(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025004672
(43)【公開日】2025-01-15
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラム、ならびに、経路提案システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20250107BHJP
G06Q 10/047 20230101ALI20250107BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/047
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023104512
(22)【出願日】2023-06-26
(71)【出願人】
【識別番号】000232254
【氏名又は名称】日本電気通信システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】上野 悟己
(72)【発明者】
【氏名】青木 教之
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 典彦
(72)【発明者】
【氏名】松本 晃
(72)【発明者】
【氏名】大西 正晃
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA04
5L049AA04
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザの買い物体験を充実させることができる情報処理装置、情報処理方法、プログラム、ならびに、経路提案システムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、出発地を取得する出発地取得部と、ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する希望情報取得部と、希望情報に対して、複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する出力部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地を取得する出発地取得手段と、
ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する希望情報取得手段と、
前記希望情報に対して、複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する出力手段と、を備える、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記希望情報および補足情報を用いて、複数の目的地を選択する選択手段を備える、情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記出力手段は、前記複数の目的地の選択に使用した前記補足情報を前記ユーザの通信装置に出力させる、情報処理装置。
【請求項4】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記補足情報は、前記目的地となる店舗から提供された店舗情報を含み、
前記店舗情報は、当該店舗の商品情報、当該店舗で開催されるイベントに関するイベント情報、当該店舗の特定の店員に関する店員情報、および当該店舗で利用可能な決済手段のうち少なくとも一つを含む、情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置において、
前記店舗情報が前記商品情報の場合、前記補足情報は、当該店舗に在庫がある商品の種類、および、前記商品情報が示す商品である調理食品の販売開始時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記イベント情報の場合、前記補足情報は、前記イベントの開始時刻および終了時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記店員情報の場合、前記補足情報は、当該特定の店員の勤務時間を含む、情報処理装置。
【請求項6】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記補足情報には優先度を示す選択情報がユーザごとに設定されており、
前記選択手段は、前記選択情報を用いて、前記目的地を選択する、情報処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記希望情報は、前記ユーザが入手したい商品を示す情報を含み、
前記目的地は、当該商品を入手可能な店舗の場所を含み、
前記出力手段は、さらに、当該店舗において、前記ユーザが入手したい商品と同時に入手されている他の商品を示す商品情報を用いて、リコメンド情報を生成して出力する、情報処理装置。
【請求項8】
1以上のコンピュータが、
出発地を取得し、
ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得し、
前記希望情報に対して、複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する、情報処理方法。
【請求項9】
サーバと、
ユーザの通信装置とを備え、
前記サーバは、
出発地を取得する出発地取得手段と、
ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する希望情報取得手段と、
前記希望情報に対して、複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して前記通信装置に出力する出力手段とを有する、
経路提案システム。
【請求項10】
出発地を取得する出発地取得処理と、
ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する希望情報取得処理と、
前記希望情報に対して、複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する出力処理と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム、ならびに、経路提案システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザが効率的な買い物をすることができるようにする情報提供方法の一例が記載されている。特許文献1に記載の情報提供方法は、商業施設でユーザに提供される情報提供方法において、ユーザが購入する予定の商品に関する商品情報を予測する予測ステップと、前記予測ステップにより予測された前記商品情報と、前記予測ステップにより予測された前記商品情報により特定される商品の形態を示す商品形態情報と、ユーザが前記商品を購入するために利用する店舗により特定される前記店舗内に陳列される商品の配置を示す商品配置情報に基づいて、前記店舗の移動経路を生成する生成ステップと、を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1に記載の技術においては、効率的な買い物をすることが目的であったため、ユーザの買い物体験を充実させることは考慮されていないという問題点があった。
【0005】
本発明の目的の一例は、上述した課題を鑑み、ユーザの買い物体験を充実させることができる情報処理装置、情報処理方法、プログラム、ならびに、経路提案システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における情報処理装置は、
出発地を取得する出発地取得手段と、
ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する希望情報取得手段と、
前記希望情報に対して、複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する出力手段と、
を備える。
【0007】
本開示における情報処理方法は、
1以上のコンピュータが、
出発地を取得し、
ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得し、
前記希望情報に対して、複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する、ことを含む。
【0008】
本開示における経路提案システムは、
サーバと、
ユーザの通信装置とを備え、
前記サーバは、
出発地を取得する出発地取得手段と、
ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する希望情報取得手段と、
前記希望情報に対して、複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して前記通信装置に出力する出力手段とを有する。
【0009】
本開示におけるプログラムは、
出発地を取得する出発地取得処理と、
ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する希望情報取得処理と、
前記希望情報に対して、複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する出力処理と
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0010】
本開示におけるプログラムは、
ユーザが行いたい行為を示す希望情報を受け付け、サーバに送信して複数の目的地への出発地からの経路を生成させる受付処理と、
前記サーバから受信した複数の目的地への出発地からの経路を表示する表示処理と
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0011】
なお、本開示の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示として有効である。
【0012】
なお、本開示は、情報処理方法を少なくとも1以上のコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、情報処理装置上で、その情報処理方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。
【0013】
また、本開示の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0014】
また、本開示の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本開示の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
【0015】
さらに、本開示の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が実行されること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、ユーザの買い物体験を充実させることができる情報処理装置、情報処理方法、プログラム、ならびに、経路提案システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本開示にかかる情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】本開示にかかる情報処理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【
図3】本開示にかかる経路提案システムのシステム構成を概念的に示す図である。
【
図4】本開示にかかる情報処理装置を実現するコンピュータのハードウェア構成を例示するブロック図である。
【
図5】ユーザ位置情報のデータ構造例を示す図である。
【
図6】ユーザ希望情報のデータ構造例を示す図である。
【
図11】本開示にかかる情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【
図12】在庫情報を補足情報として用いて出力した提案画面の例を示す図である。
【
図13】SNS人気を補足情報として用いた提案画面の例を示す図である。
【
図14】同時購入情報を補足情報として用いて出力した提案画面の例を示す図である。
【
図15】混雑状況を補足情報として用いて出力した提案画面の例を示す図である。
【
図16】温度管理の要否を示す情報を補足情報として用いて出力した提案画面の例を示す図である。
【
図17】嗜好情報を補足情報として用いて出力した提案画面の例を示す図である。
【
図18】本開示に係る情報処理装置の記憶装置に記憶される情報を示す図である。
【
図19】本開示にかかる情報処理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【
図21】本開示にかかるユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【
図22】本開示にかかるユーザ端末の処理動作を示すフローチャートである。
【
図23】本開示にかかる情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【
図24】本開示にかかる情報処理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【
図25】本開示にかかる情報処理装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
【
図26】本開示にかかる経路提案システムのシステム構成を概念的に示す図である。
【
図27】本開示にかかる情報処理装置の来店予測処理の処理動作を示すフローチャートである。
【
図28】本開示にかかる店舗端末の構成を示すブロック図である。
【
図29】本開示にかかる店舗端末の処理動作を示すフローチャートである。
【
図30】本開示にかかる情報処理装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
【
図31】本開示にかかる情報処理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【
図32】本開示にかかるユーザ端末の処理動作を示すフローチャートである。
【
図33】本開示にかかる情報処理装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
【
図34】本開示にかかる情報処理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【
図35】本開示にかかる情報処理装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
【
図36】本開示にかかる情報処理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【
図37】本開示にかかる情報処理装置の他の処理動作を示すフローチャートである。
【
図39】リマインダ設定画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本開示において図面は、1以上の実施の形態に関連付けられる。また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、以下の各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
【0019】
本開示において「取得」とは、自装置が他の装置や記憶媒体に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと(能動的な取得)、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること(受動的な取得)の少なくとも一方を含む。能動的な取得の例は、他の装置にリクエストまたは問い合わせしてその返信を受信すること、及び、他の装置や記憶媒体にアクセスして読み出すこと等がある。また、受動的な取得の例は、配信(または、送信、プッシュ通知等)される情報を受信すること等がある。さらに、「取得」とは、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することであってもよい。
【0020】
<最小構成例>
図1は、本開示にかかる第1の情報処理装置100の構成を示すブロック図である。情報処理装置100は、位置情報取得部102と、希望情報取得部104と、出力部106と、を備える。
位置情報取得部102は、出発地を取得する。
希望情報取得部104は、ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する。
出力部106は、希望情報に対して、複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する。
【0021】
<動作例>
図2は、本開示にかかる第1の情報処理装置100の処理動作を示すフローチャートである。
情報処理装置100において、位置情報取得部102は、出発地を取得する(ステップS101)。
希望情報取得部104は、ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する(ステップS103)。
出力部106は、希望情報に対して、複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する。
(ステップS105)。
【0022】
この情報処理装置100によれば、希望情報取得部104が取得したユーザが行いたい行為を示す希望情報に対して、位置情報取得部102が取得した出発地から、複数の目的地への経路を生成して出力するので、ユーザの買い物体験を充実させることができる。
【0023】
以下、情報処理装置100の詳細例について説明する。
【0024】
(第1実施形態)
<システム概要>
図3は、本開示にかかる第1の経路提案システム1のシステム構成を概念的に示す図である。
経路提案システム1は、例えば、ユーザUの買い物リスト等の希望情報(ユーザ希望情報132)に対して、複数の目的地(例えば、複数の店舗20aおよび店舗20b(図中、複数の店舗20a、店舗20bが記載されているが、特に区別する必要がない場合は、単に店舗20と示す))への経路30aおよび経路30b(図中、複数の経路30a、経路30bが記載されているが、特に区別する必要がない場合は、単に経路30と示す)をユーザUのユーザ端末200に提示する。経路提案システム1は、情報処理装置100と、情報処理装置100と通信ネットワーク3を介して接続されるユーザ端末200と、を備える。
【0025】
情報処理装置100は、サーバコンピュータなどのコンピュータである。情報処理装置100は、ウェブサーバを含んでもよい。情報処理装置100は、記憶装置120を含む。記憶装置120は、情報処理装置100の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。つまり記憶装置120は、情報処理装置100と一体のハードウェアであってもよいし、情報処理装置100とは別体のハードウェアであってもよい。
【0026】
ユーザ端末200は、経路提案システム1のサービスを利用するユーザUが操作する通信装置である。ユーザ端末200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、あるいは、パーソナルコンピュータ等のコンピュータである。他の例では、ユーザ端末200は、車両のカーナビゲーション装置等のコンピュータであってもよい。
【0027】
経路提案システム1のサービスの利用方法は、例えば、ユーザ端末200に所定のアプリケーションをインストールして起動すること、あるいは、ブラウザなどを用いて所定のウェブサイトにアクセスすること、等の方法が考えられる。本開示では、アプリケーションを起動してサービスを利用する方法を例に説明する。
【0028】
ユーザUは、サービスを利用するために事前にユーザ登録などの手続きを行い、アカウント情報を取得する。サービス利用に際し、アカウント情報を用いて、ユーザ端末200上で、経路提案システム1にログインすることができる。認証に成功すると、ユーザ端末200でのサービスの利用が可能になる。
【0029】
<ハードウェア構成例>
図4は、本開示にかかる情報処理装置100を実現するコンピュータ1000のハードウェア構成を例示するブロック図である。
図3のユーザ端末200も、コンピュータ1000によって実現される。また、情報処理装置100の機能は、ユーザ端末200のコンピュータ1000と情報処理装置100のコンピュータ1000が分担して実現してもよい。さらに、後述する店舗端末220もコンピュータ1000によって実現される。
【0030】
コンピュータ1000は、バス1010、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、およびネットワークインタフェース1060を有する。
【0031】
バス1010は、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、およびネットワークインタフェース1060が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1020などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0032】
プロセッサ1020は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現されるプロセッサである。
【0033】
メモリ1030は、RAM(Random Access Memory)などで実現される主記憶装置である。
【0034】
ストレージデバイス1040は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又はROM(Read Only Memory)などで実現される補助記憶装置である。ストレージデバイス1040は情報処理装置100の各機能(例えば、位置情報取得部102、希望情報取得部104、出力部106、および選択部108など)を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1020がこれら各プログラムモジュールをメモリ1030上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。また、ストレージデバイス1040は情報処理装置100の記憶装置120の各データも記憶してもよい。
【0035】
プログラムモジュールは、記録媒体に記録されてもよい。プログラムモジュールを記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ1000が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ1000(プロセッサ1020)が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれてよい。
【0036】
入出力インタフェース1050は、コンピュータ1000と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。入出力インタフェース1050は、ブルートゥース(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信を行う通信インタフェースとしても機能する。
【0037】
ネットワークインタフェース1060は、コンピュータ1000を通信ネットワーク3に接続するためのインタフェースである。この通信ネットワーク3は、例えばLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1060が通信ネットワーク3に接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
【0038】
そして、コンピュータ1000は、入出力インタフェース1050またはネットワークインタフェース1060を介して、必要な機器(例えば、情報処理装置100、ユーザ端末200および店舗端末220のディスプレイ、タッチパネル、タッチパッド、操作ボタン、キーボード、マウス、スピーカ、マイクロフォン、カメラ、プリンタ等)に接続する。
【0039】
図1の各要素は、1以上の実施形態に当てはまりうる。各ブロック図の情報処理装置100の各要素は、
図4のコンピュータ1000のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。なお、本開示において図面は、1以上の実施形態に当てはまりうる。各ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。
【0040】
<機能構成例>
以下、
図1を用いて説明する。
情報処理装置100は、位置情報取得部102と、希望情報取得部104と、出力部106と、を備える。
位置情報取得部102は、出発地を取得する。
出発地は、経路を生成する際に使用される。出発地は、経路を生成するときのユーザUの現在位置を示す位置情報であってもよいし、ユーザUによって指定された場所を示す位置情報であってもよい。
【0041】
出発地がユーザUの現在位置を示す位置情報である場合、位置情報取得部102は、ユーザUのユーザ端末200のGPS(Global Positioning System)受信機能を用いて取得された現在位置を示す位置情報を取得する。位置情報取得部102が取得した位置情報は、ユーザ位置情報130として記憶装置120あるいは、コンピュータ1000のメモリ1030またはストレージデバイス1040に記憶される。
【0042】
ただし、ユーザ端末200の位置情報の取得方法はこれに限定されず、他の方法であってもよい。例えば、位置情報取得部102は、ユーザ端末200の携帯通信網の基地局との位置登録情報を取得し、ユーザ端末200の位置を取得してもよい。位置情報取得部102は、ユーザ端末200の無線LAN(Local Area Network)通信におけるアクセスポイントの接続情報を取得し、アクセスポイントの位置を用いて、ユーザ端末200の位置を特定してもよい。また、GPSの電波が届きにくい屋内では、ユーザ端末200がカメラを備える場合、撮像画像からあらかじめ作成したマップ中の画像と比較して自己位置座標を推定してもよい。
【0043】
出発地がユーザUの現在位置を示す位置情報である場合、位置情報取得部102は、経路提案システム1のアプリケーションまたはウェブサイトの操作メニューを用いてユーザUの操作により経路作成指示を受け付けたタイミングで位置情報を取得する。
【0044】
なお、以後説明する各種情報についても同様に記憶装置120あるいは、コンピュータ1000のメモリ1030またはストレージデバイス1040に記憶されてよい。以下の説明では、「記憶装置120に記憶される」と記載するが、この記載は、「記憶装置120あるいは、コンピュータ1000のメモリ1030またはストレージデバイス1040に記憶される」ことを意味するものとする。
【0045】
図5は、ユーザ位置情報130のデータ構造例を示す図である。
ユーザ位置情報130は、ユーザUを特定可能な識別情報(図中、「ユーザID」と示す)と、日時を示す情報と、当該日時におけるユーザUの位置情報とを関連付けて含む。
【0046】
なお、ユーザ位置情報130は、後述する他の実施形態において、ユーザUの移動経路を追跡する際などにも使用される。その場合、位置情報取得部102は、所定のタイミングでユーザUの現在位置を示す位置情報を取得する。所定のタイミングは、例えば、定期的(リアルタイム、10分ごと、3分ごと等)、または、目的地への到着予定時刻および到着予定時刻より所定時間前(20分前、5分前等)までの間で所定間隔(リアルタイム、3分、1分等)ごとなどである。
【0047】
出発地がユーザUによって指定された場所を示す位置情報である場合、位置情報取得部102は、経路提案システム1のアプリケーションまたはウェブサイトの設定メニューを用いてユーザUの操作により入力された位置情報を取得する。設定メニューによる出発地の指定は、固定の場所、例えば、ユーザUの自宅や勤務先などの位置情報をデフォルトとして予め指定できてもよいし、サービスを利用する都度、ユーザUが任意の場所を指定できてもよい。
【0048】
希望情報取得部104は、ユーザUが行いたい行為を示す希望情報を取得する。希望情報取得部104が取得した希望情報は、ユーザ希望情報132として記憶装置120に記憶される。
ユーザUが行いたい行為とは、例えば、買い物をすること、サービスを受けること、施設を利用すること、通院すること、所定の場所に行くことなどを含む。
【0049】
ユーザUが行いたい行為が買い物をすることである場合、ユーザ希望情報132は、例えば、ユーザUが入手したい物品を示す商品情報を含む買い物リストの情報を含む。
図6は、ユーザ希望情報132のデータ構造例を示す図である。
ユーザ希望情報132は、ユーザUのユーザIDと、買い物リスト情報と、当該買い物リストが作成された日時情報に関連付けて記憶装置120に記憶される。ユーザ希望情報132は、さらに、サービスリスト情報とその作成日時情報を関連付けて記憶されてもよい。
【0050】
希望情報取得部104は、例えば、経路提案システム1のアプリケーションまたはウェブサイトの設定メニューを用いてユーザUの操作により入力された買い物リストをユーザ希望情報132として取得する。当該買い物リストは、ユーザUが当日買いたい商品として入力した商品情報を含んでもよいし、ユーザUが欲しいものとして登録した欲しいものリストに登録されている商品を示す商品情報を含んでもよい。また、買い物リストは、例えば、献立を示す情報を用いて、当該献立に必要な材料に基づいて、作成されてもよい。
【0051】
商品情報は、例えば、入手したい物品名(例えば、菓子パン、ケーキ、大福、化粧水、春服、ワンピース、雑誌等)、および具体的な商品の名称の少なくとも一方を含む。さらに、商品情報は、入手したい物品を販売している小売店、百貨店、および商業施設の種類を示す情報(例えば、パン屋、ケーキ屋、和菓子屋、化粧品販売店、アパレル店、本屋、百貨店、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ショッピングセンター等)を含んでもよい。なお、以下、小売店、百貨店、および商業施設などを、特に区別する必要がない場合は、単に「店舗」と呼ぶ。さらに、商品情報は、行きたい店舗の具体的な情報(例えば、具体的な固有名称および住所の少なくとも一方)を含んでもよい。さらに、商品情報は、入手したい物品の数量を示す情報を含んでもよい。
【0052】
ユーザUが行いたい行為が、サービスを受けることである場合、ユーザ希望情報132は、例えば、ユーザUが受けたいサービスを示すサービス情報を含む。
【0053】
希望情報取得部104は、例えば、経路提案システム1のアプリケーションまたはウェブサイトの設定メニューを用いてユーザUの操作により入力されたサービスリストをユーザ希望情報132として取得する。当該サービスリストは、ユーザUが当日受けたいサービスとして入力したサービス情報を含んでもよいし、ユーザUが受けてみたいサービスとして登録したやりたいことリストに登録されているサービスを示すサービス情報を含んでもよい。
【0054】
サービス情報は、例えば、受けたいサービスの種類を示す情報(例えば、飲食、映画鑑賞、ゲーム、写真シール機、パチンコ、カラオケ、スポーツ指導(例えば、フィットネス、スイミング、ゴルフの指導等)、マッサージ、美容理容等)、および当該サービスを受けることができる店舗や施設の種類を示す情報(例えば、喫茶店、イタリアン店、ファミリーレストラン、ラーメン屋、寿司屋、居酒屋、映画館、ゲームセンター、遊戯施設、カラオケ店、運動施設、マッサージ店、美容院、理髪店等)の少なくとも一方を含む。さらに、サービス情報は、サービスを受けたい店舗や施設を示す情報(具体的な固有名称および住所の少なくとも一方)を含んでもよい。さらに、サービス情報は、当該サービスに関する各種詳細情報(オプション設定、特典利用等)を含んでもよい。
【0055】
ユーザUが行いたい行為が施設を利用することである場合、ユーザ希望情報132は、ユーザUが利用したい施設を示す施設情報を含む。施設情報は、例えば、上記商品情報およびサービス情報と重複してもよい。施設情報は、例えば、物品を入手可能な小売店、百貨店、および商業施設を示す情報を含んでもよいし、サービスを受けることができる飲食店、娯楽遊技施設、運動施設、マッサージ店、美容院、理髪店等を示す情報を含んでもよい。さらに、施設情報は、図書館、美術館、役所、駅、学校等の他の施設を示す情報を含んでもよい。施設情報は、上記した施設の種類を示す情報であってもよいし、具体的な施設の固有名称および住所の少なくとも一方を含む情報であってもよい。
【0056】
ユーザUが行いたい行為が通院することである場合、ユーザ希望情報132は、ユーザUが通院する病院を示す情報を含む。病院を示す情報は、例えば、ユーザUが既に通院している具体的な病院の固有名称および場所の少なくとも一方を示す情報であってもよいし、一般的な名称(歯科、眼科、耳鼻科、内科、整形外科、皮膚科、産婦人科、総合病院等)を示す情報であってもよい。
【0057】
ユーザUが行いたい行為が所定の場所に行くことである場合、ユーザ希望情報132は、所定の場所を示す情報を含む。所定の場所を示す情報は、一例として、具体的な場所の固有名称および住所の少なくとも一方を含む情報である。あるいは、他の例として、所定の場所を示す情報は、ユーザUが利用したい店舗や施設の種類を示す情報であってもよい。
【0058】
出力部106は、希望情報に対して、複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する。
目的地を示す情報は、店舗および施設を示す情報である。店舗および施設を示す情報は、例えば、店舗および施設の少なくとも位置情報を含む。位置情報は、出発地から目的地までの経路を特定可能な情報を含み、例えば、目的地の住所または緯度経度を示す情報を含む。
【0059】
図7は、店舗情報150のデータ構造例を示す図である。店舗情報150は、店舗および施設を示す情報であり、記憶装置120に記憶されている。店舗情報150は、店舗および施設を特定可能な識別情報(図中、店舗IDと示す)と、位置情報と、店舗および施設の種別を示す情報とを関連付けて含む。
【0060】
店舗および施設の種類を示す情報は、特に限定されないが、一例として、店舗の種類(例えば、パン屋、ケーキ屋、和菓子屋、化粧品販売店、アパレル店、本屋、百貨店、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ショッピングセンター等)を含む。他の例として、店舗および施設の種類を示す情報は、店舗で入手可能な物品を示す情報(例えば、飲料、パン、洋菓子、和菓子、野菜、果物、肉、魚、日用品、化粧品、衣服、本等)を含んでもよい。さらに、他の例として、店舗および施設の種類を示す情報は、施設の種類(例えば、喫茶店、イタリアン店、ファミリーレストラン、ラーメン屋、寿司屋、居酒屋、映画館、ゲームセンター、遊戯施設、カラオケ店、運動施設、マッサージ店、美容院、理髪店等)を含んでもよい。さらなる他の例として、店舗および施設の種類を示す情報は、施設で受けることができるサービスの種類(例えば、飲食、映画鑑賞、ゲーム、写真シール機、パチンコ、カラオケ、スポーツ指導(例えば、フィットネス、スイミング、ゴルフの指導等)、マッサージ、美容理容等)を含んでもよい。
【0061】
店舗情報150は、さらに、各店舗および施設に関する属性情報(例えば、イベント(セール等)の開催スケジュール、化粧室の有無、休憩所の有無、授乳室の有無、キッズスペースの有無、バリアフリー設備の有無、喫煙所の有無等を示す情報)を含んでもよい。
【0062】
出力部106は、生成した出発地からの複数の目的地を目的地情報140として記憶装置120に記憶する。
図8は、目的地情報140のデータ構造例を示す図である。目的地情報140は、ユーザUを特定可能な識別情報(ユーザID)と、出発地を示す情報と、複数の目的地(図中、目的地1、目的地2、・・・と示す)を示す情報とを関連付けて含む。目的地を示す情報は、例えば、上記した店舗および施設を特定可能な識別情報(店舗ID)であってもよいし、目的地の住所または緯度経度を示す位置情報であってもよい。目的地情報140の目的地を示す情報が、店舗IDの場合、出力部106は、店舗情報150の店舗IDに対応する位置情報を目的地の位置情報として経路の生成に使用することができる。
【0063】
図9は、出力部106の出力例を示す図である。この例では、出力部106は、ユーザ端末200のディスプレイに提案画面400を表示させる。ここでは、ユーザUの操作により、あんパンが欲しいという希望を示す買い物リスト(入手したい物品名として「あんパン」を入力)がユーザ希望情報132として登録された場合の提案画面400の例を示している。ここの例では、提案画面400には、出力部106により、2つのパン屋への2つの経路が出力されている。
【0064】
提案画面400は、ユーザUの希望情報に対して、複数の目的地への出発地からの経路をそれぞれ示す地図情報を含む。提案画面400は、地図上に、ユーザUの位置情報示すアイコン408と、複数の目的地を示すアイコン402aおよび402bと、複数の目的地への複数の経路をそれぞれ描画した描画要素404aおよび404bとを含む。さらに、
図9の例では、提案画面400は、各目的地に関する補足情報の表示欄406aおよび406bをさらに含んでいる。補足情報については、後述する。
【0065】
出力部106は、複数の目的地ごとに、出発地からその目的地までの経路をそれぞれ生成して出力する。この構成によれば、ユーザUにあえて迷いの要素を含む提案を行うことができる。ユーザUは、複数の目的地の中から、迷い、選ぶ楽しみや、新たな発見の機会を得ることができる。
【0066】
ただし、出力部106は、希望情報に対して、出発地から複数の目的地を巡回する経路を生成して出力してもよい。この構成によれば、例えば、商店街内の複数の店舗にユーザUを誘導することができるので、人流の活発化および特定の地域の活性化を促すことができる。
【0067】
<動作例>
以下、
図2を用いて説明する。
情報処理装置100において、位置情報取得部102は、出発地を取得し、ユーザ位置情報130として記憶装置120に記憶する(ステップS101)。出発地は、ユーザUのユーザ端末200のGPS受信機能を用いて取得された位置情報であってもよいし、経路提案システム1のアプリケーションまたはウェブサイトの設定メニューを用いてユーザUの操作により入力された位置情報であってもよい。
【0068】
希望情報取得部104は、ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する(ステップS103)。希望情報取得部104は、例えば、希望情報入力画面420からユーザUの操作により入力された情報を受け付ける。
【0069】
図10は、希望情報入力画面420の一例を示す図である。
希望情報入力画面420は、ユーザUが入手したい物品を示す情報を含む買い物リストまたはユーザUが受けたいサービスを示す情報を含むサービスリストを作成するためのユーザUの操作を受け付ける各種UI(User Interface)を含む。希望情報入力画面420は、リスト表示欄422と、リストの入力欄を増やす操作を受け付けるアイコン430と、リストに記入された内容の登録操作を受け付ける登録ボタン432と、リストの登録をキャンセルするキャンセルボタン434とを含む。リスト表示欄422は、商品またはサービスを示すテキスト入力を受け付ける入力欄424と、商品またはサービスの数量の数値の入力を受け付ける入力欄426と、数量の単位の選択を受け付けるプルダウンメニュー428と、を含む。
【0070】
出力部106は、希望情報に対して、複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する(ステップS105)。出力部106は、位置情報取得部102が取得した出発地から、希望情報取得部104が取得したユーザ希望情報132に対して複数の目的地(例えば、店舗20a、店舗20b)への複数の経路30a、30bを生成する。そして、出力部106は、生成した複数の経路30a、30bを含む提案画面400(
図9)を、ユーザUのユーザ端末200のディスプレイに表示させる。
【0071】
以上、第1の情報処理装置100は、位置情報取得部102、希望情報取得部104、および出力部106を備えている。位置情報取得部102は、出発地を取得する。希望情報取得部104は、ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する。出力部106は、希望情報に対して、複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する。
【0072】
このように、第1の情報処理装置100によれば、ユーザUが行いたい行為に対して、複数の目的地への経路を出力するので、ユーザUにあえて迷わす要素を含む提案を行うことができる。これにより、買い物を効率的に行うのではなく、選ぶ楽しみや新たな発見など、買い物を通じて豊かな体験をすることができ、買い物体験を充実したものにすることができる。
【0073】
(第2実施形態)
図11は、本開示にかかる第2の情報処理装置100の構成を示すブロック図である。
図11の情報処理装置100は、
図1の情報処理装置100とは、さらに選択部108を有する点以外は、同じである。なお、
図11の各要素は、1以上の実施形態の各要素と矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0074】
<機能構成例>
情報処理装置100は、
図1の構成に加え、さらに、選択部108を有している。選択部108は、希望情報および補足情報を用いて、複数の目的地を選択する。出力部106は、選択部108が選択した複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する。
【0075】
補足情報は、目的地を選択するのに使用する条件などを示す情報である。以下、具体例を用いて説明する。
【0076】
<商品情報>
補足情報は、目的地となる店舗から提供された商品情報報を含んでもよい。補足情報は、店舗の在庫情報を含んでもよい。補足情報として在庫情報を用いる例については後述する。
商品情報は、商品属性を示す属性情報を含む。属性情報は、商品の大きさ、重さ、最適温度などを示す情報を含む。例えば、選択部108は、大きさが所定サイズ(例えば、3辺の合計が50cm)より大きい商品は購入対象から除外し、大きさが所定サイズ以内の商品を入手可能であることを条件として目的地の店舗を選択する。
【0077】
また、選択部108は、商品の重量が所定値(例えば、1kg)を超える商品は購入対象から除外し、商品の重量が所定値未満の商品を入手可能であることを条件として目的地の店舗を選択する。さらに、選択部108は、商品の取り扱いに最適な温度が所定値(例えば、5℃)未満である商品について、購入対象から除外し、最適温度が所定値以上である商品を入手可能であることを条件として目的地の店舗を選択する。あるいは、上記条件を満たす商品は除外せず、出力部106は、大きさが所定サイズより大きい商品、重量が所定値を超える商品、最適温度が所定値未満である商品を入手可能な店舗を目的地として選択した場合、当該商品の購入は後回しにすることをユーザUに提案する補足情報を出力する。
【0078】
<関連用品>
補足情報は、上記した商品情報が示す商品の関連用品を示す情報を含んでもよい。例えば、選択部108は、買い物リストに含まれる商品と関連のある商品を入手可能であることを条件として目的地の店舗をさらに選択してもよい。例えば、カレールーが買い物リストに含まれていた場合、選択部108は、じゃがいも、にんじん、たまねぎ、豚肉など、カレーを作成するのに必要な材料を入手可能であることを条件として目的地の店舗をさらに選択してもよい。また、選択部108は、ユーザUの直近(数日間以内)の買い物履歴に関する情報を用いて、当該必要な材料のうち、不足していると推測されるものに絞り込む機能を有していてもよい。あるいは、選択部108は、当該必要な材料のうち、数日前に購入した記録があることをユーザUに提示する機能を有していてもよい。あるいは、例えば、テニスシューズが買い物リストに含まれていた場合、選択部108は、テニスウエアを入手可能であることを条件として目的地の店舗をさらに選択してもよい。
【0079】
<イベント>
補足情報は、店舗または施設から提供される、店舗または施設において実施されるイベントの情報を含んでもよい。イベントの情報は、例えば、イベントの内容(特売、調理食品の販売、期間限定商品の販売、割引、特典付与、ポイント倍増付与、催事、展示員による商品説明、試食会、ワークショップ)、イベントの開催期間(開始時刻、終了時刻)などを示す情報を含む。選択部108は、イベントが開催されている店舗または施設を目的地の一つとして選択してもよい。
【0080】
なお、イベントのうち、「現在」開催中のイベント、直近(例えば、30分以内、5分以内等)に開始時刻が訪れるイベント等については、補足情報としてリアルタイム性を重視した例を後述する。
【0081】
選択部108は、後述するユーザUの嗜好情報を用いて、イベントのうちユーザUの嗜好に合致するイベント(例えば、ユーザUがよく参加しているイベント)が開催されている店舗または施設を目的地として選択してもよい。
【0082】
なお、ポイント倍増付与のイベントについてユーザUが対象か否かを特定するために、ユーザUが所持している店舗または施設のポイントカードの登録を受け付け、ユーザUのカード情報として記憶装置120に記憶してもよい。選択部108は、ユーザUが所持しているポイントカードのポイント倍増付与のイベントが開催されていることを条件として当該店舗または施設を目的地の一つとして選択してもよい。
【0083】
<店舗情報>
補足情報は、店舗または施設に関する情報を含んでもよい。店舗または施設に関する情報は、店舗または施設から提供されてもよいし、店舗または施設のホームページなどに含まれる情報から取得してもよい。店舗または施設に関する情報は、例えば、当該店舗または施設で取り扱っている商品の在庫量に関する情報、商品の種類の数を示す情報を含む。この例については、後述する。さらに、店舗または施設に関する情報は、商品の試着または試食が可能か否かを示す情報を含む。選択部108は、商品の試着または試食が可能であることを条件として目的地の店舗または施設を選択する。
【0084】
さらに、店舗または施設に関する情報は、店舗または施設の混雑状況を示す情報を含む。この例については、後述する。さらに、店舗または施設に関する情報は、商品またはサービスの受け取りを配送で受け付け可能か否かを示す情報を含む。選択部108は、商品またはサービスの受け取りを配送で受け付け可能であることを条件として目的地の店舗または施設を選択する。
【0085】
さらに、店舗または施設に関する情報は、店舗または施設の設備情報を含んでもよい。設備情報は、化粧室の有無、休憩所の有無、授乳室の有無、キッズスペースの有無、バリアフリー設備の有無、喫煙所の有無等を示す情報を含む。ユーザUが必要とする設備を、後述する設定画面440を用いて予め登録しておく。選択部108は、ユーザUが登録した設備があることを条件として目的地の店舗または施設を選択する。
【0086】
店舗に関する情報は、さらに、店舗の人員に関する情報(例えば、美容院等の技術スタッフのスキルレベルやシフトに関する情報、あるいは、特定の店員(例えば、商品説明ができる店員)の勤務時間のシフトに関する情報等)、あるいは、店舗で利用可能な決済手段(クレジットカード決済、デビットカード決済、プリペイドカード決済、電子マネー決済、QR(Quick Response)コード(登録商標)決済等)に関する情報などを含んでもよい。
【0087】
例えば、選択部108は、受けたいサービスが美容院での施術であれば、当該美容院の技術スタッフのスキルレベルやシフトに関する情報を用いて、スキルレベルが基準を満たす(例えば、レベルが低い順に、アシスタント、スタイリスト、チーフスタイリスト、トップスタイリスト、ディレクター、アートディレクター、オーナー、代表等のうち、トップスタイリスト以上、あるいは、スタイリスト以下などが施術可能である)ことを条件として目的地の店舗を選択する。あるいは、選択部108は、ユーザUが化粧品の購入を希望している場合(例えば、欲しいものリストに化粧品が含まれる場合)、当該化粧品(商品の種類別(基礎化粧品の種類、メークアップ化粧品の種類等)、効能別(アンチエイジング等)、ブランド別等)に関する商品説明ができる店員のシフトに関する情報を用いて、当該店員が勤務している時間である店舗を選択する。あるいは、ユーザUが予め利用したい決済手段を登録しておき、選択部108は、ユーザUが登録した決済手段が利用可能であることを条件として、目的地の店舗を選択する。
【0088】
<距離>
補足情報は、経路の距離を含む。例えば、選択部108は、経路が所定距離(例えば、3km、または徒歩10分等)以内であることを条件として目的地の店舗または施設を選択する。
【0089】
<移動手段>
補足情報は、経路上で利用可能な移動手段を示す情報を含んでもよい。移動手段は、例えば、車、公共交通機関、徒歩、車椅子、およびハンドル型電動車いす(以後、電動カートと呼ぶ)のうち、少なくとも一つを含む。例えば、ユーザUが移動手段として利用可能な移動手段を、後述する設定画面440を用いて予め登録しておく。選択部108は、ユーザUが登録した移動手段を利用可能な経路を用いることを条件として目的地の店舗または施設を選択する。
【0090】
<同行者情報>
補足情報は、同行者に関する情報を含む。同行者情報は、同じ経路提案システム1を利用している他のユーザの情報(例えば、登録ユーザ名など同行者を特定可能な情報)である。同行者情報は、後述する設定画面440を用いて予め登録しておく。選択部108は、ユーザUが登録した同行者について、同行者の現在位置情報および移動経路を示す情報を補足情報として取得する。選択部108は、同行者と、所定時間内(例えば、5分以内、または所定時刻までに等)に合流可能であることを条件として目的地を選択してもよい。あるいは、選択部108は、ユーザUが登録した同行者と合流後に、所定の条件(例えば、買い物終了後、所定時間経過後、あるいは、サービス提供終了時刻到来、あるいは、帰宅予定時刻(タイムリミット)前までなど)に従い、解散させるように、各々の目的地を選択してもよい。
【0091】
<スケジュール情報>
補足情報は、ユーザUのスケジュールを示す情報を含んでもよい。ユーザUのスケジュール情報は、ユーザUのスケジュールを管理する他のアプリケーションから取得することができる。選択部108は、ユーザUのスケジュールを用いて、他の予定が入っていない時間内で、ユーザUが行いたい行為が完了するように、目的地を選択する。出力部106は、補足情報として、例えば、次の予定の内容および予定開始時刻を示す情報を出力してもよい。
<リアルタイム性>
補足情報は、リアルタイム性を重視して目的地を選択するか否かを示す情報を含む。
リアルタイム性とは、目的地を選択するタイミングにおいて、最も早く目的を達成可能であることを条件としてもよい。例えば、条件は、目的地までの経路が最短距離であることであってもよいし、例えば、所定の交通機関を利用することで目的地までの到着時刻が最も早いことであってもよい。さらに、リアルタイム性とは、目的地を選択するタイミングの前後の所定時間内において、イベント(タイムセール等)、特典、および特定のサービスの提供が目的地で行われることであってもよい。つまり、補足情報は、イベント、特典、および特定のサービスの提供が目的地で行われる日時を示す情報を含んでもよい。
【0092】
補足情報は、イベントに関する情報であり、当該イベント情報は、イベントの開始時刻を含んでもよい。特に、リアルタイム性を重視している補足情報においては、当該イベント情報は、イベントのうち、「現在」開催中のイベント、直近(例えば、30分以内、5分以内等)に開始時刻が訪れるイベント等に関する情報を含む。
【0093】
具体的には、補足情報は、調理食品の販売開始時刻および終了時刻の少なくとも一方、品薄商品の入荷後の販売開始時刻および終了時刻の少なくとも一方、タイムセールなど時間限定の割引開始時刻および終了時刻の少なくとも一方、ならびに、展示員による商品説明の開始時刻および終了時刻の少なくとも一方を含んでもよい。ただし、補足情報は、上記した商品情報であり、当該商品情報が示す商品は、調理食品であり、商品情報は、当該調理食品の販売開始時刻(パンの焼き上がり時刻等)を含んでもよい。例えば、ある店舗において、焼きたてのパンを購入することができる販売開始時刻を示す補足情報を用いることができる。目的地を選択するタイミングの前後の所定時間内(例えば、前後30分以内)に当該販売開始時刻が含まれる場合、選択部108は、目的地の一つとして当該店舗を選択することができる。
【0094】
出力部106は、複数の目的地の選択に使用した補足情報をユーザUのユーザ端末200(通信装置)に出力させる。この例では、出力部106は、補足情報としてリアルタイム性の何を重視して目的地を選択したかを示す情報を出力する。
以下、
図9を用いて説明する。
図9の提案画面400は、補足情報として、リアルタイム性を重視して目的地を選択した例を示している。提案画面400は、第1の目的地である店舗20aを示すアイコン402aの近傍に、ユーザUの出発地から12時に移動すると、焼きたてパンが購入できることを示す補足情報を表示する表示欄406aを、アイコン402aに対応付けて含んでいる。提案画面400は、さらに、第2の目的地である店舗20bを示すアイコン402bの近傍に、出発地から最も近い店舗であることを示す補足情報を表示する表示欄406bを、アイコン402bに対応付けて含んでいる。
【0095】
アイコン402と表示欄406は、表示欄406の吹き出しの指し位置をアイコン402にすることで対応付けを行っているが、対応付けの方法はこれに限定されない。例えば、アイコン402を選択すると表示欄406が表示されることで対応付けてもよい。さらに、目的地毎にアイコン402の表示色を異ならせ、アイコン402に対応する表示欄406の表示色を同じにすることでアイコン402と表示欄406の対応付けを行ってもよい。
【0096】
<在庫情報>
補足情報は、目的地となる店舗に在庫がある商品の種類を示す在庫情報を含む。
在庫情報は、例えば、各店舗で入手できる物品の種類(品目数、あるいは、色やサイズ等のバリエーション等を示す情報でもよい)、値段(例えば、各店舗の最安値)、および在庫数(在庫数に余裕があることを示す情報や、残りが所定数(例えば、2個)以下であることを示す情報など)を示す情報を含む。さらに、在庫情報は、在庫がない場合に、入荷予定日時を示す情報を含んでもよい。
【0097】
この例では、出力部106は、補足情報として、選択した目的地の在庫情報を含む情報を出力する。
【0098】
図12は、在庫情報を補足情報として用いて出力した提案画面400の例を示す図である。
図12の提案画面400は、補足情報として、在庫情報を用いて目的地を選択した例を示している。この例では、ユーザUの希望情報として、「カレー粉」が買い物リストに登録されているとする。選択部108は、カレー粉を販売している店舗を検索するとともに、例えば、在庫商品の種類数が多い順に上位3つの店舗を目的地として選択する。
【0099】
また、選択部108は、位置情報取得部102が取得した出発地から、所定の範囲内(例えば、徒歩20分圏内)の店舗を検索してもよいし、出発地から利用可能な交通機関(例えば、バス等)を利用した所定の範囲(例えば、所要時間10分まで)の地域内の店舗を検索してもよい。なお、出力部106は、補足情報として、提案画面400に、各店舗まで経路とともに、当該店舗までの所要時間を示す情報を出力してもよい。選択部108は、買い物リストに登録されている「カレー粉」に基づいて、店舗を検索してもよいし、例えば、献立のカレーライスから作成される買い物リストに含まれる「カレー粉」に基づいて店舗を検索してもよい。
【0100】
希望情報として、完成品を入力することで、選択部108は、当該完成品を構成する構成品を特定し、当該構成品から買い物リストを自動的に生成してもよい。
【0101】
そして、提案画面400は、第1の目的地である店舗20aを示すアイコン402aの近傍に、在庫数と最安値の値段を示す補足情報を表示する表示欄406aを、アイコン402aに対応付けて含んでいる。提案画面400は、さらに、第2の目的地である店舗20bおよび第3の目的地である店舗20cについても同様に補足情報を表示する表示欄406bおよび表示欄406cをそれぞれアイコン402bおよびアイコン402cに対応付けて含んでいる。
【0102】
<SNS人気>
補足情報は、インターネットへの投稿情報を含んでもよい。例えば、補足情報は、SNS(Social Networking Service)の人気や話題性を示す情報を含む。補足情報は、店舗や施設、あるいは、店舗で販売している商品、店舗や施設で提供しているサービスが、SNSで話題になっているか否かを示す情報を含む。例えば、目的地を選択するタイミング前の所定期間内(例えば、1ヶ月以内、半年以内等)に、トレンド10位以内に入ったか否かを条件としてもよい。また、選択部108は、後述するユーザUの嗜好情報を用いて、SNSの人気の商品のうちユーザUの嗜好に合致する商品を入手可能な店舗または施設を目的地として選択してもよい。
【0103】
この例では、出力部106は、補足情報として、SNSで話題になったことを示す情報を出力する。
【0104】
図13は、SNS人気を補足情報として用いた提案画面400の例を示す図である。提案画面400は、第1の目的地である店舗20aを示すアイコン402aと、第2の目的地である店舗20bを示すアイコン402bとを含む。さらに、提案画面400は、第2の目的地である店舗20bを示すアイコン402bの近傍に、SNSで話題になったことを示す補足情報を表示する表示欄406bを、アイコン402bに対応付けて含んでいる。
【0105】
さらに、この例では、第2の目的地である店舗20bは、出発地からの経路が所定距離以上(例えば、2km以上、または徒歩30分以上)となる。出力部106は、所定距離以上の経路となる目的地について、さらに、所定の交通機関または電動カート(後述する)の利用が可能な区間か否かを示す情報を補足情報として用いてもよい。
【0106】
この例では、第2の目的地である店舗20bは、電動カートの利用が可能な範囲であることを示す補足情報をさらに表示欄406bにさらに含んでいる。
【0107】
<同時購入情報>
補足情報は、店舗において、同時によく購入されている商品、あるいは、同時購入を勧める商品を示す情報を含んでもよい。あるいは、補足情報は、店舗または施設において、一緒に利用されているサービス、あるいは、一緒に利用することを勧めるサービスを示す情報を含んでもよい。ただし、「同時購入」とは、時間的な一致ではなくてもよく、たとえ購入のタイミングはずれていたとしても、同じ顧客がそれぞれ購入していることであってもよいし、組み合わせて所持することを勧める商品であってもよい。
【0108】
希望情報は、ユーザUが入手したい商品を示す情報を含む。目的地は、当該商品を入手可能な店舗内または施設内の場所(例えば、売り場等)を含む。出力部106は、さらに、当該店舗または施設において、ユーザUが入手したい商品と同時に入手されている他の商品を示す商品情報を用いて、リコメンド情報を補足情報として生成して出力する。
【0109】
ユーザUが入手したい商品は、ユーザUが買い物リストに登録した商品および、当該商品と類似する商品、あるいは、同種の商品を含む。また、選択部108は、後述するユーザUの嗜好情報を用いて、同時購入を勧める商品のうちユーザUの嗜好に合致する商品を入手可能な店舗内または施設内の場所を目的地として選択してもよい。
【0110】
この例では、出力部106は、補足情報として、同時に購入されている商品を示す情報を出力する。
【0111】
図14は、同時購入情報を補足情報として用いて出力した提案画面400の例を示す図である。他の例と異なり、提案画面400は、ある店舗内において、複数の売り場をそれぞれ目的地として含んでいる。出力部106は、複数の売り場を目的地として複数の目的地を巡回する経路を生成して出力してもよい。
【0112】
あるいは、出力部106は、当初の単一の目的地への経路を表示するとともに、提案できる情報数をアイコン408で示し、ユーザUの選択操作を受け付けることによって、アイコン408に対応する複数の売り場を動的に目的地として特定して当該複数の目的地を巡回する経路を生成し直して出力してもよい。また、巡回する経路には、複数の目的地のうち、全てを含まなくてもよく、少なくとも2つの目的地の組み合わせも限定されない。
【0113】
また、アイコン408は、目的地で購入可能な衣服の色や模様、形等のバリエーションに対応させた複数のアイコン408を含んでもよい。出力部106は、例えば、ユーザUが購入しようとしている衣服の色のバリエーションに対応する複数の色のアイコン408の中から、ユーザUの選択操作を受け付けると、アイコン408に対応する色の衣服と一緒に購入されている衣服の売り場を目的地として、目的地までの経路と補足情報を出力してもよい。
【0114】
また、提案画面400は、ユーザUが店舗内をユーザ端末200のカメラを起動させて撮影した映像上に、AR(Augmented Reality)技術を用いて、第1の目的地を示すアイコン402aと、第2の目的地を示すアイコン402bと、第3の目的地を示すアイコン402cとを重畳表示させてもよい。
【0115】
この例では、選択部108は、ユーザUが登録した買い物リストに登録されている商品の売り場を第1の目的地として選択するとともに、さらに、当該商品と同時に購入されている商品の売り場を他の目的地として選択している。また、この例では、選択部108は、第1の目的地の売り場で販売している商品の種類別(例えば、色違い、柄違い、形違い等)に、よく同時に購入されている商品の売り場を第2および第3の目的地としてそれぞれ選択している。
【0116】
提案画面400は、ユーザUが登録した買い物リストに登録されている商品の売り場を第1の目的地として示すアイコン402aと、同時に購入されている商品の売り場を他の目的地として示すアイコン402bおよび402cを含む。さらに、提案画面400は、よく同時に購入されていることを示す補足情報を表示する表示欄406bおよび406cをアイコン402bおよび402cにそれぞれ対応付けて含んでいる。さらに、この例では、補足情報として、第1の目的地で販売している商品のうち、どの種類の商品と同時に購入されているかを示す情報を含んでいる。
【0117】
さらに、提案画面400は、第1の目的地から第2の目的地への経路30を示す描画要素(矢印)404bと、第2の目的地から第3の目的地への経路30を示す描画要素(矢印)404cとが。AR技術を用いて、店舗内の映像にさらに重畳表示させてもよい。
【0118】
<混雑状況>
補足情報は、目的地または経路の混雑状況を示す情報を含んでもよい。選択部108は、目的地の混雑状況を示す値が所定値未満(例えば、混雑状況を10段階で示す場合、レベル5未満)の店舗や施設を選択してもよい。選択部108は、目的地までの経路を利用した場合の到着予想時刻を混雑状況に基づいて算出し、到着予想時刻が早い順に上位所定数の店舗(例えば、3店舗)、あるいは、所要時間が所定時間以内(例えば、5分以内等)の店舗を選択してもよい。
【0119】
また、逆に、選択部108は、待ち行列ができている店舗20や施設を目的地として選択してもよいし、出力部106は、待ち行列ができている店舗20や施設を含む経路30を生成してもよい。行列ができていることにより、当該店舗20が人気であることをユーザUに知らせることができ、ユーザUに当該店舗20の利用したいと思う気持ちを想起させることができる可能性がある。
【0120】
この例では、出力部106は、補足情報として、目的地または経路の混雑状況を示す情報を出力させる。
【0121】
図15は、混雑状況を補足情報として用いて出力した提案画面400の例を示す図である。提案画面400は、目的地の混雑の予想情報および店舗到着予定時刻を示す情報を補足情報として表示する表示欄406を含んでいる。
【0122】
出力部106は、提案画面400において、例えば、目的地となる店舗20a、20b、20cを巡回する経路として、全体で最短(時間を優先)となる経路(図中、破線で示される)と、時間と移動に要する体力を考慮しても店舗内での快適さを優先する経路(図中、実線で示される)とを含む複数の提案経路を、補足情報として出力してもよい。
【0123】
表示欄406は、各店舗20の混雑状況を示すグラフ409とを含む。この例では、表示欄406は、店舗20aのグラフ409aと、店舗20bのグラフ409bを含む。各グラフ409は、どの店舗のグラフであるかを示す情報として、各店舗20を示すアイコン402を含んでいる。ただし、店舗を示す情報は、これに限定されず、店舗名等、店舗を特定可能な情報であればよい。また、この例では、店舗20cへの到達時刻については、提案経路のどちらを選択しても混雑状況の差が少ないため、ユーザUにシステムから与える選択肢として店舗cに関する情報(グラフ409)は表示欄406に含まれていない。ただし、例えば店舗20cを示すアイコン402cをユーザUの操作により選択を受け付けた場合には、出力部106は、店舗20cの当該混雑予測を示すグラフ409を表示欄406に表示してもよい。
【0124】
<温度管理>
補足情報は、購入される商品が温度管理が必要か否かを示す情報を含んでもよい。各店舗において、取り扱っている商品に関する商品情報は、温度管理が必要な商品か否かを示す情報を含む。温度管理が必要な商品とは、例えば、所定温度以下での保冷が必要な商品である。
【0125】
この例では、出力部106は、補足情報として、選択した目的地で購入される商品が温度管理が必要な商品である場合、補足情報として、商品が温度管理が必要な商品であることを示す情報を出力する。さらに、出力部106は、商品が温度管理が必要な商品であるため、運搬方法または持ち帰り時間に注意が必要である旨を示す情報を補足情報として出力してもよい。
【0126】
図16は、温度管理の要否を示す情報を補足情報として用いて出力した提案画面400の例を示す図である。提案画面400は、目的地となる店舗20で購入可能な商品が温度管理が必要な商品であることを示す補足情報を表示する表示欄410を、注意アイコン412に対応付けて含む。出力部106は、商品情報を用いて、ユーザUが購入を希望している商品が温度管理が必要であることを特定した場合、提案画面400に注意アイコン412と表示欄410とを表示する。
【0127】
この例では、出力部106は、ユーザUが購入を希望している商品の商品情報として、各店舗20における商品価格をさらに補足情報として出力している。提案画面400は、商品価格を示す補足情報を表示する表示欄406をそれぞれ店舗20を示すアイコン402に対応付けて含む。
【0128】
<嗜好情報>
補足情報は、ユーザUの嗜好に関する嗜好情報を含んでもよい。選択部108は、ユーザUの嗜好に合致する商品を入手できる店舗またはユーザUの嗜好に合致するサービスを受けることができる店舗や施設を目的地として選択してもよい。選択部108は、ユーザUの嗜好に関する情報は、例えば、ユーザUが予め登録している欲しいものリスト、やりたいことリスト、行きたい場所リストなどを含むウィッシュリストから取得することができる。あるいは、選択部108は、希望情報入力画面420においてユーザUの操作によりユーザUの嗜好に関する情報の入力を受け付けて補足情報として用いてもよい。
【0129】
さらに、経路提案システム1のユーザUの利用状況を示す情報を用いて嗜好情報を生成してもよい。利用状況とは、検索対象の商品およびサービス、または、選択した目的地の店舗および施設などを示す情報を含み、検索回数が多い商品およびサービス、または、選択回数が多い目的地の店舗および施設を、ユーザUの嗜好情報に登録してもよい。さらに、利用状況は、ユーザUが利用した店舗または施設および滞在情報を、ユーザ端末200の位置情報を用いて特定し、滞在時間が閾値より長い、あるいは、他と比較して長い店舗または施設をユーザUの嗜好情報に登録してもよい。
【0130】
さらに、同行者の情報を取得し、閾値以上の頻度で同行する同行者の嗜好情報をユーザUの嗜好情報として用いてもよい。
【0131】
図17は、嗜好情報を補足情報として用いて出力した提案画面400の例を示す図である。提案画面400は、提案済みの第1の目的地(不図示)への経路を示す描画要素404aに加えて、嗜好情報が示すユーザUの嗜好に合致する店舗や施設を示すアイコン402bと、当該第2の目的地への経路30bを示す描画要素404bと、補足情報を表示する表示欄406bとを含む。表示欄406bは、当該経路が変更を提案している経路30bであることを示し、当該変更提案されている経路30bの描画要素404bに対応付けて表示される。
【0132】
また、提案画面400は、当該経路変更に関する情報、この例では、目的地の変更を適応する理由を示す情報を表示する表示欄410をさらに含む。
【0133】
<履歴情報>
補足情報は、ユーザUの購入履歴および行動履歴を含む履歴情報を含んでもよい。選択部108は、ユーザUの購入履歴および行動履歴を用いて、ユーザUの嗜好(好み)を特定し、当該ユーザUの嗜好を用いて目的地を選択してもよい。例えば、選択部108は、履歴情報を用いて、ユーザUが繰り返し購入している商品と、当該商品の購入間隔を特定し、特定した購入間隔の到来を検知したとき(購入間隔の到来の所定日数前でもよい)、ユーザUに当該商品を購入可能な店舗20を目的地の一つとして選択してもよい。さらに、選択部108は、ユーザUの購入履歴および行動履歴を用いて、ユーザUが繰り返して来店している店舗や利用している施設を特定し、特定した店舗または施設を目的地の一つとして選択してもよい。
【0134】
あるいは、選択部108は、ユーザUがよく購入する商品およびよく利用するサービスを特定し、当該商品およびサービスをユーザUの好みであると特定する。そして選択部108は、当該商品およびサービスに関する情報(例えば、製品名または属性情報(商品の色、形状、サイズ、味付け(辛さ、甘さ、濃さ)、手触り、舌触り、サービスの分野、種類、時間)等)をユーザUの好みの商品およびサービスを示す嗜好情報として登録してもよい。そして、選択部108は、当該ユーザUの嗜好情報を補足情報として用いて目的地を選択してもよい。
【0135】
選択部108は、「よく購入する」または「よく利用する」か否かを、購入頻度または利用頻度が閾値以上であるか否かで判定する。あるいは、選択部108は、「よく購入する」または「よく利用する」か否かを、購入回数または利用回数が閾値以上であるか否かで判定してもよい。判定用の閾値は、商品ごと、サービスごと、あるいは、商品の種類ごと、サービスの種類ごとに設定されてよい。
【0136】
あるいは、選択部108は、ユーザUがよく購入する商品およびよく利用するサービスを特定し、特定された商品とは異なる商品を購入可能な店舗、または、特定されたサービスとは異なるサービスを受けることで、店舗や施設を目的地として選択してもよい。
【0137】
さらに、選択部108は、履歴情報に基づいて、各店舗または施設のユーザUの平均滞在時間を特定し、滞在時間とスケジュールを用いて、次の予定に間に合うように、目的地を選択してもよい。出力部106は、補足情報として、例えば、次の予定の内容および予定開始時刻を示す情報を出力するとともに、さらに、滞在時間を指定する情報を出力してもよい。例えば、出力部106は、次の予定の開始時刻に間に合わせるために、「滞在時間を30分以内にしてください。」などのメッセージを出力してもよい。
【0138】
<状態情報>
補足情報は、各種状態を示す情報を含んでもよい。各種状態を示す情報は、例えば、ユーザUの疲労の度合い、空腹の度合い、障害の有無、天候(天気、気温、湿度、風速等)を示す情報を含む。選択部108は、ユーザUの疲労の度合いを、ユーザ端末200で計測されるユーザUの移動距離、移動時間、活動量などの情報を取得することで特定してもよい。あるいは、ユーザUに疲労の度合いを入力させる操作画面を用いてユーザUの入力を受け付けてもよい。出力部106は、操作画面を、ユーザ端末200に所定のタイミングで通知画面として表示させてもよい。
【0139】
選択部108は、ユーザUの空腹の度合いを、ユーザUが予め登録した食事時間からの経過時間に基づいて特定してもよい。あるいは、食事管理のアプリケーションを利用して、ユーザUの食事時間と食事の量を特定し、ユーザUの空腹の度合いを算出してもよい。あるいは、ユーザUに空腹の度合いを入力させる操作画面を用いてユーザUの入力を受け付けてもよい。出力部106は、操作画面を、ユーザ端末200に所定のタイミングで通知画面として表示させてもよい。
【0140】
選択部108は、ユーザUの空腹の度合いが所定の条件を満たした場合(例えば、前回の食事時間から所定時間(6時間)以上経過)、食事をとることができる店舗または施設を目的地の一つとして選択する。また、所定の条件は、食後直ぐ(例えば、前回の食事時間から所定時間(1時間)以内)であることであってもよい。選択部108は、この条件を満たした場合、食品を購入する行為を行うための店舗または施設を除外して、目的地を選択する。または、選択部108は、この条件を満たした場合、食品を購入する行為を行うための店舗または施設の選択を基準時間(例えば、食事時間から3時間)以上経過した後に行うようにしてもよい。
【0141】
障害の有無を示す情報は、ユーザのプロフィール情報として予め登録されていてよい。障害の有無を示す情報は、障害の内容(例えば、視覚障害、聴覚障害、歩行障害等)または障害によって必要なバリアフリー設備、あるいは、設備条件(車椅子利用可、手すり有り、階段または段差なし、音声案内有り等)に関する情報を含んでもよい。
【0142】
<困りごとリスト>
補足情報は、ユーザUが困っていること、改善したいこと等を示す情報を含んでもよい。これらの情報は、登録画面(不図示)を用いて入力を受け付け、困りごとリストとして予め登録しておく。例えば、困りごとリストに「視力の低下が気になる」と登録されていた場合、選択部108は、眼鏡を入手可能な店舗(眼鏡屋)または施設(眼科)等を目的地として選択してもよい。出力部106は、補足情報として、「眼鏡のアップグレードを提案します」等のメッセージを表示欄406に目的地の店舗または施設のアイコン402に対応付けて表示してもよい。あるいは、困りごとリストに「体重が増加傾向」と登録されていた場合、選択部108は、フィットネスクラブを目的地として選択してもよい。出力部106は、補足情報として、「フィットネスクラブで身体を動かしてカロリーを消費しましょう」等のメッセージを表示欄406に目的地の施設(フィットネスクラブ)のアイコン402に対応付けて表示してもよい。
【0143】
図18は、本開示に係る情報処理装置100の記憶装置120に記憶される情報を示す図である。
記憶装置120には、経路作成対象となる地域の屋外の地図情報と、当該地域内の店舗および施設それぞれの屋内の地図情報(フロア情報、売り場情報、設備位置を示す情報等)と、各店舗または各施設に関する店舗情報と、ユーザUの嗜好情報とを少なくとも含む。
【0144】
店舗情報は、他方または施設から提供される情報を含む。店舗情報は、店舗または施設ごとに、イベントに関するイベント情報と、商品に関する商品情報とを含む。商品情報は、商品ごとの、配置情報と、属性を示す属性情報と、在庫情報と、ランキング(売上または問合せ等のランキング)を示す情報とを含む。ユーザUの嗜好情報は、さらに、ユーザUの履歴情報(購入履歴および行動履歴)を含んでもよい。
【0145】
イベント情報は、例えば、イベントの内容(特売、割引、特典付与、ポイント倍増付与、催事、試食会、ワークショップ)、イベントの開催期間などを示す情報を含む。商品情報の属性情報は、商品の大きさ、重さ、最適温度などを示す情報を含む。在庫情報は、店舗で入手できる物品の種類(品目数、あるいは、色やサイズ等のバリエーション等を示す情報でもよい)、値段(例えば、各店舗の最安値)、および在庫数(在庫数に余裕があることを示す情報や、残りが所定数(例えば、2個)以下であることを示す情報など)を示す情報を含む。ランキングを示す情報は、商品ごとの売上(期ごと、月ごと等)のランキングの上位(例えば、ベスト10)の順位、あるいは、顧客からの問い合わせ件数(期ごと、月ごと、日ごと等)のランキングの上位(例えば、ベスト10)の順位などを示す情報であってもよい。
【0146】
上記した各種の補足情報は、記憶装置120に記憶された各種情報から取得することができる。
【0147】
<動作例>
以下、
図19を用いて説明する。
図19は、本開示にかかる第2の情報処理装置100の処理動作を示すフローチャートである。
図19のフローチャートは、
図2のフローチャートと同じステップS101からステップS105を含むとともに、さらに、ステップS103とステップS105の間にステップS107を含む。
【0148】
ステップS101において、位置情報取得部102が、出発地を取得し、ステップS103において、希望情報取得部104が、ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する。その後、選択部108は、希望情報および補足情報を用いて、複数の目的地を選択する(ステップS107)。
【0149】
上記したように、選択部108は、各種の補足情報を用いて目的地を選択することができる。補足情報には、優先度を示す選択情報がユーザUごとに設定されている。そして、選択部108は、選択情報を用いて、目的地を選択する。
【0150】
図20は、設定画面440の一例を示す図である。この例では、提案画面400は、
図10の希望情報入力画面420のリスト表示欄422を含むとともに、上記した各種補足情報のうち、どの補足情報を用いて目的地を選択するかの選択を受け付けるUI(例えば、チェックボックス)を含む。ユーザUは、目的地の選択に用いる補足情報をチェックボックス441を用いて選択することができる。さらに、設定画面440は、選択した補足情報について、優先度の設定を受け付けるUIを含む。ここでは、選択した補足情報を優先度が高い順にリスト表示する優先度表示欄442を含む。優先度表示欄442に表示される補足情報の優先度を変更するために、出力部106は、順位を変更する補足情報の選択操作を受け付ける。選択操作を受け付けた補足情報は、出力部106により、例えば、反転表示443される。優先度表示欄442は、その近傍に、選択された補足情報の順位を上下に移動させるための操作ボタン(上移動ボタン444と下移動ボタン445)を含む。
【0151】
ただし、補足情報の優先度の並べ替えは、上移動ボタン444と下移動ボタン445を用いなくてもよい。例えば、タッチパネル上でのドラッグ操作により補足情報を並べ替えてもよい。
【0152】
優先度表示欄442は、さらに、補足情報を非表示にするための操作を受け付ける非表示ボタン448を含む。非表示ボタン448の押下を受け付けると、出力部106は、非表示にする補足情報の選択を受け付ける選択画面を表示させ、選択を受け付けた補足情報を設定画面440から非表示にしてもよい。
【0153】
設定画面440は、上記操作により非表示となった補足情報の件数を示す非表示項目件数表示欄447と、非表示情報アイコン448とをさらに含む。非表示情報アイコン448の操作を受け付けると、出力部106は、非表示となった補足情報を示すとともに、再表示させる操作を受け付ける操作画面を表示させてもよい。
【0154】
さらに、設定画面440は、迷わせ要素を追加しない、時間(効率)優先での経路30の提案を選択できるUI(不図示)をさらに含んでもよい。時間優先の提案の選択を受け付けた場合、出力部106は、最短の経路30または効率的な経路30を生成して出力する。
【0155】
出力部106は、設定画面440を、例えば、経路提案システム1のサービス利用ごとにユーザUに設定を求めて表示してもよい。あるいは、ユーザUは、予めデフォルトの設定を登録できてもよく、出力部106は、設定画面440に、経路提案システム1のサービス利用ごとにデフォルトの設定を表示して、ユーザUに設定内容の確認を求めてもよい。あるいは、通常は、選択部108は、デフォルトの設定を用いて目的地を選択し、操作メニューを用いて、ユーザUによる設定の変更の選択を受け付けたとき、出力部106は、設定画面440を表示させて設定の変更を受け付け、選択部108は変更された設定を用いて目的地を選択してもよい。設定画面440により変更された設定は、サービス利用ごとにリセットされてもよいし、設定画面440において、デフォルトの設定としての現在の設定の登録を受け付ける操作ボタンの操作を受け付けることで、デフォルトの設定を更新してもよい。
【0156】
ただし、補足情報のうち、特定の項目(例えば、ユーザUの嗜好情報)について、ユーザUの選択内容に関わらず、目的地の選択に必ず利用する補足情報として設定されてもよい。ただし、この設定内容は、ユーザUの設定画面440上には反映されなくてもよいし、反映してユーザUに設定内容を通知してもよい。
【0157】
出力部106は、選択部108により選択された複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する。
(ステップS105)。
【0158】
<<ユーザ端末200>>
以下、
図21および
図22を用いて説明する。
<機能構成例>
図21は、本開示にかかる第1のユーザ端末200の構成を示すブロック図である。ユーザ端末200は、希望情報受付部202と、表示部204と、位置情報記憶部220とを有する。ユーザ端末200の希望情報受付部202および表示部204の各機能は、当該機能を実現するアプリケーションをユーザ端末200にインストールして実行することで実現される。より詳細には、ユーザ端末200を実現するコンピュータ1000のストレージデバイス1040に上記機能を実現するプログラムモジュールを記憶し、メモリ1030上に当該プログラムモジュールを読み込んで、プロセッサ1020に実行させることで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。
【0159】
あるいは、ユーザ端末200は、ブラウザを起動し、経路提案システム1のウェブサイトにアクセスすることで、希望情報受付部202および表示部204の各機能をユーザ端末200上で実現させることができる。
【0160】
希望情報受付部202は、希望情報入力画面420または設定画面440をユーザ端末200のディスプレイに表示させることで、希望情報の入力を受け付ける。受け付けた希望情報は、情報処理装置100に送信される。情報処理装置100の希望情報取得部104は、ユーザ端末200から希望情報を取得する。
【0161】
表示部204は、情報処理装置100によって生成された複数の目的地への出発地からの経路を、ユーザ端末200のディスプレイに表示させる。
位置情報記憶部220は、ユーザ端末200のGPS受信機能を用いて取得した位置情報を時刻情報に関連付けて記憶する。情報処理装置100の位置情報取得部102は、ユーザ端末200の店舗情報記憶部320からユーザ端末200の位置情報を取得する。
【0162】
<動作例>
図22は、本開示にかかる第1のユーザ端末200の処理動作を示すフローチャートである。
ユーザ端末200において、希望情報受付部202は、希望情報入力画面420または設定画面440をユーザ端末200のディスプレイに表示させることで、希望情報の入力を受け付ける(ステップS201)。
表示部204は、情報処理装置100によって生成された複数の目的地への出発地からの経路を、情報処理装置100から受信し、ユーザ端末200のディスプレイに表示させる(ステップS203)。
【0163】
以上説明したように、第2の情報処理装置100において、選択部108は、希望情報および補足情報を用いて、複数の目的地を選択する。出力部106は、選択部108が選択した複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する。
このように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、補足情報も用いて複数の目的地を選択することができるので、迷わせ要素を様々な視点から追加することができる。
【0164】
また、選択部108は、各種の補足情報を用いて目的地を選択することができる。補足情報には、優先度を示す選択情報がユーザUごとに設定されている。そして、選択部108は、選択情報を用いて、目的地を選択する。この構成によれば、ユーザUが補足情報の優先度を選択することができるので、ユーザUが満足する提案を行える可能性が高くなる。
【0165】
(第3実施形態)
図23は、本開示にかかる第3の情報処理装置100の構成を示すブロック図である。
図23の情報処理装置100は、
図1の情報処理装置100とは、さらに推定部110を有する点以外は、同じである。なお、
図23の各要素は、1以上の実施形態の各要素と矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0166】
<機能構成例>
情報処理装置100は、
図1の構成に加え、さらに、推定部110を有している。
希望情報取得部104は、希望情報として、ユーザUの行き先を示す目的地を取得する。
推定部110は、目的地から、ユーザUが行いたい行為を推定し、希望情報を生成する。
出力部106は、推定された希望情報に対して、目的地とは異なる他の目的地を含む複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する。
【0167】
<動作例>
以下、
図24を用いて説明する。
図24は、本開示にかかる第3の情報処理装置100の処理動作を示すフローチャートである。
図24のフローチャートは、
図2のフローチャートと同じステップS101およびステップS105を含むとともに、さらに、ステップS101とステップS105の間にステップS111およびステップS113を含む。
【0168】
位置情報取得部102は、出発地を取得する(ステップS101)。そして、希望情報取得部104は、希望情報として、ユーザUの行き先を示す目的地を取得する(ステップS111)。推定部110は、目的地から、ユーザUが行いたい行為を推定し、希望情報を生成する(ステップS113)。出力部106は、推定された希望情報に対して、目的地とは異なる他の目的地を含む複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する(ステップS105)。
【0169】
以上説明したように、第3の情報処理装置100において、希望情報取得部104は、希望情報として、ユーザUの行き先を示す目的地を取得する。推定部110は、目的地から、ユーザUが行いたい行為を推定し、希望情報を生成する。出力部106は、推定された希望情報に対して、目的地とは異なる他の目的地を含む複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する。
【0170】
このように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、ユーザUが目的地を指定すると、他の目的地への経路30も提案されるので、迷わせ要素を効果的に追加することができる。
【0171】
(第4実施形態)
図25は、本開示にかかる第4の情報処理装置100の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
図25の情報処理装置100は、
図1の情報処理装置100とは、さらに到着予測通知部112を有する点以外は、同じである。なお、
図25の各要素は、1以上の実施形態の各要素と矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0172】
<機能構成例>
情報処理装置100は、
図1の構成に加え、さらに、到着予測通知部112を有している。
到着予測通知部112は、ユーザの位置情報と、目的地の位置情報とを用いて、当該目的地への当該ユーザUの到着を予測して、当該ユーザUの到着に関する情報を当該目的地の通信装置(
図26の店舗端末300)に出力させる。
【0173】
ユーザUの到着に関する情報の通知例は、下記に例示されるが、これらに限定されない。また、以下の複数を組み合わせてもよい。
(通知例1)ユーザUの位置が店舗20付近であることを通知する。
(通知例2)ユーザUが店舗20に接近していることを通知する。
(通知例3)ユーザUの店舗20への到着予測時刻を通知する。
【0174】
(通知例1)では、到着予測通知部112は、ユーザUの位置情報と店舗20の位置情報に基づいて、ユーザUと店舗20の距離を算出する。到着予測通知部112は、算出された距離が閾値未満(例えば、徒歩5分圏内、または300m未満等)か否かを判定する。そして、距離が閾値未満になった場合、到着予測通知部112は、ユーザUの位置は店舗20付近であると判定する。
【0175】
(通知例2)では、到着予測通知部112は、ユーザUの位置情報と店舗20の位置情報を用いて、ユーザUと店舗20の距離を算出する。そして、算出された距離が所定値未満(例えば、徒歩15分圏内、または1km未満等)となった後、到着予測通知部112は、さらに距離の変化を算出(微分)する。到着予測通知部112は、算出された距離の変化(微分値)がマイナスの値の場合、ユーザUは店舗20に接近していると判定する。
【0176】
(通知例3)では、到着予測通知部112は、ユーザUの位置情報と店舗20の位置情報を用いて、ユーザUと店舗20の距離を算出する。さらに、到着予測通知部112は、ユーザUの移動手段(徒歩、公共交通機関利用、タクシー利用、車椅子利用、電動カート利用等)を特定し、各移動手段の平均移動時速からユーザUの到着時刻を予測する。
【0177】
なお、ユーザUの移動手段の特定方法は、様々考えられ、以下に例示されるがこれらに限定されない。
(特定方法1)ユーザ端末200上で、アプリケーションの操作メニューを用いて、ユーザUの操作により利用する移動手段の指定を受け付ける。
(特定方法2)出力部106がユーザUのユーザ端末200の出力した当該店舗20への経路30で利用予定の移動手段をユーザUの移動手段とする。
(特定方法3)後述する実施形態でユーザUが利用申込した移動手段をユーザUの移動手段とする。
(特定方法4)移動手段は特定せず、ユーザUの位置情報からユーザUの移動速度を算出する。
【0178】
到着予測通知部112は、さらに、ユーザUの嗜好情報を機械学習を用いて解析して来店者情報を生成して、通知情報に含めて店舗端末300に通知してもよい。店員は、当該通知情報を閲覧することで、来店したユーザUに適切なアドバイスを行うことが可能になる。さらに、到着予測通知部112は、機械学習によりユーザUへの適切なアドバイス情報を生成して通知情報に含めて店舗端末300に通知してもよい。
【0179】
<システム概要>
図26は、本開示にかかる第2の経路提案システム1のシステム構成を概念的に示す図である。
経路提案システム1は、
図3の構成に加え、さらに、店舗端末300を有している。店舗端末300は、経路提案システム1の目的地として予め登録されている店舗20または施設に設置される通信装置である。店舗端末300は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、あるいは、パーソナルコンピュータ等のコンピュータである。
【0180】
店舗端末300における経路提案システム1のサービスの利用方法は、例えば、店舗端末300に所定のアプリケーションをインストールして起動すること、あるいは、ブラウザなどを用いて所定のウェブサイトにアクセスすること、等の方法が考えられる。本開示では、アプリケーションを起動してサービスを利用する方法を例に説明する。
【0181】
店舗20や施設の管理者は、サービスを利用するために事前に店舗のユーザ登録などの手続きを行い、アカウント情報を取得する。サービス利用に際し、アカウント情報を用いて、店舗端末300上で、経路提案システム1にログインすることができる。認証に成功すると、店舗端末300でのサービスの利用が可能になる。
【0182】
各店舗20の店舗端末300から情報処理装置100に、上記した店舗情報が予め送信される。情報処理装置100か、各店舗20の店舗端末300から受信した店舗情報を記憶装置120に記憶する。
【0183】
<動作例>
以下、
図27を用いて説明する。
図27は、本開示にかかる第4の情報処理装置100の来店予測処理S120の処理動作を示すフローチャートである。
図27のフローチャートは、
図2などのメイン処理のフローチャートとは別のタイミングで、並行に独立して実行される。
【0184】
来店予測処理S120は、
図2などのメイン処理において、複数の目的地への経路がユーザUに提案された後、開始され、定期的に繰り返し実行される。到着予測通知部112は、ユーザUの位置情報および目的地である店舗20の位置情報を取得する(ステップS121)。そして、到着予測通知部112は、ユーザUの位置は店舗20付近か否かを判定する(ステップS123)。具体的には、到着予測通知部112は、ユーザUの位置情報と店舗20の位置情報に基づいて、ユーザUと店舗20の距離を算出する。到着予測通知部112は、算出された距離が閾値未満か否かを判定する。そして、距離が閾値未満になった場合、到着予測通知部112は、ユーザUの位置は店舗20付近であると判定する。
【0185】
ユーザUの位置は店舗20付近であると判定されるまで(ステップS123のNO)は、到着予測通知部112は、ステップS123の判定を繰り返す。そして、ユーザUの位置は店舗20付近であると判定されると(ステップS123のYES)、到着予測通知部112は、当該店舗20へのユーザUの到着を予測し、当該ユーザUの到着に関する情報(ユーザUの来店予測を示す情報)を店舗端末300に通知する(ステップS125)。
【0186】
<<店舗端末300>>
以下、
図28および
図29を用いて説明する。
<機能構成例>
図28は、本開示にかかる店舗端末300の構成を示すブロック図である。店舗端末300は、店舗情報更新部302と、表示部304と、店舗情報記憶部320とを、有する。店舗端末300の店舗情報更新部302および表示部304の各機能は、当該機能を実現するアプリケーションを店舗端末300にインストールして実行することで実現される。より詳細には、店舗端末300を実現するコンピュータ1000のストレージデバイス1040に上記機能を実現するプログラムモジュールを記憶し、メモリ1030上に当該プログラムモジュールを読み込んで、プロセッサ1020に実行させることで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。
【0187】
あるいは、店舗端末300は、ブラウザを起動し、経路提案システム1のウェブサイトにアクセスすることで、店舗情報更新部302および表示部304の各機能を店舗端末300上で実現させることができる。
【0188】
店舗情報更新部302は、店舗情報(例えば、商品情報(特に在庫情報))を定期的に情報処理装置100に送信して更新させる。
表示部304は、情報処理装置100から顧客の来店予測に関する通知を受信し、店舗端末300の表示手段に表示させる。店舗端末300の表示手段は、例えば、店舗端末300のディスプレイ、および、LED(Light Emitting Diode)表示器の少なくとも一方である。
【0189】
顧客の来店予測に関する通知内容は、上記した(通知例1)から(通知例3)のユーザUの到着に関する情報の少なくとも一方を含む。
【0190】
<動作例>
図29は、本開示にかかる店舗端末300の処理動作を示すフローチャートである。
店舗端末300において、店舗情報更新部302は、店舗情報(例えば、商品情報(特に在庫情報))を定期的に情報処理装置100に送信して更新させる(ステップS301)。情報処理装置100は、店舗端末300から受信した店舗情報を用いて記憶装置120に記憶されている店舗情報を更新する。
表示部304は、情報処理装置100から顧客の来店予測に関する通知を受信し、店舗端末300の表示手段に表示させる(ステップS303)。
【0191】
以上説明したように、第4の情報処理装置100において、到着予測通知部112は、ユーザの位置情報と、目的地の位置情報とを用いて、当該目的地への当該ユーザUの到着を予測して、当該ユーザUの到着に関する情報を当該目的地の通信装置(
図26の店舗端末300)に出力させる。
【0192】
このように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、ユーザUの到着予定時刻を店舗端末300に通知することができるので、店舗20側で、顧客対応を適切に行うことが可能になる。
【0193】
(第5実施形態)
図30は、本開示にかかる第5の情報処理装置100の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
図30の情報処理装置100は、
図1の情報処理装置100とは、さらに手配処理部116を有する点以外は、同じである。なお、
図30の各要素は、1以上の実施形態の各要素と矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0194】
<機能構成例>
情報処理装置100は、
図1の構成に加え、さらに、手配処理部116を有している。
手配処理部116は、経路30において、利用可能な移動手段の利用申込を受け付け、当該移動手段の手配処理を行う。
【0195】
移動手段は、例えば、徒歩、自転車、自家用車、公共交通機関(路線バス、電車、地下鉄、フェリー、路面電車等)、タクシー、地域(商店街)や店舗の送迎車、車椅子、および電動カートなどを含む。
利用申込が可能な移動手段は、例えば、タクシー、地域(商店街)や店舗の送迎車、車椅子、および電動カートである。
【0196】
移動手段の利用開始場所が予め定められている場合、ユーザUは、当該利用開始場所に移動する必要がある。そのため、出力部106は、当該移動手段の利用を提案する経路30において、移動手段の利用開始場所までの経路をさらに含む。
【0197】
利用開始場所が予め定められていな移動手段(例えば、タクシー)の場合、手配処理部116は、ユーザUの位置情報を用いて、ユーザUの場所に移動手段を配車する処理を行ってもよい。
【0198】
例えば、電動カートは、所定の停留所に配備されていて、利用申込を行うことで貸出利用予約を行うことができる。この電動カートの貸出サービスに関する構成については、後述する。
【0199】
また、出力部106は、経路30を生成する際、移動手段の利用の可否ならびに、公共交通機関の時刻表情報を用いて経路30を生成してもよい。
【0200】
<動作例>
以下、
図31を用いて説明する。
図31は、本開示にかかる第5の情報処理装置100の処理動作を示すフローチャートである。
図31のフローチャートは、
図2などのメイン処理のフローチャートとは別のタイミングで、並行に独立して実行される。
【0201】
手配処理部116は、経路30において、利用可能な移動手段の利用申込を受け付ける(ステップS131)。そして手配処理部116は、当該移動手段の手配処理を行う(ステップS133)。
【0202】
<<ユーザ端末200>>
以下、
図21および
図32を用いて説明する。
<機能構成例>
本開示にかかる第2のユーザ端末200は、
図21と同じ構成を有する。
希望情報受付部202は、希望情報入力画面420または設定画面440をユーザ端末200のディスプレイに表示させることで、希望情報の入力を受け付ける。受け付けた希望情報は、情報処理装置100に送信される。情報処理装置100の希望情報取得部104は、ユーザ端末200から希望情報を取得する。
【0203】
表示部204は、情報処理装置100によって生成された複数の目的地への出発地からの経路を、ユーザ端末200のディスプレイに表示させる。
さらに、表示部204は、情報処理装置100によって生成された移動手段の手配情報(この例では電動カートの予約情報)を、ユーザ端末200のディスプレイに表示させる。
【0204】
<動作例>
以下、
図32を用いて説明する。
図32は、本開示にかかる第2のユーザ端末200の処理動作を示すフローチャートである。
図32のフローチャートは、
図22のフローチャートと同じステップS201およびステップS203を含むとともに、さらに、ステップS205を含む。
【0205】
ユーザ端末200において、希望情報受付部202は、希望情報入力画面420または設定画面440をユーザ端末200のディスプレイに表示させることで、希望情報の入力を受け付ける(ステップS201)。表示部204は、情報処理装置100によって生成された複数の目的地への出発地からの経路を、情報処理装置100から受信し、ユーザ端末200のディスプレイに表示させる(ステップS203)。
【0206】
さらに、表示部204は、情報処理装置100によって生成された移動手段の手配情報(この例では電動カートの予約情報)を、ユーザ端末200のディスプレイに表示させる(ステップS205)。
【0207】
以上説明したように、第5の情報処理装置100において、手配処理部116は、経路30において、利用可能な移動手段の利用申込を受け付け、当該移動手段の手配処理を行う。
このように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、提案された経路30において、利用可能な移動手段の手配を行うことができるので、移動をスムーズに行うことが可能になる。
【0208】
(第5実施形態の変形態様)
<機能構成例>
図30の第5の情報処理装置100は、さらに、
図11の選択部108を備えてもよい。
情報処理装置100は、位置情報取得部102と、希望情報取得部104、出力部106と、選択部108と、手配処理部116とを備える。
<動作例>
図37は、本開示にかかる第5の情報処理装置100の他の処理動作を示すフローチャートである。
図37のフローチャートは、情報処理装置100の詳細な処理動作を示している。
まず、希望情報取得部104は、希望情報入力画面420または設定画面440をユーザ端末200のディスプレイに表示させ、ユーザUが行いたい行為(商品またはサービス)に関する情報の入力を受け付け、希望情報として取得する(ステップS401)。提案画面400の登録ボタン432の押下を受け付けると、希望情報取得部104は、取得した希望情報をユーザ希望情報132として記憶装置120に記憶する。
【0209】
さらに、位置情報取得部102は、出発地を取得し、経路作成処理を開始する(ステップS403)。例えば、位置情報取得部102は、ユーザ端末200のGPS受信機能を用いて取得されたユーザ端末200の位置情報を出発地として取得する。
【0210】
選択部108は、ステップS401で取得した希望情報と、迷わせ要素として補足情報を追加して、希望情報に対する複数の目的地を選択する(ステップS405)。出力部106は、ステップS405で選択された複数の目的地への出発地からの経路を生成して、経路の提案としてユーザ端末200のディスプレイに提案画面400を表示させる(ステップS407)。
【0211】
提案画面400において、ユーザUが複数の目的地の中から、一つの行先を選択するために、目的地のアイコン402の操作を受け付けると、手配処理部116は、当該目的地への経路30を利用経路に決定する(ステップS409)。手配処理部116は、決定した経路30において、電動カートの利用が可能か否かを判定する(ステップS411)。電動カートの利用が不可の場合(ステップS411のNO)、ステップS413をバイパスしてステップS415に処理を進める。
【0212】
電動カートの利用が可能な場合(ステップS411のYES)、手配処理部116は、電動カートの手配処理を行う(ステップS413)。手配処理部116は、
図31の手配処理S130を実行する。具体的には、手配処理部116は、経路30において、利用可能な電動カートの利用申込を受け付ける画面(不図示)をユーザ端末200のディスプレイに表示させ、利用申込を受け付ける(ステップS131)。そして手配処理部116は、当該電動カートの手配処理を行う(ステップS133)。
【0213】
選択部108は、ユーザUの希望情報に設定されたユーザUが行いたい行為(目的)を全て達成したか否かを判定する(ステップS415)。例えば、選択部108は、買い物リスト内の商品を全て入手したか否かを判定する。あるいは、選択部108は、サービスリスト内のサービスを全て利用したか否かを判定する。
【0214】
商品を入手したか否かの判定は、例えば、商品を入手した店舗20の店舗情報の更新情報を用いて行うことができる。あるいは、ユーザUが、ユーザ端末200に買い物リストを表示させて、入手済みの商品についてチェックボックス等のUIを操作することで入手済みであることの入力を受け付けてもよい。選択部108は、当該入力情報を用いて、買い物リスト内の商品を全て入手したか否かを判定してもよい。
【0215】
サービスを利用したか否かの判定は、例えば、サービスを利用した店舗20や施設の店舗情報の更新情報を用いて行うことができる。あるいは、ユーザUが、ユーザ端末200にサービスリストを表示させて、利用済みのサービスについてチェックボックス等のUIを操作することで利用済みであることの入力を受け付けてもよい。選択部108は、当該入力情報を用いて、サービスリスト内のサービスを全て利用したか否かを判定してもよい。
【0216】
全ての目的を踏破していない場合(ステップS415のNO)、選択部108は、時刻情報およびユーザUの位置情報を用いて、希望情報のうち達成していない目的(商品入手やサービス利用)に対し、迷わせ要素として補足情報を補正し、希望情報に対する複数の目的地を補正し、出力部106は、対応する経路を補正する(ステップS417)。このとき、選択部108および出力部106は、目的地および経路の補正に、屋外地図情報を用いる。
【0217】
また、選択部108は、ユーザUの位置情報を用いて、ユーザUが現在、店舗内に居るか否かを判定する(ステップS419)。店舗内に居る場合(ステップS419のYES)、選択部108は、さらに、時刻情報およびユーザUの位置情報を用いて、希望情報のうち達成していない目的に対し、迷わせ要素として補足情報を補正し、希望情報に対する複数の目的地を補正し、出力部106は、対応する経路を補正する(ステップS421)。このとき、選択部108および出力部106は、目的地および経路の補正に、ユーザUが現在位置している店舗20の屋内地図情報を用いる。
【0218】
そして、選択部108は、当該店舗20において入手可能な商品を入手したか否かを判定する(ステップS423)。商品を入手したか否かの判定は、例えば、商品を入手した店舗20の店舗情報(特に、決済情報または購買情報)の更新情報を用いて行うことができる。あるいは、ユーザUが、ユーザ端末200に買い物リストを表示させて、入手済みの商品をチェックボックス等のUIを操作することで入手済みであることの入力を受け付けてもよい。選択部108は、当該入力情報を用いて、当該店舗20において入手可能な商品を入手したか否かを判定してもよい。
【0219】
当該店舗20において入手可能な商品の入手(購買)が完了した場合(ステップS423のYES)、ステップS415に戻り、目的を全て完了したかを確認する。ただし、ステップS415の判定を行い、全ての目的を踏破した場合(ステップS415のYES)、本処理を処理させてもよい。当該店舗20において入手可能な商品の入手(購買)が完了していない場合(ステップS423のNO)、ステップS421に戻る。
【0220】
店舗内に居ない場合(ステップS419のNO)、ステップS415に処理を戻す。全ての目的を踏破した場合(ステップS415のYES)、本処理を終了する。
【0221】
(第6実施形態)
図33は、本開示にかかる第6の情報処理装置100の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
図33の情報処理装置100は、
図1の情報処理装置100とは、希望情報取得部104に替えて、目的地取得部118を有する点以外は、同じである。なお、
図33の各要素は、1以上の実施形態の各要素と矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0222】
情報処理装置100は、位置情報取得部102と、目的地取得部118と、出力部106と、を備える。
位置情報取得部102は、出発地を取得する。
目的地取得部118は、目的地を取得する。
出力部106は、目的地に対して、目的地とは異なる他の目的地を含む複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する。
【0223】
情報処理装置100は、出発地から目的地までの経路30をナビゲーションするナビゲーション装置であってもよい。また、ユーザ端末200において、実行されるナビゲーションアプリケーションにおいて、情報処理装置100の各機能を実現させてもよい。
【0224】
<動作例>
以下、
図34を用いて説明する。
図34は、本開示にかかる第6の情報処理装置100の処理動作を示すフローチャートである。
図34のフローチャートは、
図2のフローチャートと同じステップS101と、さらに、ステップS151と、ステップS153と、を含む。
【0225】
位置情報取得部102は、出発地を取得する(ステップS101)。そして、目的地取得部118は、目的地を取得する(ステップS151)。出力部106は、目的地に対して、目的地とは異なる他の目的地を含む複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する(ステップS153)。
【0226】
以上説明したように、第6の情報処理装置100において、位置情報取得部102は、出発地を取得する。目的地取得部118は、目的地を取得する。出力部106は、目的地に対して、目的地とは異なる他の目的地を含む複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する。
【0227】
このように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、出発地と目的地を入力することで他の目的地を含む複数の目的地への経路30が提案されるので、どの目的地に行くか迷いをユーザUに提供することができる。これにより、新たな発見や体験をユーザUに与えることが可能になる。
【0228】
(第7実施形態)
図35は、本開示にかかる第7の情報処理装置100の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。
図35の情報処理装置100は、
図33の情報処理装置100とは、さらに、推定部110を有する点以外は、同じである。なお、
図35の各要素は、1以上の実施形態の各要素と矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。
【0229】
情報処理装置100は、
図33の構成を有するとともに、さらに、推定部110を有する。
推定部110は、目的地から、ユーザが行いたい行為を推定し、希望情報を生成する。
出力部106は、希望情報に対して、目的地とは異なる他の目的地を含む複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する。
【0230】
目的地取得部118は、目的地の種類および属性(買い物、遊び、体験)、地域(商店街、雑居ビル、地下街)を用いて他の目的地を選択する。例えば、目的地と同じまたは類似の種類の他の目的地を選択してもよいし、目的地と同じまたは類似の属性の他の目的地を選択してもよいし、目的地と同じ地域内の他の目的地を選択してもよい。
【0231】
例えば、目的地がラーメン屋だった場合、出力部106は、同じ地域の複数のラーメン屋を目的地に含めて経路を生成してもよい。あるいは、出力部106は、ラーメン以外の定食屋やそば屋を目的地に含めて経路を生成してもよい。
【0232】
<動作例>
以下、
図36を用いて説明する。
図36は、本開示にかかる第7の情報処理装置100の処理動作を示すフローチャートである。
図36のフローチャートは、
図34のフローチャートのステップS153に替えて、
図24のフローチャートと同じステップS113と、
図2のフローチャートと同じステップS105とを含む。
【0233】
位置情報取得部102は、出発地を取得する(ステップS101)。そして、目的地取得部118は、目的地を取得する(ステップS151)。
そして、推定部110は、ステップS151で取得した目的地から、ユーザが行いたい行為を推定し、希望情報を生成する(ステップS113)。出力部106は、希望情報に対して、ステップS151で取得した目的地とは異なる他の目的地を含む複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する(ステップS105)。
【0234】
以上説明したように、第7の情報処理装置100において、推定部110は、目的地から、ユーザが行いたい行為を推定し、希望情報を生成する。
出力部106は、希望情報に対して、目的地とは異なる他の目的地を含む複数の目的地への出発地からの経路を生成して出力する。
【0235】
このように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、目的地からユーザUの希望情報を生成し、複数の目的地への出発地からの経路を生成して提案することができる。
【0236】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0237】
(他の実施形態1)
上記した第2の情報処理装置100において、補足情報には、優先度を示す選択情報がユーザUごとに設定されており、選択部108は、選択情報を用いて、目的地を選択していた。そして、出力部106は、目的地から生成された複数の経路30を生成して、ユーザ端末200のディスプレイに提案画面400を表示させていた。そして、選択情報は、設定画面440において、補足情報の優先度の設定を受け付けることで設定されていた。
【0238】
以下、
図38を用いて説明する。
図38は、提案画面400の他の例を示す図である。
以下の例において、提案画面400において優先度の適合度の変更を受け付けるUI(この例ではスライダ450)をさらに含んでいる。スライダ450を操作することで、選択情報として利用する補足情報の項目数を変更することできる。選択部108は、設定画面440で設定された補足情報の優先度の順位に従って、上位から受け付けた補足情報の項目数分だけ選択して選択情報とすることができる。
【0239】
提案画面400は、さらに、スライダ450で指定された補足情報の項目数を表示する表示欄452を含む。スライダ450で2項目が選択された場合、選択情報に適合する目的地は2つ選択される。提案画面400は、2つの目的地を示すアイコン402aおよび402bが表示されている。
【0240】
なお、スライダ450による項目数の変更は、項目数が少なくなると、迷わせ要素が減少することから、項目数の下限、あるいは、項目数の変更によって選択される目的地の数の下限を設けてもよい。情報処理装置100は、項目数または目的地の数が下限を下回らないようにスライダ450の操作を制限するように制御する。
【0241】
一方、スライダ450を操作して、補足情報の項目数が7項目に変更されると、選択情報に適合する目的地は、7つに増加する。提案画面400は、7つの目的地を示すアイコン402a~アイコン402gが表示されている。
【0242】
図38の提案画面400は、目的地の選択を受け付ける画面であり、経路30の表示はされていなくてもよい。ただし、提案画面400は経路30が表示されていてもよい。経路30の生成が行われていない場合、提案画面400は、さらに、選択確定ボタン(不図示)を有してもよい。出力部106は、選択確定ボタンの押下を受け付けると、スライダ450で選択された項目数に対応する補足情報を用いて選択された複数の目的地への経路30をそれぞれ生成して提案画面400に出力する。
【0243】
また、提案画面400において、当初目的地は表示せず、経路30のみを複数表示し、ユーザUに利用する経路30を選択させてもよい。ユーザUが選択した経路30上に含まれる店舗20または施設を選択部108は選択し、提案画面400に表示してもよい。
【0244】
さらに、提案画面400は、経路30上に表示された店舗20および施設の変更を受け付けるUI(不図示)を含んでもよい。選択部108は、
図38の提案画面400のスライダ450を用いて店舗20および施設の変更を受け付けてもよい。
【0245】
(他の実施形態2)
上記実施形態において、補足情報としてユーザUの購入履歴および行動履歴を含む履歴情報を含む例について説明した。他の実施形態において、情報処理装置100は、当該履歴情報を用いて、ユーザUの希望情報を自動的に生成するリマインダを設定する構成を有してもよい。
上記したように、選択部108は、履歴情報を用いて、ユーザUが繰り返し定期的に購入している商品を示す商品情報と、当該商品の購入間隔を特定する。情報処理装置100は、特定された商品の定期購入のリマインダの設定を受け付け、リマインダを設定する設定部(不図示)をさらに備える。商品情報は、商品名および購入数量を含む。
【0246】
出力部106は、当該商品について、定期購入が検知されたことを示す情報と、当該商品の定期購入のリマインダの設定を促すメッセージを含む情報とを出力する。商品の定期購入のリマインダの設定を受け付けた場合、設定部は、当該商品の商品情報と、購入間隔とを設定する。さらに、設定部は、購入間隔の到来を定期的に監視し、購入間隔の到来を検知したとき、当該商品を買い物リストに自動的に登録する。さらに、設定部は、出力部106に、買い物リストを更新したことを通知してもよい。出力部106は、当該通知を受けて、ユーザUに当該商品の定期購入のタイミングが到来したことを通知する情報を出力してもよい。さらに、希望情報取得部104は、当該更新された買い物リストを希望情報として取得し、選択部108は希望情報に対する複数の目的地を選択し、出力部106は、当該複数の目的地への経路を生成して出力してもよい。
【0247】
図39は、リマインダ設定画面の一例を示す図である。
リマインダ設定画面は、定期購入が特定された商品について、定期購入が検知されたことを示す情報と、当該商品の定期購入のリマインダの設定を促すメッセージを表示する表示欄460と、リマインダの設定を受け付ける設定ボタン462と、キャンセルボタン464と、を含む。
【0248】
この構成によれば、履歴情報を用いて、ユーザUに定期購入のリマインダを設定させることができるとともに、当該定期購入に基づいて希望情報を生成するので、定期購入されている商品について、他の商品の購入を提案することも可能になる。
【0249】
(他の実施形態3)
上記した第5の情報処理装置100を、電動カート貸出サービスに適用することもできる。
提案画面400において提案された経路30において、電動カートの貸出サービスの利用が可能な場合、手配処理部116は、操作メニューを用いてユーザUの操作により、電動カートの貸し出し予約を受け付ける。あるいは、ユーザUは、電動カートの買出サービスを利用可能な商店街を予め指定し、希望情報入力画面420または設定画面440を用いて買い物リストまたはサービスリストを作成する。
【0250】
希望情報取得部104は希望情報と取得し、選択部108は、複数の目的地を選択し、出力部106は提案画面400をユーザ端末200のディスプレイに表示する。出力部106は、移動手段として電動カートを利用した経路30を提案する。さらに、手配処理部116は、電動カートの貸し出し予約を受け付け、電動カートの予約処理を行う。ユーザUは、提案画面400で提案された経路30に従い、電動カートが配備されている停留所に行き、電動カートをレンタルする。
【0251】
そして、ユーザUは、提案画面400の経路30に従い、複数の目的地である店舗20に順番に移動して来店する。また、ある店舗20において、複数の商品を購入予定の場合、さらに、提案画面400の店舗20の経路30に従い、ユーザUは、複数の目的地である売り場を順番に移動する。ユーザUは、提案された複数の売り場を巡回することで、購入予定のもの以外にも目が行き、「迷い」ながら買い物を楽しむことができる。
【0252】
また、ユーザUは、購入した商品を電動カートのカートに入れて搬送することができる。選択部108は、購入対象の商品の容量を示す情報を用いて、電動カートの容量の空きスペースを算出し、カート容量の上限まで商品の購入を提案する経路30を生成してもよい。
【0253】
さらに、情報処理装置100は、各店舗20の会計システムと連動し、自動会計処理を行ってもよい。また、経路30の途中において、買い物以外の、病院または役所などの施設の利用を組み込むこともできる。ただし、病院の利用は、経路検索の時点では、滞在時間が特定できない。一方で、診療予約を行った場合、滞在時間が特定できる可能性がある。そのため、手配処理部116は、さらに、希望情報に含まれる施設の利用について、予約が可能か否かを確認し、予約可能な場合、予約処理を行ってもよい。あるいは、手配処理部116は、ユーザに予約手続きを行うように通知してもよい。通知には、施設の利用予約をするためのウェブページのURL(Uniform Resource Locator)、または、施設の利用予約をするための電話番号等の連絡先を示す情報を含んでもよい。
【0254】
また、予約を行った場合、手配処理部116は、ユーザUが予約通りに施設または店舗20を利用したか否かを示す情報を取得し、予約通りに施設または店舗20を利用しなかった、あるいは、手配処理部116は、予約時間より所定時間(例えば、20分)以上遅れて到着したか否かを判定してもよい。所定回数(例えば、3回)以上、予約を遵守しないユーザUについて、手配処理部116は、当該ユーザUは、管理対象ユーザとして登録し、施設または店舗20側に当該管理対象ユーザに関する情報を通知してもよい。
【0255】
さらに、手配処理部116は、当該管理対象ユーザについては、対応する施設または店舗20の利用予約の受け付けを拒否するようにしてもよい。
【0256】
(他の実施形態4)
上記第2の情報処理装置100において、補足情報としてユーザUの嗜好情報を用いる構成について説明した。他の実施形態4では、他のユーザの嗜好情報を補足情報として用いてもよい。例えば、嗜好が類似する別のユーザと、経路30上または店舗20で出会うように経路30を生成してもよい。別のユーザの買い物の様子をユーザUに見せることで、迷いの要素を追加することができる。例えば、別のユーザが、特定の店舗20のショッピングバッグを持っている様子を経路30上で見せることでも、ユーザUに、当該特定の店舗20での商品を購入したいという気持ちを想起させることができる可能性がある。
【0257】
(他の実施形態5)
本開示にかかる情報処理装置100は、地方自治体向け、地域活性化システムに適用してもよい。情報処理装置100において、出力部106は、地域の交通網の利用を促すように、経路30を生成してもよい。これにより地域の交通網の活性化を図ることができる。さらに、出力部106は、地域特有のポイント制度の利用可能な店舗20や施設の利用を促すように経路30を生成してもよい。これにより、特定の地域の店舗20および施設の利用を促進することができる。
【0258】
(他の実施形態6)
本開示にかかる情報処理装置100は、ユーザUの店舗決定データのフィードバックにより、店舗選択機会増加データによる歩合制集金システムに適用してもよい。
情報処理装置100は、各店舗20または施設の利用回数をユーザUごとに計数する計数部(不図示)と、当該利用回数に応じた歩合で、経路提案システム1のサービス利用料金を決定する決定部(不図示)とを備えてもよい。
【0259】
以上、実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上述の実施の形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。そして、各実施の形態は、適宜他の実施の形態と組み合わせることができる。
なお、本開示において利用者に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。
【0260】
また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0261】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1. 出発地を取得する出発地取得手段と、
ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する希望情報取得手段と、
前記希望情報に対して、複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する出力手段と、を備える、情報処理装置。
2. 1.に記載の情報処理装置において、
前記出力手段は、前記複数の目的地ごとに、前記出発地からその目的地までの経路をそれぞれ生成して出力する、情報処理装置。
3. 1.また2.に記載の情報処理装置において、
前記希望情報および補足情報を用いて、複数の目的地を選択する選択手段を備える、情報処理装置。
4. 3.に記載の情報処理装置において、
前記出力手段は、前記複数の目的地の選択に使用した前記補足情報を前記ユーザの通信装置に出力させる、情報処理装置。
5. 3.または4.に記載の情報処理装置において、
前記補足情報は、前記目的地となる店舗から提供された店舗情報を含み、
前記店舗情報は、当該店舗の商品情報、当該店舗で開催されるイベントに関するイベント情報、当該店舗の特定の店員に関する店員情報、および当該店舗で利用可能な決済手段のうち少なくとも一つを含む、情報処理装置。
6. 5.に記載の情報処理装置において、
前記店舗情報が前記商品情報の場合、前記補足情報は、当該店舗に在庫がある商品の種類、および、前記商品情報が示す商品である調理食品の販売開始時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記イベント情報の場合、前記補足情報は、前記イベントの開始時刻および終了時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記店員情報の場合、前記補足情報は、当該特定の店員の勤務時間を含む、情報処理装置。
7. 3.から6.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記補足情報は、インターネットへの投稿情報を含む、情報処理装置。
8. 3.から7.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記補足情報には優先度を示す選択情報がユーザごとに設定されており、
前記選択手段は、前記選択情報を用いて、前記目的地を選択する、情報処理装置。
9. 1.から8.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記希望情報は、前記ユーザが入手したい商品を示す情報を含み、
前記目的地は、当該商品を入手可能な店舗の場所を含み、
前記出力手段は、さらに、当該店舗において、前記ユーザが入手したい商品と同時に入手されている他の商品を示す商品情報を用いて、リコメンド情報を生成して出力する、情報処理装置。
10. 1.から9.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記希望情報取得手段は、前記希望情報として、前記ユーザの行き先を示す目的地を取得し、
前記目的地から、ユーザが行いたい行為を推定し、希望情報を生成する推定手段をさらに備え、
前記出力手段は、推定された前記希望情報に対して、前記目的地とは異なる他の目的地を含む前記複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する、情報処理装置。
11. 1.から10.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記ユーザの位置情報と、前記目的地の位置情報とを用いて、当該目的地への当該ユーザの到着を予測して、当該ユーザの到着に関する情報を当該目的地の通信装置に出力させる到着予測通知手段をさらに備える情報処理装置。
12. 1.から11.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記経路において、利用可能な移動手段の利用申込を受け付け、前記移動手段の手配処理を行う手配処理手段をさらに備える、情報処理装置。
【0262】
13. 1以上のコンピュータが、
出発地を取得し、
ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得し、
前記希望情報に対して、複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する、情報処理方法。
14. 13.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、
前記複数の目的地ごとに、前記出発地からその目的地までの経路をそれぞれ生成して出力する、情報処理方法。
15. 13.または14.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記希望情報および補足情報を用いて、複数の目的地を選択する、情報処理方法。
16. 15.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記複数の目的地の選択に使用した前記補足情報を前記ユーザの通信装置に出力させる、情報処理方法。
17. 15.または16.に記載の情報処理方法において、
前記補足情報は、前記目的地となる店舗から提供された店舗情報を含み、
前記店舗情報は、当該店舗の商品情報、当該店舗で開催されるイベントに関するイベント情報、当該店舗の特定の店員に関する店員情報、および当該店舗で利用可能な決済手段のうち少なくとも一つを含む、情報処理方法。
18. 17.に記載の情報処理方法において、
前記店舗情報が前記商品情報の場合、前記補足情報は、当該店舗に在庫がある商品の種類、および、前記商品情報が示す商品である調理食品の販売開始時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記イベント情報の場合、前記補足情報は、前記イベントの開始時刻および終了時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記店員情報の場合、前記補足情報は、当該特定の店員の勤務時間を含む、情報処理方法。
19. 15.から18.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記補足情報は、インターネットへの投稿情報を含む、情報処理方法。
20. 15.から19.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記補足情報には優先度を示す選択情報がユーザごとに設定されており、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記選択情報を用いて、前記目的地を選択する、情報処理方法。
21. 13.から20.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記希望情報は、前記ユーザが入手したい商品を示す情報を含み、
前記目的地は、当該商品を入手可能な店舗の場所を含み、
前記1以上のコンピュータが、
さらに、当該店舗において、前記ユーザが入手したい商品と同時に入手されている他の商品を示す商品情報を用いて、リコメンド情報を生成して出力する、情報処理方法。
22. 13.から21.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記希望情報として、前記ユーザの行き先を示す目的地を取得し、
前記目的地から、ユーザが行いたい行為を推定し、希望情報を生成し、
推定された前記希望情報に対して、前記目的地とは異なる他の目的地を含む前記複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する、情報処理方法。
23. 13.から22.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記ユーザの位置情報と、前記目的地の位置情報とを用いて、当該目的地への当該ユーザの到着を予測して、当該ユーザの到着に関する情報を当該目的地の通信装置に出力させる、情報処理方法。
24. 13.から23.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記経路において、利用可能な移動手段の利用申込を受け付け、前記移動手段の手配処理を行う、情報処理方法。
【0263】
25. サーバと、
ユーザの通信装置とを備え、
前記サーバは、
出発地を取得する出発地取得手段と、
ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する希望情報取得手段と、
前記希望情報に対して、複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して前記通信装置に出力する出力手段とを有する、
経路提案システム。
26. 25.に記載の経路提案システムにおいて、
店舗の通信装置を備え、
前記目的地は店舗であり、
前記サーバは、
前記ユーザの位置情報と、前記店舗の位置情報とを用いて、当該店舗への当該ユーザの到着を予測して、当該ユーザの到着に関する情報を当該店舗の前記通信装置に出力させる到着予測通知手段をさらに有する、経路提案システム。
27. 25.または26.に記載の経路提案システムにおいて、
前記サーバの前記出力手段は、前記複数の目的地ごとに、前記出発地からその目的地までの経路をそれぞれ生成して出力する、経路提案システム。
28. 25.から27.いずれか1つに記載の経路提案システムにおいて、
前記希望情報および補足情報を用いて、複数の目的地を選択する選択手段を備える、経路提案システム。
29. 28.に記載の経路提案システムにおいて、
前記サーバの前記出力手段は、前記複数の目的地の選択に使用した前記補足情報を前記ユーザの通信装置に出力させる、経路提案システム。
30. 28.または29.に記載の経路提案システムにおいて、
前記補足情報は、前記目的地となる店舗から提供された店舗情報を含み、
前記店舗情報は、当該店舗の商品情報、当該店舗で開催されるイベントに関するイベント情報、当該店舗の特定の店員に関する店員情報、および当該店舗で利用可能な決済手段のうち少なくとも一つを含む、経路提案システム。
31. 30.に記載の経路提案システムにおいて、
前記店舗情報が前記商品情報の場合、前記補足情報は、当該店舗に在庫がある商品の種類、および、前記商品情報が示す商品である調理食品の販売開始時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記イベント情報の場合、前記補足情報は、前記イベントの開始時刻および終了時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記店員情報の場合、前記補足情報は、当該特定の店員の勤務時間を含む、経路提案システム。
32. 28.から31.のいずれか1つに記載の経路提案システムにおいて、
前記補足情報は、インターネットへの投稿情報を含む、経路提案システム。
33. 28.から32.のいずれか1つに記載の経路提案システムにおいて、
前記補足情報には優先度を示す選択情報がユーザごとに設定されており、
前記サーバの前記選択手段は、前記選択情報を用いて、前記目的地を選択する、経路提案システム。
34. 25.から33.のいずれか1つに記載の経路提案システムにおいて、
前記希望情報は、前記ユーザが入手したい商品を示す情報を含み、
前記目的地は、当該商品を入手可能な店舗の場所を含み、
前記サーバの前記出力手段は、さらに、当該店舗において、前記ユーザが入手したい商品と同時に入手されている他の商品を示す商品情報を用いて、リコメンド情報を生成して出力する、経路提案システム。
35. 25.から34.のいずれか1つに記載の経路提案システムにおいて、
前記サーバの前記希望情報取得手段は、前記希望情報として、前記ユーザの行き先を示す目的地を取得し、
前記サーバは、
前記目的地から、ユーザが行いたい行為を推定し、希望情報を生成する推定手段をさらに備え、
前記サーバの前記出力手段は、推定された前記希望情報に対して、前記目的地とは異なる他の目的地を含む前記複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する、経路提案システム。
36. 25.から35.のいずれか1つに記載の経路提案システムにおいて、
前記サーバは、
前記経路において、利用可能な移動手段の利用申込を受け付け、前記移動手段の手配処理を行う手配処理手段をさらに備える、経路提案システム。
【0264】
37. コンピュータに、
出発地を取得する出発地取得処理と、
ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する希望情報取得処理と、
前記希望情報に対して、複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する出力処理と
を実行させるためのプログラム。
38. 37.に記載のプログラムにおいて、
前記出力処理において、前記複数の目的地ごとに、前記出発地からその目的地までの経路をそれぞれ生成して出力する、プログラム。
39. 37.また38.に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記希望情報および補足情報を用いて、複数の目的地を選択する選択処理を実行させるためのプログラム。
40. 39.に記載のプログラムにおいて、
前記出力処理において、前記複数の目的地の選択に使用した前記補足情報を前記ユーザの通信装置に出力させる、プログラム。
41. 39.または40.に記載のプログラムにおいて、
前記補足情報は、前記目的地となる店舗から提供された店舗情報を含み、
前記店舗情報は、当該店舗の商品情報、当該店舗で開催されるイベントに関するイベント情報、当該店舗の特定の店員に関する店員情報、および当該店舗で利用可能な決済手段のうち少なくとも一つを含む、プログラム。
42. 41.に記載のプログラムにおいて、
前記店舗情報が前記商品情報の場合、前記補足情報は、当該店舗に在庫がある商品の種類、および、前記商品情報が示す商品である調理食品の販売開始時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記イベント情報の場合、前記補足情報は、前記イベントの開始時刻および終了時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記店員情報の場合、前記補足情報は、当該特定の店員の勤務時間を含む、プログラム。
43. 39.から42.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記補足情報は、インターネットへの投稿情報を含む、プログラム。
44. 39.から43.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記補足情報には優先度を示す選択情報がユーザごとに設定されており、
前記選択処理において、前記選択情報を用いて、前記目的地を選択する、プログラム。
45. 37.から44.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記希望情報は、前記ユーザが入手したい商品を示す情報を含み、
前記目的地は、当該商品を入手可能な店舗の場所を含み、
前記出力処理は、さらに、当該店舗において、前記ユーザが入手したい商品と同時に入手されている他の商品を示す商品情報を用いて、リコメンド情報を生成して出力する、プログラム。
46. 37.から45.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記希望情報取得処理において、前記希望情報として、前記ユーザの行き先を示す目的地を取得し、
前記目的地から、ユーザが行いたい行為を推定し、希望情報を生成する推定処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記出力処理においては、推定された前記希望情報に対して、前記目的地とは異なる他の目的地を含む前記複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する、プログラム。
47. 37.から46.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記ユーザの位置情報と、前記目的地の位置情報とを用いて、当該目的地への当該ユーザの到着を予測して、当該ユーザの到着に関する情報を当該目的地の通信装置に出力させる到着予測通知処理をさらに実行させるためのプログラム。
48. 37.から47.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記経路において、利用可能な移動手段の利用申込を受け付け、前記移動手段の手配処理を行う手配処理をさらに実行させるためのプログラム。
【0265】
49. コンピュータに、
出発地を取得する出発地取得処理と、
ユーザが行いたい行為を示す希望情報を取得する希望情報取得処理と、
前記希望情報に対して、複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する出力処理と
を実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
50. 49.に記載の記録媒体において、
前記出力処理において、前記複数の目的地ごとに、前記出発地からその目的地までの経路をそれぞれ生成して出力する、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
51. 49.また50.に記載の記録媒体において、
前記コンピュータに、
前記希望情報および補足情報を用いて、複数の目的地を選択する選択処理を実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
52. 51.に記載のプログラムにおいて、
前記出力処理において、前記複数の目的地の選択に使用した前記補足情報を前記ユーザの通信装置に出力させる、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
53. 51.または52.に記載の記録媒体において、
前記補足情報は、前記目的地となる店舗から提供された店舗情報を含み、
前記店舗情報は、当該店舗の商品情報、当該店舗で開催されるイベントに関するイベント情報、当該店舗の特定の店員に関する店員情報、および当該店舗で利用可能な決済手段のうち少なくとも一つを含む、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
54. 53.に記載の記録媒体において、
前記店舗情報が前記商品情報の場合、前記補足情報は、当該店舗に在庫がある商品の種類、および、前記商品情報が示す商品である調理食品の販売開始時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記イベント情報の場合、前記補足情報は、前記イベントの開始時刻および終了時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記店員情報の場合、前記補足情報は、当該特定の店員の勤務時間を含む、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
55. 51.から54.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記補足情報は、インターネットへの投稿情報を含む、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
56. 51.から55.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記補足情報には優先度を示す選択情報がユーザごとに設定されており、
前記選択処理において、前記選択情報を用いて、前記目的地を選択する、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
57. 49.から56.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記希望情報は、前記ユーザが入手したい商品を示す情報を含み、
前記目的地は、当該商品を入手可能な店舗の場所を含み、
前記出力処理は、さらに、当該店舗において、前記ユーザが入手したい商品と同時に入手されている他の商品を示す商品情報を用いて、リコメンド情報を生成して出力する、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
58. 49.から57.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記希望情報取得処理において、前記希望情報として、前記ユーザの行き先を示す目的地を取得し、
前記目的地から、ユーザが行いたい行為を推定し、希望情報を生成する推定処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記出力処理においては、推定された前記希望情報に対して、前記目的地とは異なる他の目的地を含む前記複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
59. 49.から58.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記コンピュータに、
前記ユーザの位置情報と、前記目的地の位置情報とを用いて、当該目的地への当該ユーザの到着を予測して、当該ユーザの到着に関する情報を当該目的地の通信装置に出力させる到着予測通知処理をさらに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
60. 49.から59.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記コンピュータに、
前記経路において、利用可能な移動手段の利用申込を受け付け、前記移動手段の手配処理を行う手配処理をさらに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【0266】
61. ユーザが行いたい行為を示す希望情報を受け付け、サーバに送信して複数の目的地への出発地からの経路を生成させる受付処理と、
前記サーバから受信した複数の目的地への出発地からの経路を表示する表示処理と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0267】
62. 出発地を取得する出発地取得手段と、
目的地を取得する目的地取得手段と、
前記目的地に対して、前記目的地とは異なる他の目的地を含む複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する出力手段と、を備える、情報処理装置。
63. 62.に記載の情報処理装置において、
前記出力手段は、前記複数の目的地ごとに、前記出発地からその目的地までの経路をそれぞれ生成して出力する、情報処理装置。
64. 62.または63.に記載の情報処理装置において、
前記目的地から、ユーザが行いたい行為を推定し、希望情報を生成する推定手段をさらに備え、
前記出力手段は、前記希望情報に対して、前記目的地とは異なる他の目的地を含む前記複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する、情報処理装置。
65. 64.に記載の情報処理装置において、
前記希望情報および補足情報を用いて、複数の目的地を選択する選択手段を備える、情報処理装置。
66. 65.に記載の情報処理装置において、
前記出力手段は、前記複数の目的地の選択に使用した前記補足情報を前記ユーザの通信装置に出力させる、情報処理装置。
67. 65.または66.に記載の情報処理装置において、
前記補足情報は、前記目的地となる店舗から提供された店舗情報を含み、
前記店舗情報は、当該店舗の商品情報、当該店舗で開催されるイベントに関するイベント情報、当該店舗の特定の店員に関する店員情報、および当該店舗で利用可能な決済手段のうち少なくとも一つを含む、情報処理装置。
68. 67.に記載の情報処理装置において、
前記店舗情報が前記商品情報の場合、前記補足情報は、当該店舗に在庫がある商品の種類、および、前記商品情報が示す商品である調理食品の販売開始時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記イベント情報の場合、前記補足情報は、前記イベントの開始時刻および終了時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記店員情報の場合、前記補足情報は、当該特定の店員の勤務時間を含む、情報処理装置。
69. 65.から68.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記補足情報は、インターネットへの投稿情報を含む、情報処理装置。
70. 65.から69.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記補足情報には優先度を示す選択情報がユーザごとに設定されており、
前記選択手段は、前記選択情報を用いて、前記目的地を選択する、情報処理装置。
71. 64.から70.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記希望情報は、前記ユーザが入手したい商品を示す情報を含み、
前記目的地は、当該商品を入手可能な店舗の場所を含み、
前記出力手段は、さらに、当該店舗において、前記ユーザが入手したい商品と同時に入手されている他の商品を示す商品情報を用いて、リコメンド情報を生成して出力する、情報処理装置。
72. 64.から71.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記ユーザの位置情報と、前記目的地の位置情報とを用いて、当該目的地への当該ユーザの到着を予測して、当該ユーザの到着に関する情報を当該目的地の通信装置に出力させる到着予測通知手段をさらに備える情報処理装置。
73. 62.から72.のいずれか1つに記載の情報処理装置において、
前記経路において、利用可能な移動手段の利用申込を受け付け、前記移動手段の手配処理を行う手配処理手段をさらに備える、情報処理装置。
【0268】
74. 1以上のコンピュータが、
出発地を取得し、
目的地を取得し、
前記目的地に対して、前記目的地とは異なる他の目的地を含む複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する、情報処理方法。
75. 74.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記複数の目的地ごとに、前記出発地からその目的地までの経路をそれぞれ生成して出力する、情報処理方法。
76. 74.または75.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記目的地から、ユーザが行いたい行為を推定し、希望情報を生成し、
前記希望情報に対して、前記目的地とは異なる他の目的地を含む前記複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する、情報処理方法。
77. 76.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記希望情報および補足情報を用いて、複数の目的地を選択する、情報処理方法。
78. 77.に記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記複数の目的地の選択に使用した前記補足情報を前記ユーザの通信装置に出力させる、情報処理方法。
79. 77.または78.に記載の情報処理方法において、
前記補足情報は、前記目的地となる店舗から提供された店舗情報を含み、
前記店舗情報は、当該店舗の商品情報、当該店舗で開催されるイベントに関するイベント情報、当該店舗の特定の店員に関する店員情報、および当該店舗で利用可能な決済手段のうち少なくとも一つを含む、情報処理方法。
80. 79.に記載の情報処理方法において、
前記店舗情報が前記商品情報の場合、前記補足情報は、当該店舗に在庫がある商品の種類、および、前記商品情報が示す商品である調理食品の販売開始時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記イベント情報の場合、前記補足情報は、前記イベントの開始時刻および終了時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記店員情報の場合、前記補足情報は、当該特定の店員の勤務時間を含む、情報処理方法。
81. 77.から80.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記補足情報は、インターネットへの投稿情報を含む、情報処理方法。
82. 77.から81.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記補足情報には優先度を示す選択情報がユーザごとに設定されており、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記選択情報を用いて、前記目的地を選択する、情報処理方法。
83. 76.から82.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記希望情報は、前記ユーザが入手したい商品を示す情報を含み、
前記目的地は、当該商品を入手可能な店舗の場所を含み、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
当該店舗において、前記ユーザが入手したい商品と同時に入手されている他の商品を示す商品情報を用いて、リコメンド情報を生成して出力する、情報処理方法。
84. 76.から83.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記ユーザの位置情報と、前記目的地の位置情報とを用いて、当該目的地への当該ユーザの到着を予測して、当該ユーザの到着に関する情報を当該目的地の通信装置に出力させる、情報処理方法。
85. 74.から84.のいずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記1以上のコンピュータが、さらに、
前記経路において、利用可能な移動手段の利用申込を受け付け、前記移動手段の手配処理を行う、情報処理方法。
【0269】
86. 出発地を取得する出発地取得処理と、
目的地を取得する目的地取得処理と、
前記目的地に対して、前記目的地とは異なる他の目的地を含む複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する出力処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
87. 86.に記載のプログラムにおいて、
前記出力処理において、前記複数の目的地ごとに、前記出発地からその目的地までの経路をそれぞれ生成して出力する、プログラム。
88. 86.または87.に記載のプログラムにおいて、
前記目的地から、ユーザが行いたい行為を推定し、希望情報を生成する推定処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記出力処理において、前記希望情報に対して、前記目的地とは異なる他の目的地を含む前記複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する、プログラム。
89. 88.に記載のプログラムにおいて、
前記希望情報および補足情報を用いて、複数の目的地を選択する選択処理を、さらに前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
90. 89.に記載のプログラムにおいて、
前記出力処理において、前記複数の目的地の選択に使用した前記補足情報を前記ユーザの通信装置に出力させる、プログラム。
91. 89.または90.に記載のプログラムにおいて、
前記補足情報は、前記目的地となる店舗から提供された店舗情報を含み、
前記店舗情報は、当該店舗の商品情報、当該店舗で開催されるイベントに関するイベント情報、当該店舗の特定の店員に関する店員情報、および当該店舗で利用可能な決済手段のうち少なくとも一つを含む、プログラム。
92. 91.に記載のプログラムにおいて、
前記店舗情報が前記商品情報の場合、前記補足情報は、当該店舗に在庫がある商品の種類、および、前記商品情報が示す商品である調理食品の販売開始時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記イベント情報の場合、前記補足情報は、前記イベントの開始時刻および終了時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記店員情報の場合、前記補足情報は、当該特定の店員の勤務時間を含む、プログラム。
93. 89.から92.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記補足情報は、インターネットへの投稿情報を含む、プログラム。
94. 89.から93.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記補足情報には優先度を示す選択情報がユーザごとに設定されており、
前記選択処理において、前記選択情報を用いて、前記目的地を選択する、プログラム。
95. 88.から94.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記希望情報は、前記ユーザが入手したい商品を示す情報を含み、
前記目的地は、当該商品を入手可能な店舗の場所を含み、
前記出力処理において、さらに、当該店舗において、前記ユーザが入手したい商品と同時に入手されている他の商品を示す商品情報を用いて、リコメンド情報を生成して出力する、プログラム。
96. 88.から95.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記ユーザの位置情報と、前記目的地の位置情報とを用いて、当該目的地への当該ユーザの到着を予測して、当該ユーザの到着に関する情報を当該目的地の通信装置に出力させる到着予測通知処理を、さらに前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
97. 86.から96.のいずれか1つに記載のプログラムにおいて、
前記経路において、利用可能な移動手段の利用申込を受け付け、前記移動手段の手配処理を行う手配処理を、さらに前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【0270】
98. 出発地を取得する出発地取得処理と、
目的地を取得する目的地取得処理と、
前記目的地に対して、前記目的地とは異なる他の目的地を含む複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する出力処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
99. 98.に記載の記録媒体において、
前記出力処理において、前記複数の目的地ごとに、前記出発地からその目的地までの経路をそれぞれ生成して出力する、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
100. 98.または99.に記載の記録媒体において、
前記目的地から、ユーザが行いたい行為を推定し、希望情報を生成する推定処理をさらに前記コンピュータに実行させ、
前記出力処理において、前記希望情報に対して、前記目的地とは異なる他の目的地を含む前記複数の目的地への前記出発地からの経路を生成して出力する、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
101. 100.に記載の記録媒体において、
前記希望情報および補足情報を用いて、複数の目的地を選択する選択処理を、さらに前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
102. 101.に記載の記録媒体において、
前記出力処理において、前記複数の目的地の選択に使用した前記補足情報を前記ユーザの通信装置に出力させる、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
103. 101.または102.に記載の記録媒体において、
前記補足情報は、前記目的地となる店舗から提供された店舗情報を含み、
前記店舗情報は、当該店舗の商品情報、当該店舗で開催されるイベントに関するイベント情報、当該店舗の特定の店員に関する店員情報、および当該店舗で利用可能な決済手段のうち少なくとも一つを含む、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
104. 103.に記載の記録媒体において、
前記店舗情報が前記商品情報の場合、前記補足情報は、当該店舗に在庫がある商品の種類、および、前記商品情報が示す商品である調理食品の販売開始時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記イベント情報の場合、前記補足情報は、前記イベントの開始時刻および終了時刻の少なくとも一方を含み、
前記店舗情報が、前記店員情報の場合、前記補足情報は、当該特定の店員の勤務時間を含む、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
105. 101.から104.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記補足情報は、インターネットへの投稿情報を含む、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
106. 101.から105.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記補足情報には優先度を示す選択情報がユーザごとに設定されており、
前記選択処理において、前記選択情報を用いて、前記目的地を選択する、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
107. 100.から106.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記希望情報は、前記ユーザが入手したい商品を示す情報を含み、
前記目的地は、当該商品を入手可能な店舗の場所を含み、
前記出力処理において、さらに、当該店舗において、前記ユーザが入手したい商品と同時に入手されている他の商品を示す商品情報を用いて、リコメンド情報を生成して出力する、プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
108. 100.から107.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記ユーザの位置情報と、前記目的地の位置情報とを用いて、当該目的地への当該ユーザの到着を予測して、当該ユーザの到着に関する情報を当該目的地の通信装置に出力させる到着予測通知処理を、さらに前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
109. 98.から108.のいずれか1つに記載の記録媒体において、
前記経路において、利用可能な移動手段の利用申込を受け付け、前記移動手段の手配処理を行う手配処理を、さらに前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【0271】
110. 62.から73.のいずれか1つに記載の情報処理装置と、
ユーザの通信装置とを備える、
経路提案システム。
【0272】
111. 出発地および目的地を受け付け、サーバに送信して、前記目的地に対して、前記目的地とは異なる他の目的地を含む複数の目的地への出発地からの経路を生成させる受付処理と、
前記サーバから受信した前記複数の目的地への前記出発地からの経路を表示する表示処理と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0273】
1 経路提案システム
3 通信ネットワーク
20、20a、20b 店舗
30、30a、30b 経路
100 情報処理装置
102 位置情報取得部
104 希望情報取得部
106 出力部
108 選択部
110 推定部
112 到着予測通知部
116 手配処理部
118 目的地取得部
120 記憶装置
130 ユーザ位置情報
132 ユーザ希望情報
140 目的地情報
150 店舗情報
200 ユーザ端末
202 希望情報受付部
204 表示部
220 店舗端末
220 位置情報記憶部
300 店舗端末
302 店舗情報更新部
304 表示部
320 店舗情報記憶部
400 提案画面
420 希望情報入力画面
440 設定画面
1000 コンピュータ
1010 バス
1020 プロセッサ
1030 メモリ
1040 ストレージデバイス
1050 入出力インタフェース
1060 ネットワークインタフェース