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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025005115
(43)【公開日】2025-01-16
(54)【発明の名称】車両の懸架装置
(51)【国際特許分類】
   B60G 15/02 20060101AFI20250108BHJP
【FI】
B60G15/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023105143
(22)【出願日】2023-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】521537852
【氏名又は名称】ダイムラー トラック エージー
(74)【代理人】
【識別番号】110003937
【氏名又は名称】弁理士法人前川知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】工藤 智康
【テーマコード(参考)】
3D301
【Fターム(参考)】
3D301AA74
3D301CA02
3D301DA08
3D301DA31
3D301DA53
3D301DA90
3D301DB20
3D301DB22
3D301DB60
(57)【要約】      (修正有)
【課題】電動車両のバッテリ搭載スペースを拡大しつつ、サスペンション機構を省スペース化した車両の懸架装置を提供する。
【解決手段】車体フレーム20は、車長方向に延在する一対の第1サイドレール22L、22Rと、車幅方向に延在して、一対の第1サイドレールを連結するクロスメンバ24Bと、クロスメンバの途中位置に連結され、クロスメンバから車両の車長方向に延在する一対の第2サイドレール26L、26Rと、を含み、サスペンション機構84L、84Rは、第2サイドレールよりも車幅方向外側にて、第1端部が駆動輪64L、64Rを保持するアクスル部82L、82Rに連結し、第2端部が前記クロスメンバに回動可能に連結され、第3端部が第2サイドレールに回動可能に連結されるアーム部86L、86Rと、そのアーム部と、支持プレートとの間に設けられ、駆動輪を介しての衝撃を吸収する衝撃吸収部88L、88Rと、を含むことを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体フレームに取り付けられるサスペンション機構を有する車両の懸架装置であって、
前記車体フレームは、
前記車両の車長方向に延在する一対の第1サイドレールと、
前記車両の車幅方向に延在して、前記一対の第1サイドレールを連結するクロスメンバと、
前記クロスメンバの途中位置に連結され、前記クロスメンバから前記車両の車長方向に延在する一対の第2サイドレールと、を含み、
前記サスペンション機構は、
前記第2サイドレールよりも車幅方向外側にて、第1端部が前記車両の駆動輪を保持するアクスル部に連結し、第2端部が前記クロスメンバに回動可能に連結され、第3端部が前記第2サイドレールに回動可能に連結されるアーム部と、
前記アーム部と、前記第2サイドレールから車幅方向外側に延在する支持プレートとの間に設けられ、前記駆動輪を介しての衝撃を吸収する衝撃吸収部と、を含むことを特徴とする車両の懸架装置。
【請求項2】
前記アーム部は、前記第1端部から途中分岐して前記第2端部、及び第3端部を有する形状をなすことを特徴とする、請求項1記載の車両の懸架装置。
【請求項3】
前記クロスメンバは、断面の外形が円形であり、
前記アーム部の前記第2端部は、前記クロスメンバが挿通される円環状をなし、前記アーム部は、前記クロスメンバに対して回動可能に連結されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の車両の懸架装置。
【請求項4】
前記クロスメンバは、外形の少なくとも一部に平面を含み、前記平面から突出するブラケットを有し、
前記アーム部は、前記第2端部が前記クロスメンバの前記ブラケットと回動可能に連結されることを特徴とする、請求項1または2に記載の車両の懸架装置。
【請求項5】
前記第2サイドレールは、外形の少なくとも一部に平面を含み、前記平面から突出するブラケットを有し、
前記アーム部は、前記第3端部が前記第2サイドレールの前記ブラケットに回動可能に連結されることを特徴とする、請求項1または2に記載の車両の懸架装置。
【請求項6】
前記ブラケット、及び前記第3端部の一方は、ボールジョイントのボールスタッドを有し、
前記ブラケット、及び前記第3端部の他方は、前記ボールジョイントのソケットを有する、請求項5に記載の車両の懸架装置。
【請求項7】
前記車両は、電動車両であって、動力源として電動モータを備えており、前記電動モータから出力される駆動力は、ドライブシャフトを介して、前記駆動輪に伝達することを特徴とする、請求項1記載の車両の懸架装置。
【請求項8】
前記第1サイドレール、及び前記クロスメンバにより区画される領域に、前記電動モータに電力を供給するバッテリが搭載されることを特徴とする、請求項7記載の車両の懸架装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の懸架装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、環境負荷低減の観点から、トラック等の商用車の分野においても内燃機関を備えない電動トラック等の電動車両の開発が行われている。
【0003】
このような電動車両では、航続距離を長く確保できるようバッテリの容量増大が望まれており、このような要求に対応するためにバッテリの搭載スペースを拡大する必要がある。
【0004】
そのため、シャシフレームのうち、車両前後方向に延在する一対のサイドレールの一部の間隔を拡幅して、拡幅した一対のサイドレールの間に大容量のバッテリを搭載することが考えられる。
【0005】
また、トラックは、乗用車と比して車両重量が大きく、貨物が積載されている場合には、よりその重量が増大する。そのため、トラックでは、特許文献1で開示されるように、複数枚のリーフスプリングが積層されたリーフスサスペンションがサスペンション機構として利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2019-069710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、バッテリの搭載スペースを拡大するために、前輪と後輪との間に存在する一対のサイドレールの間隔を拡幅して、それらのサイドレール間にバッテリを搭載する場合、拡幅された一対のサイドレールが、前輪、又は後輪付近に近接するため、リーフスプリングの設置スペースが制限されてしまう。
【0008】
本発明は上記実情を鑑みてされたものであり、電動車両のバッテリの搭載スペースを拡大しつつ、サスペンション機構を省スペース化した車両の懸架装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様、又は適用例として実現することができる。
【0010】
(1)本適用例に係る車両の懸架装置は、車体フレームに取り付けられるサスペンション機構を有する車両の懸架装置であって、前記車体フレームは、前記車両の車長方向に延在する一対の第1サイドレールと、前記車両の車幅方向に延在して、前記一対の第1サイドレールを連結するクロスメンバと、前記クロスメンバの途中位置に連結され、前記クロスメンバから前記車両の車長方向に延在する一対の第2サイドレールと、を含み、前記サスペンション機構は、前記第2サイドレールよりも車幅方向外側にて、第1端部が前記車両の駆動輪を保持するアクスル部に連結し、第2端部が前記クロスメンバに回動可能に連結され、第3端部が前記第2サイドレールに回動可能に連結されるアーム部と、前記アーム部と、前記第2サイドレールから車幅方向外側に延在する支持プレートとの間に設けられ、前記駆動輪を介しての衝撃を吸収する衝撃吸収部と、を含むことを特徴とする。
【0011】
つまり、当該車両の懸架装置は、車体フレームが第2サイドレールよりも車幅方向に拡幅した第1サイドレールを有し、サスペンション機構が第2サイドレールより車幅方向外側に配置される。サスペンション機構は、アクスル部と連結されたアーム部が、第1サイドレール間を連結するクロスメンバと第2サイドレールとに回動可能に連結されており、当該アーム部に衝撃吸収部が設けられている。
【0012】
このように本適用例の懸架装置によれば、車体フレームの拡幅部分のスペースを活かしてバッテリを最大限搭載できるとともに、車体フレームの拡幅部分を利用してサスペンション機構を配置することができる。そして、アーム部は、第2端部がクロスメンバに連結されることでアクスル部からの上下方向及び車長方向の衝撃を分散し、第3端部が第2サイドレールに連結されることでアクスル部からの上下方向及び車幅方向の衝撃を分散することができる。これにより、電動車両のバッテリ搭載スペースを拡大しつつ、サスペンション機構の省スペース化を実現することができる。
【0013】
(2)上記(1)の適用例に係る車両の懸架装置において、前記アーム部は、前記第1端部から途中分岐して前記第2端部、及び第3端部を有する形状をなすことを特徴とする。このようにアーム部を、アクスル部側である第1端部から、クロスメンバ側である第2端部及び第2サイドレール側である第3端部に向けて途中分岐させた形状とすることで、第1端部で受けた力をクロスメンバ及び第2サイドレールに効率よく分散することができる。これにより、アーム部の省スペース化、軽量化を図りつつ十分な強度を確保することができる。
【0014】
(3)上記(1)または(2)の適用例に係る車両の懸架装置において、前記クロスメンバは、断面の外形が円形であり、前記アーム部の前記第2端部は、前記クロスメンバが挿通される円環状をなし、前記アーム部は、前記クロスメンバに対して回動可能に連結されていることを特徴とする。このようにクロスメンバの外形が円形であり、当該クロスメンバに回動可能に連結されるアーム部の第2端部が円環状をなしていることで、クロスメンバの形状に合わせて容易にアーム部を回動可能に連結させることができる。
【0015】
(4)上記(1)または(2)の適用例に係る車両の懸架装置において、前記クロスメンバは、外形の少なくとも一部に平面を含み、前記平面から突出するブラケットを有し、前記アーム部は、前記第2端部が前記クロスメンバの前記ブラケットと回動可能に連結されることを特徴とする。このようにクロスメンバが平面を有する形状である場合でも、当該平面にブラケットも設け、当該ブラケットを介してアーム部を回動可能に連結することで、クロスメンバの形状に合わせて容易にアーム部を回動可能に連結させることができる。
【0016】
(5)上記(1)または(2)の適用例に係る車両の懸架装置において、前記第2サイドレールは、外形の少なくとも一部に平面を含み、前記平面から突出するブラケットを有し、前記アーム部は、前記第3端部が前記第2サイドレールの前記ブラケットに回動可能に連結されることを特徴とする。このように第2サイドレールの平面から突出したブラケットを介してアーム部の第3端部を回動可能に連結することで、第2サイドレールに容易にアーム部を回動可能に連結させることができる。
【0017】
(6)上記(5)の適用例に係る車両の懸架装置において、前記ブラケット、及び前記第3端部の一方は、ボールジョイントのボールスタッドを有し、前記ブラケット、及び前記第3端部の他方は、前記ボールジョイントのソケットを有することを特徴とする。このように第2サイドレールと連結される第3端部はボールジョイントとすることで、車長方向に延びる第2サイドレールに対しても容易にアーム部を回動可能に連結させることができる。
【0018】
(7)上記(1)の適用例に係る車両の懸架装置において、前記車両は、電動車両であって、動力源として電動モータを備えており、前記電動モータから出力される駆動力は、ドライブシャフトを介して、前記駆動輪に伝達することを特徴とする。これにより、電動車両のバッテリの搭載スペースを拡大しつつ、サスペンション機構の省スペース化を実現することができる。
【0019】
(8)上記(7)の適用例に係る車両の懸架装置において、前記第1サイドレール、及び前記クロスメンバにより区画される領域に、前記電動モータに電力を供給するバッテリが搭載されることを特徴とする。これにより、大容量のバッテリを車両に最大限搭載させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】車両、及び車体フレームの構成を示す概略図である。
図2】車両の駆動ユニットの周辺を拡大した概略図である。
図3】車両を車幅方向に沿って見た場合の懸架装置の周辺の構成を示す概略図である。
図4】懸架装置の構成の一部を示す斜視図である。
図5】変形例の懸架装置の構成の一部を示す斜視図である。
図6】変形例の懸架装置の構成の一部を示す斜視図である。
図7】車両の駆動ユニットの周辺を拡大した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
1.車両、及び車体フレームの構成
初めに、図1図2を参照して、車両10、及び車体フレーム20の構成について説明する。図1は、車両10、及び車体フレーム20の構成を示す概略図である。図2は、車両10の駆動ユニット50の周辺を拡大した概略図である。また、図2は、車両10の後側を拡大した概略図でもある。
【0022】
なお、以下の記載において、車両10の車長方向をX方向、又は前後方向と記載することがある。また、以下の記載において、車両10の車高方向をZ方向、又は上下方向と記載することがある。さらに、以下の記載において、車両10の車幅方向をY方向、又は左右方向と記載することがある。
【0023】
また、以下の記載において、水平面をXY平面として記載することがある。また、以下の記載において、車両10の車長方向、及び車高方向を含む平面をXZ平面として記載することがある。さらに、以下の記載において、車両10の車幅方向、及び車高方向を含む平面をYZ平面として記載することがある。
【0024】
さらに、以下の記載において、左右対称の一対の部品については、車両10の右側の部品の符号にRを付し、車両10の左側の部品の符号にLを付すことで区別することがある。さらに、以下の記載において、前後対称の一対の部品については、車両10前側の部品の符号にFを付し、車両10の後側の部品の符号にBを付すことで区別することがある。
【0025】
車両10は、バッテリ40に蓄えられる電力を駆動力として利用する電動車両である。電動車両には、電気自動車(EV:Electric Vehicle)、ハイブリッド電気自動車(HV:Hybrid Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHV:Plug-in Hybrid Vehicle)、及び燃料電池車(FCV:Fuel Cell Vehicle)等が該当する。
【0026】
本実施形態の車両10は電気自動車のトラックであり、車体フレーム20は、例えば、トラック等の大型車両に適用されるラダーフレーム構造のシャシフレームである。車体フレーム20は、車長方向中央部分が車幅方向に拡幅している。
【0027】
具体的に、車体フレーム20は、左右一対の第1サイドレール22R、22L、一対の中央クロスメンバ24F、24B、左右一対の第2後部サイドレール26R、26L、後部クロスメンバ28a、28b、左右一対の第2前部サイドレール30R、30L、前部クロスメンバ32a、32bを含む。
【0028】
第1サイドレール22R、22Lは、車長方向に延在している。また、左右一対の第1サイドレール22R、22Lは、車幅方向に互いに離間しつつ、互いに平行である。
【0029】
第1サイドレール22Rは、車長方向において、右前輪74Rと、右後輪64Rとの間に位置し、第1サイドレール22Lは、車長方向において、左前輪74Lと、左後輪64Lの間に位置する。つまり、第1サイドレール22R、22Lは、車両10のホイールベース間に位置している。
【0030】
中央クロスメンバ24F、24Bは、車幅方向に延在し、左右一対の第1サイドレール22R、22Lを連結する。具体的には、中央クロスメンバ24Fは、第1サイドレール22R、22Lの前側端部を連結し、中央クロスメンバ24Bは、第1サイドレール22R、22Lの後側端部を連結する。
【0031】
第2後部サイドレール26R、26Lは、車長方向に延在している。また、第2後部サイドレール26R、26Lは、車幅方向に互いに離間しつつ、互いに平行である。
【0032】
第2後部サイドレール26R、26Lは、中央クロスメンバ24Bの延在方向における途中位置に連結されている。つまり、第2後部サイドレール26R、26Lの車幅方向に係る間隔は、第1サイドレール22R、22Lの車幅方向に係る間隔よりも小さい。
【0033】
さらに、第2後部サイドレール26R、26Lは、中央クロスメンバ24Bから車両10の後方に向かって延在する。したがって、中央クロスメンバ24Bについては、第2後部サイドレール26R、26Lの前側端部を連結するとも言える。
【0034】
また、前後一対の後部クロスメンバ28a、28bは、車幅方向に延在し、第2後部サイドレール26R、26Lを連結する。特に後部クロスメンバ28aは、第2後部サイドレール26R、26Lの後側端部を連結している。後部クロスメンバ28bは、中央クロスメンバ24Bと後部クロスメンバ28aとの間に設けられている。
【0035】
第2前部サイドレール30R、30Lは、車両10の車長方向に延在している。また、第2前部サイドレール30R、30Lは、車幅方向に互いに離間しつつ、互いに平行である。
【0036】
第2前部サイドレール30R、30Lは、中央クロスメンバ24Fの延在方向における途中位置に連結されている。つまり、第2前部サイドレール30R、30Lの車幅方向に係る間隔は、第2前部サイドレール30R、30Lの車幅方向に係る間隔よりも小さい。
【0037】
さらに、第2前部サイドレール30R、30Lは、中央クロスメンバ24Fから車両10の前方に向かって延在する。したがって、中央クロスメンバ24Bについては、第2前部サイドレール30R、30Lの後側端部を連結するとも言える。
【0038】
また、前後一対の前部クロスメンバ32a、32bは、車幅方向に延在し、第2前部サイドレール30R、30Lを連結する。特に前部クロスメンバ32aは、第2前部サイドレール30R、30Lの前側端部を連結している。前部クロスメンバ32bは、中央クロスメンバ24Fと前部クロスメンバ32aとの間に設けられている。
【0039】
このように第1サイドレール22R、22Lの車幅方向の間隔は、第2後部サイドレール26R、26Lの車幅方向の間隔、及び第2前部サイドレール30R、30Lの車幅方向の間隔よりも大きい。つまり、第1サイドレール22R、22Lの車幅方向の間隔は、車体フレーム20において拡幅されている。
【0040】
また、車両10は、支持プレート34R、34Lを備える。支持プレート34R、34Lは、第2後部サイドレール26R、26Lに取り付けられ、XY平面に延在している。支持プレート34Rは、第2後部サイドレール26Rの車長方向における途中位置から車幅方向外側に向かって延在し、後述する懸架装置80Rの衝撃吸収部88Rを覆っている。つまり、当該支持プレート34Rは、車長方向において、ドライブシャフト60Rよりも前方、かつ、中央クロスメンバ24Bよりも後方に位置している。
【0041】
支持プレート34Lは、第2後部サイドレール26Lの車長方向における途中位置から車幅方向外側に向かって延在し、後述する懸架装置80Lの衝撃吸収部88Lを覆っている。つまり、当該支持プレート34Lは、車長方向において、ドライブシャフト60Lよりも前方、かつ、中央クロスメンバ24Bよりも後方に位置している。なお、図2では、支持プレート34R、34Lの図示を省略する。
【0042】
ここで、第1サイドレール22R、22L、及び中央クロスメンバ24F、24Bにより区画された領域を、第1領域R1とする。また、第2後部サイドレール26R、26L、中央クロスメンバ24B、及び後部クロスメンバ28aにより区画された領域を、第2領域R2とする。さらに、第2前部サイドレール30R、30L、中央クロスメンバ24F、及び前部クロスメンバ32aにより区画された領域を、第3領域R3とする。
【0043】
図示は省略するが、車体フレーム20は、各種領域に搭載される車両10のコンポーネントを支持している。
【0044】
第1領域R1には、車両駆動用電源としてのバッテリ40が搭載される。バッテリ40は、少なくとも駆動ユニット50と電気的に接続され、そのバッテリ40は、駆動ユニット50に電力を供給する。バッテリ40は、図示しない電装品用のバッテリよりも高電圧大容量のバッテリであり、第1領域R1において左右一対のバッテリケース内に搭載され、車体フレーム20に支持されている。
【0045】
第2領域R2には、車両10の駆動源としての駆動ユニット50が搭載される。駆動ユニット50は、上述したように、バッテリ40と電気的に接続される。また、駆動ユニット50は、一対のドライブシャフト60R、60Lと機械的に連結される。
【0046】
駆動ユニット50は、インバータ52、電動モータ(電動機)54、ギヤボックス56、及び差動装置58等を含み、駆動ユニット50は、これらが一体的に構成されている。インバータ52は、電動モータ54と電気的に接続され、その電動モータ54は、ギヤボックス56と機械的に連結されている。さらに、ギヤボックス56は、差動装置58と機械的に連結されている。
【0047】
インバータ52は、バッテリ40側から入力される直流電力を所定周波数の交流電力に変換し、その交流電力を電動モータ54側に出力する。実質的に駆動源である電動モータ54は、インバータ52側から入力される電力を駆動力(回転力)に変換し、ギヤボックス56側に出力する。
【0048】
ギヤボックス56は、複数のギヤを備える減速機構であって、電動モータ54側から入力される回転を所定のギヤ比で変換し、差動装置58側に出力する。差動装置58は、ギヤボックス56側から入力される駆動力を左右のドライブシャフト60R、60Lのそれぞれに分配する。
【0049】
ドライブシャフト60R、60Lは、車体フレーム20よりも下方の位置で、車両10の車幅方向に延在する。ドライブシャフト60Rは、駆動ユニット50と、右後輪64Rのハブ62Rとを機械的に連結させる。ドライブシャフト60Lは、駆動ユニット50と、左後輪64Lのハブ62Lとを機械的に連結させる。なお、ハブ62R、62Lのそれぞれには、ホイール(図示は省略)が取り付けられる。
【0050】
つまり、駆動ユニット50によれば、バッテリ40からその駆動ユニット50に供給される電力が駆動力に変換され、その駆動力は、ドライブシャフト60R、60L、及びハブ62R、62Lを介して、後輪64R、64Lに伝達される。また、このことから、後輪64R、64Lは、駆動輪である。
【0051】
なお、ドライブシャフト60R、60Lの駆動ユニット50側の端部は、フレキシブルジョイント66R、66Lからなり、フレキシブルジョイント66R、66Lの一部は、ブーツ68R、68Lにより覆われる。そのため、ドライブシャフト60R、60Lは、駆動ユニット50に対して、傾けた状態での取り付けが可能とされる。
【0052】
さらに、ドライブシャフト60R、60Lは、フレキシブルジョイント66R、66Lと、ハブ62R、62Lとの間の途中位置に等速ジョイント部(図示は省略)を有し、その等速ジョイント部は、後述するアクスル部82R、82Lに収容される。このような構成により、ドライブシャフト60R、60Lは、等速ジョイント部からハブ62R、62Lまではアクスル部82R、82L内にて車幅方向に真っすぐ延びている。
【0053】
図示は省略するが、第3領域R3には、例えば、他の電装部品等が搭載される。また、第3領域R3には、例えば、ステアリングホイール(図示は省略)への操舵力をステアリングシャフト70、及びハブ72R、72Lを介して、前輪74R、74Lに伝達する伝達機構が搭載される。なお、前輪74R、74Lは、従動輪である。
【0054】
2.懸架装置
本実施形態の車両10は、図2に示す通り、左右一対の懸架装置80R、80Lをさらに備える。懸架装置80R、80Lは、いわゆる独立懸架のスイングアーム式であって、後輪64R、64Lのそれぞれを独立して車体フレーム20に懸架しつつ、後輪64R、64Lを介しての衝撃を吸収する。
【0055】
懸架装置80R、80Lの具体的な構成について、図2図4を参照して、説明する。なお、以下、左右一対の懸架装置80R、80Lは左右対称であって、同じ構成をなしていることから、以下左側の懸架装置80Lを代表として説明し、右側の懸架装置80Rの説明は省略する。
【0056】
図3は、車両10を車幅方向に沿って見た場合の懸架装置80Lの周辺の構成を示す概略図である。また、図3は、車両10を左側から見た場合の懸架装置80Lの周辺の構成を示す概略図でもある。図4は、懸架装置80Lの構成の一部を示す斜視図である。
【0057】
また、以下では、中央クロスメンバ24Bが、外形が円形状である場合を例に挙げて説明する。
【0058】
懸架装置80Lは、第2後部サイドレール26Lよりも車幅方向外側に設けられる。懸架装置80Lは、アクスル部82L、サスペンション機構84Lを含む。
【0059】
アクスル部82Lは、略円筒状の中空部材であって、中央クロスメンバ24Bよりも下方に位置する。また、アクスル部82Lの軸心方向は、中央クロスメンバ24Bと平行である。
【0060】
また、アクスル部82Lは、ドライブシャフト60Lの軸受機能を有しており、アクスル部82L内にて、ドライブシャフト60Lが回転可能に軸支されている。また、このことから、アクスル部82Lは、左後輪64Lを保持する。
【0061】
サスペンション機構84Lは、左後輪64Lを介しての衝撃を吸収する。サスペンション機構84Lは、アーム部86L、及び衝撃吸収部88Lを含む。
【0062】
アーム部86Lは、アクスル部82Lと、中央クロスメンバ24Bと、第2後部サイドレール26Lとを機械的に連結させる。上述したように、アクスル部82Lは、中央クロスメンバ24Bよりも後方、かつ下方に位置するため、アーム部86Lは、傾斜した状態とされる。
【0063】
アーム部86Lは、アクスル部82L側の第1端部から延びつつ、途中で二股に分岐されたV字形状になっている。アーム部86Lは、中央クロスメンバ24B側の端部86Lb(第2端部)は、中央クロスメンバ24Bに回動可能に支持され、第2後部サイドレール26L側の端部86La(第3端部)は、第2後部サイドレール26Lに回動可能に支持される。
【0064】
ただし、アーム部86Lの第2後部サイドレール26L側の端部86Laは、車長方向において、ドライブシャフト60Lと同じ、又はそれよりも前方に位置する。
【0065】
第2後部サイドレール26Lは、具体的に、その第2後部サイドレール26Lの外形の少なくとも一部に平面90Lを含んでいる。さらに具体的には、第2後部サイドレール26Lは、その第2後部サイドレール26Lの外形の左側、つまり、懸架装置80L側に平面90Lを含む。平面90Lは、車両10の車長方向、かつ車高方向に延びる平面である。
【0066】
また、第2後部サイドレール26Lは、平面90Lから突出するブラケット92Lを有する。
【0067】
ブラケット92Lは、軸部94L、及び取付部96Lを含む。軸部94Lは、第2後部サイドレール26Lと、中央クロスメンバ24Bとの間で、これらと交差する方向に延在する。さらに、軸部94Lは、取付部96Lにより、第2後部サイドレール26Lの平面90Lに取り付けられる。
【0068】
アーム部86Lの第2後部サイドレール26L側の端部86Laは、具体的に、円筒状に形成されている。当該端部86Laには、軸部94Lの延在方向に沿って延びる貫通孔(図示は省略)が形成され、その貫通孔に、軸部94Lが挿通されている。
【0069】
また、アーム部86Lの中央クロスメンバ24B側の端部86Lbは円筒状に形成されている。当該端部86Lbには、中央クロスメンバ24Bの延在方向に沿って延びる貫通孔(図示は省略)が形成され、その貫通孔に、中央クロスメンバ24Bが挿通されている。
【0070】
アーム部86Lの第2後部サイドレール26L側の端部86Laは、内部にボールベアリング等の軸受を介して軸部94Lを回動軸とする回動が可能であり、アーム部86Lの中央クロスメンバ24B側の端部86Lbは、内部にボールベアリング等を介して中央クロスメンバ24Bを回動軸とする回動が可能である。つまり、アーム部86Lは、中央クロスメンバ24B、及び軸部94Lを軸として車高方向に回動可能である。
【0071】
衝撃吸収部88Lは、コイルスプリング(弾性体)とショックアブソーバ(ダンパ)とを有し、駆動輪である左後輪64Lを介しての衝撃、主に車高方向の衝撃を吸収する。
【0072】
衝撃吸収部88Lは、アーム部86Lと、支持プレート34Lとの間に設けられる。具体的には、衝撃吸収部88Lの一方の端部は、アーム部86Lに連結し、他方の端部は、支持プレート34Lに連結されている。
【0073】
なお、衝撃吸収部88Lの付勢力は、車両10に荷物が積載された状態であっても、完全に圧縮されない程度の強さに設定される。
【0074】
例えば、車両10の走行中に、左後輪64Lに対して、略上方向の衝撃が加わると、アクスル部82Lを介してアーム部86Lの後端部が上側に回動する。これに対して、衝撃吸収部88Lはアーム部86Lの回動を抑える方向(略下方向)に反発力を発生させることで衝撃を吸収する。
【0075】
本実施形態では、懸架装置80L、80Rは、車体フレーム20の拡幅部分のスペースを活かしてバッテリ40を最大限搭載できるとともに、車体フレーム20の拡幅部分を利用してサスペンション機構84R、84Lを配置することができる。これにより、本実施形態では、電動車両のバッテリ40の搭載スペースを拡大しつつ、サスペンション機構84R、84Lの省スペース化を実現することができる。
【0076】
また、本実施形態では、アーム部86R、86Lに関し、第1端部がアクスル部82R、82Lに連結し、第2端部である端部86Rb、86Lbが、中央クロスメンバ24Bに回動可能に連結される。そのため、後輪64R、64L等からの上下方向、及び車長方向の衝撃に対処することができる。
【0077】
さらに、本実施形態では、アーム部86R、86Lに関し、第1端部がアクスル部82R、82Lに連結し、第3端部である端部86Ra、86Laが第2後部サイドレール26R、26Lに回動可能に連結されることから、後輪64R、64L等からの上下方向、及び車幅方向の衝撃に対処することができる。
【0078】
さらにまた、本実施形態では、アーム部86R、86Lを第1端部から第2端部86Rb、86Lb及び第3端部86Ra、86Laに向けて途中分岐させた形状とすることで、第1端部で受けた力を効率よく中央クロスメンバ24B、及び第2後部サイドレール26R、26Lに分散することができる。これにより、本実施形態では、アーム部86R、86Lの省スペース化、軽量化を図りつつ十分な強度を確保することができる。
【0079】
さらに、本実施形態では、中央クロスメンバ24Bの外形が円形であり、その中央クロスメンバ24Bに回動可能に連結されるアーム部86R、86Lの第2端部86Rb、86Lbが円環状をなしている。これにより、本実施形態では、中央クロスメンバ24Bの形状に合わせて容易にアーム部86R、86Lの第2端部86Rb、86Lbを回動可能に連結させることができる。
【0080】
さらにまた、本実施形態では、アーム部86R、86Lの第3端部86Ra、86Laは、第2後部サイドレール26R、26Lのブラケット92R、92Lに回動可能に連結される。これにより、本実施形態では、第2後部サイドレール26R、26Lにアーム部86R、86Lを容易に回動可能に連結させることができる。
【0081】
また本実施形態の車両10は、電動車両であって、動力源として電動モータ54を備えており、電動モータ54から出力される駆動力は、ドライブシャフト60R、60Lを介して、駆動輪である後輪64R、64Lに伝達する構成である。これにより、電動車両のバッテリの搭載スペースを拡大しつつ、サスペンション機構の省スペース化を実現することができる。
【0082】
さらに第1サイドレール、及び中央クロスメンバ24Bにより区画される第1領域R1に、電動モータ54に電力を供給するバッテリ40が搭載されることで、大容量のバッテリ40を車両10に最大限搭載させることができる。
【0083】
なお、本実施形態で示した具体的な構成は、一例であり、本発明の態様は、本実施形態に示した構成に限定されるものではない。
【0084】
例えば、中央クロスメンバ24Bの形状及びアーム部の連結構造は上記実施形態に限られるものではない。図5、及び図6は、本実施形態の第1変形例、第2変形例における懸架装置80Lの構成の一部を示す斜視図である。なお、図5、及び図6では、左側の懸架装置である各変形例の懸架装置80Lの構成しか、図示されていないが、各変形例の懸架装置80Lの構成は、右側の懸架装置80Rにも適用される。
【0085】
図5に示す第1変形例では、中央クロスメンバ24Bは、その中央クロスメンバ24Bの外形の少なくとも一部に平面100を含む。具体的に、中央クロスメンバ24Bは、その中央クロスメンバ24Bの後方側、つまり、懸架装置80L側に平面100を含む。平面100は、具体的に、車両10の車長方向、かつ車幅方向に延びる平面である。
【0086】
第1変形例の中央クロスメンバ24Bは、例えば、車幅方向から見た場合の断面が略L字状であってもよいし、略I字状であってもよいし、略H字状であってもよいし、略台形状であってもよいし、略コ字状であってもよいし、図5に示すように、矩形状であってもよい。
【0087】
また、この第1変形例では、中央クロスメンバ24Bは、平面100から突出するブラケット102Lを有する。ブラケット102Lは、軸部104L、及び取付部106Lを含む。軸部104Lは、外形が円形状であって、車幅方向に延在する。つまり、軸部104Lは、中央クロスメンバ24Bに対して平行である。さらに、軸部104Lは、取付部106Lにより、中央クロスメンバ24Bの平面100に取り付けられる。
【0088】
図5に示す第1変形例では、アーム部86Lの中央クロスメンバ24B側の端部86Lbには、軸部104Lが挿通され、アーム部86Lの第2後部サイドレール26Lの端部86Laには、軸部94Lが挿通される。したがって、アーム部86Lの中央クロスメンバ24B側の端部86Lbは、軸部104Lに回動可能に支持され、アーム部86Lの第2後部サイドレール26Lの端部86Laには、軸部94Lに回動可能に支持される。
【0089】
図5に示すような第1変形例では、中央クロスメンバ24Bは、平面100、及びブラケットを有し、中央クロスメンバ24Bの各ブラケットに、アーム部86R、86Lの第2端部を回動可能に連結する。このことから、このような第2変形例では、中央クロスメンバ24Bの形状に合わせて容易にアーム部86R、86Lを回動可能に連結させることができる。
【0090】
図6に示す第2変形例では、ブラケット92Lは、軸部94Lの代わりに、ボールジョイント110Lのボールスタッド112Lを有し、アーム部86Lの第2後部サイドレール26Lの端部86Laは、ボールジョイント110Lのソケット114Lを有するなお、ブラケット92Lは、ソケット114Lを有し、アーム部86Lの第2後部サイドレール26Lの端部86Laは、ボールジョイント110Lのボールスタッド112Lを有していてもよい。
【0091】
図6に示す第2変形例では、アーム部86Lの中央クロスメンバ24B側の端部86Lbには、中央クロスメンバ24Bが挿通され、アーム部86Lの第2後部サイドレール26Lの端部86Laは、ボールジョイント110Lを介して、ブラケット102Lと連結される。したがって、アーム部86Lの中央クロスメンバ24B側の端部86Lbは、中央クロスメンバ24Bに回動可能に支持され、アーム部86Lの第2後部サイドレール26Lの端部86Laは、第2後部サイドレール26Lのブラケット102Lに回動可能に支持される。
【0092】
図6に示すような第2変形例では、アーム部86R、86Lの第3端部は、ボールジョイントを介して、第2後部サイドレール26R、26Lのブラケットに回動可能に連結する。このことから、このような変形例では、車長方向に延びる第2後部サイドレール26R、26Lに対しても容易にアーム部86R、86Lを回動可能に連結させることができる。
【0093】
また、上記実施形態及び各変形例では、懸架装置は後輪側に設けられているが、本発明に係る車両の懸架装置は前輪側にも適用可能である。ここで図7は、車両10の駆動ユニット50の周辺を拡大した概略図である。また、図7は、車両10の前側を拡大した概略図でもある。なお、図7では、支持プレート34R、34Lの図示は省略するが、支持プレート34R、34Lは、衝撃吸収部88R、88Lを覆う。
【0094】
ただし、この場合、前輪74R、74Lを駆動輪とされ、懸架装置80R、80Lにより、第2前部サイドレール30R、30Lに独立懸架される。なお、一般的に前輪は操舵輪でもあることから、前輪には図示しない操舵機構も含まれ、第2変形例の懸架装置80R、80Lは、操舵機構を避けるように配置される。また、この場合、前側の中央クロスメンバ24Fは、外形が円形状に形成される。なお、中央クロスメンバ24Fは、第1変形例のように平面90が含まれるように形成してもよい。
【0095】
例えば、図7に示すように、駆動ユニット50、ドライブシャフト60R、60L、及び懸架装置80R、80L等は、第2後部サイドレール26R、26L側の代わりに、第2前部サイドレール30R、30L側に設けられてもよい。
【0096】
また、例えば、駆動ユニット50、ドライブシャフト60R、60L、及び懸架装置80R、80L等は、第2後部サイドレール26R、26L側に加えて、第2前部サイドレール30R、30L側にも設けられてもよい。
【0097】
さらに、支持プレートは、上記実施形態のような矩形の板状であるものに限られず、衝撃吸収部材が車体フレーム側と連結できるよう第2サイドレールから車幅方向外側に延在する構造であればよい。
【符号の説明】
【0098】
10 車両
20 車体フレーム
22R 第1サイドレール
22L 第1サイドレール
24F 中央クロスメンバ
24B 中央クロスメンバ
26R 第2後部サイドレール
26L 第2後部サイドレール
40 バッテリ
54 電動モータ
60R ドライブシャフト
60L ドライブシャフト
64R 右後輪
64L 左後輪
74R 右前輪
74L 左前輪
80R 懸架装置
80L 懸架装置
82R アクスル部
82L アクスル部
84R サスペンション機構
84L サスペンション機構
86R アーム部
86L アーム部
88R 衝撃吸収部
88L 衝撃吸収部
90 平面
92L ブラケット
100 平面
102L ブラケット
110L ボールジョイント
112L ボールスタッド
114L ソケット

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7