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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025006415
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】眼科装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 3/16 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
A61B3/16 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023107201
(22)【出願日】2023-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000135184
【氏名又は名称】株式会社ニデック
(72)【発明者】
【氏名】古川 智章
【テーマコード(参考)】
4C316
【Fターム(参考)】
4C316AA20
4C316AB16
4C316FA04
4C316FA12
4C316FB16
4C316FZ01
(57)【要約】
【課題】 被検眼の測定結果を出力するための出力先を容易に設定することができる眼科装置を提供する。
【解決手段】 被検眼を検査するための眼科装置であって、被検眼の検査結果を出力する第1出力部と、被検眼の検査結果を出力する第1出力部とは異なる第2出力部と、に接続可能な眼科装置とし、被検眼の検査結果を予め設定された出力先である第1出力部にて出力させるための第1操作部と、被検眼の検査結果の出力先として第1出力部とは異なる第2出力部を少なくとも選択させるための第2操作部と、第2操作部からの操作信号に基づいて、検査結果を取得するための検査画面上に、検査結果の出力先を選択させるための選択画面を表示させるとともに、選択画面を用いて選択された第2出力部に出力信号を送信する制御部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検眼を検査するための眼科装置であって、
前記被検眼の検査結果を出力する第1出力部と、
前記被検眼の前記検査結果を出力する前記第1出力部とは異なる第2出力部と、
に接続可能な眼科装置とし、
前記被検眼の前記検査結果を予め設定された出力先である前記第1出力部にて出力させるための第1操作部と、
前記被検眼の前記検査結果の出力先として前記第1出力部とは異なる第2出力部を少なくとも選択させるための第2操作部と、
前記第2操作部からの操作信号に基づいて、前記検査結果を取得するための検査画面上に、前記検査結果の出力先を選択させるための選択画面を表示させるとともに、前記選択画面を用いて選択された前記第2出力部に出力信号を送信する制御部と、
を備えることを特徴とする眼科装置。
【請求項2】
請求項1の眼科装置において、
前記制御部は、前記第1操作部からの操作信号に基づいて、前記検査画面上に前記選択画面を表示させることなく、前記第1出力部に出力信号を送信することを特徴とする眼科装置。
【請求項3】
請求項1または2の眼科装置において、
前記第1操作部に割り当てる前記検査結果の出力先を変更させるための第3操作部を備え、
前記制御部は、前記第3操作部からの操作信号に基づいて、前記検査画面を、前記第1操作部の割り当てを変更させるための設定画面に遷移させるとともに、前記第1操作部による出力先として、前記設定画面を用いて設定された出力先を設定することを特徴とする眼科装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかの眼科装置において、
前記第1操作部と前記第2操作部は兼用され、
前記第1操作部と前記第2操作部の操作方法の違いによって、前記第1操作部からの前記操作信号である第1操作信号と、前記第2操作部からの前記操作信号である第2操作信号と、が送信され、
前記制御部は、前記第1操作信号と前記第2操作信号とを区別し、前記第2操作信号に基づいて、前記検査画面上に前記選択画面を表示させるとともに、少なくとも前記第2出力部に前記出力信号を送信することを特徴とする眼科装置。
【請求項5】
請求項4の眼科装置において、
前記第1操作部が短押しされることによって、前記第1操作部から前記第1操作信号が送信され、前記第2操作部が長押しされることによって、前記第2操作部から前記第2操作信号が送信されることを特徴とする眼科装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかの眼科装置において、
前記制御部は、
前記検査画面に前記選択画面を表示させるか否かを、前記第1操作部または前記第2操作部からの前記操作信号に基づいて設定する第1モードと、
前記検査画面に前記選択画面を表示させるか否かを、前記被検眼の前記検査結果の適否を判定した判定結果に基づいて設定する第2モードと、
のいずれかを実行し、
前記第2モードは、前記被検眼の左右眼に対して、順次、検査を自動的に進行させる場合に設定されることを特徴とする眼科装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、被検眼を検査するための眼科装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、眼科装置として、眼圧測定装置、角膜形状測定装置、眼屈折力測定装置、眼底カメラ、OCT(Optical Coherence Tomography)、SLO(Scanning Light Ophthalmoscope)、等が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-068830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の眼科装置においては、被検眼の測定結果を、予め設定した出力先(例えば、プリンタ、PC、サーバ、他の眼科装置、等)に出力することができる。被検者の測定結果を、予め設定した出力先とは異なる出力先に出力したい場合は、被検眼の検査画面とは異なる設定画面等から出力先の設定を変更しておく必要があった。さらに、該当の被検者の検査を終えた後に、再び設定画面等から出力先の設定を元に戻す必要があった。例えば、このように、検者が必要に応じて、都度、出力先の設定を変更することは手間であった。
【0005】
本開示は、上記の問題点を鑑み、被検眼の測定結果を出力するための出力先を容易に設定することができる眼科装置を提供することを技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
【0007】
本開示の第1態様に係る眼科装置は、被検眼を検査するための眼科装置であって、前記被検眼の検査結果を出力する第1出力部と、前記被検眼の前記検査結果を出力する前記第1出力部とは異なる第2出力部と、に接続可能な眼科装置とし、前記被検眼の前記検査結果を予め設定された出力先である前記第1出力部にて出力させるための第1操作部と、前記被検眼の前記検査結果の出力先として前記第1出力部とは異なる第2出力部を少なくとも選択させるための第2操作部と、前記第2操作部からの操作信号に基づいて、前記検査結果を取得するための検査画面上に、前記検査結果の出力先を選択させるための選択画面を表示させるとともに、前記選択画面を用いて選択された前記第2出力部に出力信号を送信する制御部と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施例の外観構成を示す図である。
図2】本実施例の内部構成を示す図である。
図3】本実施例の光学系を示す図である。
図4】本実施例の制御動作を示すフローチャート図である。
図5】検査画面の一例である。
図6】選択画面の一例である。
図7】本実施例の制御動作を示すフローチャート図である。
図8】設定画面の一例である。
図9】選択画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<概要>
本開示の実施形態に係る眼科装置の概要について説明する。以下の<>にて分類された項目は、独立または関連して利用され得る。
【0010】
本実施形態の眼科装置は、被検眼を検査する装置である。例えば、眼科装置は、被検眼の光学特性(眼屈折力、眼軸長、角膜形状、等)を他覚的に測定する他覚式検眼装置であってもよい。例えば、眼科装置は、被検眼の前眼部を撮影して、被検眼の前眼部画像データ、被検眼の角膜形状データ、等を取得する眼科撮影装置でもよい。また、例えば、眼科装置は、被検眼の眼底を撮影して、被検眼の眼底正面画像データ、被検眼の眼底断層画像データ、等を取得する眼科撮影装置でもよい。すなわち、眼屈折力測定装置、角膜曲率測定装置、角膜形状測定装置、眼圧測定装置、眼軸長測定装置、眼底カメラ、OCT(Optical Coherence Tomography)、SLO(Scanning Laser Ophthalmoscope)等の少なくともいずれかであってもよい。
【0011】
本実施形態の眼科装置は、被検眼の検査結果を出力する第1出力部(例えば、第1出力部110)に接続可能な眼科装置であってもよい。また、本実施形態の眼科装置は、被検眼の検査結果を出力する第1出力部とは異なる第2出力部(例えば、第2出力部120)に接続可能な眼科装置であってもよい。例えば、眼科装置は、有線通信あるいは無線通信によって、第1出力部および第2出力部と接続されていてもよい。一例として、眼科装置は、LAN、シリアル、USB、等の通信方法によって、第1出力部および第2出力部と接続されていてもよい。例えば、第1出力部および第2出力部は、印刷手段(一例として、プリンタ)、記憶手段(一例として、USBメモリ)、パーソナルコンピュータ(PC)や他の眼科装置が備える記憶媒体、サーバ、クラウド、等であってもよい。
【0012】
<第1操作部>
本実施形態の眼科装置は、第1操作部(例えば、出力ボタン703)を備えてもよい。第1操作部は、被検眼の検査結果を予め設定された出力先である第1出力部にて出力させるための操作部であってもよい。例えば、第1操作部は、眼科装置本体に設けられた操作ボタン、眼科装置が備える表示手段(例えば、表示部81)に表示される操作ボタン、眼科装置と接続されるコントローラ、等の少なくともいずれかであってもよい。
【0013】
<第2操作部>
本実施形態の眼科装置は、第2操作部(例えば、選択ボタン705)を備えてもよい。第2操作部は、被検眼の検査結果の出力先として第1出力部とは異なる第2出力部を少なくとも選択させるための操作部であってもよい。例えば、第2操作部は、眼科装置本体に設けられた操作ボタン、眼科装置が備える表示手段に表示される操作ボタン、眼科装置と接続されるコントローラ、等の少なくともいずれかであってもよい。
【0014】
例えば、第1操作部と第2操作部は、異なる操作部であってもよい。一例として、第1操作部は眼科装置本体に設けられた操作ボタンで構成され、第2操作部は眼科装置の表示手段に表示される操作ボタンで構成されてもよい。また、一例として、第1操作部と第2操作部はいずれも表示手段に表示される操作ボタンであるが、各々が独立したボタンとして構成されてもよい。例えば、これらの場合には、第1操作部から第1操作信号が、第2操作部から第2操作信号が、それぞれに送信される。
【0015】
例えば、第1操作部と第2操作部は兼用されてもよい。一例として、第1操作部と第2操作部は、眼科装置本体に設けられた1つの操作ボタンで構成されてもよい。また、一例として、第1操作部と第2操作部は、表示手段に表示される1つの操作ボタンで構成されてもよい。例えば、これらの場合には、第1操作部(第2操作部)から第1操作信号と第2操作信号が送信される。
【0016】
例えば、第1操作部と第2操作部が兼用される場合には、第1操作部と第2操作部の操作方法の違いによって、第1操作部からの操作信号である第1操作信号と、第2操作部からの操作信号である第2操作信号と、が送信されてもよい。例えば、第1操作部と第2操作部の操作方法の違いは、第1操作部(第2操作部)の操作時間、操作量、操作速度、等の少なくともいずれかによって識別されてもよい。
【0017】
例えば、第1操作部と第2操作部の操作方法の違いは、第1操作部(第2操作部)の短押しと長押しによって識別されてもよい。一例として、この場合には、第1操作部(第2操作部)が短押しされることによって、第1操作部(第2操作部)から第1操作信号が送信され、第2操作部(第1操作部)が長押しされることによって、第2操作部(第1操作部)から第2操作信号が送信されてもよい。また、例えば、第1操作部と第2操作部の操作方法の違いは、第1操作部(第2操作部)のクリック数によって識別されてもよい。一例として、この場合には、第1操作部(第2操作部)がシングルクリックされることによって、第1操作部(第2操作部)から第1操作信号が送信され、第2操作部(第1操作部)がダブルクリックされることによって、第2操作部(第1操作部)から第2操作信号が送信されてもよい。
【0018】
<第3操作部>
本実施形態の眼科装置は、第3操作部(例えば、変更ボタン706)を備えてもよい。第3操作部は、第1操作部に割り当てる検査結果の出力先を変更させるための操作部であってもよい。例えば、第1操作部は、眼科装置本体に設けられた操作ボタン、眼科装置が備える表示手段(例えば、表示部81)に表示される操作ボタン、眼科装置と接続されるコントローラ、等の少なくともいずれかであってもよい。
【0019】
なお、例えば、第3操作部は、第1操作部または第2操作部の少なくともいずれかの操作部と兼用されてもよい。例えば、この場合には、各々の操作部による操作方法の違いを識別可能とし、各々の操作部に基づく操作信号が送信されるように、構成されていればよい。
【0020】
<制御部>
本実施形態の眼科装置は、制御部(例えば、制御部80)を備えてもよい。制御部は、第2操作部からの操作信号に基づいて、被検眼の検査結果を取得するための検査画面上に、検査結果の出力先を選択させるための選択画面を表示させるとともに、選択画面を用いて選択された第2出力部に出力信号を送信してもよい。例えば、本実施形態では、制御部からの出力信号に基づいて、第2出力部による検査結果の出力が実行されてもよい。これによって、検者が被検眼の検査結果を出力させる際に、その出力先の変更を容易に行うことができる。
【0021】
例えば、被検眼の検査結果を取得するための検査画面(例えば、検査画面700)は、被検眼の検査結果が主画面として表示される検査画面であってもよい。例えば、被検眼の検査結果は、被検眼の前眼部や眼底の撮影結果(一例として、前眼部観察画像、OCT画像、SLO画像、眼底カメラ画像、角膜内皮細胞撮影画像、等の少なくともいずれかの画像データ)であってもよい。また、例えば、被検眼の検査結果は、被検眼の測定結果(一例として、眼軸長、眼屈折力、眼圧、角膜厚、等の少なくともいずれかの検査データ)であってもよい。
【0022】
例えば、検査結果の出力先を選択させるための選択画面(例えば、選択画面800)は、第1出力部とは異なる第2出力部を少なくとも選択させるために表示される選択画面であってもよい。例えば、選択画面は、眼科装置の出力先として選択することが可能な出力部であって、少なくとも第2出力部を含む出力部が一覧表示される選択画面であってもよい。なお、一例として、選択画面には、第1出力部と、第2出力部を含む複数の出力部と、がともに一覧表示されてもよいし、第2出力部を含む複数の出力部のみが一覧表示されてもよい。
【0023】
例えば、制御部は、第1操作部からの操作信号に基づいて、検査画面上に選択画面を表示させることなく、第1出力部に出力信号を送信してもよい。すなわち、例えば、制御部は、第1操作部からの操作信号に基づいて、検査画面上に選択画面を表示させることなく第1出力部に出力信号を送信し、第2操作部からの操作信号に基づいて、検査画面上に選択画面を表示させるとともに、選択画面を用いて選択された第2出力部に出力信号を送信してもよい。例えば、本実施形態では、制御部からの出力信号に基づいて、第1出力部による検査結果の出力と、第2出力部による検査結果の出力と、のいずれかが実行されてもよい。これによって、検者が被検眼の検査結果を出力させる際に選択画面の表示と非表示を切り換えて出力先の変更を容易に行うことができる。
【0024】
例えば、制御部は、第3操作部からの操作信号に基づいて、検査画面を、第1操作部の割り当てを変更させるための設定画面に遷移させるとともに、第1操作部による出力先として、設定画面を用いて設定された出力先を設定してもよい。例えば、第1操作部の割り当てを変更させるための設定画面は、眼科装置の出力先として選択することが可能な出力部であって、少なくとも第1出力部と第2出力部を含む出力部が一覧表示される設定画面であってもよい。例えば、制御部は、設定画面を用いて選択された出力部を第1操作部の割り当てとして固定に設定してもよい。これによって、例えば、第1操作部に対して予め設定された割り当てを容易に変更して、所望の操作部に再設定することができる。
【0025】
例えば、制御部は、第1操作手段からの第1操作信号と第2操作手段からの第2操作信号とを区別し、第2操作信号に基づいて、検査画面上に選択画面を表示させるとともに、少なくとも第2出力部に出力信号を送信してもよい。つまり、例えば、制御部は、第1操作手段と第2操作手段が兼用される場合に、第1操作手段(第2操作手段)からの第1操作信号と第2操作信号をそれぞれに区別することで、検査画面上における選択画面の表示と非表示を切り換え、選択画面を用いて選択された少なくとも第2出力部に出力信号を送信してもよい。例えば、これによって、検者は1つの操作手段(一例としては、1つの操作ボタン)を認識して、検査結果の出力を直感的に進めることができる。
【0026】
例えば、制御部は、被検眼の測定モードとして第1モードと第2モードのいずれかを実行してもよい。例えば、第1モードは、検査画面に選択画面を表示させるか否かを、第1操作部または第2操作部からの操作信号に基づいて設定するモードであってもよい。また、例えば、第2モードは、検査画面に選択画面を表示させるか否かを、被検眼の検査結果の適否を判定した判定結果に基づいて設定するモードであってもよい。例えば、被検眼の検査結果の適否を判定した判定結果は、被検眼に対する測定エラーの有無に基づく適否の判定結果であってもよい。一例として、被検眼の測定値が取得できず、測定エラーがあることが検出された場合に、検査結果が適していないとの判定結果が得られてもよい。また、一例として、被検眼の測定値が所定の許容値に収まらず、測定エラーがあることが検出された場合に、検査結果が適していないとの判定結果が得られてもよい。
【0027】
例えば、制御部は、被検眼の左右眼に対して、順次、検査を自動的に進行させる場合に、第2モードを設定してもよい。言い換えると、被検眼の左右眼に対するフルオート検査を実施する場合に、第2モードを設定してもよい。
【0028】
<実施例>
本実施形態に係る眼科装置の実施例について説明する。なお、ここでは、眼科装置として眼圧測定装置を例に挙げ、眼圧測定装置の左右方向をX方向、上下方向をY方向、前後方向をZ方向として表す。
【0029】
<装置構成>
図1は、眼圧測定装置1の外観図である。眼圧測定装置1は、基台2、顔支持部3、駆動部4、スピーカ5、表示部81、操作部82、および測定部100、等を備える。顔支持部3は、基台2に固定され、被検者の顔を支持する。顔支持部3は、額当て3a、顎台3b、顎台センサ3c、顎台駆動部3d、等を有する。顎台センサ3cは、顎台3bに顎が載せられているか否かを検出する。顎台駆動部3dは、顎台3bをY方向に駆動させて高さを変更する。駆動部4は、基台2に対して測定部100をXYZ方向に駆動させる。スピーカ5は、音声アナウンス等を発生させる。表示部81は、各種の情報(例えば、被検者の顔画像、被検眼の前眼部画像、被検眼の測定結果、等)を表示する。操作部82は、各種の設定を行う。本実施例では、タッチパネル付きの表示部81が操作部82を兼用してもよい。測定部100は、後述の顔撮影部300、流体吐出部200、眼圧測定部400、等を収納する。
【0030】
<顔撮影部>
図2は、顔撮影部300及び流体吐出部200の概略構成図である。顔撮影部300は、顔照明光学系310、顔撮影光学系320、等を備える。顔照明光学系310は、被検者の顔を照明する。顔照明光学系310は、照明光源311、等を備える。照明光源311は、指向性の低い光源であってもよい。また、照明光源311は、赤外光を発する光源であってもよい。
【0031】
顔撮影光学系320は、被検者の顔を撮影する。顔撮影光学系320は、撮像レンズ321、撮像素子322、等を備える。撮像素子322は、顔からの反射光束を受光する。これによって、被検眼Eの左眼及び右眼の少なくとも一方を含む顔画像が撮像される。撮像素子322からの出力信号は、制御部80及び表示部81に入力される。
【0032】
<流体吐出部>
流体吐出部200は、被検眼Eの角膜に流体を吐出する。流体吐出部200は、シリンダ201、ピストン202、ソレノイドアクチュエータ203(以下、ソレノイド203)、ノズル206、等を備える。シリンダ201とピストン202は、被検眼に吐出する空気を圧縮する空気圧縮機構として用いられる。例えば、シリンダ201は円筒状である。ピストン202は、シリンダ201の軸方向に沿って摺動する。ピストン202は、シリンダ201内の空気圧縮室234の空気を圧縮する。本実施例のソレノイド203は、いわゆる直動ソレノイドであり、直線的に作動する。ソレノイド203は、可動体204とコイル205を備える。例えば、可動体204には、永久磁石等の磁性体が用いられる。コイル205に電流が流れると、コイル205の内側に磁界が生じる。可動体204は、磁界から受けた電磁力によって図2のA方向に移動される。可動体204は、図示無きビス、ボルト、ナット等によってピストン202に固定される。したがって、ピストン202は、可動体204とともに移動する。可動体204の移動によって、ピストン202は圧縮方向(または前進方向、図2のA方向)に移動される。ノズル206は、圧縮された空気を装置外部に吐出する。
【0033】
ピストン202の移動によりシリンダ201内の空気圧縮室234で圧縮された流体は、シリンダ201の先端に連結されるチューブ(パイプでもよい)220、圧縮された空気を収容する気密室221を介して、ノズル206から被検眼Eの角膜に向けて吐出される。なお、例えば、シリンダ201は水平面(XZ面)に対して平行に配置されており、ソレノイド203の駆動によってピストン202がシリンダ201内で水平に移動されることにより流体の圧縮が行われてもよい。例えば、シリンダ201はその長手方向が水平方向と平行に配置され、シリンダ201の内面はピストン202をガイドする。このため、ピストン202の移動方向(圧縮方向)は、水平方向となる。なお、上記各構成部材は、装置本体の筐体内に設けられたステージ上にそれぞれ配置されている。
【0034】
また、本実施例のソレノイド203は、コイル205に流す電流の方向を変えることで、可動体204の移動方向を変更することができる。例えば、コイル205に順方向に電流を流すときに可動体204が圧縮方向(前進方向、図2のA方向)に移動し、逆方向に電流を流すときは可動体204が反対方向(後退方向、図2のB方向)に移動する。したがって、コイル205に流す電流の向きを切り換えることによって、可動体204とともに移動するピストン202の移動方向を変更できる。例えば、コイル205に順方向の電流を流し、ピストン202をA方向に移動させて空気圧縮室234の流体を圧縮した後、コイル205に逆方向の電流を流すことによって、ピストン202をB方向に移動させて初期位置に戻すことができる。
【0035】
例えば、流体吐出部200は、ガラス板208と、ガラス板209を備えてもよい。ガラス板208は、透明であり、ノズル206を保持するとともに、観察光やアライメント光を透過させる。ガラス板209は、気密室221の後壁を構成するとともに、観察光やアライメント光を透過させる。
【0036】
なお、例えば、流体吐出部200は、圧力センサ212、エア抜き穴213を備えてもよい。圧力センサ212は、例えば、気密室221の圧力を検出する。エア抜き穴213は、例えば、ピストン202に初速が付くまでの間の抵抗が減少され、時間的に比例的な立ち上がりの圧力変化を得ることができる。
【0037】
<眼圧測定部>
図3は、眼圧測定部400の概略構成図である。眼圧測定部400は、被検眼の角膜に流体が吐出されたときの角膜の変形状態と流体の圧力の関係から、眼圧を測定する。
【0038】
赤外照明光源30により照明された被検眼像は、ビームスプリッタ31、対物レンズ32、ダイクロイックミラー33、撮像レンズ37、及びフィルタ34を介して撮像素子35に結像する。すなわち、ビームスプリッタ31~撮像素子35までの光学系は、撮像素子を持ち、被検眼前眼部を観察するための観察光学系として用いられる。この場合、光軸L1は観察光軸として用いられる。
【0039】
フィルタ34は、光源30及びアライメント用の赤外光源40の光を透過し、後述する角膜変形検出用の赤外光源50の光及び可視光に対して不透過の特性を持つ。撮像素子35に結像した像は表示部81に表示される。
【0040】
光源40から投影レンズ41を介して投影された赤外光はビームスプリッタ31により反射され、被検眼に正面より投影される。光源40により角膜頂点に形成された角膜輝点は、ビームスプリッタ31~フィルタ34を介して撮像素子35に結像し、上下左右方向のアライメント検出に利用される。すなわち、ビームスプリッタ31~撮像素子35までの光学系は、撮像素子を持ち、被検眼に対する上下左右方向のアライメント状態を検出するための検出光学系として用いられる。この場合、光軸L1はアライメント光軸として用いられる。なお、本実施例では、検出光学系は、前眼部を観察するための観察光学系を兼用する。
【0041】
固視光学系48は、光軸L1を有し、被検眼Eに対して正面方向から固視標を呈示する。この場合、光軸L1は固視光軸として用いられる。固視光学系48は、例えば、可視光源(固視灯)45、投影レンズ46、ダイクロイックミラー33を有し、被検眼Eを正面方向に固視させるための光を被検眼Eに投影する。可視光源45には、LED、レーザなどの光源が用いられる。また、可視光源45には、例えば、点光源、スリット光源、リング光源などのパターン光源の他、液晶ディスプレイなどの二次元表示器が用いられる。
【0042】
可視光源45から発せられた可視光は、投影レンズ46を通過し、ダイクロイックミラー33で反射され、対物レンズ32を通過した後、被検眼Eの眼底に投影される。これにより、被検眼Eは、正面方向の固視点を固視した状態となり、視線方向が固定される。なお、可視光源45から発せられた可視光は投影レンズ46及び対物レンズ32を通過することで、平行光束に変換される。
【0043】
角膜変形検出光学系は、投光光学系500aと、受光光学系500bと、を含み、角膜Ecの変形状態を検出するために用いられる。各光学系500a、500bは、測定部100に配置され、駆動部4により3次元的に移動される。
【0044】
投光光学系500aは、投光光軸として光軸L3を有し、被検眼Eの角膜Ecに向けて斜め方向から照明光を照射する。投光光学系500aは、例えば、赤外光源50、コリメータレンズ51、ビームスプリッタ52、を有する。受光光学系500bは光検出器57を有し、被検眼Eの角膜Ecでの照明光の反射光を受光する。受光光学系500bは、光軸L1に関して投光光学系500aと略対称的に配置されている。受光光学系500bは、例えば、レンズ53、ビームスプリッタ55、ピンホール板56、光検出器57、を有し、受光光軸として光軸L2を形成する。
【0045】
赤外光源50を出射した光はコリメータレンズ51により略平行光束とされ、ビームスプリッタ52で反射された後、後述する受光光学系70bの光軸L3と同軸(一致)となり、被検眼の角膜Ecに投光される。角膜Ecで反射した光は後述する投光光学系70aの光軸L2と同軸(一致)となり、レンズ53を通過した後、ビームスプリッタ55で反射し、ピンホール板56を通過して光検出器57に受光される。レンズ53には、光源30及び光源40の光に対して不透過の特性を持つコーティングが施される。また、角膜変形検出用の光学系は、被検眼が所定の変形状態(偏平状態)のときに光検出器57の受光量が最大になるように配置されている。
【0046】
また、この角膜変形検出光学系は第1作動距離検出光学系の一部を兼ねており、第1作動距離検出光学系の投光光学系は、角膜変形検出光学系の投光光学系500aを兼用する。赤外光源50による角膜Ecでの反射光を受光する受光光学系600bは、例えば、投光光学系500aのレンズ53、ビームスプリッタ58、集光レンズ59、位置検出素子60を有し、受光光軸として光軸L2を形成する。
【0047】
赤外光源50より投光され、角膜Ecで反射した照明光は赤外光源50の虚像である指標像を形成する。その指標像の光は、レンズ53、ビームスプリッタ55を通過してビームスプリッタ58で反射され、集光レンズ59を通過してPSDやラインセンサ等の一次元または二次元の位置検出素子60に入射する。位置検出素子60は、被検眼E(角膜Ec)が作動距離方向(Z方向)に移動すると、赤外光源50による指標像も位置検出素子60上を移動するため、制御回路20は位置検出素子60からの出力信号に基づいて作動距離情報を得る。なお、本実施形態の位置検出素子60からの出力信号は、作動距離方向(Z方向)のアライメント(粗調整)に利用される。第1作動距離検出光学系の受光光学系600bは後述する受光光学系70bほど倍率が大きくない。そのため、位置検出素子60のZ方向の距離検出範囲は受光素子77より広くなる。
【0048】
角膜厚測定光学系は、投光光学系70aと、受光光学系70bと、固視光学系48と、を含み、被検眼Eの角膜厚を測定するために用いられる。また、投光光学系70aは、角膜変形検出光学系及び第1作動距離検出光学系の一部が兼用される。
【0049】
投光光学系70aは、投光光軸として光軸L2を有し、被検眼Eの角膜Ecに向けて斜め方向から照明光(測定光)を照射する。投光光学系70aは、例えば、照明光源71、集光レンズ72、光制限部材73、凹レンズ74、角膜変形検出光学系と兼用されるレンズ53、を有する。照明光源71には、可視光源若しくは赤外光源(近赤外を含む)が用いられ、例えば、LED、レーザなどの光源が用いられる。集光レンズ72は、光源71から出射された光を集光する。なお、赤外光源50及び光源71は互いに波長帯域を用いる。
【0050】
光制限部材73は、投光光学系70aの光路に配置され、光源71から出射された光を制限する。光制限部材73は、角膜Ecに対して略共役な位置に配置される。光制限部材73としては、例えば、ピンホール板、スリット板などが用いられる。光制限部材73は、光源71から出射された一部の光を通過させ、他の光を遮断するアパーチャーとして用いられる。そして、投光光学系70aは、被検眼Eの角膜上において所定のパターン光束(例えば、スポット光束、スリット光束)を形成する。
【0051】
受光光学系70bは、受光素子77を有し、被検眼Eの角膜表面及び裏面での照明光の反射光を受光する。受光光学系70bは、光軸L1に関して投光光学系70aと略対称に配置されている。受光光学系70bは、例えば、受光レンズ75、凹レンズ76、受光素子77、を有し、受光光軸として光軸L3を形成する。なお、図3の受光光学系70bは、被検眼Eに対するZ方向のアライメント状態を検出する第2作動距離検出光学系を兼用する。
【0052】
受光素子77は、複数の光電変換素子を有し、角膜表面及び裏面からの反射光をそれぞれ受光する。受光素子77には、例えば、一次元ラインセンサ、二次元エリアセンサなどの光検出デバイスが用いられる。角膜厚測定光学系及び第2作動距離検出光学系の受光光学系70bは倍率を大きくして観察を行う。そのため、受光素子77のZ方向の距離検出範囲は位置検出素子60より狭くなる。
【0053】
被検眼E(角膜Ec)が作動距離方向(Z方向)に移動すると、角膜Ecでの光源71の反射光も受光素子77上を移動するため、制御部80は、第2作動距離検出光学系の受光素子77からの出力信号に基づいて作動距離情報を得る。また、制御部80はこの受光素子77からの出力信号により、角膜変形状態や被検眼Eの瞬きを知り、ソレノイド203の駆動を制御する。
【0054】
照明光源71から出射された光は、集光レンズ72によって集光され、光制限部材73を背後から照明する。そして、光源71からの光は、光制限部材73によって制限された後、レンズ53によって角膜Ec付近で結像(集光)される。角膜Ec付近において、例えば、ピンホール像(ピンホール板を使用の場合)、スリット像(スリット板を使用の場合)が結像される。このとき、光源71からの光は、角膜Ec上における視軸との交差部分の近傍で結像される。
【0055】
投光光学系70aによって角膜Ecに照明光が投光されると、角膜Ecでの照明光の反射光は、光軸L1に関して投光光束とは対称な方向に進行する。そして、反射光は、受光レンズ75によって受光素子77上の受光面上で結像される。
【0056】
なお、受光光学系500b、600b及び投光光学系70aで兼用されるレンズ53は、赤外光源50による角膜Ecでの反射光をピンホール板56の穴の中央部に集光させ、かつ、光源71からの照明光を角膜Ec表面及び裏面で集光させる位置に配置される。
【0057】
<制御部>
図2に示すように、制御部80は、CPU(プロセッサ)、RAM、ROM、等を備える。CPUは、眼圧測定装置1における各部の駆動を制御する。RAMは、各種の情報を一時的に記憶する。ROMには、CPUが実行する各種プログラム等が記憶されている。なお、制御部80は、複数の制御部(つまり、複数のプロセッサ)によって構成されてもよい。
【0058】
制御部80には、顎台駆動部3d、駆動部4、スピーカ5、表示部81、操作部82、顔撮影部300、流体吐出部200、眼圧測定部400、不揮発性メモリ85(以下、メモリ85)、等が電気的に接続される。メモリ85は、電源の供給が遮断されても記憶内容を保持できる非一過性の記憶媒体である。例えば、メモリ85としては、ハードディスクドライブ、フラッシュROM、USBメモリ、等を用いることができる。メモリ85には、被検眼Eの測定結果を記憶してもよい。
【0059】
また、制御部80には、少なくとも第1出力部110と第2出力部120が、有線通信あるいは無線通信によって接続される。第1出力部110と第2出力部120は、眼圧測定装置1で測定した被検眼の検査結果を出力するための出力先である。例えば、第1出力部110と第2出力部120は、互いに異なる出力部であればよい。例えば、第1出力部110は、眼科装置1に内蔵されたプリンタである。また、例えば、第2出力部120は、眼科装置1とLAN接続されたPCである。なお、第1出力部110と第2出力部120の他、第3出力部130(一例として、眼圧測定装置1とシリアル接続されたPC)、第4出力部140(一例として、眼圧測定装置1に接続されたUSBメモリ)、等がさらに接続されていてもよい。
【0060】
<制御動作>
以上のような構成を備える眼圧測定装置1の制御動作を説明する。本実施例の眼圧測定装置1は、被検眼Eの眼圧と角膜圧の測定を行い、被検眼の測定結果を所定の出力先に出力する。例えば、眼圧測定装置1は、被検眼の検査結果の出力先を選択させるための選択画面を検査画面上に表示させるか否かを、検者の操作によって設定する第1モードと、被検眼の測定結果の適否に応じて設定する第2モードと、いずれかの測定モードを実行する。例えば、被検眼の測定を手動で行うか、あるいは、全自動(フルオート)で行うかによって、このような第1モードと第2モードの設定が、適宜、自動的に変更されてもよい。
【0061】
<手動測定>
図4のフローチャートに沿って、被検眼の測定を手動で行う場合を説明する。例えば、このとき、制御部80は、測定モードを第1モードに設定する。
【0062】
<被検眼のアライメント>
まず、被検眼に対する測定部100のアライメントが行われる(ステップS1)。例えば、検者は、被検者の顔を顔支持部3に支持させる。例えば、検者は、表示部81を操作し、アライメントを行うための図示無きスイッチを選択する。例えば、制御部80は、表示部81からの入力信号に基づいて、アライメント制御を実行する。
【0063】
例えば、制御部80は、顔撮影光学系90によって被検者の顔を撮影し、顔撮影画像を取得する。例えば、制御部80は、取得された顔撮影画像から被検眼を検出する。制御部80は、顔撮影画像から検出した被検眼の位置情報に基づいて、測定部100を移動させる。例えば、制御部80は、顔撮影画像上の被検眼の座標に基づいて、被検眼の存在する直線を求め、その直線に沿って測定部100を移動させる(例えば、特開2017-064058号公報参照)。
【0064】
被検眼に対する測定部100の位置がある程度調整され、観察光学系130によって被検眼の前眼部が撮影できるようになると、制御部80は前眼部画像に基づいて測定部100を移動させる。例えば、制御部80は、前眼部画像の瞳孔検出または輝点検出によってアライメント情報(測定部100と被検眼との位置ずれ情報等)を取得し、測定部100を被検眼に対してアライメントする。
【0065】
<眼圧と角膜圧の測定>
被検眼と測定部100アライメントが完了すると、被検眼の角膜厚測定(ステップS2)と眼圧測定(ステップS3)が順に実行される。例えば、検者は、固視標を観察するよう被検者に指示する。また、例えば、検者は、表示部81を操作し、被検眼の測定を開始するためのスイッチを選択する。例えば、制御部80は、表示部81からの入力信号に基づいて、被検眼の測定を開始する。
【0066】
制御部80は、角膜厚測定光学系70によって被検眼の角膜厚を測定する。例えば、制御部80は、受光素子77によって検出された角膜前面での反射信号と角膜裏面での反射信号との距離(ピーク間距離)を算出する。角膜厚の測定が完了すると、制御部80は眼圧を測定する。例えば、制御部80はソレノイド203を駆動させてピストン202を移動させると、シリンダ201内の空気が圧縮され、圧縮空気がノズル206から角膜Ecに向けて吹き付けられる。角膜Ecは、圧縮空気の吹き付けにより徐々に変形し、扁平(または圧平)状態に達したときに光検出器57に最大光量が入射される。制御部80は、圧力センサ212からの出力信号と光検出器57からの出力信号とに基づき眼圧値を求める。
【0067】
被検眼の測定が完了すると、被検眼の測定結果が表示部81に表示される(ステップS4)。図5は、表示部81に表示された検査画面700の一例である。例えば、検査画面700には、被検眼の測定結果が主画面として表示される。また、例えば、検査画面700には、観察画像701、設定変更ボタン702、測定結果704、出力ボタン703、選択ボタン705、等が表示される。
【0068】
観察画像701は、被検眼の観察画像である。一例としては、被検眼の眼圧を測定した際に撮影された前眼部画像であってもよい。設定変更ボタン702は、被検眼の測定における各種の設定を変更するための複数のボタンである。一例としては、被検眼(測定眼)の選択、測定項目の変更、等の少なくともいずれかを変更するためのボタンであってもよい。測定結果704は、被検眼の角膜厚と眼圧値の測定結果である。例えば、測定結果704としては、左右眼それぞれの角膜厚と眼圧値、およびこれらの平均値が表示されてもよい。
【0069】
出力ボタン703は、被検眼の測定結果704を第1出力部110(ここでは、プリンタ)に出力するためのボタンである。選択ボタン705は、被検眼の測定結果の出力先として、第1出力部110とは異なる出力部を少なくとも選択させるためのボタンである。例えば、第1出力部110とは異なる出力部は、第2出力部120(ここでは、LAN接続されたPC)、第3出力部130、第4出力部140、等の複数の出力部であってもよい。
【0070】
本実施例において、出力ボタン703と選択ボタン705は兼用される。つまり、出力ボタン703(選択ボタン705)が、被検眼の測定結果を第1出力部110に出力させるための機能と、第1出力部110とは異なる出力部を少なくとも選択させるための機能と、を担っている。
【0071】
<測定結果の出力>
被検眼の測定結果が表示されると、出力ボタン703(選択ボタン705)からの操作信号に基づいて、被検眼の測定結果が所定の出力先に出力される。例えば、検者による出力ボタン703(選択ボタン705)の操作方法の違いによって、被検眼の測定結果を第1出力部110に出力させるための第1操作信号と、第1出力部110とは異なる出力部を少なくとも選択させるための第2操作信号と、がそれぞれに送信される。
【0072】
例えば、検者は、出力ボタン703(選択ボタン705)を短押ししてもよい(ステップS5:YES)。例えば、出力ボタン703には、被検眼の測定結果の出力先として予め第1出力部110が割り当てられており、出力ボタン703の短押しによって、第1出力部110が指定されたことを表す第1操作信号が発せられる。制御部80は、出力ボタン703からの第1操作信号に基づいて、第1出力部110に出力信号を送信する(ステップS6)。ここでは、第1出力部110がプリンタであるため、プリンタに向けて出力信号を送信する。例えば、これによって、被検眼の測定結果が印刷される。例えば、制御部80は、被検眼の測定結果の印刷が完了すると、測定結果のデータを削除し、装置を初期化させてもよい。
【0073】
ここで、検者は必ずしも被検眼の測定結果を第1出力部110に出力したいとは限らず、例えば、第1出力部110とは異なる出力部に出力したい場合がある。また、例えば、第1出力部110とともに、第1出力部110とは異なる出力部に出力したい場合がある。このため、本実施例では、検者が出力ボタン110(選択ボタン705)に予め割り当てられた第1出力先110とは異なる出力先(つまり、第2出力部120)を必要に応じて選択できるように、検査画面700上に選択画面801を表示させることができる。
【0074】
図6は、検査画面700上に表示される選択画面の一例である。例えば、選択画面800には、出力先選択ボタン801、確定ボタン802、キャンセルボタン803、等が表示される。出力先選択ボタン801は、眼圧測定装置1に接続された出力先の一覧であり、測定結果の出力先を選択するためのボタンである。本実施例では、第1出力部110(プリンタ)、第2出力部120(LAN接続されたPC)、第3出力部130(シリアル接続されたPC)、第4出力部140(USBメモリ)、がそれぞれ接続されており、「プリンタ」、「LAN」、「Serial」、「USB」の選択肢が表示される。確定ボタン802は、出力先選択ボタン801にて選択された出力部に向けて出力信号を送信するためのボタンである。キャンセルボタン803は、選択画面800を閉じて検査画面700に戻るためのボタンである。
【0075】
例えば、検者は、選択ボタン705(出力ボタン703)を長押ししてもよい(ステップS5:NO)。例えば、選択ボタン705の長押しによって、選択画面800の表示が要求されたことを表す第2操作信号が発せられる。制御部80は、選択ボタン705からの第2操作信号に基づいて、被検眼の測定結果の出力先を選択させるための選択画面800を、検査画面700上に重畳表示させる(ステップS7)。
【0076】
例えば、検者は、検査画面700上の選択画面800において、出力先選択ボタン801から所望の出力部を選択する(ステップS8)。例えば、検者は、第1出力部110~第4出力部140の選択肢のうち、第2出力部120(「LAN」の選択肢)を選択して、確定ボタン802を押す。制御部80は、確定ボタン802からの操作信号に基づいて、第2出力部120に出力信号を送信する(ステップS9)。ここでは、第2出力部120がLAN接続されたPCであるため、所定のPCに向けて出力信号を送信する。例えば、これによって、被検眼の検査結果がPC内のフォルダ等に格納される。例えば、制御部80は、被検眼の測定結果の格納が完了すると、測定結果のデータを削除し、装置を初期化させてもよい。
【0077】
<全自動測定>
次に、図7のフローチャートに沿って、被検眼の測定を全自動で行う場合を説明する。例えば、検者は、被検眼の左右眼に対して、順次、測定を自動的に進行させるフルオート測定を実施する際、手動測定とフルオート測定を切り換える。例えば、制御部80は、図示無き切換ボタンからの入力信号に基づいて、測定モードを第2モードに設定してもよい。
【0078】
<眼圧と角膜圧の測定>
例えば、被検者は、顔を顔支持部3に支持する。例えば、制御部80は、被検者の顔が顎台3bに載置されたことを図示なきセンサによって検知すると、被検眼のオートアライメント(ステップN1)を実行し、続けて、角膜圧測定(ステップN2)と眼圧測定(ステップN3)を実行する。また、被検眼の測定が完了すると、被検眼の測定結果が表示部81に表示される(ステップN4)。なお、各々のステップの詳細は、第1モードのステップS1~ステップS4と同様であるため、説明を省略する。例えば、制御部80は、被検眼の測定が完了すると、測定結果をメモリ85に記憶させる。
【0079】
<検査結果の適否の判定>
被検眼の測定結果が取得されると、その測定結果の適否が判定される(ステップN5)。例えば、制御部80は、被検眼の測定結果として、角膜厚の測定結果と、眼圧の測定結果と、の双方がともに得られている場合(すなわち、測定エラーが生じていない場合)に、被検眼に対する測定結果が適切であると判定する。また、例えば、制御部80は、被検眼の測定結果として、角膜厚の測定結果と、眼圧の測定結果と、の少なくともいずれかが得られていない場合(すなわち、測定エラーが生じていた場合)に、被検眼に対する測定結果が適切でないと判定する。
【0080】
例えば、より詳細には、左右眼ともに角膜圧値と眼圧値が取得されていれば、測定結果が適切であると判定してもよい。また、左右眼の少なくともいずれかにおいて、角膜圧値と眼圧値の少なくともいずれかの値が取得されていなければ、測定結果が適切でないと判定してもよい。
【0081】
<測定結果の出力>
被検眼の測定結果の適否が判定されると、その判定結果に基づいて、被検眼の測定結果が所定の出力先に出力される。例えば、制御部80は、被検眼に対する測定結果が適切であるとの判定結果を得た場合(ステップN5:YES)、被検眼の測定結果の出力先として予め設定された第1出力部110に出力信号を送信する(ステップN6)。ここでは、第1出力部110がプリンタであるため、プリンタに向けて出力信号を送信する。例えば、これによって、被検眼の測定結果が印刷される。例えば、制御部80は、被検眼の測定結果の印刷が完了すると、測定結果のデータを削除し、装置を初期化させてもよい。
【0082】
例えば、被検眼のフルオート測定では、検者が装置の側についていないことがあるため、被検眼の測定結果が予め設定された出力先へと自動的に出力されることが、不都合な場合があり得る。一例としては、被検眼の測定結果が得られていないにもかかわらず(測定エラーであるにもかかわらず)、印刷される等である。そこで、例えば、制御部80は、被検眼に対する測定結果が適切でないとの判定結果を得た場合(ステップN5:NO)、被検眼の測定結果の出力先を選択させるための選択画面800を、検査画面700上に重畳表示させる(ステップN7)。もちろん、例えば、制御部80は、被検眼に対する測定結果が適切でないとの判定結果を得た場合、音声アナウンス等によって測定エラーを報知してもよい。
【0083】
例えば、検者は、検査画面700上における選択画面800の表示を確認することによって、被検眼の測定結果の少なくとも一部が適切でなかったことを把握できる。また、例えば、検者は、出力先選択ボタン801から所望の出力部を選択する(ステップN8)。例えば、検者は、任意の出力部を選択して確定ボタン802を押す。例えば、制御部80は、確定ボタン802からの操作信号に基づいて、任意の出力部(ここでは、第2出力部120)に出力信号を送信する(ステップN9)。例えば、これによって、被検眼の検査結果がPC内のフォルダ等に格納される。例えば、制御部80は、被検眼の測定結果の格納が完了すると、測定結果のデータを削除し、装置を初期化させてもよい。これによって、例えば、被検眼の測定結果の少なくとも一部が適切でない場合に、その測定結果を印刷せずとも、LAN接続されたPCにデータとして残しておくことができる。
【0084】
また、例えば、検者は、検査画面700上における選択画面800の表示を確認して、キャンセルボタン803を押してもよい。例えば、この場合には、検査画面700から選択画面800が消えて、出力ボタン703が操作できる状態となる。このため、検者は、出力ボタンを短押しして、第1出力部110(プリンタ)にて測定結果を出力させることも可能である。もちろん、例えば、検者は、装置を初期化させるための図示無きボタンを押すことによって、測定を最初からやり直してもよい。
【0085】
以上、説明したように、例えば、本実施例の眼科装置は、被検眼の検査結果を出力する第1出力部と、被検眼の検査結果を出力する第1出力部とは異なる第2出力部と、に接続可能な眼科装置とし、被検眼の検査結果を予め設定された出力先である第1出力部にて出力させるための第1操作部と、被検眼の検査結果の出力先として第1出力部とは異なる第2出力部を少なくとも選択させるための第2操作部と、第2操作部からの操作信号に基づいて、検査結果を取得するための検査画面上に、検査結果の出力先を選択させるための選択画面を表示させるとともに、選択画面を用いて選択された第2出力部に出力信号を送信する制御部と、を備える。例えば、これによって、検者が被検眼の検査結果を出力させる際に、被検眼の検査画面とは異なる設定画面等から検査の開始前に出力先の設定を変更しておく必要がなく、検査の開始後であっても、容易に出力先を設定することができる。また、例えば、被検眼の検査結果の出力先を変更するか否かに関わらず、都度、選択画面が表示され、都度、出力先を選択しなければならない煩わしさがなく、手間が軽減される。また、検者は、被検眼の検査結果の出力先を変更する必要がある場合にのみ、任意に選択画面を表示させることができるため、装置の操作性が向上され、検査結果の出力を効率よく進めることができる。
【0086】
また、例えば、本実施例の眼科装置において、制御部は、第1操作部からの操作信号に基づいて、検査画面上に選択画面を表示させることなく、第1出力部に出力信号を送信する。これによって、検者が被検眼の検査結果を出力させる際に、出力先を変更しなくてもよい場合は選択画面が表示されないため、都度、出力先を選択しなければならない煩わしさが軽減される。
【0087】
また、例えば、本実施例の眼科装置において、第1操作部と第2操作部は兼用され、第1操作部と第2操作部の操作方法の違いによって、第1操作部からの操作信号である第1操作信号と、第2操作部からの操作信号である第2操作信号と、が送信され、制御部は、第1操作信号と第2操作信号とを区別し、第2操作信号に基づいて、検査画面上に選択画面を表示させるとともに、少なくとも第2出力部に出力信号を送信する。例えば、これによって、検者は1つの操作手段(一例としては、1つの操作ボタン)を認識して、検査結果の出力を直感的に進めることができる。また、1つの操作手段を選択画面に設ける場合、複数の操作手段を選択画面に設けるためのスペースが不要となり、出力先の選択肢を多く載せることができる。このため、例えば、検者は、選択画面のスクロール操作等による切り換えがなくとも、所望の出力先を見つけやすくなる。
【0088】
また、例えば、本実施例の眼科装置において、第1操作部が短押しされることによって、第1操作部から第1操作信号が送信され、第2操作部が長押しされることによって、第2操作部から第2操作信号が送信される。これによって、検者は、選択画面の表示と非表示を容易に切り替えることができる。
【0089】
また、例えば、本実施例の眼科装置において、制御部は、検査画面に選択画面を表示させるか否かを、第1操作部または第2操作部からの操作信号に基づいて設定する第1モードと、検査画面に選択画面を表示させるか否かを、被検眼の検査結果の適否を判定した判定結果に基づいて設定する第2モードと、のいずれかを実行し、第2モードは、被検眼の左右眼に対して、順次、検査を自動的に進行させる場合に設定される。例えば、眼科装置が、左右眼に対して、順次、検査を自動的に進行させる際(いわゆる、フルオート検査を実行する際)、検者は眼科装置の側に必ず居るとは限らず、被検眼の検査結果の少なくとも一部が不適切であっても、検査結果が自動的に指定の出力先へと出力される可能性がある。例えば、被検者のこのような検査結果に基づいて別の検査を行う等すると、その後の検査結果にも影響を与える可能性がある。このため、フルオート検査においては第2モードを設定し、被検眼の検査結果の適否に応じて、検者に出力の判断を仰ぐようにすることで、検者が事前に検査結果を把握し、容易に出力の有無を決定したり、出力先を適切に変更したりすることができる。
【0090】
<変容例>
本実施例の眼科装置において、検査画面700の出力ボタン703には、予め所定の出力先(第1出力部110)が割り当てられて設定されていることを例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、検査画面700の出力ボタン703に対する出力先の割り当ては、検者によって任意に変更することが可能であってもよい。例えば、この場合には、眼科装置の表示部81に表示されるホーム画面上、あるいは、検査画面700上に、出力ボタン703に割り当てる測定結果の出力先を変更させるための変更ボタン706が設けられてもよい。なお、例えば、ホーム画面は、検者の操作等を待ち受ける待機画面であってもよく、被検眼の検査が終了する度に表示される初期画面であってもよい。
【0091】
本実施例では、検査画面700上の設定変更ボタン702に、変更ボタン706(図5参照)が含まれている場合を例に挙げる。例えば、検者は、被検眼の測定を開始した以降、必要に応じて、変更ボタン706を操作する。制御部80は、変更ボタン706からの操作信号に基づいて、検査画面700を、出力ボタン703の割り当てを変更させるための設定画面に遷移させる。
【0092】
図8は、表示部81に表示された設定画面の一例である。例えば、設定画面900には、出力先選択ボタン901、OKボタン902、キャンセルボタン903、等が表示される。出力先選択ボタン901は、出力ボタン703に割り当てることが可能な測定結果の出力先の一覧である。例えば、第1出力部110(プリンタ)、第2出力部120(LAN接続されたPC)、第3出力部130(シリアル接続されたPC)、第4出力部140(USBメモリ)、に対応する、「プリンタ」、「LAN」、「Serial」、「USB」の選択肢が表示される。OKボタン902は、出力ボタン703の割り当てを、出力先選択ボタン801にて選択された出力部に設定するためのボタンである。キャンセルボタン903は、設定画面900を閉じて検査画面700に戻るためのボタンである。
【0093】
例えば、検者は、第1出力部110~第4出力部140の選択肢のうち、任意の選択肢を選択して、OKボタン902を押す。例えば、制御部80は、OKボタン902からの操作信号に基づいて、出力ボタン703の割り当てを、第1出力部110(プリンタ)から第2出力部120(LAN接続されたPC)に変更する。また、例えば、制御部80は、出力ボタン703の割り当てを変更すると、設定画面900を検査画面700へと自動的に遷移させる。なお、この場合、被検眼の測定が終了し、測定結果が初期化されても、出力ボタン703に第2出力部120が割り当てられた状態が継続される。
【0094】
このように、例えば、本実施例の眼科装置は、第1操作部に割り当てる検査結果の出力先を変更させるための第3操作部を備え、制御部は、第3操作部からの操作信号に基づいて、検査画面を、第1操作部の割り当てを変更させるための設定画面に遷移させるとともに、第1操作部による出力先として、設定画面を用いて設定された出力先を設定する。例えば、これによって、使用頻度が高い等の理由で予め設定してある第1出力部を変更する場合、第1出力部の故障等によって一時的に出力先を変更したい場合、等においても、第1出力部を容易に変更することができる。
【0095】
本実施例の眼科装置では、検者が選択画面800(図6参照)から任意の1つの出力部を選択する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、検者が選択画面800から複数の出力部を選択する構成としてもよい。例えば、この場合には、眼圧測定装置1に接続されたすべての出力部(つまり、第1出力部110~第4出力部140)を選択可能に、選択肢が構成されてもよい。なお、例えば、眼圧測定装置1の各種の接続ポートにて、出力部の接続が検出されない選択肢については、グレーアウト等の表示がなされてもよい。
【0096】
本実施例の眼圧測定装置1のように、被検眼の角膜厚測定と眼圧測定を実行する等して、被検眼の測定項目毎の測定結果がある場合には、任意の測定結果のみを出力部に出力させるようにしてもよい。
【0097】
図9は、表示部81に表示された選択画面の変容例である。例えば、選択画面810には、出力先選択ボタン811、確定ボタン812、キャンセルボタン813、被検眼選択ボタン814、検査結果選択ボタン815、等が表示される。なお、出力先選択ボタン811、確定ボタン812、キャンセルボタン813、については、図6の選択画面800と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0098】
被検眼選択ボタン814は、任意の出力先にて出力したい左右眼の測定結果を選択するためのボタンである。例えば、被検眼選択ボタン814によって、左眼および右眼の少なくともいずれかを選択することができる。検査結果選択ボタン815は、被検眼の複数の測定項目に対する測定結果のうち、任意の出力先にて出力したい測定結果を選択するためのボタンである。本実施例では、被検眼の角膜厚(CCI)と眼圧値(IOP)の少なくともいずれかを選択することができる。
【0099】
例えば、検者は、選択画面810を確認し、被検眼選択ボタン814、検査結果選択ボタン815、等の少なくともいずれかを操作することによって、必要な測定結果のみを選択的に任意の出力部へ出力することができる。
【符号の説明】
【0100】
1 眼圧測定装置
80 制御部
100 測定部
200 流体吐出部
300 顔撮影部
400 眼圧測定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9