IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 山洋電気株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-ブレーキ内蔵モータ 図1
  • 特開-ブレーキ内蔵モータ 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025005718
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】ブレーキ内蔵モータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 7/102 20060101AFI20250109BHJP
   F16D 55/28 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
H02K7/102
F16D55/28 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023106019
(22)【出願日】2023-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】000180025
【氏名又は名称】山洋電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】松山 理恵
【テーマコード(参考)】
3J058
5H607
【Fターム(参考)】
3J058AA43
3J058AA48
3J058AA53
3J058AA58
3J058AA78
3J058AA88
3J058BA67
3J058CB15
3J058CC07
3J058CC12
3J058CC72
3J058CC77
3J058FA42
5H607AA12
5H607BB01
5H607BB14
5H607CC03
5H607DD03
5H607EE07
5H607EE10
5H607EE19
5H607GG01
5H607GG08
(57)【要約】
【課題】小型でより多くの巻き線を収容できるブレーキ内蔵モータを提供する。
【解決手段】ブレーキ内蔵モータ1は、電磁ブレーキ装置3を有する。電磁ブレーキ装置3は、回転軸部10と、ブレーキ機構20と、ブレーキ機構20を回転軸部10に対して回転可能に支持する軸受5を有する。ブレーキ機構20は、巻き線21とヨーク30を有する。ヨーク30は、収容部37と、軸受5の外輪52が固定される軸受固定部36と、を有する。回転軸線Axの径方向から見て、収容部37の少なくとも一部は軸受固定部36と重なっている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと、非導通時に前記モータに制動力を作用させる電磁ブレーキ装置とを有するブレーキ内蔵モータであって、
前記電磁ブレーキ装置は、
回転軸線方向に延びる回転軸部と、
前記回転軸部に制動力を作用させるブレーキ機構と、
前記ブレーキ機構を前記回転軸部に対して回転可能に支持する軸受と、を有し
前記ブレーキ機構は、
巻き線と、
前記巻き線を収容するヨークと、を有し、
前記ヨークは、前記巻き線を収容する収容部と、前記軸受の外輪が固定される軸受固定部と、を有し、
前記回転軸線の径方向から見て、前記収容部の少なくとも一部は前記軸受固定部と重なっている、ブレーキ内蔵モータ。
【請求項2】
前記ヨークは、前記巻き線の外周を覆う外壁部と、前記巻き線の前記回転軸線の前記モータの反対側の端部を覆う端壁部と、を一体的に有し、
前記端壁部の内面は、前記軸受の前記外輪の前記モータ側の面よりも、前記回転軸線の方向について前記モータの反対側に位置している、請求項1に記載のブレーキ内蔵モータ。
【請求項3】
前記収容部は、内側収容部と、前記内側収容部の外側にある外側収容部を有し、
前記外側収容部は前記内側収容部よりも前記回転軸線方向に長い、請求項1または2に記載のブレーキ内蔵モータ。
【請求項4】
前記ブレーキ機構は、前記モータを収容するケースに固定されており、
前記ブレーキ機構は、前記回転軸部とともに回転する摩擦部材に制動力を付与する、請求項1または2に記載のブレーキ内蔵モータ。
【請求項5】
前記ブレーキ機構は、摩擦部材と、インナプレートと、アウタプレートと、ガイドピンと、を有し、
前記アウタプレートは、前記ガイドピンによって前記ヨークから前記回転軸線方向について離れた位置に固定されており、
前記インナプレートは前記ガイドピンによって、前記回転軸線方向に移動可能かつ、回転不可能に支持されており、
前記摩擦部材は前記回転軸線方向について前記インナプレートと前記アウタプレートとの間に設けられている、
請求項1または2に記載のブレーキ内蔵モータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレーキ内蔵モータに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、モータ回転軸の後端が軸受を介してモータ端板によって支持されるブレーキ内蔵モータを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-005205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のブレーキ内蔵モータにおいては、モータ端板とモータの後端との間にデッドスペースが発生し、ブレーキ内蔵モータ全体の軸長が長くなってしまう。
そこで本開示は小型でより多くの巻き線を収容できるブレーキ内蔵モータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一側面に係るブレーキ内蔵モータは、
モータと、非導通時に前記モータに制動力を作用させる電磁ブレーキ装置とを有するブレーキ内蔵モータであって、
前記電磁ブレーキ装置は、
回転軸線方向に延びる回転軸部と、
前記回転軸部に制動力を作用させるブレーキ機構と、
前記ブレーキ機構を前記回転軸部に対して回転可能に支持する軸受と、を有し
前記ブレーキ機構は、
巻き線と、
前記巻き線を収容するヨークと、を有し、
前記ヨークは、前記巻き線を収容する収容部と、前記軸受の外輪が固定される軸受固定部と、を有し、
前記回転軸線の径方向から見て、前記収容部の少なくとも一部は前記軸受固定部と重なっている。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、小型でより多くの巻き線を収容できるブレーキ内蔵モータが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本開示に係るブレーキ内蔵モータの断面図である。
図2図2は、ブレーキ機構を示す、図1の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、実施形態の説明において既に説明された部材と同一の参照番号を有する部材については、説明の便宜上、その説明は省略する。
【0009】
図1は、本開示に係るブレーキ内蔵モータ1の断面図である。図1に示すように、ブレーキ内蔵モータ1は、モータ2と、電磁ブレーキ装置3と、モータ2および電磁ブレーキ装置3を覆うケース4とを有する。本開示のブレーキ内蔵モータ1は、非通電時にモータ2に制動力が作用する、無励磁作動型電磁ブレーキ付きのブレーキ内蔵モータである。
【0010】
電磁ブレーキ装置3は、回転軸線Ax方向に延びる回転軸部10と、回転軸部10に制動力を作用させるブレーキ機構20と、ブレーキ機構20を回転軸部10に対して回転可能に支持する軸受5を有する。なお、以降の説明で、回転軸線Ax方向について、図1の左方を前方F、図1の右方を後方Rと呼ぶことがある。
【0011】
図1において、電磁ブレーキ装置3はモータ2よりも後方に設けられている。回転軸部10は、モータ2の出力軸2aと接続されている。回転軸部10は、モータ2とともに回転軸線Ax回りに回転する。なお、回転軸部10はモータ2の出力軸2aと一体で構成されていてもよいし、回転軸部10はモータ2の出力軸2aと別部材であってもよい。また、回転軸部10はモータ2の出力軸2aとギアなどの動力伝達部材で接続されていてもよい。
【0012】
ブレーキ機構20は、巻き線21と、巻き線21を収容するヨーク30と、バネ22を有する。
巻き線21はヨーク30内に配置され、コイルをなすように巻かれた銅線などの金属線である。巻き線21は全体として略円筒状のコイルをなすように巻かれている。
【0013】
ヨーク30は内部に巻き線21が収容される収容部37が設けられた金属製の部材である。ヨーク30は有底円筒状の部材である。ヨーク30は、円筒状の巻き線21の内周を覆う内周壁部31と、円筒状の巻き線21の外周を覆う外周壁部32と、円筒状の巻き線21の回転軸線Axのモータ2の反対側の端部を覆う端壁部33と、を一体的に有している。
【0014】
内周壁部31の内周側の貫通孔34に回転軸部10が貫通されている。回転軸部10は、ヨーク30に設けられた軸受5を介して、ヨーク30に対して回転可能に支持されている。
【0015】
内周壁部31と外周壁部32と端壁部33とで形成される内部の空間が収容部37である。収容部37は回転軸線Ax方向の前方(モータ2側)に開口している。巻き線21に通電されると、ヨーク30は巻き線21に生じる磁力線の磁気回路を構成する。ヨーク30は、磁力の磁束密度を高めて磁力を増大させる。
【0016】
図2は、ブレーキ機構20を示す、図1の部分拡大図である。図2に示したように、ブレーキ機構20はさらに、摩擦部材23と、アウタプレート24と、インナプレート25と、ガイドピン26を有している。回転軸線Ax方向について、前方から後方に向かって、アウタプレート24、摩擦部材23、インナプレート25がこの順に配列されている。
【0017】
ガイドピン26は、回転軸線Ax方向に延びるピン26aと、ピン26aが挿通されているスリーブ26bとを有する。ガイドピン26の頭部26cは、ヨーク30の前方端面から前方に向かって突き出ている。ガイドピン26の頭部26cと反対側に位置する後方端部はヨーク30に固定されている。ガイドピン26は、ヨーク30の収容部37よりも径方向外側に位置する外周壁部32に固定されている。複数のガイドピン26は、ヨーク30の外周壁部32の前方端面32aに周方向に沿って設けられている。
【0018】
ピン26aは、スリーブ26bを挿通している。ガイドピン26の頭部26cはスリーブ26bを介してヨーク30の前方端面30aから離間した位置に固定されている。ガイドピン26はヨーク30へ、接着、溶着、圧入、嵌合、または螺合などの固定手段で固定される。
【0019】
アウタプレート24は、回転軸線Axと交差する径方向に延びる板状の部材である。アウタプレート24はリング状でもあり、アウタプレート24の径方向中心に設けられた貫通孔に回転軸部10が貫通されている。アウタプレート24は、ガイドピン26の頭部26cとスリーブ26bとの間に挟み込まれて固定されている。アウタプレート24は、スリーブ26bを介して、ヨーク30の前方端面30aから離れた位置に固定されている。つまり、アウタプレート24はヨーク30に対して移動不能である。
【0020】
摩擦部材23は回転軸線Axと交差する径方向に延びる板状の部材である。摩擦部材23もリング状でもあり、摩擦部材23の径方向中心に設けられた貫通孔に回転軸部10が貫通されている。摩擦部材23は、アウタプレート24との間に摩擦力を生じさせる、高い摩擦係数の表面を有する部材である。摩擦部材23は、例えば金属製の本体と、本体の表面に貼り付けたセラミックスなどからなる高摩擦材とで構成することができる。
【0021】
摩擦部材23の外周面はガイドピン26のスリーブ26bよりも径方向内側に位置している。径方向について、摩擦部材23はスリーブ26bと回転軸部10との間に位置している。
【0022】
摩擦部材23の内周面には回転軸線Ax方向に延びる嵌合溝23aが設けられている。この嵌合溝23aは、回転軸部10に固定されたハブ部材27の外周面に設けられた嵌合部27aと対応する形状となっている。このため、摩擦部材23は回転軸部10に対して、回転軸線Ax方向については移動可能であるが、回転軸線Ax回りには回転不可能である。つまり、摩擦部材23は回転軸部10の回転に伴って回転する。
【0023】
インナプレート25は、回転軸線Axと交差する径方向に延びる板状の部材である。インナプレート25はリング状でもあり、インナプレート25の内周孔には回転軸部10が貫通している。インナプレート25の外周部には、各々ガイドピン26のスリーブ26bに対応する形状の凹部が設けられている。つまりインナプレート25は、スリーブ26bによって回転軸線Ax回りの回転が阻止されている。このため、インナプレート25は摩擦部材23と同様に、回転軸線Ax方向について移動可能であるが、回転軸線Ax回りには回転不可能である。
【0024】
図1に戻り、バネ22は、ヨーク30の前方端面に開口したバネ収容部35に収容されている。バネ22は、例えばコイルスプリングである。バネ22は、圧縮された状態でバネ収容部35に収容されている。バネ22は、インナプレート25を摩擦部材23に押し付ける弾性復元力をインナプレート25に作用させている。
【0025】
図2に示したように、軸受5は、ブレーキ機構20のヨーク30を、回転軸部10に対して回転軸線Ax回りに回転可能に支持している。軸受5は、内輪51と、外輪52と、転動体53とを有する。内輪51は、回転軸部10に固定されている。外輪52は、ヨーク30に固定されている。ヨーク30は、軸受5の外輪52が固定される軸受固定部36を有している。図示の例では、軸受固定部36はヨーク30の内周壁部31の後方端部に設けられている。
なお、回転軸線Ax方向の前方側に位置するモータ側軸受は、モータ2の出力軸2aをケース4に対して回転可能に支持している。
【0026】
ブレーキ内蔵モータ1は、モータ2を作動させている通常状態では、巻き線21にも電力が供給されている。巻き線21に通電された状態では、巻き線21により電磁力が生じている。この電磁力により、バネ22の弾性復元力に抗して、インナプレート25がヨーク30に引き寄せられている。この状態では、インナプレート25と摩擦部材23、および、摩擦部材23とアウタプレート24との間に隙間が生じており、各々の部材間に摩擦力が生じない。つまり、ブレーキ内蔵モータ1の通常状態では、ブレーキ機構20による制動力が生じていない。
【0027】
モータ2への通電が遮断された場合など、巻き線21への通電が絶たれた非通電状態では、巻き線21に電磁力が作用しない。このため、バネ22の弾性復元力によりインナプレート25は摩擦部材23をアウタプレート24に押し付ける。このため、インナプレート25と摩擦部材23、および、摩擦部材23とアウタプレート24との間に摩擦力が生じている。つまり、非通電状態では、ブレーキ機構20により制動力が生じる。
【0028】
ところで本開示のブレーキ内蔵モータ1においては、図2に示したように、収容部37は略円筒状の本体部Sと、本体部Sの外周部から後方に突き出した延長部Tとを有する空間となっている。回転軸線Axの径方向から見ると(図2の矢印II方向)、この収容部37の一部である延長部Tの少なくとも一部は軸受固定部36と重なって見える。
【0029】
収容部37に収容する巻き線21が長いほど、巻き線21の巻き数が増加し、巻き線抵抗値が上昇する。これにより、モータ2の消費電力を低く抑えることができる。本開示に係るブレーキ内蔵モータ1は、元々デッドスペースであった軸受5の径方向外側の領域も収容部37として使用している。このため、回転軸線Axの径方向から見て収容部が軸受固定部と重ならないブレーキ内蔵モータと比較して、回転軸線Ax方向の寸法を保ったままより多くの巻き線を収容することができるので、消費電力を低減することができる。あるいは、本開示に係るブレーキ内蔵モータ1は、回転軸線Axの径方向から見て収容部37が軸受固定部36と重ならないブレーキ内蔵モータ1と同等の消費電力でありながら、回転軸線Ax方向の寸法を小さくすることができる。
【0030】
また本開示のブレーキ内蔵モータ1によれば、
ヨーク30は、巻き線21の外周を覆う外周壁部32と、巻き線21の回転軸線Axのモータ2の反対側の端部を覆う端壁部33と、を一体的に有し、
端壁部33の内面33aは、軸受5の外輪52のモータ2側の面52aよりも、回転軸線Axの方向についてモータ2の反対側(後方)に位置している。
このような構成により、収容部37の外周の領域の一部が軸方向の後方に突き出す構成とすることができる。これにより、元々デッドスペースであった軸受5の径方向外側の領域に収容部37を設けることができる。
【0031】
また本開示のブレーキ内蔵モータ1によれば、
収容部37は内側収容部37Aと内側収容部37Aの外側にある外側収容部37Bを有し、
外側収容部37Bは内側収容部37Aよりも軸方向に長い。
より具体的には、図2に示したように、収容部37を、軸方向長さL1を有する円筒状の内側収容部37Aと、軸方向長さL1よりも長い軸方向長さL2を有して内側収容部37Aの外周側に位置する円筒状の外側収容部37Bとに分けて考える。すると、内側収容部37Aの前端面(モータ2側の端面)と外側収容部37Bの前端面とは面一となるように配置されており、外側収容部37Bの後端面は内側収容部37Aの後端面よりも後方に突き出ていると表現できる。このように収容部37の後端面に段差面が生じており、元々デッドスペースであった軸受5の径方向外側の領域に収容部37を設けることができる。
【0032】
また本開示のブレーキ内蔵モータ1によれば、
ブレーキ機構20は、モータ2を収容するケース4に固定されており、
ブレーキ機構20は、回転軸部10とともに回転する摩擦部材23に制動力を付与する。
本開示のブレーキ内蔵モータ1において、ブレーキ機構20は摩擦部材23との間に摩擦力を作用させて回転軸部10に制動力を付与する。本開示のブレーキ内蔵モータ1は、このような構成を有するブレーキ内蔵モータ1に好適に適用できる。
【0033】
また本開示のブレーキ内蔵モータ1によれば、
ブレーキ機構20は、摩擦部材23と、インナプレート25と、アウタプレート24と、ガイドピン26と、を有し、
アウタプレート24は、ガイドピン26によってヨーク30から回転軸線Ax方向について離れた位置に固定されており、
インナプレート25はガイドピン26によって、回転軸線Ax方向に移動可能かつ、回転不可能に支持されており、
摩擦部材23は回転軸線Ax方向についてインナプレート25とアウタプレート24との間に設けられている。
このような構成によれば、制動時に摩擦部材23がインナプレート25とアウタプレート24とで挟み込まれる。摩擦部材23の両面を使って大きな摩擦力を作用させやすい。本開示のブレーキ内蔵モータ1は、このような構成を有するブレーキ内蔵モータ1に好適に適用できる。
【0034】
以上、本開示の実施形態について説明をしたが、本開示の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本開示の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
【0035】
上述した説明では、バネ収容部35はヨーク30の内周壁部31に設けられた例を説明したが、バネ収容部35は外周壁部32に設けられていてもよい。
【0036】
また、上述した説明では、摩擦部材23が高摩擦材を有する部材であると説明したが、本開示はこれに限られない。摩擦部材23が高摩擦材を有さず、アウタプレート24やインナプレート25のうち摩擦部材23と接触する部位に高摩擦材が貼り付けられていてもよい。摩擦部材23がアウタプレート24やインナプレート25の少なくとも一方と接触して摩擦力を生じさせる構成となっていればよい。
【符号の説明】
【0037】
1 ブレーキ内蔵モータ
2 モータ
2a 出力軸
3 電磁ブレーキ装置
4 ケース
5 軸受
10 回転軸部
20 ブレーキ機構
21 巻き線
22 バネ
23 摩擦部材
23a 嵌合溝
24 アウタプレート
25 インナプレート
26 ガイドピン
26a ピン
26b スリーブ
26c 頭部
27 ハブ部材
30 ヨーク
30a ヨークの前方端面
31 内周壁部
32 外周壁部
32a 外周壁部の前方端面
33 端壁部
33a 端壁部の内面
34 貫通孔
35 バネ収容部
36 軸受固定部
37 収容部
37A 内側収容部
37B 外側収容部
51 内輪
52 外輪
53 転動体
55 モータ側軸受
Ax 回転軸線
S 本体部
T 延長部
図1
図2