(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025004772
(43)【公開日】2025-01-15
(54)【発明の名称】キーボード
(51)【国際特許分類】
A61B 5/12 20060101AFI20250107BHJP
G06F 3/0354 20130101ALI20250107BHJP
G06F 3/0362 20130101ALI20250107BHJP
G06F 3/02 20060101ALI20250107BHJP
G06F 3/0487 20130101ALI20250107BHJP
G06F 3/04847 20220101ALI20250107BHJP
【FI】
A61B5/12
G06F3/0354 453
G06F3/0362 461
G06F3/02 460
G06F3/0487
G06F3/04847
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024102099
(22)【出願日】2024-06-25
(31)【優先権主張番号】23181442
(32)【優先日】2023-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】519235841
【氏名又は名称】インターアコースティックス アー/エス
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】リリアン ニールセン
(72)【発明者】
【氏名】セーアン フランク
(72)【発明者】
【氏名】ニゴライ アピッツ
(72)【発明者】
【氏名】トマス クラーマ
【テーマコード(参考)】
4C038
5B020
5B087
5E555
【Fターム(参考)】
4C038AA04
4C038AB01
5B020AA12
5B020CC06
5B020CC12
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5B020DD05
5B087AA09
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5B087AE00
5B087BC13
5B087DG01
5E555AA04
5E555BA22
5E555BB22
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5E555BC13
5E555CA04
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5E555DB11
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5E555DC13
5E555DD11
5E555FA00
(57)【要約】 (修正有)
【課題】制御デバイスを提供する。
【解決手段】制御デバイスは、ハウジングと、回転可能なダイヤルとを備え、ハウジングは、タッチスクリーン上に提示される第1ユーザ入力ユニット及びユーザ出力ユニットを備え、第1ユーザ入力ユニットは、第1入力信号を提供し、ユーザ出力ユニットは、タッチスクリーン上に出力を提供し、ダイヤルは、第2ユーザ入力ユニットを含み、回転可能な部分を介して聴覚検査の1つ以上の聴覚パラメータの大きさ/サイズ/強度を制御し、第2ユーザ入力ユニットは、ユーザが回転させたことに応答して第2入力信号を提供し、制御デバイスは、補助デバイスとの間の通信リンクを確立する通信モジュールを備え、ユーザインタフェースは、タッチスクリーン上にユーザインタフェースレイアウトを提供し、第1入力信号/第2入力信号に応答して、提供されたユーザインタフェースレイアウトを適応的に調整/修正する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御デバイスであって、当該制御デバイスは、
ハウジングと、
回転可能な部分を備える少なくとも1つのダイヤルと、
を備え、前記ハウジングは、タッチスクリーン上に提示されるユーザインタフェースの一部をともに形成する第1ユーザ入力ユニットとユーザ出力ユニットとを備えるタッチスクリーンを備え、前記第1ユーザ入力ユニットは、ユーザからのタッチ入力を受け取り、対応する第1入力信号を提供するように構成され、前記ユーザ出力ユニットは、出力信号に基づいて前記タッチスクリーン上に出力を提供するように構成され、
前記少なくとも1つのダイヤルは第2ユーザ入力ユニットを含み、前記ダイヤルは、前記回転可能な部分を介して聴覚検査の1つ以上の聴覚パラメータの大きさ及び/又はサイズ及び/又は強度を制御するように構成され、前記第2ユーザ入力ユニットは、前記ユーザが前記回転可能な部分を回転させたことに応答して第2入力信号を提供するように構成され、
当該制御デバイスは、当該制御デバイスと少なくとも1つの補助デバイスとの間の通信リンクを確立するための通信モジュールを更に備え、前記通信リンクは、情報及び/又はデータが前記補助デバイスに送信され、かつ/又は前記補助デバイスから受信されることを提供し、
前記ユーザインタフェースは、前記タッチスクリーン上に提示可能な複数のユーザインタフェースレイアウトのうちの1つを提供するように構成され、前記ユーザインタフェースは、前記第1入力信号及び/又は第2入力信号に応答して、前記提供されたユーザインタフェースレイアウトを適応的に調整/修正するように構成される、
制御デバイス。
【請求項2】
前記補助デバイスは、聴覚検査機器又は聴覚検査機器に接続されるコンピューティングデバイスである、
請求項1に記載の制御デバイス。
【請求項3】
前記ユーザインタフェースレイアウトの各々は、複数のタイプの聴覚検査の中からの1つと、対応するユーザインタフェースレイアウトとを選択するためのオプションを表示する、
請求項1に記載の制御デバイス。
【請求項4】
前記ユーザインタフェースレイアウトの各々は、ユーザによって選択可能なパラメータを各々が表す、オプションを提示するように構成され、前記オプションは、前記ユーザによって選択された聴覚検査のタイプに関連する、
請求項1に記載の制御デバイス。
【請求項5】
前記パラメータは、耳選択、トランスデューサ選択、刺激タイプ、周波数レベル及び/又はチャネル選択を含む、
請求項4に記載の制御デバイス。
【請求項6】
当該制御デバイスは、前記ユーザが前記第1ユーザ入力ユニットに入力を提供したことに応答して、前記通信リンクを介して前記情報及び/又はデータを前記補助デバイスに伝送するように構成される、
請求項1に記載の制御デバイス。
【請求項7】
前記少なくとも1つのダイヤルは、前記ハウジングの外部エッジに配置され、前記外部エッジから少なくとも部分的に突出している、
請求項1に記載の制御デバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つのダイヤルの回転可能なホイールは、前記タッチスクリーンの平面に対してある角度で配置される、
請求項1に記載の制御デバイス。
【請求項9】
前記ダイヤルは少なくとも1つのキーを備え、前記少なくとも1つのキーは、聴覚検査のタイプの1つの所定の機能を操作するための専用である、
請求項1に記載の制御デバイス。
【請求項10】
1つのキーは、現在のパラメータ設定を記憶するための記憶機能を操作するように構成されるか、かつ/又は1つのキーは、前記ユーザが被験者と通信することを可能にするトークフォワード機能の活性化/非活性化を操作するように構成され、前記ユーザインタフェースレイアウトは、前記トークフォワード機能の活性化に応答してユーザ入力に対して非活性化される、
請求項9に記載の制御デバイス。
【請求項11】
少なくとも1つの回転可能なホイールは、前記ユーザが該ホイールを回転させたことに応答して、前記ユーザにフィードバックを提供するように構成される、
請求項1に記載の制御デバイス。
【請求項12】
当該制御デバイスは、2つのダイヤルを備え、各ダイヤルは、聴覚検査機器のチャネルを操作するために構成される、
請求項1に記載の制御デバイス。
【請求項13】
前記通信リンクは、無線通信リンクである、
請求項1に記載の制御デバイス。
【請求項14】
請求項1に記載の制御デバイスと、
聴覚検査機器と、
を備えたシステムであって、当該システムは、前記制御デバイスと前記聴覚検査機器との間の通信リンクを確立するように構成され、前記通信リンクは、情報及び/又はデータが前記制御デバイスと前記聴覚検査機器との間で送信されることを提供する、システム。
【請求項15】
1つ以上のタイプの聴覚検査を操作する方法であって、当該方法は、
ハウジングと少なくとも1つのダイヤルとを備える制御デバイスを提供するステップと、
前記ハウジングのタッチスクリーン上に提示されるユーザインタフェースの一部をともに形成する第1ユーザ入力ユニット及びユーザ出力ユニットを提供するステップと、
前記第1ユーザ入力ユニットを介してユーザからタッチ入力を受け取り、対応する第1入力信号を提供するステップと、
前記ユーザ出力ユニットを介して、出力信号に基づいて、前記タッチスクリーンに対して出力を提供するステップと、
前記少なくとも1つのダイヤル上に第2ユーザ入力ユニットを提供するステップと、
前記少なくとも1つのダイヤルの回転可能な部分を介して、前記聴覚検査の1つ以上の聴覚パラメータの大きさ及び/又はサイズ及び/又は強度を制御するステップと、
前記ユーザが前記回転可能な部分を回転させたことに応答して、第2入力信号を提供するステップと、
通信リンクを介して情報及び/又はデータを補助デバイスに送信し、かつ/又は情報及び/又はデータを補助デバイスから受信するステップと、
前記タッチスクリーン上に複数のユーザインタフェースレイアウトのうちの1つを提供するステップと、
前記第1入力信号及び/又は第2入力信号に応答して、前記提供されたユーザインタフェースレイアウトを適応的に調整/修正するステップと、
を含む、方法。
【請求項16】
コンピュータプログラムであって、該プログラムが請求項1に記載の制御デバイス又は請求項14に記載のシステムによって実行されると、前記制御デバイス又はシステムに請求項15に記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項17】
タッチスクリーンと、第1ユーザ入力ユニットからの第1入力信号及び第2ユーザ入力ユニットからの第2入力信号を受信するためのプロセッサと、通信モジュールとを備える制御デバイスによってプログラムが実行されると、前記制御デバイスを補助デバイスのための制御デバイスとして機能させる命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記命令は、前記制御デバイスに、
少なくとも前記第1入力信号及び第2入力信号を情報及び/又はデータに変換させ、
情報及び/又はデータを補助デバイスに送信させることであって、該情報及び/又はデータは、少なくとも前記第1入力信号及び第2入力信号を含み、前記第1入力信号及び第2入力信号は、複数のユーザインタフェースレイアウトのうちの提供された1つにおける複数の潜在的なコマンドの1つとして前記補助デバイスによって解釈されることができ、前記補助デバイスは、前記提供されたユーザインタフェースレイアウトと組み合わせて前記第1入力信号及び第2入力信号を解釈して、前記提供されたユーザインタフェースレイアウトについて適切なコマンドを決定し、前記適切なコマンドに応答して前記ユーザインタフェースレイアウトを更新するために構成され、
前記補助デバイスから前記適切なコマンドを受信させ、
前記適切なコマンドに応答して、前記提供されたユーザインタフェースレイアウトを適応的に調整/修正させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は制御デバイスに関する。
【0002】
本出願は更に、制御デバイスと聴覚検査機器とを含むシステムに関する。
【0003】
本出願は更に、1つ以上のタイプの聴覚検査を操作する方法に関する。
【0004】
本出願は更に、プログラムが制御デバイス又はシステムによって実行されると、制御デバイス又はシステムに方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0005】
制御デバイス
従来のスタンドアロン型オージオメータは、通常、いくつかの物理的な圧力キーと、それぞれ回転可能なホイールを含む2つのダイヤルとを有し、聴覚ケアの専門家のようなユーザが患者(すなわち、被験者)に対して聴力検査を行うことを可能にする。ユーザが特定の聴力検査に必要な機能を見つけることを容易にするために、ボタンの数、したがって、オージオメータのサイズも高く/大きいことがある。しかしながら、これは複雑なユーザフローをもたらす可能性がある。また、世界中のいくつかの異なる国及び地域におけるオージオメータの使用を可能にするために、キー及びダイヤルの様々な異なる設計及びラベリングが必要とされることがある。
【0006】
スタンドアロンベースのオージオメータからPCベースのオージオメータへと発展した結果、ユーザは、PCベースのキーボードの代わりにオージオメータキーボードを要求している。これは、オージオメータを制御するために必要な機能以外の機能に専用のキーが多くあるために、PCベースのキーボードは使いにくいからである。さらに、オージオメータキーボード上の2つのダイヤルは、オージオメータの2つのチャネルを操作するための好ましい方法であり、これは、PCベースのキーボードの実用性を更に低下させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、容易なユーザフローを可能にするオージオメータキーボードが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本出願の一態様では、制御デバイスが提供される。
本出願の一態様では、キーボードが提供される。
例えば制御デバイスは、オージオメータキーボードのようなキーボードであり得る。
【0009】
制御デバイス(又はキーボード)は、被験者に対して1つ以上のタイプの聴覚検査を操作するのに適していることがある。
制御デバイス(又はキーボード)は、聴覚検査機器のような補助デバイスと対話/通信するのに適していることがある。
制御デバイス(又はキーボード)は、補助デバイスを遠隔制御するのに適していることがある。
【0010】
制御デバイス(又はキーボード)は、ハウジングを備え得る。
ハウジングは、制御デバイス(又はキーボード)の要素の少なくとも一部を含む/包含し得る。ハウジングは、制御デバイス(又はキーボード)の外部シェルの少なくとも一部を形成し得る。
【0011】
制御デバイス(又はキーボード)は、回転可能な部分を備える少なくとも1つのダイヤルを備え得る。
制御デバイス(又はキーボード)は、各々が回転可能な部分を備える2つのダイヤルを備え得る。
例えば回転可能な部分は、回転可能なホイールであり得る。
【0012】
ハウジングは、タッチスクリーンを備え得る。
タッチスクリーンは、タッチパネル、例えば容量式タッチスクリーンパネルと、表示素子(display element)とを備え得る。
タッチスクリーンは第1ユーザ入力ユニットを備え得る。第1ユーザ入力ユニットはタッチパネルを備え得る。
タッチスクリーンはユーザ出力ユニットを備え得る。ユーザ出力ユニットは表示素子を備え得る。
例えばタッチパネルは、制御デバイス(又はキーボード)の(電子視覚)表示素子の上に積層され得る。
【0013】
第1ユーザ入力ユニット及びユーザ出力ユニットは、ユーザインタフェースの一部を形成し得る。
ユーザインタフェースは、(少なくとも、上記制御デバイス(又はキーボード)の動作中に)上記タッチスクリーン上に提示/提供され得る。
第1ユーザ入力ユニットは、ユーザからタッチ入力を受け取るように構成され得る。
タッチ入力は、ユーザインタフェースを介して提供され得る。
第1ユーザ入力ユニットは、対応する第1入力信号を提供するように構成され得る。言い換えると、第1ユーザ入力ユニットは、ユーザからタッチ入力を受け取ったことに応答して第1入力信号を提供するように構成され得る。
例えばユーザがタッチスクリーンにタッチすると、第1ユーザ入力ユニットは、そのタッチをタッチ入力として検出し、対応する第1入力信号を生成し得る。
第1入力信号は、少なくとも(タッチパネル上の)ユーザからのタッチ入力の位置、動き及び/又は持続時間に関する情報を含み得る。言い換えると、第1入力信号は、少なくとも位置、動き及び/又は持続時間入力パラメータを含むデータを含み得る。
ユーザ出力ユニットは、出力信号に基づいて上記タッチスクリーン上に出力を提供するように構成され得る。言い換えると、ユーザ出力ユニットは、出力信号を受け取ったことに応答して、表示素子上に出力を提供し得る。言い換えると、ユーザインタフェースは、出力信号を受け取ったことに応答して、タッチスクリーン上に出力を表示し得る。
【0014】
少なくとも1つのダイヤルは、第2ユーザ入力ユニットを備え得る。
ダイヤルは、回転可能な部分を介して、聴覚検査の1つ以上の聴覚パラメータの大きさ及び/又はサイズ及び/又は強度を制御するように構成され得る。
第2ユーザ入力ユニットは、ユーザが回転可能な部分を回転させたことに応答して第2入力信号を提供するように構成され得る。
例えばユーザは、回転可能な部分を回転させて、例えば聴覚聴力検査中に患者に提供される刺激信号の強度を増加又は減少させ得る。回転に応答して、第2ユーザ入力ユニットは、第2入力信号を生成し得る。
【0015】
制御デバイス(又はキーボード)は、通信モジュールを更に備え得る。
通信モジュールは、通信リンクを確立するためのアンテナ及びトランシーバ回路を備え得る。
通信モジュールは、制御デバイス(又はキーボード)と少なくとも1つの補助デバイスとの間の通信リンクを確立するのに適していることがある。
通信リンクは、情報及び/又はデータが補助デバイスに送信され、かつ/又は補助デバイスから受信されることを提供/促進し得る。
通信リンクは、無線通信リンクであり得る。
無線リンクは、Bluetooth(登録商標)技術(例えばBluetooth低エネルギ技術)又はウルトラワイドバンド(UWB)技術に基づいてよい。
例えば情報及び/又はデータは、聴覚検査機器が音響刺激を変調及び/又は調整し、それを患者に提示することを可能にする構成データを含み得る。
【0016】
ユーザインタフェースは、複数のユーザインタフェースレイアウトのうちの1つを提供するように構成され得る。
ユーザインタフェースレイアウトは、ユーザインタフェース設計及び/又はユーザインタフェース構成を指すことがある。
ユーザインタフェースレイアウトは、タッチスクリーン(表示素子)上に提示可能であり得る。
ユーザインタフェースは、提供されたユーザインタフェースレイアウトを適応的に調整/修正するように構成され得る。
ユーザインタフェースは、第1入力信号に応答して、及び/又は第2入力信号に応答して、提供されたユーザインタフェースレイアウトを適応的に調整/修正するように構成され得る。
【0017】
制御デバイス(又はキーボード)は、プロセッサを備え得る。
プロセッサは、第1ユーザ入力ユニット及び第2ユーザ入力ユニットに接続され(これらと通信し)得る。
プロセッサは、第1ユーザ入力ユニットから第1入力信号を受信するように構成され得る。
プロセッサは、第2ユーザ入力ユニットから第2入力信号を受信するように構成され得る。
プロセッサは、ユーザ出力ユニットに接続され(これと通信し)得る。
プロセッサは、出力信号をユーザ出力ユニットに送信するように構成され得る。
【0018】
制御デバイス(又はキーボード)は、メモリを備え得る。
メモリは、プロセッサに接続され(これと通信し)得る。
メモリは、複数のユーザインタフェースレイアウトを記憶するように構成され得る。
【0019】
したがって、聴覚検査機器のような補助デバイスを制御するための容易なユーザフローを提供する制御デバイス(又はキーボード)が提供される。
【0020】
補助デバイスは、聴覚検査機器であり得る。
補助デバイスは、聴覚検査機器に接続されるコンピューティングデバイスであり得る。
したがって、制御デバイス(又はキーボード)は、聴覚検査機器の(遠隔制御の)ための、及び/又は聴覚検査機器に接続されたコンピューティングデバイスの(遠隔制御の)ための制御デバイス(又はキーボード)として機能し得る。
【0021】
ユーザインタフェースレイアウトの各々は、複数のタイプの聴覚検査からの1つ及び対応するユーザインタフェースレイアウトを選択するためのオプションを表示し得る。
このオプションは、ユーザインタフェースレイアウト上のボタン又はメニューによって表され得る。例えばユーザは、あるタイプの聴覚検査を選択するために、ユーザインタフェース上に提示されたボタン又はメニューにタッチすることがある。
例えば各ユーザインタフェースレイアウトは、例えば複数のタイプの聴覚検査をリストするドロップダウンメニューを含んでもよい。ユーザは、聴覚検査のタイプのうちの1つを選択する可能性を有し得る。
【0022】
例えば複数のタイプの聴覚検査は、小児検査を指すことがあり、あるいは純音評価検査又は語音聴力検査のような聴力検査を指すこともある。
【0023】
ユーザインタフェースレイアウトの各々は、ユーザによって選択可能なパラメータを各々が表す、オプションを提示/表示するように構成され得る。
オプションは、ユーザによって選択された聴覚検査のタイプに関連し得る。
例えば聴覚検査の各タイプは、すべての検査タイプに共通のパラメータ、例えば強度、チャネル選択等を含んでもよいが、選択された検査の当該タイプに特有のパラメータも含んでよい。
【0024】
パラメータは、耳選択を含み得る。
パラメータは、トランスデューサ選択を含み得る。
パラメータは、刺激タイプを含み得る。
パラメータは、周波数レベルを含み得る。
パラメータは、チャネル選択を含み得る。
【0025】
制御デバイス(又はキーボード)は、ユーザが第1ユーザ入力ユニットに入力を提供したことに応答して、通信リンクを介して情報及び/又はデータを補助デバイスに送信するように構成され得る。
制御デバイス(又はキーボード)は、ユーザが第2ユーザ入力ユニットに入力を提供したことに応答して、通信リンクを介して情報及び/又はデータを補助デバイスに送信するように構成され得る。
【0026】
少なくとも1つのダイヤルは、ハウジングの外部エッジに配置され得る。
少なくとも1つのダイヤルは、少なくとも部分的に上記外部エッジから突出し得る。
【0027】
少なくとも1つのダイヤルの回転可能なホイールは、タッチスクリーンの平面に対してある角度で配置され得る。
例えばダイヤルは、該ダイヤルの第1端部から第2端部まで延びる第1長手方向軸を備え得る。制御デバイス(又はキーボード)がテーブル上に置かれると、ダイヤルの第1端部はテーブル上に載り、それにより、テーブル上の制御デバイス(又はキーボード)の安定性が向上する。ダイヤルの第2端部は、テーブルからある距離で配置されてもよく、該距離は、ハウジングの(したがって、タッチスクリーンの)隣接して配置された部分がテーブルから離れて配置される距離よりも大きくてよい。これにより、ダイヤルは、第1長手方向軸に沿って、また第1長手方向軸に対して垂直な方向の両方で、ハウジングから突出し得る。
例えば回転可能なホイールは、ダイヤルの第2端部に配置され得る。回転可能なホイールは、第1長手方向軸に平行な回転軸を有し得る。これにより、回転可能なホイールは、第1長手方向軸に垂直な平面内で回転するように構成され得る。
【0028】
ダイヤルは、少なくとも1つのキー(例えばプッシュボタン)を備えてよく、ここで、該少なくとも1つのキーは、上記タイプの聴覚検査の1つの所定の機能を操作するための専用である。
例えばダイヤルは、一次キーのような第1キーと、二次キーのような第2キーとを備え得る。第1キー及び第2キーの各々は、ユーザによって選択されたタイプの聴覚検査の本質的な機能を制御するための専用であってよい。
例えば第1キー又は第2キーによって制御される機能は、記憶機能又はトークフォワード機能であってよい。
【0029】
少なくとも1つのキーは、記憶機能を操作するように構成され得る。例えば記憶機能は、現在のパラメータ設定を記憶するためのものであってもよい。
少なくとも1つのキーは、トークフォワード機能の活性化を操作するように構成され得る。
少なくとも1つのキーは、トークフォワード機能の非活性化を操作するように構成され得る。
トークフォワード機能は、ユーザが患者と通信することを可能にするように構成され得る。
ユーザインタフェースは、トークフォワード機能の活性化に応答して、ユーザ入力に対して非活性化され得る。ユーザインタフェースは、トークフォワード機能の非活性化に応答してユーザ入力に対して活性化され得る。
【0030】
少なくとも1つの回転可能なホイールは、ユーザが回転可能なホイールを回転させることに応答して、ユーザにフィードバックを提供するように構成され得る。
フィードバックは、オーディオフィードバック(例えばスピーカを介して)、視覚的フィードバック(例えば、ライトを介して)又は触覚フィードバックを提供することを指してよい。
フィードバックは、回転可能なホイールの機能性を変更することを指すことがある。例えば回転可能なホイールの機能性を変更することは、ユーザがホイールを回転させるために必要な抵抗を調整することを含み得る。
例えば回転可能なホイールは、チャネル1の強度を調整するように構成され得る。拡大された強度範囲に達するレベルでは、光インジケータは、ホイールの周囲に視覚的フィードバックを提供し得る(例えば複数回点滅させることによって)。追加又は代替として、拡張された強度範囲に達すると、回転可能なホイールを同じ方向に更に回すには、ユーザが更なる力を使用してホイールを回すことを必要とすることがある。
【0031】
制御デバイス(又はキーボード)は、少なくとも1つの回転可能なホイールの各々に隣接して配置されるライト(光インジケータ)を備え得る。ライト(光インジケータ)は、プロセッサからの制御信号に応じて、該ライトの色、強度及び/又は外観を変化させるように構成され得る。
【0032】
制御デバイス(又はキーボード)は、2つのダイヤルを備えてもよく、各ダイヤルは回転可能なホイールを備え得る。
各ダイヤルは、聴覚検査機器のチャネルを操作するように構成され得る。
例えば1つのチャネルは、刺激信号を被験者の耳に提示するために構成され得る。
例えば1つのチャネルは、マスキング信号を被験者の耳に提示するために構成され得る。
制御デバイス(又はキーボード)は、1つ又は両方のチャネルを同時に活性化させるように構成され得る。これにより、刺激信号を提示するためのチャネルのみが活性化される場合があり得る。また、1つのチャネルが刺激信号を提示し、別のチャネルが刺激信号をマスキングするためのマスキング信号を提示する場合もあり得る。
【0033】
システム
更なる態様では、「詳細な説明」及び特許請求の範囲において、上述したような制御デバイス(又はキーボード)及び聴覚検査機器を備えるシステムが更に提供される。
【0034】
システムは、制御デバイス(又はキーボード)と聴覚検査機器との間の通信リンクを確立するように構成され得る。通信リンクは、情報及び/又はデータが制御デバイス(又はキーボード)と聴覚検査機器との間で送信されることを提供し得る。
【0035】
方法
一態様では、1つ以上のタイプの聴覚検査を操作する方法が、本出願によって更に提供される。
【0036】
本方法は、ハウジングと少なくとも1つのダイヤルとを備える制御デバイス(又はキーボード)を提供することを含み得る。
【0037】
本方法は、ハウジングのタッチスクリーン上に提示されるユーザインタフェースの一部をともに形成する第1ユーザ入力ユニット及びユーザ出力ユニットを提供することを含み得る。
【0038】
本方法は、第1ユーザ入力ユニットを介してユーザからタッチ入力を受け取ることを含み得る。
本方法は、対応する第1入力信号を提供することを含み得る。
【0039】
本方法は、出力信号に基づいてタッチスクリーン上に出力を提供することを含み得る。
タッチスクリーン上の出力は、ユーザ出力ユニットを介して提供され得る。
【0040】
本方法は、少なくとも1つのダイヤル上に第2ユーザ入力ユニットを提供することを含み得る。
言い換えると、少なくとも1つのダイヤルは、ユーザがダイヤルにタッチした(例えば回転させた)ことを検出するための第2ユーザ入力ユニットを備え得る。
【0041】
本方法は、少なくとも1つのダイヤルの回転可能な部分を介して、聴覚検査の1つ以上の聴覚パラメータの大きさ及び/又はサイズ及び/又は強度を制御することを含み得る。
【0042】
本方法は、ユーザが回転可能な部分を回転させたことに応答して、第2入力信号を提供することを含み得る。
【0043】
本方法は、通信リンクを介して情報及び/又はデータを補助デバイスに送信することを含み得る。
本方法は、通信リンクを介して情報及び/又はデータを補助デバイスから受信することを含み得る。
【0044】
本方法は、タッチスクリーン上に複数のユーザインタフェースレイアウトのうちの1つを提供することを含み得る。
【0045】
本方法は、第1入力信号及び/又は第2入力信号に応答して、提供されたユーザインタフェースレイアウトを適応的に調整/修正することを含み得る。
【0046】
「実施形態の詳細な説明」又は特許請求の範囲において、上述した制御デバイス(又はキーボード)及びシステムの構造的特徴の一部又はすべては、対応するプロセスによって適切に代替されるとき、方法の実施形態と組み合わされることができ、逆もまた同様であるように意図される。本方法の実施形態は、対応する制御デバイス(又はキーボード)及び/又はシステムと同じ利点を有する。
【0047】
使用
ある態様では、「詳細な説明」及び特許請求の範囲において、上述したような制御デバイス(又はキーボード)及びシステムの使用が更に提供される。
【0048】
コンピュータプログラム
コンピュータプログラム(製品)であって、該プログラムがコンピュータ、例えば制御デバイス(又はキーボード)又はシステム(上記に開示されたような)によって実行されると、上述の及び特許請求の範囲に記載された方法(のステップ)をコンピュータに実行させる命令を含むコンピュータプログラム(製品)が、本出願によって更に提供される。
【0049】
コンピュータプログラム(製品)であって、該プログラムが、タッチスクリーンと、第1ユーザ入力ユニットからの第1入力信号及び第2ユーザ入力ユニットからの第2入力信号を受信するためのプロセッサと、通信モジュールとを含む制御デバイス(又はキーボード)によって実行されると、制御デバイス(又はキーボード)を補助デバイスのための(上述のような)制御デバイス(又はキーボード)として機能させる命令を含むコンピュータプログラム(製品)が、本出願によって更に提供される。
【0050】
命令は、制御デバイス(又はキーボード)に、少なくとも第1及び第2入力信号を情報及び/又はデータに変換させ得る。
【0051】
命令は、制御デバイス(又はキーボード)に、情報及び/又はデータを補助デバイスへ送信させ得る。
情報及び/又はデータは、少なくとも第1及び第2入力信号を含み得る。
第1及び第2入力信号は、補助デバイスによって、複数のユーザインタフェースレイアウトのうちの提供された1つにおける、複数の潜在的なコマンドのうちの1つと解釈されることができる。
補助デバイスは、提供されたユーザインタフェースレイアウトについて適切なコマンドを決定するために、提供されたユーザインタフェースレイアウトと組み合わせて第1及び第2入力信号を解釈し、適切なコマンドに応答してユーザインタフェースレイアウトを更新(例えば適応的に調整/修正)するために構成され得る。
【0052】
命令は、制御デバイス(又はキーボード)に、補助デバイスから適切なコマンドを受信させ得る。
【0053】
命令は、制御デバイス(又はキーボード)に、適切なコマンドに応答して、提供されたユーザインタフェースレイアウトを適応的に調整/修正させ得る。
適応的な調整/修正は、プロセッサ及び/又は制御ユニットを介して実行され得る。
適応的な調整/修正は、メモリに記憶されたパラメータに少なくとも部分的に基づいて実行され得る。
例えばメモリに記憶されたパラメータは、耳選択、トランスデューサ選択、刺激タイプ、周波数レベル及び/又はチャネル選択を表し得る。
【0054】
データ処理システム
一態様では、プロセッサと、上述の方法のステップの少なくとも一部(大部分又はすべて等)をプロセッサに実行させるためのプログラムコード手段とを含むデータ処理システムが、本出願によって更に提供される。
【0055】
APP
更なる態様では、APPと呼ばれる非一時的なアプリケーションが、本出願によって更に提供される。APPは、「詳細な説明」及び特許請求の範囲において、上述された制御デバイス(又はキーボード)のユーザインタフェースを実装するために制御デバイス(又はキーボード)上で実行されるように構成される実行可能な命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0056】
本開示の態様は、添付の図面とともに考慮される以下の詳細な説明から最もよく理解され得る。図面は、明瞭性のために概略的で簡略化されており、それらは単に、特許請求の範囲の理解を向上させるために詳細を示すものにすぎず、他の詳細は省略されている。全体を通して、同じ参照番号は、同一の又は対応する部分に使用される。各態様の個々の特徴は各々、他の態様の任意の又はすべての特徴と組み合わされてよい。これらの及び他の態様、特徴及び/又は技術的効果は、以下に記載される説明から明らかになり、説明される。
【0057】
【
図1】本出願による例示的なシステムを示す図である。
【
図2】本出願による例示的な制御デバイス(又はキーボード)を示す図である。
【
図3】本出願による例示的な制御デバイス(又はキーボード)を側方から見た図である。
【
図4】本出願による制御デバイス(又はキーボード)の例示的なブロック図を示す図である。
【
図5】本出願による例示的な制御デバイス(又はキーボード)を遠近的に見た図である。
【
図6】本出願による例示的な制御デバイス(又はキーボード)を背面から見た図である。
【0058】
図面は、明瞭性のために概略的で簡略化されており、それらは単に、本開示の理解に不可欠な詳細を示すものにすぎず、他の詳細は省略されている。全体を通して、同じ参照符号は、同一の又は対応する部分に使用される。
【0059】
本開示の適用可能性の更なる範囲は、以下に与えられる詳細な説明から明らかになるであろう。しかしながら、詳細な説明及び具体例は、本開示の好ましい実施形態を示す一方で、例示のみを目的として与えられることを理解されたい。他の実施形態は、以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0060】
添付の図面に関連して以下に述べる詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されている。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供する目的のための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。制御デバイス(又はキーボード)、システム及び方法のいくつかの態様は、様々なブロック、機能ユニット、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズム等(まとめて「要素」と呼ばれる)によって記述される。特定の用途、設計制約又は他の理由に応じて、これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータプログラム又はそれらの任意の組合せを使用して実装されてもよい。
【0061】
【0062】
システム1は、聴覚検査機器2、オーディオデバイス3、モニタ43及び制御デバイス(又はキーボード)4を備えるように示されている。
聴覚検査機器2は、刺激発生器SGと分析ユニットAUを備え得る。
オーディオデバイス3は、少なくとも1つの音声出力ユニット5を備え得る。
図1の例では、オーディオデバイス3は、2つの音声出力ユニット5を有するように示されている。
モニタ43は、モニタが聴覚検査を実行するためのソフトウェアプログラムを提示することができるように、有線接続又は無線接続6のいずれかを介して聴覚検査機器2に接続され得る。
【0063】
刺激発生器SGは、刺激信号及びマスキング信号のような少なくとも1つの刺激7を発生させ、該少なくとも1つの刺激をオーディオデバイス3に送信するように構成され得る。
【0064】
例えば刺激発生器SGは、特定の(選択された)検査タイプの検査プロトコルに従って、複数の連続刺激7を提供するように構成され得る。
刺激発生器SGは、有線又は無線接続8を介して、刺激7をオーディオデバイス3に伝送し得る。
【0065】
図1では、オーディオデバイス3は、被験者9の耳に位置するヘッドセットとして図示されているが、オーディオデバイス3は代わりに、片方の耳にのみ位置してもよく、他のイヤホン又はトランスデューサを備える他のデバイスが代替的に使用されてもよい。オーディオデバイス3の2つの出力ユニット5は(各々)トランスデューサを備えてもよく、音声出力ユニット5は各々、そのトランスデューサを介して、少なくとも1つの刺激を被験者9の耳に提供するように構成され得る。したがって、連続刺激7はオーディオデバイス3に伝送されてよく、出力ユニット5の各々は、上記トランスデューサを介して被験者9の耳に刺激7を提示し得る。
【0066】
分析ユニットAUは、例えば提供された刺激7の各々と、例えば被験者のリモコンのような補助デバイスによって検出されるか又は被験者によって口頭で表現される、後続の被験者入力との間の対応を分析するのに適し得る。
分析ユニットAUは、上記分析された対応関係に従って、選択された検査タイプの検査プロトコルを調整するように構成され得る。
【0067】
制御デバイス(又はキーボード)4は、有線又は無線接続10のいずれかを介して聴覚検査機器2に接続され得る。無線接続10の場合、ユーザが聴覚検査機器2を操作することによって、制御デバイス(又はキーボード)4を移動させることができる。
【0068】
制御デバイス(又はキーボード)4は、ハウジング11と、回転可能な部分13を備える少なくとも1つのダイヤル12とを備え得る。
図1において、制御デバイス(又はキーボード)4は、2つのダイヤル12を備える。
【0069】
制御デバイス(又はキーボード)4のハウジング11は、ユーザインタフェース15を提示するタッチスクリーン14を備えるように示されている。ユーザインタフェース15は、タッチスクリーン14上に複数のパラメータ又はオブジェクトを提示するように示されている。
パラメータ又はオブジェクトは、ユーザによって選択可能であり、サイズ/大きさを修正する可能性をユーザに与えるパラメータを表し得るか、又はユーザによって選択された現在の設定及び検査のタイプを提示し得る。例えばパラメータ又はオブジェクトは、耳選択、トランスデューサ選択、刺激タイプ、周波数レベル及び/又はチャネル選択を表してよい。
例えばパラメータ(例えばユーザインタフェース上に提示されるオプション/ボタン/メニュー)は、刺激が第1チャネル16及び/又は第2チャネル17で伝送されることをユーザが選択するためのオプションを表し得る。パラメータは、追加又は代替的に、複数のユーザインタフェースレイアウトの間のボタン18を表してよく、かつ/又は実施されるべき聴覚検査のタイプのボタン19を表してもよい。検査に関連する他の選択を表す更なるオプション/ボタン/メニュー20が提示されてもよい。
【0070】
図2は、本出願による例示的な制御デバイス(又はキーボード)を示す。
【0071】
図2では、
図1にも示されている制御デバイス(又はキーボード)が上からより詳細に示されている。
図1に示される同様の特徴については、同様の参照番号が使用される。
【0072】
実施されるべき聴覚検査のタイプを選択するためのユーザインタフェース15上のボタン19によって例示されるパラメータの1つ以上は、ユーザによって選択可能ないくつかの更なるオプション/ボタン/メニュー22をリストするドロップダウンメニュー21を備え得ることが示されている。
例えばオプション/ボタン/メニュー22は、小児検査、あるいは純音評価検査や語音聴力検査のような聴力検査を選択するオプションをユーザに提供し得る。
【0073】
タッチスクリーン14は、該タッチスクリーン14上に提示されるユーザインタフェース15の一部をともに形成する第1ユーザ入力ユニットとユーザ出力ユニットとを備え得る。第1ユーザ入力ユニットは、ユーザがタッチスクリーン14の(例えば容量式の)タッチパネルにタッチしたときに、ユーザからのタッチ入力を受け取るように構成され得る。第1入力ユニットは、制御デバイス(又はキーボード)のプロセッサに送信され得る対応する第1入力信号を生成し得る。
タッチスクリーン14は、出力信号に基づいてタッチスクリーン14の表示素子に出力を提供するように構成されるユーザ出力ユニットを備え得る。
【0074】
2つのダイヤル12の各々は、上記ハウジング11の外部エッジ23に配置され、外部エッジ23から少なくとも部分的に突出しているように示されている。
図1の例では、2つのダイヤル12の各々は、選択されたタイプの聴覚検査の1つの所定の機能を操作することに対してそれぞれ専用の第1キー24及び第2キー25を含む。第1キー24は、例えば現在のパラメータを記憶する記憶機能を操作するように構成される可能性があり、第2キー25は、例えばユーザが被験者と通信することを可能にするトークフォワード機能の活性化/非活性化を操作するように構成される可能性がある。ユーザインタフェース15は、上記トークフォワード機能の活性化に応答して、更なるユーザ入力のために非活性化され得る。
【0075】
ユーザインタフェース15は、タッチスクリーン14上に複数のユーザインタフェースレイアウトのうちの1つを提示/表示し得る。ユーザインタフェースレイアウトの各々は、ユーザによって選択可能なパラメータを提示/表示し、ここで、パラメータは、ユーザによって選択される聴覚検査のタイプに関連する。言い換えると、ユーザが特定のタイプの聴覚検査を選択すると、例えばユーザがパラメータを活性化/非活性化し、かつ/又はパラメータのサイズを調整することができるように、選択された検査のために特別に設計されたユーザインタフェースレイアウトが提示され、選択された検査に関連するいくつかのパラメータ及びオブジェクトが表示される。
【0076】
図3は、本出願による例示的な制御デバイス(又はキーボード)を側方から見た図である。制御デバイス(又はキーボード)は、例えばテーブル上に静止位置にある。
【0077】
図1及び
図2に示される同様の特徴について、同様の参照番号が使用される。
【0078】
図3では、ダイヤル12を側方から見ている。ダイヤル12は、タワー部分26の上部に配置される回転可能な部分13を含むように示されている。
【0079】
ダイヤル12のタワー部分26は、制御デバイス(又はキーボード)4が表面上に置かれているときに、該表面(例えばテーブル)に接触する平面の下面(plane lower surface)27を有してもよく、それにより、制御デバイス(又はキーボード)4の安定性を支持する。タワー部分26の側面は、円錐台形状を有してもよく、管状、楕円形又は多角形のような他の形状が想定されることが示される。したがって、タワー部分26は、平面の下面27に対して背面部分29よりも小さい角度で傾斜した前面部分28を有し得ることが示されている。また、
図3に示されているように、ダイヤル(すなわち、タワー部分26と回転可能な部分13の両方)は、タッチスクリーン14から離れるように傾いている。言い換えると、ダイヤル12の長手方向軸(
図6参照)は、制御デバイス(又はキーボード)4が配置される表面30の法線に対して角度を有している。
それにより、ダイヤル12は、ユーザに向かって、かつタッチスクリーン14から離れるように角度を付けられており、これは、ユーザの手の人間工学的位置決めを容易にする。
【0080】
図4は、本出願による制御デバイス(又はキーボード)の例示的なブロック図を示す。線は、ブロック図における要素間の接続/通信線を示す。
【0081】
制御デバイス(又はキーボード)は、プロセッサ32とパラメータを記憶するためのメモリ33とを備える、メインボード31を備え得る。
制御デバイス(又はキーボード)は、バッテリ35に接続された電力コントローラ34と、例えばUSBケーブルを介して電力を供給するための電源36とを更に備え得る。
制御デバイス(又はキーボード)は、制御デバイス(又はキーボード)と少なくとも1つの補助デバイスとの間で通信リンク(無線又は有線)を確立するための通信モジュール37を更に備えてよく、ここで、通信リンクは、情報及び/又はデータが補助デバイスに送信され、かつ/又は補助デバイスから受信されることを提供する。
【0082】
第1ダイヤル12A及び第2ダイヤル12Bは各々、少なくとも1つのキー38及び回転可能な部分13を備え得る。少なくとも1つのキー38及び回転可能な部分13は、エンコーダフィルタ39及びボタンロジック及びデバウンス(debounce)40とともに、第2入力信号をプロセッサ32に提供するための第2ユーザ入力ユニットの一部を形成する。
【0083】
タッチスクリーン14は、ユーザからタッチ入力を受信したことに応答して第1入力信号を提供するための第1ユーザ入力ユニットの一部を形成するタッチパネル41を備え得る。
タッチスクリーン14は、プロセッサ32から出力信号を受信したことに応答してタッチスクリーン14の表示素子42に出力を提供するように構成されるユーザ出力ユニットの一部を形成する表示素子42を更に備え得る。
【0084】
図5は、本出願による例示的な制御デバイス(又はキーボード)を遠近的に見た図を示す。制御デバイス(又はキーボード)は、例えばテーブル上に静止位置にある。
【0085】
前の図面に示された同様の特徴について、同様の参照番号が使用される。
【0086】
図6は、本出願による例示的な制御デバイス(又はキーボード)を背面から見た図である。制御デバイス(又はキーボード)は、例えばテーブル上に静止位置にある。
【0087】
前の図に示された同様の特徴について、同様の参照番号が使用される。
【0088】
図6には、2つのダイヤル12の長手方向軸A1、A2が示されている。いずれの場合も、長手方向軸A1、A2は、制御デバイス(又はキーボード)4が置かれている表面30の法線に対して角度をもって配置されていることが示されている。したがって、ダイヤル12は、タッチスクリーン14から離れるように角度を付けられる。
【0089】
詳細な説明及び/又は特許請求の範囲のいずれかにおいて、上述の機器の構造的特徴は、対応するプロセスによって適切に代替されるとき、方法のステップと組み合わされてもよいことが意図される。
【0090】
使用されるとき、単数形「a」、「an」及び「the」は、他に明示的に記載されない限り、複数形も同様に含む(すなわち、「少なくとも1つ」という意味を有する)ことが意図される。「含む」、「備える」、「含んでいる」及び/又は「備えている」という用語は、本明細書で使用されるとき、記載される特徴、整数、ステップ、動作、要素及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素及び/又はそれらのグループの存在又は追加を除外しないことが更に理解されよう。また、ある要素が別の要素に「接続されている」又は「結合されている」と称されるとき、特に明記されない限り、その要素を別の要素に直接的に接続又は結合することができるが、介在する要素も存在してもよいことも理解されよう。さらに、「接続された」又は「結合された」は、本明細書で使用されるとき、無線で接続又は結合されたことを含んでもよい。本明細書で使用されるとき、用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目の1つ以上の任意の及びすべての組合せを含む。開示される方法のステップは、特に明記されない限り、本明細書に記載された正確な順序に限定されない。
【0091】
本明細書全体を通じて、「1つの実施形態」又は「実施形態」又は「態様」への言及、あるいは「may」として含まれる特徴への言及は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味することを理解されたい。さらに、特定の特徴、構造又は特性は、本開示の1つ以上の実施形態において適切であるように組み合わされてもよい。前述の説明は、当業者が本明細書で説明される様々な態様を実施することを可能にするために提供される。これらの態様に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義される一般的な原理は、他の態様に適用され得る。
【0092】
特許請求の範囲は、本明細書で示される態様に限定されるように意図されていないが、特許請求の範囲の文言と一致する全範囲が与えられるべきであり、単数の要素への言及は、特にそのように記載されない限り、「1つで唯一のもの」を意味するように意図されておらず、むしろ「1つ以上」を意味する。特に別段の記載がない限り、用語「いくつかの」は、1つ以上を指す。
【外国語明細書】