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特開2025-6019カラオケ用リモコン装置、及び、カラオケシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025006019
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】カラオケ用リモコン装置、及び、カラオケシステム
(51)【国際特許分類】
   G10K 15/04 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
G10K15/04 302D
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023106541
(22)【出願日】2023-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】396004833
【氏名又は名称】株式会社エクシング
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100157118
【弁理士】
【氏名又は名称】南 義明
(72)【発明者】
【氏名】西 淳一
(72)【発明者】
【氏名】松原 史和
(72)【発明者】
【氏名】水谷 太紀
(72)【発明者】
【氏名】戸田 勝巳
【テーマコード(参考)】
5D208
【Fターム(参考)】
5D208CA06
5D208CA10
(57)【要約】
【課題】カラオケ装置と相互通信ができない状況においても選曲可能なカラオケ用リモコン装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るカラオケ用リモコン装置は、第1通信部と、第2通信部と、記憶部と、制御部を備え、制御部は、第1通信部を使用してカラオケ装置との通信が可能な場合に実行される第1モードと、第1通信部を使用してカラオケ装置との通信が不可能な場合に実行される第2モードを実行可能とし、第1モードは、第1通信部を使用してカラオケ装置と通信することで楽曲検索を行い、選択された楽曲をカラオケ装置に対し再生指示し、第2モードは、記憶部に記憶されている楽曲リストに基づき楽曲検索を行い、選択された楽曲を、第2通信部を使用してカラオケ装置に対し再生指示する。
【選択図】図10

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信部と、第2通信部と、記憶部と、制御部を備え、
制御部は、第1通信部を使用してカラオケ装置との通信が可能な場合に実行される第1モードと、第1通信部を使用してカラオケ装置との通信が不可能な場合に実行される第2モードを実行可能とし、
第1モードは、第1通信部を使用してカラオケ装置と通信することで楽曲検索を行い、選択された楽曲をカラオケ装置に対し再生指示し、
第2モードは、記憶部に記憶されている楽曲リストに基づき楽曲検索を行い、選択された楽曲を、第2通信部を使用してカラオケ装置に対し再生指示する
カラオケ用リモコン装置。
【請求項2】
制御部は、カラオケ装置、もしくは、サーバ装置から楽曲リストを受信する楽曲リスト受信処理を実行させる
請求項1に記載のカラオケ用リモコン装置。
【請求項3】
各種情報を表示可能なユーザインターフェイスを備え、
第1モードと、第2モードにおいて、ユーザインターフェイスの表示が異なる
請求項1に記載のカラオケ用リモコン装置。
【請求項4】
第2モードにおけるユーザインターフェイスは、記憶部に記憶されたレイアウト情報に基づいて表示される
請求項3に記載のカラオケ用リモコン装置。
【請求項5】
ユーザインターフェイスは、操作ボタンを表示し、
第2モードは、第1モードにおいて操作有効としていた操作ボタンを操作無効とする
請求項3に記載のカラオケ用リモコン装置。
【請求項6】
カラオケ装置とカラオケ用リモコン装置を備えたカラオケシステムであって、
カラオケ用リモコン装置は、第1通信部と、第2通信部と、記憶部と、制御部を備え、
制御部は、第1通信部を使用してカラオケ装置との通信が可能な場合に実行される第1モードと、第1通信部を使用してカラオケ装置との通信が不可能な場合に実行される第2モードを実行可能とし、
第1モードは、第1通信部を使用してカラオケ装置と通信することで楽曲検索を行い、選択された楽曲をカラオケ装置に対し再生指示し、
第2モードは、記憶部に記憶されている楽曲リストに基づき楽曲検索を行い、選択された楽曲を、第2通信部を使用してカラオケ装置に対し再生指示する
カラオケシステム。
【請求項7】
制御部は、カラオケ装置、もしくは、サーバ装置から楽曲リストを受信する楽曲リスト受信処理を実行させる
請求項6に記載のカラオケシステム。
【請求項8】
楽曲リスト受信処理は、カラオケ装置に対する契約に応じた楽曲リストをサーバ装置から受信する
請求項7に記載のカラオケシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケ装置に対する選曲を行うカラオケ用リモコン装置、及び、カラオケシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、歌唱を楽しむことのできるカラオケ装置は、カラオケボックスや、スナック等のナイト店において利用されている。このようなカラオケ装置には、離れたところから選曲等の操作が可能なように無線のリモコン装置が利用されることが一般的である。例えば、スナック等のナイト店においては、カウンター内にカラオケ装置を設置し、顧客に対してリモコン装置を利用させることで、良好な利便性を実現している。
【0003】
現在、カラオケ装置で利用されるリモコン装置は、選曲のみならず各種情報の表示を行う、あるいは、アプリケーションプログラムを利用した機能を搭載する等、多機能化が進んでいる。そのため、通信で必要とされる情報量も増加し、通信には無線LANを利用することが一般的となっている。
【0004】
特許文献1には、無線LANによる双方向通信に障害が発生した場合であっても、利用者が所望する検索結果の提供を受けることができるカラオケシステムが開示されている。具体的には、カラオケシステムにおいて無線LANによる双方向通信に障害が発生した場合、赤外線通信部による通信に切り替え、双方向通信では、リクエスト装置(以下、「リモコン装置」という)で表示していた検索に関する画面を、カラオケ装置側で表示することとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010-54964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のカラオケシステムにおいて、リモコン装置では、赤外線通信(片方向通信)を利用したカラオケ装置に対する操作は可能であるものの、リモコン装置において双方向通信と同様の表示を行うことはできない。そのため、双方向通信時と片方向通信時では、リモコン装置の使い勝手が大きく異なることととなり、ユーザの操作感が損なわれることが考えられる。
【0007】
本発明は、このような状況を鑑みたものであって、カラオケ装置とリモコン装置の間において双方向通信ができない状況であっても、双方向通信ができる状況と同じ操作感覚でリモコン装置による選曲を可能とすることを1つの目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのため、本発明に係るカラオケ用リモコン装置は、以下の構成を採用するものである。
第1通信部と、第2通信部と、記憶部と、制御部を備え、
制御部は、第1通信部を使用してカラオケ装置との通信が可能な場合に実行される第1モードと、第1通信部を使用してカラオケ装置との通信が不可能な場合に実行される第2モードを実行可能とし、
第1モードは、第1通信部を使用してカラオケ装置と通信することで楽曲検索を行い、選択された楽曲をカラオケ装置に対し再生指示し、
第2モードは、記憶部に記憶されている楽曲リストに基づき楽曲検索を行い、選択された楽曲を、第2通信部を使用してカラオケ装置に対し再生指示する。
【0009】
さらに本発明に係るカラオケ用リモコン装置おいて、
制御部は、カラオケ装置、もしくは、サーバ装置から楽曲リストを受信する楽曲リスト受信処理を実行させる。
【0010】
さらに本発明に係るカラオケ用リモコン装置は、
各種情報を表示可能なユーザインターフェイスを備え、
第1モードと、第2モードにおいて、ユーザインターフェイスの表示が異なる。
【0011】
さらに本発明に係るカラオケ用リモコン装置は、
第2モードにおけるユーザインターフェイスは、記憶部に記憶されたレイアウト情報に基づいて形成される。
【0012】
さらに本発明に係るカラオケ用リモコン装置おいて、
ユーザインターフェイスは、操作ボタンを表示し、
第2モードは、第1モードにおいて操作有効としていた操作ボタンを操作無効とする。
【0013】
また本発明に係るカラオケシステムは、
カラオケ装置とカラオケ用リモコン装置を備えたカラオケシステムであって、
カラオケ用リモコン装置は、第1通信部と、第2通信部と、記憶部と、制御部を備え、
制御部は、第1通信部を使用してカラオケ装置との通信が可能な場合に実行される第1モードと、第1通信部を使用してカラオケ装置との通信が不可能な場合に実行される第2モードを実行可能とし、
第1モードは、第1通信部を使用してカラオケ装置と通信することで楽曲検索を行い、選択された楽曲をカラオケ装置に対し再生指示し、
第2モードは、記憶部に記憶されている楽曲リストに基づき楽曲検索を行い、選択された楽曲を、第2通信部を使用してカラオケ装置に対し再生指示する。
【0014】
さらに本発明に係るカラオケシステムにおいて、
制御部は、カラオケ装置、もしくは、サーバ装置から楽曲リストを受信する楽曲リスト受信処理を実行させる。
【0015】
さらに本発明に係るカラオケシステムにおいて、
楽曲リスト受信処理は、カラオケ装置に対する契約に応じた楽曲リストをサーバ装置から受信する。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るカラオケ用リモコン装置、カラオケシステムによれば、カラオケ装置と双方向通信ができない状況においてもカラオケ用リモコン装置を使用した選曲が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施形態のカラオケシステムを示すブロック図
図2】本実施形態のカラオケシステムで実行される通常処理を示すフロー図
図3】本実施形態のリモコン装置のホーム画面(通常時)を示す図
図4】本実施形態のリモコン装置の楽曲検索画面を示す図
図5】本実施形態のリモコン装置の検索結果画面を示す図
図6】本実施形態のリモコン装置の楽曲確認画面を示す図
図7】本実施形態の楽曲リスト配信処理を示すフロー図
図8】本実施形態のリモコン装置処理を示すフロー図
図9】本実施形態のリモコン装置の通知画面を示す図
図10】本実施形態のリモコン装置のホーム画面(未通信時)を示す図
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本実施形態のカラオケシステムの構成を示す図である。本実施形態におけるカラオケシステムは、カラオケ装置2(コマンダと呼ぶこともある)と、リモコン装置1を含んで構成されている。カラオケ装置2とリモコン装置1は、LAN100及びアクセスポイント101を利用してネットワークを形成するように通信接続されている。
【0019】
カラオケボックス等の店舗に設置されるカラオケ装置2は、楽曲を演奏するための演奏部として音響制御部25を備えている。また、カラオケ装置2は、ユーザからの各種入力を受け付ける操作部21を備える。カラオケ装置2は、操作部21からの入力を解釈してCPU30に伝達する操作処理部22を備える。また、カラオケ装置2は、各種情報を記憶する記憶部としてのハードディスク32を備える。カラオケ装置2は、LAN100に接続してネットワークに加入する通信手段としてのLAN通信部24aを備えている。また、本実施形態のカラオケ装置2は、無線LAN通信部24bも備えており、LAN通信部24aを使用した有線によるネットワーク接続に代え、無線LAN通信部24bを使用した無線によるネットワーク接続を行うことも可能である。
【0020】
また、カラオケ装置2は、モニタ41に対して歌詞映像、背景映像を表示させる映像再生手段を備える。この映像再生手段は、映像情報に基づいて映像を再生する映像再生部29、再生する映像を一時的に蓄積するビデオRAM28、再生された映像に対する歌詞テロップの重畳、映像効果の付与等を行う映像制御部31を備えて構成される。
【0021】
さらに、このカラオケ装置2では、外部に接続されるモニタ41以外に、タッチパネルモニタ33に対して各種情報を表示することを可能としている。タッチパネルモニタ33は映像制御部31から入力された映像情報を表示する表示部35と、タッチ入力された位置を操作処理部22に出力するタッチパネル34が重畳されて構成されている。このタッチパネルモニタ33は、カラオケ装置2の筐体前面等に配置され、カラオケ装置2の操作部21、あるいは、リモコン装置1のタッチパネルモニタ11などと同様、入力部として機能する。ユーザは、タッチパネルモニタ33にて楽曲を選択することで、直接カラオケ装置2に予約させる等、カラオケ装置2に対する各種操作を行うことが可能である。
【0022】
さらに、カラオケ装置2は、各構成を統括して制御するためのCPU30、各種プログラムを実行するにあたって必要となる情報を一時記憶するためのメモリ27を含んだ制御部を備えて構成されている。
【0023】
このような構成にてカラオケ装置2は、各種処理を実行することとなるが、カラオケ装置2の主な機能として、楽曲予約処理、楽曲再生処理などを実行可能としている。楽曲予約処理は、ユーザからの操作指示に基づいて楽曲を指定、予約するための処理であって、リモコン装置1と連携して実行される。リモコン装置1の楽曲指示処理で形成された楽曲識別情報を含む予約情報は、カラオケ装置2に送信される。カラオケ装置2は、受信した予約情報をメモリ27中の予約テーブルに登録する。楽曲再生処理は、予約テーブルに登録された予約情報に基づき楽曲を再生させる処理であって、楽曲演奏処理と歌詞表示処理とが同期して実行される処理である。
【0024】
楽曲演奏処理は、予約テーブルに登録された予約情報に基づき楽曲情報を読み出し、楽曲情報に含まれる演奏情報に基づき、音響制御部25に演奏を実行させる処理である。音響制御部25にて演奏された楽曲は、マイクロホン43a、43bから入力される歌唱音声と一緒にスピーカー42から放音される。歌詞表示処理は、楽曲情報に含まれる歌詞情報をモニタ41に表示させることで歌唱補助を行う処理である。この歌詞表示処理で表示される歌詞を、背景映像に重畳させて表示させる背景映像表示処理を実行することとしてもよい。
【0025】
一方、リモコン装置1は、ユーザからの操作指示に基づいて楽曲を検索し、指定、予約の指示があった楽曲について予約情報をカラオケ装置2に送信する予約指示処理等を実行可能としている。また、リモコン装置1は、カラオケ装置2あるいはインターネット上に接続されたサーバ装置5から各種情報を受信し、各種処理を実行することが可能である。本実施形態では、ユーザから各種操作指示を受け付けるユーザインターフェイスとして、操作部17と、タッチパネルモニタ11を備えている。タッチパネルモニタ11は、表示部11aとタッチパネル11bを有して構成され、表示部11aに各種インターフェイスを表示するとともに、ユーザからのタッチ入力を受付可能としている。
【0026】
さらにリモコン装置1は、選曲処理に必要とされるデータベース、各種プログラム、並びに、プログラム実行に伴って発生する各種情報を記憶する記憶部として、メモリ14、そして、これら構成を統括して制御するためのリモコン側制御部を備えて構成される。リモコン側制御部には、CPU15、タッチパネルモニタ11に対して表示する映像を形成する映像制御部13、表示する映像情報を一時的に蓄えるビデオRAM12、タッチパネルモニタ11あるいは操作部17からの入力を解釈してCPU15に伝える操作処理部18が含まれている。
【0027】
リモコン装置1は、無線LAN通信部16(「第1通信部」に相当)によって、アクセスポイント101と無線接続されることで、LAN100によって構成されるネットワークに接続される。無線LAN通信部16を使用した通信では、リモコン装置1とカラオケ装置2は双方向の通信を行うことが可能である。なお、各リモコン装置1は、特定のカラオケ装置2に対して任意のタイミングで対応付けされる。リモコン装置1から出力される各種命令は、対応付けされたカラオケ装置2にて受信されることとなる。
【0028】
また、リモコン装置1は、赤外線通信部19(「第2通信部」に相当」)を使用して通信を行うことも可能である。赤外線通信部19を使用した通信では、リモコン装置1とカラオケ装置は片方向(リモコン装置1からカラオケ装置2に対する方向)の通信となる。本実施形態では、無線LAN通信部16による通信を行うことができない場合、赤外線通信部19を使用した通信を行うこととしている。
【0029】
このようなリモコン装置1の構成により、ユーザからの各種入力をタッチパネルモニタ11、あるいは、操作部17から受付けるとともに、タッチパネルモニタ11の表示によりユーザに各種情報を提供することで、カラオケ装置2に対して出力する予約情報を送信する予約指示処理など、各種処理を行うことが可能となっている。
【0030】
図2は、本実施形態のカラオケシステムで実行される通常処理(S200)を示すフロー図であって、リモコン装置1とカラオケ装置2間で行われる通信の例を示した例である。図3は、本実施形態のリモコン装置のホーム画面(通常時)を示す図である。
【0031】
図3に示されるリモコン装置1のホーム画面(通常時)には、第1楽曲選曲欄111、第2楽曲選曲欄112、広告表示ボタン113a~113c、電波受信状況114、動画選択ボタン115a~115d等が表示されている。
【0032】
第1楽曲選曲欄111には、歌手名検索ボタン111a、楽曲名検索ボタン111bが表示されている。歌手名検索ボタン111aは、操作することで歌手名を使用した楽曲検索を行うことが可能である。また、楽曲名検索ボタン111bは、操作することで曲名を使用した楽曲検索を行うことが可能である。このように、第1楽曲選曲欄111は、歌手名もしくは曲名を使用した基本的な楽曲検索を行うボタンが配置された領域である。
【0033】
第2楽曲選曲欄112には、ランキングボタン112a、ジャンル検索ボタン112b、本人映像検索ボタン112c、あの頃検索ボタン112d、履歴ボタン112e、追加検索ボタン112fが表示されている。ランキングボタン112aは、操作することで、楽曲の再生回数等に基づくランキングによる楽曲が表示される。ジャンル検索ボタン112bは、操作することでジャンルを使用した楽曲検索を行うことが可能である。本人映像検索ボタン112cは、操作することで本人映像対応の楽曲を対象とした楽曲検索を行うことが可能である。
【0034】
あの頃検索ボタン112dは、生まれた年と、年齢(あるいは学年等)を入力することで、検索対象年を指定した楽曲検索を行うことが可能である。履歴ボタン112eは、操作することで、カラオケ装置2で再生済みの楽曲を閲覧し、選曲を行うことが可能である。追加検索ボタン112fは、他の検索項目を表示することが可能である。このように、第2楽曲選曲欄112は、多様な検索項目による楽曲検索を行うボタンが配置された領域である。
【0035】
広告表示ボタン113a~113cは、操作することで、実施中のキャンペーン等、各種広告を、リモコン装置1で表示するための操作子である。広告表示ボタン113a~113cが操作された場合、対応する広告情報がカラオケ装置2から、無線LAN通信で送信され、リモコン装置1は、広告情報を受信して表示する。動画選択ボタン115a~115dは、操作することで、動画情報を再生指示するための操作子である。
【0036】
このようなリモコン装置1のホーム画面において各種操作を行うことで、リモコン装置1における各種情報の表示、そして、カラオケ装置2に対する遠隔操作を行うことが可能である。
【0037】
図2の通常処理において、リモコン装置1のタッチパネルモニタ11でユーザによる操作(S101)が行われた場合、リモコン装置1はカラオケ装置2に操作指示を送信する。通常処理において、リモコン装置1とカラオケ装置2は、無線LAN(無線LAN通信部24b、無線LAN通信部16)を使用して通信を行う。
【0038】
操作指示を受信したカラオケ装置2は、操作指示に対応する応答画面を生成する(S201)。例えば、ホーム画面において、広告表示ボタン113aが操作された場合、広告表示ボタン113aに対応する広告情報に基づき、応答画面を生成し、応答画面情報をリモコン装置1に送信する。
【0039】
ここで、本実施形態のリモコン装置1における表示は、ブラウザプログラムによる表示であって、カラオケ装置2から送信された応答画面情報(例えば、HTML情報)に基づく表示である。したがって、タッチパネルモニタ11には、基本、カラオケ装置2で生成された画面が表示されることになる。リモコン装置1は、受信した応答画面情報に基づき応答画面を表示する(S102)。
【0040】
次に、通常処理における楽曲指示処理について説明する。楽曲指示処理は、リモコン装置1で実行される処理であり、リモコン装置1からカラオケ装置2に対して予約情報を送信する処理である。楽曲指示処理は、図3で説明したホーム画面上、第1楽曲選曲欄111あるいは第2楽曲選曲欄112に表示された各種ボタンが操作されることで開始される。
【0041】
ここでは、第1楽曲選曲欄111の楽曲名検索ボタン111bが操作された場合を例に取って説明する。検索項目選択(S103)は、ホーム画面上、楽曲名検索ボタン111bが操作された場合に相当する。検索項目選択(S103)に基づき、リモコン装置1は、カラオケ装置2に対して検索項目指示を送信する。カラオケ装置2は、受信した検索項目指示に基づき、検索画面を生成し(S202)、検索画面情報をリモコン装置1に送信する。
【0042】
リモコン装置1は、受信した検索画面情報に基づき、タッチパネルモニタ11に検索画面を表示する(S104)。楽曲名検索ボタン111bが操作された場合、検索画面として楽曲検索画面が表示される。
【0043】
図4は、本実施形態のリモコン装置の楽曲検索画面を示す図である。楽曲検索画面には、ホームボタン115、戻るボタン116、検索項目選択ボタン117、検索キー入力欄118、一字削除ボタン119、ソフトキーボード120、キーボード選択ボタン121、検索ボタン122等が表示されている。
【0044】
ホームボタン115は、図3で説明したホーム画面に戻る操作子である。戻るボタン116は、操作前の画面に戻る操作子である。検索項目選択ボタン117は、検索項目としての歌手名、曲名を切り替える操作子である。この例では、楽曲名検索ボタン111bが操作された場合であるため、検索項目として「曲名」が選択された状態となっている。検索キー入力欄118は、検索キーを入力する欄であり、ソフトキーボード120の操作によって検索キーとなる文字を入力することが可能である。一字削除ボタン119は、検索キー入力欄118に入力された文字を1文字削除するための操作子である。
【0045】
キーボード選択ボタン121は、ソフトキーボード120を、「かな仕様」、「英数仕様」の何れかに切り替える操作子である。図3の状態は「かな仕様」が選択された状態となっている。検索ボタン122は、検索指示を行うための操作子であって、操作されることで、検索キー入力欄118に入力された検索キーに基づく検索指示をカラオケ装置2に送信する。
【0046】
図4の楽曲検索画面を使用し、検索キー入力欄118への入力後、検索ボタン122が操作されることで、リモコン装置1は、カラオケ装置2に対して検索指示を送信する。カラオケ装置2は、カラオケ装置2のハードディスク32に記憶された楽曲データベースを検索し、検索結果画面を生成する(S203)。そして、生成された検索結果画面を形成するための検索結果画面情報をリモコン装置1に送信する。リモコン装置1は、受信した検索結果画面情報に基づいて検索結果画面を表示する(S105)。
【0047】
図5は、本実施形態のリモコン装置1に表示された検索結果画面を示した図である。検索結果画面には、検索キー表示欄123、絞り込みボタン124、並び替えボタン125、検索ヒット件数126、楽曲表示欄127a~127g、スクロールボタン128a、128bが表示されている。
【0048】
検索キー表示欄123には、図4で説明した楽曲検索画面の検索キー入力欄118に入力した検索キーが表示される。絞り込みボタン124は、項目を選択することで検索結果にフィルタリングを行うための操作子である。並び替えボタン125は、項目を選択することで検索結果の表示順を変更するための操作子である。楽曲表示欄127a~127gは、検索結果としての楽曲に関する情報であり、楽曲名、楽曲タイプ(本人映像)、アーティスト名が表示されている。図5の状態は、並び替えボタン125で選択されている「人気」順で表示された状態である。ユーザは、スクロールボタン128a、128bを使用して楽曲表示欄127a~127gをスクロールさせ、検索された全ての楽曲表示欄127a~127gを確認することが可能である。
【0049】
検索結果画面において、再生する楽曲を決定したユーザは、所望の楽曲表示欄127a~127gをタッチ操作する。リモコン装置1は、選択された楽曲表示欄127a~127gに対応する楽曲識別情報を含む選曲指示をカラオケ装置2に送信する。カラオケ装置2は、受信した選曲指示に基づき、楽曲確認画面を生成し(S204)、楽曲確認画面の生成に必要な楽曲確認画面情報をリモコン装置1に送信する。リモコン装置1は、受信した楽曲確認画面情報に基づき、楽曲確認画面を表示する(S106)。
【0050】
図6は、本実施形態のリモコン装置の楽曲確認画面を示す図である。楽曲確認画面には、楽曲詳細情報129、再生設定欄130、予約ボタン131が表示されている。楽曲詳細情報129は、選択された楽曲に関する情報であって、本実施形態では、選曲番号129a、楽曲名129b、アーティスト名129c、歌い出し129dが表示されている。再生設定欄130は、再生時における各種設定を行うための欄であり、本実施形態では、キー設定欄、オプション設定欄、ボーカルアシスト欄、楽曲タイプ欄が設けられている。
【0051】
キー設定欄には、ダウンボタン130a、アップボタン130bが設けられており、再生時におけるキー(音程)を変更することが可能である。オプション設定欄130cは、楽曲毎に可能なオプション(例えば、外部楽器の利用等)を設定することが可能である。図6の例では、利用可能なオプションを有さない楽曲となっている。ボーカルアシスト欄には、アシスト設定ボタン130dが設けられており、操作することでボーカルアシストのオン、オフを切り替えることが可能である。楽曲タイプ欄には、楽曲タイプ変更ボタン130eが設けられており、楽曲タイプ(通常、本人映像等)を変更することが可能である。
【0052】
ユーザは、楽曲確認画面において、楽曲詳細情報129を確認するとともに、再生設定欄130で所望の再生条件を設定し、予約ボタン131を操作することで楽曲の予約操作(S107)を行う。リモコン装置1は予約操作に伴い、楽曲識別情報と、再生設定欄130の設定に基づく再生設定情報とを含む予約情報をカラオケ装置2に送信する。カラオケ装置2は、受信した予約情報に基づき楽曲予約を行う(S205)。楽曲予約は、受信した予約情報を予約テーブルに加える処理であり、カラオケ装置2は、予約テーブルに基づき、楽曲再生処理を実行する。
【0053】
以上、本実施形態の通常処理について説明したが、本実施形態の通常処理では、リモコン装置1とカラオケ装置2は、無線LAN通信で相互に通信を行うことで、リモコン装置1に対する各種情報(広告等)の表示、リモコン装置1における楽曲指示処理を実行可能としている。特に、本実施形態では、リモコン装置1は、ブラウザプログラムによる表示機能を持つのみであり、リモコン装置1の画面生成は、カラオケ装置2側で行うこととしている。このような機能により、リモコン装置1側の処理負荷を削減することが可能であり、カラオケシステムにおけるメンテナンス、機能追加を行う場合、主にカラオケ装置2に対して行うことで済むことになる。
【0054】
ところで、主として表示機能だけで構成されたリモコン装置1では、カラオケ装置2との通信が途絶えた場合、各種機能が使用できなくなることが考えられる。特に、カラオケ装置2に対する選曲が必須とするリモコン装置1において楽曲指示処理ができない場合、致命的である。
【0055】
本実施形態では、リモコン装置1とカラオケ装置2間の通信が、何らかの事情によって途絶えた場合であっても、リモコン装置1における選曲指示を可能とするものである。そのため、リモコン装置1は、選曲指示のための楽曲リストを記憶部としてのメモリ14に保存している。
【0056】
図7は、本実施形態の楽曲リスト配信処理を示すフロー図である。リモコン装置1で記憶する楽曲リストは、サーバ装置5から配信される。本実施形態では、カラオケ装置2を介して楽曲リストを配信することとしている。楽曲リストは、カラオケ装置2で記憶する楽曲データベースが収録する楽曲数よりも少ない楽曲数で構成されている。例えば、楽曲データベースの収録楽曲数が数十万曲である場合、楽曲リストは、その十分の1程度の楽曲数で構成される。
【0057】
サーバ装置5は、カラオケ装置2における再生回数等を集計する楽曲集計処理(S301)を実行(例えば、月1回)し、楽曲リストを作成する。楽曲リストは、例えば、再生回数が多い上位の一定数の楽曲について、選曲に必要な楽曲関連情報で構成される。サーバ装置5は、カラオケ装置2に対して作成した楽曲リストを送信する(S302)。カラオケ装置2は、受信した楽曲リストを記憶部としてのハードディスク32に保存しておく。
【0058】
リモコン装置1は、メモリ14に保存してある楽曲リストを定期的、あるいは、適宜タイミングで更新する。更新時期は、サーバ装置5における楽曲集計処理(S301)に合わせることとしてもよい。更新時期が到来した場合(S231:Yes)、カラオケ装置2に対して楽曲リスト取得要求を送信する(S232)。カラオケ装置2は、楽曲リスト取得要求に基づき、リモコン装置1に対してハードディスク32に記憶された楽曲リストを送信する(S110)。リモコン装置1は、受信(S233)した楽曲リストを、記憶部としてのメモリ14に記憶、更新する(S234)。
【0059】
このように本実施形態では、リモコン装置1に記憶される楽曲リストは、サーバ装置5の楽曲集計処理(S301)の集計結果に基づいて形成され、再生の可能性が高い楽曲を選曲可能なものとなっている。したがって、カラオケ装置2とリモコン装置1間の無線LANによる相互通信が利用できない場合であっても、リモコン装置1に記憶された楽曲リストを使用して、選曲を行うことが可能となっている。
【0060】
図8は、本実施形態のリモコン装置処理を示すフロー図である。リモコン装置1は、無線LANによるカラオケ装置との通信が可能か否かを定期的、あるいは、適宜タイミングで確認する(S251)。無線LAN通信が可能である場合(S251:Yes)、図2で説明した通常処理(S200)を実行する。なお、本実施形態の通常処理におけるリモコン装置1の処理は、本発明に係る第1モードに相当するものである。一方、無線LANで通信不可能な場合(S251:No)、S252以降の処理が実行される。
【0061】
本実施形態では、リモコン装置1のタッチパネルモニタ11に通知画面が表示される(S252)。図9は、本実施形態のリモコン装置の通知画面を示す図である。通知画面には、無線LAN通信をリトライするメッセージが表示された通知欄132が表示されている。また、通知欄132には、閉じるボタン132a、決定ボタン132bが表示されている。
【0062】
無線LANによる通信リトライを試みる場合、ユーザは決定ボタン132bを操作する。決定ボタン132bが操作された場合、無線LANによる再接続が行われる(S2544)。再接続に成功した場合(S251:Yes)、通常処理(S200)が実行される。一方、再接続に失敗した場合、再度、通知画面が表示される(S252)。
【0063】
通知画面において、閉じるボタン132aが操作された場合(S253:No)、リモコン装置は、未通信時処理(本発明に係る「第2モード」に相当)に変更される。未通信時処理は、無線LANが使用できない状況においても、リモコン装置1に記憶された楽曲リストを使用して選曲を行う処理である。
【0064】
図10は、本実施形態のリモコン装置1のホーム画面(未通信時)を示す図である。無線LANが利用できない状況(第2モード)では、ユーザインターフェイスとしてのタッチパネルモニタ11の表示は、通常処理時(第1モード)と異なったものとなる。本実施形態では、第1楽曲選曲欄111の表示は、図3で説明した通常処理時と同じ表示であるが、第2楽曲選曲欄112に表示される各種ボタンは、カラー表示(第1モード時)からモノクロ表示(第2モード)にその表示形態を変更する等、異なった表示形態となっている。図10においては、図3と異なる表示形態となっているボタンを破線で示している。また、異なる表示形態となった各種ボタンは、操作無効な状態となっている。なお、異なる表示形態は、本実施形態のようにモノクロで表示することに代え、非表示にする等、各種形態を採用することができる。
【0065】
なお、本実施形態では、通常処理時(第1モード時)は、カラオケ装置2において、画面を表示している。したがって、無線LANが利用できない状況(第2モード時)では、カラオケ装置2からの画面が受信できない状況となる。そのため、本実施形態では、無線LANが利用できない状況(第2モード時)において、各種画面(ホーム画面、楽曲検索画面、検索結果画面、楽曲確認画面等)を表示するため、リモコン装置1は、レイアウト情報をメモリ14に記憶している。このように、本実施形態では、第2モード時におけるユーザインターフェイスは、メモリ14に記憶されたレイアウト情報を使用して表示される。
【0066】
レイアウト情報は、通常処理時(第1モード時)と同様のレイアウトで各種画面を表示することが可能である。例えば、図10に示されるホーム画面(第2モード時)は、図3に示されるホーム画面(第1モード時)と、操作可能な各種ボタンの表示形態や配置が同じものとなっている。このように、第1モード時と第2モード時における各種ボタンの表示形態や配置といったユーザインターフェイスを揃えることで、第2モード時においても第1モード時と同様の操作性を実現している。したがって、第2モード時において、ユーザが操作に困惑することを抑制し、操作性を担保することが可能となっている。
【0067】
また、レイアウト情報は、カラオケ装置2側のプログラム更新等に合わせて、更新されることとしている。レイアウト情報の更新は、リモコン装置1が、カラオケ装置2、あるいは、サーバ装置5から、新たなレイアウト情報を受信することで行われる。このように、レイアウト情報を更新することで、例えば、カラオケ装置2側で形成する各種画面が変更された場合であっても、リモコン装置1の第2モード時において、第1モード時と同様のユーザインターフェイスを実現することが可能となっている。
【0068】
本実施形態では、第2楽曲選曲欄112の各種検索は、カラオケ装置2との通信で行われることとしている。そのため、無線LANが使用できない場合、このように第2楽曲選曲欄112を利用できない状態としている。広告表示ボタン113a~113c、動画選択ボタン115a~115dについても同様であって、無線LANの通信を必要とする機能については、ボタンの表示形態を異ならせるとともに、それに対する操作を無効な状態としている。
【0069】
未通信時処理においては、図10に示されるように第1楽曲選曲欄111の歌手名検索ボタン111a、楽曲名検索ボタン111bは、図3と同様な表示形態であって、それに対する操作は有効な状態となっている。なお、図10のホーム画面は、リモコン装置1のメモリ14に記憶されたレイアウト情報を使用して形成される。歌手名検索ボタン111a、楽曲名検索ボタン111bについて操作が行われた場合、通常処理と同様、図4に示される楽曲検索画面が表示される。但し、楽曲検索画面は、リモコン装置1に予め記憶されたレイアウト情報で形成される。楽曲検索画面において、楽曲検索指示が行われた場合(S256:Yes)、リモコン装置1は、メモリ14に記憶されている楽曲リストに基づき、楽曲検索を実行する(S257)。
【0070】
そして、リモコン装置1は、楽曲検索の結果である検索結果画面をタッチパネルモニタ11に表示する(S258)。検索結果画面は、レイアウト情報を使用して形成される画面であって、図5で説明した通常処理時の検索結果画面と同様である。ただし、通常処理時の検索結果画面は、カラオケ装置2の楽曲データベースを使用して検索した検索結果が表示されるのに対し、未通指示処理時の検索結果画面は、楽曲リストを使用して検索した検索結果が表示される点において異なる。
【0071】
そして、検索結果画面において、楽曲選択指示が行われた場合(S259:Yes)、選択された楽曲について、楽曲確認画面が表示される(S260)。楽曲確認画面は、レイアウト情報を使用して形成される画面であって、図6で説明した通常処理時の楽曲確認画面と同様である。楽曲確認画面において、予約ボタン131が操作された場合(S261:Yes)、リモコン装置1の赤外線通信部19(本発明に係る「第2通信部」に相当)を使用して、カラオケ装置2に対して予約情報が送信される(S262)。カラオケ装置2は、受信した予約情報を予約テーブルに加え、楽曲再生処理を実行する。
【0072】
以上、本実施形態のリモコン装置1は、無線LANによるカラオケ装置2との通信ができない場合であっても、リモコン装置1に記憶された楽曲リストを使用して、楽曲の検索、及び、カラオケ装置2に対する予約情報の送信(楽曲再生指示)を行うことが可能である。また、楽曲リストは、再生頻度が高い曲など、再生される可能性が高い楽曲に関する情報であるため、無線LANが利用できない状況であっても、無線LANが利用できる場合と同様の選曲機能を提供することが可能である。
【0073】
次に、本実施形態に係るカラオケシステム、リモコン装置1について、各種の変形例を説明する。
【0074】
[第1変形例]
前述した実施形態では、図7で説明したようにサーバ装置5は、カラオケ装置2に対して楽曲リストを送信している。ところで、カラオケ装置2は、利用可能な楽曲を契約で制御することが考えられる。例えば、第1の契約の場合、三十万曲の楽曲を再生可能とするのに対し、第2の契約の場合では、十万曲の楽曲を再生可能とする等である。この場合、図7の場合と同様の楽曲リストを使用した場合、リモコン装置1の未通信時処理において、第2の契約では利用不可能な楽曲が検索されてしまうことが考えられる。
【0075】
そのため、サーバ装置6は、カラオケ装置2に対して、カラオケ装置2の契約に応じた楽曲リストを送信することとしてもよい。サーバ装置5は、カラオケ装置2と通信することで、カラオケ装置2の契約状況を確認し、契約に対応した楽曲リスト、すなわち、カラオケ装置2で選曲可能な楽曲に関する楽曲リストをカラオケ装置2に送信する。カラオケ装置2は、受信した楽曲リストをリモコン装置1に送信することで、リモコン装置1の未通信時処理における選曲が可能となる。その際、楽曲リストは、カラオケ装置2の契約状況に応じて利用可能な楽曲に関する情報であるため、選曲されたもののカラオケ装置2で再生できないといった不具合を抑制することが可能となる。
【0076】
[第2変形例]
前述した実施形態では、図7で説明したようにリモコン装置1は、カラオケ装置2を介して楽曲リストを受信している。リモコン装置1における楽曲リストの受信は、サーバ装置5から直接、行うこととしてもよい。リモコン装置1は、アクセスポイント101を介してカラオケ装置2と無線LANによる通信を行うこととしているが、ルータ102を介してインターネットにもアクセス可能である。そのため、リモコン装置1は、インターネットを介してサーバ装置5と通信を行い、楽曲リストを受信することとしてもよい。
【0077】
なお、第1変形例では、カラオケ装置2に対する契約に応じた楽曲リストを受信することを説明したが、この第2変形例においてもそれを採用することとしてもよい。例えば、リモコン装置1は、対応付けされているカラオケ装置2の識別情報、あるいは、契約情報をサーバ装置5に送信することで、サーバ装置5は、利用しているカラオケ装置2の契約に応じた楽曲リストを、リモコン装置1に送信することが可能である。
【0078】
[第3変形例]
前述の実施形態におけるリモコン装置処理では、無線LANで通信不可能となった場合、未通信時処理(第2モード)に遷移することについて説明した。一方、未通信時処理(第2モード)において、無線LANが通信可能な状態に復旧する復旧処理を行うことが考えられる。リモコン装置1は、無線LANが通信可能な状態に復旧した場合、未通信時処理(第2モード)を終了し、第1モードを使用する通常処理(S200)に推移させることとしてもよい。
【0079】
例えば、第2モード使用時のリモコン装置1において、ホーム画面に画面切替されたタイミングで、リモコン装置1は、無線LANで通信が可能か否かを確認する。そして、無線LANで通信可能な場合には、第1モードを使用する通常処理(S200)に変更した上でホーム画面を表示する。このような形態によれば、ユーザに操作上の違和感を生じさせることなく、第1モードへの変更が可能である。なお、無線LANで通信が可能か否かの確認は、ホーム画面への画面切替のみならず、適宜画面への画面切替時に行うこととしてもよい。
【0080】
なお、上述した復旧処理のタイミングは、上述したものに限られるものではなく、リモコン装置1に対する手動操作で行う、あるいは、リモコン装置1を再起動した際に行う等、各種形態を採用することが可能である。
【0081】
以上、本実施形態のカラオケシステムについて説明を行ったが、本発明はカラオケシステム、リモコン装置1に限られるものではなく、カラオケ装置2、リモコン装置1あるいはカラオケ装置2で実行されるプログラムについても本発明の範疇に属する。
【符号の説明】
【0082】
1:リモコン装置 112a:ランキングボタン
2:カラオケ装置 112b:ジャンル検索ボタン
5:サーバ装置 112c:本人映像検索ボタン
11:タッチパネルモニタ 112d:頃検索ボタン
11a:表示部 112e:履歴ボタン
11b:タッチパネル 112f:追加検索ボタン
12:ビデオRAM 113a~113c:広告表示ボタン
13:映像制御部 114:電波受信状況
14:メモリ 115:ホームボタン
15:CPU 115a~115d:動画選択ボタン
16:無線LAN通信部 116:ボタン
17:操作部 117:検索項目選択ボタン
18:操作処理部 118:検索キー入力欄
19:赤外線通信部 119:一字削除ボタン
21:操作部 120:ソフトキーボード
22:操作処理部 121:キーボード選択ボタン
24a:LAN通信部 122:検索ボタン
24b:無線LAN通信部 123:検索キー表示欄
25:音響制御部 124:絞り込みボタン
27:メモリ 125:替えボタン
28:ビデオRAM 126:検索ヒット件数
29:映像再生部 127a~127g:楽曲表示欄
30:CPU 128a、128b:スクロールボタン
31:映像制御部 129:楽曲詳細情報
32:ハードディスク 129a:選曲番号
33:タッチパネルモニタ 129b:楽曲名
34:タッチパネル 129c:アーティスト名
35:表示部 129d:歌い出し
41:モニタ 130:再生設定欄
42:スピーカー 130a:ダウンボタン
43a:マイクロホン 130b:アップボタン
43b:マイクロホン 130d:アシスト設定ボタン
101:アクセスポイント 130e:楽曲タイプ変更ボタン
102:ルータ 131:予約ボタン
111:第1楽曲選曲欄 132:通知欄
111a:歌手名検索ボタン 132a:閉じるボタン
111b:楽曲名検索ボタン 132b:決定ボタン
112:第2楽曲選曲欄
図1
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