において、画像形成装置101の通信制御部501は、印刷管理サーバ104から印刷ジョブを受信する。そして、ジョブ制御部502は、S1225で受信した印刷ジョブを実行し印刷を行う。
その後、本シーケンス図の一連の処理が終了する。
【0075】
以上のように、印刷プレビュー表示後に印刷範囲が指定された場合でもクライアント端末100側で印刷プレビューを更新することで、印刷管理サーバ104との通信回数を減らし印刷プレビュー表示までの時間を短縮することができる。
【0076】
[実施形態3]
実施形態1~2では、ユーザが論理ページ番号を使用して印刷範囲を指定するケースについて説明したが、物理ページ番号を使用して印刷範囲を指定したいケースも想定される。例えば、4in1で印刷することを想定して作成された文書などは、4in1でレイアウト後に物理ページ番号を使用して印刷範囲を指定したいと考えられる。そこで本実施形態では、論理ページ番号を使用して印刷範囲を指定するか、物理ページ番号を使用して印刷範囲を指定するかを選択する方法について説明する。
【0077】
図11は、印刷範囲の指定方法を選択するフローチャートを示す。クライアント端末100のCPU201がROM202やHDD204に記憶されているプログラムをRAM203に展開して実行することで、
図11に示すフローチャートが実現する。
【0078】
S1501において、クライアント端末100のCPU201は、印刷設定UIをディスプレイ206に表示して、印刷設定UIにおける印刷範囲指定方法選択操作を受け付ける。なお印刷設定UIは、UI管理サーバ103に対して、印刷設定UIの要求を行うことで表示される。
【0079】
図12は、印刷範囲の指定方法を選択可能な印刷設定UIの一例を示す図である。ここでは、クライアント端末100のディスプレイ206に、印刷設定UI1600(a)が表示される。ユーザは指定方法選択UI1601において、論理ページ番号を使用して印刷範囲を指定する「全体ページから指定」と、物理ページ番号を使用して印刷範囲を指定する「レイアウト済みのページから指定」のうちから、所望の印刷範囲指定方法を選択する。
【0080】
S1502において、クライアント端末100のCPU201は、S1501で選択された印刷範囲指定方法を判定する。論理ページ番号による印刷範囲指定方法が選択された場合、処理はS1503に進み、クライアント端末100のCPU201は、ディスプレイ206の表示を、印刷設定UI1600(b)に遷移する。物理ページ番号による印刷範囲指定方法が選択された場合、処理はS1504に進み、クライアント端末100のCPU201は、ディスプレイ206の表示を、印刷設定UI1600(c)に遷移する。
【0081】
S1503において、クライアント端末100のCPU201は、印刷設定UI1600(b)のプレビュー表示領域1602(a)に、印刷プレビューと共に、論理ページ番号を表示する。ここではクライアント端末100のCPU201は、プレビュー表示領域1602(a)において、印刷プレビュー上の各論理ページのレイアウト位置に、論理ページ番号を重畳表示する。
【0082】
S1504において、クライアント端末100のCPU201は、プレビュー表示されている論理ページ番号と総論理ページ数とを表示する。ここではクライアント端末100のCPU201は、ページ数表示領域1603(a)において、表示中の物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号(1~4)と総論理ページ数(10)を表示する。論理ページ番号による印刷範囲指定方法を選択することで、印刷範囲設定UI1604(a)では、論理ページ番号により印刷範囲を指定することが可能になる。これにより、ユーザはページ数表示領域1603(a)を参考に、文書データの全体のページから所望の印刷ページ範囲を指定できる。その後
図11のフローチャートが終了する。
【0083】
S1505において、クライアント端末100のCPU201は、印刷設定UI1600(c)のプレビュー表示領域1602(b)に、印刷プレビューと共に、物理ページ番号を表示する。ここではクライアント端末100のCPU201は、プレビュー表示領域1602(b)において、印刷プレビュー上に、表示中の物理ページのページ番号を重畳表示する。
【0084】
S1506において、クライアント端末100のCPU201は、プレビュー表示されている物理ページ番号と総物理ページ数とを表示する。ここではクライアント端末100のCPU201は、ページ数表示領域1603(b)において、表示中の物理ページのページ番号(1)と総物理ページ数(3)を表示する。印刷範囲設定UI1604(b)では、物理ページ番号により印刷範囲を指定することが可能になる。これにより、ユーザはページ数表示領域1603(b)を参考に、レイアウト済みのページから所望の印刷ページ範囲を指定できる。その後
図11のフローチャートが終了する。
【0085】
なお、印刷範囲設定UI1604(a)で論理ページ番号を用いて1~4ページを指定した場合と、印刷範囲設定UI1604(b)で物理ページ番号を用いて1~1ページを指定した場合の印刷実行結果は同様となる。
【0086】
なお上記の説明では、クライアント端末100の制御により
図11のフローチャートの処理が実現される場合について説明したが、UI管理サーバ103の制御により
図11のフローチャートの処理が実現されても構わない。この場合、UI管理サーバ103のUI制御部802は、S1501で選択された印刷範囲指定方法をクライアント端末100から受信する。論理ページ番号による印刷範囲指定方法が選択された場合、UI管理サーバ103のUI制御部802は、ディスプレイ206の表示を印刷設定UI1600(b)に遷移するよう制御してもよい。また、物理ページ番号による印刷範囲指定方法が選択された場合、UI管理サーバ103のUI制御部802は、ディスプレイ206の表示を印刷設定UI1600(c)に遷移するよう制御してもよい。
【0087】
以上のように、論理ページ番号を使用して印刷範囲を指定するか、物理ページ番号を使用して印刷範囲を指定するかを選択可能にすることで、ユーザは論理ページ番号または物理ページ番号を選択的に使用して、印刷範囲指定を容易に行うことができる。
【0088】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0089】
上述の各実施形態の開示は、以下の構成、方法、及びプログラムを含む。
(構成1)
文書データを指定する情報と、1つの物理ページに複数の論理ページを集約して印刷するレイアウト設定と、を受け付けて、サーバに送信する送信手段と、
指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後のプレビューと、指定された前記文書データの論理ページに関する情報と、を前記サーバから受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した情報に基づいて、前記プレビューと、前記プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号と、を表示するよう制御する制御手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
(構成2)
前記制御手段は、指定された前記文書データの論理ページの総数を表示するよう制御することを特徴する構成1に記載の情報処理装置。
(構成3)
前記制御手段は、指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後の物理ページの総数を表示するよう制御することを特徴とする構成1または2に記載の情報処理装置。
(構成4)
前記受信手段は、指定された前記文書データの論理ページの総数を前記サーバから受信し、
前記制御手段は、前記受信手段で受信した前記論理ページの総数と、前記レイアウト設定と、に基づいて、前記プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号を取得することを特徴とする構成1~3の何れか1つに記載の情報処理装置。
(構成5)
前記送信手段は、前記論理ページのページ番号を用いて指定された印刷範囲を受け付けて、前記サーバに送信し、
前記受信手段は、指定された前記文書データの前記印刷範囲で調整後のプレビューを前記サーバから受信し、
前記制御手段は、前記印刷範囲を受け付けた後に前記受信手段で受信した前記プレビューを表示すると共に、前記論理ページの総数と、前記レイアウト設定と、前記印刷範囲と、に基づいて、前記プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号を取得して、取得した前記論理ページのページ番号を表示することを特徴とする構成4に記載の情報処理装置。
(構成6)
前記受信手段は、指定された前記文書データを構成する各論理ページの論理ページ情報を前記サーバから受信し、
前記論理ページ情報は、論理ページのページ番号、及び属する物理ページのページ番号を含み、
前記制御手段は、前記受信手段で受信した前記論理ページ情報に基づいて、前記プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号を表示するよう制御することを特徴とする構成1~5の何れか1つに記載の情報処理装置。
(構成7)
前記論理ページ情報は、印刷対象のページであるかの情報を更に含み、
論理ページのページ番号を用いて指定された印刷範囲を受け付ける受付手段と、
前記受付手段で受け付けた前記印刷範囲に基づいて、前記論理ページ情報を編集する編集手段と、
を更に有し、
前記制御手段は、前記編集手段で編集された前記論理ページ情報に基づいて、前記プレビュー、及び前記論理ページのページ番号の表示を更新することを特徴とする構成6に記載の情報処理装置。
(構成8)
前記論理ページ情報は、レイアウト位置を更に含み、
前記プレビューの物理ページにレイアウトされた論理ページのレイアウト位置を変更する操作を受け付ける受付手段と、
前記受付手段で受け付けた前記操作に基づいて、前記論理ページ情報を編集する編集手段と、
を更に有し、
前記制御手段は、前記編集手段で編集された前記論理ページ情報に基づいて、前記プレビューの表示を更新すると共に、前記論理ページのページ番号の順序を変更することを特徴とする構成6または7に記載の情報処理装置。
(構成9)
論理ページのページ番号を用いて印刷範囲を設定する第1の方法と、前記レイアウト設定で調整後の物理ページのページ番号を用いて印刷範囲を設定する第2の方法と、を選択する選択手段を更に有し、
前記制御手段は、前記第1の方法が選択された場合、表示中の物理ページのページ番号を表示し、前記第2の方法が選択された場合、表示中の物理ページにレイアウトされる論理ページのページ番号を表示するよう制御することを特徴とする構成6~8の何れか1つに記載の情報処理装置。
(構成10)
前記制御手段は、前記第1の方法が選択された場合、表示中の物理ページのページ番号を前記プレビューに重畳して表示するよう制御することを特徴とする構成9に記載の情報処理装置。
(構成11)
前記制御手段は、前記第1の方法が選択された場合、指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後の物理ページの総数を表示するよう制御することを特徴とする請構成9または10に記載の情報処理装置。
(構成12)
前記制御手段は、前記第2の方法が選択された場合、表示中の物理ページにレイアウトされた論理ページの位置に、論理ページのページ番号を重畳して表示するよう制御することを特徴とする構成9~11の何れか1つに記載の情報処理装置。
(構成13)
前記制御手段は、前記第2の方法が選択された場合、指定された前記文書データの論理ページの総数を表示するよう制御することを特徴とする構成9~12の何れか1つに記載の情報処理装置。
(構成14)
情報処理装置と、文書データの印刷プレビューを生成するサーバと、を含む印刷システムであって
前記情報処理装置は、
前記文書データを指定する情報と、1つの物理ページに複数の論理ページを集約して印刷するレイアウト設定と、を受け付けて、前記サーバに送信する送信手段と、
指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後の前記印刷プレビューと、指定された前記文書データの論理ページに関する情報と、を前記サーバから受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した情報に基づいて、前記印刷プレビューと、前記印刷プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号と、を表示するよう制御する制御手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
(構成15)
情報処理装置のUIを制御する第1のサーバと、文書データの印刷プレビューを生成する第2のサーバと、を含む印刷システムであって、
前記第1のサーバは、
前記情報処理装置において受け付けた、前記文書データを指定する情報と、1つの物理ページに複数の論理ページを集約して印刷するレイアウト設定と、を前記第2のサーバに送信する送信手段と、
指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後の前記印刷プレビューと、指定された前記文書データの論理ページに関する情報と、を前記第2のサーバから受信する受信手段と、
前記情報処理装置のUIに、前記受信手段で受信した情報に基づいて、前記印刷プレビューと、前記印刷プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページの論理ページ番号と、を表示するよう制御する制御手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
(方法)
文書データを指定する情報と、1つの物理ページに複数の論理ページを集約して印刷するレイアウト設定と、を受け付けて、サーバに送信する送信工程と、
指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後のプレビューと、指定された前記文書データの論理ページに関する情報と、を前記サーバから受信する受信工程と、
前記受信工程で受信した情報に基づいて、前記プレビューと、前記プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号と、を表示するよう制御する制御工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
(プログラム)
情報処理装置のコンピュータを、
文書データを指定する情報と、1つの物理ページに複数の論理ページを集約して印刷するレイアウト設定と、を受け付けて、サーバに送信する送信手段と、
指定された前記文書データの前記レイアウト設定で調整後のプレビューと、指定された前記文書データの論理ページに関する情報と、を前記サーバから受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した情報に基づいて、前記プレビューと、前記プレビューの各物理ページにレイアウトされた論理ページのページ番号と、を表示するよう制御する制御手段、
として機能させること特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0090】
100:クライアント端末、101:画像形成装置、102:ストレージサーバ、103:UI管理サーバ、104:印刷管理サーバ