(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025064941
(43)【公開日】2025-04-17
(54)【発明の名称】排気ディフューザアセンブリの支持リンク
(51)【国際特許分類】
F02C 7/00 20060101AFI20250410BHJP
F01D 25/30 20060101ALI20250410BHJP
【FI】
F02C7/00 B
F01D25/30 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024147491
(22)【出願日】2024-08-29
(31)【優先権主張番号】P.446243
(32)【優先日】2023-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】PL
(71)【出願人】
【識別番号】515322297
【氏名又は名称】ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】General Electric Technology GmbH
【住所又は居所原語表記】Brown Boveri Strasse 8, 5400 Baden, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャミオコウスキ、ロバート
(72)【発明者】
【氏名】コベック、ピーター エドワード
(72)【発明者】
【氏名】バドゥラ、マイケル
(57)【要約】 (修正有)
【課題】排気ディフューザアセンブリ用の支持リンクを提供する。
【解決手段】支持リンク301は、前方端部308から後方端部312まで延びる本体部302を含んでいる。支持リンク301は、更に、前記前方端部308において前記本体部302から延在する前方フランジ304を含む。前記前方フランジ304は、前記ディフューザケーシングに結合するように構成されている。支持リンク301は、更に、前記後方端部312において前記本体部302から延在する一対のアーム306を含む。前記一対のアーム306は前記排気ディフューザに結合するように構成されている。支持リンク301には、振動減衰アセンブリを取り付けることができる。支持リンクアセンブリを有する排気ディフューザも提供される。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気ディフューザ(34)をディフューザケーシング(56)に結合するための支持リンクアセンブリ(300)であって、前記支持リンクアセンブリ(300)は、
支持リンク(301)を含み、前記支持リンク(301)は、
前方端部(308)から後方端部(312)まで延在する本体部(302)、
前記前方端部(308)において前記本体部(302)から延在する前方フランジ(304)であって、前記前方フランジ(304)は、前記ディフューザケーシング(56)に結合するように構成されている、前方フランジ(304)、及び
前記後方端部(312)において前記本体部(302)から延在する一対のアーム(306)であって、前記一対のアームは前記排気ディフューザ(34)に結合するように構成された、一対のアーム(306)
を含む、支持リンクアセンブリ(300)。
【請求項2】
前記支持リンク(301)に取り付けられた振動減衰アセンブリ(200)を更に含む、請求項1に記載の支持リンクアセンブリ(300)。
【請求項3】
前記振動減衰アセンブリ(200)は、
前記支持リンク(301)の本体部(302)に結合された少なくとも1つのピンアセンブリ(204)であって、前記少なくとも1つのピンアセンブリ(204)は、ピン(206)及びディスク(208)を有し、前記ピン(206)は、ピンヘッド(210)及びピン本体部(212)を含む、少なくとも1つのピンアセンブリ(204)、及び
前記ピンヘッド(210)と前記支持リンク(301)との間に配置された少なくとも1つのプレート(202)であって、前記少なくとも1つのプレート(202)は前記ピン本体部(212)を取り囲み、前記少なくとも1つのプレート(202)は、前記ピンヘッド(210)と前記支持リンク(301)との間において、前記ピン(206)に対して及び前記支持リンク(301)に対して相対的に動くことが可能であり、前記支持リンク(301)が受ける振動を減衰させる、少なくとも1つのプレート(202)
を含む、請求項2に記載の支持リンクアセンブリ(300)。
【請求項4】
前記振動減衰アセンブリ(200)は、更に、ブレース(344)と、前記ブレース(344)に結合された1つ又は複数のバンド(346)とを含み、前記ブレース(344)及び前記1つ又は複数のバンド(346)は、全体として、前記本体部(302)及び前記少なくとも1つのプレート(202)を取り囲む、請求項3に記載の支持リンクアセンブリ(300)。
【請求項5】
前記ブレース(344)の第1のバンド部(218)は、前記1つ又は複数のバンド(346)のうちの第1のバンド(349)に結合し、前記ブレース(344)の第2のバンド部(220)は、前記1つ又は複数のバンド(346)のうちの第2のバンド(347)に結合する、請求項4に記載の支持リンクアセンブリ(300)。
【請求項6】
前記本体部(302)は、前方部分(316)と後方部分(318)とを含み、前方部分(316)は、前記前方部分(316)が前記前方端部(308)から前記前方部分(316)と前記後方部分(318)との接合部(317)まで延びていくにつれて、幅が狭くなっていき、前記後方部分(318)は、前記後方部分(318)が前記前方部分(316)との前記接合部(317)から前記後方端部(312)まで延びていくにつれて、幅が広がる、請求項1~5のうちのいずれか一項に記載の支持リンクアセンブリ(300)。
【請求項7】
前記一対のアーム(306)は、前記本体部(302)の後方部分(318)から延在しており、前記前方フランジ(304)は、前記本体部(302)の前記前方部分(316)から延在している、請求項6に記載の支持リンクアセンブリ(300)。
【請求項8】
前記支持リンク(301)は、長手方向中心線(350)、長手方向(L)、横方向(T)、及び垂直方向(V)を画定し、前記本体部(302)は、前記前方端部(308)から前記後方端部(312)まで概ね長手方向に延在しており、前記前方フランジ(304)は、前記本体部(302)から第1の方向に概ね垂直に延在しており、前記一対のアーム(306)の各アームは、前記本体部(302)から前記第1の方向とは反対の第2の方向に概ね垂直に延在する、請求項1~7のうちのいずれか一項に記載の支持リンクアセンブリ(300)。
【請求項9】
前記本体部(302)は、第1の面(330)から第2の面(332)まで横方向に延在しており、前記一対のアーム(306)のうちの第1のアーム(307A)は、前記第1の面(330)から延在しており、前記一対のアーム(306)のうちの第2のアーム(307B)は、前記第2の面(332)から延在している、請求項8に記載の支持リンクアセンブリ(300)。
【請求項10】
前記一対のアーム(306)の各アームは、前記本体部(302)に接続されたルート部(352)から自由端(354)まで延在しており、各アーム(306)は、シャンク部(356)と突出部(358)とを含み、前記シャンク部(356)は前記ルート部(352)から前記突出部(358)まで延在しており、前記突出部(358)は前記シャンク部(356)から前記自由端(354)まで延在している、請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の支持リンクアセンブリ(300)。
【請求項11】
前記1つ又は複数の応力緩和開口部(334A、334B)は前記支持リンクに画定されており、前記1つ又は複数の応力緩和開口部(334A、334B)の各々は、孔(336A、336B)と、前記孔(336A、336B)から前記支持リンク(301)のエッジ(326、328)まで延在するスリット(338A、338B)とを含む、請求項1~10のうちのいずれか一項に記載の支持リンクアセンブリ(300)。
【請求項12】
排気ディフューザアセンブリ(100)であって、
流体プレナム(58)を画定するディフューザケーシング(56)、
前記流体プレナム(58)内に配置された排気ディフューザ(34)、及び
前記排気ディフューザ(34)をディフューザケーシング(56)に結合する支持リンクアセンブリ(300)であって、前記支持リンクアセンブリ(300)は、請求項1~11のうちのいずれか一項に記載の支持リンクアセンブリによって定義される、支持リンクアセンブリ(300)
を含む、排気ディフューザアセンブリ(100)。
【請求項13】
前記排気ディフューザ(34)は、前記ディフューザケーシング(56)の半径方向内側に外側ライナ(48)を含み、前記支持リンクアセンブリ(300)は、前記外側ライナ(48)を前記ディフューザケーシング(56)に結合するために、前記排気ディフューザ(34)の外側ライナ(48)の周りにおいて円周方向に間隔を空けて配置された複数の支持リンクアセンブリのうちの1つである、請求項12に記載の排気ディフューザアセンブリ(100)。
【請求項14】
前記支持リンクアセンブリ(300)の前記前方フランジ(304)は、前記ディフューザケーシング(56)に取り外し可能に結合され、前記一対のアームは、前記排気ディフューザ(34)の前記外側ライナ(48)の半径方向外側表面に固定的に結合される、請求項12又は13に記載の排気ディフューザアセンブリ(100)。
【請求項15】
前記複数の支持リンクアセンブリ(300)は、円周方向のグループ(310)に配置され、前記円周方向のグループ(310)は、前記排気ディフューザ(34)の前記外側ライナ(48)に画定された円周方向に隣り合う外側開口部(88)の間に配置され、単一の分割線支持アセンブリ(300)が、前記外側ライナ(48)の分割線(74)と、前記分割線(74)に最も近い外側開口部(88)との間に配置することができる、請求項13又は14に記載の排気ディフューザアセンブリ(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ターボ機械の2つ以上の構成要素を接続するための支持リンクに関する。具体的には、本開示は、排気ディフューザをターボ機械のケーシングに接続するための支持リンクに関する。
【背景技術】
【0002】
ターボ機械は、エネルギー伝達を目的として様々な産業及び用途で利用されている。例えば、ガスタービンエンジンは、一般に、圧縮機部、燃焼部、タービン部、及び排気部を含む。圧縮機部は、ガスタービンエンジンに流入する作動流体の圧力を徐々に上昇させ、この圧縮された作動流体を燃焼部に供給する。圧縮された作動流体と燃料(天然ガスなど)は燃焼部内で混合され、燃焼室内で燃焼して高圧・高温の燃焼ガスを発生させる。燃焼ガスは燃焼部からタービン部に流入し、タービン部で燃焼ガスは膨張し仕事を生み出す。例えば、タービン部で燃焼ガスが膨張すると、例えば発電機に接続されたローターシャフトが回転し、電気が発生する。次いで、燃焼ガスは、タービン部の下流に配置された排気ディフューザを通してタービン部から排気される。
【0003】
排気ディフューザは、典型的には、ディフューザを流れる排気流路を形成するために、内側ライナと、内側ライナから半径方向に分離された外側ライナとを含んでいる。1つ又は複数の概ねエアフォイル形状のディフューザストラットが、排気流路内において内側ライナと外側ライナとの間に延在し、外側ライナ及び/又はシャフトを支持にするアフトベアリングを構造的に支持する。更に、排気ディフューザは、一般に、円周方向に間隔を空けて配置された支持リンクのアレイによってケーシング(例えば、外側ケーシング)に接続されている。
【0004】
発電用のターボ機械を運転すると、排気ディフューザ内に周波数振動(すなわち、圧力脈動又は圧力振動)が発生し、この周波数振動によって、排気ディフューザの様々な構成要素が経時的に損傷する又はターボ機械が予定外に若しくは早期に停止する恐れがある。例えば、支持リンクはこのような振動にさらされる恐れがあり、この結果、支持リンク及び/又は排気ディフューザ全体のハードウェアの耐用年数を短くする又は限られたものにする恐れがある。特に、既存の支持リンクは、支持リンクとターボ機械との間の接合部(例えば、支持リンクが排気ディフューザ及び/又はケーシングに結合する部分)で高い応力を受ける恐れがある。
【0005】
従って、排気ディフューザが受ける振動に対して堅牢性が改良された支持リンクが望まれている。特に、振動を低減する及び接合応力を低減する特徴を有する改良された支持リンクが望まれており、当該技術分野において高く評価されると考えられる。
【発明の概要】
【0006】
本開示による支持リンクアセンブリ及び排気ディフューザアセンブリの態様及び利点は、以下の記載において部分的に説明される、又は以下の記載から明らかになる、又は技術を実施することを通じて学ぶことができる。
【0007】
一実施形態によれば、排気ディフューザをディフューザケーシングに結合する支持リンクアセンブリが提供される。支持リンクアセンブリは、支持リンクを含んでいる。支持リンクは、前方端部から後方端部まで延在する本体部を含んでいる。支持リンクは、更に、前方端部において本体部から延在する前方フランジを含む。前方フランジはディフューザケーシングに結合するように構成されている。支持リンクは、後方端部において本体部から延在する一対のアームを更に含む。一対のアームは排気ディフューザに結合するように構成されている。
【0008】
別の実施形態によれば、排気ディフューザをディフューザケーシングに結合するための支持リンクアセンブリが提供される。この支持リンクアセンブリは、前方端部から後方端部まで延在する本体部を有する支持リンクを含んでいる。支持リンクアセンブリは、更に、支持リンクに取り付けられる振動減衰アセンブリを含んでいる。振動減衰アセンブリは、支持リンクの本体部に結合された少なくとも1つのピンアセンブリを含んでいる。少なくとも1つのピンアセンブリは、ピン及びディスクを含んでいる。ピンは、ピンヘッド及びピン本体部を含んでいる。振動減衰アセンブリは、更に、ピンヘッドと支持リンクとの間に配置された少なくとも1つのプレートを含んでいる。少なくとも1つのプレートは、ピン本体部を取り囲み、少なくとも1つのプレートは、ピンヘッドと支持リンクとの間において、ピンに対して及び支持リンクに対して相対的に動くことが可能であり、支持リンクが受ける振動を減衰させる。
【0009】
更に別の実施形態によれば、排気ディフューザアセンブリが提供される。排気ディフューザアセンブリは、ディフューザケーシングと、排気ディフューザと、排気ディフューザをディフューザケーシングに結合する支持リンクとを含んでいる。支持リンクは、前方端部から後方端部まで延在する本体部を含んでいる。支持リンクは、更に、前方端部において本体部から延在する前方フランジを含んでいる。前方フランジはディフューザケーシングに結合するように構成されている。支持リンクは、更に、後方端部において本体部から延在する一対のアームを含んでいる。一対のアームは排気ディフューザに結合するように構成されている。
【0010】
支持リンクアセンブリ及び排気ディフューザアセンブリのこれらの特徴、態様及び利点、並びに他の特徴、態様及び利点は、以下の記載及び特許請求の範囲を参照することにより、更に理解される。図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本技術の実施形態を示し、本明細書と共に、本技術の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0011】
支持リンクアセンブリ及び排気ディフューザアセンブリを十分に実施できるようにするための当業者を対象とした開示(本システムを製造し、本システム及び本方法を使用する最良のモードを含む)は、明細書に記載されており、明細書では以下の図が参照される。
【0012】
【
図1】本開示の実施形態によるターボ機械の概略図である。
【
図2】本開示の実施形態による排気ディフューザアセンブリの拡大断面図を概略的に示す。
【
図3】本開示の実施形態による、
図2に示す線3-3から見た排気ディフューザアセンブリの断面図を示す。
【
図4】本開示の実施形態による、複数の支持リンクアセンブリが結合された排気ディフューザを有する排気ディフューザアセンブリの等角図を示す。
【
図5】本開示の実施形態による支持リンクアセンブリの断面図である。
【
図6】本開示の実施形態による、
図5を参照して上述した支持リンクアセンブリに含めることができる支持リンクの斜視図を示す。
【
図7】本開示の実施形態による支持リンクの第1の側の斜視図を示す。
【
図8】本開示の実施形態による支持リンクの第2の側の斜視図である。
【
図9】本開示の例示的な態様による、
図7にボックスで囲んだ細部の拡大図を示す。
【
図10】本開示の実施形態による、
図7に示される線10-10から見た支持リンクアセンブリの断面図を示す。
【
図11】本開示の実施形態による
図10の一部の拡大図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、支持リンクアセンブリ及び排気ディフューザアセンブリの実施形態を詳細に言及し、その1つ又は複数の例を図面に例示する。各例は、技術を限定するのではなく、説明をする目的で提供されている。実際、当業者には、特許請求される技術の範囲又は趣旨から逸脱することなく、本技術を修正及び変形できることは明らかである。例えば、ある実施形態の一部として図示された又は記載された特徴は、別の実施形態とともに使用して、更に別の実施形態を得ることができる。したがって、本開示は、特許請求の範囲及びその均等物の範囲内に含まれるような修正及び変形をカバーすることが意図される。
【0014】
本明細書において、「例示的」という用語は、「例、事例、あるいは例示」という意味で用いられている。本明細書において「例示的」であるとして記載されている実装形態は、必ずしも他の実装形態よりも好適である又は有利であると解釈されるべきではない。更に、特に特定されない限り、本明細書に記載されるすべての実施形態は、例示的であると考えるべきである。
【0015】
発明を実施するための形態では、図面中の特徴を参照するために数字及び文字の符号を使用している。図面及び発明を実施するための形態における同様又は類似の符号は、本発明の同様又は類似の部品を表すために使用されている。本明細書において、「第1」、「第2」、及び「第3」という用語は、1つの構成要素を別の構成要素から区別するために交換可能に使用することができ、個々の構成要素の位置又は重要性を意味することを意図するものではない。
【0016】
「流体」という用語は、気体であってもよいし液体であってもよい。「流体連通」という用語は、流路を規定する2つ以上の領域が互いに結合されて、規定された領域間を流体が結び付ける(即ち、流れる)ことができることを意味する。
【0017】
本明細書において、「上流の(へ)」(又は「前方の(へ)」)及び「下流の(へ)」(又は「後方の(へ)」)という用語は、流体経路における流体の流れに関する相対的な方向を表す。例えば、「上流の(へ)」は、流体が流れて来る方向を表し、「下流の(へ)」は、流体が流れて行く方向を表す。排気ディフューザアセンブリの場合、「上流の(へ)」はタービン部に最も近い方向を表し、「下流の(へ)」は排気ディフューザアセンブリの出口端を表す。
【0018】
「半径方向に」という用語は、特定の構成要素の軸中心線に対して実質的に直交する相対方向を表し、「軸方向に」という用語は、特定の構成要素の軸中心線に対して実質的に平行及び/又は同軸の相対方向を表し、「周方向に」という用語は、特定の構成要素の軸中心線の周りに延在する相対方向を表す。
【0019】
近似を表す用語(「およそ」、「約」、「概ね」、「実質的に」など)は、指定された正確な値に限定されるものではない。少なくとも一部の例では、近似を表す文言は、値を測定するための計器の精度、又は構成要素及び/又はシステムを構築する若しくは製造するための方法若しくは機械の精度に対応する場合がある。少なくとも一部の例では、近似を表す文言は、値を測定するための計器の精度、又は構成要素及び/もしくはシステムを構築もしくは製造するための方法もしくは機械の精度に対応することがある。例えば、近似を表す文言は、個々の値、値の範囲、及び/又は値の範囲を規定する端の値のいずれかにおいて、1%、2%、4%、5%、10%、15%、又は20%のマージン内にあることを表す場合がある。このような用語は、角度又は方向の文脈で使用される場合、記載された角度又は方向よりも10度大きい又は小さい範囲が含まれる。例えば、「概ね垂直」は、垂直から、任意の方向(例えば、時計回り又は反時計回り)に10度以内の方向を含む。
【0020】
「結合された」、「固定された」、「に取り付けられた」などの用語は、本明細書で特に規定しない限り、直接的な結合、固定、又は取り付け、ならびに1つ又は複数の中間構成要素又は中間部を介在させた間接的な結合、固定、又は取り付けの両方を指す。「直接結合された」、「直接固定された」、「に直接取り付けられた」などの用語は、2つの構成要素が互いに接触して結合され、中間構成要素又は中間部が存在しないことを意味する。
【0021】
本明細書において、「備える、備えている、含む、含んでいる、有する、有している」、又はそれらの他の変形を表す用語は、非排他的な包含を表すことを意図している。例えば、複数の特徴を含むプロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されるものではなく、明示的に列挙されていない、又はそのようなプロセス、方法、物品、又は装置に固有の他の特徴を含むことができる。更に、明示的に反対の記載がない限り、「及び/又は」は、以下のいずれか一つによって満たされる条件を表す:Aは真であり(又は存在する)Bは偽である(又は存在しない)、Aは偽であり(又は存在しない)Bは真である(又は存在する)、及びAとBの両方が真である(又は存在する)。
【0022】
本明細書及び特許請求の範囲全体において、範囲の限定が組み合わされ、交換される場合、そのような範囲は、文脈又は文言が示していない限り、特定され、そこに含まれるすべてのサブ範囲を含む。例えば、本明細書で開示されるすべての範囲は端の値を含み、端の値は互いに独立して組み合わせ可能である。
【0023】
次に図面を参照する。
図1は、ターボ機械の一実施形態の概略図を示し、ターボ機械は、図示の実施形態ではガスタービンエンジン10である。本明細書では、産業用又は陸上用のガスタービンエンジンが図示され、記載されているが、本開示は、特許請求の範囲に別段の規定がない限り、産業用又は陸上用のガスタービンエンジンに限定されることはない。例えば、本明細書で説明される本発明は、任意の種類のターボ機械(蒸気タービン、航空機用ガスタービン、又は船舶用ガスタービンなどであるが、これらに限定されることはない)で使用することができる。
【0024】
図示されているように、ガスタービンエンジン10は一般に圧縮機部12を含んでいる。圧縮機部12は圧縮機14を含んでいる。圧縮機部12は、ガスタービンエンジン10の上流端部に配置される入口16を含んでいる。ガスタービンエンジン10は、更に、圧縮機部12の下流に配置された1つ又は複数の燃焼器20を有する燃焼部18を含んでいる。ガスタービンエンジン10は、更に、燃焼部18の下流にあるタービン部22を含んでいる。シャフト24は、ガスタービンエンジン10を軸方向に概ね貫通している。
【0025】
圧縮機部12は、一般に、複数のロータディスク21と、複数のロータブレード23であって、各ロータディスク21から半径方向外側に延在し、各ロータディスク21に接続された複数のロータブレード23とを含むことができる。各ロータディスク21は、順に、シャフト24の、圧縮機部12を貫通する部分に結合されてもよいし、シャフト24の当該部分を形成してもよい。圧縮機部12のロータブレード23は、エアフォイル形状(例えば、前縁、後縁、及び前縁と後縁との間に延在する側壁を有する形状)を画定するターボ機械エアフォイルを含むことができる。更に、圧縮機部12は、ロータブレードの間に配置されたステータベーンを含み、一連の圧縮段が画定される。ステータベーンは、圧縮機ケーシングから延在し、圧縮機ケーシングに結合することができる。
【0026】
タービン部22は、一般に、複数のロータディスク27と、複数のロータブレード28であって、各ロータディスク27から半径方向外側に延在し、各ロータディスク27に相互接続された複数のロータブレード28とを含むことができる。各ロータディスク27は、順に、シャフト24の、タービン部22を貫通する部分に結合されてもよいし、シャフト24の当該部分を形成してもよい。タービン部22は、更に、シャフト24の下流部分及びロータブレード28を円周方向に取り囲む外側ケーシング32を含む。タービン部22は、外側ケーシング32から半径方向内側に延在する静止ノズル26を含むことができる。ロータブレード28及び静止ノズル26は、ガスタービン10の軸方向中心線30に沿って交互に複数の段に配置することができる。ロータブレード28及び静止ノズル26の両方は、エアフォイル形状(例えば、前縁、後縁、及び前縁と後縁との間に延在する側壁を有する形状)を画定するターボ機械エアフォイルを含むことができる。
【0027】
動作においては、周囲空気36又は他の作動流体が圧縮機14の吸入口16に吸入され、徐々に圧縮されて圧縮空気38が燃焼部18に供給される。圧縮空気38は燃焼部18に流入し、燃料と混合されて可燃混合気を形成する。可燃混合気は燃焼器20の燃焼室40内で燃焼され、これにより燃焼ガス42が生成され、燃焼室40からタービン部22に流入する。エネルギー(運動エネルギー及び/又は熱エネルギー)は、燃焼ガス42からロータブレード28に伝達され、シャフト24を回転させて機械的な仕事を生じさせる。
【0028】
ガスタービン10に対しては、軸方向中心線30に沿って延在する軸方向Aと、軸方向中心線30に直交する半径方向Rと、軸方向中心線30の周りに延在する円周方向Cとを有する円筒座標系を定義することができる。
【0029】
燃焼ガス42は、タービン部22を出て、排気ディフューザ34内を流れ、排気ディフューザ34内に配置された複数のストラット44を横切っていく。ガスタービンエンジン10の様々な運転状態の間(部分負荷運転中など)、タービン部22から排気ディフューザ34に流入する燃焼ガス42は、回転するタービンロータブレード28によって引き起こされる高レベルの旋回運動が与えられる。このような旋回流は、圧力変動、周波数振動、又は音響振動を引き起こす恐れがある。
【0030】
図2は、本開示の実施形態による、(排気ディフューザ34を含む)排気ディフューザアセンブリ100の断面図を示し、
図3は、
図2に示される線3-3から見た排気ディフューザアセンブリ100の断面図を示す。図示されるように、排気ディフューザ34は、一般に、内側ライナ46と、内側ライナ46から半径方向に間隔を空けて配置された外側ライナ48とを含んでいる。内側ライナ46は、排気ディフューザ34の軸方向中心線50に沿って概ね軸方向に延在することができる。排気ディフューザ34の軸方向中心線50は、ガスタービンエンジン10の軸方向中心線30と同軸とすることができる。内側ライナ46は一般に環状であり、回転部品を少なくとも部分的に取り囲むことができる。例えば、内側ライナ46は、シャフト24の一部を取り囲んでもよいし、完全に包んでもよい。
【0031】
多くの実施形態では、外側ライナ48は、内側ライナ46と外側ライナ48との間に排気流路52が画定されるように、内側ライナ46から半径方向に離れている。特定の実施形態では、内側ライナ46は、外側ライナ48内に、軸方向中心線50に対して同心かつ同軸に配置される。特定の実施形態では、ディフューザケーシング56は、外側ライナ48から半径方向に間隔を空けて配置され、外側ライナ48を環状に取り囲むことができ、ディフューザケーシング56と外側ライナ48との間に流体プレナム58が画定されるようになっている。圧縮空気(又は他の作動流体)の流れは、流体プレナム58内を流れて、排気ディフューザ34の様々な構成要素(外側ライナ48及びストラット44など)を冷却することができる。本開示は、特許請求の範囲に記載されている場合を除き、内側ライナ46、外側ライナ48、及び/又はディフューザケーシング56の特定のサイズ、形状、材料、又は他の物理的特性に限定されることはない。
【0032】
ディフューザのストラット44の各々は、内側ライナ46と外側ライナ48との間、且つライナの間に画定された排気流路52内に延在することができる。ディフューザのストラット44は、内側ライナ46の円周方向に間隔を空けて配置され、ディフューザのストラット44は、外側ライナ48内で内側ライナ46の向きを合わせ、整列させ、又は他の方法でセンタリングすることができる。更に、ディフューザのストラット44によって、内側ライナ46と外側ライナ48との間が構造的に支持されるようにすることができる。
図1に示すように、ディフューザのストラット44は、ガスタービンエンジン10のタービン部22から流れる使用済み燃焼ガス42の流れの方向60に対して配置される。
図3に示すように、ディフューザの各ストラット44は、一般に、内側ライナ46に接続されたルート部62と、ルート部62から半径方向に離れた先端部64であって、外側ライナ48に接続された先端部64とを含んでいる。
【0033】
例示的な実施形態では、
図2及び
図3に示すように、排気ディフューザアセンブリ100は、更に、排気ディフューザ34をディフューザケーシング56に結合する1つ又は複数の支持リンクアセンブリ300を更に含むことができる。特に、排気ディフューザアセンブリ100は、互いに円周方向に間隔を空けて(例えば、均等又は不均等に)配置された複数の支持リンクアセンブリ300であって、外側ライナ48及びディフューザケーシング56に結合された複数の支持リンクアセンブリ300を含むことができる。ディフューザケーシング56は前方端部57を含むことができ、前方端部57は、前方端部57においてディフューザケーシング56から外側に(例えば、半径方向に)延在するフランジ59を有することができる。フランジ59は、ディフューザケーシング56の前方端部57をタービンケーシング63の後方端部65におけるフランジ67に結合するための1つ又は複数のボルト孔(図示せず)を含むことができる。タービンケーシング63及びディフューザケーシング56の各々は環状であり、タービンケーシング63とディフューザケーシング56の両方が軸方向中心線50を取り囲むことができる。支持リンクアセンブリ300は支持リンク301を含み、支持リンク301は、本体部302、前方フランジ304、及び一対の後方アーム306を有することができる。前方フランジ304は、ディフューザケーシング56の前方端部57に結合することができる。特に、前方フランジ304は、タービンケーシング63の後方端部65とディフューザケーシング56の前方端部57との間に配置することができる。前方フランジ304は、半径方向Rに沿って(例えば、半径方向Rに対して平行に)広がることができる。
【0034】
例示的な実施形態では、
図3に示すように、複数の支持リンクアセンブリ300は、互いに円周方向に間隔を空けて配置され、各アセンブリは、流体プレナム58内において外側ライナ48及びディフューザケーシング56に結合することができる。前方フランジ304は、(例えば、1つ又は複数のボルト、ダウエルピンなどによって)ディフューザケーシング56の前方端部57に取り外し可能に結合することができ、一対の後方アーム306は、(例えば、溶接、ろう付け、又は他の方法によって)外側ライナ48の半径方向外面に固定的に結合することができる。例示的な実施形態では、図示のように、一対の後方アーム306は、互いに非平行とすることができる。
【0035】
図4は、複数の支持リンクアセンブリ300が結合された排気ディフューザ34を有する排気ディフューザアセンブリ100の等角図を示す。上述したように、排気ディフューザ34は、内側ライナ46と、外側ライナ48と、内側ライナ46と外側ライナ48との間において(例えば、半径方向に)延在する複数のストラット44とを含むことができる。排気ディフューザ34は、上半分70と下半分72とを含むことができ、上半分70と下半分72は分割線74で結合されている。更に、排気ディフューザ34は、前方端部78と後方端部76との間において軸方向に延在することができる。
【0036】
図4に示すように、外側ライナ48に取り付けられる複数の支持リンクアセンブリ300は、複数の支持リンクアセンブリ300のうちの一部の支持リンクアセンブリを、円周方向グループ310(例えば、3つの支持リンクアセンブリからなるグループ)として配置することができる。支持リンクアセンブリ300の1つのグループ310の各支持リンクアセンブリ300は、グループ310の他の支持リンク300から円周方向に略等間隔(例えば、±5%)に配置することができる。
図4に示すように、複数のストラット44の各ストラット44は、外側ライナ48に画定された外側開口部88と内側ライナ46に画定された内側開口部90との間に広がる内部86を画定する。このような実施形態において、外側ライナ48に取り付けられる支持リンクアセンブリ300は、円周方向に隣接する外側開口部88の間に配置することができる。特に、2つの隣接する外側開口部88の間に、1つ又は複数のグループ310を円周方向に配置することができる。更に、分割線74と外側分割線110に最も近い外側開口部88との間に、単一の分割線支持リンクアセンブリ300を配置することができる。円周方向グループ310は、3つの支持リンクアセンブリ300を有するものとして示されているが、他の数の支持リンクアセンブリ300が使用されてもよい(例えば、2つ以上の支持リンクアセンブリ)。
【0037】
次に
図5を参照すると、本開示の実施形態による、排気ディフューザアセンブリ100内に設置された支持リンクアセンブリ300の断面図が示されている。図示されるように、排気ディフューザアセンブリ100は、排気ディフューザ34の外側ライナ48と、外側ライナ48から半径方向に間隔を空けて配置されたディフューザケーシング56と、排気ディフューザ34の外側ライナ48をディフューザケーシング56に結合する支持リンクアセンブリ300とを含む。ディフューザケーシング56は、ケーシング本体104と、ケーシング本体104から半径方向外側に延在する前方フランジ106と、ケーシング本体104から半径方向内側に延在するタブ108とを含むことができる。前方フランジ106は、排気ディフューザアセンブリ100がガスタービンエンジン(
図1を参照して上述したガスタービンエンジン10など)に実装される場合、タービンケーシング63(
図2)の後方フランジ67に結合することができる。
【0038】
支持リンクアセンブリ300は、支持リンク301と、支持リンク301に取り付けられた振動減衰アセンブリ200(
図7~
図8)とを含むことができる。支持リンク301は、本体部302と、前方フランジ304と、一対の後方アーム306(
図5には、一対の後方アームのうちの1つのアームが示されている)とを含むことができる。本体部302は、前方端部308から後方端部312まで延在することができる。前方フランジ304は、前方端部308において本体部302から(例えば、概ね半径方向外側に)延在し、ディフューザケーシング56に結合する(例えば、取り外し可能に結合する)ことができる。特に、前方フランジ304は、1つ又は複数のボルト110によってディフューザケーシング56のタブ108の前面に結合することができる。後方アーム306は、後端部312において本体部302から(例えば、概ね半径方向内側に)延在することができる。後方アーム306は、排気ディフューザ34の外側ライナ48の半径方向外側表面に(溶接、ろう付け、又は他の手段などによって)固定的に結合することができる。特に、後方アーム306は、外側ライナ48の外側表面とともに溶接ジョイント305を形成することができる。
【0039】
図6は、支持リンク301の斜視図である。支持リンク301は、
図2~
図5を参照して上述した支持リンクアセンブリ300に組み込むことができる。具体的には、支持リンク301の詳細を示すために、振動減衰アセンブリ200及び他の取り付けられているハードウェアは支持リンクアセンブリ300から取り外され、支持リンク301が取り出されている。図示のように、支持リンク301は、本体部302と、本体部302の前方端部308に位置する前方フランジ304と、本体部302の後方端部312に位置する一対の後方アーム306とを含んでいる。
【0040】
図6に示すように、支持リンクには、長手方向中心線350と、長手方向中心線350に対する直交座標系(例えば、互いに直交する3方向を有する座標系)が画定されている。例えば、支持リンク301は、長手方向中心線350に沿って延びる長手方向L、長手方向中心線350に対して直交する横方向T、及び長手方向中心線350に対して直交する垂直方向Vを規定する。長手方向L、横方向T、及び垂直方向Vは相互に直交する。
【0041】
本体部302は、前方部分316及び後方部分318を含むことができ、前方部分316及び後方部分318は接合部317において互いに交わる。前方部分は、前方端部308から後方部分318まで(例えば、長手方向に)延在することができる。後方部分318は、前方部分316から後方端部312まで(例えば、長手方向に)延在することができる。一対のアーム306の各アームは、本体部302の後方部分318から延在することができ、前方フランジ304は、本体部302の前方部分316の前方端部308から延在することができる。特に、後方部分318は、後方端部312の後方エッジ328まで延在することができ、一対のアーム306は、前方部分316と後方エッジ328との間の後方部分318から延在することができる。
【0042】
前方部分316は、長手方向Lにおいて後方端部312よりも長くすることができる(例えば、約1.5倍と約5倍との間の長さ、又は約2倍と約4倍との間の長さなど)。あるいは、前方部分316の長手方向の長さは、後方部分318の長手方向の長さの約150%と約500%との間の長さ(約200%と約400%との間の長さなど)を画定することができる。
【0043】
本体部302は、前方端部308と後方端部312との間において長手方向Lに沿って変動する横方向Tの幅320を画定することができる。特に、前方部分316は、前方部分316が前方端部308から接合部317まで長手方向に延びていくにつれて、横方向Tの幅320が狭くなっていき、前方部分316の幅320(例えば、横方向の幅)が前方端部308から後方部分318に向かって徐々に減少している。後方部分318は、後方部分318が前方部分316との接合部317から後方端部312まで長手方向に延びていくにつれて、横方向Tの幅320が広がるようにすることができ、後方部分316の幅320(例えば、横方向の幅)は接合部317から後方端部312まで増加する。要約すると、前方部分316と後方部分318との間の接合部317は、本体部が前方端部308から後方端部312に延びていくにつれて幅320が減少から増加に移行する変曲点とすることができる。
【0044】
図6に示すように、前方フランジ304は、本体部から第1の方向に概ね垂直に延在し、一対のアーム306は、各アームが、本体部から、第1の方向とは反対の第2の方向に概ね垂直に延在する。あるいは、前方フランジ304は、本体部302から概ね垂直に外側に向かって延在し、一対のアーム306は、各アームが本体部302から概ね垂直に内側に向かって延在することができる。
【0045】
前方フランジ304は、円弧状セグメント322及び直線状セグメント324を含むことができ、前方フランジ304は、末端エッジ326まで延在することができる。円弧状セグメントは、本体部302の前方端部308と直線状セグメント324との間を延在することができ、直線状セグメント324は、円弧状セグメント322から末端エッジ326まで延在することができる。円弧状セグメント322は、前方端部308から直線状セグメント324に向かって横方向の幅が広くなるようにすることができる。直線状セグメント324の横方向の幅は、概ね一定又は均一とすることができる。
【0046】
図6に示すように、本体部302は、前方端部308と後方端部312との間を長手方向に延在することができ、本体部302は、第1の面330から第2の面332まで横方向に延在することができる。本体部302は、横方向Tよりも長手方向Lに長くすることができ、例えば、前方端部308と後方端部312との間の長さは、幅320よりも長くすることができる。
【0047】
例示的な実施形態では、一対のアーム306は、第1のアーム307Aと、第1のアーム307Aから横方向Tにおいて間隔を空けて配置された第2のアーム307Bとを含むことができる。第1のアーム307Aは、本体部302の第1の面330から延在することができる。より詳細には、第1のアーム307Aは、後方部分318において本体部302の第1の面330から延在することができる。同様に、第2のアーム307Bは、本体部302の第2の面332から延在することができる。すなわち、第2のアーム307Bは、後方部分318において本体部302の第2の面332から延在することができる。
【0048】
例示的な実施形態では、
図6に示すように、支持リンク301は、1つ又は複数の応力緩和開口部334A、334Bを画定することができる。1つ又は複数の応力緩和開口部334A、334Bの各開口部は、孔336A、336Bと、孔から支持リンク301のエッジまで延在するスリット338A、338Bとを含むことができる。例えば、第1の応力緩和開口部334Aは、前方端部308の近くにおいて、本体部302の前方部分316に画定された第1の孔336Aを含むことができる。第1の応力緩和開口部334Aは、更に、第1の孔336Aから前方フランジ304の末端エッジ326まで延在する第1のスリット338Aを含むことができる。第1のスリット338Aの大部分は、前方フランジ304に画定することができ、第1のスリット338Aの小部分は、本体部302の前方部分316に画定することができる。更に、第2の応力緩和開口部334Bは、本体部302の後方部分318に画定された第2の孔336Bを含むことができる。第2の応力緩和開口部334Bは、更に、第2の孔336Bから後方エッジ328まで延在する第2のスリット338Bを含むことができる。
【0049】
更に、
図6に示すように、前方フランジ304(前方フランジ304の直線状セグメント324など)は、ボルト孔362及びダウエル孔364を画定することができる。ボルト孔362は、スリット338aの両側に配置することができる。各ボルト孔332は、2つのダウエル孔364の間に配置することができる。ボルト孔362はボルトを受け入れるように構成することができ、ダウエル孔364は、前方フランジをディフューザケーシングに結合するために、ダウエルロッドを受け入れるように構成することができる。ボルト孔362は、ダウエル孔364の直径よりも長い直径を有することができる。
【0050】
ここで
図7及び
図8を参照すると、
図7は、本開示の実施形態による支持リンク300の第1の側面の斜視図を示しており、
図8は、本開示の実施形態による支持リンク300の第2の側面の斜視図を示している。
図7及び
図8に示すように、支持リンク300は、更に、支持リンク300に取り付けられた振動減衰アセンブリ200を含んでいる。振動減衰アセンブリ200は、支持リンク301の損傷を防止し、支持リンク301のハードウェア寿命を延ばすために、排気ディフューザアセンブリ100(及び/又はガスタービンエンジン10)の動作中に支持リンク301が受ける振動を減衰させることができる。
【0051】
振動減衰アセンブリ200は、少なくとも1つのプレート202と、少なくとも1つのプレート202を支持リンク301に結合する少なくとも1つのピンアセンブリ204(
図10~
図11で、より明確に示されている)とを含むことができる。少なくとも1つのピンアセンブリ204は、支持リンク301の本体部302に結合することができる。多くの実施形態では、
図7及び
図8に示すように、少なくとも1つのピンアセンブリ204は、ピン206と、ピン206に結合されたディスク208とを含むことができる。ピン206は、ピンヘッド210及びピン本体部212を含むことができる。図示のように、少なくとも1つのプレート202は、ピンヘッド210と支持リンク301との間に配置することができる。例えば、少なくとも1つのプレート202は、ピン本体部206を取り囲み、ピン本体部206に沿う動きが制限され、支持リンク301の振動を減衰させる。すなわち、少なくとも1つのプレート202は、ピンヘッド210と支持リンク301との間において、ピン206に対して及び支持リンク301に対して相対的に動くことが可能であり、支持リンク301が受ける振動を減衰させる。
【0052】
振動減衰アセンブリ200は、更に、ブレース344と、ブレース344に結合された1つ又は複数のバンド346とを含んでいる。図示のように、ブレース344及び1つ又は複数のバンド346は、全体として、本体部302及び少なくとも1つのプレート202を取り囲むことができる。すなわち、支持リンク301は、第1の側面340(外側側面など)と、第1の側部表面340とは反対側の第2の側面342(内側側面など)とを含むことができる。ブレース344は、第1の側面340に沿って延在し、第1の側面340に接触するように配置することができる。1つ又は複数のプレート202のうちの少なくとも1つのプレートは、第2の側面342に沿って、第2の側面342に接触するように配置することができる。バンド346は、ブレース344に結合することができ、1つ又は複数のプレート202の外側プレートに沿って延在することができる。
【0053】
図7に示すように、ブレース344は、取付部214と、第1のウェブ部216と、第1のバンド部218と、第2のウェブ部220と、第2のバンド部222とを含んでいる。取付部214は、ピン206に結合することができ、取付部214は、ピン本体部212を取り囲み、ディスク208と本体部302との間に配置することができる。すなわち、取付部214は、ピン本体部212が貫通する孔を画定することができる。第1のウェブ部216は、第1の一対のウェブ枝部217を含み、各ウェブ枝部は、取付部214から第1のバンド部218まで延在することができる。第2のウェブ部220は、第2の一対のウェブ枝部221を含み、各ウェブ枝部は、第1のバンド部218から第2のバンド部222まで延在することができる。
【0054】
図7及び
図8の全体で示すように、第1のバンド部218は、1つ又は複数のバンド346のうちの第1のバンド349に結合することができ、第2のバンド部220は、1つ又は複数のバンド346のうちの第2のバンド347に結合することができる。ここで
図9を参照すると、本開示の例示的な態様による、
図7において囲まれた細部の拡大図が図示されている。
図9は、第1のバンド部218及び第1のバンド349の特徴を示すが、
図9に示された特徴は、第2のバンド部222及び第2のバンド347にも組み込むことができることを理解されたい。
【0055】
図9に示すように、第1のバンド部218は、プレートセグメント224と、本体部302の両方の面330、332においてプレートセグメント224から垂直に延在する2つのフランジセグメント226とを含むことができる。プレートセグメント224は、本体部302と概ね平行であり、本体部302の第1の表面340に接触することができる。同様に、第1のバンド349は、プレートセグメント228と、本体部302の両方の面330、332においてプレートセグメント228から垂直に延在する2つのタブセグメント230とを含むことができる。各フランジセグメント226は、本体部302の面(第1の面330又は第2の面332など)及び1つ又は複数のプレート202のうちの少なくとも1つのプレートと接触する内面232を含むことができる。更に、各フランジセグメント226は、タブセグメント230の内面236と接触する外面234を含むことができる。第1のバンド349のタブセグメント230は、ブレース344の第1のバンド部218のフランジセグメント226と摩擦嵌合を形成することができる。
【0056】
図10は、本開示の実施形態による、
図7に示す線10-10から見た支持リンクアセンブリ300の断面図を示し、
図11は、
図10の一部の拡大図を示す。
図10は、一対のアーム306の第1のアーム307Aのみを示しているが、
図10に示され
図10を参照して説明された特徴は、第2のアーム307Bも含むことができることを理解すべきである。
【0057】
例示的な実施形態では、一対のアーム306の各アーム307A、307Bは、本体部302に接続されたルート部352から自由端354まで延在することができる。ルート部352は、本体部302とそれぞれのアーム307A、307Bとの間の接合部とすることができる。各アーム307A、307Bは、シャンク部356及び突出部358を含むことができる。シャンク部356は、ルート部352から突出部358まで概ね垂直に延在することができ、突出部358は、シャンク部356から自由端354まで延在することができる。突出部358は、シャンク部356から外側に(例えば、長手方向及び/又は垂直方向に)延在することができる。すなわち、突出部358は、シャンク部356から外側に延在する突起360を含むことができる。例示的な実装態様では、後述するように、各アーム307A、307Bの自由端354は、外側ライナ48に溶接することができ、突起360は、溶接ジョイントにおいて受ける応力を著しく減少させるだけでなく、溶接される接合部へのアクセスを容易に行うようにすることができ、有利である。
【0058】
図11に示すように、支持リンクアセンブリ300は、支持リンク301と、支持リンク301に取り付けられた振動減衰アセンブリ200とを含んでいる。振動減衰アセンブリ200は、支持リンク201の損傷を防止し、支持リンク301のハードウェア寿命を延ばすために、排気ディフューザアセンブリ100(及び/又はガスタービンエンジン10)の動作中に支持リンク301が受ける振動を減衰させることができる。
【0059】
振動減衰アセンブリ200は、少なくとも1つのプレート202と、ブレース344と、少なくとも1つのプレート202及びブレース344を支持リンク301に結合する少なくとも1つのピンアセンブリ204とを含むことができる。少なくとも1つのピンアセンブリ204は、支持リンク301の本体部302に結合することができる。多くの実施形態では、
図7及び
図8に示すように、少なくとも1つのピンアセンブリ204は、ピン206と、ピン206に結合されたディスク208とを含むことができる。ピンは、ピンヘッド210及びピン本体部212を含むことができる。ピンヘッド210はディスク形状とすることができ、ピン本体部212から外側に延在することができ、ディスク208と概ね平行とすることができる。ピン本体部212は、少なくとも1つのプレート202(例えば、第1のプレート240及び第2のプレート242)、支持リンク301の本体部302、ブレース344、及びディスク208を貫通することができる。ピン206は、一旦取り付けられると、ディスク208をピン本体部212に溶接又はろう付けすることによって所定の位置に固定することができる。
【0060】
図示のように、少なくとも1つのプレート202(第1のプレート240及び第2のプレート242など)は、ピンヘッド210と支持リンク301の本体部302との間に配置することができる。例えば、少なくとも1つのプレート202は、ピン本体部206を取り囲み、ピン本体部206に沿う動きが制限され、支持リンク301の振動を減衰させる。すなわち、少なくとも1つのプレート202は、ピンヘッド210と支持リンク301との間において、ピン206に対して及び支持リンク301に対して相対的に動くことが可能であり、支持リンク301が受ける振動を減衰させる。特に、少なくとも1つのプレート202(第1のプレート240及び第2のプレート242など)は、ピンヘッド210と本体部302の第2の側面342との間に配置することができる。ブレース344は、ディスク208と本体部302の第1の側面340との間に配置することができる。
【0061】
例示的な実施形態では、プレート202は、第1の厚さ128を有する第1のプレート242と、第2の厚さ129を有する第2のプレート240とを含むことができる。第2の厚さ129は、第1の厚さ128よりも大きくすることができる。例えば、第2の厚さ129は、第1の厚さ128よりも約20%~約80%大きくする(第1の厚さ128よりも約30%~約70%大きくする、第1の厚さ128よりも約40%~約60%大きくするなど)ことができる。
【0062】
動作中、プレート202は、支持リンク301に対して相対的に、及びプレートどうしで相対的に動くことがあり、これによりプレート202間で微小衝突(又は「バンプ」)が生じる。この微小衝突は、振動減衰アセンブリ200が取り付けられている支持リンク301が受ける振動を打ち消すことができ、それによって、有利なことに、支持リンク301のハードウェア寿命を延ばすことができる。更に、有利なことに、支持リンク301の後方アーム306によって、支持リンクを外側ライナ48に固定できるように結合(例えば、溶接)することができ、これは、溶接位置に無理な応力を加えることなく行うことができる。
【0063】
本明細書では、実施例を用いて、本発明(最良の態様を含む)を開示し、また、実施例を用いることによって、当業者であれば誰でも本発明を実施すること(例えば、任意の装置又はシステムを製造する及び使用すること、並びに組み込まれた任意の方法を実行すること)ができる。本発明の特許可能な範囲は特許請求の範囲によって定義され、当業者に思いつく他の実施例を含むことができる。そのような他の実施例は、特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を含む場合、又は特許請求の範囲の文言と実質的に異ならない等価な構造要素を含む場合、特許請求の範囲に含まれることが意図される。
【0064】
本発明のさらなる態様は、以下の実施形態によって提供される。
[実施形態1]
排気ディフューザをディフューザケーシングに結合するための支持リンクアセンブリであって、前記支持リンクアセンブリは、支持リンクを含み、前記支持リンクは、前方端部から後方端部まで延在する本体部、前記前方端部において前記本体部から延在する前方フランジであって、前記前方フランジは、前記ディフューザケーシングに結合するように構成されている、前方フランジ、及び前記後方端部において前記本体部から延在する一対のアームであって、前記一対のアームは前記排気ディフューザに結合するように構成された、一対のアームを含む、支持リンクアセンブリ。
[実施形態2]
前記支持リンクに取り付けられた振動減衰アセンブリを更に含む、実施形態1に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態3] 。
前記振動減衰アセンブリは、前記支持リンクの本体部に結合された少なくとも1つのピンアセンブリであって、前記少なくとも1つのピンアセンブリは、ピン及びディスクを有し、前記ピンは、ピンヘッド及びピン本体部を含む、ピンアセンブリ、及び前記ピンヘッドと前記支持リンクとの間に配置された少なくとも1つのプレートであって、前記少なくとも1つのプレートは前記ピン本体部を取り囲み、前記少なくとも1つのプレートは、前記ピンヘッドと前記支持リンクとの間において、前記ピンに対して及び前記支持リンクに対して相対的に動くことが可能であり、前記支持リンクが受ける振動を減衰させる、少なくとも1つのプレートを含む、実施形態1又は2に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態4]
前記振動減衰アセンブリは、更に、ブレースと、前記ブレースに結合された1つ又は複数のバンドとを含み、前記ブレース及び前記1つ又は複数のバンドは、全体として、前記本体部及び前記少なくとも1つのプレートを取り囲む、実施形態1~3のうちのいずれかの実施形態に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態5]
前記ブレースは、取付け部、第1のウェブ部、第1のバンド部、第2のウェブ部、及び第2のバンド部を含む、実施形態1~4のうちのいずれかの実施形態に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態6]
前記第1のバンド部は、前記1つ又は複数のバンドのうちの第1のバンドに結合し、前記第2のバンド部は、前記1つ又は複数のバンドのうちの第2のバンドに結合する、実施形態1~5のうちのいずれかの実施形態に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態7]
前記本体部は、前方部分と後方部分とを含み、前方部分は、前記前方部分が前記前方端部から前記前方部分と前記後方部分との接合部まで延びていくにつれて、幅が狭くなっていき、前記後方部分は、前記後方部分が前記前方部分との前記接合部から前記後方端部まで延びていくにつれて、幅が広がる、実施形態1~6のうちのいずれかの実施形態に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態8]
前記一対のアームは、前記本体部の後方部分から延在しており、前記前方フランジは、前記本体部の前記前方部分から延在している、実施形態1~7のうちのいずれかの実施形態に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態9]
前記支持リンクは、長手方向中心線、長手方向、横方向、及び垂直方向を画定し、前記本体部は、前記前方端部から前記後方端部まで概ね長手方向に延在しており、前記前方フランジは、前記本体部から第1の方向に概ね垂直に延在しており、前記一対のアームの各アームは、前記本体部から前記第1の方向とは反対の第2の方向に概ね垂直に延在する、実施形態1~8のうちのいずれかの実施形態に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態10]
前記本体部は、第1の面から第2の面まで横方向に延在しており、前記一対のアームのうちの第1のアームは、前記第1の面から延在しており、前記一対のアームのうちの第2のアームは、前記第2の面から延在している、実施形態1~9のうちのいずれかの実施形態に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態11]
前記一対のアームの各アームは、前記本体部に接続されたルート部から自由端まで延在しており、各アームは、シャンク部と突出部とを含み、前記シャンク部は前記ルート部から前記突出部まで延在しており、前記突出部は前記シャンク部から前記自由端まで延在している、実施形態1~10のうちのいずれかの実施形態に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態12]
前記1つ又は複数の応力緩和開口部は前記支持リンクに画定されており、前記1つ又は複数の応力緩和開口部の各々は、孔と、前記孔から前記支持リンクのエッジまで延在するスリットとを含む、実施形態1~11のうちのいずれかの実施形態に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態13]
排気ディフューザをディフューザケーシングに結合するための支持リンクアセンブリであって、前記支持リンクアセンブリは、前方端部から後方端部まで延在する本体部を含む支持リンク、及び前記支持リンクに取り付けられた振動減衰アセンブリを含み、前記振動減衰アセンブリは、前記支持リンクの本体部に結合された少なくとも1つのピンアセンブリであって、前記少なくとも1つのピンアセンブリは、ピン及びディスクを有し、前記ピンは、ピンヘッド及びピン本体部を含む、少なくとも1つのピンアセンブリ、及び前記ピンヘッドと前記支持リンクとの間に配置された少なくとも1つのプレートであって、前記少なくとも1つのプレートは前記ピン本体部を取り囲み、前記少なくとも1つのプレートは、前記ピンヘッドと前記支持リンクとの間において、前記ピンに対して及び前記支持リンクに対して相対的に動くことが可能であり、前記支持リンクが受ける振動を減衰させる、少なくとも1つのプレートを含む、支持リンクアセンブリ。
[実施形態14]
前記振動減衰アセンブリは、更に、ブレースと、前記ブレースに結合された1つ又は複数のバンドとを含み、前記ブレース及び前記1つ又は複数のバンドは、全体として、前記本体部及び前記少なくとも1つのプレートを取り囲む、実施形態1~13のうちのいずれかの実施形態に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態15]
前記ブレースは、取付け部、第1のウェブ部、第1のバンド部、第2のウェブ部、及び第2のバンド部を含む、実施形態1~14のうちのいずれかの実施形態に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態16]
前記第1のバンド部は、前記1つ又は複数のバンドのうちの第1のバンドに結合し、前記第2のバンド部は、前記1つ又は複数のバンドのうちの第2のバンドに結合する、実施形態1~15のうちのいずれかの実施形態に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態17]
前記1つ又は複数の応力緩和開口部は前記支持リンクに画定されており、前記1つ又は複数の応力緩和開口部の各々は、孔と、前記孔から前記支持リンクのエッジまで延在するスリットとを含む、実施形態1~16のうちのいずれかの実施形態に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態18]
前記支持リンクは、更に、前記前方端部において前記本体部から延在する前方フランジであって、前記前方フランジは、前記ディフューザケーシングに結合するように構成されている、前方フランジ、及び前記後方端部において前記本体部から延在する一対のアームであって、前記一対のアームは前記排気ディフューザに結合するように構成された、一対のアームを含む、実施形態1~17のうちのいずれかの実施形態に記載の支持リンクアセンブリ。
[実施形態19]
ディフューザケーシングと、排気ディフューザと、前記排気ディフューザを前記ディフューザケーシングに結合する支持リンクとを含む排気ディフューザアセンブリであって、前記支持リンクは、前方端部から後方端部まで延びる本体部、前記前方端部において前記本体部から延在する前方フランジであって、前記前方フランジは、前記ディフューザケーシングに結合するように構成されている、前方フランジ、及び前記後方端部において前記本体部から延在する一対のアームであって、前記一対のアームは前記排気ディフューザに結合するように構成された、一対のアームを含む、排気ディフューザアセンブリ。
[実施形態20]
振動減衰アセンブリが前記支持リンクに取り付けられている、実施形態19に記載の排気ディフューザアセンブリ。
【符号の説明】
【0065】
12 圧縮機部
14 圧縮機
18 燃焼部
20 燃焼器
21 ロータディスク
22 タービン部
23 ロータブレード
24 シャフト
26 静止ノズル
27 ロータディスク
30 軸方向中心線
32 外側ケーシング
34 排気ディフューザ
36 周囲空気
38 圧縮空気
40 燃焼室
44 ストラット
46 内側ライナ
48 外側ライナ
52 排気流路
56 ディフューザケーシング
57 前方端部
58 流体プレナム
59 フランジ
60 方向
62 ルート部
63 タービンケーシング
64 先端部
65 後方端部
70 上半分
72 下半分
74 分割線
76 後方端部
78 前方端部
86 内部
90 内側開口部
100 排気ディフューザアセンブリ
104 ケーシング本体
106 前方フランジ
108 タブ
200 振動減衰アセンブリ
201 支持リンク
202 プレート
204 ピンアセンブリ
208 ディスク
210 ヘッド
214 取付部
216 第1のウェブ部
217 ウェブ枝部
218 第1のバンド部
221 ウェブ枝部
222 第2のバンド部
224 プレートセグメント
226 フランジセグメント
228 プレートセグメント
230 タブセグメント
232 内面
234 外面
236 内面
301 支持リンク
302 本体部
304 前方フランジ
305 溶接ジョイント
308 前方端部
317 接合部
318 後方部分
320 幅
322 円弧状セグメント
324 直線状セグメント
326 末端エッジ
328 後方エッジ
344 ブレース
346 バンド
347 第2のバンド
349 第1のバンド
350 長手方向中心線
352 ルート部
354 自由端
356 シャンク部
358 突出部
360 突起
362 ボルト孔
364 ダウエル孔
【外国語明細書】