(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025006147
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法及び販売装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/06 20120101AFI20250109BHJP
【FI】
G06Q20/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023106770
(22)【出願日】2023-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】391026058
【氏名又は名称】ザ コカ・コーラ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Coca‐Cola Company
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】山崎 康宏
(72)【発明者】
【氏名】笠原 さゆり
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA12
5L055AA12
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性を高めること。
【解決手段】プログラムは、ユーザが現金を投入することにより商品を購入することができる販売装置2のコンピュータ70を、ユーザの釣銭の取り扱いに関する設定情報140を取得する取得手段100であって、設定情報140は、ユーザの端末装置3と通信することにより取得される、取得手段100と、販売装置2に投入された現金に対応する第1金額が、商品に対応する第2金額を上回っている場合に、設定情報140に基づいて、第1金額及び第2金額の差である釣銭に対応する電子マネーが付与された旨の情報が端末装置3及び/又は販売装置2において表示可能となるように制御する第1処理と、釣銭を排出する第2処理とのいずれか一方を実行する実行手段106と、として機能させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが現金を投入することにより商品を購入することができる販売装置のコンピュータを、
前記ユーザの釣銭の取り扱いに関する設定情報を取得する取得手段であって、前記設定情報は、前記ユーザの端末装置と通信することにより取得される、取得手段と、
前記販売装置に投入された現金に対応する第1金額が、前記商品に対応する第2金額を上回っている場合に、前記設定情報に基づいて、前記第1金額及び前記第2金額の差である釣銭に対応する電子マネーが付与された旨の情報が前記端末装置及び/又は前記販売装置において表示可能となるように制御する第1処理と、前記釣銭を排出する第2処理とのいずれか一方を実行する実行手段と、
として機能させる、プログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを、
前記第1金額が前記第2金額を上回っている場合に、前記商品又は当該商品の引換券を出力する出力手段、としてさらに機能させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記設定情報は、前記ユーザの操作に基づいて、前記釣銭を現金では受け取らない第1モードと、前記釣銭を現金で受け取る第2モードとのいずれか一方に設定され、
前記実行手段は、前記設定情報が前記第1モードに設定されている場合に前記第1処理を実行し、前記設定情報が前記第2モードに設定されている場合に前記第2処理を実行する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記取得手段は、前記ユーザが現金を投入する前のタイミング、及び、前記ユーザが購入する商品を選択する前のタイミングの少なくとも一方において、前記設定情報を取得する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記取得手段は、前記端末装置と通信することにより前記ユーザに関するユーザ情報をさらに取得し、
前記コンピュータを、前記ユーザ情報に基づいて、前記販売装置の商品ディスプレイ部における表示を変更する手段、としてさらに機能させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記取得手段は、前記設定情報及び前記ユーザ情報を一括して取得する、請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記取得手段は、前記端末装置との近距離無線通信により前記設定情報を取得する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記取得手段は、前記端末装置との通信に基づいて、前記設定情報を記憶したサーバ装置から前記設定情報を取得する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
前記実行手段は、前記第1処理を実行する場合、さらに、追加の電子的な特典が付与された旨の情報が前記端末装置及び/又は前記販売装置において表示可能となるように制御する第3処理を実行する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
前記実行手段は、前記ユーザが所定の条件を満たしている場合に限り、前記第3処理を実行する、請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記条件は、
(A)前記ユーザに対して前記電子マネーが付与された回数が第1閾値以上であること
(B)前記ユーザに対して前記電子マネーが付与された回数が第2閾値以下であること
(C)前記電子マネーの付与を受けることを可能にする会員登録を前記ユーザが行ってから第1期間が経過した後であること
(D)前記会員登録を前記ユーザが行ってから第2期間が経過する前であること
(E)前記商品が、前記ユーザが購入可能な複数の商品のうち、特定の商品であること
の少なくとも一つである、請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記コンピュータを、
前記販売装置の付近に前記ユーザがいるか否かを判定する判定手段、としてさらに機能させ、
前記判定手段によって前記ユーザが前記販売装置の付近にいないと判定された場合、前記実行手段は、前記設定情報によらず、前記第2処理を実行する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項13】
端末装置を有するユーザが現金を投入することにより商品を購入することができる販売装置と通信可能な当該端末装置において実行されるプログラムであって、
前記端末装置を、
前記ユーザの釣銭の取り扱いに関する設定情報であって、釣銭を現金ではなく電子マネーで受け取ることに設定している設定情報を前記販売装置に対して送信する手段、及び
前記販売装置に投入された現金に対応する第1金額が前記商品に対応する第2金額を上回っている場合に、前記商品が購入されると、前記設定情報に基づいて、前記第1金額及び前記第2金額の差である釣銭に対応する電子マネーが付与された旨の情報を受信する手段、
として機能させる、プログラム。
【請求項14】
ユーザが現金を投入することにより商品を購入することができる販売装置のコンピュータに、
前記ユーザの端末装置と通信することにより、前記ユーザの釣銭の取り扱いに関する設定情報を取得することと、
前記販売装置に投入された現金に対応する第1金額が、前記商品に対応する第2金額を上回っている場合に、前記設定情報に基づいて、前記第1金額及び前記第2金額の差である釣銭に対応する電子マネーが付与された旨の情報が前記端末装置及び/又は前記販売装置において表示可能となるように制御する第1処理と、前記釣銭を排出する第2処理とのいずれか一方を実行することと、
を実行させる、情報処理方法。
【請求項15】
ユーザが現金を投入することにより商品を購入することができる販売装置であって、
前記ユーザの釣銭の取り扱いに関する設定情報を取得する取得部であって、前記設定情報は、前記ユーザの端末装置と通信することにより取得される、取得部と、
投入された現金に対応する第1金額が、前記商品に対応する第2金額を上回っている場合に、前記設定情報に基づいて、釣銭の金額に対応する電子マネーを付与した旨の情報が前記端末装置及び/又は当該販売装置において表示可能となるように制御する第1処理と、前記釣銭を排出する第2処理とのいずれか一方を実行する実行部と、
を備える、販売装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法及び販売装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、現金での釣銭の支払が行えないときに状況に応じた対応が可能な会計装置およびプログラムが記載されている。特許文献1に記載された会計装置は、現金による釣銭の支払が可能でないことが検出された場合、現金による払い出し以外の複数の釣銭の支払方法を受付けて、釣銭の支払処理を行う。このため、特許文献1に記載された会計装置によれば、利用者の希望に応じた釣銭の支払、釣銭機の状況に応じた釣銭の支払を可能とすることができるとのことである。
【0003】
特許文献2には、貨幣を受け付けて決済を行う場合に、釣銭にかかる処理を効率化することができる決済システム、決済装置及び決済処理方法が記載されている。特許文献2に記載された決済装置は、受け付けた貨幣の金額である受付金額が決済金額を上回る場合に、受付金額と決済金額との差分を釣銭金額として算定し、釣銭金額分を電子マネーとしてチャージするために必要な情報を二次元コードとして出力する。そして、利用者の端末装置が二次元コードを読み取って釣銭金額分の電子マネーのチャージを行う。このため、特許文献2に記載された決済装置によれば、貨幣を受け付けて決済を行う場合に、釣銭にかかる処理を効率化し、店舗及び利用者の負担を軽減することができるとのことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-135601号公報
【特許文献2】特開2020-57342号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された技術によっては、ユーザの利便性を十分に高めることができない。
【0006】
そこで、本開示は、上記課題に鑑み、ユーザの利便性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係るプログラムは、ユーザが現金を投入することにより商品を購入することができる販売装置のコンピュータを、ユーザの釣銭の取り扱いに関する設定情報を取得する取得手段であって、設定情報は、ユーザの端末装置と通信することにより取得される、取得手段と、販売装置に投入された現金に対応する第1金額が、商品に対応する第2金額を上回っている場合に、設定情報に基づいて、第1金額及び第2金額の差である釣銭に対応する電子マネーが付与された旨の情報が端末装置及び/又は販売装置において表示可能となるように制御する第1処理と、釣銭を排出する第2処理とのいずれか一方を実行する実行手段と、として機能させる。
【0008】
本開示の他の一態様に係るプログラムは、端末装置を有するユーザが現金を投入することにより商品を購入することができる販売装置と通信可能な当該端末装置において実行されるプログラムであって、端末装置を、ユーザの釣銭の取り扱いに関する設定情報であって、釣銭を現金ではなく電子マネーで受け取ることに設定している設定情報を販売装置に対して送信する手段、及び、販売装置に投入された現金に対応する第1金額が商品に対応する第2金額を上回っている場合に、商品が購入されると、設定情報に基づいて、第1金額及び第2金額の差である釣銭に対応する電子マネーが付与された旨の情報を受信する手段、として機能させる。
【0009】
本開示の他の一態様に係る情報処理方法は、ユーザが現金を投入することにより商品を購入することができる販売装置のコンピュータに、ユーザの端末装置と通信することにより、ユーザの釣銭の取り扱いに関する設定情報を取得することと、販売装置に投入された現金に対応する第1金額が、商品に対応する第2金額を上回っている場合に、設定情報に基づいて、第1金額及び第2金額の差である釣銭に対応する電子マネーが付与された旨の情報が端末装置及び/又は販売装置において表示可能となるように制御する第1処理と、釣銭を排出する第2処理とのいずれか一方を実行することと、を実行させる。
【0010】
本開示の他の一態様に係る販売装置は、ユーザが現金を投入することにより商品を購入することができる販売装置であって、ユーザの釣銭の取り扱いに関する設定情報を取得する取得部であって、設定情報は、ユーザの端末装置と通信することにより取得される、取得部と、投入された現金に対応する第1金額が、商品に対応する第2金額を上回っている場合に、設定情報に基づいて、釣銭の金額に対応する電子マネーを付与した旨の情報が端末装置及び/又は当該販売装置において表示可能となるように制御する第1処理と、釣銭を排出する第2処理とのいずれか一方を実行する実行部と、を備える。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、ユーザの利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本実施形態に係るシステムの機能ブロック図である。
【
図4】第1実施形態に係るシステムの動作の一例を説明するための図である。
【
図5】第2実施形態に係るシステムの動作の一例を説明するための図である。
【
図6】第3実施形態に係るシステムの動作の一例を説明するための図である。
【
図7】第3実施形態に関し、ボーナスを決定する一例を示すフローチャートである。
【
図8】第3実施形態に関し、ユーザが充足するボーナスチャージ条件と、ユーザに付与されるボーナスの内容の関係の一例を説明するための図である。
【
図9】第4実施形態に係るシステムの動作の一例を説明するための図である。
【
図10】本実施形態に係る販売装置及び端末装置のハードウェア構成の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面を参照して、本開示の好適な実施形態(以下では、本実施形態という)について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0014】
本開示において、「部」、「手段」、「装置」及び「システム」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」、「手段」、「装置」及び「システム」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」、「手段」、「装置」及び「システム」が有する機能が2つ以上の物理的手段及び装置、ソフトウェアにより実現されても、2つ以上の「部」、「手段」、「装置」及び「システム」の機能が1つの物理的手段、装置、ソフトウェアにより実現されてもよい。
【0015】
<1.システム1の概要>
本開示に係るシステム1における販売装置2は、ユーザの端末装置3と通信することにより釣銭の取り扱いに関する設定情報140を取得し、当該設定情報140に基づいて釣銭に対応する電子マネーを付与する処理と、釣銭を排出する処理との一方を実行する。これにより、ユーザに対してシームレスな購入体験を提供することができ、かつ、ユーザによる電子マネーの使用を促すことができる。以下、システム1が提供する機能を「釣銭チャージ」と称する。
【0016】
<2.システム1の構成>
図1を参照して、システム1の構成について説明する。
図1は、システム1の機能ブロック図である。
【0017】
システム1は、販売装置2、端末装置3、サーバ装置6及び通信ネットワーク4を含む。販売装置2、端末装置3及びサーバ装置6は、通信ネットワーク4を介して互いに通信が可能である。
【0018】
[販売装置2]
販売装置2は、ユーザが現金を投入することにより商品を購入することができる装置である。販売装置2は、制御部10、記憶部14、入出力部16及びネットワークインタフェース部18を含む。制御部10、記憶部14、入出力部16及びネットワークインタフェース部18は、互いにバス19を介して電気的に接続されている。
【0019】
[記憶部14]
記憶部14は、販売装置2の動作のために必要な各種情報を記憶する。記憶部14が記憶する情報は、一時的に記憶される情報を含み、そのような情報は、例えば、設定情報140及びユーザ情報142を含むことができる。
【0020】
設定情報140は、ユーザの釣銭の取り扱いに関する情報である。設定情報140は、ユーザの端末装置3と通信することにより取得される。設定情報140は、典型的には、ユーザの操作に基づいて設定される。設定情報140は、典型的には、釣銭を現金では受け取らない釣銭チャージモードと、釣銭を現金で受け取る現金受取モードとのいずれか一方に設定される。釣銭チャージモード及び現金受取モードは、それぞれ第1モード及び第2モードと称することもできる。
【0021】
ユーザ情報142は、ユーザに関する情報である。ユーザ情報142は、例えば、ユーザによる商品の購入履歴、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所及びユーザの嗜好等に関する情報を含む。記憶部14に記憶されるユーザ情報142は、典型的には、暗号化された状態で記憶されるか、一時的にのみ記憶され、適宜削除される。
【0022】
[制御部10]
制御部10は、記憶部14に記憶された各種プログラムを実行することにより、取得手段100、受付手段102、算出手段104、実行手段106、出力手段108、変更手段110、決定手段112及び判定手段114として機能する。
【0023】
―取得手段100―
取得手段100は、端末装置3と通信することにより設定情報140を取得する。取得手段100は、例えば、端末装置3との近距離無線通信(NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)及びWi-Fi(登録商標)を含む)により設定情報140を取得する。他の実施態様では、取得手段100は、移動体通信システム(例えば、LTE(Long Term Evolution)のネットワーク及び5G(第5世代移動体通信システム)のネットワーク等)を介して端末装置3から設定情報140を取得してもよい。他の実施態様では、取得手段100は、例えば、端末装置3から設定情報140の取得に関する認可情報を取得し、当該認可情報に基づいてサーバ装置6から設定情報140を取得してもよい。
【0024】
取得手段100は、典型的には、ユーザが販売装置2に対して現金を投入する前のタイミング、及び、ユーザが購入する商品を選択する前のタイミングの少なくとも一方において、設定情報140を取得する。本実施形態の後述するシーケンスでは、取得手段100は、現金投入及び商品選択の両方のタイミングよりも前に、設定情報140を取得する。これは、後述するとおり、本実施形態における釣銭チャージは、まず、端末装置3から販売装置2に通信の接続要求がなされ、その通信の接続が確立されると、設定情報140を取得し、その後、現金投入及び商品選択がこの順で又は逆の順でなされることを前提としているからである。
【0025】
また、取得手段100は、端末装置3と通信することによりユーザ情報142をさらに取得する。取得手段100は、例えば、端末装置3との近距離無線通信によりユーザ情報142を取得する。他の実施態様では、取得手段100は、例えば、端末装置3からユーザ情報142の取得に関する認可情報を取得し、当該認可情報に基づいてサーバ装置6からユーザ情報142を取得してもよい。
【0026】
取得手段100は、典型的には、設定情報140及びユーザ情報142を一括して取得する。複数の情報を一括して取得することとは、例えば、一度構築したコネクションを切断することなく当該複数の情報を受信すること、略同時(例えば、1秒~3秒以内等)に当該複数の情報を受信すること、ユーザの一度の操作に基づいて当該複数の情報を受信すること、連続的又は並列的に当該複数の情報を受信すること等を意味する。
【0027】
なお、本開示において、情報を取得することは、当該情報を制御部10において処理可能な状態にすることを含む。情報を取得することとは、例えば、他の装置から当該情報を受信すること、及び、記憶装置から当該情報を読み出すことを意味する。
【0028】
―受付手段102―
受付手段102は、ユーザからの現金の投入を受け付ける現金投入部に関連付けられており、現金投入部に投入された現金に対応する投入金額を取得する。投入金額は、第1金額と称することもできる。現金投入部は、販売装置2に物理的に設けられたものであり、典型的には、コインの投入を受け付けるコイン投入部及び紙幣の投入を受け付けるお札投入部を含む。
【0029】
また、受付手段102は、ユーザからの商品の選択を受け付ける商品選択部に関連付けられており、商品選択部で選択された商品に対応する購入金額(商品の金額)を取得する。購入金額は、第2金額と称することもできる。商品選択部は、販売装置2に物理的に設けられたものであり、典型的には、商品の選択を受け付ける機械的又は電子的なボタンをいうが、これに限られない。例えば、商品選択部は、端末装置3に表示されるものであってもよく、典型的には、商品の選択を受け付ける商品の選択画面であってもよい。
【0030】
―算出手段104―
算出手段104は、投入金額と購入金額の差を算出する。
【0031】
―実行手段106―
(釣銭チャージ処理及び釣銭排出処理の実行)
実行手段106は、投入金額が購入金額を上回っている場合に、設定情報140に基づいて、釣銭チャージ処理と、釣銭排出処理とのいずれか一方を実行する。釣銭チャージ処理は、投入金額及び購入金額の差である釣銭に対応する電子マネー(以下、単に「電子マネー」と称する)が付与された旨の情報が端末装置3及び/又は販売装置2において表示可能となるように制御する処理を含む。釣銭排出処理は、販売装置2のお釣り排出部から釣銭を排出する処理を含む。釣銭チャージ処理及び釣銭排出処理は、それぞれ第1処理及び第2処理と称することもできる。なお、本実施形態において、電子マネーが付与された旨の情報は、端末装置3において表示されるものとして説明する。
【0032】
実行手段106は、典型的には、設定情報140が釣銭チャージモードに設定されている場合に釣銭チャージ処理を実行し、設定情報140が現金受取モードに設定されている場合に釣銭排出処理を実行する。
【0033】
釣銭チャージ処理は、電子マネーが付与された旨の情報が端末装置3において表示可能となるための一以上の処理の少なくとも一部を含む。電子マネーが付与された旨の情報が端末装置3において表示可能となるためには、実際に電子マネーが付与され、かつ、電子マネーが付与されたことが端末装置3に通知されることが必要である。すなわち、釣銭チャージ処理は、電子マネーを実際に付与する処理(以下、「電子マネー付与処理」と称する)と、電子マネーが付与された旨の情報が端末装置3に対して送信されるように制御する処理(以下、「電子マネー付与完了通知」と称する)との少なくとも一方を含む。
【0034】
電子マネー付与処理は、販売装置2がユーザに対して実際に電子マネーを付与することを含む。他の実施態様では、電子マネー付与処理は、ユーザに対する電子マネーの付与をサーバ装置6等に実行させることを含んでもよい。販売装置2は、例えば、電子マネーの付与対象であるユーザの識別情報及び釣銭の金額(すなわち、付与すべき電子マネーの額)に関する情報等をサーバ装置6に対して送信することにより、ユーザに対する電子マネーの付与をサーバ装置6等に実行させることができる。
【0035】
販売装置2及びサーバ装置6による電子マネーの付与は、それぞれが管理する電子マネーに関するデータベースを更新することにより実現されてよい。例えば、サーバ装置6は、自身が管理する電子マネーに関するデータベースにおいて特定のユーザに関連付けられた電子マネーの額を増加させることにより、当該特定のユーザに対する電子マネーの付与を実行してよい。
【0036】
電子マネー付与完了通知は、電子マネーが付与された旨の情報を販売装置2から端末装置3に対して送信することを含む。他の実施態様では、電子マネー付与完了通知は、電子マネーが付与された旨の情報をサーバ装置6等から端末装置3に対して送信させることを含んでもよい。販売装置2は、例えば、端末装置3の識別情報をサーバ装置6に対して送信することにより、電子マネーが付与された旨の情報をサーバ装置6等から端末装置3に対して送信させることができる。
【0037】
(ボーナスチャージ処理の実行)
実行手段106は、釣銭チャージ処理を実行する場合、さらに、ボーナスチャージ処理を実行してよい。ボーナスチャージ処理は、追加の電子的な特典(以下、「ボーナス」と称する)が付与された旨の情報が端末装置3及び/又は販売装置2において表示可能となるように制御する処理である。ボーナスチャージ処理は、第3処理と称することもできる。ユーザは、ボーナスを使用することにより、販売装置2から商品を購入することができてよい。なお、本実施形態において、電子マネーが付与された旨の情報は、端末装置3において表示されるものとして説明する。
【0038】
ボーナスチャージ処理は、ボーナスが付与された旨の情報が端末装置3において表示可能となるための一以上の処理の少なくとも一部を含む。ボーナスが付与された旨の情報が端末装置3において表示可能となるためには、実際にボーナスが付与され、かつ、ボーナスが付与されたことが端末装置3に通知されることが必要である。すなわち、ボーナスチャージ処理は、ボーナスの付与に関する処理(以下、「ボーナス付与処理」と称する)と、当該ボーナスが付与された旨の情報が端末装置3に対して送信されるように制御する処理(以下、「ボーナス付与完了通知」と称する)との少なくとも一方を含む。
【0039】
ボーナス付与処理は、販売装置2がユーザに対して実際にボーナスを付与することを含む。他の実施態様では、ボーナス付与処理は、ユーザに対するボーナスの付与をサーバ装置6等に実行させることを含んでもよい。販売装置2は、例えば、ボーナスの付与対象であるユーザの識別情報及びボーナスの内容に関する情報等をサーバ装置6に対して送信することにより、ユーザに対するボーナスの付与をサーバ装置6等に実行させることができる。
【0040】
販売装置2及びサーバ装置6によるボーナスの付与は、それぞれが管理するボーナスに関するデータベースを更新することにより実現されてよい。例えば、サーバ装置6は、自身が管理するボーナスに関するデータベースにおいて特定のユーザにボーナスを新たに関連付けることにより、当該特定のユーザに対するボーナスの付与を実行してよい。
【0041】
ボーナス付与完了通知は、ボーナスが付与された旨の情報を販売装置2から端末装置3に対して送信することを含む。他の実施態様では、電子マネー付与完了通知は、電子マネーが付与された旨の情報をサーバ装置6等から端末装置3に対して送信させることを含んでもよい。販売装置2は、例えば、端末装置3の識別情報をサーバ装置6に対して送信することにより、電子マネーが付与された旨の情報をサーバ装置6等から端末装置3に対して送信させることができる。
【0042】
また、実行手段106は、ユーザが所定の条件(以下、「ボーナスチャージ条件」と称する)を満たしている場合に限り、ボーナスチャージ処理を実行してよい。ボーナスチャージ条件は、以下のボーナスチャージ条件A―ボーナスチャージ条件Eの少なくとも一つであってよい。
【0043】
ボーナスチャージ条件A:ユーザに対して電子マネーが付与された回数が第1閾値以上であること
ボーナスチャージ条件B:ユーザに対して電子マネーが付与された回数が第2閾値以下であること
ボーナスチャージ条件C:電子マネーの付与を受けることを可能にする会員登録をユーザが行ってから第1期間が経過した後であること
ボーナスチャージ条件D:ユーザが会員登録を行ってから第2期間が経過する前であること
ボーナスチャージ条件E:ユーザが購入した商品が、購入可能な複数の商品のうち、特定の商品であること
【0044】
―出力手段108―
出力手段108は、投入金額が購入金額を上回っている場合に、ユーザが選択した商品又は当該商品の引換券を出力する商品排出部又は引換券排出部に関連付けられている。商品排出部は、販売装置2に物理的に設けられたものであり、典型的には、ユーザが商品を手に取れるように販売装置2から排出するものである。例えば、販売装置2が飲料の自動販売機である場合には、出力手段108は、商品である飲料を商品排出部を介して出力する。引換券排出部は、販売装置2に物理的に設けられたものであり、典型的には、ユーザが引換券を手に取れるように販売装置2から排出するものである。例えば、販売装置2が牛丼の券売機である場合には、出力手段108は、牛丼と引き換えることができる引換券を引換券排出部を介して出力する。他の実施態様では、引換券排出部は、物理的に設けられるものではなく、商品の引換券の情報を端末装置3に送信するものであってもよい。例えば、引換券排出部は、商品の引換券の情報を端末装置3に表示させるためのものであってもよく、典型的には、商品の引換券を電子的な情報で表示させるものであってもよい。端末装置3に送信された商品の引換券の情報(例えば、引換券に対応する商品、引換券の有効期限、引換券の枚数等に関する情報)は、サーバ装置6の記憶部又は販売装置2の記憶部14に記憶されてもよい。出力手段108は、商品を排出する排出手段、又は、商品の引換券を発行する発行手段等と称することもできる。
【0045】
―変更手段110―
変更手段110は、端末装置3と通信することにより取得したユーザ情報142に基づいて、販売装置2の商品ディスプレイ部160における表示を変更する。変更手段110は、例えば、ユーザ情報142に基づいて特定されるユーザの嗜好に応じた商品を強調して表示する。商品ディスプレイ部160における表示の変更は、例えば、特定の商品に関連付けられたボタンを点滅させること、及び、液晶画面に特定の商品を表示することを含む。
【0046】
―決定手段112―
決定手段112は、ボーナスチャージ処理を実行するか否かを決定する。決定手段112は、例えば、ユーザがボーナスチャージ条件の少なくとも一部を満たしているか否かに基づいてボーナスチャージ処理を実行するか否かを決定してよい。
【0047】
また、決定手段112は、ボーナスチャージ処理においてユーザに対して付与されるボーナスの内容を決定する。決定手段112は、例えば、ユーザがボーナスチャージ条件A―ボーナスチャージ条件Eのいずれを満たしているかに応じてボーナスの内容を決定してよい。決定手段112は、ユーザ情報142に基づいてボーナスチャージ条件A―ボーナスチャージ条件Eのいずれを満たしているかを判定してもよい。
【0048】
―判定手段114―
判定手段114は、販売装置2の付近に、設定情報140を販売装置2に対して取得させたユーザ(以下、「第1ユーザ」と称する)がいるか否かを判定する。実行手段106は、判定手段114によって第1ユーザが販売装置2の付近にいないと判定された場合、設定情報140によらず、釣銭排出処理を実行してよい。例えば、販売装置2の人感センサユーザの存在を検知しない場合、判定手段114は、販売装置2の付近に第1ユーザがいない判定し、釣銭排出処理が実行されるようにしてもよい。他の実施態様では、販売装置2は、ユーザとの距離に関する情報を、販売装置2が備えるカメラの画像、端末装置3の位置情報及び端末装置3との通信における受信電力等に基づいて取得し、判定手段114が、かかる情報に基づいて販売装置2の付近にユーザがいるか否かを判定してもよい。
【0049】
なお、第1ユーザは、現金を投入したユーザ(以下、「第2ユーザ」と称する)とは異なる場合がある。例えば、第1ユーザが設定情報140を販売装置2に対して取得させ、その後、第1ユーザ自身は商品を購入せずに立ち去ってしまい、次に販売装置2を利用するユーザである第2ユーザが実際に現金を投入する場合がある。このような場合において、判定手段114によれば、釣銭に対応する電子マネーが第1ユーザに対して付与されることを防ぐことができる。すなわち、判定手段114は、第1ユーザと第2ユーザとの同一性の有無を判定するということもできる。
【0050】
[入出力部16]
入出力部16は、ユーザからの入力(例えば、現金の投入及び商品の選択等)を受け付けるとともに、ユーザに対して各種情報(例えば、販売している商品の種類、商品の価格、売り切れている商品及び投入されている現金の金額等)を出力する。入出力部16は、商品ディスプレイ部160を備えるほか、上述の現金投入部や商品選択部などを備える。
【0051】
[ネットワークインタフェース部18]
ネットワークインタフェース部18は、通信ネットワーク4を介してサーバ装置6及び端末装置3との通信を実現する。
【0052】
[端末装置3]
端末装置3は、典型的には、ユーザが所有する装置である。端末装置3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、スマートウォッチ及びパーソナルコンピュータ等である。端末装置3は、制御部20、記憶部(図示しない)、入出力部(図示しない)及びネットワークインタフェース部(図示しない)を備える。
【0053】
[制御部20]
制御部20、端末装置3の記憶部に記憶された各種プログラムを実行することにより、受付手段200、送信手段202、受信手段204及び表示手段206として機能する。制御部20は、端末装置3にインストールされた専用のアプリケーションソフトウェアを実行することにより上記各種手段として機能してよい。また、制御部20は、端末装置3にインストールされたブラウザから利用できるwebアプリケーションを実行することにより上記各種手段として機能してもよい。
【0054】
―受付手段200―
受付手段200は、ユーザから設定情報140に関する入力を受け付ける。
図2を参照して、ユーザから設定情報140に関する入力を受け付ける端末装置3の表示画面例を示す。
図2の表示画面例では、タイトルd100、機能説明d102、現在の設定d104、切替ボタンd106及び接続ボタンd107が表示されている。
【0055】
タイトルd100は、表示されているページのタイトルである。
図2の表示画面例では、「釣銭チャージ設定」と表示されている。
【0056】
機能説明d102は、釣銭チャージの機能についての説明である。
図2の表示画面例では、「釣銭チャージは、釣銭を電子マネーとしてチャージする機能です。」と表示されている。
【0057】
現在の設定d104は、設定情報140として設定されているモードの表示である。
図2の表示画面例では、「現在の設定 釣銭チャージモード」と表示されている。すなわち、この状態で端末装置3のユーザが販売装置2を利用して商品を購入した場合、販売装置2は釣銭チャージ処理(及びボーナスチャージ処理)を実行する。
【0058】
切替ボタンd106は、設定情報140として設定されているモードを変更するためのボタンである。
図2の表示画面例では、ボタン上に「現金受取モードに切り替える」と表示されている。ユーザは、切替ボタンd106をタッチ又は押下することにより、設定情報140を釣銭チャージモードから現金受取モードに切り替えることができる。
【0059】
接続ボタンd107は、近くの販売装置2とのコネクションを構築するためのボタンである。ユーザは、接続ボタンd114をタッチ又は押下することによって、端末装置3から販売装置2に対して設定情報140を送信することができる。
【0060】
―送信手段202―
送信手段202は、設定情報140を販売装置2に対して送信する。上述したとおり、販売装置2の取得手段100は、送信手段202が送信した設定情報140を取得する。
【0061】
―受信手段204―
受信手段204は、電子マネー付与完了通知及びボーナス付与完了通知を受信する。
【0062】
―表示手段206―
表示手段206は、電子マネー付与完了通知及びボーナス付与完了通知に基づいて、付与情報を表示する。付与情報は、電子マネー及びボーナスが付与された旨の情報を含む。
図3を参照して、付与情報を表示する端末装置3の表示画面例を示す。
図3は、端末装置3にインストールされたアプリケーションソフトウェアの表示画面例である。
図3の表示画面例では、タイトルd108、残高d110及び電子マネー付与情報d112及びボーナス付与情報d114が表示されている。
【0063】
タイトルd108は、表示されているページのタイトルである。
図3の表示画面例では、「電子マネー残高」と表示されている。
【0064】
残高d110は、ユーザが保有する電子マネーとボーナスの額である。
図3の表示画面例では、「残高 2,585円 (85円分のボーナスを含む)」と表示されている。
【0065】
電子マネー付与情報d112は、電子マネーが付与された旨を示す情報である。
図3の表示画面例では、「新着通知 2023年5月1日の購入により850円分の電子マネーがチャージされました。」と表示されている。すなわち、残高d110に表示された2585円分の電子マネーのうち、850円分は電子マネー付与処理により付与された電子マネーである。
【0066】
ボーナス付与情報d114は、ボーナスが付与された旨を示す情報である。
図3の表示画面例では、「新着通知2023年5月1日の購入により85円分のボーナスが付与されました。」と表示されている。すなわち、残高d110に表示された2585円分の電子マネーのうち、85円分はボーナス付与処理により付与されたボーナスである。
【0067】
なお、電子マネー付与情報d112は、販売装置2によって釣銭チャージ処理が行われた直後に(例えばプッシュ通知によって)表示されるものでなくてもよい。電子マネー付与情報d112は、例えば、釣銭チャージ処理よって電子マネーが付与された旨の情報が端末装置3において表示可能となった後に、釣銭チャージ処理の履歴を表示するためのユーザによる操作に応じて表示されてもよい。
【0068】
同様に、ボーナス付与情報d114についても、販売装置2によってボーナスチャージ処理が行われた直後に(例えばプッシュ通知によって)表示されるものでなくてもよい。ボーナス付与情報d114は、例えば、ボーナスチャージ処理よってボーナスが付与された旨の情報が端末装置3において表示可能となった後に、ボーナスチャージ処理の履歴を表示するためのユーザによる操作に応じて表示されてもよい。
【0069】
<3.システム1の動作>
[第1実施形態]
図4を参照して、第1実施形態に係るシステム1の動作について説明する。
【0070】
まず、端末装置3は、販売装置2との間のコネクションを構築する(S10)。コネクションが構築されることにより、端末装置3及び販売装置2は、典型的にはサーバ装置6を介さずに、互いに情報の送受信が可能になる。コネクションは、例えば、ユーザが接続ボタンd107を押下等することをトリガーとして構築されてよい。他の実施態様では、コネクションは、例えば、端末装置3が販売装置2に対して接近したことをトリガーとして自動的に構築されてもよい。他の実施態様では、コネクションは、例えば、専用のアプリケーションソフトウェアを起動した状態で、端末装置3を販売装置2の通信部(例えば、NFCアンテナ)に近づけることによって構築されてもよい。なお、ユーザは、ステップS10より前に、端末装置3に対して設定情報140を入力しているものとする(
図2参照)。
【0071】
次に、端末装置3は、設定情報140を販売装置2に対して送信する(S12)。
【0072】
次に、販売装置2は、ユーザから現金の投入を受け付けるとともに(S18)、ユーザから商品の選択を受け付ける(S20)。これにより、投入金額及び購入金額が確定する。
【0073】
次に、販売装置2は、投入金額及び購入金額の差に基づいて、釣銭の計算を行う(S22)。この例では、釣銭は1円以上である(すなわち、投入金額が購入金額を上回っている)とする。
【0074】
次に、販売装置2は、ユーザがステップS20において選択した商品を出力する(S24)。
【0075】
次に、販売装置2は、実行手段106による処理内容を決定する(S25)。具体的には、設定情報140に基づいて、釣銭チャージ処理と、釣銭排出処理とのいずれを実行するかを決定する。この例では、ステップS12で販売装置2が取得した設定情報140は釣銭チャージモードに設定されていたとする。これにより、販売装置2は、釣銭チャージ処理を実行することを決定する。
【0076】
次に、販売装置2は、電子マネー付与処理を実行する(S28)。販売装置2は、サーバ装置6と協働して電子マネー付与処理を実行してよい。
【0077】
次に、販売装置2及びサーバ装置6は、端末装置3に対して電子マネー付与完了通知を送信する(S30)。販売装置2は、サーバ装置6と協働して電子マネー付与完了通知を送信してよい。
【0078】
次に、端末装置3は、付与情報を表示する(S32)。表示画面例は、
図3に示したとおりである。
【0079】
次に、販売装置2は、端末装置3とのコネクションを切断する(S34)。
【0080】
[第2実施形態]
図5を参照して、第2実施形態に係るシステム1の動作について説明する。第2実施形態に係るシステム1は、第1実施形態に係るシステム1と比較して、ユーザ情報142の送受信(S14)及び推薦商品の表示(S16)に係るステップを実行することを含む。なお、その他のステップについては第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0081】
端末装置3は、ステップS12において設定情報140を送信するとともに、ユーザ情報142も一括して販売装置2に対して送信する(S14)。
【0082】
販売装置2は、ユーザ情報142に基づいて、ユーザに対して推薦する推薦商品を決定し、商品ディスプレイ部160に表示する(S16)。推薦商品は、例えば、他の複数のユーザの商品の購入履歴と、当該他の複数のユーザのユーザ情報142の関連性に基づいて決定されてもよい。
【0083】
[第3実施形態]
図6―
図8を参照して、第3実施形態に係るシステム1の動作について説明する。
図6は、第3実施形態に係るシステム1の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。第3実施形態に係るシステム1は、第1実施形態に係るシステム1と比較して、ボーナスの決定(S36)、ボーナス付与処理(S38)及びボーナス付与完了通知(S40)に係るステップを実行することを含む。なお、その他のステップについては第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0084】
販売装置2は、ステップS25において釣銭チャージ処理を実行することを決定した後、ユーザに対して付与するボーナスを決定する(S36)。ボーナスを決定することは、ボーナスチャージ処理を実行するか否かを決定することと、ボーナスチャージ処理において付与するボーナスの内容を決定することとを含む。
【0085】
図7は、ボーナスを決定するためのフローチャートの一例である。まず、販売装置2は、ユーザがボーナスチャージ条件A-ボーナスチャージ条件Dの少なくとも一つを満たしているか否かを判定する(S360)。
【0086】
ユーザがボーナスチャージ条件A-ボーナスチャージ条件Dの少なくとも一つを満たしていると判定された場合(S360 YES)、販売装置2は、ボーナスチャージ処理を実行することを決定する(S364)。これに対して、ユーザがボーナスチャージ条件A-ボーナスチャージ条件D全部を満たしていないと判定された場合(S360 NO)、販売装置2は、ボーナスチャージ処理を実行しないことを決定する(S362)。
【0087】
次に、販売装置2は、いずれのボーナスチャージ条件が満たされているかに基づいてボーナスの内容を決定する(S366)。
図8は、ユーザが充足するボーナスチャージ条件と、ユーザに付与されるボーナスの内容の関係の一例を説明するための図である。
【0088】
ユーザがボーナスチャージ条件A(すなわち、ユーザに対して電子マネーが付与された回数が第1閾値以上であること)を満たし、かつ、他のボーナスチャージ条件を満たしていない場合、ボーナス付与処理において付与されるボーナスは、「電子マネー付与処理において付与される電子マネーの5%相当」に決定される(
図8 上段の中心の列参照)。
【0089】
ユーザがボーナスチャージ条件B(すなわち、ユーザに対して電子マネーが付与された回数が第2閾値以下であること)のみを満たし、かつ、他のボーナスチャージ条件を満たしていない場合、ボーナス付与処理において付与されるボーナスは、「電子マネー付与処理において付与される電子マネーの7%相当」に決定される(
図8 下段の中心の列参照)。
【0090】
ユーザがボーナスチャージ条件C(すなわち、ユーザが会員登録を行ってから第1期間が経過した後であること)のみを満たし、かつ、他のボーナスチャージ条件を満たしていない場合、ボーナス付与処理において付与されるボーナスは、「電子マネー付与処理において付与される電子マネーの2%相当」に決定される(
図8 中段の右側の列参照)。
【0091】
ユーザがボーナスチャージ条件D(すなわち、ユーザが会員登録を行ってから第2期間が経過する前であること)のみを満たし、かつ、他のボーナスチャージ条件を満たしていない場合、ボーナス付与処理において付与されるボーナスは、「電子マネー付与処理において付与される電子マネーの3%相当」に決定される(
図8 中段の左側の列参照)。
【0092】
ユーザがボーナスチャージ条件A及びボーナスチャージ条件Dを満たしている場合、ボーナス付与処理において付与されるボーナスは、「電子マネー付与処理において付与される電子マネーの8%相当」に決定される(
図8 上段の左側の列参照)。
【0093】
ユーザがボーナスチャージ条件A及びボーナスチャージ条件Cを満たしている場合、ボーナス付与処理において付与されるボーナスは、「電子マネー付与処理において付与される電子マネーの10%相当」に決定される(
図8 上段の右側の列参照)。
【0094】
ユーザがボーナスチャージ条件B及びボーナスチャージ条件Dを満たしている場合、ボーナス付与処理において付与されるボーナスは、「電子マネー付与処理において付与される電子マネーの10%相当」に決定される(
図8 下段の左側の列参照)。
【0095】
ユーザがボーナスチャージ条件B及びボーナスチャージ条件Cを満たしている場合、ボーナス付与処理において付与されるボーナスは、「電子マネー付与処理において付与される電子マネーの9%相当」に決定される(
図8 下段の右側の列参照)。
【0096】
再び
図6に戻って説明する。
次に、販売装置2は、電子マネー付与処理及びボーナス付与処理を実行する(S38)。販売装置2は、サーバ装置6と協働して電子マネー付与処理及びボーナス付与処理を実行してよい。ボーナス付与処理は、ステップS36において決定されたボーナスをユーザに対して付与する。
【0097】
次に、販売装置2及びサーバ装置6は、端末装置3に対して電子マネー付与完了通知及びボーナス付与完了通知を送信する(S40)。販売装置2は、サーバ装置6と協働して電子マネー付与完了通知及びボーナス付与完了通知を送信してよい。
【0098】
[第4実施形態]
図9を参照して、第4実施形態に係るシステム1の動作について説明する。第4実施形態は、ステップS12において販売装置2が取得する設定情報140が現金受取モードに設定されていた場合のシステム1の動作の一例である。この場合、販売装置2は、ステップS25において釣銭排出処理を実行することを決定する。その後、販売装置2は、釣銭を排出する(S42)。なお、その他のステップについては第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0099】
<4.システム1の効果>
システム1によれば、ユーザの利便性を高めることができる。第1実施形態~第4実施形態において示したように、販売装置2は、端末装置3から典型的には自動的に送信される設定情報140に基づいて釣銭チャージ処理又は釣銭排出処理を実行する。これにより、ユーザは余計な動作を強いられることなく釣銭を電子マネー又は現金のいずれかとして受け取るかを制御することができる。
【0100】
一実施形態に係る販売装置2は、ユーザが現金を投入する前のタイミング(すなわち、ステップS18以前)、及び、ユーザが購入する商品を選択する前のタイミング(すなわち、ステップS20以前)の少なくとも一方において、設定情報140を取得する。
【0101】
ユーザの購入体験を改善するためには、商品の選択後直ちに当該商品が出力される必要がある。仮に、設定情報140が現金の投入及び商品の選択の後に取得されるとしたら、ユーザが商品を選択した後に設定情報140に関する通信が行われるため、商品の出力が遅れる。すなわち、この構成によれば、商品選択後直ちに商品を出力することができるようになるため、ユーザの利便性をさらに高めることができる。
【0102】
一実施形態に係る販売装置2は、端末装置3と通信することによりユーザ情報142をさらに取得し、ユーザ情報142に基づいて、商品ディスプレイ部160における表示を変更する。
【0103】
この構成によれば、ユーザは自身の嗜好に合った商品の推薦を受けられるため、ユーザの利便性をさらに高めることができる。
【0104】
一実施形態に係る販売装置2は、設定情報140及びユーザ情報142を一括して取得する。
【0105】
この構成によれば、販売装置2は自身の動作を決定するために必要な情報をまとめて取得することができる。すなわち、販売装置2と端末装置3との間の通信の機会が抑制され、ユーザに対して効率的に商品を提供することができる。
【0106】
一実施形態に係る販売装置2は、端末装置3との近距離無線通信により設定情報140を取得する。
【0107】
この構成によれば、広域無線通信網の通信状況によらず、販売装置2と端末装置3とが通信することができる。また、販売装置2は、他のサーバ装置を介さずに設定情報140を取得することができるため、通信が効率化される。
【0108】
一実施形態に係る販売装置2は、釣銭チャージ処理を実行する場合、さらに、ボーナスチャージ処理を実行する。
【0109】
この構成によれば、ユーザは、ボーナスが付与されたことをきっかけに電子マネー又はボーナスによって商品を購入するようになるため、販売装置2内で取り扱うべき現金の量が減少し、効率的な運用が可能になる。
【0110】
一実施形態に係る販売装置2は、ユーザがボーナスチャージ条件A-ボーナスチャージ条件Dの少なくとも一部を満たしている場合に限り、ボーナスチャージ処理を実行する。ボーナスチャージ条件は、(A)ユーザに対して電子マネーが付与された回数が第1閾値以上であること(B)ユーザに対して電子マネーが付与された回数が第2閾値以下であること(C)電子マネーの付与を受けることを可能にする会員登録をユーザが行ってから第1期間が経過した後であること(D)会員登録をユーザが行ってから第2期間が経過する前であることの少なくとも一つである。
【0111】
この構成によれば、特定の属性を有するユーザに対してのみボーナスを付与することができる。
【0112】
一実施形態に係る販売装置2は、付近にユーザがいるか否かを判定し、ユーザが販売装置2の付近にいないと判定された場合、設定情報140によらず、釣銭排出処理を実行する。
【0113】
端末装置3と販売装置2は無線装置で接続するが、無線到達距離が商品購買動作を行う範囲よりも十分大きく取れる場合に、購入操作者と釣銭チャージ実行者がことなる条件が生まれる。これを防止するため、販売装置2は端末装置3と販売装置2が無線接続した後に、販売装置2付近にユーザがいないことが確認された場合に、その無線接続を切断し、釣銭チャージ動作を中止する。すなわち、この構成によれば、例えば、他人が受け取るべき釣銭に対応する電子マネーを自身に対して付与する「チャージ泥棒」を防止することができる。
【0114】
<5.ハードウェア構成>
図10を参照して、上述してきた販売装置2及び端末装置3をコンピュータ70により実現する場合のハードウェア構成の一例を説明する。なお、それぞれの装置の機能は、複数台の装置に分けて実現することもできる。
【0115】
図10に示すように、コンピュータ70は、プロセッサ700と、記憶装置702と、入力I/F704と、データI/F706と、通信I/F708、及び表示装置710を含む。
【0116】
プロセッサ700は、記憶装置702に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ70における様々な処理を制御する。例えば、販売装置2の制御部10が備える各機能部等は、記憶装置702に記憶されたプログラムを、プロセッサ700が実行することにより実現可能である。
【0117】
記憶装置702は、例えばRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体である。RAMは、プロセッサ700によって実行されるプログラムのプログラムコード及びプログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
【0118】
記憶装置702は、他にも、例えばハードディスクドライブ(HDD)及びフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶装置702は、オペレーティングシステム及び上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。当該各種プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。この他、記憶装置702は、各種情報を登録するテーブルと、当該テーブルを管理するDBを記憶することも可能である。このようなプログラム及びデータは、必要に応じて記憶装置702にロードされることにより、プロセッサ700から参照される。
【0119】
入力I/F704は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F704の具体例としては、カメラ、ボタン、マイク、キーボード、マウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイスなどが挙げられる。入力I/F704は、例えばUSB(Universal Serial Bus)などのインタフェースを介してコンピュータ70に接続されてもよい。
【0120】
データI/F706は、コンピュータ70の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F706の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置などがある。データI/F706は、コンピュータ70の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F706は、例えばUSBなどのインタフェースを介してコンピュータ70へと接続される。
【0121】
通信I/F708は、コンピュータ70の外部の装置と有線または無線により、通信ネットワーク4を介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F708は、コンピュータ70の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F708は、例えばUSBなどのインタフェースを介してコンピュータ70に接続される。
【0122】
表示装置710は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置710の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ及び有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイなどが挙げられる。表示装置710は、コンピュータ70の外部に設けられてもよい。その場合、表示装置710は、例えばディスプレイケーブルなどを介してコンピュータ70に接続される。また、入力I/F704としてタッチパネルが採用される場合には、表示装置710は、入力I/F704と一体化して構成することが可能である。
【0123】
また、上記実施の形態で記載された販売装置2及び端末装置3が備える構成要素は、記憶装置702に格納されたプログラムがプロセッサ700によって実行されることで、定められた処理が他のハードウェアと協働して実現されるものとする。また、言い換えれば、これらの構成要素は、ソフトウェアまたはファームウェアとしても、それと対応するハードウェアとしても想定され、その双方の概念において、「機能」、「手段」、「部」、「処理回路」、「ユニット」、または「モジュール」などとも記載され、またそれぞれに読み替えることができる。
【0124】
<6.その他の実施形態>
上記実施形態における販売装置2の構成の少なくとも一部は、サーバ装置6が備えてもよい。また、販売装置2は、上記実施形態で説明した各種動作を、サーバ装置6と協働して実行してもよい。
【0125】
上記実施形態における「特定の情報が端末装置3において表示可能となるように制御する処理」とは、当該処理が行われる前の第1時点においては当該特定の情報が端末装置3において表示できず、当該処理が行われた後の第2時点においては当該特定の情報が端末装置3において表示可能となる処理を含む。すなわち、第1時点においては当該特定の情報が端末装置3において表示できず、第2時点においては当該特定の情報が端末装置3において表示可能となっている場合、第1時点と第2時点との間では「特定の情報が端末装置3において表示可能となるように制御する処理」が行われているといえる。
【0126】
上記実施形態において、販売装置2が実行する釣銭チャージ処理(第1処理)は、電子マネーが付与された旨の情報が端末装置3において表示可能となるための一以上の処理の少なくとも一部であるとして説明したが、これに限られない。具体的には、釣銭チャージ処理(第1処理)は、電子マネーが付与された旨の情報を販売装置2において表示することを含んでもよい。この場合、販売装置2は、例えば、電子マネー付与処理(S28参照)の完了に応じて電子マネーが付与された旨の情報を表示する。他の実施形態では、販売装置2は、サーバ装置6からの指示に基づいて電子マネーが付与された旨の情報を表示する。
【0127】
同様に、販売装置2が実行するボーナスチャージ処理(第3処理)は、ボーナスが付与された旨の情報が端末装置3において表示可能となるための一以上の処理の少なくとも一部であるとして説明したが、これに限られない。具体的には、ボーナスチャージ処理(第3処理)は、ボーナスが付与された旨の情報を販売装置2において表示することを含んでもよい。この場合、販売装置2は、例えば、ボーナス付与処理(S38参照)の完了に応じてボーナスが付与された旨の情報を表示する。他の実施形態では、販売装置2は、サーバ装置6からの指示に基づいてボーナスが付与された旨の情報を表示する。
【0128】
電子マネー及び/又はボーナスが付与された旨の情報は、例えば、商品ディスプレイ部160において表示されてよく、販売装置2の商品ディスプレイ部160とは別に設けられた表示装置において表示されてもよい。また、電子マネー及び/又はボーナスが付与された旨の情報は、端末装置3及び販売装置2の一方において表示されてもよく、両方において表示されてもよい。
【0129】
以下のような態様も、本開示の範囲に含まれる。
【0130】
[付記1]
プログラムは、ユーザが現金を投入することにより商品を購入することができる販売装置2のコンピュータ70を、ユーザの釣銭の取り扱いに関する設定情報140を取得する取得手段100であって、設定情報140は、ユーザの端末装置3と通信することにより取得される、取得手段100と、販売装置2に投入された現金に対応する第1金額が、商品に対応する第2金額を上回っている場合に、設定情報140に基づいて、第1金額及び第2金額の差である釣銭に対応する電子マネーが付与された旨の情報が端末装置3及び/又は販売装置2において表示可能となるように制御する第1処理と、釣銭を排出する第2処理とのいずれか一方を実行する実行手段106と、として機能させる。
【0131】
[付記2]
付記1に記載のプログラムは、コンピュータ70を、第1金額が第2金額を上回っている場合に、商品又は当該商品の引換券を出力する出力手段108、としてさらに機能させてよい。
【0132】
[付記3]
付記1又は2に記載のプログラムにおいて、設定情報140は、ユーザの操作に基づいて、釣銭を現金では受け取らない第1モードと、釣銭を現金で受け取る第2モードとのいずれか一方に設定されてよく、実行手段106は、設定情報140が第1モードに設定されている場合に第1処理を実行し、設定情報140が第2モードに設定されている場合に第2処理を実行してよい。
【0133】
[付記4]
付記1から3のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、取得手段100は、ユーザが現金を投入する前のタイミング、及び、ユーザが購入する商品を選択する前のタイミングの少なくとも一方において、設定情報140を取得してよい。
【0134】
[付記5]
付記1から4のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、取得手段100は、端末装置3と通信することによりユーザに関するユーザ情報142をさらに取得してよく、当該プログラムは、コンピュータ70を、ユーザ情報142に基づいて、販売装置2の商品ディスプレイ部160における表示を変更する手段(変更手段110)、としてさらに機能させてよい。
【0135】
[付記6]
付記5に記載のプログラムにおいて、取得手段100は、設定情報140及びユーザ情報142を一括して取得してよい。
【0136】
[付記7]
付記1から6のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、取得手段100は、端末装置3との近距離無線通信により設定情報140を取得してよい。
【0137】
[付記8]
付記1から7のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、取得手段100は、端末装置3との通信に基づいて、設定情報140を記憶したサーバ装置6から設定情報140を取得してよい。
【0138】
[付記9]
付記1から8のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、実行手段106は、第1処理を実行する場合、さらに、追加の電子的な特典が付与された旨の情報が端末装置3及び/又は販売装置2において表示可能となるように制御する第3処理を実行してよい。
【0139】
[付記10]
付記9に記載のプログラムにおいて、実行手段106は、ユーザが所定の条件を満たしている場合に限り、第3処理を実行してよい。
【0140】
[付記11]
付記10に記載のプログラムにおいて、条件は、(A)ユーザに対して電子マネーが付与された回数が第1閾値以上であること(B)ユーザに対して電子マネーが付与された回数が第2閾値以下であること(C)電子マネーの付与を受けることを可能にする会員登録をユーザが行ってから第1期間が経過した後であること(D)会員登録をユーザが行ってから第2期間が経過する前であること(E)商品が、ユーザが購入可能な複数の商品のうち、特定の商品であることの少なくとも一つであってよい。
【0141】
[付記12]
付記1から11のいずれか一つに記載のプログラムは、コンピュータ70を、販売装置2の付近にユーザがいるか否かを判定する判定手段114、としてさらに機能させてよく、判定手段114によってユーザが販売装置2の付近にいないと判定された場合、実行手段106は、設定情報140によらず、第2処理を実行してよい。
【0142】
[付記13]
プログラムは、端末装置3を有するユーザが現金を投入することにより商品を購入することができる販売装置2と通信可能な当該端末装置3において実行されるプログラムであって、端末装置3を、ユーザの釣銭の取り扱いに関する設定情報140であって、釣銭を現金ではなく電子マネーで受け取ることに設定している設定情報140を販売装置2に対して送信する手段(送信手段202)、及び販売装置に投入された現金に対応する第1金額が商品に対応する第2金額を上回っている場合に、商品が購入されると、設定情報140に基づいて、第1金額及び第2金額の差である釣銭に対応する電子マネーが付与された旨の情報を受信する手段(受信手段204)、として機能させる。
【0143】
[付記14]
情報処理方法は、ユーザが現金を投入することにより商品を購入することができる販売装置2のコンピュータ70に、ユーザの端末装置3と通信することにより、ユーザの釣銭の取り扱いに関する設定情報140を取得することと、販売装置2に投入された現金に対応する第1金額が、商品に対応する第2金額を上回っている場合に、設定情報140に基づいて、第1金額及び第2金額の差である釣銭に対応する電子マネーが付与された旨の情報が端末装置3及び/又は販売装置2において表示可能となるように制御する第1処理と、釣銭を排出する第2処理とのいずれか一方を実行することと、を実行させる。
【0144】
[付記15]
販売装置2は、ユーザが現金を投入することにより商品を購入することができる販売装置2であって、ユーザの釣銭の取り扱いに関する設定情報140を取得する取得部であって、設定情報140は、ユーザの端末装置3と通信することにより取得される、取得部と、投入された現金に対応する第1金額が、商品に対応する第2金額を上回っている場合に、設定情報140に基づいて、釣銭の金額に対応する電子マネーを付与した旨の情報が端末装置3及び/又は当該販売装置2において表示可能となるように制御する第1処理と、釣銭を排出する第2処理とのいずれか一方を実行する実行部と、を備える。
【符号の説明】
【0145】
2…販売装置、3…端末装置、70…コンピュータ、100…取得手段、102…受付手段、104…算出手段、106…実行手段、108…出力手段、110…変更手段、112…決定手段、114…判定手段、140…設定情報、142…ユーザ情報、160…商品ディスプレイ部