(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025006134
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】表示制御装置、表示システム、表示制御方法、及び表示制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G09G 3/20 20060101AFI20250109BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20250109BHJP
H04N 21/4425 20110101ALI20250109BHJP
H04N 21/488 20110101ALI20250109BHJP
【FI】
G09G3/20 633H
G09G5/00 520V
G09G5/00 555D
G09G3/20 633Z
G09G3/20 670G
G09G3/20 670N
G09G3/20 670P
H04N21/4425
H04N21/488
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023106736
(22)【出願日】2023-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】山本 孝道
【テーマコード(参考)】
5C080
5C164
5C182
【Fターム(参考)】
5C080AA10
5C080DD06
5C080DD14
5C080DD16
5C080EE01
5C080JJ02
5C080JJ04
5C080JJ07
5C080KK02
5C164MA02S
5C164UB42P
5C164UB71S
5C164UD12P
5C164YA25
5C182AA03
5C182AB02
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC43
5C182BA75
5C182BA76
5C182BC03
5C182BC23
5C182DA44
5C182DA70
(57)【要約】
【課題】表示制御装置と表示装置を接続するケーブルに発生するノイズによる画面表示の異常を検出することを可能にする。
【解決手段】表示制御装置は、表示装置に表示させる第1の表示信号を送信し、第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させる。第2の表示信号は、表示装置において、第2の比較信号と第3の表示信号に分岐する。そして、表示制御装置は、第1の比較信号と第2の比較信号とを比較し、第1の比較信号と第2の比較信号との比較結果に基づいて警告する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置に表示させる第1の表示信号を送信する送信手段と、
前記第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させる分岐手段と、
前記第1の比較信号と、前記第2の表示信号が前記表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較する比較手段と、
前記第1の比較信号と前記第2の比較信号との比較結果に基づいて警告する警告手段と、
を備える表示制御装置。
【請求項2】
前記警告手段は、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号とに差異がある場合に警告する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記警告手段は、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号の一部とが異なる場合に警告する
請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記警告手段は、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号のすべてとが異なる場合に警告する
請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項5】
ディスプレイポート信号をLVDS(Low Voltage Differential Signaling)信号に変換する変換手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記第1の表示信号を前記ディスプレイポート信号で送信し、
前記変換手段は、前記第1の表示信号を前記ディスプレイポート信号から前記LVDS信号に変換する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記第1の比較信号、前記第2の比較信号、及び前記第2の表示信号は前記LVDS信号である
請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記第2の表示信号を前記第2の比較信号と第3の表示信号とに分岐させる第2の分岐手段と、
前記第3の表示信号を受信する受信手段と、
を備える前記表示装置と、
請求項1から6のいずれか1項に記載の表示制御装置と、
を含む表示システム。
【請求項8】
表示装置に表示させる第1の表示信号を送信し、
前記第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させ、
前記第1の比較信号と、前記第2の表示信号が前記表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較し、
前記第1の比較信号と前記第2の比較信号との比較結果に基づいて警告する、
表示制御方法。
【請求項9】
コンピュータに、
表示装置に表示させる第1の表示信号を送信し、
前記第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させ、
前記第1の比較信号と、前記第2の表示信号が前記表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較し、
前記第1の比較信号と前記第2の比較信号との比較結果に基づいて警告する、
処理を実行させる表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示制御装置、表示システム、表示制御方法、及び表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
表示制御装置と表示装置が接続される構成において、表示装置の画面表示に異常が発生することがある。
【0003】
そこで、特許文献1には、カメラ等の撮像手段による映像信号が入力された場合に、映像信号の異常を検出する映像信号異常検出装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の映像信号異常検出装置は、表示制御装置と表示装置を接続するケーブルに発生するノイズによる画面表示の異常を検出することができない場合がある。
【0006】
本開示の目的は、表示制御装置と表示装置を接続するケーブルに発生するノイズによる画面表示の異常を検出することを可能にする、表示制御装置、表示制御方法、及び表示制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本開示の一態様において、表示制御装置は、表示装置に表示させる第1の表示信号を送信する送信手段と、第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させる分岐手段と、第1の比較信号と、第2の表示信号が表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較する比較手段と、第1の比較信号と第2の比較信号との比較結果に基づいて警告する警告手段と、を備える。
【0008】
上述の課題を解決するために、本開示の一態様において、表示制御方法は、表示装置に表示させる第1の表示信号を送信し、第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させ、第1の比較信号と、第2の表示信号が表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較し、第1の比較信号と第2の比較信号との比較結果に基づいて警告する。
【0009】
上述の課題を解決するために、本開示の一態様において、表示制御プログラムは、コンピュータに、表示装置に表示させる第1の表示信号を送信し、第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させ、第1の比較信号と、第2の表示信号が表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較し、記第1の比較信号と第2の比較信号との比較結果に基づいて警告する、処理を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、表示制御装置と表示装置を接続するケーブルに発生するノイズによる画面表示の異常を検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示に係る表示システム1の構成例を示すブロック図である。
【
図2】本開示に係る表示システム1のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】本開示に係る表示システム1のハードウェア構成の変形例を示す図である。
【
図4】本開示に係る、第1の比較信号及び第2の比較信号の例と、それぞれの信号を受信した場合の表示内容の例と、を示した図である。
【
図5】本開示に係る、第1の比較信号及び第2の比較信号の例と、それぞれの信号を受信した場合の表示内容の例と、を示した図である。
【
図6】本開示に係る、第1の比較信号及び第2の比較信号の例と、それぞれの信号を受信した場合の表示内容の例と、を示した図である。
【
図7】本開示に係る表示システム1の動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1は、本開示に係る表示システムの構成例を示すブロック図である。本開示の表示システムには表示制御装置11、及び表示装置12が含まれる。表示制御装置11は表示装置12の表示を制御する。また、表示制御装置11は表示装置12とケーブルで接続されている。ここで、表示制御装置11と接続される表示装置12の台数は、1台でも複数台でもよい。表示制御装置1は、例えば、パーソナルコンピューターであり、表示装置12は、例えば、ディスプレイである。表示制御装置1及び表示装置12はこれらに限られない。
【0014】
ここで、
図2を参照して、本開示に係る表示システム1のハードウェア構成例を説明する。
図2は、本開示に係る表示システム1のハードウェア構成例を示す図である。表示システム1は、表示制御装置21及び表示装置22を含む。
【0015】
表示制御装置21は、CPU(Central Processing Unit)211、コンパレータ213、分岐IC(Integrated Circuit)212、を備える。また、表示制御装置21は、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)コントローラ214を備えてもよい。
【0016】
CPU211は、表示装置に表示する映像信号を出力する。そのため、送信部111は、CPU211によって実現される。送信部111を実現する構成はCPUに限られない。例えば、GPU(Graphic Processing Unit)を用いてもよい。また、警告部114はCPU211によって実現されてもよい。
【0017】
分岐IC212は、入力された信号を分岐させる。分岐部112は、分岐IC212によって実現される。コンパレータ213は、入力された2種類の信号を比較し、比較結果に応じた出力を行う。比較部113は、コンパレータ213によって実現される。また、警告部114はコンパレータ213によって実現されてもよい。
【0018】
LVDSコントローラ214は、ディスプレイポート信号をLVDS信号に変換する。表示制御装置11が変換部115を備える場合には、変換部115はLVDSコントローラ214によって実現される。
【0019】
表示装置22は、映像信号を受信し、映像を表示する。表示装置22は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)パネルであるが、これに限られない。表示装置22は、分岐IC221、及びレシーバ222を有する。
【0020】
分岐IC221は上述の分岐IC212と同様の機能を有するICである。分岐部121は分岐IC221によって実現される。
【0021】
レシーバ222は、表示信号を受信する。受信部122はレシーバ222によって実現される。
【0022】
なお、
図3は本開示における表示システム1のハードウェア構成の変形例を示す図である。表示制御装置21におけるコンパレータ213は、CPU211に含まれる構成であってもよい。また、
図3の構成例に限られず、
図2及び
図3に示す各構成要素は、それぞれ個々のチップで実現されてもよいし、各構成要素の2以上の要素を1つにまとめたチップで実現されてもよい。
【0023】
再び
図1を参照し、表示システム1の各構成について説明する。表示システム1は、表示制御装置11および表示装置12を備える。
【0024】
表示制御装置11は、主な構成として送信部111、分岐部112、比較部113、及び警告部114を備える。
【0025】
送信部111は、表示装置12に表示させる第1の表示信号を送信する送信手段の一態様である。送信部111は、表示装置12の表示内容を制御する。送信部111は、第1の表示信号を表示装置12に対して送信する。
【0026】
分岐部112は、第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させる分岐手段の一態様である。分岐部112は、送信部111から第1の表示信号を受信する。そして、分岐部112は、第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させる。第2の表示信号は、分岐部112から表示装置12に送信される。また、第1の比較信号は、分岐部112から比較部113に送信される。ここで、第1の表示信号から分岐した、第2の表示信号と第1の比較信号は同一である。
【0027】
比較部113は、第1の比較信号と、第2の表示信号が表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較する比較手段の一態様である。まず、比較部113は、分岐部112から第1の比較信号を受信する。また、比較部113は、第2の比較信号を受信する。ここで、第2の比較信号とは、表示装置12に送信された第2の表示信号が、表示装置12において分岐した信号である。つまり、第2の比較信号は、表示制御装置11からケーブルを経由して表示装置に送信された信号である。
【0028】
そして、比較部113は、第1の比較信号と第2の比較信号とを比較する。比較部113は、第1の比較信号を分岐部112から受信する。また、第2の比較信号は、ケーブルを経由し表示装置12に送信された第2の表示信号と同一である。比較部113は第1の表示信号と第2の比較信号とを比較する。そして、比較部113は、第1の比較信号と第2の比較信号との比較結果を、警告部114に送信する。
【0029】
ここで、
図4から
図6を用いて、比較部113における第1の比較信号と第2の比較信号との比較について説明する。第1の比較信号と第2の比較信号とが、例えば、LVDS信号である場合について説明する。また、第1の比較信号及び第2の比較信号が4ビットの場合を説明する。第1の比較信号及び第2の比較信号の形式はこれらに限られない。
【0030】
図4は、本開示に係る、第1の比較信号及び第2の比較信号の例と、それぞれの信号を受信した場合の表示内容の例と、を示した図である。まず、
図4には、第1の比較信号であるLVDS信号の例と、第2の比較信号であるLVDS信号の例を示す。第1の比較信号及び第2の比較信号は、それぞれデータライン1からデータライン4で表される。また、
図4には、仮に表示装置12が第1の比較信号を受信した場合に、表示装置12が表示する画面の例を示す。同様に、仮に、表示装置12が第2の比較信号を受信した場合に、表示装置12が表示する画面の例を示す。
【0031】
図4を参照すると、第1の比較信号に含まれるデータは、すべて「A」である。データ「A」は表示装置12の画面に大文字の「A」を表示させる信号とする。そして、表示装置12が第1の比較信号を受信した場合に、表示装置12が表示する画面の例として、「A」が表示されている画面を示す。今回の例において、大文字の「A」が画面に表示されている状態を正常表示と呼ぶ。正常表示とは、表示制御装置11が送信した表示信号の通りの画面が表示装置12に表示されている状態のことである。
【0032】
そして、
図4における第2の比較信号に含まれるデータはすべて「A」である。つまり、第1の比較信号と同様に、大文字の「A」を画面に表示させる信号である。したがって、表示装置12が第2の比較信号を受信した場合、表示装置12の画面には、正常表示である大文字の「A」が表示される。
【0033】
ここで、第1の比較信号と第2の比較信号とを比較する。特定の時刻における、第1の比較信号及び第2の比較信号それぞれのデータライン1から4に含まれるすべてのデータは「A」であり、同一である。つまり、第1の比較信号と第2の比較信号とに差異がない。第2の比較信号は、ケーブルを経由して表示装置12に送信された第2の表示信号と同一である。また、第1の比較信号は、第1の表示信号と同一である。したがって、送信部111が送信した第1の表示信号と、表示装置12に送信された第2の表示信号は同一である。そのため、表示装置12に表示される画面は、第1の表示信号によって表示される画面と同一である。つまり、表示装置12には、表示制御装置11からの信号によって表示されるはずの画面が、正常に表示される。これは、画面表示の異常が起きていない状態である。
【0034】
次に、
図5は、本開示に係る、第1の比較信号及び第2の比較信号と、それぞれの信号を受信した場合の表示内容との他の例と、を示した図である。
図5は、第2の比較信号のデータが
図4と異なる。そして、
図5は、第2の比較信号のデータの相違に伴い、表示装置12が第2の表示信号を受信した場合の画面表示も
図2と異なる。
【0035】
まず、第1の比較信号のデータは、
図4における第1の比較信号のデータと同一である。そのため、第1の比較信号が表示する画面は、正常表示である大文字の「A」である。しかし、第2の比較信号のデータは「F」となっている。ここで、データ「F」は画面を黒色で表示させる信号とする。つまり、表示装置12が第2の比較信号を受信した場合に、表示装置12が表示する画面は、黒色一色の画面である。このような一色での画面表示を、意図しない単色表示と呼ぶ。意図しない単色表示は、画面表示の異常の一例である。
【0036】
第1の比較信号と第2の比較信号のすべてとが異なる場合には、表示装置12が表示する画面は意図しない単色表示となる。ここで、第1の比較信号と第2の比較信号のすべてとが異なる場合とは、すべての時刻における、データライン1から4に含まれるすべてのデータが異なる状態である。そして、第2の比較信号のすべてが第1の比較信号と異なる原因の一つには、表示信号を送信するケーブルへの外的ノイズの影響が考えられる。つまり、第2の表示信号を送信するケーブルへの外的ノイズにより、第2の表示信号が変化したと考えられる。そのため、第2の表示信号が分岐した第2の比較信号のすべてが、第1の比較信号と異なっていると考えられる。比較部113は、第1の比較信号と第2の比較信号とを比較することで、ケーブルへの外的ノイズの影響による画面表示の異常の検出をしている。
【0037】
図6は、本開示に係る、第1の比較信号及び第2の比較信号と、それぞれの信号を受信した場合の表示内容との更に他と、を示した図である。
図6は、第2の比較信号のデータが、
図4及び
図5と異なる。そして、
図6は、第2の比較信号のデータの相違に伴い、表示装置12が第2の表示信号を受信した場合の画面表示も
図4及び
図5と異なる。
【0038】
まず、第1の比較信号のデータは、
図4における第1の比較信号のデータと同一である。そのため、表示装置12が第1の比較信号を受信した場合に、表示装置12が表示する画面は、正常表示である大文字の「A」である。しかし、
図6において、第2の比較信号のデータは第1の比較信号のデータとは異なっている。特定の時刻において、第1の比較信号及び第2の比較信号それぞれのデータライン1から4に含まれるデータを比較する。特定の時刻におけるデータライン1から4に含まれるデータには、「A」と、「A」とは異なるデータとが含まれている。このように、特定の時刻における第1の比較信号及び第2の比較信号それぞれのデータライン1から4に含まれるデータの一部が異なる場合を、第1の比較信号と第2の比較信号の一部とが異なる場合とする。第1の比較信号と第2の比較信号の一部とが異なる場合は、ほかにも、以下のような場合を含んでもよい。例えば、ある時刻において、第1の比較信号及び第2の比較信号それぞれのデータライン1から4に含まれるデータの一部が異なっているが、ほかの時刻においては第1の比較信号及び第2の比較信号それぞれのデータライン1から4に含まれるデータのすべてが異なっている場合である。
【0039】
それぞれのデータが表示装置12に表示させる画面は異なる。
図6には、表示装置12が第2の比較信号を受信した場合に、表示装置12が表示する画面の一例を示す。
図6に示すように、表示装置12が表示する画面は、大文字の「A」の一部が表示されながらも、画面の半分が正常に表示されていない。このように、画面の一部が正常に表示されていない画面表示を、画面ちらつき表示と呼ぶ。画面ちらつき表示も、画面表示の異常の一例である。
【0040】
表示装置12が表示する画面がちらつき表示となる、つまり画面表示の異常が発生している原因の一つには、第2の表示信号を送信するケーブルへの外的ノイズの影響が考えられる。第2の表示信号を送信するケーブルへの外的ノイズの影響により第2の表示信号が変化したことで、第1の比較信号と第2の比較信号の一部とが異なっている。比較部113は、第1の比較信号と第2の比較信号とを比較することで、ケーブルへの外的ノイズの影響による画面表示の異常の検出をしている。
【0041】
第1の比較信号と第2の比較信号の一部とが異なる場合は、ほかにも、以下のような場合を含んでもよい。例えば、ある時刻において、第1の比較信号及び第2の比較信号それぞれのデータライン1から4に含まれるデータの一部が異なっているが、ほかの時刻においては第1の比較信号及び第2の比較信号それぞれのデータライン1から4に含まれるデータのすべてが異なっている場合である。ほかにも、例えば、ある時刻において、第1の比較信号及び第2の比較信号それぞれのデータライン1から4に含まれるデータは同じであるが、ほかの時刻においては第1の比較信号及び第2の比較信号それぞれのデータライン1から4に含まれるデータのすべてまたは一部が異なっている場合である。つまり、第1の比較信号及び第2の比較信号それぞれのデータライン1から4に含まれるデータが、いずれかの時刻に1ビットでも異なれば、第1の比較信号と第2の比較信号の一部とが異なる場合とする。第1の比較信号と第2の比較信号のデータは上記の例に限られない。
【0042】
第1の比較信号と第2の比較信号に含まれる具体的なデータは上述に限られない。第1の比較信号と第2の比較信号とに差異がある場合とは、送信部111が送信した第1の表示信号と、表示装置12に送信された第2の表示信号が異なっている。これは、第2の表示信号を送信するケーブルに対する外部ノイズの影響によって、第2の表示信号が変化したことが原因の一つと考えられる。そのため、第2の表示信号によって表示装置12に表示される画面は、第1の表示信号によって表示される画面とは異なる。つまり、第1の比較信号と第2の比較信号とに差異がある場合には、画面表示の異常が発生している。
【0043】
警告部114は、第1の比較信号と第2の比較信号との比較結果に基づいて警告する警告手段の一態様である。警告部114は、比較部113における、第1の比較信号と第2の比較信号との比較結果に基づいて警告する。警告については後述する。
【0044】
警告部114は、警告部114が比較部113から受信した比較結果において、第1の比較信号と第2の比較信号とに差異がある場合に警告する。なぜなら、第1の比較信号と第2の比較信号とに差異がある場合とは、ケーブルへの外的ノイズの影響により画面表示の異常が発生している状態だからである。
【0045】
一方で、第1の比較信号と第2の比較信号とに差異がない場合には、ケーブルへの外的ノイズの影響がなく、画面表示の異常が発生していない状態である。そのため、警告部114は、第1の比較信号と第2の比較信号とに差異がない場合には警告しない。ほかにも、警告部114は、第1の比較信号と第2の比較信号とに差異がないことを出力してもよい。
【0046】
警告部114による警告について説明する。警告部114は、送信部111に対して、ケーブルへの外的ノイズの影響による画面表示の異常の発生を警告してもよい。また、外部装置(不図示)に対して、ケーブルへの外的ノイズの影響による画面表示の異常の発生を警告してもよい。外部装置には、例えば、表示制御装置11と有線または無線で接続されたライト(不図示)が含まれる。警告部114は、ライトに対して、警告する。そして、ライトは、警告部114からの警告に応じて点灯してもよい。
【0047】
また、外部機器には、表示制御装置11と有線または無線で接続されたスピーカ(不図示)も含まれる。警告部114は、スピーカに対して、ケーブルへの外的ノイズの影響による画面表示の異常の発生を警告する。そして、スピーカは警告に応じて音声を出力してもよい。ライトの店頭または、スピーカからの音声の出力によって、表示制御装置11のユーザはケーブルへの外的ノイズの影響が発生していることを把握することができる。
【0048】
ほかにも、外部装置には、例えば、表示制御装置11のユーザの携帯端末(不図示)が含まれていてもよい。警告部114は、ケーブルへの外的ノイズの影響による画面表示の異常の発生が検出された場合に、携帯端末に対して警告してもよい。ユーザは、警告部114からの警告によって、ケーブルへの外的ノイズの影響による画面表示の異常の発生していることを把握することができる。
【0049】
また、警告部114は、比較結果によって警告の内容を変更してもよい。例えば、警告部114は、第1の比較信号と第2の比較信号のすべてとが異なる場合と、第1の比較信号と第2の比較信号の一部とが異なる場合とで、警告を変更してもよい。第1の比較信号と第2の比較信号のすべてとが異なる場合と、第1の比較信号と第2の比較信号の一部とが異なる場合とでは、表示装置12に表示される画面が異なる。例えば、第1の比較信号と第2の比較信号のすべてとが異なる場合には、表示装置12の画面は意図しない単色表示となっている。一方で、例えば、第1の比較信号と第2の比較信号の一部とが異なる場合には、表示装置12の画面は画面ちらつき表示となっている。
【0050】
そのため、画面表示によって、表示制御装置11のユーザの対応が異なる場合が考えられる。例えば、意図しない単色表示の場合には、ユーザは迅速に対応する必要があるが、画面ちらつき表示の場合には、迅速な対応は必要ない場合がある。したがって、警告部114は、比較結果によって警告を変更することで、表示制御装置11のユーザは適切な対応が可能となる。
【0051】
ほかにも、第1の比較信号と第2の比較信号の一部が異なる場合において、一部の異なり方に応じて警告内容を変更してもよい。例えば、特定の時刻において、第1の比較信号及び第2の比較信号それぞれのデータライン1から4に含まれるデータの一部が異なるが、ほかの時刻においては第1の比較信号及び第2の比較信号それぞれのデータライン1から4に含まれるデータは同じ場合を考える。このような場合には、第2の表示信号を送信するケーブルへの外的ノイズの影響は一時的である場合がある。そこで、警告部114はノイズの影響が発生したことを警告する。一方で、例えば、第1の比較信号及び第2の比較信号の特定のデータラインに含まれるデータが、一定時間異なっている場合には、連続的に外的ノイズの影響が発生している場合がある。そこで、警告部114はノイズの影響が発生したことに加え、外敵ノイズへの対応が必要であることも警告してもよい。
【0052】
一方、比較部113が、第1の比較信号と第2の比較信号とを比較した結果、第1の比較信号と第2の比較信号とに差異がない場合には、警告部114は警告しなくてもよい。つまり、警告部114は、第1の比較信号と第2の比較信号とが同一の場合には、警告しなくてもよい。
【0053】
表示制御装置11は、上述のように、主な構成として送信部111、分岐部112、比較部113、及び警告部114を備える。表示制御装置11は、さらに、変換部115を備えてもよい。
【0054】
変換部115は、ディスプレイポート信号をLVDS信号に変換する変換手段の一態様である。変換部115は、入力されたディスプレイポート信号を、LVDS信号に変換し出力する。LVDS信号は低電圧作動信号である。
【0055】
表示制御装置11が変換部115を有する場合に、送信部111は、第1の表示信号をディスプレイポート信号で送信する。そして、変換部115は、送信部111から受信した第1の表示信号をディスプレイポート信号からLVDS信号に変換する。そして、変換部115は、LVDS信号に変換された第1の表示信号を分岐部112に送信する。
【0056】
そして、分岐部112は、LVDS信号に変換された第1の表示信号を受信する。そして、分岐部112は、第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させる。ここで、第1の比較信号及び第2の表示信号は、どちらもLVDS信号である。また、第2の比較信号も、LVDS信号である第2の表示信号が表示装置において分岐しているため、LVDS信号である。また、比較部113は、それぞれLVDS信号である第1の比較信号及び第2の比較信号を比較する。
【0057】
次に、表示システム1に含まれる表示装置12について説明する。表示装置は、分岐部121と受信部122を備える。
【0058】
分岐部121は、第2の表示信号を第2の比較信号と第3の表示信号とに分岐させる第2の分岐手段の一態様である。分岐部121は、表示制御装置11における分岐部112から第2の表示信号を受信する。そして、分岐部121は、第2の表示信号を第3の表示信号と第2の比較信号とに分岐させる。第3の表示信号は受信部122に送信される。また、第2の比較信号は、分岐部121から比較部113に送信される。ここで、第2の表示信号から分岐した、第3の表示信号と第2の比較信号は同一である。
【0059】
受信部122は、第3の表示信号を受信する受信手段の一態様である。受信部122は、分岐部121から第3の表示信号を受信する。
【0060】
本開示に係る表示制御装置11を含む、表示システム1の動作を説明する。
【0061】
図7は、本開示に係る表示システム1の動作を示すシーケンス図である。ステップS101において、送信部111は、第1の表示信号を送信する。そして、表示制御装置11が、変換部115を備える場合には、ステップS102において、変換部115は、第1の表示信号をディスプレイポート信号からLVDS信号に変換する。そして、ステップS103において、分岐部112は、第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させる。そして、第2の表示信号は、表示制御装置11から表示装置12に送信される。また、第1の比較信号は、分岐部112から比較部113に送信される。
【0062】
ここで、第2の表示信号が送信された表示装置12における動作の説明を行う。まず、ステップS104において、分岐部121が第2の表示信号を、第2の比較信号と第3の表示信号とに分岐させる。そして、第2の比較信号は、表示制御装置11に送信される。一方、第3の表示装置は、受信部122に送信される。そして、ステップS205において、受信部122は第3の表示信号を受信する。
【0063】
再び表示制御装置11における動作の説明を行う。ステップS106において、比較部113は、表示装置12から送信された第2の比較信号と第1の比較信号との比較を行う。そして、ステップS107において、警告部114は、比較結果に基づいて警告する。
【0064】
本開示における表示制御装置11は、表示装置に表示させる第1の表示信号を、第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させる。そして、表示制御装置11は、第1の比較信号と、第2の表示信号が表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較する。表示制御装置11は、第1の比較信号と第2の比較信号との比較結果に基づいて警告する。この構成により、表示制御装置11は、ケーブルを経由して表示装置へ送信された第2の表示信号と同一の第2の比較信号と、第1の比較信号とを比較することができる。その結果、表示制御装置11と表示装置12を接続するケーブルに発生するノイズによる画面表示の異常を検出することが可能となる。また、表示制御装置11は、比較結果に基づいて警告する。そのため、表示制御装置11のユーザはケーブルへの外的ノイズの影響が発生していることを把握することができる。
【0065】
本開示における表示制御装置11は、さらに、ディスプレイポート信号で送信された第1の表示信号をLVDS信号に変換する。また、本開示における表示制御装置11は、第1の比較信号、第2の比較信号、及び第2の表示信号がLVDS信号である。LVDS信号は低電圧でのデータを伝送することが可能である。その結果、例えば、データの高速伝送または低消費電力を実現することが可能である。また、LVDS信号は作動信号であることから、ノイズの影響を小さくすることも可能である。したがって、第1の表示信号をLVDS信号に変換することで、データの高速伝送、低消費電力、またはノイズの影響の低減が可能となる。
【0066】
本開示における表示制御装置11は、警告部114が、第1の比較信号と第2の比較信号とに差異がある場合に警告する。第1の比較信号と第2の比較信号とに差異がある場合とは、つまり、送信部111が送信した第1の表示信号と、表示装置12に送信された第2の表示信号が異なっている。そのため、表示装置12に表示される画面は、第1の表示信号によって表示される画面とは異なる。したがって、表示装置12において、表示制御装置11からの信号によって表示されるはずの画面が正常に表示されない。そして、第1の比較信号と第2の比較信号とに差異がある原因の一つとして、表示制御装置11と表示装置12を接続するケーブルに外的ノイズが発生しており、その影響を受けている場合がある。そこで、警告部114は第1の比較信号と第2の比較信号とに差異があることを警告する。その結果、ケーブルに発生した外的ノイズによる影響が発生していることを、表示制御装置11のユーザが把握することができる。
【0067】
本開示における表示制御装置11は、警告部114が、第1の比較信号と第2の比較信号の一部とが異なる場合に警告する。第1の比較信号と第2の比較信号の一部とが異なる場合には、例えば、表示装置12の画面は画面ちらつき表示となる。第1の比較信号と第2の比較信号の一部とが異なる場合に警告することで、上記のような表示異常を検出することが可能となる。
【0068】
本開示における表示制御装置11は、警告部114が、第1の比較信号と第2の比較信号のすべてとが異なる場合に警告する。第1の比較信号と第2の比較信号のすべてとが異なる場合に、例えば、表示装置12の画面は意図しない単色表示となる。第1の比較信号と第2の比較信号のすべてとが異なる場合に警告することで、上記のような表示異常を検出することが可能となる。
【0069】
本開示における表示システム1は、表示制御装置11と表示装置12を含む。そして、表示装置12は、第2の表示信号を第2の比較信号と第3の表示信号とに分岐させ、第3の表示信号を受信する。表示装置において、第2の表示信号を第2の比較信号と第3の表示信号に分岐させることで、表示制御装置11は、第1の比較信号と第2の比較信号との比較をすることが可能となる。その結果、表示制御装置11と表示装置12を接続するケーブルに発生するノイズによる画面表示の異常を検出することが可能となる。
【0070】
以上、実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上述の実施の形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0071】
上記の実施形態の一部また全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、いかには限られない。
【0072】
(付記1)
表示装置に表示させる第1の表示信号を送信する送信手段と、
前記第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させる分岐手段と、
前記第1の比較信号と、前記第2の表示信号が前記表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較する比較手段と、
前記第1の比較信号と前記第2の比較信号との比較結果に基づいて警告する警告手段と、
を備える表示制御装置。
【0073】
(付記2)
ディスプレイポート信号をLVDS(Low Voltage Differential Signaling)信号に変換する変換手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記第1の表示信号を前記ディスプレイポート信号で送信し、
前記変換手段は、前記第1の表示信号を前記ディスプレイポート信号から前記LVDS信号に変換する
付記1に記載の表示制御装置。
【0074】
(付記3)
前記第1の比較信号、前記第2の比較信号、及び前記第2の表示信号は前記LVDS信号である
付記2に記載の表示制御装置。
【0075】
(付記4)
前記警告手段は、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号とに差異がある場合に警告する
付記1から3のいずれか1つに記載の表示制御装置。
【0076】
(付記5)
前記警告手段は、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号の一部とが異なる場合に警告する
付記4に記載の表示制御装置。
【0077】
(付記6)
前記警告手段は、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号のすべてとが異なる場合に警告する
付記4に記載の表示制御装置。
【0078】
(付記7)
前記第2の表示信号を前記第2の比較信号と第3の表示信号とに分岐させる第2の分岐手段と、
前記第3の表示信号を受信する受信手段と、
を備える前記表示装置と、
付記1から6のいずれか1つに記載の表示制御装置と、
を含む表示システム。
【0079】
(付記8)
表示装置に表示させる第1の表示信号を送信し、
前記第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させ、
前記第1の比較信号と、前記第2の表示信号が前記表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較し、
前記第1の比較信号と前記第2の比較信号との比較結果に基づいて警告する、
表示制御方法。
【0080】
(付記9)
コンピュータに、
表示装置に表示させる第1の表示信号を送信し、
前記第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させ、
前記第1の比較信号と、前記第2の表示信号が前記表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較し、
前記第1の比較信号と前記第2の比較信号との比較結果に基づいて警告する、
処理を実行させる表示制御プログラム。
【符号の説明】
【0081】
1、2 表示システム
11、21 表示制御装置
111 送信部
112 分岐部
113 比較部
114 警告部
115 変換部
12、22 表示装置
121 第2の分岐部
122 受信部
211 CPU
212,221 分岐IC
213 コンパレータ
214 LVDSコントローラ
222 レシーバ
【手続補正書】
【提出日】2024-04-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置に表示させる第1の表示信号を送信する送信手段と、
前記第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させる分岐手段と、
前記第1の比較信号と、前記第2の表示信号が前記表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較する比較手段と、
前記第1の比較信号と前記第2の比較信号とに差異がある場合、前記差異に応じて変更された警告内容を警告する警告手段と、
を備える表示制御装置。
【請求項2】
前記警告手段は、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号のすべてとが異なる場合と、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号の一部とが異なる場合とで、異なる前記警告内容を警告する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記警告手段は、特定の時刻において、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号の一部が異なるが、前記特定の時刻以外の時刻において、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号とに前記差異がない場合、外的ノイズの影響が発生したことを警告する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記警告手段は、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号の一部が一定時間異なっている場合、外的ノイズの影響が発生したことに加え、前記外的ノイズへの対応が必要であることを警告する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項5】
ディスプレイポート信号をLVDS(Low Voltage Differential Signaling)信号に変換する変換手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記第1の表示信号を前記ディスプレイポート信号で送信し、
前記変換手段は、前記第1の表示信号を前記ディスプレイポート信号から前記LVDS信号に変換する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記第1の比較信号、前記第2の比較信号、及び前記第2の表示信号は前記LVDS信号である
請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記第2の表示信号を前記第2の比較信号と第3の表示信号とに分岐させる第2の分岐手段と、
前記第3の表示信号を受信する受信手段と、
を備える前記表示装置と、
請求項1から6のいずれか1項に記載の表示制御装置と、
を含む表示システム。
【請求項8】
表示装置に表示させる第1の表示信号を送信し、
前記第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させ、
前記第1の比較信号と、前記第2の表示信号が前記表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較し、
前記第1の比較信号と前記第2の比較信号とに差異がある場合、前記差異に応じて変更された警告内容を警告する、
表示制御方法。
【請求項9】
コンピュータに、
表示装置に表示させる第1の表示信号を送信し、
前記第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させ、
前記第1の比較信号と、前記第2の表示信号が前記表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較し、
前記第1の比較信号と前記第2の比較信号とに差異がある場合、前記差異に応じて変更された警告内容を警告する、
処理を実行させる表示制御プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-09-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置に表示させる第1の表示信号を送信する送信手段と、
前記第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させる分岐手段と、
前記第1の比較信号と、前記第2の表示信号が前記表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較する比較手段と、
前記第1の比較信号と前記第2の比較信号とに差異がある場合、前記差異に応じて変更された警告内容を警告する警告手段と、
を備え、
前記警告手段は、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号のすべてとが異なる場合と、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号の一部とが異なる場合とで、異なる前記警告内容を警告する
表示制御装置。
【請求項2】
前記警告手段は、特定の時刻において、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号の一部が異なるが、前記特定の時刻以外の時刻において、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号とに前記差異がない場合、外的ノイズの影響が発生したことを警告する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記警告手段は、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号の一部が一定時間異なっている場合、外的ノイズの影響が発生したことに加え、前記外的ノイズへの対応が必要であることを警告する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
ディスプレイポート信号をLVDS(Low Voltage Differential Signaling)信号に変換する変換手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記第1の表示信号を前記ディスプレイポート信号で送信し、
前記変換手段は、前記第1の表示信号を前記ディスプレイポート信号から前記LVDS信号に変換する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記第1の比較信号、前記第2の比較信号、及び前記第2の表示信号は前記LVDS信号である
請求項4に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記第2の表示信号を前記第2の比較信号と第3の表示信号とに分岐させる第2の分岐手段と、
前記第3の表示信号を受信する受信手段と、
を備える前記表示装置と、
請求項1から5のいずれか1項に記載の表示制御装置と、
を含む表示システム。
【請求項7】
表示装置に表示させる第1の表示信号を送信し、
前記第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させ、
前記第1の比較信号と、前記第2の表示信号が前記表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較し、
前記第1の比較信号と前記第2の比較信号とに差異がある場合、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号のすべてとが異なる場合と、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号の一部とが異なる場合とで、異なる警告内容を警告する、
表示制御方法。
【請求項8】
コンピュータに、
表示装置に表示させる第1の表示信号を送信し、
前記第1の表示信号を第1の比較信号と第2の表示信号とに分岐させ、
前記第1の比較信号と、前記第2の表示信号が前記表示装置において分岐した第2の比較信号と、を比較し、
前記第1の比較信号と前記第2の比較信号とに差異がある場合、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号のすべてとが異なる場合と、前記第1の比較信号と前記第2の比較信号の一部とが異なる場合とで、異なる警告内容を警告する、
処理を実行させる表示制御プログラム。