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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025006322
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】発光具
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/105 20200101AFI20250109BHJP
   H05B 45/10 20200101ALI20250109BHJP
   H05B 45/20 20200101ALI20250109BHJP
   H05B 47/17 20200101ALI20250109BHJP
   H05B 47/16 20200101ALI20250109BHJP
【FI】
H05B47/105
H05B45/10
H05B45/20
H05B47/17
H05B47/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023107036
(22)【出願日】2023-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000230630
【氏名又は名称】株式会社ルミカ
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(72)【発明者】
【氏名】細井 春花
(72)【発明者】
【氏名】原田 寿志
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA05
3K273QA27
3K273QA29
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA27
3K273TA40
3K273UA17
3K273UA22
(57)【要約】
【課題】発光部での発光色、発光パターンを変えることができる発光具で、被操作部での誤操作を防止し、意図しない発光色、発光パターンで発光部が発光してしまうことを防止する。
【解決手段】把持部11と、把持部11に設けられ内部に設けられている発光体15によって複数色の光を発する発光部13とを備えて構成されている筐体3と、3筐体に設けられており、複数の押しボタンスイッチ21、23、25で構成されている被操作部5と、筐体3に設けられており、電源のオン・オフをする操作スイッチ7と、複数の押しボタンスイッチ21、23、25のうちの所定の1つの押しボタンスイッチ21Cが押されると、複数の押しボタンスイッチ21、23、25のうちの残りの押しボタンスイッチでの操作を無視する制御をする制御部9とを有する発光具1である。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
把持部と、この把持部に設けられ内部に設けられている発光体によって複数色の光を発する発光部とを備えて構成されている筐体と、
前記筐体に設けられており、複数の押しボタンスイッチで構成されている被操作部と、
前記筐体に設けられており、電源のオン・オフをする操作スイッチと、
前記複数の押しボタンスイッチのうちの所定の1つの押しボタンスイッチが押されると、前記複数の押しボタンスイッチのうちの残りの押しボタンスイッチでの操作を無視する制御をする制御部と、
を有する発光具。
【請求項2】
前記制御部は、
前記複数の押しボタンスイッチのうちの所定の1つの押しボタンスイッチが押された後、前記複数の押しボタンスイッチのうちの所定の1つの押しボタンスイッチが再び押されると、前記複数の押しボタンスイッチのうちの残りの押しボタンスイッチでの操作を受け付ける制御をする請求項1に記載の発光具。
【請求項3】
前記操作スイッチは、自己保持型の操作スイッチで構成されており、
前記操作スイッチにより、動作モードの切り換えがされるように構成されている請求項1または請求項2に記載の発光具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光具に係り、コンサート会場等で使用されるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の色の中から所定の1色を選んでこの選ばれた色で発光部が発光するとともに、発光部での発光色を記憶することができる発光具が知られている(特許文献1参照)。従来の発光具では、押しボタンスイッチを押すことで、発光部での発光色が変わるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022―12665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の発光具等において、押しボタンスイッチを誤って押してしまうことがある。発光具に設けられている押しボタンスイッチを誤って押してしまうことで、発光部を意図しない色、もしくは、発光パターンで発光させてしまうおそれがある。これにより、発光具の使い勝手が悪くなってしまう。
【0005】
たとえば、コンサート会場で使用している最中に、意図しない色、発光パターンで発光してしまうことでしらけてしまったり、他の発光具の使用者に迷惑をかけたり、コンサート会場の雰囲気を壊してしまうことがある。
【0006】
本発明は、発光部での発光色、発光パターンを変えることができる発光具であって、被操作部での誤操作を防止し、意図しない発光色、発光パターンで発光部が発光してしまうことを防止することができる発光具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様に係る発光具は、把持部と、この把持部に設けられ内部に設けられている発光体によって複数色の光を発する発光部とを備えて構成されている筐体と、前記筐体に設けられており、複数の押しボタンスイッチで構成されている被操作部と、前記筐体に設けられており、電源のオン・オフをする操作スイッチと、前記複数の押しボタンスイッチのうちの所定の1つの押しボタンスイッチが押されると、前記複数の押しボタンスイッチのうちの残りの押しボタンスイッチでの操作を無視する制御をする制御部とを有する発光具である。
【0008】
また、本発明の態様に係る発光具では、前記制御部が、前記複数の押しボタンスイッチのうちの所定の1つの押しボタンスイッチが押された後、前記複数の押しボタンスイッチのうちの所定の1つの押しボタンスイッチが再び押されると、前記複数の押しボタンスイッチのうちの残りの押しボタンスイッチでの操作を受け付ける制御をするようになっている。
る発光具である。
【0009】
また、本発明の態様に係る発光具では、前記操作スイッチが、自己保持型の操作スイッチで構成されており、前記操作スイッチにより、動作モードの切り換えがされるように構成されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、発光部での発光色、発光パターンを変えることができる発光具であって、被操作部での誤操作を防止し、意図しない発光色、発光パターンで発光部が発光してしまうことを防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1の実施形態に係る発光具の斜視図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る発光具の正面図である。
図3図2におけるIII矢視図である。
図4図2におけるIV部の拡大図である。
図5図4に相当する図であって、本発明の第2の実施形態に係る発光具を示す図である。
図6】本発明の第1の実施形態に係る発光具の動作モードと押しボタンスイッチとの関係を示す図である。
図7】本発明の実施形態に係る発光具の動作を示すフローチャートである。
図8】本発明の実施形態に係る発光具の動作を示すフローチャートである。
図9】本発明の実施形態に係る発光具の動作を示すフローチャートである。
図10】本発明の実施形態に係る発光具の動作を示すフローチャートである。
図11】本発明の実施形態に係る発光具の動作を示すフローチャートである。
図12】本発明の実施形態に係る発光具の動作を示すフローチャートである。
図13】本発明の実施形態に係る発光具の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態に係る発光具1は、たとえばコンサートホール等のイベント会場で観客が手に持って使用するものである。発光具1は、図1図3で示すように、筐体3と被操作部5と操作スイッチ(たとえば自己保持型の操作スイッチ)7と制御部9とを備えて構成されている。
【0013】
ここで、説明の便宜のために、発光具1における所定の一方向をX方向(左右方向)とし、X方向に対して直交する所定の一方向をY方向(前後方向)とし、X方向とY方向とに対して直交する方向をZ方向(長手方向)とする。
【0014】
筐体3は、把持部(把持部形成部)11と、発光部(発光部形成部)13とを備えて構成されている。把持部11は、可視光を遮断する合成樹脂等の材料でたとえば有底筒状に構成されている。発光部13は、可視光が透過する透明もしくは半透明な合成樹脂等の材料でたとえば有底筒状に構成されている。また、把持部11の端(先端)からZ方向先端側に突出して把持部11に一体的に設けられている。また、発光部13は、発光部13は、筐体3の内部に設けられている発光体(たとえばLED)15によって、複数色のなかから所定の色の光を発するようになっている。すなわち、発光部13は、発光体15が発した所定の色の光が透過することで所定の色の光をするようになっている。
【0015】
筐体3は、細長い棒状(たとえば、細長い円柱状)に形成されており、把持部11は、筐体3の長手方向(Z方向)の一方の端側(基端側)に位置しており、発光部13は、筐体3の長手方向の他方の端側(先端側)に位置している。長手方向での発光部13の寸法の値は、長手方向での把持部11の寸法の値よりも大きくなっている。
【0016】
被操作部5は、筐体3(たとえば把持部11)に設けられている。制御部9は、筐体3(たとえば、把持部11)内に設けられており、CPU17と記憶部(メモリー)19とを備えて構成されている。被操作部5は、たとえば、複数の押しボタンスイッチ21、23、25で構成されている。自己保持型の操作スイッチ7は、たとえば、1つだけ設けられている。自己保持型の操作スイッチ7が操作されることで、制御部9の制御の下、モード(発光具1の動作モード)の設定がされるようになっている。
【0017】
制御部9は、第1の動作と第2の動作とが、互いに異なる動作になる制御をするようになっている。第1の動作は、自己保持型の操作スイッチ7によって第1のモード(たとえば通常モード)になる設定がされた状態で被操作部5によって所定の操作がされたときにおける動作である。第2の動作は、自己保持型の操作スイッチ7によって第2のモード(第1のモードとは異なるモード;たとえばメモリーモード)になる設定がされた状態で被操作部5によって上記所定の操作がされたときにおける動作である。第2の動作における上記所定の操作は、第1のモードにおける所定の操作と同じ操作である。
【0018】
なお、発光具1では、自己保持型の操作スイッチ7によってモードの切り換え(動作モードの設定)がされ、動作モードの設定後に被操作部5のみを操作することで、発光具1を動作させることができるようになっている。また、発光具1では、自己保持型の操作スイッチ7が、電源スイッチを兼ねている。発光具1において、電源スイッチをオフにすると、発光具1の電源が完全に断たれるようにしてもよい。すなわち、発光具1の電源スイッチをオフにすると、待機電流が流れないようにしてもよい。
【0019】
発光具1では、電源スイッチをオンしてからでないと、メモリーモードに入らないようになっている。すなわち、電源オフからいきなりメモリーモードには入らないようになっている。さらに説明すると、発光具1では、電源オフの状態から自己保持型の操作スイッチ7を操作して電源をオンし、この後、自己保持型の操作スイッチ7を再び操作することでのみ、メモリーモードに入るようになっている。一方、発光具1では、電源がオンになっている状態、もしくは、メモリーモードになっている状態で、自己保持型の操作スイッチ7を操作することで、電源がオフされるようになっている。
【0020】
なお、発光具1では、自己保持型の操作スイッチ7で電源をオンしたときに、発光具1が通常モードになる。通常モードになっている発光具1では、被操作部5を適宜操作することで、発光部13が所定の色で点灯し、発光部13での発光色を変更することができるようになっている。メモリーモードは、発光部13の発光色を事前に記憶するためのモードである。なお、上記説明では、動作モードとして、通常モードとメモリーモードとを掲げているが、動作モードとして他の動作モード(たとえば、発光部13を点滅させる動作モード等)を採用してもよい。
【0021】
図4で示すように、被操作部5を構成している複数の押しボタンスイッチ(第1群の押しボタンスイッチ;機能押しボタンスイッチ)21として、A押しボタンスイッチ21A、B押しボタンスイッチ21B、C押しボタンスイッチ21Cが設けられている。
【0022】
制御部9は、通常モードの設定がされている状態で、第1群の押しボタンスイッチ21のうちの所定の1つの押しボタンスイッチが押されると、発光部13での発光の態様を変更する制御をするようになっている。上記所定の1つの押しボタンスイッチ21は、A押しボタンスイッチ21AもしくはB押しボタンスイッチ21Bである。
【0023】
また、制御部9は、通常モードの設定がされている状態で、第1群の押しボタンスイッチ21のうちの他の所定の1つの押しボタンスイッチが押されると、上記変更がされた発光部13での発光の態様を元の態様に戻す制御をするようになっている。他の所定の1つの押しボタンスイッチ21は、C押しボタンスイッチ21Cである。すなわち、制御部9は、通常モードの設定がされている状態で、押しボタンスイッチ21A、21Bが押されたことで変更がされた発光部13での発光の態様を、C押しボタンスイッチ21Cの押し下げで変更がされる前の態様に戻す制御をするようになっている。
【0024】
たとえば、通常モードの設定がされている状態で、A押しボタンスイッチ(エコボタンスイッチ)21Aが押されると、発光部13の明るさが減少して暗くなる。これにより、節電効果を得ることができ、また、使用場所の雰囲気に合わせることができる。なお、エコボタンスイッチ21Aが押された後、他の操作がされないと、発光部13が暗くなっている状態が維持され続けるが、エコボタンスイッチ21Aが押された後、所定の時間(たとえば10秒間)だけ発光部13が暗くなる構成であってもよい。
【0025】
また、通常モードの設定がされている状態で、B押しボタンスイッチ(ブーストボタンスイッチ)21Bが押されると、発光部13が、所定の時間(たとえば10秒間)だけ明るくなるようになっている。なお、ブーストボタンスイッチ21Bが押された後、他の操作がされないと、発光部13が明るくなっている状態が維持され続ける構成でもよい。
【0026】
A押しボタンスイッチ(Aボタンスイッチ)21Aが押され発光部13が暗くなった後に、C押しボタンスイッチ(Cボタンスイッチ;キャンセルボタンスイッチ)21Cが押される。すると、A押しボタンスイッチ21Aが押されたことで暗くなった発光部13が元の明るさに戻るようになっている。また、B押しボタンスイッチ(Bボタンスイッチ)21Bが押され発光部13が明るくなった後に、C押しボタンスイッチ21Cが押されると、B押しボタンスイッチ21Bが押されたことで明るくなった発光部13が元の明るさに戻るようになっている。
【0027】
ところで、A押しボタンスイッチ21AもしくはB押しボタンスイッチ21Bが押されたときに発光部13での発光が別の態様で変化してもよい。すなわち、通常モードの設定がされている状態で、A押しボタンスイッチ21AまたはB押しボタンスイッチ21Bが押されたときの発光部13での発光の態様を、たとえば、次のようにしてもよい。A押しボタンスイッチ21AもしくはB押しボタンスイッチ21Bが押されたときに、発光部13が点滅するようにしてもよい。また、A押しボタンスイッチ21AもしくはB押しボタンスイッチ21Bが押されたときに、発光部13での発光色(色相)が段階的に変わるようにしてもよいし、色相が滑らに(連続的に)変わるようにしてもよい。
【0028】
また、メモリーモードの設定がされている状態で、第1群の押しボタンスイッチ21のうちの所定の1つの押しボタンスイッチ21A、21Bが押される。すると、制御部9は、所定の1つの押しボタンスイッチ21A、21Bが押されたことを無視する制御をするようになっている。
【0029】
また、被操作部5を構成している複数の押しボタンスイッチ(第2群の押しボタンスイッチ)23として、番号押しボタンスイッチが設けられている。番号押しボタンスイッチは、1の押しボタンスイッチ23A、2の押しボタンスイッチ23B、3の押しボタンスイッチ23Cを備えて構成されている。
【0030】
制御部9は、メモリーモードの設定がされている状態で、第2群の押しボタンスイッチ23のうちの所定の1つの押しボタンスイッチが押されることで、発光部13での発光パターンを示す符号を決定するようになっている。発光部13での発光パターンを示す符号を決定することで、発光部13での発光パターンを格納するメモリーの領域を示す符号を決定することになる。
【0031】
また、発光部13での発光パターンを示す符号を決定した後、メモリーモードの設定がされており他の操作がされていない状態で、第1群の押しボタンスイッチ21のうちの他の所定の1つの押しボタンスイッチ(C押しボタンスイッチ)21Cが押される。すると、制御部9は、1の押しボタンスイッチ23A、2の押しボタンスイッチ23Bもしくは3の押しボタンスイッチ23Cが押されたことによる符号の決定を取り消す制御をするようになっている。
【0032】
たとえば、メモリーモードの設定がされている状態で、1の押しボタンスイッチ23A、2の押しボタンスイッチ23B、3の押しボタンスイッチ23Cのいずれもが押されていないとする。このときに、1の押しボタンスイッチ23Aを押し、続いて、キャンセルボタンスイッチ21Cが押される。すると、1の押しボタンスイッチ23A、2の押しボタンスイッチ23B、3の押しボタンスイッチ23Cのいずれもが押されていないときの状態に戻るようになっている。
【0033】
また、メモリーモードの設定の状態で、1の押しボタンスイッチ23A、2の押しボタンスイッチ23B、3の押しボタンスイッチ23Cのいずれもが押されていないときに、1の押しボタンスイッチ23Aを押し、続いて、2の押しボタンスイッチ23Bを押す。この後、キャンセルボタンスイッチ21Cを押す。すると、1の押しボタンスイッチ23Aを押したときの状態に戻るようになっている。
【0034】
また、発光具1には、被操作部5を構成している複数の押しボタンスイッチ(第3群の押しボタンスイッチ)25が設けられている。第3群の押しボタンスイッチ25は、順送り押しボタンスイッチ(順送りボタンスイッチ)25A、逆送り押しボタンスイッチ(逆送りボタンスイッチ)25C、決定押しボタンスイッチ(決定ボタンスイッチ)25Bを備えて構成されている。
【0035】
メモリーモードの設定がされている状態で、1の押しボタンスイッチ23A、2の押しボタンスイッチ23Bもしくは3の押しボタンスイッチ23Cが押される。すると、制御部9は、上述したように、発光部13での発光パターンを示す符号を決定するようになっている。
【0036】
この後、第3群の押しボタンスイッチ25のうちの所定の1つの押しボタンスイッチ25A、25Bが押されることで、発光色の選択がされるようになっている。第3群の押しボタンスイッチ25のうちの所定の1つの押しボタンスイッチとして、順送り押しボタンスイッチ25Aもしくは逆送り押しボタンスイッチ25Cがある。
【0037】
この後、第3群の押しボタンスイッチ25のうちの他の所定の1つの押しボタンスイッチ(決定押しボタンスイッチ)25Bが押されることで、上記選択された色が、上記決定された符号で示される発光パターンでの発光色として仮登録されるようになっている。このとき、バックライト31と発光部13とが、所定の色(たとえば、仮登録された色)で点滅するようになっている。
【0038】
この後、他の操作がされない状態で、第1群の押しボタンスイッチ21のうちのキャンセルボタンスイッチ21Cが押される。すると、第3群の押しボタンスイッチ25のうちの所定の1つの押しボタンスイッチ25Bが押されることでなされた発光色の仮登録を取り消されるようになっている。
【0039】
たとえば、メモリーモードの設定がされている状態で、1の押しボタンスイッチ23Aが押された後、他の操作がされていない状態で、送り押しボタンスイッチ25Aもしく逆送り押しボタンスイッチ25Cが押されると、所定の色(たとえば赤色)が選択される。この後、決定押しボタンスイッチ25Bが押されると、送り押しボタンスイッチ25Aもしくは逆送り押しボタンスイッチ25Cが押されることで選択された所定の色(たとえば赤色)が仮登録される。この後、他の操作がされていない状態で、キャンセルボタンスイッチ21Cが押されると、上記仮登録が取り消され、発光部13での発光パターンを示す符号が決定された状態に戻るようになっている。
【0040】
さらに、メモリーモードの設定がされ赤色が仮登録され他の操作がされていない状態で、送り押しボタンスイッチ25Aもしく逆送り押しボタンスイッチ25Cが押されると、所定の色(たとえば青色)が選択される。この後、決定押しボタンスイッチ25Bが押されると、送り押しボタンスイッチ25Aもしくは逆送り押しボタンスイッチ25Cが押されることで選択された所定の色(たとえば青色)が仮登録される。この後、他の操作がされていない状態で、C押しボタンスイッチ21Cが押されると、上記青色の仮登録が取り消され、上記赤色の仮登録がされた状態に戻るようになっている。
【0041】
ここで、発光具1についてさらに詳しく説明する。被操作部5を構成する押しボタンスイッチ21、23、25は、ボタン部27を押しているときだけたとえばオンになるモーメンタリ動作をする自己復帰型のスイッチである。自己保持型の操作スイッチ7として、たとえば、スライドスイッチが採用されている。なお、自己保持型の操作スイッチ7として、トグルスイッチもしくは自己保持型の押しボタンスイッチ等のスイッチを採用してもよい。
【0042】
第1群の押しボタンスイッチ21(21A、21B、21C)は、Z方向では把持部11の先端側(発光部13)側に設けられており、把持部11の側面の周方向で、1列にならんで設けられている。なお、発光具1を正面から見ると、図2で示すように、第1群の押しボタンスイッチ21A、21B、21Cは、X方向でならんでいるように見える。
【0043】
第2群の押しボタンスイッチ23(23A、23B、23C)は、Z方向では第1群の押しボタンスイッチ21よりも、把持部11の基端側(発光部13とは反対側)に設けられている。第2群の押しボタンスイッチ23(23A、23B、23C)は、把持部11の側面の周方向で、第1群の押しボタンスイッチ21と同様に、1列にならんで設けられている。
【0044】
第3群の押しボタンスイッチ25(25A、25B、25C)は、Z方向では第2群の押しボタンスイッチ23よりも、把持部11の基端側(発光部13とは反対側)に設けられている。第3群の押しボタンスイッチ25(25A、25B、25C)は、把持部11の側面の周方向で、第1群の押しボタンスイッチ21と同様に、1列にならんで設けられている。
【0045】
さらに説明すると、押しボタンスイッチ21、23、25は、たとえば、3×3の行列になって、把持部11の先端側(発光部13)側に設けられている。また、被操作部5には、LED等の発光体29を備えて構成されているバックライト31が設けられている。発光具1を正面から見ると、図2で示すように、発光体29は被操作部5の中央部に配置されている。発光体29が点灯することで、被操作部5のほぼ全体が光るようになっている。このときの被操作部5の明るさは、発光部13の明るさよりも暗くなっている。
【0046】
自己保持型の操作スイッチ7は図3で示すように、円柱状の筐体3の端面(底面)に設けられている。自己保持型の操作スイッチ7はツマミ33を備えて構成されている。筐体3の外周部には円環状の凸部34が設けられている。これにより、筐体3の底面の中央部に設けられているツマミ33は、凸部34で囲まれた凹部内に配置されていることになる。そして、ツマミ33には、使用者の手も指等が容易には触れないようになっている。
【0047】
ツマミ33が図3(a)で示す位置(一方の端)にあるとき、発光具1の電源がオフされるようになっている。ツマミ33が図3(b)で示す位置(中央の位置)にあるとき、発光具1がメモリーモードになり、ツマミ33が図3(c)で示す位置(他方の端)にあるとき、発光具1の電源がオンされるようになっている。なお、ツマミ33が図3(c)で示す位置にあるとき、発光具1がメモリーモードになり、ツマミ33が図3(b)で示す位置にあるとき、発光具1の電源がオンされるようになっていてもよい。
【0048】
また、円柱状の筐体3の端面(凸部34で囲まれた凹部の内側であってツマミ33の周辺部)が、LED等の発光体35によって発光するようになっている。これにより、筐体3の端面は、電池残量インジケータ37としての機能を備えている。
【0049】
また、把持部11内には、2次電池で構成されている電源39が設けられている。円柱状の筐体3の端面には、たとえばUSB-typeCの充電口(図示せず)が設けられている。そして、充電中における電池残量インジケータ37が、充電中では、緑色のホタル点滅し、充電完了では緑色の点灯するようになっている。なお、電池残量インジケータ37が、充電中は赤色で発光し、受電完了したときに緑色で発光するようにしてもよい。さらに、充電量に応じて。電池残量インジケータ37の明るさ、色等を変えてもよい。
【0050】
また、使用等により、電源39の電池残量が少なくなると、電池残量インジケータ37がたとえば赤色で点滅するが、電池残量に応じて、電池残量インジケータ37の点滅パターン変えてをもよい。たとえば、電池残量が少なくなるにつれて短い時間間隔で点滅するようにしてもよい。使用に際し、電源39の電池残量が充分であるときには、電池残量インジケータ37は消灯している。さらに、上述した赤色、緑色を青色、黄色等の他の色に変更してもよい。
【0051】
なお、発光具1は、所定の数の種類の色(たとえば12色)のカラーパレットを備えており、メモリーモードで記憶された色を使用しない通常モードでは、12色の中の1色で発光部13が発光するようになっている。また、発光具1は、所定の数の種類の色(たとえば12色)よりも色の種類が多い(たとえば24色)のカラーパレットを備えており、メモリーモードにあるとき、24色の中の1色を選択し、この選択した記憶することができるようになっている。たとえば、メモリーモードで24色の総てを1色ずつ選択し記憶する。これにより、メモリーモードで記憶された色を使用する通常モードでは、24色の総ての色で発光部13が発光色を変えつつ発光するようになっている。これにより、使用者の色の好みに一層合わせて、発光部13を発光させることができる。
【0052】
なお、発光具1において、メモリーモードで、番号押しボタンスイッチ(たとえば、1の押しボタンスイッチ23A)が押されて発光部13での発光パターンを示す符号を決定する。この後、1の押しボタンスイッチ23Aに対応する色を1色だけ記憶すれば、1の押しボタンスイッチ23Aを、一発チェンジ押しボタンスイッチ(1回の押しのみで発光部13での発光色を変えることができる押しボタンスイッチ)として使用可能となる。
【0053】
また、発光具1は、通常モードにおいて、順送りボタンスイッチ25Aもしくは逆送りボタンスイッチ25Cを押すことで、バックライト31の発光色が変化するようになっている。この後、決定ボタンスイッチ25Bを押すことで、バックライト31の発光色で、発光部13が発光するようになっている。
【0054】
ここで、発光具1の動作モードと第1群の押しボタンスイッチ21との関係について図6を参照しつつ説明する。メモリーモードをオンにしたときに、バックライト31が所定の色で点滅する。メモリーモードでは、A押しボタンスイッチ21A、B押しボタンスイッチ21Bが押されても、何も起こらないようになっている。メモリーモードをオンにしたときに、キャンセルボタンスイッチ21Cが押されると、直前に登録(仮登録)した色を削除する。
【0055】
また、メモリーモードをオンにしたときに、キャンセルボタンスイッチ21Cが押されると、1の押しボタンスイッチ25A、2の押しボタンスイッチ25B、3の押しボタンスイッチ23Cを押した直後であればその前に戻る。このときの1つ目のパターンを例示する。上述したように、1の押しボタンスイッチ25Aを押してからキャンセルボタンスイッチ21Cを押すと、1の押しボタンスイッチ25A、2の押しボタンスイッチ25B、3の押しボタンスイッチ23Cを押す前の状態に戻る。2つ目のパターンを例示する。1の押しボタンスイッチ25Aを押して2の押しボタンスイッチ25Bを押してからキャンセルボタンスイッチ21Cを押すと、1の押しボタンスイッチ23Aを押した状態に戻る。
【0056】
なお、発光具1で、1の押しボタンスイッチ23Aの押し下げ(1の押しボタンスイッチ23Aが押され)、2の押しボタンスイッチ23Bの押し下げ、もしくは、3の押しボタンスイッチ23Cの押し下げがされる。すると、メモリーモードにしたときに点滅したバックライト31が消灯するようになっている。
【0057】
メモリーモードをオフにしたときは、A押しボタンスイッチ21Aはエコ押しボタンスイッチとなり、B押しボタンスイッチ21Bはブースト押しボタンスイッチとなる。また、メモリーモードをオフにしたときは、C押しボタンスイッチ21Cはキャンセル押しボタンスイッチとなり、エコ押しボタンスイッチ、ブースト押しボタンスイッチの押し下げをキャンセルするようになっている。
【0058】
なお、発光具1では、メモリーモードをオンにしたとき、A押しボタンスイッチ21Aを押し下げてもなにも動かないし、B押しボタンスイッチ21Bを押し下げてもなにも動かない。ただし、A押しボタンスイッチ21AおよびB押しボタンスイッチ21Bが同時に長押しされること、発光部13が所定の色で複数回(たとえば赤色で3回)点滅し、工場出荷時の状態に戻るようになっている。
【0059】
工場出荷時の状態では、1の押しボタンスイッチ23Aに対応する発光パターンが登録されていない。さらに、工場出荷時の状態では、2押しボタンスイッチ23Bに対応する発光パターンも登録されておらず、かつ、3の押しボタンスイッチ押しボタンスイッチ23Cに対応する発光パターンも登録されていない。
【0060】
なお、工場出荷時の状態で、1の押しボタンスイッチ23Aに対応する発光パターンとして、デフォルトの12色が登録されていてもよい。また、工場出荷時の状態で、2の押しボタンスイッチ23Bに対応する発光パターンとして、デフォルトの12色が登録されていてもよい。さらに、工場出荷時の状態で、3の押しボタンスイッチ23Cに対応する発光パターンとして、デフォルトの12色が登録されていてもよい。
【0061】
発光具1は、通常モードでは、電源をオンすると、発光部13とバックライト31が光るようになっている。この時の色は、たとえば、最後に使っていた色(前回の使用で最後に発光部が光っていた色)である。順送り押しボタンスイッチ25A、もしくは、逆送り押しボタンスイッチ25Cが押されることで、デフォルト12色から選ばれた色でバックライト31が光る(発光部13とは異なる色で光る場合がある)。
【0062】
このバックライト31が光っている状態で決定押しボタンスイッチを押すと、発光部13がバックライト31の色で光る。なお、順送り押しボタンスイッチ25A、もしくは、逆送り押しボタンスイッチ25Cが押されることで、デフォルト12色から選ばれた色でバックライト31のみが光り始める。この後、一定時間(2.5秒~3秒)操作がされないと、バックライト31が消え、色選択の操作が無効になるようになっている。
【0063】
また、発光具1は、電源をオンで通常モードにした状態で、1の押しボタンスイッチ23A、2の押しボタンスイッチ23B、3の押しボタンスイッチ23Cのいずれかが押されるとカラーパレットが切り換わる。そして、メモリーモードで登録した最初の色で、発光部13が光るようになっている。たとえば、1の押しボタンスイッチ23Aに対応して赤色、青色、黄色がこの順で登録されているとすると、1の押しボタンスイッチ23Aの押下げで発光部13が赤色で点灯する。この後、順送り押しボタンスイッチ25A、もしくは、逆送り押しボタンスイッチ25Bが押される(たとえば短押し)ことで、記憶された順序で色が切り換わる。
【0064】
たとえば、順送り押しボタンスイッチ25Aの押し下げがされることで、発光部13が青色で点灯するようになっている。次の順送り押しボタンスイッチ25Aの押し下げがされることで、発光部13が黄色で点灯するようになっている。さらなる次の順送り押しボタンスイッチ25Aの押し下げがされることで、発光部13が再び赤色で点灯するようになっている。
【0065】
なお、順送り押しボタンスイッチ25A、もしくは、逆送り押しボタンスイッチ25Bが長押しされるとする。これにより、以後、順送り押しボタンスイッチ25A、もしくは、逆送り押しボタンスイッチ25Bが押されなくても、発光部13が赤色、青色、黄色、赤色・・・の順で切り換わるようにしてもよい。
【0066】
また、発光具1では、1の押しボタンスイッチ23Aのカラーパレットによって、発光部13の色が切り換わる状態で、もう一度、1の押しボタンスイッチ23Aの押し下げをする。これにより、1の押しボタンスイッチ23Aのカラーパレットによって発光部13の色が切り換わる状態が解除されるようになっている。なお、この解除がキャンセル押しボタンスイッチ21Cの押し下げでされるようになっていてもよい。2の押しボタンスイッチ23Bのカラーパレットによって、発光部13の色が切り換わる状態、3の押しボタンスイッチ23Cのカラーパレットによって、発光部13の色が切り換わる状態の解除も同様になされるようになっている。
【0067】
また、発光具1において、1の押しボタンスイッチ23Aのカラーパレットによって、発光部13の色が切り換わる状態で、2の押しボタンスイッチ23Bの押し下げがされる。これにより、2の押しボタンスイッチ23Bのカラーパレットによって、発光部13の色が切り換わる。2の押しボタンスイッチ23B、3の押しボタンスイッチ23Cのカラーパレットによって、発光部13の色が切り換わる状態でも、同様にして、カラーパレットが切り換えることができるようになっている。
【0068】
なお、発光具1では、1の押しボタンスイッチ23A、2の押しボタンスイッチ23B、3の押しボタンスイッチ23Cにカラーパレットが登録されていないのであれば、番号押しボタンスイッチ23を押し下げても何もおきないようになっている。メモリーモードにしておいて、たとえば、1の押しボタンスイッチ23Aもしくは2の押しボタンスイッチ23Bもしくは3の押しボタンスイッチ23Cを長押しする。これにより、1の押しボタンスイッチ23A、2の押しボタンスイッチ23B、3の押しボタンスイッチ23Cにカラーパレットが何も登録されていない状態になる。
【0069】
ここで、発光具1の動作を、図7図13を参照しつつ例示する。図7で示すように、ステップS1で電源がオンされると、ステップS3で、発光部13とバックライト31とが、前回の使用で発光部13が最後に発光していた色で発光する。ステップS5でメモリーモードに移行したときには、ステップS51へ進む(図11参照)。ステップS5でメモリーモードに移行していないときには、ステップS7で送り押しボタンスイッチ25A、25Cの押し下げがあったか否かを判断する。送り押しボタンスイッチ25A、25Cの押し下げがない場合には、ステップS91(図13参照)に進む。
【0070】
ステップS7で送り押しボタンスイッチ25A、25Cの押し下げがあった場合には、ステップS9で選択された色でバックライト31が点灯する。ステップS11で決定押しボタンスイッチ25Bの押し下げがあったか否かを判断する。ステップS11で決定押しボタンスイッチ25Bの押し下げがあった場合には、ステップS13で選択された色(バックライト31の発光色)で発光部13が発光し、バックライト31が消灯する。
【0071】
ステップS15で電源スイッチがオフされると動作を終了する。ステップS15で電源スイッチがオフされないと、ステップS7に進む。ステップS11で決定押しボタンスイッチ25Bの押し下げがない場合には、ステップS17で所定の短い時間が経過したか否かを判断する。ステップS17で所定の短い時間が経過した場合には、バックライト31が消灯して、色の選択が無効になる。
【0072】
図8では、ステップS13で発光部13が点灯している状態で、ブースト押しボタンスイッチ21Bの押し下げがあったか否かを判断する(S21)。ステップS21でブースト押しボタンスイッチ21Bの押し下げがあった場合には、ステップS23で発光部13が明るく点灯する。ステップS25で、10秒が経過したか否かを判断する。ステップS25で10秒が経過した場合には、ステップS29で発光部13を元の明るさに戻しステップS15に進む。
【0073】
ステップS25で、10秒が経過していない場合には、ステップS27で、ブースト押しボタンスイッチ21Bの押し下げ、もしくは、キャンセル押しボタンスイッチ21Cの押し下げがあったか否かを判断する。ステップS27で、ブースト押しボタンスイッチ21Bの押し下げ、もしくは、キャンセル押しボタンスイッチ21Cの押し下げがない場合には、ステップS25に進む。ステップS27で、ブースト押しボタンスイッチ21Bの押し下げ、もしくは、キャンセル押しボタンスイッチ21Cの押し下げがあった場合には、ステップS29で発光部13を元の明るさに戻しステップS15に進む。
【0074】
図9では、ステップS13で発光部13は点灯している状態で、エコ押しボタンスイッチ21Aの押し下げがあったか否かを判断する(S31)。ステップS31でエコ押しボタンスイッチ21Aの押し下げがあった場合には、ステップS33で発光部13を暗くして点灯する。ステップS35で、ブースト押しボタンスイッチ21Bの押し下げ、もしくは、キャンセル押しボタンスイッチ21Cの押し下げがあったか否かを判断する。ステップS35で、ブースト押しボタンスイッチ21Bの押し下げ、もしくは、キャンセル押しボタンスイッチ21Cの押し下げがあった場合には、ステップS37で発光部13を元の明るさに戻しステップS15に進む。
【0075】
図10では、ステップS5でメモリーモードに移行していないときに、ステップS41でロック押しボタンスイッチ21Cの長押しがあったか否かを判断する。ステップS41でロック押しボタンスイッチ21Cの長押しがあった場合には、ステップS43でロック状態にする。すなわち、ロック押しボタンスイッチ21Cと自己保持型の操作スイッチ(スライドスイッチ)7以外の操作は受け付けない。ステップS45でロック押しボタンスイッチ21Cの長押しがあったか否かを判断する。ステップS45でロック押しボタンスイッチ21Cの長押しがあった場合には、ロック状態を解除しステップS5に進む。
【0076】
図11では、ステップS5でメモリーモードに移行したときに、ステップS51でバックライト31が点滅する。ステップS53で番号押しボタンスイッチ23の押し下げがあったか否かを判断する。ステップS53で番号押しボタンスイッチ23の押し下げがあった場合には、バックライト31を消灯する。ステップS57で番号押しボタンスイッチ23の押し下げが再びあったか否かを判断する。ステップS57で番号押しボタンスイッチ23の押し下げがなかった場合には、ステップS59でキャンセル押しボタンスイッチ21Cの押し下げがあったか否かを判断する。ステップS59でキャンセル押しボタンスイッチ21Cの押し下げがあった場合には、ステップS53に進む。
【0077】
ステップS59でキャンセル押しボタンスイッチ21Cの押し下げがなかった場合には、ステップS61で、送り押しボタンスイッチ25A、25Cの押し下げがあったか否かを判断する。ステップS61で、送り押しボタンスイッチ25A、25Cの押し下げがあった場合には、ステップS63で、決定押しボタンスイッチ25Bの押し下げがあったか否かを判断する。ステップS63で、決定押しボタンスイッチ25Bの押し下げがあった場合には、ステップS65(図12参照)に進む。
【0078】
ステップS57で番号押しボタンスイッチ23の押し下げがあった場合には、ステップS77でキャンセル押しボタンスイッチ21Cの押し下げがあったか否かを判断する。ステップS77でキャンセル押しボタンスイッチ21Cの押し下げがなかった場合には、ステップS59に進む。ステップS77でキャンセル押しボタンスイッチ21Cの押し下げがあった場合には、ステップS53での番号ボタンスイッチ23の押し下げがあったものとし(S79)、ステップS61に進む。
【0079】
図12では、ステップS65で色の仮登録をする。ステップS67でキャンセル押しボタンスイッチ21Cの押し下げがあったか否かを判断する。ステップS67でキャンセル押しボタンスイッチ21Cの押し下げがなかった場合には、ステップS69で電源がオンされたか否か(通常モードになったか否か)を判断する。ステップS69で電源がオンされた場合には、ステップS71で色を記憶し、ステップS53へ進む。
【0080】
ステップS69で電源がオンされない場合には、ステップS73で電源がオフされた否かを判断する。ステップS73で電源がオフされる場合には、電源がオフされる直前に、ステップS75で色を記憶し、電源をオフし動作を終了する。ステップS73で電源がオフされない場合には、ステップS61(図11参照)に進む。
【0081】
ステップS67でキャンセル押しボタンスイッチ21Cの押し下げがあった場合には、ステップS81で仮登録した色を削除し、ステップS61に進む。
【0082】
図13で示すように、ステップS7で送り押しボタンスイッチ25A、25Cの押し下げがなかった場合には、ステップS91で番号押しボタンスイッチ23の押し下げがあったか否かを判断する。ステップS91で番号押しボタンスイッチ23の押し下げがあった場合には、ステップS93で記憶されている最初の色で、発光部13が発光する。
【0083】
ステップS95で番号押しボタンスイッチ23の押し下げがあったか否かを判断する。ステップS95で番号押しボタンスイッチ23の押し下げがあった場合には、ステップS97で発光部13での発光色を変え、ステップS95に進む。ステップS95で番号押しボタンスイッチ23の押し下げがなかった場合には、ステップS99で他の番号押しボタンスイッチ23の押し下げがあったか否かを判断する。ステップS99で他の番号押しボタンスイッチ23の押し下げがあった場合には、ステップS93に進む。
【0084】
ステップS99で他の番号押しボタンスイッチ23の押し下げがなかった場合には、ステップS101で、ステップS91で押された番号ボタンスイッチ23と同じ番号の番号ボタンスイッチ23が押し下げられたか否かを判断する。ステップS101で、ステップS91で押された番号ボタンスイッチ23と同じ番号の番号ボタンスイッチ23が押し下げられた場合には、ステップS7に進む。ステップS101で、ステップS91で押された番号ボタンスイッチ23と同じ番号の番号ボタンスイッチ23が押し下げられない場合には、ステップS93に進む。
【0085】
発光具1では、制御部9の制御の下、自己保持型の操作スイッチ7によって通常モードになる設定がされた状態で被操作部5によって所定の操作(たとえばA押しボタンスイッチ21Aの押し下げ)がされたときに第1での動作がされるようになっている。また、制御部9の制御の下、メモリーモードになる設定がされた状態で被操作部5によって、上記所定の操作と同じ所定の操作(たとえばA押しボタンスイッチ21Aの押し下げ)がされたときに第2の動作がされるようになっている。さらに、第1の動作と第2の動作とは互いに異なる動作になっている。
【0086】
これにより、被操作部5の構成、操作を煩雑にすることなく、発光部13での発光パターンの種類を増やす等、動作を多様化することができる。さらに、自己保持型の操作スイッチ7によって動作モードを設定すれば、自己保持型の操作スイッチ7に触れることなく被操作部5のみを操作することで、発光部13を動作させることができる。
【0087】
また、発光具1では、通常モードの設定がされている状態で、第1群の押しボタンスイッチ21のうちの所定の1つの押しボタンスイッチが押されると、制御部9の制御の下、発光部13での発光の態様を変更するようになっている。第1群の押しボタンスイッチ21のうちの所定の1つの押しボタンスイッチとして、A押しボタンスイッチ21AもしくはB押しボタンスイッチ21Bがある。また、通常モードの設定がされている状態で、第1群の押しボタンスイッチ21のうちの他の所定の1つの押しボタンスイッチが押されると、制御部9の制御の下、上記変更がされた発光部13での発光の態様を元の態様に戻すようになっている。第1群の押しボタンスイッチ21のうちの他の所定の1つの押しボタンスイッチとして、C押しボタンスイッチ21Cがある。
【0088】
これにより、誤ってA押しボタンスイッチ21AもしくはB押しボタンスイッチ21Bを押してしまっても、簡単な操作で、A押しボタンスイッチ21AもしくはB押しボタンスイッチ21Bが押される前の状態にすぐに戻すことができる。
【0089】
また、発光具1では、メモリーモードの設定がされている状態で、第2群の押しボタンスイッチ23のうちの所定の1つの押しボタンスイッチが押されると、制御部9の制御の下、発光部13での発光パターンを示す符号を決定するようになっている。なお、第2群の押しボタンスイッチ23のうちの所定の1つの押しボタンスイッチとして、1の押しボタンスイッチ23A、2の押しボタンスイッチ23Bもしくは3のボタンスイッチ23Cがある。そして、この後、キャンセル押しボタンスイッチ21Cが押されると、制御部9の制御の下、第2群の押しボタンスイッチ23のうちの所定の1つの押しボタンスイッチが押されたことによる上記符号の決定を取り消すようになっている。
【0090】
これにより、誤って1の押しボタンスイッチ23A、2の押しボタンスイッチ23Bもしくは3の押しボタンスイッチ23Cを押してしまっても、簡単な操作で、1の押しボタンスイッチ23A等が押される前の状態にすぐに戻すことができる。
【0091】
また、発光具1では、メモリーモードの設定がされている状態で、第2群の押しボタンスイッチ23のうちの所定の1つの押しボタンスイッチが押されると、制御部9の制御の下、発光部13での発光パターンを示す符号を決定するようになっている。この後、第3群の押しボタンスイッチ25のうちの所定の1つの押しボタンスイッチが押されることで、制御部9の制御の下、発光色の選択がされるようになっている。
【0092】
この後、第3群の押しボタンスイッチ25のうちの他の所定の1つの押しボタンスイッチが押されると、制御部9の制御の下、上記選択された色が、上記決定された符号で示される発光パターンでの発光色として仮登録されるようになっている。この後、第1群の押しボタンスイッチ21のうちの他の所定の1つの押しボタンスイッチが押されると、制御部9の制御の下、発光部13での発光色の仮登録を取り消すようになっている。
【0093】
なお、第2群の押しボタンスイッチ23のうちの所定の1つの押しボタンスイッチとして、1の押しボタンスイッチ23A、2の押しボタンスイッチ23Bもしくは3の押しボタンスイッチ23Cがある。第3群の押しボタンスイッチ25のうちの所定の1つの押しボタンスイッチとして、順送り押しボタンスイッチ25Aもしくは逆送り押しボタンスイッチ25Cがある。第3群の押しボタンスイッ25チのうちの他の所定の1つの押しボタンスイッチとして決定押しボタンスイッチ25Bがある。第1群の押しボタンスイッチ21のうちの他の所定の1つの押しボタンスイッチそしてキャンセル押しボタンスイッチ21Cがある。これにより、誤って決定押しボタンスイッチ25Bを押してしまっても、簡単な操作で、決定押しボタンスイッチ25Bが押される前の状態にすぐに戻すことができる。
【0094】
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態に係る発光具1aについて説明する。第2の実施形態に係る発光具1aは、ロック機能が備わっている等の点が、本発明の第1の実施形態に係る発光具1と異なり、その他の点は、発光具1と同様に構成されている。
【0095】
すなわち、本発明の第2の実施形態に係る発光具1aの、被操作部5を構成する第1群の押しボタンスイッチ21は、エコ押しボタンスイッチ21Aとブースト押しボタンスイッチ21Bとロック押しボタンスイッチ21Cとを備えて構成されている。ロック押しボタンスイッチ21C等については図5で示されている。
【0096】
また、発光具1aには、操作スイッチ(たとえば自己保持型の操作スイッチ)7が設けられている(図3参照)。操作スイッチ7は、本発明の第1の実施形態に係る発光具1の者と同様に、動作モードの切り換えスイッチにもなっている。
【0097】
複数の押しボタンスイッチ21のうちの所定の1つの押しボタンスイッチ(たとえばロック押しボタンスイッチ21C)が押される。すると、制御部9は、操作スイッチ7での操作を受け付けるが、複数の押しボタンスイッチ21、23、25のうちの残りの押しボタンスイッチの操作を無視する制御をするようになっている。すなわち、制御部9は、ロック押しボタンスイッチ21Cが押されると、ロック状態とする制御をするようになっている。
【0098】
また、複数の押しボタンスイッチ21のうちの所定の1つの押しボタンスイッチ(ロック押しボタンスイッチ21C)が押される。この後、操作スイッチ21、23、25の操作がされない状態で、複数の押しボタンスイッチ21のうちの所定の1つの押しボタンスイッチ(ロック押しボタンスイッチ21C)が再び押される。すると、制御部9は、操作スイッチ21、23、25での操作はもちろん受け付ける制御をするようになっている。また、制御部9は、複数の押しボタンスイッチ21のうちの残りの押しボタンスイッチ21A、21B、23、25での操作を受け付ける制御をするようになっている。すなわち、制御部9は、ロック状態を解除する制御をするようになっている。
【0099】
なお、ロック押しボタンスイッチ21Cの操作をすることなくロック状態の解除がされるようになっていてもよい。たとえば、ロック状態であるときに、操作スイッチ7で発光具1aの電源をオフし、この後、操作スイッチ7で発光具1aの電源をオンすることで、ロック状態が解除されるようになっていてもよい。
【0100】
本発明の第2の実施形態に係る発光具1aで、押しボタンスイッチ21Cが長押し(たとえば、1.5秒~3秒程度の長押し)がされたときに、ロック状態になるようにしてもよい。また、本発明の第2の実施形態に係る発光具1aでは、押しボタンスイッチ21Cの短押し(たとえば、0.2秒~1秒程度の短押し)では、押しボタンスイッチ21Cが上述したキャンセル押しボタンスイッチとして機能するようにしてもよい。
【0101】
発光具1aは、制御部9と、複数の押しボタンスイッチで構成されている被操作部5と、操作されることで電源のオン・オフをする操作スイッチ7とを備えて構成されている。そしてロック押しボタンスイッチ21Cが押されると、制御部9が、エコ押しボタンスイッチ21A、ブースト押しボタンスイッチ21Bで、他の押しボタンスイッチ23、25での操作を無視する制御(ロック状態にする制御)をするようになっている。
【0102】
これにより、被操作部5での誤操作を防止し、意図しない発光色、発光パターンで発光部13が発光してしまうことを防止することができる。また、ロック押しボタンスイッチ21Cを押すだけでロック状態になるので、発光具1aの使い勝手がよくなっている。
【0103】
また、発光具1aで、ロック押しボタンスイッチ21Cが押された後、ロック押しボタンスイッチ21Cが再び押される。すると、発光具1aでは、制御部9が、エコ押しボタンスイッチ21A、ブースト押しボタンスイッチ21B等での操作を受け付ける制御(ロック状態を解除する制御)をするようになっている。これにより、ロック状態の解除を簡単な操作ですることができ、発光具1aの使い勝手がよくなっている。
【0104】
また、発光具1aでは、操作スイッチ7が自己保持型の操作スイッチで構成されており、操作スイッチ7により、電源のオン、電源のオフがされるとともに、動作モードの切り換えがされるように構成されている。これにより、誤った操作で動作モードが変更されてしまうという事態の発生を極力回避することができる。すなわち、自己保持型の操作スイッチ7として、たとえば、スライドスイッチを採用する。スライドスイッチでの操作は、ツマミ33の位置を変えることでなされる。このツマミ33を変える操作は、押しボタンスイッチの押しボタンスイッチを押す場合に比べれば、間違った操作がされにくい。自己保持型の操作スイッチ7として、スライドスイッチ以外のスイッチを採用して場合も同様である。
【0105】
また、発光具1、1aにおいて、メモリーモードに代えてもしくは加えて、ロックモードを動作モードに加えてもよい。そして、ロックモードに設定した場合に、操作スイッチ7の操作を受け付けるが、被操作部5の操作を受け付けず無視するように構成してもよい。
【0106】
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。たとえば、発光具1、1aの電源のオン・オフが、押しボタンスイッチを長押しすることでされるようになっていてもよい。また、上記押しボタンスイッチが、被操作部5を構成する押しボタンスイッチのうちの1つもしくは2つ以上の押しボタンスイッチであってもよい。もしくは、上記押しボタンスイッチが、被操作部5を構成する押しボタンスイッチとは異なる1つもしくは2つ以上の押しボタンスイッチであってもよい。さらに、発光具1、1aの電源のオン・オフが、2つ以上の押しボタンスイッチを同時に押すこと(短押しもしくは長押しすること)でされるようになっていてもよい。
【符号の説明】
【0107】
1、1a 発光具
3 筐体
5 被操作部
7 操作スイッチ
9 制御部
11 把持部
13 発光部
15 発光体
21 第1群の押しボタンスイッチ
21A 押しボタンスイッチ(エコボタンスイッチ)
21B 押しボタンスイッチ(ブーストボタンスイッチ)
21C 押しボタンスイッチ(キャンセルボタンスイッチ)
23 第2群の押しボタンスイッチ(番号ボタンスイッチ)
23A 押しボタンスイッチ(1の押しボタンスイッチ)
23B 押しボタンスイッチ(2の押しボタンスイッチ)
23C 押しボタンスイッチ(3の押しボタンスイッチ)
25 第3群の押しボタンスイッチ
25A 押しボタンスイッチ(順送りボタンスイッチ)
25C 押しボタンスイッチ(逆送りボタンスイッチ)
25B 押しボタンスイッチ(決定ボタンスイッチ)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13