(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025005356
(43)【公開日】2025-01-16
(54)【発明の名称】小体積充電カードバッグ
(51)【国際特許分類】
A45C 11/00 20060101AFI20250108BHJP
A45C 15/00 20060101ALI20250108BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20250108BHJP
H02J 50/10 20160101ALI20250108BHJP
【FI】
A45C11/00 E
A45C15/00 A
H02J7/00 303C
H02J7/00 301D
H02J50/10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023143375
(22)【出願日】2023-09-05
(31)【優先権主張番号】202321662771.8
(32)【優先日】2023-06-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523337982
【氏名又は名称】深▲セン▼市為拓科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黄 統興
【テーマコード(参考)】
3B045
5G503
【Fターム(参考)】
3B045BA01
3B045BA04
3B045BA05
3B045BA21
3B045CB05
3B045CE09
3B045DA21
3B045DA31
3B045DA45
5G503AA04
5G503BA01
5G503BA02
5G503BB01
5G503GB08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】財布として用いられてもよいし、モバイル電源として用いられてもよく、且つエネルギー貯蔵電源を第1の札入れの表面に設けることで、財布の体積を小さくすることができ、携帯を容易にすることができる小体積充電カードバッグを提供する。
【解決手段】折曲部113は第1の札入れ及び第2の札入れ112に接続され、それにより、第1の札入れは第2の札入れに対して折り畳まれるか又は展開されることができ、第2の札入れには、カードを置くために用いられる少なくとも1つのカードスロットが設けられ、第1の札入れは第1の表面を有し、第1の札入れが第2の札入れに向かって折り畳まれたとき、第1の表面は第2の札入れに対向し、第1の札入れが有する第1の表面には、外部デバイスを充電するために用いられるエネルギー貯蔵電源120がさらに設けられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の札入れ、第2の札入れ及び折曲部を含み、前記折曲部は前記第1の札入れ及び前記第2の札入れに接続され、それにより、前記第1の札入れは前記第2の札入れに対して折り畳まれるか又は展開されることができる小体積充電カードバッグであって、前記第2の札入れには、カードを置くために用いられる少なくとも1つのカードスロットが設けられ、前記第1の札入れは第1の表面を有し、前記第1の札入れが前記第2の札入れに向かって折り畳まれたとき、前記第1の表面は前記第2の札入れに対向し、前記第1の札入れが有する第1の表面には、外部デバイスを充電するために用いられるエネルギー貯蔵電源がさらに設けられることを特徴とする小体積充電カードバッグ。
【請求項2】
前記第1の札入れに第1の取付け孔が設けられ、前記エネルギー貯蔵電源に前記第1の取付け孔に対応する第2の取付け孔が設けられ、ボルトは、前記エネルギー貯蔵電源を前記第1の札入れの第1の表面に取付けるために、前記第1の取付け孔を貫通した後、前記第2の取付け孔に嵌合して接続されることを特徴とする請求項1に記載の小体積充電カードバッグ。
【請求項3】
エネルギー貯蔵電源はフロントパネルと、フロントパネルに嵌合して収容室を形成するリアパネルと、収容室内に設けられる電池と、電池に電気的に接続される充電アセンブリとを含み、充電アセンブリは充放電ポート又は/及び無線充電コイルを含み、第2の取付け孔は前記フロントパネルに設けられることを特徴とする請求項2に記載の小体積充電カードバッグ。
【請求項4】
前記第1の札入れ内に第1の磁性体が設けられ、前記エネルギー貯蔵電源に第2の磁性体が設けられ、前記第1の磁性体と前記第2の磁性体とが互いに吸着され、それにより、前記エネルギー貯蔵電源を前記第1の表面に取り外し可能に接続させることを特徴とする請求項1に記載の小体積充電カードバッグ。
【請求項5】
前記エネルギー貯蔵電源は、電池とリアパネルとの間に設けられる絶縁材料層をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の小体積充電カードバッグ。
【請求項6】
前記第1の札入れの第1の表面に係着スロットが設けられ、前記エネルギー貯蔵電源は前記係着スロット内に係着され、又は第1の表面は接着性を有し、エネルギー貯蔵電源は前記第1の札入れの第1の表面に接着されることを特徴とする請求項1に記載の小体積充電カードバッグ。
【請求項7】
前記第1の表面の面積は、前記エネルギー貯蔵電源の第1の表面と貼り合わせる面の面積以下であることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の小体積充電カードバッグ。
【請求項8】
前記エネルギー貯蔵電源と外部デバイスとを電気的に接続するために用いられる充電リンクケーブルをさらに含み、
前記エネルギー貯蔵電源の側面に巻線溝が設けられ、前記充電リンクケーブルの一端はエネルギー貯蔵電源と取り外し不能に電気的に接続され、他端は巻線溝内に取り外し可能に係入され、又は前記充電リンクケーブルの両端は共に巻線溝内に取り外し可能に係入されることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の小体積充電カードバッグ。
【請求項9】
前記折曲部には、充電リンクケーブルを固定するために用いられる充電リンクケーブル固定構造が固設されることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の小体積充電カードバッグ。
【請求項10】
前記充電リンクケーブル固定構造はマジックテープ(登録商標)、包帯又は磁気吸引素子であることを特徴とする請求項9に記載の小体積充電カードバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードバッグの分野に関し、特に小体積充電カードバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
現金や各種カードを収容できるハンドタイプの財布は、バックパックやハンドバッグに比べて小型であることから携帯性に優れ、日常生活において広く応用されている。
【0003】
しかしながら、従来の手持ち式の財布は、一般に、カード及び現金を収容する機能しか備えていない。スマートフォンのようなモバイルデバイスの普及に伴い、人々は、外出時間が長い場合、モバイル電源を余分に携帯して携帯電話に充電する必要があり、また、財布も携帯しなければならず、不便である。
【0004】
上記問題を解決するために、従来技術では、身分証明書、銀行カードを格納すると共に携帯電話を充電することができる充電機能を有するカードバッグが提供され、例えば、特許番号201510972910.0の特許文献は、多機能財布であるが、このような従来の製品の構造は、いずれも充電電源をカードバッグ側の中間層内に内蔵し、また充電ケーブルの一端を充電電源と接続し、他端を中間層の外に延出させ、電源及び充電ケーブルの両方が中間層に内蔵される必要があるため、カードバッグ全体の体積が大きく、特に、電池技術の制限を受けて、電源の電気量と体積が正の相関関係を有するため、カードバッグ全体の体積を如何に最適化し、製品の携帯性を向上させ、消費者のニーズを満たすかが、早急に解決すべき問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに基づいて、従来の財布の機能が単一である問題に対し、小体積充電カードバッグを提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
小体積充電カードバッグであって、第1の札入れ、第2の札入れ及び折曲部を含み、前記折曲部は前記第1の札入れ及び前記第2の札入れに接続され、それにより、前記第1の札入れは前記第2の札入れに対して折り畳まれるか又は展開されることができ、前記第2の札入れには、カードを置くために用いられる少なくとも1つのカードスロットが設けられ、前記第1の札入れは第1の表面を有し、前記第1の札入れが前記第2の札入れに向かって折り畳まれたとき、前記第1の表面は前記第2の札入れに対向し、前記第1の札入れが有する第1の表面には、外部デバイスを充電するために用いられるエネルギー貯蔵電源がさらに設けられる。
【0007】
そのうちの1つの実施例では、前記第1の札入れに第1の取付け孔が設けられ、前記エネルギー貯蔵電源に前記第1の取付け孔に対応する第2の取付け孔が設けられ、ボルトは、前記エネルギー貯蔵電源を前記第1の札入れの第1の表面に取付けるために、前記第1の取付け孔を貫通した後、前記第2の取付け孔に嵌合して接続される。
【0008】
そのうちの1つの実施例では、エネルギー貯蔵電源はフロントパネルと、フロントパネルに嵌合して収容室を形成するリアパネルと、収容室内に設けられる電池と、電池に電気的に接続される充電アセンブリとを含み、充電アセンブリは充放電ポート又は/及び無線充電コイルを含み、第2の取付け孔は前記フロントパネルに設けられる。
【0009】
そのうちの1つの実施例では、前記第1の札入れの第1の表面に係着スロットが設けられ、前記エネルギー貯蔵電源は前記係着スロット内に係着され、又は第1の表面は接着性を有し、エネルギー貯蔵電源は前記第1の札入れの第1の表面に接着される。
【0010】
そのうちの1つの実施例では、前記第1の札入れ内に第1の磁性体が設けられ、前記エネルギー貯蔵電源に第2の磁性体が設けられ、前記第1の磁性体と前記第2の磁性体とが互いに吸着され、それにより、前記エネルギー貯蔵電源を前記第1の表面に取り外し可能に接続させる。
【0011】
そのうちの1つの実施例では、前記第1の表面面積は、前記エネルギー貯蔵電源の第1の表面と貼り合わせる面の面積以下である。
【0012】
そのうちの1つの実施例では、充電リンクケーブルをさらに含み、前記エネルギー貯蔵電源の側面に巻線溝が設けられ、前記充電リンクケーブルの一端はエネルギー貯蔵電源と取り外し不能に電気的に接続され、他端は巻線溝内に取り外し可能に係入され、又は前記充電リンクケーブルの両端は共に巻線溝内に取り外し可能に係入される。
【0013】
そのうちの1つの実施例では、前記折曲部には、充電リンクケーブルを固定するために用いられる充電リンクケーブル固定構造が固設される。
【0014】
そのうちの1つの実施例では、前記充電リンクケーブル固定構造はマジックテープ(登録商標)、包帯又は磁気吸引素子である。
【0015】
そのうちの1つの実施例では、エネルギー貯蔵電源の第1の札入れの第1の表面に接触される一面はフロントパネルであり、第1の札入れが第2の札入れと折り畳まれるとき、エネルギー貯蔵電源の第2の札入れに近接する一面はリアパネルであり、フロントパネルとリアパネルとの間は側面であり、側面に充放電ポートが設けられ、前記充放電ポートは充電リンクケーブルに電気的に接続するために用いられる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の有益な効果は以下のとおりであり、上述した小体積充電カードバッグは、財布として用いられてもよいし、携帯電話等の外部デバイスを充電するためのモバイル電源として用いられてもよい。従来の充電札入れに比べ、従来の製品の構造は、いずれも充電電源をカードバッグ側の中間層内に内蔵し、また充電ケーブルの一端を充電電源と接続し、他端を中間層の外に延出させ、電源及び充電ケーブルの両方が中間層に内蔵される必要があるため、結果として、カードバッグ全体の面積はエネルギー貯蔵電源の面積よりもかなり大きくなり、それにより、カードバッグ全体の体積が大きくなり、特に、電池技術の制限を受けて、電源の電気量は体積と正の相関関係を有し、カードバッグ全体の携帯性に大きな影響を与え、本発明はエネルギー貯蔵電源を第1の札入れの表面に配置し、カードバッグの面積をエネルギー貯蔵電源の面積以下にすることができ、それによって、財布の体積を小さくし、携帯を容易にする。また、充電リンクケーブルを折曲部に設けることができ、折曲部が曲折した時に形成されるスペースは、充電リンクケーブルを収容するために用いられてもよく、余分なスペースを占有することなく、財布の構造がコンパクトで、体積が小さく、ユーザが携帯及び使用しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本願の一実施例により提供される小体積充電カードバッグの構造概略図である。
【
図2】本願の他の実施例により提供される小体積充電カードバッグの構造概略図である。
【
図3】本願の他の実施例により提供される小体積充電カードバッグの爆発構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施例の上述の目的、特徴及び利点をより明確に分かりやすくするために、以下、添付の図面を合わせて本発明の具体的な実施形態について詳細に説明する。以下の説明では、本発明を完全に理解するために、多くの特定の詳細が説明される。ただし、本発明は、この説明とは異なる他の多くの方法で実施することができ、当業者は、本発明の内容に反しない場合に類似の改良を行うことができ、したがって、本発明は、以下に開示する具体的な実施例によって限定されない。
【0019】
なお、1つの要素が別の要素に「設けられる」と呼ばれる場合、その要素は他の要素に直接あってもよく、中央に位置する要素が存在してもよい。1つの要素が別の要素に「接続される」と見なされる場合、その要素は他の要素に直接接続されてもよく、又は中央に位置する要素が同時に存在してもよい。本明細書で使用される「垂直」、「水平」、「左」、「右」という用語、及び類似の表現は、説明の目的のためにのみ用いられるものであり、唯一の実施形態であることを意味するものではない。
【0020】
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般的に理解されているのと同じ意味を有する。本発明の明細書に使用される用語は、特定の実施例を説明することのみを目的としており、本発明を限定するために使用されるものではない。
【0021】
本発明の一実施例は、現金、カードの収容に用いることができ、携帯電話等の外部デバイスを充電することもできる小体積充電カードバッグを提供する。
【0022】
図1及び
図2を参照し、
図1はエネルギー貯蔵電源120が取付けられた小体積充電カードバッグの概略図であり、
図2はエネルギー貯蔵電源120が取り外された小体積充電カードバッグの概略図であり、小体積充電カードバッグは第1の札入れ111と、第2の札入れ112と、第1の札入れ111及び第2の札入れ112を接続する折曲部113と、を含む。第1の札入れ111は折曲部113を介して第2の札入れ112に対して折り畳まれるか又は展開される。財布を使用しないとき、第1の札入れ111が第2の札入れ112の上に重なるように、第1の札入れを第2の札入れ112に向かって折り畳むことができ、財布が占有するスペースを小さくする。現金やカードを取り出す必要がある場合には、第1の札入れ111を第2の札入れ112に対して展開させてもよい。本実施例では、第1の札入れ111及び第2の札入れ112の表面材質は、皮材料又は布地であってもよい。
【0023】
図2に示すように、第2の札入れには、少なくともカード、例えばカード、名刺、又は現金等を収容するための少なくとも1つのカードスロットが設けられる。第1の札入れ111は第1の表面101を有し、第1の札入れ111が第2の札入れ112に向かって折り畳まれたとき、第1の表面101は第2の札入れ112と対向する。第1の表面101に、直流電力を蓄電すると共に蓄電した直流電力を変換して外部デバイスを充電するためのエネルギー貯蔵電源120が設けられる。
【0024】
本実施例により提供される小体積充電カードバッグは、財布として用いられてもよいし、携帯電話等の外部デバイスを充電するためのモバイル電源として用いられてもよい。従来の充電札入れに比べ、従来の製品の構造は、いずれも充電電源をカードバッグ側の中間層内に内蔵し、また充電ケーブルの一端を充電電源と接続し、他端を中間層の外に延出させ、電源及び充電ケーブルの両方が中間層に内蔵される必要があるため、結果として、カードバッグ全体の面積はエネルギー貯蔵電源の面積よりもかなり大きくなり、それにより、カードバッグ全体の体積が大きくなり、特に、電池技術の制限を受けて、電源の電気量は体積と正の相関関係を有し、カードバッグ全体の携帯性に大きな影響を与え、本発明はエネルギー貯蔵電源を第1の札入れの表面に配置し、カードバッグの面積をエネルギー貯蔵電源の面積以下にすることができ、それによって、財布の体積を小さくし、携帯を容易にする。
【0025】
一実施例では、第1の札入れ111の第1の表面101に係着スロット(図示せず)が設けられ、エネルギー貯蔵電源120は前記係着スロット内に係着される。本実施例では、エネルギー貯蔵電源120の形状は直方体であり、四つの角部を有する。係着スロットは4つの位置決め部を含み、位置決め部はボルト、接着剤等によって第1の表面101に取付けられ、ここで、位置決め部の間の間隔は、エネルギー貯蔵電源120の4つの角部の間の間隔と同じであり、それにより4つの位置決め部はエネルギー貯蔵電源120の4つの角部にそれぞれ係着してエネルギー貯蔵電源120を第1の表面101に固定することができる。係着スロットがエネルギー貯蔵電源に係着する構造は、携帯電話ケースの携帯電話に係着する構造と類似している。
【0026】
あるいは、第1の表面101は接着性(図示せず)を有し、エネルギー貯蔵電源120は第1の札入れ111の第1の表面101に接着される。例示的には、第1の表面101には、マット面マジックテープ(登録商標)が設けられてもよく、エネルギー貯蔵電源120の第1の表面101に接触する一面にフック面マジックテープ(登録商標)が設けられ、マット面マジックテープ(登録商標)とフック面マジックテープ(登録商標)とが互いに貼り付けられてエネルギー貯蔵電源120を第1の表面に取り外し可能に取付ける。
【0027】
さらなる実施例では、第1の札入れ101内に第1の磁性体(図示せず)が設けられ、エネルギー貯蔵電源120内に第2の磁性体が設けられ、第1の磁性体と第2の磁性体とは互いに吸着し、エネルギー貯蔵電源120を第1の表面101に取り外し可能に吸着する。
【0028】
上記幾つかの実施例は、図面には示していないが、当業者にとって文字によって既に明らかなように、上記実施形態を実施し、且つ所期の効果を達成することができる。
【0029】
図1~
図3を参照し、第1の札入れ101に第1の取付け孔が設けられ、エネルギー貯蔵電源120には、第1の取付け孔に対応する第2の取付け孔128が設けられ、ボルトは、エネルギー貯蔵電源120を第1の表面に取付けるために、第1の取付け孔を貫通した後、第2の取付け孔128に嵌合して接続される。理解できるように、本実施例では、第1の取付け孔、第2の取付け孔128がボルトと嵌合した後にエネルギー貯蔵電源120を第1の札入れ101の第1の表面に固定できる限り、第1の取付け孔及び第2の取付け孔128の数、及び第1の取付け孔の第1の本体における分布位置について限定しない。
【0030】
上記実施例では、エネルギー貯蔵電源120は、財布に取り外し可能に取付けられ、ユーザはエネルギー貯蔵電源120を取り外して使用することもでき、例えば、エネルギー貯蔵電源120に電力を補充する必要がある場合、ユーザはエネルギー貯蔵電源120を取り外して単独で充電することができ、充電の際、ユーザが外出して財布を使用する必要がある場合、依然として財布を携帯して外出することができる。また、充電リンクケーブル130は、財布の折曲部113に収容されてもよく、ユーザの使い勝手がよい。
【0031】
一実施例では、エネルギー貯蔵電源120はフロントパネル121と、フロントパネル121に嵌合して収容室123を形成するリアパネル122と、収容室123内に設けられる電池124と、電池124に接続される充電アセンブリ125と、を含む。充放電アセンブリ125は、外部の交流電源又は直流電源を受信し、外部の交流電源又は直流電源を変換して電池124を充電するために用いられ、充放電アセンブリ125は電池124に貯蔵された直流電源を直流電力に変換して外部デバイスを充電することもできる。
【0032】
充放電アセンブリ125は充放電ポートを含み、又は充放電アセンブリ125は無線充電コイルを含み、又は充放電アセンブリは充放電インタフェース及び無線充電コイルを同時に含む。
【0033】
具体的には、エネルギー貯蔵電源120の第1の札入れ111の第1の表面101に接触する一面はフロントパネル121であり、第1の札入れ111及び第2の札入れ112が折り畳まれるとき、エネルギー貯蔵電源120の第2の札入れ112に近接する一面はリアパネル122であり、フロントパネル121と122との間は側面である。上記実施例における第2の取付け孔128はフロントパネル121に設けられる。
【0034】
エネルギー貯蔵電源のフロントパネル121及びリアパネル122の材質は、例えば、ステンレス、アルミニウム合金、亜鉛合金、又はその他の金属材質のような金属材質を用いてもよく、アクリロニトリル(Acrylonitrile Butadiene Styrene、ABS)、ポリカーボネート(Polycarbonate、PC)、熱可塑性ポリウレタンゴム(Polyurethane、TPU)等のようなプラスチック材質を用いてもよく、セラミック、木材、皮革、炭素繊維等を用いてもよい。フロントパネル121とリアパネル122の材質は同じであってもよく、異なってもよい。
【0035】
電池124及び充放電アセンブリ125は、エネルギー貯蔵電源の厚さを薄くするために、フロントパネル121及びリアパネル122の長手方向に沿って分布している。本実施例では、充放電アセンブリ125は充放電ポート126と、無線充電コイルとの両方を含んでもよい。充放電ポート126は側面に設けられ、ユーザが外部デバイスをリアパネル122の表面に当てて無線充電するように、無線充放電コイルは電池124とリアパネル122との間に設けられてもよい。
【0036】
さらに、エネルギー貯蔵電源は、電池124とリアパネル122との間に設けられる絶縁材料層127をさらに含み、絶縁材料層127は電池124を外部から絶縁し、電池からの漏電リスクを防止するために用いられる。絶縁材料層127は、サイホン等の絶縁紙であってもよい。
【0037】
さらに、第1の表面101の面積は、エネルギー貯蔵電源120の第1の表面101と貼り合わせる面の面積以下である。好ましくは、第1の表面101の面積はエネルギー貯蔵電源120の第1の表面101と貼り合わせる面の面積に等しく、すなわち、
図1及び
図2に示すように、第1の表面101の境界は、エネルギー貯蔵電源120の境界と同一平面である。さらに、第1の札入れのサイズをエネルギー貯蔵電源120のサイズに適合させることができ、充電カードバッグの体積を小さくすることができる。特に、第1の表面101の面積は、エネルギー貯蔵電源120の第1の表面101と貼り合わせる面の面積以下であることは、プロセス制限により、第1の表面101の面積が、エネルギー貯蔵電源120の第1の表面101と貼り合わせる面の面積よりやや大きい場合を含むべきである。
【0038】
一実施例では、小体積充電カードバッグはさらに充電リンクケーブル130を含み、充電リンクケーブル130はエネルギー貯蔵電源120の充放電インタフェースを接続するために用いられ、それにより、エネルギー貯蔵電源120は充電リンクケーブル130を介して外部デバイスに接続して外部デバイスを充電する。あるいは、エネルギー貯蔵電源120は充電リンクケーブル130を介して外部電源に接続し、それにより、外部電源が充電リンクケーブル130を介してエネルギー貯蔵電源120内の電池を充電する。エネルギー貯蔵電源120の側面に巻線溝が設けられ、充電リンクケーブル130の一端はエネルギー貯蔵電源120と取り外し不能に電気的に接続され、他端は巻線溝内に取り外し可能に係入される。又は充電リンクケーブル130の両端は共に巻線溝内に取り外し可能に係入され、すなわち、充電リンクケーブル130はエネルギー貯蔵電源120と取り外し可能に接続され、且つ取り外された充電リンクケーブル130は巻線溝内に取付けられてもよい。
【0039】
さらなる実施例では、少なくとも一部の充電リンクケーブル130を折曲部113に収容するために、折曲部113には充電リンクケーブル固定構造114が設けられる。充電リンクケーブル130を折曲部113に収容することにより、財布が折り畳み状態又は展開状態のいずれの状態であっても、財布のスペースを余分に占有することがなく、財布の構造がコンパクトで、体積を小さくすることができる。
【0040】
例示的には、充電リンクケーブル固定構造114はマジックテープ(登録商標)、包帯又は磁気吸引素子のうちのいずれか1つである。又は、折曲部113には、折曲軸線Lに沿って延びるように前記充電リンクケーブル130を収容するための貫通孔103が形成されてもよい。貫通孔103は、副材料の縫製や折曲部113への貼り付けによって形成してもよく、折曲部113の表面の材料に溝を掘って形成してもよい。貫通孔103の数は、1つであってもよく、複数であってもよい。貫通孔103の数が複数である場合には、複数の貫通孔が共通に充電リンクケーブル130を収容できるように、複数の貫通孔103は折曲軸線Lに沿って同軸に設けられる。
【0041】
一実施例では、折曲部113には、充電リンクケーブル130を結束する包帯が設けられてもよい。例えば、包帯は、弾性バンド、マジックテープ(登録商標)等であってもよく、包帯は、折曲部113の表面に縫製又は貼り付けられてもよい。
【0042】
本発明により提供される小体積充電カードバッグは、財布として用いられてもよいし、携帯電話等の外部デバイスを充電するためのモバイル電源として用いられてもよい。また、エネルギー貯蔵電源120が第1の札入れの表面に設けられるため、財布の体積を小さくすることができ、携帯を容易にする。充電リンクケーブル130を折曲部113に設けることにより、折曲部が折曲した際に形成するスペースは、充電リンクケーブル130を収容するために用いられてもよく、余分なスペースを占有することなく、財布の構造がコンパクトで、体積が小さく、ユーザが携帯及び使用しやすい。
【0043】
上記実施例の技術的特徴は任意に組み合わせることができ、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせは記載されておらず、ただし、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、それは本明細書に記載の範囲と見なされるべきである。
【0044】
上記実施例は本発明のいくつかの実施形態を示しただけであり、その説明は具体的且つ詳細なものであるが、それによって本発明の特許範囲を限定するものと理解することはではない。当業者にとって、本発明の趣旨から逸脱することなく、いくつかの修正及び改善を行うことができ、これらは全て本発明の保護範囲に含まれることに留意されたい。したがって、本発明の保護範囲は添付の特許請求の範囲を基準とすべきである。
出願審査請求書印紙代