(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025004516
(43)【公開日】2025-01-15
(54)【発明の名称】デジタル名刺交換管理システム、デジタル名刺交換管理プログラム及び、デジタル名刺交換管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20250107BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023104247
(22)【出願日】2023-06-26
(71)【出願人】
【識別番号】501219910
【氏名又は名称】スカイフォーネット株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(74)【代理人】
【識別番号】100224719
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 隆治
(72)【発明者】
【氏名】佐野 育
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】いつどこで誰と交換した名刺であるか、また、他に誰がいたかを管理でき、何百人でも一瞬で名刺交換するデジタル名刺交換管理システムを提供する。
【解決手段】ユーザ同士のデジタル名刺のやり取りと名刺情報を管理するデジタル名刺交換管理システムにおいて、デジタル名刺交換管理装置は、テーブル作成部、名刺交換テーブル管理部、取得部及び表示処理部を備える。テーブル作成部は、ホストユーザから、デジタル名刺を共有する為のイベント情報が紐づくテーブルIDを、作成指示を受け付けて作成し、取得部は、ゲストユーザから、テーブルIDの指定を受け付けるとともに、ゲストユーザの名刺情報の入力を受け付け、名刺交換テーブル管理部は、ゲストユーザの名刺情報及びテーブルIDを紐づけて格納し、表示処理部は、テーブルIDに紐づく名刺情報を表示処理し、表示処理結果を該テーブルIDに紐づくホストユーザ及び/又はゲストユーザに送信する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ同士のデジタル名刺のやり取りと名刺情報を管理するデジタル名刺交換管理システムであって、
前記デジタル名刺交換管理システムは、テーブル作成部、名刺交換テーブル管理部、取得部、及び表示処理部を備え、
前記テーブル作成部は、ホストユーザから、前記デジタル名刺を共有する為の情報であって、イベント情報が紐づくテーブルIDの作成指示を受け付けて、前記テーブルIDを作成し、
前記取得部は、ゲストユーザから、前記テーブルIDの指定を受け付けるとともに、前記ゲストユーザの名刺情報の入力を受け付け、
前記名刺交換テーブル管理部は、前記ゲストユーザの前記名刺情報、及び前記テーブルIDを紐づけて格納し、
前記表示処理部は、前記テーブルIDに紐づく前記名刺情報を表示処理し、表示処理結果を該テーブルIDに紐づく前記ホストユーザ及び/又は前記ゲストユーザに送信する、デジタル名刺交換管理システム。
【請求項2】
前記テーブル作成部は、前記作成指示として、前記ホストユーザから前記ホストユーザの前記名刺情報の入力を受け付けて、前記テーブルIDを作成し、
前記名刺交換テーブル管理部は、前記ホストユーザの前記名刺情報を、前記テーブルIDに紐づけて格納する、請求項1に記載のデジタル名刺交換管理システム。
【請求項3】
前記デジタル名刺交換管理システムは、カウント部を更に備え、
前記カウント部は、ユーザ毎に、他のユーザと同じ前記テーブルIDに紐づく回数をカウントし、前記他のユーザが前記ユーザとイベントに居合わせた回数を示す居合数を算出し、
前記表示処理部は、前記他のユーザ毎に前記居合数を表示処理し、表示処理結果を前記ユーザに送信する、請求項1に記載のデジタル名刺交換管理システム。
【請求項4】
前記表示処理部は、前記テーブルIDに紐づく前記名刺情報を一覧表示する名刺一覧画面を表示処理し、前記名刺情報の選択入力を受け付けて、該選択入力された名刺情報を、前記ホストユーザ及び/又は前記ゲストユーザの何れのユーザが選択入力したかを区別可能に表示処理する、請求項1に記載のデジタル名刺交換管理システム。
【請求項5】
前記デジタル名刺交換管理システムは、名刺管理部を更に備え、
前記名刺管理部は、ユーザ毎に複数の名刺情報を格納し、
前記表示処理部は、ユーザから該ユーザと前記テーブルIDを介して紐づく他のユーザの選択入力を受け付けて、該ユーザの1又は複数の名刺情報の選択入力を受け付けることで、該テーブルIDに紐づけた前記ユーザの前記名刺情報に加えて、該選択入力されたユーザの名刺情報を表示処理し、表示処理結果を該選択入力された他のユーザに送信する、請求項1に記載のデジタル名刺交換管理システム。
【請求項6】
前記デジタル名刺交換管理システムは、人脈管理部、人脈決定部を更に備え、
前記人脈管理部は、ユーザ毎に、ユーザの人脈の広さを示す人脈パワーを格納し、
前記人脈決定部は、前記ホストユーザの前記名刺情報、前記ゲストユーザの前記名刺情報、及び前記テーブルIDが紐づけて格納されると、他のユーザの前記人脈パワーに基づいて、前記ユーザの前記人脈パワーを決定し、
前記人脈パワーの初期値は、前記ユーザのユーザ属性に基づいて決定される、請求項1に記載のデジタル名刺交換管理システム。
【請求項7】
ユーザ同士のデジタル名刺のやり取りと名刺情報を管理するデジタル名刺交換管理プログラムであって、
前記デジタル名刺交換管理プログラムは、コンピュータを、テーブル作成部、名刺交換テーブル管理部、取得部、及び表示処理部として機能させ、
前記テーブル作成部は、ホストユーザから、前記デジタル名刺を共有する為の情報であって、イベント情報が紐づくテーブルIDの作成指示を受け付けて、前記テーブルIDを作成し、
前記取得部は、ゲストユーザから、前記テーブルIDの指定を受け付けるとともに、前記ゲストユーザの名刺情報の入力を受け付け、
前記名刺交換テーブル管理部は、前記ゲストユーザの前記名刺情報、及び前記テーブルIDを紐づけて格納する、
前記表示処理部は、前記テーブルIDに紐づく前記名刺情報を表示処理し、表示処理結果を該テーブルIDに紐づく前記ホストユーザに送信する、デジタル名刺交換管理プログラム。
【請求項8】
ユーザ同士のデジタル名刺のやり取りと名刺情報を管理するデジタル名刺交換管理方法であって、
コンピュータが、
ホストユーザから、前記デジタル名刺を共有する為の情報であって、イベント情報が紐づくテーブルIDの作成指示を受け付けて、前記テーブルIDを作成するステップと、
ゲストユーザから、前記テーブルIDの指定を受け付けるとともに、前記ゲストユーザの名刺情報の入力を受け付けるステップと、
前記ゲストユーザの前記名刺情報、及び前記テーブルIDを紐づけて格納するステップと、
前記テーブルIDに紐づく前記名刺情報を表示処理し、表示処理結果を該テーブルIDに紐づく前記ホストユーザに送信するステップと、を実行するデジタル名刺交換管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル名刺交換管理システム、デジタル名刺交換管理プログラム及び、デジタル名刺交換管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ビジネスの交流の場において、相手が初対面の場合には名刺交換がされている。しかし、物理的な名刺の場合には、名刺の収納に限界があり管理が煩雑になってしまうという問題があった。これらの問題を解決するシステムの一例が、例えば、特許文献1、2に提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、名刺データを所望の方法で送信することができ、名刺データを送信したユーザと、名刺データを受信したユーザが関連付けられ、ユーザに紐づいた名刺データのURLに基づいて名刺帳画面が生成され、名刺帳画面においてユーザに紐づいた名刺データが表示されることが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、名刺に印字された2次元コードを端末で読み取ることでデジタルデータを生成し、デジタルデータをデコードすることで名刺情報を復元し、名刺情報を端末に格納し、サーバとの接続処理を実行することで、サーバに名刺情報を格納することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011-192195号公報
【特許文献2】特開2004-303178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1、2において提案される技術では、名刺の交換相手がいつどこで会った人なのか、また他に誰がいたかを把握することが難しいという問題があった。
【0007】
上記課題に鑑み、本発明は、いつどこで誰と交換した名刺であるかを管理することができる新規な技術を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、デジタル名刺情報とユーザ同士のデジタル名刺のやり取りを管理するデジタル名刺交換管理システムであって、前記デジタル名刺交換管理システムは、テーブル作成部、登録部、取得部、及び表示処理部を備え、前記テーブル作成部は、ホストユーザから、前記デジタル名刺を共有する為の情報であって、イベント情報が紐づくテーブルIDの作成指示を受け付けて、前記テーブルIDを作成し、前記取得部は、ゲストユーザから、前記テーブルIDの指定を受け付けるとともに、前記ゲストユーザの名刺情報の入力を受け付け、前記登録部は、前記ゲストユーザの前記名刺情報、及び前記テーブルIDを紐づけて格納し、前記表示処理部は、前記テーブルIDに紐づく前記名刺情報を表示処理し、表示処理結果を該テーブルIDに紐づく前記ホストユーザ及び/又は前記ゲストユーザに送信する、デジタル名刺交換管理システム。
【0009】
このような構成とすることで、イベント情報が紐づくテーブルIDと紐づけて、ゲストユーザの名刺情報を管理することができる。これにより、テーブルIDに紐づくホストユーザ及び/又はゲストユーザに対して、該テーブルIDに紐づくゲストユーザの名刺情報を表示させることができる。
【0010】
より好ましい形態では、前記テーブル作成部は、前記作成指示として、前記ホストユーザから前記ホストユーザの前記名刺情報の入力を受け付けて、前記テーブルIDを作成し、前記登録部は、前記ホストユーザの前記名刺情報を、前記テーブルIDに紐づけて格納する。
【0011】
このような構成とすることで、ホストユーザは自身がゲストユーザに渡したい名刺データを指定することができ、ゲストユーザに該名刺情報を表示させることができる。
【0012】
より好ましい形態では、前記デジタル名刺交換管理システムは、カウント部を更に備え、前記カウント部は、ユーザ毎に、他のユーザと同じ前記テーブルIDに紐づく回数をカウントし、前記他のユーザが前記ユーザとイベントに居合わせた回数を示す居合数を算出し、前記表示処理部は、前記他のユーザ毎に前記居合数を表示処理し、表示処理結果を前記ユーザに送信する。
【0013】
このような構成とすることで、他のユーザと同じテーブルIDに紐づいた回数をカウントすることで、居合わせた回数を算出することができる。これにより、ユーザ同士でどのくらい同じ場に居合わせたのかを把握することができる。
【0014】
より好ましい形態では、前記表示処理部は、前記テーブルIDに紐づく前記名刺情報を一覧表示する名刺一覧画面を表示処理し、前記名刺情報の選択入力を受け付けて、該選択入力された名刺情報を、前記ホストユーザ及び/又は前記ゲストユーザの何れのユーザが選択入力したかを区別可能に表示処理する。
【0015】
このような構成とすることで、名刺の一覧画面において、相手ユーザの名刺情報を選択することで、表示する名刺情報の表示を変更することができる。これにより、テーブルIDに紐づくユーザ同士が、自身に興味があるのかどうかを把握することができる。
【0016】
より好ましい形態では、前記デジタル名刺交換管理システムは、名刺管理部を更に備え、前記名刺管理部は、ユーザ毎に複数の名刺情報を格納し、前記表示処理部は、ユーザから該ユーザと前記テーブルIDを介して紐づく他のユーザの選択入力を受け付けて、該ユーザの1又は複数の名刺情報の選択入力を受け付けることで、該テーブルIDに紐づけた前記ユーザの前記名刺情報に加えて、該選択入力されたユーザの名刺情報を表示処理し、表示処理結果を該選択入力された他のユーザに送信する。
【0017】
このような構成とすることで、テーブルIDに紐づいた名刺情報に加えて、自身が所持する他の名刺情報を同じテーブルIDに紐づくユーザに表示させることができる。これにより、ユーザは、相手に共有したい他の名刺情報も相手に渡すことができる。
【0018】
より好ましい形態では、前記デジタル名刺交換管理システムは、人脈管理部、人脈決定部を更に備え、前記人脈管理部は、ユーザ毎に、ユーザの人脈の広さを示す人脈パワーを格納し、前記人脈決定部は、前記ホストユーザの前記名刺情報、前記ゲストユーザの前記名刺情報、及び前記テーブルIDが紐づけて格納されると、他のユーザの前記人脈パワーに基づいて、前記ユーザの前記人脈パワーを決定し、前記人脈パワーの初期値は、前記ユーザのユーザ属性に基づいて決定される。
【0019】
このような構成とすることで、ユーザの交流の広さを数値化することができる。これにより、人脈パワーを確認して交流相手を決定することができ、より交流の幅を広げることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、いつどこで誰と交換した名刺であるかを管理することができる新規な技術を提供する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明における一実施形態に係るシステム構成図である。
【
図2】本発明における一実施形態に係るハードウェア構成図である。
【
図3】本発明における一実施形態に係る機能ブロック図である。
【
図4】本発明における処理フローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。図面には好ましい実施形態が示されている。しかし、多くの異なる形態で実施されることが可能であり、本明細書に記載される実施形態に限定されない。
【0023】
例えば、本実施形態ではデジタル名刺交換管理システムの構成、動作等について説明するが、同様の構成の方法、装置、コンピュータプログラム等も、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記録媒体を用いれば、例えばコンピュータにプログラムをインストールすることができ、これによりデジタル名刺交換管理装置、デジタル名刺交換管理システムを構成することができる。ここで、プログラムを記憶した記録媒体は、例えばCD-ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
【0024】
本発明は、デジタル名刺を管理するシステムに関する。本発明においては、イベントに居合わせたユーザのうち、自身と相手の名刺情報を共有する為のテーブル情報を提示するユーザをホストユーザ、該テーブル情報を介して名刺情報の共有を行うユーザをゲストユーザと呼ぶ。そして、イベントに居合わせたホストユーザとゲストユーザの名刺情報の共有が繰り返されることにより、同じイベントに居合わせたユーザ全員の名刺情報が共有される。
【0025】
<1.システム構成>
図1は、一実施形態のシステムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、デジタル名刺交換管理システム0は、デジタル名刺交換管理装置1、ホスト端末装置3、及びゲスト端末装置4を備え、これらがネットワークNWを介して通信可能に構成される。
【0026】
デジタル名刺交換管理装置1として、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能である。また、ホスト端末装置3及びゲスト端末装置4として、パーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス等を利用することができる。また、デジタル名刺交換管理装置1は、ネットワークNW又は別のネットワークにより情報の送受信が可能になされた複数のコンピュータにより構成されてもよい。なお、以下では、ホスト端末装置3及びゲスト端末装置4を区別する必要がない場合は、ユーザ端末装置と呼ぶ。
【0027】
ネットワークNWは、本実施形態では、IP(Internet Protocol)ネットワークであるが、通信プロトコルの種類に制限はなく、更に、ネットワークの種類、規模にも制限はない。
【0028】
<1.1.ハードウェア構成>
図2は、ハードウェア構成図である。
図2(a)に示すように、デジタル名刺交換管理装置1は、処理部11、記憶部12、及び通信部13を備える。
【0029】
処理部11は、命令セットを実行可能なCPUなどのプロセッサを有し、本発明に係るデジタル名刺交換管理プログラム、OSやその他のアプリケーションを実行することで、デジタル名刺交換管理装置1の動作処理全体を制御する。
記憶部12は、命令セットを記憶可能なRAMなどの揮発性メモリ、OS及びデジタル名刺交換管理プログラムなどを記録可能なHDDやSSDなどの不揮発性の記録媒体を有する。
通信部13は、ネットワークに接続する為の通信インタフェース装置を有し、ネットワークNWとの通信制御を実行して、情報の入出力を行う。
【0030】
図2(b)に示すように端末装置9(ホスト端末装置3、及びゲスト端末装置4)は、処理部91、記憶部92、通信部93、入力部94、及び出力部95を有する。
【0031】
処理部91は、命令セットを実行可能なCPUなどのプロセッサを有し、OSやその他のアプリケーションを実行することで、端末装置9の動作処理全体を制御する。
記憶部92は、命令セットを記憶可能なRAMなどの揮発性メモリ、OS等を記録可能なHDDやSSDなどの不揮発性の記録媒体を有する。
通信部93は、ネットワークに接続する為の通信インタフェース装置を有し、ネットワークNWとの通信制御を実行して、情報の入出力を行う。
入力部94は、キーボードやタッチパネルなどの入力処理が可能な入力デバイスを有する。
出力部95は、ディスプレイなどの表示処理が可能な表示デバイスを有する。
【0032】
<1.2.デジタル名刺交換管理装置1の機能構成>
図3は、デジタル名刺交換管理装置1の機能ブロック図である。
図3に示すように、デジタル名刺交換管理装置1は、名刺管理部101、テーブル作成部102、名刺交換テーブル管理部103、登録部104、取得部105、カウント部106、人脈管理部107、人脈決定部108、認証部109、及び表示処理部110、及びデータベース2を備える。これは、ソフトウェア(記憶部12に記憶されている)による情報処理がハードウェア(処理部11)によって具体的に実現されたものである。
【0033】
なお、本実施形態では、ホスト端末装置3及びゲスト端末装置4(クライアント)の要求に応じてデジタル名刺交換管理装置1(サーバ)が行った処理結果をクライアントが受け取る、いわゆるサーバ・クライアント型である。一方、クライアント端末においてデジタル名刺交換管理プログラムを起動させる、いわゆるスタンドアロン型であってもよい。この場合、ホスト端末装置3及びゲスト端末装置4は、デジタル名刺交換管理装置1が備える各機能構成(部)の一部又は全部を備えてもよい。例えば、ホスト端末装置3及びゲスト端末装置4が、名刺管理部101、テーブル作成部102、名刺交換テーブル管理部103、登録部104、取得部105、カウント部106、人脈管理部107、人脈決定部108、認証部109、及び表示処理部110等を備え、デジタル名刺交換管理装置1は、名刺情報等を記録管理するクラウドストレージであってもよい。
【0034】
<1.3.データベース2>
データベース2は、ユーザ情報、名刺情報、テーブル情報、及び名簿情報(企業名簿情報、及び団体名簿情報)を含む。
【0035】
<1.3.1.ユーザ情報>
ユーザ情報は、名刺情報を共有するユーザに関する情報である。ユーザ情報は、ユーザを一意に特定するユーザID、氏名、個人連絡先、パスワード、会員種別、評価ポイント、及びユーザの人脈の広さを示す人脈パワーを含む。ここで、会員種別とは、ユーザのランクを示す情報であって、ランクの低い順に、非会員、プレミアム、シルバー、ゴールド、プラチナ、ブラック等を含む。ここで、評価ポイントとは、他のユーザから受け付けた個別評価の平均値であっても、個別評価の合計値であってもよい。
【0036】
<1.3.2.名刺情報>
名刺情報は、自身の所属先を示す名刺に関する情報である。名刺情報は、名刺を一意に特定する名刺ID、ユーザID、テーブルID、及び名刺内容を含む。本実施形態では、所属先は、企業、団体、及び学校を含む。
【0037】
ここで、所属先が企業の場合の名刺内容(企業名刺内容)は、氏名と、個人連絡先と、会社名と、会社連絡先と、会社住所と、会社PRと、個人PRと、ユーザ属性と、会社ロゴ画像と、マイ画像と、ユーザに紐づく他の企業名刺ID、団体名刺ID、及び学生名刺IDの1又は複数と、認証IDと、企業名簿IDと、を含む。
【0038】
また、所属先が団体の場合の名刺内容(団体名刺内容)は、氏名、個人連絡先、団体名、職位、団体連絡先、団体住所、団体PR(社会貢献度等)、ユーザ属性、団体ロゴ画像、マイ画像、ユーザに紐づく企業名刺ID、認証ID、及び団体名簿IDを含む。
【0039】
また、所属先が学校の場合の名刺内容(学生名刺内容)は、氏名、個人連絡先、学校名、学部、学科、学校住所、学校連絡先、部活動、自宅住所、ユーザ属性、OB氏名、OB企業名、学校ロゴ画像、マイ画像、及び学生画像を含む。
【0040】
ここで、本実施形態においては、ユーザ属性とは、所属先における能力を示す情報であって、例えば、職位、資格、課外活動における役職、及び学歴等を含むものとする。
【0041】
<1.3.3.テーブル情報>
テーブル情報は、イベント毎に生成され、名刺情報が紐づけられる情報である。テーブル情報は、テーブルを一意に特定するテーブルID、テーブル名、生成日、及び共有総人数を含み、イベント情報と紐づけられて格納される。ここで、イベント情報は、名刺交換が行われたイベントに関する情報であって、イベント名、イベント場所、イベント期間、及びイベント詳細を含む。より好ましい形態では、テーブル情報は、イベントが対面で行われたか、リモートで行われたかのイベントの種別を示すイベント種別を含む。
【0042】
<1.3.4.企業名簿情報>
企業名簿情報は、企業に所属する正規ユーザの名簿に関する情報である。企業名簿情報は、企業名簿を一意に特定する企業名簿ID、企業ID、及び企業名を含む。
【0043】
<1.3.5.団体名簿情報>
企業名簿情報は、団体に所属する正規ユーザの名簿に関する情報である。団体名簿情報は、団体名簿を一意に特定する団体名簿ID、団体ID、及び団体名を含む。
【0044】
<1.4.名刺情報の登録:名刺管理部101>
名刺管理部101は、名刺情報を登録する。名刺管理部101は、ユーザから名刺内容の入力を受け付けて、該ユーザと紐づけて1又は複数の名刺情報を登録する。
【0045】
<1.5.テーブル作成部102>
テーブル作成部102は、ホストユーザから、テーブル作成指示を受け付けて、テーブルIDを作成する。テーブル作成部102は、テーブル作成指示として、ホストユーザからホストユーザの名刺情報の入力を受け付けて、テーブルIDを作成する。
【0046】
<1.6.名刺交換テーブル管理部103>
名刺交換テーブル管理部103は、ユーザに関する種々情報を登録する。名刺交換テーブル管理部103は、ユーザ情報及び名刺情報を紐づけて登録する。また、名刺交換テーブル管理部103は、名刺情報及びテーブルIDを紐づけて登録する。
【0047】
<1.7.登録部104>
また、登録部104は、企業毎及び/又は団体毎の名簿情報に紐づけて名刺情報を登録する。登録部104は、企業名簿情報に紐づけて認証IDが紐づいた企業名刺情報を登録する。また、登録部104は、団体名簿情報に紐づけて認証IDが紐づいた団体名刺情報を登録する。
【0048】
<1.8.取得部105>
取得部105は、ゲストユーザから、テーブルIDと、相手と共有する自身の名刺情報との指定を受け付ける。取得部105は、ゲストユーザから、テーブルIDの指定を受け付けるとともに、該ゲストユーザに紐づく名刺情報の入力を受け付ける。
【0049】
<1.9.カウント部106>
カウント部106は、ユーザ毎に、他のユーザが前記ユーザとイベントに居合わせた回数示す居合数を算出する。カウント部106は、ユーザ毎に他のユーザと同じテーブルIDに紐づく回数をカウントし、ユーザ毎に居合数を算出する。
【0050】
<1.10.人脈管理部107>
人脈管理部107は、ユーザ毎に人脈パワーを格納する。人脈管理部107は、人脈決定部108が決定した人脈パワーに基づいて、格納された人脈パワーを更新する。
【0051】
<1.11.人脈決定部108>
人脈決定部108は、人脈パワーを決定する。人脈決定部108は、ホストユーザの名刺情報、ゲストユーザの名刺情報、及びテーブルIDが紐づけて格納されることを契機に、該テーブルIDに紐づく他ユーザの人脈パワーに基づいて、1のユーザの人脈パワーを決定する。
【0052】
また、人脈決定部108は、ユーザ属性に基づいて人脈パワーの初期値を決定する。本実施形態において人脈決定部108は、具体的には、人脈決定部108は、ユーザ属性と人脈パワーの関係性に基づく決定手段を用いて、人脈パワーの初期値を決定する。例えば、人脈決定部108は、決定手段として、ユーザ属性と人脈パワーが対応付いた対応表を用いて人脈パワーの初期値を決定する。また、人脈決定部108は、ユーザ属性と人脈パワーを教師データとして学習した、人脈パワーを推定する学習モデルを決定手段として用いて、ユーザ属性を入力することで、人脈パワーの初期値を決定してもよい。なお、本実施形態において人脈決定部108は、ユーザ属性として、職位に基づいて人脈パワーの初期値を決定するが、学歴、資格等に基づいて人脈パワーを決定してもよい。
【0053】
<1.12.認証部109>
認証部109は、グループに所属するユーザが正規ユーザであるかどうかの認証に係る認証処理を行う。認証部109は、認証処理として、ユーザから認証要求に係る指示を受け付け、該認証要求の承認に係る入力を受け付けることで、認証IDを生成する。そして、認証部109は、該ユーザに紐づく名刺情報に紐づけて認証IDを登録する。
<1.13.表示処理部110>
表示処理部110は、名刺情報を表示処理する。表示処理部110は、テーブルIDに紐づく名刺情報を表示処理し、表示処理結果をテーブルIDに紐づくホストユーザ及び/又はゲストユーザに送信する。
【0054】
なお、本実施形態において表示処理は、表示処理部110が表示に必要な情報を生成する処理を実行し、生成した情報を端末装置9に送信することで、端末装置9が該生成された情報を表示する処理を指す。一方、表示処理は、表示処理部110が表示に必要な情報を生成する処理命令を端末装置9に送信することで、端末装置9が表示に必要な情報を生成し、該生成した情報を表示する処理であってもよい。また、表示処理部110が端末装置9に備えられる場合(スタンドアロン型の場合)には、表示処理は、表示処理部110が必要な情報を生成する処理を実行し、生成した情報を端末装置9の出力部95に送信することで、出力部95が該生成された情報を表示する処理であってもよい。
【0055】
<2.フローチャート>
以下、
図4~7を参照して、本発明のデジタル名刺交換管理方法について説明する。
図4は、イベントにおいて共有されたユーザの名刺情報を表示するまでの処理を示すフローチャートである。なお、以下ではイベントが商談であるものとして説明する。
【0056】
<2.1.ユーザ情報の登録>
まず、ステップS1(以下、「ステップSX」を単に「SX」とする)において、登録部104は、ユーザ情報の入力をユーザから受け付けて登録する。本実施形態においては、ユーザ端末装置が、ユーザからユーザ情報として、氏名、個人連絡先、パスワード、及び会員種別の入力を受け付けて、登録部104に送信することで、登録部104はユーザ情報を登録する。
【0057】
<2.2.名刺情報の登録>
次いで、S2において、名刺管理部101は、ユーザから名刺内容の入力を受け付けて名刺情報を登録する。本実施形態では、名刺管理部101は、ユーザから名刺内容として企業名刺内容の入力を受け付けると、受け付けた企業名刺内容を該ユーザと紐づけた企業名刺情報を登録する。また、名刺管理部101は、ユーザから名刺内容として団体名刺内容の入力を受け付けると、受け付けた団体名刺内容を該ユーザと紐づけた団体名刺情報を登録する。また、名刺管理部101は、ユーザから学生名刺内容の入力を受け付けると、受け付けた学生名刺内容を該ユーザと紐づけた学生名刺情報を登録する。
【0058】
<2.3.テーブルIDの作成>
次いで、S3において、テーブル作成部102は、ホストユーザからテーブルIDを作成するテーブル作成指示を受け付けて、テーブルIDを作成する。本実施形態においては、ホスト端末装置3は、テーブル作成指示としてホストユーザからホストユーザの名刺情報の入力を受け付けて、該名刺情報をテーブル作成部102に送信する。そして、テーブル作成部102が該名刺情報を受け付けて、テーブルIDに基づくQRコード(登録商標)を作成すると、名刺交換テーブル管理部103は、該テーブルIDと該名刺情報を紐づけて登録する。
【0059】
<2.4.テーブルIDの表示処理>
そして、S4において表示処理部110は、S3においてテーブル作成部102が作成したQRコード(登録商標)を表示処理し、表示処理結果をホスト端末装置3に表示させる。
図5は、ホスト端末装置3及びゲスト端末装置4に表示される、名刺情報を共有する為の画面の表示例である。
【0060】
図5(a)は、ユーザに紐づく名刺情報を表示するマイ名刺画面W1の表示例である。マイ名刺画面W1は、ユーザに紐づく1又は複数の名刺情報を含み、何れかひとつの名刺情報を選択入力可能に構成される。そして、テーブル作成指示として、1の名刺情報及び「テーブルSET」の選択入力を受け付けることで、テーブル表示画面W2(
図5(b))が表示され、テーブルIDに基づくQRコード(登録商標)が表示される。なお、QRコード(登録商標)に代えて、テーブルIDや、テーブル情報を一意に特定する文字列等が表示されてもよい。
【0061】
<2.5.名刺情報の取得>
そして、S5において取得部105は、テーブルIDの指定を受け付けるとともに、ゲストユーザの名刺情報の入力を受け付ける。本実施形態においては、ゲスト端末装置4がゲストユーザからゲストユーザに紐づく名刺情報の入力を受け付けるとともに、QRコード(登録商標)からテーブルIDを読み取ることで、該名刺情報と該テーブルIDを取得部105に送信する。そして、取得部105は、受け付けた該名刺情報と該テーブルIDを受け付ける。
【0062】
例えば、
図5では、ゲスト端末装置4がゲストユーザから1の名刺情報の選択入力を受け付けるとともに、「QRスキャン」の選択入力を受け付けて、ホスト端末装置3に表示されるQRコード(登録商標)からテーブルIDを読み取ることで、該選択入力された名刺情報と、該テーブルIDを取得部105に送信する。
【0063】
また本実施形態では、表示処理部110は、ゲスト端末装置4からテーブルIDを受け付けると、該テーブルIDに対応するQRコード(登録商標)を表示処理し、表示処理結果を該ゲスト端末装置4に送信する。
これにより、イベントに居合わせたユーザ同士でQRコード(登録商標)を読み取ることができ、迅速に名刺情報の共有を行うことができる。
【0064】
<2.6.名刺情報とテーブルIDの紐付け>
次いで、S6において名刺交換テーブル管理部103は、取得部105が取得したゲストユーザの名刺情報と、S3においてホストユーザの名刺情報と紐づいたテーブルIDと、を紐づけて登録する。
【0065】
より好ましい形態では、名刺交換テーブル管理部103は、ユーザの位置情報に基づいて、イベント種別を登録する。具体的に名刺交換テーブル管理部103は、ゲストユーザの名刺情報と、ホストユーザの名刺情報と紐づいたテーブルIDと、を紐づけると共に、該ゲストユーザと該ホストユーザの各位置情報を取得する。そして、名刺交換テーブル管理部103は、各位置情報が同じ位置を示す場合には「対面」を、各位置情報が異なる位置を示す場合には「リモート」を、イベント種別として登録する。
【0066】
<2.7.人脈パワーの更新>
そして、S7において人脈決定部108は、S6において紐づけられたユーザの人脈パワーに基づいて、各ユーザの人脈パワーを更新する。具体的には、名刺交換テーブル管理部103が、ゲストユーザの名刺情報と、ホストユーザの名刺情報と紐づいたテーブルIDと、を紐づけて登録すると共に、人脈決定部108は、該テーブルIDに紐づくあるユーザの人脈パワーを、該テーブルIDに紐づけられた他ユーザの人脈パワーと、各他ユーザに紐づく全てのユーザの人脈パワーとに基づいて決定し、このユーザの人脈パワーを更新する。
【0067】
例えば、人脈決定部108は、テーブルIDに紐づけられたユーザA、ユーザB、ユーザCのそれぞれの人脈パワーに対して、相手(自分以外)の人脈パワーの所定割合、及び評価ポイントの合計値を足し合わせることで、人脈パワーを更新する。また、該所定割合は、ユーザ毎のユーザ属性に基づいて決定されてもよい。
【0068】
<2.8.名刺情報の表示処理>
そして、S8において表示処理部110は、名刺情報を表示処理する。なお、以下では、図示例の画面を操作するユーザはホストユーザであって、表示される名刺情報の所有者はゲストユーザである。
【0069】
<2.8.1.テーブルIDに紐づく名刺情報の表示処理>
表示処理部110は、登録されたテーブルID毎に紐づく名刺情報を表示処理し、表示処理結果をテーブルIDに紐づくホストユーザ及びゲストユーザのユーザ端末装置に送信する。
図6(a)は、ユーザ端末装置において表示される、テーブルIDに紐づく名刺情報を一覧表示するテーブル毎名刺一覧画面W3の表示例である。テーブル毎名刺一覧画面W3は、名刺情報U1~U5、名刺情報毎の自分から見ての居合数EN、及び企業や各種団体、クラブ等の認証情報CCを含む。
【0070】
本実施形態では、名刺情報U1は、テーブルIDに紐づくホストユーザの名刺情報であり、名刺情報U2~4は、ゲストユーザの名刺情報である。また、名刺情報U1~U5は、会社名、職位、及び氏名を表示し、名刺情報が選択入力されたか否かに基づいて、表示態様が変更されて表示される。具体的には、表示処理部110は、ホストユーザからゲストユーザの名刺情報の選択入力を受け付けると、該名刺情報が選択入力された旨を表示処理して、該ゲストユーザのユーザ端末装置に表示させる。そして、表示処理部110は、該旨の表示を見たゲストユーザから承認に係る入力を受け付けることで、表示態様を変更した該ゲストユーザの名刺情報を表示処理し、表示処理結果をホストユーザ及びゲストユーザのユーザ端末装置に送信する。
【0071】
例えば、
図6(a)では、名刺情報U2は、ゲストユーザの承認は得られているが、ホストユーザが承認を行っていない場合の名刺情報である。また、名刺情報U3は、ホストユーザは承認しているが、ゲストユーザの承認は得られていない場合の名刺情報である。また、名刺情報U4は、ホストユーザとゲストユーザの承認が得られていない場合の名刺情報である。また、名刺情報U5は、ホストユーザとゲストユーザの承認が得られている場合の名刺情報である。なお、態様の変更はこの限りではなく、承認の状態に応じて適宜変更可能である。
【0072】
また、居合数ENは、カウント部106が算出した結果が表示される。本実施形態では、カウント部106は、テーブル情報を参照して、ユーザに紐づくテーブルIDを特定し、該ユーザと同じテーブルIDに紐づく回数を、他のユーザ毎にカウントすることで居合数を算出する。そして、表示処理部110は、該居合数をテーブルIDに紐づくユーザ毎に表示処理して、表示処理結果をユーザ端末装置に送信する。
【0073】
また、認証情報CCは、認証部109が生成した認証IDに関する画像である。本実施形態では、認証部109は、ユーザから認証要求に係る入力を受け付けると、該ユーザが所属する企業又は団体の管理者の端末装置に対して認証要求を受け付けた旨を送信する。そして、認証部109は、管理者の端末装置が管理者から認証の承認に係る入力を受け付けることで、認証IDを生成する。
【0074】
図6(b)は、テーブル毎名刺一覧画面W3において選択入力された名刺情報の詳細を表示するテーブル毎名刺詳細画面W4の表示例である。テーブル毎名刺詳細画面W4は、名刺詳細表示部W41、及び他名刺情報表示部W42を含む。
【0075】
名刺詳細表示部W41は、テーブル毎名刺一覧画面W3において選択入力された名刺情報の名刺詳細を表示する。本実施形態では、会社名、職位、氏名、名刺情報に紐づくロゴ画像、人脈パワー、会社住所、及び連絡先を含む。
【0076】
他名刺情報表示部W42は、名刺情報の共有時に選択入力された名刺情報(本名刺情報と言う)とは異なる名刺情報(以下、他名刺情報と呼ぶ)を表示する。本実施形態では、名刺交換テーブル管理部103は、マイ名刺画面W1において他名刺情報の選択入力を受け付けると共に、テーブルIDの指定を受け付けることで、該選択入力された他名刺情報をテーブルIDに紐づけて登録する。そして表示処理部110は、該他名刺情報を表示処理し、他名刺情報表示部W42において表示させる。またその場合、
図7での名刺管理(名刺一覧)において、提示された他名刺情報は本名刺情報の下に順番に表示させる。
【0077】
また、表示処理部110は、ホストユーザからホストユーザと前記テーブルIDを介して紐づくゲストユーザの選択入力を受け付けて、該ホストユーザの1又は複数の他名刺情報の選択入力を受け付けることで、該テーブルIDに紐づけたホストユーザの名刺情報に加えて、該選択入力されたホストユーザの他名刺情報を表示処理し、表示処理結果を該選択入力されたゲストユーザに送信する。
【0078】
例えば、
図6(b)の他名刺情報表示部W42の左側の他名刺情報がホストユーザによって選択入力されると、テーブル毎名刺一覧画面W3でホストユーザが選択入力したゲストユーザのユーザ端末装置において、ホストユーザの名刺情報を表示するテーブル毎名刺詳細画面W4では、テーブルIDに紐づく名刺情報に加えて、該選択入力された他名刺情報が表示される。
【0079】
<2.8.2.登録された名刺情報一覧の表示処理>
表示処理部110は、ユーザに紐づく複数の他のユーザの名刺情報を表示処理し、表示処理結果をユーザ端末装置に送信する。
図7(a)は、ユーザ端末装置において表示される、ホストユーザに紐づく名刺情報リストを表示する名刺一覧画面W5の表示例である。
【0080】
名刺一覧画面W5は、ユーザの会員種別毎に名刺情報を表示する。本実施形態では、表示処理部110は、画面上部から会員種別のランクが高い順に名刺情報を並べて表示処理する。また、表示処理部110は、ユーザの人脈パワーに基づいて、画面上部から人脈パワーが大きい順に名刺情報を並べて表示処理する。また、より好ましい形態では、表示処理部110は、居合数に基づいて、画面上部から居合数が大きい順に名刺情報を並べて表示処理してもよい。
【0081】
また、本実施形態では、表示処理部110は、名刺一覧画面W5において表示される名刺情報を抽出して表示処理する。具体的には、表示処理部110は、居合数、人脈パワー、及び日時の1又は複数に基づいて、名刺情報を抽出して表示処理する。また、表示処理部110は、名刺一覧画面W5において表示される名刺情報のうち、名刺情報が変更された名刺情報の態様を変更して表示処理する(例えば、名刺情報を薄墨色で呈色して表示処理する)。
【0082】
図7(b)は、ユーザ端末装置において表示される、名刺一覧画面において選択入力された名刺情報の詳細を表示する名刺詳細画面W6の表示例である。名刺詳細画面W6は、名刺詳細表示部W61、及びテーブル表示部W62を含む。
【0083】
名刺詳細表示部W61は、名刺一覧画面W5において選択入力された名刺情報の名刺詳細を表示する。本実施形態では、会社名、職位、氏名、名刺情報に紐づくロゴ画像、人脈パワー、及びホストユーザからゲストユーザに対する個別評価を含む。
【0084】
テーブル表示部W62は、名刺一覧画面W5において選択入力された名刺情報に紐づくテーブル情報を含み、図示例では、テーブル情報毎に、テーブル情報に紐づくホストユーザの名刺情報と、イベント情報の日付及び参加人数を表示する。
【0085】
また、より好ましい形態では、表示処理部110は、企業名簿情報又は団体名簿情報の選択入力を受け付けることで、該企業名簿情報又は該団体名簿情報に紐づく名刺情報の名刺一覧を表示処理し、名刺一覧において名刺情報の選択入力を受け付けると、該選択入力された名刺情報に紐づく名刺情報を表示処理する。
これにより、名刺情報が名簿情報と紐づいていることで、企業や各種団体、クラブ等の管理者は従業員や会員がどのような交流をしているのかを把握することができ、人財評価に活用することができる。
【0086】
以上、イベントが商談の場合について説明したが、イベントが展示会などの大きな催事であっても名刺情報管理方法を利用することができる。この場合、S3においては、イベントの主催者であるホストユーザからホストユーザの名刺情報の入力を受け付けず、テーブル作成部102は、テーブル作成IDの作成指示を受け付けて、テーブルIDを作成する。またこの場合、テーブル毎名刺一覧画面W3においては、会員種別毎に名刺情報が表示され、画面上部から人脈パワーが高い順に名刺情報が並べて表示される。
【0087】
以上のように、ホストユーザとゲストユーザが自身の共有したい名刺情報を選択することで、お互いに名刺情報を共有することができる。また、テーブルID毎に名刺情報を管理することで、どの商談・イベントに参加したユーザであるのかを容易に把握することができる。また、テーブル毎に名刺情報を確認することで、出欠確認をすることができる。
【符号の説明】
【0088】
0 :デジタル名刺交換管理システム
1 :デジタル名刺交換管理装置
2 :データベース
3 :ホスト端末装置
4 :ゲスト端末装置
11 :処理部
12 :記憶部
13 :通信部
91 :処理部
92 :記憶部
93 :通信部
94 :入力部
95 :出力部
101 :名刺管理部
102 :テーブル作成部
103 :名刺交換テーブル管理部
104 :登録部
105 :取得部
106 :カウント部
107 :人脈管理部
108 :人脈決定部
109 :認証部
110 :表示処理部
W1 :マイ名刺画面
W2 :テーブル表示画面
W3 :テーブル毎名刺一覧画面
W4 :テーブル毎名刺詳細画面
W41 :名刺詳細表示部
W42 :他名刺情報表示部
W5 :名刺一覧画面
CC :認証情報
W6 :名刺詳細画面
W61 :名刺詳細表示部
W62 :テーブル情報表示部