(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025004416
(43)【公開日】2025-01-15
(54)【発明の名称】シート貼付装置およびシート貼付方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/683 20060101AFI20250107BHJP
【FI】
H01L21/68 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023104097
(22)【出願日】2023-06-26
(71)【出願人】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】弁理士法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】木村 浩二
【テーマコード(参考)】
5F131
【Fターム(参考)】
5F131AA02
5F131AA03
5F131AA21
5F131AA22
5F131AA23
5F131BA53
5F131CA32
5F131DA02
5F131DA13
5F131DA16
5F131DA33
5F131DA42
5F131DA52
5F131DB23
5F131EA07
5F131EB81
5F131EB82
5F131EC33
5F131EC34
5F131EC35
5F131EC44
5F131EC62
5F131EC63
5F131EC64
5F131EC65
(57)【要約】
【課題】接着シートに皺が発生して被着体に貼付されることを防止することができるシート貼付装置およびシート貼付方法を提供する。
【解決手段】シート貼付装置EAは、接着シートASの軟化を抑制する第1エネルギーを当該接着シートASに付与する第1エネルギー付与手段10と、接着シートASを軟化させる第2エネルギーを被着体WKに付与する第2エネルギー付与手段20とを備え、第1エネルギーが付与された接着シートASを被着体WKに押圧し、当該接着シートASを被着体WKから伝わる第2エネルギーで軟化させながら被着体WKに貼付する押圧手段30を備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着シートの軟化を抑制する第1エネルギーを当該接着シートに付与する第1エネルギー付与手段と、
前記接着シートを軟化させる第2エネルギーを被着体に付与する第2エネルギー付与手段とを備え、
前記第1エネルギーが付与された前記接着シートを前記被着体に押圧し、当該接着シートを前記被着体から伝わる前記第2エネルギーで軟化させながら前記被着体に貼付する押圧手段を備えていることを特徴とするシート貼付装置。
【請求項2】
前記第1エネルギー付与手段は、前記接着シートに当接する当接面を備え、前記当接面に前記接着シートを当接させて前記第1エネルギーを付与することを特徴とする請求項1に記載のシート貼付装置。
【請求項3】
接着シートの軟化を抑制する第1エネルギーを当該接着シートに付与する第1エネルギー付与工程と、
前記接着シートを軟化させる第2エネルギーを被着体に付与する第2エネルギー付与工程とを実施し、
前記第1エネルギーが付与された前記接着シートを前記被着体に押圧し、当該接着シートを前記被着体から伝わる前記第2エネルギーで軟化させながら前記被着体に貼付する押圧工程を実施することを特徴とするシート貼付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート貼付装置およびシート貼付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
被着体に接着シートを押圧して貼付するシート貼付装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたレジスト除去装置(シート貼付装置)では、ヒータ28(第2エネルギー付与手段)で基板W(被着体)を加熱しながら、被着体に粘着テープT(接着シート)を近付けるので、接着シートが被着体に貼付される前に当該接着シートが加熱により軟化して弛み、接着シートに皺が発生して被着体に貼付されるという不都合がある。
【0005】
本発明の目的は、接着シートに皺が発生して被着体に貼付されることを防止することができるシート貼付装置およびシート貼付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、請求項に記載した構成を採用した。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、接着シートの軟化を抑制する第1エネルギーが付与された接着シートを被着体に押圧し、当該接着シートを被着体から伝わる第2エネルギーで軟化させながら被着体に貼付するため、接着シートが被着体に貼付される前に当該接着シートが第2エネルギーにより軟化して弛むことを抑制し、接着シートに皺が発生して被着体に貼付されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】(A)、(B)は、本発明の一実施形態に係るシート貼付装置の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な
図1(A)の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な
図1(A)中手前方向で「後」がその逆方向とする。
【0010】
シート貼付装置EAは、接着シートASの軟化を抑制する第1エネルギーとしての冷却エネルギーを当該接着シートASに付与する第1エネルギー付与工程を実施する第1エネルギー付与手段10と、接着シートASを軟化させる第2エネルギーとしての加熱エネルギーを被着体WKに付与する第2エネルギー付与工程を実施する第2エネルギー付与手段20と、冷却エネルギーが付与された接着シートASを被着体WKに押圧し、当該接着シートASを被着体WKから伝わる加熱エネルギーで軟化させながら被着体WKに貼付する押圧工程を実施する押圧手段30とを備えている。
なお、本実施形態の接着シートASは、フレーム部材としてのリングフレームRFに貼付されて貼付体UPとされている。
【0011】
第1エネルギー付与手段10は、接着シートASに当接する当接面11Aを備えた上ケース11と、上ケース11の内部に設けられたペルチェ素子やヒートパイプの冷却側等の冷却手段12とを備え、当接面11Aに接着シートASを当接させて冷却エネルギーを付与する構成とされている。
上ケース11は、接着シートASとで第1密閉空間SP1(
図1(B)参照)を形成するようになっている。
【0012】
第2エネルギー付与手段20は、コイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段21を備えている。
【0013】
押圧手段30は、出力軸31Aで上ケース11を支持する駆動機器としての直動モータ31と、配管32Aを介して第1密閉空間SP1内の圧力を加圧または減圧可能な加減圧ポンプ、真空エジェクタ、タービン等の第1圧力制御手段32と、上部が開口した箱形状とされ、貼付体UPとで第2密閉空間SP2を形成可能な下ケース33と、配管34Aを介して第2密閉空間SP2内の圧力を加圧または減圧可能な加減圧ポンプ、真空エジェクタ、タービン等の第2圧力制御手段34と、駆動機器としての直動モータ35の出力軸35Aに支持され、支持面36Aで被着体WKを支持する支持手段としての支持テーブル36とを備え、減圧雰囲気で被着体WKに接着シートASを押圧して貼付するようになっている。
なお、第1圧力制御手段32および第2圧力制御手段34は、それぞれが圧力センサやロードセル等の図示しない第1圧力検知手段および第2圧力検知手段の検知結果を基にして、第1密閉空間SP1および第2密閉空間SP2内の圧力を所定の圧力にすることができるようになっている。また、支持テーブル36の内部に加熱手段21が設けられている。
【0014】
以上のシート貼付装置EAの動作を説明する。
先ず、
図1(A)中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置EAに対し、当該シート貼付装置EAの使用者(以下、単に「使用者」という)が、図示しない操作パネルやパーソナルコンピュータ等の操作手段を介して自動運転開始の信号を入力する。次いで、第1、第2エネルギー付与手段10、20が冷却手段12、加熱手段21を駆動し、シート貼付装置EAの自動運転が行われている間、当接面11Aを所定の温度に冷却するとともに、支持面36Aを所定の温度に加熱し、それらの温度を維持する。その後、使用者または、多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段が、被着体WKを支持面36A上の所定の位置に載置する。これにより、被着体WKが加熱手段21によって加熱され、当該被着体WKに加熱エネルギーが付与される。
【0015】
次に、使用者または図示しない搬送手段が、貼付体UPを下ケース33上の所定の位置に載置すると、押圧手段30が直動モータ31を駆動し、
図1(A)中二点鎖線で示すように、上ケース11を下降させて下ケース33とで貼付体UPを挟み込む。これにより、接着シートASが当接面11Aに当接して冷却され、当該接着シートASに冷却エネルギーが付与される。そして、押圧手段30が第1、第2圧力制御手段32、34を駆動し、図示しない第1、第2圧力検知手段の検知結果を基に、第1、第2密閉空間SP1、SP2が同じ圧力となるようにしながら、密閉空間SP1、SP2を減圧する。次いで、第1密閉空間SP1と第2密閉空間SP2とが所定の圧力になるまで減圧されると、押圧手段30が第1、第2圧力制御手段32、34の駆動を停止した後、第1圧力制御手段32を駆動し、第2密閉空間SP2の圧力に対する第1密閉空間SP1の圧力を高め、接着シートASを下方に凸な状態とする。その後、押圧手段30が直動モータ35を駆動し、
図1(B)に示すように、支持テーブル36を上昇させ、冷却エネルギーが付与された接着シートASに被着体WKを押し当てていく。これにより、接着シートASは、被着体WKから伝わる加熱エネルギーで接着面が軟化しながら、その中央部から外縁部に向けて被着体WKに押圧されて貼付されていく。
【0016】
次に、接着シートAS全体が被着体WKに貼付され、被着体WKとリングフレームRFとが一体化された一体物が形成されると、押圧手段30が第2圧力制御手段34を駆動し、図示しない第2圧力検知手段の検知結果を基にして、第1密閉空間SP1の圧力と同じになるまで第2密閉空間SP2の圧力を高める。そして、押圧手段30が第1、第2圧力制御手段32、34を駆動し、図示しない第1、第2圧力検知手段の検知結果を基に、第1、第2密閉空間SP1、SP2の圧力差を維持しながら、第1、第2密閉空間SP1、SP2の圧力を大気圧にまで高める。次いで、押圧手段30が直動モータ31、35を駆動し、上ケース11および支持テーブル36を初期位置に復帰させると、使用者または図示しない搬送手段が一体物を次工程に搬送し、以降上記同様の動作が繰り返される。
【0017】
以上のような実施形態によれば、接着シートASの軟化を抑制する冷却エネルギーが付与された接着シートASを被着体WKに押圧し、当該接着シートASを被着体WKから伝わる加熱エネルギーで軟化させながら被着体WKに貼付するため、接着シートASが被着体WKに貼付される前に当該接着シートASが加熱エネルギーにより軟化して弛むことを抑制し、接着シートASに皺が発生して被着体WKに貼付されることを防止することができる。
【0018】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれる。
また、本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、第1エネルギー付与手段は、接着シートの軟化を抑制する第1エネルギーを当該接着シートに付与することが可能なものであればどんなものでもよく、出願当初の技術常識に照らし合わせてその技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(その他の手段および工程も同じ)。
【0019】
第1エネルギー付与手段10は、冷却手段12に代えてまたは併用して、ペルチェ素子やヒートパイプの冷却側等の冷却機器で冷却した冷却気体を第1密閉空間SP1内に供給する加圧ポンプタービン等の冷却気体供給手段を備えたり、第1圧力制御手段32をペルチェ素子やヒートパイプの冷却側等の冷却機器で冷却した冷却気体を第1密閉空間SP1内に供給可能な構成にしたりすることで、第1密閉空間SP1の圧力を高める際に第1密閉空間SP1内に冷却気体を供給して接着シートASに当接させ、当該冷却気体で接着シートASに冷却エネルギーを付与してもよい。なお、第1エネルギー付与手段10が冷却気体供給手段を備える場合、第1、第2圧力制御手段32、34があってもよいし、なくてもよい。
第1エネルギー付与手段10は、外縁部が上ケース11に支持されたゴムや樹脂等の弾性部材を備え、冷却した弾性部材を変形させてその下面を当接面として接着シートASに当接させ、当該接着シートASに冷却エネルギーを付与してもよい。この場合、第1エネルギー付与手段10は、弾性部材を当接面11Aに当接させて冷却手段12で冷却したり、弾性部材の内部に冷却手段12を設けて当該弾性部材を冷却したり、弾性部材と上ケース11とで形成された第1密閉空間SP1内に冷却気体を供給して当該弾性部材を冷却したりしてもよい。
第1エネルギー付与手段10は、接着シートASに第1エネルギーを照射して第1エネルギーを付与するものであってもよいし、接着シートASが加熱により軟化が抑制されるものの場合、冷却手段12に代えてコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段を備え、接着シートASを加熱して第1エネルギーとしての加熱エネルギーを付与してもよい。
第1エネルギー付与手段10は、第1エネルギーとして、紫外線、赤外線、可視光線、音波、X線またはガンマ線等の電磁波を付与するものや、熱湯や熱風等の加熱媒体を付与するものや、冷水や冷風等の冷却媒体を付与するもの等どのようなものであってもよく、接着シートASの特性、特質、性質、材質、組成および構成等を考慮して任意の構成のものを採用することができる。
【0020】
第2エネルギー付与手段20は、被着体WKに第2エネルギーを照射して第2エネルギーを付与するものであってもよいし、加熱手段21に代えてまたは併用して、超音波振動子やバイブレータ等の振動手段を備え、接着シートASを軟化させる第2エネルギーとしての振動エネルギーを被着体WKに付与してもよいし、接着シートASが冷却によって軟化するものの場合、加熱手段21に代えてペルチェ素子やヒートパイプの冷却側等の冷却手段を備え、被着体WKを冷却して第2エネルギーとしての冷却エネルギーを付与してもよい。
第2エネルギー付与手段20は、第2エネルギーとして、紫外線、赤外線、可視光線、音波、X線またはガンマ線等の電磁波を付与するものや、熱湯や熱風等の加熱媒体を付与するものや、冷水や冷風等の冷却媒体を付与するもの等どのようなものであってもよく、被着体WKや接着シートASの特性、特質、性質、材質、組成および構成等を考慮して任意の構成のものを採用することができる。
【0021】
押圧手段30は、外縁部が上ケース11に支持された弾性部材と上ケース11とで第1密閉空間SP1を形成し、第1密閉空間SP1の圧力を高めることで変形した弾性部材で接着シートASを被着体WKに押圧して貼付してもよいし、第1密閉空間SP1の圧力に対する第2密閉空間SP2の圧力を低めることで、接着シートASを被着体WKに押圧して貼付してもよいし、第1密閉空間SP1と第2密閉空間SP2との圧力差によって被着体WKに接着シートASを押圧して貼付する構成としなくてもよいし、大気圧雰囲気や加圧雰囲気で被着体WKに接着シートASを押圧して貼付してもよいし、第1密閉空間SP1や第2密閉空間SP2を形成しなくてもよいし、図示しない第1圧力検知手段や第2圧力検知手段がなくてもよいし、下ケース33の上部が開口していなくてもよいし、下ケース33がなくてもよいし、直動モータ35がなくてもよいし、載置されたものを吸着保持したり、静電保持したりする保持機器が下ケース33や支持テーブル36に備わっていてもよいし、上ケース11と下ケース33とで帯状の接着シートを挟み込み、当該帯状の接着シートを被着体WKに押圧して貼付してもよいし、リングフレームRFに貼付されていない接着シートASを被着体WKに押圧して貼付してもよいし、冷却された押圧ローラや押圧プレート等の押圧部材を第1エネルギー付与手段として接着シートASに当接させ、当該押圧部材で接着シートASを冷却しながら被着体WKに押圧して貼付してもよい。
【0022】
接着シートASは、リングフレームRFに貼付されていなくてもよい。
フレーム部材は、リングフレーム以外に、環状でない(外周が繋がっていない)ものや、円形、楕円形、多角形、その他の形状であってもよい。
【0023】
本発明における接着シートAS、被着体WKおよびフレーム部材の材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートASおよび被着体WKは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、接着シートASは、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シートASが採用された場合は、当該接着シートASを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、このような接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材と接着剤層とが積層された2層のもの、基材と接着剤層との間に1または複数の中間層が積層された3層または3層以上のもの、基材の上面に1または複数のカバー層が積層された3層または3層以上のもの、基材、中間層またはカバー層が剥離可能に設けられたもの、接着剤層のみからなる単層の両面接着シート、1または複数の中間層の両最外面に接着剤層が積層された両面接着シート等、どのようなものでもよい。さらに、被着体WKとしては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASは、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意のシート、フィルム、テープ等でもよい。
【0024】
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、2軸または3軸以上の関節を備えた所謂多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等が単体で採用されてもよいし、それら電動機器やアクチュエータ等が直接的又は間接的に組み合わされたものが採用されてもよいし、それら電動機器やアクチュエータ等の出力部に対するトルク制御や速度制御等が可能なものや不能なものが採用されてもよい。
【0025】
前記実施形態において、何らかの物体(以下「物体A」という)および当該物体Aに対して移動する物体(以下「物体B」という)すなわち、相対移動する物体Aおよび物体Bは、移動することのない物体Aに対して物体Bが移動してもよいし、移動することのない物体Bに対して物体Aが移動してもよいし、物体Aおよび物体Bの両方が移動してもよいく、移動によって達成される結果が同じであれば、物体Aおよび物体Bの何れが移動してもよいし、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ブラシ状部材の他、大気やガス等の気体の吹き付けによるものを採用してもよいし、押圧するものをゴム、樹脂、スポンジ等の変形可能な部材で構成してもよいし、金属や硝子等の変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよい。
【符号の説明】
【0026】
EA…シート貼付装置
10…第1エネルギー付与手段
11A…当接面
20…第2エネルギー付与手段
30…押圧手段
AS…接着シート
WK…被着体