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特開2025-4649契約支援システム及びそれを用いた契約方法
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  • 特開-契約支援システム及びそれを用いた契約方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025004649
(43)【公開日】2025-01-15
(54)【発明の名称】契約支援システム及びそれを用いた契約方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20250107BHJP
【FI】
G06Q30/0601 308
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023104478
(22)【出願日】2023-06-26
(71)【出願人】
【識別番号】523244130
【氏名又は名称】株式会社K-ONE
(74)【代理人】
【識別番号】100140006
【弁理士】
【氏名又は名称】渕上 宏二
(72)【発明者】
【氏名】越田 敏巨
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB67
5L049BB67
(57)【要約】
【課題】オンライン会議システムを契約の成立を促す手段として用いる。
【解決手段】契約の成立に向けて当事者が実行すべき事柄を定めた複数種のシナリオを選択可能なメニューとして提示する手段と、当事者によって選択されたシナリオに従って当事者間に合意を促す手段と、当事者間に形成された合意を記録する手段を用い、契当事者によって選択されたシナリオに従ってシステム側が合意形成を促し、当事者側は意思表示を行うだけで契約が成立するようにシステムを構成することにより、法律に不慣れな者であっても有効な契約を締結することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
契約を支援するシステムであって、
契約の当事者を決定する手段と、
契約の成立に向けて前記当事者が実行すべき事柄を定めた複数種のシナリオを選択可能なメニューとして提示する手段と、
前記当事者によって選択されたシナリオに従って前記当事者間に合意を促す手段と、
前記当事者間に形成された合意を記録する手段を備える、
契約支援システム。
【請求項2】
前記シナリオにおいて前記当事者が実行すべき事柄に、前記当事者のうちの一人が宣言した約束事に対して他の当事者が個別に承諾を与えることが含まれる、
請求項1に記載の契約支援システム。
【請求項3】
前記シナリオにおいて前記当事者が実行すべき事柄に、前記当事者以外の第三者から提案されたアイデアから前記申込者が宣言する約束事を選択することが含まれる、
請求項2に記載の契約支援システム。
【請求項4】
前記シナリオにおいて前記当事者が実行すべき事柄に、前記申込者が宣言する約束事が成功した場合に前記申込者に与えられる報酬と、前記申込者が宣言する約束事が失敗した場合に前記申込者に与えられる罰を決定することが含まれる、
請求項2に記載の契約支援システム。
【請求項5】
前記シナリオにおいて前記当事者が実行すべき事柄に、前記当事者以外の第三者から提案されたアイデアから前記申込者が決定する前記報酬または前記罰を選択することが含まれる、
請求項4に記載の契約支援システム。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れかに記載の契約支援システムを用いた契約方法であって、
契約の当事者を決定する工程と、
契約の成立に向けて前記当事者が実行すべき事柄を定めた複数種のシナリオを選択可能なメニューとして提示する工程と、
前記当事者によって選択されたシナリオに従って前記当事者間に合意を促す工程と、
前記当事者間に形成された合意を記録する工程を含む、
契約方法。
【請求項7】
請求項2乃至5の何れかに記載の契約支援システムを用いた契約方法であって、
契約の当事者を決定する工程と、
契約の成立に向けて前記当事者が実行すべき事柄を定めた複数種のシナリオを選択可能なメニューとして提示する工程と、
前記当事者によって選択されたシナリオに従って前記当事者間に合意を促す工程と、
前記当事者間に形成された合意を記録する工程と、
前記当事者のうちの一人が宣言した約束事に対して他の当事者が個別に承諾を与える工程を含む、
契約方法。
【請求項8】
請求項5に記載の契約支援システムを用いた契約方法であって、
契約の当事者を決定する工程と、
契約の成立に向けて前記当事者が実行すべき事柄を定めた複数種のシナリオを選択可能なメニューとして提示する工程と、
前記当事者によって選択されたシナリオに従って前記当事者間に合意を促す工程と、
前記当事者間に形成された合意を記録する工程と、
前記当事者のうちの一人が宣言した約束事に対して他の当事者が個別に承諾を与える工程と、
前記申込者が宣言する約束事が成功した場合に前記申込者に与えられる報酬と、前記申込者が宣言する約束事が失敗した場合に前記申込者に与えられる罰を決定する工程を含む、
契約方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンラインによる契約を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、商用または非商用を問わずオンライン形式による会議が盛んになってきている。これに伴い、オンライン会議を実行するシステムについて非常に多くの技術が提案されている。一般的なオンライン会議システムの場合、システムが提供するサービスは会議の場をオンライン上に実現するための手段であり、例えばスマートフォン等の情報端末に備わるマイク機能やカメラ機能、スピーカー機能などを利用して当事者相互の意思疎通を図る手段である(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2023-69578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
オンライン会議システムは上記の通り当事者相互の意思疎通を図る手段であるため、オンライン会議システムを通じて表現された当事者の言葉や表情などは記録として残しておくことにより、後に何らかの証拠として参照することができる。
【0005】
契約の成立には、一方の「申込み」に対する他方の「承諾」という当事者の意思表示の合致が要件とされるため、会議の内容を単に記録として残しておくだけでは必ずしも十分ではない。例えば、契約に精通した専門家等を仲介者として参加させ、仲介者の適切な誘導によって「申込み」「承諾」という所定の形式を整えていくことも可能であるが、当事者以外の参加を要請するとその分の手間や費用が発生するため、利便性に欠ける。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した課題を解決するため、本発明は以下の手段を提供する。
【0007】
本発明の第1の態様は、契約を支援するシステムであって、契約の当事者を決定する手段と、契約の成立に向けて前記当事者が実行すべき事柄を定めた複数種のシナリオを選択可能なメニューとして提示する手段と、前記当事者によって選択されたシナリオに従って前記当事者間に合意を促す手段と、前記当事者間に形成された合意を記録する手段を備える。
【0008】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記シナリオにおいて前記当事者が実行すべき事柄に、前記当事者のうちの一人が宣言した約束事に対して他の当事者が個別に承諾を与えることが含まれる。
【0009】
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記シナリオにおいて前記当事者が実行すべき事柄に、前記当事者以外の第三者から提案されたアイデアから前記申込者が宣言する約束事を選択することが含まれる。
【0010】
本発明の第4の態様は、第2の態様において、前記シナリオにおいて前記当事者が実行すべき事柄に、前記申込者が宣言する約束事が成功した場合に前記申込者に与えられる報酬と、前記申込者が宣言する約束事が失敗した場合に前記申込者に与えられる罰を決定することが含まれる。
【0011】
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記シナリオにおいて前記当事者が実行すべき事柄に、前記当事者以外の第三者から提案されたアイデアから前記申込者が決定する前記報酬または前記罰を選択することが含まれる。
【0012】
本発明の第6の態様は、第1乃至第5の態様の何れかに記載の契約支援システムを用いた契約方法であって、契約の当事者を決定する工程と、契約の成立に向けて前記当事者が実行すべき事柄を定めた複数種のシナリオを選択可能なメニューとして提示する工程と、前記当事者によって選択されたシナリオに従って前記当事者間に合意を促す工程と、前記当事者間に形成された合意を記録する工程を含む。
【0013】
本発明の第7の態様は、第2乃至第5の態様の何れかに記載の契約支援システムを用いた契約方法であって、契約の当事者を決定する工程と、契約の成立に向けて前記当事者が実行すべき事柄を定めた複数種のシナリオを選択可能なメニューとして提示する工程と、前記当事者によって選択されたシナリオに従って前記当事者間に合意を促す工程と、前記当事者間に形成された合意を記録する工程と、前記当事者のうちの一人が宣言した約束事に対して他の当事者が個別に承諾を与える工程を含む。
【0014】
本発明の第8の態様は、第5の態様に記載の契約支援システムを用いた契約方法であって、契約の当事者を決定する工程と、契約の成立に向けて前記当事者が実行すべき事柄を定めた複数種のシナリオを選択可能なメニューとして提示する工程と、前記当事者によって選択されたシナリオに従って前記当事者間に合意を促す工程と、前記当事者間に形成された合意を記録する工程と、前記当事者のうちの一人が宣言した約束事に対して他の当事者が個別に承諾を与える工程と、前記申込者が宣言する約束事が成功した場合に前記申込者に与えられる報酬と、前記申込者が宣言する約束事が失敗した場合に前記申込者に与えられる罰を決定する工程を含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、当事者によって選択されたシナリオに従ってシステム側が合意形成を促し、当事者側は都度の意思表示を行うだけで有効な契約が成立するように構成されているため、法律に不慣れな者であっても簡単に契約を締結することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】契約支援システムの構成を示すブロック図
図2】契約支援システムの構成を示すブロック図
図3】契約支援システムにおける約束事の実行手順を示すフローチャート
図4】契約支援システムにおける契約の成立手順を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0017】
〔契約支援システムの構成〕
図1および図2は、契約支援システム(以下、単にシステムという。)の構成を示す。システム10は、サーバ12と、サーバ12とネットワーク回線を通じて接続されるユーザ端末14、およびスポンサー端末16によって構成される。システム10の役割は、ユーザ端末14を利用した複数の当事者間の契約について、予め定められたシナリオの手順に従って各当事者の意思を確認しながらその成立を支援するものである。
【0018】
サーバ12は、通信部20、記憶部22、制御部24を備える。これらの機能を備える装置が一つに集約されたものでもよく、また、それぞれ独立した装置がネットワーク回線等により接続されているものでもよい。通信部20は、ユーザ端末14およびスポンサー端末16との間において情報の送受信を行う。記憶部22は、ユーザデータベース、スポンサーデータベース、シナリオデータベースを備える。ユーザデータベースには、契約の当事者に関するアカウント情報が記憶されている。スポンサーデータベースには、賞罰に関するアイデアを提案する個人や法人に関するアカウント情報が記憶されている。シナリオデータベースには、システム10において実行を管理する契約の内容や手順などを定めた複数のシナリオが記憶されている。制御部24は、シナリオに従ってユーザ端末14またはスポンサー端末16に所定の情報を提供し、またユーザ端末14やスポンサー端末16から入力された情報に基づいてシナリオの適正な進行を管理する。
【0019】
ユーザ端末14は、主としてスマートフォンなどのモバイル端末によって構成される。一般的なモバイル端末に備わっているマイク機能やカメラ機能、スピーカー機能などの他にインターネット回線を介してサーバ12との間において情報の送受信ができる機能を備えていればパソコンやタブレットなどを使用してもよい。
【0020】
スポンサー端末16もユーザ端末14と同様の構成であれば機能として十分である。ここでスポンサーの意義について言及する。システム10において約束に関する契約を実行する場合、任意のユーザが発表した約束の成功時に当該ユーザに報酬を与え、失敗時には罰を与えるというゲーム要素をシナリオに組み込むことができる。これらの賞罰は参加するユーザが自由に決めることもできるが、よりゲーム性を高めるために第三者によるアイデアはスポンサー端末16を通じて募ることも可能である。さらにはスポンサーが賞罰に関するコンテンツを提供することも可能である。スポンサーは自らの負担によって招待券や優待券、商品などのコンテンツを提供することにより、約束事の参加ユーザに対して自らの商品やサービスの認知度を高めることができる。また当該約束事に関するイベントはサーバ12を通じてインターネットに紹介することにより、より多くの人に対して認知の浸透を図ることができる。
【0021】
〔契約の成立に関するシステムの基本動作〕
システム10は、仮想の会議ルームを構築し、会議ルームに入室した当事者に意思表示を促しながら契約を支援する機能を備える。契約は予め用意されたシナリオに沿って進行する。当事者はユーザ端末14を用いた宣言、リストからの選択等の行動を通じて自身の意思表示を行う。契約の成立には一方の「申込み」に対する他方の「承諾」という当事者間の意思表示の合致が要件とされるため、「申込み」および「承諾」に該当する意思表示は本人の肖像と音声を含む動画ファイルとして保存され、契約成立の証拠物件として扱われる。
【0022】
〔約束事の宣言と承諾について〕
図3を参照して、当事者の一人である甲が発起人となって約束事を宣言し、他の当事者が甲の宣言した約束事を承諾するというケースについて説明する。
【0023】
ステップ1(アカウントの作成):当事者はユーザ端末14からサーバ12にアクセスしてアカウントを作成する。ユーザ端末14は各自が所有していることが好ましいが、共通の端末を用いてもよい。何れの端末を用いる場合であってもアカウントは各自個別に作成しなければならない。これらのアカウント情報は記憶部22のユーザデータベースに保存される。なお、既にアカウントを取得している当事者はステップ1をスキップして次のステップ2からスタートすることができる。
【0024】
ステップ2(ログイン):甲はユーザ端末14からサーバ12に自身のアカウント情報を送信してシステム10にログインする。
【0025】
ステップ3(参加者の確定):ログイン後、甲のユーザ端末14に参加者リストが表示される。参加者リストに表示されるのは既にアカウントを所有している者であり、甲はリストに表示された参加者リストの中から契約の当事者となる参加者を選択する。選択された参加者にはオンライン会議ルームへの招待状が届き、承諾した場合にのみ正式な参加者としてオンライン会議ルームに入室することができる。
【0026】
ステップ4(シナリオの選択):参加者が入室したら、甲のユーザ端末14にシナリオリストが表示される。甲はシナリオリストの中から希望するシナリオを選択する。例えば、-3Kgのダイエットを実行しようと思い立った場合であれば、シナリオリストの中から「ダイエット宣言」を選択する。
【0027】
ステップ5(シナリオの実行):システム10は甲が選択したシナリオ「ダイエット宣言」を実行する。甲と参加者からなる契約の当事者は、ユーザ端末14を通じて行われる案内に従って画面をタッチしたり音声で回答したりして自身の意思を表示する。契約の成立には一方の「申込み」に対する他方の「承諾」という当事者の意思表示の合致が要件とされるため、「申込み」および「承諾」の意思表示は肖像と音声を含む動画ファイルとして記録される。
【0028】
ステップ6(約束事の宣言と承諾):ここではダイエット目標の宣言とそれに対する承諾を実行する。甲はシステム10の案内に従って、例えば、「今から1ヶ月以内に-3kgのダイエットをする。」と宣言する。甲の宣言はユーザ端末14の録画機能を通じて動画として記録され、システム10に保存される。甲の宣言が完了したら、他の参加者はシステム10の案内に従って、例えば、「甲の宣言を承諾します」と承諾する。各参加者の承諾はユーザ端末14の録画機能を通じて動画として記録され、システム10に保存される。
【0029】
ステップ7(賞罰の確認):ここでは甲のダイエットが成功した場合と失敗した場合に適用される賞罰に関する宣言と承諾を実行する。ステップ6が完了すると、甲のユーザ端末14にご褒美リストが表示される。甲はリストの中からダイエットが成功した場合に自身に与えられるご褒美を選択する。リストにないご褒美を希望することも可能である。ご褒美の選択が完了したら、システム10の案内に従って、例えば、「ダイエットが成功したら洋服が欲しい。」と宣言する。甲の宣言はユーザ端末14の録画機能を通じて動画として記録され、システム10に保存される。甲の宣言が完了したら、他の参加者はシステム10の案内に従って、例えば、「甲の宣言を承諾します」と承諾する。各参加者の承諾はユーザ端末14の録画機能を通じて動画として記録され、システム10に保存される。ご褒美の宣言と承諾が完了したら、甲のユーザ端末14に罰リストが表示される。罰の選択が完了したら、システム10の案内に従って、例えば、「ダイエットが失敗したら激辛ラーメンを食べる。」と宣言する。甲の宣言はユーザ端末14の録画機能を通じて動画として記録され、システム10に保存される。甲の宣言が完了したら、他の参加者はシステム10の案内に従って、例えば、「甲の宣言を承諾します」と承諾する。各参加者の承諾はユーザ端末14の録画機能を通じて動画として記録され、システム10に保存される。
【0030】
ステップ8(タイムスタンプの付与):シナリオに従って全ての契約が完了したら、システム10に保存された複数の動画ファイルを用いて契約成立の証となる動画ファイルを作成し、タイムスタンプを付与する。暗号化された動画ファイルは改竄ができない証拠物件としてサーバ12に保存する。作成された動画ファイルは契約の当事者全員にユーザ端末14を通じて配布される。
【0031】
〔契約書の作成について〕
図4を参照して、甲乙間の契約書の作成について説明する。
【0032】
ステップ1(アカウントの作成):当事者である甲および乙は、ユーザ端末14からサーバ12にアクセスしてアカウントを作成する。ユーザ端末14は各自が所有していることが好ましいが、共通の端末を用いてもよい。何れの端末を用いる場合であってもアカウントは各自個別に作成しなければならない。これらのアカウント情報は記憶部22のユーザデータベースに保存される。なお、既にアカウントを取得している当事者はステップ1をスキップして次のステップ2からスタートすることができる。
【0033】
ステップ2(システムへのログイン):当事者である甲はユーザ端末14からサーバ12にアカウント情報を送信してシステム10にログインする。
【0034】
ステップ3(契約相手の確定):ログイン後、甲のユーザ端末14に契約者リストが表示される。リストに表示されるのは既にアカウントを所有している者であり、甲はリスの中から契約の当事者となる乙を選択する。乙にはオンライン会議ルームへの招待状が届き、承諾した場合にのみ正式な契約当事者としてオンライン会議ルームに入室することができる。
【0035】
ステップ4(シナリオの選択):参加者が入室したら、甲のユーザ端末14にシナリオリストが表示される。甲はシナリオリストの中から契約に関するシナリオを選択する。
【0036】
ステップ5(契約書の作成):システム10はシナリオに定められた手順に従ってユーザ端末14を通じて甲乙にガイダンスを提示しながら契約の実行を管理する。甲および乙はユーザ端末14に表示された条項の内容を確認し、承諾する場合は画面上の「承諾」を選択し、条項が不要な場合は「削除」を選択する。また条文の内容に修正が必要な場合は「修正」を選択して修正を加えることもできる。各条項には甲乙が承諾したことを示す印が付される。例えば予め各条項に用意されたチェックボックスに甲乙がそれぞれチェックを入れるなどすることにより、甲乙が間違いなく承諾したことを可視化しておく。同時に甲乙のユーザ端末14を通じて各条項に承諾の意思を表示したことを動画ファイルとして保存する。
【0037】
ステップ6(タイムスタンプの付与):全ての条項について甲乙の意思の確認が完了したら、甲乙が契約成立の証となる動画ファイルにタイムスタンプを付与する。暗号化された動画ファイルは改竄ができない証拠物件としてサーバ12に保存する。作成された動画ファイルは契約の当事者全員にユーザ端末14を通じて配布される。
【符号の説明】
【0038】
10 契約管理システム
12 サーバ
14 ユーザ端末
16 スポンサー端末
図1
図2
図3
図4