(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025005928
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
H10D 30/66 20250101AFI20250109BHJP
H10D 12/00 20250101ALI20250109BHJP
H10D 84/80 20250101ALI20250109BHJP
H10D 8/50 20250101ALI20250109BHJP
H10D 62/10 20250101ALI20250109BHJP
H10D 84/83 20250101ALI20250109BHJP
【FI】
H01L29/78 652R
H01L29/78 655G
H01L29/78 657F
H01L29/78 657A
H01L29/78 657D
H01L29/78 653C
H01L29/91 C
H01L29/78 652J
H01L29/78 652M
H01L29/78 652P
H01L29/06 301G
H01L29/06 301V
H01L29/78 655F
H01L27/06 102A
H01L27/088 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023106371
(22)【出願日】2023-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】000106276
【氏名又は名称】サンケン電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(72)【発明者】
【氏名】染矢 亮
【テーマコード(参考)】
5F048
【Fターム(参考)】
5F048AC06
5F048AC08
5F048AC10
5F048BB19
5F048BC03
5F048BC12
5F048BD07
5F048CB07
(57)【要約】
【課題】IGBT部とダイオードとの境界領域での電界集中を緩和し、ブレークダウンを低減した半導体装置を提供する。
【解決手段】実施の形態に係る半導体装置100は、半導体基板101上に配置されたダイオード部20と、ダイオード部の周囲に配置されたIGBT部10とを備える。IGBT部は、第1導電型の第1半導体領域6と、第1半導体領域上に設けられた第2導電型の第2半導体領域7と、第2半導体領域を深さ方向に貫通するトレンチ14とを備える。ダイオード部は、第1半導体領域と、第1半導体領域上に設けられた第2導電型の第3半導体領域12と、第3半導体領域を深さ方向に貫通する第2トレンチ16とを備える。IGBT部の第1トレンチの延伸した第1方向の第1端14EGとダイオード部の第2トレンチの第1方向の第2端16EGとの間にIGBT部の第2半導体領域よりも接合深さの深い第2導電型の第4半導体領域70を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板の上に配置されたダイオード部と、
前記半導体基板の上に前記ダイオード部の周囲に配置されたIGBT部と
を備え、
前記IGBT部は、
前記半導体基板の上に配置された第1導電型の第1半導体領域と、
前記第1半導体領域の上に設けられた第2導電型の第2半導体領域と、
前記第2半導体領域を深さ方向に貫通するように設けられ
た第1トレンチと
を備え、
前記ダイオード部は、
前記第1半導体領域と、
前記第1半導体領域の上に設けられた第2導電型の第3半導体領域と、
前記第3半導体領域を深さ方向に貫通するように設けられた第2トレンチと
を備え、
前記IGBT部の前記第1トレンチの延伸した第1方向の第1端と前記ダイオード部の前記第2トレンチの前記第1方向の第2端との間に前記IGBT部の前記第2半導体領域よりも接合深さの深い第2導電型の第4半導体領域を備える、半導体装置。
【請求項2】
前記第4半導体領域の不純物濃度は、前記第2半導体領域の不純物濃度よりも低い、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第4半導体領域の不純物濃度は、前記第3半導体領域の不純物濃度よりも低い、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第4半導体領域は、前記第3半導体領域よりも接合深さが深い、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記IGBT部の前記第1トレンチの前記第1方向の延長線上に前記ダイオード部の前記第2トレンチが配置されている、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記IGBT部の前記第1トレンチから延伸した前記第1方向の前記第1端と前記ダイオード部の前記第2トレンチの前記第1方向の前記第2端との距離は、同じ前記IGBT部の前記第1トレンチの第2方向の隣り合う前記第1トレンチの間の距離と同じかそれ未満である、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第4半導体領域の接合深さの深さは、前記IGBT部の前記第1トレンチの深さより浅い、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1方向に直交する第2方向に延伸する第1接続トレンチを備え、
前記IGBT部の前記第1トレンチから延伸した前記第1方向の前記第1端は、隣り合う前記第1トレンチから延伸した前記第1方向の前記第1端と前記第1接続トレンチを介して接続され、
前記第2方向に延伸する第2接続トレンチを備え、
前記ダイオード部の前記第2トレンチから延伸した前記第1方向の前記第2端は、隣り合う前記第2トレンチから延伸した前記第1方向の前記第2端と前記第2接続トレンチを介して接続されている、請求項1から7の何れか1項に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第2半導体領域の上に配置された第5半導体領域を備える、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記ダイオード部の側から見て、前記第4半導体領域と前記第5半導体領域との前記第1トレンチに沿う前記第1方向の距離は、前記第4半導体領域と前記第5半導体領域との前記第1方向に直交する第2方向の距離よりも長い、請求項9に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第5半導体領域は、前記第1方向に延伸する前記第2半導体領域の上に間欠的に配置される、請求項9に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記ダイオード部の側から見て、前記第4半導体領域と前記第5半導体領域との間に、前記第1トレンチと並列して設けられた第3トレンチと
を備える、請求項9に記載の半導体装置。
【請求項13】
前記第2半導体領域の上に配置された第5半導体領域と、
前記第5半導体領域と電気的に接続した上部電極と
を備え、
前記第4半導体領域は、前記上部電極と抵抗を介して電気的に接続されている、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項14】
前記半導体装置は、周辺部にリサーフ領域を備え、
前記第4半導体領域は、前記リサーフ領域と同時に形成可能である、請求項1に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)と還流用のダイオードとを一つの半導体基板に形成した半導体装置である逆導通IGBT(Reverse Conducting IGBT:RC-IGBT)が提案されている。また、半導体装置の外周領域にリサーフ領域と呼ばれる耐圧改善のための領域を設ける例も開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-56498号公報
【特許文献2】特開2018-46187号公報
【特許文献3】特開2004-349556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施の形態が解決しようとする課題は、IGBTとダイオードとの境界領域での電界集中を緩和し、ブレークダウンを低減した半導体装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施の形態に係る半導体装置は、半導体基板と、半導体基板上に配置されたダイオード部と、半導体基板上にダイオード部の周囲に配置されたIGBT部とを備える。IGBT部は、半導体基板上に配置された第1導電型の第1半導体領域と、第1半導体領域上に設けられた第2導電型の第2半導体領域と、第2半導体領域を深さ方向に貫通するように設けられた第1トレンチとを備える。ダイオード部は、第1半導体領域と、第1半導体領域上に設けられた第2導電型の第3半導体領域と、第3半導体領域を深さ方向に貫通するように設けられた第2トレンチとを備える。IGBT部の第1トレンチの延伸した第1方向の第1端とダイオード部の第2トレンチの第1方向の第2端との間にIGBT部の第2半導体領域よりも接合深さの深い第2導電型の第4半導体領域を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施の形態によれば、IGBTとダイオードとの境界領域での電界集中を緩和し、ブレークダウンを低減した半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施の形態に係る半導体装置の全体構造の上面図。
【
図8】実施の形態の変形例に係る半導体装置の断面図。
【
図9】実施の形態に係る半導体装置のIGBTの一部分の上面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各部の長さの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0009】
また、以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の形状、構造、配置などを下記のものに特定するものでない。この発明の実施形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。尚、本発明において「上」、「下」などの上、下を特定する用語は、記載の便宜上使用しているのであって、側面上に設けられている場合であっても、本発明の構成要件と実質同一であれば、本発明の権利範囲に属するものである。また、「上」とは対象に接して形成される場合だけでなく、別の層を介して形成される場合をも含む。また、本発明において「接続」とは直接接続に限定されるものではなく、間に抵抗体等の何かを介在させて接続した場合であっても、本発明の構成要件と実質同一であれば、本発明の権利範囲に属するものである。
【0010】
以下の説明においては、半導体装置の方向をXYZ軸で定義する。断面図で左右方向をX軸方向、紙面垂直方向をY軸方向、XY平面に垂直方向をZ軸方向とする。尚、これらの方向については、一例である。パターンの配置によっては、適宜変更可能である。また、以下の説明においては、半導体装置としてIGBTを中心に記載するが、還流用のダイオードとを一つの半導体基板に形成した半導体装置であれば良く、IGBTの代わりにMOSFETであっても良い。また、電子注入促進型絶縁ゲートトランジスタ(IEGT:Injection Enhanced Gate Transistor)などの他の絶縁ゲート構造の素子であってもよい。また、スーパージャンクションMOSFET(Super Junction MOSFET)や相補型金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(CMOSFET:Complementary Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であっても良い。
【0011】
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係る半導体装置100の全体構造の上面図である。
【0012】
実施の形態に係る半導体装置100は、
図1に示すように、半導体基板101と、半導体基板101上に配置されたダイオード部20と、半導体基板101上にダイオード部20の周囲に配置されたIGBT部10とを備える。実施の形態に係る半導体装置100は、IGBT部10と還流用のダイオード部20とを一つの半導体基板101に形成した逆導通IGBT(RC-IGBT)を構成する。半導体装置100の外周部の終端領域40には、リサーフ領域と呼ばれる耐圧改善のための領域が設けられている。半導体基板101上に島状に配置されたダイオード部20の周辺にはIGBT部10が配置されている。ダイオード部20の周囲には境界領域30が設けられている。境界領域30は、ダミー領域とも呼ばれる。また、
図1に示す例では、半導体基板101上に制御パッド部500も設けられている。また、
図1には示されていないが、IGBT部10又は/且つダイオード部20上にエミッタパッド51が設けられている。
【0013】
制御パッド部500は、例えば、電流センスパッド50、ゲートパッド52、温度センスパッド53、54を備える。電流センスパッド50は、半導体装置100のセル領域に流れる電流を検知するための制御パッドである。
【0014】
ゲートパッド52は、半導体装置100をオンオフ制御するためのゲート駆動電圧が印加される制御パッドである。温度センスパッド53、54は、例えば、半導体装置100に設けられた温度センスダイオードのアノード、カソードに電気的に接続された制御パッドである。
【0015】
図2は、
図1の一部分の半導体装置102の拡大された上面図である。
図2には、ダイオード部20と、ダイオード部20を取り囲む境界領域(ダミー部)30と、境界領域30を取り囲むIGBT部10とが配置される様子が示されている。破線FLRの内側は後述する第4半導体領域(FLR領域)の設けられる領域(第4半導体領域の有無の境界線)を表している。破線DMY1はダイオード部20と境界領域30との境界線を表している。また、破線DMY2はIGBT部10と境界領域30との境界線を表している。
【0016】
IGBT部10では、複数のトレンチ14が第1方向(長手方向、Y方向)に延伸し、第2方向(短手方向、X方向)に並列している。一部のトレンチ14の各々がY方向に境界領域30のトレンチ15の各々と接続されている。
【0017】
ダイオード部20のトレンチ16のY方向の端では、Y方向に直交する第2方向に延伸する接続トレンチ16C2が設けられている。複数のトレンチ16はY方向に延伸し、第2方向(短手方向、X方向)に並列しており、接続トレンチ16C2において、T字構造に終端されている。
【0018】
ダイオード部20からY方向に見たダイオード部20とIGBT部10との間の境界領域30の部分において、トレンチ15はY方向の延長線上にあるダイオード部20のトレンチ16や接続トレンチ16C2と離間するよう端が設けられている。境界領域30のトレンチ15のY方向の端では、X方向に延伸する接続トレンチ15C1が設けられている。境界領域30では、複数のトレンチ15がY方向に延伸しており、接続トレンチ15C1において、T字構造に終端されている。
【0019】
トレンチ15から延伸したY方向の第1端15EGは、隣り合うトレンチ15から延伸したY方向の第1端15EGと接続トレンチ15C1を介して接続されている。
【0020】
トレンチ16から延伸したY方向の第2端16EGは、隣り合うトレンチ16から延伸したY方向の第2端16EGと接続トレンチ16C2を介して接続されている。
【0021】
トレンチ15から延伸したY方向の第1端15EGとトレンチ16から延伸したY方向の第2端16EGとの距離Y1は、境界領域30のトレンチ15のX方向の隣り合うトレンチ15間の距離X1と同じかそれ未満である。すなわち、Y1<=X1が成立している。
【0022】
また、
図2に示すように、ダイオード部20からX方向に見たダイオード部20とIGBT部10との間の境界領域30の部分において、複数のトレンチ15はY方向に延伸し、第2方向(短手方向、X方向)に並列している。そして、その境界領域30の複数のトレンチ15の各々は、Y方向に存在するIGBT部10の複数のトレンチ14の各々と接続し、トレンチ15とトレンチ14とが連続している。
【0023】
境界領域30の不純物濃度の低いP型の第4半導体領域70からダイオード部20側のIGBT部10のエミッタ領域8までの距離に関し、トレンチ14の長手方向(Y方向)の距離WLがIGBT部10のトレンチ14の短手方向(X方向)の距離WSよりも長くなるよう形成している。すなわち、WL>WSが成立している。ダイオード部20から見てX方向(WS)のエミッタ領域8はダイオード部20との間に複数のトレンチ15があり、このトレンチ15がエミッタ領域からダイオード部20側へと電子が広がることを阻害することができ、距離WSを距離WLよりも短くすることができる。
【0024】
IGBT部10において、X方向をトレンチ14に挟まれたPベース領域7上には孔があり、孔はY方向に延伸している。孔の底部下であってPベース領域7のZ方向上には、P型のエミッタコンタクト領域9Eが形成されている。nエミッタ領域8はトレンチ14の開口部に形成され、孔の側面はnエミッタ領域8が露出している。nエミッタ領域8は、
図2に示すようにトレンチ14に隣接すると共に、Y方向では離散的に配置される。nエミッタ領域8はY方向に一定間隔毎に配置されているが、Y方向では必ずしも規則性を持って配置される必要はない。nエミッタ領域8は、間欠的に配置されていても良い。このように、IGBT部10においては、nエミッタ領域8が配置されている領域とnエミッタ領域8が配置されていない領域が含まれていても良い。IGBT部10においてnエミッタ領域8を間欠的に配置することで、過剰な電子注入を抑制し、スイッチング時間を短縮することができる。
【0025】
図3は、
図2のI-I線に沿う断面図である。
図3では、ダイオード部20、境界領域30、IGBT部10に跨る範囲のXZ面に沿う断面構造が示されている。
図3において、Z方向に延伸する破線DMY1はダイオード部20と境界領域30との境界線を表している。また、Z方向に延伸する破線DMY2はIGBT部10と境界領域30との境界線を表している。尚、
図2では、I-I線に沿うトレンチ14は一部が省略されていたが、
図3では、5本示されている。
【0026】
半導体基板101は、
図3に示すように、例えばN型の高抵抗のドリフト領域5と、ドリフト領域5上にZ方向に形成され、ドリフト領域5よりも不純物濃度が高いN型の蓄積領域6と、蓄積領域6上にZ方向に形成されるP型のベース領域7及びアノード領域12と、ドリフト領域5の下方(マイナスZ方向)に形成されるN型のバッファ領域4と、バッファ領域4の下方(マイナスZ方向)に形成されるP型のコレクタ領域2及びN型のカソード領域3とを備える。
【0027】
ダイオード部20は、N型の高抵抗のドリフト領域5と、ドリフト領域5上に配置されたN型の蓄積領域6と、蓄積領域6上に設けられたP型のアノード領域12と、アノード領域12を深さ方向(Z方向)に貫通するように設けられたトレンチ16とを備える。
【0028】
ダイオード部20では、Y方向に延伸するトレンチ16に挟まれてアノード領域12がY方向に延伸している。また、アノード領域12のZ方向上には孔が形成され、その底部にはP型のアノードコンタクト領域9Aが設けられている。孔の内部はエミッタ電極(上部電極)11が設けられており、アノードコンタクト領域9Aは、エミッタ電極(上部電極)11に接続されている。トレンチ16は、トレンチ内電極16aと絶縁膜16bを備える。トレンチ内電極16aは、エミッタ電極(上部電極)11に接続されている。なお、トレンチ16はアノード領域12を貫通しているが、蓄積領域6を貫通していない。
【0029】
境界領域30では、ドリフト領域5上にN型の蓄積領域6が配置され、Y方向に延伸するトレンチ15に挟まれてベース領域7がY方向に延伸している。また、ベース領域7のZ方向上には、P型のダミーコンタクト領域9Dが配置されている。ベース領域7に接続されたダミーコンタクト領域9Dは、エミッタ電極(上部電極)11に接続されている。トレンチ15は、トレンチ内電極15aと絶縁膜15bを備える。トレンチ内電極15aは、IGBT部10のトレンチ内電極14aと電気的に接続されている。ベース領域7のZ方向上には、IGBT部10と異なり、トレンチ15に接してエミッタ領域8が設けられていない。トレンチ15はベース領域7を貫通しているが、蓄積領域6を貫通していない。
【0030】
IGBT部10は、N型のドリフト領域5と、ドリフト領域5上に配置されたN型の蓄積領域6と、蓄積領域6上に設けられたP型のベース領域7と、ベース領域7を深さ方向(Z方向)に貫通するように設けられたトレンチ14とを備える。ここで、トレンチ14は蓄積領域6を貫通していない。
【0031】
IGBT部10では、Y方向に延伸するトレンチ14に挟まれてベース領域7がY方向に延伸している。また、ベース領域7のZ方向上には、トレンチ14に接してエミッタ領域8が設けられている。また、ベース領域7のZ方向上には孔が彫られ、その底部にはP型のエミッタコンタクト領域9Eが配置されている。エミッタコンタクト領域9Eは、トレンチ14に挟まれたベース領域7上をY方向に延伸している。エミッタ領域8及びエミッタコンタクト領域9Eは、エミッタ電極(上部電極)11に接続されている。トレンチ14は、トレンチ内電極14aと絶縁膜14bを備える。トレンチ内電極14aは
図2のゲートパッド52と電気的に接続される。
【0032】
X方向をトレンチ14に挟まれたベース領域7には、N型のエミッタ領域8とP型のエミッタコンタクト領域9Eが形成されている。尚、この詳細構造については、
図9を用いて後述する。
【0033】
半導体基板101のマイナスZ方向に設けられる裏面電極1は、IGBT部10ではP型のコレクタ領域2に接続されたコレクタ電極、ダイオード部20ではN型のカソード領域3に接続されたカソード電極となる。また、コレクタ領域2とカソード領域3との境界線BLは、
図3の例では、ダイオード部20と境界領域30との境界線上に設けられている。ダイオード部20と境界領域30との境界線は、破線DMY1で示されている。また、破線BLC1に示すように、コレクタ領域2とカソード領域3との境界線BLは、境界領域30内に設けられていても良い。また、破線BLC2に示すように、コレクタ領域2とカソード領域3との境界線BLは、IGBT部10内に設けられていても良い。また、破線BLAに示すように、コレクタ領域2とカソード領域3との境界線BLは、ダイオード部20内に設けられていても良い。このように、コレクタ領域2とカソード領域3との境界線BLの位置により、P型のコレクタ領域2とN型のカソード領域3との相対的な面積が変化する。このため、キャリアの注入量が変化するため、RC-IGBTとしての半導体装置100のスイッチング特性を用途に応じて適宜変更することが可能となる。
【0034】
図4は、
図1のII-II線に沿う断面図である。
図4では、ダイオード部20、境界領域(ダミー部)30、IGBT部10のエミッタ電極11がP型のエミッタコンタクト領域9Eと接続される領域に跨る範囲のYZ面に沿う断面構造が示されている。
図4において、Z方向に延伸する破線DMY1はダイオード部20と境界領域30との境界線を表している。また、Z方向に延伸する破線DMY2はIGBT部10と境界領域30との境界線を表している。
図4において、Z方向に延伸する破線FLRは第4半導体領域70の境界を表している。第4半導体領域70は、破線FLRで区画される領域の内側に形成されている。つまり、第4半導体領域70は接続トレンチ15C1と接続トレンチ16C2との間に挟まれた境界領域30のベース領域7直下だけでなく、接続トレンチ15C1の側壁よりもマイナスY方向の境界領域30のベース領域7直下にも一部延伸して形成され、接続トレンチ16C2の側壁よりもY方向のダイオード部20のアノード領域12直下にも一部延伸して形成されている。尚、破線DLはN型の半導体領域6内に広がる熱平衡状態における空乏層を模式的に示している。境界領域30の接続トレンチ15C1は、トレンチ内電極15aと絶縁膜15bを備える。ダイオード部20の接続トレンチ16C2は、トレンチ内電極16aと絶縁膜16bを備える。
図4で示すように、第4半導体領域70を設けていることで、空乏層が接続トレンチ15C1と接続トレンチ16C2との間で挟まれた領域でZ方向に入り込むことを低減されていることがわかる。
【0035】
また、接続トレンチ15C1と接続トレンチ16C2との間のベース領域7にはアノードコンタクト領域9Aが形成されており、そのアノードコンタクト領域9Aはエミッタ電極11と電気的に接続している。
【0036】
図5は、
図1のIII-III線に沿う断面図である。
図5では、ダイオード部20、ダミー部30、IGBT部10に跨る範囲の断面構造が示されている。すなわち、トレンチ14及びトレンチ16のYZ面に沿う断面構造が示されている。
図5において、Z方向に延伸する破線DMY1はダイオード部20と境界領域30との境界線を表している。また、Z方向に延伸する破線DMY2はIGBT部10と境界領域30との境界線を表している。
図5において、Z方向に延伸する破線FLRは第4半導体領域70の境界を表している。尚、破線DLはN型の半導体領域6内に広がる熱平衡状態における空乏層を模式的に示している。
【0037】
図5に示すように、境界領域30のトレンチ15の延伸したY方向の第1端15EGとダイオード部20のトレンチ16の延伸したY方向の第2端16EGとの間にダイオード部20のPアノード領域12よりも接合深さの深い第2導電型の第4半導体領域70が設けられている。
図5で示すように、第4半導体領域70を設けていることで、トレンチ15の長手方向とトレンチ16の長手方向との間のトレンチが形成されていない領域で、空乏層がZ方向に入り込むことを低減されていることがわかる。
【0038】
図6は、
図1のIV-IV線に沿う断面図である。
図6では、ダイオード部20、境界領域30、IGBT部10に跨る範囲の断面構造が示されている。すなわち、アノード領域12、第4半導体領域70、Pベース領域7に沿う範囲のYZ面に沿う断面構造が示されている。尚、破線DLはN型の半導体領域6内に空乏層の広がる熱平衡状態における空乏層を模式的に示している。
図6で示すように、第4半導体領域70を設けていることで、空乏層が接続トレンチ15C1と接続トレンチ16C2との間で挟まれた領域でZ方向に入り込むことを低減されていることがわかる。
【0039】
第4半導体領域70の不純物濃度NP(70)は、第2半導体領域(ベース領域)7の不純物濃度NP(7)よりも低い。すなわち、NP(70)<NP(7)が成立している。また、第4半導体領域70の不純物濃度NP(70)は、第3半導体領域12の不純物濃度NP(12)よりも低い。すなわち、NP(70)<NP(12)が成立している。
【0040】
また、
図6に示すように、第4半導体領域70の接合深さZ4は、第3半導体領域12の接合深さZ3よりも深い。
【0041】
また、第4半導体領域70の接合深さZ4は、IGBT部10のトレンチ14の深さZT1より浅い。
【0042】
また、第4半導体領域70の接合深さZ4は、ダイオード部20のトレンチ16の深さZT2より浅い。
【0043】
実施の形態に係る半導体装置100は、ダイオード部20は島状に形成されており、ダイオード部20の周りにIGBT部10が形成されている。尚、IGBT部10から延伸したダミー部30のトレンチ15を有する部分はトレンチ14から連続しているので、以下の記載では、IGBT部(ダミー部を含む)10のトレンチ14として説明する。ダミー部30のトレンチ14にはエミッタ領域8を備えていないが、IGBT部10のトレンチ14には、エミッタ領域8を備えている。
【0044】
絶縁膜14bを挟んでトレンチ電極14aが内部に埋め込まれているIGBT部(ダミー部を含む)10のトレンチ14の長手方向と、絶縁膜16bを挟んでエミッタ電極11と同電位のトレンチ電極16aが埋め込まれているダイオード部20のトレンチ16の長手方向が同じY方向に形成されているが、両トレンチは互いに離間している。IGBT部(ダミー部を含む)10のトレンチ14の長手方向の延長線上にダイオード部20のトレンチ16が配置されていることが望ましい。これにより、平面的に見て、境界領域30での電界集中を緩和して、空乏層の広がりをなだらかにすることができる。
【0045】
また、IGBT部(ダミー部を含む)10のトレンチ14の長手方向の第1端14EGとダイオード部20のトレンチ16の長手方向の第2端16EGとの距離Y1は同じIGBT部(ダミー部を含む)10のトレンチ14の短手方向(X方向)の隣り合うトレンチ間の距離(IGBT部10のトレンチ間隔)X1と同じかそれ未満であることが望ましい。
【0046】
IGBT部(ダミー部を含む)10のトレンチ14の長手方向の第1端14EGとダイオード部20のトレンチ16の長手方向の第2端16EGに至る境界領域30のN型ドリフト領域5上にはIGBT部10のPベース領域7よりも不純物濃度が低いP型半導体領域(FLR領域:第4半導体領域70)が形成されている。
【0047】
これにより、トレンチ14の長手方向の第1端14EGとトレンチ16の長手方向の第2端16EGに至るベース領域7下の蓄積領域6で、空乏層がZ方向に入り込むことを低減されている。そして、IGBT部(ダミー部を含む)10のトレンチ14の長手方向の第1端14EGとダイオード部20のトレンチ16の長手方向の第2端16EGとの間に挟まれた境界領域30の第4半導体領域70を含む半導体領域の空乏層をより広がり易くすることができる。
【0048】
また、境界領域30の不純物濃度が低いP型の第4半導体領域70はIGBT部10のベース領域7よりも接合深さが深く、ダイオード部20のアノード領域12よりも接合深さが深いことが望ましい。ただし、境界領域30の不純物濃度が低いP型の第4半導体領域70はIGBT部10やダイオード部20のトレンチの底部(トレンチ深さ)まで深くなくてもよい。なぜなら、ブレークダウンポイントを境界領域30からIGBT部10側へずらすためである。
【0049】
この境界領域30の不純物濃度が低いP型の第4半導体領域70はIGBT部(ダミー部を含む)10のトレンチ14の第1端14EGを含むように、トレンチ14の第1端14EGよりも内部(トレンチ14の第1端14EGよりもIGBT部10側であるマイナスY方向)にまで形成されている。同様に、第4半導体領域70はダイオード部20のトレンチ16の第2端16EGを含むように、トレンチ16の第2端16EGよりもダイオード部20内部(Y方向)にまで形成されている。
【0050】
トレンチ15の第1端15EGは隣り合うトレンチ15の第1端15EGと接続トレンチ15C1でつながっている。つまり、トレンチ15の第1端15EGはT字形状となっている。そして、トレンチ15内のトレンチ内電極15a、接続トレンチ15C1内のトレンチ内電極15aを通じて、IGBT部10内の隣り合うトレンチ内電極14aが接続される。これによりゲートバスラインを境界領域30の半導体基板101上に形成しなくてもよく、半導体基板101上の上部電極11をIGBT部10からダイオード部20にわたって連続して形成する際にゲートバスラインで阻害されない。また、トレンチ内電極15aとトレンチ内電極16aがX方向に延びていることで、接続トレンチ15C1と接続トレンチ16C2で挟まれた領域のX方向の電界分布をより均一にすることができる。
【0051】
図2で示すように、破線FLR(第4半導体領域70)から見てIGBT部10のトレンチ14の短手方向(X方向)において、境界領域30の不純物濃度の低いP型の第4半導体領域70がエミッタ領域8に接しない(到達しない)ように、境界領域30の不純物濃度の低いP型の第4半導体領域70とエミッタ領域8との間に、エミッタ領域8が形成されていないダミートレンチ15がIGBT部10のトレンチ14と並列に配置されている。
【0052】
Pコレクタ領域2とNカソード領域3の境界BLは境界領域30の略Z方向に形成されているが、Pコレクタ領域2とNカソード領域3の境界BLが境界領域30の直下に形成されていなくてもよく、ズレていてもよい。例えば、Pコレクタ領域2とNカソード領域3の境界BLが境界領域30の直下よりダイオード部20側であってもよい。或いは、IGBT部10側であってもよい。
【0053】
境界領域30の不純物濃度の低いP型の第4半導体領域70は上部電極(エミッタ電極)11と接続されている。
【0054】
(リサーフ構造)
図7は、
図1のE-E線に沿う断面図である。
【0055】
実施の形態に係る半導体装置100は、第1リサーフ領域220及び第2リサーフ領域230を終端領域40に備える。第1リサーフ領域220は耐圧改善のためPベース領域7と接続されている。第2リサーフ領域230は、空乏層を介して第1リサーフ領域220と接続される。Z方向に延伸する破線BLLは、IGBT部10と終端領域40との境界線を示す。裏面電極1は、IGBT部10のP型のコレクタ領域2と接続される。また、裏面電極1は、終端領域40のN型の半導体領域33と接続されている。N型の半導体領域33は、ダイオード部20のカソード領域3と同電位である。また、N型の半導体領域33は、終端部のN型のストッパ層260と同電位である。IGBT部10のP型のコレクタ領域2とN型の半導体領域33との境界はBL3で示されている。
【0056】
半導体基板101は、その一面を構成するN型のドリフト領域5を有する。複数のリサーフ領域220、230は、Pベース領域7よりも低い不純物濃度を有するP型の半導体領域から構成され、IGBT部10を包囲するように、ドリフト領域5の表面領域に形成されている。リサーフ領域220、230は、境界領域30の不純物濃度の低いP型の第4半導体領域70と同時に形成されるため、接合深さは、トレンチ14よりも浅く、Pベース領域7よりも深く形成される。
【0057】
第2リサーフ領域230の更に外周には、フローティングリミッティングリング拡散層240、250が配置される。更に終端部には、N型のストッパ層260が配置される。ストッパ層260には、ストッパ電極130が接続されている。
【0058】
フローティングリミッティングリング拡散層240、250は、空乏層の形状を滑らかにし、電界集中を緩和するために設けられている。フローティングリミッティングリング拡散層240、250は、リサーフ領域220、230と同等又はそれよりも浅いP型の拡散層から形成されている。また、フローティングリミッティングリング拡散層240、250の不純物濃度は、リサーフ領域220、230の不純物濃度と同等又はそれよりも高く設定されている。
【0059】
境界領域30の不純物濃度の低いP型の第4半導体領域70は、第1リサーフ領域220及び第2リサーフ領域230と同時に形成することができる。このため、境界領域30の不純物濃度の低いP型の第4半導体領域70を追加で形成しても、それによる工数増加を抑制できる。
【0060】
実施の形態に係る半導体装置100は、リサーフ領域220、230を備えることで、高い耐圧を容易に実現可能となる。
【0061】
(変形例)
図8は、実施の形態の変形例に係る半導体装置103の
図3に対応する断面図である。実施の形態の変形例に係る半導体装置103は、境界領域30のPベース領域の7は、上部電極(エミッタ電極)11との間に抵抗Rを介して接続されていても良い。また、境界領域30に近いIGBT部10のPベース領域7も、上部電極(エミッタ電極)11との間に抵抗Rを介して接続されていても良い。また、境界領域30に近いダイオード部20のPアノード領域12も上部電極(エミッタ電極)11と間に抵抗Rを介して接続されていても良い。
【0062】
境界領域30の不純物濃度の低いP型の第4半導体領域70は上部電極(エミッタ電極)11と間に抵抗を介して接続されていても良い。例えばP型の第4半導体領域70は不純物濃度が低く上部電極11と比較的大きな接触抵抗で接続しているので、ダイオード部20がオン時に境界領域30のP型の第4半導体領域70からN型のドリフト領域5へのホールの注入量を減少させ、ダイオード部20の逆回復時間を短縮することができる。
【0063】
(エミッタコンタクト構造)
図9は、実施の形態に係る半導体装置の一部分の上面図である。
【0064】
IGBT部10では、Y方向に延伸するトレンチ14に挟まれてPベース領域7がY方向に延伸している。また、Pベース領域7のZ方向上には、トレンチ14に接してnエミッタ領域8が配置されている。また、隣り合うトレンチ14間には孔があり、孔の底部下であってPベース領域7のZ方向上には、P型のエミッタコンタクト領域9Eが配置されている。P型のエミッタコンタクト領域9Eは、トレンチ14に挟まれたPベース領域7上をY方向に延伸している。孔の側面に露出したnエミッタ領域8及び孔の底部のエミッタコンタクト領域9Eは、孔内に埋め込まれたエミッタ電極(上部電極)11に接続されている。
【0065】
P型のエミッタコンタクト領域9Eが形成されたY方向に孔の側面に露出したnエミッタ領域8/ベース領域7/nエミッタ領域8からなる構造が形成されている。その構造は、孔のZY平面上に配置される。nエミッタ領域8は、Y方向では必ずしも規則性を持って配置される必要はない。IGBT部10においてnエミッタ領域8を間欠的に配置することで、過剰な電子注入を抑制し、スイッチング時間を短縮することができる。
【0066】
(その他の実施形態)
上記のように本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。例えば、トレンチ14、15、16が蓄積領域6を貫通していない例で示したが、少なくとも1つのトレンチが蓄積領域6を貫通していてもよいし、IGBT部10、ダイオード部20、ダミー部30の何れか1つの部分で蓄積領域6を設けなくてもよい。
【符号の説明】
【0067】
1…裏面電極(コレクタ電極、カソード電極)
2…コレクタ領域
3…カソード領域
4…バッファ領域
5…ドリフト領域
6…蓄積領域
7…ベース領域
8…エミッタ領域
9A…アノードコンタクト領域
9B…ベースコンタクト領域
9D…ダミーコンタクト領域
9E…エミッタコンタクト領域
10…IGBT部
11…エミッタ電極(上部電極)
12…アノード領域
13…層間絶縁層
14…第1トレンチ
14a、15a、16a…トレンチ内電極
14b、15b、16b…絶縁膜
14EG…第1端
15…第3トレンチ(ダミートレンチ)
16…第2トレンチ
16EG…第2端
14C1、16C2…接続トレンチ
20…ダイオード部
30…境界領域(ダミー部)
33…N型の半導体領域
40…終端領域
51、52、53、54…パッド
70…第4半導体領域
100、102、103…半導体装置
101…半導体基板
130…ストッパ電極
220、230…リサーフ領域
240、250…フローティングリミッティングリング拡散層
260…ストッパ層
500…制御パッド部