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特開2025-6010入力項目表示制御装置、入力項目表示制御方法、および、入力項目表示制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025006010
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】入力項目表示制御装置、入力項目表示制御方法、および、入力項目表示制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/03 20230101AFI20250109BHJP
【FI】
G06Q40/03
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023106519
(22)【出願日】2023-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩坂 卓哉
(72)【発明者】
【氏名】本間 唯澄
【テーマコード(参考)】
5L040
5L055
【Fターム(参考)】
5L040BB15
5L040BB23
5L055BB15
5L055BB23
(57)【要約】
【課題】審査結果の登録画面での入力項目の表示を簡潔なものとしてオペレータの入力操作を容易なものとする。
【解決手段】本実施の形態に係る入力項目表示制御装置は、審査の発生原因と、審査の判定結果と、入力パターンを関連付けて登録した第1のマスタと、入力パターンと、入力項目と、画面の配置順とを関連付けて登録した第2のマスタと、審査の発生原因と審査の判定結果をキーとして、第1のマスタから入力パターンを取得し、取得した入力パターンをキーとして、第2のマスタから入力項目と配置順を取得して、登録画面に、取得した入力項目を取得した配置順で表示するように制御する表示制御手段と、を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備え、所定の審査の審査結果に応じて入力項目の表示を制御する入力項目表示制御装置であって、
前記制御部は、
審査の発生原因と、審査の判定結果と、入力パターンを関連付けて登録した第1のマスタと、
入力パターンと、入力項目と、画面の配置順とを関連付けて登録した第2のマスタと、
にアクセス可能に構成されており、
審査の発生原因と審査の判定結果をキーとして、前記第1のマスタから入力パターンを取得し、取得した入力パターンをキーとして、前記第2のマスタから入力項目と配置順を取得して、表示画面に、取得した入力項目を取得した配置順で表示するように制御する表示制御手段を備えたことを特徴とする入力項目表示制御装置。
【請求項2】
前記所定の審査は、途上与信審査を含むことを特徴とする請求項1に記載の入力項目表示制御装置。
【請求項3】
前記第1のマスタでは、前記発生原因は、商品切替、転職、又は増枠を含み、前記判定結果は、優良判定、現状維持、再審査待、又は減枠を含むことを特徴とする請求項2に記載の入力項目表示制御装置。
【請求項4】
前記第2のマスタでは、前記入力項目は、切替先商品、審査期限日、次回途上年月、申込書要否、申込書種類、通知文書要否、又は通知文書種類を含むことを特徴とする請求項2に記載の入力項目表示制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、更に、
オペレータに操作に応じて、前記第1のマスタ及び前記第2のマスタのデータを設定するマスタメンテ手段を備えたことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の入力項目表示制御装置。
【請求項6】
制御部を備えた情報処理装置が実行する、所定の審査の審査結果に応じて入力項目の表示を制御する入力項目表示制御方法であって、
前記制御部は、
審査の発生原因と、審査の判定結果と、入力パターンを関連付けて登録した第1のマスタと、
入力パターンと、入力項目と、画面の配置順とを関連付けて登録した第2のマスタと、
にアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
審査の発生原因と審査の判定結果をキーとして、前記第1のマスタから入力パターンを取得し、取得した入力パターンをキーとして、前記第2のマスタから入力項目と配置順を取得して、表示画面に、取得した入力項目を取得した配置順で表示するように制御する表示制御工程を含むことを特徴とする入力項目表示制御方法。
【請求項7】
制御部を備えた情報処理装置が実行するための、所定の審査の審査結果に応じて入力項目の表示を制御する入力項目表示制御プログラムであって、
前記制御部は、
審査の発生原因と、審査の判定結果と、入力パターンを関連付けて登録した第1のマスタと、
入力パターンと、入力項目と、画面の配置順とを関連付けて登録した第2のマスタと、
にアクセス可能に構成されており、
前記制御部において、
審査の発生原因と審査の判定結果をキーとして、前記第1のマスタから入力パターンを取得し、取得した入力パターンをキーとして、前記第2のマスタから入力項目と配置順を取得して、表示画面に、取得した入力項目を取得した配置順で表示するように制御する表示制御工程を実行させるための入力項目表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力項目表示制御装置、入力項目表示制御方法、および、入力項目表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、クレジットカードやカードローン等の利用者には途上与信審査が行われる。途上与信審査は、クレジットカードやカードローン等の利用中に行われる中間審査のことであり、途上与信でもカード発行時の審査と同じく、カードの利用状況に照らし合わせながら、返済能力や信用力のチェックが行われる。従来、与信審査を行うシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【0003】
審査結果の登録画面での入力項目の表示を簡潔なものとしてオペレータの入力操作を容易なものとすることに関して何等記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6473531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1は、審査結果の登録画面での入力項目の表示を簡潔なものとしてオペレータの入力操作を容易なものとすることに関して何等記載されていない。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、審査結果の登録画面での入力項目の表示を簡潔なものとしてオペレータの入力操作を容易なものとすることが可能な入力項目表示制御装置、入力項目表示制御方法、および、入力項目表示制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備え、所定の審査の審査結果に応じて入力項目の表示を制御する入力項目表示制御装置であって、前記制御部は、審査の発生原因と、審査の判定結果と、入力パターンを関連付けて登録した第1のマスタと、入力パターンと、入力項目と、画面の配置順とを関連付けて登録した第2のマスタと、にアクセス可能に構成されており、審査の発生原因と審査の判定結果をキーとして、前記第1のマスタから入力パターンを取得し、取得した入力パターンをキーとして、前記第2のマスタから入力項目と配置順を取得して、表示画面に、取得した入力項目を取得した配置順で表示するように制御する表示制御手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記所定の審査は、途上与信審査を含むことにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記第1のマスタでは、前記発生原因は、商品切替、転職、又は増枠を含み、前記判定結果は、優良判定、現状維持、再審査待、又は減枠を含むことにしてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記第2のマスタでは、前記入力項目は、切替先商品、審査期限日、次回途上年月、申込書要否、申込書種類、通知文書要否、又は通知文書種類を含むことにしてもよい。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、更に、オペレータに操作に応じて、前記第1のマスタ及び前記第2のマスタのデータを設定するマスタメンテ手段を備えることにしてもよい。
【0012】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置が実行する、所定の審査の審査結果に応じて入力項目の表示を制御する入力項目表示制御方法であって、前記制御部は、審査の発生原因と、審査の判定結果と、入力パターンを関連付けて登録した第1のマスタと、入力パターンと、入力項目と、画面の配置順とを関連付けて登録した第2のマスタと、にアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、審査の発生原因と審査の判定結果をキーとして、前記第1のマスタから入力パターンを取得し、取得した入力パターンをキーとして、前記第2のマスタから入力項目と配置順を取得して、表示画面に、取得した入力項目を取得した配置順で表示するように制御する表示制御工程を含むことを特徴とする。
【0013】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置が実行するための、所定の審査の審査結果に応じて入力項目の表示を制御する入力項目表示制御プログラムであって、前記制御部は、審査の発生原因と、審査の判定結果と、入力パターンを関連付けて登録した第1のマスタと、入力パターンと、入力項目と、画面の配置順とを関連付けて登録した第2のマスタと、にアクセス可能に構成されており、前記制御部において、審査の発生原因と審査の判定結果をキーとして、前記第1のマスタから入力パターンを取得し、取得した入力パターンをキーとして、前記第2のマスタから入力項目と配置順を取得して、表示画面に、取得した入力項目を取得した配置順で表示するように制御する表示制御工程を実行させるための入力項目表示制御プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、審査結果の登録画面での入力項目の表示を簡潔なものとしてオペレータの入力操作を容易なものとすることが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本実施の形態に係る入力項目表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、途上入力パターンマスタの構成例を示す図である。図2は、本実施の形態の与信チェック方式を説明するための図である。
図3図3は、図3は、入力パターン別項目マスタ106bの構成例を示す図である。
図4図4は、入力パターン別項目マスタの入力項目の配置順を説明するための図である。
図5図5は、審査結果登録画面の表示例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0017】
[1.概要]
例えば、クレジットカードやカードローン等の利用者には途上与信審査が行われる。途上与信審査は、クレジットカードやカードローン等の利用中に行われる中間審査のことであり、途上与信でもカード発行時の審査と同じく、カードの利用状況に照らし合わせながら、返済能力や信用力のチェックが行われる。
【0018】
与信途上審査では、その発生起因となった発生原因と、その審査の判定結果により、様々な入力パターンが存在する。例えば、発生原因が「商品切替」、判定結果が「優良承認」である場合は、商品切替を承認するため、その後に送付する申込書が必要となるかどうかの入力判断の項目が必要となる。他方、発生原因が「商品切替」、判定結果が「現状維持」である場合は、商品切替をお断りするため、そのご案内の通知文書について、何を送付するのかといった入力項目が必要となる。このように、その入力パターンは煩雑であり、また、顧客の新たな取組等により変化が比較的多いものとなる。
【0019】
しかしながら、従来は、必要な項目を全て画面に表示し、与信種別・判定結果毎に、入力制限を設定し、入力する項目と入力しない項目をプログラム上で判断する必要があるためプログラムが複雑となり、また、オペレータの入力操作も分かりづらいものとなっていた。
【0020】
本実施の形態では、上記のような入力・表示項目の制御を、発生原因・判定結果といった条件と、項目の制御を結びつけることで実現できることに着目した。具体的には、本実施の形態では、審査の発生原因(例えば、途上与信の種別)・判定結果をパターン別にマスタに登録して、パターンに合致した入力項目を登録画面に表示する機能を搭載することで、審査の登録画面での入力項目の表示を簡潔なものとしてオペレータの入力操作を容易なものとした。
【0021】
また、本実施の形態では、軽微な内容であれば、お客様自身でマスタ変更することで登録する内容が変更可能となり、営業目線上も顧客に対して、キャンペーン等の広告など、タイミングを柔軟に文書の管理が可能となる。
【0022】
本実施の形態の入力項目表示制御装置は、業界は問わず、法令対応等で頻繁に項目の変更が求められるようなケース等で利用可能である。
【0023】
以下の説明では、本実施の形態に係る入力項目表示制御装置が、途上与信審査の審査結果に応じて登録画面の入力項目を制御する場合を一例として説明するが、本発明は、これに限られるものではなく、他の審査についても適用可能である。
【0024】
[2.構成]
本実施の形態に係る入力項目表示制御装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。本実施の形態に係る入力項目表示制御装置100では、一例として、途上与信審査の審査結果に応じて登録画面の入力項目を制御する場合を一例として説明する。図1は、入力項目表示制御装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0025】
入力項目表示制御装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、入力項目表示制御装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0026】
入力項目表示制御装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。入力項目表示制御装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0027】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、入力項目表示制御装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、入力項目表示制御装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0028】
入出力インターフェース部108には、入力装置112及び出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0029】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、途上入力パターンマスタ(第1のマスタ)106a、入力パターン別項目マスタ(第2のマスタ)106b、審査結果登録データが格納される。図2は、図2は、途上入力パターンマスタ106aの構成例を示す図である。図3は、入力パターン別項目マスタ106bの構成例を示す図である。図4は、入力パターン別項目マスタ106bの入力項目の配置順を説明するための図である。
【0030】
途上入力パターンマスタ106aは、図2に示すように、発生原因(与信種別)、判定結果、入力パターンコードを関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。入力パターンコードは、入力パターン別項目マスタ106bの入力パターンコードと紐づけされている。入力パターンコード「1」は、商品切替を承認する場合のパターン、入力パターンコード「2」は、商品切替を拒否する場合のパターンを示している。
【0031】
同図に示す例では、1行目は、発生原因「商品切替」、判定結果「優良判定」、入力パターンコード「1」、2行目は、発生原因「商品切替」、判定結果「現状維持」、入力パターンコード「2」、3行目は、発生原因「商品切替」、判定結果「再審査待」、入力パターンコード「3」となっている。4行目は、発生原因「転職」、判定結果「減枠」、入力パターンコード「4」、5行目は、発生原因「転職」、判定結果「現状維持」、入力パターンコード「5」、6行目は、発生原因「転職」、判定結果「再審査待」、入力パターンコード「6」となっている。
【0032】
入力パターン別項目マスタ106bは、図3に示すように、入力パターンコード、項目ID(入力項目)、画面の配置順を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。入力パターンコードは、途上入力パターンマスタ106aの入力パターンコードと紐づけされている。
【0033】
同図に示す例では、1行目は、入力パターンコード「1」、項目ID「101(切替先商品)」、配置順「1」、2行目は、入力パターンコード「1」、項目ID「102(審査期限日)」、配置順「3」、3行目は、入力パターンコード「1」、項目ID「103 (次回途上年月)」、配置順「4」、4行目は、入力パターンコード「1」、項目ID「104(申込書要否)」、配置順「5」、5行目は、入力パターンコード「1」、項目ID「105(申込書種類)」、配置順「6」となっている。
【0034】
6行目は、入力パターンコード「2」、項目ID「102(審査期限日)」、配置順「1」、7行目は、入力パターンコード「2」、項目ID「103(次回途上年月)」、配置順「2」、8行目は、入力パターンコード「2」、項目ID「110(通知文書要否)」、配置順「3」、9行目は、入力パターンコード「2」、項目ID「111(通知文書種類)」、配置順「4」となっている。
【0035】
図4は、入力パターン別項目マスタ106bの入力項目の配置順(配置位置)を説明するための図であり、(A)は、入力パターン別項目マスタ106b、(B)は、審査結果登録画面500の途上与信時入力情報エリア502、(C)は、入力項目の表示後の審査結果登録画面500の表示例を示している。
【0036】
図4に示すように、審査結果登録画面500の途上与信時入力情報エリア502では、配置順(配置位置)(1)~(10)が設定されており、入力パターン別項目マスタ106bの入力項目を設定される配置順の位置に表示する。例えば、101(切替先商品)は、配置順「1」であるので、途上与信時入力情報エリア502の(1)に表示し、102 (審査期限日)は、配置順「3」であるので、途上与信時入力情報エリア502の(3)に表示し、103(次回途上年月)は、配置順「4」であるので、途上与信時入力情報エリア502の(4)に表示し、104(申込書要否)は、配置順「5」であるので、途上与信時入力情報エリア502の(5)に表示し、105(申込書種類)は、配置順「6」となっているので、途上与信時入力情報エリア502の(6)に表示する。この例では、配置順「2」は、マスタ未設定となっているので、途上与信時入力情報エリア502の(2)の欄は空白となる。
【0037】
制御部102は、入力項目表示制御装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0038】
制御部102は、記憶部106に格納されている、途上入力パターンマスタ106a、入力パターン別項目マスタ106b、審査結果登録データ等にアクセス可能に構成されている。なお、途上入力パターンマスタ106a、入力パターン別項目マスタ106b、審査結果登録データ等は、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0039】
制御部102は、機能概念的に、審査結果登録部102aと、表示制御部102bと、マスタメンテ部102cと、を備えている。
【0040】
審査結果登録部102aは、例えば、モニタ114に表示される審査結果登録画面上でのオペレータの操作等に応じて、当該画面の入力内容に応じた審査結果登録データを記憶部106に登録する。
【0041】
表示制御部102bは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、審査結果登録画面、マスタメンテ画面等)の表示及びその入力を制御する。具体的には、表示制御部102bは、審査結果登録画面の表示及びその入力を制御し、当該審査結果登録画面において、指定される審査の発生原因と判定結果をキーとして、途上入力パターンマスタ106a(第1のマスタ)から入力パターンを取得し、取得した入力パターンをキーとして、入力パターン別項目マスタ106b(第2のマスタ)から入力項目と配置順を取得して、取得した入力項目を取得した配置順で表示するように制御する。
【0042】
マスタメンテ部102cは、例えば、モニタ114に表示されるマスタメンテ画面上でのオペレータの操作に応じて、途上入力パターンマスタ106a、入力パターン別項目マスタ106bに対して、データの登録・追加・修正・削除等の編集が可能となっている。これにより、オペレータは、自由に途上入力パターンマスタ106aや入力パターン別項目マスタ106bの内容を設定でき、審査結果登録画面の入力項目やその表示位置をカスタマイズ可能となっている。
【0043】
[3.具体例]
図1図5を参照して、本実施の形態における入力項目表示制御装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。図5は、本実施の形態における入力項目表示制御装置100の制御部102の処理の具体例を説明するための図である。
【0044】
図5は、審査結果登録画面500の表示例を説明するための図である。図5において、(A)は、審査結果登録画面500の第1の表示例、(B)は、途上入力パターンマスタ106aの例、(C)は、入力パターン別項目マスタ106bの例、(D)は、審査結果登録画面500の第2の表示例を示している。
【0045】
審査結果登録画面500は、審査の発生原因と判定結果を指定するための判定結果エリア501と、審査の発生原因と判定結果に応じた入力項目が表示され、入力項目のデータを指定するための途上与信時入力情報エリア502と、不図示の登録ボタンと、を備えている。
【0046】
判定結果エリア501では、オペレータは、審査の発生原因と、判定結果を指定する。コードを入力して、発生原因と、判定結果を指定することができる。途上与信審査が既に行われ、審査の発生原因と判定結果は既知であるものとする。表示制御部102bは、当該審査結果登録画面において、指定される審査の発生原因と判定結果をキーとして、途上入力パターンマスタ106aから入力パターンを取得し、取得した入力パターンをキーとして、入力パターン別項目マスタ106bから入力項目と配置順を取得して、取得した入力項目を取得した配置順で途上与信時入力情報エリア502に表示する。
【0047】
途上与信時入力情報エリア502では、入力項目については、オペレータがデータを入力又は自動入力(例えば、日付や審査時に既知のもの(切替先商品等)等)される。不図示の登録ボタンが押下されると、審査結果登録部102aは、画面の入力内容に応じた審査結果登録データを記憶部106に登録する。
【0048】
図5(A)の審査結果登録画面において、判定結果エリア501でオペレータにより、発生原因「商品切替」、判定結果「優良判定」が指定されると、表示制御部102bは、指定される発生原因「商品切替」と判定結果「優良判定」をキーとして、途上入力パターンマスタ106aから入力パターン「1」を取得し、取得した入力パターン「1」をキーとして、入力パターン別項目マスタ106bから入力項目、配置順として、それぞれ、「101(切替先商品)」、「1」、102(審査期限日)、「3」、103(次回途上年月)、「4」、104(申込書要否)」、「5」、105 (込書種類)、「6」を取得して、図5(A)に示すように、取得した入力項目を取得した配置順で途上与信時入力情報エリア502に表示する。
【0049】
図5(B)の審査結果登録画面において、判定結果エリア501でオペレータにより、発生原因「商品切替」、判定結果「現状維持」が指定されると、表示制御部102bは、指定される発生原因「商品切替」と判定結果「現状維持」をキーとして、途上入力パターンマスタ106aから入力パターン「2」を取得し、取得した入力パターン「2」をキーとして、入力パターン別項目マスタ106bから入力項目、配置順として、それぞれ、102(審査期限日)、「1」、103(次回途上年月)、「2」、110(通知文書要否)、「3」、111(通知文書種類)、「4」を取得して、図5(D)に示すように、取得した入力項目を取得した配置順で途上与信時入力情報エリア502に表示する。
【0050】
以上説明したように、本実施の形態によれば、審査の発生原因と、審査の判定結果と、入力パターンを関連付けて登録した第1のマスタと、入力パターンと、入力項目と、画面の配置順とを関連付けて登録した第2のマスタと、審査の発生原因と審査の判定結果をキーとして、第1のマスタから入力パターンを取得し、取得した入力パターンをキーとして、第2のマスタから入力項目と配置順を取得して、登録画面に、取得した入力項目を取得した配置順で表示するように制御する表示制御部102bと、を備えているので、審査結果の登録画面での入力項目の表示を簡潔なものとしてオペレータの入力操作を容易なものとすることが可能になる。
【0051】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0052】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0053】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0054】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0055】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0056】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0057】
また、入力項目表示制御装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0058】
例えば、入力項目表示制御装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて入力項目表示制御装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0059】
また、このコンピュータプログラムは、入力項目表示制御装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0060】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0061】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0062】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0063】
また、入力項目表示制御装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、入力項目表示制御装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0064】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0065】
100 入力項目表示制御装置
102 制御部
102a 審査結果登録部
102b 表示制御部
102c マスタメンテ部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 途上入力パターンマスタ
106b 入力パターン別項目マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5