(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025006393
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】情報処理方法、プログラム及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06N 99/00 20190101AFI20250109BHJP
【FI】
G06N99/00 180
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023107164
(22)【出願日】2023-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】517255566
【氏名又は名称】株式会社エクサウィザーズ
(72)【発明者】
【氏名】隅田 大勇
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 駿
(57)【要約】 (修正有)
【課題】所望する処理結果を得やすくする情報処理方法、プログラム及び情報処理システムを提供する。
【解決手段】利用者端末と、サーバとが、ネットワーを介して相互に通信可能に接続される情報処理システムにおける情報処理方法は、情報処理システムが行う処理に対応する処理指示情報の少なくとも一部を構成する構成情報の候補を生成する構成情報候補生成ステップと、前記構成情報の候補を含めた前記処理指示情報に基づく処理結果の評価を行う評価ステップと、前記評価を基に前記候補の最適化解析を行う最適化ステップと、前記最適化解析の結果を基に、前記構成情報の選択及び生成の少なくとも一方を行う最適構成情報生成ステップと、を含む。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記情報処理装置が行う処理に対応する処理指示情報の少なくとも一部を構成する構成情報の候補を生成する構成情報候補生成ステップと、
前記構成情報の候補を含めた前記処理指示情報に基づく処理結果の評価を行う評価ステップと、
前記評価を基に前記候補の最適化解析を行う最適化ステップと、
前記最適化解析の結果を基に前記構成情報を選択及び生成の少なくとも一方を行う最適構成情報生成ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項2】
前記処理指示情報は、予め用意されたテンプレートである、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記評価ステップにおいて前記処理結果の評価は、前記構成情報の候補を含めた前記処理指示情報に基づく前記処理結果と、所望する処理結果との対比に基づいて行われる、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記評価ステップにおいて前記処理結果の評価は、前記構成情報の候補を含めた前記処理指示情報に基づく前記処理結果と、ユーザの操作結果に関連する情報との対比に基づいて行われる、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記評価ステップにおいて前記処理結果の評価は、前記情報処理装置に通信可能に接続されたユーザインターフェースより入力された情報に基づいて行われる、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記最適化解析は、直接探索法、逐次近似最適化手法、強化学習のうち1以上のブラックボックス最適化の手法を用いる、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項7】
情報処理装置に、
前記情報処理装置が行う処理に対応する処理指示情報の少なくとも一部を構成する構成情報の候補を生成する構成情報候補生成ステップと、
前記構成情報の候補を含めた前記処理指示情報に基づく処理結果の評価を行う評価ステップと、
前記評価を基に前記候補の最適化解析を行う最適化ステップと、
前記最適化解析の結果を基に前記構成情報を生成する最適構成情報生成ステップと、
を含む情報処理方法を実行させるためのプログラム。
【請求項8】
情報処理装置が実行する情報処理システムであって、
前記情報処理装置が行う処理に対応する処理指示情報の少なくとも一部を構成する構成情報の候補を生成する構成情報候補生成ステップと、
前記構成情報の候補を含めた前記処理指示情報に基づく処理結果の評価を行う評価ステップと、
前記評価を基に前記候補の最適化解析を行う最適化ステップと、
前記最適化解析の結果を基に前記構成情報を生成する最適構成情報生成ステップと、
を行う情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、プログラム及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
引用文献1には、言語モデルを利用して対話を提供する情報処理方法が開示されている。この情報処理方法は、予め言語モデルを用いて文書に対してクエリを生成し、ユーザから入力された質問に対して、当該クエリを参照して文書を選定してユーザの質問に対する回答を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記先行技術の場合、ユーザから入力された質問内容に応じて回答内容が変わる可能性がある。つまり、質問の仕方によってはユーザが望んだ回答が得られない可能性があり、この点で改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、所望する処理結果を得やすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る情報処理方法によれば、情報処理装置が実行する情報処理方法であって、前記情報処理装置が行う処理に対応する処理指示情報の少なくとも一部を構成する構成情報の候補を生成する構成情報候補生成ステップと、前記構成情報の候補を含めた前記処理指示情報に基づく処理結果の評価を行う評価ステップと、前記評価を基に前記候補の最適化解析を行う最適化ステップと、前記最適化解析の結果を基に前記構成情報を選択及び生成の少なくとも一方を行う最適構成情報生成ステップと、を含む。
【0007】
一実施形態に係るプログラムによれば、情報処理装置に、前記情報処理装置が行う処理に対応する処理指示情報の少なくとも一部を構成する構成情報の候補を生成する構成情報候補生成ステップと、前記構成情報の候補を含めた前記処理指示情報に基づく処理結果の評価を行う評価ステップと、前記評価を基に前記候補の最適化解析を行う最適化ステップと、前記最適化解析の結果を基に前記構成情報を選択及び生成の少なくとも一方を行う最適構成情報生成ステップと、を含む情報処理方法を実行させる。
【0008】
一実施形態に係る情報処理システムによれば、情報処理装置が実行する情報処理システムであって、前記情報処理装置が行う処理に対応する処理指示情報の少なくとも一部を構成する構成情報の候補を生成する構成情報候補生成ステップと、前記構成情報の候補を含めた前記処理指示情報に基づく処理結果の評価を行う評価ステップと、前記評価を基に前記候補の最適化解析を行う最適化ステップと、前記最適化解析の結果を基に前記構成情報を選択及び生成の少なくとも一方を行う最適構成情報生成ステップと、を行う。
【発明の効果】
【0009】
一実施形態によれば、所望する処理結果を得やすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】実施形態に係るサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】実施形態に係る利用者端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係るサーバの機能構成の一例を示す図である。
【
図5】実施形態に係る利用者端末の機能構成の一例を示す図である。
【
図9】実施形態に係る情報処理システムが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、
図1~
図7を用いて、本発明に係る情報処理システムの一実施形態について説明する。なお、各図において同一又は等価な構成要素及び部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0012】
(システム概要)
まず、本実施形態に係る情報処理システム10の概要について説明する。本実施形態に係る情報処理システム10は、情報処理装置としてのサーバ14に行わせたい処理についてユーザUが指示をすると、当該指示に基づいて処理を行い処理結果をユーザUへ向けて出力するシステムである。具体的には、ユーザUがサーバ14が行う処理に対応する処理指示情報としてプロンプトを入力すると、当該プロンプトに応じた処理結果を生成するためのシステムである。換言すると、プロンプトがユーザUからの指示であり、プロンプトに基づいてサーバ14が生成した処理結果をユーザUへ提示する。
【0013】
情報処理システム10は、ユーザUが所望する処理の内容に応じたプロンプトのテンプレートを提示する。このテンプレートは、
図6に示されるように、所望する処理を表すタスクを入力する欄と、当該タスクを実行するための複数の条件(本実施形態では一例としてA,B,Cの3つ)を入力する欄と、が設けられている。この条件に関する情報が請求項1に記載の構成情報に相当する。ユーザUがテンプレートを選択しタスクに所望する処理の内容を自然言語にて入力すると、当該タスクに基づいて情報処理システム10の大規模言語モデルが複数の条件ごとに複数の候補の情報を生成する。この条件は、一例として、「100文字程度で出力すること」や、「フォーマルな文体で」など出力の内容に関するものである。なお、当該条件は、これに限らず、その他のものであってもよい。
【0014】
情報処理システム10は、生成された条件の情報を含む複数のプロンプトに基づいて情報処理システム10の大規模言語モデルが処理結果を生成する。そして、
図7に示されるように、この生成された処理結果の評価を行う。この評価は、本実施形態では、情報処理装置としての利用者端末12に通信可能に接続された図示しないユーザインタフェースに入力された情報に基いて行われる。つまり、生成された処理結果をユーザU等の人が所望する処理結果との対比を行うことで評価を行い、その評価結果を利用者端末12へ入力することで、当該入力情報を基に評価が行われる。この評価結果は、生成された条件の情報を含むプロンプトごとに紐づけられている。なお、本実施形態では、ユーザインタフェースに入力された情報を基に評価が行われる構成とされているが、これに限らず、所定の評価基準情報を予め用意しておき、当該評価基準情報と生成された処理結果とを比較を行い、乖離程度などの指標を基に自動で評価を行う構成としてもよい。また、評価に際して、評価基準として所望する処理結果(換言すると教師データ)が用いられるが、これに限らず、ユーザUの操作結果に関する情報であるログ情報などを評価基準として用いてもよい。この場合、ユーザUのログ情報に近い処理結果の評価を高くすることで、ユーザUの好みにあったパーソナライズが可能となる。
【0015】
情報処理システム10は、生成された条件ごとの候補と、これに紐付けられた評価結果とを取得して、最適化解析としてブラックボックス最適化処理における逐次近似最適化手法であるベイズ最適化を行い、最適な条件に関する情報を推定する。そして、推定された最適な条件に関する情報を選択及び生成の少なくとも一方を行ってプロンプトのテンプレートに適用して、当該プロンプトに基づいて情報処理システム10の大規模言語モデルが処理結果を生成する。そして、前述と同様に再度この生成された処理結果の評価を行い、この評価結果について再度ベイズ最適化を行う。このサイクルを所定の回数繰り返すことで、最適な条件に関する情報が含まれるプロンプトを推定する(
図8参照)。なお、本実施形態では、このサイクルを所定の回数繰り返すが、これに限らず、評価における所定の評価値が所定の閾値以上に達するまで繰り返してもよいし、最適化解析において所定の収束判定条件に達するまで繰り返してもよいし、それ以外の判定条件に基いて繰り返してもよい。
【0016】
(システム構成)
図1は、本実施形態に係る情報処理システム10の構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム10は、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続された、利用者端末12と、サーバ14と、を備える。ネットワークNは、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、インターネット、公衆回線網、モバイルデータ通信網、又はこれらの組み合わせである。
【0017】
利用者端末12は、各種情報の入力及び表示のための操作を行う情報処理装置の一例である。利用者端末12は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末、サーバ装置、マイクロコンピュータ、ウェアラブルデバイス、又はこれらの組み合わせであってもよい。
【0018】
サーバ14は、利用者端末12から入力された入力文の情報を取得し、当該入力文情報を基にウェブ、各種文献及びデータベース等から代替文を検索した上で代替文を基に処理を行い、結果を出力する情報処理装置の一例である。サーバ14は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末、サーバ装置、マイクロコンピュータ、又はこれらの組み合わせであってもよい。サーバ14の具体的な構成及び作用については、後述する。
【0019】
(ハードウェア構成-サーバ)
図2は、サーバ14のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ14は、バスBを介して相互に通信可能に接続された、プロセッサ20と、メモリ22と、ストレージ24と、通信I/F26と、を備える。
【0020】
プロセッサ20は、ストレージ24に記憶された各種プログラムをメモリ22に展開して実行することにより、サーバ14の各構成を制御し、サーバ14の機能を実現する。プロセッサ20が実行するプログラムは、OS(Operating System)及び後述する各種プログラムを含むが、これに限られない。プロセッサ20がこれらプログラムを実行することにより、本実施形態に係る状態可視化方法の一部が実現される。プロセッサ20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、又はこれらの組み合わせである。
【0021】
メモリ22は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はこれらの組み合わせである。ROMは、例えば、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、又はこれらの組み合わせである。RAMは、例えば、DRAM(Dynamic RAM)、SRAM(Static RAM)、MRAM(Magnetoresistive RAM)、又はこれらの組み合わせである。
【0022】
ストレージ24は、OS、後述する各種プログラム、及び各種のデータを記憶する。ストレージ24は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、SCM(Storage Class Memories)、又はこれらの組み合わせである。
【0023】
通信I/F26は、サーバ14を、ネットワークNを介して、利用者端末12や撮影装置16を含む外部装置に接続し、通信を制御するためのインタフェースである。通信I/F26は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Ethernet(登録商標)、又は光通信(例えば、Fibre Channel)に準拠したアダプタであるが、これに限られない。
【0024】
(ハードウェア構成-利用者端末)
図3は、利用者端末12のハードウェア構成を示すブロック図である。利用者端末12は、バスBを介して相互に通信可能に接続された、プロセッサ20と、メモリ22と、ストレージ24と、通信I/F26と、入出力I/F28と、出力装置30と、入力装置32と、を備える。通信I/F26は、利用者端末12を、ネットワークNを介して、サーバ14を含む外部装置に接続し、通信を制御するためのインタフェースである。通信I/F26は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Ethernet(登録商標)、又は光通信(例えば、Fibre Channel)に準拠したアダプタであるが、これに限られない。
【0025】
入出力I/F28は、利用者端末12に入力装置32及び出力装置30を接続するためのインタフェースである。入力装置32は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、マイク、スキャナ、カメラ、各種センサ、操作ボタン、又はこれらの組み合わせである。ユーザインタフェースとしての出力装置30は、例えば、ディスプレイ、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ、バイブレータ、又はこれらの組み合わせである。本実施形態では、一例として出力装置30と入力装置32とは、一体的に構成されたタッチパネルディスプレイとされている。
【0026】
なお、本実施形態において、プログラムは、サーバ14の製造段階でメモリ22又はストレージ24に書き込まれてもよいし、ネットワークNを介してサーバ14に提供されてもよいし、図示しないディスクメディアなどの非一時的でコンピュータ読み取り可能な記録媒体を介してサーバ14に提供されてもよい。
【0027】
(機能構成-サーバ)
次に、サーバ14の機能構成について説明する。
図4は、サーバ14の機能構成の一例を示す図である。各種プログラムを実行する際に、サーバ14は上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。サーバ14は、サーバ14が実現する機能構成として、記憶部31と、処理部33と、通信部34と、を有している。各機能構成は、プロセッサ20がメモリ22又はストレージ24に記憶されたプログラム36を読み出し、実行することで実現される。なお、記憶部31に格納された学習モデル38は、一例として、大規模言語モデルとされている。この大規模言語モデル38は、記憶部31に格納された構成とされているが、これに限らず、外部のサーバ等に格納されたものを利用してもよい。
【0028】
(機能構成-利用者端末)
次に、利用者端末12の機能構成について説明する。
図5は、利用者端末12の機能構成の一例を示す図である。各種プログラムを実行する際に、利用者端末12は上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。利用者端末12は、利用者端末12が実現する機能構成として、プログラム36が記憶された記憶部60と、処理部62と、通信部64と、を有している。各機能構成は、プロセッサ20がメモリ22又はストレージ24に記憶されたプログラム36を読み出し、実行することで実現される。
【0029】
図6は、情報処理システム10にて行われる処理の初期段階の一部の流れの一例を模式的に示す概略図である。
情報処理システム10が実行する処理は、
図6に示す通りである。なお、本実施形態では、プロンプトのテンプレートを用いる構成とされているが、これに限らず、テンプレートを用いず直接入力されたプロンプトを用いてもよい。また、本実施形態では、構成情報が条件に関する情報とされているが、これに限らず、そのほかのプロンプトの少なくとも一部を構成する他の情報であってもよい。
【0030】
図7は、情報処理システム10にて行われる処理の中期段階の一部の流れの一例を模式的に示す概略図である。
情報処理システム10が実行する処理は、
図7に示す通りである。なお、本実施形態では、最適化解析としてベイズ最適化を用いているが、これに限らず、進化計算に代表される直接探索法、ベイズ最適化に代表される逐次近似最適化手法、強化学習のうち1以上のブラックボックス最適化の手法を用いてもよいし、これらの組み合わせてもよい。
【0031】
図8は、情報処理システム10にて行われる処理の後期段階の一部の流れの一例を模式的に示す概略図である。
ある。
情報処理システム10が実行する処理は、
図8に示す通りである。
【0032】
図9は、情報処理システム10が実行する処理に関する図である。
情報処理システム10が実行する処理は、
図9に示す通りである。
【0033】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0034】
また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバの機能ブロックを利用者端末等に移譲させてもよい。逆に利用者端末の機能ブロックをサーバ等に移譲させてもよい。また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0035】
また例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0036】
また例えば、このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0037】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0038】
以上を換言すると、本発明が適用されるプログラムは、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用されるプログラムは、情報処理装置に、
前記情報処理装置が行う処理に対応する処理指示情報の少なくとも一部を構成する構成情報の候補を生成する構成情報候補生成ステップと、
前記構成情報の候補を含めた前記処理指示情報に基づく処理結果の評価を行う評価ステップと、
前記評価を基に前記候補の最適化解析を行う最適化ステップと、
前記最適化解析の結果を基に前記構成情報を生成する最適構成情報生成ステップと、
を含む処理を実行させる。
【0039】
これにより、最適な処理結果を得ることができるプロンプトを得ることができるので、所望する処理結果を得やすくすることができる。
【0040】
<付記>
本実施形態は、以下の開示を含む。
【0041】
(付記1)
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記情報処理装置が行う処理に対応する処理指示情報の少なくとも一部を構成する構成情報の候補を生成する構成情報候補生成ステップと、
前記構成情報の候補を含めた前記処理指示情報に基づく処理結果の評価を行う評価ステップと、
前記評価を基に前記候補の最適化解析を行う最適化ステップと、
前記最適化解析の結果を基に前記構成情報を選択及び生成の少なくとも一方を行う最適構成情報生成ステップと、
を含む情報処理方法。
【0042】
(付記2)
前記処理指示情報は、予め用意されたテンプレートである、
付記1に記載の情報処理方法。
【0043】
(付記3)
前記評価ステップにおいて前記処理結果の評価は、前記構成情報の候補を含めた前記処理指示情報に基づく前記処理結果と、所望する処理結果との対比に基づいて行われる、
付記1に記載の情報処理方法。
【0044】
(付記4)
前記評価ステップにおいて前記処理結果の評価は、前記構成情報の候補を含めた前記処理指示情報に基づく前記処理結果と、ユーザの操作結果に関連する情報との対比に基づいて行われる、
付記1に記載の情報処理方法。
【0045】
(付記5)
前記評価ステップにおいて前記処理結果の評価は、前記情報処理装置に通信可能に接続されたユーザインターフェースより入力された情報に基づいて行われる、
付記1に記載の情報処理方法。
【0046】
(付記6)
前記最適化解析は、直接探索法、逐次近似最適化手法、強化学習のうち1以上のブラックボックス最適化の手法を用いる、
付記1に記載の情報処理方法。
【0047】
(付記7)
情報処理装置に、
前記情報処理装置が行う処理に対応する処理指示情報の少なくとも一部を構成する構成情報の候補を生成する構成情報候補生成ステップと、
前記構成情報の候補を含めた前記処理指示情報に基づく処理結果の評価を行う評価ステップと、
前記評価を基に前記候補の最適化解析を行う最適化ステップと、
前記最適化解析の結果を基に前記構成情報を生成する最適構成情報生成ステップと、
を含む情報処理方法を実行させるためのプログラム。
【0048】
(付記8)
情報処理装置が実行する情報処理システムであって、
前記情報処理装置が行う処理に対応する処理指示情報の少なくとも一部を構成する構成情報の候補を生成する構成情報候補生成ステップと、
前記構成情報の候補を含めた前記処理指示情報に基づく処理結果の評価を行う評価ステップと、
前記評価を基に前記候補の最適化解析を行う最適化ステップと、
前記最適化解析の結果を基に前記構成情報を生成する最適構成情報生成ステップと、
を行う情報処理システム。
【符号の説明】
【0049】
10情報処理システム
12利用者端末(情報処理装置)
14サーバ(情報処理装置)