(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025005029
(43)【公開日】2025-01-16
(54)【発明の名称】ペダル位置指示器および画像表示媒体
(51)【国際特許分類】
B60R 11/00 20060101AFI20250108BHJP
B60K 35/50 20240101ALI20250108BHJP
【FI】
B60R11/00
B60K37/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023105011
(22)【出願日】2023-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】523245311
【氏名又は名称】岩下 祐▲徳▼
(74)【代理人】
【識別番号】100125117
【弁理士】
【氏名又は名称】坂田 泰弘
(74)【代理人】
【識別番号】100086933
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 幸雄
(72)【発明者】
【氏名】岩下 祐▲徳▼
【テーマコード(参考)】
3D020
3D344
【Fターム(参考)】
3D020BB01
3D020BC03
3D020BD07
3D020BD09
3D344AA14
3D344AB01
3D344AC13
3D344AD04
(57)【要約】
【課題】自動車のペダルの位置を運転手が目視で従来よりも確実に確認することができるようにする。
【解決手段】自動車のブレーキペダルおよびアクセルペダルそれぞれの位置を運転手に確認させるために自動車のダッシュボードの上に置いて使用されるペダル位置指示器1であって、ブレーキペダルに対応する第一の看板51と、アクセルペダルに対応する第二の看板52と、第一の看板51および第二の看板52を保持するための本体10と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のブレーキペダルおよびアクセルペダルそれぞれの位置を運転手に確認させるために前記自動車のダッシュボードの上に置いて使用されるペダル位置指示器であって、
前記ブレーキペダルに対応する第一の媒体と、
前記アクセルペダルに対応する第二の媒体と、
前記第一の媒体および前記第二の媒体を保持するための本体と、
を有することを特徴とするペダル位置指示器。
【請求項2】
前記第一の媒体は、ブレーキを表現しまたは連想させる第一の画像を描画しまたは貼り付けるための媒体であり、
前記第二の媒体は、アクセルを表現しまたは連想させる第二の画像を描画しまたは貼り付けるための媒体である、
請求項1に記載のペダル位置指示器。
【請求項3】
前記第一の媒体は、前記第一の画像を描画しまたは貼り付けるための、互いに交わる2つの表示面を有し、
前記第二の媒体は、前記第二の画像を描画しまたは貼り付けるための、互いに交わる2つの表示面を有する、
請求項2に記載のペダル位置指示器。
【請求項4】
前記本体は、前記第一の媒体および前記第二の媒体を幅方向の任意の位置に取り付け、取り外すことができる、
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のペダル位置指示器。
【請求項5】
前記ダッシュボードの上に置かれた際に前記本体を前記本体の背面側ならびに前記本体の幅方向の一方の端側および他方の端側の少なくとも3箇所で支持する支持部、
を有する、
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のペダル位置指示器。
【請求項6】
前記本体は、使用時に前記第一の媒体および前記第二の媒体が運転席から見えるように配置されるフロント部と、前記フロント部を支持するベース部と、を有し、
前記支持部は、第一のフレキシブルアーム、第二のフレキシブルアーム、第三のフレキシブルアーム、第一のラバーフット、第二のラバーフット、および第三のラバーフットを有し、
前記第一のフレキシブルアームは、一方の端が前記本体の前記背面側に接続し、他方の端が前記第一のラバーフットに接続し、
前記第二のフレキシブルアームは、一方の端が前記本体の幅方向の前記一方の端側に接続し、他方の端が前記第二のラバーフットに接続し、
前記第三のフレキシブルアームは、一方の端が前記本体の幅方向の前記他方の端側に接続し、他方の端が前記第三のラバーフットに接続する、
請求項5に記載のペダル位置指示器。
【請求項7】
前記フロント部と前記ベース部との角度を調整する調整手段、
を有する、
請求項6に記載のペダル位置指示器。
【請求項8】
自動車のブレーキペダルおよびアクセルペダルそれぞれの位置を運転手に確認させるために前記自動車のダッシュボードの上に置いて使用されるペダル位置指示器であって、
前記ブレーキペダルに対応する第一の媒体および前記アクセルペダルに対応する第二の媒体を保持するための本体、
を有することを特徴とするペダル位置指示器。
【請求項9】
自動車のブレーキペダルおよびアクセルペダルそれぞれの位置を運転手に確認させるために前記自動車のダッシュボードの上に置いて使用されるペダル位置指示器に付着される画像表示媒体であって、
ブレーキを表現しまたは連想させる第一の画像またはアクセルを表現しまたは連想させる第二の画像が描画されている、
ことを特徴とする画像表示媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のアクセルペダルとブレーキペダルとの踏み間違いの防止を図る技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車の運転ミスが社会問題化している。最も問題視されている運転ミスの1つが、AT(Automatic Transmission)車の運転時のアクセルペダルとブレーキペダルとの踏み間違いである。特に、ブレーキペダルを踏むべきところ誤ってアクセルペダルを踏んだ場合に事故に繋がりやすい。MT(Manual Transmission)車であれば、ブレーキペダルを踏む際に必ずクラッチを切るので、誤ってアクセルペダルを踏んでも加速することがない。しかし、AT車であれば加速してしまう。したがって、AT車での踏み間違いは、MT車の場合よりも危険である。
【0003】
そこで、AT車のアクセルペダルとブレーキペダルとの踏み間違いの防止を図りまたは踏み間違いによる事故の防止を図るための技術が提案されている。
【0004】
特許文献1に記載される踏み間違い加速抑制装置は、アクセル開度が所定のキャンセル判定開度以上である状態が所定の基準期間継続した場合に作動がキャンセルされる自動ブレーキシステムを備える車両に、後付けで搭載可能な踏み間違い加速抑制装置であって、アクセル操作に基づくアクセル開度である実アクセル開度を入力するように構成される開度入力部と、前記開度入力部により入力された前記実アクセル開度と、擬似的なアクセル開度である疑似アクセル開度と、を選択的に出力可能に構成される開度変更部と、前記開度入力部により入力された前記実アクセル開度に基づき所定の加速抑制条件が成立したと判定した場合、前記実アクセル開度未満の前記疑似アクセル開度を前記開度変更部に出力させる加速抑制処理を実行するように構成される加速抑制部と、前記自動ブレーキシステムの作動状態を検出するように構成される作動状態検出部と、を備え、前記加速抑制部は、前記加速抑制条件が成立したと判定した場合であっても、前記自動ブレーキシステムが作動中であることが前記作動状態検出部により検出された場合には、前記自動ブレーキシステムの作動がキャンセルされたことが前記作動状態検出部により検出されるまで、前記実アクセル開度、又は、前記キャンセル判定開度以上かつ前記実アクセル開度未満の前記疑似アクセル開度、をキャンセル充足開度として前記開度変更部に出力させるキャンセル処理を、前記加速抑制処理に代えて実行するように構成される。
【0005】
特許文献2に記載される注意喚起シールは、自動車の運転者が、ブレーキペダルとアクセルペダルとを踏み間違えないように注意を喚起するためのペダル踏み間違い注意喚起シールにおいて、自動車の車内の面に貼付可能なシール状の台紙であるシール状シート部を備え、該シール状シート部の一部が分離剥離可能な注意表示シール部であって、該注意表示シール部の左側にブレーキの文字又は及びブレーキペダルをあしらった図柄が表示されると共に、該注意表示シール部の右側にアクセルの文字又は及びアクセルペダルをあしらった図柄が表示され、該注意表示シール部を、該シール状シート部から剥離して該車内の該運転者が見やすい位置に貼付可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2023-28370号公報
【特許文献2】実用新案登録第3183672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載される踏み間違い発明(加速抑制装置)は、踏み間違いによる加速の抑制のプログラムを自動ブレーキシステムに適用することによって実現することができる。よって、機械的な構造を改造する必要がない。
【0008】
しかし、自動ブレーキシステムを備える自動車にしか適用することができない。または、加速抑制装置を新たに自動車に設置しなければならない。また、既存の自動ブレーキシステムにプログラムを適用することも加速抑制装置を新たに設置することも容易ではないので、運転手が普段とは異なる自動車(例えば、レンタカー)を運転する場合には、特許文献1に記載される発明の恩恵を受けることができない。
【0009】
一方、特許文献2に記載される発明(注意喚起シール)は、自動ブレーキシステムの有無に関わらずどのような自動車であっても、使用することができそうである。しかし、注意喚起シールには、次のような問題がある。
【0010】
自動車のダッシュボードの運転席側の、特に運転席の真正面には、スピードメータ、タコメータ、燃料メータなどのインストルメントパネル(いわゆるインパネ)が配置されている。ところが、注意喚起シールをインストルメントパネルに貼り付けるのは安全上、好ましくない。そこで、インストルメントパネルよりも下の部分に注意喚起シールを貼り付けることが考えられる。
【0011】
しかし、インストルメントパネルよりも下の部分はハンドルによって視界が遮られるので、運転手が注意喚起シールを確認することが難しい。
【0012】
本発明は、このような問題に鑑み、自動車のペダルの位置を運転手が目視で従来よりも確実に確認できるようにすることを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一形態に係るペダル位置指示器は、自動車のブレーキペダルおよびアクセルペダルそれぞれの位置を運転手に目視で確認させるために前記自動車のダッシュボードの上に置いて使用されるペダル位置指示器であって、前記ブレーキペダルに対応する第一の媒体と、前記アクセルペダルに対応する第二の媒体と、前記第一の媒体および前記第二の媒体を保持するための本体と、を有する。
【0014】
好ましくは、前記第一の媒体は、前記ブレーキペダルを表現しまたは連想させる第一の画像を描画しまたは貼り付けるための媒体であり、前記第二の媒体は、前記アクセルペダルを表現しまたは連想させる第二の画像を描画しまたは貼り付けるための媒体である。
【0015】
または、前記第一の媒体は、前記第一の画像を描画しまたは貼り付けるための、互いに交わる2つの表示面を有し、前記第二の媒体は、前記第二の画像を描画しまたは貼り付けるための、互いに交わる2つの表示面を有する。
【0016】
または、前記本体は、前記第一の媒体および前記第二の媒体を幅方向の任意の位置に取り付け、取り外すことができる。
【0017】
または、前記ダッシュボードの上に置かれた際に前記本体を前記本体の背面側ならびに前記本体の幅方向の一方の端側および他方の端側の少なくとも3箇所で支持する支持部、を有する。
【0018】
または、前記本体は、使用時に前記第一の媒体および前記第二の媒体が運転席から見えるように配置されるフロント部と、前記フロント部を支持するベース部と、を有し、前記支持部は、第一のフレキシブルアーム、第二のフレキシブルアーム、第三のフレキシブルアーム、第一のラバーフット、第二のラバーフット、および第三のラバーフットを有し、前記第一のフレキシブルアームは、一方の端が前記本体の前記背面側に接続し、他方の端が前記第一のラバーフットに接続し、前記第二のフレキシブルアームは、一方の端が前記本体の幅方向の前記一方の端側に接続し、他方の端が前記第二のラバーフットに接続し、前記第三のフレキシブルアームは、一方の端が前記本体の幅方向の前記他方の端側に接続し、他方の端が前記第三のラバーフットに接続する。または、前記フロント部と前記ベース部との角度を調整する調整手段、を有する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、自動車のペダルの位置を運転手が目視で従来よりも確実に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】正面右方から見たときのペダル位置指示器の斜視図である。
【
図2】背面左方から見たときのペダル位置指示器の斜視図である。
【
図3】自動車へのペダル位置指示器のセットの例を示す図である。
【
図4】第一の看板および第二の看板の非装着時におけるペダル位置指示器の側面断面図である。
【
図5】第一の看板および第二の看板の非装着時におけるペダル位置指示器の背面断面図である。
【
図6】第一の看板および第二の看板の側面図である。
【
図7】第一のブレーキ案内シート、第二のブレーキ案内シート、第一のアクセル案内シート、および第二のアクセル案内シートの例を示す図である。
【
図8】運転席から見た自家用車およびレンタカーそれぞれへのペダル位置指示器の配置の例を模式的に示す図である。
【
図9】ペダル位置指示器の変形例を示す側面図である。
【
図11】フロント部への貼付用ボードの取付けの例を示す図である。
【
図12】フロント部への貼付用ボードの取付けの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
〔1.構成〕
図1は、正面右方から見たときのペダル位置指示器1の斜視図である。
図2は、背面左方から見たときのペダル位置指示器1の斜視図である。
図3は、自動車7へのペダル位置指示器1のセットの例を示す図である。
図4は、第一の看板51および第二の看板52の非装着時におけるペダル位置指示器1の側面断面図である。
図5は、第一の看板51および第二の看板52の非装着時におけるペダル位置指示器1の背面断面図である。
図6は、第一の看板51および第二の看板52の側面図である。
図7は、第一のブレーキ案内シート61、第二のブレーキ案内シート62、第一のアクセル案内シート63、および第二のアクセル案内シート64の例を示す図である。
【0022】
ペダル位置指示器1は、
図1または
図2に示すように、本体10、第一のアーム41、第二のアーム42、第三のアーム43、第一のラバーフット44、第二のラバーフット45、第三のラバーフット46、第一の看板51、第二の看板52、第一のブレーキ案内シート61、第二のブレーキ案内シート62、第一のアクセル案内シート63、および第二のアクセル案内シート64などによって構成される。
【0023】
ペダル位置指示器1は、自動車7のブレーキペダル71およびアクセルペダル72の位置を運転手に目視により確認させるための器具であって、
図3に示すように自動車7のダッシュボード73に載せて使用される。
【0024】
本体10は、筐体2およびアーム台3などによって構成される。筐体2は、フロント部21、ベース部22、および中間部23からなり、
図4(A)または
図4(B)に示すように、真横から見た形状が略L字型である。フロント部21には、第一の看板51および第二の看板52を
図1~
図3に示すように取り付けることができる。また、第一の看板51および第二の看板52をフロント部21から取り外すこともできる。
【0025】
フロント部21は、形状が横長の板状であって、正面21aの側よりも背面21bの側のほうが高くなるように上面21cが傾斜している。正面21aと上面21cとの角度θacは、120~160度であり、背面21bと上面21cとの角度θbcは、(180-θac)である。
【0026】
ベース部22は、形状が横長の板状であって、ペダル位置指示器1が自動車7のダッシュボード73にセットされる際に、下面22aの少なくとも一部分がダッシュボード73の上面73aに接する。
【0027】
中間部23は、フロント部21とベース部22との間に位置し、長手方向に溝231を有する。そして、溝231の2つの縁231a、231bが1mm程度の距離に近接している。または、接触している。これにより、フロント部21とベース部22との角度が鋭角をなしている。なお、この角度は、運転手の視線とフロント部21の正面21aとができるだけ直角になるように設定されるのが望ましく、具体的には50~85度に設定される。
【0028】
また、フロント部21の背面21bを押すと縁231a、231bが最大10mm程度まで離れてこの角度が少し大きくなるが、押すのを止めると再び、縁231a、231bが1mm程度の距離に近接し、または、接触する。
【0029】
フロント部21、ベース部22、および中間部23は、硬質ゴムのような滑りにくい素材によって形成される。また、フロント部21、ベース部22、および中間部23は、一体的に形成されるのが望ましい。一体的に形成されない場合は、少なくともベース部22が滑りにくい素材によって生成され、または、フロント部21の表面(ひょうめん)またはベース部22の下面22aに滑り止めの加工が施されているのが望ましい。
【0030】
または、フロント部21、ベース部22、および中間部23をプラスチックによって形成し、フロント部21の表面(ひょうめん)またはベース部22の下面22aに滑り止めの加工を施してもよい。
【0031】
フロント部21の幅は、自動車7のブレーキペダル71の左端71aからアクセルペダル72の右端72aまでの距離以上である。例えば、ブレーキペダル71の幅、アクセルペダル72の幅、およびブレーキペダル71とアクセルペダル72との距離がそれぞれ50mm、45mm、および70mmである場合は、これら3つの長さの合計すなわち165mm以上である。ペダル位置指示器1の汎用性を高めるためには、フロント部21の幅を長めに設計するのが望ましい。ただし、持ち運びやすくするために、長くし過ぎるのは好ましくない。そこで、例えば、一般的な自動車のブレーキペダルの左端からアクセルペダルの右端までの距離(190mm)よりも100~200mmくらい長く設計すればよい。
【0032】
フロント部21の厚さは、ベース部22の厚さ(高さ)と等しく、例えば、5~10mmである。
【0033】
ベース部22の幅および奥行は、筐体2をダッシュボード73の上面73aに配置することができ、かつ、筐体2が水平面で自立することができる程度の長さである。例えば、ベース部22の幅は、フロント部21の幅と同じであってもよいし、それよりも左右それぞれ20~30mmずつ短くてもよい。ただし、フロント部21を幅方向に2等分する直線とベース部22を幅方向に2等分する直線とが交わるように、つまり、左右対称に筐体2が構成されるのが望ましい。また、ベース部22の奥行は、例えば、30~60mmである。
【0034】
筐体2の高さは、35~60mm程度が望ましい。低すぎるとブレーキペダル71およびアクセルペダル72それぞれの位置が案内されにくくなり、高すぎると運転手の視界を遮ったりペダル位置指示器1が倒れやすくなったりするからである。
【0035】
アーム台3は、横長の直方体の部材であって、ベース部22の上面22bに接着剤またはビスによって固定されている。第一の側面31、第二の側面32、および背面33には、
図5に示すように、それぞれ、第一のアーム41を嵌め込むための第一の穴31a、第二のアーム42を嵌め込むための第二の穴32a、および第三のアーム43を嵌め込むための第三の穴33aが設けられている。第一の穴31aの深さおよび第二の穴32aの深さは等しく、20~40mmである。第三の穴33aの深さは、15~18mmである。
【0036】
アーム台3は、硬質の素材によって形成される。例えば、杉または松などの硬木によって形成される。または、強化プラスチックまたは金属によって形成されてもよい。
【0037】
アーム台3の幅は、ベース部22の幅と等しい。または、ベース部22の幅よりも左右それぞれ20~30mmずつ短くてもよい。ただし、アーム台3を幅方向に2等分する直線とベース部22を幅方向に2等分する直線とが交わるようにアーム台3が配置されるのが望ましい。つまり、本体10が左右対称に構成されるのが望ましい。
【0038】
アーム台3の高さおよび奥行は、それぞれ、筐体2の高さおよびベース部22の奥行よりも短く、例えば、それぞれ、25~35mm、20~30mmである。
【0039】
アーム台3とフロント部21とは、接触していてもよいし、少し離れていてもよい。接触している場合であっても、フロント部21の背面21bを押せば、上述の通りアーム台3とフロント部21とが離れる。
【0040】
第一のアーム41、第二のアーム42、および第三のアーム43は、棒状のアームであって、運転手が決めた任意の姿勢に変化し、その姿勢を保つことができる。第一のアーム41、第二のアーム42、および第三のアーム43として、市販のフレキシブルアームまたは特開2017-108331号公報に開示されるフレキシブルアームなどが用いられる。
【0041】
第一のアーム41および第二のアーム42の長さは等しく、ともに90~120mmである。第三のアーム43の長さは、80~110mmである。また、第一のアーム41、第二のアーム42、および第三のアーム43の直径(太さ)は、7~10mmである。
【0042】
第一のラバーフット44および第二のラバーフット45は、高さが20~30mmであり径(太さ)が20~30mmである円柱状のラバーフットである。第三のラバーフット46は、高さが20~30mmであり径(太さ)が25~35mmである八角柱上のラバーフットである。
【0043】
なお、第一のラバーフット44、第二のラバーフット45、および第三のラバーフット46に面取りを施しておいてもよい。または、第一のラバーフット44、第二のラバーフット45、および第三のラバーフット46の形状は、円柱または八角柱以外の形状、例えば、球形であってもよい。
【0044】
また、第一のラバーフット44、第二のラバーフット45、および第三のラバーフット46には、それぞれ、第一のアーム41、第二のアーム42、および第三のアーム43を挿入するための穴44a、45a、46aが設けられている。穴44aの深さおよび穴45aの深さは等しく、15~18mmである。穴46aの深さは、15~18mmである。
【0045】
第三のアーム43の2つの端部のうち第一の端部43aは、アーム台3の穴33aの奥まで挿入され固定されている。第二の端部43bは、第三のラバーフット46の穴46aの奥まで挿入され固定されている。
【0046】
同様に、第一のアーム41の2つの端部のうちの一方の端部41aは、アーム台3の穴31aの奥まで挿入され固定され、他方の端部41bは第一のラバーフット44の穴44aの奥まで挿入され固定されている。同様に、第二のアーム42の2つの端部のうちの一方の端部42aは、アーム台3の穴32aの奥まで挿入され固定され、他方の端部42bは第二のラバーフット45の穴45aの奥まで挿入され固定されている。
【0047】
したがって、第一のアーム41および第二のアーム42は、中間の32~85mmの部分が露出する。また、第三のアーム43は、中間の44~80mmの部分が露出する。
【0048】
第一の看板51は、
図6に示すように、フロント部511、リア部512、および中間部513からなり、真横から見た形状が略コの字型である。
【0049】
第一の看板51は、スチール板、ブリキ板、トタン板、またはステンレス板などマグネットのくっ付く素材の矩形の板を折り曲げ、フロント部511の角取りを行うことによって製造される。
【0050】
フロント部511と中間部513との角度は、フロント部21の正面21aと上面21cとの角度に等しく、リア部512と中間部513との角度は、フロント部21の背面21bと上面21cとの角度に等しい。また、フロント部511とリア部512との距離は、フロント部21の厚さすなわち正面21aと背面21bとの距離に等しい。したがって、第一の看板51は、フロント部21にフィットするように取り付けられる。
【0051】
第一の看板51の幅は、ブレーキペダル71の幅にほぼ等しい。フロント部511の高さは、フロント部21の高さにほぼ等しく、または、それよりも若干短い。例えば、約40mmである。リア部512の高さは、第一の看板51がフロント部21から外れにくい程度の高さであり、例えば、約30mmである。
【0052】
フロント部511には、
図7(A)または(B)などのような、ブレーキを表現しまたは連想させる画像(例えば、右足でブレーキペダルを踏む様子のイラスト、自動車が減速する様子のイラスト、赤信号のイラスト、「安全ブレーキ」という文字列、「減速」という文字列、「安全ブレーキ」という文字列と下向き矢印のイラストとの組合せなど)が描かれたマグネットシートである第一のブレーキ案内シート61が貼り付けられる。または、ペンでこのような画像をフロント部511に直接、描くことができる。
【0053】
第一のブレーキ案内シート61の幅および高さは、それぞれ、フロント部511の幅および高さにほぼ等しく、または、若干短い。
【0054】
中間部513には、
図7(C)または(D)などのような、ブレーキを表現しまたは連想させる画像が描かれたマグネットシートである第二のブレーキ案内シート62が貼り付けられる。または、ペンでこのような画像を描くことができる。または、ブレーキを連想させる色(例えば、赤色)のマグネットシートを第二のブレーキ案内シート62として中間部513に貼り付け、または、そのような色に中間部513を予め塗装しまたは適宜ペンで着色してもよい。第二のブレーキ案内シート62の幅および高さは、それぞれ、中間部513の幅および高さにほぼ等しく、または、若干短い。
【0055】
第二の看板52も、第一の看板51と基本的に同様の構造を有する。ただし、第二の看板52の幅は、アクセルペダル72の幅にほぼ等しくてもよい。すなわち、一般にアクセルペダルの幅のほうがブレーキペダルの幅よりも短いので、第二の看板52の幅が第一の看板51の幅よりも短くてもよい。
【0056】
そして、第二の看板52のフロント部521には、
図7(E)または(F)などのような、アクセルを表現しまたは連想させる画像(例えば、自動車が加速する様子のイラスト、右足でアクセルペダルを踏む様子のイラスト、青信号のイラスト、「加速」という文字列など)が描かれたマグネットシートである第一のアクセル案内シート63が貼り付けられる。または、ペンでこのような画像を描くことができる。
【0057】
中間部523には、
図7(G)または(H)などのような、アクセルを表現しまたは連想させる画像が描かれたマグネットシートである第二のアクセル案内シート64が貼り付けられる。または、ペンでこのような画像を描くことができる。または、アクセルを連想させる色(例えば、黄色または青色)のマグネットシートをマグネットシート64として中間部523に貼り付け、または、そのような色に中間部523を予め塗装しまたは適宜ペンで着色してもよい。
【0058】
第一のアクセル案内シート63の幅および高さは、それぞれ、フロント部521の幅および高さにほぼ等しく、または、それよりも若干短い。また、第二のアクセル案内シート64の幅および高さは、それぞれ、中間部523の幅および高さにほぼ等しく、または、それよりも若干短い。
【0059】
〔2.使用方法〕
図8は、運転席から見た自家用車7Xおよびレンタカー7Yそれぞれへのペダル位置指示器1の配置の例を模式的に示す図である。
【0060】
次に、ペダル位置指示器1の使用方法を、運転手が自家用車7Xおよびレンタカー7Yそれぞれを運転する場合を例に説明する。
【0061】
運転手は、自家用車7Xを運転する際は、
図8(A)に示すようにペダル位置指示器1を自家用車7Aのダッシュボード73の上面73aに置く。すなわち、フロント部21の正面21aが運転手に対向し、フロント部21の幅方向の一方の端部がブレーキペダル71の左端71aよりも左に位置し、かつ、他方の端部がアクセルペダル72の右端72aよりも右に位置するように、ペダル位置指示器1を置く。
【0062】
すると、ベース部22の下面22aが上面73aに接する。しかし、上面73aが平らでなければ、ペダル位置指示器1がグラグラしてしまうことがある。
【0063】
そこで、運転手は、ペダル位置指示器1を安定させるために、第一のラバーフット44、第二のラバーフット45、および第三のラバーフット46がいずれも上面73aに接するように第一のアーム41、第二のアーム42、および第三のアーム43の姿勢を調整する。
【0064】
なお、ペダル位置指示器1をさらに安定させるために、または、振動で位置ずれが生じないように、予め、滑止めシートを上面73aに敷いておいてもよい。
【0065】
自家用車7Xの車幅方向とペダル位置指示器1の幅方向とを必ずしもぴったり一致させる必要はない。ペダル位置指示器1をより安定させるために、ダッシュボード73の上面73aの形状に合わせて、ペダル位置指示器1を少し斜めに置いてもよい。
【0066】
運転手は、さらに、第一の看板51を、運転席に座った状態でブレーキペダル71の真上にあるように見える位置に取り付ける。同様に、第二の看板52をアクセルペダル72の真上にあるように見える位置に取り付ける。この際に、第一の看板51を幅方向に2等分する面とブレーキペダル71を幅方向に2等分する面とが一致しまたはできるだけ接近しているのが望ましい。同様に、第二の看板52を幅方向に2等分する面とアクセルペダル72を幅方向に2等分する面とが一致しまたはできるだけ接近しているのが望ましい。
【0067】
そして、運転手は、第一の看板51のフロント部511および中間部513にそれぞれ第一のブレーキ案内シート61および第二のブレーキ案内シート62を貼り付け、第二の看板52のフロント部521および中間部523にそれぞれ第一のアクセル案内シート63および第二のアクセル案内シート64を貼り付ける。
【0068】
ただし、フロント部511、521、中間部513、523のうち画像が描かれているものに対しては、案内シートを貼り付けなくてもよい。または、案内シートを貼り付ける代わりに画像を描いてもよい。
【0069】
運転手は、自家用車7Xを運転した後にレンタカー7Yを運転する際は、ペダル位置指示器1を、自家用車7Xにおいて使用する場合と同様の要領で、
図8(B)に示すように、レンタカー7Yのダッシュボード73の上面73aに置き、第一の看板51および第二の看板52を取り付ける。
【0070】
つまり、運転手は、レンタカー7Yのダッシュボード73の上面73aに第一のラバーフット44、第二のラバーフット45、および第三のラバーフット46が接するように第一のアーム41、第二のアーム42、および第三のアーム43の姿勢を調整する。さらに、レンタカー7Yのブレーキペダル71およびアクセルペダル72の位置に合わせて第一の看板51および第二の看板52を取り付ける。したがって、
図8(A)と比較して分かるように、自家用車7Xにおいてペダル位置指示器1を使用する場合とは、第一のアーム41、第二のアーム42、および第三のアーム43それぞれの姿勢、第一のラバーフット44、第二のラバーフット45、および第三のラバーフット46それぞれの位置、ならびに第一の看板51および第二の看板52それぞれの位置が異なる。
【0071】
その後、再び自家用車7Xを運転する際に、運転手は、
図8(A)のようにペダル位置指示器1を配置し、各アーム、各ラバーフット、および各看板などを調整する。
【0072】
なお、ペダル位置指示器1を持ち運んだり収納したりする際は、第一のラバーフット44および第二のラバーフット45がフロント部21の背面21bに接触するように第一のアーム41および第二のアーム42を曲げ、第三のラバーフット46がベース部22の上面22bまたはアーム台3の背面33に接触するように第三のラバーフット46を曲げればよい。これにより、ペダル位置指示器1を、使用時よりもコンパクトにすることができる。
【0073】
〔3.ペダル位置指示器1の効果〕
本実施形態によると、自家用車7Xまたはレンタカー7Yなどの自動車7のブレーキペダル71およびアクセルペダル72の各位置を運転手に目視で従来よりも確実に確認させることができる。
【0074】
ところで、高齢であるほど緊急事態が生じた際に咄嗟の判断ができない傾向にあるが、若くても咄嗟の判断ができないことがある。したがって、ペダルの踏み間違いは、高齢の運転手だけでなく若い世代の運転手にも起こり得る。
【0075】
運転手は、ブレーキおよびアクセルそれぞれのペダルの位置を漠然と慣れで認識していることが多い。したがって、緊急事態が生じた際に混乱しペダルを踏み間違えてしまいやすい。または、ペダルを踏むのを躊躇しがちである。
【0076】
しかし、本実施形態によると、運転手は常時、ブレーキペダルおよびアクセルペダルそれぞれの位置を視覚で確認することができる。運転手は、視覚を頼りすることができるという認識を持っていると、緊急事態が生じた際に従来よりも冷静に視覚を介して咄嗟にペダルを的確に操作することができる。
【0077】
また、運転手は、渋滞気味の道路でノロノロ運転していると、集中力が落ち、ブレーキペダルおよびアクセルペダルのどちらに足を掛けているか分からなくなることがある。しかし、本実施形態によると、このような場合にも、自分がどちらのペダルに足を掛けているのかを視覚を介して咄嗟に認識することができる。
【0078】
運転の開始前に、バックミラーおよびサイドミラーそれぞれの向きを調整したり、シートベルトを着用したりするのと同様に、ペダル位置指示器1を設置し調整するのを習慣づけることが望ましい。
【0079】
そして、ペダル位置指示器1を日頃から使用し続けることによって、運転手は、視覚を介してブレーキペダル71およびアクセルペダル72の位置を咄嗟に確認できることを学習する。これにより、ますます、踏み間違いを確実に防止できるようになる。さらに、緊急時を想定してペダルの操作をシミュレーションするのを繰り返すことによって、踏み間違いを一層確実に防止できるようになる。
【0080】
なお、フロント部511および中間部513のうちのいずれか一方にのみ画像が描かれまたは案内シート(第一のブレーキ案内シート61または第二のブレーキ案内シート62)が貼り付けられる場合であっても、ブレーキペダル71の位置を目視で従来よりも確実に運転手に確認させることができる。しかし、両方に画像が描かれまたは案内シートが貼り付けられることによって、より確実に位置を確認させることができる。アクセルペダル72の位置の確認についても同様である。
【0081】
また、第一のアーム41、第二のアーム42、および第三のアーム43の各姿勢を自由自在に変えることができ、かつ、第一の看板51および第二の看板52の位置を変えることができるので、ペダル位置指示器1の汎用性を高めることができる。つまり、運転手は、自家用車だけでなく様々な自動車にペダル位置指示器1を使用することができる。また、1台の自動車を複数の運転手が交代で運転する場合にも、各人の好みに応じてペダル位置指示器1を調整して使用することができる。
【0082】
〔4.変形例〕
図9は、ペダル位置指示器1の変形例を示す側面図である。
図10は、貼付用ボード47の例を示す図である。
図11および
図12は、フロント部21への貼付用ボード47の取付けの例を示す図である。
【0083】
本実施形態では、第一のブレーキ案内シート61、第二のブレーキ案内シート62、第一のアクセル案内シート63、および第二のアクセル案内シート64のそれぞれに画像を予め描きまたは所定の色で塗装したが、これらの案内シートとして、何も描かれていない白色のマグネットシートを用意してもよい。そして、運転手が案内シートに自由に画像を描きまたは着色してもよい。
【0084】
また、互いに画像の異なる4~5枚の案内シートを第一のブレーキ案内シート61として用意し、運転手が自分の好みのものを使えるようにしてもよい。第二のブレーキ案内シート62、第一のアクセル案内シート63、および第二のアクセル案内シート64についても、同様である。
【0085】
本実施形態では、筐体2のフロント部21に第一の看板51および第二の看板52を取り付け、第一の看板51に第一のブレーキ案内シート61および第二のブレーキ案内シート62を貼り付け、第二の看板52に第一のアクセル案内シート63および第二のアクセル案内シート64を貼り付けた。しかし、フロント部21をスチールまたはブリキなどマグネットのくっ付く素材によって構成し、これらの案内シートを直接、フロント部21に貼り付けられるようにしてもよい。
【0086】
本実施形態では、本体10をより安定させるために3組のアームおよびラバーフット(第一のアーム41、第一のラバーフット44、第二のアーム42、第二のラバーフット45、第三のアーム43、第三のラバーフット46)をペダル位置指示器1に設けたが、4組以上のアームおよびラバーフットを設けてもよい。例えば、本実施形態の3組に加えて、フロント部21の背面21bの左端および右端それぞれに1組ずつアームおよびラバーフットを設けてもよい。
【0087】
ベース部22に対するフロント部21の角度を調整できるようにペダル位置指示器1を構成してもよい。例えば、
図9(A)に示すように、ベース部22の上面22bに、フロント部21の背面21bに端部221aが接触することのできるアジャスタ221を設ける。背面21bおよび端部221aのうちの少なくとも一方を摩擦係数の大きい素材(例えば、ゴム)によって構成する。運転手は、運転席に座っているときに第一の看板51および第二の看板52を見やすいように背面21bへの端部221aの接触する位置を
図9(B)、(C)のように変更することにより、フロント部21の角度を調整することができる。また、ペダル位置指示器1の汎用性をさらに高めることができる。
【0088】
なお、フロント部21の角度を調整する方法は、
図9に示した例に限られない。例えば、ノート型パーソナルコンピュータのディスプレイの開閉に使用されるトルクヒンジを中間部23に設けてもよい。
【0089】
本実施形態では、第一の看板51および第二の看板52をフロント部21に取り付け、ブレーキペダル71を表現しまたは連想させる画像を第一の看板51に表示し、アクセルペダル72を表現しまたは連想させる画像を第二の看板52に表示した。しかし、第一の看板51および第二の看板52を取り付ける代わりに、フロント部21の正面21aおよび上面21cに直接、これらの画像を表示することができるようにしてもよい。例えば、正面21aおよび上面21cをホワイトボードのように加工し、水性ペンで画像を描くことができるようにしてもよい。
【0090】
または、磁石のくっ付く素材(例えば、スチール板またはステンレス板など)を正面21aおよび上面21cに取り付け、直接、第一のブレーキ案内シート61、第二のブレーキ案内シート62、第一のアクセル案内シート63、または第二のアクセル案内シート64が貼り付けられるように構成してもよい。
【0091】
例えば、
図10に示すような貼付用ボード47を用意する。貼付用ボード47の上部、左部、右部にそれぞれ第一の耳部471、第二の耳部472、および第三の耳部473が設けられている。そして、点線で示す位置で第一の耳部471、第二の耳部472、および第三の耳部473を折り曲げ、
図11または
図12に示すように、フロント部21の上端、左端、および右端を巻き込むように貼付用ボード47を取り付けることによって、貼付用ボード47を本体の一部分とする。
【0092】
第一の看板51に直接、画像が描画される場合は、マグネットがくっ付かない素材、例えば、プラスチックまたは樹脂などによって第一の看板51を形成してもよい。第二の看板52も、同様である。
【0093】
フロント部21の左翼部分および右翼部分を真ん中方向へ折り畳めるようにペダル位置指示器1を構成してもよい。
【0094】
ペダル位置指示器1をMT車で使用することもできる。クラッチペダルの位置を案内するための看板および案内シートをさらに用意し、フロント部21に取り付けてもよい。
【0095】
その他、ペダル位置指示器1の全体または各部の構成、サイズ、および表示する画像などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【符号の説明】
【0096】
1 ペダル位置指示器
10 本体
21 フロント部
22 ベース部
221 アジャスタ(調整手段)
3 アーム台(支持部)
41 第一のアーム(支持部)
42 第二のアーム(支持部)
43 第三のアーム(支持部)
44 第一のラバーフット(支持部)
45 第二のラバーフット(支持部)
46 第三のラバーフット(支持部)
47 貼付用ボード
51 第一の看板(第一の媒体)
511 フロント部(表示面)
513 中間部(表示面)
52 第二の看板(第二の媒体)
521 フロント部(表示面)
523 中間部(表示面)
7 自動車
7X 自家用車(自動車)
7Y レンタカー(自動車)
71 ブレーキペダル
72 アクセルペダル
73 ダッシュボード