IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ワンズの特許一覧

特開2025-5247スタンプラリーサーバ及びスタンプラリー用端末及びスタンプラリー参加可能アプリ
<>
  • 特開-スタンプラリーサーバ及びスタンプラリー用端末及びスタンプラリー参加可能アプリ 図1
  • 特開-スタンプラリーサーバ及びスタンプラリー用端末及びスタンプラリー参加可能アプリ 図2
  • 特開-スタンプラリーサーバ及びスタンプラリー用端末及びスタンプラリー参加可能アプリ 図3
  • 特開-スタンプラリーサーバ及びスタンプラリー用端末及びスタンプラリー参加可能アプリ 図4
  • 特開-スタンプラリーサーバ及びスタンプラリー用端末及びスタンプラリー参加可能アプリ 図5
  • 特開-スタンプラリーサーバ及びスタンプラリー用端末及びスタンプラリー参加可能アプリ 図6
  • 特開-スタンプラリーサーバ及びスタンプラリー用端末及びスタンプラリー参加可能アプリ 図7
  • 特開-スタンプラリーサーバ及びスタンプラリー用端末及びスタンプラリー参加可能アプリ 図8
  • 特開-スタンプラリーサーバ及びスタンプラリー用端末及びスタンプラリー参加可能アプリ 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025005247
(43)【公開日】2025-01-16
(54)【発明の名称】スタンプラリーサーバ及びスタンプラリー用端末及びスタンプラリー参加可能アプリ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20250108BHJP
【FI】
G06Q30/0207 328
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023105359
(22)【出願日】2023-06-27
(71)【出願人】
【識別番号】516381530
【氏名又は名称】株式会社ワンズ
(74)【代理人】
【識別番号】100109014
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 充
(74)【代理人】
【識別番号】100141988
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 浩一郎
(72)【発明者】
【氏名】西田 一雄
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】WEBラリーとしても、アプリラリーとしても実行でき、ユーザーにとって利便性の高いスタンプラリーを実現する仕組みを提供することである。
【解決手段】スタンプラリーサーバの動作を制御する制御部と、通信を実行する通信部と、スタンプラリー情報及びユーザー情報を記憶するデータベースと、を備え、通信部は、スタンプラリー用端末から送信されたネイティブカメラで撮影した光学式コードで示される専用APIを表すアドレスへのアクセスを受信して制御部に送り、制御部はアクセスがネイティブカメラによる撮影であると判断される場合は、スタンプラリー用端末のクッキー情報よりデータベースに問い合わせをしてユーザー情報を取得し、ユーザー情報にスタンプを登録しスタンプ取得メッセージを通信部に送り、通信部は、スタンプ取得メッセージをスタンプラリー用端末に送信する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバであって、
前記スタンプラリーサーバの動作を制御する制御部と、
外部と通信を実行する通信部と、
スタンプラリー情報及びユーザー情報を記憶するデータベースと、
を備え、
前記通信部は、外部のスタンプラリー用端末から送信された、スタンプラリー参加可能アプリから起動されるネイティブカメラで撮影した光学式コードで示される専用APIを表すアドレスへのアクセスを受信し、前記制御部に送り、
前記制御部は、前記専用APIへのアクセスを受信し、前記アクセスが前記ネイティブカメラによる撮影であると判断される場合は、前記スタンプラリー用端末のクッキー情報より前記データベースに問い合わせをしてユーザー情報を取得し、前記データベース中の前記ユーザー情報にスタンプを登録し、前記スタンプラリー用端末へ送信するスタンプ取得メッセージを前記通信部に送り、
前記通信部は、前記スタンプ取得メッセージを前記スタンプラリー用端末に送信することを特徴とするスタンプラリーサーバ。
【請求項2】
スタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバであって、
前記スタンプラリーサーバの動作を制御する制御部と、
外部と通信を実行する通信部と、
スタンプラリー情報及びユーザー情報を記憶するデータベースと、
を備え、
前記通信部は、外部のスタンプラリー用端末から、一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで撮影した光学式コードで示されるアドレスへのアクセスを受信し、前記制御部に送り、
前記制御部は、前記アドレスへのアクセスを受信し、前記アクセスが前記一般カメラ又はWEBQRコードリーダーによる撮影であると判断される場合は、前記スタンプラリー用端末から取得したクッキー情報より前記データベースに問い合わせをして前記ユーザー情報を取得し、前記ユーザー情報からそのユーザーの最終ログインがWEBによるログインであったときは、前記データベース中の前記ユーザー情報にスタンプを登録し、前記スタンプラリー用端末へ送信するスタンプ取得メッセージを前記通信部に送り、
前記通信部は、前記スタンプ取得メッセージを前記スタンプラリー用端末に送信することを特徴とするスタンプラリーサーバ。
【請求項3】
スタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバであって、
前記スタンプラリーサーバの動作を制御する制御部と、
外部と通信を実行する通信部と、
スタンプラリー情報及びユーザー情報を記憶するデータベースと、
を備え、
前記通信部は、外部のスタンプラリー用端末から、一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで撮影した光学式コードで示されるアドレスへのアクセスを受信し、前記制御部に送り、
前記制御部は、前記アドレスへのアクセスを受信し、前記アクセスが前記一般カメラ又はWEBQRコードリーダーによる撮影であると判断される場合は、前記スタンプラリー用端末から取得したクッキー情報より前記データベースに問い合わせをして前記ユーザー情報を取得し、前記ユーザー情報からそのユーザーの最終ログインがスタンプラリー参加可能アプリによるログインであったときは、前記スタンプラリー用端末に対して、スタンプラリー参加可能アプリの起動を指示することを特徴とするスタンプラリーサーバ。
【請求項4】
請求項3記載のスタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバであって、
前記制御部が、前記スタンプラリー用端末に対して、スタンプラリー参加可能アプリの起動を指示した場合に、前記ユーザー情報を元にスタンプラリー参加可能アプリの最終起動時間を取得し、取得した前記最終起動時間が所定時間以内の場合は、前記スタンプラリー参加可能アプリが起動されたと判断することを特徴とするスタンプラリーサーバ。
【請求項5】
請求項3記載のスタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバであって、
前記制御部が、前記スタンプラリー用端末に対して、スタンプラリー参加可能アプリの起動を指示した場合に、前記ユーザー情報を元にスタンプラリー参加可能アプリの最終起動時間を取得し、取得した前記最終起動時間が所定時間を超えている場合は、前記スタンプラリー参加可能アプリの起動が失敗したと判断することを特徴とするスタンプラリーサーバ。
【請求項6】
スタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバの動作を制御する制御部と、
外部と通信を実行する通信部と、
スタンプラリー情報及びユーザー情報を記憶するデータベースと、
を備えたコンピュータを、前記スタンプラリーサーバとして動作させるコンピュータソフトウェアであって、前記コンピュータに、
前記通信部が、外部のスタンプラリー用端末から送信された、スタンプラリー参加可能アプリから起動されるネイティブカメラで撮影した光学式コードで示される専用APIを表すアドレスへのアクセスを受信し、前記アクセスを前記制御に送る手順と、
前記制御部が、前記専用APIへのアクセスを受信し、前記アクセスが前記ネイティブカメラによる撮影であると判断される場合は、前記スタンプラリー用端末のクッキー情報より前記データベースに問い合わせをしてユーザー情報を取得し、前記データベース中の前記ユーザー情報にスタンプを登録し、前記スタンプラリー用端末へ送信するスタンプ取得メッセージを前記通信部に送る手順と、
前記通信部が、前記スタンプ取得メッセージを前記スタンプラリー用端末に送信する手順と、
を実行させることを特徴とするコンピュータソフトウェア。
【請求項7】
スタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバの動作を制御する制御部と、
外部と通信を実行する通信部と、
スタンプラリー情報及びユーザー情報を記憶するデータベースと、
を備えたコンピュータを、前記スタンプラリーサーバとして動作させるコンピュータソフトウェアであって、前記コンピュータに、
前記通信部が、外部のスタンプラリー用端末から、一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで撮影した光学式コードで示されるアドレスへのアクセスを受信し、前記制御部に送る手順と、
前記制御部が、前記アドレスへのアクセスを受信し、前記アクセスが前記一般カメラ又はWEBQRコードリーダーによる撮影であると判断される場合は、前記スタンプラリー用端末から取得したクッキー情報より前記データベースに問い合わせをして前記ユーザー情報を取得し、前記ユーザー情報からそのユーザーの最終ログインがWEBによるログインであったときは、前記データベース中の前記ユーザー情報にスタンプを登録し、前記スタンプラリー用端末へ送信するスタンプ取得メッセージを前記通信部に送る手順と、
前記通信部が、前記スタンプ取得メッセージを前記スタンプラリー用端末に送信する手順と、
を実行させることを特徴とするコンピュータソフトウェア。
【請求項8】
スタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバの動作を制御する制御部と、
外部と通信を実行する通信部と、
スタンプラリー情報及びユーザー情報を記憶するデータベースと、
を備えたコンピュータを、前記スタンプラリーサーバとして動作させるコンピュータソフトウェアであって、前記コンピュータに、
前記通信部が、外部のスタンプラリー用端末から、一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで撮影した光学式コードで示されるアドレスへのアクセスを受信し、前記制御部に送る手順と、
前記制御部が、前記アドレスへのアクセスを受信し、前記アクセスが前記一般カメラ又はWEBQRコードリーダーによる撮影であると判断される場合は、前記スタンプラリー用端末から取得したクッキー情報より前記データベースに問い合わせをして前記ユーザー情報を取得し、前記ユーザー情報からそのユーザーの最終ログインがスタンプラリー参加可能アプリによるログインであったときは、前記スタンプラリー用端末においてスタンプラリー参加可能アプリの起動を指示する手順と、
を実行させることを特徴とするコンピュータソフトウェア。
【請求項9】
スタンプラリー参加可能アプリが起動している、スタンプラリーの実行に用いられるスタンプラリー用端末であって、
前記スタンプラリー参加可能アプリから起動されるネイティブカメラで光学式コードを読み込み、
前記読み込んだ光学式コードが正常か否か判断し、正常と判断する場合は、前記光学式コードで示されるアドレスへアクセスしてラリー情報を取得し、
前記ラリー情報を取得した後、専用APIへアクセスし、
前記専用APIを通じてスタンプ取得メッセージを受信する、
ことを特徴とするスタンプラリー用端末。
【請求項10】
コンピュータを、請求項9記載のスタンプラリー用端末として動作させる前記スタンプラリー参加可能アプリであって、前記コンピュータに、
前記スタンプラリー参加可能アプリから起動されるネイティブカメラで光学式コードを読み込む手順と、
前記読み込んだ光学式コードが正常か否か判断し、正常と判断する場合は、前記光学式コードで示されるアドレスへアクセスしてラリー情報を取得する手順と、
前記ラリー情報を取得した後、専用APIへアクセスする手順と、
前記専用APIを通じてスタンプの取得メッセージを受信する手順と、
を実行させることを特徴とするスタンプラリー参加可能アプリ。
【請求項11】
スタンプラリーの実行に用いられるスタンプラリー用端末であって、
一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで光学式コードを読み込み、
前記読み込んだ光学式コードが正常か否か判断し、正常と判断する場合は、前記光学式コードで示されるアドレスへアクセスしてラリー情報を取得し、
前記光学式コードで示されるアドレスを通じてスタンプ取得メッセージを受信する、
ことを特徴とするスタンプラリー用端末。
【請求項12】
スタンプラリーの実行に用いられるスタンプラリー用端末であって、
一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで光学式コードを読み込み、
前記読み込んだ光学式コードが正常か否か判断し、正常と判断する場合は、前記光学式コードで示されるアドレスへアクセスしてラリー情報を取得し、
スタンプラリー参加可能アプリの起動メッセージを受信すると、ブラウザを起動し、前記スタンプラリー参加可能アプリを自動起動するための自動起動ページを表示し、前記スタンプラリー参加可能アプリを起動させることを特徴とするスタンプラリー用端末。
【請求項13】
スタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバであって、
前記スタンプラリーサーバの動作を制御する制御部と、
外部と通信を実行する通信部と、
スタンプラリー情報及びユーザー情報を記憶するデータベースと、
を備え、
前記通信部は、外部のスタンプラリー用端末から、一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで撮影した光学式コードで示されるアドレスへのアクセスを受信し、前記制御部に送り、
前記制御部は、前記アドレスへのアクセスを受信し、前記アクセスが前記一般カメラ又はWEBQRコードリーダーによる撮影であると判断される場合は、前記スタンプラリー用端末から取得したクッキー情報より前記データベースに問い合わせをして前記ユーザー情報を取得し、
前記制御部は、前記ユーザー情報中の、WEBラリーに対する参加/未参加情報、アプリラリーに対する参加/未参加情報、ラリー情報の連携状態、アプリインストール状態、のいずれか1種類以上の情報、又は、他の種類の情報に基づき、WEBラリーかアプリラリーのいずれかを実行することを決定することを特徴とするスタンプラリーサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンプラリーサーバ及びスタンプラリー用端末及びスタンプラリー参加可能アプリに関する。
【背景技術】
【0002】
スタンプラリーは、商店街のイベントや地方の町興し等に広く利用されている。スタンプラリーの参加者は、所定のチェックポイントを回り、そのチェックポイントのスタンプを取得する。全て又は一部のチェックポイントのスタンプを集めれば、参加者は所定の景品や特典を取得することができる。
近年、スタンプラリーの参加者が、参加者自身のスマートフォン(Smartphone)(又はタブレット型コンピュータ、その他種々のコンピュータ、以下同様)を用いてスタンプラリーに参加する手法が広く利用されている。このようなスマートフォンを利用したスタンプラリーの開催方法は、スマートフォンを用いてチェックポイントのスタンプの取得が容易に行えるので、手軽に参加することができ、また、スタンプラリーの主催者も容易にスタンプラリーの開催をおこなうことができる。そのため、スマートフォンを用いたスタンプラリーの開催は年々その数を増やしている。
チェックポイントにおけるスタンプの取得は、チェックポイントに配置されているQRコード(登録商標)や他の光学式コードの読み取り、GPS(Global Positioning System )認証等で行われる場合が多い。
【0003】
開催手法
このようなスマートフォンを利用したスタンプラリーは、大別すると2種類の開催方法がある。
【0004】
第1の方法は、参加者のスマートフォンにスタンプラリー用アプリ(スタンプラリーに参加することができるアプリ)をインストールし、そのアプリを用いたスタンプラリーに参加する方法である。そのアプリからスマートフォンのカメラを利用してチェックポイントのQRコード等を撮影してスタンプを取得する。このようなスタンプラリーを「アプリラリー」と呼ぶ。特にアプリのみで実行することを前提としたものを「アプリのみラリー」と呼ぶ。
【0005】
また、第2の方法は、参加者のスマートフォンにおいては汎用のブラウザを起動し、スタンプラリー用のアプリを使用しない方法である。この場合は、ブラウザから所定のWEBページを参照して、スタンプラリーの開催内容を取得する。そして、ブラウザからスマートフォンのカメラを制御して、チェックポイントのQRコード等を撮影してスタンプを取得する。このようなスタンプラリーを「WEBラリー」と呼ぶ。特にWEBのみで実行することを前提としたものを「WEBのみラリー」と呼ぶ。
【0006】
用語
本文で使用する用語の説明を行う。
「スタンプラリー」:各チェックポイントを周回して廻り、各チェックポイントにおいてスタンプの取得をし、スタンプを集める企画をいう。集めたスタンプによって、種々の特典が得られる企画が多い。単に「ラリー」と称する場合もある。
「スタンプラリー情報」:スタンプラリーに関する情報全体をいう。単に「ラリー情報」と呼ぶ場合もある。
【0007】
「スタンプラリー参加可能アプリ」:スタンプラリーに参加することができるアプリをいう。この「スタンプラリー参加可能アプリ」は、コンピュータソフトウェアであり、所定の端末(例えば参加者端末12や、種々のコンピュータ)にインストールし、スタンプラリー用端末として動作させるコンピュータプログラムである。このスタンプラリー参加可能アプリは、スタンプラリーに参加するための専用のアプリだけでなく、スタンプラリーに参加することができるアプリ全般を意味する。本文では、単に「アプリ」と呼ぶ場合もある。
【0008】
「アプリラリー」:ユーザーの端末にスタンプラリー用アプリをインストールし、そのアプリを利用して実行するスタンプラリーを「アプリラリー」という。アプリのみで実行することができるラリーを表す場合は特に、「アプリのみラリー」という。
「WEBラリー」:ユーザーの端末からブラウザを用いて所定のサーバ等にアクセスして実行するスタンプラリーをいう。WEBのみで実行することができるラリーを表す場合は特に、「WEBのみラリー」という。
【0009】
「スタンプラリー主催者」:スタンプラリーを企画し、開催する者をいう。企業や個人事業者の他、商店街のグループや、町内会等でもよい。本文では、単に「主催者」と呼ぶ場合もある。
「スタンプラリー事業者」:スタンプラリーを実行するための種々の仕組みを、主催者に提供する者をいう。本文では、単に「事業者」と呼ぶ場合もある。
「スタンプラリー参加者」:スタンプラリーに参加する者で、基本的に個人である。本文では、単に「参加者」、「ユーザー」と呼ぶ場合もある。本文では、スタンプラリー参加者は、主として、スタンプラリー用端末を用いて、スタンプラリーに参加する者をいう。
【0010】
「スタンプラリー用端末」:スタンプラリーを実行するための端末をいう。この「端末」はコンピュータであり、例えば、個人(スタンプラリー参加者)が保有・使用する参加者端末(例えば、スマートフォン、タブレット端末、その他の種々のコンピュータ)をスタンプラリー用端末として利用することができる。また、このスタンプラリー用端末は、所定の上述したスタンプラリー参加可能アプリ等をインストールして、スタンプラリーのために動作するようにした端末も、スタンプラリー用端末として利用することができる。また、スタンプラリー用端末を、本文では、単に「参加者端末」「端末」と呼ぶ場合もある。
【0011】
「ネイティブカメラ」:アプリラリー又はアプリのみラリーを実行するためのアプリを起動し、当該アプリから参加者端末12に内蔵されているカメラを用いて撮影する場合のカメラをいう。
「一般カメラ」:参加者端末12に内蔵されているカメラを用いて通常の写真撮影のようにしてQRコードを読み取る場合のカメラをいう。
「WEBQRコードリーダー」:参加者端末12から、実行しているスタンプラリー(WEBラリー)のWEBページを閲覧している状態で、参加者端末12に内蔵されているカメラを用いてQRコードを読み取る場合のカメラをいう。
【0012】
先行特許文献(参考となる背景技術)
本願発明と類似・関連する先行特許文献は見いだせない。そこで、従来のごく一般的なスタンプラリーの技術を、参考となる一般的な背景技術として挙げる。
例えば、下記特許文献1には、携帯電話が予め決められた位置群を通過したか否かを判定する手段によって、スタンプラリーを自動的に実施することができる装置が開示されている。
また、下記特許文献2には、スタンプラリー支援装置が開示されている。特に、ユーザー端末のブラウザを用いて、WEB形式で表示される画面を用いてスタンプラリー支援装置を制御する仕組みが開示されている。
また、下記特許文献3には、特定の領域内でのみアプリケーションを利用することができる仕組みが開示されている。特に、そのようなアプリケーションを利用すれば、いわゆるスタンプラリー等が容易に実行できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2002-306661号公報
【特許文献2】特開2017-219881号公報
【特許文献3】特開2018-68599号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
このように、従来から、スタンプラリーを実行する手法として、WEBで実行する方法(WEBラリー)、アプリで実行する方法(アプリラリー)が利用されてきた。
そして、スタンプラリー事業者は、スタンプラリー主催者の要望に応じて、WEBラリー、又は、アプリラリーのいずれかを選んでラリーの仕組みを提供している。
【0015】
WEBラリーによれば、ユーザーは新たにアプリをダウンロードすることもなく、ブラウザでラリーの情報を制御して、スタンプラリーに参加することができるので、参加のためのハードルが低く、より多くの方にスタンプラリーを楽しんでもらうことができる。
一般に参加時間が短いスタンプラリーは、システムを保存する必要がないため、参加ハードルが低いWEBラリーが適する場合が多い。
【0016】
他方、アプリラリーによれば、ユーザーはアプリによってより利便性の高いスタンプラリーを楽しむことができる。また、スタンプラリー主催者は、新しいスタンプラリーの宣伝や広告を当該アプリを通じてユーザーに届けることができる。また、ユーザーは、当該アプリを通じて、新しいスタンプラリーの案内を受け取ることができる。
例えば、定期的に開催するスタンプラリーでは、継続的なイベント開催毎に告知・宣伝を行えるアプリラリーが適する場合が多い。
【0017】
(1)主たる課題
このように、従来は、スタンプラリー主催者の希望によって、WEBラリーか、アプリラリーか、のいずれかの方法を選択してスタンプラリーを開催していた。
そのため、WEBラリーとしてもアプリラリーとしても実行できるスタンプラリーがあれば便利であるが、未だそのようなスタンプラリーは実現されていない。
【0018】
(2)主たる課題を実現するに際して付随する課題
(2a)
また、WEBラリーとしても、アプリラリーとしても実行できるスタンプラリーを、アプリラリーとして実行する場合は、アプリをその都度起動しなければならない。ユーザーがアプリラリーを選択する理由は、利便性の高い操作が実現できることと、アプリを通じて新たなラリーへの参加や特典利用を促すリマインド通知を受けることができるからである。さらに、次回イベントの告知を受けることもできるからである。
この場合、ユーザーは自分がそのスタンプラリーがアプリラリーとして実行するのか、WEBラリーとして実行するのかを判断しなければならず、手続が煩雑となることが想定される。
(2b)この時、アプリラリーとして実行可能なラリーの場合、チェックポイントで一般カメラによってQRコードを読み取った際に、対応するアプリが起動していない場合は、自動的に起動することが望ましい。
(2c)また、この場合、アプリがインストールされていない場合は、WEBラリーとしてスタンプラリーを続けることができれば便利である。
【0019】
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その第1の目的は、WEBラリーとしても、アプリラリーとしても実行できるスタンプラリーを実現する仕組みを提供することである。
また、本発明の第2の目的は、WEBラリーとしてもアプリラリーとしても実行できるスタンプラリーを実現した場合の付随的な課題を解決する仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
(1)本発明は、上記課題を解決するために、スタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバであって、前記スタンプラリーサーバの動作を制御する制御部と、外部と通信を実行する通信部と、スタンプラリー情報及びユーザー情報を記憶するデータベースと、を備え、前記通信部は、外部のスタンプラリー用端末から送信された、スタンプラリー参加可能アプリから起動されるネイティブカメラで撮影した光学式コードで示される専用APIを表すアドレスへのアクセスを受信し、前記制御部に送り、前記制御部は、前記専用APIへのアクセスを受信し、前記アクセスが前記ネイティブカメラによる撮影であると判断される場合は、前記スタンプラリー用端末のクッキー情報より前記データベースに問い合わせをしてユーザー情報を取得し、前記データベース中の前記ユーザー情報にスタンプを登録し、前記スタンプラリー用端末へ送信するスタンプ取得メッセージを前記通信部に送り、前記通信部は、前記スタンプ取得メッセージを前記スタンプラリー用端末に送信することを特徴とするスタンプラリーサーバである。
【0021】
(2)本発明は、上記課題を解決するために、スタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバであって、前記スタンプラリーサーバの動作を制御する制御部と、外部と通信を実行する通信部と、スタンプラリー情報及びユーザー情報を記憶するデータベースと、を備え、前記通信部は、外部のスタンプラリー用端末から、一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで撮影した光学式コードで示されるアドレスへのアクセスを受信し、前記制御部に送り、前記制御部は、前記アドレスへのアクセスを受信し、前記アクセスが前記一般カメラ又はWEBQRコードリーダーによる撮影であると判断される場合は、前記スタンプラリー用端末から取得したクッキー情報より前記データベースに問い合わせをして前記ユーザー情報を取得し、前記ユーザー情報からそのユーザーの最終ログインがWEBによるログインであったときは、前記データベース中の前記ユーザー情報にスタンプを登録し、前記スタンプラリー用端末へ送信するスタンプ取得メッセージを前記通信部に送り、前記通信部は、前記スタンプ取得メッセージを前記スタンプラリー用端末に送信することを特徴とするスタンプラリーサーバである。
【0022】
(3)本発明は、上記課題を解決するために、スタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバであって、前記スタンプラリーサーバの動作を制御する制御部と、外部と通信を実行する通信部と、スタンプラリー情報及びユーザー情報を記憶するデータベースと、を備え、前記通信部は、外部のスタンプラリー用端末から、一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで撮影した光学式コードで示されるアドレスへのアクセスを受信し、前記制御部に送り、前記制御部は、前記アドレスへのアクセスを受信し、前記アクセスが前記一般カメラ又はWEBQRコードリーダーによる撮影であると判断される場合は、前記スタンプラリー用端末から取得したクッキー情報より前記データベースに問い合わせをして前記ユーザー情報を取得し、前記ユーザー情報からそのユーザーの最終ログインがスタンプラリー参加可能アプリによるログインであったときは、前記スタンプラリー用端末に対して、スタンプラリー参加可能アプリの起動を指示することを特徴とするスタンプラリーサーバである。
【0023】
(4)また、本発明は、上記(3)記載のスタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバであって、前記制御部が、前記スタンプラリー用端末に対して、スタンプラリー参加可能アプリの起動を指示した場合に、前記ユーザー情報を元にスタンプラリー参加可能アプリの最終起動時間を取得し、取得した前記最終起動時間が所定時間以内の場合は、前記スタンプラリー参加可能アプリが起動されたと判断することを特徴とするスタンプラリーサーバである。
【0024】
(5)また、本発明は、上記(3)記載のスタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバであって、前記制御部が、前記スタンプラリー用端末に対して、スタンプラリー参加可能アプリの起動を指示した場合に、前記ユーザー情報を元にスタンプラリー参加可能アプリの最終起動時間を取得し、取得した前記最終起動時間が所定時間を超えている場合は、前記スタンプラリー参加可能アプリの起動が失敗したと判断することを特徴とするスタンプラリーサーバである。
【0025】
(6)また、本発明は、上記課題を解決するために、スタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバの動作を制御する制御部と、外部と通信を実行する通信部と、スタンプラリー情報及びユーザー情報を記憶するデータベースと、を備えたコンピュータを、前記スタンプラリーサーバとして動作させるコンピュータソフトウェアであって、前記コンピュータに、前記通信部が、外部のスタンプラリー用端末から送信された、スタンプラリー参加可能アプリから起動されるネイティブカメラで撮影した光学式コードで示される専用APIを表すアドレスへのアクセスを受信し、前記アクセスを前記制御に送る手順と、前記制御部が、前記専用APIへのアクセスを受信し、前記アクセスが前記ネイティブカメラによる撮影であると判断される場合は、前記スタンプラリー用端末のクッキー情報より前記データベースに問い合わせをしてユーザー情報を取得し、前記データベース中の前記ユーザー情報にスタンプを登録し、前記スタンプラリー用端末へ送信するスタンプ取得メッセージを前記通信部に送る手順と、前記通信部が、前記スタンプ取得メッセージを前記スタンプラリー用端末に送信する手順と、を実行させることを特徴とするコンピュータソフトウェアである。
【0026】
(7)また、本発明は、上記課題を解決するために、スタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバの動作を制御する制御部と、外部と通信を実行する通信部と、スタンプラリー情報及びユーザー情報を記憶するデータベースと、を備えたコンピュータを、前記スタンプラリーサーバとして動作させるコンピュータソフトウェアであって、前記コンピュータに、前記通信部が、外部のスタンプラリー用端末から、一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで撮影した光学式コードで示されるアドレスへのアクセスを受信し、前記制御部に送る手順と、前記制御部が、前記アドレスへのアクセスを受信し、前記アクセスが前記一般カメラ又はWEBQRコードリーダーによる撮影であると判断される場合は、前記スタンプラリー用端末から取得したクッキー情報より前記データベースに問い合わせをして前記ユーザー情報を取得し、前記ユーザー情報からそのユーザーの最終ログインがWEBによるログインであったときは、前記データベース中の前記ユーザー情報にスタンプを登録し、前記スタンプラリー用端末へ送信するスタンプ取得メッセージを前記通信部に送る手順と、前記通信部が、前記スタンプ取得メッセージを前記スタンプラリー用端末に送信する手順と、を実行させることを特徴とするコンピュータソフトウェアである。
【0027】
(8)また、本発明は、上記課題を解決するために、スタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバの動作を制御する制御部と、外部と通信を実行する通信部と、スタンプラリー情報及びユーザー情報を記憶するデータベースと、を備えたコンピュータを、前記スタンプラリーサーバとして動作させるコンピュータソフトウェアであって、前記コンピュータに、前記通信部が、外部のスタンプラリー用端末から、一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで撮影した光学式コードで示されるアドレスへのアクセスを受信し、前記制御部に送る手順と、前記制御部が、前記アドレスへのアクセスを受信し、前記アクセスが前記一般カメラ又はWEBQRコードリーダーによる撮影であると判断される場合は、前記スタンプラリー用端末から取得したクッキー情報より前記データベースに問い合わせをして前記ユーザー情報を取得し、前記ユーザー情報からそのユーザーの最終ログインがスタンプラリー参加可能アプリによるログインであったときは、前記スタンプラリー用端末においてスタンプラリー参加可能アプリの起動を指示する手順と、を実行させることを特徴とするコンピュータソフトウェアである。
【0028】
(9)また、本発明は、上記課題を解決するために、スタンプラリー参加可能アプリが起動している、スタンプラリーの実行に用いられるスタンプラリー用端末であって、前記スタンプラリー参加可能アプリから起動されるネイティブカメラで光学式コードを読み込み、前記読み込んだ光学式コードが正常か否か判断し、正常と判断する場合は、前記光学式コードで示されるアドレスへアクセスしてラリー情報を取得し、前記ラリー情報を取得した後、専用APIへアクセスし、前記専用APIを通じてスタンプ取得メッセージを受信する、ことを特徴とするスタンプラリー用端末である。
【0029】
(10)また、本発明は、コンピュータを、上記(9)記載のスタンプラリー用端末として動作させる前記スタンプラリー参加可能アプリであって、前記コンピュータに、前記スタンプラリー参加可能アプリから起動されるネイティブカメラで光学式コードを読み込む手順と、前記読み込んだ光学式コードが正常か否か判断し、正常と判断する場合は、前記光学式コードで示されるアドレスへアクセスしてラリー情報を取得する手順と、前記ラリー情報を取得した後、専用APIへアクセスする手順と、前記専用APIを通じてスタンプの取得メッセージを受信する手順と、を実行させることを特徴とするスタンプラリー参加可能アプリである。
【0030】
(11)また、本発明は、上記課題を解決するために、スタンプラリーの実行に用いられるスタンプラリー用端末であって、一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで光学式コードを読み込み、前記読み込んだ光学式コードが正常か否か判断し、正常と判断する場合は、前記光学式コードで示されるアドレスへアクセスしてラリー情報を取得し、前記光学式コードで示されるアドレスを通じてスタンプ取得メッセージを受信する、ことを特徴とするスタンプラリー用端末である。
【0031】
(12)また、本発明は、上記課題を解決するために、スタンプラリーの実行に用いられるスタンプラリー用端末であって、一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで光学式コードを読み込み、前記読み込んだ光学式コードが正常か否か判断し、正常と判断する場合は、前記光学式コードで示されるアドレスへアクセスしてラリー情報を取得し、スタンプラリー参加可能アプリの起動メッセージを受信すると、ブラウザを起動し、前記スタンプラリー参加可能アプリを自動起動するための自動起動ページを表示し、前記スタンプラリー参加可能アプリを起動させることを特徴とするスタンプラリー用端末である。
【0032】
(13)また、本発明は、上記課題を解決するために、スタンプラリーを実行するスタンプラリーサーバであって、前記スタンプラリーサーバの動作を制御する制御部と、外部と通信を実行する通信部と、スタンプラリー情報及びユーザー情報を記憶するデータベースと、を備え、前記通信部は、外部のスタンプラリー用端末から、一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで撮影した光学式コードで示されるアドレスへのアクセスを受信し、前記制御部に送り、前記制御部は、前記アドレスへのアクセスを受信し、前記アクセスが前記一般カメラ又はWEBQRコードリーダーによる撮影であると判断される場合は、前記スタンプラリー用端末から取得したクッキー情報より前記データベースに問い合わせをして前記ユーザー情報を取得し、前記制御部は、前記ユーザー情報中の、WEBラリーに対する参加/未参加情報、アプリラリーに対する参加/未参加情報、ラリー情報の連携状態、アプリインストール状態、のいずれか1種類以上の情報、又は、他の情報に基づき、WEBラリーかアプリラリーのいずれかを実行することを決定することを特徴とするスタンプラリーサーバである。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、WEBラリーとしてもアプリラリーとしても実行可能で、ユーザーにとって利便性の高いスタンプラリーを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本実施形態にかかるスタンプラリーの全体構成図である。
図2】WEBのみラリーの動作の概要を示す表である。
図3】アプリのみラリーの動作の概要を示す表である。
図4】アプリ+WEBのラリーの動作の概要を示す表である。
図5】アプリ+WEBのラリーにてQRコードを一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで読み込んだ場合の状況と動作とのより詳細な対応を記載した動作表である。
図6】スタンプラリー中のチェックポイントにおけるネイティブカメラを用いたユーザー(及び参加者端末12)及びスランプラリーサーバ10の動作を表すフローチャートである。
図7】アプリ+WEBのラリーにおいてスタンプラリー中のチェックポイントにおける一般カメラ及びWEBQRコードリーダーを用いたユーザー(及び参加者端末12)及びスランプラリーサーバ10の動作を表すフローチャートである。
図8】アプリ+WEBのラリーにおいてスタンプラリー中のチェックポイントにおける一般カメラ及びWEBQRコードリーダーを用いたユーザー(及び参加者端末12)及びスランプラリーサーバ10の動作を表す他のフローチャートである。
図9】アプリ+WEBのラリーにおいてスタンプラリー中のチェックポイントにおける一般カメラ及びWEBQRコードリーダーを用いたユーザー(及び参加者端末12)及びスランプラリーサーバ10の動作を表すさらに他のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の好適な実施形態に係るスタンプラリーを実行する場合の全体構成及びそれを構成する各構成を、図面に基づき説明する。
【0036】
第1.構成
図1には、本実施形態に係るスタンプラリーの全体構成図が示されている。この図に示すように、スタンプラリーを実現する構成としては、スタンプラリーサーバ10と、スタンプラリーサーバ10と通信する参加者端末12と、スタンプラリー主催者端末14と、から構成される。このスタンプラリーサーバ10は、事業者が管理しており、スタンラリーサービスを提供している。参加者端末12は、スタンプラリーに参加する一般の参加者が保有する。
【0037】
(1)スタンプラリーサーバ10
スタンプラリーサーバ10は、コンピュータで構成され、CPU等から成る制御部200と、ラリー情報を記憶するデータベース202と、外部と通信をする通信部204と、から構成される。
スタンプラリーサーバ10は、コンピュータであり、制御部200が所定のコンピュータプログラムを実行することにより、所定の動作を実行している。本実施形態で説明するスタンプラリーサーバ10の動作は、このコンピュータプログラムで記述されている。コンピュータプログラムは、所定の記憶装置に格納されている。
データベース202は、ハードディスク等で構成されているが、ラリー情報(スタンプラリーの情報)だけでなく、ユーザー(参加者端末12)の情報(ユーザー情報)等も記憶している。
【0038】
参加者の情報(ユーザー情報)には、参加者の氏名やID等が含まれていてよい。また、参加者の情報には、その参加者の認証の方法や、参加する予定のスタンプラリー、参加したスタンプラリー、等が含まれていてよい。また、参加者の情報には、スタンプラリーで得たスタンプや各種特典の情報が含まれていてよい。
また、参加者の情報には、スタンプラリーの参加の状況が含まれていてよい。アプリ参加か、WEB参加なのか、に関する参加方法に関する情報が含まれていてよい。また、どのチェックポイントに何時到着し、どのようなスタンプを得たのか、に関する情報も含まれていてよい。また、参加者の情報には、使用する参加者端末12のH/Wの情報や、使用されているOSのバージョン、使用するアプリの種類やバージョン等が含まれてよい。
通信部204は、いわゆる通信インターフェースであり、使用する通信回線に応じて種々の通信インターフェースを利用してよい。
WEBラリーを実現する場合は、制御部200が所定のコンピュータプログラムを実行することによって、スタンプラリーサーバ10はWEBサーバとして動作してよい。
【0039】
(2)参加者端末12
参加者端末12は、スタンプラリーに参加したい参加者が保有する端末である。参加者は、スタンプラリーサーバ10を利用してスタンプラリーに参加する。すなわち、スタンプラリー用端末として動作する。
参加者は、WEBラリーに参加する場合、参加者端末12から、ブラウザ等を用いてスタンプラリーサーバ10にアクセスし、WEBページを閲覧しながらスタンプラリーを実行することができる。
また、参加者は、アプリラリーに参加する場合、スタンプラリー参加可能アプリ(以下、単にアプリと呼ぶ)を、自己の参加者端末12にインストールして、そのアプリを利用してスタンプラリーサーバ10にアクセスし、スタンプラリーを実行することができる。
なお、アプリは、コンピュータソフトウェアの意味であり、スタンプラリー参加可能アプリは、スタンプラリー参加可能なコンピュータソフトウェアの好適な一例に相当する。
【0040】
このように、本実施形態では、参加者端末12をスタンプラリー用端末として用いている。また、アプリラリーを実行する場合は、参加者は参加者端末12にアプリをインストールしてスタンプラリー用端末として用いている。したがって、参加者端末12は、請求の範囲のスタンプラリー用端末の好適な一例に相当する。また、「アプリ」は、アプリケーションプログラムの意味であり、請求の範囲のスタンプラリー参加可能アプリ(コンピュータプログラム)の好適な一例に相当する。
参加者端末12は、自己位置検出手段を備えたスマートフォンで構成することが好ましく、本実施形態では、GPS等の自己位置検出手段を備え、所定のディスプレイを備えて所定の画面を表示できるスマートフォンであることが好ましい。本実施形態では自己位置検出手段は必須構成ではなく、通信インターフェースと、ディスプレイを備えたコンピュータであれば参加者端末12として使用することができる。
【0041】
(3)スタンプラリー主催者端末14
スタンプラリー主催者端末14は、スタンプラリーの主催者が管理・使用する端末である。スタンプラリー主催者端末14は、どのような形状でもよい。図1では、ノート型パーソナルコンピュータであるスタンプラリー主催者端末14cと、タブレット型コンピュータであるスタンプラリー主催者端末14bと、スマートフォンであるスタンプラリー主催者端末14aと、の3種類が図示されているが、主催者は任意の形態をスタンプラリー主催者端末14として用いてよい。
主催者は、自己が主催するスタンプラリーのスタンプラリー情報を、スタンプラリーサーバ10に登録する。
主催者は、事業者にスタンプラリーサーバ10の利用を申し込むと、所定のIDとパスワードが割り当てられる。また、主催者自身がIDとパスワードを設定するように構成してもよい。主催者は、これらのIDとパスワードを用いて自己のスタンプラリーのWEB管理画面にアクセスすることができ、当該管理画面でスタンプラリー情報を入力していく。スタンプラリーサーバ10の制御部200は、入力されたスタンプラリー情報を、データベース202に記録していく。
【0042】
参加者は、スタンプラリーサーバ10を介して、主催者が設定したスタンプラリーを知り、それに参加する。このように、スタンプラリーサーバ10を利用することによって、主催者は容易にスタンプラリーを開催することができるとともに、参加者は参加したいスタンプラリーを容易に見つけて参加することが可能となる。
【0043】
第2.WEBのみラリーの実行
WEBのみラリーの開催自体は、従来から知られている様々な手法で実行してよい。
本実施形態では、チェックポイントに置かれているQRコードを、参加者の参加者端末12が読み取って、チェックポイントを通過したと認定する手法を説明する。
なお、QRコードは、請求の範囲の「光学式コード」の好適な一例に相当する。本実施形態ではQRコードを用いたが、光学的に読み取り可能なコードであればどのようなコードを用いてもよい。
WEBのみラリーの動作の概要を示す表が図2に示されている。
【0044】
図2の表の最も左の列は、使用するQRコードの種別を表す。「アプリ」は、アプリのみラリー用のQRコードを意味する。「WEB」は、WEBのみラリー用のQRコードを意味する。
表の中央の列はそのQRコードの内容を表す。「アプリ」のQRコードの内容は、例えば「furari.jp」である。「WEB」のQRコードの内容は、例えば「digital-stamprally.jp」である。すなわち、アクセスするURLが記述されている。なお、これらのQRコードの内容は好適な一例であって、任意の他の内容を使用してよい。
表の右の列は、参加者端末12の動作を表す。通常は読み取ったURLへアクセスし、それによってスタンプの取得をする動作となる。
【0045】
図2の表の上段には、参加者端末12が、スタンプラリーのチェックポイントにおいて、ネイティブカメラで当該QRコードを撮影した際の動作が示されている。
この表に示されているように、WEBのみラリーの場合は、ネイティブカメラでWEBのみラリー用のQRコード「digital-stamprally.jp」を撮影した場合は、エラー表示となる。WEBのみラリーの場合は、後述する一般カメラか、WEBQRコードリーダーで撮影した場合のみ、そのチェックポイントにおけるスタンプを取得する動作を実行する。
WEBのみラリーの場合は、本来的にアプリは必要ないので、アプリを起動してネイティブカメラで撮影した場合は、エラー表示させたものである。
なお、同表中に示されているように、ネイティブカメラでアプリのみラリー用のQRコード「furari.jp」を撮影する場合は、ありえないので規定されていない。これは、WEBのみラリーの場合、アプリ用QRコードは使用しないので発行されていないからである。
【0046】
図2の表の中段には、参加者端末12が、スタンプラリーのチェックポイントにおいて、一般カメラで当該QRコードを撮影した際の動作が示されている。
この表に示されているように、WEBのみラリーの場合は、一般カメラでWEBのみラリー用のQRコード「digital-stamprally.jp」を撮影した場合は、スタンプ取得の動作を実行する。WEBのみラリーの場合は、この一般カメラか、WEBQRコードリーダーで撮影した場合のみ、そのチェックポイントにおけるスタンプを取得する動作を実行する。具体的には、WEBのみラリー用のQRコード「digital-stamprally.jp」で規定するURLへアクセスし、ユーザーにスタンプが与えられる。このURLはスタンプラリーサーバ10が提供するように構成してよい。ユーザーからアクセスされたことによって、スタンプラリーサーバ10は、アクセスしてきたユーザーに対して所定のスタンプを提供する。
なお、同表中に示されているように、一般カメラでアプリのみラリー用のQRコード「furari.jp」を撮影する場合も、ありえないので規定されていない。これは、ネイティブカメラの場合と同様である。
【0047】
図2の表の下段には、参加者端末12が、スタンプラリーのチェックポイントにおいて、WEBQRコードリーダーで当該QRコードを撮影した際の動作が示されている。
この表に示されているように、WEBのみラリーの場合は、WEBQRコードリーダーでWEBのみラリー用のQRコード「digital-stamprally.jp」を撮影した場合も、一般カメラの場合と同様に、スタンプ取得の動作を実行する。この動作は、一般カメラの場合と同様にWEBのみラリー用のQRコード「digital-stamprally.jp」で規定するURLへアクセスし、ユーザーにスタンプが与えられる。このURLは一般カメラで説明したように、スタンプラリーサーバ10が提供するように構成してよい。ユーザーからアクセスされたことによって、スタンプラリーサーバ10は、アクセスしてきたユーザーに対して所定のスタンプを提供する。
また、同表中に示されているように、WEBQRコードリーダーでアプリのみラリー用のQRコード「furari.jp」を撮影する場合も、ないので規定されていない。これは、ネイティブカメラ・一般カメラの場合と同様である。
これらは、あくまで対象とするWEBのみラリーに参加している場合の動作である。そのため、アプリのみラリーのQRコードは存在しないとして説明している。
しかし、全く別のアプリのみラリーのQRコードを間違えて読み込んでしまう場合も可能性としてありえる。この場合は、当然ではあるが、エラー表示となる。
以上のようにして、WEBのみラリーは実行される。
【0048】
第3.アプリのみラリーの実行
アプリのみラリーの開催自体は、従来から知られている様々な手法で実行してよい。
本実施形態では、上のWEBのみラリーの説明と同様に、チェックポイントに置かれているQRコードを、参加者の参加者端末12が読み取って、チェックポイントを通過したと認定する手法を説明する。
アプリのみラリーの動作の概要を示す表が図3に示されている。
【0049】
図3の表の最も左の列は、図2と同様に、使用するQRコードの種別を表す。「アプリ」は、アプリのみラリー用のQRコードを意味する。「WEB」は、WEBのみラリー用のQRコードを意味する。
図2と同様に、図3の表の中央の列はそのQRコードの内容を表す。内容は図2と同様である。
図3の表の右の列は、参加者端末12の動作を表す。図2と同様に、通常は、読み取ったURLへアクセスし、それによってスタンプの取得をする動作となる。
【0050】
図3の表の上段には、参加者端末12が、スタンプラリーのチェックポイントにおいて、ネイティブカメラで当該QRコードを撮影した際の動作が示されている。
この表に示されているように、アプリのみラリーの場合は、ネイティブカメラでアプリのみラリー用のQRコード「furari.jp」を撮影した場合は、スタンプ取得の動作を実行する。アプリのみラリーの場合は、アプリの内部カメラであるネイティブカメラで撮影した場合のみ、そのチェックポイントにおけるスタンプを取得する動作を実行する。具体的には、アプリのみラリー用のQRコード「furari.jp」で規定するURLへアクセスし、ユーザーにスタンプが与えられる。このURLはスタンプラリーサーバ10が提供するように構成してよい。ユーザーからアクセスされたことによって、スタンプラリーサーバ10は、アクセスしてきたユーザーに対して所定のスタンプを提供する。
なお、同表中に示されているように、ネイティブカメラでWEBのみラリー用のQRコード「digital-stamprally.jp」を撮影する場合は、ありえないので規定されていない。これは、アプリのみラリーの場合、WEB用QRコードは使用しないので発行されていないからである。
【0051】
図3の表の中段には、参加者端末12が、スタンプラリーのチェックポイントにおいて、一般カメラで当該QRコードを撮影した際の動作が示されている。
この表に示されているように、アプリのみラリーの場合は、一般カメラでアプリのみラリー用のQRコード「furari.jp」を撮影した場合は、アプリをダウンロードしている場合は、「アプリ起動」を実行する。アプリがダウンロードされていない場合は、参加者端末
12は、アプリをダウンロードしますか?と聞いてくる。ここで、ユーザーが「はい」をタッチすると、アプリダウンロード画面に遷移させる。このような動作を図3の表の中段において「アプリ誘導」と記載している。このような動作によって、アプリが自動的に起動されるので、ユーザーはアプリ内のネイティブカメラでアプリのみラリー用のQRコードを容易に撮影することができる。この撮影後の動作は、上記図3の表の上段で説明したとおりである。
本実施形態において特徴的なことは、ネイティブカメラで撮影するべきQRコードを一般カメラで撮影した場合、アプリがインストールされている場合は、アプリが自動的に起動し、アプリがインストールされていない場合は、アプリダウンロード画面へ誘導するなど、このように構成することによって、いわゆるユーザーがラリーに参加しやすいようにすることができ、ユーザーの利便性が向上する。
アプリの起動
このように、アプリが自動的に起動するようにするには、読み込むQRコードの内容に、当該起動するために内容を含むURLへリダイレクトするように構成しておけばよい。このいわばアプリ起動用URLへリダイレクトさせることによって、そのアプリ起動用URLの記述内容に従って対応するアプリが起動する。
なお、同表の中段に示されているように、一般カメラでWEBのみラリー用のQRコード「digital-stamprally.jp」を撮影する場合も、同表の上段(ネイティブカメラ)の場合と同様にありえないので規定されていない。すなわち、アプリのみラリーの場合は、それに対応するWEBのみラリー用QRコードは使用しないので発行されていない。
【0052】
図3の表の下段には、参加者端末12が、スタンプラリーのチェックポイントにおいて、WEBQRコードリーダーで当該QRコードを撮影した際の動作が示されている。
この表に示されているように、アプリのみラリーの場合は、WEBQRコードリーダーでアプリのみラリー用のQRコード「furari.jp」を撮影した場合は、エラー表示となる。アプリのみラリーの場合は、アプリ内のネイティブカメラで撮影した場合のみ、そのチェックポイントにおけるスタンプを取得する動作を実行する。
アプリのみラリーの場合は、WEBQRコードリーダーで読み込むことは想定していないので、エラー表示させたものである。
また、同表中に示されているように、WEBQRコードリーダーでWEBのみラリー用のQRコード「digital-stamprally.jp」を撮影する場合は、中段での説明と同様に、ありえないので規定されていない。
以上のようにして、アプリのみラリーは実行される。
【0053】
第4.アプリ+WEBのラリーの実行
これまで、WEBのみで実行するラリーや、アプリのみで実行するラリーの説明を行ってきたが、WEB上でもアプリを用いても実行できるラリーがあれば便利である。例えば、初心者は最初はハードルの低いWEBでラリーを実行したい場合もあるし、慣れてきから本格的にアプリを用いたラリーを実行したいという場合が想定される。
そこで、本節では、WEB上でも実行でき、また、アプリを用いて実行することも可能なラリーであるアプリ+WEBのラリーの動作の概要を説明する。
なお、本節では、参加者端末12に、あらかじめアプリがインストールされていることを前提として説明を行う。
アプリ+WEBのラリーの動作の概要を示す表が図4に示されている。
【0054】
図4の表の最も左の列は、図2図3と同様に、使用するQRコードの種別を表す。
図4の表の中央の列も、図2等と同様に、そのQRコードの内容を表す。
図4の表の右の列は、参加者端末12の動作を表す。図2等と同様に、通常は、読み取ったURLへアクセスし、それによってスタンプの取得をする動作となる。
【0055】
図4の表の上段には、参加者端末12が、スタンプラリーのチェックポイントにおいて、ネイティブカメラで当該QRコードを撮影した際の動作が示されている。
この表に示されているように、アプリ+WEBのラリーの場合、ネイティブカメラでWEBのみラリー用のQRコード「digital-stamprally.jp」を撮影した場合は、スタンプ取得の動作を実行する。
アプリ+WEBのラリーの場合、アプリでもWEB上でもラリーの実行を可能としているので、アプリでネイティブカメラを用いてWEBのみラリー用のQRコード「digital-stamprally.jp」を撮影した場合でも、スタンプ取得を可能としたものである。
アプリ+WEBのラリーの場合は、アプリの内部カメラであるネイティブカメラで撮影した場合のみ、そのチェックポイントにおけるスタンプを取得する動作を実行する。
【0056】
具体的には、アプリが、WEBのみラリー用のQRコード「digital-stamprally.jp」で規定するURLへアクセスする。このアクセスは、ネイティブカメラで撮影したURLへアクセスしていること、及びユーザーの情報を含むアクセスである。このアクセスを受信したスタンプラリーサーバ10は、当該ユーザーにスタンプを与える動作を実行する。
具体的には、通信部204が当該アクセスを受信し、制御部200に送る。制御部200は、ネイティブカメラによる撮影に基づいてURLにアクセスしていることを判断し、さらに、ユーザーを特定する。
制御部200は、データベース202中の、特定したユーザーの情報中にスタンプを登録することによってユーザーにスタンプを与える。また、制御部200は、スタンプ取得メッセージを通信部204に送り、通信部204はスタンプ取得メッセージを参加者端末12に送信する。これによって、ユーザーはスタンプの取得を確認することができる。
このようにスタンプラリーサーバ10はWEBサーバとして機能することができる。
なお、同表中に示されているように、ネイティブカメラでアプリのみラリー用のQRコード「furari.jp」を撮影する場合は、ありえないので規定されていない。これは、アプリ+WEBのラリーの場合、アプリ用QRコードは使用しないので発行されていないからである。
【0057】
図4の表の中段には、参加者端末12が、スタンプラリーのチェックポイントにおいて、一般カメラで当該QRコードを撮影した際の動作が示されている。
この表に示されているように、アプリ+WEBのラリーの場合は、一般カメラでWEBのみラリー用のQRコード「digital-stamprally.jp」を撮影した場合は、参加者端末12はアプリ起動を実行する。すなわち、図3の表の中段と同様に、アプリ起動用URLへのリダイレクトが実行され、対応するアプリが起動する。
ただし、参加者端末12が当該ラリーにアプリでログインした情報がない場合は、さらに当該URL「digital-stamprally.jp」へのリダイレクトが実行される。これは、過去に当該ラリーへアプリでのログインがない場合は、アプリ起動せずにWEB上にてスタンプ取得になるためである。
すなわち、スタンプラリーサーバ10が、一般カメラで撮影したQRコードに基づき、当該URLへアクセスしたと判断した場合は、アプリ起動用URLへのリダイレクトを実行する。
具体的には、通信部204が、一般カメラで撮影したQRコードに基づくアクセスを受信し、これを制御部200に送る。制御部200は、一般カメラで撮影したQRコードに基づくアクセスであると判断すると、アプリ起動用URLへリダイレクトさせるために、このアプリ起動用URLを通信部204に送る。通信部204は、アプリ起動用URLを参加者端末12に送信する。これによって、参加者端末12は、アプリ起動用URLへリダイレクトすることができる。
【0058】
このような動作の結果、アプリが自動的に起動し、直ちにネイティブカメラによるQRコードの撮影に移行することができる。この結果、図4の表の上段で説明したような動作を実行することができ、スタンプの取得が実行される。
本実施形態において特徴的なことは、アプリ+WEBのラリーにおいて、当該ラリーへアプリでのログイン情報がある参加者が一般カメラでQRコードを撮影してしまった場合、自動的にアプリが起動され、そのアプリによる(ネイティブカメラによる)撮影を容易に開始することができることである。これによって、必要な場合に必要なアプリを自動的に起動させることができ、ユーザーの利便性が向上する。
【0059】
なお、同表の中段に示されているように、一般カメラでアプリのみラリー用のQRコード「furari.jp」を撮影する場合も、同表の上段(ネイティブカメラ)の場合と同様にありえないので規定されていない。すなわち、アプリ+WEBのラリーの場合は、それに対応するアプリのみラリー用QRコードは使用しないので発行されていない。
【0060】
図4の表の下段には、参加者端末12が、スタンプラリーのチェックポイントにおいて、WEBQRコードリーダーで当該QRコードを撮影した際の動作が示されている。
この表に示されているように、アプリ+WEBのラリーの場合は、WEBQRコードリーダーでWEBのみラリー用のQRコード「digital-stamprally.jp」を撮影した場合は、同表の中段で説明したのと同様に、起動URLへリダイレクトされ、参加者端末12はアプリ起動を実行する。この結果、ネイティブカメラによるQRコードの撮影を容易に実行することができる。ただし、参加者端末12が当該ラリーにアプリでログインした情報がない場合は、さらに当該URL「digital-stamprally.jp」へのリダイレクトが実行される。なお、リダイレクトは、スタンプラリーサーバ10が実行する。この結果、図4の表の中段と同様に、ユーザーは容易にスタンプを取得することができる。
また、同表中に示されているように、WEBQRコードリーダーでアプリのみラリー用のQRコード「furari.jp」を撮影する場合は、同表中段での説明と同様に、ありえないので規定されていない。
【0061】
以上のようにして、アプリ+WEBのラリーは実行される。また、図2図3図4の説明で示したQRコードやそれが表すURLは、好適な一例に過ぎず、どのようなURLでもよいし、QRコード以外の光学コードを利用してもよい。
さらに、図2図3図4で説明した例では、理解を容易にするために、WEBのみラリー用のQRコード(及びそれが表すURL)と、アプリのみラリー用のQRコード(及びそれが表すURL)と、の2種のQRコードを用いて説明したが、単一の(共通の)QRコードを用いる構成を採用することもできる。
単一のQRコード(URL)にアクセスを行わせて、アクセス毎にスタンプラリーサーバ10側で個別の対応をしてもよい。すなわち、スタンプラリーサーバ10は、個々のアクセスに対して様々な条件に応じて適切な処理を行うことも好適である。このような処理の好適な一例が図5の表に示されている。
【0062】
第5.図5に示された処理動作の説明
以下、アプリ+WEBのラリーにおいて、一般カメラ又はWEBQRコードリーダーで当該QRコードを撮影した際の本実施形態の動作を動作表に基づき説明する。
図5には、本実施形態における状況と動作とのより詳細な対応を記載した動作表が示されている。これはアプリ+WEBのラリーを実行する際に、機能的にも利便性の高いアプリラリーを優先的に実行させることが目的となっている。
この図5に示された動作は、主としてスタンプラリーサーバ10、特に制御部200の動作であり、また一部参加者端末12の動作も含む。
この表に示された動作は、以下のことを前提としている。
・ユーザーがスタンプラリーに参加する時には、SNS認証若しくはメールアカウント登録を必須要件としている。
・SNS認証とメールアカウント登録とを同時に使用されることはない。
・アプリ参加時には、ブラウザが起動してアプリ参加済み情報がスランプラリーサーバ10のデータベース202中に記録される。
【0063】
図5の動作表には、10個の動作が記載されている。この表の左の列から順に、説明する動作のNo(ナンバー)、特記事項、WEBラリーの参加状況(WEBラリーに対する参加/未参加情報)、アプリラリーの参加状況(アプリラリーに対する参加/未参加情報)、WEBラリーとアプリラリーとの連携状態、アプリのインストール状態、ユーザー情報取得可否に関する情報(参考情報)、最終状態をそれぞれ表す。これらの情報(パラメータ)は、主として、データベース202中にユーザーごとに記憶されていてよい。しかし、ラリーの種類によっては、参加者端末12に格納されていてよいし、スタンプラリーサーバ10(その制御部200)が、必要に応じて問い合わせをして調べてもよい。
なお、図5の動作表の各情報(パラメータ)は、全てが必要ではなく、一部の情報(パラメータ)のみを利用してもよい。すなわちいずれか1種以上の情報に基づき、動作(WEBラリーを実行するか/アプリラリーを実行するか)を決定してもよい。
また、図5の動作表の各情報(パラメータ)の種別は、一例であり、図5に示されていない他の種類の情報(パラメータ)を利用してもよい。また、図5には、10個の動作が記載されているが、これは何個の動作を規定してもよい。2個でもよいし、100個以上の動作を規定してもよい。さらに、図5の動作表の最終状態も様々な内容としてよい。
図5の動作表は、発明の理解のために好ましいわかりやすい例を挙げたが、本発明はこの内容に限定されるものではない。
【0064】
ここで、WEBラリーとアプリラリーとの連携状態とは、同一のユーザーが実行したWEBラリーの情報と、アプリラリーの情報との連携に関する状態をいう。本実施形態では、ある特定のユーザーがWEBラリーで実行したスタンプラリーの情報を、そのユーザーがアプリに連携することで、WEBラリーで得たスタンプをアプリラリーで引き継ぐことが可能となり、ユーザーの利便性が向上することが期待される。
連携のためには、WEBラリーを実行した際のユーザーのIDと、アプリラリーを実行した場合のユーザーのIDとを共通のIDとすれば、WEBラリーの情報をアプリラリーで引き継ぐことが可能となる。IDはユーザーを識別できればどのようなものでも利用できる。例えば、メールアドレスでもよい。また、SNSで用いているIDを利用してもよい。このようなID・認証で、同一のユーザーか否かを判断する。
【0065】
これによって、そのユーザーがWEBラリーでスタンプラリーの結果を、アプリラリーでの実行済みスタンプラリーの結果としてデータベース202中に記憶させることができる。さらに、連携後に当該アプリをアンインストールした場合は、記憶されたスタンプラリーの結果を、実行済みのWEBラリーの結果として引き継ぐことが可能となる。異なるスタンプラリーの結果を、同一のユーザーのものとして連携させることができれば、どのような方法でもよい。
【0066】
まず表中、No.1の動作は、WEBラリー未参加、アプリラリーにも未参加の状態における動作である。これに加え、WEBラリーとアプリラリーとが連携していない状態で、アプリもインストールしていない状態である。さらに、ユーザー情報が取得されていない状態では、最終的にWEBラリーが実行される。
【0067】
No.2の動作は、No.1と同様にWEBラリー未参加、アプリラリーにも未参加の状態における動作である。さらに、WEBラリーとアプリラリーとが連携していない状態であるが、アプリはインストールされている。そして、ユーザー情報が取得されていない状態では、最終的にWEBラリーが実行される。
【0068】
No.3の動作は、WEBラリーに参加、アプリラリーには未参加の状態における動作である。さらに、WEBラリーとアプリラリーとが連携していない状態であり、アプリもインストールされていない。一方、ユーザー情報は取得されている状態では、最終的にWEBラリーが実行される。
【0069】
No.4の動作は、No.3と同様にWEBラリーに参加、アプリラリーには未参加の状態における動作である。さらに、WEBラリーとアプリラリーとが連携していない状態であるが、アプリはインストールされている。一方、ユーザー情報は取得されている状態では、最終的にWEBラリーが実行される。
【0070】
No.5の動作は、WEBラリー未参加であるが、アプリラリーには参加の状態における動作である。さらに、WEBラリーとアプリラリーとが連携していない状態で、アプリはアンインストールされている。さらに、ユーザー情報が取得されていない状態では、最終的にWEBラリーが実行される。
【0071】
No.6の動作は、WEBラリー未参加であるが、アプリラリーには参加の状態における動作である。さらに、WEBラリーとアプリラリーとが連携していない状態であるが、アプリはインストールされている。またさらに、ユーザー情報が取得されていない状態では、最終的にアプリが起動される。アプリは、アプリラリーに参加するためにインストールされているのであるから、アプリラリーに参加する場合は、アプリを起動するのが妥当だからである。
【0072】
No.7の動作は、WEBラリーに参加し、アプリラリーにも参加している状態における動作である。さらに、WEBラリーとアプリラリーとが連携している状態であるが、アプリはアンインストールされている。さらに、ユーザー情報が取得されている状態では、最終的にWEBラリーが実行される。アプリをアンインストールしているので、WEBラリーを実行するのが妥当だからである。
【0073】
No.8の動作は、WEBラリーに参加し、アプリラリーにも参加の状態における動作である。この状態で、WEBラリーとアプリラリーとが連携している状態で、アプリもインストールされている。さらに、ユーザー情報が取得されている状態では、最終的にアプリが起動される。アプリは、アプリラリーに参加するためにインストールされているのであるから、アプリラリーに参加する場合は、アプリを起動するのが妥当だからである。
【0074】
No.9の動作は、WEBラリーと、アプリラリーとの登録メールアドレスが異なる場合の動作である。No.9の動作は、WEBラリーに参加し、アプリラリーにも参加している状態における動作である。この状態で、WEBラリーとアプリラリーとが連携していない状態であり、アプリはアンインストールされている。さらに、ユーザー情報が異なるIDの状態では、最終的にWEBラリーが実行される。異なるIDの場合は、アプリに連携されないことが妥当だからである。
【0075】
No.10の動作も、No.9と同様に、WEBラリーと、アプリラリーとの登録メールアドレスが異なる場合の動作である。No.10の動作も、No.9と同様に、WEBラリーに参加し、アプリラリーにも参加している状態における動作である。この状態で、WEBラリーとアプリラリーとが連携してない状態であるが、アプリはインストールされている。さらに、ユーザー情報が取得されている状態だが、最終的にはWEBラリーが起動される。異なるIDの場合は、アプリに連携されないことが妥当だからである。
なお、図5で示した動作は、好適な一例ではあるが、図5で示した種々の情報の全てを条件とする必要はない。一部の情報(少なくとも1種以上の情報)にのみ基づいて処理動作(WEBラリーとするか、アプリラリーとするか)を決定してもよい。その結果、図5に示すラリーとは異なるラリーを実行してもよい。
【0076】
第6.本実施形態の主軸
上述した図5の表において説明したように、チェックポイントでQRコードを読み込むと、アプリが起動する条件が成立している場合は、対応するアプリが起動する仕組みを実現している。これによって、アプリがインストールされており、条件が成立していれば自動的にアプリが起動してアプリラリーを続行することができ、ユーザーの利便性が向上する。
【0077】
一方、この際にアプリの起動を失敗したとき(アプリの起動の条件が揃わなかったとき等含む)においては、ブラウザがWEBラリーのページを閲覧することによって、WEBラリーを実行することができる。
このように、本実施形態(図5)によれば、優先的に利便性の高いアプリが起動でき、アプリラリーが実行できる場合は、そのような動作を自動的に実行でき、一方、アプリが起動できない場合は、WEBラリーを実行することができるので、便利である。
【0078】
本実施形態の主軸は、特に下記のようになる。
(1)アプリラリーでもWEBラリーでも同じ「共通QRコード」を使用してスタンプが取得できる。
(2)アプリラリーの方が、参加者にとって利便性が高いため、一度でもアプリラリーでログインした場合は、その後アプリラリーに誘導する。
・具体的には、一般カメラ又はWEBQRコードリーダーからのQRコード撮影でも、ID認証によりユーザーを特定し、最終ログインがアプリ起動の場合は強制的にアプリ起動へ誘導する。
・そのため、原則として1度でもアプリラリーでログインした参加者は、その後WEBラリーには同じIDでは参加できない。
・最初からアプリラリーで参加した場合も同様に、WEBラリーには同じIDでは参加できない
・ただし、アプリをアンインストールした場合のみ、その後WEBラリーにて同じIDにて情報を引き継ぐことができる
(3)本実施形態において、連携(連動)とは、WEBラリーのスタンプ情報をアプリラリーに引き継ぐことが前提である。
・アプリラリーの情報をWEBラリーに引き継ぐ場合は、アプリラリー参加後にアプリをアンインストトールした場合のみである。
上で述べた本実施形態の主軸は、本実施形態の好適な例を示したものであり、本発明はこれらに限定されるものではない。ラリーの趣旨、内容、目的、ターゲットとするユーザー層、開催規模、開催時期・期間等によって変更してよい。
【0079】
第7.実施例1 詳細な動作例1
次に、特にネイティブカメラを用いる場合の詳細な動作(実施例1)を、フローチャートを用いて説明する。
図6には、本実施形態の実施例1におけるアプリ+WEBのラリーにおいてスタンプラリー中のチェックポイントにおけるユーザー(及び参加者端末12)の動作を表すフローチャートが示されている。なお、スタンプラリーサーバ10の動作も一部表されている。
【0080】
以下のフローチャートにおいて、参加者端末12の動作は、参加者端末12のCPUが所定のスタンプラリー参加可能アプリを実行することによって実現される。また、WEBサーバ、すなわち、スタンプラリーサーバ10の動作は、制御部200が所定のコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
また、参加者端末12においては、上述したスタンプラリー参加可能アプリが起動しており、当該アプリを介してネイティブカメラを使用している。このスタンプラリー参加可能アプリは、請求の範囲のコンピュータプログラムの好適な一例に相当する。
なお、図6に示す遷移図(フローチャート)は、本実施形態における動作の好適な一例であり、他の動作を実行させてもよい。本発明は、この遷移図(フローチャート)に限定されるものではなく、図6の遷移図(フローチャート)に示された動作以外の動作をするようにラリーを設定してよい。
【0081】
まず、図6のステップS6-1において、ユーザー(参加者端末12)は参加者端末12のネイティブカメラを用いて、チェックポイントに設置されているQRコードを読み込む。このQRコードは、例えばデータ「https://ドメイン/qr/任意文字列」等で構成することができる。このデータは例示であり、他のデータ(他のURL)であってもよい。
【0082】
次にステップS6-2において、参加者端末12は、読み込んだQRコードの内容が正常か否かの判断を行って、上記URLからラリー情報の取得を行う。
ステップS6-2における判断の結果が正常であって、ラリー情報の取得に成功する場合は、ステップS6-4に移行し、これらの処理が失敗した場合は、ステップS6-3に移行する。
ステップS6-3において、参加者端末12のブラウザがエラー表示を行って終了する。
【0083】
ステップS6-4においては、参加者端末12は専用APIへのアクセスを実行する。ネイティブカメラによる読み込みが行われた場合は、このように専用APIへのアクセスを実行する。すなわち、後述する一般カメラやWEBQRコードリーダーでQRコードを読み取った場合とアクセス場所が異なる。
本実施形態では、この専用APIは、スタンプラリーサーバ10が提供してよい。制御部200が、所定のコンピュータプログラムを実行することによって、通信部204を介して専用APIを提供している。
【0084】
参加者端末12からこの専用APIへのアクセスが実行されると、スランプラリーサーバ10(の制御部200)は、参加者端末12のクッキー情報に基づきデータベース202に問い合わせをし、ユーザー情報を取得する。
すなわち、スタンプラリーサーバ10は、そのスタンプラリーサーバ10にアクセスしてきた参加者端末12からクッキーを読み出し、それに基づきデータベース202を検索してユーザー情報を取得することができる。これらの動作は、制御部200が所定のコンピュータプログラムを実行することによって実現することができる。
なお、クッキー情報は、ユーザーがアプリからラリー参加を行った際に、参加者端末12内に記録される。
【0085】
次に、ステップS6-5において、スタンプの取得が実行される。この動作は、制御部200が、データベース202のユーザーの情報中にスタンプを追加するとともに、スタンプの取得が行われたことを示すスタンプ取得メッセージを、ユーザーの参加者端末12に送信することにより実現される。
参加者端末12は、このスタンプ取得メッセージを受信することにより、スタンプを取得したことを知ることができる。
【0086】
第8.実施例2 詳細な動作例2
次に、特に一般カメラ及びWEBQRコードリーダーを用いる場合の動作を、フローチャートを用いて説明する。
図7図8図9には、本実施形態の実施例2におけるアプリ+WEBのラリーにおいてスタンプラリー中のチェックポイントにおけるユーザー(及び参加者端末12)の動作を表すフローチャートが示されている。なお、スタンプラリーサーバ10の動作も一部表されている。
【0087】
以下のフローチャートにおいて、参加者端末12の動作は、参加者端末12のOSやスタンプラリー参加可能アプリで実現される。また、WEBサーバ、すなわち、スタンプラリーサーバ10の動作は、制御部200が所定のコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
なお、図7図8図9に示す遷移図(フローチャート)は、本実施形態における好適な動作の一例であり、他の動作を実行させてもよい。本発明は、この遷移図(フローチャート)に限定されるものではなく、図7図8図9の遷移図(フローチャート)に示された動作以外の動作をするようにラリーを設定してよい。
【0088】
まず、図7のステップS7-1において、ユーザー(参加者端末12)は参加者端末12の一般カメラ又はWEBQRコードリーダーを用いて、チェックポイントに設置されているQRコードを読み込む。このQRコードは、例えばデータ「https://ドメイン/qr/任意文字列」等で構成することができる。このデータは例示であり、他のデータ(他のURL)であってもよい。
【0089】
次にステップS7-2において、参加者端末12は、読み込んだQRコードの内容が正常か否かの判断を行って、上記URLからラリー情報の取得を行う。
ステップS7-2における判断の結果が正常であって、ラリー情報の取得に成功する場合は、ステップS7-4に移行し、これらの処理が失敗した場合は、ステップS7-3に移行する。
ステップS7-3において、参加者端末12のブラウザがエラー表示を行って終了する。
【0090】
ステップS7-4において、参加者端末12からのアクセスが一般カメラ又はWEBQRコードリーダーによるアクセスの場合は、制御部200は、参加者端末12のクッキー情報に基づきデータベース202に問い合わせをし、ユーザー情報を取得する。
【0091】
すなわち、スタンプラリーサーバ10は、そのスタンプラリーサーバ10にアクセスしてきた参加者端末12からクッキーを読み出し、それに基づきデータベース202を検索してユーザー情報を取得することができる。これらの動作は、制御部200が所定のコンピュータプログラムを実行することによって実現することができる。
なお、このクッキー情報は、ユーザーがWEBでの参加、WEBでのログイン、アプリからのラリー参加を行った際に、参加者端末12内に記録される。
【0092】
次に、処理は図8のフローチャートに移行する。
ステップS8-1において、制御部200が、当該ユーザー(参加者端末12)からの最終ログインが、アプリによるアクセスか、WEBからのアクセスか、を判断する。そのユーザーからの最終ログインがWEBからのアクセスであった場合は、ステップS8-2に移行する。最終ログインがアプリによるアクセスであった場合は、ステップS8-3に移行する。このような動作も、制御部200が所定のコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0093】
ステップS8-2においては、スタンプの取得が行われる。具体的には、制御部200が、データベース202のユーザーの情報中にスタンプを追加するとともに、スタンプの取得が行われたことを示すスタンプ取得メッセージを、ユーザーの参加者端末12に送信することにより実現される。
参加者端末12は、このスタンプ取得メッセージを受信することにより、スタンプを取得したことを知ることができる。
【0094】
ステップS8-3において、参加者端末12は、参加者端末12においてアプリの自動起動を試みる。前回のログインがアプリによるものだからである。言い換えれば、スタンプラリーサーバ10の制御部200が、起動の指示を参加者端末12にするために、起動指示メッセージを通信部204に送る。そして、通信部204が起動指示メッセージを参加者端末12に送信する。起動指示メッセージを受信した参加者端末12は、アプリの起動を試みる。この動作は具体的には次のステップS8-4で表される。
アプリがアンインストールされていた場合
なお、前回のログインがアプリによるものであっても、その時点までにアプリがアンインストールされていることも考えられる。その場合は、次に説明するステップS8-4、S8-5においてアプリは当然起動しない。その結果、ステップS8-7においてアプリが起動失敗と判断されて、後述するステップS9-1、S9-2で説明するようにWEBラリーへ移行する。
このような動作は、好適な動作の一例であり、ラリーの内容によっては別の動作を実行させてもよい。上の動作は、例えば図5のNo.5等で説明した通りの動作であるが、図5の説明で述べたように、他の処理動作を実行させてもよい。
【0095】
ステップS8-4において、参加者端末12は、ブラウザを起動し、自動起動ページを表示する。この自動起動ページは、アプリを起動させるためのページである。
【0096】
ステップS8-5において、アプリの自動起動が成功した場合は、ステップS8-6に移行し、ネイティブカメラによるスタンプの取得に移行する。具体的には、図6に示すネイティブカメラによる動作に移行する。なお、この際、データベース202中のユーザー情報中の最終アクセス情報が更新される。すなわち、最終ログインがアプリであると記録される。参加者端末12がスタンプラリーサーバ10にこのようなログインをすることによって、スタンプラリーサーバ10が後述するステップS8-7のように、アプリの起動を判断することができる。
ステップS8-6において、図6のネイティブカメラによる処理に移行する。
【0097】
ステップS8-7において、スタンプラリーサーバ10は、アプリの最終起動時間からアプリの起動を判断する。
すなわち、スタンプラリーサーバ10の制御部200は、ユーザー情報を元にしてアプリの最終起動時間を取得する。
【0098】
ステップS8-5で説明したように、参加者端末12がログインすれば、最終ログインがアプリであることが時刻と共に記録される。したがって、その時刻とステップS8-3における起動指示メッセージの送信時刻等から、アプリの最終起動時間を求めることができる。このような処理は、スタンプラリーサーバ10の制御部200が所定のコンピュータプログラムを実行することによって、実行することができる。
【0099】
このようにして求めた最終起動時間が2秒以内であった場合は、参加者端末12においてアプリが起動したと判断する。なお、この2秒という時間は、適宜調整・変更してよい。この判断の結果、アプリ起動が成功したと判断された場合は、図9のステップS9-3に移行する。また、この判断の結果、アプリ起動が失敗したと判断した場合は、図9のステップS9-1に移行する。
【0100】
ステップS9-1において、アプリ起動が失敗したと判断される。具体的には、ステップS9-2において、ブラウザによるWEBラリーに処理が遷移して自動的にスタンプの取得が行われる。この処理は、上述したステップS8-2の処理と同様である。
【0101】
ステップS9-3において、アプリ起動が成功したと判断される。具体的には、ステップS9-4において、参加者端末12のブラウザは自動起動ページを表示したままとなる。アプリが起動しているため、実質的には、上述したステップS8-6の処理と同様の処理が行われる。
【0102】
第9.実施例2の特徴
上述した図7図8図9において説明したように、チェックポイントで一般カメラやWEBQRコードリーダーでQRコードを読み込む場合でも、前回のログイン情報から、前回アプリでログインされているときは、自動的にアプリを起動する仕組みを実現している。これによって、アプリがインストールされており、条件が成立していれば自動的にアプリが起動してアプリラリーを続行することができ(ステップS8-5)、ユーザーの利便性が向上する。
一方、前回WEBでログインされているときは、そのまま、ブラウザがWEBラリーのページを閲覧することによって、WEBラリーを実行することができる(ステップS8-2参照)。
このように、本実施形態によれば、最終ログイン情報から、アプリを起動してアプリラリーを実行するか、そのままWEBラリーを実行するかを自動的に決定しているので、ユーザーは自動的に適切なラリーの実行をすることができ、便利である。
【0103】
第10.変形例
(1)上で説明した実施形態におけるスタンプラリーサーバ10と、参加者端末12と、スタンプラリー主催者端末14との間の通信は、様々な通信路、様々なネットワークを利用できる。
(2)上で説明した参加者端末12は、上記アプリを稼働させることができれば様々なコンピュータを利用することができる。いわゆるスマートフォンや携帯電話、スマートウォッチ、ノート型コンピュータやタブレット型コンピュータ等を利用することができる。
【0104】
(3)上で説明したスタンプラリーサーバ10は、通信インターフェースである通信部204を備えたコンピュータであればよく、CPU等から成り、プログラムを実行する制御部200、ラリー情報やユーザー情報等のデータを記憶するデータベース202、を備えていればよい。データベース202は、ハードディスクや半導体記憶装置等の記憶手段で構成してよい。
(4)上で説明したQRコードは、光学式コードであればどのようなものでもよい。また、ネイティブカメラ、一般カメラ等を利用する例を説明したが、光学式コードが読み取れれば、どのようなものでもよい。
(5)上では、アプリ起動用URLを用いる例を説明したが、URLに限られず任意のフォーマットのアドレス(アプリ起動用アドレス)を利用してよい。
(6)また、以上説明した実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は本実施形態の態様に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0105】
10 スタンプラリーサーバ
12 参加者端末
14、14a、14b、14c スタンプラリー主催者端末
200 制御部
202 データベース
204 通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9