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特開2025-5117遊技情報表示用プログラム、情報処理装置、表示端末用プログラム、及び表示端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025005117
(43)【公開日】2025-01-16
(54)【発明の名称】遊技情報表示用プログラム、情報処理装置、表示端末用プログラム、及び表示端末
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20250108BHJP
【FI】
A63F7/02 340
A63F7/02 350Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023105149
(22)【出願日】2023-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】591142507
【氏名又は名称】株式会社北電子
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】弁理士法人平和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 貴信
(72)【発明者】
【氏名】三宅 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】高木 茂雄
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088CA06
2C088CA30
2C088CA31
2C088EA49
(57)【要約】
【課題】 ユーザの所望に沿う遊技情報を表示できる遊技情報表示用プログラムを提供する。
【解決手段】 遊技情報表示用プログラムは、表示端末200と通信可能な情報処理装置100を、ユーザにより設定された距離範囲、及び優先する遊技情報を取得可能な条件情報取得手段101、ユーザの現在の位置情報、及びユーザにより指定された位置情報のうち、少なくとも何れかの位置情報を取得可能な位置情報取得手段101、取得された位置情報から取得された距離範囲内にある遊技場を特定可能な遊技場特定手段105、特定された遊技場に設置された遊技機の遊技情報を取得可能な遊技情報取得手段105、取得された優先する遊技情報に基づいて、取得された遊技機の遊技情報を抽出する遊技情報抽出手段105、及び抽出された遊技機の遊技情報を表示端末に表示させる制御を実行可能な遊技情報表示制御手段105、として機能させる構成としてある。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示端末と通信可能な情報処理装置を、
ユーザにより設定された距離範囲、及び優先する遊技情報を取得可能な条件情報取得手段、
ユーザの現在の位置情報、及びユーザにより指定された位置情報のうち、少なくとも何れかの位置情報を取得可能な位置情報取得手段、
前記取得された位置情報から前記取得された距離範囲内にある遊技場を特定可能な遊技場特定手段、
前記特定された遊技場に設置された遊技機の遊技情報を取得可能な遊技情報取得手段、
前記取得された優先する遊技情報に基づいて、前記取得された前記遊技機の遊技情報を抽出する遊技情報抽出手段、及び
前記抽出された遊技機の遊技情報を前記表示端末に表示させる制御を実行可能な遊技情報表示制御手段、
として機能させることを特徴とする遊技情報表示用プログラム。
【請求項2】
前記情報処理装置を、
前記表示端末に対し地図情報を送信可能な地図情報送信手段、及び
前記取得された位置情報から前記取得された距離範囲内にある遊技場とともに、前記表示端末に表示される遊技機が設置された当該遊技場の設置台数を前記表示端末の前記地図上に表示させる制御を実行可能な地図表示制御手段、
として機能させることを特徴とする請求項1に記載の遊技情報表示用プログラム。
【請求項3】
前記遊技機は、
シリーズ機である
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技情報表示用プログラム。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技情報表示用プログラムを記憶した記憶手段と、
前記遊技情報表示用プログラムを実行する制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置と通信可能な表示端末を、
ユーザにより距離範囲、及び優先する遊技情報の条件情報を取得可能な条件情報取得手段、
ユーザの現在の位置情報、及びユーザにより指定された位置情報のうち、少なくとも何れかの位置情報を取得可能な位置情報取得手段、
前記情報処理装置に対し前記取得された前記条件情報、及び前記位置情報を送信可能な情報送信手段、
前記取得された位置情報から前記取得された距離範囲内にある遊技場に設置された遊技機の遊技情報であって、前記取得された優先する遊技情報に基づいて、抽出された遊技機の遊技情報を前記情報処理装置から取得可能な遊技情報取得手段、及び
前記取得された遊技機の遊技情報を表示可能な遊技情報表示手段、
として機能させることを特徴とする表示端末用プログラム。
【請求項6】
前記表示端末を、
前記情報処理装置から地図情報を取得可能な地図情報取得手段、
前記地図情報に基づいて、地図を表示可能な地図表示手段、及び
前記取得された位置情報から前記取得された距離範囲内にある遊技場を前記地図上に表示可能であるとともに、前記遊技情報表示手段に表示されている遊技機が設置された当該遊技場の設置台数を前記地図上に表示可能な設置台数表示手段、
として機能させる請求項5に記載の表示端末用プログラム。
【請求項7】
前記遊技機は、
シリーズ機である
ことを特徴とする請求項5に記載の表示端末用プログラム。
【請求項8】
請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の前記表示端末用プログラムを記憶した記憶手段と、
前記表示端末用プログラムを実行する制御手段と
を備えることを特徴とする表示端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ(遊技者)に有用な遊技情報を提供できる遊技情報表示用プログラム、情報処理装置、表示端末用プログラム、及び表示端末に関する。
【背景技術】
【0002】
自身の遊技履歴(例えば、出玉数、大当り回数)を記憶し、自身の遊技履歴と他者の遊技履歴をランキング形式で出力することで、遊技履歴を比較可能にしたシステムが開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-284222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の遊技用装置には、改良すべき余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を達成するため、本発明の遊技情報表示用プログラムは、表示端末と通信可能な情報処理装置を、ユーザにより設定された距離範囲、及び優先する遊技情報を取得可能な条件情報取得手段、ユーザの現在の位置情報、及びユーザにより指定された位置情報のうち、少なくとも何れかの位置情報を取得可能な位置情報取得手段、前記取得された位置情報から前記取得された距離範囲内にある遊技場を特定可能な遊技場特定手段、前記特定された遊技場に設置された遊技機の遊技情報を取得可能な遊技情報取得手段、前記取得された優先する遊技情報に基づいて、前記取得された前記遊技機の遊技情報を抽出する遊技情報抽出手段、及び前記抽出された遊技機の遊技情報を前記表示端末に表示させる制御を実行可能な遊技情報表示制御手段、として機能させる構成としてある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】情報提供システムの概略構成図である。
図2】店舗端末、サーバ装置、及びユーザ端末それぞれの制御構成を示す図である。
図3】配信情報テーブルの一例を示す図である。
図4】会員情報テーブルの一例を示す図である。
図5】遊技場情報テーブルの一例を示す図である。
図6】シリーズ機検索モードの一連の情報処理の流れを示したシーケンス図である。
図7】シリーズ機検索モードにおける結果画面(遊技情報)を示す図である。
図8】シリーズ機検索モードにおける設定画面(対象機種)を示す図である。
図9】シリーズ機検索モードにおける設定画面(ランキング種別、距離範囲)を示す図である。
図10】シリーズ機検索モードにおける設定画面(位置)を示す図である。
図11】シリーズ機検索モードにおける地図表示処理を示すフローチャートである。
図12】シリーズ機検索モードにおける結果画面(遊技場の位置、設置台数)を示す図である
図13】台データ詳細画面を示す図である。
図14】各種グラフ(グラフ詳細、最小・最大、特賞)を説明する図である。
図15】特賞表示グラフの一部拡大図である。
図16】各種グラフ(出玉率、拡縮、ポイントデータ)を説明する図である。
図17】各種グラフ(連日表示、重ねて表示)を説明する図である。
図18】複数遊技場の情報表示機能を説明する図である。
図19】お気に入り条件機能を説明する図である。
図20】エリア通知機能を説明する図である。
図21】タブ機能を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の好ましい実施形態について、各図を参照して説明する。
本実施形態の情報提供システム1は、プログラムに制御されたコンピュータにより動作する。
プログラムは、コンピュータの各構成要素に指令を送り、所定の処理、例えば、店舗端末60、サーバ装置100、及びユーザ端末200におけるデータの入出力、記憶、及び演算等を行わせる。
情報提供システム1は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段により実現されるものであり、プログラムの全部、又は一部は、磁気ディスク、光ディスク、及びその他任意のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体により提供され、記憶媒体から読み出されたプログラムがコンピュータにインストールされて実行される。
なお、プログラムは、記憶媒体を介さず、通信回線を通じて直接にコンピュータにロードして、実行することも可能である。
【0008】
情報提供システム1は、ユーザ端末200からの要求に応じて、ユーザの現在位置、又はユーザの指定位置から近隣の遊技場に関する情報を提供するものである。
【0009】
図1は、情報提供システム1の概略構成図である。
情報提供システム1は、店舗端末60と、サーバ装置100と、ユーザ端末200とを含む。
情報提供システム1では、これらの装置(コンピュータ)が、それぞれ通信手段を備え、所定のネットワーク(例えば、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線)を介してデータ通信可能に接続されている。
【0010】
[遊技機]
遊技場には、パチンコ機10a、パチスロ機10b等の遊技機10に加え、貸出機20(20aは遊技球用、20bはメダル用)、台コンピュータ30、島コンピュータ40、計数機50(50aは遊技球用、50bはメダル用)、店舗端末60等の様々な装置が設置されている。
なお、情報提供システム1が導入された遊技場A、B、C・・・には、図1に示す装置の他、例えば、遊技媒体の数量を計数する遊技媒体計数機、景品交換に関するデータを集計管理するPOS端末、遊技機10や遊技場の会員に関する情報を閲覧可能に表示するデータ公開機等を設置できる。
【0011】
遊技機10(遊技装置)は、貸出レートごと、機種ごとに設置され、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ機10aやメダルを用いるパチスロ機10b等であり、貸し出された遊技媒体を用いてユーザが遊技を行うことができる。
遊技機10の遊技状態として、遊技媒体を所定の割合で費やす通常遊技状態と、通常遊技状態より遊技媒体の増加が期待できユーザにとって有利な遊技状態である特別遊技状態等がある。
【0012】
遊技機10は、例えば、ボーナス(大当り)やAT状態等の特別遊技状態の当選確率(有利度合い)が異なる1~6の6段階の設定値の大小によって漸次出玉率(機械割)を調整できる出玉率調整機能を備えている。
具体的には、遊技機10は、通常、設定値が大きい方がボーナスやAT状態等の当選確率が高いため遊技媒体の出玉率も高く、設定値が小さい方がボーナスやAT状態等の当選確率が低いため遊技媒体の出玉率も低いことから設定値の大小によって出玉率を調整できる構成になっている。
このように設定値は、出玉率に直接影響を及ぼすため、日々の設定次第でユーザにとって魅力的な遊技機10かどうかを左右したり、遊技場においても、日々の設定次第で売上げ等を左右し得る重要な情報となっている。
なお、パチンコ機10aの出玉率の変動は、大当り等の当選確率を調整できる出玉率調整機能による変動の他、遊技球が釘に当たったときの個体差による変動等を対象としている。
このような遊技機10は、台コンピュータ30と通信可能に接続されており、台コンピュータ30へ遊技信号を送信する。
【0013】
貸出機20(遊技装置)は、ユーザに対し遊技媒体を提供するための装置であり、併設された遊技機10において獲得した遊技媒体の計数、計数された遊技媒体の払い戻し、投入金額に応じた遊技媒体の貸出し、計数された遊技媒体の数や投入金額の残高を特定する記憶媒体(例えば、ICカード)の発行等を実行する。
例えば、獲得した遊技媒体の計数は、貸出機20の投入口から遊技媒体を投入することで計数が行われ、計数された遊技媒体の払い戻しは、ユーザによる払い戻し操作に基づいて払出口から遊技媒体を払い出すことにより実行される。
投入金額に応じた遊技媒体の貸出しは、ユーザによる貸出し操作に基づいて払出口から遊技媒体を払い出すことにより実行される。
貸出機20は、台コンピュータ30と通信可能に接続されており、取引信号を台コンピュータ30に送信する。
【0014】
台コンピュータ30は、遊技機10ごとに設けられる情報処理装置であり、遊技機10や貸出機20から送信される各種信号を受信し、適宜蓄積して島コンピュータ40へ送信する。
【0015】
島コンピュータ40は、複数の台コンピュータ30や計数機50と接続される上位の情報処理装置であり、台コンピュータ30や計数機50から送信される各種信号を店舗端末60からの要求に応じて、又は所定の周期ごとに店舗端末60に送信される。
【0016】
計数機50(遊技装置)は、遊技機10においてユーザが獲得した遊技媒体を計数するための装置であり、遊技場内の複数箇所(例えば、遊技機島端)に設置され、遊技媒体の貸出レートに対応して計数する。
具体的には、計数機50に獲得した遊技媒体が投入されると、その個数が自動的に計数されるとともに、計数結果を記録したチケットが発行され、ユーザは、この発行されたチケットを遊技場内の景品交換カウンターに提示することで、獲得した遊技媒体数に応じた景品と交換できる。
【0017】
また、計数機50は、この計数した遊技媒体の数量等を示す遊技媒体数信号を、計数に係る遊技媒体の獲得先の遊技機10を特定可能な遊技機情報とともに、発行操作ごとに島コンピュータ40を経由して店舗端末60に送信する。
遊技機情報は、遊技機10の台番号、機種、貸出レート等を含む遊技機10に関する情報である。
【0018】
店舗端末60(遊技用装置)は、プログラムに従って動作する情報処理装置であり、各遊技場に設置されている。
店舗端末60は、遊技場に配置されている全遊技機10に関する遊技情報を記憶、及び管理しており、この遊技情報をインターネット等を通じて遊技場外のサーバ装置100へ送信する。
遊技場の管理者等は、遊技情報を指標として、パチンコ機10aやパチスロ機10bの設定値を設定することで、日々の遊技場の運営に活用している。
このような店舗端末60は、図2に示すように、通信部61と、記憶部62と、操作部63と、表示部64と、制御部65とから構成されている。
【0019】
通信部61は、遊技場に設置されている遊技機10等の遊技装置から送信される各種信号を受信するとともに、サーバ装置100との間で遊技場を特定する遊技場IDを対応付けた各種情報の送受信を行うための通信インターフェースである。
例えば、通信部61は、台コンピュータ30、島コンピュータ40等の中継機器を介して、遊技機10から遊技信号、貸出機20から取引信号、計数機50から遊技媒体数信号を受信する。
なお、以下の説明では、貸出機20、及び計数機50から送信される取引信号、及び遊技媒体数信号を、纏めて遊技信号(以下、遊技情報ともいう)ともいう。
【0020】
記憶部62は、店舗端末60の各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶可能な記憶媒体(例えば、ROM、RAM、ハードディスク等)で構成される。
記憶部62は、遊技機10等の遊技装置から送信される遊技信号を、遊技機10を特定可能な遊技機情報とともに記憶する。
【0021】
遊技機10から送信される遊技信号には、例えば、遊技媒体の投入数を示す「アウト信号」、遊技媒体の払出数を示す「セーフ信号」、ユーザに有利な大当り、ビックボーナス(以下、BBという)、レギュラーボーナス(以下、RBという)(AT、ARTを含む)等の特別遊技の発生を示す「状態信号」、1ゲームの実行を示す「スタート信号」等がある。
「アウト信号」は、例えば、パチンコ機10aの場合、遊技球が10玉投入されるごとに1回送信され、パチスロ機10bの場合、メダルが1枚投入されるごとに1回送信されるため、アウトを特定できる。
「セーフ信号」は、例えば、パチンコ機10aの場合、入賞により遊技球が10玉払い出されるごとに1回送信され、パチスロ機10bの場合、メダルが1枚払い出されるごとに1回送信されるため、セーフを特定できる。
「状態信号」は、例えば、パチンコ機10aの場合、確変中、又は時短中に送信され、パチスロ機10bの場合、BB(BB信号)、RB(RB信号)等のボーナス中に送信されるため、ボーナス回数や大当り回数を特定できる。
また、「状態信号」が送信されているときは、特別遊技状態として特定でき、「状態信号」が送信されていないときは、通常遊技状態として特定できる。
「スタート信号」は、例えば、パチンコ機10aの場合、始動口への入賞、又は図柄変動により送信され、パチスロ機10bの場合、スタートレバーを押下するごとに送信されるため、送信数を計数することで、ゲーム数を特定できる。
【0022】
また、記憶部62は、貸出機20から送信される取引信号を記憶する。
取引信号には、例えば、ユーザが遊技の開始にあたり貸出機20に現金を投入して、貸出操作を行うときに送信される「売上信号」や、大当り等で得た出玉を景品に交換せずに、遊技場に預けた貯玉を引き出して遊技するときに送信される「再プレイ信号」等があり、上述で説明した各種遊技信号とともに、遊技機10ごとの情報として発生した時刻に順次記憶される。
「売上信号」は、ユーザにより貸出機20に現金が投入されると、例えば、パチンコ機10aの場合、25玉(1玉が4円の場合100円)の遊技球の貸出しが行われるごとに1回送信され、パチスロ機10bの場合、5枚(1メダルが20円の場合100円)のメダルの貸出しが行われるごとに1回送信されるため、売上げを特定できる。
なお、一度の遊技媒体の貸出し操作によって払い出される遊技媒体の数が設定されているため、例えば、一度に125玉が貸玉として払い出されるように設定されている場合は、一度の遊技媒体の貸出し操作によって「売上信号」が5回送信される。
「再プレイ信号」は、ユーザによる貯玉の払戻し操作が行われると、例えば、パチンコ機10aの場合、25個の遊技媒体の払い出しが行われるごとに1回送信され、パチスロ機10bの場合、5枚のメダルの払い出しが行われるごとに1回送信されるため、再プレイ数を特定できる。
【0023】
さらに、記憶部62は、計数機50から送信される遊技媒体数信号を記憶する。
遊技媒体数信号には、例えば、ユーザが手持ちの遊技媒体を計数機50で計数するときに送信される「計数信号」等があるため、遊技媒体数を特定できる。
記憶部62は、このような遊技信号を、遊技機10ごと、営業日(例えば、1日単位)ごと、機種ごと、貸出レートごとに記憶できる。
【0024】
操作部63は、例えば、キーボードやマウス等で構成されており、遊技場の管理者等や従業員が操作することにより、所定のデータや指示、命令等を選択、入力できるようになっている。
【0025】
表示部64は、例えば、液晶ディスプレイ等であり、遊技場の管理者等が操作部63を操作することにより、遊技信号を用いて算出された遊技情報を表示する。
【0026】
制御部65は、CPU、ROM、RAM、I/F等で構成されており、記憶部62に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、上述した各部を監視、及び制御しながら店舗端末60としての処理を行う。
制御部65は、通信部61で受信した遊技信号を変換して記憶部62に記憶し、遊技場の管理者や従業員等が操作部63を操作することで、要求する遊技信号を記憶部62から抽出し、遊技場固有の情報である遊技情報(例えば、アウト、台粗利、玉粗利等)を算出する。
【0027】
[サーバ装置]
サーバ装置100(情報処理装置)は、情報提供システム1を統括して管理する運営者の施設等に設置され、各遊技場に設置されている遊技機10等の遊技情報を、店舗端末60を介して収集して記憶するとともに、その収集した遊技情報を提供する本システムの中核となる情報処理装置である。
サーバ装置100は、ユーザ端末200(ユーザ)からの要求に応じて、例えば、近隣遊技場の優良台等の情報をユーザに提供する他、ユーザ端末200を介して行った遊技機10やサービス等のアンケート結果等を店舗端末60(遊技場)に提供する。
このようなサーバ装置100は、図2に示すように、通信部101と、会員登録部102と、記憶部103と、認証部104と、制御部105とから構成されている。
【0028】
通信部101は、インターネット等を介して、遊技場に設置される店舗端末60、及びユーザが所持するユーザ端末200との間で各種情報の送受信を行うための通信インターフェースである。
【0029】
会員登録部102は、ユーザからの会員登録を受け付ける処理部であり、サーバ装置100が提供するウェブサイト上で、ユーザ端末200から登録に必要な所定の情報が入力されることで登録を受け付ける。
また、遊技場の管理者等は、サーバ装置100を運営する運営者との契約により、ユーザへ提供したい遊技場に関する情報等をサーバ装置100に登録できる。
これにより、ユーザは、いつでも最新の遊技場に関する情報を確認できる。
【0030】
記憶部103は、サーバ装置100が備える各種機能を実行するためのプログラム(遊技情報表示用プログラム)やデータを記憶する。
記憶部103には、例えば、配信情報テーブル、会員情報テーブル、及び遊技場情報テーブル等が記憶されている。
【0031】
配信情報テーブルは、ユーザ端末200に配信する配信情報(遊技情報)を格納する。
具体的には、図3に示すように、遊技場(ID)ごと、営業日ごとに、遊技情報と機種情報とを含んでおり、例えば、遊技機10を特定可能な台番号に、大当り回数(例えば、BB回数、RB回数)、スタート回数、アウト数、セーフ数等の遊技情報と、機種名、機種タイプ、遊技方法等の機種情報とが関連付けされた情報である。
また、後述する遊技場情報テーブルの一部の遊技場情報も配信情報に加えられる。
そして、このような遊技情報と機種情報とが本システムを導入している全遊技場分、及び過去の所定期間分(例えば、1週間分)、発生時刻が分かるように時系列で蓄積(記憶)されたデータによって構成されている。
【0032】
本実施形態の配信情報に含まれる遊技情報は、ユーザ端末200において表示可能となるように、ユーザ端末200からの要求(要求情報)に応じてサーバ装置100で算出して加工されたデータである。
具体的には、店舗端末60から定期的に受信する遊技情報を遊技場ごと、遊技機10ごとに集計し、ユーザ端末200で表示可能なデータ形式に加工したものである。
なお、出玉率等の一部の遊技情報は、外部機関の装置からAPI経由で供給される情報を用いることもできる。
【0033】
会員情報テーブルは、会員登録されたユーザに関する会員情報を格納する。
具体的には、図4に示すように、遊技場ごとに対応付けられ、会員を特定可能な会員IDに、会員登録部102によって受け付けた情報であり、例えば、ニックネーム、生年月日、性別、マイエリア、マイホール、メールアドレス、パスワード、配信履歴等が関連付けされた情報である。
【0034】
また、記憶部103には、会員向けに配信する情報として、ユーザに有益な情報となる一部有料会員向けのプレミア情報(例えば、出玉情報サービス)が記憶されている。
この会員向けの情報は、認証部104によって、有料会員であると認証されたユーザのユーザ端末200のみに送信される。
【0035】
遊技場情報テーブルは、各遊技場の識別情報である遊技場IDを対応付けて格納し、図5に示すように、例えば、地図情報とともに、遊技場名、遊技場の住所(所在地)、設置されている設備等の各遊技場の基本情報である。
さらに、遊技場情報には、新台入れ替え情報、イベント情報等のユーザに対する宣伝情報等も含まれる。
【0036】
認証部104は、ユーザ端末200を利用するユーザの認証を行う。
具体的には、認証部104は、ユーザ端末200から送信される会員IDとパスワードが、記憶部103の会員情報に記録されているか否かを照合し、このユーザ端末200を利用するユーザが会員であるかの認証処理を行う。
そして、認証部104は、認証結果を制御部105に送信する。
【0037】
制御部105は、CPUを備えるコンピュータで構成され、記憶部103に記憶されているプログラムを読み込んで実行することで、サーバ装置100が備える各種機能を実行する。
制御部105は、例えば、認証部104から認証結果を受信し、ユーザが会員であると照合が取れた場合にのみ、ユーザ端末200での遊技情報の閲覧を許可するとともに、会員向けの情報(例えば、エリア通知)を通信部101からユーザ端末200に送信させる。
なお、サーバ装置100は、複数あっても良く、例えば、会員情報を管理する会員情報サーバ、遊技場情報を管理する遊技場情報サーバ、地図情報を管理する地図情報サーバ等を別途に設ける構成としても良い。
【0038】
[ユーザ端末]
ユーザ端末200(表示端末)は、インターネット等のネットワークを介してサーバ装置100に接続可能なスマートフォン200a、タブレット200b、パーソナルコンピュータ200c等の遊技情報を表示可能な表示端末である。
ユーザ端末200は、本システムを介して遊技情報の提供を受けるユーザが操作し、図2に示すように、通信部201と、記憶部202と、表示部203と、操作部204と、位置情報取得部205と、制御部206とから構成されている。
以下では、ユーザ端末200として、スマートフォン200aを用いた例について説明する。
【0039】
通信部201は、サーバ装置100との間で通信を行うための通信インターフェースであり、例えば、位置情報取得部205から出力される位置情報や操作部204が受け付けた条件情報等の要求情報をサーバ装置100に送信する。
また、通信部201は、サーバ装置100から送信される要求情報を満たす様々な遊技情報(結果情報)を受信する。
【0040】
記憶部202は、プログラム(表示端末用プログラム)やデータを記憶するための記憶手段である。
記憶部202に記憶されるプログラムには、例えば、遊技情報を提供するためのアプリケーションプログラム(以下、アプリという)がある。
このようなアプリの一つとして、本実施形態の記憶部202には、ユーザ端末200とサーバ装置100との間で双方向通信を行うことで、遊技情報を送受信し、遊技情報を表示する機能を備える自動通信アプリが記憶されている。
【0041】
表示部203は、液晶パネル(タッチパネル)等である。
操作部204は、液晶パネルにおける操作手段であり、アプリの起動操作、当該アプリに対する入力操作等、ユーザによる操作を受け付ける。
例えば、会員情報入力ページで、会員ID、パスワード等の会員情報を入力し、アプリの登録操作を行うことでこれらの会員情報がサーバ装置100に送信される。
会員IDとパスワードは、認証情報として用いられ、例えば、ログインページにおいて認証情報を入力すると、認証情報がサーバ装置100に送信されて登録情報と照合され、照合一致により認証が得られた場合にログイン状態となる。
これにより、会員登録したユーザは、一部所定の利用料金を支払うことによって利用できる有料会員向けの機能を除いた全ての機能を利用できる。
【0042】
位置情報取得部205は、GPS衛星からの測位信号を受信し、その測位信号に基づいて、ユーザ端末200(ユーザ自身)の位置情報を出力する位置情報取得手段として機能する。
具体的には、ユーザ端末200の位置情報(緯度・経度)を取得する。
表示部203は、サーバ装置100から取得した地図情報に位置情報を重ねることで、ユーザ端末200の位置を地図上に表示する。
【0043】
制御部206は、上記各構成部を制御するコンピュータであり、アプリの機能によって、各種制御動作を行う。
制御部206は、例えば、ユーザによる操作部204の操作から設定された条件情報や位置情報取得部205が取得した位置情報等を、通信部201を介してサーバ装置100へ送信する。
なお、本実施形態において、コンピュータとは、記憶手段、制御手段等を備えた情報処理装置をいい、店舗端末60、サーバ装置100、及びユーザ端末200は、記憶部62、103、202と、制御部65、105、206とを備え、コンピュータの概念に含まれる。
【0044】
次に、以上のような情報提供システム1におけるシリーズ機検索モードについて、図6図12を参照して説明する。
シリーズ機検索モードは、ユーザの現在位置、又はユーザが任意に指定した位置から設定した距離範囲内にある遊技場の中から、ユーザが設定した検索条件に基づいて、該当する遊技情報を提供できる機能である。
図6は、情報提供システム1におけるシリーズ機検索モードの一連の情報処理の流れを示したシーケンス図である。
【0045】
アプリは、例えば、インターネット上のオンラインストア等からダウンロードすることで、ユーザ端末200にインストールできる。
シリーズ機検索モードの対象とする遊技機10として、例えば、遊技機10の外観、演出、テーマ等の構成要素に統一感がある同じ版権のシリーズ化された遊技機10(以下、シリーズ機ともいう)を一例に、説明する。
これにより、シリーズ機を好んで遊技するユーザが多い中、シリーズ機は、BB、RBの当選確率等や演出等が若干シリーズごとに異なっているが、ユーザの好みに合わせてより詳細にシリーズ機に関する遊技情報を提供できる。
また、遊技機メーカーは、シリーズ機検索モードを通して、自社のシリーズ機の遊技ファンに対し効果的に宣伝できる。
【0046】
なお、店舗端末60は、遊技場内の遊技装置(例えば、パチンコ機10a、パチスロ機10b、貸出機20、計数機50)から送信される遊技信号を算出して遊技情報を収集し(S10)、インターネット等を介して、その遊技情報を所定の時間間隔(例えば、10分間隔)でサーバ装置100へ送信する(S11)。
このとき、サーバ装置100と通信を行う店舗端末60を設置する遊技場は、例えば、本システム(サービス)を導入している遊技場である。
そして、サーバ装置100は、複数の遊技場に設置された店舗端末60から送信される遊技情報を受信し、その遊技情報を随時記憶部103に記憶していることを前提に説明する(S12)。
【0047】
ユーザは、遊技場に入店する前に、例えば、遊技場の現在の状況を確認したい場合には、自らのユーザ端末200を操作して、情報提供システム1のアプリを起動する。
ユーザは、街中において遊技をしたいと思った任意の時点で、遊技場に設置された遊技機10の遊技情報を確認できる。
ユーザ端末200では、例えば、アプリを起動してアプリに登録された会員IDやパスワードが入力されることにより、情報提供システム1にログインできる。
そして、店舗端末60、サーバ装置100、及びユーザ端末200それぞれに記憶されたプログラムにより、以下のように情報提供システム1で提供される各種機能を利用できる。
【0048】
S13において、アプリが起動されると、ユーザ端末200には、アプリのホーム画面(不図示)が表示され、ホーム画面の「シリーズ機検索モード210a」がタップ操作されると、ユーザ端末200の制御部206は、シリーズ機検索モードアプリを起動する。
【0049】
S14において、制御部206は、位置情報取得部205の出力に基づいて、ユーザ端末200の現在位置、又はユーザが指定した指定位置の位置情報を取得する。
現在位置は、ユーザ端末200の現在の位置情報を示しており、指定位置は、後述する地図画面215aにおいて、目的地に対応したユーザ端末200のスワイプ操作により指定された位置情報を示している(図10参照)。
制御部206は、地図の移動を示すスワイプ操作を検出した場合に、ここで指定された位置に応じた位置情報を取得する。
S15において、操作部204は、次に説明する設定画面を表示部203に表示することにより、「日付211」、「対象機種」ボタン212、「ランキング種別213」、「距離範囲214」の設定を、条件情報取得手段として機能し受け付ける。
【0050】
[アプリ画面]
図7図12は、シリーズ機検索モードの結果画面であり、図8~10は、設定画面である。
結果画面(メイン画面)は、設定画面で設定された検索条件に基づいた遊技情報の検索結果を表示する画面であり、設定画面は、ユーザが所望する検索条件を設定する画面である。
【0051】
図7に示す遊技情報の結果画面には、上段の条件表示領域r1と、下段の結果表示領域r2とを有する。
条件表示領域r1は、ユーザの検索条件を表示する領域であり、「日付211」、「対象機種」ボタン212、「ランキング種別213」、「距離範囲214」、「地図」ボタン215がそれぞれ表示される。
結果表示領域r2は、条件表示領域r1で設定された検索条件に基づいた検索結果が表示される領域であり、「遊技場名216」、「機種名217」、「遊技情報218」がそれぞれ表示される。
【0052】
「日付211」は、サーバ装置100から取得する遊技情報の日付を設定する。
ユーザは、検索対象の日付を、例えば、本日、又は前日から設定できる。
設定操作は、条件表示領域r1にある「日付211」の切り替えタブの操作により切り替えることができる。
【0053】
図7の例では、前日が設定されたことにより、条件表示領域r1の前日の枠が太く表示されている。
ユーザは、前日出ている(出玉の多い)遊技機10が本日も据え置かれているか確認したり、前日出ているから本日は出ないだろうと確認したり、様々な思惑を持ちながら切り替えタブを操作する。
【0054】
「対象機種」ボタン212は、検索対象の対象機種を、例えば、複数のシリーズ機の中から設定できる。
結果画面には、ここで設定された機種に絞り込まれて、遊技情報が表示される。
【0055】
設定操作は、条件表示領域r1にある「対象機種」ボタン212をタップ操作した場合に、図8に示す「対象機種メニュー212a」が表示される。
ユーザは、「対象機種メニュー212a」の設定画面において、例えば、結果画面に表示したい機種に対応するチェックボックスにチェックを入れ、「再検索212b」をタップ操作することで、チェックを入れた機種が再検索されて表示される。
一方、「キャンセル212c」をタップ操作すると、何もせずに設定画面が閉じられる。
図7の例では、図8に示す設定画面で、シリーズ機1、2のチェックボックスにチェックが入れられたため、シリーズ機1、2の遊技情報が絞り込まれて表示される。
【0056】
「ランキング種別213」は、検索対象のランキング表示を、例えば、「BB回数」、「RB回数」、「BB確率」、「RB確率」、「合成確率」、又は「総回転数」の何れかの遊技情報を設定できる。
「ランキング種別213」は、優先する遊技情報の順位を降順(多い順)に並び替えて表示する機能である。
【0057】
設定操作は、条件表示領域r1にある「ランキング種別213」のプルダウンメニューのマークを操作した場合に、図9に示す「ランキング種別メニュー213a」が表示される。
この「ランキング種別メニュー213a」において、例えば、優先したい遊技情報を設定することで、結果画面にその優先した遊技情報がランキング表示される。
【0058】
ユーザが「BB回転」を設定すると、状態信号(BB信号)に基づき算出されるBBの発生回数の降順に遊技情報が表示される。
ユーザが「RB回転」を設定すると、状態信号(RB信号)に基づき算出されるRBの発生回数の降順に遊技情報が表示される。
ユーザが「BB確率」を設定すると、(BB信号÷スタート信号)に基づき算出されるBBの発生確率の降順に遊技情報が表示される。
ユーザが「RB確率」を設定すると、(RB信号÷スタート信号)に基づき算出されるRBの発生確率の降順に遊技情報が表示される。
ユーザが「合成確率」を設定すると、ボーナスの当選確率(例えば、BB確率とRB確率)の合算に基づき算出される複数ボーナスの合算の発生確率の降順に遊技情報が表示される。
ユーザが「総回転数」を設定すると、スタート信号に基づき算出される電源起動時からの消化した総ゲーム数の降順に遊技情報が表示される。
このような遊技情報は、店舗端末60の制御部65が遊技機10等の遊技装置から送信される遊技信号の受信回数を集計し、その受信回数に基づいて演算処理を行うことで特定される。
【0059】
図7の例では、「BB回数」が設定されたことにより、結果表示領域r2のBBの列が太く表示され、BB回数を降順にソートして、BB回数の多い遊技機10がランキング上位に表示される。
結果表示領域r2には、遊技機10が設置された「遊技場名216」と遊技機10の「機種名217」とともに、遊技機10ごとの「遊技情報218」が最大30件(30台)まで表示される。
そのため、ユーザは、BB回数のランキング上位に多くの遊技機10が表示されたAホールが出玉の多い遊技場ではないかと推測できる。
【0060】
「距離範囲214」は、検索対象の距離範囲を、例えば、500m、1km、5km、10kmの何れかを設定できる。
設定した距離範囲内にある遊技場の30店舗が、ランキングの検索対象となる。
すなわち、ユーザ端末200の現在位置、又はユーザ端末200により指定された指定位置から設定した距離範囲に存在する30店舗の遊技場を検索対象とすることができる。
このため、設定した距離範囲に遊技場が30店舗以上ある場合には、取得した位置情報の中心地から近い順に30店舗が特定され表示される。
一方、設定した距離範囲に遊技場が30店舗以下なら全ての遊技場が検索対象となる。
なお、ユーザが検索対象とする遊技場を個別に選択できるようにしても良い。
【0061】
設定操作は、条件表示領域r1にある「距離範囲214」のプルダウンメニューのマークを操作した場合に、図9に示す「距離範囲メニュー214a」が表示される。
この「距離範囲メニュー214a」において、距離範囲を設定することで、結果画面にその設定された距離範囲内の遊技場の情報が表示される。
図7の例では、1kmが設定されたことにより、現在位置、又はユーザの指定位置から半径1km以内の遊技場が特定され表示される。
なお、「距離範囲214」は、ユーザが直接入力できるようにして良い。
【0062】
図10は、シリーズ機検索モードにおける位置の設定画面の一例を示す図である。
位置の設定画面は、条件表示領域r1にある「地図」ボタン215のタップ操作により、結果画面から切り替わって表示され、ユーザが検索したい地域(位置)を設定する画面である。
位置の設定画面は、地図画面215aを表示するとともに、その地図画面215aに対する操作をユーザから受け付ける。
例えば、操作部204は、ユーザのスワイプ操作を受け付けた場合に地図画面215aをスワイプ操作方向へ移動させる。
また、操作部204は、ユーザのピンチイン操作を受け付けた場合に地図画面215aを縮小し、ユーザのピンチアウト操作を受け付けた場合に地図画面215aを拡大する。
【0063】
「地図」ボタン215のタップ操作時の切り替わり直後の地図画面215aには、ユーザ端末200の現在地を中心とした地図が表示される。
そのため、現在の位置マーク215bが地図の中心に表示されている状態において、「再検索」ボタン215cをタップ操作すれば、ユーザ端末200の現在地、すなわちユーザの現在地近くの遊技場の情報を取得できる。
また、ユーザの現在地近くに遊技場がない場合には、地図画面215aの領域を目的の地域にスワイプ操作で移動できるため、移動後の目的地で「再検索」ボタン215cをタップ操作すれば、現在地だけでなく移動後の地域の遊技場の情報も取得できる。
これにより、ユーザが興味ある地域の遊技場の情報を取得できる。
なお、ユーザ端末200の現在地によっては、近隣に遊技場が0件等の場合がある。
この場合、図7に示す結果画面の結果表示領域r2には、「周辺にホールが見つかりません。範囲を広げるか、地図で中心地点を変更してください。」等のメッセージが表示される。
【0064】
ここで、図11のフローチャートを参照しながら、地図表示処理について説明する。
記憶部202には、同図に示すフローチャートに基づいて作成されたプログラムが記憶され、このプログラムが起動することで、制御部206が地図表示処理を実行する。
地図表示処理は、ユーザの「地図」ボタン215のタップ操作により実行され、地図画面215aに設置台数を表示するか否かを判定する処理である。
【0065】
まず、S100において、ユーザ端末200の制御部206は、地図表示要求があったか否かを判定する。
すなわち、制御部206は、操作部204が「地図」ボタン215のタップ操作を受け付けたか否かを判定する。
制御部206は、地図表示要求がなかったと判定した場合には(S100:No)、地図表示要求があるまで、判定処理を繰り返す。
一方、制御部206は、地図表示要求があったと判定した場合には(S100:Yes)、判定処理をS110に進める。
【0066】
S110において、制御部206は、検索済みか否かを判定する。
ここで、制御部206は、既に検索されて結果画面に遊技機10の遊技情報がランキング表示されたか否かを判定する。
制御部206は、検索済みであると判定した場合には(S110:Yes)、地図画面215aに設置台数を表示する(S120)。
一方、制御部206は、検索済みでないと判定した場合には(S110:No)、地図画面215aに設置台数を表示しない(S130)。
これにより、ユーザは、図7で示す遊技情報の結果画面で遊技機10の遊技情報のランキングを確認した後、次に説明する図12の結果画面で遊技場までの距離、設置台数等を参考にして、遊技場を容易に探し出すことができる。
【0067】
図12は、S110で検索済みであると判定されたときに表示部203に表示される地図の結果画面の一例を示す図である。
同図に示す複数のアイコンi1~i4は、地図上における遊技場の位置に表示される。
また、遊技場には、それぞれ数字が付されている。
この数字は、図7で示す遊技情報の結果画面で表示された遊技機10が設置された遊技場の設置台数を示している。
そのため、大きい数字であれば、ランキング表示された遊技機10が多く設置される遊技場であることを示しているため、ユーザが所望する遊技機10が多く設置されている遊技場である。
【0068】
図12の例では、4つのアイコンi1~i4が表示されているため、ユーザが設定した距離範囲内に4店舗の遊技場があることを示している。
また、例えば、アイコンi4には、18という数字が付されているため、ランキング表示される最大30台の遊技機10のうち、18台がこのアイコンi4の位置にある遊技場に設置されていることを示している。
従って、ユーザは、自身が設定した検索条件に該当する遊技機10が多く設置されている遊技場の場所を容易に認識できる。
なお、遊技機10の設置台数が最も多い遊技場には、色、形状等を変更する等して、他の遊技場と区別して表示しても良い。
【0069】
再び図6のシーケンス図に戻り説明する。
S16において、ユーザ端末200の通信部201は、情報送信手段として機能し、要求情報として、S14で取得した現在位置、又は指定位置の位置情報と、S15で受け付けた「日付」、「ランキング種別」、「距離範囲」、「機種」の条件情報とを、サーバ装置100に送信する。
【0070】
S17において、サーバ装置100の通信部101は、条件情報取得手段、位置情報取得手段として機能し、要求情報を受信する。
S18において、制御部105は、遊技場特定手段として、要求情報に含まれるユーザ端末200の現在位置、又は指定位置の位置情報と、サーバ装置100の記憶部103に記憶された遊技場情報テーブルとに基づいて、設定された「距離範囲」にある遊技場を特定する。
この特定処理は、例えば、地図アプリケーション等を用いる。
ここで、設定された「距離範囲」とは、現在位置、又は指定位置の近隣のことであり、例えば、ユーザが「距離範囲」で1kmと設定した場合には、現在位置、又は指定位置を中心とした半径1km以内である。
その後、制御部105は、特定した遊技場の遊技情報を記憶部103から読み出す。
【0071】
S19において、制御部105は、遊技情報取得手段として機能し、記憶部103から読み出した「日付」と「機種」が、要求情報に含まれる「日付」と「機種」にそれぞれ一致するか否かを判定し、S18で特定された遊技場における一致した遊技情報を取得する。
S20において、制御部105は、遊技情報抽出手段として機能し、要求情報に含まれる「ランキング種別」で設定された優先する遊技情報に基づいて、S19で取得した遊技場の遊技機10の遊技情報を抽出する。
S21において、通信部101は、ユーザ端末200からの要求情報を満たす結果情報として、「日付」、「機種」、「ランキング種別」、「距離範囲」の条件情報に基づいて、地図情報送信手段として地図情報とともに抽出した遊技情報を対応付けて、ユーザ端末200に送信する。
【0072】
S22において、ユーザ端末200の通信部201は、遊技情報取得手段、及び地図情報取得手段として、サーバ装置100から結果情報を取得(受信)する。
そして、表示部203は、その取得した結果情報を、結果画面に表示する遊技情報表示手段、地図表示手段、及び設置台数表示手段として機能する(図7図12参照)。
結果画面は、結果情報に関する情報を表示する。
すなわち、サーバ装置100は、遊技情報表示制御手段、及び地図表示制御手段と機能し、結果画面として、要求情報に対応した遊技情報を表示する。
【0073】
S10~S12の処理は、遊技場の開店から閉店までの間、定期的(例えば、10分間隔)に実行され、S13~S22の処理は、各ユーザの要求の都度、実行される。
このように、シリーズ機検索モードでは、遊技者が設定した検索条件に基づき、遊技機10の遊技情報をランキング形式で表示したり、そのランキング形式で表示された遊技機10の設置台数を付した遊技場を地図上に表示する。
【0074】
[グラフ表示機能]
次に、情報提供システム1が備えるグラフ表示機能について説明する。
ユーザ端末200は、アプリの機能として、遊技情報をグラフ化して表示する機能(グラフ表示機能)を備えている。
具体的には、ユーザ端末200の操作に応じ、対象遊技機10のグラフを含む台データ詳細画面を表示部203に表示させることができる。
より具体的には、ユーザ端末200は、特定操作に基づき要求情報をサーバ装置100に送信する。
グラフ表示機能の要求情報には、遊技場を示す情報や対象遊技機10を示す台番号等が含まれている。
サーバ装置100は、要求情報を受信すると当該要求情報に含まれる情報に基づき、対象遊技機10の遊技情報を記憶部103から取得して送信する。
ユーザ端末200(アプリ)は、サーバ装置100から送信された遊技情報を受信すると、当該受信した遊技情報に基づいてグラフGを生成・表示する。
遊技情報には、差数、ゲーム数、遊技場、機種、遊技日、遊技時間、特賞の当選時間等が含まれ、これらが相互に対応付けられた形でメモリに記憶され、後述する各機能の実行の際に参照される。
このような遊技情報は、店舗端末60の制御部65が遊技機10等の遊技装置から送信される遊技信号の受信回数を経過時間ごとに集計し、その受信回数に基づいて演算処理を行うことで特定される。
【0075】
図13は、台データ詳細画面を示す図である。
図13に示すように、台データ詳細画面は、遊技場名の表示領域である領域A1と、台番号の表示領域である領域A2と、遊技日の表示領域である領域A3と、遊技情報の表示領域である領域A4と、グラフの表示領域であるグラフ表示領域A5と、「週間データ」ボタンA6と、を含む複数の領域で構成されている。
グラフ表示機能として、グラフ表示領域A5に、ゲーム数(ゲーム実行数)と差数との関係を示すスランプグラフ(以下、グラフGともいう)を表示する。
グラフGは、ゲーム実行数を横軸、差数を縦軸とした折れ線グラフにより構成される。
なお、グラフGは、折れ線グラフに限らず、棒グラフ等、他のグラフでもよい。
また、時間(遊技時間)を横軸としてもよく、P/S(パチンコ機10a/パチスロ機10b)区分に応じ、獲得玉数や獲得メダル数を縦軸にすることもできる。
【0076】
図13は、ABCホールに設置されてある機種A・台番号217の遊技機10の5月21日の台データ詳細画面である。
このため、ユーザは、この台データ詳細画面に表示される情報から、5月21日のABCホールに設置されてある機種A・台番号217の遊技機10における遊技傾向を把握することができる。
特に、ユーザは、グラフGを見ることで、ゲーム実行数と差数との関係を容易に把握することができる。
【0077】
図14(1)は、グラフ詳細画面を示す図である。
図14(1)に示すグラフ詳細画面は、台データ詳細画面(図13参照)のグラフ表示領域A5をタップ操作(短押し)することで表示される。
図14(1)に示すように、グラフ詳細画面は、グラフ表示領域B1と、「最小・最大表示」ボタンB2と、「特賞表示」ボタンB3と、「出玉率表示」ボタンB4と、出玉率表示領域B5と、を含む複数の領域により構成される。
グラフ表示領域B1に、グラフGを表示する。
グラフ表示領域B1は、グラフ表示領域A5(図13参照)よりも詳細な目盛り線を加え、領域面積を大きくしている。
これにより、グラフGをより詳細に表示できるので、ユーザにとって見やすくできる。
【0078】
図14(2)は、最小・最大表示を示す図である。
最小・最大表示は、ユーザ端末200におけるアプリの機能として実行する。
なお、後述する「特賞表示」、「出玉率表示」、「拡縮表示」、「ポイントデータ表示」、「連日表示」、「重ねて表示」も、ユーザ端末200におけるアプリの機能として実行する。
ただし、これらの機能をサーバ装置100に実行させ、ユーザ端末200(アプリ)には表示のみを実行させることもできる。
具体的には、グラフ詳細画面(図14(1)参照)において、「最小・最大表示」ボタンB2が押下操作されたことに応じ、グラフG上に、差数の「最小値」及び「最大値」を、その時期(ゲーム数)に対応付けて追加表示する。
【0079】
図14(2)の例では、最小値「-146枚」が0G直後に対応付けて表示され、最大値「2662枚」が約9000Gに対応付けて表示されている。
このため、ユーザは、ABCホールに設置されてある機種A・台番号217の遊技機10の5月21日の差数の最小値が-146枚で、差数の最大値が2662枚であることを把握することができ、また、遊技開始直後に差数が最小であり、約9000G実行時に差数が最大であることを容易に把握することができる。
最小・最大表示の機能は、所定操作に応じON/OFF(有効化/無効化)を切り替えることができる。
これにより、ユーザの好みや利用態様に対応したアプリにアレンジできる。
なお、OFF(無効化)の状態において、「最小・最大表示」ボタンB2は非表示に制御する。
これにより、無効化された機能を動作させようとする無駄な操作を防ぐことができる。
【0080】
図14(3)は、特賞表示を示す図である。
図15は、図14(3)の※一部拡大図である。
具体的には、グラフ詳細画面(図14(2)参照)において、「特賞表示」ボタンB3が押下操作されたことに応じ、グラフG上に特賞の当選履歴(特賞履歴)を追加表示する。
「特賞」は、BBやRBが該当する。
例えば、BB当選を×で示し、RB当選を●で示す(図15参照)。
なお、BBやRBに限らず、他の役の当選や入賞の履歴を表示してもよい。
また、例えば、緑色のグラフ線上に、BB履歴を赤点で示し、RB履歴を黄点で示す等、色で識別してもよい。
【0081】
図14(3)は、便宜上、図14(2)の表示画面において、「特賞表示」ボタンB3が押下操作された場合を示すが、これに限らず、他のグラフ詳細画面(図14(1)等参照)において、「特賞表示」ボタンB3が押下操作された場合も同様の表示が実行される。
特賞表示によれば、ユーザは、特賞履歴、つまり、特賞の当選タイミングや当選頻度を、グラフGから容易に把握することができる。
特賞表示の機能は所定操作に応じON/OFF(有効化/無効化)を切り替えることができる。また、OFF(無効化)の状態において、「特賞表示」ボタンB3は非表示に制御する。
【0082】
図16(1)は、出玉率表示を示す図である。
具体的には、グラフ詳細画面(図14(3)参照)において、「出玉率表示」ボタンB4が押下操作されたことに応じ、グラフG上に期待値ラインを追加表示する。
【0083】
図16(1)は、便宜上、図14(3)の表示画面において、「出玉率表示」ボタンB4が押下操作された場合を示すが、これに限らず、他のグラフ詳細画面(図14(1)等参照)において、「出玉率表示」ボタンB4が押下操作された場合も同様の表示が実行される。
「期待値ライン」は、具体的には、出玉率表示領域B5に表示されている設定値ごとの出玉率(機械割)に基づいて設定・表示される。
仮に、出玉率が100%の場合、縦軸(差数)をY軸、横軸(ゲーム数)をX軸とすると、期待値ラインはY=X(水平な期待値ライン)が生成される。
本実施形態の場合、例えば、設定6の出玉率は109.4%なので、Y=1.094Xの期待値ラインを生成してグラフ表示領域B1に表示し、設定1の出玉率は97%なので、Y=0.97Xの期待値ラインを生成してグラフ表示領域B1に表示する。
ベット数を参照して期待値を算出し、算出した期待値に基づいて期待値ラインを生成することもできる。
【0084】
例えば、ベット数が3枚の場合、設定6の期待値は、例えば10000G実行させたときには、(10000×3×1.094)-(10000×3)=2820枚となる。
このため、設定6の期待値ラインは、(X,Y)座標が、(0,0)と(10000,2820)を結ぶ線分を含む直線を生成することができる。
出玉率表示によれば、ユーザは、出玉の時系列な期待をグラフGを介して容易に参照することができる。
例えば、異なる機種で出玉率表示を見比べることで、各機種の期待度を容易に把握することができる。
出玉率表示の機能は所定操作に応じON/OFF(有効化/無効化)を切り替えることができる。また、OFF(無効化)の状態において、「出玉率表示」ボタンB4は非表示に制御する。
【0085】
図16(2)は、拡縮表示を示す図である。
具体的には、グラフGの一部をピンチアウトすること(2本の指を画面上に載せて指と指の間を広げる操作)でその部分を拡大表示し、グラフGの一部をピンチインすること(2本の指を画面上に載せて指と指の間を狭める操作)でその部分を縮小表示する。
例えば、図16(2)は、図16(1)の※2部をピンチアウトすることで拡大表示したものである。
これにより、グラフGを見やすくできる。
【0086】
図16(3)は、ポイントデータ表示を示す図である。
具体的には、グラフGの一部を長押しすることでその部分の詳細データを追加表示することができる。
例えば、図16(3)は、画面中央部を長押しすることで、その部分のポイントデータが、「差枚2613枚、ゲーム数7595G、時間(時刻)21:03」であることを示している。
また、長押ししたまま他部にシフト操作することで、他部の詳細データに切り替え表示することができる。
本実施形態の「詳細データ」として、差数、ゲーム数、時間を追加表示することを想定しているが、これに限らず、他のデータ(例えば、特賞当選回数等)を追加表示してもよい。
これにより、ユーザは、グラフの詳細なデータを容易に把握することができる。
【0087】
週間データに基づくグラフを表示することもできる。
例えば、台データ詳細画面(図13参照)において、「週間データ」ボタンA6を押下操作することで過去1週間における日ごとのグラフG1~G7をまとめて表示することができる。
このグラフには、図17(1)に示す「連日表示」と、図17(2)に示す「重ねて表示」とがある。
本実施形態では、初期設定として「連日表示」が設定されているため、「週間データ」ボタンA6を押下操作すると、最初に「連日表示」が実行される。
なお、初期設定を「重ねて表示」にすることで、最初に「重ねて表示」を実行することもできる。
図17(1)に示すように、「連日表示」は、過去1週間のスランプグラフをつなげて表示する。
具体的には、5月18日のグラフG3の始点は前日の5月17日のグラフG2の終点とつなぎ、5月19日のグラフG4の始点は前日の5月18日のグラフG3の終点とつなぐ、といった処理を実行することで、5月16日~22日における各グラフ(G1~G7)が一連につながったグラフを生成して表示する。
これにより、差枚の多寡や傾向を、1週間全体や営業日(曜日)ごとに判断することができる。
【0088】
図17(2)に示すように、「重ねて表示」は、過去1週間のスランプグラフを重ねて表示するものである。
具体的には、過去7日の各日のグラフG1~G7の始点を差枚0に合わせることで、7日分のグラフG1~G7を重ねて表示する。
例えば、図17(2)に示すように、当日が5月23日の場合、5月16日~22日における各グラフG1~G7を重ねて表示する。
また、重ねたい日は所定操作(ON/OFF操作)により選択することができる。
これにより、各日(曜日)における差枚の多寡の違いを容易に把握することができる。
連日表示及び重ねて表示は、1週間(7日間)に限らず、6日間以下や8日間以上のグラフを用いてもよい。
【0089】
このように、本実施形態のユーザ端末200は、アプリの機能により、遊技場に設置された遊技機10の遊技情報に関するグラフGを表示するグラフ表示手段を備えている。
また、グラフ表示手段は、「最小・最大表示」、「特賞表示」、「出玉率表示」、「拡縮表示」、「ポイントデータ表示」、「連日表示」、「重ねて表示」といった表示制御を実行できる。
例えば、「最小・最大表示」は、遊技情報(差数)の最小値及び最大値をグラフGと共に表示する。
「特賞表示」は、特賞の履歴を前記グラフG上に表示する。
「出玉率表示」は、出玉率の傾向を示すラインを生成し前記グラフGと共に表示する。
「ポイントデータ表示」は、グラフG上の任意の部分の遊技情報(詳細データ)を表示する。
「連日表示」は、対象日のグラフの始点を前日のグラフの終点につなげ、対象日のグラフの終点を翌日のグラフの始点をつなげることで、複数日に亘るグラフを一連に表示する。
「重ねて表示」は、複数日に亘るグラフを重ねて表示する。
【0090】
[他の機能]
次に、情報提供システム1が備える他の機能について説明する。
他の機能には、複数遊技場の情報表示機能、お気に入り条件機能、エリア通知機能、及びタブ機能等が含まれる。
サーバ装置100は、上述したシリーズ機検索モードと同様に、ユーザ端末200からユーザの操作を検出した場合に、情報提供システム1が備える他の機能により選択された要求情報(例えば、条件情報、お気に入り情報)を、ユーザ端末200から受信するとともに、記憶部103に記憶している要求情報に対応する遊技情報(結果情報)をユーザ端末200に送信する。
そして、以下のような画面をユーザ端末200の表示部203に表示する。
【0091】
[複数遊技場の情報表示機能]
図18(a)、(b)は、複数遊技場の情報表示機能において、ユーザ端末200に表示される表示画面の遷移の一例を示す図である。
複数遊技場の情報表示機能は、ユーザが遊技場、機種、及び遊技情報の条件等の検索条件を設定した後、遊技場単位で検索条件に該当する遊技機10の遊技情報を表示できる機能である。
【0092】
ユーザ端末200の制御部206は、ホーム画面の「データ検索220a」がタップ操作されると、データ検索アプリを起動し、表示部203に、図18(a)に示すデータ検索画面を表示する。
データ検索画面は、各種検索条件を設定する画面であり、条件設定領域r3と、条件呼出領域r4とを有する。
【0093】
条件設定領域r3は、ユーザが条件を設定する領域であり、「遊技機220」、「ホール選択221」、「機種選択222」、「詳細条件223」が表示される。
「遊技機220」は、ユーザの遊技機10の切り替えタブの操作により、例えば、パチスロ(パチスロ機10b)、又はパチンコ(パチンコ機10a)の何れかを設定できる。
「ホール選択221」、「機種選択222」、「詳細条件223」は、「ホール選択221」から遊技場、「機種選択222」から機種、「詳細条件223」から遊技情報の条件をそれぞれ任意に設定できる。
そして、ユーザが「検索」ボタン226をタップ操作すると、これら設定した条件に基づき、図18(b)に示すデータ表示画面が表示される。
【0094】
条件呼出領域r4は、予め登録したお気に入り条件を呼び出す領域であり、「お気に入り条件」ボタン224、及び後述する「みんなの条件」ボタン225が表示される。
「お気に入り条件」ボタン224のタップ操作により、ユーザが登録したお気に入り条件が表示され、「みんなの条件」ボタン225のタップ操作により、他のユーザが登録したお気に入り条件が表示される。
【0095】
図18(b)は、データ検索画面にてユーザが設定した条件に基づき、検索された結果が表示されるデータ表示画面の一例を示す図である。
データ表示画面は、検索結果が表示される画面であり、条件保存領域r5と、検索結果領域r6とを有する。
上段の条件保存領域r5は、検索条件に該当する遊技機10の台数を示す「検索結果230」、検索条件の変更を示す「条件変更」ボタン231、検索条件の保存を示す「条件保存」ボタン232、該当日付を示す「日付233」が表示される。
下段の条件保存領域r5は、データ一覧、グラフ、又はグラフ一覧の切り替えタブを示す「表示選択234」、遊技情報の項目順の変更を示す「項目順変更」ボタン235、遊技機10(台番号)の並べ替えを示す「並べ替え」ボタン236、お気に入り遊技機10の追加を示す「お気に入り台追加」ボタン237が表示される。
【0096】
検索結果領域r6は、検索条件に該当する遊技機10の遊技情報が、貸出レート、機種名とともに、遊技場ごとに表示される。
このため、ユーザは、複数の遊技場の検索条件に該当する遊技機10の遊技情報が表示されるため、遊技場単位での遊技情報の比較が容易になる。
【0097】
図18(b)の例では、検索結果領域r6に、Aホールの台番号212のシリーズ機2の遊技情報と、Bホールの台番号61、63、65のシリーズ機1の遊技情報が比較できるように同一画面で表示されている。
【0098】
[お気に入り条件機能]
図19(c)~(e)は、お気に入り条件機能において、図18(b)から引き続いてユーザ端末200に表示される表示画面の遷移の一例を示す図である。
お気に入り条件機能は、ユーザ自身が登録したお気に入り条件に加え、他のユーザが登録したお気に入り条件も確認できる機能である。
図19(c)は、図18(b)に示すデータ表示画面の「条件保存」ボタン232のタップ操作により表示される確認画面である。
確認画面は、お気に入り条件の「タイトル240」を入力するとともに、保存(登録)する条件を表示する。
「タイトル240」は、タイトルの文字列が入力される領域であり、ユーザにより任意の文字列が入力される。
「条件概要241」は、ユーザが設定したホール(遊技場)、機種、詳細(詳細条件)がそれぞれ表示される。
【0099】
図19(c)の例では、「高設定」というタイトルが付けられるとともに、Aホール、及びBホールの遊技場が設定され、シリーズ機1、及びシリーズ機2の機種が設定され、「総回転数」5000回転以上、「BB回数」20回以上、及び「RB回数」20回以上の詳細条件が設定されたことを示している。
そして、「OK242」をタップ操作すれば、「高設定」というタイトルで、図19(d)に示すようにお気に入り条件として登録され、一方、「キャンセル243」をタップ操作すれば、設定が破棄され画面が閉じられる。
このため、ユーザは、よく使用する検索条件に、タイトルを付けてお気に入り登録すれば、次回から「お気に入り条件」ボタン224をタップ操作するだけで、入力したタイトルのお気に入り条件が表示部203に表示される。
つまり、ユーザは、上述した遊技場、機種、詳細条件等を設定することなく、登録したお気に入り条件で直ちに検索ができる。
【0100】
図19(e)は、他のユーザの「みんなの条件」ボタン225のタップ操作によって、他のユーザのユーザ端末200に表示された表示画面を示す図である。
同図に示すように、他のユーザのユーザ端末200の条件設定領域r3には、図19(d)でユーザが登録したお気に入り条件が表示される。
そのため、他のユーザのユーザ端末200から「検索」ボタン226をタップ操作すれば、ユーザが登録したお気に入り条件で検索ができる。
【0101】
このようなみんなの条件は、以下に示す(1)~(3)の全条件が成立したときに、みんなの条件として表示される。
<みんなの条件の表示要件>
(1)「機種選択222」より1種類以上の機種を設定したこと
(2)「詳細条件223」より1つ以上の条件を設定したこと
(3)「条件保存」ボタン232よりお気に入り条件として登録されていること
【0102】
これにより、ユーザは、他のユーザのお気に入り条件で検索できるため、他のユーザに人気のある遊技場や遊技機10等の情報を把握できる。
また、ユーザは、自分が作ったお気に入り条件を他のユーザに拡散することもできる。
なお、ユーザは、他のユーザお気に入り条件に対して、投稿できる構成としても良い。
この場合、例えば、評価が高いことを示す「いいね」や評価の度合いを示す「★の数(例えば、評価が5段階評価の4の場合は、★★★★☆)」、その他コメント等が挙げられる。
【0103】
[エリア通知機能]
図20(f)、(g)は、エリア通知機能において、ユーザ端末200に表示される表示画面の遷移の一例を示す図である。
エリア通知機能は、ユーザがマイホール登録している遊技場のみならず、マイエリア登録しているエリア内の遊技場からもイベント等の様々な宣伝情報をユーザ端末200に対して配信できる機能である。
ここで、マイホールとは、ユーザがお気に入りの遊技場を予め登録しておく機能であり、マイホールとして最大60店舗登録できる。
また、マイエリアは、自宅や職場等があるエリア(例えば、東京、神奈川等)等、ユーザが良く行くエリア、又は好きなエリアを予め登録しておく機能であり、マイエリアとして最大20エリア登録できる。
【0104】
遊技場からユーザに配信される宣伝情報には、下記の(1)~(5)の情報が含まれる。
<エリア通知の配信内容>
(1)新台入れ替え情報
(2)人気機種のアピール
(3)遊技場のサービス情報(例えば、イベント、設備、サービス内容)
(4)入場抽選方法の説明
(5)その他店舗が告知したい内容
【0105】
図20(f)の例では、エリア通知として、マイエリア登録してあるエリア内にあるAホールから「新台入れ替え情報のお知らせ」、Bホールから「サービス情報のお知らせ」、Cホールから「会員募集のお知らせ」がそれぞれ通知されていることを示している。
そして、ユーザがAホールからの通知をタップ操作すると、図20(g)に示すように、アプリが起動して「新台入れ替え情報のお知らせ」の詳しい情報が別画面に遷移して表示され、「閉じる251」のタップ操作により、この画面が閉じられる。
これにより、ユーザは、Aホールで実施される新台入れ替えの日時、内容等の詳細を確認できる。
また、ユーザがAホール(遊技場)のより詳しい情報を知りたいと思ったときには、「ホール情報」ボタン250のタップ操作により、例えば、Aホールの場所、営業時間、設置機種、設備等のAホールに関する情報を確認できる。
【0106】
この結果、ユーザは、お気に入り登録していない遊技場からも遊技場情報を受けることができるため、今まで行ったことがない新たな遊技場を知るきっかけとなる。
遊技場側は、マイエリア登録したエリア内であれば、自店をお気に入り登録していないユーザにも遊技場情報を送信できるため、既存顧客だけでなく新規顧客の集客サポートとして活用できる。
【0107】
[タブ機能]
図21(h)は、タブ機能において、ユーザ端末200に表示される表示画面の一例を示す図である。
タブ機能は、例えば、検索結果等を比較したいときに現在表示しているページをタブとして複製できる機能である。
設定操作は、図21に示す「タブ260」のマークをタップ操作した場合に、「タブメニュー261」が表示される。
また、タブの切り替えは、切り替えたい「タブ260」のマークをタップ操作すれば、切り替わってユーザ端末200に表示される。
【0108】
「タブメニュー261」には、(1)タブ新規作成、(2)タブ複製、(3)タブ削除、(4)タブの使い方等が表示される。
<タブメニュー内容>
(1)タブ新規作成は、タブが新規で追加される。
(2)タブ複製は、現在ユーザ端末200に表示されている画面が複製される。
(3)タブ削除は、現在ユーザ端末200に表示されている画面が削除される。
(4)タブの使い方は、これらのタブの使用方法が表示される。
【0109】
これにより、例えば、上述したシリーズ機検索モードの検索結果等を複数比較したいときに、現在のページをタブとして複製すれば、利便性が向上する。
【0110】
以上説明したように、本発明の遊技情報表示用プログラムによれば、ユーザの現在地、又は任意に指定した位置から特定距離内にある遊技場において、ユーザが設定した検索条件に基づき、その検索条件に該当する遊技機10の遊技情報をランキング形式で提供できる。
このため、ユーザの行動範囲内における複数の遊技場に設置された遊技機10を対象に、検索条件に該当する遊技機10の遊技情報をランキング形式で出力できるため、ランキングの上位に多数の遊技機10が設置されている遊技場を特定できる。
また、普段ユーザの行動範囲に無い複数の遊技場においても、同様のランキングを出力することができるので、新たな遊技場を発見することも可能になる。
【0111】
従来の遊技情報表示用プログラムでは、遊技場ごとの遊技情報(遊技履歴)を確認できないため、複数の他の遊技場の遊技情報と比較することが難しかった。
このため、ユーザの所望に沿う遊技機10が多く設置されている遊技場を特定することが困難であった。
本発明の遊技情報表示用プログラムによれば、従来の遊技情報表示用プログラムが改善すべきこのような課題の全部、又は一部を解決できる。
【0112】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、上述した実施形態にのみに限定されるものではなく、例えば、各機能を組み合わせたり、パチンコ機10aやパチスロ機10b関係なく、その他の遊技機10にも本発明の範囲で種々の変更実施が可能である。
(1)スマートフォン200a等を表示端末の一例に説明したが、例えば、貸出機20、台コンピュータ30、島コンピュータ40、計数機50、店舗端末60に加え、遊技媒体計数機、POS端末、データ公開機等、その他情報提供システム1に接続可能な他の装置でも良い。
(2)遊技機10は、ユーザが遊技媒体に触れられないように構成された、所謂スマート遊技機(登録商標)であっても良い。
(3)シリーズ機検索モードは、新しい機種が追加された場合、所定期間(例えば、一番最初の導入から1カ月間)、新しい機種に特化した検索条件(「対象機種212」=新しい機種のみ、「ランキング種別213」=合成確率等、「距離範囲214」=現在地から500m)を優先して表示しても良い。
これにより、新しい機種をユーザに対し効果的に宣伝できる。
(4)シリーズ機検索モードは、シリーズ化された遊技機10を一例にして説明したが、例えば、前日高稼働機種や新規導入機種等の遊技機10を対象としても良いし、遊技場に設置された全機種の中から任意の遊技機10を対象としても良い。
(5)シリーズ機検索モードは、「対象機種212」にて機種を絞り込む際に、指定の距離範囲内にある遊技場において、所定数(例えば、1)以下の遊技場しか設置されていない機種については、絞り込みの対象外としても良い。
(6)シリーズ機検索モードは、「対象機種212」にて機種を絞り込む際に、各機種の設置台数(指定の距離範囲内にある遊技場の総設置台数)を表示するようにしても良い。
この場合、図8の例だと、シリーズ機1を100台、シリーズ機2を500台、シリーズ機3を300台と機種名とともに表示することが考えられる。
【符号の説明】
【0113】
1 情報提供システム
10 遊技機
60 店舗端末(表示端末)
100 サーバ装置(情報処理装置)
101 通信部(条件情報取得手段、位置情報取得手段、地図情報送信手段)
102 会員登録部
103 記憶部(記憶手段)
104 認証部
105 制御部(制御手段、遊技場特定手段、遊技情報取得手段、遊技情報抽出手段、遊技情報表示制御手段、地図表示制御手段)
200 ユーザ端末(表示端末)
201 通信部(情報送信手段、遊技情報取得手段、地図情報取得手段)
202 記憶部(記憶手段)
203 表示部(遊技情報表示手段、地図表示手段、設置台数表示手段)
204 操作部(条件情報取得手段)
205 位置情報取得部(位置情報取得手段)
206 制御部(制御手段)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21