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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025005929
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】制御システム及び分電盤システム
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20250109BHJP
   H02J 7/02 20160101ALI20250109BHJP
   H02J 3/38 20060101ALI20250109BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20250109BHJP
   H02B 1/40 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
H02J7/00 301A
H02J7/00 P
H02J7/02 F
H02J3/38 110
H02J3/38 120
H02J13/00 301A
H02B1/40 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023106377
(22)【出願日】2023-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】322003732
【氏名又は名称】パナソニック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】荻野 裕
(72)【発明者】
【氏名】宮本 賢吾
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 淳平
【テーマコード(参考)】
5G064
5G066
5G211
5G503
【Fターム(参考)】
5G064AC09
5G064DA11
5G066HB06
5G066JB03
5G211AA07
5G211CC10
5G211DD11
5G211DD16
5G211DD27
5G211DD36
5G211DD37
5G211EE11
5G211GG04
5G211GG05
5G211GG08
5G211GG10
5G503AA06
5G503CA10
5G503FA01
5G503FA02
5G503FA06
(57)【要約】
【課題】本開示の課題は、機能の分散化を抑止することである。
【解決手段】制御システム1は、計測処理部101と、充電制御部102と、を備える。計測処理部101は、負荷LDへ電力を供給する分電盤20における電力を計測する。充電制御部102は、負荷LDとしてのEVバッテリー61への電力供給を制御する。計測処理部101及び充電制御部102は、分電盤20が有する筐体200に収容されている。充電制御部102は、計測処理部101の計測結果に応じて分電盤20からEVバッテリー61が電気的に接続されたEV充電器50への電力の供給を制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
負荷へ電力を供給する分電盤における電力を計測する計測処理部と、
前記負荷としてのEVバッテリーへの電力供給を制御する充電制御部と、を備え、
前記計測処理部及び前記充電制御部は、前記分電盤が有する筐体に収容されており、
前記充電制御部は、前記計測処理部の計測結果に応じて前記分電盤から前記EVバッテリーが電気的に接続されたEV充電器への前記電力の供給を制御する、
制御システム。
【請求項2】
前記計測処理部は、前記分電盤が備える主幹ブレーカに電力系統から入力される外部電力を前記電力として計測し、
前記充電制御部は、前記計測結果である前記外部電力の電力値に応じて、前記分電盤が備える複数の分岐ブレーカのうち前記EV充電器と電気的に接続される充電用分岐ブレーカと前記EV充電器との間の電路の導通、遮断を制御する、
請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記充電制御部は、前記外部電力の前記電力値が予め定められた基準値以上となった場合に、前記充電用分岐ブレーカと前記EV充電器との間の前記電路が遮断されるよう前記充電用分岐ブレーカを制御する、
請求項2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記基準値は、契約電力で定められたピーク値に基づく値であって前記ピーク値より低い値である、
請求項3に記載の制御システム。
【請求項5】
前記分電盤は、分散型電源システムと電気的に接続されており、
前記計測処理部は、前記分散型電源システムから前記分電盤へ出力された出力電力を前記電力として計測し、
前記充電制御部は、前記計測結果である前記出力電力の電力値に応じて、前記分電盤が備える複数の分岐ブレーカのうち前記EV充電器と電気的に接続される充電用分岐ブレーカと前記EV充電器との間の電路の導通、遮断を制御する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項6】
前記分散型電源システムは、再生可能エネルギーから発電する発電設備を含み、
前記計測処理部は、前記発電設備で発電された発電電力に基づいて前記分散型電源システムから出力された前記出力電力を計測し、
前記充電制御部は、前記出力電力の電力値が所定値以上となった場合に、前記充電用分岐ブレーカと前記EV充電器との間の前記電路が導通するよう前記充電用分岐ブレーカを制御する、
請求項5に記載の制御システム。
【請求項7】
前記分電盤が備える複数の分岐ブレーカは、第1充電用分岐ブレーカと第2充電用分岐ブレーカとを含み、
前記第1充電用分岐ブレーカは、前記EV充電器としての第1EV充電器と電気的に接続され、
前記第2充電用分岐ブレーカは、前記第1EV充電器とは異なる第2EV充電器と電気的に接続され、
前記第1EV充電器は、前記EVバッテリーとしての第1EVバッテリーと電気的に接続され、
前記第2EV充電器は、前記第1EVバッテリーとは異なる第2EVバッテリーと電気的に接続され、
前記充電制御部は、前記計測処理部の前記計測結果に応じて、前記第1充電用分岐ブレーカと前記第1EV充電器との間の第1電路が導通する第1導通期間と、前記第2充電用分岐ブレーカと前記第2EV充電器との間の第2電路が導通する第2導通期間とが非重複となるよう、前記第1充電用分岐ブレーカ及び前記第2充電用分岐ブレーカを制御する、
請求項1に記載の制御システム。
【請求項8】
前記分電盤が備える複数の分岐ブレーカは、前記EV充電器と電気的に接続される充電用分岐ブレーカを含み、
前記充電制御部は、更に、予め設定された期間において、前記充電用分岐ブレーカと前記EV充電器との間を導通するよう前記充電用分岐ブレーカを制御する、
請求項1に記載の制御システム。
【請求項9】
請求項1に記載の制御システムと、
前記分電盤と、を備える、
分電盤システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に制御システム及び分電盤システムに関し、より詳細には電気自動車(Electric Vehicle:EV)への充電を制御する制御システム及び分電盤システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、太陽光発電装置又は/及び風力発電装置で発電される電力を蓄電する蓄電池、及び電気容量のチェックを行う分電盤を備えるグリーン電力発電装置が記載されている。
【0003】
また、特許文献1では、蓄電池は、V2H(Vehicle to Home)機器を介して電気自動車(EV)に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3233774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の電気自動車では、蓄電池からの電力の供給により電力が充電される。すなわち、EVへの充電制御として蓄電池から電力を供給するか否かの制御が行われる。EVへの充電を制御するために、蓄電池の残容量を計測する必要がある。蓄電池の残容量を計測する場合には、計測器を蓄電池に設ける必要がある。そのため、EVへの充電制御の機能と分電盤が行う電気容量のチェック機能とが分散し、システムが複雑化するという問題がある。
【0006】
本開示は上記課題に鑑みてなされ、機能の分散化を抑止する制御システム及び分電盤システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る制御システムは、計測処理部と、充電制御部と、を備える。前記計測処理部は、負荷へ電力を供給する分電盤における電力を計測する。前記充電制御部は、前記負荷としてのEVバッテリーへの電力供給を制御する。前記計測処理部及び前記充電制御部は、前記分電盤が有する筐体に収容されている。前記充電制御部は、前記計測処理部の計測結果に応じて前記分電盤から前記EVバッテリーが電気的に接続されたEV充電器への前記電力の供給を制御する。
【0008】
本開示の一態様に係る分電盤システムは、前記制御システムと、前記分電盤と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によると、機能の分散化を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、制御システムとしての制御装置及び制御装置を備える分電盤システムの構成を示すブロック図である。
図2図2は、同上の分電盤システムが備える分電盤の筐体の前面図である。
図3図3は、同上の制御装置の動作を示す流れ図である。
図4図4は、変形例1に係る分電盤システムの構成を示すブロック図である。
図5図5は、変形例2に係る分電盤システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。以下の実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0012】
(実施形態)
以下、本実施形態に係る制御システム1、及び制御システム1を備える分電盤システム2について、図1図3を用いて説明する。
【0013】
(1)概要
本実施形態に係る制御システム1としての制御装置10は、図1に示すように、計測処理部101と、充電制御部102と、を備える。計測処理部101は、負荷LDへ電力を供給する分電盤20における電力を計測する。充電制御部102は、負荷LDとしてのEVバッテリー61への電力供給を制御する。計測処理部101及び充電制御部102は、分電盤20が有する筐体200(図2参照)に収容されている。充電制御部102は、計測処理部101の計測結果に応じて分電盤20からEVバッテリー61が電気的に接続されたEV充電器50への電力の供給を制御する。ここで、EVバッテリー61は、EV60に含まれる(図1参照)。
【0014】
この構成によると、機能の分散化を抑止することができる。
【0015】
(2)構成
本実施形態の分電盤システム2は、図1に示すように、制御システム1としての制御装置10と、分電盤20と、を備える。
【0016】
分電盤20は、戸建住宅、集合住宅、工場、店舗、事務所、オフィスビル、商用ビル、スタジアム、病院、及び学校などの需要家施設に設置される。そして、分電盤20は、商用の電力系統PSから供給される商用電力(交流電力)を、需要家施設の複数の負荷LDへ分配する。本実施形態では、分電盤20は、戸建住宅、集合住宅等の住宅に設置される。
【0017】
分電盤20は、図2に示すように、矩形箱形状の筐体200を備える。筐体200は、主幹ブレーカ30、複数の分岐ブレーカ40、及び制御装置10を収容する。筐体200の前面には、矩形状の開口200aが形成されており、開口200aには図示しないカバーが開閉自在に取り付けられる。カバーは、開口200aを塞ぐ閉位置と、開口200aを前方へ露出させる開位置との間で移動可能である。筐体200は、例えば建物の壁、又は柱等に取り付けられる。
【0018】
筐体200の内部には、主幹ブレーカ30、複数の分岐ブレーカ40、及び制御装置10が収容される。主幹ブレーカ30、複数の分岐ブレーカ40、及び制御装置10は、筐体200の底板(開口200aに対向する板部材)に直接又は取付部材等を介して取り付けられている。なお、図2は、筐体200の内部における主幹ブレーカ30、複数の分岐ブレーカ40、及び制御装置10の配置の一例を示す。なお、当該配置は適宜変更可能である。
【0019】
電力系統PSは、主幹電路L1を介して主幹ブレーカ30と接続されている。電力系統PSから供給される商用電力は、主幹電路L1から主幹ブレーカ30及び分岐ブレーカ40を介して、筐体200外の負荷LDに供給される。
【0020】
主幹ブレーカ30の一次端子は、主幹電路L1に接続する。主幹ブレーカ30の二次端子は、筐体200内の主幹電路L1に接続する。主幹電路L1は、バスバー、電線などで構成される。
【0021】
主幹ブレーカ30の二次端子に接続した主幹電路L1は、筐体200内において複数の分岐電路L2に分岐する。複数の分岐電路L2には、複数の分岐ブレーカ40がそれぞれ接続される。分岐ブレーカ40は、当該分岐ブレーカ40が接続された分岐電路L2を導通、遮断する。具体的に、分岐ブレーカ40の一次端子は、主幹電路L1から分岐した分岐電路L2に接続する。分岐ブレーカ40の二次端子は、筐体200外に引き出される分岐電路L2に接続する。筐体200外に引き出された分岐電路L2には、需要家施設の負荷LD又は分散型電源システム3が接続される。分岐電路L2は、バスバー、電線などで構成される。
【0022】
負荷LDは、分岐電路L2に直接的に接続する電気機器、並びに分岐電路L2に接続したアウトレット(outlet)を介して分岐電路L2に間接的に接続する電気機器を含む。電気機器は、例えばEVのバッテリー(以下、EVバッテリー)61、暖房器具、調理器具、照明器具、及び空調機器等を含む。
【0023】
上述のように、商用電力は、主幹電路L1、主幹ブレーカ30、分岐電路L2、分岐ブレーカ40、及び分岐電路L2を介して、複数の負荷LDへそれぞれ供給される。
【0024】
本実施形態では、複数の分岐ブレーカ40のうち分岐ブレーカ40aには、負荷LDとしてのEVバッテリー61がEV充電器50を介して電気的に接続される。複数の分岐ブレーカ40のうち分岐ブレーカ40b,40cには、EVバッテリー61とは異なる負荷LD,例えば暖房器具、調理器具、照明器具、及び空調機器等が電気的に接続される。複数の分岐ブレーカ40のうち分岐ブレーカ40dには、分散型電源システム3が電気的に接続される。すなわち、分電盤20は、分散型電源システム3と電気的に接続されている。以下の説明において、分岐ブレーカ40aを充電用分岐ブレーカ40aという場合がある。
【0025】
(2.1)主幹ブレーカ
主幹ブレーカ30は、外部(ここでは、電力系統PS)から電力が供給される。主幹ブレーカ30は、主幹ブレーカ30の一次端子と二次端子との間に電気的に接続された接点部30aを備える。
【0026】
本実施形態では、主幹ブレーカ30の接点部30aは、固定接点と可動接点とを有する機械接点である。主幹ブレーカ30は、接点部30aをオン又はオフにするためのハンドル30bを前面に備えている。ハンドル30bがオン操作されると、接点部30aはオンし、主幹ブレーカ30は主幹電路L1を導通させる。ハンドル30bがオフ操作されると、接点部30aはオフし、主幹ブレーカ30は主幹電路L1を遮断する。
【0027】
(2.2)分岐ブレーカ
複数の分岐ブレーカ40は、図1に示すように、スイッチSW、制御部41及び操作部42を備える。
【0028】
複数の分岐ブレーカ40のうち分岐ブレーカ40dは、分散型電源システム3と電気的に接続されている。分岐ブレーカ40dでは、分散型電源システム3から出力された電力(出力電力)が供給される。複数の分岐ブレーカ40のうち分岐ブレーカ40a~40cでは、主幹ブレーカ30及び分岐ブレーカ40dのうち少なくとも一方から電力の供給がされ、電気的に接続された負荷LDへ電力を供給する。
【0029】
スイッチSWは、主幹ブレーカ30と負荷LDとの間で電気的な接続及び非接続を切り替える。スイッチSWは、信号に応じてオン状態、オフ状態を切り替え可能に構成されたメカニカルリレーであり、例えばパワーリレーである。本実施形態では、スイッチSWは、ノーマリオフ型のメカニカルリレーであり、駆動信号の電圧又は電流がゼロになればオフする。スイッチSWは、分岐ブレーカ40の一次端子と二次端子との間に接続される。さらに、スイッチSWは、分岐電路L2での短絡及び過電流が発生した際に分岐電路L2を遮断するスイッチ部(図示せず)と直列に接続される。スイッチSWがオンすれば、分岐電路L2は導通し、スイッチSWがオフすれば、分岐電路L2は遮断される。スイッチSWは、制御部41から駆動信号を受け取り、駆動信号によってオン、オフを切り替えられる。駆動信号の電圧又は電流の大きさを駆動信号のレベルとすると、駆動信号のレベルが閾値以上であれば、スイッチSWはオンし、駆動信号のレベルが閾値未満であれば、スイッチSWはオフする。
【0030】
制御部41の動作電源は、分岐ブレーカ40の一次側の分岐電路L2から供給される商用電力(外部電力)、又は分散型電源システム3から供給される電力である。
【0031】
制御部41は、操作部42の操作、及び制御装置10からの指示に従って、スイッチSWをオンオフ駆動する。すなわち、制御部41は、分岐電路L2を遮断するオフ状態及び分岐電路L2を導通させるオン状態のいずれかに切り替え可能にスイッチSWを制御する。言い換えると、制御部41は、当該制御部41を備える分岐ブレーカ40と負荷LDとの間で電気的な接続がされるオン状態と、電気的な接続がされていないオフ状態とを切り替える。具体的に、制御部41は、駆動信号をスイッチSWへ出力し、駆動信号によってスイッチSWをオンオフ駆動する。例えば、制御部41は、駆動信号をHレベル(例えば10V)とすることで、スイッチSWをオンする。制御部41は、駆動信号をLレベル(例えば0V)とすることで、スイッチSWをオフする。
【0032】
操作部42は、スイッチSWをオン又はオフに手動切替するためのボタン等であり、分岐ブレーカ40の前面に設けられている(図2参照)。制御部41は、操作部42の操作に応じて、駆動信号を出力する。操作部42がオン操作されると、制御部41は、駆動信号をHレベルとして、スイッチSWをオンさせる。操作部42がオフ操作されると、制御部41は、駆動信号をLレベルとして、スイッチSWをオフさせる。なお、本実施形態では、操作部42は、モーメンタリ動作を行うプッシュ式のボタンスイッチであるが、操作部42は他の構造を有していてもよい。
【0033】
また、制御部41は、制御装置10との間で通信線W1を介した通信を行い、制御装置10の指示信号に応じてスイッチSWをオンオフ制御することも可能である。制御部41は、制御装置10の指示信号に応じて、駆動信号を出力する。制御装置10からオン指示信号を受け取ると、制御部41は、駆動信号をHレベルとして、スイッチSWをオンさせる。制御装置10からオフ指示信号を受け取ると、制御部41は、駆動信号をLレベルとして、スイッチSWをオフさせる。また、制御部41は、スイッチSWの状態(オン状態又はオフ状態)を表す監視信号を制御装置10へ出力する。
【0034】
(2.3)分散型電源システム
分散型電源システム3は、図1に示すように、分岐ブレーカ40dと電気的に接続されている。
【0035】
分散型電源システム3は、図1に示すように、再生可能エネルギーから発電する分散型電源70としての発電設備71と、パワーコンディショナー(Power Conditioning System:PCS)72と、を含む。
【0036】
発電設備71は、例えば、太陽光発電設備であり、再生可能エネルギーである太陽光をエネルギー源として電気エネルギーを生成する。
【0037】
PCS72は、コンバータ及びインバータを有する。コンバータは、インバータと発電設備71とが接続された経路中に設けられている。コンバータは、入力された電力を所定の電圧値の電力へと変換して出力するDC/DCコンバータの機能を有している。コンバータは、発電設備71から出力された電気エネルギー(発電電力)を、DC/DCコンバータを介してインバータに出力する。インバータは、分岐ブレーカ40dと電気的に接続されている。インバータは、コンバータと接続されている。インバータは、直流電力を交流電力に変換して、分岐ブレーカ40dに出力する。
【0038】
なお、発電設備71は、太陽光発電設備に限定されない。発電設備71は、水力発電設備であってもよいし、風力発電設備であってもよい。または、発電設備71は、太陽光発電設備、水力発電設備及び風力発電設備のうち2つ以上の設備を備える構成であってもよい。すなわち、発電設備71は、再生可能エネルギーから電気エネルギー(発電電力)を生成する設備を少なくとも1つ備える構成である。
【0039】
(2.4)制御装置
制御装置10は、分電盤20における電力の計測、及び複数の分岐ブレーカ40のそれぞれの制御を行う。制御装置10は、分電盤20が備える主幹ブレーカ30に電力系統PSから入力される外部電力(電力)を計測する。制御装置10は、分散型電源70としての発電設備71で発電された発電電力に基づいて分散型電源システム3から出力された出力電力を計測する。さらに、制御装置10は、EV充電器50へ出力される電力(EV充電電力)を計測する。
【0040】
制御装置10は、オン指示信号を分岐ブレーカ40に出力することで、当該分岐ブレーカ40の駆動信号をHレベルとして、スイッチSWをオンさせる。制御装置10は、オフ指示信号を分岐ブレーカ40に出力することで、当該分岐ブレーカ40の駆動信号をLレベルとして、スイッチSWをオフさせる。また、分岐ブレーカ40は、当該分岐ブレーカ40のスイッチSWの状態(オン状態又はオフ状態)を示す監視信号を制御装置10へ出力する。制御装置10は、監視信号に基づいて、分岐ブレーカ40の状態を監視できる。
【0041】
制御装置10は、図1に示すように、記憶部11と、制御部12と、を備える。
【0042】
制御装置10は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部12として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0043】
記憶部11は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等から選択されるデバイスで構成される。
【0044】
記憶部11は、EVバッテリー61を充電する際に必要となる電力量の値を(充電基準値)を記憶する。さらに、記憶部11は、分岐ブレーカ40ごとに、状態情報を記憶する。状態情報は、分岐ブレーカ40から出力された監視信号を基に、スイッチSWがオン状態であるか、オフ状態であるかを表す。
【0045】
制御部12は、図1に示すように、計測処理部101と、充電制御部102と、を含む。制御装置10は、上述したように、分電盤20の筐体200に収容されている。すなわち、計測処理部101及び充電制御部102は、分電盤20の筐体200に収容されている。
【0046】
計測処理部101は、電気的に接続された負荷LDへ電力を供給する分電盤20における電力を計測する。
【0047】
計測処理部101は、分電盤20が備える主幹ブレーカ30に電力系統PSから入力される外部電力(電力)を計測する。より詳細には、計測処理部101は、主幹ブレーカ30の一次側に設けられ、かつ外部電力を計測するセンサ4から出力された第1計測信号を受け取り、受け取った第1計測信号に対して所定の処理を施して電力系統PSから入力される外部電力の電力値(外部電力値)を取得する。なお、センサ4は、主幹ブレーカ30の一次側に設けられている構成としているが、この構成に限定されない。センサ4は、主幹ブレーカ30の二次側に設けられてもよい。
【0048】
計測処理部101は、発電設備71で発電された発電電力に基づいて分散型電源システム3から出力された出力電力を計測する。計測処理部101は、分岐ブレーカ40dの二次側に設けられ、かつ出力電力を計測するセンサ5から出力された第2計測信号を受け取る。すなわち、計測処理部101は、分岐ブレーカ40dと分散型電源システム3との間の分岐電路L3に設けられたセンサ5から出力された第2計測信号を受け取る。計測処理部101は、センサ5から受け取った第2計測信号に対して所定の処理を施して分散型電源システム3から出力された出力電力の電力値(出力電力値)を取得する。なお、センサ5は、分岐ブレーカ40dの二次側に設けられている構成としているが、この構成に限定されない。センサ5は、分岐ブレーカ40dの一次側に設けられてもよい。
【0049】
さらに、計測処理部101は、EV充電器50へ出力される電力(EV充電電力)を計測する。計測処理部101は、分岐ブレーカ40aの二次側に設けられ、かつEV充電器50へ出力されるEV充電電力を計測するセンサ6から出力された第3計測信号を受け取る。すなわち、計測処理部101は、分岐ブレーカ40aとEV充電器50との間の分岐電路L21に設けられたセンサ6から出力された第3計測信号を受け取る。計測処理部101は、センサ6から受け取った第3計測信号に対して所定の処理を施してEV充電電力の電力値を取得する。これにより、制御装置10は、EVバッテリー61への充電が完了しているか、EV充電器50がEVバッテリー61に接続されているかを検知することができる。なお、センサ6は、分岐ブレーカ40aの二次側に設けられている構成としているが、この構成に限定されない。センサ6は、分岐ブレーカ40aの一次側に設けられてもよい。
【0050】
充電制御部102は、EV充電器50を介して、負荷LDとしてのEVバッテリー61への電力供給を制御する。充電制御部102は、計測処理部101の計測結果に応じて分電盤20からEVバッテリー61への電力の供給を制御する。すなわち、充電制御部102は、計測処理部101の計測結果に応じて分電盤20から、EVバッテリー61が電気的に接続されたEV充電器50への電力の供給を制御する。具体的には、充電制御部102は、計測結果に応じて、分電盤20が備える複数の分岐ブレーカ40のうちEV充電器50と電気的に接続される充電用分岐ブレーカ40aとEV充電器50との間の電路(図1に示す分岐電路L21)の導通、遮断を制御する。ここで、分岐電路L21は、分岐電路L2の含まれる電路であって充電用分岐ブレーカ40aの一次側の端子からEV充電器50までの電路である。すなわち、充電用分岐ブレーカ40aが備えるスイッチSWは、分岐電路L21に含まれる。充電制御部102は、スイッチSWの状態を変更することで、充電用分岐ブレーカ40aの導通、遮断を制御することで、分岐電路L21の導通、遮断を制御する。
【0051】
充電制御部102は、計測結果である外部電力の電力値に応じて、分電盤20が備える複数の分岐ブレーカ40のうちEV充電器50と電気的に接続される充電用分岐ブレーカ40aとEV充電器50との間の電路(分岐電路L21)の導通、遮断を制御する。
【0052】
充電制御部102は、充電用分岐ブレーカ40aがオフ状態である場合において、外部電力の電力値が予め定められた第1基準値(基準値)以上となった場合に、充電用分岐ブレーカ40aとEV充電器50との間の電路が遮断されるよう充電用分岐ブレーカ40aを制御する。充電制御部102は、記憶部11で記憶する充電用分岐ブレーカ40aの状態情報がオフ状態を表す場合において、外部電力の電力値が第1基準値以上であるときに、充電用分岐ブレーカ40aにオフ指示信号を出力する。すなわち、充電制御部102は、オフ状態を継続するよう充電用分岐ブレーカ40aを制御する。充電制御部102は、記憶部11で記憶する充電用分岐ブレーカ40aの状態情報がオフ状態を表す場合において、外部電力の電力値が第1基準値以上でないときには、充電用分岐ブレーカ40aにオン指示信号を出力する。すなわち、充電制御部102は、オフ状態からオン状態に状態を変更するよう充電用分岐ブレーカ40aを制御する。
【0053】
ここで、第1基準値は、契約電力で定められたピーク値に基づく値であってピーク値より低い値である。例えば、基準値は、ピーク値から記憶部11で記憶されている充電基準値を差し引いた値である。なお、第1基準値が充電基準値を差し引いた値であることは一例であり、この値に限定される趣旨ではない。
【0054】
充電制御部102は、充電用分岐ブレーカ40aがオン状態である場合において、外部電力の電力値が予め定められた第2基準値(基準値)以上となった場合に、充電用分岐ブレーカ40aとEV充電器50との間の電路が遮断されるよう充電用分岐ブレーカ40aを制御する。充電制御部102は、記憶部11で記憶する充電用分岐ブレーカ40aの状態情報がオン状態を表す場合において、外部電力の電力値が第2基準値以上であるときに、充電用分岐ブレーカ40aにオフ指示信号を出力する。すなわち、充電制御部102は、オン状態からオフ状態に状態を変更するよう充電用分岐ブレーカ40aを制御する。充電制御部102は、記憶部11で記憶する充電用分岐ブレーカ40aの状態情報がオン状態を表す場合において、外部電力の電力値が第2基準値以上でないときには、充電用分岐ブレーカ40aにオン指示信号を出力する。すなわち、充電制御部102は、オン状態を継続するよう充電用分岐ブレーカ40aを制御する。
【0055】
ここで、第2基準値は、第1基準値よりも大きい値であり、かつ契約電力で定められたピーク値に基づく値であってピーク値より低い値である。例えば、第2基準値は、ピーク値に1未満の値を乗じた値である。
【0056】
さらに、充電制御部102は、計測結果である出力電力の電力値に応じて、分電盤20が備える複数の分岐ブレーカ40のうちEV充電器50と電気的に接続される充電用分岐ブレーカ40aとEV充電器50との間の電路の導通、遮断を制御する。充電制御部102は、出力電力の電力値が所定値以上となった場合に、充電用分岐ブレーカ40aとEV充電器50との間の電路が導通するよう充電用分岐ブレーカ40aを制御する。充電制御部102は、出力電力の電力値が所定値以上となった場合に、充電用分岐ブレーカ40aにオン指示信号を出力する。ここで、所定値は、例えば、記憶部11で記憶されている充電基準値である。
【0057】
本実施形態では、充電制御部102は、出力電力の電力値が所定値以上である場合には、外部電力の電力値に依存することなく、充電用分岐ブレーカ40aとEV充電器50との間の電路が導通するよう充電用分岐ブレーカ40aを制御する。充電制御部102は、出力電力の電力値が所定値未満である場合には、外部電力の電力値に応じて、充電用分岐ブレーカ40aを制御する。具体的には、充電制御部102は、出力電力の電力値が所定値未満であり、かつ外部電力の電力値が基準値以上である場合には、充電用分岐ブレーカ40aとEV充電器50との間の電路が遮断されるよう充電用分岐ブレーカ40aを制御する。充電制御部102は、出力電力の電力値が所定値未満である場合であっても、外部電力の電力値が基準値未満である場合には、充電用分岐ブレーカ40aとEV充電器50との間の電路が導通するよう充電用分岐ブレーカ40aを制御する。
【0058】
(3)動作
ここでは、制御装置10の動作について、図3を用いて説明する。
【0059】
計測処理部101は、計測処理を行う(ステップS1)。計測処理部101は、電気的に接続された負荷LDへ電力を供給する分電盤20における電力を計測する。具体的には、計測処理部101は、分電盤20が備える主幹ブレーカ30に電力系統PSから入力される外部電力(電力)を計測する。さらに、計測処理部101は、発電設備71で発電された発電電力に基づいて分散型電源システム3から出力された出力電力を計測する。
【0060】
充電制御部102は、計測結果である出力電力の電力値が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS2)。
【0061】
出力電力の電力値が所定値以上であると判断する場合(ステップS2における「Yes」)、充電制御部102は、導通処理を行う(ステップS7)。具体的には、充電制御部102は、充電用分岐ブレーカ40aとEV充電器50との間の電路(分岐電路L21)が導通するよう充電用分岐ブレーカ40aを制御する。
【0062】
出力電力の電力値が所定値以上でない、すなわち出力電力が所定値未満であると判断する場合(ステップS2における「No」)、充電制御部102は、充電用分岐ブレーカ40aの状態がオン状態であるか否かを判断する(ステップS3)。
【0063】
充電用分岐ブレーカ40aの状態がオン状態でない、すなわちオフ状態であると判断する場合(ステップS3における「No」)、充電制御部102は、外部電力が第1基準値以上であるか否かを判断する(ステップS4)。
【0064】
外部電力が第1基準値以上であると判断する場合(ステップS4における「Yes」)、充電制御部102は、遮断処理を行う(ステップS6)。具体的には、充電制御部102は、充電用分岐ブレーカ40aとEV充電器50との間の電路(分岐電路L21)を遮断とするよう充電用分岐ブレーカ40aを制御する。
【0065】
外部電力の電力値が第1基準値以上でない、すなわち外部電力が第1基準値未満であると判断する場合(ステップS4における「No」)、充電制御部102は、導通処理を行う(ステップS7)。
【0066】
充電用分岐ブレーカ40aの状態がオン状態であると判断する場合(ステップS3における「Yes」)、充電制御部102は、外部電力が第2基準値以上であるか否かを判断する(ステップS5)。
【0067】
外部電力が第2基準値以上であると判断する場合(ステップS5における「Yes」)、充電制御部102は、遮断処理を行う(ステップS6)。
【0068】
外部電力の電力値が第2基準値以上でない、すなわち外部電力が第2基準値未満であると判断する場合(ステップS5における「No」)、充電制御部102は、導通処理を行う(ステップS7)。
【0069】
(4)利点
以上説明したように、本実施形態に係る制御システム1は、計測処理部101と、充電制御部102と、を備える。計測処理部101は、負荷LDへ電力を供給する分電盤20における電力を計測する。充電制御部102は、負荷LDとしてのEVバッテリー61への電力供給を制御する。計測処理部101及び充電制御部102は、分電盤20が有する筐体200に収容されている。充電制御部102は、計測処理部101の計測結果に応じて分電盤20からEVバッテリー61が電気的に接続されたEV充電器50への電力の供給を制御する。
【0070】
この構成によると、計測処理部101及び充電制御部102は、分電盤20が有する筐体200に収容されているので、機能の分散化を抑止することができる。
【0071】
(5)変形例
以下に、変形例について列記する。なお、以下に説明する変形例は、上記実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
【0072】
(5.1)変形例1
分電盤20には、複数のEVバッテリー61が電気的に接続されてもよい。以下、実施形態とは異なる点を中心に説明する。実施形態1と同様の構成要素には、同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
【0073】
変形例1では、分電盤システム2は、制御システム1としての制御装置10Aと、分電盤20と、を備える。
【0074】
変形例1では、分電盤20が備える複数の分岐ブレーカ40は、第1充電用分岐ブレーカ40aと第2充電用分岐ブレーカ40bとを含む。第1充電用分岐ブレーカ40aは、EV60としての第1EV60aが備えるEVバッテリー61としての第1EVバッテリー61aとを介して電気的に接続される。第2充電用分岐ブレーカ40bは、EV60としての第2EV60bが備えるEVバッテリー61としての第2EVバッテリー61bと電気的に接続される。具体的には、第1充電用分岐ブレーカ40aは、EV充電器50としての第1EV充電器50aを介して、第1EVバッテリー61aと電気的に接続される。第2充電用分岐ブレーカ40bは、EV充電器50としての第2EV充電器50bを介して、第2EVバッテリー61bと電気的に接続される。
【0075】
制御システム1としての制御装置10Aは、図4に示すように、記憶部11と、制御部12Aと、を備える。
【0076】
制御装置10Aは、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部12Aとして機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0077】
記憶部11は、EVバッテリー61の各々の充電基準値を記憶する。
【0078】
制御部12Aは、図4に示すように、計測処理部101と、充電制御部102Aと、を含む。制御装置10Aは、分電盤20の筐体200に収容されている。すなわち、計測処理部101及び充電制御部102Aは、分電盤20の筐体200に収容されている。
【0079】
充電制御部102Aは、第1EVバッテリー61a及び第2EVバッテリー61bへの電力供給を制御する。充電制御部102Aは、計測処理部101の計測結果に応じて分電盤20から第1EVバッテリー61a及び第2EVバッテリー61bへの電力の供給を制御する。すなわち、充電制御部102Aは、計測処理部101の計測結果に応じて分電盤20から第1EV充電器50a及び第2EV充電器50bへの電力の供給を制御する。
【0080】
充電制御部102Aは、外部電力の電力値に応じて、第1電路(分岐電路L21)及び第2電路(分岐電路L22)の導通、遮断を制御する。さらに、充電制御部102Aは、出力電力の電力値に応じて、第1電路及び第2電路の導通、遮断を制御する。ここで、第1電路は、第1EV充電器50aと電気的に接続される第1充電用分岐ブレーカ40aと第1EV充電器50aとの間の電路である。第2電路は、第2EV充電器50bと電気的に接続される第2充電用分岐ブレーカ40bと第2EV充電器50bとの間の電路である。
【0081】
ここで、第1充電用分岐ブレーカ40aと第1EV充電器50aとの間の電路である分岐電路L21は、分岐電路L2に含まれる電路であって第1充電用分岐ブレーカ40aの一次側の端子から第1EV充電器50aまでの電路である。すなわち、第1充電用分岐ブレーカ40aが備えるスイッチSWは、分岐電路L21に含まれる。また、第2充電用分岐ブレーカ40bと第2EV充電器50bとの間の電路である分岐電路L22は、分岐電路L2に含まれる電路であって第2充電用分岐ブレーカ40bの一次側の端子から第2EV充電器50bまでの電路である。すなわち、第2充電用分岐ブレーカ40bが備えるスイッチSWは、分岐電路L22に含まれる。
【0082】
充電制御部102Aは、計測処理部101の計測結果に応じて、第1電路が導通する第1導通期間と、第2電路が導通する第2導通期間とが非重複となるよう、第1充電用分岐ブレーカ40a及び第2充電用分岐ブレーカ40bを制御する。例えば、充電制御部102Aは、出力電力を用いて第1EVバッテリー61a及び第2EVバッテリー61bのうち1つのEVバッテリーへ電力を供給することができる場合に、第1導通期間と第2導通期間とが非重複となるよう、第1充電用分岐ブレーカ40a及び第2充電用分岐ブレーカ40bを制御する。または、充電制御部102Aは、外部電力の電力値とピーク値との差分である電力量を用いて第1EVバッテリー61a及び第2EVバッテリー61bのうち1つのEVバッテリーへ電力を供給することができる場合に、第1導通期間と第2導通期間とが非重複となるよう、第1充電用分岐ブレーカ40a及び第2充電用分岐ブレーカ40bを制御する。これにより、充電制御部102Aは、第1EVバッテリー61a及び第2EVバッテリー61bに対して輪番制御が可能となる。
【0083】
また、充電制御部102Aは、出力電力を用いて第1EVバッテリー61a及び第2EVバッテリー61bの双方に電力を供給することができる場合には、第1電路及び第2電路の双方が導通するよう第1充電用分岐ブレーカ40a及び第2充電用分岐ブレーカ40bを制御する。または、充電制御部102Aは、外部電力の電力値とピーク値との差分である電力量を用いて第1EVバッテリー61a及び第2EVバッテリー61bの双方に電力を供給することができる場合に、第1電路及び第2電路の双方が導通するよう第1充電用分岐ブレーカ40a及び第2充電用分岐ブレーカ40bを制御する。
【0084】
また、充電制御部102Aは、出力電力を用いて第1EVバッテリー61a及び第2EVバッテリー61bのいずれにも電力を供給することができない場合には、第1電路及び第2電路の双方を遮断するよう第1充電用分岐ブレーカ40a及び第2充電用分岐ブレーカ40bを制御する。または、充電制御部102Aは、外部電力の電力値とピーク値との差分である電力量を用いて第1EVバッテリー61a及び第2EVバッテリー61bのいずれにも電力を供給することができない場合に、第1電路及び第2電路の双方を遮断するよう第1充電用分岐ブレーカ40a及び第2充電用分岐ブレーカ40bを制御する。
【0085】
(5.2)変形例2
制御システム1は、外部の装置と通信する機能を有してもよい。以下、実施形態とは異なる点を中心に説明する。実施形態1と同様の構成要素には、同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
【0086】
変形例2では、分電盤システム2は、図5に示すように、制御システム1としての制御装置10Bと、分電盤20と、を備える。制御装置10Bは、インターネット等のネットワークNT1を介して、外部の装置としてのサーバ80と通信可能に構成されている。
【0087】
制御システム1としての制御装置10Bは、図5に示すように、記憶部11と、制御部12Bと、通信部13と、を備える。
【0088】
制御装置10Bは、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部12Bとして機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0089】
通信部13は、サーバ80と通信するための通信インタフェースを有している。すなわち、通信部13は、ネットワークNT1を介してサーバ80と通信可能に構成されている。
【0090】
制御部12Bは、図4に示すように、計測処理部101と、充電制御部102と、通知部103と、を含む。制御装置10Bは、分電盤20の筐体200に収容されている。すなわち、計測処理部101及び充電制御部102は、分電盤20の筐体200に収容されている。
【0091】
通知部103は、充電制御部102が行った制御に関する制御情報をサーバ80に通知する。通知部103は、制御情報をサーバ80に通信部13を介してサーバ80に送信する。通知部103は、充電制御部102が分岐電路L21を遮断するよう充電用分岐ブレーカ40aを制御した場合には、分岐電路L21が遮断されている旨、すなわち充電用分岐ブレーカ40aがオフ状態である旨を表す制御情報をサーバ80に通知する。また、通知部103は、充電制御部102が分岐電路L21を導通するよう充電用分岐ブレーカ40aを制御した場合には、分岐電路L21が導通している旨、すなわち充電用分岐ブレーカ40aがオン状態である旨を表す制御情報をサーバ80に通知する。
【0092】
サーバ80は、制御装置10B及び情報端末81と、ネットワークNT1を介して通信可能に構成されている。ここで、情報端末81は、例えばスマートフォン、タブレット端末及びパーソナルコンピューターである。情報端末81は、分電盤20が設置された住宅(需要家施設)の住人に利用される。
【0093】
サーバ80は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムがサーバ80の機能を実現する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0094】
サーバ80は、制御情報を制御装置10Bから受け取ると、受け取った制御情報を情報端末81にネットワークNT1を介して送信する。サーバ80は、制御情報をプッシュ通知により情報端末81に送信してもよいし、情報端末81から制御情報の送信の要求があった場合に制御情報を情報端末81に送信してもよい。
【0095】
情報端末81は、サーバ80から制御情報を受け取ると、受け取った制御情報を情報端末81が備える表示部に表示する。
【0096】
なお、制御装置10Bは、制御情報を、ネットワークNT1を介して情報端末81に送信してもよい。また、サーバ80は、制御情報を、サーバ80が備える表示部に表示してもよい。
【0097】
(5.3)変形例3
充電制御部102は、更に、予め設定された期間において、充電用分岐ブレーカ40aとEV充電器50との間の分岐電路L21を導通するよう充電用分岐ブレーカ40aを制御してもよい。
【0098】
これにより、タイマ制御によるEV充電器50を介したEVバッテリー61への充電が可能となる。そのため、例えば、電気料金が安い時間帯でEVバッテリー61の充電が可能となる。
【0099】
(5.4)変形例4
充電制御部102は、計測結果として外部電力の電力値のみを用いて、充電用分岐ブレーカ40aを制御してもよい。
【0100】
変形例4の制御装置10では、図3に示す流れ図において、ステップS2が省略される。ステップS1で、計測処理部が外部電力を計測すると、ステップS3が実行される。そして、ステップS3での判定結果に応じてステップS4及びステップS5のうちいずれかのステップが実行される。
【0101】
(5.5)変形例5
充電制御部102は、計測結果として出力電力の電力値のみを用いて、充電用分岐ブレーカ40aを制御してもよい。
【0102】
変形例5の制御装置10では、図3に示す流れ図において、ステップS3~S5が省略される。ステップS1で、計測処理部が外部電力を計測すると、ステップS2が実行される。そして、ステップS2での判定結果に応じてステップS6及びステップS7のうちいずれかのステップが実行される。
【0103】
(5.6)変形例6
制御装置10は、分電盤20が設置された住宅を含む地域での天気予報に関する天気情報を外部から取得し、取得した天気情報に基づいて、充電用分岐ブレーカ40aを制御してもよい。
【0104】
例えば、天気情報に基づいて日中に日射が予測される場合には日中に日射が予測される場合は、充電制御部102は、計測結果として出力電力の電力値のみを用いて日中に充電用分岐ブレーカ40aを制御してもよい。
【0105】
また、天気情報に基づいて雨等により日中に日射がないことが予測される場合には、充電制御部102は、計測結果として外部電力の電力値のみを用いて充電用分岐ブレーカ40aを制御してもよい。
【0106】
(5.7)変形例7
分散型電源システム3は、分散型電源70として蓄電池等の蓄電設備を備えてもよい。
【0107】
変形例7では、計測処理部101は蓄電設備から出力される電力に基づいて分散型電源システム3から出力された出力電力を計測する。充電制御部102は、計測結果である出力電力の電力値に応じて充電用分岐ブレーカ40aを制御する。
【0108】
また、充電制御部102は、停電等により電力系統PSから電力が供給されていない場合であって蓄電設備から蓄電電力が供給されている場合には、計測処理部101の計測結果である出力電力の電力値に関係なく充電用分岐ブレーカ40aをオフ状態に制御する。すなわち、充電制御部102は、充電用分岐ブレーカ40aとEV充電器50との間の分岐電路L21を遮断するよう充電用分岐ブレーカ40aを制御する。例えば、充電制御部102は、外部電力の電力値を基に停電が発生していると判断する場合、出力電力の電力値に関係なく充電用分岐ブレーカ40aをオフ状態に制御する。これにより、停電等により蓄電設備のみから電力の供給が行われている場合に、EVバッテリー61への充電を抑止することで蓄電設備に蓄電された電力の残量が減少する速度を抑えることができる。
【0109】
(5.8)変形例8
分散型電源システム3は、出力電力を分岐ブレーカ40dに出力する構成としているが、この構成に限定されない。
【0110】
分散型電源システム3は、電力系統PSと系統連携している場合には出力電力を主幹ブレーカ30の一次側に出力し、停電等により自立運転している場合には主幹ブレーカ30の二次側に出力電力を出力する構成であってもよい。
【0111】
(5.9)変形例9
実施形態では、分岐ブレーカ40は、スイッチSWとしてメカニカルリレー(パワーリレー)を備える構成としているが、この構成に限定されない。分岐ブレーカ40が備えるスイッチSWは、信号に応じてオン状態、オフ状態を切り替え可能に構成されたスイッチであればよい。例えば、スイッチSWは、FET(Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、バイポーラトランジスタ、又はソリッドステートリレー(SSR :Solid State Relay)を有する半導体スイッチであってもよい。
【0112】
(その他の変形例)
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、制御システム1と同様の機能は、制御方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る制御システム1の制御方法は、計測処理部101と充電制御部102とを備える制御システムで用いられる。制御方法は、計測処理ステップと、充電制御ステップとを含む。計測処理ステップでは、計測処理部101が、負荷LDへ電力を供給する分電盤20における電力を計測する。充電制御ステップでは、充電制御部102が、負荷LDとしてのEVバッテリー61への電力供給を制御する。計測処理部101及び充電制御部102は、分電盤20が有する筐体200に収容されている。充電制御ステップでは、計測処理ステップの計測結果に応じて分電盤20からEVバッテリー61が電気的に接続されたEV充電器50への電力の供給を制御する。一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムを、上述した制御システム1又は制御システム1の制御方法として機能させるためのプログラムである。
【0113】
本開示における制御システム1又は制御システム1の制御方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御システム1又は制御システム1の制御方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
【0114】
また、制御システム1における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは制御システム1に必須の構成ではなく、制御システム1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。
【0115】
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の制御システム(1)は、計測処理部(101)と、充電制御部(102,102A)と、を備える。計測処理部(101)は、負荷(LD)へ電力を供給する分電盤(20)における電力を計測する。充電制御部(102,102A)は、負荷(LD)としてのEVバッテリー(61)への電力供給を制御する。計測処理部(101)及び充電制御部(102,102A)は、分電盤(20)が有する筐体(200)に収容されている。充電制御部(102,102A)は、計測処理部(101)の計測結果に応じて分電盤(20)からEVバッテリー(61)が電気的に接続されたEV充電器(50)への電力の供給を制御する。
【0116】
この態様によると、計測処理部(101)及び充電制御部(102)は、分電盤(20)が有する筐体(200)に収容されているので、機能の分散化を抑止することができる。
【0117】
第2の態様の制御システム(1)では、第1の態様において、計測処理部(101)は、分電盤(20)が備える主幹ブレーカ(30)に電力系統(PS)から入力される外部電力を上記電力として計測する。充電制御部(102,102A)は、計測結果である外部電力の電力値に応じて、分電盤(20)が備える複数の分岐ブレーカ(40)のうちEV充電器(50)と電気的に接続される充電用分岐ブレーカ(40a)とEV充電器(50)との間の電路(分岐電路L21,L22)の導通、遮断を制御する。
【0118】
この態様によると、電力系統(PS)から入力される外部電力に応じてEVバッテリー(61)への充電を制御することができる。
【0119】
第3の態様の制御システム(1)では、第2の態様において、充電制御部(102,102A)は、外部電力の電力値が予め定められた基準値以上となった場合に、充電用分岐ブレーカ(40a)とEV充電器(50)との間の電路が遮断されるよう充電用分岐ブレーカ(40a)を制御する。
【0120】
この態様によると、電力系統(PS)から入力される外部電力に応じてEVバッテリー(61)への充電を制御することができる。
【0121】
第4の態様の制御システム(1)では、第3の態様において、基準値は、契約電力で定められたピーク値に基づく値であってピーク値より低い値である。
【0122】
この態様によると、ピーク値に基づいて決定された基準値を用いて、EVバッテリー(61)への充電を制御することができる。
【0123】
第5の態様の制御システム(1)では、第1~第4のいずれかの態様において、分電盤(20)は、分散型電源システム(3)と電気的に接続されている。計測処理部(101)は、分散型電源システム(3)から分電盤(20)へ出力された出力電力を上記電力として計測する。充電制御部(102,102A)は、計測結果である出力電力の電力値に応じて、分電盤(20)が備える複数の分岐ブレーカ(40)のうちEV充電器(50)と電気的に接続される充電用分岐ブレーカ(40a)とEV充電器(50)との間の電路(分岐電路L21)の導通、遮断を制御する。
【0124】
この態様によると、分散型電源システム(3)から出力された出力電力に応じてEVバッテリー(61)への充電を制御することができる。
【0125】
第6の態様の制御システム(1)では、第5の態様において、分散型電源システム(3)は、再生可能エネルギーから発電する発電設備(71)を含む。計測処理部(101)は、発電設備(71)で発電された発電電力に基づいて分散型電源システム(3)から出力された出力電力を計測する。充電制御部(102,102A)は、出力電力の電力値が所定値以上となった場合に、充電用分岐ブレーカ(40a)とEV充電器(50)との間の電路が導通するよう充電用分岐ブレーカ(40a)を制御する。
【0126】
この態様によると、分散型電源システム(3)から出力された出力電力に応じてEVバッテリー(61)への充電を制御することができる。
【0127】
第7の態様の制御システム(1)では、第1~第6の態様において、分電盤(20)が備える複数の分岐ブレーカ(40)は、第1充電用分岐ブレーカ(40a)と第2充電用分岐ブレーカ(40b)とを含む。第1充電用分岐ブレーカ(40a)は、EV充電器(50)としての第1EV充電器(50a)と電気的に接続される。第2充電用分岐ブレーカ(40b)は、第1EV充電器(50a)とは異なる第2EV充電器(50b)と電気的に接続される。第1EV充電器(50a)は、EVバッテリー(61)としての第1EVバッテリー(61a)と電気的に接続される。第2EV充電器(50b)は、第1EVバッテリー(61a)とは異なる第2EVバッテリー(61b)と電気的に接続される。充電制御部(102A)は、計測処理部(101)の計測結果に応じて、第1電路(分岐電路L21)が導通する第1導通期間と、第2電路(分岐電路L22)が導通する第2導通期間とが非重複となるよう、第1充電用分岐ブレーカ(40a)及び第2充電用分岐ブレーカ(40b)を制御する。第1電路は、第1充電用分岐ブレーカ(40a)と第1EV充電器(50a)との間の電路である。第2電路は、第2充電用分岐ブレーカ(40b)と第2EV充電器(50b)との間の電路である。
【0128】
この態様によると、計測結果に応じて、輪番制御が可能となる。
【0129】
第8の態様の制御システム(1)では、第1~第7のいずれかの態様において、分電盤(20)が備える複数の分岐ブレーカ(40)は、EV充電器(50)と電気的に接続される充電用分岐ブレーカ(40a)を含む。充電制御部(102,102A)は、更に、予め設定された期間において、充電用分岐ブレーカ(40a)とEV充電器(50)との間を導通するよう充電用分岐ブレーカ(40a)を制御する。
【0130】
この態様によると、予め設定された期間でEVバッテリー(61)に電力が充電されるように制御することができる。
【0131】
第9の態様の分電盤システム(2)は、第1~第8のいずれかの態様の制御システム(1)と、分電盤(20)と、を備える。
【0132】
この態様によると、機能の分散化を抑止することができる。
【符号の説明】
【0133】
1 制御システム
2 分電盤システム
3 分散型電源システム
10,10A,10B 制御装置
20 分電盤
40 分岐ブレーカ
40a 分岐ブレーカ(第1充電用分岐ブレーカ、充電用分岐ブレーカ)
40b 分岐ブレーカ(第2充電用分岐ブレーカ)
50 EV充電器
50a 第1EV充電器
50b 第2EV充電器
61 EVバッテリー
61a 第1EVバッテリー
61b 第2EVバッテリー
101 計測処理部
102,102A 充電制御部
200 筐体
LD 負荷
PS 電力系統
図1
図2
図3
図4
図5