(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025005183
(43)【公開日】2025-01-16
(54)【発明の名称】ソフトルアー
(51)【国際特許分類】
A01K 85/00 20060101AFI20250108BHJP
A01K 85/02 20060101ALI20250108BHJP
【FI】
A01K85/00 C
A01K85/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023105262
(22)【出願日】2023-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】000002495
【氏名又は名称】グローブライド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】田井中 佑基
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307BA39
2B307BA70
(57)【要約】
【課題】利用者が容易にチューニングすることができるソフトルアーを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、フック2と、フック2の少なくとも一部を収容する軟質性かつ中空のルアー本体部3と、ルアー本体部3の前部に露出するラインアイと、ルアー本体部3内に設けられ、直接的又は間接的に補助部材が着脱自在に連結される係止部6と、を有することを特徴とする。本発明によれば、補助部材が着脱可能な係止部6をルアー本体部3の内部に設けたため、補助部材を容易に着脱できる。これより、利用者は容易にチューニングを行うことができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フックと、
前記フックの少なくとも一部を収容する軟質性かつ中空のルアー本体部と、
前記ルアー本体部の前部に露出するラインアイと、
前記ルアー本体部内に設けられ、直接的又は間接的に補助部材が着脱自在に連結される係止部と、を有することを特徴とするソフトルアー。
【請求項2】
フックと、
前記フックの少なくとも一部を収容する軟質性かつ中空のルアー本体部と、
前記ルアー本体部の前部に露出するラインアイと、
前記ルアー本体部内に設けられた係止部と、
一端は前記係止部に着脱自在に連結されるとともに他端は前記ルアー本体部の外部に露出する補助部材が連結される補助部材連結部と、を有することを特徴とするソフトルアー。
【請求項3】
前記係止部は、前記フックに直接的又は間接的に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のソフトルアー。
【請求項4】
前記フックに錘が設けられており、
前記係止部は、前記錘に設置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のソフトルアー。
【請求項5】
前記係止部は、前端が自由端になっているとともに、後端に向けて膨らんで形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のソフトルアー。
【請求項6】
前記フックは、環状を呈する環状部と、前記環状部から連続する胴部と、前記胴部から連続する湾曲部と、を有し、
前記胴部に錘が設けられており、
前記係止部は、前記錘の上部及び側部の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のソフトルアー。
【請求項7】
前記フックに錘が設けられており、
前記ルアー本体部の外部に露出するとともに直接的又は間接的に補助部材が連結される外部係合部が前記錘に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のソフトルアー。
【請求項8】
前記フックは、環状を呈する環状部と、前記環状部から連続する胴部と、前記胴部から連続する湾曲部と、を有し、
前記胴部に錘が設けられており、
前記ルアー本体部の外部に露出するとともに直接的又は間接的に補助部材が連結される外部係合部が前記錘に設けられており、
前記係止部は、前記錘の上部又は側部の少なくとも一方に設けられており、
前記係止部及び外部係合部は一の部材で一体形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のソフトルアー。
【請求項9】
前記ルアー本体部の前部において一端が外部に露出し、他端が前記ルアー本体部の内部に配置される連結部材を有し、
前記連結部材の一端は前記ラインアイとして機能し、
前記連結部材の他端は前記係止部として機能するとともに、前記フックが連結されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のソフトルアー。
【請求項10】
前記ルアー本体部及び前記フックの少なくとも一方に錘が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のソフトルアー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣りに用いられるソフトルアーに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、カエル、鳥、ラット、昆虫などを模した釣用のソフトルアーが知られている(特許文献1)。従来のソフトルアーは、二股のフックと、当該フックの一部を収容する軟質性かつ中空のルアー本体部と、ルアー本体部の前部に設けられたラインアイと、を有する。利用者は、ソフトルアーの内部の錘を調整したり、外部にブレード、スイベル、追加針等の補助部材を設けたりしてチューニングすることが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、後部にブレードを設ける場合、ルアー本体部の後部に大きめのエイト環を挿入し、外部に露出したエイト環の端部にブレードを取り付けることができる。しかし、ルアー本体部が軟質性であるため、魚が当該ソフトルアーにバイトした時に、エイト環ごとブレードが抜けて外れてしまうおそれがある。一方、ブレード等の補助部材をルアー本体部に接着剤で接着すると、チューニングできなくなるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するために創作されたものであり、利用者が容易にチューニングすることができるソフトルアーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明は、フックと、前記フックの少なくとも一部を収容する軟質性かつ中空のルアー本体部と、前記ルアー本体部の前部に露出するラインアイと、前記ルアー本体部内に設けられ、直接的又は間接的に補助部材が着脱自在に連結される係止部と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、フックと、前記フックの少なくとも一部を収容する軟質性かつ中空のルアー本体部と、前記ルアー本体部の前部に露出するラインアイと、前記ルアー本体部内に設けられた係止部と、一端は前記係止部に着脱自在に連結されるとともに他端は前記ルアー本体部の外部に露出する補助部材が連結される補助部材連結部と、を有することを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、補助部材が着脱可能な係止部をルアー本体部の内部に設けたため、補助部材を容易に着脱できる。これより、利用者は容易にチューニングを行うことができる。
【0009】
また、前記係止部は、前記フックに直接的又は間接的に設けられていることが好ましい。
【0010】
本発明によれば、係止部を容易に設けることができる。
【0011】
また、前記フックに錘が設けられており、前記係止部は、前記錘に設置されていることが好ましい。
【0012】
本発明によれば、当該ソフトルアーの喫水を調整することができるとともに係止部を容易に設けることができる。
【0013】
また、前記係止部は、前端が自由端になっているとともに、後端に向けて膨らんで形成されていることが好ましい。
【0014】
本発明によれば、利用者はチューニング作業を容易行うことができる。
【0015】
また、前記フックは、環状を呈する環状部と、前記環状部から連続する胴部と、前記胴部から連続する湾曲部と、を有し、前記胴部に錘が設けられており、前記係止部は、前記錘の上部及び側部の少なくとも一方に設けられていることが好ましい。
【0016】
本発明によれば、当該ソフトルアーの喫水を調整することができるとともに、係止部の位置や個数を適宜設定することで、チューニングのバリエーションを増やすことができる。
【0017】
また、前記フックに錘が設けられており、前記ルアー本体部の外部に露出するとともに直接的又は間接的に補助部材が連結される外部係合部が前記錘に設けられていることが好ましい。
【0018】
本発明によれば、当該ソフトルアーの喫水を調整することができるとともに、外部係合部にも補助部材を取り付けることができるため、チューニングのバリエーションをより増やすことができる。
【0019】
また、前記フックは、環状を呈する環状部と、前記環状部から連続する胴部と、前記胴部から連続する湾曲部と、を有し、前記胴部に錘が設けられており、前記ルアー本体部の外部に露出するとともに直接的又は間接的に補助部材が連結される外部係合部が前記錘に設けられており、前記係止部は、前記錘の上部又は側部の少なくとも一方に設けられており、前記係止部及び外部係合部は一の部材で一体形成されていることが好ましい。
【0020】
本発明によれば、当該ソフトルアーの喫水を調整することができるとともに、係止部及び外部係合部を備えているため、チューニングのバリエーションを増やすことができる。また、これらの部材が一体形成されているため、製造作業を容易に行うことができる。
【0021】
また、前記ルアー本体部の前部において一端が外部に露出し、他端が前記ルアー本体部の内部に配置される連結部材を有し、前記連結部材の一端は前記ラインアイとして機能し、前記連結部材の他端は前記係止部として機能するとともに、前記フックが連結されていることが好ましい。
【0022】
本発明によれば、連結部材がラインアイと係止部の機能を兼用するため、係止部を容易に設けることができる。
【0023】
また、前記ルアー本体部及び前記フックの少なくとも一方に錘が設けられていることが好ましい。
【0024】
本発明によれば、当該ソフトルアーの喫水を調整することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明のソフトルアーによれば、利用者が容易にチューニングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の第一実施形態に係るソフトルアーを示す透過側面図である。
【
図2】本発明の第二実施形態に係るソフトルアーを示す透過側面図である。
【
図3】本発明の第三実施形態に係るソフトルアーを示す透過側面図である。
【
図4】本発明の第四実施形態に係るソフトルアーを示す透過側面図である。
【
図5】本発明の第五実施形態に係るソフトルアーを示す透過側面図である。
【
図6】変形例に係る係止部及び外部係合部を示す側面図である。
【
図7】本発明の第六実施形態に係るソフトルアーを示す透過側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態に係るソフトルアーについて図面を用いて説明する。各実施形態及び変形例は適宜組み合わせて使用することができる。
図1に示すように、本実施形態に係るソフトルアー1は、釣りで用いられる疑似餌であって、フック2と、ルアー本体部3と、連結部材4と、錘5と、係止部6と、外部係合部7と、補助部材連結部8と、補助部材9とを有する。本説明においては、ソフトルアー1の進行方向を基準に「前後」、「左右」、「上下」を定義する。
【0028】
フック2は、金属製の二股針である。フック2は、一本の金属製の細棒状部材を折り曲げ加工して一体形成されている。フック2は、本実施形態では二股針であるが、針は一つでもよいし、三股以上でもよい。フック2は、環状部11と、胴部12と、湾曲部13とを有する。環状部11は、胴部12の前端に設けられた環状部である。環状部11は、上下方向に貫通するように形成されている。
【0029】
胴部12は、環状部11と湾曲部13との間を連結し直線状を呈する。湾曲部13は、下側から上側に湾曲しており、前方を向く先端は自由端になっている。湾曲部13の先端には返しが設けられている。
【0030】
ルアー本体部3は、樹脂製であって、軟質性かつ中空となる部位である。ルアー本体部3は、本実施形態ではカエルを模して形成されている。ルアー本体部3は、他にも鳥、ネズミ、昆虫などを模して形成してもよい。ルアー本体部3は、フック2の全体を覆ってもよいが、本実施形態では環状部11及び胴部12を収容している。つまり、ルアー本体部3の後部の上部から湾曲部13,13の先端が露出している。ルアー本体部3の後端には、後方に向けて突出する突出部3aが形成されている。
【0031】
連結部材4は、本実施形態ではエイト環を用いており、第一環部15と、第二環部16と、軸部17とを有する。第一環部15は、左右方向に貫通するとともに外部に露出して配置されている。第一環部15は、ラインが連結されるラインアイとなる部位である。第二環部16は、第一環部15と離間しており軸部17を介して連結されている。第二環部16は、左右方向に貫通するとともにフック2の環状部11が接続される部位である。
【0032】
錘5は、金属製であってソフトルアー1の喫水を調整する部材である。錘5は、フック2及びルアー本体部3の少なくとも一方に設置すればよい。錘5は、本実施形態では、胴部12の後端に設置されている。なお、錘5は省略してもよい。
【0033】
係止部6は、補助部材9を直接的又は間接的に着脱自在に連結する部位である。係止部6は、ルアー本体部3の内部であればどこに設けてもよいし、複数個設けてもよいが、本実施形態では錘5の上部に設けられている。係止部6は、金属製ワイヤーを折り曲げて形成されており、前端が自由端で、かつ、後端に向けて膨らんでいる。
【0034】
より詳しくは、係止部6の導入部6aは、前端が上方に向けて湾曲するとともに、対向する胴部12との隙間が小さくなっている。これにより、エイト環21の前端を取り付けるときは、付勢に抗してワンタッチで取り付けることができ、付勢に抗してワンタッチで取り外すことができる。また、導入部6aと胴部12との隙間が小さいため、ソフトルアー1を通常利用する範囲内ではエイト環21が係止部6から外れない構造になっている。
【0035】
外部係合部7は、補助部材を直接的又は間接的に着脱自在に連結する部位である。外部係合部7は、錘5の下部に設けられるとともに、ルアー本体部3の外部に露出している。なお、外部係合部7は、係止部6と別体でもよいが、本実施形態では係止部6と一体形成されている。つまり、一本の金属製ワイヤーを折り曲げて係止部6及び外部係合部7を形成しつつ錘5と一体形成されている。
【0036】
補助部材連結部8は、係止部6と補助部材9とを連結する部材である。補助部材連結部8は、本実施形態ではエイト環21、スプリットリング22及びスイベル23で構成されている。エイト環21は、係止部6とスプリットリング22とを連結する部材である。スプリットリング22は、エイト環21の後端と、スイベル23の前端とを連結するリング状部材である。スイベル23は、スプリットリング22と補助部材9とを相対回転可能に連結する部材である。スイベル23の前端は、ルアー本体部3の突出部3a内に位置している。
【0037】
補助部材9は、ソフトルアー1の機能を補助する部材である。補助部材9は、本実施形態では前後方向軸周りに回転するブレードを用いているが、例えば、プロペラ、フェザー、羽根、軟質性の脚、追加針等であってもよい。
【0038】
以上説明したように本実施形態によれば、補助部材9(補助部材連結部8)が着脱可能な係止部6をルアー本体部3の内部に設けたため、補助部材9(補助部材連結部8)を容易に着脱できる。これより、利用者は容易にチューニングを行うことができる。
【0039】
また、ルアー本体部3の内部であれば係止部6はどこに設けてもよいが、本実施形態のようにフック2に錘5を介して間接的に設けたため、係止部6を容易に設けることができる。
【0040】
また、係止部6は、本実施形態のように錘5の上に設けることが好ましい。これにより、ルアー本体部3の突出部3aにアクセスしやすくなるため、利用者はチューニングをより容易に行うことができる。
【0041】
また、係止部6は、前端が自由端になっているとともに、後端に向けて膨らんで形成されていることが好ましい。これにより、利用者は係止部6に補助部材連結部8(補助部材9)を取り付けやすくなり、チューニング作業を容易に行うことができる。
【0042】
また、フック2に錘5が設けられており、ルアー本体部3の外部に露出する外部係合部7が錘5に設けられていることが好ましい。これにより、外部係合部7にも補助部材を取り付けることができるため、チューニングのバリエーションを増やすことができる。なお、係止部6と外部係合部7とは別体でもよいが、本実施形態のように一本の金属製ワイヤーで一体形成することで容易に製造することができる。
【0043】
以上本実施形態について説明したが、例えば、補助部材9は、ルアー本体部3の外部に露出するものに限定されるものではなく、内部で発光、発音する部材でもよい。また、係止部6は、錘5ではなく、フック2に直接的に設けてもよいし、錘5以外の部材に間接的に設けてもよい。また、外部係合部7も、錘5ではなくフック2に直接的に設けてもよいし、錘5以外の部材に間接的に設けてもよい。また、本実施形態では補助部材連結部8を介して補助部材9を取り付けたが、補助部材9を係止部6に直接取り付ける形態でもよい。
【0044】
<第二実施形態>
次に、
図2に示すように、本発明の第二実施形態に係るソフトルアー1Aについて説明する。本実施形態では、係止部6A及び補助部材連結部8Aが第一実施形態と相違する。本実施形態では、第一実施形態と相違する部分を中心に説明する。
【0045】
係止部6Aは、錘5の上部に設けられ、環状を呈する。補助部材連結部8Aは、スナップフィット25、スプリットリング22及びスイベル23とで構成されている。
【0046】
本実施形態のように、係止部6Aを環状に設けてもよい。スナップフィット25のようなワンタッチ式の着脱自在な治具と併用することで、補助部材9を容易に着脱することができる。
【0047】
<第三実施形態>
次に、
図3に示すように、本発明の第三実施形態に係るソフトルアー1Bについて説明する。本実施形態では、補助部材連結部8及び補助部材9を備えていない点で、第一実施形態と相違する。
【0048】
つまり、ソフトルアー1Bは、フック2と、フック2の少なくとも一部を収容する軟質性かつ中空のルアー本体部3と、ルアー本体部3の前部に露出するラインアイ(連結部材4の第一環部15)と、ルアー本体部3内に設けられ、直接的又は間接的に補助部材が着脱自在に連結される係止部6と、を有する。本実施形態は、このような形態であっても、第一実施形態と略同様の効果を得ることができる。
【0049】
<第四実施形態>
次に、
図4に示すように、本発明の第四実施形態に係るソフトルアー1Cについて説明する。本実施形態では、係止部6に加え、係止部31を備えている点で第一実施形態と相違する。本実施形態では、第一実施形態と相違する点を中心に説明する。
【0050】
係止部31は、補助部材を直接的又は間接的に着脱自在に連結する部位である。係止部31は、フック2に直接設けてもよいが、本実施形態では錘5に設けられるとともに、胴部12の下に配置されている。より詳しくは、係止部31は、錘5の側部から胴部12の延長方向の中間位置程度まで、胴部12の下側に沿って環状部11に向けて延設されている。
【0051】
係止部31の導入部31aは、前記した第一実施形態の導入部6aと同じ構造になっている。これにより、補助部材連結部又は補助部材を取り付けるときは、付勢に抗してワンタッチで取り付けることができ、付勢に抗してワンタッチで取り外すことができる。また、導入部31aと胴部12との隙間が小さいため、ソフトルアー1Cを通常利用する範囲内では補助部材連結部又は補助部材が外れない構造になっている。
【0052】
本実施形態によれば、係止部6と係止部31を設けているため、チューニングのバリエーションを増やすことができる。
なお、例えば、係止部31には、発光部材や発音部材を取り付けることができる。また、係止部31は、胴部12の延長方向の中間位置程度まで延設させているが、延設させずに錘5に溶着してもよい。また、係止部6、外部係合部7及び係止部31は別体でもよいが、一本の金属製ワイヤーで一体形成してもよい。また、係止部6及び係止部31は本実施形態のように両方設けてもよいし、いずれか一方を設ける構成でもよい。さらに、係止部は、本実施形態では二つ設けたが、三つ以上設けてもよい。
【0053】
<第五実施形態>
次に、
図5に示すように、本発明の第五実施形態に係るソフトルアー1Dについて説明する。本実施形態では、係止部31Dを備えている点で第一実施形態と相違する。本実施形態では、第一実施形態と相違する点を中心に説明する。
【0054】
係止部31Dは、補助部材を直接的又は間接的に着脱自在に連結する部位である。本実施形態では、補助部材33を補助部材連結部32を介して連結している。係止部31Dは、基部31Daと、環状部31Dbとを備えている。基部31Daは、錘5の側部と環状部31Dbとを連結する部位である。基部31Daは、直線状を呈し胴部12の下側に沿って、胴部12の中間位置程度まで延設されている。
【0055】
環状部31Dbは、基部31Daの先端において、環状に形成されている。補助部材連結部32は、スナップフィットであって環状部31Dbと補助部材33とを着脱自在に連結する部材である。補助部材33は、本実施形態では追加針を設けている。当該形態では、例えば、ルアー本体部3の下部に開口を設け、補助部材連結部32を挿通させている。
【0056】
本実施形態の係止部31Dのように、先端に環状部31Dbを設けて補助部材33を間接的に又は直接的に着脱可能に連結してもよい。また、係止部6及び係止部31Dは本実施形態のように両方設けてもよいし、いずれか一方を設ける構成でもよい。
【0057】
<変形例>
次に、変形例に係る係止部について説明する。
図6は、変形例に係る係止部及び外部係合部を示す側面図である。変形例では、錘5に係止部6E及び外部係合部7を備えている。錘5及び外部係合部7については第一実施形態と同一である。係止部6Eは、錘5の上部の後部に設けられている。導入部6Eaは、錘5に対して小さい隙間を開けて対向している。係止部6Eは前端が自由端になっており、後端に向けて膨らんでいる。
【0058】
本変形例によっても、第一実施形態と略同等の効果を奏することができる。また、変形例のように、係止部6Eの位置についても適宜変更することができる。
【0059】
<第六実施形態>
次に、本発明の第六実施形態に係るソフトルアーについて説明する。本実施形態では、係止部の構成などが第一実施形態と相違する。本実施形態では、第一実施形態と相違する部分を中心に説明する。
【0060】
図7に示すように、本実施形態に係るソフトルアー1Fは、フック2と、ルアー本体部3と、連結部材4と、錘5と、係止部(第二環部16)と、外部係合部7と、補助部材連結部8Fと、補助部材9とを有する。錘5は、ルアー本体部3の下部に設けられている。フック2の胴部12の後端には、ルアー本体部3の外部に露出する外部係合部7が設けられている。
【0061】
連結部材4の第一環部15がラインアイとして機能するとともに、第二環部16が係止部として機能する。第二環部16には、フック2の環状部11が接続されている。また、第二環部16には、スプリットリング42を介して中間部材41が取り付けられている。中間部材41は、本体部41aと、前側環部41bと、後側環部41cとを備えている。本体部41aは棒状の部位である。前側環部41bは、本体部41aの前端に設けられた環状部位である。後側環部41cは、本体部41aの後端に設けられた環状部位である。
【0062】
本実施形態では、中間部材41、スプリットリング42、スプリットリング22、スイベル23で補助部材連結部8Fが構成されている。スイベル23には、補助部材9が連結されている。本実施形態では、スプリットリング42を介して第二環部16(係止部)に補助部材連結部8F(補助部材9)が着脱自在になっている。
【0063】
以上説明した本実施形態においても、第一実施形態と略同等の効果を奏することができる。また、連結部材4の第二環部16を係止部として機能させつつ、第一環部15をラインアイとして機能させる。さらに、第二環部16にフック2を接続することができるため、少ない部品点数で構成することができる。
【0064】
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。
【符号の説明】
【0065】
1 ソフトルアー
2 フック
3 ルアー本体部
4 連結部材
5 錘
6 係止部
7 外部係合部
8 補助部材連結部
11 環状部
12 胴部
13 湾曲部
15 第一環部
16 第二環部
17 軸部