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特開2025-5851コンピュータプログラム、情報処理方法、及び安全運転支援システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025005851
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】コンピュータプログラム、情報処理方法、及び安全運転支援システム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/16 20060101AFI20250109BHJP
   G10L 13/00 20060101ALI20250109BHJP
   G10L 13/047 20130101ALI20250109BHJP
   G01N 33/497 20060101ALI20250109BHJP
   G01N 33/98 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
G08G1/16 F
G10L13/00 100C
G10L13/047 E
G01N33/497 A
G01N33/98
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023106251
(22)【出願日】2023-06-28
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】平間 美香
(72)【発明者】
【氏名】小嶋 嵩
【テーマコード(参考)】
2G045
5H181
【Fターム(参考)】
2G045CB22
2G045DA74
2G045JA04
5H181AA01
5H181AA21
5H181BB04
5H181CC04
5H181CC27
5H181FF05
5H181LL08
5H181LL20
(57)【要約】
【課題】コンピュータプログラム、情報処理方法、及び安全運転支援システムの提供。
【解決手段】ユーザの呼気に含まれるアルコールの濃度を測定する測定装置から測定結果を取得し、取得した測定結果をサーバ装置へ送信する処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、利用可能な複数の測定装置の夫々に付されている識別情報を画面に表示し、前記画面に識別情報が表示された複数の測定装置のうち、前記ユーザによって選択された一の測定装置から測定結果を取得し、取得した測定結果を前記サーバ装置へ送信する処理を前記コンピュータに実行させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの呼気に含まれるアルコールの濃度を測定する測定装置から測定結果を取得し、取得した測定結果をサーバ装置へ送信する処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
利用可能な複数の測定装置の夫々に付されている識別情報を画面に表示し、
前記画面に識別情報が表示された複数の測定装置のうち、前記ユーザによって選択された一の測定装置から測定結果を取得し、
取得した測定結果を前記サーバ装置へ送信する
処理を前記コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項2】
前記測定装置との無線通信により前記測定結果を取得する第1の取得方法と、前記測定装置に表示される測定結果を読み取る第2の取得方法との間で取得方法の選択を受付け、
選択された取得方法を用いて、前記測定装置より測定結果を取得する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記測定結果と共に、前記測定装置と測定中の前記ユーザとを同時的に撮影して得られる画像、測定時刻、及び前記ユーザの位置情報を含む測定時情報を前記サーバ装置へ送信する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記ユーザの体調情報、運転開始又は運転終了の区別、及び車両番号の少なくとも1つを受付ける
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記測定装置との無線接続が確立している間、前記画面に前記測定装置の識別情報を表示する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記測定装置との無線通信により前記測定結果を取得できなかった場合、前記第1の取得方法による再取得を行うか、前記第2の取得方法による新規取得を行うかの選択を受付け、
選択された取得方法を用いて、前記測定装置より測定結果を取得する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項2記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記サーバ装置は、前記測定結果、若しくは、前記測定時情報に含まれる画像と、登録済みの前記ユーザの画像との比較結果に基づき、前記ユーザが安全運転可能か否かを判定するよう構成してあり、
前記測定結果若しくは前記測定時情報の送信に応じて、前記サーバ装置より送信される判定結果を受信し、
受信した判定結果を出力する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項3記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
各測定装置の筐体には各々の識別情報を表示する標識が設けられており、
各測定装置の筐体に設けられた標識から識別情報を読み取り、
読み取った識別情報を各測定装置に関連付けて記憶部に記憶させ、
利用可能な測定装置の識別情報として、前記記憶部から読み出した識別情報を前記画面に表示する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
テキストデータを音声データに変換する外部システムへ前記測定装置の操作ガイダンスを示すテキストデータを送信し、
前記テキストデータの送信に応じて前記外部システムより返信される音声データを受信し、
受信した音声データに基づく音声を再生する
処理を前記コンピュータに実行させるための請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
ユーザの呼気に含まれるアルコールの濃度を測定する測定装置から測定結果を取得し、取得した測定結果をサーバ装置へ送信する処理をコンピュータにより実行する情報処理方法であって、
利用可能な複数の測定装置の夫々に付されている識別情報を画面に表示し、
前記画面に識別情報が表示された複数の測定装置のうち、ユーザによって選択された一の測定装置から測定結果を取得し、
取得した測定結果を前記サーバ装置へ送信する
処理を前記コンピュータにより実行する情報処理方法。
【請求項11】
ユーザの呼気に含まれるアルコールの濃度を測定する複数の測定装置と、
前記ユーザが利用するクライアント装置と通信可能に接続されるサーバ装置と
を含み、
各測定装置の筐体には各々の識別情報を表示する標識が設けられており、
前記クライアント装置は、請求項1から請求項9の何れか1つに記載のコンピュータプログラムを実行することにより、少なくとも、
利用可能な複数の測定装置の夫々に付されている識別情報を画面に表示し、
前記画面に識別情報が表示された複数の測定装置のうち、前記ユーザによって選択された一の測定装置から測定結果を取得し、
取得した測定結果を前記サーバ装置へ送信する
処理を実行するよう構成されており、
前記サーバ装置は、
前記クライアント装置から送信される測定結果を受信する受信部と、
受信した測定結果に基づき、前記ユーザが安全運転可能か否かを判定する判定部と、
該判定部による判定結果を前記クライアント装置に通知する通知部と
を備える、安全運転支援システム。
【請求項12】
前記クライアント装置は、前記コンピュータプログラムを実行することにより、
前記測定結果と共に、前記測定装置と測定中の前記ユーザとを同時的に撮影して得られる画像、測定時刻、及び前記ユーザの位置情報を含む測定時情報を前記サーバ装置へ送信する処理を実行するよう構成されており、
前記サーバ装置は、
前記測定結果、若しくは、前記測定時情報に含まれる画像と、登録済みの前記ユーザの画像との比較結果に基づき、前記ユーザが安全運転可能か否かを判定する
請求項11に記載の安全運転支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータプログラム、情報処理方法、及び安全運転支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、アルコールチェッカを用いてユーザの呼気に含まれるアルコール濃度を測定し、ユーザが携帯するスマートフォンなどの端末装置を介して、ネットワーク上の管理装置へ測定結果をアップロードするシステムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-41038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、1つの事業所などで、形状(型番、色など)が同一の測定装置を複数利用している場合、従業員(ユーザ)が選択した測定装置を端末装置の画面上において確認することは困難である。
【0005】
本開示は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、端末装置の画面上で測定装置を確認することができるコンピュータプログラム、情報処理方法、及び安全運転支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコンピュータプログラムは、ユーザの呼気に含まれるアルコールの濃度を測定する測定装置から測定結果を取得し、取得した測定結果をサーバ装置へ送信する処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、利用可能な複数の測定装置の夫々に付されている識別情報を画面に表示し、前記画面に識別情報が表示された複数の測定装置のうち、前記ユーザによって選択された一の測定装置から測定結果を取得し、取得した測定結果を前記サーバ装置へ送信する処理を前記コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本願によれば、端末装置の画面上で測定装置を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態に係る安全運転支援システムの構成例を示す模式図である。
図2】測定デバイスの外観を示す模式図である。
図3】測定デバイスの内部構成を説明するブロック図である。
図4】ユーザ端末の内部構成を説明するブロック図である。
図5】運転支援サーバの内部構成を説明するブロック図である。
図6】安全運転支援システムにおいて実行される処理の手順を説明するフローチャートである。
図7】識別情報の表示例を示す模式図である。
図8】取得方法の選択画面を示す模式図である。
図9】測定結果データベースの構成例を示す概念図である。
図10】学習モデルの構成例を示す模式図である。
図11】実施の形態3における運転支援サーバが実行する処理の手順を説明するフローチャートである。
図12】ユーザ情報の受付画面を示す模式図である。
図13】実施の形態4に係るユーザ端末が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態に係る安全運転支援システムの構成例を示す模式図である。実施の形態に係る安全運転支援システムは、測定デバイス1、ユーザ端末2、及び運転支援サーバ3を備える。測定デバイス1は、ユーザの呼気に含まれるアルコールの濃度を測定する測定装置である。ユーザ端末2は、ユーザが利用するスマットフォンやタブレット端末などの端末装置である。運転支援サーバ3は、測定デバイス1による測定結果をユーザ端末2より取得し、取得した測定結果に基づきユーザが安全運転できるか否かを判定し、判定結果をユーザ端末2に通知する企業若しくは団体向けのサービスを提供するサーバ装置である。
【0010】
ユーザの所属先(企業や団体など)には、複数の測定デバイス1が導入されているものとする。ユーザは、車両の運転を開始する前に、所属先に導入されている複数の測定デバイス1から1つの測定デバイス1を選択し、選択した測定デバイス1を用いて、アルコール濃度の測定を行う。ユーザは、ユーザ端末2を用いて、測定デバイス1による測定結果を運転支援サーバ3にアップロードする。運転支援サーバ3は、測定デバイス1による測定結果に基づきユーザが安全運転できるか否かを判定し、判定結果をユーザ端末2に通知する。車両運転前の体調管理、車両の走行距離、運転時間の管理などを一元化し、複数の車両、複数の事業所などを有する企業や団体における安全運転支援システムを提供することができる。
【0011】
上記の通信ネットワークNWには、テキストデータを音声データに変換する変換サーバ4が接続されてもよい。ユーザ端末2は、測定デバイス1の操作ガイダンスを示すテキストデータを変換サーバ4へ送信し、その応答として変換サーバ4から送信されてくる音声データを受信し、受信した音声データに基づく音声を再生してもよい。このような構成により、ユーザ端末2の記憶容量を圧迫することなく音声ガイダンスを行うことができる。
【0012】
図2は測定デバイス1の外観を示す模式図である。測定デバイス1は直方体形状の筐体1aを有している。筐体1aの正面上部にはユーザが呼気を吹きかける吹きかけ口1bが設けられている。吹きかけ口1bはスライド式の蓋1cによって覆われている。ユーザは、測定時に蓋1cをスライドさせ、吹きかけ口1bを露出させた後、吹きかけ口1bに呼気を吹きかける。筐体1aの背面上部には吹き抜け口(不図示)が設けられており、吹きかけ口1bを通じて筐体1aの内部に取り込まれた呼気が吹き抜けるように構成されている。筐体1aの内部には、ユーザの呼気に含まれるアルコールの濃度を測定するセンサ部14(図3を参照)が収容されている。
【0013】
筐体1aの側面には電源ボタンやカーソルキーなどの操作部15が設けられている。操作部15は、電源の入切操作や各種の選択操作などを受付ける。
【0014】
筐体1aの正面中央部には表示部16が設けられている。表示部16は、測定デバイス1の現在の状態や測定結果などを表示する。表示部16は、測定デバイス1の現在の状態として、電池残量、センサ寿命、ユーザ端末2との接続状態などの情報を表示する。表示部16は、センサ部14より得られる測定値(呼気に含まれるアルコールの濃度)を測定結果として表示する。更に、表示部16は、ユーザへの各種案内情報を表示してもよい。例えば、表示部16は、ユーザ端末2との接続等を案内するガイダンス表示を行ってもよく、吹きかけ開始から吹きかけ終了までの秒数(例えば10秒間)をカウントダウン表示してもよい。
【0015】
筐体1aの正面下部には測定デバイス1の識別情報を表示する標識1dが設けられている。標識1dは、例えば測定デバイス1の識別情報が記入されたシールである。識別情報は、図2の例では「IR-001」である。このような標識1dは、測定デバイス1がユーザの所属先に導入された後、測定デバイス1を管理する管理者によって貼り付けられる。標識1dはシールに限らず、プラスチック板や金属板であってもよい。また、標識1dは、筐体1aの表面に直接的に識別情報が記入又は印字された態様であってもよい。
【0016】
図2の例では、吹きかけ口1b、表示部16、及び標識1dを筐体1aの正面に配置し、操作部15を筐体1aの側面に配置した構成としたが、これらの配置関係は任意である。例えば、吹きかけ口1bを筐体1aの正面に配置し、表示部16及び標識1dを筐体1aの背面に配置してもよい。また、吹きかけ口1bを筐体1aの側面、操作部15及び表示部16を筐体1aの正面、標識1dを筐体1aの背面に配置してもよい。
【0017】
図3は測定デバイス1の内部構成を説明するブロック図である。測定デバイス1は、制御部11、記憶部12、接続部13、センサ部14、操作部15、表示部16等を備える。
【0018】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。制御部11のCPUは、ROM又は記憶部12に予め記憶された各種プログラムをRAMに展開して実行することにより、上述した各種ハードウェアの動作を制御し、装置全体を本開示における測定装置として機能させる。
【0019】
記憶部12は、メモリなどのストレージを備える。記憶部12は、制御部11によって実行される各種のコンピュータプログラムや当該コンピュータプログラムで用いられる各種のデータを記憶する。記憶部12に記憶されるデータは、例えば、ユーザの所属先において用いられる複数の測定デバイス1の識別情報を含む。また、記憶部12に記憶される情報は、ユーザに提示する操作ガイダンス用のインタフェース画面やテキストデータを含む。
【0020】
接続部13は、Bluetoothなどの近距離無線通信用の通信インタフェースを備える。接続部13は、ユーザ端末2との間で通信接続し、必要な情報を送受信する。接続部23は、NFC(Near Field Communication)などの通信インタフェースを備え、ユーザ端末2との間で情報を送受信するものであってもよい。
【0021】
センサ部14は、例えば、半導体式ガスセンサを備える。センサ部14は、半導体式ガスセンサの表面に付着する酸素量によってセンサ内部の電気抵抗値が変動することを利用して、呼気に含まれるアルコールの濃度を測定する。ユーザが飲酒していると呼気に含まれるアルコールの濃度は相対的に高く、呼気に含まれる酸素の濃度は相対的に低くなるので、センサ部14は、センサ内部の電気抵抗値を計測することによって、アルコール濃度を測定することができる。センサ部14は、例えば0~1.00mg/Lの範囲で呼気に含まれるアルコールの濃度を測定する。センサ部14は測定したアルコール濃度を制御部11へ出力する。
【0022】
センサ部14は、所定回数若しくは所定年数で交換される着脱式のものであってもよい。また、センサ部14は、半導体式ガスセンサに限らず、呼気に含まれるアルコールを燃料として発生させた電気量に基づき、アルコール濃度を測定する電気化学式(燃料電池式)のセンサを備えるものであってもよい。
【0023】
操作部15は、各種の操作ボタンや操作キーを備えており、ユーザによる操作を受付ける。測定デバイス1の制御部11には、操作部15での操作に応じた情報が入力される。制御部11は、操作部15から入力される操作情報に基づき適宜の制御を行い、必要に応じて情報を記憶部12に記憶させる。
【0024】
表示部16は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示デバイスを備えており、制御部11から出力される制御信号に基づいて、ユーザに報知すべき情報を表示する。
【0025】
図4はユーザ端末2の内部構成を説明するブロック図である。ユーザ端末2は、専用又は汎用のクライアント装置であり、制御部21、記憶部22、接続部23、通信部24、撮像部25、測位部26、操作部27、表示部28等の各種ハードウェアを備える。ユーザ端末2は、携帯型であることが好ましいが、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ等であってもよい。
【0026】
制御部21は、例えば、CPU、ROM、RAM等を備える。制御部21のCPUは、ROM又は記憶部22に予め記憶された各種プログラムをRAMに展開して実行することにより、上述した各種ハードウェアの動作を制御し、装置全体を本開示におけるクライアント装置(コンピュータ)として機能させる。
【0027】
なお、制御部21は、上記の構成に限定されるものではなく、プロセッサ、メモリ、ストレージ、通信インタフェース等を集積した1つのハードウェア(SoC:System On a Chip)として構成されてもよい。また、制御部21は、日時情報を出力するクロック、計測開始指示を与えてから計測終了指示を与えるまでの経過時間を計測するタイマ、数をカウントするカウンタ等の機能を備えていてもよい。
【0028】
記憶部22は、メモリやハードディスクなどのストレージを備える。記憶部22は、制御部21によって実行される各種コンピュータプログラム、及びコンピュータプログラムの実行に必要なデータ等を記憶する。記憶部22に記憶されるコンピュータプログラムには、測定デバイス1を利用するためのアプリケーションプログラムPGが含まれる。
【0029】
なお、記憶部22に記憶されるプログラムは、当該プログラムを読み取り可能に記録した非一時的な記録媒体RMにより提供されてもよい。記録媒体RMは、例えば、CD-ROM、USBメモリ、SD(Secure Digital)カードなどの可搬型メモリである。この場合、制御部21は、不図示の読取装置を用いて記録媒体RMから各種プログラムを読み取り、読み取った各種プログラムを記憶部22にインストールする。また、記憶部22に記憶されるプログラムは、通信により提供されてもよい。この場合、制御部21は、通信部24を通じて各種プログラムを取得し、取得した各種プログラムを記憶部22にインストールする。
【0030】
接続部23は、Bluetoothなどの近距離無線通信用の通信インタフェースを備える。接続部23は、測定デバイス1との間で通信接続し、必要な情報を送受信する。接続部23は、NFCなどの通信インタフェースを備え、測定デバイス1との間で情報を送受信するものであってもよい。
【0031】
通信部24は、通信ネットワークNWに接続するための通信インタフェースを備える。通信部24が備える通信インタフェースは、例えば、WiFi(登録商標)、3G、4G、5G、LTE等の無線通信規格に準じた通信インタフェースである。通信部24は、外部へ通知すべき各種情報を送信すると共に、外部から自装置宛に送信される各種情報を受信する。通信部24は、測定デバイス1を利用するためのアプリケーションプログラムPGを商用の情報提供サーバから通信ネットワークNWを介してダウンロードし、記憶部22に記憶する。
【0032】
撮像部25は、CMOS、CCDなどの撮像素子を備えており、撮像対象を撮像することにより、撮像対象の画像を生成する。撮像部25は、撮像対象を撮像して得られる画像を制御部21へ出力する。制御部21は、入力された画像を記憶部22に記憶させる。制御部21は、入力された画像を表示部28に表示させたり、必要に応じて通信部24より外部へ送信させたりしてもよい。
【0033】
測位部26は、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機を備えており、GPS衛星から送信される電波を受信して、ユーザ端末2の現在位置を測位する。測位部26は、測位したユーザ端末2の現在位置に係る位置情報を制御部21へ出力する。測位部26で測位した位置情報は、例えばユーザを撮像部25により撮像して得られる画像データに付与される。位置情報が付与された画像データは、ユーザ認証などの本人確認として利用することができる。
【0034】
操作部27は、タッチパネルや操作ボタンなどの入力デバイスを備えており、各種の操作情報や設定情報を受付ける。操作部27は受付けた操作情報や設定情報を制御部21へ出力する。制御部21は、操作部27から入力される操作情報に基づき適宜の制御を行い、必要に応じて設定情報を記憶部22に記憶させる。
【0035】
表示部28は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示デバイスを備えており、制御部21から出力される制御信号に基づいて、ユーザに報知すべき情報を表示する。
【0036】
図5は運転支援サーバ3の内部構成を説明するブロック図である。運転支援サーバ3は専用又は汎用のサーバコンピュータであり、制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、表示部35等を備える。
【0037】
制御部31は、例えば、CPU、ROM、RAM等を備える。制御部31のCPUは、ROM又は記憶部32に予め記憶された各種プログラムをRAMに展開して実行することにより、上述した各種ハードウェアの動作を制御し、装置全体を本開示におけるサーバ装置として機能させる。
【0038】
記憶部32は、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)などのストレージを備える。記憶部32は、制御部31によって実行される各種コンピュータプログラムや各種の情報を記憶する。記憶部32が記憶する情報は、クライアントにおいて利用されている測定デバイス1の情報、測定者の情報などを含む。
【0039】
通信部33は、通信ネットワークNWに接続するための通信インタフェースを備える。通信部33が備える通信インタフェースは、例えば、WiFi(登録商標)、3G、4G、5G、LTE等の無線通信規格に準じた通信インタフェースである。通信部33は、外部へ通知すべき各種情報を送信すると共に、外部から自装置宛に送信される各種情報を受信する。
【0040】
操作部34は、キーボードやマウスなどの入力デバイスを備えており、運転支援サーバ3の管理者による操作を受付ける。操作部34は、受付けた操作に基づく情報を制御部31へ出力する。制御部31は、操作部34から入力される情報に基づき適宜の制御を行い、必要に応じて入力された情報を記憶部32に記憶させる。
【0041】
表示部35は、液晶ディスプレイ、有機ディスプレイ等の表示デバイスを備えており、制御部31から出力される制御信号に基づいて、運転支援サーバ3の管理者に報知すべき情報を表示する。
【0042】
以下、本実施の形態に係る安全運転支援システムの動作について説明する。
図6は安全運転支援システムにおいて実行される処理の手順を説明するフローチャートである。ユーザは、測定デバイス1による測定を開始する際、ユーザ端末2の操作部27を用いてアプリケーションプログラムPGの起動操作を行う。ユーザ端末2の制御部21は、起動操作を受付けた場合、アプリケーションプログラムPGを起動する(ステップS101)。アプリケーションプログラムPGの起動時に、ユーザ端末2は、ログインID及びパスワードの入力をユーザに要求する。入力されたログインID及びパスワードは運転支援サーバ3によって照合され、正当なユーザが認証される。
【0043】
運転支援サーバ3によって正当なユーザが認証された場合、制御部21は、利用可能な測定デバイス1の識別情報を表示部28に表示させる(ステップS102)。図7は識別情報の表示例を示す模式図である。図7は利用可能な測定デバイス1が3台存在する場合の例を示している。制御部21は、3台の測定デバイス1のそれぞれについて、アイコン、機器ID、及び識別情報を表示する。ここで、アイコンは、測定デバイス1の機種毎に用意される図柄である。同一機種の測定デバイス1には同じアイコンが割り当てられる。機器IDは、デバイス固有のID(例えば製造番号)であり、デバイスの製造時又は出荷時等において製造メーカや販売メーカによって割り振られる。機器IDには10桁以上の英数字及び記号からなるIDが用いられることが多い。このため、ユーザ端末2の画面上に機器IDを表示したとしても、各機器IDがどの測定デバイス1を指しているのかをユーザが把握することは困難である。なお、機器IDは測定デバイス1の筐体1a上に2次元コード等により示されてもよい。
【0044】
識別情報は、測定デバイス1を識別するための情報である。この点は機器IDと同様であるが、識別情報は、測定デバイス1が実際に使用される現場において任意に割り振られる点が機器IDとは異なる。識別情報には、ユーザ自身が目視で確認しやすいように、比較的少ない文字数(例えば3~6文字)の文字列が使用される。このため、ユーザ端末2の画面上に識別情報を表示した場合、各識別情報がどの測定デバイス1を指しているのかをユーザが把握することは容易である。なお、測定デバイス1の識別情報は事前の登録処理によって、ユーザ端末2の記憶部22に記憶されているものとする。
【0045】
ユーザは、自身が手にとった測定デバイス1の標識1dに記載されている識別情報と、ユーザ端末2の表示部28に表示されている識別情報とを照合し、その測定デバイス1が利用可能であることを確認する。識別情報の確認後、測定デバイス1の電源が投入される(ステップS103)。
【0046】
ユーザ端末2の制御部21は、電源が投入された測定デバイス1の機器IDを取得する(ステップS104)。このとき、制御部21は、接続部23を通じて測定デバイス1と無線接続し、接続が確立した測定デバイス1から機器IDを取得する。機器IDが測定デバイス1の筐体1aに示されている場合、撮像部25を通じて読み取ることにより機器IDを取得してもよい。
【0047】
次いで、制御部21は、測定結果の取得方法についての選択画面を表示部28に表示する(ステップS105)。図8は取得方法の選択画面110を示す模式図である。選択画面110は、接続部23を用いた無線通信により測定結果を取得する通信取得ボタン111と、撮像部25を用いた画面読み取りにより測定結果を取得する画面読取ボタン112とを備える。通信取得ボタン111及び画面読取ボタン112は、GUI(Graphical User Interface)のコンポーネントであり、ユーザのタッチ操作によって選択を受け付けるように構成されている。制御部21は、選択画面110を通じて取得方法の選択を受付ける(ステップS106)。
【0048】
ユーザは、ユーザ端末2で測定結果の取得方法を選択した後、測定デバイス1の吹きかけ口1bに息を吹きかけ、アルコール濃度の測定を開始する。測定デバイス1のセンサ部14は、ユーザの呼気に含まれるアルコールの濃度を測定し、測定結果を制御部11へ出力する(ステップS107)。制御部11は、測定結果(アルコール濃度の数値)を表示部16に表示する(ステップS108)。
【0049】
ユーザは、測定デバイス1を用いてアルコール濃度を測定する際に、測定中のユーザ自身をユーザ端末2の撮像部25を用いて撮像する。撮像部25の画角には、測定中のユーザと測定デバイス1とが含まれていることが好ましい。ユーザは、表示部16に表示される測定結果を併せて撮像してもよい。ユーザ端末2の撮像部25は測定中のユーザを撮像し、画像データを生成する(ステップS109)。このとき、制御部21は、内蔵のクロックから日時情報を取得し、測位部26からユーザ端末2の位置情報を取得する。制御部21は、取得した日時情報及び位置情報をステップS109で生成した画像データに付与し、測定時情報として記憶部22に記憶させる。なお、撮像部25より得られる画像データは、測定開始から測定終了までの動画データであってもよく、測定中の任意のタイミングの静止画データであってもよい。
【0050】
ユーザ端末2の制御部21は、ステップS106で選択された取得方法を用いて、測定デバイス1による測定結果を取得する(ステップS110)。すなわち、ステップS106で通信取得が選択された場合、制御部21は、接続部23を通じて測定デバイス1と無線通信を行い、無線通信により測定結果を取得する。また、ステップS106で画面読取が選択された場合、制御部21は、測定デバイス1の表示部16に表示される測定結果(アルコール濃度の数値)を撮像部25で撮像し、OCR(Optical Character Recognition)などの公知技術を用いて数値を読み取る。
【0051】
ステップS110において、測定デバイス1とユーザ端末2との間の無線通信が不調であり、無線通信により測定結果が取得できなかった場合、ユーザ端末2の制御部21は、図8に示す選択画面110を表示部28に再度表示し、無線通信により測定結果を取得するか、画面読み取りにより測定結果を取得するかの選択を受け付けてもよい。制御部21は、選択された取得方法を用いて、測定結果の再取得を試みてもよい。
【0052】
制御部21は、通信部24を通じて、ユーザID、機器ID、測定結果、及び測定時情報を運転支援サーバ3へ送信する(ステップS111)。
【0053】
運転支援サーバ3の制御部31は、通信部33を通じて、ユーザID、機器ID、測定結果、及び測定時情報を受信し(ステップS112)、記憶部32に関連付けて記憶させる(ステップS113)。図9は測定結果データベース32aの構成例を示す概念図である。測定結果データベース32aは記憶部32内に設けられる。代替的に、測定結果データベース32aは運転支援サーバ3の外部に設けられてもよい。測定結果データベース32aは、ユーザID、機器ID、測定結果(アルコール濃度)、測定時刻、位置情報、測定中の画像データ等を関連付けて記憶する。
【0054】
図6に示すフローチャートにおいて、測定を開始するタイミング、ユーザを撮像するタイミング等をユーザ端末2の表示部28に表示してもよい。また、ユーザ端末2は、測定を促すテキストメッセージ、撮像を促すテキストメッセージ等を変換サーバ4にアップロードし、変換サーバ4より送信されてくる音声データを再生することによって、測定を開始するタイミング、ユーザを撮像するタイミング等をユーザに報知してもよい。
【0055】
以上のように、実施の形態1では、ユーザ端末2においてアプリケーションプログラムPGが起動された場合、ユーザが利用可能な測定デバイス1の識別情報を表示部28に表示するので、所属先に導入されている複数の測定デバイス1のうち、どの測定デバイス1で測定したのかを容易に判断できる。
【0056】
(実施の形態2)
実施の形態2では、運転支援サーバ3において、ユーザが安全運転可能か否かを判定する構成について説明する。
なお、システムの全体構成、各装置の内部構成等は実施の形態1と同様であるため、その説明を省略することとする。
【0057】
運転支援サーバ3は、実施の形態1で説明した手順により、測定デバイス1による測定結果を取得する。運転支援サーバ3の制御部31は、測定結果に含まれる数値(アルコール濃度)と、事前に設定されている閾値(例えば0.15mg/L)とを比較し、比較結果に応じてユーザが安全運転可能か否かを判定する。すなわち、制御部31は、測定結果として得られるユーザの呼気に含まれるアルコールの濃度が閾値以上であれば、安全運転ができないと判定し、閾値未満であれば、安全運転が可能であると判定する。
【0058】
また、制御部31は、測定時情報に含まれるユーザの画像と、事前登録されたユーザの画像とを比較解析して、安全運転が可能か否かを判定してもよい。ここで、事前登録される画像は、ユーザが飲酒していないときに撮像された正常時の画像である。運転支援サーバ3は、通信ネットワークNWを介して、ユーザ端末2よりユーザの正常時の画像を取得し、ユーザIDに関連付けて記憶部32に記憶させる。
【0059】
画像の比較解析による判定には学習モデルLMが用いらる。図10は学習モデルLMの構成例を示す模式図である。学習モデルLMは、測定時情報に含まれるユーザの画像と、事前登録されたユーザの画像とを入力した場合、安全運転が可能か否かを示す情報を出力するよう学習される。
【0060】
学習モデルLMは、例えば、CNN(Convolutional Neural Network)、SegNet、FCN(Fully Convolutional Network)、U-Net(U-Shaped Network)、PSPNet(Pyramid Scene Parsing Network)などの特徴量抽出が行えるニューラルネットワークを用いて構築される。制御部31は、測定時情報に含まれるユーザの画像を学習モデルLMに入力して計算した特徴量と、事前登録されたユーザの画像を学習モデルLMに入力して計算した特徴量とを比較し、両者が同一と見なせる場合(特徴量空間における距離が閾値よりも短い場合)、正常である(安全運転が可能である)と判定し、同一と見なせない場合、正常でない(安全運転ができない)と判定する。
【0061】
学習モデルLMは、YOLO(You Only Look Once)、SSD(Single Shot Multi-Box Detector)など物体検出用のニューラルネットワークを用いて構築されてもよい。更に、学習モデルLMは、GAN(Generative Adversarial Network)などの画像生成系のニューラルネットワークを用いて構築されてもよい。
【0062】
制御部31は、数値比較による判定結果と、画像解析による判定結果とを総合して、判定結果を導出してもよい。すなわち、制御部31は、数値比較による判定結果及び画像解析による判定結果が共に安全運転可能であると判定した場合、安全運転可能であると判定し、少なくとも一方が安全運転可能でないと判定した場合、安全運転可能でないと判定する。
【0063】
図11は実施の形態3における運転支援サーバ3が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。運転支援サーバ3の制御部31は、ユーザ端末2より送信されるユーザID、機器ID、測定結果、及び測定時情報を受信する(ステップS201)。
【0064】
制御部31は、数値比較による判定結果を導出する(ステップS202)。具体的には、制御部31は、測定結果として含まれるアルコール濃度の測定値と、事前に設定されている閾値(例えば0.15mg/L)とを比較し、安全運転可能か否かを判定する。
【0065】
制御部31は、画像解析による判定結果を導出する(ステップS203)。具体的には、制御部31は、測定時情報に含まれるユーザの画像と、事前登録された正常時にユーザの画像とを学習モデルLMに入力し、学習モデルLMによる演算を実行することによって、安全運転可能か否かを判定する。
【0066】
制御部31は、ステップS202の判定結果と、ステップS203の判定結果とを総合的に判断し、最終的な判定結果を導出する(ステップS204)。すなわち、制御部31は、数値比較による判定結果及び画像解析による判定結果が共に安全運転可能であると判定した場合、安全運転可能であると判定し、少なくとも一方が安全運転可能でないと判定した場合、安全運転可能でないと判定する。
【0067】
制御部31は、ステップS204で導出した判定結果を通信部33よりユーザ端末2に通知する(ステップS205)。
【0068】
以上のように、実施の形態2では、運転支援サーバ3において、ユーザが安全運転可能であるか否かを判定し、判定結果をユーザ端末2にフィードバックすることができる。
【0069】
(実施の形態3)
実施の形態3では、アプリケーションプログラムPGを起動したときに、ユーザの体調情報、運転開始又は運転終了の区別、及び車両番号を受付ける構成について説明する。
【0070】
図12はユーザ情報の受付画面120を示す模式図である。受付画面120は、記録区分入力欄121、体調情報入力欄122、車両番号入力欄123を備える。記録区分入力欄121は、運転開始又は運転終了の区別を受け付ける選択ボタンを備えている。ユーザは、何れか一方の選択ボタンをタッチ操作することにより、運転開始又は運転終了の区別を入力する。体調情報入力欄122は、体調の良否を受付ける選択ボタンを備えている。ユーザは、何れか一方の選択ボタンをタッチ操作することにより、体調の良否を入力する。車両番号入力欄123は、プルダウンメニューにより構成されている。ユーザは、プルダウンメニューから自身が運転使用としている車両番号を選択する。
【0071】
ユーザ端末2は、アプリケーションプログラムPGが起動され、ユーザ認証が行われた後に、図12に示す受付画面120を表示部28に表示させ、ユーザの体調情報、運転開始又は運転終了の区別、及び車両番号を受付ける。ユーザ端末2は、受付けたユーザの体調情報、運転開始又は運転終了の区別、及び車両番号を運転支援サーバ3に送信する。
【0072】
運転支援サーバ3は、ユーザ端末2から受信したユーザの体調情報、運転開始又は運転終了の区別、及び車両番号を記憶部32に記憶させる。例えば、運転支援サーバ3は、ユーザIDに関連付けて測定結果データベース32aに記憶させる。運転支援サーバ3は、記憶させた体調情報や記録区分を参照して、安全運転可能か否かの判断を行ってもよい。
【0073】
(実施の形態4)
実施の形態4では、測定デバイス1とユーザ端末2との間で無線接続が確立している間、ユーザ端末2の表示部28に測定デバイス1の識別情報を表示する構成について説明する。
【0074】
図13は実施の形態4に係るユーザ端末2が実行する処理の手順を説明するフローチャートである。ユーザ端末2は、アプリケーションプログラムPGが起動され、ユーザ認証が行われた後に、測定デバイス1との無線接続を確立させるための処理を実行する(ステップS401)。
【0075】
ユーザ端末2の制御部21は、測定デバイス1との間で無線接続が確立したか否かを判断し(ステップS402)、無線接続が確立したと判断した場合(S402:YES)、表示部28に測定デバイス1の識別情報を表示する(ステップS403)。測定デバイス1の識別情報は、実施の形態1において説明したように、標識1dから文字を認識することで得られる。無線接続が確立していないと判断した場合(S402:NO)、制御部21は、処理をステップS401に戻す。
【0076】
次いで、制御部21は、測定デバイス1との間の無線接続が切断したか否かを判断し(ステップS404)、切断したと判断した場合(S404:YES)、測定デバイス1の識別情報を非表示にする(ステップS405)。切断していないと判断した場合(S404:NO)、制御部21は、処理をステップS403へ戻し、識別情報の表示を継続する。
【0077】
以上のように、実施の形態4では、ユーザ端末2の画面上で測定デバイス1の識別情報を確認することにより、測定デバイス1とユーザ端末2との間で無線接続が確立しているか否かを判断できる。
【0078】
今回開示された実施形態は、全ての点において例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0079】
1 測定デバイス
11 制御部
12 記憶部
13 接続部
14 センサ部
15 操作部
16 表示部
2 ユーザ端末
21 制御部
22 記憶部
23 接続部
25 撮像部
26 測位部
27 操作部
28 表示部
3 運転支援サーバ
31 制御部
32 記憶部
33 通信部
34 操作部
35 表示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13