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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025056718
(43)【公開日】2025-04-08
(54)【発明の名称】イメージセンサ
(51)【国際特許分類】
   H10F 39/18 20250101AFI20250331BHJP
【FI】
H01L27/146 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024123422
(22)【出願日】2024-07-30
(31)【優先権主張番号】10-2023-0129568
(32)【優先日】2023-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 卿 徳
(72)【発明者】
【氏名】鄭 泰 燮
(72)【発明者】
【氏名】藤田 雅人
(72)【発明者】
【氏名】羅 允 何
(72)【発明者】
【氏名】白 承 起
(72)【発明者】
【氏名】薛 斗 植
(72)【発明者】
【氏名】安 成 ミン
(72)【発明者】
【氏名】鄭 勝 基
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA01
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA03
4M118CA22
4M118DD04
4M118FA06
4M118FA27
4M118FA28
4M118FA33
4M118GA02
4M118GC07
4M118GD03
4M118GD04
(57)【要約】
【課題】変換利得(CG)を向上させ、ピクセルトランジスタの配置効率及びサイズを増加させ、メタル配線層を減少させるイメージセンサを提供する。
【解決手段】本発明のイメージセンサは、第1方向の両側に配置された2個のフォトダイオード(PD)を備えたピクセルと、ピクセル内の2個のPDを互いに分離して第1方向に直交する第2方向に延びる内部深いトレンチ分離(DTI)構造、及びピクセルを互いに分離して第1方向又は第2方向に延びる外部DTI構造を備えたDTI構造と、第1方向に延びる外部DTI構造の中央部分と内部DTI構造のエッジとの間に配置されたフローティング拡散(FD)領域と、FD領域に隣接して配置されてPDに少なくとも1つずつ配置された伝送ゲート(TG)と、を備え、ピクセル内の2個のPDは、FD領域を共有する。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イメージセンサであって、
第1方向の両側に配置された2個のフォトダイオード(PD:Photo Diode)を備えたピクセルと、
前記ピクセル内の2個の前記PDを互いに分離して前記第1方向に直交する第2方向に延びる内部深いトレンチ分離(DTI:Deep Trench Isolation)構造、及び前記ピクセルを互いに分離して前記第1方向又は前記第2方向に延びる外部DTI構造を備えたDTI構造と、
前記第1方向に延びる前記外部DTI構造の中央部分と前記内部DTI構造のエッジとの間に配置されたフローティング拡散(FD:Floating Diffusion)領域と、
前記FD領域に隣接して配置されて前記PDに少なくとも1つずつ配置された伝送ゲート(TG:Transfer Gate)と、を備え、
前記ピクセル内の2個の前記PDは、前記FD領域を共有することを特徴とするイメージセンサ。
【請求項2】
前記第2方向に互いに隣接する2個の前記ピクセルは、サブ共有ピクセルを構成し、
前記第1方向に互いに隣接する2個の前記サブ共有ピクセルは、共有ピクセルを構成し、
前記共有ピクセルは、前記第1方向及び第2方向に沿って2次元アレイ状に配置されることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記FD領域は、前記サブ共有ピクセルの2個の前記ピクセル間に配置され、
前記サブ共有ピクセルの4個の前記PDは、前記FD領域を共有することを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記サブ共有ピクセルは、グラウンドコンタクト領域を含み、
前記グラウンドコンタクト領域は、
前記共有ピクセルにおいて、前記第1方向の外郭部分及び前記第2方向の中央部分に隣接して配置された第1配置構造と、
前記共有ピクセルにおいて、前記第1方向及び前記第2方向の中央部分に隣接して配置された第2配置構造と、
前記共有ピクセルにおいて、前記第1方向及び前記第2方向の外郭部分に隣接して配置された第3配置構造と、のうちのいずれか1つに配置されることを特徴とする請求項3に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記PDに対応するアクティブ領域及びゲートは、前記第2方向の前記ピクセルの外郭部分に配置され、
前記第3配置構造において、前記グラウンドコンタクト領域は、前記PDに対応するアクティブ領域に前記ゲートの代わりに配置され、
前記第3配置構造における前記ゲートの前記第1方向の長さは、前記第1配置構造又は前記第2配置構造における前記ゲートの前記第1方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項4に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記FD領域は、前記サブ共有ピクセルの中央部分に配置され、
前記サブ共有ピクセルの2個の前記内部DTI構造は、前記FD領域によって前記第2方向に互いに離隔され、
前記第1方向に延びる前記外部DTI構造は、前記FD領域によって前記中央部分で2個の部分に分離されることを特徴とする請求項3に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記第2方向の2個の前記内部DTI構造の間の離隔距離と前記第1方向の前記外部DTI構造の2部分間の離隔距離とは、変更されることを特徴とする請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記内部DTI構造の前記第1方向の幅と前記外部DTI構造の前記第1方向又は第2方向の幅とは、変更されることを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記共有ピクセルの前記ピクセルのうちのいずれか1つに配置されて前記共有ピクセルの外郭部分に配置されたリセットゲート(RG:Reset Gate)と、
前記共有ピクセルの前記ピクセルのうちの少なくとも他の1つに配置されて前記共有ピクセルの外郭部分の前記RGに隣接して配置されたソースフォロワゲート(SF:Source Follower gate)と、を更に含み、
前記サブ共有ピクセルには、2個の前記ピクセルに対応して2個の前記FD領域が配置されるか、又は2個の前記ピクセルが共有する1個の前記FD領域が配置され、
前記共有ピクセルの2個又は4個の前記FD領域は、配線を介して前記SFに連結されることを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記サブ共有ピクセルには、2個の前記ピクセルに対応して2個の前記FD領域が配置され、
前記共有ピクセルにおいて、前記第1方向の外郭部分及び前記第2方向の中央部分に隣接して前記ピクセルのグラウンドコンタクト領域が配置されることを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
前記サブ共有ピクセルには、2個の前記ピクセルに対応して2個の前記FD領域が配置され、
前記共有ピクセルにおいて、前記第1方向及び前記第2方向の中央部分に前記共有ピクセルのグラウンドコンタクト領域が配置され、
前記共有ピクセルにおいて、前記第1方向に延びる前記外部DTI構造と前記第2方向に延びる前記外部DTI構造とは、それぞれ前記グラウンドコンタクト領域によって分離されることを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサ。
【請求項12】
前記サブ共有ピクセルを覆うマイクロレンズを更に含み、
前記イメージセンサは、オートフォーカス(Auto Focus)を遂行することを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記TGは、1個の前記PDに2個配置されることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
第1方向の両側に配置された2個のフォトダイオード(PD)をそれぞれ備えた4個のピクセルで構成された共有ピクセルと、
前記ピクセル内の2個の前記PDを互いに分離して前記第1方向に直交する第2方向に延びる内部深いトレンチ分離(DTI)構造、及び前記ピクセルを互いに分離して前記第1方向又は前記第2方向に延びる外部DTI構造を備えたDTI構造と、
前記第1方向に延びる前記外部DTI構造の中央部分と前記内部DTI構造のエッジとの間に配置されたフローティング拡散(FD)領域と、
前記FD領域に隣接して配置されて前記PDに少なくとも1つずつ配置された伝送ゲート(TG)と、
前記共有ピクセルの前記ピクセルのうちのいずれか1つに配置されて前記共有ピクセルの外郭部分に配置されたリセットゲート(RG)と、
前記共有ピクセルの前記ピクセルのうちの少なくとも他の1つに配置されて前記共有ピクセルの外郭部分の前記RGに隣接して配置されたソースフォロワゲート(SF)と、を備え、
前記ピクセル内の2個の前記PDは、前記FD領域を共有することを特徴とするイメージセンサ。
【請求項15】
前記第2方向に互いに隣接する2個の前記ピクセルは、サブ共有ピクセルを構成し、
前記共有ピクセルは、前記第1方向に互いに隣接する2個の前記サブ共有ピクセルを備え、
前記FD領域は、前記サブ共有ピクセルの2個の前記ピクセル間に配置され、
前記サブ共有ピクセルの4個の前記PDは、前記FD領域を共有することを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
前記サブ共有ピクセルは、グラウンドコンタクト領域を含み、
前記グラウンドコンタクト領域は、
前記共有ピクセルにおいて、前記第1方向の外郭部分及び前記第2方向の中央部分に隣接して配置された第1配置構造と、
前記共有ピクセルにおいて、前記第1方向及び前記第2方向の中央部分に隣接して配置された第2配置構造と、
前記共有ピクセルにおいて、前記第1方向及び前記第2方向の外郭部分に隣接して配置された第3配置構造と、のうちのいずれか1つに配置されることを特徴とする請求項15に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
前記サブ共有ピクセルには、2個の前記ピクセルに対応して2個の前記FD領域が配置され、
前記共有ピクセルにおいて、前記第1方向及び前記第2方向の中央部分に前記共有ピクセルのグラウンドコンタクト領域が配置され、
前記共有ピクセルにおいて、前記第1方向に延びる前記外部DTI構造と前記第2方向に延びる前記外部DTI構造とは、それぞれ前記グラウンドコンタクト領域によって分離されることを特徴とする請求項15に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
前記共有ピクセルの2個又は4個の前記FD領域は、配線を介して前記SFに連結されることを特徴とする請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項19】
第1方向の両側に配置された2個のフォトダイオード(PD)をそれぞれ備えた4個のピクセルで構成された共有ピクセルと、
前記ピクセル内の2個の前記PDを互いに分離して前記第1方向に直交する第2方向に延びる内部深いトレンチ分離(DTI)構造、及び前記ピクセルを互いに分離して前記第1方向又は前記第2方向に延びる外部DTI構造を備えたDTI構造と、
前記第1方向に延びる前記外部DTI構造の中央部分と前記内部DTI構造のエッジとの間に配置されたフローティング拡散(FD)領域と、
前記FD領域に隣接して配置されて前記PDに少なくとも1つずつ配置された伝送ゲート(TG)と、を備え、
前記第2方向に互いに隣接する2個の前記ピクセルは、サブ共有ピクセルを構成し、
前記共有ピクセルは、前記第1方向に互いに隣接する2個の前記サブ共有ピクセルを備え、
前記FD領域は、前記サブ共有ピクセルの2個の前記ピクセル間に配置され、
前記サブ共有ピクセルの4個の前記PDは、前記FD領域を共有することを特徴とするイメージセンサ。
【請求項20】
前記サブ共有ピクセルは、グラウンドコンタクト領域を含み、
前記グラウンドコンタクト領域は、
前記共有ピクセルにおいて、前記第1方向の外郭部分及び前記第2方向の中央部分に隣接して配置された第1配置構造と、
前記共有ピクセルにおいて、前記第1方向及び前記第2方向の中央部分に隣接して配置された第2配置構造と、
前記共有ピクセルにおいて、前記第1方向及び前記第2方向の外郭部分に隣接して配置された第3配置構造と、のうちのいずれか1つに配置され、
前記共有ピクセルの2個の前記FD領域は、配線を介してソースフォロワゲート(SF)に連結されることを特徴とする請求項19に記載のイメージセンサ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサに係り、より詳細には、2フォトダイオード(PD:Photo Diode)ピクセル構造を含むイメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサは、複数個の単位ピクセルが2次元アレイ状に配列されて構成される。一般的に、単位ピクセルは、1つのフォトダイオード及び複数のピクセルトランジスタで構成される。ここで、ピクセルトランジスタは、例えば伝送トランジスタ(Transfer Transistor)、リセットトランジスタ(Reset Transistor)、ソースフォロワトランジスタ(Source Follower Transistor)、及び選択トランジスタ(Selection Transistor)を含む。最近、ピクセルサイズの微細化が進められることにより、フォトダイオードの面積を広げるためにピクセルトランジスタを複数のピクセルに共有させた、いわゆる共有ピクセル構造がイメージセンサに採用されている。そのような共有ピクセル構造において、それぞれのピクセルは、深いトレンチ分離(Deep Trench Isolation:DTI)構造によって互いに分離される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第9609250号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ピクセルトランジスタの配置効率及びサイズを増加させたイメージセンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるイメージセンサは、第1方向の両側に配置された2個のフォトダイオード(PD:Photo Diode)を備えたピクセルと、前記ピクセル内の2個の前記PDを互いに分離して前記第1方向に直交する第2方向に延びる内部深いトレンチ分離(DTI:Deep Trench Isolation)構造、及び前記ピクセルを互いに分離して前記第1方向又は前記第2方向に延びる外部DTI構造を備えたDTI構造と、前記第1方向に延びる前記外部DTI構造の中央部分と前記内部DTI構造のエッジとの間に配置されたフローティング拡散(FD:Floating Diffusion)領域と、前記FD領域に隣接して配置されて前記PDに少なくとも1つずつ配置された伝送ゲート(TG:Transfer Gate)と、を備え、前記ピクセル内の2個の前記PDは、前記FD領域を共有する。
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様によるイメージセンサは、第1方向の両側に配置された2個のフォトダイオード(PD)をそれぞれ備えた4個のピクセルで構成された共有ピクセルと、前記ピクセル内の2個の前記PDを互いに分離して前記第1方向に直交する第2方向に延びる内部深いトレンチ分離(DTI)構造、及び前記ピクセルを互いに分離して前記第1方向又は前記第2方向に延びる外部DTI構造を備えたDTI構造と、前記第1方向に延びる前記外部DTI構造の中央部分と前記内部DTI構造のエッジとの間に配置されたフローティング拡散(FD)領域と、前記FD領域に隣接して配置されて前記PDに少なくとも1つずつ配置された伝送ゲート(TG)と、前記共有ピクセルの前記ピクセルのうちのいずれか1つに配置されて前記共有ピクセルの外郭部分に配置されたリセットゲート(RG:reset gate)と、前記共有ピクセルの前記ピクセルのうちの少なくとも他の1つに配置されて前記共有ピクセルの外郭部分の前記RGに隣接して配置されたソースフォロワゲート(SF:source follower gate)と、を備え、前記ピクセル内の2個の前記PDは、前記FD領域を共有する。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の更に他の態様によるイメージセンサは、第1方向の両側に配置された2個のフォトダイオード(PD)をそれぞれ備えた4個のピクセルで構成された共有ピクセルと、前記ピクセル内の2個の前記PDを互いに分離して前記第1方向に直交する第2方向に延びる内部深いトレンチ分離(DTI)構造、及び前記ピクセルを互いに分離して前記第1方向又は前記第2方向に延びる外部DTI構造を備えたDTI構造と、前記第1方向に延びる前記外部DTI構造の中央部分と前記内部DTI構造のエッジとの間に配置されたフローティング拡散(FD)領域と、前記FD領域に隣接して配置されて前記PDに少なくとも1つずつ配置された伝送ゲート(TG)と、を備え、前記第2方向に互いに隣接する2個の前記ピクセルは、サブ共有ピクセルを構成し、前記共有ピクセルは、前記第1方向に互いに隣接する2個の前記サブ共有ピクセルを備え、前記FD領域は、前記サブ共有ピクセルの2個の前記ピクセル間に配置され、前記サブ共有ピクセルの4個の前記PDは、前記FD領域を共有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明のイメージセンサによれば、変換利得(CG)を向上させ、ピクセルトランジスタの配置効率及びサイズを増加させ、メタル配線層を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルに対応する等価回路図である。
図2図1のイメージセンサの共有ピクセルの第1例を示す平面図である。
図3A】比較例のイメージセンサにおけるFD領域の配線ルーチンを示す平面図である。
図3B図1のイメージセンサにおけるFD領域の配線ルーチンを示す平面図である。
図4A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルの第2例を示す平面図である。
図4B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルの第3例を示す平面図である。
図5A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルの第4例を示す平面図である。
図5B】本発明の一実施形態による伝送ゲート部分の一例を示す断面図である。
図5C】本発明の一実施形態による伝送ゲート部分の他の例を示す断面図である。
図6A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルの第5例を示す平面図である。
図6B】本発明の一実施形態によるFD領域の配線ルーチンを示す平面図である。
図7】本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルの第6例を示す平面図である。
図8A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルのマイクロレンズの配置の一例を示す平面図である。
図8B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルのマイクロレンズの配置の他の例を示す平面図である。
図9】本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルのDTI構造の隔離距離を示す平面図である。
図10】本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルのDTI構造の幅を示す平面図である。
図11】本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルの第3例の変形例を示す平面図である。
図12図2のイメージセンサの共有ピクセルが2次元アレイ状に配列された構造を示す平面図である。
図13】本発明の一実施形態によるイメージセンサ全体を示すブロック構造図である。
図14】本発明の一実施形態によるイメージセンサを含む電子装置を示すブロック構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。図面において、同じ構成要素については、同じ参照符号を付し、それらについての重複説明は省略する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルに対応する等価回路図であり、図2は、図1のイメージセンサの共有ピクセルの第1例を示す平面図である。
【0012】
図1及び図2を参照すると、本実施形態のイメージセンサ100は、基板上に2次元アレイ状に配置された多数の共有ピクセルSPXを含む。共有ピクセルSPXは、2×2構造に配置された4個の単位ピクセルPXsを含む。例えば、4個の単位ピクセルPXsは、第1~第4単位ピクセル(PX1~PX4)を含む。以下、「単位ピクセル」を簡単に「ピクセル」と称する。
【0013】
第1~第4ピクセル(PX1~PX4)のそれぞれは、2個のフォトダイオード110(PhotoDiode:PD)を含む。具体的に、第1ピクセルPX1は第1及び第2 PD(PD1-1、PD1-2)を含み、第2ピクセルPX2は第3及び第4 PD(PD2-1、PD2-2)を含み、第3ピクセルPX3は第5及び第6 PD(PD3-1、PD3-2)を含み、第4ピクセルPX4は第7及び第8 PD(PD4-1、PD4-2)を含む。
【0014】
4個のピクセルPXsのそれぞれは、2個のPD 110、フローティング拡散(FD:Floating Diffusion)領域140の一部、及びピクセルトランジスタのうちの少なくとも1つを含む。また、垂直な構造において、ピクセルトランジスタは基板(図5Cの101参照)の表面部分に配置され、PD 110は基板101の内部に配置される。例えば、PD 110は、ピクセルトランジスタを構成するアクティブ領域160の下部に配置される。したがって、図2において、DTI(deep trench isolation)構造120とアクティブ領域160との間に露出した部分は素子分離膜115に該当し、PD 110は外部に露出しない。ここで、ピクセルトランジスタは、例えば伝送トランジスタTX、リセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSFX、及び選択トランジスタSXを含む。基板101及びPD 110については、図5A図5Cの説明部分で更に詳細に説明する。
【0015】
参考までに、素子分離膜115は、基板101の前面(図5BのFS参照)上に配置されてアクティブ領域160を定義する。一方、アクティブ領域160は、伝送ゲート130及びFD領域140が配置された領域、ゲート150が配置された領域、グラウンドコンタクト170が配置された領域などを含む。素子分離膜115の底面は、PD 110から離隔される。素子分離膜の深さは、DTI構造120の深さよりも浅い。素子分離膜115は、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)膜である。DTI構造120は、素子分離膜115の一部に重畳する。例えば、DTI構造120は、素子分離膜115を貫通して拡張される。
【0016】
ピクセルPXは2個のPD 110を含み、PD 110のそれぞれには2個の伝送ゲート130が配置される。例えば、第1ピクセルPX1の第1及び第2 PD(PD1-1、PD1-2)のそれぞれは、第1伝送ゲート130-1及び第2伝送ゲート130-2を含む。第1伝送ゲート130-1及び第2伝送ゲート130-2は、対応するPD 110で生成された電荷を隣接するFD領域140に伝達する。1つのPD 110に2個の伝送ゲート130が配置されることにより、電荷漏れが最小化される。参考までに、1つのPD 110、2個の伝送ゲート130、及びFD領域140が1つの伝送トランジスタTXを構成する。また、2個の伝送ゲート130のそれぞれは、図5Cに類似してシングル垂直ゲート構造を有する。しかし、伝送ゲート130の構造がシングル垂直ゲート構造に限定されるものではない。
【0017】
4個のピクセルPXsは、DTI(Deep Trench Isolation)構造120を介して互いに分離される。また、4個のピクセルPXsのそれぞれの内部の2個のPD 110もDTI構造120を介して分離される。例えば、DTI構造120は、ピクセルPXsを互いに分離する外部DTI構造120outと、ピクセルPX内の2個のPD 110を互いに分離する内部DTI構造120inを含む。
【0018】
外部DTI構造120outは、X方向に拡張される部分及びy方向に拡張される部分を含む。外部DTI構造120outのy方向に拡張される部分は、x方向に隣接する2個のピクセルPXsを完全に分離する。外部DTI構造120outのx方向に拡張される部分は、y方向に隣接する2個のピクセルPXsを部分的に分離する。具体的に、外部DTI構造120outのx方向に拡張される部分は、FD領域140の部分によって2部分に分けられる。
【0019】
内部DTI構造120inは、ピクセルPXの内部に配置されてy方向に延び、2個のPD 110を互いに分離する。したがって、ピクセルPX内において、2個のPD 110は、内部DTI構造120inを挟んでx方向の両側に配置される。また、内部DTI構造120inを挟んで2個ずつの伝送ゲート130がx方向の両側に配置される。y方向に内部DTI構造120inのエッジに隣接してFD領域140が配置される。
【0020】
参考までに、x方向及びy方向は、相対的な概念であって、共有ピクセルSPXが90°回転すると、x方向はy方向になり、y方向はx方向になる。したがって、上述した外部DTI構造120out及び内部DTI構造120inの延長方向及び構造は、上述した方向及び構造に固定されない。
【0021】
一方、DTI構造120は、特定ピクセルPXのPD 110に光が入射して生成された電荷が隣接するピクセルPX又はPD 110に入ることを防止する。即ち、DTI構造120は、隣接するピクセルPXs間の光学的クロストーク(optical crosstalk)現象を防止する。DTI構造120は、基板101の前面FSから背面BSに拡張されて基板101を貫通する。
【0022】
DTI構造120について更に具体的に説明すると、DTI構造120は、中心導電層と外郭絶縁層とを含む。中心導電層は、DTI構造120の中心部分に配置され、例えば不純物でドーピングされたポリシリコンを含む。中心導電層には、グラウンド又はマイナス電圧が印加される。中心導電層にグラウンド又はマイナス電圧が印加されることにより、ピクセルPXで生成された正電荷が中心導電層の電圧に誘導されてグラウンドコンタクトを介して除去される。結果として、DTI構造120は、中心導電層を介してイメージセンサ100の暗電流特性を改善する。外郭絶縁層は、中心導電層を取り囲む形態でDTI構造120の外郭部分に配置される。外郭絶縁層は、中心導電層を基板101から絶縁させる。外郭絶縁層は、例えばシリコン酸化膜、シリコン酸窒化膜、シリコン窒化膜などを含む。
【0023】
一部実施形態において、中心導電層の内部に埋込層が配置される。埋込層は、DTI構造120内のボイドの形成を防止し、高温工程時に基板101に印加される引張応力を相殺させて基板101の撓み防止のために配置される。それにより、埋込層は、中心導電層とは熱膨脹係数が異なる物質を含む。例えば、埋込層は、金属酸化物、金属窒化物、金属、又はそれらの組み合わせを含む。これとは異なり、埋込層は、SiCN、SiON、SiOCのようなシリコン化合物を含み得る。
【0024】
DTI構造120は、基板101に深いトレンチを形成して、トレンチ内部を絶縁物質及び導電物質で満たして形成される。DTI構造120は、トレンチを基板101の前面FSで形成するか又は背面BSで形成するかによって、前面DTI(FDTI)構造又は背面DTI(BDTI)構造に区別される。また、DTI構造120は、トレンチの形態によって多様な形態を有する。例えば、実施形態によって、DTI構造120は、基板101を完全に貫通しない。本実施形態のイメージセンサ100において、DTI構造120は、FDTI構造を有する。しかし、DTI構造120がそれに限定されるものではない。
【0025】
FD領域140は、y方向に隣接する2個のピクセルPXs間に配置される。具体的に、FD領域140は、y方向に隣接する2個のピクセルPXs間のアクティブ領域160内に高濃度不純物ドーピングを介して形成される。例えば、第1及び第2ピクセル(PX1、PX2)の間にFD領域140が配置され、第3及び第4ピクセル(PX3、PX4)の間にFD領域140が配置される。それにより、第1及び第2ピクセル(PX1、PX2)は、FD領域140を互いに共有して、第1サブ共有ピクセルSPXs1を構成する。また、第3及び第4ピクセル(PX3、PX4)はFD領域140を互いに共有して、第2サブ共有ピクセルSPXs2を構成する。結果として、第1及び第2ピクセル(PX1、PX2)の4個のPD 110が1つのFD領域140を共有し、第3及び第4ピクセル(PX3、PX4)の4個のPD 110が1つのFD領域140を共有する。
【0026】
一方、2個のピクセルPXsがサブ共有ピクセルを構成することにより、共有ピクセルSPXは、x方向に互いに隣接する2個のサブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)を含む。また、2個のピクセルPXsが1つのFD領域140を互いに共有することで、共有ピクセルSPXの配線連結関係が単純化される。共有ピクセルSPXの配線連結関係については、図3A及び図3Bの説明部分で更に詳細に説明する。
【0027】
共有ピクセルSPXは、平面視において略方形を有する。しかし、共有ピクセルSPXの平面視において方形に限定されるものではない。一方、マイクロレンズは、ピクセルPXsのそれぞれに配置される構造、サブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)のそれぞれに配置される構造、共有ピクセルSPX全体に配置される構造などで配置される。共有ピクセルSPX及びマイクロレンズの配置構造については、図8A及び図8Bの説明部分で更に詳細に説明する。
【0028】
図2において、1つの共有ピクセルSPXのみを図示しているが、本実施形態のイメージセンサ100は、2次元アレイ状に配置された多数の共有ピクセルSPXを含む。即ち、本実施形態のイメージセンサ100において、共有ピクセルSPXは、x方向及びy方向に沿ってそれぞれ複数個ずつ配置される。共有ピクセルSPXの2次元アレイ状については、図12の説明部分で更に詳細に説明する。
【0029】
図1の等価回路図に基づき、PD 110、FD領域140、及びピクセルトランジスタ間の連結関係を見ると、第1サブ共有ピクセルSPXs1の4個のPD(PD1-1、PD1-2、PD2-1、PD2-2)はそれぞれ対応する4個の伝送トランジスタ(TX1-1、TX1-2、TX2-1、TX2-2)のソース領域に連結され、第2サブ共有ピクセルSPXs2の4個のPD(PD3-1、PD3-2、PD4-1、PD4-2)はそれぞれ対応する4個の伝送トランジスタ(TX3-1、TX3-2、TX4-1、TX4-2)のソース領域に連結される。
【0030】
第1サブ共有ピクセルSPXs1の伝送トランジスタ(TX1-1、TX1-2、TX2-1、TX2-2)及び第2サブ共有ピクセルSPXs12の伝送トランジスタ(TX3-1、TX3-2、TX4-1、TX4-2)のそれぞれのドレイン領域は、リセットトランジスタRXのソース領域に連結される。即ち、第1サブ共有ピクセルSPXs1の伝送トランジスタ(TX1-1、TX1-2、TX2-1、TX2-2)の共通ドレイン領域が第1 FD領域FD1に該当し、第2サブ共有ピクセルSPXs2の伝送トランジスタ(TX3-1、TX3-2、TX4-1、TX4-2)の共通ドレイン領域が第2 FD領域FD2に該当する。また、リセットトランジスタRXのソース領域は、配線で連結された2個のFD領域140、即ち第1サブ共有ピクセルSPXs1の第1 FD領域FD1及び第2サブ共有ピクセルSPXs2の第2 FD領域FD2に該当する。第1 FD領域FD1及び第2 FD領域FD2は、配線を介してソースフォロワトランジスタSFXのソースフォロワゲート(図3BのSF参照)に連結される。図1に示したように、リセットトランジスタRXのドレイン領域及びソースフォロワトランジスタSFXのドレイン領域が電源電圧Vpixに連結される。また、ソースフォロワトランジスタSFXのソース領域と選択トランジスタSXのドレイン領域とが互いに連結される。一方、選択トランジスタSXのソース領域には、出力ラインが連結されて選択トランジスタSXのソース領域の電圧が出力電圧Voutとして出力される。
【0031】
また、ピクセルトランジスタ、例えばソースフォロワトランジスタSFX、リセットトランジスタRX、及び選択トランジスタSXは、共有ピクセルSPXを構成するピクセルPXsに配置されたゲート150及びアクティブ領域160を介して具現される。ソースフォロワトランジスタSFX、リセットトランジスタRX、及び選択トランジスタSXの具体的な配置構造については、図3Bの説明部分で更に詳細に説明する。
【0032】
一方、ピクセルトランジスタのサイズは、ゲート150のサイズによって決定される。ゲート150のx方向の大きさがゲート150の幅になり、ゲート150のy方向の大きさがゲート150の長さになる。図2から分かるように、ゲート150の幅は、DTI構造120によってある程度決定される。本実施形態のイメージセンサ100において、ゲート150は、第1ゲート長Lg1を有する。また、ゲート150の第1ゲート長Lg1が変更されることにより、ピクセルトランジスタのサイズが変更される。本実施形態のイメージセンサ100において、電荷伝送効率、CG(conversion gain)改善のためにピクセルトランジスタのサイズが適切に変更される。
【0033】
グラウンドコンタクト170は、第1及び第2サブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)のそれぞれのアクティブ領域160に配置される。具体的に第1サブ共有ピクセルSPXs1のグラウンドコンタクト170は、共有ピクセルSPX全体を基準にx方向の右側外郭部分及びy方向の中央部分に配置される。図2において、第1サブ共有ピクセルSPXs1のグラウンドコンタクト170が第1ピクセルPX1に配置されているが、第2ピクセルPX2に配置され得る。同様に、第2サブ共有ピクセルSPXs2のグラウンドコンタクト170は、共有ピクセルSPX全体を基準にx方向の左側外郭部分及びy方向の中央部分に配置される。また、第2サブ共有ピクセルSPXs2のグラウンドコンタクト170は、第4ピクセルPX4に配置される。
【0034】
一方、グラウンドコンタクトは、図2のイメージセンサ100の共有ピクセルSPXに配置された位置に限定されず、共有ピクセルの構造によって共有ピクセルの多様な位置に配置され得る。グラウンドコンタクトの多様な配置構造については、図4A図4B図6A図7などの説明部分で更に詳細に説明する。
【0035】
図3A及び図3Bは、比較例のイメージセンサ及び図1のイメージセンサにおけるFD領域の配線ルーチンを示す平面図である。図1を共に参照して説明し、図1及び図2の説明部分で既に説明した内容は、簡単に説明するか又は省略する。
【0036】
図3A及び図3Bを参照すると、比較例のイメージセンサCom.において、共有ピクセルは、4個のピクセルを含む。また、ピクセルは2個のPDを含み、1つのPDに1つのFD領域FDが配置される。グラウンドコンタクトGNDは、ピクセルのそれぞれの中央部分に配置される。したがって、比較例のイメージセンサCom.の場合、共有ピクセル内に8個のFD領域FDが配置され、8個のFD領域FDは、配線を介してリセットトランジスタのソース領域及びソースフォロワトランジスタのソースフォロワゲートSFに連結される。結果として、比較例のイメージセンサCom.において、FD領域FDとピクセルトランジスタとの間の配線のルーチンは、非常に複雑になる。配線は一般的に銅(Cu)のようなメタルによって形成され、複雑な配線のルーチンは抵抗を上昇させて変換利得(Conversion Gain:CG)を減少させる。ここで、CGは、PDで生成された電荷がFD領域に移動して蓄積され、該電荷がソースフォロワトランジスタを介して電圧に変わる比率を意味する。また、比較例のイメージセンサCom.において、複雑な配線のルーチンは、ピクセルトランジスタの配置効率及びサイズの増加を妨害し、配線層を増加させる。
【0037】
一方、本実施形態のイメージセンサ100において、共有ピクセルSPXが4個のピクセルPXsを含むが、2個のピクセルPXsが1つのサブ共有ピクセルを構成しつつ、1つのFD領域140を共有する構造を有する。したがって、共有ピクセルSPX内に2個のFD領域FDのみが配置され、2個のFD領域FDは、配線を介してリセットトランジスタRXのソース領域及びソースフォロワトランジスタSFXのソースフォロワゲートSFに連結される。結果として、図3Bに示したように、本実施形態のイメージセンサ100において、FD領域140とピクセルトランジスタとの間の配線のルーチンが単純化される。このような単純化された配線のルーチンは抵抗を減少させてCGを向上させる。また、本実施形態のイメージセンサ100において、単純化された配線のルーチンは、ピクセルトランジスタの配置効率及びサイズの増加を可能にし、配線層を減少させるのに寄与する。ピクセルトランジスタの配置効率及びサイズの増加については、図4B又は図11の説明部分で更に詳細に説明する。
【0038】
本実施形態のイメージセンサ100において、ゲート150は、共有ピクセルSPXの外郭部分にPD 110 1個当り1個ずつ配置される。したがって、共有ピクセルSPXに8個のゲート150が配置される。8個のゲート150のうちの少なくとも3個は、共有ピクセルSPXのピクセルトランジスタとして用いられる。例えば、第1ピクセルPX1の左側のゲート150がリセットトランジスタRXのリセットゲートRGとして用いられる。また、第3ピクセルPX3の右側のゲート150がソースフォロワトランジスタSFXのソースフォロワゲートSFとして用いられ、左側のゲート150が選択トランジスタSXの選択ゲートSGとして用いられる。勿論、ピクセルトランジスタとして用いられるゲートの位置は上述した内容に限定されるものではない。例えば、リセットゲートRGが第3ピクセルPX3に配置され、ソースフォロワゲートSF及び選択ゲートSGが第1ピクセルPX1に配置され得る。また、第2ピクセルPX2及び第4ピクセルPX4のゲート150がピクセルトランジスタのゲートとして用いられ得る。
【0039】
一方、ピクセルトランジスタを構成しないゲート150は、ダミーゲートに該当する。ダミーゲートは、イメージセンサ100において、他の動作特性を具現するために用いられる。例えば、ダミーゲートは、共有ピクセルのデュアルCGやトリプルCG具現のために用いられる。また、ダミーゲートは、ソースフォロワゲートSFを複数個構成する場合に、追加的なソースフォロワゲートSFとして用いられる。
【0040】
図4A及び図4Bは、本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルの多様な例を示す平面図である。図1を共に参照して説明し、図1図3Bの説明部分で既に説明した内容は、簡単に説明するか又は省略する。
【0041】
図4Aを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100aは、グラウンドコンタクト170aの位置において、図2のイメージセンサ100とは異なる。具体的に、本実施形態のイメージセンサ100aで、グラウンドコンタクト170aは、共有ピクセルSPXにおいて、x方向及びy方向の中央部分に隣接して配置される。例えば、グラウンドコンタクト170aは、外部DTI構造120outが+状に配置された共有ピクセルSPXの中央部分に隣接して配置される。図4Aにおいて、グラウンドコンタクト170aが共有ピクセルSPXの中央部分で第1ピクセルPX1及び第3ピクセルPX3に配置されているが、グラウンドコンタクト170aの配置位置はそれに限定されるものではない。例えば、グラウンドコンタクト170aは、共有ピクセルSPXの中央部分で、第2ピクセルPX2及び第4ピクセルPX4、第1ピクセルPX1及び第4ピクセルPX4、又は第2ピクセルPX2及び第3ピクセルPX3に配置され得る。
【0042】
また、本実施形態のイメージセンサ100aにおいて、FD領域140とピクセルトランジスタとの配線連結構造は、図3Bで示した配線連結構造と実質的に同一である。以下、共有ピクセルが2個のサブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)及び2個のFD領域140を含む構造を有する場合、FD領域140とピクセルトランジスタとの配線連結構造は、図3Bで示した配線連結構造と実質的に同一である。
【0043】
図4Bを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100bは、グラウンドコンタクト170bの位置及びゲート150の配置形態において、図2のイメージセンサ100とは異なる。具体的に、本実施形態のイメージセンサ100bで、グラウンドコンタクト170bは、共有ピクセルSPXにおいて、x方向及びy方向の外郭部分に隣接して配置される。例えば、4個のピクセルPXsが四分面を構成する場合、グラウンドコンタクト170bは、2四分面及び4四分面の外郭部分に配置される。グラウンドコンタクト170bの位置がそれに限定されるものではないということは言うまでもない。例えば、グラウンドコンタクト170bは、1四分面及び3四分面の外郭部分、1四分面及び2四分面の外郭部分、又は3四分面及び4四分面の外郭部分に配置され得る。
【0044】
また、本実施形態のイメージセンサ100bにおいて、グラウンドコンタクト170bが共有ピクセルSPXの外郭部分に配置されることにより、対応するアクティブ領域160の上部のゲートが省略される。一方、図示していないが、本実施形態のイメージセンサ100bにおいて、第3ピクセルPX3の右側のゲート150がリセットトランジスタRXのリセットゲートRGになり、第1ピクセルPX1の右側のゲート150が選択トランジスタSXの選択ゲートSGになり、左側のゲート150がソースフォロワトランジスタSFXのソースフォロワゲートSFになる。勿論、ピクセルトランジスタのゲートは第2ピクセルPX2及び第4ピクセルPX4に配置される。本実施形態のイメージセンサ100bにおいて、グラウンドコンタクト170bの配置位置が多様化されて、ピクセルトランジスタの配置効率が増加する。
【0045】
図5A図5Cは、本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルの第4例を示す平面図、及び伝送ゲート部分の多様な例を示す断面図であり、図5B及び図5Cは、伝送ゲート部分をx方向に沿って切って見た断面図である。図1を共に参照して説明し、図1図4Bの説明部分で既に説明した内容は、簡単に説明するか又は省略する。
【0046】
図5A及び図5Bを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100cは、PD 110 1個当り1個の伝送ゲート130aが配置されるという点で図2のイメージセンサ100とは異なる。具体的に、本実施形態のイメージセンサ100cは、基板101、PD 110、DTI構造120、伝送ゲート130a、FD領域140、及びゲート150を含む。
【0047】
基板101は、前面(Front Side:FS)及びそれに対向する背面(Back Side:BS)を含む。基板101の前面FS上に配線層が配置され、背面BS上に光透過層が配置される。光透過層は、例えばカラーフィルターやマイクロレンズなどを含む。光は、基板101の背面BSの光透過層を経てフォトダイオード110に入射する。
【0048】
基板101は、第1導電型(例えば、p型)のバルク(bulk)シリコン基板上に第1導電型のエピ層が成長した基板である。実施形態によって、基板101は、バルクシリコン基板部分がいずれも除去されてエピ層のみを含む。一方、基板101は、第1導電型のウェルを含むバルクシリコン基板である。また、基板101は、第2導電型(例えば、n型)のエピ層を含む基板、SOI(Silicon On Insulator)基板など多様な形態の基板を含み得る。
【0049】
PD 110は、基板101の背面BSを介して入射した光の強度、即ち入射した光量に比例して電荷を生成及び蓄積する。PD 110は、例えば第1導電型(例えば、p型)の不純物でドーピングされた第1不純物領域及び第2導電型(例えば、n型)の不純物でドーピングされた第2不純物領域を含む。第1不純物領域及び第2不純物領域は、p-n接合(p-n junction)を構成する。一部実施形態において、基板101が第1不純物領域の役割を行う。そのような場合、第1不純物領域が不要になり、基板101及び第2不純物領域がPD 110を構成する。PD 110は、ピクセルPXxのそれぞれの中央部分の基板101の内部に配置される。例えば、図5Bに示したように、PD 110は、伝送トランジスタTXの伝送ゲート130aの下部の基板101の内部に配置される。
【0050】
本実施形態のイメージセンサ100cにおいて、PD 110 1個に1個の伝送トランジスタTXが配置され、伝送トランジスタTXは、伝送ゲート130aを含む。トランジスタの機能的な側面を考慮すると、伝送ゲート130a、PD 110、及びFD領域140が伝送トランジスタTXを構成する。即ち、PD 110/FD領域140が伝送トランジスタTXのソース/ドレインを構成する。
【0051】
伝送ゲート130aは、ポリシリコンからなる。しかし、伝送ゲート130aの材質はポリシリコンに限定されるものではない。例えば、伝送ゲート130aは、バリア膜及び少なくとも1つのメタル層を備えた多重層構造からなる。伝送ゲート130aは、例えばデュアル垂直ゲート構造を有する。それにより、伝送ゲート130aは、2個の垂直拡張部分132及び連結部分134を含む。2個の垂直拡張部分132のそれぞれは、基板101の内部に垂直に拡張されて、x方向に互いに離隔される。ここで、垂直は、基板101の上面に垂直なz方向を意味する。連結部分134は、基板101の上面上から2個の垂直拡張部分132を互いに連結する。参考までに、垂直拡張部分132と連結部分134とは説明のための形式的な区別に過ぎず、垂直拡張部分132と連結部分134とは、同一物質からなり、一体に結合された形態を有する。例えば、垂直拡張部分132と連結部分134とは、ポリシリコンによって一体に形成される。
【0052】
図5Aに示したように、伝送ゲート130aの水平断面は、長方形を有する。このような長方形は、z方向の連結部分134以上のレベルにおける伝送ゲート130aの水平断面に該当する。仮に、z方向の連結部分134よりも低いレベルの場合、伝送ゲート130aの水平断面は、垂直拡張部分132の2個の小さい長方形がx方向に互いに離隔された形態を有する。
【0053】
垂直拡張部分132の下面及び側面、そして連結部分134は、下面ゲート絶縁膜135によって取り囲まれる。例えば、ゲート絶縁膜135は、垂直拡張部分132と基板101との間、連結部分134と基板101との間、そしてx方向の伝送ゲート130aの外部の基板101の上面上に配置される。
【0054】
本実施形態のイメージセンサ100cにおいて、デュアル垂直ゲート構造の伝送ゲート130aが配置されることにより、垂直ゲート構造の2個の伝送ゲート130が配置された構造と類似して電荷漏れが最小化される。また、伝送ゲート130aは、上部に広い連結部分134を含むことにより、ゲートコンタクト180の面積の増加及びミスアライメント問題を解決することができる。更に具体的に説明すると、連結部分なしに2個の伝送ゲートのみが配置された場合、伝送ゲートのそれぞれにゲートコンタクトが配置されなければならないため、コンタクト面積が増加する問題がある。また、伝送ゲートのそれぞれの上面の幅が狭いため、ゲートコンタクトとのミスアライメント問題も発生する。一方、本実施形態のイメージセンサ100cの場合、伝送ゲート130aが連結部分134を含むことにより、1つのゲートコンタクト180のみが配置されてゲートコンタクト180の面積を減らし、且つ連結部分134の上面の面積が比較的広いため、ゲートコンタクト180とのミスアライメント問題も解決される。
【0055】
一方、一部実施形態において、伝送ゲート130aの電位ハンプ(potential hump)を除去するために、伝送ゲート130aの連結部分134と基板101との間に一定厚さのスペーサが配置される。ここで、電位ハンプは、ゲートのベンディング部分に対応するアクティブ領域のエッジにフィールドが集中する現象を意味する。スペーサが配置される場合、スペーサの厚さほど伝送ゲート130aの垂直拡張部分132の長さが増加する。したがって、スペーサの厚さは、伝送ゲート130aの垂直拡張部分132の距離及び電位ハンプの除去効果を考慮して適切に決定される。
【0056】
図5A及び図5Cを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100c’は、PD 110 1個当り1個の伝送ゲート130a’が配置されるという点において、図5Bのイメージセンサ100cと類似する。しかし、本実施形態のイメージセンサ100c’において、伝送ゲート130a’がシングル垂直ゲート構造を有するという点で、図5Bのイメージセンサ100cとは異なる。具体的に、本実施形態のイメージセンサ100c’は、基板101、PD 110、DTI構造120、伝送ゲート130a’、FD領域140、及びゲート150を含む。基板101、PD 110、DTI構造120、FD領域140、及びゲート150については、図2及び図5Bのイメージセンサ(100、100c)の説明部分で説明した通りである。
【0057】
伝送ゲート130a’は、図5Cに示したように、シングル垂直ゲート構造を有する。それにより、伝送ゲート130a’は、垂直拡張部分132及び水平拡張部分136を含む。垂直拡張部分132は、基板101の内部に垂直に拡張される。水平拡張部分136は、基板101の上面上で垂直拡張部分132から水平方向に拡張される。伝送ゲート130a’の構造においても垂直拡張部分132と水平拡張部分136とは、説明のための形式的な区別のみであり、垂直拡張部分132と水平拡張部分136とは、同一物質からなり、一体に結合された形態を有する。
【0058】
本実施形態のイメージセンサ100c’において、伝送ゲート130a’の垂直拡張部分132は基板101の内部に垂直に拡張され、水平拡張部分136は基板101上に水平に拡張された構造を有する。それにより、垂直拡張部分132が小さくなっても、水平拡張部分316を介してゲートコンタクト180の面積を十分に確保することができる。結果として、ゲートコンタクト180の面積の増加及びミスアライメント問題を解決することができる。一方、一部実施形態において、伝送ゲート130a’の電位ハンプを除去するために、伝送ゲート130aの水平拡張部分136と基板101との間に一定厚さのスペーサが配置される。
【0059】
図6A及び図6Bは、本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルの多様な例を示す平面図、及びFD領域の配線ルーチンを示す平面図である。図1を共に参照して説明し、図1図5Cの説明部分で既に説明した内容は、簡単に説明するか又は省略する。
【0060】
図6A及び図6Bを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100dは、2個の単位ピクセルPXsがFD領域140aを共有しないという点で、図2のイメージセンサ100とは異なる。具体的に、本実施形態のイメージセンサ100dにおいて、共有ピクセルSPXaは、4個のピクセル(PX1a~PX4a)を含むが、2個のピクセルPXsによるサブ共有ピクセルの構成に関する概念はない。また、4個のピクセル(PX1a~PX4a)は、DTI構造120a、例えば外部DTI構造120outによって互いに完全に分離される。
【0061】
ピクセルPX1sのそれぞれは、FD領域140aを含む。したがって、ピクセルPX1sのそれぞれの2個のPD 110がFD領域140aを共有する。このようなFD領域140aの配置構造によって、図6Bに示したように、共有ピクセルSPXaにおいて、4個のFD領域140aが配線を介してリセットトランジスタRXのソース領域及びソースフォロワトランジスタSFXのソースフォロワゲートSFに連結される。
【0062】
一方、グラウンドコンタクト170cは、ピクセルPX1sのそれぞれに配置される。例えば、グラウンドコンタクト170cは、共有ピクセルSPXaにおいて、x方向の外郭部分及びy方向の中央部分に隣接してピクセルPX1sのそれぞれに配置される。しかし、グラウンドコンタクト170cの配置位置はそれに限定されるものではない。例えば、グラウンドコンタクト170cは、共有ピクセルSPXaにおいて、x方向及びy方向の中央部分に隣接してピクセルPX1sのそれぞれに配置され得る。
【0063】
本実施形態のイメージセンサ100dのFD領域140aとピクセルトランジスタとの配線連結構造は、図3Aの比較例のイメージセンサCom.のFD領域FDの配線連結構造に比べて更に単純である。したがって、本実施形態のイメージセンサ100dも、CG向上、ピクセルトランジスタの配置効率及びサイズの増加、並びに配線層の減少に寄与する。
【0064】
図7図11は、本発明の一実施形態によるイメージセンサの共有ピクセルの多様な例を示す平面図である。図1を共に参照して説明し、図1図6Bの説明部分で既に説明した内容は、簡単に説明するか又は省略する。
【0065】
図7を参照すると、本実施形態のイメージセンサ100eは、共有ピクセルSPXbの構造において、図2のイメージセンサ100とは異なる。具体的に、本実施形態のイメージセンサ100eにおいて、共有ピクセルSPXbは、4個のピクセル(PX1b~PX4b)を含むが、2個のピクセルPXsによるサブ共有ピクセルの構成に関する概念はない。それにより、ピクセルPXsのそれぞれは、FD領域140aを含む。したがって、ピクセルPXsのそれぞれの2個のPD 110がFD領域140aを共有する。
【0066】
このようなFD領域140aの配置構造及び配線連結構造は、図6Bに示したFD領域140aの配置構造及び配線連結構造と実質的に同一である。以下、共有ピクセルでピクセルSXsのそれぞれがFD領域140aを含む構造を有する場合、FD領域140aとピクセルトランジスタとの配線連結構造は、図6Bで示した配線連結構造と実質的に同一である。
【0067】
一方、本実施形態のイメージセンサ100eにおいて、共有ピクセルSPXb内の4個のピクセル(PX1b~PX4b)は、DTI構造120b、例えば外部DTI構造120outによって不完全に分離される。具体的に、共有ピクセルSPXb全体に共通適用されるグラウンドコンタクト170dがx方向及びy方向で共有ピクセルSPXbの中心に配置される。共有ピクセルSPXbの中心に配置されたグラウンドコンタクト170dによって、x方向に延びる外部DTI構造120outはx方向の両方に分離され、y方向に延びる外部DTI構造120outはy方向の両方に分離される。
【0068】
図8Aを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100において、共有ピクセルSPXの4個のピクセルPXsに対応して4個のマイクロレンズ190が配置される。上述したように、マイクロレンズ190は、基板101の下面上に配置される。それにより、図8Aにおいて、マイクロレンズ190に対応する点線が表示されている。一方、マイクロレンズ190の平面形態がピクセルPXの平面形態に対応して方形として表示されているが、マイクロレンズ190の平面形態は、方形に限らず、円形や楕円形を有し得る。
【0069】
一方、ピクセルPXsのそれぞれが2個のPD 110を含み、且つPD 110のそれぞれに対応して伝送トランジスタTXが配置されることにより、ピクセルPXsのうちの少なくとも1つのピクセルPXは、AF(Auto Focus)具現のために活用され得る。参考までに、AFは、多様な方式で遂行される。例えば、AFは、コントラストAF、位相差AF、撮像面位相差AF、デュアルピクセルAFなどの方式によって遂行される。ここで、デュアルピクセルAF方式は、2個以上のPD 110を集めて1つのAF用ピクセルとして利用する方式であり、AF用ピクセル内のPDのそれぞれを個別的に制御してAF情報を用いるときはPDのそれぞれの光感知信号を用いて位相差センサのように作動し、イメージ情報を用いるときにはPDの光感知信号が合わせられて1つのイメージ信号を出力する。本実施形態のイメージセンサ100は、ピクセルPX内の2個のPD 110を用いてデュアルピクセルAF方式でAFを遂行することができる。
【0070】
図8Bを参照すると、本実施形態のイメージセンサ100fにおいて、共有ピクセルSPXの2個のサブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)に対応して2個のマイクロレンズ190aが配置される。マイクロレンズ190aは、基板101の下面上に配置され、図8Bにおいて、マイクロレンズ190aに対応する点線が表示されている。一方、マイクロレンズ190aの平面形態は、サブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)の平面形態に対応してy方向に長めな方形を有する。しかし、マイクロレンズ190の平面形態は、それに限定されず、y方向に長めな楕円形態を有し得る。
【0071】
一方、本実施形態のイメージセンサ100fにおいて、サブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)のそれぞれが2個のピクセルPXsを含む。したがって、サブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)のそれぞれの上下ピクセルPXsがAF具現のために活用され得る。即ち、本実施形態のイメージセンサ100fにおいて、サブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)のうちの少なくとも1つは、2個のピクセルPXsを用いてデュアルピクセルAF方式でAFを遂行することができる。
【0072】
図9を参照すると、本実施形態のイメージセンサ100gにおいて、共有ピクセルSPXの構造は、図2のイメージセンサ100の共有ピクセルSPXの構造と実質的に同一である。例えば、共有ピクセルSPXはX方向に隣接して配置された2個のサブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)を含み、サブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)のそれぞれはy方向に隣接する2個のピクセルPXsを含む。
【0073】
本実施形態のイメージセンサ100gにおいて、FD領域140は、サブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)のそれぞれの中央部分に配置され、2個のピクセルPXsによって共有される。また、FD領域140は、サブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)のそれぞれの中央部分に配置されたアクティブ領域160内に形成される。
【0074】
FD領域140がサブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)のそれぞれの中央部分に配置されることにより、サブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)のそれぞれでx方向に延びる外部DTI構造120outは、FD領域140を含むアクティブ領域160によってx方向の両側に2部分に分離される。分離された外部DTI構造120outの2部分のx方向の離隔距離は、例えば第1隔離距離Sxを有する。
【0075】
また、FD領域140がサブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)のそれぞれの中央部分に配置されることにより、y方向に隣接する2個のピクセルPXs内の内部DTI構造120inがFD領域140を含むアクティブ領域160によって互いに離隔される。y方向に隣接する2個のピクセルPXsの内部DTI構造120in間のy方向の離隔距離は、例えば第2隔離距離Syを有する。
【0076】
本実施形態のイメージセンサ100gにおいて、第1隔離距離Sx及び第2隔離距離Syのうちの少なくとも1つは、隣接するピクセル間の電位障壁(potential barrier)調節及び/又は光学的クロストーク防止のために調節される。例えば、第1隔離距離Sxを狭くすることにより、サブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)のそれぞれにおいて、y方向に隣接するピクセルPXs間の電位障壁を高めて電気的孤立を強化し、光学的クロストークを減少させることができる。また、第2隔離距離Syを狭くすることにより、ピクセルPXsのそれぞれにおいて、x方向に隣接するPD 110間の電気的孤立を強化して光学的クロストークを減少させることができる。参考までに、第1隔離距離Sxの調節はピクセル間(inter-pixels)の調節に該当し、第2隔離距離Syの調節はピクセル内(in-pixel)の調節に該当する。
【0077】
図10を参照すると、本実施形態のイメージセンサ100hにおいて、共有ピクセルSPXの構造は、図2のイメージセンサ100の共有ピクセルSPXの構造と実質的に同一である。例えば、共有ピクセルSPXはX方向に隣接して配置された2個のサブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)を含み、サブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)のそれぞれはy方向に隣接する2個のピクセルPXsを含む。
【0078】
本実施形態のイメージセンサ100gにおいて、DTI構造120のうちの内部DTI構造120inは、X方向に第1幅Wxを有する。また、DTI構造120のうちの外部DTI構造120outは、X方向又はy方向に所定幅を有する。特に、外部DTI構造120outのうち、y方向に延びる外部DTI構造120outはサブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)の中央に配置され、x方向に延びる外部DTI構造120outはy方向に第2幅Wyを有する。
【0079】
本実施形態のイメージセンサ100hにおいて、第1幅Wx及び第2幅Wyのうちの少なくとも1つは、隣接するピクセル間の電位障壁調節及び/又は光学的クロストーク防止のために調節される。例えば、第1幅Wxを広くすることにより、x方向にPD 110間の電気的孤立を強化して光学的クロストークを減少させることができる。また、第2幅Wyを広くすることにより、サブ共有ピクセル(SPXs1、SPX2)のそれぞれにおいて、y方向に隣接するピクセルPXs間の電気的孤立を強化して光学的クロストークを減少させることができる。参考までに、第1幅Wxの調節はピクセル内の調節に該当し、第2幅Wyの調節はピクセルの間の調節に該当する。
【0080】
図11を参照すると、本実施形態のイメージセンサ100iにおいて、共有ピクセルSPXの構造は、図4Bのイメージセンサ100bの共有ピクセルSPXの構造に類似する。例えば、共有ピクセルSPXにおいて、グラウンドコンタクト170bは、X方向及びy方向の外郭部分に配置される。また、グラウンドコンタクト170bが配置された部分のアクティブ領域160上には、ゲートが配置されない。
【0081】
一方、本実施形態のイメージセンサ100iにおいて、共有ピクセルSPXのゲート150aのサイズは、図4Bのイメージセンサ100bの共有ピクセルSPXのゲート150のサイズよりも大きくなる。具体的に、本実施形態のイメージセンサ100iにおいて、ゲート150aは、y方向に第2ゲート長Lg2を有する。第2ゲート長Lg2は、第1ゲート長Lg1よりも長くなる。したがって、ゲート150aのサイズ増加を介してピクセルトランジスタ、例えばリセットトランジスタRX、ソースフォロワトランジスタSFX、選択トランジスタSXのサイズを増加させることができる。
【0082】
本実施形態のイメージセンサ100iにおいて、ゲート150aは、第2ゲート長Lg2を有する。また、ゲート150aの第2ゲート長Lg2が変更されることにより、ピクセルトランジスタのサイズが変更される。例えば、本実施形態のイメージセンサ100において、ゲート150aのサイズ増加及びそれによるピクセルトランジスタのサイズの増加を介して電荷伝送効率やCGなどを改善することができる。
【0083】
図12は、図2のイメージセンサの共有ピクセルが2次元アレイ状に配列された構造を示す平面図である。図1及び図2を共に参照して説明し、図1図11の説明部分で既に説明した内容は、簡単に説明するか又は省略する。
【0084】
図12を参照すると、本実施形態のイメージセンサ100は、図2に示した共有ピクセルSPXがx方向及びy方向に沿って配置された2次元アレイ構造を有する。x方向及びy方向に互いに隣接する共有ピクセルSPXは、DTI構造120、例えば外部DTI構造120outによって互いに分離される。一方、図12は、図2の共有ピクセルSPXが2次元アレイ状に配置されたイメージセンサ100を示している。しかし、図3B図5A、及び図6A図11のイメージセンサ100a~100iのそれぞれにおいても、共有ピクセル(SPX、SPXa、SPXb)が2次元アレイ状に配置される。
【0085】
図13は、本発明の一実施形態によるイメージセンサ全体を示すブロック構造図である。図1及び図2を共に参照して説明し、図1図12の説明部分で既に説明した内容は、簡単に説明するか又は省略する。
【0086】
図13を参照すると、本実施形態のイメージセンサ1000は、ピクセルアレイ1100、タイミングコントローラ(T/C)1010、ロウデコーダ1020、及び出力回路1030を含む。本実施形態のイメージセンサ1000は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサである。
【0087】
一方、本実施形態のイメージセンサ1000は、図2図3B図5A、及び図6A図11のイメージセンサ(100、100a~100i)のうちのいずれか1つである。それにより、ピクセルアレイ1100は、複数のロウ及び複数のカラムに沿って2次元アレイ状に配列された複数の共有ピクセル(SPX、SPXa、SPXb)を含む。ロウデコーダ1020は、タイミングコントローラ1010から出力されたロウアドレス信号に応答して、ピクセルアレイ1100の複数のロウのうちのいずれか1つのロウを選択する。出力回路1030は、選択されたロウに沿って配列された複数のピクセル及び/又は共有ピクセルSPXからカラム単位でイメージ信号を出力する。出力回路1030は、A/D(analog-to-digital)コンバータADCを含む。例えば、出力回路1030は、カラムデコーダとピクセルアレイ1100との間でカラム別にそれぞれ配置された複数のA/DコンバータADCを含むか、又はカラムデコーダの出力端に配置された1つのA/DコンバータADCを含む。実施形態によって、タイミングコントローラ1010、ロウデコーダ1020、及び出力回路1030は、1つのチップとして具現されるか又はそれぞれ別個のチップとして具現される。
【0088】
本実施形態のイメージセンサ1000において、共有ピクセルSPXは、2個のサブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)を含み、サブ共有ピクセル(SPXs1、SPXs2)のそれぞれは2個のピクセルPX2を含み、1つのFD領域140を含む。それにより、FD領域140とピクセルトランジスタとの配線連結関係が単純化され、CG向上、ピクセルトランジスタの配置効率及びサイズの増加、並びに配線層の減少に寄与する。
【0089】
図14は、本発明の一実施形態によるイメージセンサを含む電子装置を示すブロック構造図である。図1図2、及び図13を共に参照して説明し、図1図12の説明部分で既に説明した内容は、簡単に説明するか又は省略する。
【0090】
図14を参照すると、本実施形態のイメージセンサを含む電子装置2000(以下、簡単に「電子装置」と称する)は、撮像部2100、イメージセンサ1000、及びプロセッサ(PRC.)2200を含む。電子装置2000は、例えばカメラである。撮像部2100は、被写体OBJから反射された光を集束して光学像(optical image)を形成する。撮像部2100は、対物レンズ2010、レンズ駆動部(L-DR.)2120、絞り(IRIS)2130、及び絞り駆動部(I-DR.)2140を含む。図14において、便宜上、1枚のレンズのみが図示されているが、実際に対物レンズ2010は、大きさと形態とがそれぞれ異なる複数のレンズを含み得る。一部実施形態において、電子装置2000は、モバイル用カメラであり、モバイル用カメラにおいて絞り2130及び絞り駆動部2140が省略され得る。
【0091】
レンズ駆動部2120は、プロセッサ2200と焦点検出に関する情報を通信し、プロセッサ2200から提供された制御信号によって対物レンズ2010の位置を調節する。レンズ駆動部1120は、対物レンズ2010を移動させて対物レンズ2010と被写体OBJとの距離を調節するか、又は対物レンズ2010内のそれぞれの個別レンズの位置を調節する。レンズ駆動部1120が対物レンズ2010を駆動させることにより、被写体OBJに対する焦点が調節される。また、レンズ駆動部1120は、焦点を合わせるためにAF情報を受けて対物レンズ2010内の個別レンズの位置を調節する。
【0092】
絞り駆動部2140は、プロセッサ2200と光量に関する情報を通信し、プロセッサ2200から提供された制御信号によって絞り2130を調節する。例えば、絞り駆動部2140は、対物レンズ2010を介して電子装置2000の内部に入射する光量によって絞り2130の口径を増加させるか又は減少させる。また、絞り駆動部2140は、絞り2130の開放時間を調節する。
【0093】
イメージセンサ1000は、入射する光の強度に基づき電気的なイメージ信号を生成する。イメージセンサ1000は、例えば図2図3B図5A、及び図6A図11のイメージセンサ(100、100a~100i)のうちのいずれか1つである。また、イメージセンサ1000は、図13のイメージセンサ1000である。それにより、イメージセンサ1000は、ピクセルアレイ1100、タイミングコントローラ1010、及び出力回路1030を含む。また、図14に示していないが、イメージセンサ1000は、ロウデコーダ1020を更に含む。
【0094】
プロセッサ2200は、電子装置2000の全般的な動作を制御し、映像処理機能を遂行する。例えば、プロセッサ2200は、レンズ駆動部2120、絞り駆動部2140、タイミングコントローラ1010などに各構成要素の動作のための制御信号を提供する。
【0095】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0096】
100、100a~100i、1000 イメージセンサ
101 基板
110 フォトダイオード(Photo Diode:PD)
115 素子分離膜
120、120a、120b 深いトレンチ分離(Deep Trench Isolation:DTI)構造
120in 内部DTI構造
120out 外部DTI構造
130、130a 伝送ゲート
130-1 第1伝送ゲート
130-2 第2伝送ゲート
132 垂直拡張部分
134 連結部分
135 ゲート絶縁膜
136 水平拡張部分
140、140a フローティング拡散(Floating Diffusion:FD)領域
150、150a ゲート
160 アクティブ領域
170、170a~170d グラウンドコンタクト
180 ゲートコンタクト
190、190a マイクロレンズ
1010 タイミングコントローラ(T/C)
1020 ロウデコーダ
1030 出力回路(OC)
1100 ピクセルアレイ(PA)
2000 電子装置
2010 対物レンズ
2120 レンズ駆動部(L-DR.)
2100 撮像部
2130 絞り(IRIS)
2140 絞り駆動部(I-DR.)
2200 プロセッサ(PRC.)
BS 背面
FD1 第1 FD領域
FD2 第2 FD領域
FS 前面
GND グラウンドコンタクト
Lg1、Lg2 第1、第2ゲート長
OBJ 被写体
PD1-1、PD1-2 第1、第2 PD
PD2-1、PD2-2 第3、第4 PD
PD3-1、PD3-2 第5、第6 PD
PD4-1、PD4-2 第7、第8 PD
PX 単位ピクセル
PX1、PX1a、PX1b 第1単位ピクセル
PX2、PX2a、PX2b 第2単位ピクセル
PX3、PX3a、PX3b 第3単位ピクセル
PX4、PX4a、PX4b 第4単位ピクセル
RG リセットゲート
RX リセットトランジスタ
SF ソースフォロワゲート
SG 選択ゲート
SFX ソースフォロワトランジスタ
SPX、SPXa、SPXb 共有ピクセル
SPXs1、SPXs2 第1、第2サブ共有ピクセル
SX 選択トランジスタ
Sx、Sy 第1、第2隔離距離
TG 伝送ゲート(Transfer Gate:TG)
TX 伝送トランジス
TX1-1、TX1-2、TX2-1、TX2-2 第1サブ共有ピクセルの伝送トランジスタ
TX3-1、TX3-2、TX4-1、TX4-2 第2サブ共有ピクセルの伝送トランジスタ
Vout 出力電圧
Vpix 電源電圧
Wx、Wy 第1、第2幅

図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14