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特開2025-6123情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025006123
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0639 20230101AFI20250109BHJP
【FI】
G06Q10/0639
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023106719
(22)【出願日】2023-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】501266110
【氏名又は名称】株式会社リンクアンドモチベーション
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】小笹 芳央
(72)【発明者】
【氏名】坂下 英樹
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA08
5L049AA08
(57)【要約】
【課題】従来、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できなかった。
【解決手段】対象構成員の自分に関するアンケートである第一アンケートの回答である自構成員回答を受け付ける情報受付部121と、情報受付部121が受け付けた自構成員回答または自構成員回答を統計処理した結果である自統計結果を取得し、自構成員回答または自統計結果を用いて、対象構成員の成長のために提案するべき情報を特定する提案識別情報を取得する情報取得部133と、提案識別情報または提案識別情報に対応する提案内容情報を出力する情報出力部141とを具備する情報処理装置1により、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象構成員の自分に関するアンケートである第一アンケートの回答である自構成員回答を受け付ける情報受付部と、
前記情報受付部が受け付けた前記自構成員回答または当該自構成員回答を統計処理した結果である自統計結果を取得し、当該自構成員回答または当該自統計結果を用いて、前記対象構成員の成長のために提案するべき情報を特定する提案識別情報を取得する情報取得部と、
前記提案識別情報または前記提案識別情報に対応する提案内容情報を出力する情報出力部とを具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記情報受付部は、
他の構成員の前記対象構成員に対するアンケートである第二アンケートの回答である1以上の他構成員回答をも受け付け、
前記情報取得部は、
前記情報受付部が受け付けた前記自構成員回答または前記自統計結果と、前記情報受付部が受け付けた前記1以上の他構成員回答または当該1以上の他構成員回答を統計処理した結果である他統計結果とを取得し、当該自構成員回答または当該自統計結果と、当該1以上の他構成員回答または当該他統計結果とを用いて、前記提案識別情報を取得する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
一の構成員の自分に関する第一アンケートの回答である自構成員回答または当該自構成員回答を統計処理した結果である自統計結果と、前記一の構成員の成長のために提案するべき情報を特定する提案識別情報とを有する2以上の教師データを用いて作成された学習情報が格納される学習情報格納部をさらに具備し、
前記情報取得部は、
前記自構成員回答または前記自統計結果を用いて、前記対象構成員に提案する情報を特定する提案識別情報を取得するための元データを取得し、当該元データと前記学習情報とを用いて、提案識別情報を取得する請求項1または請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記学習情報は、前記2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された学習モデルであり、
前記情報取得部は、
前記元データと前記学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、前記提案識別情報を取得する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
取得される候補の提案識別情報である1以上の候補情報が格納される候補管理部をさらに具備し、
前記2以上の教師データは、
当該教師データが有する提案識別情報に対応する提案内容情報を前記一の構成員に対して出力した場合に効果がある旨を示す第一フラグに対応付く1以上の正例と、当該教師データが有する提案識別情報に対応する提案内容情報を前記一の構成員に対して出力した場合に効果がない旨を示す第二フラグに対応付く1以上の負例とを含み、
前記学習情報は、前記1以上の正例と前記1以上の負例とを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された学習モデルであり、
前記情報取得部は、
前記1以上の各候補情報ごとに、前記元データと前記候補情報と、前記学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、第一フラグまたは第二フラグを取得し、取得したフラグが第一フラグである候補情報である前記提案識別情報を取得する請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
取得される候補の提案識別情報である1以上の候補情報が格納される候補管理部をさらに具備し、
前記2以上の教師データは、
当該教師データが有する提案識別情報に対応するスコアを有し、
前記学習情報は、前記2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された学習モデルであり、
前記情報取得部は、
前記1以上の各候補情報ごとに、前記元データと前記候補情報と、前記学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、スコアを取得し、当該スコアが良好条件を満たす候補情報である前記提案識別情報を取得する請求項4記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記2以上の教師データは、
元データを説明変数とし、提案識別情報を目的変数とするデータであり、
前記学習情報は、前記2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された学習モデルであり、
前記情報取得部は、
前記自構成員回答または前記自統計結果を用いて、前記対象構成員に提案する情報を特定する提案識別情報を取得するための元データを取得し、当該元データと前記学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、前記提案識別情報を取得する請求項4記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記学習情報は、生成系AIのモジュールが使用する学習モデルであり、
前記情報取得部は、
前記元データを前記生成系AIのモジュールに与え、当該生成系AIのモジュールから前記提案識別情報を取得する請求項3記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記学習情報は、元データと提案識別情報との対応を示す2以上の対応情報を有する対応表であり、
前記情報取得部は、
前記元データが採用条件を満たす元データを前記対応表から決定し、当該決定した元データと対になる前記提案識別情報を前記対応表から取得する請求項3記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第一アンケートに含まれる2以上の各設問は、2以上の提案識別情報のうちのいずれか1以上に対応付いており、
前記情報取得部は、
前記2以上の各提案識別情報ごとに、提案識別情報に対する1以上の各設問に対する回答に対して統計処理した結果である自統計結果を取得し、当該自統計結果が選択条件を満たす1以上の提案識別情報を取得する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項11】
情報受付部と、情報取得部と、情報出力部とにより実現される情報処理方法であって、
前記情報受付部が、対象構成員の自分に関するアンケートである第一アンケートの回答である自構成員回答を受け付ける情報受付ステップと、
前記情報取得部が、前記情報受付ステップで受け付けられた前記自構成員回答または当該自構成員回答を統計処理した結果である自統計結果を取得し、当該自構成員回答または当該自統計結果を用いて、前記対象構成員の成長のために提案するべき情報を特定する提案識別情報を取得する情報取得ステップと、
前記情報出力部が、前記提案識別情報または前記提案識別情報に対応する提案内容情報を出力する情報出力ステップとを具備する情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータを、
対象構成員の自分に関するアンケートである第一アンケートの回答である自構成員回答を受け付ける情報受付部と、
前記情報受付部が受け付けた前記自構成員回答または当該自構成員回答を統計処理した結果である自統計結果を取得し、当該自構成員回答または当該自統計結果を用いて、前記対象構成員の成長のために提案するべき情報を特定する提案識別情報を取得する情報取得部と、
前記提案識別情報または前記提案識別情報に対応する提案内容情報を出力する情報出力部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組織の構成員の成長のための情報を提案する情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、生産現場の従業員によるアンケート結果又は報告書に基づいて、働きがい評価情報を生成し、業務に従事する従業員の働きがい向上を支援する改善支援システムがあった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-47836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の情報処理装置は、対象構成員の自分に関するアンケートである第一アンケートの回答である自構成員回答を受け付ける情報受付部と、情報受付部が受け付けた自構成員回答または自構成員回答を統計処理した結果である自統計結果を取得し、自構成員回答または自統計結果を用いて、対象構成員の成長のために提案するべき情報を特定する提案識別情報を取得する情報取得部と、提案識別情報または提案識別情報に対応する提案内容情報を出力する情報出力部とを具備する情報処理装置である。
【0006】
かかる構成により、自構成員回答を用いて、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0007】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、情報受付部は、他の構成員の対象構成員に対するアンケートである第二アンケートの回答である1以上の他構成員回答をも受け付け、情報取得部は、情報受付部が受け付けた自構成員回答または自統計結果と、情報受付部が受け付けた1以上の他構成員回答または1以上の他構成員回答を統計処理した結果である他統計結果とを取得し、自構成員回答または自統計結果と、1以上の他構成員回答または他統計結果とを用いて、提案識別情報を取得する情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、他構成員回答をも用いて、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0009】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第一または第二の発明に対して、一の構成員の自分に関する第一アンケートの回答である自構成員回答または自構成員回答を統計処理した結果である自統計結果と、一の構成員の成長のために提案するべき情報を特定する提案識別情報とを有する2以上の教師データを用いて作成された学習情報が格納される学習情報格納部をさらに具備し、情報取得部は、自構成員回答または自統計結果を用いて、対象構成員に提案する情報を特定する提案識別情報を取得するための元データを取得し、元データと学習情報とを用いて、提案識別情報を取得する情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、学習情報を用いて、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0011】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、学習情報は、2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された学習モデルであり、情報取得部は、元データと学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、提案識別情報を取得する情報処理装置である。
【0012】
かかる構成により、機械学習の処理により、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0013】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第四の発明に対して、取得される候補の提案識別情報である1以上の候補情報が格納される候補管理部をさらに具備し、2以上の教師データは、教師データが有する提案識別情報に対応する提案内容情報を一の構成員に対して出力した場合に効果がある旨を示す第一フラグに対応付く1以上の正例と、教師データが有する提案識別情報に対応する提案内容情報を一の構成員に対して出力した場合に効果がない旨を示す第二フラグに対応付く1以上の負例とを含み、学習情報は、1以上の正例と1以上の負例とを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された学習モデルであり、情報取得部は、1以上の各候補情報ごとに、元データと候補情報と、学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、第一フラグまたは第二フラグを取得し、取得したフラグが第一フラグである候補情報である提案識別情報を取得する情報処理装置である。
【0014】
かかる構成により、機械学習の処理により、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0015】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第四の発明に対して、取得される候補の提案識別情報である1以上の候補情報が格納される候補管理部をさらに具備し、2以上の教師データは、教師データが有する提案識別情報に対応するスコアを有し、学習情報は、2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された学習モデルであり、情報取得部は、1以上の各候補情報ごとに、元データと候補情報と、学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、スコアを取得し、スコアが良好条件を満たす候補情報である提案識別情報を取得する情報処理装置である。
【0016】
かかる構成により、機械学習の処理により、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0017】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第四の発明に対して、2以上の教師データは、元データを説明変数とし、提案識別情報を目的変数とするデータであり、学習情報は、2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された学習モデルであり、情報取得部は、自構成員回答または自統計結果を用いて、対象構成員に提案する情報を特定する提案識別情報を取得するための元データを取得し、元データと学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、提案識別情報を取得する情報処理装置である。
【0018】
かかる構成により、機械学習の処理により、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0019】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第三の発明に対して、学習情報は、生成系AIのモジュールが使用する学習モデルであり、情報取得部は、元データを生成系AIのモジュールに与え、生成系AIのモジュールから提案識別情報を取得する情報処理装置である。
【0020】
かかる構成により、生成系AIにより、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0021】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第三の発明に対して、学習情報は、元データと提案識別情報との対応を示す2以上の対応情報を有する対応表であり、情報取得部は、元データが採用条件を満たす元データを対応表から決定し、決定した元データと対になる提案識別情報を対応表から取得する情報処理装置である。
【0022】
かかる構成により、対応表により、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0023】
また、本第十の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、第一アンケートに含まれる2以上の各設問は、2以上の提案識別情報のうちのいずれか1以上に対応付いており、情報取得部は、2以上の各提案識別情報ごとに、提案識別情報に対する1以上の各設問に対する回答に対して統計処理した結果である自統計結果を取得し、自統計結果が選択条件を満たす1以上の提案識別情報を取得する情報処理装置である。
【0024】
かかる構成により、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【発明の効果】
【0025】
本発明による情報処理装置によれば、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
図2】同情報システムAのブロック図
図3】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
図4】同第一の元データ取得処理の例について説明するフローチャート
図5】同第二の元データ取得処理の例について説明するフローチャート
図6】同第一の情報取得処理の例について説明するフローチャート
図7】同第二の情報取得処理の例について説明するフローチャート
図8】同第三の情報取得処理の例について説明するフローチャート
図9】同第四の情報取得処理の例について説明するフローチャート
図10】同統計処理の例について説明するフローチャート
図11】同学習処理の例について説明するフローチャート
図12】同第一の教師データ構成処理の例について説明するフローチャート
図13】同第二の教師データ構成処理の例について説明するフローチャート
図14】同第三の教師データ構成処理の例について説明するフローチャート
図15】同スコア取得処理の例について説明するフローチャート
図16】同第一アンケート管理表を示す図
図17】同第二アンケート管理表を示す図
図18】同候補管理表を示す図
図19】同出力例を示す図
図20】同コンピュータシステムの概観図
図21】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0028】
(実施の形態1)
本実施の形態において、組織における一の構成員への第一アンケートの回答を用いて、当該回答に合わせた情報であり、一の構成員の成長のための情報である提案識別情報を出力する情報処理装置について説明する。なお、組織は、例えば、企業、地方公共団体、学校、個人事業体であるが、その種類は問わない。
【0029】
また、本実施の形態において、組織における一の構成員への第一アンケートの回答と、当該組織における他の構成員の一の構成員に対する第二アンケートの回答とを用いて、提案識別情報を出力する情報処理装置について説明する。
【0030】
また、本実施の形態において、一の構成員への第一アンケートの回答と、提案識別情報とを用いて取得された2以上の教師データを用いて作成された学習情報が格納されており、当該学習情報を用いて、提案識別情報を出力する情報処理装置について説明する。なお、学習情報は、例えば、学習モデル、生成系AIが有するモデル、または対応表である。
【0031】
さらに、本実施の形態において、一の構成員への第一アンケートの回答と、他の構成員の一の構成員に対する第二アンケートの回答と、提案識別情報とを用いて取得された2以上の教師データを用いて作成された学習情報が格納されており、当該学習情報を用いて、提案識別情報を出力する情報処理装置について説明する。なお、学習情報は、例えば、学習モデル、生成系AIが有するモデル、または対応表である。
【0032】
なお、本明細書において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0033】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、および1または2端末装置2を備える。
【0034】
情報処理装置1は、少なくとも対象構成員への第一アンケートの回答を用いて、当該対象構成員の成長のための情報を出力する装置である。情報処理装置1は、ここではいわゆるサーバ装置である。情報処理装置1は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。なお、情報処理装置1は、スタンドアロンの装置でも良い。
【0035】
端末装置2は、ユーザが使用する端末である。ユーザは、通常、組織の構成員である。ユーザは、通常、提案識別情報の得る対象構成員、または第二アンケートに対する回答を行う他の構成員である。また、構成員は、組織の一員である。構成員は、例えば、会社の社員、会社のアルバイト等である。構成員の立場や役職等は問わない。端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末、いわゆるパソコン等であり、そのタイプは問わない。
【0036】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。
【0037】
格納部11は、アンケート格納部111、候補管理部112、組織情報格納部113、回答格納部114、および学習情報格納部115を備える。受付部12は、情報受付部121を備える。処理部13は、統計処理部131、学習部132、および情報取得部133を備える。出力部14は、情報出力部141を備える。
【0038】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
【0039】
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述するアンケート、後述する候補情報、後述する組織情報、後述する回答、後述する学習情報である。
【0040】
アンケート格納部111には、1または2以上のアンケートが格納される。アンケート格納部111には、通常、第一アンケートと第二アンケートとが格納される。通常、第一アンケートと第二アンケートとは異なるアンケートである。ただし、第一アンケートと第二アンケートとは同じアンケートでも良い。第一アンケートと第二アンケートとが同じアンケートである場合、アンケート格納部111には、1つのアンケートのみが格納されていても良い。
【0041】
アンケートは、通常、2以上の設問を有する。設問は、項目、質問等と言っても良い。設問の内容は、問わない。
【0042】
第一アンケートとは、一の構成員の自分に関するアンケートである。第一アンケートは、構成員の仕事に関する1以上の設問を有することは好適である。第一アンケートの1以上の設問は、例えば、仕事に関する項目について、一の構成員が仕事をする上で重要度を問う設問を含む。第一アンケートの1以上の設問は、例えば、一の構成員の行動や考え方を問う設問を含む。
【0043】
第二アンケートとは、他の構成員の一の構成員に対するアンケートである。つまり、第二アンケートは、他の構成員が回答するアンケートである。第二アンケートは、一の構成員に対する1または2以上の設問の集合である。第二アンケートは、例えば、一の構成員の仕事ぶりに関する1以上の設問を有する。第二アンケートを構成する1以上の各設問は、一の構成員の仕事ぶりに関する項目に対する期待度または項目に対する満足度を聞く設問であることは好適である。項目に対する期待度と満足度とを構成員に問う場合、項目に対する期待度を問う設問と、項目に対する満足度を問う設問とは、別々の設問である、と考えても良いし、一の項目が一の設問である、と考えても良い。一の項目が一の設問であると考える場合、一の設問は、期待度と満足度との両方を問う設問である。
【0044】
項目は、例えば、「彼/彼女が、市場の変化や動向をあなたに伝えること」「彼/彼女が、自部署の目標を達成するための計画や方法をあなたに伝えること」である。
【0045】
なお、期待度とは、対象(例えば、情報提供、情報収集、判断行動、支援行動等)に対する期待の度合である。なお、対象は、領域や項目等と言っても良い。また、「期待度」は、「重要度」や「影響度」等の同種の用語の意義であると考えても良いし、同種の用語に置き換えても良いことは言うまでもない。また、満足度とは、対象(例えば、情報提供、情報収集、判断行動、支援行動等)に対する満足の度合である。「満足度」は、「実現度」や「達成度」等の同種の用語の意義であると考えても良いし、同種の用語に置き換えても良いことは言うまでもない。
【0046】
他の構成員とは、一の構成員とは異なる構成員である。他の構成員と一の構成員とは、例えば、同じ会社である。他の構成員は、例えば、一の構成員の上司、一の構成員の部下、一の構成員の同僚、一の構成員の斜め上司である。斜め上司とは、一の構成員とは異なる部署(例えば、隣の部署)の、上の役職の者である。
【0047】
候補管理部112には、1または2以上の候補情報が格納される。候補情報とは、取得され得る候補の提案識別情報に関する情報である。なお、以下、候補情報を単に候補と言っても良い。候補情報には、重みが対応付いていても良い。重みは、候補情報の重みであり、候補情報のスコアを算出する場合の補正量を特定する情報である。候補情報は、例えば、提案識別子、タイトル情報、または提案内容情報のうちの1または2種類以上の情報である。
【0048】
提案識別情報とは、構成員の成長のために提案するべき情報を特定するである。提案するべき情報は、例えば、構成員の成長課題を示す情報である。成長課題とは、成長のための課題である。提案識別情報は、例えば、提案識別子、タイトル情報、または提案内容情報である。提案識別子とは、提案内容情報を識別する情報である。提案識別子は、例えば、提案内容情報のIDである。タイトル情報とは、提案内容情報のタイトルを特定する情報である。タイトル情報は、通常、提案内容情報のタイトルである。提案内容情報とは、構成員に提案する情報である。提案内容情報は、例えば、文字列、画像、動画、音声、またはこれらのデータタイプのうちの2以上のデータタイプの情報を有する情報である。提案内容情報のデータタイプは問わない。
【0049】
組織情報格納部113には、1または2以上の組織情報が格納される。組織情報とは、組織に関する情報である。組織情報は、例えば、組織識別子、1以上の組織属性値を有する。
【0050】
組織識別子とは、組織を識別する情報である。組織識別子は、例えば、組織のID、組織名である。組織名は、例えば、会社名、部署名、会社名と部署名、市町村名である。
【0051】
組織属性値とは、組織の属性値である。組織属性値は、例えば、業種、組織の規模を特定する規模情報、組織の年次割合を特定する年次割合情報、組織の構成員の年代の割合を特定する年齢割合情報、業務内容、組織の性別構成を特定する性別構成情報、決算月、総会の時期を特定する総会時期情報、事業情報である。事業情報とは、組織の事業に関する情報である。事業情報は、例えば、売上、利益額、利益率、 生産性、成長率である。
【0052】
回答格納部114には、回答集合が格納される。回答集合とは、1または2以上の構成員回答の集合である。構成員回答とは、一の構成員に対するアンケートに対する回答である。構成員回答は、自構成員回答または他構成員回答である。構成員回答は、通常、2以上の各設問に対する回答の集合である。
【0053】
自構成員回答とは、対象構成員の第一アンケートの回答である。自構成員回答には、回答した対象構成員の構成員識別子が対応付く。自構成員回答には、自統計結果が対応付いても良い。自統計結果とは、自構成員回答を統計処理した結果である。かかる統計処理は、例えば、統計処理部131が行う。
【0054】
他構成員回答とは、対象構成員に対する第二アンケートの回答である。他構成員回答には、対象構成員の構成員識別子が対応付く。他構成員回答には、回答した構成員の構成員識別子が対応付いても良い。他構成員回答には、他統計結果が対応付いても良い。他統計結果とは、一の対象構成員に対する1以上の他構成員回答を統計処理した結果である。かかる統計処理は、例えば、統計処理部131が行う。
【0055】
回答格納部114において、例えば、構成員識別子に対応付く自構成員回答と1または2以上の他構成員回答との1以上のセットが格納される。かかるセットは、構成員識別子で識別される対象構成員が回答した自構成員回答と、当該対象構成員に対する1以上の他の構成員の他構成員回答である。また、かかるセットには、例えば、提案履歴が対応付く。提案履歴は、自構成員回答と1以上の他構成員回答とが受け付けられた後に、対象構成員に対して出力された提案内容情報に関する情報であり、対象構成員に対する提案の履歴である。提案履歴は、例えば、提案識別情報(例えば、提案識別子)と提案した日付とを有する。提案履歴は、例えば、結果情報を有する。結果情報とは、当該提案内容情報の構成員への提案の結果についての情報である。結果情報は、例えば、フラグまたはスコアである。ここでのフラグは、提案内容情報の提案が良かった(例えば「1」)、または良くなかった(例えば、「0」)かを示す情報である。ここでのスコアは、提案内容情報の提案の評価値(例えば、「1」から「10」の10段階)である。
【0056】
学習情報格納部115は、1または2以上の学習情報が格納される。学習情報は、例えば、後述する学習部132が取得する情報である。学習情報は、モデル条件が対応付いていても良い。つまり、学習情報は、モデル条件ごとに存在していても良い。モデル条件は、予測処理に使用する学習情報を決定するための条件である。モデル条件は、1または2以上の組織属性値を用いた条件である。モデル条件は、例えば、「業種=商社 AND 規模=大企業」である。なお、学習情報を用いずに提案識別情報が取得される場合、学習情報格納部115は不要である。
【0057】
学習情報とは、2以上の教師データに基づく情報である。学習情報は、通常、2以上の教師データを用いて取得された情報である。学習情報は、例えば、学習モデルまたは対応表である。学習情報は、例えば、生成系AIが有する学習モデルである。
【0058】
学習モデルとは、2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された情報である。学習情報は、例えば、後述する1以上の正例と1以上の負例とを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得されたデルである。学習モデルは、学習器、分類器等と言っても良い。学習処理および後述する予測処理の機械学習のアルゴリズムは、深層学習、ランダムフォレスト、決定木、SVM、SVR等、問わない。また、機械学習には、例えば、TensorFlow(登録商標)のライブラリ、R言語のrandom forestのモジュール、fastText、TinySVM等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
【0059】
対応表とは、元データと提案識別情報との対応を示す2以上の対応情報を有する情報である。
【0060】
生成系AIが有する学習モデルを使用する場合、学習情報格納部115は、情報処理装置1ではない外部の装置に存在する。なお、生成系AIは、生成AIと言っても良い。生成系AIは、通常、テキスト生成を行うAIである。生成系AIは、例えば、ChatGPT(登録商標)、Jasperである。
【0061】
教師データとは、学習情報の元になる情報である。教師データは、元データを有する。元データとは、教師データの元になる情報である。元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果を有する。元データは、例えば、1以上の他構成員回答または他統計結果を有する。元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果、および1以上の他構成員回答または他統計結果を有する。元データは、提案識別情報を有しても良い。元データは、1以上の組織属性値を有しても良い。
【0062】
教師データは、例えば、以下の(1)(2)(3)のいずれかである。
(1)説明変数が元データであり、目的変数が提案識別情報である場合
【0063】
かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果を有する。かかる場合の元データは、例えば、1または2以上の他構成員回答または他統計結果を有する。かかる場合の元データは、例えば、1または2以上の他構成員回答または他統計結果、および自構成員回答または自統計結果を有する。かかる場合の元データは、提案識別情報を有さない。
(2)説明変数が元データであり、目的変数がフラグである場合
【0064】
かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果、および提案識別情報を有する。かかる場合の元データは、例えば、1以上の他構成員回答または他統計結果、および提案識別情報を有する。かかる場合の元データは、自構成員回答または自統計結果、および1以上の他構成員回答または他統計結果、および提案識別情報を有する。目的変数であるフラグは、第一フラグ(例えば、「1」)または第二フラグ(例えば、「0」)の値を採り得る。第一フラグは、一の構成員に対して出力した場合に効果がある旨を示す情報である。第二フラグは、一の構成員に対して出力した場合に効果がない旨を示す情報である。
【0065】
なお、目的変数であるフラグが第一フラグである教師データは正例であり、目的変数であるフラグが第二フラグである教師データは負例である。
(3)説明変数が元データであり、目的変数がスコアである場合
【0066】
かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果、および提案識別情報を有する。かかる場合の元データは、例えば、1以上の他構成員回答または他統計結果、および提案識別情報を有する。かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果、および1以上の他構成員回答または他統計結果、および提案識別情報を有する。目的変数であるスコアとは、提案識別情報に対応する提案内容情報を一の構成員に提案することの効果の度合いである。目的変数であるスコアは、例えば、提案識別情報に対応する提案内容情報を一の構成員に提案した後の当該一の構成員の評価値と、提案識別情報に対応する提案内容情報を一の構成員に提案する前の当該一の構成員の評価値との差である。スコアは、人が入力した情報でも良いし、自構成員回答の履歴から取得された情報でも良い。自構成員回答の履歴から取得された情報は、例えば、提案識別情報に対応する提案内容情報を一の構成員に提案した後の自構成員回答から取得された第一スコアと、提案識別情報に対応する提案内容情報を一の構成員に提案する前の自構成員回答から取得された第二スコアとの差である。
【0067】
受付部12は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、自構成員回答、他構成員回答等である。
【0068】
情報受付部121は、例えば、自構成員回答を受け付ける。情報受付部121は、例えば、1以上の他構成員回答を受け付ける。自構成員回答は、通常、アンケートの対象であり、回答者である対象構成員の構成員識別子に対応付いている。他構成員回答は、例えば、回答した構成員の構成員識別子に対応付いている。他構成員回答は、通常、アンケートの対象である対象構成員の構成員識別子に対応付いている。情報受付部121は、一の対象構成員の構成員識別子に対応付く自構成員回答と1以上の各他構成員回答とを同時に受け付ける必要はない。
【0069】
ここで、受け付けとは、通常、端末装置2からの受信であるが、例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であると考えても良い。
【0070】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、統計処理部131、学習部132、情報取得部133が行う処理である。
【0071】
統計処理部131は、1または2以上の構成員回答を統計処理し、1または2以上の統計結果を取得する。構成員回答は、自構成員回答または他構成員回答である。統計結果は、自統計結果または他統計結果である。統計結果は、自統計結果と他統計結果とを用いて取得された情報でも良い。
【0072】
統計処理部131は、例えば、1つの他構成員回答を統計処理し、1または2以上の他統計結果を取得する。統計処理部131は、例えば、同じ対象構成員の構成員識別子に対応付いている2以上の他構成員回答を統計処理し、1または2以上の他統計結果を取得する。他統計結果は、例えば、1以上の他構成員回答が有する2以上の各回答の和、2以上の各回答の代表値(例えば、平均値、中央値)、2以上の領域ごとの各領域に対応する1以上の回答の和、2以上の領域ごとの各領域に対応する1以上の回答の代表値(例えば、平均値、中央値)である。なお、領域はカテゴリーやクラスやグループ等と言っても良い。領域は、通常、2以上の設問の集合である。
【0073】
統計処理部131は、例えば、自構成員回答を統計処理し、1または2以上の自統計結果を取得する。自統計結果は、例えば、自構成員回答が有する2以上の各回答の和、2以上の各回答の代表値(例えば、平均値、中央値)、2以上の領域ごとの各領域に対応する1以上の回答の和、2以上の領域ごとの各領域に対応する1以上の回答の代表値(例えば、平均値、中央値)である。なお、領域はカテゴリーやクラスやグループ等と言っても良い。領域は、通常、2以上の設問の集合である。
【0074】
なお、統計処理部131が行う統計処理のアルゴリズム、統計結果は問わない。
【0075】
学習部132は、2以上の教師データを用いて学習情報を取得する。以下、学習情報が学習モデルの場合と、対応表の場合とで、分けて説明する。なお、学習情報を用いずに提案識別情報が取得される場合、学習部132は不要である。
(1)学習情報が学習モデルの場合
(1-1)説明変数が元データであり、目的変数が提案識別情報である場合
【0076】
かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果を有する。かかる場合の元データは、例えば、1または2以上の他構成員回答または他統計結果を有する。かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果、および1または2以上の他構成員回答または他統計結果を有する。かかる場合の元データは、提案識別情報を有さない。
【0077】
学習部132は、かかる2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、学習モデルを取得する。かかる学習モデルは、多値分類に使用されるモデルである。かかる学習モデルは、対象構成員の元データと共に用いられて、機械学習の予測処理により提案識別情報が取得される。
(1-2)説明変数が元データであり、目的変数がフラグである場合
【0078】
かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果、および提案識別情報を有する。かかる場合の元データは、例えば、1または2以上の他構成員回答または他統計結果、および提案識別情報を有する。かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果、および1または2以上の他構成員回答または他統計結果、および提案識別情報を有する。
【0079】
学習部132は、かかる2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、学習モデルを取得する。かかる学習モデルは、二値分類に使用されるモデルである。かかる学習モデルは、元データと共に用いられて、機械学習の予測処理によりフラグ(例えば、「1」または「0」)の目的変数が取得される。
(1-3)説明変数が元データであり、目的変数がスコアである場合
【0080】
かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果、および提案識別情報を有する。かかる場合の元データは、例えば、1または2以上の他構成員回答または他統計結果、および提案識別情報を有する。かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果、および1または2以上の他構成員回答または他統計結果、および提案識別情報を有する。
【0081】
学習部132は、かかる2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、学習モデルを取得する。かかる学習モデルは、多値分類に使用されるモデルである。かかる学習モデルは、対象構成員の元データと共に用いられて、機械学習の予測処理によりスコアが取得される。
(2)学習情報が対応表の場合
(2-1)説明変数が元データであり、目的変数が提案識別情報である場合
【0082】
かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果を有する。かかる場合の元データは、例えば、1または2以上の他構成員回答または他統計結果を有する。かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果、および1または2以上の他構成員回答または他統計結果を有する。かかる場合の元データは、提案識別情報を有さない。
【0083】
学習部132は、例えば、かかる2以上の各教師データごとに、教師データが有する元データに含まれる2以上の各情報を要素とするベクトルと、教師データが有する提案識別情報とを有する対応情報を取得する。学習部132は、例えば、当該2以上の対応情報を有する対応表を取得する。
(2-2)説明変数が元データであり、目的変数がフラグである場合
【0084】
かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果、および提案識別情報を有する。かかる場合の元データは、例えば、1または2以上の他構成員回答または他統計結果、および提案識別情報を有する。かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果、および1または2以上の他構成員回答または他統計結果、および提案識別情報を有する。
【0085】
学習部132は、例えば、かかる2以上の各教師データごとに、教師データが有する元データに含まれる2以上の各情報と提案識別情報とを要素とするベクトルと、フラグとを有する対応情報を取得する。学習部132は、例えば、当該2以上の対応情報を有する対応表を取得する。
【0086】
なお、学習部132は、フラグが第一フラグに対応するベクトルの代表ベクトルである第一代表ベクトルと、フラグが第二フラグに対応するベクトルの代表ベクトルである第二代表ベクトルとを有する対応表を取得しても良い。
(2-3)説明変数が元データであり、目的変数がスコアである場合
【0087】
かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果、および提案識別情報を有する。かかる場合の元データは、例えば、1または2以上の他構成員回答または他統計結果、および提案識別情報を有する。かかる場合の元データは、例えば、自構成員回答または自統計結果、および1または2以上の他構成員回答または他統計結果、および提案識別情報を有する。
【0088】
学習部132は、例えば、かかる2以上の各教師データごとに、教師データが有する元データに含まれる2以上の各情報を要素とするベクトルと、教師データが有するスコアとを有する対応情報を取得する。学習部132は、例えば、当該2以上の対応情報を有する対応表を取得する。
【0089】
なお、学習部132は、通常、取得した学習情報を学習情報格納部115に蓄積する。
【0090】
情報取得部133は、元データを取得する。次に、情報取得部133は、例えば、当該元データと学習情報格納部115の学習情報とを用いて、提案識別情報を取得する。なお、情報取得部133は、学習情報を用いずに、提案識別情報を取得しても良い。
【0091】
情報取得部133は、例えば、情報受付部121が受け付けた自構成員回答または当該自構成員回答に基づく自統計結果を取得し、当該自構成員回答または当該自自統計結果を用いて、元データを取得する。情報取得部133は、例えば、情報受付部121が受け付けた1以上の他構成員回答または当該1以上の他構成員回答に基づく他統計結果とを取得し、当該1以上の他構成員回答または当該他統計結果を用いて、元データを取得する。情報取得部133は、例えば、情報受付部121が受け付けた自構成員回答または当該自構成員回答に基づく自統計結果と、情報受付部121が受け付けた1以上の他構成員回答または当該1以上の他構成員回答に基づく他統計結果とを取得し、当該自構成員回答または当該自統計結果と、当該1以上の他構成員回答または当該他統計結果とを用いて、元データを取得する。
【0092】
なお、元データとは、対象構成員に提案する情報を特定する提案識別情報を取得するための情報である。元データは、例えば、元データの取得のために使用する各情報を要素とするベクトルであるが、そのデータ構造は問わない。元データは、例えば、1以上の他構成員回答に含まれる2以上の各回答、および自構成員回答に含まれる2以上の各回答を要素とするベクトルである。かかるベクトルは、例えば、(上司の設問1に対する回答,上司の設問2に対する回答,・・・,部下の設問1に対する回答,部下の設問2に対する回答,・・・,同僚の設問1に対する回答,同僚の設問2に対する回答,・・・,自構成員回答に含まれる設問1に対する回答,・・・,自構成員回答に含まれる設問Nに対する回答)である。元データは、例えば、1以上の各他統計結果、および1以上の各自統計結果を要素とするベクトルである。かかるベクトルは、例えば、(2以上の他構成員回答に含まれるグループ1に対応する2以上の設問の回答の平均値,2以上の他構成員回答に含まれるグループ2に対応する2以上の設問の回答の平均値,・・・,自構成員回答に含まれるグループ1に対応する2以上の設問の回答の平均値,・・・,自構成員回答に含まれるグループNに対応する2以上の設問の回答の平均値)である。
【0093】
以下、情報取得部133が、(1)機械学習の予測処理により提案識別情報を取得する場合、(2)生成系AIのモジュールを用いて提案識別情報を取得する場合、(3)対応表を用いて提案識別情報を取得する場合、(4)学習情報を用いずに、統計結果を用いて提案識別情報を取得する場合について説明する。
【0094】
なお、(1)(2)(3)(4)のいずれの場合でも、情報取得部133は、例えば、情報受付部121が受け付けた自構成員回答または当該自構成員回答を統計処理した結果である自統計結果と情報受付部121が受け付けた1以上の他構成員回答または当該1以上の他構成員回答を統計処理した結果である他統計結果とを取得し、当該自構成員回答または当該自統計結果と、当該1以上の他構成員回答または当該他統計結果とを用いて、元データを取得する。なお、情報取得部133は、例えば、(a)自構成員回答または当該自統計結果と、(b)1以上の他構成員回答または当該他統計結果のうちの、どちらか一方((a)または(b))を用いて、元データを取得しても良い。
(1)機械学習の予測処理により提案識別情報を取得する場合
(1-1)説明変数が元データであり、目的変数が提案識別情報である場合
【0095】
情報取得部133は、例えば、取得した元データと学習情報格納部115の学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、目的変数である提案識別情報を取得する。
(1-2)説明変数が元データであり、目的変数がフラグである場合
(1-2-1)尤度(スコアと言っても良い)を用いない場合
【0096】
情報取得部133は、候補管理部112の1以上の各候補情報ごとに、元データと候補情報と、学習情報格納部115の学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、第一フラグまたは第二フラグを取得する。
【0097】
次に、情報取得部133は、取得したフラグが第一フラグである1または2以上の候補情報を取得する。かかる1以上の各候補情報は、提案識別情報である。
(1-2-2)尤度を用いる場合
【0098】
情報取得部133は、1以上の各候補情報ごとに、元データと候補情報と、学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、第一フラグまたは第二フラグ、および尤度(スコア)を取得する。
【0099】
次に、情報取得部133は、良好条件を満たす尤度に対応する1または2以上の候補情報を取得する。かかる1以上の各候補情報は、提案識別情報である。良好条件は、例えば、尤度が閾値以上または閾値より大きいこと、または尤度が上位N以上(Nは1以上の自然数)である。
(1-3)説明変数が元データであり、目的変数がスコアである場合
【0100】
情報取得部133は、1以上の各候補情報ごとに、元データと候補情報と、学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、スコアを取得する。
【0101】
次に、情報取得部133は、スコアが良好条件を満たす候補情報である提案識別情報を取得する。良好条件は、例えば、スコアが閾値以上または閾値より大きいこと、またはスコアが上位N以上(Nは1以上の自然数)である。
(2)生成系AIのモジュールを用いて提案識別情報を取得する場合
【0102】
情報取得部133は、元データを生成系AIのモジュールに与え、当該生成系AIのモジュールから提案識別情報を取得する。なお、生成系AIのモジュールは、格納部11に存在する必要は無く、図示しない他の装置に存在していても良い。また、ここでの提案識別情報は、通常、提案内容情報である。
(3)対応表を用いて提案識別情報を取得する場合
【0103】
情報取得部133は、情報取得部133が取得した元データが、対応表が有する対応情報に含まれる元データに対して、採用条件を満たす対応表の1以上の元データを決定し、決定した1以上の各元データと対になる提案識別情報を対応表から取得する。採用条件は、例えば、類似度が閾値以上または閾値より大きいこと、または類似度が上位N以上(Nは1以上の自然数)である。
(4)学習情報を用いずに、統計結果を用いて提案識別情報を取得する場合
【0104】
ここで、例えば、第一アンケートの各設問には、候補情報が対応付いている、とする。また、第二アンケートの各設問にも、候補情報が対応付いている、とする。
(4-1)自統計結果を用いる場合
【0105】
情報取得部133は、候補管理部112には、2以上の各候補情報ごとに、候補情報に対応付く1以上の各設問の回答であり、自構成員回答に含まれる1以上の回答を取得する。次に、情報取得部133は、2以上の各候補情報ごとに、取得した1以上の回答に対して統計処理し、候補情報ごとのスコアを取得する。次に、情報取得部133は、スコアが選択条件を満たす候補情報である1以上の提案識別情報を取得する。なお、スコアは、例えば、取得した1以上の回答の合計、または取得した1以上の回答の代表値(例えば、平均値、中央値)、取得した1以上の回答の合計を候補情報の重みを用いて、調整した値である。
(4-2)他統計結果を用いる場合
【0106】
情報取得部133は、候補管理部112には、2以上の各候補情報ごとに、候補情報に対応付く1以上の各設問の回答であり、1以上の他構成員回答に含まれる1以上の回答を取得する。次に、情報取得部133は、2以上の各候補情報ごとに、取得した1以上の回答に対して統計処理し、候補情報ごとのスコアを取得する。次に、情報取得部133は、スコアが選択条件を満たす候補情報である1以上の提案識別情報を取得する。なお、スコアは、例えば、取得した1以上の回答の合計、または取得した1以上の回答の代表値(例えば、平均値、中央値)、取得した1以上の回答の合計を候補情報の重みを用いて、調整した値である。
(4-3)自統計結果と他統計結果とを用いる場合
【0107】
情報取得部133は、候補管理部112には、2以上の各候補情報ごとに、候補情報に対応付く1以上の各設問の回答であり、自構成員回答および1以上の他構成員回答に含まれる1以上の回答を取得する。次に、情報取得部133は、2以上の各候補情報ごとに、取得した1以上の回答に対して統計処理し、候補情報ごとのスコアを取得する。次に、情報取得部133は、スコアが選択条件を満たす候補情報である1以上の提案識別情報を取得する。なお、スコアは、例えば、取得した1以上の回答の合計、または取得した1以上の回答の代表値(例えば、平均値、中央値)、取得した1以上の回答の合計を候補情報の重みを用いて、調整した値である。
【0108】
出力部14は、各種の情報を出力する。ここで、各種の情報とは、例えば、提案識別情報、または提案内容情報である。
【0109】
情報出力部141は、情報取得部133が取得した提案識別情報、または当該提案識別情報に対応する提案内容情報を出力する。なお、提案識別情報に対応する提案内容情報は、例えば、候補管理部112に格納されている。
【0110】
なお、ここでの出力とは、通常、端末装置2への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。
【0111】
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、構成員回答である。構成員回答は、例えば、他構成員回答または自構成員回答である。
【0112】
端末受付部22は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等とは、例えば、構成員回答である。構成員回答は、例えば、組織識別子、構成員識別子に対応付く。
【0113】
ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0114】
各種の指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0115】
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受信部25が受信した情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、端末受付部22が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
【0116】
端末送信部24は、各種の指示や情報等を情報処理装置1に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、端末処理部23が構成した指示、端末受付部22が受け付けた指示や情報等である。
【0117】
端末受信部25は、各種の情報を情報処理装置1から受信する。各種の情報とは、例えば、アンケート、提案識別情報である。アンケートは、例えば、第一アンケート、または第二アンケートである。ここでの提案識別情報は、例えば、提案内容情報、タイトル情報、または提案識別子である。
【0118】
端末出力部26は、各種の情報を取得する。各種の情報とは、例えば、端末受付部22が受け付けた情報、端末受信部25が受信した情報、端末処理部23が構成した情報である。各種の情報とは、例えば、提案識別情報または提案内容情報である。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0119】
格納部11、アンケート格納部111、候補管理部112、組織情報格納部113、回答格納部114、学習情報格納部115、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0120】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0121】
受付部12、および情報受付部121は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送を受信する手段、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
【0122】
処理部13、統計処理部131、学習部132、情報取得部133、および端末処理部23は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0123】
出力部14、および情報出力部141は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0124】
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0125】
端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0126】
端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0127】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0128】
次に、情報処理装置1の動作例について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0129】
(ステップS301)情報受付部121は、自構成員回答を受け付けたか否かを判断する。自構成員回答を受け付けた場合はステップS302に行き、自構成員回答を受け付けなかった場合はステップS307に行く。
【0130】
なお、ここで、情報受付部121は、通常、端末装置2から自構成員回答を受信したか否かを判断する。また、自構成員回答の受信の前に、通常、出力部14は、第一アンケートを端末装置2に送信している。また、受け付けられた自構成員回答は、回答した構成員回答の構成員識別子に対応付いている。
【0131】
(ステップS302)処理部13は、ステップS301で受け付けられた自構成員回答を、構成員識別子と本日の日付とに対応付けて、回答格納部114に蓄積する。
【0132】
(ステップS303)処理部13は、元データ取得処理を行う。元データ取得処理の例について、図4図5のフローチャートを用いて説明する。
【0133】
なお、元データ取得処理とは、提案識別情報を取得するための元になる元データを取得する処理である。
【0134】
(ステップS304)情報取得部133は、情報取得処理を行う。情報取得処理の例について、図6図7図8図9のフローチャートを用いて説明する。なお、情報取得処理とは、提案識別情報を取得する処理である。
【0135】
(ステップS305)情報取得部133は、ステップS304で取得した提案識別情報に対応する提案内容情報を候補管理部112から取得する。
【0136】
(ステップS306)情報出力部141は、ステップS305で取得された提案内容情報を出力する。ステップS301に戻る。
【0137】
ここで、情報出力部141は、通常、ステップS305で取得された提案内容情報を、自構成員回答を送信してきた端末装置2に送信する。つまり、自構成員回答の送信(アンケートへの回答)に応じて、対象構成員が提案内容情報を取得できることは好適である。
【0138】
(ステップS307)情報受付部121は、他構成員回答を受け付けたか否かを判断する。他構成員回答を受け付けた場合はステップS308に行き、自構成員回答を受け付けなかった場合はステップS309に行く。なお、他構成員回答は、対象構成員の構成員識別子に対応付いている。
【0139】
なお、ここで、情報受付部121は、通常、端末装置2から他構成員回答を受信したか否かを判断する。また、他構成員回答の受信の前に、通常、出力部14は、第二アンケートを端末装置2に送信している。
【0140】
(ステップS308)処理部13は、ステップS307で受け付けられた他構成員回答を、対象構成員の構成員識別子に対応付けて、回答格納部114に蓄積する。ステップS301に戻る。
【0141】
(ステップS309)統計処理部131は、統計処理のタイミングであるか否かを判断する。統計処理のタイミングであればステップS310に行き、統計処理のタイミングでなければステップS314に行く。
【0142】
なお、統計処理のタイミングは、例えば、処理部13が、一の構成員に対して、予定されている1または2以上の他の構成員の第二アンケートの他構成員回答が受け付けられた、と判断した場合である。統計処理のタイミングは、例えば、処理部13が、一の構成員に対して、予定されている1以上の他の構成員の第二アンケートの他構成員回答と自構成員回答とが受け付けられた、と判断した場合である。統計処理のタイミングは、例えば、処理部13が、予め決められた時になった、と判断した場合である。
【0143】
(ステップS310)統計処理部131は、カウンタiに1を代入する。
【0144】
(ステップS311)ステップS311は、統計処理を行う対象のi番目の構成員が存在するか否かを判断する。i番目の構成員が存在する場合はステップS312に行き、i番目の構成員が存在しない場合はステップS301に戻る。なお、統計処理を行う対象のi番目の構成員は、例えば、予定されている1以上の他の構成員の第二アンケートの他構成員回答が受け付けられている構成員である。統計処理を行う対象のi番目の構成員は、例えば、予定されている1以上の他の構成員の第二アンケートの他構成員回答と自構成員回答とが受け付けられている構成員である。
【0145】
(ステップS312)統計処理部131は、i番目の構成員の構成員識別子と対になる1以上の他構成員回答を用いて、統計処理を行う。かかる統計処理の例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0146】
(ステップS313)統計処理部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS311に戻る。
【0147】
(ステップS314)学習部132は、学習処理を行うか否かを判断する。学習処理を行うと判断した場合はステップS315に行き、学習処理を行わないと判断した場合はステップS320に行く。なお、学習処理を行うと判断する場合は、例えば、学習指示が受け付けられた場合、予め決められた時になった場合である。
【0148】
(ステップS315)学習部132は、カウンタiに1を代入する。
【0149】
(ステップS316)学習部132は、i番目の条件が存在するか否かを判断する。i番目の条件が存在する場合はステップS317に行き、i番目の条件が存在しない場合はステップS301に戻る。
【0150】
なお、1以上の条件は、予め決まっている。また、条件は一つでも良く、「空」でも良い。条件が「空」であることは、条件が存在しないことである。また、ここでの条件は、通常、学習情報ごとの条件である。条件は、学習情報を採用するための条件である。条件は、通常、1以上の組織属性値に基づく条件である。ここでの条件は、例えば、モデル条件、対応表条件である。モデル条件とは、学習モデルを採用するための条件である。対応表条件とは、対応表を採用するための条件である。
【0151】
(ステップS317)学習部132は、学習処理を行い、学習情報を取得する。かかる学習処理の例について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0152】
(ステップS318)学習部132は、ステップS317で取得した学習情報を、i番目の条件に対応付けて、学習情報格納部115に蓄積する。
【0153】
(ステップS319)学習部132は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS316に戻る。
【0154】
(ステップS320)受付部12は、情報を受け付けたか否かを判断する。情報を受け付けた場合はステップS321に行き、情報を受け付けなかった場合はステップS301に戻る。なお、ここでの情報は、例えば、候補情報、組織情報、構成員に提示した提案内容情報に対応付く結果情報である。結果情報は、例えば、構成員に提示した提案内容情報が良かったか否かを示す情報、構成員に提示した提案内容情報の評価値またはスコアである。なお、ここで、受付部12は、例えば、端末装置2から情報を受信する。
【0155】
(ステップS321)処理部13は、ステップS320で受け付けられた情報を格納部11に蓄積する。
【0156】
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0157】
次に、ステップS303の第一の元データ取得処理の例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0158】
(ステップS401)情報取得部133は、対象構成員の構成員識別子を取得する。情報取得部133は、当該構成員識別子と対になる1または2以上の他構成員回答を回答格納部114から取得する。なお、対象構成員は、提案内容情報を出力する先の構成員である。
【0159】
(ステップS402)情報取得部133は、対象構成員の自構成員回答を取得する。
【0160】
(ステップS403)情報取得部133は、元データを取得する際に、組織属性値を使用するか否かを判断する。組織属性値を使用する場合はステップS404に行き、組織属性値を使用しない場合はステップS406に行く。なお、組織属性値を使用するか否かは、通常、予め決まっている。
【0161】
(ステップS404)情報取得部133は、対象構成員の構成員識別子と対になる組織識別子を取得する。
【0162】
(ステップS405)情報取得部133は、ステップS404で取得した組織識別子と対になる1以上の組織属性値であり、元データを取得する際に使用する組織属性値を、組織情報格納部113から取得する。なお、使用する組織属性値は、通常、予め決まっている。
【0163】
(ステップS406)情報取得部133は、1または2以上の他構成員回答および自構成員回答、または1または2以上の他構成員回答および自構成員回答および1以上の組織属性値を用いて、元データを構成する。上位処理にリターンする。
【0164】
なお、元データは、例えば、1または2以上の各他構成員回答に含まれる1以上の回答、および自構成員回答に含まれる1以上の回答を要素とするベクトルである。元データは、例えば、1または2以上の各他構成員回答に含まれる1以上の回答および自構成員回答に含まれる1以上の回答および1以上の組織属性値を要素とするベクトルである。
【0165】
なお、図4のフローチャートにおいて、情報取得部133は、自構成員回答、または1以上の他構成員回答のいずれか一方を用いて、元データを取得しても良い。
【0166】
次に、ステップS303の第二の元データ取得処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0167】
(ステップS501)情報取得部133は、対象構成員の構成員識別子を取得する。情報取得部133は、当該構成員識別子と対になる1または2以上の他統計結果を回答格納部114から取得する。
【0168】
(ステップS502)情報取得部133は、対象構成員の自構成員回答を取得する。次に、統計処理部131は、当該自構成員回答に対して統計処理を行い、1または2以上の自統計結果を取得する。なお、既に1以上の自統計結果が存在する場合、情報取得部133は、対象構成員の構成員識別子と対になる1以上の自統計結果を回答格納部114から取得する。
【0169】
(ステップS503)情報取得部133は、元データを取得する際に、組織属性値を使用するか否かを判断する。組織属性値を使用する場合はステップS504に行き、組織属性値を使用しない場合はステップS506に行く。
【0170】
(ステップS504)情報取得部133は、対象構成員の構成員識別子と対になる組織識別子を取得する。
【0171】
(ステップS505)情報取得部133は、ステップS504で取得した組織識別子と対になる1以上の組織属性値であり、元データを取得する際に使用する組織属性値を、組織情報格納部113から取得する。
【0172】
(ステップS506)情報取得部133は、1以上の他統計結果および1以上の自統計結果、または1以上の他統計結果および1以上の自統計結果および1以上の組織属性値を用いて、元データを構成する。上位処理にリターンする。
【0173】
なお、元データは、例えば、1以上の各他統計結果および1以上の各自統計結果を要素とするベクトルである。元データは、例えば、1以上の各他統計結果および1以上の各自統計結果および1以上の組織属性値を要素とするベクトルである。
【0174】
なお、図4図5のフローチャートにおいて、情報取得部133は、1以上の他構成員回答、および自構成員回答、および1以上の組織属性値、および1以上の各他統計結果、および1以上の各自統計結果のうち、1または2種類以上の情報を用いて、元データを構成しても良い。
【0175】
次に、ステップS304の第一の情報取得処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0176】
(ステップS601)情報取得部133は、情報取得処理に使用する学習モデルを学習情報格納部115から取得する。
【0177】
なお、情報取得部133は、例えば、対象構成員の構成員識別子に対応する1以上の組織属性値が合致する条件と対になる学習モデルを学習情報格納部115から取得する。また、ここで取得された学習モデルは、提案識別情報を含まない元データと共に使用され、提案識別情報を取得するためのモデルである。
【0178】
(ステップS602)情報取得部133は、ステップS304で取得された元データと、ステップS601で取得した学習モデルとを、機械学習の予測処理を行う予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行する。
【0179】
(ステップS603)情報取得部133は、ステップS602における予測モジュールから返された提案識別情報を取得する。
【0180】
(ステップS604)情報取得部133は、ステップS603で取得した提案識別情報に対応する提案内容情報を候補管理部112から取得する。上位処理にリターンする。
【0181】
次に、ステップS304の第二の情報取得処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0182】
(ステップS701)情報取得部133は、情報取得処理に使用する学習モデルを学習情報格納部115から取得する。
【0183】
なお、情報取得部133は、例えば、対象構成員の構成員識別子に対応する1以上の組織属性値が合致する条件と対になる学習モデルを学習情報格納部115から取得する。ここで取得された学習モデルは、提案識別情報を含む元データと共に使用され、フラグ(第一フラグか第二フラグ)とスコア(尤度)を取得するためのモデルであり、二値分類を行うためのモデルである。
【0184】
(ステップS702)情報取得部133は、カウンタiに1を代入する。
【0185】
(ステップS703)情報取得部133は、候補管理部112に、i番目の候補が存在するか否かを判断する。i番目の候補が存在する場合はステップS704に行き、存在しない場合はステップS708に行く。
【0186】
(ステップS704)情報取得部133は、ステップS304で取得された元データに、i番目の候補である提案識別情報を付加したベクトルである入力ベクトルを構成する。
【0187】
(ステップS705)情報取得部133は、ステップS704で取得した入力ベクトルとステップS701で取得した学習モデルとを、機械学習の予測処理を行う予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行する。
【0188】
(ステップS706)情報取得部133は、ステップS705における実行結果であるフラグとスコアとを取得する。
【0189】
(ステップS707)情報取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS703に戻る。
【0190】
(ステップS708)情報取得部133は、フラグの値が「フラグ1」であり、良好条件を満たすスコアと対になる1または2以上の候補を取得する。なお、良好条件は、例えば、スコアが閾値以上または閾値より大きいこと、スコアが上位N以上(Nは1以上の自然数)である。
【0191】
(ステップS709)情報取得部133は、ステップS708で取得した1以上の各候補(提案識別情報)に対応する提案内容情報を候補管理部112から取得する。上位処理にリターンする。
【0192】
次に、ステップS304の第三の情報取得処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0193】
(ステップS801)情報取得部133は、情報取得処理に使用する学習モデルを学習情報格納部115から取得する。
【0194】
なお、情報取得部133は、例えば、対象構成員の構成員識別子に対応する1以上の組織属性値が合致する条件と対になる学習モデルを学習情報格納部115から取得する。ここで取得された学習モデルは、提案識別情報を含む元データと共に使用され、スコアを取得するためのモデルであり、多値分類を行うためのモデルである。
【0195】
(ステップS802)情報取得部133は、カウンタiに1を代入する。
【0196】
(ステップS803)情報取得部133は、候補管理部112に、i番目の候補が存在するか否かを判断する。i番目の候補が存在する場合はステップS804に行き、存在しない場合はステップS808に行く。
【0197】
(ステップS804)情報取得部133は、ステップS304で取得された元データに、i番目の候補である提案識別情報を付加したベクトルである入力ベクトルを構成する。
【0198】
(ステップS805)情報取得部133は、ステップS804で取得した入力ベクトルとステップS801で取得した学習モデルとを、機械学習の予測処理を行う予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行する。
【0199】
(ステップS806)情報取得部133は、ステップS805における実行結果であるスコアを取得する。
【0200】
(ステップS807)情報取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS803に戻る。
【0201】
(ステップS808)情報取得部133は、良好条件を満たすスコアと対になる1または2以上の候補を取得する。なお、良好条件は、例えば、スコアが閾値以上または閾値より大きいこと、スコアが上位N以上(Nは1以上の自然数)である。
【0202】
(ステップS809)情報取得部133は、ステップS808で取得した1以上の各候補(提案識別情報)に対応する提案内容情報を候補管理部112から取得する。上位処理にリターンする。
【0203】
次に、ステップS304の第四の情報取得処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0204】
(ステップS901)情報取得部133は、カウンタiに1を代入する。
【0205】
(ステップS902)情報取得部133は、学習情報である対応表の中に、i番目の対応情報が存在するか否かを判断する。i番目の対応情報が存在する場合はステップS903に行き、i番目の対応情報が存在しない場合はステップS905に行く。
【0206】
(ステップS903)情報取得部133は、i番目の対応情報が有するベクトルと、元データ(ここではベクトル)との類似度を取得する。
【0207】
(ステップS904)情報取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS902に戻る。
【0208】
(ステップS905)情報取得部133は、ステップS902で取得した類似度が良好条件を満たす場合に、当該良好条件を満たす類似度に対応するベクトルと対になる1以上の提案識別情報を対応表から取得する。
【0209】
(ステップS906)情報取得部133は、ステップS905で取得した1以上の各提案識別情報に対応する提案内容情報を候補管理部112から取得する。上位処理にリターンする。
【0210】
次に、ステップS312の統計処理の例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0211】
(ステップS1001)統計処理部131は、対象構成員の構成員識別子を取得する。
【0212】
(ステップS1002)統計処理部131は、ステップS1001で取得した構成員識別子と対になる1以上の他構成員回答を回答格納部114から取得する。
【0213】
(ステップS1003)統計処理部131は、ステップS1001で取得した構成員識別子と対になる自構成員回答を回答格納部114から取得する。
【0214】
(ステップS1004)統計処理部131は、カウンタiに1を代入する。
【0215】
(ステップS1005)統計処理部131は、i番目の統計値を算出するか否かを判断する。i番目の統計値を算出する場合はステップS1006に行き、i番目の統計値を算出しない場合はステップS1009に行く。なお、算出する統計値は予め決まっている。i番目の統計値は、例えば、領域ごとの各領域に対応する1以上の回答であり、自構成員回答に含まれる回答の和である。i番目の統計値は、例えば、領域ごとの各領域に対応する1以上の回答であり、1以上の他構成員回答に含まれる回答の和である。
【0216】
(ステップS1006)統計処理部131は、i番目の統計値を算出する場合に使用する1または2以上の情報を取得する。
【0217】
(ステップS1007)統計処理部131は、ステップS1006で取得した1以上の情報を用いて、i番目の統計値を算出する。
【0218】
(ステップS1008)統計処理部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1005に戻る。
【0219】
(ステップS1009)統計処理部131は、ステップS1007で算出した1以上の統計値を用いて、蓄積する1以上の統計結果を構成する。なお、統計結果は、統計値のそのままでも良い。蓄積する1以上の統計結果は、例えば、領域ごとの各領域に対応する自構成員回答の中の1以上の回答と、1以上の他構成員回答に含まれる回答との和である。
【0220】
(ステップS1010)統計処理部131は、ステップS1009で構成した1以上の統計結果を、ステップS1001で取得した構成員識別子に対応付けて、回答格納部114に蓄積する。上位処理にリターンする。
【0221】
次に、ステップS317の学習処理の例について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0222】
(ステップS1101)学習部132は、教師データを取得するための情報に対する1以上の構成員識別子を取得する。
【0223】
(ステップS1102)学習部132は、カウンタiに1を代入する。
【0224】
(ステップS1103)学習部132は、ステップS1101で取得した構成員識別子の中で、i番目の構成員識別子が存在するか否かを判断する。i番目の構成員識別子が存在する場合はステップS1104に行き、i番目の構成員識別子が存在しない場合はステップS1109に行く。
【0225】
(ステップS1104)学習部132は、カウンタjに1を代入する。
【0226】
(ステップS1105)学習部132は、i番目の構成員識別子に対応する提案識別情報であり、当該構成員に対して過去に出力されたj番目の提案識別情報が存在するか否かを判断する。j番目の提案識別情報が存在する場合はステップS1106に行き、j番目の提案識別情報が存在しない場合はステップS1108に行く。
【0227】
(ステップS1106)学習部132は、i番目の構成員識別子に対応するj番目の提案識別情報を用いて、教師データを構成する。かかる教師データ構成処理の例について、図12図13図14のフローチャートを用いて説明する。
【0228】
(ステップS1107)学習部132は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1105に戻る。
【0229】
(ステップS1108)学習部132は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1103に戻る。
【0230】
(ステップS1109)学習部132は、ステップS1106で取得された2以上の教師データを用いて、学習情報を取得する。なお、学習情報は、例えば、学習モデル、または対応表である。
【0231】
学習部132は、例えば、ステップS1106で取得された2以上の教師データを機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行し、学習モデルを取得する。
【0232】
学習部132は、例えば、ステップS1106で取得された2以上の各教師データを対応情報とする対応表を構成する。
【0233】
(ステップS1110)学習部132は、ステップS1109で取得された学習情報を学習情報格納部115に蓄積する。
【0234】
次に、ステップS1106の第一の教師データ構成処理の例について、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0235】
(ステップS1201)学習部132は、ステップS1105のj番目の提案識別情報に対応する提案内容情報の対象構成員への出力による結果を示す結果情報であり、i番目の構成員識別子とj番目の提案識別情報と対になる結果情報を、回答格納部114の提案履歴から取得する。
【0236】
(ステップS1202)学習部132は、ステップS1201で取得した結果情報が良好条件を満たすか否かを判断する。良好条件を満たす場合はステップS1203に行き、良好条件を満たさない場合は上位処理にリターンする。なお、良好条件は、例えば、結果情報が、提案内容情報の提案が良かった(例えば「1」)であること、または評価値が閾値以上または閾値より大きいことである。
【0237】
(ステップS1203)情報取得部133は、i番目の構成員識別子とj番目の提案識別情報と対になる1以上の他構成員回答と自構成員回答とを用いて、元データ取得処理を行う。元データ取得処理の例について、図4図5のフローチャートを用いて説明した。
【0238】
(ステップS1204)学習部132は、ステップS1105のj番目の提案識別情報を取得する。
【0239】
(ステップS1205)学習部132は、ステップS1203で取得した元データとステップS1204で取得したj番目の提案識別情報とを用いて、教師データを構成する。上位処理にリターンする。
【0240】
なお、ここでの教師データは、例えば、元データを説明変数とし、j番目の提案識別情報を目的変数とし、機械学習の学習処理に使用される情報である。また、教師データは、例えば、元データとj番目の提案識別情報との対応を示す対応情報である。
【0241】
次に、ステップS1106の第二の教師データ構成処理の例について、図13のフローチャートを用いて説明する。
【0242】
(ステップS1301)学習部132は、ステップS1105のj番目の提案識別情報に対応する提案内容情報の対象構成員への出力による結果を示す結果情報であり、i番目の構成員識別子とj番目の提案識別情報と対になる結果情報であるフラグを、回答格納部114の提案履歴から取得する。
【0243】
(ステップS1302)情報取得部133は、i番目の構成員識別子とj番目の提案識別情報と対になる1以上の他構成員回答と自構成員回答とを用いて、元データ取得処理を行う。元データ取得処理の例について、図4図5のフローチャートを用いて説明した。
【0244】
(ステップS1303)学習部132は、ステップS1301で取得したフラグとステップS1302で取得した元データとステップS1204で取得したj番目の提案識別情報とを用いて、教師データを構成する。上位処理にリターンする。
【0245】
なお、ここでの教師データは、例えば、フラグを目的変数とし、元データとj番目の提案識別情報とを説明変数とするデータであり、機械学習の学習処理に使用される情報である。ここでの教師データは、例えば、フラグと、元データとj番目の提案識別情報との組との対応を示す対応情報である。
【0246】
次に、ステップS1106の第三の教師データ構成処理の例について、図14のフローチャートを用いて説明する。
【0247】
(ステップS1401)統計処理部131は、スコアを取得する。かかるスコア取得処理の例について、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0248】
(ステップS1402)情報取得部133は、i番目の構成員識別子とj番目の提案識別情報と対になる1以上の他構成員回答と自構成員回答とを用いて、元データ取得処理を行う。元データ取得処理の例について、図4図5のフローチャートを用いて説明した。
【0249】
(ステップS1403)学習部132は、ステップS1301で取得したスコアとステップS1302で取得した元データとステップS1204で取得したj番目の提案識別情報とを用いて、教師データを構成する。上位処理にリターンする。
【0250】
なお、ここでの教師データは、例えば、スコアを目的変数とし、元データとj番目の提案識別情報とを説明変数とするデータであり、機械学習の学習処理に使用される情報である。ここでの教師データは、例えば、スコアと、元データとj番目の提案識別情報との組との対応を示す対応情報である。
【0251】
次に、ステップS1401のスコア取得処理の例について、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0252】
(ステップS1501)統計処理部131は、提案後の自構成員回答を回答格納部114から取得する。
【0253】
(ステップS1502)統計処理部131は、提案後の自構成員回答が有する1または2以上の回答を用いて、スコアを取得する。かかるスコアは提案後スコアである。提案後スコアは、提案内容情報を構成員に提示した後の自構成員回答に基づく、当該構成員のスコアである。提案後スコアは、例えば、提案内容情報を構成員に提示した後の自構成員回答が有する各回答の統計処理結果(例えば、和、平均値、中央値)である。
【0254】
(ステップS1503)統計処理部131は、提案前の自構成員回答を回答格納部114から取得する。
【0255】
(ステップS1504)統計処理部131は、提案前の自構成員回答が有する1または2以上の回答を用いて、スコアを取得する。かかるスコアは提案前スコアである。提案前スコアは、提案内容情報を構成員に提示する前の自構成員回答に基づく、当該構成員のスコアである。提案前スコアは、例えば、提案内容情報を構成員に提示する前の自構成員回答が有する各回答の統計処理結果(例えば、和、平均値、中央値)である。
【0256】
(ステップS1505)統計処理部131は、提案後スコアと提案前スコアとの差異に関する情報であるスコアを取得する。上位処理にリターンする。
【0257】
かかるスコアは、提案内容情報を構成員に提示したことにより、当該構成員が良くなった度合いである、と言える。また、かかるスコアは、例えば、「提案後スコア-提案前スコア」である。
【0258】
なお、図15のフローチャートにおいて、統計処理部131は、自構成員回答のみを用いて、構成員のスコアを取得した。しかし、統計処理部131は、1以上の他構成員回答のみを用いて構成員のスコアを取得しても良いし、自構成員回答と1以上の他構成員回答とを用いて構成員のスコアを取得しても良い。1以上の他構成員回答を用いたスコアは、例えば、1以上の他構成員回答が有する回答の統計処理結果(例えば、和、平均値、中央値)である。
【0259】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。以下の表において、「ID」は、レコードを識別する情報である。
【0260】
アンケート格納部111には、図16に示す第一アンケート管理表が格納されている、第一アンケート管理表とは、一の構成員が自分に対する設問に回答する第一アンケートを管理する表である。第一アンケート管理表は、「ID」「設問」「成長課題ID」を有する2以上のレコードを管理する。「成長課題ID」は、設問が対応する成長課題IDを示す。「成長課題ID」は、提案識別子の例である。設問に対応する回答は、例えば、4段階(1~4のいずれかの数字)であるが、10段階でも、5段階でも、3段階等でも良く、問わない。第一アンケートの設問は、例えば、構成員の仕事に対する姿勢を問う設問を含む。
【0261】
アンケート格納部111には、図17に示す第二アンケート管理表が格納されている、とする。第二アンケート管理表とは、他の構成員が一の構成員に対する設問に回答する第二アンケートを管理する表である。第二アンケート管理表は、「領域」「項目No.」「設問No.」「期待度設問」「設問No.」「満足度設問」「成長課題ID」を有する2以上のレコードを管理する。「領域」とは、項目および設問のカテゴリーを示す。「項目No.」は、項目の識別子である。項目は、ここでは設問の対象である。項目は、期待度を問う設問と満足度を問う設問の2つの設問を有する場合がある。また、項目は、メタ設問である場合がある。メタ設問とは、大きな項目の設問であり、満足度のみを問う設問である。「設問No.」は、設問の識別子である。「設問No.」は、期待度設問に対応付く場合と、期待度設問に対応付く場合がある。「期待度設問」は、項目に対する期待度を問う設問である。「満足度設問」は、項目に対する満足度を問う設問である。「成長課題ID」は、項目または設問が対応する成長課題IDを示す。成長課題IDとは、成長課題の識別子である。成長課題とは、対象構成員が成長するための課題を示す。成長課題は、対象構成員に提案する情報である。成長課題IDは、提案識別子の一例である。また、期待度設問に対応する回答および満足度設問に対応する回答は、例えば、5段階(1~5のいずれかの数字)であるが、10段階でも、3段階等でも良く、問わない。期待度設問に対応する回答は、例えば、数値が大きいほど、大きな期待度であることを示す。満足度設問に対応する回答は、例えば、数値が大きいほど、大きな満足度であることを示す。
【0262】
候補管理部112には、図18に示す候補管理表が格納されている。候補管理表とは、2以上の候補情報を管理する表である。候補管理表は、「成長課題ID」「タイトル情報」「提案内容情報」「重み」を有する2以上のレコードを管理する。「タイトル情報」とは、成長課題のタイトルである。「提案内容情報」は、成長課題に対応する情報であり、対象構成員に成長のために提示される情報である。「提案内容情報」は、ここではファイル名である。「提案内容情報」が示すファイルの実体も候補管理部112に存在する、とする。「重み」とは、成長課題の重みである。成長課題の重みは、成長課題のスコアを算出する際に使用される。例えば、「成長課題のスコア=成長課題に対応する第一アンケートの設問の回答の合計/成長課題の重み」により、成長課題のスコアが算出される。また、例えば、「成長課題のスコア=(成長課題に対応する1以上の各第二アンケートの設問の回答の合計+成長課題に対応する第一アンケートの設問の回答の合計)/成長課題の重み」により、成長課題のスコアが算出される。
【0263】
回答格納部114には、1以上の各対象構成員ごとに、1または2以上の他構成員回答が格納されている、とする。なお、回答格納部114には、対象構成員Aの「構成員識別子=U1101」と対に、構成員Aの上司が回答した他構成員回答と構成員Aの部下が回答した他構成員回答とが格納されている、とする。
【0264】
かかる状況において、構成員A「構成員識別子=U1101」は、第一アンケートに対して回答し、構成員Aの端末装置2から、自構成員回答が情報処理装置1に送信された、とする。以上の状況で、以下の2つの具体例について説明する。具体例1は、他構成員回答を使用せずに、自構成員回答を使用して、構成員Aに対して成長課題を提示する場合である。具体例2は、2人の他構成員回答と自構成員回答とを使用して、構成員Aに対して成長課題を提示する場合である。
【0265】
(具体例1)
情報処理装置1の情報受付部121は、構成員Aの端末装置2から、構成員識別子「U1101」に対応付く自構成員回答を受信する。次に、処理部13は、受信さられた自構成員回答を、構成員識別子「U1101」と本日の日付とに対応付けて、回答格納部114に蓄積する。
【0266】
次に、処理部13は、以下のように情報取得処理を行う。つまり、処理部13を構成する統計処理部131は、対象構成員の自構成員回答を取得する。次に、統計処理部131は、成長課題IDごとに、成長課題IDと対になる1以上の各設問の回答を取得し、当該1以上の回答を加算して、成長課題IDごとの合計値を取得する。次に、統計処理部131は、成長課題IDごとの合計値を成長課題の重みで除算し、成長課題IDごとのスコアを算出する。
【0267】
次に、情報取得部133は、成長課題IDのスコアが上位2位までのスコアに対応する成長課題IDを取得する。ここで取得した成長課題IDは(3,1)である、とする。次に、情報取得部133は、成長課題ID「3」と対になる提案内容情報「file3」を候補管理表(図18)から取得する。次に、情報取得部133は、「file3」のファイルを候補管理部112から取得する。また、情報取得部133は、成長課題ID「1」と対になる提案内容情報「file1」を候補管理表(図18)から取得する。次に、情報取得部133は、「file1」のファイルを候補管理部112から取得する。次に、情報取得部133は、2つのファイル内容を合成し、出力する提案内容情報を構成する。次に、構成員Aの端末装置2に送信力する。
【0268】
次に、構成員Aの端末装置2は、提案内容情報を受信し、出力する。かかる出力例は、図19である。図19において、<成長課題1>は成長課題ID「3」と対になる提案内容情報であり、<成長課題2>は成長課題ID「1」と対になる提案内容情報である。
【0269】
(具体例2)
情報処理装置1の情報受付部121は、構成員Aの端末装置2から、構成員識別子「U1101」に対応付く自構成員回答を受信する。次に、処理部13は、受信さられた自構成員回答を、構成員識別子「U1101」と本日の日付とに対応付けて、回答格納部114に蓄積する。
【0270】
次に、処理部13は、以下のように情報取得処理を行う。つまり、処理部13を構成する統計処理部131は、対象構成員の自構成員回答を取得する。また、統計処理部131は、対象構成員の構成員識別子「U1101」と対になる2つの他構成員回答を回答格納部114から取得する。なお、2つの他構成員回答は、構成員Aの上司の他構成員回答と、部下の他構成員回答である。
【0271】
次に、統計処理部131は、成長課題IDごとに、自構成員回答を参照し、成長課題IDに対応する1以上の各設問の回答を加算して、成長課題IDごとの合計値を取得する。また、統計処理部131は、成長課題IDごとに、2以上の各他構成員回答を参照し、成長課題IDに対応する1以上の各設問の回答を加算して、成長課題IDごとの合計値を取得する。次に、統計処理部131は、成長課題IDごとに、自構成員回答に対する合計値と他構成員回答に対する合計値とを加算し、最終的な合計値を算出する。次に、統計処理部131は、成長課題IDごとの最終的な合計値を成長課題の重みで除算し、成長課題IDごとのスコアを算出する。
【0272】
次に、情報取得部133は、成長課題のスコアが上位2位までのスコアに対応する成長課題ID(3,1)を取得した、とする。次に、情報取得部133は、成長課題ID「3」と対になる提案内容情報「file3」を候補管理表(図18)から取得する。次に、情報取得部133は、「file3」のファイルを候補管理部112から取得する。また、情報取得部133は、成長課題ID「1」と対になる提案内容情報「file1」を候補管理表(図18)から取得する。次に、情報取得部133は、「file1」のファイルを候補管理部112から取得する。次に、情報取得部133は、2つのファイル内容を合成し、出力する提案内容情報を構成する。次に、構成員Aの端末装置2に送信力する。
【0273】
次に、構成員Aの端末装置2は、提案内容情報を受信し、出力する。かかる出力例は、図19である。図19において、<成長課題1>は成長課題ID「3」と対になる提案内容情報であり、<成長課題2>は成長課題ID「1」と対になる提案内容情報である。
【0274】
以上、本実施の形態によれば、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0275】
詳細には、本実施の形態によれば、自構成員回答を用いて、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0276】
また、本実施の形態によれば、他構成員回答をも用いて、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0277】
また、本実施の形態によれば、学習情報を用いて、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0278】
また、本実施の形態によれば、機械学習の処理により、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0279】
また、本実施の形態によれば、生成系AIにより、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0280】
また、本実施の形態によれば、対応表により、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できる。
【0281】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、対象構成員の自分に関するアンケートである第一アンケートの回答である自構成員回答を受け付ける情報受付部と、前記情報受付部が受け付けた前記自構成員回答または当該自構成員回答を統計処理した結果である自統計結果を取得し、当該自構成員回答または当該自統計結果を用いて、前記対象構成員の成長のために提案するべき情報を特定する提案識別情報を取得する情報取得部と、前記提案識別情報または前記提案識別情報に対応する提案内容情報を出力する情報出力部として機能させるためのプログラム。である。
【0282】
また、図20は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図20は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図21は、システム300のブロック図である。
【0283】
図20において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0284】
図21において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0285】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0286】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0287】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0288】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0289】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0290】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0291】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0292】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置1は、組織の構成員の成長のための情報を適切に提案できるという効果を有し、組織の構成員の成長のための情報を提案するサーバ等として有用である。
【符号の説明】
【0293】
A 情報システム
1 情報処理装置
2 端末装置
2 上位
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 出力部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 端末受信部
26 端末出力部
111 アンケート格納部
112 候補管理部
113 組織情報格納部
114 回答格納部
115 学習情報格納部
121 情報受付部
131 統計処理部
132 学習部
133 情報取得部
141 情報出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【手続補正書】
【提出日】2024-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一の構成員の自分に関する第一アンケートの回答である自構成員回答または当該自構成員回答を統計処理した結果である自統計結果と、前記一の構成員の成長のために提案するべき情報を特定する提案識別情報とを有する2以上の教師データを用いて作成された学習情報が格納される学習情報格納部と、
対象構成員の自分に関するアンケートである第一アンケートの回答である自構成員回答を受け付ける情報受付部と、
前記情報受付部が受け付けた前記自構成員回答または当該自構成員回答を統計処理した結果である自統計結果を取得し、当該自構成員回答または当該自統計結果を有する元データと、前記学習情報とを用いて、提案識別情報を取得する情報取得部と、
前記提案識別情報、または前記提案識別情報に対応する提案内容情報であり、提案識別情報と提案内容情報とを対応付けて格納している候補管理部の中の提案内容情報を出力する情報出力部とを具備し、
前記学習情報は、
前記2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された学習モデル、
または生成系AIのモジュールが使用する学習モデルである生成AI学習モデル、
または自構成員回答または自統計結果を有する元データと提案識別情報との対応を示す2以上の対応情報を有する対応表であり、
前記情報取得部は、
取得した前記元データと前記学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、前記提案識別情報を取得する、
または取得した前記元データを生成系AIのモジュールに与え、当該生成系AIのモジュールから提案識別情報を取得する、
または取得した前記元データに対して採用条件を満たす元データに対応付く提案識別情報を前記対応表から取得し、
前記採用条件は、類似度が閾値以上または閾値より大きいこと、または類似度が上位N(Nは1以上の自然数)以上であることである、情報処理装置。
【請求項2】
前記情報受付部は、
他の構成員の前記対象構成員に対するアンケートである第二アンケートの回答である1以上の他構成員回答をも受け付け、
前記教師データは、
前記自構成員回答または前記自統計結果と、前記情報受付部が受け付けた前記1以上の他構成員回答または当該1以上の他構成員回答を統計処理した結果である他統計結果と、前記提案識別情報とを有し、
前記情報取得部は、
前記情報受付部が受け付けた前記自構成員回答または前記自統計結果と、前記情報受付部が受け付けた前記1以上の他構成員回答または当該1以上の他構成員回答を統計処理した結果である他統計結果とを取得し、当該自構成員回答または当該自統計結果と、当該1以上の他構成員回答または当該他統計結果とを有する前記元データと、前記学習情報とを用いて、前記提案識別情報を取得する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、前記学習モデルを取得する、または前記2以上の各教師データごとに、教師データが有する前記自構成員回答または前記自統計結果を有する元データに含まれる2以上の各情報を要素とするベクトルと、提案識別情報とを有する対応情報を取得し、2以上の対応情報を有する対応表を取得する学習部をさらに具備し、
前記学習情報格納部の前記学習情報は、前記学習部が取得した学習情報である請求項1または請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
取得される候補の提案識別情報である1以上の候補情報が格納される候補管理部をさらに具備し、
前記2以上の教師データは、
当該教師データが有する提案識別情報に対応する提案内容情報を前記一の構成員に対して出力した場合に効果がある旨を示す第一フラグに対応付く1以上の正例と、当該教師データが有する提案識別情報に対応する提案内容情報を前記一の構成員に対して出力した場合に効果がない旨を示す第二フラグに対応付く1以上の負例とを含み、
前記学習情報は、前記1以上の正例と前記1以上の負例とを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された学習モデルであり、
前記情報取得部は、
前記1以上の各候補情報ごとに、前記元データと前記候補情報と、前記学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、第一フラグまたは第二フラグを取得し、取得したフラグが第一フラグである候補情報である前記提案識別情報を取得する請求項記載の情報処理装置。
【請求項5】
取得される候補の提案識別情報である1以上の候補情報が格納される候補管理部をさらに具備し、
前記2以上の教師データは、
当該教師データが有する提案識別情報に対応するスコアを有し、
前記学習情報は、前記2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された学習モデルであり、
前記情報取得部は、
前記1以上の各候補情報ごとに、前記元データと前記候補情報と、前記学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、スコアを取得し、当該スコアが良好条件を満たす候補情報である前記提案識別情報を取得する請求項記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記2以上の教師データは、
元データを説明変数とし、提案識別情報を目的変数とするデータであり、
前記学習情報は、前記2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された学習モデルであり、
前記情報取得部は、
前記自構成員回答または前記自統計結果を用いて、前記対象構成員に提案する情報を特定する提案識別情報を取得するための元データを取得し、当該元データと前記学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、前記提案識別情報を取得する請求項記載の情報処理装置。
【請求項7】
一の構成員の自分に関する第一アンケートの回答である自構成員回答または当該自構成員回答を統計処理した結果である自統計結果と、前記一の構成員の成長のために提案するべき情報を特定する提案識別情報とを有する2以上の教師データを用いて作成された学習情報が格納される学習情報格納部と、
情報受付部と、情報取得部と、情報出力部とを具備する情報処理装置により実現される情報処理方法であって、
前記情報受付部が、対象構成員の自分に関するアンケートである第一アンケートの回答である自構成員回答を受け付ける情報受付ステップと、
前記情報取得部が、前記情報受付ステップで受け付けられた前記自構成員回答または当該自構成員回答を統計処理した結果である自統計結果を取得し、当該自構成員回答または当該自統計結果を有する元データと、前記学習情報とを用いて、前記対象構成員の成長のために提案するべき情報を特定する提案識別情報を取得する情報取得ステップと、
前記情報出力部が、前記提案識別情報、または前記提案識別情報に対応する提案内容情報であり、提案識別情報と提案内容情報とを対応付けて格納している候補管理部の中の提案内容情報を出力する情報出力ステップとを具備し、
前記学習情報は、
前記2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された学習モデル、
または生成系AIのモジュールが使用する学習モデルである生成AI学習モデル、
または自構成員回答または自統計結果を有する元データと提案識別情報との対応を示す2以上の対応情報を有する対応表であり、
前記情報取得ステップにおいて、
取得した前記元データと前記学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、前記提案識別情報を取得する、
または取得した前記元データを生成系AIのモジュールに与え、当該生成系AIのモジュールから提案識別情報を取得する、
または取得した前記元データに対して採用条件を満たす元データに対応付く提案識別情報を前記対応表から取得し、
前記採用条件は、類似度が閾値以上または閾値より大きいこと、または類似度が上位N(Nは1以上の自然数)以上であることである、情報処理方法。
【請求項8】
一の構成員の自分に関する第一アンケートの回答である自構成員回答または当該自構成員回答を統計処理した結果である自統計結果と、前記一の構成員の成長のために提案するべき情報を特定する提案識別情報とを有する2以上の教師データを用いて作成された学習情報が格納される学習情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
対象構成員の自分に関するアンケートである第一アンケートの回答である自構成員回答を受け付ける情報受付部と、
前記情報受付部が受け付けた前記自構成員回答または当該自構成員回答を統計処理した結果である自統計結果を取得し、当該自構成員回答または当該自統計結果を有する元データと、前記学習情報とを用いて、前記対象構成員の成長のために提案するべき情報を特定する提案識別情報を取得する情報取得部と、
前記提案識別情報、または前記提案識別情報に対応する提案内容情報であり、提案識別情報と提案内容情報とを対応付けて格納している候補管理部の中の提案内容情報を出力する情報出力部として機能させるためのプログラムであって、
前記学習情報は、
前記2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された学習モデル、
または生成系AIのモジュールが使用する学習モデルである生成AI学習モデル、
または自構成員回答または自統計結果を有する元データと提案識別情報との対応を示す2以上の対応情報を有する対応表であり、
前記情報取得部は、
取得した前記元データと前記学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、前記提案識別情報を取得する、
または取得した前記元データを生成系AIのモジュールに与え、当該生成系AIのモジュールから提案識別情報を取得する、
または取得した前記元データに対して採用条件を満たす元データに対応付く提案識別情報を前記対応表から取得し、
前記採用条件は、類似度が閾値以上または閾値より大きいこと、または類似度が上位N(Nは1以上の自然数)以上であることであるものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム