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特開2025-60088映像信号送信装置、映像信号受信装置、及び、映像信号送受信システム
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  • 特開-映像信号送信装置、映像信号受信装置、及び、映像信号送受信システム 図1
  • 特開-映像信号送信装置、映像信号受信装置、及び、映像信号送受信システム 図2
  • 特開-映像信号送信装置、映像信号受信装置、及び、映像信号送受信システム 図3
  • 特開-映像信号送信装置、映像信号受信装置、及び、映像信号送受信システム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025060088
(43)【公開日】2025-04-10
(54)【発明の名称】映像信号送信装置、映像信号受信装置、及び、映像信号送受信システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/12 20230101AFI20250403BHJP
【FI】
H04N23/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023170601
(22)【出願日】2023-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】舘 聡史
(57)【要約】
【課題】RAWデータをアナログ伝送する場合に、画質劣化を抑えた映像信号送信装置、映像信号受信装置、及び、映像信号送受信システムを提供する。
【解決手段】同一ラインに複数色の画素が配列された撮像素子であって、撮像を行うことにより生成されたRAWデータを出力する撮像素子と、撮像素子から出力されたRAWデータについて、第1方向の複数のライン毎に、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替える変換部と、変換部により変換されたデジタルデータをアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換部と、デジタルアナログ変換部により変換されたアナログ信号を送信する送信部と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一ラインに複数色の画素が配列された撮像素子であって、撮像を行うことにより生成されたRAWデータを出力する撮像素子と、
前記撮像素子から出力されたRAWデータについて、第1方向の複数のライン毎に、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替える変換部と、
前記変換部により変換されたデジタルデータをアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換部と、
前記デジタルアナログ変換部により変換されたアナログ信号を送信する送信部と、
を備える映像信号送信装置。
【請求項2】
前記撮像素子は、ベイヤ配列により複数色の画素が配列されており、
前記変換部は、前記第1方向と直交する第2方向におけるベイヤ配列の周期の整数倍の数の前記第1方向のライン毎に、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替える
請求項1に記載の映像信号送信装置。
【請求項3】
前記変換部は、前記第2方向におけるベイヤ配列の1周期分の数の前記第1方向のライン毎に、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替える
請求項2に記載の映像信号送信装置。
【請求項4】
前記変換部は、前記第1方向のラインにおける一部の画素データ毎であって、前記第1方向におけるベイヤ配列の周期の整数倍の数の画素データ毎に、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替える
請求項2に記載の映像信号送信装置。
【請求項5】
同期信号を生成する同期信号生成部を備え、
前記変換部は、前記撮像素子から出力されたRAWデータを前記第1方向の複数のライン毎に保存する記憶部を有し、記憶部から同一色の画素データを連続して順次読み出してデジタルデータとしてライン毎に出力し、
前記デジタルアナログ変換部は、前記変換部から出力されたデジタルデータと前記同期信号生成部により生成された同期信号とを合成したデジタルデータをアナログ信号へ変換する
請求項2に記載の映像信号送信装置。
【請求項6】
前記撮像素子の画素の配列は、前記第2方向におけるベイヤ配列の1周期が2ラインであり、かつ、赤色画素、緑色画素、緑色画素、及び、青色画素の4つの画素によるベイヤ配列であり、
前記変換部は、ベイヤ配列における赤色画素及び青色画素の画素データを同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替えて、2ラインのうちの一方のラインのデジタルデータとして出力し、ベイヤ配列における緑色画素の画素データを前記第1方向の配列順に並べ替えて、2ラインのうちの他方のラインのデジタルデータとして出力する
請求項5に記載の映像信号送信装置。
【請求項7】
請求項1に記載の映像信号送信装置から送信されたアナログ信号を受信する受信部と、
前記受信部により受信されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログデジタル変換部と、
前記アナログデジタル変換部から出力されたデジタルデータについて、前記第1方向のライン毎に、前記撮像素子が出力するRAWデータの色の並びに逆変換する逆変換部と、
を備える映像信号受信装置。
【請求項8】
請求項1に記載の映像信号送信装置と、
請求項7に記載の映像信号受信装置と、
を備える映像信号送受信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、映像信号送信装置、映像信号受信装置、及び、映像信号送受信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、撮像素子から出力されたRAWデータをYC(Luminance/Chrominance)データに変換することが記載されている。YCデータは、アナログ信号に変換して、例えばNTSC(National Television System Committee)のようなコンポジット映像信号としてアナログ伝送することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-088295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、撮像素子から出力されたRAWデータを、デジタル伝送と比較して安価なアナログ伝送により伝送したいという要求がある。
【0005】
しかしながら、RAWデータをそのままアナログ諧調電圧へ変換した場合には、そのスペクトラム成分が広帯域となるため、伝送時に送信回路、伝送路、受信回路において画質の劣化を生じやすいという課題がある。
【0006】
本開示は、上記の事情を踏まえ、RAWデータをアナログ伝送する場合に、画質劣化を抑えた映像信号送信装置、映像信号受信装置、及び、映像信号送受信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の映像信号送信装置は、同一ラインに複数色の画素が配列された撮像素子であって、撮像を行うことにより生成されたRAWデータを出力する撮像素子と、前記撮像素子から出力されたRAWデータについて、第1方向の複数のライン毎に、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替える変換部と、前記変換部により変換されたデジタルデータをアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換部と、前記デジタルアナログ変換部により変換されたアナログ信号を送信する送信部と、を備える。
【0008】
本開示の映像信号受信装置は、本開示の映像信号送信装置から送信されたアナログ信号を受信する受信部と、前記受信部により受信されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログデジタル変換部と、前記アナログデジタル変換部から出力されたデジタルデータについて、前記第1方向のライン毎に、前記撮像素子が出力するRAWデータの色の並びに逆変換する逆変換部と、を備える。
【0009】
本開示の映像信号送受信システムは、本開示の映像信号送信装置と、本開示の映像信号受信装置と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示の映像信号送信装置によれば、RAWデータをアナログ伝送する場合に、画質劣化を抑えて送信することができる。
【0011】
本開示の映像信号受信装置によれば、RAWデータをアナログ伝送する場合に、画質劣化を抑えたアナログ信号を受信することができる。
【0012】
本開示の映像信号送受信システムによれば、RAWデータをアナログ伝送する場合に、画質劣化を抑えて送受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の一実施形態の映像信号送受信システムの概略構成を示す図である。
図2】撮像素子の概略構成を示す図である。
図3】映像信号送信装置におけるアナログ信号送信時の処理について説明するための図である。
図4】撮像素子の概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本開示の一実施形態の映像信号送受信システム1の概略構成を示す図である。図2は、撮像素子の概略構成を示す図である。
【0015】
図1に示すように、本実施形態の映像信号送受信システム1は、映像信号送信装置10と、映像信号受信装置20と、を備える。
【0016】
映像信号送信装置10は、撮像素子11と、変換部12と、同期信号生成部13と、合成部14と、DAC(Digital to Analog Converter)15と、送信部16と、を備える。なお、DAC15は、本開示の技術におけるデジタルアナログ変換部の一例である。
【0017】
撮像素子11は、水平方向の同一ラインに複数色の画素が配列された撮像素子であって、撮像を行うことにより生成されたRAWデータを出力する。なお、水平方向は、本開示の技術における第1方向の一例である。
【0018】
図2に示すように、本実施形態の撮像素子11は、ベイヤ配列により赤色(Red)画素、緑色(Green)画素、及び、青色(Blue)画素の3色の画素が配列されている。なお、以下では、赤色画素を画素R、緑色画素を画素G、青色画素を画素Bと記載する場合がある.
【0019】
このベイヤ配列の垂直方向における1周期は2ライン、水平方向における1周期は2ラインであり、水平方向の1ライン目は画素R及び画素G、水平方向の2ライン目は画素G及び画素Bの4つの画素によるベイヤ配列となっている。
【0020】
図1に戻り、変換部12は、撮像素子11から出力されたRAWデータについて、水平方向の複数のライン毎に、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替える処理を行なう。
【0021】
同期信号生成部13は、アナログ伝送を行う際の同期信号を生成する。
【0022】
合成部14は、変換部12から出力されたデジタルデータと同期信号生成部13により生成された同期信号とを合成したデジタルデータを生成する。
【0023】
DAC15は、変換部12により変換されたデジタルデータをアナログ信号に変換するものであり、詳細には、変換部12から出力されたデジタルデータと同期信号生成部13により生成された同期信号とを合成部14により合成したデジタルデータをアナログ信号に変換する。
【0024】
送信部16は、DAC15により変換されたアナログ信号を送信する。
【0025】
映像信号受信装置20は、受信部21と、ADC(Analog to Digital Converter)22と、逆変換部23と、を備える。ADC22は、本開示の技術におけるアナログデジタル変換部の一例である。
【0026】
受信部21は、映像信号送信装置10から送信されたアナログ信号を受信する。ADC22は、受信部21により受信されたアナログ信号をデジタルデータに変換する。逆変換部23は、ADC22から出力されたデジタルデータについて、水平方向のライン毎に、撮像素子11が出力するRAWデータの色の並びに逆変換する。
【0027】
次に、図3を用いて、本実施形態の映像信号送受信システム1の映像信号送信装置10における、アナログ信号送信時の処理について説明する。
【0028】
本実施形態の映像信号送信装置10は、RAWデータを直接アナログ信号に変換して送信する。
【0029】
輝度信号及び色差信号を含む一般的なコンポーネント信号(アナログ信号)の帯域は、入力映像の解像度で決まる。
【0030】
これに対して、RAWデータを直接アナログ信号に変換する場合には、画素の値をそのままアナログ信号に変換しなければならないため、画像の信号帯域が広くなり、振幅も大きくなる。そのため、回路設計においては非常に高性能なDACが必要となり、実用的ではない。
【0031】
このような問題を解消するため、本実施形態の映像信号送信装置10は、RAWデータを直接アナログ信号に変換する際に、下記の処理を行なう。
【0032】
図3に示すように、変換部12は、ライン偶奇判定回路31と、偶数ライン用ラインメモリ32と、奇数ライン用ラインメモリ33と、データ読出回路34と、データ読出制御回路35と、を備える。偶数ライン用ラインメモリ32及び奇数ライン用ラインメモリ33は、本開示の技術における記憶部の一例である。
【0033】
変換部12は、垂直方向におけるベイヤ配列の周期である2ライン分の水平方向のライン毎に、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替える
【0034】
具体的には、撮像素子11から出力されたRAWデータは、水平方向のライン毎にライン偶奇判定回路31により偶数ラインか奇数ラインか判定され、偶数ラインの場合は偶数ライン用ラインメモリ32に記憶され、奇数ラインの場合は奇数ライン用ラインメモリ33に記憶される。
【0035】
データ読出制御回路35は、データ読出回路34を制御し、偶数ライン用ラインメモリ32及び奇数ライン用ラインメモリ33から同一色の画素データを連続して順次読み出してデジタルデータとしてライン毎に後段に出力させる。
【0036】
具体的には、データ読出制御回路35は、ベイヤ配列における画素R及び画素Bの画素データを同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替えて、Nライン目のデジタルデータとして出力させ、ベイヤ配列における画素Gの画素データを水平方向の配列順に並べ替えて、N+1ライン目のデジタルデータとして出力させる。
【0037】
図3の例では、撮像素子11は、Nライン目の画素として、左側から順に、画素R1、画素G2、画素R2、画素G4が配列され、N+1ライン目の画素として、左側から順に、画素G1、画素B1、画素G3、画素B2が配列されている。なお、図示は省略しているが、撮像素子11では、上記画素以外に、水平方向及び垂直方向ともに、同じ配列パターンの画素が周期的に配列されている。
【0038】
撮像素子11から出力されたNライン目のRAWデータは、ライン偶奇判定回路31により偶数ライン用ラインメモリ32に記憶され、撮像素子11から出力されたN+1ライン目のRAWデータは、ライン偶奇判定回路31により奇数ライン用ラインメモリ33に記憶される。
【0039】
データ読出制御回路35は、データ読出回路34を制御し、先頭から、画素R1、画素R2、画素B1、画素B2の順に画素データを並べ替えて、Nライン目のデジタルデータとして出力させる。
【0040】
また、データ読出制御回路35は、データ読出回路34を制御し、先頭から、画素G1、画素G2、画素G3、画素G4の順に画素データを並べ替えて、N+1ライン目のデジタルデータとして出力させる。
【0041】
合成部14は、変換部12から出力されたデジタルデータと同期信号生成部13により生成された同期信号とを合成したデジタルデータを生成する。DAC15は、合成部14により生成されたデジタルデータをアナログ信号へ変換する。
【0042】
撮像素子11が撮像する人物又は風景等の被写体は、部分的に同色又は近似色が集まっていることが多い。しかしながら、撮像素子11では画素R、画素G、画素Bにより、被写体の色をR成分、G成分、B成分に分離して記録するため、隣接する画素同士の信号値が同じ値又は近い値になることは少ない。
【0043】
本実施形態の映像信号送信装置10は、上記の通り、撮像素子11から出力されたRAWデータについて、同色の画素データが連続するように並べ変えているため、隣接する画素同士の信号値が同じ値又は近い値になり易い。
【0044】
そして、本実施形態の映像信号送信装置10は、同色の画素データが連続するように並べ変えた後のデジタルデータをアナログ信号に変換しているため、アナログ信号における高周波数成分を削減することができる。
【0045】
これにより、RAWデータをアナログ伝送する場合に、画質劣化を抑えて送信することが可能となる。
【0046】
[変形例]
以上、本開示の一実施形態の映像信号送受信システム1について説明してきたが、本開示は上記実施形態に限定されず、適宜変更することもできる。
【0047】
例えば、撮像素子11の画素の配列パターンは、上記で説明した図2に示すパターンに限らず、他のパターンとしてもよい。
【0048】
例えば、図4に示す撮像素子11aのように、垂直方向における1周期が2ライン、水平方向における1周期が2ラインのRGGBのベイヤ配列について、上下左右方向に隣接するベイヤ配列のパターンを左右反転させるようにしてもよい。
【0049】
また、撮像素子11の画素の配列パターンは、例えば、垂直方向における1周期が3ライン、水平方向における1周期が3ラインの配列とする等、同一ラインに複数色の画素が配列されたパターンであれば、どのようなパターンの配列としてもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、変換部12は、垂直方向におけるベイヤ配列の周期である2ライン分の水平方向のライン毎に、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替えるものとしていたが、垂直方向におけるベイヤ配列の周期の整数倍の数の水平方向のライン毎に、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替えるものとしてもよい。
【0051】
また、上記実施形態では、変換部12は、水平方向のラインにおける全画素のデータについて、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替えるものとしていたが、水平方向のラインにおける一部の画素データ毎であって、水平方向におけるベイヤ配列の周期の整数倍の数の画素データ毎に、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替えるものとしてもよい。
【0052】
また、上記以外にも、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容および図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりする等、適宜変更を行ってもよい。
【0053】
[付記]
以下に、本開示の好ましい形態について付記する。
【0054】
(付記1)
同一ラインに複数色の画素が配列された撮像素子であって、撮像を行うことにより生成されたRAWデータを出力する撮像素子と、
前記撮像素子から出力されたRAWデータについて、第1方向の複数のライン毎に、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替える変換部と、
前記変換部により変換されたデジタルデータをアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換部と、
前記デジタルアナログ変換部により変換されたアナログ信号を送信する送信部と、
を備える映像信号送信装置。
【0055】
(付記2)
前記撮像素子は、ベイヤ配列により複数色の画素が配列されており、
前記変換部は、前記第1方向と直交する第2方向におけるベイヤ配列の周期の整数倍の数の前記第1方向のライン毎に、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替える
付記1に記載の映像信号送信装置。
【0056】
(付記3)
前記変換部は、前記第2方向におけるベイヤ配列の1周期分の数の前記第1方向のライン毎に、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替える
付記2に記載の映像信号送信装置。
【0057】
(付記4)
前記変換部は、前記第1方向のラインにおける一部の画素データ毎であって、前記第1方向におけるベイヤ配列の周期の整数倍の数の画素データ毎に、同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替える
付記2又は3に記載の映像信号送信装置。
【0058】
(付記5)
同期信号を生成する同期信号生成部を備え、
前記変換部は、前記撮像素子から出力されたRAWデータを前記第1方向の複数のライン毎に保存する記憶部を有し、記憶部から同一色の画素データを連続して順次読み出してデジタルデータとしてライン毎に出力し、
前記デジタルアナログ変換部は、前記変換部から出力されたデジタルデータと前記同期信号生成部により生成された同期信号とを合成したデジタルデータをアナログ信号へ変換する
付記2から4のいずれか1項に記載の映像信号送信装置。
【0059】
(付記6)
前記撮像素子の画素の配列は、前記第2方向におけるベイヤ配列の1周期が2ラインであり、かつ、赤色画素、緑色画素、緑色画素、及び、青色画素の4つの画素によるベイヤ配列であり、
前記変換部は、ベイヤ配列における赤色画素及び青色画素の画素データを同一色の画素データが連続するように画素データを並べ替えて、2ラインのうちの一方のラインのデジタルデータとして出力し、ベイヤ配列における緑色画素の画素データを前記第1方向の配列順に並べ替えて、2ラインのうちの他方のラインのデジタルデータとして出力する
付記5に記載の映像信号送信装置。
【0060】
(付記7)
付記1から6のいずれか1項に記載の映像信号送信装置から送信されたアナログ信号を受信する受信部と、
前記受信部により受信されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログデジタル変換部と、
前記アナログデジタル変換部から出力されたデジタルデータについて、前記第1方向のライン毎に、前記撮像素子が出力するRAWデータの色の並びに逆変換する逆変換部と、
を備える映像信号受信装置。
【0061】
(付記8)
付記1から6のいずれか1項に記載の映像信号送信装置と、
付記7に記載の映像信号受信装置と、
を備える映像信号送受信システム。
【符号の説明】
【0062】
1 映像信号送受信システム
10 映像信号送信装置
11、11a 撮像素子
12 変換部
13 同期信号生成部
14 合成部
15 DAC
16 送信部
20 映像信号受信装置
21 受信部
22 ADC
23 逆変換部
31 ライン偶奇判定回路
32 奇数ライン用ラインメモリ
32 偶数ライン用ラインメモリ
33 奇数ライン用ラインメモリ
34 データ読出回路
35 データ読出制御回路
図1
図2
図3
図4