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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025056876
(43)【公開日】2025-04-09
(54)【発明の名称】作業機械
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/20 20060101AFI20250401BHJP
   E02F 9/26 20060101ALI20250401BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20250401BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20250401BHJP
   G06F 3/14 20060101ALN20250401BHJP
【FI】
E02F9/20 Q
E02F9/26 C
B60R16/02 630J
G06F3/0482
G06F3/14 330
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023166385
(22)【出願日】2023-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005522
【氏名又は名称】日立建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黒髪 和重
(72)【発明者】
【氏名】時田 充基
(72)【発明者】
【氏名】石井 隆昭
(72)【発明者】
【氏名】坂本 博史
【テーマコード(参考)】
2D003
2D015
5B069
5E555
【Fターム(参考)】
2D003AA01
2D003AB05
2D003AB06
2D003BA02
2D003BA06
2D003DA04
2D003FA02
2D015HA03
5B069AA20
5B069BA03
5B069JA10
5E555AA23
5E555AA43
5E555BA01
5E555BA23
5E555BA90
5E555BB01
5E555BB23
5E555BC01
5E555BE09
5E555BE12
5E555CA04
5E555CA17
5E555CB01
5E555CC01
5E555DA02
5E555DB11
5E555DB18
5E555DB20
5E555DB41
5E555DB56
5E555DC05
5E555DD04
5E555EA07
5E555EA11
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】例えば複数の機能を選択的に割り当て可能な入力装置を備える作業機械において、割り当てられている機能を誤認せず、かつ、作業中に他の表示情報の視認性を低下させることなく、現在の機能割り当てを示す情報を提示することができる作業機械を提供する。
【解決手段】複数機能のうちのいずれかの機能を選択的に割り当て可能な入力装置と、入力装置の現在の機能割当情報を含む第1の表示画面と入力装置の現在の機能割当情報を含まない第2の表示画面のいずれかを表示する表示装置を備えた作業機械において、制御装置は、表示装置に第1の表示画面が表示されている状態において、入力装置の操作があった場合、入力装置の現在の機能割当に応じた処理を実行し、表示装置に第2の表示画面が表示されている状態において、入力装置の操作があった場合、入力装置の現在の機能割当に応じた処理を実行せず、表示装置の表示画面を第2の表示画面から第1の表示画面に切り替えるように制御する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の所定の機能を選択的に割り当て可能な入力装置と、
前記入力装置に割り当てられた機能の設定情報を含む第1の表示画面と前記機能の設定情報を含まない第2の表示画面とを切替表示する表示装置と、
前記入力装置が操作を受け付けたときに、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行すると共に、前記表示装置に表示する表示画面を制御する制御装置と、を備えた作業機械において、
前記制御装置は、
前記表示装置に前記第1の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行し、
前記表示装置に前記第2の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行せずに、前記表示装置の表示画面を前記第2の表示画面から前記第1の表示画面に切り替えることを特徴とする作業機械。
【請求項2】
請求項1に記載の作業機械において、
前記入力装置に割り当て可能な前記複数の所定の機能は、前記作業機械を駆動する原動機の回転数を調整する機能を含むことを特徴とする作業機械。
【請求項3】
請求項1に記載の作業機械において、
前記表示装置の表示画面を前記第1の表示画面と前記第2の表示画面とで選択的に切り替える切替部を有することを特徴とする作業機械。
【請求項4】
請求項1に記載の作業機械において、
前記制御装置は、前記入力装置が操作されていない状態が一定時間経過した場合、前記表示装置の表示画面を前記第1の表示画面から前記第2の表示画面に切り替えるように制御することを特徴とする作業機械。
【請求項5】
請求項1に記載の作業機械において、
前記制御装置は、前記作業機械の動作可否状態を判定し、前記作業機械が動作不可能な状態から動作可能な状態に遷移したとき、前記表示装置の表示画面を前記第1の表示画面から前記第2の表示画面に切り替えるように制御することを特徴とする作業機械。
【請求項6】
請求項1に記載の作業機械において、
前記制御装置は、前記作業機械の操作状態を判定し、前記作業機械が非操作状態から操作状態に遷移したとき、前記表示装置の表示画面を前記第1の表示画面から前記第2の表示画面に切り替えるように制御することを特徴とする作業機械。
【請求項7】
請求項1に記載の作業機械において、
前記作業機械の周囲を撮影するためのカメラを備え、
前記第1の表示画面および前記第2の表示画面には、前記カメラで撮影されたカメラ映像が表示され、
前記第2の表示画面に表示される前記カメラ映像の表示面積は、前記第1の表示画面に表示される前記カメラ映像の表示面積よりも大きいことを特徴とする作業機械。
【請求項8】
請求項1に記載の作業機械において、
前記入力装置は、前記所定の機能をそれぞれ割り当て可能な複数の操作部によって構成され、
前記制御装置は、前記表示装置に前記第2の表示画面が表示されている状態のとき、前記複数の操作部のうちいずれかの特定の操作部が操作を受け付けた場合、前記表示装置の表示画面を前記第2の表示画面から前記第1の表示画面に切り替え、
前記第1の表示画面は、前記特定の操作部に割り当てられた機能の設定情報と共に前記複数の操作部のうち前記特定の操作部とは異なる操作部に割り当てられた機能の設定情報を含むことを特徴とする作業機械。
【請求項9】
請求項1に記載の作業機械において、
前記制御装置は、前記入力装置に、前記表示装置に表示された表示画面の操作を行う画面操作機能が割り当てられている状態で、前記入力装置が操作を受け付けた場合には、前記表示装置の表示画面が前記第1の表示画面か前記第2の表示画面かに関わらず、画面操作の処理を実行することを特徴とする作業機械。
【請求項10】
請求項2に記載の作業機械において、
前記入力装置は、前記入力装置に割り当てられる機能を切り替える操作と、前記入力装置に割り当てられる機能に応じた処理を実行する操作とを受け付けることを特徴とする作業機械。
【請求項11】
請求項2に記載の作業機械において、
前記複数の所定の機能は、前記作業機械を駆動する原動機の回転数を調整する機能、前記作業機械の運転室のオーディオの音量を調整する機能、および、前記作業機械の運転室のエアコンの風量を調整する機能を含むことを特徴とする作業機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の所定の機能を選択的に割り当て可能な入力装置を備える作業機械に関する。
【背景技術】
【0002】
油圧ショベルなどの作業機械においては、エンジン回転数や作業モード等、作業機械の各種設定を変更するための入力装置が運転席の周囲に複数設けられている。近年では、作業機械の多機能化に伴い、それらの入力装置の数も増加する傾向にある。
【0003】
入力装置の数が増加すると、部品点数が増加し、製造コストの増加を招く要因となる。また、オペレータは、多数の入力装置の中から、目的の機能に対応した入力装置を探し出し、操作をする必要があるため、オペレータの負荷が増大し、作業効率の低下を招く恐れがある。
【0004】
そのような問題を解決するため、特許文献1には、エンジンの回転数を調節するエンジン操作機能と、表示部に表示された画面の操作を行う画面操作機能を選択的に割り当てることができる入力装置が記載されている。このように、複数の機能を1つの入力装置に集約することにより、部品点数の増加を抑制することが可能である。
【0005】
また、特許文献1の入力装置では、いずれかの機能が割り当てられたことに応じて一時的に、または、割り当てられている期間にわたって、その機能割り当てを示す情報を表示部に表示することで、入力装置に割り当てられている機能をオペレータが認識可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2022-26000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の入力装置において、いずれかの機能が割り当てられたことに応じて一時的に、機能割り当てを示す情報を表示する場合、オペレータは、入力装置を操作するタイミングで機能割り当てを確認することができず、割り当てられた機能を誤認したまま操作してしまう可能性がある。
【0008】
一方、いずれかの機能が割り当てられている期間にわたって、機能割り当てを示す情報を表示する場合、表示部の表示領域を圧迫し続けてしまうため、作業中にその他の表示情報に対する視認性が低下し、作業効率が低下する可能性がある。
【0009】
そこで、本発明は、例えば複数の機能を選択的に割り当て可能な入力装置を備える作業機械において、割り当てられている機能を誤認せず、かつ、作業中に他の表示情報の視認性を低下させることなく、現在の機能割り当てを示す情報をオペレータに提示することができる作業機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明に係る作業機械は、複数の所定の機能を選択的に割り当て可能な入力装置と、前記入力装置に割り当てられた機能の設定情報を含む第1の表示画面と前記機能の設定情報を含まない第2の表示画面とを切替表示する表示装置と、前記入力装置が操作を受け付けたときに、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行すると共に、前記表示装置に表示する表示画面を制御する制御装置と、を備えた作業機械において、前記制御装置は、前記表示装置に前記第1の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行し、前記表示装置に前記第2の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行せずに、前記表示装置の表示画面を前記第2の表示画面から前記第1の表示画面に切り替えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、割り当てられている機能を誤認せず、かつ、作業中に他の表示情報の視認性を低下させることなく、現在の機能割り当てを示す情報をオペレータに提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】作業機械の一例である油圧ショベルの外観を示す図である。
図2】運転室内の様子を示した図である。
図3】入力装置のジョグダイヤルと4つのプッシュボタンの外観を示した図である。
図4】スイッチのモード遷移を示した図である。
図5】各スイッチに割り当てられる機能とその操作ガイドの一例を示した図である。
図6】タッチモニタの表示画面の例を示した図である。
図7】本実施形態のシステム構成の一例を示した図である。
図8】操作処理部の処理の流れを示した図である。
図9】操作ガイド表示判定部の処理の流れを示した図である。
図10】操作ガイド表示判定部の処理の流れを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、本発明を用いた作業機械における入力装置の例を、図面を用いて説明する。
【0014】
作業機械の一例である油圧ショベル1の概観を図1に示す。油圧ショベル1は、垂直方向にそれぞれ回動するブーム1a、アーム1b、バケット1cからなる多関節型のフロント作業機1Aと、上部旋回体1d及び下部走行体1eからなる車体1Bとで構成される。上部旋回体1dは、左右方向に旋回可能に下部走行体1eの上部に取り付けられている。また、上部旋回体1dには、運転室1fが備えられている。
【0015】
フロント作業機1Aのブーム1aの基端は上部旋回体1dの前部に支持されている。ブーム1a、アーム1b、バケット1c、上部旋回体1d及び下部走行体1eはそれぞれブームシリンダ2a、アームシリンダ2b、バケットシリンダ2c、旋回モータ3d及び左右の走行モータ3e,3fの各アクチュエータによりそれぞれ駆動される。なお、フロント作業機1Aの各関節部、および、上部旋回体1dと下部走行体1eとの接合部には姿勢センサ4a,4b,4c,4dが取り付けられており、それぞれの回動部の角度を得ることができる。
【0016】
上部旋回体1dには、油圧ショベル1を動作するためのエンジン5、ポンプ6、電子制御バルブ7等が備えられており、ポンプ6はエンジン5の回転によって駆動し、各アクチュエータに作動油を吐出する。電子制御バルブ7は運転室1f内に備えられた操作レバー9a,9b,9c,9d(図2参照)からの操作入力に応じて作動油の流量及び流通方向を変化させることで、各アクチュエータの動作を制御する。また、上部旋回体1dには、油圧ショベル1の周囲を撮影するためのカメラ8a,8b,8cが上部旋回体1dの右方、後方、左方にそれぞれ設置されている。また、上部旋回体1dには、エンジン5の回転速度(以降、エンジン回転速度とする)の制御などを行う制御装置11が搭載されている。
【0017】
図2は、運転室1f内の様子を示した図である。運転室1f内には、電気式の操作レバー9a,9b,9c,9dが設置されている。操作レバー9a,9bは、前後左右の4方向に操作することができ、フロント作業機1Aおよび上部旋回体1d(を動作させるブームシリンダ2a、アームシリンダ2b、バケットシリンダ2c、旋回モータ3d)の操作に対応している。操作レバー9c,9dは、前後2方向の操作ができ、下部走行体1eに取り付けられた左右の走行モータ3e,3fの操作に対応している。運転室1fに設けられたシャットオフレバー10がロック解除位置にあるとき、各操作レバーの操作量は、制御装置11において、各アクチュエータの制御指令値へ変換され、電子制御バルブ7は、この制御指令値に応じて、吐出する作動油流量の制御を行う。また、運転室1fの右前方には、油圧ショベル1の各種設定状態の確認・変更やカメラ8a,8b,8cで撮影したカメラ映像の表示が可能なタッチモニタ12が搭載されている。
【0018】
また、運転室1fの運転席の右側方に、入力装置13が設置されており、油圧ショベル1に関する各種設定の操作を行うことができる。図3は、入力装置13の外観を示した図である。入力装置13は、ジョグダイヤル13aと4つのプッシュボタン13b,13c,13d,13eにより構成される。ジョグダイヤル13aは、ダイヤル部の回転操作・押下操作・上下左右方向へのスライド操作がそれぞれ可能な機構となっている。プッシュボタン13b,13c,13d,13eは、ボタン部の押下操作が可能な機構となっている。入力装置13は、複数のモードによって状態が管理され、選択されているモードに応じて各スイッチに割り当てられる機能が異なる仕様となっている。
【0019】
図4は、各モードへの遷移方法を示した図である。本実施形態においては、作業モード401、エアコンモード402、オーディオモード403、メニューモード404の4モードを有する。作業モード401の状態でジョグダイヤル13aを左方向にスライド操作405するとエアコンモード402に遷移し、反対にジョグダイヤル13aを右方向にスライド操作406するとオーディオモード403に遷移する。また、エアコンモード402の状態でジョグダイヤル13aを右方向にスライド操作406するか、または、オーディオモード403の状態でジョグダイヤル13aを左方向にスライド操作405すると作業モード401に遷移する。また、作業モード401、エアコンモード402、オーディオモード403のいずれかの状態でジョグダイヤル13aの押下操作407を行うと、タッチモニタ12の表示画面はメニュー画面に遷移し、入力装置13は画面操作を行うためのメニューモード404に遷移する。
【0020】
図5は、各モードにおける入力装置13の機能割り当てと、それぞれのモードにおける操作ガイドの表示の例を示した図である。各スイッチの挙動の詳細を下記に示す。
【0021】
図5の上図に示すように、各機能の作業モード401では、エンジン回転速度の調整401Aやワイパ操作401D等、油圧ショベル1の運転中に使用する頻度が高い機能を各スイッチに割り当てている。その他、エアコンモード402では、エアコンに関わる設定、オーディオモード403では、オーディオに関わる設定の操作を可能としている。メニューモード404では、フォーカス移動404Aや前の画面への遷移404B等、メニュー内の画面操作に使用する機能を集約している。
【0022】
また、現在選択されているモードに応じて、タッチモニタ12には、図5の下図に示す操作ガイドを表示する。オペレータは、この操作ガイドを確認することによって各スイッチの機能を認識し、意図した操作を行うことが可能である。なお、メニューモード404に関しては、タッチモニタ12の表示画面がメニュー画面に遷移したことで、オペレータは入力装置13がメニューモード404に遷移したことを容易に識別することが可能であるため、操作ガイドを表示しなくてもよい。
【0023】
各モードにおける入力装置13の各スイッチへの機能割り当ての例を記載する。
作業モード401:
ジョグダイヤル13a(回転操作):エンジン回転速度の調整(401A、401a)
ジョグダイヤル13a(押下操作):メニュー画面に遷移
ジョグダイヤル13a(スライド操作):入力装置13のモード切替
プッシュボタン13b:下部走行体1eの走行速度の上限値を切替(401B、401b)
プッシュボタン13c:エンジン回転速度の上限値を切替(401C、401c)
プッシュボタン13d:ワイパの動作周期を切替(401D、401d)
プッシュボタン13e:ウォッシャ液を噴出(401E、401e)
エアコンモード402:
ジョグダイヤル13a(回転操作):風量の調整(402A、402a)
ジョグダイヤル13a(押下操作):メニュー画面に遷移
ジョグダイヤル13a(スライド操作):入力装置13のモード切替
プッシュボタン13b:内気循環のON/OFF切替(402B、402b)
プッシュボタン13c:オートエアコンのON/OFF切替(402C、402c)
プッシュボタン13d:吹き出し口の切替(402D、402d)
プッシュボタン13e:エアコン電源のON/OFF切替(402E、402e)
オーディオモード403:
ジョグダイヤル13a(回転操作):音量の調整(403A、403a)
ジョグダイヤル13a(押下操作):メニュー画面に遷移
ジョグダイヤル13a(スライド操作):入力装置13のモード切替
プッシュボタン13b:前のチャンネルに切替(403B、403b)
プッシュボタン13c:次のチャンネルに切替(403C、403c)
プッシュボタン13d:オーディオソースの切替(403D、403d)
プッシュボタン13e:オーディオ電源のON/OFF切替(403E、403E)
メニューモード404:
ジョグダイヤル13a(回転操作):画面内のフォーカス移動(404A)
ジョグダイヤル13a(押下操作):決定
ジョグダイヤル13a(スライド操作):画面内のフォーカス移動(404A)
プッシュボタン13b:前の画面に戻る(404B)
プッシュボタン13c:基本画面に戻る(404C)
プッシュボタン13d:割り当てなし
プッシュボタン13e:割り当てなし
【0024】
図6は、タッチモニタ12に表示される画面の例を示した図である。本実施形態では、タッチモニタ12の表示画面を基本画面(操作ガイドあり)600A、基本画面(操作ガイドなし)600B、メニュー画面600Cの3つの画面に分類することができ、それぞれ順に、本発明の第1の表示画面、第2の表示画面、第2の表示画面に相当する。
【0025】
基本画面とは、油圧ショベル1の運転中に表示する画面を指し、運転中に確認する頻度が高い燃料計606や水温計607、カメラで撮影した映像を合成した俯瞰映像608等が表示されている。また、基本画面は、入力装置13の機能割り当てを示す操作ガイド609が表示されている基本画面600Aと、操作ガイド609が表示されていない基本画面600Bが存在する。
【0026】
図6の例では、操作ガイド609が表示されていない基本画面600Bでは、俯瞰映像608に加えて、後方のカメラ映像613が表示され、基本画面600Bに表示されるカメラ映像の表示面積は、基本画面600Aに表示されるカメラ映像の表示面積よりも大きく、周囲状況の確認をしやすくなっている。このように、操作ガイド609が表示されていない場合、その領域を活用し、既存の表示情報の視認性向上や表示情報の追加等が可能である。
【0027】
操作ガイド609が表示されている基本画面600Aから、操作ガイド609が表示されていない基本画面600Bに遷移するための手段の一例として、基本画面600Aの操作ガイド非表示ボタン612のタップ操作がある。その他、操作ガイド609のスワイプ操作やメニュー画面600C内での設定操作等を用いて、オペレータが任意のタイミングで操作ガイド609を非表示にできる(基本画面600Bに遷移する)手段を設けてよい。なお、本実施形態のように、操作ガイド609の表示有無に連動し、(操作ガイド609の左側の)エアコン状態表示610、(操作ガイド609の右側の)オーディオ状態表示611等、運転中に確認する頻度が低い情報の表示有無を切り替えてもよい。
【0028】
一方、メニュー画面600Cでは、画面操作を通じて、車体の各種設定の確認や変更を行うことができる。図6では、メニュー画面600Cに遷移した直後のトップメニュー画面の例を示している。本画面における画面操作時は、複数並んだアイコン614~621のうち、所定のアイコンにフォーカス622を移動させ、ダイヤル押下による決定操作で次の階層の画面に遷移することができる。このように、メニュー画面600C内では、画面の表示に対してジョグダイヤル13a操作やプッシュボタン13b,13c操作等を行い、各種設定の確認や変更を行う。
【0029】
なお、メニュー画面600C内は、入力装置13による画面操作の他、タッチ操作による画面操作ができる仕様としてもよい。また、本実施形態では、メニュー画面600C内の操作ガイド609を全て非表示としているが、例えば、プッシュボタン13b,13cに割り当てられた前の画面に戻る/基本画面に戻る操作等、特定の操作ガイドのみ部分的に表示する仕様としてもよい。
【0030】
図7は、本実施形態のシステム構成を示した図である。各入出力装置は制御装置11に接続され、制御装置11は、オペレータとの情報の入出力や車体への動作指令など、各種制御を行う。制御装置11は、動作可否判定部701、レバー操作量判定部702、制御指令値判定部703、車体設定管理部704、カメラ映像取得部705、操作情報取得部706、操作処理部707、機能割当管理部708、操作ガイド表示判定部709、表示制御部710の処理を含むように構成される。以下、各処理部における処理の流れについて説明する。
【0031】
動作可否判定部701は、シャットオフレバー10の位置を検出し、油圧ショベル1の動作可否を判定する。動作可否判定部701は、シャットオフレバー10がロック位置にあるとき、車体動作を不可と判定し、シャットオフレバー10がロック解除位置にあるとき、車体動作を可と判定し、その結果を出力する。
【0032】
レバー操作量判定部702では、操作レバー9a,9b,9c,9dからの信号に応じて、各操作レバーの操作量を判定し、その情報を出力する。レバー操作量は、例えば、操作レバーの中立位置を0とし、操作方向を正負、操作量を1~100で表現し、-100~100の範囲でそれぞれの操作レバーの操作量を決定する。
【0033】
制御指令値判定部703では、車体動作可否状態やレバー操作量等の情報を基に電子制御バルブ7に対する制御指令値を判定する。電子制御バルブ7は、この制御指令値によって吐出する作動油流量を制御し、各アクチュエータを駆動させる。
【0034】
また、車体設定管理部704では、走行モードや作業モード等、車体の動特性に関する設定値も保持しており、上記の制御指令値判定部703では、それらの車体設定情報も踏まえて制御指令値を決定する。
【0035】
カメラ映像取得部705では、上部旋回体1dに取り付けられたカメラ8a,8b,8cからの映像信号を取得し、必要に応じて映像の補正や合成処理を行い、表示制御部710に出力する。
【0036】
操作情報取得部706では、入力装置13(ジョグダイヤル13aおよびプッシュボタン13b,13c,13d,13e)の信号を取得し、各スイッチの操作情報に変換する。操作情報としては、例えば、ジョグダイヤル13aの回転方向や回転量、各プッシュボタン13b,13c,13d,13eの押下状態等を含む。
【0037】
操作処理部707では、その操作情報を用いて各種処理を実施する。図8は、操作処理部707の処理の流れを示した図である。操作処理部707では、まず、ステップ707aにおいて、ジョグダイヤル13aおよびプッシュボタン13b,13c,13d,13eの操作情報を取得する。次に、ステップ707bの処理に進み、操作の有無による判定を行う。いずれのスイッチの操作もない場合は、ステップ707aに戻り、再度、操作情報を取得する。
【0038】
ステップ707bにおいて、スイッチの操作があった場合は、ステップ707cに進み、表示制御部710からタッチモニタ12に現在表示されている表示画面の情報を取得する。
【0039】
次に、ステップ707dでは、この現在の表示画面の種類に応じた分岐処理を行う。
【0040】
まず、現在の表示画面が操作ガイドを含む基本画面600Aの場合、ステップ707eに進み、機能割当管理部708から、入力装置13の現在のモードと各スイッチの機能割当情報を取得する。なお、機能割当管理部708では、入力装置13の各モードにおけるスイッチの機能の割り当て情報の保持と、現在選択されているモードの管理を行っている。次に、ステップ707fにおいて、操作の内容に応じた分岐を行う。ステップ707fにおいて、操作内容がジョグダイヤル13aの回転操作またはプッシュボタン13b,13c,13d,13eの押下操作の場合、ステップ707gにおいて、現在の機能割り当てに応じた操作内容を判定し、車体設定管理部704に対して、車体設定の変更要求を出力する。
【0041】
ステップ707fにおいて、操作内容がジョグダイヤル13aの押下操作の場合、ステップ707hに進み、表示制御部710に対して、メニュー画面600Cへの遷移の要求を出力する。なお、メニュー画面600Cに遷移する処理については、作業モード401、エアコンモード402、オーディオモード403で共通した機能であるため、現在の機能割り当てに依存せず処理が実行される。
【0042】
また、ステップ707fにおいて、操作内容がジョグダイヤル13aのスライド操作の場合、ステップ707iに進み、現在のモードとスライド操作方向に応じて、変更後のモードを判定し、そのモード変更要求(機能割当変更要求)を機能割当管理部708に出力する。なお、スライド操作方向と各モードとの対応は、図4に示す通りである。
【0043】
ステップ707dにおいて、現在の表示画面が操作ガイド609を含まない基本画面600Bである場合、ステップ707jに進む。基本画面に操作ガイド609が表示されていない場合、オペレータは各スイッチの機能を認識できていない可能性が高い。そのため、ステップ707jでは、各スイッチ操作に応じた処理(各スイッチの現在の機能割り当てに応じた処理)を実行せず、操作処理部707の処理を終える。このとき、後述の操作ガイド表示判定部709では、操作ガイド609を基本画面に表示するように表示制御部710に対する指示が出力され、表示画面は操作ガイド609を含む基本画面600Aに切り替わる処理が実行される。表示画面が操作ガイド609を含まない基本画面600Bから操作ガイド609を含む基本画面600Aに切り替わった後、再度、入力装置13の操作を行うことにより、ステップ707dからステップ707eに進み、入力装置13の現在の機能割り当てに従った処理を実行することが可能となる。
【0044】
なお、ステップ707hのメニュー画面600Cに遷移する処理のように、各モード共通の機能については、オペレータが機能割り当てを誤認する可能性が低いため、操作ガイド609を含まない基本画面600Bにおいても、処理を実行できる仕様としてもよい。
【0045】
最後に、ステップ707dにおいて、現在の表示画面がメニュー画面600Cである場合、オペレータは、操作ガイド609がなくとも、入力装置13が画面操作に使用できることを容易に推測することが可能であるため、ステップ707k、707lの順に処理が進み、フォーカス移動や決定等、入力装置13の操作内容に応じた画面操作の処理を実行する。換言すれば、入力装置13に、タッチモニタ12に表示された表示画面の操作を行う画面操作機能が割り当てられている場合、タッチモニタ12の表示画面が操作ガイド609を含む基本画面600Aか操作ガイド609を含まない基本画面600Bかに関わらず、入力装置13の操作に対して、入力装置13の現在の機能割当に応じた画面操作の処理を実行する。
【0046】
なお、ここで述べた各スイッチの操作に対する処理は一例であり、例えば、ジョグダイヤル13aの上下方向のスライド操作で入力装置13のモードを変更する、プッシュボタン13bでメニュー画面600Cに遷移する等、各操作に対する機能の割り当ては自由に設定してよい。
【0047】
次に、操作ガイド表示判定部709の処理について説明する。図9および図10は、操作ガイド表示判定部709における処理の流れを示した図である。
【0048】
まず、ステップ709aでは、表示制御部710から現在の表示画面情報を取得する。次に、ステップ709bでは、現在の表示画面に応じた分岐処理を行う。
【0049】
ステップ709bにおいて、現在の表示画面が操作ガイド609を含まない基本画面600Bである場合、ステップ709cに進み、操作情報取得部706から入力装置13の操作情報を取得する。その後、ステップ709dにおいて、操作の有無に応じた分岐処理を行う。まず、ステップ709dにおいて、入力装置13の操作がされていない場合、ステップ709eに進み、表示制御部710に継続して操作ガイド609の非表示の指示を行う。
【0050】
一方、ステップ709dにおいて、入力装置13の操作がされた場合、ステップ709fに進み、表示制御部710に操作ガイド609の表示の指示を行う。このように、操作ガイド609の表示がされていない場合、入力装置13のいずれかの操作に応じて操作ガイド609が表示されるように処理を行う(換言すれば、入力装置13のいずれかの操作があった場合、タッチモニタ12の表示画面を操作ガイド609を含まない基本画面600Bから操作ガイド609を含む基本画面600Aに切り替える)ことにより、オペレータが入力装置13の操作を試みた際、他の特殊な操作を必要とすることなく、各スイッチの機能割り当てを確認することができるようになる。また、操作ガイド609の表示がされていない場合、操作処理部707では、ステップ707jにおいて、入力装置13の操作による処理(入力装置13の現在の機能割り当てに応じた処理)を実行しないため、オペレータが入力装置13に割り当てられた機能を誤認したまま、誤った車体設定としてしまうことを防止することが可能である。
【0051】
なお、メニュー画面600Cに遷移する操作のように、各モード共通の機能については、オペレータが機能割り当てを誤認する可能性が低いため、ステップ709dにおいて入力装置13の操作があった場合でも、操作ガイド609を非表示のままとする仕様にしてもよい。
【0052】
ステップ709fで、表示制御部710に操作ガイド609の表示の指示を行った後、ステップ709gに進み、タイマ管理部709hのタイマをリセットする処理を行う。タイマ管理部709hは、操作ガイド609が表示され、かつ、入力装置13の無操作状態が継続している時間をカウントする。そのため、操作ガイド609が非表示から表示に切り替わったタイミング、または、入力装置13の操作が入力されたタイミングで、タイマをリセットする処理を実施する。
【0053】
ステップ709bにおいて、現在の表示画面がメニュー画面600Cであった場合は、前述の通り、オペレータは、操作ガイド609がなくとも、入力装置13が画面操作に使用できることを容易に推測することが可能であるため、ステップ709eに進み、操作ガイド609を非表示として指示を行う。
【0054】
ステップ709bにおいて、現在の表示画面が操作ガイド609を含む基本画面600Aであった場合は、図10のステップ709iに進む。ステップ709iでは、操作情報取得部706から入力装置13の操作情報を取得し、さらに、ステップ709jにおいて、操作の有無に応じた分岐処理を行う。ステップ709jにおいて、入力装置13の操作があった場合は、図9のステップ709f,709gに進み、操作ガイド609を継続して表示する指示と、タイマ管理部709hのタイマをリセットする処理を実施する。
【0055】
ステップ709jにおいて、入力装置13の操作がなかった場合、ステップ709kに進み、タッチモニタ12のタッチ操作情報を取得する。その後、ステップ709lにおいて、操作ガイド609の非表示操作、つまり、基本画面600Aの操作ガイド非表示ボタン612のタップ操作が行われたかどうかを判定する。基本画面600Aの操作ガイド非表示ボタン612のタップ操作が行われた場合、オペレータは操作ガイド609を不要と判断したことを示すため、ステップ709mに進み、操作ガイド609を非表示とする指示を出力する。
【0056】
ステップ709lにおいて、操作ガイド609の非表示操作が行われていない場合は、ステップ709nにおいて、タイマ管理部709hのタイマが所定の時間以上になっているかどうかを判定する。ステップ709nにおいて、所定の時間が経過している場合は、ステップ709mに進み、操作ガイド609を非表示とする指示を出力する。操作ガイド609が表示され、かつ、入力装置13の操作が所定の時間以上されていない場合(入力装置13が操作されていない状態が一定時間経過した場合)、オペレータは入力装置13を操作する意図がないと判断できる。このような場合に、操作ガイド609を自動で非表示にする処理を行う(タッチモニタ12の表示画面を操作ガイド609を含む基本画面600Aから操作ガイド609を含まない基本画面600Bに切り替える)ことにより、オペレータは基本画面600Aの操作ガイド非表示ボタン612の操作を行う必要がなくなるため、効率的に作業を行うことが可能である。
【0057】
ステップ709nにおいて、タイマ管理部709hのタイマが所定の時間以上になっていない場合、ステップ709oに進み、車体の動作可否状態を取得し、車体動作可否状態記憶部709pに記憶する。車体動作可否状態記憶部709pは、現在の動作可否状態と、前回の処理サイクル時点での動作可否状態を保持しており、ステップ709qでは、それぞれの状態を比較することにより、車体が動作不可状態から、動作可能状態に遷移したかどうかの判定を行う。ステップ709qにおいて、車体が動作不可状態から、動作可能状態へ遷移した場合は、ステップ709mで、操作ガイド609を非表示とする指示を出力する。このとき、オペレータがシャットオフレバー10をロック解除位置にし、油圧ショベル1の運転を開始する意思を示したと判断できるため、操作ガイド609を自動で非表示にする処理を行う(タッチモニタ12の表示画面を操作ガイド609を含む基本画面600Aから操作ガイド609を含まない基本画面600Bに切り替える)ことにより、オペレータは基本画面600Aの操作ガイド非表示ボタン612の操作を行う必要がなくなるため、より効率的に作業を行うことが可能である。
【0058】
ステップ709qにおいて、車体の動作可否状態の変化がない場合は、ステップ709rに進み、操作レバーの操作状態を取得する。ステップ709r、ステップ709t、レバー操作状態記憶部709sでは、上記の処理と同様に、操作レバーが非操作状態から操作状態に遷移したか否かを判定し、操作レバーが非操作状態から操作状態に遷移した場合には、ステップ709mで、操作ガイド609を非表示とする指示を出力する。一方、ステップ709tにおいて、レバー操作状態の変化がない場合は、ステップ709uに進み、操作ガイド609を継続して表示する指示を出力する。
【0059】
本実施形態では、車体の動作可否状態やレバー操作状態を基に、操作ガイド609を非表示とする処理を記載しているが、これとは逆に、車体が動作不可状態に遷移した場合や操作レバーが非操作状態に遷移してから一定時間経過した場合、すなわち、オペレータが入力装置13の操作をする可能性が高い状況になった場合に、操作ガイド609を表示する処理としてもよい。このような処理を加えることにより、オペレータは入力装置13を一度操作し、操作ガイド609を表示させる手間がなくなるため、より効率的に入力装置13による設定操作を行うことが可能となる。
【0060】
表示制御部710では、各種車体設定や入力装置13の機能割り当て、また、操作ガイド609の表示指示等の情報を踏まえて表示画面を生成し、タッチモニタ12に出力する。
【0061】
このように、本実施形態では、入力装置13の操作状態や各種車体状態を基に、オペレータが操作ガイド609を必要としている状況下であるか否かを判定し、必要に応じて操作ガイド609をタッチモニタ12に表示する。
【0062】
また、タッチモニタ12に操作ガイド609が表示されていない場合は、入力装置13の操作による処理を実施しないため、割り当てられている機能を誤認したまま操作することなく、かつ、作業中に他の表示情報の視認性を低下させることなく、オペレータに入力装置13の機能割当情報を提示することが可能となる。
【0063】
[まとめ]
以上で説明したように、本実施形態の作業機械(油圧ショベル1)は、(作業に関する)複数の所定の機能を選択的に割り当て可能な(作業機械を駆動する原動機(エンジン、モータ等)の回転数を調整する機能を含む複数の所定の機能のうちのいずれかの機能を選択的に割り当て可能な)入力装置13(ジョグダイヤル13aおよびプッシュボタン13b,13c,13d,13e)と、前記入力装置13に割り当てられた機能の設定情報(操作ガイド609)を含む第1の表示画面と前記入力装置13に割り当てられた前記機能の設定情報(操作ガイド609)を含まない第2の表示画面とを切替表示する表示装置(タッチモニタ12)と、前記入力装置13の操作情報を取得し(操作情報取得部706)、前記入力装置13の機能割り当てを管理し(機能割当管理部708)、前記入力装置13が操作を受け付けたときに、前記入力装置13に割り当てられた機能に応じた処理を実行すると共に(操作処理部707)、前記表示装置に表示する表示画面を制御する(表示制御部710)制御装置11と、を備えた作業機械において、前記制御装置11は、前記表示装置(タッチモニタ12)に前記第1の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置13が操作を受け付けた場合、前記入力装置13に割り当てられた機能に応じた処理を実行し、前記表示装置(タッチモニタ12)に前記第2の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置13が操作を受け付けた場合、前記入力装置13に割り当てられた機能に応じた処理を実行せずに、前記表示装置(タッチモニタ12)の表示画面を前記第2の表示画面から前記第1の表示画面に切り替えるように制御する。
【0064】
また、前記作業機械(油圧ショベル1)は、前記表示装置の表示画面を前記第1の表示画面と前記第2の表示画面とで選択的に(オペレータ操作で)切り替える切替部を有する。
【0065】
また、前記制御装置11は、前記入力装置13が操作されていない状態が一定時間経過した場合、前記表示装置の表示画面を前記第1の表示画面から前記第2の表示画面に切り替えるように制御する。
【0066】
また、前記制御装置11は、前記作業機械の動作可否状態を判定し(動作可否判定部701)、前記作業機械が動作不可能な状態から動作可能な状態に遷移したとき、前記表示装置の表示画面を前記第1の表示画面から前記第2の表示画面に切り替えるように制御する。
【0067】
また、前記制御装置11は、前記作業機械の操作状態を判定し(レバー操作量判定部702)、前記作業機械が非操作状態から操作状態に遷移したとき、前記表示装置の表示画面を前記第1の表示画面から前記第2の表示画面に切り替えるように制御する。
【0068】
また、前記作業機械(油圧ショベル1)は、前記作業機械の周囲を撮影するためのカメラ8a,8b,8cを備え、前記第1の表示画面および前記第2の表示画面には、前記カメラ8a,8b,8cで撮影されたカメラ映像が表示され、前記第2の表示画面に表示される前記カメラ映像の表示面積は、前記第1の表示画面に表示される前記カメラ映像の表示面積よりも大きい。
【0069】
また、前記入力装置13は、前記所定の機能をそれぞれ割り当て可能な複数の操作部(ジョグダイヤル13aおよびプッシュボタン13b,13c,13d,13e)によって構成され、前記制御装置11は、前記表示装置に前記第2の表示画面が表示されている状態のとき、前記複数の操作部のうちいずれかの特定の操作部が操作を受け付けた場合、前記表示装置の表示画面を前記第2の表示画面から前記第1の表示画面に切り替え、前記第1の表示画面は、前記特定の操作部に割り当てられた機能の設定情報と共に前記複数の操作部のうち前記特定の操作部とは異なる操作部に割り当てられた機能の設定情報を含む。
【0070】
また、前記制御装置11は、前記入力装置13に、前記表示装置に表示された表示画面の操作を行う画面操作機能が割り当てられている状態で、前記入力装置13が操作を受け付けた場合には、前記表示装置の表示画面が前記第1の表示画面か前記第2の表示画面かに関わらず、前記入力装置13の操作に対して、前記入力装置13の現在の機能割当に応じた画面操作の処理を実行する。
【0071】
また、前記入力装置13は、前記入力装置13に割り当てられる機能を切り替える操作と、前記入力装置13に割り当てられる機能に応じた処理を実行する操作とを受け付ける。
【0072】
また、前記複数の所定の機能は、前記作業機械を駆動する原動機(エンジン、モータ等)の回転数を調整する機能、前記作業機械の運転室のオーディオの音量を調整する機能、および、前記作業機械の運転室のエアコンの風量を調整する機能を含む。
【0073】
本実施形態による入力装置13は、入力装置13の現在の機能割当情報(操作ガイド609)を含む第1の表示画面と入力装置13の現在の機能割当情報(操作ガイド609)を含まない第2の表示画面を有し、第2の表示画面が表示されている間は、現在の機能割当に関わらず、入力装置13の操作に応じて、第1の表示画面に遷移させる処理を実行する。このような処理を実行することで、オペレータは、現在の機能割当情報を含む第1の表示画面を確認してから、各種設定操作を実施できるため、現在割り当てられている機能を誤認することなく操作をすることが可能である。また、オペレータが入力装置13の操作を行うまでは、機能割当情報を含まない第2の表示画面を表示するため、他の表示情報に対する視認性を損なうことなく作業を行うことが可能である。
【0074】
また、第1の表示画面から第2の表示画面に選択的に遷移させる手段(切替部)を設けることによって、オペレータが現在の機能割当情報を必要としなくなった任意のタイミングで第2の表示画面を表示することができ、作業中の優先度が高い表示情報の視認性を向上させ、効率的に作業を行うことが可能である。
【0075】
また、入力装置13が操作されていない状態が一定時間経過した場合、第2の表示画面を表示するように制御することにより、オペレータが入力装置13の操作を終え、現在の機能割当情報が不要となったと判断されるとき、自動的に第2の表示画面が表示されるため、オペレータは第2の表示画面に切り替える手間を省くことができ、作業効率を向上することが可能である。
【0076】
また、作業機械の操作状態を判定し、作業機械が非操作状態から操作状態に遷移したとき、第2の表示画面を表示するように制御することにより、オペレータが作業機械の運転を開始したとき、すなわち、入力装置13の操作をする可能性が低い状況に移行したときには、自動的に第2の表示画面を表示し、現在の機能割当情報以外の表示情報の視認性を向上することで、効率的に作業を行うことが可能である。
【0077】
また、作業機械の動作可否状態を判定し、作業機械が動作不可状態から操作可能状態に遷移したとき、第2の表示画面を表示するように制御することにより、オペレータが作業機械の運転を開始しようとしているとき、すなわち、入力装置13の操作をする可能性が低い状況に移行したときには、自動的に第2の表示画面を表示し、現在の機能割当情報以外の表示情報の視認性を向上することで、効率的に作業を行うことが可能である。
【0078】
また、第1の表示画面に表示するカメラ映像の表示面積よりも、第2の表示画面に表示するカメラ映像の表示面積を大きくすることにより、現在の機能割当情報を含まない第2の表示画面においては、作業機械の周囲の状況をより視認しやすくなるため、効率的に作業を行うことが可能である。
【0079】
また、入力装置13は複数の操作部(ジョグダイヤル13aおよびプッシュボタン13b,13c,13d,13e)によって構成されている場合、いずれか1つの操作部に対する操作があった場合、操作された操作部とは異なる操作部の機能割当情報をも含む第1の表示画面を表示するように制御することにより、各操作部の操作ごとに機能割当情報を切り替える必要がなくなるため、複数の操作部を連続して操作する際、入力装置13の操作回数を減らすことができ、効率的に入力装置の操作を行うことが可能である。
【0080】
また、表示装置(タッチモニタ12)に表示された表示画面の操作を行う画面操作機能が入力装置13に割り当てられている場合、機能割当情報が直接的に表示されていなくとも、オペレータは、表示画面の表示内容から、現在の機能割り当てが画面操作機能であることを推測することができる。そのため、入力装置13に画面操作機能が割り当てられている場合は、機能割当情報の表示有無に関わらず、画面操作の処理を行うことができるようにすることで、効率的に画面操作を行うことが可能である。
【0081】
以上のように、本実施形態によれば、割り当てられている機能を誤認せず、かつ、作業中に他の表示情報の視認性を低下させることなく、現在の機能割り当てを示す情報をオペレータに提示することができる。
【0082】
本実施形態は油圧ショベルを例として、本発明を用いた動作を説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、上記の実施形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。
【0083】
また、上記の制御装置11に係る各構成や当該各構成の機能及び実行処理等は、それらの一部又は全部をハードウェア(例えば各機能を実行するロジックを集積回路で設計する等)で実現しても良い。また、上記の制御装置11に係る構成は、演算処理装置(例えばCPU)によって読み出し・実行されることで当該制御装置の構成に係る各機能が実現されるプログラム(ソフトウェア)としてもよい。当該プログラムに係る情報は、例えば、半導体メモリ(フラッシュメモリ、SSD等)、磁気記憶装置(ハードディスクドライブ等)及び記録媒体(磁気ディスク、光ディスク等)等に記憶することができる。
【0084】
また、上記の実施形態の説明では、制御線や情報線は、当該実施形態の説明に必要であると解されるものを示したが、必ずしも製品に係る全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えて良い。
【符号の説明】
【0085】
1 油圧ショベル(作業機械)
1A フロント作業機
1B 車体
1a ブーム
1b アーム
1c バケット
1d 上部旋回体
1e 下部走行体
1f 運転室
4a,4b,4c,4d 姿勢センサ
5 エンジン(原動機)
6 ポンプ
7 電子制御バルブ
8a,8b,8c カメラ
9a,9b,9c,9d 操作レバー(操作装置)
10 シャットオフレバー
11 制御装置
12 タッチモニタ(表示装置)
13 入力装置
13a ジョグダイヤル
13b,13c,13d,13e プッシュボタン
401 作業モード
402 エアコンモード
403 オーディオモード
404 メニューモード
600A 基本画面(操作ガイドあり)(第1の表示画面)
600B 基本画面(操作ガイドなし)(第2の表示画面)
600C メニュー画面(第2の表示画面)
609 操作ガイド
701 動作可否判定部
702 レバー操作量判定部
703 制御指令値判定部
704 車体設定管理部
705 カメラ映像取得部
706 操作情報取得部
707 操作処理部
708 機能割当管理部
709 操作ガイド表示判定部
710 表示制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2025-02-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の所定の機能を選択的に割り当て可能な入力装置と、
前記入力装置に割り当てられた機能の設定情報を含む第1の表示画面と前記機能の設定情報を含まない第2の表示画面とを切替表示する表示装置と、
前記入力装置が操作を受け付けたときに、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行すると共に、前記表示装置に表示する表示画面を制御する制御装置と、を備えた作業機械において、
前記制御装置は、
前記表示装置に前記第1の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行し、
前記表示装置に前記第2の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行せずに、前記表示装置の表示画面を前記第2の表示画面から前記第1の表示画面に切り替え
前記制御装置は、
前記作業機械の動作可否状態を判定し、前記作業機械が動作不可能な状態から動作可能な状態に遷移したとき、前記表示装置の表示画面を前記第1の表示画面から前記第2の表示画面に切り替えるように制御することを特徴とする作業機械。
【請求項2】
複数の所定の機能を選択的に割り当て可能な入力装置と、
前記入力装置に割り当てられた機能の設定情報を含む第1の表示画面と前記機能の設定情報を含まない第2の表示画面とを切替表示する表示装置と、
前記入力装置が操作を受け付けたときに、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行すると共に、前記表示装置に表示する表示画面を制御する制御装置と、を備えた作業機械において、
前記制御装置は、
前記表示装置に前記第1の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行し、
前記表示装置に前記第2の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行せずに、前記表示装置の表示画面を前記第2の表示画面から前記第1の表示画面に切り替え
前記制御装置は、
前記作業機械の操作状態を判定し、前記作業機械が非操作状態から操作状態に遷移したとき、前記表示装置の表示画面を前記第1の表示画面から前記第2の表示画面に切り替えるように制御することを特徴とする作業機械。
【請求項3】
複数の所定の機能を選択的に割り当て可能な入力装置と、
前記入力装置に割り当てられた機能の設定情報を含む第1の表示画面と前記機能の設定情報を含まない第2の表示画面とを切替表示する表示装置と、
前記入力装置が操作を受け付けたときに、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行すると共に、前記表示装置に表示する表示画面を制御する制御装置と、を備えた作業機械において、
前記制御装置は、
前記表示装置に前記第1の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行し、
前記表示装置に前記第2の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行せずに、前記表示装置の表示画面を前記第2の表示画面から前記第1の表示画面に切り替え
前記制御装置は、
前記入力装置に、前記表示装置に表示された表示画面の操作を行う画面操作機能が割り当てられている状態で、前記入力装置が操作を受け付けた場合には、前記表示装置の表示画面が前記第1の表示画面か前記第2の表示画面かに関わらず、画面操作の処理を実行することを特徴とする作業機械。
【請求項4】
請求項1に記載の作業機械において、
前記入力装置に割り当て可能な前記複数の所定の機能は、前記作業機械を駆動する原動機の回転数を調整する機能を含むことを特徴とする作業機械。
【請求項5】
請求項1に記載の作業機械において、
前記表示装置の表示画面を前記第1の表示画面と前記第2の表示画面とで選択的に切り替える切替部を有することを特徴とする作業機械。
【請求項6】
請求項1に記載の作業機械において、
前記制御装置は、前記入力装置が操作されていない状態が一定時間経過した場合、前記表示装置の表示画面を前記第1の表示画面から前記第2の表示画面に切り替えるように制御することを特徴とする作業機械。
【請求項7】
請求項1に記載の作業機械において、
前記作業機械の周囲を撮影するためのカメラを備え、
前記第1の表示画面および前記第2の表示画面には、前記カメラで撮影されたカメラ映像が表示され、
前記第2の表示画面に表示される前記カメラ映像の表示面積は、前記第1の表示画面に表示される前記カメラ映像の表示面積よりも大きいことを特徴とする作業機械。
【請求項8】
請求項1に記載の作業機械において、
前記入力装置は、前記所定の機能をそれぞれ割り当て可能な複数の操作部によって構成され、
前記制御装置は、前記表示装置に前記第2の表示画面が表示されている状態のとき、前記複数の操作部のうちいずれかの特定の操作部が操作を受け付けた場合、前記表示装置の表示画面を前記第2の表示画面から前記第1の表示画面に切り替え、
前記第1の表示画面は、前記特定の操作部に割り当てられた機能の設定情報と共に前記複数の操作部のうち前記特定の操作部とは異なる操作部に割り当てられた機能の設定情報を含むことを特徴とする作業機械。
【請求項9】
請求項に記載の作業機械において、
前記入力装置は、前記入力装置に割り当てられる機能を切り替える操作と、前記入力装置に割り当てられる機能に応じた処理を実行する操作とを受け付けることを特徴とする作業機械。
【請求項10】
請求項に記載の作業機械において、
前記複数の所定の機能は、前記作業機械を駆動する原動機の回転数を調整する機能、前記作業機械の運転室のオーディオの音量を調整する機能、および、前記作業機械の運転室のエアコンの風量を調整する機能を含むことを特徴とする作業機械。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明に係る作業機械は、複数の所定の機能を選択的に割り当て可能な入力装置と、前記入力装置に割り当てられた機能の設定情報を含む第1の表示画面と前記機能の設定情報を含まない第2の表示画面とを切替表示する表示装置と、前記入力装置が操作を受け付けたときに、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行すると共に、前記表示装置に表示する表示画面を制御する制御装置と、を備えた作業機械において、前記制御装置は、前記表示装置に前記第1の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行し、前記表示装置に前記第2の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行せずに、前記表示装置の表示画面を前記第2の表示画面から前記第1の表示画面に切り替え、前記制御装置は、前記作業機械の動作可否状態を判定し、前記作業機械が動作不可能な状態から動作可能な状態に遷移したとき、前記表示装置の表示画面を前記第1の表示画面から前記第2の表示画面に切り替えるように制御することを特徴とする。また、本発明に係る作業機械は、複数の所定の機能を選択的に割り当て可能な入力装置と、前記入力装置に割り当てられた機能の設定情報を含む第1の表示画面と前記機能の設定情報を含まない第2の表示画面とを切替表示する表示装置と、前記入力装置が操作を受け付けたときに、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行すると共に、前記表示装置に表示する表示画面を制御する制御装置と、を備えた作業機械において、前記制御装置は、前記表示装置に前記第1の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行し、前記表示装置に前記第2の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行せずに、前記表示装置の表示画面を前記第2の表示画面から前記第1の表示画面に切り替え、前記制御装置は、前記作業機械の操作状態を判定し、前記作業機械が非操作状態から操作状態に遷移したとき、前記表示装置の表示画面を前記第1の表示画面から前記第2の表示画面に切り替えるように制御することを特徴とする。また、本発明に係る作業機械は、複数の所定の機能を選択的に割り当て可能な入力装置と、前記入力装置に割り当てられた機能の設定情報を含む第1の表示画面と前記機能の設定情報を含まない第2の表示画面とを切替表示する表示装置と、前記入力装置が操作を受け付けたときに、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行すると共に、前記表示装置に表示する表示画面を制御する制御装置と、を備えた作業機械において、前記制御装置は、前記表示装置に前記第1の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行し、前記表示装置に前記第2の表示画面が表示されている状態のとき、前記入力装置が操作を受け付けた場合、前記入力装置に割り当てられた機能に応じた処理を実行せずに、前記表示装置の表示画面を前記第2の表示画面から前記第1の表示画面に切り替え、前記制御装置は、前記入力装置に、前記表示装置に表示された表示画面の操作を行う画面操作機能が割り当てられている状態で、前記入力装置が操作を受け付けた場合には、前記表示装置の表示画面が前記第1の表示画面か前記第2の表示画面かに関わらず、画面操作の処理を実行することを特徴とする。