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  • 特開-文面作成支援システム及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025043080
(43)【公開日】2025-03-28
(54)【発明の名称】文面作成支援システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/01 20230101AFI20250321BHJP
   G06F 40/166 20200101ALI20250321BHJP
【FI】
G06Q30/01
G06F40/166
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023150396
(22)【出願日】2023-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】楠 貴大
(72)【発明者】
【氏名】宮木 俊明
(72)【発明者】
【氏名】山口 真広
(72)【発明者】
【氏名】藤原 崇史
(72)【発明者】
【氏名】塚原 俊之
(72)【発明者】
【氏名】本谷 昭博
【テーマコード(参考)】
5B109
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5B109TB03
5B109VC03
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】本発明によれば、顧客に対してより高い販促効果が得られる。
【解決手段】
顧客にサービスを販促する文面の作成を支援する文面作成支援システムであって、サービスに関連する顧客の行動情報を含む顧客情報のうち、サービスに関連する顧客情報を取得する取得部(制御部11)と、顧客情報に基づいて、行動情報に対する顧客へのお礼の文面を作成するための作成支援情報を作成する作成部(制御部11)と、作成支援情報に基づいて作成された文面を含む販促データを出力する出力部(制御部11)と、を備え、作成支援情報は、顧客が顧客自身の行動を一意に認識可能な情報である文面作成支援システム(情報管理システム100)。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客にサービスを販促する文面の作成を支援する文面作成支援システムであって、
前記サービスに関連する顧客の行動情報を含む顧客情報を取得する取得部と、
前記顧客情報に基づいて、前記行動情報に対する顧客へのお礼の文面を作成するための作成支援情報を作成する作成部と、
前記作成支援情報に基づいて作成された前記文面を含む販促データを出力する出力部と、
を備え、
前記作成支援情報は、前記顧客が顧客自身の行動を一意に認識可能な情報である文面作成支援システム。
【請求項2】
前記行動情報は、顧客の行動履歴情報と、前記行動履歴情報に関連する前記顧客の周辺情報と、を含む請求項1に記載の文面作成支援システム。
【請求項3】
前記顧客情報は、前記サービスの提供者と前記顧客との接点を示す接点情報を含み、
前記行動情報は、前記接点情報に含まれる前記顧客以外の関連顧客の行動情報を含む請求項1に記載の文面作成支援システム。
【請求項4】
前記行動情報は、前記サービスを提供した担当者と対面で共有された行動情報を含む請求項1に記載の文面作成支援システム。
【請求項5】
前記文面は、前記顧客ごとに応じた内容である請求項1に記載の文面作成支援システム。
【請求項6】
前記文面の作成領域を含む販促データ作成画面を表示部に表示させる表示制御部を備え、
前記表示制御部は、前記作成部により作成された前記作成支援情報を前記販促データ作成画面に表示させる請求項1に記載の文面作成支援システム。
【請求項7】
前記販促データは、前記顧客にレコメンドするサービス情報を含む請求項1に記載の文面作成支援システム。
【請求項8】
顧客にサービスを販促する文面の作成を支援する文面作成支援システムのコンピューターを、
前記サービスに関連する顧客の行動情報を含む顧客情報のうち、前記サービスに関連する顧客情報を取得する取得部、
前記顧客情報に基づいて、前記行動情報に対する顧客へのお礼の文面を作成するための作成支援情報を作成する作成部、
前記作成支援情報に基づいて作成された前記文面を含む販促データを出力する出力部、
として機能させ、
前記作成支援情報は、前記顧客が顧客自身の行動を一意に認識可能な情報であるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文面作成支援システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載のように、顧客の行動情報に基づき、顧客にレコメンドするためのレコメンド情報を作成するレコメンドシステムが知られている。
特許文献1に記載されたレコメンドシステムは、顧客の嗜好に応じたコンテンツを、顧客の嗜好に応じたデザインの画面に反映させてレコメンドできるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-61525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、顧客は、顧客自身が自分のことを指していると認識できる程度の情報を用いてレコメンドされると、そのサービスの提供者と心理的距離が近いと感じる傾向にある。
しかしながら、特許文献1のレコメンドシステムにおいては、顧客の嗜好に応じたコンテンツをレコメンドしていても、顧客が自分自身のことを指していると認識するまでには至らない。そのため、当該コンテンツに対する販促効果としては不十分である。
【0005】
したがって、本発明の課題は、顧客に対してより高い販促効果が得られる文面作成支援システム及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の問題を解決するために、本発明に係る文面作成支援システムは、
顧客にサービスを販促する文面の作成を支援する文面作成支援システムであって、
前記サービスに関連する顧客の行動情報を含む顧客情報を取得する取得部と、
前記顧客情報に基づいて、前記行動情報に対する顧客へのお礼の文面を作成するための作成支援情報を作成する作成部と、
前記作成支援情報に基づいて作成された前記文面を含む販促データを出力する出力部と、
を備え、
前記作成支援情報は、前記顧客が顧客自身の行動を一意に認識可能な情報である。
【0007】
また、本発明のプログラムは、
顧客にサービスを販促する文面の作成を支援する文面作成支援システムのコンピューターを、
前記サービスに関連する顧客の行動情報を含む顧客情報のうち、前記サービスに関連する顧客情報を取得する取得部、
前記顧客情報に基づいて、前記行動情報に対する顧客へのお礼の文面を作成するための作成支援情報を作成する作成部、
前記作成支援情報に基づいて作成された前記文面を含む販促データを出力する出力部、
として機能させ、
前記作成支援情報は、前記顧客が顧客自身の行動を一意に認識可能な情報である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、顧客に対してより高い販促効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】情報管理システムの構成を表すブロック図である。
図2】情報管理サーバーの構成を表すブロック図である。
図3】端末装置の構成を表すブロック図である。
図4】文面作成処理のフロー図である。
図5】販促データ作成画面のイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明の範囲は、以下の実施形態や図面に記載されたものに限定されるものではない。
【0011】
<情報管理システム>
まず、図1を用いて、情報管理システム100の構成を説明する。図1に示すように、情報管理システム100は、情報管理サーバー1及び端末装置2などを備える。情報管理サーバー1及び端末装置2などは、通信ネットワークNを介して、情報を送受信する。各種情報については、後述する。
情報管理システム100は、顧客にサービスを販促する文面の作成を支援する文面作成支援システムである。
【0012】
情報管理サーバー1は、顧客情報を管理する装置である。情報管理サーバー1は、オンプレミス又はクラウドの装置で構成されている。
端末装置2は、サービスの提供者が、顧客にサービスを販促する文面を作成するための端末である。例えば、端末装置2は、ノートPC(personal computer)などである。
通信ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等である。
【0013】
<情報管理サーバー>
次に、図2を用いて、情報管理サーバー1の構成を説明する。図2に示すように、情報管理サーバー1は、制御部11、表示部12、操作部13、通信部14、記憶部15を備えている。
【0014】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。制御部11のCPUは、記憶部15に記憶されている各種プログラムを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理(後述する文面作成処理など)を実行し、情報管理サーバー1各部の動作を制御する。
制御部11は、サービスに関連する顧客の行動情報を含む顧客情報のうち、サービスに関連する顧客情報を取得する取得部として機能する。
制御部11は、顧客情報に基づいて、行動情報に対する顧客へのお礼の文面を作成するための作成支援情報を作成する作成部として機能する。
制御部11は、作成支援情報に基づいて作成された文面を含む販促データを出力する出力部として機能する。
制御部11は、文面の作成領域を含む販促データ作成画面を表示部に表示させる表示制御部として機能する。
【0015】
表示部12は、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニターにより構成され、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面等を表示するようになっている。
【0016】
操作部13は、カーソルキーや、数字入力キー、各種機能キー等を備えたキーボードや、マウス等のポインティングデバイス、表示部12の表面に積層されたタッチパネル等である。操作部13は、操作者により操作可能に構成されている。また、操作部13は、操作者によってなされた操作に基づく各種信号を制御部11に出力する。
【0017】
通信部14は、通信ネットワークNを介して接続された他の装置等との間で各種信号や各種データを送受信することが可能となっている。
【0018】
記憶部15は、不揮発性の半導体メモリーやハードディスク等により構成され、制御部11が実行する各種プログラムやプログラムの実行に必要なパラメーター等の各種情報(顧客情報など)を記憶している。
【0019】
(情報管理サーバーに記憶されている情報)
ここで、本実施形態に係る、記憶部15に記憶されている顧客情報について説明する。
顧客情報とは、顧客に関連する各種情報である。例えば、顧客情報には、顧客基本情報、行動情報、接点情報などが含まれる。行動情報は、行動履歴情報と、周辺情報とが含まれる。顧客の行動は、顧客情報に基づき、管理される。つまり、顧客の行動は、顧客基本情報、行動履歴情報、周辺情報の組み合わせにより表現される。
顧客基本情報とは、顧客自身の基本となる情報である。例えば、顧客基本情報は、顧客の名前、生年月日、性別、住所、年収などである。
行動履歴情報とは、システムや装置を介して取得された顧客のサービスに対する行動の履歴情報である。例えば、行動履歴情報は、POS(Point of sale)データなどである。例えば、行動履歴情報は、主に顧客の対面接客した担当者により、端末装置2を用いて、通信ネットワークNを介し入力される情報である。この場合、具体的には、行動履歴情報は、展示会への来場情報や美容室のカルテ情報などである。
周辺情報とは、顧客の行動履歴情報に関連する情報である。例えば、周辺情報は、天気などの気候情報やイベント開催情報なども含む。
接点情報とは、顧客とサービス提供者の接点を示す情報である。例えば、接点情報は、顧客と関連する顧客である近親者の行動情報などである。
【0020】
<端末装置>
次に、図3を用いて、端末装置2の構成を説明する。図3に示すように、端末装置2は、制御部21、表示部22、操作部23、通信部24、記憶部25を備えている。
【0021】
制御部21は、CPU、RAM等により構成される。制御部21のCPUは、記憶部25に記憶されている各種プログラムを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行し、端末装置2各部の動作を制御する。
【0022】
表示部22は、LCD等のモニターにより構成され、制御部21から入力される表示信号の指示に従って、各種画面(販促データ作成画面)等を表示するようになっている。
【0023】
操作部23は、カーソルキーや、数字入力キー、各種機能キー等を備えたキーボードや、マウス等のポインティングデバイス、表示部22の表面に積層されたタッチパネル等である。操作部23は、操作者により操作可能に構成されている。また、操作部23は、操作者によってなされた操作に基づく各種信号を制御部21に出力する。
【0024】
通信部24は、通信ネットワークNを介して接続された他の装置等との間で各種信号や各種データを送受信することが可能となっている。
【0025】
記憶部25は、不揮発性の半導体メモリーやハードディスク等により構成され、制御部11が実行する各種プログラムやプログラムの実行に必要なパラメーター等を記憶している。
【0026】
<文面作成処理>
次に、図4を用いて、文面作成処理を説明する。文面作成処理とは、顧客にサービスを販促する文面を作成する処理である。文面作成処理は、情報管理サーバー1と端末装置2が協働して実行される。文面作成処理は、制御部11が、サービスに関連する行動情報を取得したことを起点として開始される。サービスに関連する行動情報とは、例えば、顧客が商品A(サービス)を購入(関連する行動)といった情報などである。
【0027】
まず、制御部11は、サービスに関連する行動情報に基づき、記憶部15に記憶されている顧客情報を解析し、サービスに関連する顧客情報を取得する(ステップS1)。このとき、制御部11は、取得部として機能する。
【0028】
ここで、サービス情報に関連する顧客情報の解析及び取得方法について説明する。
具体的には、顧客情報の解析及び取得は、機械学習により実行される。
例えば、制御部11は、顧客情報のうち、継続されている情報を解析抽出することで、サービスに関連する顧客情報を取得する。例えば、制御部11は、顧客情報のうち、所定週間(年、月)連続購入、所定回目購入、毎年所定月に購入などに着目し、継続されている情報を解析抽出する。
例えば、制御部11は、顧客情報のうち、行動が行われた場所を解析抽出することで、サービスに関連する顧客情報を取得する。例えば、制御部11は、顧客情報のうち、自社EC(electronic commerce)、他社ECで購入、などに着目し、行動が行われた場所を解析抽出する。
例えば、制御部11は、顧客情報のうち、サービスと天気などの周辺情報と関係があることを解析できれば、周辺情報も用いて、サービスに関連する顧客情報を取得する。
例えば、制御部11は、顧客情報のうち、サービスに関連する接点情報を解析抽出することで、サービスに関連する顧客情報を取得する。
なお、担当者により入力された行動履歴情報は、機械学習により文章読解されることで、上記のように使用できる。
また、制御部11は、行動情報に、上記接点情報に含まれる、顧客以外の関連顧客の行動情報を含めて、顧客情報の解析を行う。
【0029】
上記のような例を組み合わせることで、制御部11は、結果的に、サービスに関連する顧客情報を、顧客が顧客自身の行動を一意に認識可能な情報として、取得できる。
例えば、制御部11は、「6月16日に、雨の日に、お嬢さんと一緒に来店された、Aさん」という顧客情報を、顧客が顧客自身の行動を一意に認識可能な情報として、取得できる(例1)。
例えば、制御部11は、「このセット組みで買ったAさん」という顧客情報を、顧客が顧客自身の行動を一意に認識可能な情報として、取得できる(例2)。
例えば、制御部11は、「3代に渡って購入し続けているAさん」という顧客情報を、顧客が顧客自身の行動を一意に認識可能な情報として、取得できる(例3)。
例えば、制御部11は、「お兄さんがB先生の授業を受けていたAさん(弟)」という顧客情報を、顧客が顧客自身の行動を一意に認識可能な情報として、取得できる(例4)。
このように、接点情報に含まれる顧客以外の関連顧客の行動情報を含めた解析が行われることで、例3では「3代に渡って・・・」、例4では「お兄さんが・・・」といった顧客情報が取得される。
また、顧客の対面接客した担当者により入力された行動履歴情報を用いて解析が行われることで、例1では「お嬢さんと一緒に来店された・・・」といった顧客情報が取得される。周辺情報を用いて解析が行われることで、例1では「雨の日に、・・・」といった顧客情報が取得される。
そして、このような解析によれば、同じサービスの提供を受けた場合でも、顧客ごとに異なる文面が作成されることとなる。具体的には、異なる周辺情報や、異なる関連顧客の行動情報が取得され組み合わされることにより、異なる文面が作成される。また、サービスを提供する業者に所属する担当者ごとに顧客との接点情報が取得され、担当者と顧客との接点の組み合わせにより異なる文面が作成される。
【0030】
図4を用いた、文面作成処理を説明に戻る。
次に、制御部11は、サービスに関連する行動情報に対するお礼の文面を作成するための、作成支援情報を作成する(ステップS2)。具体的には、制御部11は、後述する販促データ作成画面D1の領域A1や領域A2の文面を、作成支援情報として作成する。このとき、制御部11は、作成部として機能する。作成支援情報は、顧客が顧客自身の行動を一意に認識可能な情報となる。
次に、制御部11は、通信部14を介して、作成支援情報を端末装置2に送信し、端末装置2の表示部22に作成支援情報を表示させる(ステップS3)。このとき、制御部11は、表示制御部として機能する。
【0031】
次に、制御部21は、通信部24を介して、作成支援情報を情報管理サーバー1から受信する(ステップS4)。
次に、制御部21は、表示部22に、作成支援情報を表示させる(ステップS5)。例えば、制御部21は、表示部22に、後述する販促データ作成画面D1を表示させる。
次に、ユーザーは、販促データ作成画面D1確認し、操作部23を用いて、サービスに関連する行動情報に対するお礼の文面を作成する(ステップS6)。制御部21は、お礼の文面を取得する。例えば、ユーザーは、後述する販促データ作成画面D1の領域A1に表示された文面を、そのまま使用又は修正することで、お礼の文面を作成する。例えば、ユーザーは、後述する販促データ作成画面D1の領域A2に表示された文面を参考に、お礼の文面を作成する。文面は、顧客ごとに応じた内容となる。
お礼の文面の作成が完了すると、制御部21は、通信部24を介して、お礼の文面を情報管理サーバー1に送信する(ステップS7)。
【0032】
次に、制御部11は、通信部14を介して、お礼の文面を端末装置2から受信する(ステップS8)。
次に、制御部11は、お礼の文面や販促するサービス情報などを含む販促データを出力(ステップS9)し、文面作成処理を終了させる。例えば、制御部11は、通信ネットワークNを介して接続された顧客の端末(非図示)に販促データを出力して、サービスをリコメンドする。顧客の端末は、表示部に、後述する販促データ作成画面D1の領域A1を含む中央の領域のみを表示させる。また、例えば、制御部11は、画像形成装置(非図示)に文面を印刷物として出力させる。後述する販促データ作成画面D1の領域A1を含む中央の領域のみ印刷された印刷物は、顧客に配送される。このとき、制御部11は、出力部として機能する。
【0033】
<販促データ作成画面>
次に、図5を用いて、表示部22に表示される販促データ作成画面D1を説明する。
販促データ作成画面D1は、文面作成処理の結果を表示する画面である。販促データ作成画面D1は、ユーザーが文面を作成するための、文面の作成領域(領域A1、領域A2)を含む。
領域A1は、制御部11が自動作成した、販促に用いる文面(作成支援情報)を表示する領域である。
領域A2は、制御部11が自動作成した、ユーザーによる文面作成を補助する文面(作成支援情報)を表示する領域である。
【0034】
<その他>
上記実施形態におけるサービスには、各種商品、各種サービス、各種イベントなどが含まれる。
【0035】
また、上記実施形態では、文面作成処理における作成支援情報作成処理(ステップS2)を、情報管理サーバー1の制御部11が実行しているが、端末装置2の制御部21が実行してもよい。
【0036】
<効果>
以上説明したように、文面作成支援システム(情報管理システム100)は、顧客にサービスを販促する文面の作成を支援する文面作成支援システムであって、サービスに関連する顧客の行動情報を含む顧客情報を取得する取得部(制御部11)と、顧客情報に基づいて、行動情報に対する顧客へのお礼の文面を作成するための作成支援情報を作成する作成部(制御部11)と、作成支援情報に基づいて作成された文面を含む販促データを出力する出力部(制御部11)と、を備え、作成支援情報は、顧客が顧客自身の行動を一意に認識可能な情報である。そのため、顧客に対してより高い販促効果が得られる。
つまり、お礼の文面は、一方的なキャンペーンや新商品を勧める文面ではなく、一人一人に合った文面となるため、顧客とサービス提供者の心理的距離が近づくことになる。そのため、レコメンドの精度が、向上する。
特に、接点情報を含む周辺情報が含まれた顧客の顧客情報を解析され、文面が作成されることで、顧客は、その文面をより自分事として受け入れることができ、心理的距離が近づくことになる。
【0037】
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記の説明では、文面作成処理は、情報管理サーバー1と端末装置2が協働して実行されるが、この例に限定されない。例えば、情報管理サーバー1はあくまでも顧客情報を管理する装置として機能し、端末装置2は通信部24を介して顧客情報を取得し、端末装置2がステップS1からS9の処理を実行してもよい。事前に、文面作成処理を実行するアプリケーションを、端末装置2にインストールしておくことで、実現できる。
例えば、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリー等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。
【0038】
その他、各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0039】
100 情報管理システム
1 情報管理サーバー
11 制御部(取得部、作成部、出力部、表示制御部)
12 表示部
13 操作部
14 通信部
15 記憶部
2 端末装置
21 制御部
22 表示部
23 操作部
24 通信部
25 記憶部
N 通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5