(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025050454
(43)【公開日】2025-04-04
(54)【発明の名称】遮音材
(51)【国際特許分類】
B60R 13/08 20060101AFI20250327BHJP
G10K 11/168 20060101ALI20250327BHJP
G10K 11/16 20060101ALI20250327BHJP
B32B 5/18 20060101ALI20250327BHJP
B32B 5/32 20060101ALI20250327BHJP
【FI】
B60R13/08
G10K11/168
G10K11/16 120
B32B5/18
B32B5/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023159252
(22)【出願日】2023-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】000119232
【氏名又は名称】株式会社イノアックコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110002424
【氏名又は名称】ケー・ティー・アンド・エス弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】安田 賢司
【テーマコード(参考)】
3D023
4F100
5D061
【Fターム(参考)】
3D023BA02
3D023BA03
3D023BB16
3D023BB21
3D023BD11
3D023BD21
3D023BD25
3D023BE04
3D023BE06
3D023BE20
4F100BA03
4F100BA06
4F100BA10A
4F100BA10C
4F100DC11B
4F100DJ00A
4F100DJ00B
4F100DJ00C
4F100GB32
4F100JH01
4F100YY00B
5D061AA07
5D061AA09
5D061AA25
5D061AA26
5D061BB07
5D061BB24
(57)【要約】
【課題】遮音性能を向上可能であるとともに軽量化を実現する新規の遮音材を提供する。
【解決手段】遮音材は、第1多孔質体で形成される第1層と、空気層を介して前記第1層と対向して配置され、第2多孔質体で形成される第2層と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1多孔質体で形成される第1層と、
空気層を介して前記第1層と対向して配置され、第2多孔質体で形成される第2層と、
を備える遮音材。
【請求項2】
前記第1層と前記第2層の間に配置され、第3多孔質体で形成される中間層をさらに備え、
前記中間層は、前記空気層を形成する、
請求項1に記載の遮音材。
【請求項3】
前記第1層と前記第2層は、非通気の多孔質体で形成される、
請求項1に記載の遮音材。
【請求項4】
前記中間層は、前記空気層を形成するための開口を有し、
前記開口の開口率は、20%以上である、
請求項2に記載の遮音材。
【請求項5】
前記中間層は、規則的に並んだ複数の前記開口を有する、
請求項4に記載の遮音材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、遮音材に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、車両のダッシュパネルに配置されるインシュレータを開示している。このインシュレータは、オレフィン系樹脂またはゴム系樹脂で形成され、エンジンルームと運転室の間に配置される。インシュレータは、騒音源であるエンジンの音を遮音する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、車両の電動化に伴い、従来のエンジンを搭載した車両向けとは異なる遮音性能を有するインシュレータが求められている。このようなインシュレータでは、モータなどの電動部品が発する駆動音に対しても、遮音性能を向上できることが望ましい。さらに、インシュレータは、軽量化され、車両全体の軽量化に寄与することが望ましい。
【0005】
本発明の課題は、遮音性能を向上可能であるとともに軽量化を実現する新規の遮音材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る遮音材は、第1多孔質体で形成される第1層と、空気層を介して前記第1層と対向して配置され、第2多孔質体で形成される第2層と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示は遮音性能を向上させるとともに軽量化を実現する新規の遮音材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1に示すように、本開示の一実施形態による遮音材1は、車両Cに取り付けられる遮音材に用いられる。遮音材1は、車両Cの騒音源と車室の間を隔てるボデーパネルに取り付けられて、騒音源から生じた騒音が車室に伝達されることを防止する。
【0011】
本実施形態の遮音材1は、車両Cのフェンダー付近に設けられて、タイヤを介して伝達されるロードノイズやエンジンルーム内の駆動音を遮音する。遮音材1は、車両Cのフェンダー部分の外装パネルとホイールハウスを形成するアウターパネルとの間に形成された空間の内部に配置される。
【0012】
これに限らず、遮音材1は、車両Cを構成するボデーパネルの間の空間に配置される遮音材であればよい。例えば、遮音材1は、車両Cのエンジンルームと車室とを区画するためのダッシュパネルに配置されてもよい。また、遮音材1は、車両Cの車室内に配置されてもよい。
【0013】
図2に示すように、遮音材1は、第1層2と、第2層4と、第1層2と第2層4の間に配置される中間層6と、を備える。本実施形態の遮音材1は、車両C(
図1を参照)のボデーパネルの形状に合わせて成形される。遮音材1の第1層2、第2層4および中間層6が積層される方向は、車両Cの前後方向と概ね一致する。
【0014】
次に
図3から
図6を用いて、遮音材1の積層構造について説明する。
図3に示すように、本実施形態の遮音材1は、同程度の厚みを有する第1層2、第2層4および中間層6が積層された3層構造である。第1層2と第2層4は、それぞれ中間層6に接着される。これにより、第1層2、第2層4および中間層6は、一体の遮音材1とされる。
【0015】
第1層2は、X方向およびY方向に拡がり、Z方向に厚さh1を有するシート形状である。また、第1層2の厚さh1は、10mm程度に形成される。
【0016】
第1層2は、上面21と、上面21と反対側の下面22と、を有する。上面21は、中間層6に面する。
【0017】
第1層2は、第1多孔質体で形成される。第1多孔質体は、発泡樹脂成形体であり、基材に細かい孔が多数空いている材料である狭義の多孔質体のほか、泡が発生することによって気泡が基材中に混在した物質であるスポンジ及び発泡体であってもよい。第1多孔質体の基材は、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を選択可能である。
【0018】
第1多孔質体は、気泡がつながっていない独立気泡発泡体であってもよい。これに限らず、第1多孔質体は、気泡が連続している多孔質体又は連続気泡発泡体であってもよい。
【0019】
なお、製造方法に着目すると、第1多孔質体は、樹脂に分散させた可溶性成分を溶出させた樹脂多孔質体、樹脂に溶解したガスから気泡を発生させる樹脂発泡体または発泡剤の熱分解や化学反応によって気泡を発生させる樹脂発泡体であってもよい。
【0020】
本実施形態の第1多孔質体は、見掛け密度が概ね50kg/m3から150kg/m3(JIS K 6767)程度、伸びが90%以上(JIS K 6767)、25%圧縮応力が200kPa以下(JIS K 6767)、吸水率0.01g/cm3以下(JIS K 6767)の非通気性の独立気泡構造を有するポリエチレン(polyethylene;PE)である。これに限らず、第1多孔質体は、ポリエチレン以外の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を選択可能である。
【0021】
第1多孔質体の熱可塑性樹脂の基材としては、例えば、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride;PVC)、ポリプロピレン(polypropylene;PP)、ポリエチレン(polyethylene;PE)、ポリスチレン(polystyrene;PS)、ABS樹脂(acrylonitrile butadiene styrene)、AS樹脂(acrylonitrile styrene)、アクリル(Polymethyl methacrylate;PMMA)、ポリブチレンテレフタレート(poly butylene terephtalate;PBT)、ポリエチレンテレフタラート(polyethylene terephthalate;PET)などの汎用プラスチックを選択可能である。
【0022】
特に、耐衝撃性に優れる熱可塑性樹脂の基材としては、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride;PVC)やアクリル(Polymethyl methacrylate;PMMA)、ABS樹脂(acrylonitrile butadiene styrene)、ポリカーボネート(polycarbonate;PC)などの非結晶性プラスチック、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー(Thermoplastic Polyurethane;TPU)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(Thermoplastic Olefinic Elastomer;TPO)などを選択可能である。
【0023】
また、熱硬化性樹脂の基材としては、例えば、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、熱硬化型ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂およびシリコーン樹脂などを選択可能である。
【0024】
第2層4は、第1層2と同様に、X方向およびY方向に拡がり、Z方向に厚さh2を有するシート形状である。本実施形態の第2層4は、第1層2と同様の形状であり、第2層4の厚さh2は、第1層2の厚さh1と同様に10mm程度に形成される。
【0025】
第2層4は、上面41と、上面41と反対側の下面42と、を有する。下面42は、中間層6に面する。
【0026】
第2層4は、第2多孔質体で形成される。第2多孔質体は、発泡樹脂成形体であり、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂からなる多孔質体又は発泡体であってもよい。また、第2多孔質体は、独立気泡構造のセル構造を有する非通気の発泡樹脂成形体であってもよい。第2多孔質体は、第1多孔質体と同様の発泡樹脂で成形されてもよいし、異なる発泡成形樹脂で成形されてもよい。
【0027】
本実施形態の第2多孔質体は、第1多孔質体と同様に、見掛け密度が概ね50kg/m3から150kg/m3(JIS K 6767)程度、伸びが90%以上(JIS K 6767)、25%圧縮応力が200kPa以下(JIS K 6767)、吸水率0.01g/cm3以下(JIS K 6767)の非通気性の独立気泡構造を有するポリエチレン(polyethylene;PE)である。
【0028】
中間層6は、第1層2および第2層4と同様に、X方向およびY方向に拡がり、Z方向に厚さh3を有するシート形状である。本実施形態の中間層6の厚さh3は、第1層2の厚さh1と第2層4の厚さh2以上であり、例えば10~30mm程度に形成される。
【0029】
中間層6は、第3多孔質体で形成される。第3多孔質体は、発泡樹脂成形体であり、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂であってもよい。また、第3多孔質体は、独立気泡構造のセル構造を有する非通気の発泡樹脂成形体であってもよい。第3多孔質体は、第1多孔質体および第2多孔質体と同様の発泡樹脂で成形されてもよいし、異なる発泡成形樹脂で成形されてもよい。
【0030】
本実施形態の第3多孔質体は、第1多孔質体および第2多孔質体と同様に、見掛け密度が概ね50kg/m3から150kg/m3(JIS K 6767)程度、伸びが90%以上(JIS K 6767)、25%圧縮応力が200kPa以下(JIS K 6767)、吸水率0.01g/cm3以下(JIS K 6767)の非通気性の独立気泡構造を有するポリエチレン(polyethylene;PE)である。
【0031】
図4に示すように、中間層6は、開口61を有する。開口61は、中間層6の厚み方向(矢印Z方向)に貫通する貫通孔である。開口61の下部は、第1層2の上面21によって閉じられる。開口61の上部は、第2層4の下面42によって閉じられる。
【0032】
開口61は、第1層2と第2層4の間に空気層62を形成する。第1層2と第2層4は、空気層62を介して厚み方向(矢印Z方向)に対向して配置される。これにより、遮音材1は、第1層2、第2層4および中間層6の積層方向(矢印Z方向)に沿って伝達される音に対して中空の二重壁構造を形成できる。
【0033】
例えば、第1層2側から伝達された音波は、まず第1層2でその音波の一部が反射され、空気層62から第2層4に伝達される際に、音波のさらに一部が反射される。また、第2層4側から伝達された音波も同様に、第2層4と第1層2の2段階で反射される。このような、空気層62を挟んだ二重壁構造による音波の減衰は、二重壁効果と呼ばれる。遮音材1では、この二重壁効果により遮音性能を向上可能である。
【0034】
また、遮音材1は、遮音材1と同体積の中実の遮音材に対して、中間層6の開口61の体積分だけ軽量化を実現できる。さらに、遮音材1は、第1層2および第2層4が中実の金属や樹脂である遮音材に対して、第1層2および第2層4が多孔質体であることで軽量化を実現できる。この結果、遮音材1は、軽量化を実現しつつ、二重壁効果による遮音性能を得ることができる。
【0035】
図5に示すように、本実施形態の開口61は、上面視において正方形状である。これに限らず、開口61は、円形や多角形状など、種々様々な形状を選択可能である。
【0036】
開口61は、複数設けられ、規則的に並んで配置される。本実施形態では、
図5に破線で示すように、上面視において中間層6を一辺10cm程度の正方形で区画し、その中心に開口61を配置する。なお、中間層6を区画する正方形の大きさは、遮音材1の大きさや車両C(
図1を参照)への取り付け位置に応じて、適宜変更可能である。
【0037】
次に、
図6を用いて、開口61の開口率Rと遮音材1の遮音性能の関係について説明する。
図6は、遮音材1に伝達される音波の周波数と遮音材1によって減衰される音波の透過損失の関係を、複数の開口率Rごとに示したグラフである。
【0038】
実験では、開口61を設けない、すなわち開口率Rが0%の遮音材(比較例)と、開口率Rが10%(実施例1)、25%(実施例2)、50%(実施例3)、75%(実施例4)の4種類の遮音材1を用意した。これらの5つの遮音材の各周波数域における音波の透過損失を計測した。音波の透過損失は、遮音性能を測るための一般的な指標であり、遮音材1への入射音と、遮音材1を透過した透過音との音圧レベルの差を示す。音圧レベルの差が大きい、すなわち透過損失が大きいほど、遮音材1の遮音性能は高くなる。
【0039】
図6に示すように、比較例は、6000Hz付近の周波数で低い透過損失を示す。この6000Hz付近に着目すると、実施例1~4は、その開口率Rの大小によらず、比較例に比べて大きな透過損失を示す。さらに、実施例2~4は、比較例に比べて、
図6で示した周波数帯の大半で大きな透過損失を示している。
【0040】
例えば、開口率Rを10%以上とすれば、周波数5000Hz~10000Hzの周波数範囲において、比較例に比べて高い透過損失を示す。開口率Rを25%以上とすれば、周波数3150Hz~10000Hzの周波数範囲において、比較例に対して高い透過損失を示す。
【0041】
特に、比較例や実施例1~2の透過損失が周波数の増加に伴って増加するのに対して、実施例3~4では、1600Hz~2000Hzの低周波数帯において透過損失が顕著な増大を示す。具体的には、実施例3は、2000Hz付近の周波数帯において、透過損失が顕著な増大を示す。また、実施例4は、1600Hz付近の周波数帯において、透過損失が顕著な増大を示す。
【0042】
さらに、実施例4では、1600Hz付近の周波数帯において特異的な高い透過損失を示す上に、3500Hz以上の中から高周波数帯において、比較例に対して顕著な透過損失を示す。すなわち、実施例4では、周波数帯の広い範囲において遮音性能が向上するとともに、特定の周波数帯に対する顕著な遮音性能を得ることができる。
【0043】
図5に示すように、本実施形態の開口率Rは、開口61の上面視における開口面積に基づく。開口率Rは、中間層6の上面視における外形面積R
0に対して開口61の開口面積Raが占める割合である。上述の通り、開口61は、上面視において中間層6を10cm四方に区画した領域に一つずつ規則的に配置される。このため、本実施形態の外形面積R
0は、100cm
2となる。
【0044】
開口率Rは、概ね20%以上であればよい。さらに、開口率Rは50%以上であってもよく、より好ましい開口率Rは75%以上である。本実施形態では、開口率Rは概ね50%である。本実施形態の開口61は、一辺が概ね7cm程度の正方形として形成される。
【0045】
本開示の遮音材1は、第1層2と第2層4の間に空気層62を形成する。これにより、遮音材1は、中空部である空気層62を挟んだ二重壁構造とすることができる。また、遮音材1は、同体積の中実の遮音材に比べて軽量化できるとともに、第1層2および第2層4が多孔質体であることで軽量化を実現できる。
【0046】
さらに第1多孔質体、第2多孔質体および第3多孔質体は、非通気の多孔質体で形成され、より好適には、個々のセル中に気泡を閉じ込めた独立気泡の発泡体で形成されてもよい。これにより、遮音材1は、特徴的な遮音特性を示し、第1層2、第2層4および中間層6を介して伝達される音波をさらに低減することができる。
【0047】
また、中間層6は、開口61によって空気層62を形成してもよい。これにより、遮音材1は、開口61の大きさを変更することで、所望の開口率Rを容易に得ることができる。これにより、遮音材1は、所望の周波数帯において高い透過損失を得ることができる。
【0048】
さらに、中間層6は、規則的に配置された複数の開口61を有してもよい。これにより、遮音材1は、X方向およびY方向の全域に亘って、均等な遮音性能を得ることができるとともに、規則的に配置されたことによる顕著な効果、例えば低周波数帯における透過損失を顕著に増大させることができる。
【0049】
以上の通り、本開示の遮音材によれば、遮音する周波数帯を容易に調整可能であるとともに軽量化を実現する新規の遮音材を提供できる。
【0050】
以上、本示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
【0051】
例えば、上記実施形態では、直方体状の遮音材1を例に説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、遮音材1の形状は、車両Cの取付箇所の形状に合わせて、適宜変更可能である。この場合、遮音材1の第1層2または第2層4は、騒音源に対向するように配置されることが望ましい。これにより、騒音源から伝達された音波に対して交差するように第1層2、第2層4および中間層6を配置することができる。この結果、遮音材1は、騒音源の発する音波を二重壁構造によって遮るように配置できる。
【0052】
また、上記実施形態では、開口61は、中空の空気層62を形成したが、本開示はこれに限定されない。開口61の内部に第1多孔質体、第2多孔質体および第3多孔質体よりも密度が小さい物質を充填してもよい。例えば、開口61には、フェルト、ウール、繊維質の材料を充填してもよい。
【0053】
さらに、上記実施形態では、第1層2および第2層4の厚さは、等しく形成されたが、本開示はこれに限定されない。第1層2、第2層4および中間層6の厚さは、互いに異なる大きさに形成されてもよい。また、第1層2、第2層4および中間層6の厚さは、遮音材1が設置される空間の大きさに基づいて設定された遮音材1の全体の厚みを3等分して決定されてもよい。
【符号の説明】
【0054】
1:遮音材 2:第1層 4:第2層 6:中間層 61:開口 62:空気層
R:開口率