(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025006112
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】相続手続き支援システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/18 20120101AFI20250109BHJP
【FI】
G06Q50/18 320
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023106706
(22)【出願日】2023-06-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-12-12
(71)【出願人】
【識別番号】500351000
【氏名又は名称】SocioFuture株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102923
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 雄二
(72)【発明者】
【氏名】大久保 秀彦
(72)【発明者】
【氏名】多賀 沙由美
(72)【発明者】
【氏名】森 奈生子
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC32
5L050CC32
(57)【要約】
【課題】相続人34が相続手続きに伴う金融資産処理手続きと金融機関の対応業務とを支援する。
【解決手段】支援サイト12が相続人34と金融機関とにネットワーク20を通じて接続される。情報入力受付部22が、被相続人情報221と相続人情報222を含む情報の入力を受け付ける。認証処理部23は入力者の本人確認情報を保存する。手続き情報通知部24は、必要な全ての手続き名と手続き書類名と証明書名を含む情報を、相続人34に対して通知する。手続き書類生成部26は、該当する金融機関の求める手続き書類261を自動生成する。発送処理部28は、該当する書類の発送準備処理を実行する。共用データベース32には、戸籍謄本36と手続きの経緯38を示すデータが、該当する金融機関および相続人34が参照しもしくはダウンロード可能に保存される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
相続人の相続手続きに伴う金融資産処理手続きと金融機関の対応業務とを支援するシステムであって、
支援サイトが相続人の端末と金融機関の端末とにネットワークを通じて接続されており、
相続人が金融資産の処理を求める全ての金融機関のリストと、被相続人を特定するための被相続人情報と、相続人を特定するための相続人情報を含む、情報の入力を受け付ける情報入力受付部と、
上記の情報入力の受付とともに、認証機関を利用して、この情報入力者の本人確認処理を実行し、その本人確認情報を保存する認証処理部と、
上記の金融機関のリストに含まれた金融機関毎の、相続人による金融資産の処理請求に必要な手続きを示す情報を取得して、該当する全ての手続き名と手続き書類名と手続きに求められる証明書名を含む情報を、上記の相続人に対して通知する手続き情報通知部と、
上記の情報入力受付部を通じて入力された情報と上記の手続き情報通知部で通知された情報を使用して、該当する金融機関の求める手続き書類を自動生成する手続き書類生成部と、
相続人および関係者の戸籍謄本に相当するデータをネットワークを通じて取得し、もしくは、相続人に対して、戸籍謄本に相当する身分証明書類の返送を求めて、戸籍謄本データを生成し保存する公的証明処理部と、
上記の戸籍謄本データと、自動生成された手続き書類と、手続きの経緯を示すデータとを、該当する金融機関および相続人が参照しもしくはダウンロードすることが可能な状態で保存する共用データベースとを備えたことを特徴とする相続手続き支援システム。
【請求項2】
上記の認証処理部は、相続人の関係者の合意が必要な合意関係書類を表示して、関係者の上記のネットワークを通じたアクセスによって各関係者の合意を求める処理を実行し、その結果得られた合意データを、上記の合意関係書類とともに保存する合意専用サイトを設けたことを特徴とする請求項1に記載の相続手続き支援システム。
【請求項3】
相続人の相続手続きに伴う金融資産処理手続きと金融機関の対応業務とを支援するために、
相続人の端末と金融機関の端末とにネットワークを通じて接続された支援サイトにより、
相続人が金融資産の処理を求める全ての金融機関のリストと、被相続人を特定するための被相続人情報と、相続人を特定するための相続人情報を含む、情報の入力を受け付け、
上記の情報入力の受付とともに、認証機関を利用して、この情報入力者の本人確認処理を実行し、その本人確認情報を記憶装置に保存し、
上記の金融機関のリストに含まれた金融機関毎の、相続人による金融資産の処理請求に必要な手続きを示す情報を取得して、該当する全ての手続き名と手続き書類名と手続きに求められる証明書名を含む情報を、上記の相続人に対して通知し、
上記の情報入力受付部を通じて入力された情報と上記の手続き情報通知部で通知された情報を使用して、該当する金融機関の求める手続き書類を自動生成して、
相続人および関係者の戸籍謄本に相当するデータをネットワークを通じて取得し、もしくは、相続人に対して、戸籍謄本に相当する身分証明書類の返送を求めて、戸籍謄本データを生成して保存し、
上記の戸籍謄本データと、自動生成された手続き書類と、手続きの経緯を示すデータとを、該当する金融機関および相続人が参照しもしくはダウンロードすることが可能な状態で保存する共用データベースを設けることを特徴とする相続手続き支援方法。
【請求項4】
請求項1に記載のサイトを運用するコンピュータを、請求項1に記載の情報入力受付部と認証処理部と手続き情報通知部と手続き書類生成部と公的証明処理部として機能させる、相続手続き支援用コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金融機関や相続人による相続手続き支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
事業をしていない一般の人の銀行口座の平均保有数は3件程度と言われている。相続が発生したときには口座のある全ての銀行に対して預貯金の状態を確認して凍結をし解約をするといった承継手続きが必要になる。そうした承継手続きの支援のために、インターネットを利用して金融資産の状態を確認できるシステムが紹介されている(特許文献1)。また、インターネットを利用して相続財産の承継や放棄手続きを支援するシステムが紹介されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006ー228180号公報
【特許文献2】特開2016ー045604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
近年、相続手続き業務が増加する傾向があるが、金融機関ではこれに対応できる専門知識を持つ人材が不足し後継者も不足しているという問題がある。十分に人材を確保できるのは大手金融機関のみで、複数の金融機関の業務の共同化も難しい。引用文献のような支援システムがあっても、相続人は口座のある複数の銀行を個別に訪問して手続きをしなければならず、時間的な負担や手続き面での負担が大きい。本発明は以上の点に着目してなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
【0006】
<構成1>
相続人の相続手続きに伴う金融資産処理手続きと金融機関の対応業務とを支援するシステムであって、
支援サイトが相続人の端末と金融機関の端末とにネットワークを通じて接続されており、
相続人が金融資産の処理を求める全ての金融機関のリストと、被相続人を特定するための被相続人情報と、相続人を特定するための相続人情報を含む、情報の入力を受け付ける情報入力受付部と、
上記の情報入力の受付とともに、認証機関を利用して、この情報入力者の本人確認処理を実行し、その本人確認情報を保存する認証処理部と、
上記の金融機関のリストに含まれた金融機関毎の、相続人による金融資産の処理請求に必要な手続きを示す情報を取得して、該当する全ての手続き名と手続き書類名と手続きに求められる証明書名を含む情報を、上記の相続人に対して通知する手続き情報通知部と、
上記の情報入力受付部を通じて入力された情報と上記の手続き情報通知部で通知された情報を使用して、該当する金融機関の求める手続き書類を自動生成する手続き書類生成部と、
相続人および関係者の戸籍謄本に相当するデータをネットワークを通じて取得し、もしくは、相続人に対して、戸籍謄本に相当する身分証明書類の返送を求めて、戸籍謄本データを生成し保存する公的証明処理部と、
上記の戸籍謄本データと、自動生成された手続き書類と、手続きの経緯を示すデータとを、該当する金融機関および相続人が参照しもしくはダウンロードすることが可能な状態で保存する共用データベースとを備えたことを特徴とする相続手続き支援システム。
【0007】
<構成2>
上記の認証処理部は、相続人の関係者の合意が必要な合意関係書類を表示して、関係者の上記のネットワークを通じたアクセスによって各関係者の合意を求める処理を実行し、その結果得られた合意データを、上記の合意関係書類とともに保存する合意専用サイトを設けたことを特徴とする構成1に記載の相続手続き支援システム。
【0008】
<構成3>
相続人の相続手続きに伴う金融資産処理手続きと金融機関の対応業務とを支援するために、
相続人の端末と金融機関の端末とにネットワークを通じて接続された支援サイトにより、
相続人が金融資産の処理を求める全ての金融機関のリストと、被相続人を特定するための被相続人情報と、相続人を特定するための相続人情報を含む、情報の入力を受け付け、
上記の情報入力の受付とともに、認証機関を利用して、この情報入力者の本人確認処理を実行し、その本人確認情報を記憶装置に保存し、
上記の金融機関のリストに含まれた金融機関毎の、相続人による金融資産の処理請求に必要な手続きを示す情報を取得して、該当する全ての手続き名と手続き書類名と手続きに求められる証明書名を含む情報を、上記の相続人に対して通知し、
上記の情報入力受付部を通じて入力された情報と上記の手続き情報通知部で通知された情報を使用して、該当する金融機関の求める手続き書類を自動生成して、
相続人および関係者の戸籍謄本に相当するデータをネットワークを通じて取得し、もしくは、相続人に対して、戸籍謄本に相当する身分証明書類の返送を求めて、戸籍謄本データを生成して保存し、
上記の戸籍謄本データと、自動生成された手続き書類と、手続きの経緯を示すデータとを、該当する金融機関および相続人が参照しもしくはダウンロード可能に保存する共用データベースを設けることを特徴とする相続手続き支援方法。
【0009】
<構成4>
構成1に記載のサイトを運用するコンピュータを、構成1に記載の情報入力受付部と認証処理部と手続き情報通知部と手続き書類生成部と公的証明処理部として機能させる、相続手続き支援用コンピュータプログラム。
【発明の効果】
【0010】
相続人や金融機関に対して、中立的な立場の調整役となり、相続にかかわる銀行業務の運用の共同化を可能にし、相続人向けの手続き共同受付サービスを実現できる。相続人や関係者の署名押印の手間を無くし、提出する関係書類を可能な限り自動生成して、相続人の負担を軽減できる。環境条件が整えば、相続人とも金融機関とも、原則として書類のやりとりを無くし、支援サイト内で手続きを完結できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明のシステムの支援サイトを例示したブロック図である。
【
図5】発送処理部の動作と共用データベースの説明図である。
【
図6】関係者の合意を求めるための合意専用サイトの説明図である。
【
図7】合意専用サイトでの処理動作フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
【実施例0013】
このシステムは、相続人が相続手続きに伴って、金融機関に預けられた金融資産の凍結をしたり解約をしたり、預貯金の払い戻しを受けたりする手続きを行う場合に、相続人と金融機関の手続きを支援する。金融資産には預貯金のほかに保険証券等がある。金融機関は銀行等である。
【0014】
(支援サイト)
手続きの必要な金融機関が複数あっても、特別の場合を除き、相続人が金融機関に出向くことなく手続きが完了するように支援をする。そのために、このシステムが運営する支援サイト12は、
図1に示すように、相続人の端末14と金融機関の端末16にネットワーク20を通じて接続できるようにする。相続人の端末14はスマートフォンやパーソナルコンピュータ等である。金融機関の端末16は、例えば、金融機関の内部のシステムとは切り離された本システムの利用のための専用端末が望ましい。
【0015】
この支援サイト12には、例えば、
図1に示すように、情報入力受付部22と認証処理部23と手続き情報通知部24と手続き書類生成部26と発送処理部28と公的証明処理部30とが設けられている。いずれもネットワーク20を介して相続人の端末14等により起動されて所定の処理を実行するコンピュータプログラムモジュールである。
【0016】
(情報入力)
まず、相続人は相続人の端末14を操作して、支援サイト12の情報入力受付部22を起動する。これにより
図2に示すようなウインドウが表示される。相続人はこれらのウインドウを操作して、被相続人を特定するための被相続人情報221と、相続人を特定するための相続人情報222と、手続きの必要な該当する金融資産のある金融機関名223とを含む情報を入力する。
【0017】
情報入力受付部22は、入力された情報に、例えば所定の案件名を付して記憶装置13に記憶させる。相続人は、これらの情報の入力と同時に、例えば、オンラインで本人確認をするための認証処理を実行する。法定相続人が複数あっても通常はその代表者が手続きの申し込みをする。その代表者により入力された情報は、その後の処理の基本になるものだから、情報入力と同時にその代表者の本人確認処理をする。
【0018】
この認証処理には第三者的な立場の認証機関18(
図1)を利用するとよい。相続人の端末14と認証機関18の間で必要な情報をやりとりしてから、支援サイト12の認証処理部23(
図2)が、その結果を記憶装置13に申込者本人確認情報231として記憶させておく。認証機関として各種第三者機関や公的機関を利用してもよい。この申し込みがされた相続手続きについてのみ有効な本人確認情報であればよい。
【0019】
(手続き情報の通知)
図3に示すように、手続き情報通知部24は、記憶装置13に記憶された金融機関名223(
図1)を参照して、該当する金融機関の端末16に接続し、相続人による金融資産の処理に必要な手続きを示す最新の情報を取得する。こうして例えば、記憶装置13に記憶させた金融機関データベース17に書き込む。
【0020】
そして、金融機関データベース17を参照しながら、該当する全ての手続き名241と手続き書類名242と手続きに求められる証明書名243を示す手続き情報240を記憶装置13に記憶させる。書類の名称だけでなく書類の種類や取り寄せ方等もこれに含めるとよい。なお、このシステムでは、署名や押印を不要にしている。証明書としては、例えば、代表者や関係者に対して提出を求める戸籍謄本等が挙げられる。
【0021】
この手続き情報240には、例えば、該当する全ての金融機関に共通する手続きや、いずれかの金融機関の独自の手続きを区別して示すとよい。この手続き情報240は、上記の相続人に対して通知される。相続人にとって、ここで通知される処理さえすればよいという安心感が得られる。また金融機関としてもこの通知で過不足のない手続きが進められるため、管理事務の負担が大幅に軽減される。
【0022】
なお、この支援サイト12から相続人の端末14や金融機関の端末16に対してされる通知は情報そのものでもよいし、情報を記憶した記憶装置13中にアクセスできるURL等のリンク情報のみであってもよい。情報の種類に応じて参照のみを許可してもよいしダウンロードできるようにしてもよい。
【0023】
(手続き書類の生成)
図4に示すように、手続き書類生成部26は、記憶装置13に記憶された被相続人情報221と相続人情報222と手続き情報240とを使用して、該当する全ての金融機関の求める手続き書類261を自動生成する。これも記憶装置13に記憶される。この処理によって、相続人が様々な手続き書類に必要事項を記入する作業がほぼ不要になり自動化される。相続人にとって最も煩わしい作業が大幅に軽減される。
【0024】
また、公的証明処理部30は、例えば、相続人から提出された戸籍謄本に記載された情報を利用して相続人と関係者の相関
図302を生成する。さらに戸籍謄本をスキャンした戸籍謄本データ301を記憶装置13に記憶させておく。相関
図302は、相続関係の確認のために使用される。戸籍謄本データ301は金融機関が参照できるようにして、戸籍謄本の原本送付を省略できるようにする。なお、ネットワークを通じて公的機関が発行した戸籍謄本データ301が取得できるようになれば、それをそのまま保存するとよい。
【0025】
図5に示すように、発送処理部28は記憶装置13に記憶された222から、住所等を読み取って、送付用や返信用の封筒281と送り状282を280に印刷させる。送り状282には、相続人に郵送を依頼する戸籍謄本等の部数や取り寄せ方を示すとよい。なお、既に
図4を用いて説明したように、相続人34から戸籍謄本36が提出された場合には、公的証明処理部30がそれをスキャンして、戸籍謄本データ301を生成する。
【0026】
(共用データベース)
手続き書類生成部26が生成した手続き書類261と公的証明処理部30が生成した戸籍謄本データ301は、手続きの経緯38とともに、記憶装置13に記憶させておく。手続きの経緯38は、必要な手続きがどこまで進んだか、残りの手続きは何か等を示す情報である。これらの情報は、該当する金融機関の端末16および相続人の端末14から参照しもしくはダウンロードできるように保存する。これが共用データベース32である。これは、金融機関毎に別々に独立させて設けても構わない。
【0027】
(関係者の同意)
図6には関係者の合意を求めるための合意専用サイト40を示した。相続人や相続手続きを委任する者や相続放棄者等、関係者が多いときに、全員の本人確認書類を集めたり、署名押印を求めるのは煩雑になる。そこで、
図1を用いて説明したように、相続人の代表者が最初のデータ入力時に、自身の本人確認処理を済ませる。そのときに、関係者のリストを入力しておくとよい。認証処理部23は、合意専用サイト40と関係者リスト42を生成する。後日必要が生じたときは相続人の代表者が関係者のリストの追加が出来るようにするとよい。各関係者の本人確認は、合意専用サイト40を利用して合意処理時に関係者が個別に行えばよい。
【0028】
この合意専用サイト40には、さらに、関係者の合意を求める必要のある合意関係書類44と合意データ423と、合意要求画面424とが保存される。合意関係書類44は、合意を求める関係者に内容を確認させて合意を得るためのものである。合意を求める関係者には、予めサイトへの専用のリンクを示した認証コード422が通知される。
【0029】
認証コード422は、手続き書類生成部26が生成した手続き書類261中に含まれていてもよいし、相続人の代表者からメール等で関係者に通知されてもよい。関係者リスト42には、認証処理部23による照合処理のために、関係者名421と認証コード422が保存される。
【0030】
ここで、
図7のフローチャートを参照しながら、認証処理部23の動作を説明する。まず、ステップS11で、関係者が認証コード422の指定するリンクをアクセスすると、ステップS12で、関係者の端末46に合意関係書類44が表示される。合意関係書類を読み終わってステップS13で、その関係者が「次へ」と表示されたボタンをクリックすると、合意要求画面424がポップアップされる。ステップS15で、関係者が「合意する」というボタンをクリックすると、ステップS16で本人確認処理画面に遷移し、代表者が行った本人確認処理と同様に、関係者も認証機関を利用して本人確認処理を実施する。ステップS17で、同意済みの合意関係書類44を示す合意データ423と関係者本人確認情報425(
図6)が生成されて、合意専用サイト40に保存される。
【0031】
(ペーパレス)
住民票や戸籍謄本等が公的機関からネットワークを通じてダウンロードされるようになると、印刷された書類のやりとり無しで、相続人と関係者のアクセスにより、データ通信のみで共用データベースを生成することができる。金融機関は支援サイトから通知を受けて、共用データベース内の関連書類を参照して確認をし、直ちに預貯金の指定口座への送金等をすることができる。