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特開2025-4931システム、コンピュータ装置、プログラム、及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025004931
(43)【公開日】2025-01-16
(54)【発明の名称】システム、コンピュータ装置、プログラム、及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/20 20120101AFI20250108BHJP
【FI】
G06Q20/20 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023104839
(22)【出願日】2023-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】517428115
【氏名又は名称】インポートジャパンドットコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001782
【氏名又は名称】弁理士法人ライトハウス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】櫛田 憲正
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA32
5L055AA32
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明の目的は、電子商取引により商品を購入した場合に、容易に税金の払い戻しを受けることを可能とするシステムを提供することである。
【解決手段】システムにおいて、サーバ装置よる免税データ発行処理は、電子商取引サービスによりユーザからの商品の注文を受け付けるS204ことと、該商品について税金の払い戻しを受けるための免税データを生成するための所定の条件を満たすか否かを判定するS206ことと、条件を満たす場合S206YESに免税データを生成するS207ことと、を実行する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引サービスによりユーザからの商品の注文を受け付ける注文受付手段と、
該商品について税金の払い戻しを受けるための免税データを生成する免税データ生成手段と
を備える、システム。
【請求項2】
ユーザに関するユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段
を備え、
ユーザ情報が、ユーザの氏名、住所、国籍、生年月日、在留資格、上陸年月日、旅券の種類、旅券番号、旅券に含まれる顔写真、宿泊している場所の名称、宿泊している場所の住所、及び/又は、帰国予定日を含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
免税データ生成手段が、注文受付手段により受け付けられた注文の内容、ユーザ情報記憶手段により記憶されたユーザ情報、ユーザからの入力、及び/又は、管理者からの入力に関して所定の条件を満たした場合に、免税データを生成する、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記商品が税金の払い戻しを受けることができるものであると認証されたことを示す認証データに関する情報を出力する認証データ出力手段
を備える、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項5】
前記商品についての税金の払い戻しの要求を受け付ける払戻要求受付手段
を備える、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項6】
前記商品についての税金の払い戻しの結果に関する情報を出力する払戻結果出力手段
を備える、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項7】
電子商取引サービスによりユーザからの商品の注文を受け付ける注文受付手段と、
該商品について税金の払い戻しを受けるための免税データを生成する免税データ生成手段と
を備える、コンピュータ装置。
【請求項8】
コンピュータ装置を、
電子商取引サービスによりユーザからの商品の注文を受け付ける注文受付手段、
該商品について税金の払い戻しを受けるための免税データを生成する免税データ生成手段
として機能させる、プログラム。
【請求項9】
電子商取引サービスによりユーザからの商品の注文を受け付ける注文受付ステップと、
該商品について税金の払い戻しを受けるための免税データを生成する免税データ生成ステップと
を有する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、コンピュータ装置、プログラム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
2023年6月現在、日本では、外国人観光客などの免税対象者が免税店で免税対象の商品を購入する場合、税抜価格で該商品を購入することが可能である。
【0003】
しかしながら、免税価格で購入された商品が、日本国内で転売されるなどの問題が生じることがあった。
【0004】
このような問題を受けて、日本では、免税を受けるためのシステムを変更することが検討されている。具体的には、免税対象者が免税店で免税対象の商品を購入する場合、免税対象者は、税込価格で該商品を購入し、後日、該商品についての税金の払い戻しを受けるシステムに変更される見込みである。
【0005】
また、免税対象の商品は、物理的に店舗を備えている実店舗でも、ウェブ上に店舗を備えているウェブショップでも、購入することが可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の少なくとも1つの目的は、電子商取引により商品を購入した場合に、税金の払い戻しを受けることを可能とするシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的は、
[1]電子商取引サービスによりユーザからの商品の注文を受け付ける注文受付手段と、該商品について税金の払い戻しを受けるための免税データを生成する免税データ生成手段とを備える、システム;
[2]ユーザに関するユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段を備え、ユーザ情報が、ユーザの氏名、住所、国籍、生年月日、在留資格、上陸年月日、旅券の種類、旅券番号、旅券に含まれる顔写真、宿泊している場所の名称、宿泊している場所の住所、及び/又は、帰国予定日を含む、前記[1]に記載のシステム;
[3]免税データ生成手段が、注文受付手段により受け付けられた注文の内容、ユーザ情報記憶手段により記憶されたユーザ情報、ユーザからの入力、及び/又は、管理者からの入力に関して所定の条件を満たした場合に、免税データを生成する、前記[1]又は[2]に記載のシステム;
[4]前記商品が税金の払い戻しを受けることができるものであると認証されたことを示す認証データに関する情報を出力する認証データ出力手段を備える、前記[1]~[3]のいずれかに記載のシステム;
[5]前記商品についての税金の払い戻しの要求を受け付ける払戻要求受付手段を備える、前記[1]~[4]のいずれかに記載のシステム;
[6]前記商品についての税金の払い戻しの結果に関する情報を出力する払戻結果出力手段を備える、前記[1]~[5]のいずれかに記載のシステム;
[7]電子商取引サービスによりユーザからの商品の注文を受け付ける注文受付手段と、該商品について税金の払い戻しを受けるための免税データを生成する免税データ生成手段とを備える、コンピュータ装置;
[8]コンピュータ装置を、電子商取引サービスによりユーザからの商品の注文を受け付ける注文受付手段、該商品について税金の払い戻しを受けるための免税データを生成する免税データ生成手段として機能させる、プログラム;
[9]電子商取引サービスによりユーザからの商品の注文を受け付ける注文受付ステップと、該商品について税金の払い戻しを受けるための免税データを生成する免税データ生成ステップとを有する、方法;
により、達成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電子商取引により商品を購入した場合に、税金の払い戻しを受けることを可能とするシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の形態に係る、システムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施の形態に係る、ユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施の形態に係る、サーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施の形態に係る、ユーザ情報登録処理のフローチャートである。
図5】本発明の実施の形態に係る、免税データ発行処理のフローチャートである。
図6】本発明の実施の形態に係る、表示画面の一例を表す図である。
図7】本発明の実施の形態に係る、免税認証処理のフローチャートである。
図8】本発明の実施の形態に係る、表示画面の一例を表す図である。
図9】本発明の実施の形態に係る、払戻要求処理のフローチャートである。
図10】本発明の実施の形態に係る、表示画面の一例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について説明をするが、本発明の趣旨に反しない限り、本発明は、以下の実施の形態に限定されない。以下で説明するフローチャートを構成する各処理の順序は、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で順不同であり、また、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で、フローチャートを構成する各処理の一部を省略することや、フローチャートを構成する各処理に新たな処理を追加することも可能である。また、フローチャートを構成する各処理を実行する主体となる装置は、本発明の趣旨に反しない限り、他の装置へ変更することが可能である。その際、処理内容に矛盾や不整合が生じないように、処理内容を変更することが可能である。
【0011】
また、以下、免税対象者が電子商取引により免税対象の商品を購入する場合に、該商品について税金の払い戻しを受けるための免税データを発行するシステムについて説明する。ここでは、空港に備えられた税関において、免税データに対応する商品が税金の払い戻しを受けることができるものであると認証された場合に、ユーザが、免税データに対応する商品について、税金の払い戻しを受けることができる免税制度が採用されていることを前提として説明する。
【0012】
[システムの構成]
図1は、本発明の実施の形態にかかるシステムの構成を示すブロック図である。システム1は、ユーザ端末2と、サーバ装置3とを備える。ユーザ端末2は、電子商取引により商品を購入するユーザが操作するものである。ユーザは、外国人観光客などの免税対象者であってもよい。サーバ装置3は、電子商取引により商品を購入した場合に、税金の払い戻しを受けることを可能とするシステムを管理する管理者により管理されてもよい。図示しないが、システム1は、サーバ装置3を管理する管理者が操作する管理者端末を備えていてもよい。
【0013】
また、システム1は、電子商取引システム5、税関システム6、及び/又は払戻システム7を備えていてもよい。電子商取引システム5は、電子商取引を行うためのシステムである。電子商取引システム5には、例えば、ECサイトのシステム、オンライン・ショッピングモールのシステムなどが含まれ得る。税関システム6は、税金の徴収、輸出又は輸入される貨物の通関などを行う公的機関又は民間の事業者が運営するシステムである。税関システム6は、免税対象の商品が、税金の払い戻しを受けることができるものであると認証される際に利用されてもよい。払戻システム7は、税金の払い戻しを行うためのシステムである。払戻システム7は、認証された商品について、税金の払い戻しが行われる際に利用されてもよい。電子商取引システム5、税関システム6、及び/又は払戻システム7には、それぞれのシステムを管理する管理者が操作する管理者端末、サーバ装置、それぞれのシステムを利用する利用者が操作する利用者端末などが含まれていてもよい。それぞれのシステムを利用する利用者は、電子商取引により商品を購入するユーザと同一人であっても、別人であってもよい。また、利用者端末は、ユーザ端末2と同一のものであっても、異なるものであってもよい。
【0014】
サーバ装置3、電子商取引システム5、税関システム6、及び払戻システム7の管理者は、同一であっても、少なくとも一部が異なっていてもよい。例えば、サーバ装置3と電子商取引システム5は、同一の管理者によって管理されてもよく、異なる管理者によって管理されてもよい。税金の払い戻しを受けることを可能とするシステム、電子商取引システム5、税関システム6、及び払戻システム7は、API(Application Programming Interface)を利用して連携するよう構成されてもよい。
【0015】
ユーザ端末2、サーバ装置3、電子商取引システム5、税関システム6、及び払戻システム7は、通信ネットワーク4を介して、互いに通信可能に接続されている。また、システム1が、サーバ装置3を管理する管理者が操作する管理者端末を備える場合には、該管理者端末も、通信ネットワーク4を介して、ユーザ端末2、サーバ装置3、電子商取引システム5、税関システム6、及び払戻システム7と、互いに通信可能に接続されていることが好ましい。なお、「システムが通信可能に接続されている」とは、「システムが備えるコンピュータ装置が通信可能に接続されている」ことを示す。
【0016】
また、ユーザ端末2、サーバ装置3、電子商取引システム5、税関システム6、及び払戻システム7は、通信ネットワーク4を介さずに、互いに通信可能に接続されていてもよい。また、ユーザ端末2、サーバ装置3、電子商取引システム5が備える管理者端末、サーバ装置、及び利用者端末、税関システム6が備える管理者端末、サーバ装置、及び利用者端末、並びに、払戻システム7が備える管理者端末、サーバ装置、及び利用者端末の少なくとも一部が、同一の装置であってもよい。
【0017】
なお、システム1が備えるユーザ端末2の数は、2以上であってもよい。また、システム1が備える電子商取引システム5の数は、2以上であってもよい。サーバ装置3は、複数のコンピュータ装置に分散して機能するものであってもよい。例えば、サーバ装置3に代えて、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術を利用してもよい。
【0018】
図2は、本発明の実施の形態に係る、ユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ端末2は、制御部11、RAM12、ストレージ部13、入力部14、表示部15及び通信インタフェース16を備え、それぞれバスにより接続されている。
【0019】
制御部11は、CPUやROMから構成される。制御部11は、ストレージ部13に格納されたプログラムを実行し、運動者端末2の制御を行う。RAM12は、制御部11のワークエリアである。ストレージ部13は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。つまり、ストレージ部13は、プログラムを記憶した記録媒体として機能する。制御部11は、RAM12から読み出したプログラム及びデータ、並びに、入力部14にて入力されたデータをもとに、演算処理を行う。
【0020】
表示部15は表示画面を有している。制御部11は、演算処理の結果に応じて、表示画面に画像を表示するためのビデオ信号を出力する。ここで、表示部15の表示画面はタッチセンサを備えるタッチパネルであってもよい。この場合、タッチパネルが入力部14として機能する。
【0021】
通信インタフェース16は無線又は有線により通信ネットワーク4に接続が可能であり、通信ネットワーク4を介して、他のコンピュータ装置とデータを送受信することが可能である。通信インタフェース16を介して受信したデータは、RAM12にロードされ、制御部11により演算処理が行われる。
【0022】
また、ユーザ端末2は、カメラを備えていてもよい。ユーザ端末2としては、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末などが挙げられるが、これに限定されない。また、ユーザ端末2には、システム1を利用するための専用のアプリケーション(以下、専用アプリともいう)がインストールされていてもよい。
【0023】
図3は、本発明の実施の形態に係る、サーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ装置3は、制御部21、RAM22、ストレージ部23及び通信インタフェース24を少なくとも備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0024】
制御部21は、CPUやROMから構成され、ストレージ部23に格納されたプログラムを実行し、サーバ装置3の制御を行う。また、制御部21は時間を計時する内部タイマを備えている。RAM22は、制御部21のワークエリアである。ストレージ部23は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。つまり、ストレージ部23は、プログラムを記憶した記録媒体として機能する。制御部21は、プログラム及びデータをRAM22から読み出し、ユーザ端末2、電子商取引システム5、税関システム6、及び/又は払戻システム7から受信した情報等をもとに、プログラム実行処理を行う。
【0025】
また、プログラムは、CD-ROMなどの記録媒体に記憶されていてもよい。この場合、記録媒体に記憶されたプログラムが、ユーザ端末2、サーバ装置3、電子商取引システム5、税関システム6、及び/又は払戻システム7にインストールされて、所定の機能を実行することとしてもよい。
【0026】
あるいは、プログラムは、システム外部のコンピュータ装置から配信されてもよい。この場合、システム外部のコンピュータ装置から配信されたプログラムが、ユーザ端末2、サーバ装置3、電子商取引システム5、税関システム6、及び/又は払戻システム7にインストールされて、所定の機能を実行することとしてもよい。
【0027】
[ユーザ情報登録処理]
まず、ユーザは、システム1において、ユーザに関する情報(以下、ユーザ情報ともいう)の登録を行う。ユーザは、ユーザ端末2において専用アプリを起動し、表示画面にユーザ情報を入力するための画面(以下、ユーザ情報入力画面ともいう)を表示させ、以下のようなユーザ情報登録処理を行うことで、ユーザ情報を登録してもよい。図4は、本発明の実施の形態に係る、ユーザ情報登録処理のフローチャートである。
【0028】
ユーザ端末2において、ユーザ情報入力画面上で、ユーザ情報の入力が受け付けられる(ステップS101)。入力されたユーザ情報は、ユーザ端末2からサーバ装置3へ送信される(ステップS102)。サーバ装置3において、送信されたユーザ情報が受信される(ステップS103)。受信されたユーザ情報が、サーバ装置3のストレージ部23に記憶され(ステップS104)、ユーザ情報登録処理は終了する。
【0029】
ユーザ情報は、ユーザに関する情報であればよく、特に限定されない。ユーザ情報は、例えば、ユーザの氏名、住所、国籍、生年月日、在留資格、上陸年月日、旅券の種類、旅券番号、旅券に含まれる顔写真、宿泊している場所の名称、宿泊している場所の住所、帰国予定日などを含んでいてもよい。
【0030】
また、ユーザ情報は、決済に関する情報を含んでいてもよい。例えば、ユーザ情報は、ユーザのクレジットカードに関する情報、銀行口座に関する情報、電子マネーに関する情報などを含んでいてもよい。クレジットカードに関する情報は、クレジットカードの番号、名義人名、有効期限、セキュリティコードなどを含んでいてもよい。銀行口座に関する情報は、銀行口座の番号、名義人名などを含んでいてもよい。電子マネーに関する情報は、電子マネーの二次元コード、一次元コード、識別番号、所有者名などを含んでいてもよい。ユーザは、ユーザ情報として決済に関する情報を登録しておくことで、後述の、商品の決済の際、及び/又は、税金の払い戻しの際に、新たに決済に関する情報を入力する手間を省くことができる。
【0031】
ステップS101において、ユーザがユーザ情報を入力する方法は、特に限定されず、適宜設計可能である。例えば、ユーザは、文字などを入力することによりユーザ情報を入力してもよい。
【0032】
あるいは、ユーザは、旅券及び/又は航空券を、カメラで撮影する及び/又は映すことによりユーザ情報を入力してもよい。この場合、カメラで撮影する及び/又は映すページは、顔写真が含まれるページであっても、入国日を示すスタンプが含まれるページであってもよい。
【0033】
あるいは、ユーザは、所定のデータを取り込むことによりユーザ情報を入力してもよい。所定のデータは、例えば、旅券の情報を含む二次元コード、顔写真のデータなどであってもよい。旅券の情報を含む二次元コードは、Visit Japan Webサービスにより提供される二次元コードであってもよい。所定のデータは、ユーザ端末2のストレージ部13に記憶されていてもよく、外部のシステムに記憶されていてもよい。
【0034】
あるいは、ユーザは、ユーザの所有するSNSアカウントなどに紐づけて記憶されているユーザ情報を参照することによりユーザ情報を入力してもよい。つまり、ユーザは、外部のシステムに記憶されているユーザ情報をシステム1に読み込むことにより、ユーザ情報を入力してもよい。
【0035】
ステップS104においてユーザ情報が記憶されることで、ユーザ情報の登録が完了する。システム1は、ユーザ情報を登録したユーザに対して、識別番号などを付与してもよい。識別番号は、ユーザ情報と関連付けてサーバ装置3のストレージ部23に記憶されてもよい。また、サーバ装置3には、ユーザ情報と関連付けて、ユーザのID、パスワード、指紋の情報などが記憶されてもよい。ユーザがシステム1にログインする際などには、ユーザのID、パスワード、顔の情報、指紋の情報などの入力が求められてもよい。ユーザは、システム1において、登録したユーザ情報を変更することが可能であってもよい。
【0036】
[免税データ発行処理]
ユーザ情報を登録したユーザは、電子商取引により商品を購入した場合に、税金の払い戻しを受けるための、免税データを取得することが可能である。ユーザは、専用アプリ上で商品を購入し、免税データを取得することが可能であってもよい。あるいは、ユーザは、専用アプリから電子商取引システム5にアクセスすることで、電子商取引システム5上で商品を購入した後、専用アプリ上で免税データを取得することが可能であってもよい。以下、ユーザが、専用アプリ上で商品を購入し、免税データを取得する態様について説明する。
【0037】
図5は、本発明の実施の形態に係る、免税データ発行処理のフローチャートである。まず、ユーザは、ユーザ端末2において、表示画面に、購入する商品を選択するための画面(以下、商品選択画面ともいう)を表示させる。そして、ユーザ端末2において、購入する商品の選択の入力が受け付けられる(ステップS201)。次に、ユーザ端末2において、選択した商品を購入する要求(以下、購入要求ともいう)が受け付けられる(ステップS202)。受け付けられた購入要求は、ユーザ端末2からサーバ装置3へ送信される(ステップS203)。サーバ装置3において、送信された購入要求が受信される(ステップS204)。サーバ装置3において、商品の決済処理が実行される(ステップS205)。次に、サーバ装置3において、免税データを生成するための所定の条件を満たすか否かが判定される(ステップS206)。
【0038】
ステップS206において所定の条件を満たすと判定された場合(ステップS206にてYES)、サーバ装置3において、免税データが生成される(ステップS207)。生成された免税データは、サーバ装置3のストレージ部23に記憶される(ステップS208)。サーバ装置3からユーザ端末2へ、免税データが送信される(ステップS209)。ユーザ端末2において、送信された免税データが受信される(ステップS210)。ユーザ端末2において、受信された免税データに関する情報が出力され(ステップS211)、免税データ発行処理は終了する。
【0039】
一方、ステップS206において所定の条件を満たすと判定されなかった場合(ステップS206にてNO)、ステップS207~ステップS211は行われず、免税データ発行処理は終了する。
【0040】
ステップS201において、ユーザ端末2が、購入する商品の選択の入力を受け付ける態様は、特に限定されず、適宜設計可能である。例えば、図示しないが、ユーザ端末2は、商品選択画面に表示された、商品の選択の入力を受け付けるための商品選択受付ボタン(「Add to Your Shopping Cart」と表示されたボタンなど)が押下されたときに、該商品選択受付ボタンに対応する商品の選択の入力を受け付けてもよい。また、選択された商品は、後述の、選択済の商品を確認するための画面(以下、選択済商品確認画面ともいう)に表示されてもよい。
【0041】
ステップS202において、ユーザ端末2が、購入要求を受け付ける態様は、特に限定されず、適宜設計可能である。例えば、ユーザ端末2は、選択済商品確認画面において、購入要求を受け付けるための購入要求受付ボタン(「Order」と表示されたボタンなど)が押下されたときに、選択済の商品についての購入要求を受け付けてもよい。
【0042】
図6は、本発明の実施の形態に係る、表示画面の一例を表す図である。図6(A)は、選択済商品確認画面の一例を表す図である。ユーザが商品を購入する際には、ユーザ端末2の表示画面には、実行画面30として、図6(A)に示すような選択済商品確認画面が表示されてもよい。実行画面30(以下、選択済商品確認画面ともいう)には、選択済の商品に関する情報31、及び、購入要求受付ボタン32が表示されている。
【0043】
図6(A)において、選択済商品確認画面の上部には、「Shopping Cart」という文字が表示されている。また、「Shopping Cart」という文字の下部には、選択済の商品に関する情報31として、「Japanese Fan」という商品の名称、扇子の外観を示す商品の画像、「¥8,800(tax included)」という商品の税込価格が表示されている。また、選択済商品確認画面の下部には、「Order」という購入要求受付ボタン32が表示されている。
【0044】
ステップS201において、複数の商品の選択が入力された場合には、選択済商品確認画面には、選択済の商品に関する情報31が複数表示されてもよい。この場合、選択された商品1つに対し、選択済の商品に関する情報31が1つ表示されてもよく、選択された複数の商品のうちいずれか2以上の商品に対し、選択済の商品に関する情報31が1つ表示されてもよい。
【0045】
図6(A)において、購入要求受付ボタン32が押下されたとき、ステップS202における、購入要求の受け付けが行われてもよい。また、該購入要求は、選択済の商品に関する情報31として表示されている商品についての購入要求であってもよい。
【0046】
ステップS203において購入要求がサーバ装置3へ送信される際には、併せて、該購入要求に対応する商品、つまり、選択済の商品に関する情報が送信されてもよい。
【0047】
また、ステップS203においては、購入要求と併せて、ユーザが商品を受け取る場所や日時についての情報が、サーバ装置3へ送信されてもよい。ユーザ端末2は、ユーザが商品を受け取る場所や日時についての情報の入力を受け付けてもよい。ユーザが商品を受け取る場所は、ユーザが宿泊しているホテルなどであってもよい。ユーザ情報登録処理において、ユーザ情報として、宿泊している場所の名称、及び/又は、宿泊している場所の住所(以下、宿泊先情報ともいう)が登録されている場合には、ユーザは、登録された宿泊先情報を参照して、希望する受け取り場所についての情報の入力を行ってもよい。
【0048】
さらに、ステップS203においては、購入要求と併せて、ユーザが希望する決済の方法についての情報が、サーバ装置3へ送信されてもよい。ユーザ端末2は、ユーザが希望する決済の方法についての情報の入力を受け付けてもよい。決済の方法は、特に限定されず、適宜設計可能である。決済は、クレジットカードを利用して行われてもよく、銀行口座を利用して行われてもよく、電子マネーを利用して行われてもよい。ユーザ情報登録処理において、ユーザ情報として決済に関する情報が登録されている場合には、ユーザは、登録された決済に関する情報を参照して、希望する決済の方法についての情報の入力を行ってもよい。また、ユーザは、ユーザが商品を受け取る場所において決済を行うことを希望することもできる。
【0049】
さらに、ステップS203においては、購入要求と併せて、ユーザが免税データの発行を希望するか否かについての情報が、サーバ装置3へ送信されてもよい。ユーザ端末2は、ユーザが免税データの発行を希望するか否かについての情報の入力を受け付けてもよい。
【0050】
ステップS204においてサーバ装置3が商品の購入要求を受信することで、商品の注文が受け付けられる。
【0051】
ステップS205における決済処理の内容は、特に限定されず、適宜設計可能である。決済処理は、ユーザが希望する方法で実行されればよい。
【0052】
ステップS206における、免税データを生成するための所定の条件は、特に限定されず、適宜設計可能である。免税データを生成するための所定の条件は、例えば、受け付けられた注文の内容に関する条件、登録されたユーザ情報に関する条件、ユーザからの入力に関する条件、及び/又は、管理者からの入力に関する条件であってもよい。なお、ここでの管理者は、サーバ装置3の管理者であってもよく、電子商取引システム5の管理者であってもよい。また、管理者には、サーバ装置3の管理者又は電子商取引システム5の管理者から委託などを受けた者も含まれることとする。
【0053】
受け付けられた注文の内容に関する条件には、例えば、購入された商品の合計金額が所定の金額の範囲内であること、購入された商品が免税を受けることが可能な商品であること、購入された商品の受け取り場所が所定の領域内であること、購入された商品を販売している店舗が免税店であることなどが含まれ得る。
【0054】
登録されたユーザ情報に関する条件には、例えば、ユーザが国内に滞在する日数が所定の日数内であること、旅券に入国日を示すスタンプが押印されていること、旅券の情報を含む二次元コード及び顔写真のデータが登録されていること、旅券の種類、旅券番号、旅券に含まれる顔写真などの、旅券に関する情報が登録されていること、登録されている在留資格が所定の在留資格であることなどが含まれ得る。ユーザが国内に滞在する日数は、例えば、上陸年月日と帰国予定日から算出することができる。
【0055】
ユーザからの入力に関する条件には、例えば、ユーザから、免税データの発行を希望することを示す入力を受け付けたことなどが含まれ得る。なお、ユーザ端末2は、受け付けられた注文の内容、及び/又は登録されたユーザ情報に関して所定の条件を満たす場合に、免税データの発行を希望することを示す入力を受け付けることとしてもよい。また、商品選択画面、選択済商品確認画面などにおいて、受け付けられた注文の内容に関して所定の条件を満たすか否か、及び/又は、登録されたユーザ情報に関して所定の条件を満たすか否かについての情報が表示されてもよい。
【0056】
管理者からの入力に関する条件には、例えば、管理者から、免税データを発行する指示の入力を受け付けたことなどが含まれ得る。管理者は、受け付けられた注文の内容、登録されたユーザ情報、及び/又はユーザからの入力に関して所定の条件を満たすか否かを確認した上で、免税データを発行する指示の入力を行ってもよい。
【0057】
ステップS207において生成される免税データは、税金の払い戻しを受けることを可能とするデータであればよく、特に限定されない。免税データには、税金の払い戻しを受けるために必要な情報が含まれていればよい。税金の払い戻しを受けるために必要な情報は、商品が免税の対象となることを示す情報であってもよい。免税データは、ユーザが電子商取引により商品を購入する際に発行されるものである。税金の払い戻しを受けるために必要な情報には、例えば、商品の購入日、購入した商品の名称、購入した商品の税込価格、購入した商品の税金の価格、商品を販売した店舗の名称などが含まれていてもよい。免税データには、文字、数字、識別子(二次元コード、一次元コードなど)、画像などが含まれ得る。また、免税データは、税金の払い戻しを受けるために必要な書式に則って構成されていてもよい。
【0058】
免税データは、印刷した書類をデータ化したものであってもよい。例えば、免税データは、税金の払い戻しを受けるための書類に必要事項を記入したものを、スキャンするなどにより電子的に取り扱い可能としたデータなどであってもよい。
【0059】
また、免税データは、税金の払い戻しを受けるための書類を物理的に発行した後、該書類に関する情報をコンピュータ装置に入力したデータなどであってもよい。
【0060】
さらに、免税データは、領収書のデータなどであってもよい。
【0061】
ステップS208において、免税データは、ユーザ情報と関連付けて記憶されてもよい。また、ステップS208においては、ユーザ情報と関連付けて、ステップS203においてサーバ装置3へ送信された情報、免税データが生成された日時などが記憶されてもよい。
【0062】
ステップS209において送信されるデータは、ステップS207において生成された免税データと同一のデータであってもよく、同一のデータでなくともよい。ステップS209において送信されるデータは、ステップS207において生成された免税データの少なくとも一部を含んでいることが好ましい。また、ステップS209においては、免税データと併せて、免税データに関する情報をユーザ端末2において出力するための情報が送信されてもよい。
【0063】
ステップS211において出力される免税データに関する情報は、特に限定されず、適宜設計可能である。免税データに関する情報は、ステップS207において生成された免税データの少なくとも一部であってもよい。
【0064】
図6(B)は、免税データに関する情報を表示するための免税データ表示画面の一例を表す図である。ユーザ端末2の表示画面には、実行画面40として、図6(B)に示すような免税データ表示画面が表示されてもよい。実行画面40(以下、免税データ表示画面ともいう)には、免税データに関する情報41が表示されている。
【0065】
図6(B)において、免税データ表示画面の上部には、「Tax Refund Form」という文字が表示されている。また、「Tax Refund Form」という文字の下部には、免税データに関する情報41として、「5-30-2024」という商品の購入日、「Japanese Fan」という購入した商品の名称、「¥8,800」という購入した商品の税込価格、「¥800」という購入した商品の税金の価格、及び、「XYZ online」という購入した商品を販売した店舗の名称が表示されている。
【0066】
ステップS211においては、ユーザ端末2の表示画面に、図6(B)に示すような免税データ表示画面が表示されてもよい。
【0067】
なお、ユーザが、複数の店舗で免税対象の商品を購入した場合などには、一人のユーザに対して、複数の免税データが生成される可能性がある。一人のユーザに対して、複数の免税データが生成された場合には、免税データ表示画面に、複数の免税データに関する情報41が表示されてもよい。あるいは、一人のユーザに対して、複数の免税データが生成された場合には、免税データ表示画面に、複数の免税データを統合した、一つの免税データに関する情報41が表示されてもよい。
【0068】
なお、ステップS207において生成された免税データは、税関システム6、及び/又は払戻システム7が備えるサーバ装置に送信されてもよい。そして、税関システム6、及び/又は払戻システム7が備える、管理者端末、及び/又は利用者端末において、免税データを出力することが可能であってもよい。また、税関システム6が備える認証用装置、及び/又は払戻システム7が備える払戻判定装置において、免税データを出力することが可能であってもよい。
【0069】
また、ステップS208においてサーバ装置3に記憶された免税データは、サーバ装置3を管理する管理者により操作される管理者端末(以下、サーバ装置3の管理者の端末ともいう)に送信され、サーバ装置3の管理者の端末において出力されてもよい。サーバ装置3の管理者の端末の表示画面には、例えば、図6(B)に示すような免税データ表示画面が表示されてもよい。また、サーバ装置3の管理者は、免税データ表示画面に表示された情報を、印刷することが可能であってもよい。サーバ装置3の管理者は、例えば、免税データに関する情報を印刷した書類を、ユーザが購入した商品と共に、ユーザに送付してもよい。
【0070】
なお、払い戻しの対象となる税金の種類は、特に限定されず、適宜設計可能である。払い戻しの対象となる税金の種類は、例えば、消費税であっても、付加価値税であっても、酒税であっても、たばこ税であってもよい。
【0071】
ステップS206において所定の条件を満たすと判定されなかった場合には、商品の注文が完了したことを示す情報、決済処理が完了したことを示す情報、商品の発送予定に関する情報などが、ユーザ端末2に送信されてもよい。
【0072】
また、ステップS206において所定の条件を満たすと判定された場合にも、商品の注文が完了したことを示す情報、決済処理が完了したことを示す情報、商品の発送予定に関する情報などは、ステップS209において、免税データと共にユーザ端末2に送信されてもよい。
【0073】
上記においては、ユーザ情報登録処理を行ったユーザが、商品を注文して、免税データを取得する態様について説明したが、ユーザ情報登録処理は、ユーザが商品を注文する際に、行われてもよい。例えば、ステップS203において、購入要求と併せて、ユーザ情報がサーバ装置3へ送信されてもよい。
【0074】
また、上記においては、ユーザが、専用アプリ上で商品を購入し、免税データを取得する態様、つまり、サーバ装置3において、電子商取引と免税データの生成とが可能である態様について説明したが、ユーザが、電子商取引システム5上で商品を購入した後、専用アプリ上で免税データを取得する場合には、ステップS201~ステップS205は、電子商取引システム5が備えるサーバ装置において実行されてもよい。その場合、ステップS206において所定の条件を満たすか否かの判定を行うための情報が、電子商取引システム5が備えるサーバ装置から、免税データの生成を行うサーバ装置3へ、送信されてもよい。
【0075】
[免税認証処理]
免税データに対応する商品は、税関において、税金の払い戻しを受けることができるものであると認証される必要がある。商品が税金の払い戻しを受けることができるものであると認証された場合、以下のような免税認証処理が行われてもよい。図7は、本発明の実施の形態に係る、免税認証処理のフローチャートである。
【0076】
まず、税関システム6において、商品が税金の払い戻しを受けることができるものであると認証されたことを示す認証データを生成する指示(以下、認証データの生成指示ともいう)が受け付けられる(ステップS301)。次に、税関システム6において、認証データが生成される(ステップS302)。生成された認証データは、税関システム6において記憶される(ステップS303)。認証データは、税関システム6からサーバ装置3へ送信される(ステップS304)。サーバ装置3において、送信された認証データが受信される(ステップS305)。サーバ装置3において、受信された認証データが記憶される(ステップS306)。サーバ装置3からユーザ端末2へ、認証データが送信される(ステップS307)。ユーザ端末2において、送信された認証データが受信される(ステップS308)。ユーザ端末2において、認証データに関する情報が出力され(ステップS309)、免税認証処理は終了する。
【0077】
認証データの生成指示は、税関システム6に備えられた、税関のスタッフが操作する端末に入力されてもよい。税関のスタッフは、例えば、免税データ、免税データに対応する商品、ユーザの旅券、ユーザの航空券、免税データに対応する商品が開封されていないことなどを目視により確認した場合に、商品が税金の払い戻しを受けることができるものであると認証してもよい。以下、「商品が税金の払い戻しを受けることができるものであると認証される」ことを、単に、「商品が認証される」ということもある。
【0078】
商品が認証される条件は、特に限定されず、適宜設計可能である。商品が認証される条件は、公的機関などにより定められた条件であってもよい。商品が認証される条件には、例えば、商品について免税データが発行されていること、ユーザが免税データに対応する商品を所持しており、国外に持ち出すと考えられること、免税データに対応する商品が開封されていないことなどが含まれ得る。商品について免税データが発行されていることは、ユーザ端末2の表示画面に免税データに関する情報を出力することにより確認されてもよく、サーバ装置3から税関システム6が備えるサーバ装置に免税データが送信されることにより確認されてもよく、税関システム6が備えるサーバ装置からサーバ装置3へ照会することにより確認されてもよい。
【0079】
税関スタッフは、商品の認証を行った場合に、税関スタッフが操作する端末において、認証した商品についての認証データを生成する指示を入力してもよい。入力された認証データの生成指示は、税関スタッフが操作する端末から、税関システム6が備えるサーバ装置へ、送信されてもよい。税関システム6が備えるサーバ装置が認証データの生成指示を受信することで、ステップS301において、税関システム6が、認証データの生成指示を受け付けることとしてもよい。
【0080】
あるいは、税関において、税金の払い戻しを受けることができるものであると認証するための装置(以下、認証用装置ともいう)を導入している場合には、認証用装置が、税関システム6が備えるサーバ装置へ、認証データの生成指示を送信してもよい。例えば、ユーザが、認証用装置により、免税データ、免税データに対応する商品、ユーザの旅券、ユーザの航空券などを読み取らせた場合に、認証用装置が、認証データの生成指示を送信することとしてもよい。税関システム6が備えるサーバ装置が認証データの生成指示を受信することで、ステップS301において、税関システム6が、認証データの生成指示を受け付けることとしてもよい。
【0081】
ステップS302において生成される認証データは、商品が税金の払い戻しを受けることができるものであると認証されたことを示すデータであればよく、特に限定されない。認証データは、商品について免税データが発行されていることを示すデータであっても、ユーザが免税データに対応する商品を所持しており、国外に持ち出すと考えられることを示すデータであっても、免税データに対応する商品が開封されていないことを示すデータであってもよい。認証データには、免税データ、免税データに対応する商品に関する情報、ユーザの旅券に関する情報、ユーザの航空券に関する情報などが含まれていてもよい。認証データには、文字、数字、識別子(二次元コード、一次元コードなど)、画像などが含まれ得る。
【0082】
認証データは、印刷した書類をデータ化したものであってもよい。例えば、認証データは、税金の払い戻しを受けるための書類に認証印を押印したものを、スキャンするなどにより電子的に取り扱い可能としたデータなどであってもよい。
【0083】
また、認証データは、税金の払い戻しを受けるための書類に認証印を押印した後、該書類に関する情報をコンピュータ装置に入力したデータなどであってもよい。
【0084】
ステップS303においては、生成された認証データと関連付けて、認証された商品に対応する免税データ、ユーザの旅券に関する情報、ユーザの航空券に関する情報、認証データが生成された日時などが記憶されてもよい。
【0085】
ステップS304において送信されるデータは、ステップS302において生成された認証データと同一のデータであってもよく、同一のデータでなくともよい。ステップS304において送信されるデータは、ステップS302において生成された認証データの少なくとも一部を含んでいることが好ましい。また、ステップS304においては、認証データと併せて、認証データに関する情報をユーザ端末2において出力するための情報が送信されてもよい。
【0086】
ステップS306において、受信された認証データは、ユーザ情報と関連付けて記憶されてもよい。その際、受信された認証データと、認証された商品に対応する免税データとが紐づけて記憶されることが好ましい。また、ステップS306においては、受信された認証データと関連付けて、ステップS304においてサーバ装置3へ送信された情報、認証データが生成された日時などが記憶されてもよい。
【0087】
ステップS307において送信されるデータは、ステップS302において生成された認証データと同一のデータであってもよく、同一のデータでなくともよい。ステップS307において送信されるデータは、ステップS302において生成された認証データの少なくとも一部を含んでいることが好ましい。また、ステップS307においては、認証データと併せて、認証データに関する情報をユーザ端末2において出力するための情報が送信されてもよい。
【0088】
なお、ステップS307における認証データの送信は、ユーザ端末2からサーバ装置3へ、認証データを送信する要求(以下、認証データ送信要求ともいう)が送信されたときに行われてもよい。ユーザ端末2は、ユーザからの、認証データ送信要求の入力を受け付けてもよい。
【0089】
ステップS308において受信された認証データは、ユーザ端末2が備えるストレージ部13に記憶されてもよい。認証データがユーザ端末2に記憶されることで、サーバ装置3へアクセスしなくても、ユーザ端末2において、認証データを出力することが可能となる。
【0090】
ステップS309において出力される認証データに関する情報は、特に限定されず、適宜設計可能である。認証データに関する情報は、ステップS302において生成された認証データの少なくとも一部であってもよい。ステップS309においては、ユーザが、商品が税金の払い戻しを受けることができるものであると認証されたことを認識することが可能な態様で、ユーザ端末2に、認証データに関する情報が出力されればよい。
【0091】
図8は、本発明の実施の形態に係る、表示画面の一例を表す図である。ステップS309において、ユーザ端末2の表示画面には、実行画面50として、図8に示すような認証データ表示画面が表示されてもよい。実行画面50(以下、認証データ表示画面ともいう)には、免税データに関する情報51、及び、認証データに関する情報52が表示されている。
【0092】
図8において、認証データ表示画面の上部には、「Tax Refund Form」という文字が表示されている。また、「Tax Refund Form」という文字の下部に表示されている免税データに関する情報51については、図6(B)における免税データに関する情報41に関する記載を、必要な範囲で採用できる。
【0093】
図8においては、免税データに関する情報51の下部に、認証データに関する情報52として、「Accepted」という文字が表示されている。ユーザは、認証データに関する情報52が表示されることで、免税データに対応する商品が税金の払い戻しを受けることができるものであると認証されたことを認識することができる。
【0094】
なお、一人のユーザに対して、複数の免税データが存在している場合には、免税データ毎に認証データに関する情報52が表示されてもよい。免税データに関する情報51と、認証データに関する情報52とは、対応関係を認識することが可能な態様で表示されることが好ましい。例えば、免税データに関する情報51の下部に、個々に、該免税データに対応する、認証データに関する情報52が表示されてもよい。
【0095】
また、税関システム6が、空港内などに利用者端末を備えている場合には、該利用者端末において、認証データに関する情報が出力されてもよい。税関システム6が備える利用者端末において出力される認証データに関する情報は、ステップS309において出力される認証データに関する情報と同一のものであっても、異なるものであってもよい。税関システム6が備える利用者端末において出力される認証データに関する情報は、ステップS302において生成された認証データの少なくとも一部であることが好ましい。
【0096】
なお、税関システム6が備える利用者端末は、電子商取引により商品を購入するユーザ以外が操作することが可能であってもよい。税関システム6が備える利用者端末は、税関において、商品の認証を受ける利用者が操作することが可能であってよい。また、税関システム6が備える利用者端末は、認証用装置と同一のものであっても、異なるものであってもよい。
【0097】
[払戻要求処理]
ユーザは、商品の認証を受けた場合、該商品について、税金の払い戻しを受けることが可能となる。図9は、本発明の実施の形態に係る、払戻要求処理のフローチャートである。
【0098】
まず、ユーザ端末2において、税金を払い戻す要求(以下、払戻要求ともいう)が受け付けられる(ステップS401)。受け付けられた払戻要求は、ユーザ端末2からサーバ装置3へ送信される(ステップS402)。サーバ装置3において、送信された払戻要求が受信される(ステップS403)。サーバ装置3において、受信された払戻要求が記憶される(ステップS404)。サーバ装置3から払戻システム7へ、払戻要求が送信される(ステップS405)。払戻システム7において、送信された払戻要求が受信される(ステップS406)。払戻システム7において、払戻処理が実行される(ステップS407)。
【0099】
次に、払戻システム7において、払い戻しの結果が記憶される(ステップS408)。払戻システム7からサーバ装置3へ、払い戻しの結果が送信される(ステップS409)。サーバ装置3において、送信された払い戻しの結果が受信される(ステップS410)。サーバ装置3において、受信された払い戻しの結果が記憶される(ステップS411)。サーバ装置3からユーザ端末2へ、払い戻しの結果が送信される(ステップS412)。ユーザ端末2において、送信された払い戻しの結果が受信される(ステップS413)。ユーザ端末2において、払い戻しの結果に関する情報が出力され(ステップS414)、払戻要求処理は終了する。
【0100】
ステップS401において、ユーザ端末2が払戻要求を受け付ける態様は、特に限定されず、適宜設計可能である。例えば、ユーザ端末2は、認証を受けた商品について、払戻要求を受け付けるための払戻要求受付ボタンを表示してもよい。
【0101】
図10は、本発明の実施の形態に係る、表示画面の一例を表す図である。図10(A)は、払戻要求受付画面の一例を表す図である。ユーザ端末2の表示画面には、実行画面60として、図10(A)に示すような払戻要求受付画面が表示されてもよい。実行画面60(以下、払戻要求受付画面ともいう)には、免税データに関する情報61、認証データに関する情報62、及び、払戻要求受付ボタン63が表示されている。
【0102】
図10(A)において、払戻要求受付画面の上部には、「Tax Refund Form」という文字が表示されている。また、「Tax Refund Form」という文字の下部に表示されている免税データに関する情報61については、図6(B)における免税データに関する情報41に関する記載を、必要な範囲で採用できる。
【0103】
認証データに関する情報62については、図8における認証データに関する情報52に関する記載を、必要な範囲で採用できる。
【0104】
図10(A)においては、認証データに関する情報62の下部に、「Claim a Refund」という払戻要求受付ボタン63が表示されている。払戻要求受付ボタン63が押下されたとき、ステップS401における、払戻要求の受け付けが行われてもよい。また、該払戻要求は、払戻要求受付画面に表示された免税データに関する情報61に対応する商品についての払戻要求であってもよい。払戻要求受付ボタン63は、認証データに関する情報62が表示された後に、表示されることとしてもよい。
【0105】
なお、一人のユーザに対して、複数の免税データが存在している場合には、ユーザは、複数の免税データに対応する商品について、払戻要求を行うことが可能であってもよい。例えば、一人のユーザに対して、複数の免税データが存在している場合には、払戻要求受付画面に、複数の免税データに関する情報61が表示されてもよい。そして、払戻要求受付画面に表示された免税データに関する情報61の一部又は全部に対応する商品について、払戻要求を行うことが可能であってもよい。ユーザは、払戻要求を行う商品に対応する免税データに関する情報61を選択することが可能であってもよい。
【0106】
ステップS402においては、払戻要求と併せて、税金の払い戻し先についての情報が送信されてもよい。税金の払い戻し先についての情報は、例えば、ユーザのクレジットカードに関する情報、銀行口座に関する情報、電子マネーに関する情報などであってもよい。ユーザは、税金の払い戻し先についての情報を、ユーザ端末2において、入力することが可能であってもよい。また、ユーザ情報として、ユーザの決済に関する情報が登録されている場合には、税金の払い戻し先についての情報の入力を省略することが可能であってもよい。
【0107】
ステップS404において、払戻要求は、ユーザ情報と関連付けて記憶されてもよい。その際、払戻要求と、払戻要求に対応する免税データ、及び、該免税データに対応する認証データとが紐づけて記憶されることが好ましい。また、ステップS404においては、払戻要求と関連付けて、払戻要求が受け付けられた日時、払戻要求に対応する免税データ、免税データに対応する認証データ、免税データに対応する認証データが生成された日時、税金の払い戻し先についての情報などが、サーバ装置3に記憶されてもよい。
【0108】
ステップS405においては、払戻要求と共に、払戻要求が受け付けられた日時、払戻要求に対応する免税データ、免税データに対応する認証データ、免税データに対応する認証データが生成された日時、税金の払い戻し先についての情報などが、払戻システム7へ送信されてもよい。
【0109】
ステップS407における払戻処理の内容は、特に限定されず、適宜設計可能である。ステップS407においては、ユーザの希望する払い戻し先などに応じて、払戻要求に対応する商品について、税金の払い戻しが行われればよい。
【0110】
ステップS408において記憶される払い戻しの結果は、特に限定されず、適宜設計可能である。払い戻しの結果には、例えば、払い戻し処理が行われた日時、払い戻された金額、払い戻し先についての情報、払戻要求が受け付けられた日時、払戻要求に対応する免税データ、免税データに対応する認証データ、免税データに対応する認証データが生成された日時などが含まれ得る。
【0111】
ステップS409においてサーバ装置3へ送信される払い戻しの結果は、ステップS408において払戻システム7に記憶される払い戻しの結果の一部であってもよく、全部であってもよい。
【0112】
ステップS411において、払い戻しの結果は、対応する払戻要求と関連付けて記憶されてもよい。
【0113】
また、ステップS412においてユーザ端末2へ送信される払い戻しの結果は、ステップS408において払戻システム7に記憶される払い戻しの結果の一部であってもよく、全部であってもよい。
【0114】
ステップS414において出力される払い戻しの結果に関する情報は、特に限定されず、適宜設計可能である。払い戻しの結果に関する情報は、ステップS408において払戻システム7に記憶される払い戻しの結果の少なくとも一部であってもよい。
【0115】
図10(B)は、払い戻しの結果に関する情報を表示するための払戻結果表示画面の一例を表す図である。ユーザ端末2の表示画面には、実行画面70として、図10(B)に示すような払戻結果表示画面が表示されてもよい。実行画面70(以下、払戻結果表示画面ともいう)には、免税データに関する情報71、認証データに関する情報72、及び、払い戻しの結果に関する情報73が表示されている。
【0116】
図10(B)において、払戻結果表示画面の上部には、「Tax Refund Form」という文字が表示されている。また、「Tax Refund Form」という文字の下部に表示されている免税データに関する情報71については、図6(B)における免税データに関する情報41に関する記載を、必要な範囲で採用できる。
【0117】
認証データに関する情報72については、図8における認証データに関する情報52に関する記載を、必要な範囲で採用できる。
【0118】
図10(B)においては、認証データに関する情報72の下部に、払い戻しの結果に関する情報73として、「Refunded」という文字が表示されている。ユーザは、払い戻し結果に関する情報73が表示されることで、払い戻し要求を行った商品に対する払い戻しが完了したことを認識することができる。
【0119】
なお、ユーザは、サーバ装置3にアクセスし、払い戻しの結果の表示要求を行うことで、ユーザ端末2において払い戻しの結果を表示することが可能であってもよい。
【0120】
また、ユーザ端末2において、払い戻しの結果として、払い戻し処理の進捗を反映した情報が表示されてもよい。例えば、ユーザ端末2において、払い戻しの結果に関する情報73として、「払戻要求済」、「払戻処理中」、「払い戻し済」などの進捗を示す情報が表示されてもよい。
【0121】
なお、上記においては、ユーザ端末2から払戻要求を送信する例について説明したが、ユーザは、空港に備えられた払い戻しカウンターにおいて、払い戻し処理の実行を要求してもよい。この場合、上記の払戻要求処理のステップS401~ステップS406は実行されず、ステップS407以降が実行されてもよい。また、この場合、払い戻しカウンターにおいて、スタッフが、免税データ及び/又は認証データを確認してもよい。そして、払い戻しカウンターのスタッフが操作する端末において、払戻処理を実行するための入力を行ってもよい。
【0122】
この場合、スタッフは、ユーザ端末2の表示画面に出力された免税データ及び/又は認証データに関する情報を確認してもよく、サーバ装置3から払戻システム7が備えるサーバ装置に免税データ及び/又は認証データが送信されたことを確認してもよく、払戻システム7が備えるサーバ装置からサーバ装置3へ照会を行うことにより免税データ及び/又は認証データを確認してもよい。
【0123】
あるいは、払い戻しカウンターにおいて、払い戻し処理の可否を判定するための装置(以下、払戻判定装置ともいう)を導入している場合には、払戻判定装置が、払戻システム7が備えるサーバ装置へ、払戻要求を送信してもよい。例えば、ユーザが、払戻判定装置により、免税データ、認証データなどを読み取らせた場合に、払戻判定装置が、払戻要求を送信することとしてもよい。そして、払戻システム7が備えるサーバ装置が払戻要求を受信した後、ステップS407以降が実行されてもよい。
【0124】
また、ユーザは、空港に備えられた払い戻しカウンターにおいて、現金により税金の払い戻しを受けてもよい。現金による払い戻しが行われた場合、上記の払戻要求処理のステップS401~ステップS407は実行されず、ステップS408以降が実行されてもよい。ステップS408において記憶される払い戻しの結果は、払い戻しカウンターのスタッフが操作する端末に入力されたものであってもよい。
【0125】
また、払戻システム7が、空港内などに利用者端末を備えている場合には、該利用者端末において、払戻要求の受け付け、及び払戻要求の送信が可能であってもよい。この場合、上記の払戻要求処理のステップS401~ステップS405は実行されず、ステップS406以降が実行されてもよい。また、この場合、払戻システム7からサーバ装置3へ、払戻要求を受け付けたことを示す情報が送信されてもよい。さらに、この場合、払戻要求が払戻システム7に受け付けられたことに関する情報が、ユーザ端末2において出力可能となってもよい。
【0126】
また、払戻システム7が、空港内などに利用者端末を備えている場合には、該利用者端末において、払戻結果に関する情報の出力が可能であってもよい。払戻システム7が備える利用者端末において出力される払戻結果に関する情報は、ステップS414において出力される払戻結果に関する情報と同一のものであっても、異なるものであってもよい。利用者端末において出力される払戻結果に関する情報は、ステップS408において記憶された払戻結果の少なくとも一部であることが好ましい。
【0127】
なお、払戻システム7が備える利用者端末は、電子商取引により商品を購入するユーザ以外が操作することが可能であってもよい。払戻システム7が備える利用者端末は、商品について税金の払い戻しを受ける利用者が操作することが可能であってよい。また、払戻システム7が備える利用者端末は、払戻判定装置と同一のものであっても、異なるものであってもよい。
【0128】
なお、免税データ表示画面、認証データ表示画面、払戻要求受付画面、及び/又は払戻結果表示画面は、同一のURLにアクセスすることで閲覧可能であってもよい。例えば、ユーザは、免税についての情報を確認するためのURL上で、免税についての手続きの進捗に応じて、免税データ表示画面、認証データ表示画面、払戻要求受付画面、及び/又は払戻結果表示画面に表示される情報の少なくとも一部を閲覧することが可能であってもよい。
【0129】
このように、システムが、電子商取引サービスによりユーザからの商品の注文を受け付ける注文受付手段と、該商品について税金の払い戻しを受けるための免税データを生成する免税データ生成手段とを備えることで、電子商取引により商品を購入した場合に、税金の払い戻しを受けることを可能とするシステムを提供することができる。
【0130】
また、このように、システムが、ユーザに関するユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段を備え、ユーザ情報が、ユーザの氏名、住所、国籍、生年月日、在留資格、上陸年月日、旅券の種類、旅券番号、旅券に含まれる顔写真、宿泊している場所の名称、宿泊している場所の住所、及び/又は、帰国予定日を含むことで、システムが、ユーザに関するユーザ情報を登録することができる。
【0131】
さらに、このように、免税データ生成手段が、注文受付手段により受け付けられた注文の内容、ユーザ情報記憶手段により記憶されたユーザ情報、ユーザからの入力、及び/又は、管理者からの入力に関して所定の条件を満たした場合に、免税データを生成することで、所定の条件を満たす場合に、免税データを生成することができる。
【0132】
また、このように、システムが、前記商品が税金の払い戻しを受けることができるものであると認証されたことを示す認証データに関する情報を出力する認証データ出力手段
を備えることで、ユーザが、商品が認証されたことを確認することが容易となる。
【0133】
さらに、このように、前記商品についての税金の払い戻しの要求を受け付ける払戻要求受付手段を備えることで、ユーザが、商品についての税金の払い戻しの要求を行うことが容易となる。
【0134】
また、このように、システムが、前記商品についての税金の払い戻しの結果を出力する払戻結果出力手段を備えることで、ユーザが、商品についての税金の払い戻しの結果を確認することが容易となる。
【0135】
なお、上記においては、電子商取引により購入された商品について免税データが発行され、免税データが発行された商品について認証データが発行され、認証データが発行された商品について払い戻し処理が行われる例について説明したが、認証データが発行される機能、及び/又は、払い戻し処理が行われる機能は、独立して実行されてもよい。例えば、実店舗で購入された商品について、免税認証処理を実行することが可能であってもよい。また、例えば、実店舗で購入された商品について、払戻要求処理を実行することが可能であってもよい。
【0136】
この場合、実店舗において発行された、商品について税金の払い戻しを受けるための書類を、ユーザ端末2において読み込むことが可能であってもよい。ユーザ端末2において読み込まれた、商品について税金の払い戻しを受けるための書類のデータは、サーバ装置3へ送信されてもよい。そして、専用アプリ上で、実店舗で購入された商品についての税金の払い戻しに関しても、免税認証処理、及び/又は、払戻要求処理を実行することが可能であってもよい。
【0137】
あるいは、実店舗において発行された、商品について税金の払い戻しを受けるための書類を、認証用装置において読み込むことが可能であってもよい。認証用装置において読み込まれた、商品について税金の払い戻しを受けるための書類のデータに基づいて、免税認証処理、及び/又は、払戻要求処理を実行することが可能であってもよい。
【0138】
つまり、システムは、商品が税金の払い戻しを受けることができるものであると認証されたことを示す認証データに関する情報を出力する認証データ出力手段を備えるシステムであってもよい。
【0139】
また、システムは、商品についての税金の払い戻しの要求を受け付ける払戻要求受付手段を備えるシステムであってもよい。
【0140】
また、システムは、商品についての税金の払い戻しの結果に関する情報を出力する払戻結果出力手段を備えるシステムであってもよい。
【符号の説明】
【0141】
1 システム
2 ユーザ端末
3 サーバ装置
4 通信ネットワーク
5 電子商取引システム
6 税関システム
7 払戻システム
11 制御部
12 RAM
13 ストレージ部
14 入力部
15 表示部
16 通信インタフェース
21 制御部
22 RAM
23 ストレージ部
24 通信インタフェース
30 実行画面
31 選択済の商品に関する情報
32 購入要求受付ボタン
40 実行画面
41 免税データに関する情報
50 実行画面
51 免税データに関する情報
52 認証データに関する情報
60 実行画面
61 免税データに関する情報
62 認証データに関する情報
63 払戻要求受付ボタン
70 実行画面
71 免税データに関する情報
72 認証データに関する情報
73 払い戻しの結果に関する情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10