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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025062406
(43)【公開日】2025-04-14
(54)【発明の名称】開閉装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/06 20060101AFI20250407BHJP
   E06B 5/00 20060101ALI20250407BHJP
【FI】
E06B9/06 610H
E06B9/06 610Q
E06B5/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023171452
(22)【出願日】2023-10-02
(71)【出願人】
【識別番号】000239714
【氏名又は名称】文化シヤッター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】三浦 俊樹
【テーマコード(参考)】
2E239
【Fターム(参考)】
2E239AC04
(57)【要約】
【課題】 開閉体と天側開口部の隙間を塞ぐ。
【解決手段】 天側開口部2から下方へ繰り出される開閉体10により空間を仕切るようにして閉鎖する開閉装置において、天側開口部2を略閉鎖した閉鎖位置と、開閉体10の通過を可能にするように天側開口部2を開放した開放位置との間で開閉可能な天側開閉部材50を具備している。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天側開口部から下方へ繰り出される開閉体により空間を仕切るようにして閉鎖する開閉装置において、前記天側開口部を略閉鎖した閉鎖位置と、前記開閉体の通過を可能にするように前記天側開口部を開放した開放位置との間で開閉可能な天側開閉部材を具備していることを特徴とする開閉装置。
【請求項2】
閉鎖状態の前記開閉体により水の流れを阻む止水シャッター装置を構成していることを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
【請求項3】
開閉体幅方向端部側の収納位置から開閉体幅方向中央側の開閉体補強位置へ移動して閉鎖状態の前記開閉体に対し下流側から近接又は接触する可動中柱と、前記天側開口部内で前記可動中柱を開閉体幅方向へ案内する可動中柱ガイド部とを備え、
前記天側開閉部材が、前記閉鎖位置にて前記可動中柱ガイド部を覆うように設けられていることを特徴とする請求項2記載の開閉装置。
【請求項4】
前記天側開閉部材は、開閉体幅方向に沿う回転軸を支点にした回動により前記天側開口部を開閉することを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
【請求項5】
前記天側開閉部材は、開閉体幅方向に並設されるとともに各々が独立して回動可能な複数のパネルにより構成され、
いずれかの前記パネルの開放回動に、隣接する前記パネルが順次に連動するようにしたことを特徴とする請求項4記載の開閉装置。
【請求項6】
開閉体幅方向に隣接する二つの前記パネルのうち、その一方のパネルには他方のパネル側へ突出する係合部が設けられ、前記一方のパネルの開放回動に伴って、前記係合部が前記他方のパネルに係合して、前記他方のパネルが開放回動するようにしたことを特徴とする請求項5記載の開閉装置。
【請求項7】
前記係合部は、隣接する二つの前記パネルの隙間を覆うように設けられていることを特徴とする請求項6記載の開閉装置。
【請求項8】
前記開閉体の閉鎖経路の側方側に開口部を形成し機能させる側方側機能部と、前記側方側機能部を開閉可能に覆う側方側開閉部材とを具備することを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
【請求項9】
前記天側開閉部材が開放していることを条件に、前記開閉体の閉鎖動作を可能にすることを特徴とする請求項1~8何れか1項記載の開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉体により空間を仕切るようにして閉鎖する開閉装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載されるように、収納部の下方のマグサ開口部から下方へ繰り出される複数のパネルと、これら複数のパネルを幅方向の端部で下方へ案内するガイドレールと、前記複数のパネルを床面上に積み上げた閉鎖状態において開閉体幅方向の端部側から中央側へ移動して前記複数のパネルに対し下流側から近接する可動柱とを備え、閉鎖状態の前記複数のパネルにより水の流れを阻むようにした止水シャッター装置がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-180953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来技術によれば、複数のパネルの大部分を上方の収納部に収納した開放状態では、最も下側に位置するパネルの下端側が、マグサ開口部内に位置し、このパネルの表裏面と、まぐさ開口部の内面との間に、開閉体厚さ方向の隙間が形成される。
このため、前記隙間から内部が覗けてしまい美観を損ねてしまったり、前記隙間を介して天井内に風雨が侵入したりするおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような課題に鑑みて、本発明の一つは、以下の構成を具備するものである。
天側開口部から下方へ繰り出される開閉体により空間を仕切るようにして閉鎖する開閉装置において、前記天側開口部を略閉鎖した閉鎖位置と、前記開閉体の通過を可能にするように前記天側開口部を開放した開放位置との間で開閉可能な天側開閉部材を具備していることを特徴とする開閉装置。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、以上説明したように構成されているので、開閉体と天側開口部の隙間を塞ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明に係る開閉装置の一例を下流側から視た図である。
図2図1の(II)-(II)線に沿う断面図であり、開閉体を全開し、天側開閉部材及び側方側開閉部材を閉鎖した状態を示す。
図3】同断面において、天側開閉部材及び側方側開閉部材を開放した状態を示す。
図4】同断面において、天側開閉部材及び側方側開閉部材を開放し、開閉体を閉鎖し、可動中柱を収納位置から開閉体補強位置へ移動した状態を示す。
図5】同開閉装置の要部縦断面図であり、開閉体を全開し、天側開閉部材及び側方側開閉部材を閉鎖した状態を示す。
図6】同縦断面において、天側開閉部材及び側方側開閉部材を開放した状態を示す。
図7】同縦断面において、天側開閉部材及び側方側開閉部材を開放し、開閉体を閉鎖し、可動中柱を収納位置から開閉体補強位置へ移動した状態を示す。
図8】天側開閉部材の設置構造を示す要部縦断面図であり、ダンパー機構について一部切欠し内部構造を示している。
図9】側方側開閉部材の設置構造を示す要部横断面図である。
図10】天側開閉部材の一例を下流側から視た図であり、(a)は閉鎖状態、(b)は閉鎖動作の途中状態を示す。
図11】同開閉装置における制御例を示すフローチャートである。
図12】側方側開閉部材の設置構造の他例を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次に、本発明に係る実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
本明細書中、「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の開閉体の厚さ方向を意味する。また、「開閉体幅方向」とは、開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
また、「開閉体開閉方向」とは、開閉体が開閉動作のために空間を仕切ったり開放したりするスライド方向を意味する。
【0009】
また、「開閉体幅方向外側」とは、開閉体幅方向に沿って開閉体の外側へ向かう方向側を意味する。例えば、向かって右側のガイドレールを基準にすると、開閉体幅方向外側は、右方向側になる。
また、「開閉体幅方向内側」とは、開閉体幅方向に沿って開閉体の内側へ向かう方向側を意味する。例えば、向かって右側のガイドレールを基準にすると、開閉体幅方向内側は、左方向側になる。
【0010】
また、「開閉体厚さ方向外側」とは、開閉体の厚みの中央部から開閉体厚さ方向に沿って離れる方向側を意味する。
また、「開閉体厚さ方向内側」とは、開閉体厚さ方向に沿って開閉体の厚みの中央部へ向かう方向側を意味する。
【0011】
また、「上流側」及び「下流側」とは、想定される流れ方向の上流側と下流側であり、図示例によれば、屋外側が上流側、屋内側が下流側である。なお、他例としては、屋外側を下流側、屋内側を上流側とし構成することも可能である。
【0012】
<第一の実施形態>
開閉装置Aは、天側開口部2から下方へ繰り出され空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体10と、開閉体10の閉鎖経路の側方側に開口部(図示例によれば、ガイド開口部31a及び可動中柱収納開口部32a)を形成し機能させる側方側機能部30と、開閉体10をその上方で収納する開閉体収納部40と、開閉体収納部40から送出される開閉体10を下方へ繰り出す天側開口部2と、天側開口部2を開閉する天側開閉部材50と、側方側機能部30を開閉可能に覆う側方側開閉部材60とを備える(図1図9参照)。
また、この開閉装置Aは、閉鎖状態の開閉体10に対し下流側から近接又は接触する可動中柱20を具備し、水害時等に躯体通路1aを流れる水を開閉体10によって阻む止水シャッター装置を構成している(図1及び図5参照)。
【0013】
天側開口部2は、躯体天井部1bに形成される開口部を、まぐさ部材2aにより補強するようにして構成される。
この天側開口部2は、開閉体10及び可動中柱20を通過可能な横長矩形状に形成される。すなわち、開閉体10は、天側開口部2内を通って上下方向へ開放動作する。また、可動中柱20は、その上端側部分を天側開口部2内に挿通して開閉体幅方向へ移動する。
【0014】
まぐさ部材2aは、天側開口部2の上流側(屋外側)内縁に沿う位置と、同天側開口部2の下流側(屋内側)内縁に沿う位置とにそれぞれ設けられる。
各まぐさ部材2aは、躯体天井部1bをよりも上方の不動部位(例えば、開閉体収納部40を支持する鋼材や、梁部材等)に固定される。
【0015】
開閉体10は、開閉体収納部40から順次に繰り出される複数のパネル11,12と、これらパネル11,12を繋げる可撓性長尺状のパネル連繋部材13とを具備する。図中、符号11は、最下端側のパネル、符号12は、その他のパネルである。
【0016】
各パネル11,12は、開閉体幅方向へ長尺な正面視矩形板状の部材である。このパネル11,12は、金属材料を引抜成形又は押出成形することで、上下に仕切られた空洞を有する縦断面枠状に形成される。
このパネル11,12の下端部は、開閉体幅方向の全長にわたって縦断面略V字状に突出しており、その突出する外面は、弾性材料(例えば、ゴムやエラストマー樹脂等)からなるシール部により覆われている。
【0017】
最も下側のパネル11は、下方側の下枠部材3に対し水密に圧接される。
下枠部材3は、躯体通路1aの横幅方向へわたって連続する長尺状の部材であり、躯体通路1aの床面と略面一に設けられる。この下枠部材3は、沓摺等と呼称される場合もある。
【0018】
他のパネル12は、下方側のパネル11(又は12)の縦断面略V字凹状の上端部に対し、水密に嵌り合う。
【0019】
各パネル12の横幅方向の両端部には、開閉体幅方向へ突出するように、支持軸部12aとガイド軸部12bが設けられる。
【0020】
支持軸部12aは、各パネル12のパネル連繋部材13に挿通された軸状部材の先端側に、開閉体収納部40の収納レール43に転動させるためのローラーを回転自在に支持してなる。
【0021】
ガイド軸部12bは、各パネル12の幅方向端部から突出する軸状部材の先端側にローラーを回転自在に支持してなる。
このガイド軸部12bは、各パネル12が開閉体収納部40に収納される際に、開閉体収納部40内のガイド部材44(図4参照)に係合し案内され、開閉体厚さ方向の振れを抑制する。
【0022】
パネル連繋部材13は、動力伝達用等に用いられる所謂ローラチェーンであり、その長さ方向において所定間隔置きに支持軸部12aを挿通している。
このパネル連繋部材13は、上下方向のすべてのパネル11,12を、支持軸部12aを介して連結しており、その上端側が開閉体収納部40内のスプロケット41に掛けられている。
【0023】
側方側機能部30は、開閉体10の閉鎖経路の側方側に位置し、開閉体10をガイド開口部31aに挿入して閉鎖方向へ案内するガイドレール31と、ガイドレール31の上流側で、可動中柱収納開口部32aに挿入される可動中柱20を収納する可動中柱収納部32とを具備する(図9参照)。
この側方側機能部30は、躯体壁部1dと内壁材1eの間の空間部分に設けられ、ガイド開口部31a及び可動中柱収納開口部32aを、内壁材1eの表面と略面一に配置している。
【0024】
躯体壁部1dは、当該開閉装置Aの設置対象である建物等を構成する壁ある。
内壁材1eは、躯体壁部1dに対し間隔を置いて略平行に設けられた板状部材であり、例えば、石膏ボードや化粧板、その他の建材等により構成される。
【0025】
ガイドレール31は、閉鎖状態の開閉体10の幅方向端部を上下方向にわたって覆う横断面凹状に構成される。このガイドレール31の開閉体幅方向内側(図9によれば左側)の開口は、開閉体10の幅方向端部を上下方向にわたって挿通するガイド開口部31aとして機能する。
このガイドレール31の内部には、閉鎖状態の開閉体10を下流側から上流側へ押圧する厚さ方向押圧機構31dと、この厚さ方向押圧機構31dによって押動される開閉体10を上流側から受ける受部材31eとが設けられる(図9参照)。
これら厚さ方向押圧機構31d及び受部材31eは、例えば特許文献1に記載のものを適用可能である。
【0026】
このガイドレール31は、その上端側を天側開口部2に挿通するとともに、下端部を下枠部材3及び躯体床部1c等に接するようにして、躯体壁部1d等の不動部位に固定される。
【0027】
可動中柱20は、開閉体幅方向端部側の収納位置から開閉体幅方向中央側の開閉体補強位置へ移動して閉鎖状態の開閉体10に対し下流側から近接又は接触するように構成される(図2図4参照)。
詳細に説明すれば、この可動中柱20は、開閉体10の略全高にわたる長尺状の中柱本体21と、この中柱本体21の上端に設けられた吊車22と、中柱本体21を前記収納位置と前記開閉体補強位置にて不動部位に係脱する係脱機構23とを備える。
この可動中柱20は、上方側の不動部位(図示例によれば、開閉体収納部40)に固定された可動中柱ガイド部24に吊持されて、前記収納位置と前記開閉体補強位置の間を移動する。
【0028】
中柱本体21は、閉鎖状態の開閉体10の上下方向の全長にわたる長尺柱状の部材である。
この中柱本体21は、長方形状の横断面を上下方向に連続しており、その横断面における一辺部に、上下方向にわたる板状の弾性水密部材21aを設けている。
【0029】
中柱本体21は、上下方向の吊軸21bを中心に回転するように、吊車22に吊持されている。
この中柱本体21は、開閉体幅方向端部側の収納位置と、開閉体幅方向中央側の開閉体補強位置との間を移動し、前記収納位置において、弾性水密部材21aを開閉体幅方向外側へ向ける(図2及び図3参照)。
また、同中柱本体21は、前記開閉体補強位置において、略90度回転されて、弾性水密部材21aを開閉体10の下流側面に対向させ近接又は接触させる(図4参照)。
【0030】
吊車22は、開閉体厚さ方向の軸を中心に自在に回転するローラー状に構成され、可動中柱ガイド部24に沿って開閉体幅方向へ転動する。
【0031】
係脱機構23は、中柱本体21の外部に露出したハンドル状の操作部23aの回転操作により、中柱本体21の上端と下端からそれぞれ出没するロッド棒23bを出没させるように構成される。この係脱機構23には、フランス落とし等と呼称される機構を適用可能である。
ロッド棒23bは、開閉体幅方向端部側の収納位置と、開閉体幅方向中央側の開閉体補強位置との各位置において、上下の不動部位それぞれ設けられた受穴等(図示せず)に係脱する。
【0032】
可動中柱ガイド部24は、可動中柱20の移動経路に沿う横長状の部材であり、天側開口部2の上方側の不動部位(例えば、開閉体収納部40等)に固定される。
図5図7等に例示する可動中柱ガイド部24は、縦断面コ字状の部材を、間隔を置いて対向させ一体化するように構成され、その内側の凹状部分により、吊車22を受けて転動させる。
【0033】
可動中柱収納部32は、可動中柱収納開口部32aを開閉体幅方向内側へ向けた横断面略凹状に構成され(図9参照)、上下方向へわたる長尺状に延設される。
可動中柱収納開口部32aは、可動中柱20を開閉体幅方向へ通過可能な縦長矩形状の開口である。この可動中柱収納開口部32aは、ガイド開口部31aと共に、内壁材1eに対し略面一に設けられる。
【0034】
開閉体収納部40は、天側開口部2の上方で、開閉体10を繰り出し閉鎖動作させたり、閉鎖状態の開閉体10を巻き戻して開放動作させたりする。
この開閉体収納部40は、図5に示すように、不動部位に固定された基体40aに、パネル連繋部材13を掛け回したスプロケット41、このスプロケット41を双方向へ回転させる駆動機構42、パネル12の支持軸部12aを吊持して前後方向へ導く収納レール43、パネル12のガイド軸部12bを水平方向へ案内するガイド部材44等を支持している。
【0035】
この開閉体収納部40は、駆動機構42によりスプロケット41を一方向へ回転させることで、複数のパネル11,12を順次に下方へ送出し、天側開口部2に通過させる。
天側開口部2を下方へ通過するようにして繰り出されるパネル11,12は、下枠部材3上に積み重ねられ、躯体通路1aを仕切るようにして閉鎖する。
【0036】
また、同開閉体収納部40は、駆動機構42によりスプロケット41が逆方向へ回転することで、閉鎖状態にあるパネル11,12を、開放動作させて、躯体天井部1bをよりも上方側で下流側(図示例によれば、屋内側)へ収納する。
この開閉体収納部40には、例えば、特許文献1の基本構造を適用可能である。
【0037】
<天側開閉部材について>
天側開閉部材50は、天側開口部2を下方側から覆う略板状に構成され、開閉体幅方向に沿う回転軸50a(例えば、ヒンジ等)を支点にした回動により、天側開口部2を略閉鎖した閉鎖位置(図5及び図8参照)と、同天側開口部2を開放した開放位置(図6及び図7参照)との間で開閉回動する。
天側開閉部材50は、前記閉鎖位置で可動中柱ガイド部24を下方側から覆い、前記開放位置では、開閉体10の上下方向の通過及び可動中柱20の開閉体幅方向の移動を可能にする。
【0038】
天側開閉部材50は、開閉体幅方向に並設されるとともに各々が独立して回動可能な複数(図示例によれば三つ)のパネル51,52,53により構成される。
なお、前記パネルの数は、開閉体10によって開閉される開口幅に応じて設定され、図示例以外の数(例えば、単数、二つ、又は四つ以上)にすることが可能である。
【0039】
パネル51,52,53の各々は、平面視略矩形板状に形成され、上流側で開閉体幅方向へわたる回転軸50aを支点にして回動する。各パネル51,52又は53の回動端側には、平面視凹欠状の掛止棒引掛け部50cが設けられる。
【0040】
掛止棒引掛け部50cは、先端にフック状の掛合部を有する掛止棒(図示せず)を引掛けられるための部位である。すなわち、作業者等は、天側開閉部材50を開放する際、前記掛止棒を各パネルの掛止棒引掛け部50cに引掛けて、下方へ引張るようにして開放する。また、天側開閉部材50を閉鎖する際には、同掛止棒を掛止棒引掛け部50cの近傍に当てて、各パネルの回動端側を押し上げる。
【0041】
また、パネル51,52,53の各々には、その開放動作に抵抗を加えるように、単数もしくは複数のダンパー50dが設けられる(図8参照)。このダンパー50dの数は、各パネルの重量や大きさに応じて適宜に設定される。
【0042】
ダンパー50dは、シリンダー内で進退するピストンにオイルによる流体抵抗を加えるようにした周知の油圧式ダンパーである。
図8に示す一例によれば、このダンパー50dは、先端ロッド側を斜め下方へ向けるようにして、シリンダーの基端側が不動部位に支持される。
この構成によれば、シリンダー内でオイルがピストンよりも先側に多く貯溜されるため、ピストンに設けられたバルブを通過するオイルの量を増やすことができ、これによって、例えば、当該ダンパー50dを略水平に設置した場合と比較して、比較的大きな流体抵抗を得ることができる。したがって、ダンパー50dによる緩衝機能が効果的に作用し、各パネル51,52,53がよりゆっくり降りて開放する。
【0043】
また、パネル51,52,53の各々と、閉鎖状態で対向する不動部位(まぐさ部材2a)との間には、各パネルを前記不動部位に対し着脱する着脱具50eが、単数もしくは複数設けられる(図8参照)。
この着脱具50eは、マグネットの磁力により各パネルを脱着可能に吸着するものであり、マグネットキャッチャー等と呼称される場合がある。
パネル毎の着脱具50eの数は、各パネルの重量等に応じて適宜に設定される。図示例によれば、後述する係脱装置51aを有するパネル51については、他のパネル52,53よりも着脱具50eの数を減らし、開閉操作性を良好にしている。
【0044】
開閉体幅方向の最も端側に位置するパネル51には、このパネル51を不動部位(図示例によれば、まぐさ部材2a)に掛止して開放不能にしたり、この掛止状態を解除したりする係脱装置51aが設けられる。
【0045】
この係脱装置51aは、下方から押し操作される解除ボタン51a1と、この解除ボタン51a1が押されることで不動部位との掛止状態を解除する掛止片51a2と、掛止片51a2の解除に連動して下方へ突出するレバー51a3とを備える(図10参照)。この係脱装置51aには、例えば、分電盤錠等と呼称される錠装置を適用することが可能である。
この係脱装置51aによれば、閉鎖状態のパネル51を開放する場合、解除ボタン51a1を押せば、掛止片51a2の掛止状態が解除されるとともにレバー51a3が下方へ突出して、パネル51が開放可能になる。
開放状態のパネル51を閉鎖して不動部位に掛止する場合には、パネル51を閉鎖して下方へ突出したレバー51a3を押し戻せば、解除ボタン51a1が不動部位に掛止されて、パネル51が閉鎖状態に保持される。
【0046】
なお、係脱装置51aは、外部操作によってパネル51を不動部位に係脱する構成であればよく、他例としては、ハンドル操作によりパネル51を不動部位に係脱する態様や、フック棒による回転操作によりパネル51を不動部位に係脱する態様、フック棒により引張操作と押し操作によりパネル51を不動部位に係脱する態様等とすることも可能である。
【0047】
さらに、パネル51の上方側の不動部位には、パネル51が全閉したことを感知する感知部50fが設けられる(図8参照)。
図示例の感知部50fは、閉鎖するパネル51をアクチュエータにより直接感知するリミットスイッチである。
この感知部50fの他例としては、マグネットがパネル51を吸着したことを感知する態様や、パネル51を近接感知する近接センサ等とすることも可能である。
【0048】
そして、上述した複数のパネル51,52,53は、開閉体幅方向の一方側から順番に連動して開放動作するように構成される(図10参照)。
詳細に説明すれば、開閉体幅方向に隣接する二つのパネル51,52(又は52,53)のうち、その一方のパネル51(又は52)には、他方のパネル52(又は53)側へ突出して上側に被さるように、係合部50bが設けられている。
このため、前記一方のパネル51(又は52)を下方へ開放回動させると、係合部50bが他方のパネル52(又は53)に係合して、他方のパネル52(又は53)も下方へ開放回動する。
【0049】
このように、上記構成によれば、一方側のパネル51を開放動作すれば、これに追従するようにして、隣接するパネル52が開放動作し、さらに隣接するパネル53も開放動作する。また、これらパネル51,52,53を閉鎖する際は、前記と逆の順番で閉鎖してゆけばよい。
【0050】
また、係合部50bは、隣接する二つのパネル51,52(又は52,53)の隙間s1を上方側から覆うように設けられる。
詳細に説明すれば、この係合部50bは、隣接する二つのパネル51,52(又は52,53)のうち、その一方のパネルから上方へ突出し隙間s1を跨いで他方のパネルの上方側へ向かう形状(図10によれば、断面逆L字状)に形成される。この係合部50bは、天側開閉部材50の全閉状態において、隣接するパネル間の隙間s1を開閉体厚さ方向の略全長にわたって覆う。
これらの構成によれば、隣接する二つのパネルの隙間s1を介して、下方側から内部を覗かれるようなことを防ぐことができ、ひいては、複数のパネル51,52,53の外観上の体裁を向上することができる。
【0051】
<側方側開閉部材について>
側方側開閉部材60は、ガイド開口部31a及び可動中柱収納開口部32aを上下方向にわたって覆う略板状に構成される(図5図7及び図9等参照)。
この側方側開閉部材60は、上下方向の回転軸60a(例えば、ヒンジ等)を支点にして、ガイドレール31及び可動中柱収納部32を覆う閉鎖位置(図2及び図9参照)と、前記ガイドレールを露出させた開放位置(図3及び図4参照)との間を開閉回動する。
【0052】
回転軸60aは、一片部に対し他片部を回転可能に接続したヒンジ(蝶番)等により構成され、前記一片部を側方側機能部30に接続するとともに、前記他片部を側方の不動部位(図9によれば、可動中柱収納部32)に接続している。
【0053】
側方側開閉部材60の回動端側には、外部から挿入した手指を側方側開閉部材60に手掛けできるように、隙間s2が設けられる(図9参照)。
この隙間s2は、図示例によれば、側方側開閉部材60の回動端側と、側方側機能部30との間の開閉体幅方向の隙間である。
【0054】
この隙間s2の奥側には、側方側開閉部材60を側方側機能部30に対し着脱する着脱具33が設けられる。
この着脱具33は、上記着脱具50eと同様にマグネットの磁力により側方側開閉部材60を吸着するマグネットキャッチャーや、その他の係脱具により構成すればよい。
【0055】
上記構成によれば、使用者等は、隙間s2に挿入した手指を側方側開閉部材60に掛け、側方側開閉部材60を開放方向へ引いて着脱具33から引き離し、開放させることができる。この開放状態では、開閉動作する開閉体10をガイドレール31のガイド開口部31aに挿入可能になり、可動中柱20の移動経路が確保される。
また、開放状態の側方側開閉部材60を閉鎖するには、この側方側開閉部材60を逆方向へ回動させ着脱具33に吸着させればよい。
【0056】
また、側方側開閉部材60の回動端側には、側方側開閉部材60表面に露出する操作部61bの操作により、上方と下方にロッド棒61aを出没させる係脱機構61が設けられる。
この係脱機構61には、上記係脱機構23と同様に、フランス落とし等の機構を適用することが可能である。
【0057】
側方側開閉部材60の全閉状態(図2及び図9参照)において、係脱機構61は、操作部61bが操作されることで、上側のロッド棒61aを上方へ突出させ、上方側の不動部位(例えば、上流側のまぐさ部材2aや天部構成部材等)に設けられた受穴(図示せず)に嵌め合わせ、さらに、下側のロッド棒61aを下方へ突出させ、下方側の不動部位(例えば、下枠や床面等)に設けられた受穴(図示せず)に嵌め合わせて、側方側開閉部材60を開放しないように係止する。
【0058】
同側方側開閉部材60の全閉状態(図3参照)において、係脱機構61は、操作部61bが操作されることで、上側のロッド棒61aを上方へ突出させ、上方側の不動部位(例えば、下流側のまぐさ部材2aや天部構成部材等)に設けられた受穴(図示せず)に嵌め合わせ、さらに、下側のロッド棒61aを下方へ突出させ、下方側の不動部位(例えば、下枠や床面等)に設けられた受穴(図示せず)に嵌め合わせて、側方側開閉部材60を閉鎖しないように係止する。
【0059】
また、全閉位置にある側方側開閉部材60の上方側と、全開位置にある同側方側開閉部材60の上方側には、それぞれ、感知部62,63が設けられる(図2~4及び図9参照)。
一方の感知部62は、側方側開閉部材60の全閉位置において、係脱機構61の上方側で、不動部位に固定される。
他方の感知部63は、側方側開閉部材60の全開位置において、係脱機構61の上方側で、不動部位に固定される。
これら感知部62,63は、例えばリミットスイッチや近接スイッチ等により構成され、側方側開閉部材60から上方へ突出するロッド棒61aを感知して、その感知信号を図示しない制御部へ送信する。
【0060】
<制御上の特徴について>
次に、上記構成の開閉装置Aにおける制御上の特徴について説明する。
開閉装置Aは、天側開閉部材50が開放しており、かつ側方側開閉部材60が開放していることを条件に、開閉体10の閉鎖動作を可能にする。
具体的に説明すれば、開閉装置Aの制御部(図示せず)は、例えばリレー回路やシーケンサー、マイコン等により構成され、図11に示すフローチャートを実行する。
【0061】
先ず、ステップS1では、感知部50f(図8参照)の感知信号より天側開閉部材50が全閉しているか否かを判断し、全閉していればステップS5へ処理をジャンプし、そうでなければステップS2へ処理を進める。
【0062】
ステップS2では、感知部62(図2図4参照)の感知信号より側方側開閉部材60が全閉しているか否を判断し、全閉してればステップS5へ処理をジャンプし、そうでなければステップS3へ処理を進める。
【0063】
ステップS3では、感知部63(図2図4参照)の感知信号より側方側開閉部材60が全開しているか否を判断し、全開していればステップS4へ処理を進め、そうでなければステップS5へ処理をジャンプする。
【0064】
ステップS4では、開閉体10を閉鎖可能な状態にする。すなわち、開閉体10の全開状態において、図示しない操作スイッチの操作信号や外部信号等による閉鎖指令があった場合に、駆動機構42を閉鎖方向へ動作させて、複数のパネル11,12を下方へ閉鎖動作する。
【0065】
また、ステップS5では、開閉体10の全開状態において前記閉鎖指令があった場合でも、駆動機構42の停止状態を保持し、開閉体10が閉鎖動作しないようにする。
【0066】
<作用効果>
上記構成の開閉装置Aによれば、開閉体10の全開状態において、天側開口部2を天側開閉部材50により覆い塞ぐことができる。このため、全開状態の開閉体10と天側開口部2の間の隙間を介して天井内が覗かれてしまったり、前記隙間から天井内に風雨が侵入したりするのをを防ぐことができる。
さらに、天側開口部2による天井面の凹凸を天側開閉部材50により無くすことで、天側開閉部材50と隣接する建材(天井材等)との視覚上の差異を減らすとともに、境目等を目立たなくして、天井面の美観を向上することができる。
【0067】
また、開閉体10が全開状態にあり、可動中柱20が可動中柱収納部32に収納された状態において、ガイド開口部31a及び可動中柱収納開口部32aを側方側開閉部材60によって覆い塞ぐことができる。このため、ガイド開口部31a及び可動中柱収納開口部32aに通行者や通行物等が干渉することや、ガイド開口部31a及び可動中柱収納開口部32a等からその内部に風雨が侵入するようなこと等を防ぐことができる。
さらに、ガイド開口部31a及び可動中柱収納開口部32aによる側方壁面の凹凸を側方側開閉部材60により無くすことで、側方側開閉部材60と隣接する建材(壁材等)との視覚上の差異を減らすとともに、境目等を目立たなくして、側方壁面の美観を向上することができる。
【0068】
また、天側開閉部材50と側方側開閉部材60の何れか一方が閉鎖した状態では、開閉体10が閉鎖動作しないように制御されるため、開閉体10が天側開閉部材50又は側方側開閉部材60に干渉してしまうようなことを防ぐことができる。
【0069】
<第二の実施形態>
図12に示す開閉装置Bは、左右方向の一方側(図示例によれば、右方側)に位置する側方側機能部である可動中柱収納部32のみを、側方側開閉部材60’によって開閉可能に覆うようにしたものである。
すなわち、開閉体10を上下方向に案内するガイドレール31及びガイド開口部31aは、側方側開閉部材等により覆われることなく露出している。
また、開閉体10を繰り出す天側開口部2も天側開閉部材等により覆われることなく露出している。
また、可動中柱20は、単数であり、左右方向の一方側(図示例によれば、右側)の可動中柱収納部32に収納されるため、 他方側には、可動中柱収納部等が無い。
図12に示す開閉装置Bにおいて、開閉装置Aと略同様に機能する構成については、開閉装置Aのものと同一の符号を付け、重複する詳細説明を省略する。
【0070】
図12に示す開閉装置Bによれば、側方壁部の開口や凹凸等を、側方側開閉部材60’により少なくし、側方壁部の美観を向上することができる上。通行物の干渉や風雨が侵入等を防ぐことができる。
【0071】
なお、この開閉装置Bにおいて、側方側開閉部材60’によってガイドレール31を覆うようにしたり、側方側開閉部材60’とば別の側方側開閉部材(図示せず)によってガイドレール31を開閉可能に覆うようにしたりすることも可能である。
【0072】
さらに、開閉装置Bにおいて、上記開閉装置Aと同様に、天側開口部2を開閉する天側開閉部材50を設けることも可能である。
【0073】
<その他の変形例>
上記実施形態の開閉装置Aによれば、天側開閉部材50によって可動中柱ガイド部24を覆うようにしたが、他例としては、開閉体10が繰り出される開口部のみを天側開閉部材50によって開閉可能に覆い、可動中柱ガイド部24は覆われない態様とすることも可能である。
【0074】
上記実施形態によれば、側方側開閉部材60を単数の板状部材から構成したが、他例としては、側方側開閉部材60を複数の板状部材から構成することも可能である。この場合、例えば、側方側開閉部材60を構成する複数の板状部材のうち、その一部によりガイド開口部31aを塞ぎ、他の一部により可動中柱収納開口部32aを塞ぐようにしてもよい。
【0075】
上記実施形態では、ガイドレール31と可動中柱収納部32の両方を側方側開閉部材60により覆う態様(図9参照)や、可動中柱収納部32のみを側方側開閉部材60’により覆う態様(図12参照)を例示したが、他例としては、ガイドレール31のみを側方側開閉部材により覆う態様とすることも可能である。
【0076】
上記実施形態では、側方側開閉部材60(又は60’)を具備したが、他例としては、側方側開閉部材60(又は60’)を具備せずに、天側開口部2のみを天側開閉部材50によって覆う態様とすることも可能である。
【0077】
上記実施形態によれば、特に好ましい一例として、二つの感知部62,63により側方側開閉部材60の開放状態を判断するようにしたが、他例としては、何れか一方の感知部のみによって側方側開閉部材60の開放状態を判断することも可能である。
【0078】
上記実施形態によれば、特に本発明の作用効果を効果的に発揮する態様として、開閉装置A.Bを止水シャッター装置として構成したが、本発明は、止水機能を有さない開閉装置(シャッター装置やオーバーヘッドドア等を含む)に適用することも可能である。
【0079】
上記実施形態によれば、開閉体10を複数のパネルにより構成したが、この開閉体の他例としては、複数のスラットや、パイプ、シート、パネル等を適宜に用いた構成とすることが可能である。
【0080】
上記実施形態によれば、一方側のパネル51の開放回動に、隣接するパネル52,53が順次に連動するようにしたが、他例としては、中央よりのパネル52の開放開動に、隣接する両側もしくは片側のパネル51,53が連動する態様や、一部の複数のパネルのみを連動して開放可能にし、他のパネルを連動せずに開放可能にした態様等とすることも可能である。
【0081】
また、本発明は上述した具体的構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
【0082】
<総括>
以上のとおり、上記実施形態では以下の発明を開示している。
(1)
天側開口部から下方へ繰り出される開閉体により空間を仕切るようにして閉鎖する開閉装置において、前記天側開口部を略閉鎖した閉鎖位置と、前記開閉体の通過を可能にするように前記天側開口部を開放した開放位置との間で開閉可能な天側開閉部材を具備していることを特徴とする開閉装置(図1図8及び図10参照)。
(2)
閉鎖状態の前記開閉体により水の流れを阻む止水シャッター装置を構成していることを特徴とする(1)に記載の開閉装置(図1及び図7参照)。
(3)
開閉体幅方向端部側の収納位置から開閉体幅方向中央側の開閉体補強位置へ移動して閉鎖状態の前記開閉体に対し下流側から近接又は接触する可動中柱と、前記天側開口部内で前記可動中柱を開閉体幅方向へ案内する可動中柱ガイド部とを備え、前記天側開閉部材が、前記閉鎖位置にて前記可動中柱ガイド部を覆うように設けられていることを特徴とする(2)に記載の開閉装置(図5図7参照)。
(4)
前記天側開閉部材は、開閉体幅方向に沿う回転軸を支点にした回動により前記天側開口部を開閉することを特徴とする(1)~(3)のいずれかに記載の開閉装置(図2図8及び図10参照)。
(5)
前記天側開閉部材は、開閉体幅方向に並設されるとともに各々が独立して回動可能な複数のパネルにより構成され、いずれかの前記パネルの開放回動に、隣接する前記パネルが順次に連動するようにしたことを特徴とする(4)に記載の開閉装置(図10参照)。
(6)
開閉体幅方向に隣接する二つの前記パネルのうち、その一方のパネルには他方のパネル側へ突出する係合部が設けられ、前記一方のパネルの開放回動に伴って、前記係合部が前記他方のパネルに係合して、前記他方のパネルが開放回動するようにしたことを特徴とする(5)に記載の開閉装置(図10参照)。
(7)
前記係合部は、隣接する二つの前記パネルの隙間を覆うように設けられていることを特徴とする(6)に記載の開閉装置(図10参照)。
(8)
前記開閉体の閉鎖経路の側方側に開口部を形成し機能させる側方側機能部と、前記側方側機能部を開閉可能に覆う側方側開閉部材とを具備することを特徴とする(1)~(7)のいずれかに記載の開閉装置(図2図7図9及び図12参照)。
(9)
前記天側開閉部材が開放していることを条件に、前記開閉体の閉鎖動作を可能にすることを特徴とする(1)~(8)のいずれかに記載の開閉装置(図11参照)。
【符号の説明】
【0083】
2:天側開口部
2a:まぐさ部材
10:開閉体
20:可動中柱
24:可動中柱ガイド部
30:側方側機能部
31:ガイドレール
31a:ガイド開口部
32;可動中柱収納部
32a:可動中柱収納開口部
40:開閉体収納部
50:天側開閉部材
50a:回転軸
50b:係合部
50c:掛止棒引掛け部
50d:ダンパー
50e:着脱具
50f:感知部
51,52,53:パネル
60:側方側開閉部材
61:係脱機構
62,63:感知部
A,B:開閉装置
s1,s2:隙間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12