特開 2025-5345 車輪付きバッグ

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2025005345

(43)【公開日】2025-01-16

(54)【発明の名称】車輪付きバッグ

(51)【国際特許分類】

   B62B 1/04 20060101AFI20250108BHJP

【ＦＩ】

B62B1/04

【審査請求】未請求

【請求項の数】11

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023105578

(22)【出願日】2023-06-27

【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り

(71)【出願人】

【識別番号】502042322

【氏名又は名称】株式会社レップ

(74)【代理人】

【識別番号】100080012

【弁理士】

【氏名又は名称】高石 橘馬

(74)【代理人】

【識別番号】100168206

【弁理士】

【氏名又は名称】高石 健二

(72)【発明者】

【氏名】陳 志豪

【テーマコード（参考）】

3D050

【Ｆターム（参考）】

3D050AA02

3D050BB04

3D050DD01

3D050EE04

3D050EE13

(57)【要約】

【課題】ショッピンクカートや手持ちのバッグと一緒に持ち歩く場合であっても、快適かつ安定に持ち運びが可能な車輪付きバッグを提供する。
【解決手段】バッグ本体と、フレームと、車輪とを有する車輪付きバッグであって、フレームは、バッグ本体の背面側の幅方向両端部にそれぞれ立設された一対のロッドと、一対のロッドの上端部で連結するハンドルとを有し、一対のロッドは、それぞれ同じ高さ位置に一対のフックを備えており、各フックは、ロッドに回転自在に接続する接続部と、接続部から突出したフック部とを備え、各フックは、フック部がロッドに近接する位置とロッドから背面側に離れた位置との間を移動するように、接続部を中心に回転可能であり、一対のフックのフック部がそれぞれロッドから背面側に離れた状態で、水平方向に伸びる水平部材に一対のフックを引っ掛けることにより、水平部材に保持することが可能なことを特徴とする車輪付きバッグ。
【選択図】図９

【特許請求の範囲】

【請求項1】

バッグ本体と、フレームと、車輪とを有する車輪付きバッグであって、
前記フレームは、前記バッグ本体の背面側の幅方向両端部にそれぞれ立設された一対のロッドと、前記一対のロッドの上端部で連結するハンドルとを有し、
前記一対のロッドは、それぞれ同じ高さ位置に一対のフックを備えており、
各フックは、前記ロッドに回転自在に接続する接続部と、前記接続部から突出したフック部とを備え、
各フックは、前記フック部が前記ロッドに近接する位置と前記ロッドから背面側に離れた位置との間を移動するように、前記接続部を中心に回転可能であり、
前記一対のフックの前記フック部がそれぞれ前記ロッドから背面側に離れた状態で、水平方向に伸びる水平部材に前記一対のフックを引っ掛けることにより、前記水平部材に保持することが可能なことを特徴とする車輪付きバッグ。

【請求項2】

各フックは当接部をさらに備え、
前記当接部は、前記フック部を前記ロッドに近接する方向に回転させた時、前記ロッドに当接する第一の当接部と、前記フック部を前記ロッドから背面側に離れた位置に回転させた時、前記ロッドに当接する第二の当接部とを有することを特徴とする請求項１に記載の車輪付きバッグ。

【請求項3】

前記フック部は、前記接続部と接続する部分から先端にかけて少なくとも一部が、下面が凹状となるように湾曲していることを特徴とする請求項１又は２に記載の車輪付きバッグ。

【請求項4】

前記フレームは、前記バッグ本体を載せる底面部を有し、
前記車輪は、前記底面部の背面側の幅方向両端部に設けられた一対の車輪であり、
前記底面部の前面側に脚部を備えることを特徴とする請求項１又は２に記載の車輪付きバッグ。

【請求項5】

各フックの接続部と、前記車輪の下端との間の長さが70 cm以下であることを特徴とする請求項１又は２に記載の車輪付きバッグ。

【請求項6】

前記バッグ本体は、前記フレームに着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項１又は２に記載の車輪付きバッグ。

【請求項7】

前記一対のロッドの上端部を連結する連結部を備え、
前記連結部の中央部には、荷物を引っ掛けるためのハンガー部を備え、
前記ハンガー部は、前記連結部の中央部から上方に突出した基端部と、前記基端部から、前記連結部の長手方向に延在するフランジ部とを有することを特徴とする請求項１又は２に記載の車輪付きバッグ。

【請求項8】

バッグ本体と、フレームと、車輪とを有する車輪付きバッグであって、
前記フレームは、前記バッグ本体の背面側の幅方向両端部にそれぞれ立設された一対のロッドと、前記一対のロッドの上端部で連結するハンドルとを有し、
前記一対のロッドの上端部を連結する連結部を備え、
前記連結部の中央部には、荷物を引っ掛けるためのハンガー部を備え、
前記ハンガー部は、前記連結部の中央部から上方に突出した基端部と、前記基端部から、前記連結部の長手方向に延在するフランジ部とを有することを特徴とする車輪付きバッグ。

【請求項9】

前記ハンガー部の前後方向の幅は、前記連結部の前後方向の幅以下であることを特徴とする請求項８に記載の車輪付きバッグ。

【請求項10】

前記フレームは、前記バッグ本体を載せる底面部を有し、
前記車輪は、前記底面部の背面側に設けられた一対の車輪であり、
前記底面部の前面側に脚部を備えることを特徴とする請求項８又は９に記載の車輪付きバッグ。

【請求項11】

前記バッグ本体は、前記フレームに着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項８又は９に記載の車輪付きバッグ。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、車輪付きバッグに関する。

【背景技術】

【0002】

近年、スーパー等で買い物をする際に、大容量の荷物を買って帰れるように、購入したものを詰めるための車輪付きのバッグを持参することが増えてきた。しかし、買い物している時に、ショッピンクカートと車輪付きのバッグの両方を持ち歩くのは大変であるとの問題があった。そこで、意匠登録1595323（特許文献１）は、ショッピンクカートのカゴ部の前面に引っ掛けられるように、ハンドル部を備えた一対のフレームにおいて、その上端を連結する連結部に一対のフックを設けたカート付きバッグを提案している。また手持ちのバッグを持っていると、手持ちのバッグと車輪付きのバッグの両方を持ち歩くのも両手が塞がってしまうという問題がある。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】意匠登録1595323

【発明の開示】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

意匠登録1595323のカート付きバッグは中背タイプであるため、フレームの上端の連結部に取り付けられた一対のフックをショッピンクカートのカゴ部の前面に引っ掛けたときに、車輪付きバッグの車輪が地面につくことはないが、背高タイプの車輪付きバッグであると、一対のフックをショッピンクカートのカゴ部の前面に引っ掛けたときに、車輪付きバッグの車輪が地面についてしまうという問題がある。そのため、種々の高さの車輪付きバッグでもショッピンクカートのカゴ部の前面に取り付けられるように、設計自由度の高いフック構造が望まれる。また手持ちのバッグと車輪付きのバッグの両方を片手で持ち歩けるように、手持ちのバッグを安定して車輪付きバッグに取り付けられることが望まれる。

【0005】

従って、本発明の目的は、ショッピンクカートや手持ちのバッグと一緒に持ち歩く場合であっても、快適かつ安定に持ち運びが可能な車輪付きバッグを提供することである。

【課題を解決するための手段】

【0006】

従って、本発明の一実施態様による車輪付きバッグは、バッグ本体と、フレームと、車輪とを有する車輪付きバッグであって、前記フレームは、前記バッグ本体の背面側の幅方向両端部にそれぞれ立設された一対のロッドと、前記一対のロッドの上端部で連結するハンドルとを有し、前記一対のロッドは、それぞれ同じ高さ位置に一対のフックを備えており、各フックは、前記ロッドに回転自在に接続する接続部と、前記接続部から突出したフック部とを備え、各フックは、前記フック部が前記ロッドに近接する位置と前記ロッドから背面側に離れた位置との間を移動するように、前記接続部を中心に回転可能であり、前記一対のフックの前記フック部がそれぞれ前記ロッドから背面側に離れた状態で、水平方向に伸びる水平部材に前記一対のフックを引っ掛けることにより、前記水平部材に保持することが可能なことを特徴とする。

【0007】

各フックは当接部をさらに備え、前記当接部は、前記フック部を前記ロッドに近接する方向に回転させた時、前記ロッドに当接する第一の当接部と、前記フック部を前記ロッドから背面側に離れた位置に回転させた時、前記ロッドに当接する第二の当接部とを有するのが好ましい。

【0008】

前記フック部は、前記接続部と接続する部分から先端にかけて、下面が凹状となるように湾曲しているのが好ましい。

【0009】

前記フレームは、前記バッグ本体を載せる底面部を有し、前記車輪は、前記底面部の背面側の幅方向両端部に設けられた一対の車輪であり、前記底面部の前面側に脚部を備えるのが好ましい。

【0010】

各フックの接続部と、前記車輪の下端との間の長さが70 cm以下であるのが好ましい。

【0011】

前記バッグ本体は、前記フレームに着脱自在に取り付けられているのが好ましい。

【0012】

前記一対のロッドの上端部を連結する連結部を備え、前記連結部の中央部には、荷物を引っ掛けるためのハンガー部を備え、前記ハンガー部は、前記連結部の中央部から上方に突出した基端部と、前記基端部から、前記連結部の長手方向に延在するフランジ部とを有するのが好ましい。

【0013】

本発明の他の実施態様による車輪付きバッグは、バッグ本体と、フレームと、車輪とを有する車輪付きバッグであって、前記フレームは、前記バッグ本体の背面側の幅方向両端部にそれぞれ立設された一対のロッドと、前記一対のロッドの上端部で連結するハンドルとを有し、前記一対のロッドの上端部を連結する連結部を備え、前記連結部の中央部には、荷物を引っ掛けるためのハンガー部を備え、前記ハンガー部は、前記連結部の中央部から上方に突出した基端部と、前記基端部から、前記連結部の長手方向に延在するフランジ部とを有することを特徴とする。

【0014】

前記ハンガー部の前後方向の幅は、前記連結部の前後方向の幅以下であるのが好ましい。

【図面の簡単な説明】

【0015】

【図1】本発明の一実施例による車輪付きバッグを示す背面斜視図である。

【図2】フックをロッドに取り付ける様子を示す概略図である。

【図3(a)】フック部がロッドから背面側に離れた状態のフックを示す概略図である。

【図3(b)】フック部がロッドに近接した状態のフックを示す概略図である。

【図4】図１の車輪付きバッグを示す側面図である。

【図5】車輪付きバッグの使用例を示す概略図である。

【図6】本発明の別の実施例による車輪付きバッグを示す背面斜視図である。

【図7】ハンガー部を示す概略図である。

【図8】ハンガー部に荷物が掛けられた状態の車輪付きバッグを示す斜視図である。

【図9】本発明のさらに別の実施例による車輪付きバッグを示す背面斜視図である。

【0016】

本発明の一実施態様による車輪付きバッグは、バッグ本体と、フレームと、車輪とを有する車輪付きバッグであって、前記フレームは、前記バッグ本体の背面側の幅方向両端部にそれぞれ立設された一対のロッドと、前記一対のロッドの上端部で連結するハンドルとを有し、前記一対のロッドは、それぞれ同じ高さ位置に一対のフックを備えており、各フックは、前記ロッドに回転自在に接続する接続部と、前記接続部から突出したフック部とを備え、各フックは、前記フック部が前記ロッドに近接する位置と前記ロッドから背面側に離れた位置との間を移動するように、前記接続部を中心に回転可能であり、前記一対のフックの前記フック部がそれぞれ前記ロッドから背面側に離れた状態で、水平方向に伸びる水平部材に前記一対のフックを引っ掛けることにより、前記水平部材に保持することが可能なことを特徴とする。

【0017】

本発明の一実施例による車輪付きバッグ１を図１～４を用いて以下詳細に説明する。車輪付きバッグ１は、バッグ本体10と、フレーム20と、一対の車輪30、30とを有する。フレーム20は、バッグ本体10の背面側の幅方向両端部にそれぞれ立設された一対のロッド21、21と、一対のロッド21、21の上端部で連結するハンドル22と、一対のロッド21、21の下端部に接続し、バッグ本体10を載せる底面部23とを有する。ここで、「背面」とはバッグ本体10の一対のロッド21、21がある側の面を言い、「前面」とは「背面」と対向する面を言う。

【0018】

バッグ本体10は、フレーム20に着脱可能に備えられている。本実施例では、バッグ本体10の背面側に、上下方向に開口したカバー部11を備え、カバー部11を一対のロッド21、21に被せることにより、バッグ本体10をフレーム20に取り付けている。本発明はこれに限らず、バッグ本体10の背面側にバンドを設け、それによりバッグ本体10をフレーム20に取り付けても良く、種々の取り付け方法が採用できる。またバッグ本体とフレームが取り外し不可のものでも良い。

【0019】

一対の車輪30、30は、フレーム20の底面部23の背面側の幅方向両端部に設けられており、底面部23の前面側には脚部24が備えられている。本発明はこれに限らず、４つの車輪を備える四輪タイプのものでも良い。

【0020】

一対のロッド21、21は、それぞれ同じ高さ位置に一対のフック40、40を備えている。各フック40は、ロッド21に回転自在に接続する接続部41と、接続部41から突出したフック部42とを備える。各フック40の接続部41は、図２に示すように、接続部41の孔43とロッド21の孔25にピン45を挿入した後、ピン45をかしめることにより、ロッド21に回転自在に係合している。それにより、各フック40は、フック部42がロッド21に近接する位置とロッド21から背面側に離れた位置との間を移動するように、接続部41のピン45を中心に回転可能である。

【0021】

各フック40は、ロッド21に対する回転範囲を規定するための当接部44を備える。図３に示すように、各フック40の当接部44は、フック部42をロッド21に近接する方向に回転させた時、ロッド21に当接する第一の当接部44aと、フック部42をロッド21から背面側に離れた位置に回転させた時、ロッド21に当接する第二の当接部44bとを備える。図３は、ピン45を省略し、ロッド21を透明に表している。第一の当接部44a及び第二の当接部44bのロッド21に当接する部分の表面は、それぞれロッド21の当接する部分の表面と相補的な形状を有するのが好ましい。

【0022】

一対のフック40、40のフック部42がそれぞれロッド21から背面側に離れた状態、すなわち、一対のフック40、40の当接部44の第二の当接部44bがロッド21に当接した状態で、水平方向に伸びる水平部材に一対のフック40、40を引っ掛けることにより、車輪付きバッグ１を該水平部材に保持することができる。水平部材は、例えば図５に示すように、ショッピンクカートCのカゴ部の前面のフレームが挙げられる。それにより、車輪付きバッグ１をショッピンクカートCのカゴ部の前面に保持することができる。

【0023】

各フック40のフック部42は、接続部41と接続する部分から先端にかけて、下面42aが凹状となるように湾曲しているのが好ましい。それにより、車輪付きバッグ１を該水平部材に安定して保持することができる。フック部42の下面42aの少なくとも一部が凹状に湾曲していても良く、下面42aの全体が凹状に湾曲していても良い。

【0024】

各フック40の当接部44の第二の当接部44bがロッド21に当接している状態でのフック部42のロッド21に対する角度αは90度以下であるのが好ましい。各フック40のフック部42のロッド21に対する角度αは、図3(a) に示すように、フック部42の接続部41と接続する部分の下面（車輪付きバッグ１を水平部材に保持する際に、フック部42の該水平部材と当接する面）の前面－背面方向断面における向きと、ロッド21の長手方向との間の角度を指す。

【0025】

各フック40のフック部42は、背面方向から見て、一対のロッド21、21の間の領域に設けられているのが好ましく、フック部42をロッド21に近接する方向に回転させた状態、すなわち、各フック40の当接部41の第一の当接部44aがロッド21に当接した状態で、側面方向から見て、フック部42の先端がロッド21と重複しているか、ロッド21より前方に位置するのが好ましい。それにより、車輪付きバッグ１を該水平部材に保持していない通常使用時において、各フック40が一対のロッド21、21の内側領域に収容され、通常使用時に各フック40が何かに引っ掛かることを低減することができる。

【0026】

本発明では、一対のフックをそれぞれ一対のロッドの同じ高さ位置に設けているため、一対のフックを設ける高さ位置を自由度が高く設定することができる。そのため、種々の高さの車輪付きバッグに応じて、一対のフックを設ける高さ位置を適宜設定することができる。図４に示すように、各フック40の接続部41と車輪30の下端との間の長さDが70 cm以下であるのが好ましい。それにより、一般的なショッピンクカートのカゴ部の前面に車輪付きバッグ１を取り付けても、車輪30が地面につかないようにすることができる。各フック40の接続部41と車輪30の下端との間の長さDが50～70 cmの範囲であるのがより好ましい。

【0027】

図６～８は他の実施例による車輪付きバッグ1aを示す。車輪付きバッグ1aは、一対のロッド21、21の上端部を連結する連結部50を備え、連結部50の中央部には、荷物を引っ掛けるためのハンガー部51を備え、ハンガー部51は、連結部50の中央部から上方に突出した基端部52と、基端部52から連結部50の長手方向に延在するフランジ部53とを有する。図６の車輪付きバッグ１と共通する部分については説明を省略する。

【0028】

図８に示すように、ハンガー部51に手持ちのバッグ等の荷物Bを引っ掛けることにより、荷物Bと車輪付きのバッグ1aの両方を片手で持ち歩くことができる。フランジ部53は、基端部52から連結部50の長手方向の両側に延在しているのが好ましい。それにより、荷物Bと車輪付きのバッグ1aの両方を片手でより安定して持ち歩くことができる。

【0029】

図７に示すように、ハンガー部51のフランジ部53の長手方向の幅Wは、３～12 cmであるのが好ましく、ハンガー部51の高さHは、３～８cmであるのが好ましい。フランジ部53の長手方向の幅W及びハンガー部51の高さHをこれらの範囲にすることにより、荷物Bを車輪付きのバッグ1aにより確実かつ安定的に引っ掛けることができる。ハンガー部51のフランジ部53の長手方向の幅Wは、３～８cmであるのがより好ましく、3.5～６cmであるのがさらに好ましい。ハンガー部51の高さHは、３～７cmであるのがより好ましく、3.5～６cmであるのがさらに好ましい。

【0030】

ハンガー部51の前面－背面方向（前後方向）の幅は、連結部50の前後方向の幅以下であるのが好ましい。これは、ハンガー部51の基端部52及びフランジ部53の前後方向の幅がいずれも連結部50の前後方向の幅以下であることを意味する。それにより、使用時においてハンガー部51が何かに引っ掛かることを低減することができる。

【0031】

バッグ本体10の材料としては、特に限定されないが、綿や麻等の天然繊維やナイロンやポリエステル等の化学繊維からなる布，ビニール，合成又は天然皮革等の柔軟性があって、物理的強度のあるものが好ましい。フレーム20の材料としては、特に限定されないが、PP、ABS、ナイロン等の軽量かつ物理的強度を有するプラスチックやアルミニウム，チタン，ステンレス等の金属等が好ましい。またハンドル22の材料としては、フレーム20と同じでも良いが、軽量かつ物理的強度を有するプラスチックが好ましい。

【0032】

一対のフック40、40の材料としては、特に限定されず、軽量かつ物理的強度を有するプラスチックやアルミニウム，チタン，ステンレス等の金属等が好ましく、フレーム20と同じでも良いが、ハンドル22と同じであるのが好ましい。ハンガー部51を含む連結部50の材料としては、特に限定されず、軽量かつ物理的強度を有するプラスチックやアルミニウム，チタン，ステンレス等の金属等が好ましく、フレーム20と同じでも良いが、ハンドル22と同じであるのが好ましい。ハンドル22と、連結部50と、一対のロッド21、21の上端部は一体的に形成されていても良い。

【0033】

本発明の車輪付きバッグは、上記の実施例に限らず、本発明の思想を逸脱しない範囲で種々の形態を採用し得る。例えば、図９に示す車輪付きバッグ1bのように、一対のフック40、40とハンガー部51の両方を備えていても良い。

【符号の説明】

【0034】

１、1a、1b・・・車輪付きバッグ
10・・・バッグ本体
11・・・カバー部
20・・・フレーム
21・・・ロッド
22・・・ハンドル
23・・・底面部
24・・・脚部
25・・・孔
30・・・車輪
40・・・フック
41・・・接続部
42・・・フック部
42a・・・下面
43・・・孔
44・・・当接部
44a・・・第一の当接部
44b・・・第二の当接部
45・・・ピン
50・・・連結部
51・・・ハンガー部
52・・・基端部
53・・・フランジ部
B・・・荷物

【図1】

【図2】

【図3(a)】

【図3(b)】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】