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特開2025-5842エレベーターシステム、連動装置、連動装置の制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025005842
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】エレベーターシステム、連動装置、連動装置の制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B66B 1/18 20060101AFI20250109BHJP
   B66B 3/00 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
B66B1/18 L
B66B3/00 L
【審査請求】有
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023106238
(22)【出願日】2023-06-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-28
(71)【出願人】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 一弥
(72)【発明者】
【氏名】川田 春菜
【テーマコード(参考)】
3F303
3F502
【Fターム(参考)】
3F303CB24
3F502HC07
3F502JA09
3F502JA54
3F502KA03
(57)【要約】
【課題】エレベーターシステムにおいて、自律移動体が降車に失敗した場合でも、管理者の負担を軽減できるようにする。
【解決手段】エレベーターシステム1は、自律移動体4、制御装置6、第1判定部17、中止要求部18、及び呼び要求部14を備える。中止要求部18は、自律移動体4が目的階Fdでかご5から降りることに失敗したことが第1判定部17によって判定されると、自律移動体4に降車中止要求を送信する。呼び要求部14は、降車中止要求の応答として自律移動体4から再降車要求を受信すると、目的階Fdでかご5から降りるための呼び登録要求を制御装置6に送信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自律移動体と、
かごの運行を管理する制御装置と、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、
前記降車中止要求の応答として前記自律移動体から再降車要求を受信すると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求部と、
を備え、
前記自律移動体は、前記降車中止要求を受信すると、前記かごから降りるための動作を中止し、前記再降車要求を送信するエレベーターシステム。
【請求項2】
前記自律移動体が前記かご内にいるか否かを判定する第2判定部を更に備え、
前記呼び要求部は、前記自律移動体から前記再降車要求を受信した場合に、前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定部によって判定されると、前記呼び登録要求を前記制御装置に送信する請求項1に記載のエレベーターシステム。
【請求項3】
前記再降車要求を受信すると、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致するか否かを判定する第3判定部と、
ドア要求部と、
降車要求部と、
を更に備え、
前記呼び要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致しないと前記第3判定部によって判定されると、前記呼び登録要求を前記制御装置に送信し、
前記ドア要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記かごのドアを開けるためのドア開要求を前記制御装置に送信し、
前記降車要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記自律移動体に第1降車要求を送信し、
前記自律移動体は、前記第1降車要求を受信すると、前記かごから降りるための動作を開始する請求項1に記載のエレベーターシステム。
【請求項4】
自律移動体と、
かごの運行を管理する制御装置と、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、
前記自律移動体が前記かご内にいるか否かを判定する第2判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定部によって判定されると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求部と、
を備え、
前記自律移動体は、前記降車中止要求を受信すると、前記かごから降りるための動作を中止するエレベーターシステム。
【請求項5】
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定部によって判定されると、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致するか否かを判定する第3判定部と、
ドア要求部と、
降車要求部と、
を更に備え、
前記呼び要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致しないと前記第3判定部によって判定されると、前記呼び登録要求を前記制御装置に送信し、
前記ドア要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記かごのドアを開けるためのドア開要求を前記制御装置に送信し、
前記降車要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記自律移動体に第1降車要求を送信し、
前記自律移動体は、前記第1降車要求を受信すると、前記かごから降りるための動作を開始する請求項4に記載のエレベーターシステム。
【請求項6】
前記第1判定部は、前記第1目的階で前記かごのドアが開いたことを示す第1ドア開通知を前記制御装置から受信してから予め設定された時間が経過するまでに、前記第1目的階で前記自律移動体が前記かごから降りたことを示す降車完了通知を前記自律移動体から受信しない場合に、前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことを判定する請求項1から請求項5の何れか一項に記載のエレベーターシステム。
【請求項7】
ドア要求部を更に備え、
前記自律移動体は、前記降車中止要求を受信して前記かごから降りるための動作を中止すると、降車中止完了通知を送信し、
前記ドア要求部は、前記降車中止完了通知を受信すると、前記かごのドアを閉めるためのドア閉要求を前記制御装置に送信する請求項1から請求項5の何れか一項に記載のエレベーターシステム。
【請求項8】
降車要求部を更に備え、
前記制御装置は、前記呼び登録要求に前記かごを応答させて前記第1目的階で前記かごのドアを開けると、前記第1目的階で前記かごのドアが開いたことを示す第2ドア開通知を送信し、
前記降車要求部は、前記第2ドア開通知を受信すると、前記自律移動体に第2降車要求を送信し、
前記自律移動体は、前記第2降車要求を受信すると、前記かごから降りるための動作を開始する請求項1から請求項5の何れか一項に記載のエレベーターシステム。
【請求項9】
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能な連動装置であって、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、
前記降車中止要求の応答として前記自律移動体から再降車要求を受信すると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求部と、
を備え、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させ、前記再降車要求を送信させる連動装置。
【請求項10】
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能な連動装置であって、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、
前記自律移動体が前記かご内にいるか否かを判定する第2判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定部によって判定されると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求部と、
を備え、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させる連動装置。
【請求項11】
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能な連動装置の制御方法であって、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定ステップと、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定ステップで判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求ステップと、
前記降車中止要求の応答として前記自律移動体から再降車要求を受信すると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求ステップと、
を備え、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させ、前記再降車要求を送信させる連動装置の制御方法。
【請求項12】
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能な連動装置の制御方法であって、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定ステップと、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定ステップで判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求ステップと、
前記自律移動体が前記かご内にいるか否かを判定する第2判定ステップと、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定ステップで判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定ステップで判定されると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求ステップと、
を備え、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させる連動装置の制御方法。
【請求項13】
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能なコンピュータに、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定処理と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定処理で判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求処理と、
前記降車中止要求の応答として前記自律移動体から再降車要求を受信すると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求処理と、
を実行させ、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させ、前記再降車要求を送信させるためのプログラム。
【請求項14】
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能なコンピュータに、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定処理と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定処理で判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求処理と、
前記自律移動体が前記かご内にいるか否かを判定する第2判定処理と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定処理で判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定処理で判定されると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求処理と、
を実行させ、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エレベーターシステム、連動装置、連動装置の制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、エレベーターシステムが記載されている。特許文献1に記載されたシステムでは、自律移動体は、エレベーターのかごに乗って移動する。自律移動体がかごから降りることができない場合、連動装置は、自律移動体に対して停止を要請する。また、連動装置は、自律移動体の管理者に対して自律移動体の救出を要請する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2020/250409号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたシステムでは、自律移動体がかごから降りることができなくなると、管理者が自律移動体を救出しなければならない。管理者は、自律移動体を当初の目的階まで移動させなければならず、管理者の負担が大きいといった問題があった。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、自律移動体が降車に失敗した場合でも、管理者の負担を軽減できるエレベーターシステムを提供することである。本開示の他の目的は、エレベーターシステムにおいてこのような機能を実現するための連動装置、連動装置の制御方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るエレベーターシステムは、自律移動体と、かごの運行を管理する制御装置と、かごで第1目的階に向かう自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したことが第1判定部によって判定されると、自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、降車中止要求の応答として自律移動体から再降車要求を受信すると、第1目的階でかごから降りるための呼び登録要求を制御装置に送信する呼び要求部と、を備える。自律移動体は、降車中止要求を受信すると、かごから降りるための動作を中止し、再降車要求を送信する。
【0007】
本開示に係るエレベーターシステムは、自律移動体と、かごの運行を管理する制御装置と、かごで第1目的階に向かう自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したことが第1判定部によって判定されると、自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、自律移動体がかご内にいるか否かを判定する第2判定部と、自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したことが第1判定部によって判定され且つ自律移動体がかご内にいることが第2判定部によって判定されると、第1目的階でかごから降りるための呼び登録要求を制御装置に送信する呼び要求部と、を備える。自律移動体は、降車中止要求を受信すると、かごから降りるための動作を中止する。
【0008】
本開示に係る連動装置は、自律移動体と、エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、通信可能な連動装置である。当該連動装置は、かごで第1目的階に向かう自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したことが第1判定部によって判定されると、自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、降車中止要求の応答として自律移動体から再降車要求を受信すると、第1目的階でかごから降りるための呼び登録要求を制御装置に送信する呼び要求部と、を備える。降車中止要求を受信した自律移動体に、かごから降りるための動作を中止させ、再降車要求を送信させる。
【0009】
本開示に係る連動装置は、自律移動体と、エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、通信可能な連動装置である。当該連動装置は、かごで第1目的階に向かう自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したことが第1判定部によって判定されると、自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、自律移動体がかご内にいるか否かを判定する第2判定部と、自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したことが第1判定部によって判定され且つ自律移動体がかご内にいることが第2判定部によって判定されると、第1目的階でかごから降りるための呼び登録要求を制御装置に送信する呼び要求部と、を備える。降車中止要求を受信した自律移動体に、かごから降りるための動作を中止させる。
【0010】
本開示に係る連動装置の制御方法は、自律移動体と、エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、通信可能な連動装置の制御方法である。当該制御方法は、かごで第1目的階に向かう自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定ステップと、自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したことが第1判定ステップで判定されると、自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求ステップと、降車中止要求の応答として自律移動体から再降車要求を受信すると、第1目的階でかごから降りるための呼び登録要求を制御装置に送信する呼び要求ステップと、を備える。降車中止要求を受信した自律移動体に、かごから降りるための動作を中止させ、再降車要求を送信させる。
【0011】
本開示に係る連動装置の制御方法は、自律移動体と、エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、通信可能な連動装置の制御方法である。当該制御方法は、かごで第1目的階に向かう自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定ステップと、自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したことが第1判定ステップで判定されると、自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求ステップと、自律移動体がかご内にいるか否かを判定する第2判定ステップと、自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したことが第1判定ステップで判定され且つ自律移動体がかご内にいることが第2判定ステップで判定されると、第1目的階でかごから降りるための呼び登録要求を制御装置に送信する呼び要求ステップと、を備える。降車中止要求を受信した自律移動体に、かごから降りるための動作を中止させる。
【0012】
本開示に係るプログラムは、自律移動体と、エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、通信可能なコンピュータに、かごで第1目的階に向かう自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定処理と、自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したことが第1判定処理で判定されると、自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求処理と、降車中止要求の応答として自律移動体から再降車要求を受信すると、第1目的階でかごから降りるための呼び登録要求を制御装置に送信する呼び要求処理と、を実行させ、降車中止要求を受信した自律移動体に、かごから降りるための動作を中止させ、再降車要求を送信させるためのプログラムである。
【0013】
本開示に係るプログラムは、自律移動体と、エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、通信可能なコンピュータに、かごで第1目的階に向かう自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定処理と、自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したことが第1判定処理で判定されると、自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求処理と、自律移動体がかご内にいるか否かを判定する第2判定処理と、自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したことが第1判定処理で判定され且つ自律移動体がかご内にいることが第2判定処理で判定されると、第1目的階でかごから降りるための呼び登録要求を制御装置に送信する呼び要求処理と、を実行させ、降車中止要求を受信した自律移動体に、かごから降りるための動作を中止させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
本開示によれば、エレベーターシステムにおいて、自律移動体が降車に失敗した場合でも、管理者の負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施の形態1におけるエレベーターシステムの例を示す図である。
図2】連動装置の動作例を示すフローチャートである。
図3】連動装置の他の動作例を示すフローチャートである。
図4】エレベーターシステムの全体の動作例を示すシーケンス図である。
図5】自律移動体の動作例を示すフローチャートである。
図6】連動装置の他の動作例を示すフローチャートである。
図7】連動装置の他の動作例を示すフローチャートである。
図8】制御装置の動作例を示すフローチャートである。
図9】連動装置の他の動作例を示すフローチャートである。
図10】連動装置のハードウェア資源の例を示す図である。
図11】連動装置のハードウェア資源の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、図面を参照して詳細な説明を行う。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
【0017】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるエレベーターシステム1の例を示す図である。エレベーターシステム1は、エレベーター装置2、連動装置3、及び自律移動体4を備える。エレベーター装置2は、かご5、及び制御装置6を備える。エレベーターシステム1は、複数の自律移動体4を備えても良い。エレベーター装置2は、複数のかご5を備えても良い。
【0018】
エレベーターのかご5は、建物内の複数の階に停止する。利用者は、かご5に乗って所望の階に移動することができる。かご5は、ドア7を備える。制御装置6は、かご5の運行を管理する。エレベーター装置2が複数のかご5を備える場合、制御装置6は、当該複数のかご5を一群として管理しても良い。
【0019】
自律移動体4は、建物内を自律的に移動可能である。一例として、自律移動体4は、清掃用のロボットである。自律移動体4は、警備用のロボットでも良い。自律移動体4は、荷物を搬送するためのロボットでも良い。自律移動体4は、建物内で他の役割を果たすロボットでも良い。自律移動体4は、かご5に乗って所望の階に移動することができる。
【0020】
エレベーターシステム1において、自律移動体4は、利用者と一緒にかご5に乗って移動することができる。例えば、自律移動体4は、利用者が乗っているかご5に乗り込んでも良い。自律移動体4が乗っているかご5に利用者が乗り込んできても良い。エレベーターシステム1は、自律移動体4専用のかご5と利用者専用のかご5とを備えても良い。他の例として、エレベーター装置2は、自律移動体4専用のかご5のみを備えても良い。
【0021】
連動装置3は、制御装置6と双方向の通信が可能である。連動装置3は、自律移動体4と双方向の通信が可能である。自律移動体4を管理するための装置が自律移動体4とは別に備えられている場合、連動装置3は、当該装置を介して自律移動体4と通信しても良い。エレベーターシステム1では、基本的に、自律移動体4は制御装置6と直接通信しない。連動装置3は、自律移動体4と制御装置6とを仲介する。
【0022】
連動装置3は、記憶部10、通信部11、通信部12、記録部13、呼び要求部14、乗降要求部15、ドア要求部16、第1判定部17、中止要求部18、及び第2判定部19を備える。
【0023】
通信部11は、自律移動体4と通信するための機能である。通信部12は、制御装置6と通信するための機能である。呼び要求部14は、制御装置6に呼びの登録を要求するための機能である。乗降要求部15は、自律移動体4に乗車及び降車を要求するための機能である。具体的に、乗降要求部15には、自律移動体4に乗車を要求するための乗車要求部の機能と自律移動体4に降車を要求するための降車要求部の機能とが備えられる。即ち、降車要求部は、乗降要求部15の一部の機能である。ドア要求部16は、制御装置6にドア7の開放及び閉鎖を要求するための機能である。
【0024】
連動装置3が有する機能は、所謂コンピュータで実現可能である。一例として、連動装置3が有する機能は、クラウドサーバで実現される。連動装置3が有する機能は、エレベーター装置2が備えられた建物内のサーバで実現されても良い。
【0025】
自律移動体4は、通信部31、情報取得部32、及び動作制御部33を備える。
【0026】
通信部31は、連動装置3と通信するための機能である。情報取得部32は、自律移動体4に関する情報を取得するための機能である。以下においては、当該情報を移動体情報ともいう。一例として、移動体情報に、位置座標、向き、現在階、充電の残量、状態、及びオペレーション等を示す情報が含まれる。上記状態には、例えば、移動中、待機中、充電中、エレベーター乗場待機中、エレベーター乗車動作中、エレベーター内在場中、及びエレベーター降車動作中等が含まれる。移動体情報の例は、上記に限定されない。
【0027】
動作制御部33は、動作を制御するための機能である。例えば、動作制御部33が駆動機(図示せず)を制御することにより、自律移動体4は移動する。自律移動体4が有する機能は、所謂コンピュータで実現可能である。
【0028】
制御装置6は、通信部41、情報取得部42、決定部43、及び運行制御部44を備える。
【0029】
通信部41は、連動装置3と通信するための機能である。情報取得部42は、エレベーター装置2に関する情報を取得するための機能である。以下においては、当該情報をエレベーター情報ともいう。一例として、エレベーター情報に、かご5の位置、かご5の状態、及びドア7の状態等を示す情報が含まれる。かご5の状態には、例えば、停止中、上方に移動中、及び下方に移動中等が含まれる。ドア7の状態には、例えば、全閉、開動作中、全開、及び閉動作中等が含まれる。エレベーター情報の例は、上記に限定されない。
【0030】
運行制御部44は、エレベーター装置2の運行を制御する。例えば、運行制御部44は、かご5の移動を制御する。運行制御部44は、ドア7の開閉を制御する。制御装置6が有する機能は、所謂コンピュータで実現可能である。
【0031】
以下に、図2から図8も参照し、エレベーターシステム1の動作について詳しく説明する。図2は、連動装置3の動作例を示すフローチャートである。
【0032】
連動装置3では、自律移動体4から移動体情報を受信したか否かが判定される(S101)。自律移動体4では、情報取得部32によって取得された移動体情報が、通信部31から定期的に連動装置3に送信される。移動体情報の内容が変更される度に、自律移動体4から移動体情報が送信されても良い。自律移動体4からの移動体情報は、連動装置3において通信部11が受信する。通信部11が移動体情報を受信すると、S101でYesと判定される。
【0033】
S101でYesと判定されると、記録部13は、通信部11によって受信された移動体情報を記憶部10に記録する(S102)。これにより、記憶部10に、移動体情報が蓄積されていく。連動装置3では、記憶部10に記憶された移動体情報に基づいて、自律移動体4の最新の状態を特定することができる。また、連動装置3では、記憶部10に記憶された移動体情報に基づいて、自律移動体4の最新の位置を特定することができる。
【0034】
図3は、連動装置3の他の動作例を示すフローチャートである。
【0035】
連動装置3では、制御装置6からエレベーター情報を受信したか否かが判定される(S201)。制御装置6では、情報取得部42によって取得されたエレベーター情報が、通信部41から定期的に連動装置3に送信される。エレベーター情報の内容が変更される度に、制御装置6からエレベーター情報が送信されても良い。制御装置6からのエレベーター情報は、連動装置3において通信部12が受信する。通信部12がエレベーター情報を受信すると、S201でYesと判定される。
【0036】
S201でYesと判定されると、記録部13は、通信部12によって受信されたエレベーター情報を記憶部10に記録する(S202)。これにより、記憶部10に、エレベーター情報が蓄積されていく。連動装置3では、記憶部10に記憶されたエレベーター情報に基づいて、かご5の最新の位置及び状態を特定することができる。また、連動装置3では、記憶部10に記憶されたエレベーター情報に基づいて、ドア7の最新の状態を特定することができる。
【0037】
次に、自律移動体4がかご5に乗って移動する時の動作について説明する。図4は、エレベーターシステム1の全体の動作例を示すシーケンス図である。図5は、自律移動体4の動作例を示すフローチャートである。自律移動体4は、かご5に乗って移動する必要がある時に、通信部31から呼び出し要求を送信する(S301)。
【0038】
図6及び図7は、連動装置3の他の動作例を示すフローチャートである。図6及び図7は、一連の動作を示す。連動装置3では、自律移動体4から呼び出し要求を受信したか否かが判定される(S401)。S301で自律移動体4から送信された呼び出し要求を通信部11が受信すると、S401でYesと判定される。
【0039】
S401でYesと判定されると、呼び要求部14は、通信部11がS401で受信した呼び出し要求に応じて、呼び登録要求を制御装置6に送信する(S402)。この呼び登録要求には、乗車階Fr及び目的階Fdの情報が含まれる。乗車階Frは、自律移動体4がかご5に乗る階である。目的階Fdは、自律移動体4がかご5から降りる階である。
【0040】
図8は、制御装置6の動作例を示すフローチャートである。制御装置6では、連動装置3から呼び登録要求を受信したか否かが判定される(S501)。S402で連動装置3から送信された呼び登録要求を通信部41が受信すると、S501でYesと判定される。
【0041】
S501でYesと判定されると、決定部43は、通信部41がS501で受信した呼び登録要求に応答するかご5を決定する(S502)。図1に示すようにエレベーター装置2に複数のかご5が備えられていれば、決定部43は、当該複数のかご5の中の1つに呼び登録要求を割り当て、応答させる。以下においては、呼び登録要求に応答するかご5を割当かご5ともいう。S502で決定部43が割当かご5を決定すると、割当かご通知が通信部41から連動装置3に送信される(S503)。当該割当かご通知には、決定部43が決定した割当かご5の情報が含まれる。
【0042】
連動装置3では、S402で呼び登録要求を送信すると、その応答として制御装置6から割当かご通知を受信したか否かが判定される(S403)。S503で制御装置6から送信された割当かご通知を通信部12が受信すると、S403でYesと判定される。S403でYesと判定されると、当該割当かご通知が通信部11から自律移動体4に送信される(S404)。
【0043】
なお、自律移動体4では、S404で連動装置3から送信された割当かご通知を通信部31が受信する。エレベーター装置2に複数のかご5が備えられている場合、動作制御部33は、割当かご5に乗るための準備を行っても良い。例えば、動作制御部33が駆動機を制御することにより、自律移動体4は、割当かご5に乗るためのドアの前に移動する。
【0044】
制御装置6では、S502で決定部43が割当かご5を決定すると、運行制御部44は、割当かご5を呼び登録要求に応答させる(S504)。具体的に、運行制御部44は、割当かご5を乗車階Frに移動させる。運行制御部44は、割当かご5を乗車階Frに停止させると、割当かご5のドア7を開ける。乗車階Frで割当かご5のドア7が開けられることにより、ドア開通知が通信部41から連動装置3に送信される(S505)。当該ドア開通知には、割当かご5のドア7が乗車階Frで開いていることを示す情報が含まれる。
【0045】
連動装置3では、S402で呼び登録要求を送信すると、乗車階Frのドア開通知を受信したか否かが判定される(S405)。S505で制御装置6から送信されたドア開通知を通信部12が受信すると、S405でYesと判定される。S405でYesと判定されると、乗降要求部15は、乗車要求を自律移動体4に送信する(S406)。当該乗車要求には、割当かご5に乗ることが許可されたことを示す情報が含まれる。
【0046】
自律移動体4では、S301で呼び出し要求を送信すると、その応答として連動装置3から乗車要求を受信したか否かが判定される(S302)。S406で連動装置3から送信された乗車要求を通信部31が受信すると、S302でYesと判定される。S302でYesと判定されると、自律移動体4は、割当かご5に乗る(S303)。即ち、動作制御部33が駆動機を制御することにより、自律移動体4は、乗車階Frの乗場から割当かご5の内部に移動する。自律移動体4が割当かご5に乗ると、乗車完了通知が通信部31から連動装置3に送信される(S304)。
【0047】
連動装置3では、S406で乗車要求を送信すると、その応答として自律移動体4から乗車完了通知を受信したか否かが判定される(S407)。S304で自律移動体4から送信された乗車完了通知を通信部11が受信すると、S407でYesと判定される。S407でYesと判定されると、ドア要求部16は、割当かご5のドア7を閉めるためのドア閉要求を制御装置6に送信する(S408)。
【0048】
制御装置6では、S505でドア開通知を送信すると、その応答として連動装置3からドア閉要求を受信したか否かが判定される(S506)。S408で連動装置3から送信されたドア閉要求を通信部41が受信すると、S506でYesと判定される。S506でYesと判定されると、運行制御部44は、割当かご5を目的階Fdに移動させる(S507)。
【0049】
具体的に、運行制御部44は、乗車階Frにおいて割当かご5のドア7を閉める。次に、運行制御部44は、呼び登録要求に割当かご5を応答させ、割当かご5を目的階Fdに移動させる。運行制御部44は、割当かご5を目的階Fdに停止させると、割当かご5のドア7を開ける。目的階Fdで割当かご5のドア7が開けられることにより、ドア開通知が通信部41から連動装置3に送信される(S508)。当該ドア開通知には、割当かご5のドア7が目的階Fdで開いていることを示す情報が含まれる。
【0050】
連動装置3では、S408でドア閉要求を送信すると、目的階Fdのドア開通知を受信したか否かが判定される(S409)。S508で制御装置6から送信されたドア開通知を通信部12が受信すると、S409でYesと判定される。S409でYesと判定されると、乗降要求部15は、降車要求を自律移動体4に送信する(S410)。当該降車要求には、割当かご5から降りることが許可されたことを示す情報が含まれる。
【0051】
自律移動体4では、S304で乗車完了通知を送信すると、その応答として連動装置3から降車要求を受信したか否かが判定される(S305)。S410で連動装置3から送信された降車要求を通信部31が受信すると、S305でYesと判定される。S305でYesと判定されると、自律移動体4は、割当かご5から降りるための降車動作を開始する(S306)。即ち、動作制御部33が駆動機を制御することにより、自律移動体4は、割当かご5から目的階Fdの乗場への移動を開始する。
【0052】
S305でYesと判定されると、自律移動体4では、降車、即ち割当かご5から目的階Fdの乗場への移動が成功したか否かが判定される(S307)。自律移動体4が目的階Fdの乗場に移動することができれば、S307でYesと判定される。S307でYesと判定されると、降車完了通知が通信部31から連動装置3に送信される(S308)。当該降車完了通知には、目的階Fdで自律移動体4が割当かご5から降りたことを示す情報が含まれる。
【0053】
一方、自律移動体4が目的階Fdの乗場に移動することができなければ、S307でNoと判定される。一例として、自律移動体4が利用者と一緒に割当かご5に乗っている時に自律移動体4が降車要求を受信した場合を考える。この利用者が自律移動体4と出入口との間に立っていると、進路に利用者がいることを検知した自律移動体4が、降車動作を停止する。このような場合は、自律移動体4が降車要求を受信しても割当かご5から降りることができず、S307でNoと判定される。S307でNoと判定されると、自律移動体4では、連動装置3から降車中止要求を受信したか否かが判定される(S309)。
【0054】
連動装置3では、S410で降車要求を送信すると、第1判定部17が、自律移動体4が目的階Fdで割当かご5から降りることに失敗したか否かを判定する。
【0055】
一例として、第1判定部17は、自律移動体4から降車完了通知を受信したか否かを判定する(S411)。S308で自律移動体4から送信された降車完了通知を通信部11が受信すると、S411でYesと判定される。即ち、第1判定部17は、自律移動体4が目的階Fdで割当かご5から降りることに失敗したことを判定しない。S411でYesと判定されると、ドア要求部16は、ドア閉要求を制御装置6に送信する(S412)。
【0056】
一方、通信部11が自律移動体4から降車完了通知を受信しなければ、S411でNoと判定される。S411でNoと判定されると、第1判定部17は、S409でドア開通知を受信してから一定時間が経過したか否かを判定する(S413)。当該一定時間は予め設定される。自律移動体4から降車完了通知を受信することなく当該一定時間が経過すると、第1判定部17は、自律移動体4が目的階Fdで割当かご5から降りることに失敗したことを判定する。即ち、S413でYesと判定される。S413でYesと判定されると、中止要求部18は、自律移動体4に降車中止要求を送信する(S414)。なお、第1判定部17は、他の方法で降車の失敗を判定しても良い。
【0057】
自律移動体4では、S414で連動装置3から送信された降車中止要求を通信部31が受信すると、S309でYesと判定される。S309でYesと判定されると、自律移動体4は、割当かご5から降りるための降車動作を中止する(S310)。S310で降車動作が中止されると、降車中止完了通知が通信部31から連動装置3に送信される(S311)。当該降車中止完了通知には、自律移動体4が目的階Fdの乗場への移動を中止したことを示す情報が含まれる。
【0058】
連動装置3では、S414で降車中止要求を送信すると、その応答として自律移動体4から降車中止完了通知を受信したか否かが判定される(S415)。S311で自律移動体4から送信された降車中止完了通知を通信部11が受信すると、S415でYesと判定される。S415でYesと判定されると、ドア要求部16は、割当かご5のドア7を閉めるためのドア閉要求を制御装置6に送信する(S416)。
【0059】
制御装置6では、S508でドア開通知を送信すると、連動装置3からドア閉要求を受信したか否かが判定される(S509)。S412で連動装置3から送信されたドア閉要求を通信部41が受信すると、S509でYesと判定される。また、S416で連動装置3から送信されたドア閉要求を通信部41が受信すると、S509でYesと判定される。S509でYesと判定されると、運行制御部44は、割当かご5のドア7を閉める(S510)。
【0060】
自律移動体4では、S310で降車動作が中止され、S311で降車中止完了通知が送信されると、再降車要求が通信部31から連動装置3に送信される(S312)。再降車要求の送信は、S416でドア閉要求が送信されてから行われても良い。
【0061】
連動装置3では、S414で降車中止要求を送信すると、その応答として自律移動体4から再降車要求を受信したか否かが判定される(S417)。S312で自律移動体4から送信された再降車要求を通信部11が受信すると、S417でYesと判定される。S417でYesと判定されると、第2判定部19は、自律移動体4が割当かご5内にいるか否かを判定する(S418)。S418の判定は、例えば、記憶部10に記憶されている最新の移動体情報に基づいて行われる。
【0062】
自律移動体4が割当かご5内にいることが第2判定部19によって判定されると、S418でYesと判定される。S418でYesと判定されると、呼び要求部14は、自律移動体4が目的階Fd、即ちS402で送信された呼び登録要求に含まれる目的階と同じ目的階で割当かご5から降りるための呼び登録要求を制御装置6に送信する(S419)。この呼び登録要求は、割当かご5内で操作盤を操作することによって生成される呼び、所謂かご呼びに相当する。即ち、この呼び登録要求に応答するかご5は、S402で送信された呼び登録要求に応答したかご5である。S418でNoと判定されると、この呼び登録要求の送信は行われない。
【0063】
なお、S418の判定は、連動装置3で行われなくても良い。例えば、S418の判定に相当する判定が、自律移動体4で行われても良い。
【0064】
制御装置6では、S510の後、かご呼び相当の呼び登録要求を連動装置3から受信したか否かが判定される(S511)。S419で連動装置3から送信された呼び登録要求を通信部41が受信すると、S511でYesと判定される。S511でYesと判定されると、S507の処理に戻る。即ち、運行制御部44は、割当かご5を目的階Fdに移動させ、ドア7を開ける。
【0065】
これにより、連動装置3では、S508で制御装置6から送信されたドア開通知を通信部12が受信する(S420のYes)。S420でYesと判定されると、乗降要求部15は、降車要求を自律移動体4に送信する(S410)。この降車要求を受けた自律移動体4は降車動作を開始し(S306)、割当かご5から降りることができれば、降車完了通知が連動装置3に送信される(S308)。
【0066】
なお、上記例において、S511でYesと判定されると、S507の処理が行われる前に制御装置6から連動装置3にかご呼びの登録結果が通知され、当該通知が連動装置3から自律移動体4に転送されても良い。
【0067】
本実施の形態に示す例では、第1判定部17は、割当かご5で目的階Fdに向かう自律移動体4が目的階Fdで割当かご5から降りることに失敗したか否かを判定する。中止要求部18は、自律移動体4が目的階Fdで割当かご5から降りることに失敗したことが第1判定部17によって判定されると、自律移動体4に降車中止要求を送信する。そして、呼び要求部14は、降車中止要求の応答として自律移動体4から再降車要求を受信すると、自律移動体4が目的階Fdで割当かご5から降りるための呼び登録要求を制御装置6に送信する。
【0068】
本エレベーターシステム1であれば、自律移動体4が一旦降車に失敗しても、自律移動体4からの再降車要求に応じた呼び登録要求がなされ、自律移動体4は目的階Fdで割当かご5から降りることができる。自律移動体4が降車に失敗した場合でも、管理者が自律移動体4の救出に向かう必要はない。したがって、管理者の負担を軽減できる。
【0069】
以下に、エレベーターシステム1が採用可能な他の機能について説明する。エレベーターシステム1は、可能であれば、以下に示す複数の機能を組み合わせて採用しても良い。以下に示す例では、上述した例と相違する点についてのみ詳しく説明する。上述した例と同じ点については、その説明を省略する。
【0070】
上述した例では、呼び要求部14は、降車中止要求の応答として自律移動体4から再降車要求を受信すると、自律移動体4が目的階Fdで割当かご5から降りるための呼び登録要求を制御装置6に送信する。しかし、自律移動体4から再降車要求を受けなくても、連動装置3では、自律移動体4が目的階Fdで割当かご5から降りることができなかったこと、及び自律移動体4が割当かご5内にいることを判定することは可能である。
【0071】
自律移動体4が目的階Fdで割当かご5から降りることに失敗したことが第1判定部17によって判定されると、S413でYesと判定される。自律移動体4が割当かご5内にいることが第2判定部19によって判定されると、S418でYesと判定される。呼び要求部14は、S413でYesと判定され且つS418でYesと判定された場合に、S419において、自律移動体4が目的階Fdで割当かご5から降りるための呼び登録要求を制御装置6に送信しても良い。かかる場合、連動装置3において、図7のS417に示す処理は行われなくて良い。自律移動体4において、図5のS312に示す処理は行われなくて良い。
【0072】
図9は、連動装置3の他の動作例を示すフローチャートである。連動装置3が図9に示す動作フローを行う場合、連動装置3は第3判定部20を更に備える。
【0073】
エレベーター装置2の機能によっては、かご5が停止している階を目的階とするかご呼びには、そのかご5が応答しない場合がある。そこで、図9に示す例では、S418でYesと判定されると、第3判定部20は、割当かご5が現在いる階が目的階Fdに一致するか否かを判定する(S421)。割当かご5の現在階が目的階Fdに一致しないと第3判定部20によって判定されると、S419に示す処理が行われる。
【0074】
一方、割当かご5の現在階が目的階Fdに一致すると第3判定部20によって判定されると、ドア要求部16は、割当かご5のドア7を開けるためのドア開要求を制御装置6に送信する(S422)。その後、S420に示す処理が行われる。即ち、S421でYesと判定されることにより、乗降要求部15は、降車要求を自律移動体4に送信する(S410)。自律移動体4では、当該降車要求を受信することにより、割当かご5から降りるための降車動作が開始される(S306)。
【0075】
図9に示す例では、第3判定部20は、自律移動体4から再降車要求を受信したことを条件に、S421で割当かご5の現在階が目的階Fdに一致するか否かを判定する。S421でNoと判定されると、自律移動体4が目的階Fdで割当かご5から降りるための呼び登録要求が制御装置6に送信される。一方、S421でYesと判定されると、呼び登録要求は送信されず、ドア開要求が制御装置6に送信される。この例であれば、割当かご5の現在階を目的階とする呼び登録要求がS419で送信されることを防止できる。
【0076】
なお、図9に示す例は、自律移動体4から再降車要求が送信されない例にも適用できる。かかる場合、第3判定部20は、S413でYesと判定され且つS418でYesと判定されると、割当かご5の現在階が目的階Fdに一致するか否かを判定すれば良い(S421)。
【0077】
図10は、連動装置3のハードウェア資源の例を示す図である。連動装置3は、ハードウェア資源として、プロセッサ51とメモリ52とを含む処理回路50を備える。処理回路50に複数のプロセッサ51が含まれても良い。処理回路50に複数のメモリ52が含まれても良い。
【0078】
本実施の形態において、符号10~20に示す各部は、連動装置3が有する機能を示す。記憶部10の機能は、メモリ52によって実現される。符号11~20に示す各部の機能は、プログラムとして記述されたソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現できる。当該プログラムは、メモリ52に記憶される。連動装置3は、メモリ52に記憶されたプログラムをプロセッサ51(コンピュータ)によって実行することにより、符号11~20に示す各部の機能を実現する。
【0079】
プロセッサ51は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、或いはDSPともいわれる。メモリ52として、半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、或いはDVDを採用しても良い。採用可能な半導体メモリには、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、及びEEPROM等が含まれる。
【0080】
図11は、連動装置3のハードウェア資源の他の例を示す図である。図11に示す例では、連動装置3は、プロセッサ51、メモリ52、及び専用ハードウェア53を含む処理回路50を備える。図11は、連動装置3が有する機能の一部を専用ハードウェア53によって実現する例を示す。連動装置3が有する機能の全部を専用ハードウェア53によって実現しても良い。専用ハードウェア53として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
【0081】
自律移動体4のハードウェア資源は、図10或いは図11に示す例と同様である。自律移動体4は、ハードウェア資源として、プロセッサとメモリとを含む処理回路を備える。自律移動体4は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサ(コンピュータ)によって実行することにより、符号31~33に示す各部の機能を実現する。自律移動体4は、ハードウェア資源として、プロセッサ、メモリ、及び専用ハードウェアを含む処理回路を備えても良い。自律移動体4については、機器が有する機能の一部或いは全部を専用ハードウェアによって実現しても良い。
【0082】
制御装置6のハードウェア資源は、図10或いは図11に示す例と同様である。制御装置6は、ハードウェア資源として、プロセッサとメモリとを含む処理回路を備える。制御装置6は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサ(コンピュータ)によって実行することにより、符号41~44に示す各部の機能を実現する。制御装置6は、ハードウェア資源として、プロセッサ、メモリ、及び専用ハードウェアを含む処理回路を備えても良い。制御装置6については、機器が有する機能の一部或いは全部を専用ハードウェアによって実現しても良い。
【0083】
以下に、本開示に含まれ得る態様の例について、付記として明記する。
【0084】
[付記1]
自律移動体と、
かごの運行を管理する制御装置と、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、
前記降車中止要求の応答として前記自律移動体から再降車要求を受信すると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求部と、
を備え、
前記自律移動体は、前記降車中止要求を受信すると、前記かごから降りるための動作を中止し、前記再降車要求を送信するエレベーターシステム。
[付記2]
前記自律移動体が前記かご内にいるか否かを判定する第2判定部を更に備え、
前記呼び要求部は、前記自律移動体から前記再降車要求を受信した場合に、前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定部によって判定されると、前記呼び登録要求を前記制御装置に送信する付記1に記載のエレベーターシステム。
[付記3]
前記再降車要求を受信すると、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致するか否かを判定する第3判定部と、
ドア要求部と、
降車要求部と、
を更に備え、
前記呼び要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致しないと前記第3判定部によって判定されると、前記呼び登録要求を前記制御装置に送信し、
前記ドア要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記かごのドアを開けるためのドア開要求を前記制御装置に送信し、
前記降車要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記自律移動体に第1降車要求を送信し、
前記自律移動体は、前記第1降車要求を受信すると、前記かごから降りるための動作を開始する付記1又は付記2に記載のエレベーターシステム。
[付記4]
自律移動体と、
かごの運行を管理する制御装置と、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、
前記自律移動体が前記かご内にいるか否かを判定する第2判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定部によって判定されると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求部と、
を備え、
前記自律移動体は、前記降車中止要求を受信すると、前記かごから降りるための動作を中止するエレベーターシステム。
[付記5]
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定部によって判定されると、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致するか否かを判定する第3判定部と、
ドア要求部と、
降車要求部と、
を更に備え、
前記呼び要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致しないと前記第3判定部によって判定されると、前記呼び登録要求を前記制御装置に送信し、
前記ドア要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記かごのドアを開けるためのドア開要求を前記制御装置に送信し、
前記降車要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記自律移動体に第1降車要求を送信し、
前記自律移動体は、前記第1降車要求を受信すると、前記かごから降りるための動作を開始する付記4に記載のエレベーターシステム。
[付記6]
前記第1判定部は、前記第1目的階で前記かごのドアが開いたことを示す第1ドア開通知を前記制御装置から受信してから予め設定された時間が経過するまでに、前記第1目的階で前記自律移動体が前記かごから降りたことを示す降車完了通知を前記自律移動体から受信しない場合に、前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことを判定する付記1から付記5の何れか1つに記載のエレベーターシステム。
[付記7]
ドア要求部を更に備え、
前記自律移動体は、前記降車中止要求を受信して前記かごから降りるための動作を中止すると、降車中止完了通知を送信し、
前記ドア要求部は、前記降車中止完了通知を受信すると、前記かごのドアを閉めるためのドア閉要求を前記制御装置に送信する付記1から付記6の何れか1つに記載のエレベーターシステム。
[付記8]
降車要求部を更に備え、
前記制御装置は、前記呼び登録要求に前記かごを応答させて前記第1目的階で前記かごのドアを開けると、前記第1目的階で前記かごのドアが開いたことを示す第2ドア開通知を送信し、
前記降車要求部は、前記第2ドア開通知を受信すると、前記自律移動体に第2降車要求を送信し、
前記自律移動体は、前記第2降車要求を受信すると、前記かごから降りるための動作を開始する付記1から付記7の何れか1つに記載のエレベーターシステム。
[付記9]
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能な連動装置であって、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、
前記降車中止要求の応答として前記自律移動体から再降車要求を受信すると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求部と、
を備え、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させ、前記再降車要求を送信させる連動装置。
[付記10]
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能な連動装置であって、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、
前記自律移動体が前記かご内にいるか否かを判定する第2判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定部によって判定されると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求部と、
を備え、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させる連動装置。
[付記11]
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能な連動装置の制御方法であって、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定ステップと、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定ステップで判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求ステップと、
前記降車中止要求の応答として前記自律移動体から再降車要求を受信すると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求ステップと、
を備え、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させ、前記再降車要求を送信させる連動装置の制御方法。
[付記12]
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能な連動装置の制御方法であって、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定ステップと、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定ステップで判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求ステップと、
前記自律移動体が前記かご内にいるか否かを判定する第2判定ステップと、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定ステップで判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定ステップで判定されると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求ステップと、
を備え、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させる連動装置の制御方法。
[付記13]
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能なコンピュータに、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定処理と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定処理で判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求処理と、
前記降車中止要求の応答として前記自律移動体から再降車要求を受信すると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求処理と、
を実行させ、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させ、前記再降車要求を送信させるためのプログラム。
[付記14]
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能なコンピュータに、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定処理と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定処理で判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求処理と、
前記自律移動体が前記かご内にいるか否かを判定する第2判定処理と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定処理で判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定処理で判定されると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求処理と、
を実行させ、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させるためのプログラム。
【0085】
付記2-3、及び6-8に記載された事項を、付記9、11、及び13のそれぞれに追加しても良い。付記5-8に記載された事項を、付記10、12、及び14のそれぞれに追加しても良い。
【符号の説明】
【0086】
1 エレベーターシステム、 2 エレベーター装置、 3 連動装置、 4 自律移動体、 5 かご、 6 制御装置、 7 ドア、 10 記憶部、 11 通信部、 12 通信部、 13 記録部、 14 呼び要求部、 15 乗降要求部、 16 ドア要求部、 17 第1判定部、 18 中止要求部、 19 第2判定部、 20 第3判定部、 31 通信部、 32 情報取得部、 33 動作制御部、 41 通信部、 42 情報取得部、 43 決定部、 44 運行制御部、 50 処理回路、 51 プロセッサ、 52 メモリ、 53 専用ハードウェア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-01-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自律移動体と、
かごの運行を管理する制御装置と、
前記自律移動体及び前記制御装置と通信可能な連動装置と、
を備え、
前記連動装置は、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、
前記降車中止要求の応答として前記自律移動体から再降車要求を受信すると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求部と、
を備え、
前記自律移動体は、前記降車中止要求を受信すると、前記かごから降りるための動作を中止し、前記再降車要求を送信するエレベーターシステム。
【請求項2】
前記連動装置は、前記自律移動体が前記かご内にいるか否かを判定する第2判定部を更に備え、
前記呼び要求部は、前記自律移動体から前記再降車要求を受信した場合に、前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定部によって判定されると、前記呼び登録要求を前記制御装置に送信する請求項1に記載のエレベーターシステム。
【請求項3】
前記連動装置は、
前記再降車要求を受信すると、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致するか否かを判定する第3判定部と、
ドア要求部と、
降車要求部と、
を更に備え、
前記呼び要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致しないと前記第3判定部によって判定されると、前記呼び登録要求を前記制御装置に送信し、
前記ドア要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記かごのドアを開けるためのドア開要求を前記制御装置に送信し、
前記降車要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記自律移動体に第1降車要求を送信し、
前記自律移動体は、前記第1降車要求を受信すると、前記かごから降りるための動作を開始する請求項1に記載のエレベーターシステム。
【請求項4】
自律移動体と、
かごの運行を管理する制御装置と、
前記自律移動体及び前記制御装置と通信可能な連動装置と、
を備え、
前記連動装置は、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、
前記自律移動体が前記かご内にいるか否かを判定する第2判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定部によって判定されると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求部と、
を備え、
前記自律移動体は、前記降車中止要求を受信すると、前記かごから降りるための動作を中止するエレベーターシステム。
【請求項5】
前記連動装置は、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定部によって判定されると、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致するか否かを判定する第3判定部と、
ドア要求部と、
降車要求部と、
を更に備え、
前記呼び要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致しないと前記第3判定部によって判定されると、前記呼び登録要求を前記制御装置に送信し、
前記ドア要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記かごのドアを開けるためのドア開要求を前記制御装置に送信し、
前記降車要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記自律移動体に第1降車要求を送信し、
前記自律移動体は、前記第1降車要求を受信すると、前記かごから降りるための動作を開始する請求項4に記載のエレベーターシステム。
【請求項6】
前記第1判定部は、前記第1目的階で前記かごのドアが開いたことを示す第1ドア開通知を前記制御装置から受信してから予め設定された時間が経過するまでに、前記第1目的階で前記自律移動体が前記かごから降りたことを示す降車完了通知を前記自律移動体から受信しない場合に、前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことを判定する請求項1から請求項5の何れか一項に記載のエレベーターシステム。
【請求項7】
前記連動装置は、ドア要求部を更に備え、
前記自律移動体は、前記降車中止要求を受信して前記かごから降りるための動作を中止すると、降車中止完了通知を送信し、
前記ドア要求部は、前記降車中止完了通知を受信すると、前記かごのドアを閉めるためのドア閉要求を前記制御装置に送信する請求項1から請求項5の何れか一項に記載のエレベーターシステム。
【請求項8】
前記連動装置は、降車要求部を更に備え、
前記制御装置は、前記呼び登録要求に前記かごを応答させて前記第1目的階で前記かごのドアを開けると、前記第1目的階で前記かごのドアが開いたことを示す第2ドア開通知を送信し、
前記降車要求部は、前記第2ドア開通知を受信すると、前記自律移動体に第2降車要求を送信し、
前記自律移動体は、前記第2降車要求を受信すると、前記かごから降りるための動作を開始する請求項1から請求項5の何れか一項に記載のエレベーターシステム。
【請求項9】
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能な連動装置であって、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、
前記降車中止要求の応答として前記自律移動体から再降車要求を受信すると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求部と、
を備え、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させ、前記再降車要求を送信させる連動装置。
【請求項10】
前記再降車要求を受信すると、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致するか否かを判定する第3判定部と、
ドア要求部と、
降車要求部と、
を更に備え、
前記呼び要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致しないと前記第3判定部によって判定されると、前記呼び登録要求を前記制御装置に送信し、
前記ドア要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記かごのドアを開けるためのドア開要求を前記制御装置に送信し、
前記降車要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記自律移動体に第1降車要求を送信し、
前記第1降車要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を開始させる請求項9に記載の連動装置。
【請求項11】
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能な連動装置であって、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、
前記自律移動体が前記かご内にいるか否かを判定する第2判定部と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定部によって判定されると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求部と、
を備え、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させる連動装置。
【請求項12】
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定部によって判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定部によって判定されると、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致するか否かを判定する第3判定部と、
ドア要求部と、
降車要求部と、
を更に備え、
前記呼び要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致しないと前記第3判定部によって判定されると、前記呼び登録要求を前記制御装置に送信し、
前記ドア要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記かごのドアを開けるためのドア開要求を前記制御装置に送信し、
前記降車要求部は、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定部によって判定されると、前記自律移動体に第1降車要求を送信し、
前記第1降車要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を開始させる請求項11に記載の連動装置。
【請求項13】
前記第1判定部は、前記第1目的階で前記かごのドアが開いたことを示す第1ドア開通知を前記制御装置から受信してから予め設定された時間が経過するまでに、前記第1目的階で前記自律移動体が前記かごから降りたことを示す降車完了通知を前記自律移動体から受信しない場合に、前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことを判定する請求項9から請求項12の何れか一項に記載の連動装置。
【請求項14】
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能な連動装置の制御方法であって、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定ステップと、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定ステップで判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求ステップと、
前記降車中止要求の応答として前記自律移動体から再降車要求を受信すると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求ステップと、
を備え、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させ、前記再降車要求を送信させる連動装置の制御方法。
【請求項15】
前記再降車要求を受信すると、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致するか否かを判定する第3判定ステップと、
ドア要求ステップと、
降車要求ステップと、
を更に備え、
前記呼び要求ステップにおいて、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致しないと前記第3判定ステップで判定されると、前記呼び登録要求を前記制御装置に送信し、
前記ドア要求ステップにおいて、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定ステップで判定されると、前記かごのドアを開けるためのドア開要求を前記制御装置に送信し、
前記降車要求ステップにおいて、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定ステップで判定されると、前記自律移動体に第1降車要求を送信し、
前記第1降車要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を開始させる請求項14に記載の連動装置の制御方法。
【請求項16】
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能な連動装置の制御方法であって、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定ステップと、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定ステップで判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求ステップと、
前記自律移動体が前記かご内にいるか否かを判定する第2判定ステップと、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定ステップで判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定ステップで判定されると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求ステップと、
を備え、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させる連動装置の制御方法。
【請求項17】
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定ステップで判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定ステップで判定されると、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致するか否かを判定する第3判定ステップと、
ドア要求ステップと、
降車要求ステップと、
を更に備え、
前記呼び要求ステップにおいて、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致しないと前記第3判定ステップで判定されると、前記呼び登録要求を前記制御装置に送信し、
前記ドア要求ステップにおいて、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定ステップで判定されると、前記かごのドアを開けるためのドア開要求を前記制御装置に送信し、
前記降車要求ステップにおいて、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定ステップで判定されると、前記自律移動体に第1降車要求を送信し、
前記第1降車要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を開始させる請求項16に記載の連動装置の制御方法。
【請求項18】
前記第1判定ステップにおいて、前記第1目的階で前記かごのドアが開いたことを示す第1ドア開通知を前記制御装置から受信してから予め設定された時間が経過するまでに、前記第1目的階で前記自律移動体が前記かごから降りたことを示す降車完了通知を前記自律移動体から受信しない場合に、前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことを判定する請求項14から請求項17の何れか一項に記載の連動装置の制御方法。
【請求項19】
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能なコンピュータに、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定処理と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定処理で判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求処理と、
前記降車中止要求の応答として前記自律移動体から再降車要求を受信すると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求処理と、
を実行させ、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させ、前記再降車要求を送信させるためのプログラム。
【請求項20】
前記コンピュータに、
前記再降車要求を受信すると、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致するか否かを判定する第3判定処理と、
ドア要求処理と、
降車要求処理と、
を更に実行させ、
前記呼び要求処理において、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致しないと前記第3判定処理で判定されると、前記呼び登録要求を前記制御装置に送信し、
前記ドア要求処理において、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定処理で判定されると、前記かごのドアを開けるためのドア開要求を前記制御装置に送信し、
前記降車要求処理において、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定処理で判定されると、前記自律移動体に第1降車要求を送信し、
前記第1降車要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を開始させる請求項19に記載のプログラム。
【請求項21】
自律移動体と、
エレベーターのかごの運行を管理する制御装置と、
通信可能なコンピュータに、
前記かごで第1目的階に向かう前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定処理と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定処理で判定されると、前記自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求処理と、
前記自律移動体が前記かご内にいるか否かを判定する第2判定処理と、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定処理で判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定処理で判定されると、前記第1目的階で前記かごから降りるための呼び登録要求を前記制御装置に送信する呼び要求処理と、
を実行させ、
前記降車中止要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を中止させるためのプログラム。
【請求項22】
前記コンピュータに、
前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことが前記第1判定処理で判定され且つ前記自律移動体が前記かご内にいることが前記第2判定処理で判定されると、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致するか否かを判定する第3判定処理と、
ドア要求処理と、
降車要求処理と、
を更に実行させ、
前記呼び要求処理において、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致しないと前記第3判定処理で判定されると、前記呼び登録要求を前記制御装置に送信し、
前記ドア要求処理において、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定処理で判定されると、前記かごのドアを開けるためのドア開要求を前記制御装置に送信し、
前記降車要求処理において、前記かごの現在階が前記第1目的階に一致すると前記第3判定処理で判定されると、前記自律移動体に第1降車要求を送信し、
前記第1降車要求を受信した前記自律移動体に、前記かごから降りるための動作を開始させる請求項21に記載のプログラム。
【請求項23】
前記第1判定処理において、前記第1目的階で前記かごのドアが開いたことを示す第1ドア開通知を前記制御装置から受信してから予め設定された時間が経過するまでに、前記第1目的階で前記自律移動体が前記かごから降りたことを示す降車完了通知を前記自律移動体から受信しない場合に、前記自律移動体が前記第1目的階で前記かごから降りることに失敗したことを判定する請求項19から請求項22の何れか一項に記載のプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本開示に係るエレベーターシステムは、自律移動体と、かごの運行を管理する制御装置と、自律移動体及び制御装置と通信可能な連動装置と、を備える。連動装置は、かごで第1目的階に向かう自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したことが第1判定部によって判定されると、自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、降車中止要求の応答として自律移動体から再降車要求を受信すると、第1目的階でかごから降りるための呼び登録要求を制御装置に送信する呼び要求部と、を備える。自律移動体は、降車中止要求を受信すると、かごから降りるための動作を中止し、再降車要求を送信する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本開示に係るエレベーターシステムは、自律移動体と、かごの運行を管理する制御装置と、自律移動体及び制御装置と通信可能な連動装置と、を備える。連動装置は、かごで第1目的階に向かう自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したか否かを判定する第1判定部と、自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したことが第1判定部によって判定されると、自律移動体に降車中止要求を送信する中止要求部と、自律移動体がかご内にいるか否かを判定する第2判定部と、自律移動体が第1目的階でかごから降りることに失敗したことが第1判定部によって判定され且つ自律移動体がかご内にいることが第2判定部によって判定されると、第1目的階でかごから降りるための呼び登録要求を制御装置に送信する呼び要求部と、を備える。自律移動体は、降車中止要求を受信すると、かごから降りるための動作を中止する。