(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025064961
(43)【公開日】2025-04-17
(54)【発明の名称】分割ラインに応力緩和開口部を有する排気ディフューザアセンブリ
(51)【国際特許分類】
F02C 7/00 20060101AFI20250410BHJP
F01D 25/30 20060101ALI20250410BHJP
F23R 3/42 20060101ALI20250410BHJP
【FI】
F02C7/00 B
F01D25/30 B
F23R3/42 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024156970
(22)【出願日】2024-09-10
(31)【優先権主張番号】P.446257
(32)【優先日】2023-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】PL
(71)【出願人】
【識別番号】515322297
【氏名又は名称】ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】General Electric Technology GmbH
【住所又は居所原語表記】Brown Boveri Strasse 8, 5400 Baden, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャミオコウスキ、ロバート
(72)【発明者】
【氏名】バドゥラ、ミハウ
(72)【発明者】
【氏名】ウィシニエフスキ、アダム
(57)【要約】 (修正有)
【課題】動作中の振動に対する分割ラインのロバスト性を高めることができる改良された排気ディフューザを提供する。
【解決手段】2つのディフューザセグメント102A、102Bは、第2の円周方向エッジ208まで延在する第2のスリーブ部206を有する第2のディフューザセグメント102Bを含む。前記第1の円周方向エッジ207は、分割ライン200において前記第2の円周方向エッジ208に接合される。溶接ジョイント210が、分割ライン200の一部に沿って溶接端部212、272まで延在する。第1のスリーブ部206及び第2のスリーブ部208は、前記溶接ジョイント210の溶接端部212、272に少なくとも部分的に配置された応力緩和開口部214、270A、270Bを画定する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気ディフューザアセンブリ(100)であって、前記排気ディフューザアセンブリ(100)は、
互いに結合された少なくとも2つのディフューザセグメント(102A、102B)であって、全体として、前方端部(76)から後方端部(78)まで延在する排気ディフューザ(34)を形成する少なくとも2つのディフューザセグメント(102A、102B)を含み、前記少なくとも2つのディフューザセグメント(102A、102B)は、
第1の円周方向エッジ(207)まで延在する第1のスリーブ部(202)を有する第1のディフューザセグメント(102A)、及び
第2の円周方向エッジ(208)まで延在する第2のスリーブ部(206)を有する第2のディフューザセグメント(102B)であって、前記第1の円周方向エッジ(207)は、分割ライン(200)において前記第2の円周方向エッジ(208)に接合される、第2のディフューザセグメント(102B)
を含み、
溶接ジョイント(210)が、分割ライン(200)の一部に沿って溶接端部(212、272)まで延在しており、第1のスリーブ部(206)及び第2のスリーブ部(208)は、前記溶接ジョイント(210)の溶接端部(212、272)に少なくとも部分的に配置された応力緩和開口部(214、270A、270B)を画定する、排気ディフューザアセンブリ(100)。
【請求項2】
前記第1のスリーブ部(206)及び前記第2のスリーブ部(208)のうちの少なくとも一方のスリーブ部は、前記応力緩和開口部(214)と前記溶接ジョイント(210)との間に画定されたタブ(228A、228B)を含み、前記タブ(228A、228B)が前記溶接ジョイント(210)の溶接端部(212)における端壁(230A、230B)から前記タブ(228A、228B)の基部(232A、232B)まで軸方向に延びていくにつれて、前記タブ(228A、228B)の幅が広がっていく、請求項1に記載の排気ディフューザアセンブリ(100)。
【請求項3】
前記溶接端部(212、272)は、前記排気ディフューザ(34)の前方端部(76)と後方端部(78)との間に配置された第1の溶接端部(212)であり、前記応力緩和開口部(214)は、前記排気ディフューザ(34)の前方端部(76)から前記第1の溶接端部(212)まで前記分割ライン(200)に沿って延在するスロット部(216)を含む、請求項1に記載の排気ディフューザアセンブリ(100)。
【請求項4】
前記応力緩和開口部(214)は、更に、前記溶接ジョイント(210)から間隔を空けて配置された本体部(220A、220B)であって、前記溶接ジョイント(210)の第1の溶接端部(212)の近くにおいて軸方向に広がる本体部(220A、220B)を含む、請求項3に記載の排気ディフューザアセンブリ(100)。
【請求項5】
前記スロット部(216)は、第1の幅(223)を有する第1のセグメント(222)と、第2の幅(225)を有する第2のセグメント(224)とを含み、前記第2の幅(225)は前記第1の幅(223)よりも広い、請求項3に記載の排気ディフューザアセンブリ(100)。
【請求項6】
前記第1の円周方向エッジ(207)及び前記第2の円周方向エッジ(208)は、前記スロット部(216)を画定するように互いに間隔をあけて配置されている、請求項3に記載の排気ディフューザアセンブリ(100)。
【請求項7】
前記スロット部(216)に配置された接続ブロック(240)であって、前記第1のスリーブ部(202)及び前記第2のスリーブ部(206)に結合された接続ブロック(240)を更に含む、請求項3に記載の排気ディフューザアセンブリ(100)。
【請求項8】
前記接続ブロック(240)は、前記第1のスリーブ部(202)の第1の外側(255)及び前記第2のスリーブ部(206)の第2の外側(259)に配置された第1の壁(256)と、前記スロット部(216)を貫通するクロスバー(260)と、前記第1のスリーブ部(202)の第1の内側(257)及び前記第2のスリーブ部(206)の第2の内側(261)に配置された第2の壁(258)とを含む、請求項7に記載の排気ディフューザアセンブリ(100)。
【請求項9】
前記接続ブロック(240)は、第1のチャネル(262)及び第2のチャネル(264)を画定し、前記第1のスリーブ部(202)は、前記第1のチャネル(262)内に延在し、前記第2のスリーブ部(206)は、前記第2のチャネル(264)内に延在する、請求項7に記載の排気ディフューザアセンブリ(100)。
【請求項10】
前記応力緩和開口部(214)は、第1の応力緩和開口部であり、前記溶接ジョイント(210)は、前記排気ディフューザ(34)の後方端部(78)における第2の溶接端部(272)まで延在しており、前記第2の溶接端部(272)の近くにおいて、前記排気ディフューザ(34)の後方端部(78)に第2の応力緩和開口部(270A、270B)が配置されている、請求項7に記載の排気ディフューザアセンブリ(100)。
【請求項11】
ガスタービン(10)であって、
圧縮機部(12)、
前記圧縮機部(12)の下流に位置する燃焼部(18)、
前記燃焼部(18)の下流に位置するタービン部(22)、及び
請求項1~10のうちのいずれか一項に記載の排気ディフューザアセンブリ(100)
を含む、ガスタービン(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、分割ラインにおいて接合された1つ又は複数のセグメントを有する排気ディフューザに関する。特に、本開示は、分割ラインにおける局所的な応力を低減する構造及び開口部に関する。
【背景技術】
【0002】
ターボ機械は、エネルギー伝達を目的として様々な産業や用途で利用されている。例えば、ガスタービンエンジンは、一般に、圧縮機部、燃焼部、タービン部、及び排気部を含んでいる。圧縮機部は、ガスタービンエンジンに流入する作動流体の圧力を徐々に上昇させ、この圧縮された作動流体を燃焼部に供給する。圧縮された作動流体と燃料(天然ガスなど)は燃焼部内で混合し、燃焼室内で燃焼して高圧高温の燃焼ガスを発生させる。燃焼ガスは燃焼部からタービン部に流入し、タービン部で膨張して仕事を生み出す。例えば、タービン部で燃焼ガスが膨張すると、例えば発電機に接続されたローターシャフトが回転し、電気を発生することができる。その後、燃焼ガスは、タービン部から、タービン部の下流に位置する排気ディフューザを流れて排気される。
【0003】
排気ディフューザは、ディフューザを通る排気流路を形成するために、典型的には、内側ライナと、内側ライナから半径方向に分離された外側ライナとを含んでいる。1つ又は複数の概ねエアフォイル形状のディフューザ支柱は、排気流路内において内側ライナと外側ライナとの間に延在し、外側ライナ及び/又はシャフトを支持するアフトベアリングを構造的に支持することができる。排気ディフューザは、典型的には、分割ラインにおいて(例えば、溶接ジョイントによって)接合される1つ以上のセグメント(上部セグメント及び下部セグメントなど)を含む。
【0004】
発電用のターボ機械を運転すると、排気ディフューザ内で周波数振動(すなわち、圧力脈動又は圧力振動)が生じる恐れがあり、この周波数振動によって、排気ディフューザの様々な構成要素に経時的な損傷が生じる、又はターボ機械が予定外に又は早期に停止してしまう恐れがある。例えば、分割ラインはこのような振動に晒され、上部セグメントと下部セグメントとを接続する溶接ジョイントを損傷する恐れがある。特に、既存の分割ラインの設計では、ターボ機械の運転により、上部セグメントと下部セグメントとの間の接合部において高い応力を受ける恐れがある。
【0005】
したがって、分割ラインにおいて1つ又は複数の構造及び/又は開口部を有し、動作中の振動に対する分割ラインのロバスト性を高めることができる改良された排気ディフューザが望まれており、当該技術分野において評価されると考えられる。
【発明の概要】
【0006】
本開示による排気ディフューザアセンブリ及びガスタービンの態様及び利点は、以下の記載において部分的に説明される、又は以下の記載から明らかになる、又は技術を実施することを通じて学ぶことができる。
【0007】
一実施形態によれば、排気ディフューザアセンブリが提供される。前記排気ディフューザアセンブリは、互いに結合された少なくとも2つのディフューザセグメントであって、全体として、前方端部から後方端部まで延在する排気ディフューザを形成する少なくとも2つのディフューザセグメントを含む。み、前記少なくとも2つのディフューザセグメントは、前記少なくとも2つのディフューザセグメントのうちの第1のディフューザセグメントであって、第1の円周方向エッジまで延在する第1のスリーブ部を有する第1のディフューザセグメントを含む。2つのディフューザセグメントは、更に、第2の円周方向エッジまで延在する第2のスリーブ部を有する第2のディフューザセグメントを含む。前記第1の円周方向エッジは、分割ラインにおいて前記第2の円周方向エッジに接合される。溶接ジョイントが、分割ラインの一部に沿って溶接端部まで延在する。第1のスリーブ部及び第2のスリーブ部は、前記溶接ジョイントの溶接端部に少なくとも部分的に配置された応力緩和開口部を画定する。
【0008】
別の実施形態によれば、ガスタービンが提供される。ガスタービンは、圧縮機部、前記圧縮機部の下流に位置する燃焼部、及び前記燃焼部の下流に位置するタービン部を含んでいる。前記ガスタービン部は、更に、前記タービン部の下流に位置する排気ディフューザを有する排気ディフューザアセンブリを含んでいる。前記排気ディフューザアセンブリは、互いに結合された少なくとも2つのディフューザセグメントであって、全体として、前方端部から後方端部まで延在する排気ディフューザを形成する少なくとも2つのディフューザセグメントを含む。み、前記少なくとも2つのディフューザセグメントは、前記少なくとも2つのディフューザセグメントのうちの第1のディフューザセグメントであって、第1の円周方向エッジまで延在する第1のスリーブ部を有する第1のディフューザセグメントを含む。2つのディフューザセグメントは、更に、第2の円周方向エッジまで延在する第2のスリーブ部を有する第2のディフューザセグメントを含む。前記第1の円周方向エッジは、分割ラインにおいて前記第2の円周方向エッジに接合される。溶接ジョイントが、分割ラインの一部に沿って溶接端部まで延在する。第1のスリーブ部及び第2のスリーブ部は、前記溶接ジョイントの溶接端部に少なくとも部分的に配置された応力緩和開口部を画定する。
【0009】
排気ディフューザアセンブリ及びガスタービンのこれらの特徴、態様及び利点並びに他の特徴、態様及び利点は、以下の記載及び特許請求の範囲を参照することにより、更に理解される。図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成するものであり、本技術の実施形態を図示し、本明細書と共に本技術の原理を説明するのに役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
排気ディフューザアセンブリ及びガスタービンを十分に実施できるようにするための当業者を対象とした開示(本システムを製造し、本システム及び本方法を使用する最良のモードを含む)は、明細書に記載されており、明細書では以下の図が参照される。
【
図1】本開示の実施形態によるターボ機械の概略図である。
【
図2】本開示の実施形態による排気ディフューザアセンブリの拡大断面図を概略的に示す。
【
図3】本開示の実施形態による排気ディフューザの部分分解断面図である。
【
図4】本開示の実施形態による
図3に示す排気ディフューザの組立断面図を示す。
【
図5】本開示の実施形態による、排気ディフューザを有する排気ディフューザアセンブリの等角図を示す。
【
図6】本開示の実施形態による分割ラインを含む排気ディフューザアセンブリの排気ディフューザの拡大図を示す。
【
図7】本開示の別の例示的な実施形態による分割ラインを含む排気ディフューザアセンブリの排気ディフューザの拡大図を示す。
【
図8】本開示の実施形態による、分割ラインに配置された接続ブロックを有する排気ディフューザアセンブリの排気ディフューザの拡大図を示す。
【
図9】本開示の実施形態による、
図8に示す排気ディフューザアセンブリの線9-9から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、排気ディフューザアセンブリ及びガスタービンの実施形態を詳細に言及し、その1つ又は複数の例を図面に例示する。各例は、技術を限定するのではなく、説明をする目的で提供されている。実際、当業者には、特許請求される技術の範囲又は趣旨から逸脱することなく、本技術を修正及び変形できることは明らかである。例えば、ある実施形態の一部として図示された又は記載された特徴は、別の実施形態とともに使用して、更に別の実施形態を得ることができる。したがって、本開示は、特許請求の範囲及びその均等物の範囲内に含まれるような修正及び変形をカバーすることが意図される。
【0012】
本明細書において、「例示的」という用語は、「例、事例、あるいは例示」という意味で用いられている。本明細書において「例示的」であるとされる実装形態は、必ずしも他の実装形態よりも好適である又は有利であると解釈されるべきではない。更に、特に特定されない限り、本明細書に記載されるすべての実施形態は、例示的であると考えるべきである。
【0013】
発明を実施するための形態では、図面中の特徴を参照するための数字及び文字の符号が使用されている。図面及び説明における同様又は類似の符号は、本発明の同様又は類似の部品を表すために使用されている。本明細書において、「第1」、「第2」、及び「第3」という用語は、1つの構成要素を別の構成要素から区別するために交換可能に使用することができ、個々の構成要素の位置又は重要性を意味することを意図するものではない。
【0014】
「流体」という用語は、気体であってもよいし液体であってもよい。「流体連通」という用語は、流路を規定する2つ以上の領域が互いに結合されて、規定された領域間を流体が結び付ける(即ち、流れる)ことができることを意味する。
【0015】
本明細書において、「上流の(へ)」(又は「前方の(へ)」)及び「下流の(へ)」(又は「後方の(へ)」)という用語は、流体経路における流体の流れに関する相対方向を表す。例えば、「上流の(へ)」は、流体が流れて来る方向を表し、「下流の(へ)」は、流体が流れて行く方向を表す。したがって、「前方の(へ)」という用語は一般にガスタービンエンジンの圧縮機端部を表し、「後方の(へ)」という用語はガスタービンエンジンの排気端部を表す。
【0016】
「半径方向に」という用語は、特定の構成要素の軸中心線に対して実質的に垂直な相対方向を表し、「軸方向に」という用語は、特定の構成要素の軸中心線に対して実質的に平行及び/又は同軸の相対方向を表し、「周方向に」という用語は、特定の構成要素の軸中心線の周りに延在する相対方向を表す。
【0017】
近似を表す用語(「およそ」、「約」、「概ね」、「実質的に」など)は、指定された正確な値に限定されるものではない。少なくとも一部の例では、近似を表す文言は、値を測定するための計器の精度、又は構成要素及び/又はシステムを構築する若しくは製造するための方法若しくは機械の精度に対応する場合がある。少なくとも一部の例では、近似を表す文言は、値を測定するための計器の精度、又は構成要素及び/もしくはシステムを構築もしくは製造するための方法もしくは機械の精度に対応する場合がある。例えば、近似を表す文言は、個々の値、値の範囲、及び/又は値の範囲を規定する端の値のいずれかにおいて、1%、2%、4%、5%、10%、15%、又は20%のマージン内にあることを表す場合がある。近似を表す用語は、角度又は方向の文脈で使用される場合、記載された角度又は方向よりも10度大きい又は小さい範囲を含む。例えば、「概ね垂直」は、垂直から、任意の方向(例えば、時計回り又は反時計回り)に10度以内の方向を含む。
【0018】
「結合された」、「固定された」、「に取り付けられた」などの用語は、本明細書で特に規定しない限り、直接的な結合、固定、又は取り付け、ならびに1つ又は複数の中間構成要素又は中間部を介在させた間接的な結合、固定、又は取り付けの両方を表す。「直接結合された」、「直接固定された」、「に直接取り付けられた」などの用語は、2つの構成要素が互いに接触して結合され、中間構成要素又は中間部が存在しないことを意味する。
【0019】
本明細書において、「備える、備えている、含む、含んでいる、有する、有している」、又はそれらの他の変形を表す用語は、非排他的な包含をカバーすることを意図している。例えば、複数の特徴を含むプロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されるものではなく、明示的に列挙されていない他の特徴、又はそのようなプロセス、方法、物品、又は装置に固有の他の特徴を含むことができる。更に、明示的に反対の記載がない限り、「及び/又は」は、以下のいずれかによって満たされる条件を表す:Aは真であり(又は存在し)Bは偽である(又は存在しない)、Aは偽であり(又は存在せず)Bは真である(又は存在する)、及びAとBの両方が真である(又は存在する)。
【0020】
本明細書及び特許請求の範囲全体を通じて、範囲限定が組み合わされ、交換される場合、そのような範囲は、文脈又は文言が示していない限り、特定され、その範囲に含まれるすべてのサブ範囲を含む。例えば、本明細書で開示されるすべての範囲は端の値を含み、端の値は互いに独立して組み合わせ可能である。
【0021】
ここで図面を参照すると、
図1は、ターボ機械の一実施形態の概略図を示し、ターボ機械は、図示の実施形態ではガスタービンエンジン10である。本明細書では、産業用又は陸上用のガスタービンエンジンが図示され、記載されているが、本開示は、特許請求の範囲に別段の規定がない限り、産業用又は陸上用のガスタービンエンジンに限定されることはない。例えば、本明細書で説明する本発明は、任意の種類のターボ機械(蒸気タービン、航空機用ガスタービン、又は船舶用ガスタービンなどであるが、これらに限定されることはない)で使用することができる
【0022】
図に示すように、ガスタービンエンジン10は一般に圧縮機部12を含んでいる。圧縮機部12は圧縮機14を含んでいる。圧縮機部12は、ガスタービンエンジン10の上流端に配置される入口16を含んでいる。ガスタービンエンジン10は、更に、圧縮機部12の下流に配置された1つ又は複数の燃焼器20を有する燃焼部18を含んでいる。ガスタービンエンジン10は、更に、燃焼部18の下流にあるタービン部22を含んでいる。シャフト24は、ガスタービンエンジン10を軸方向に概ね貫通している。
【0023】
圧縮機部12は、一般に、複数のロータディスク21と、複数のロータブレード23であって、各ロータディスク21から半径方向外側に延在し、各ロータディスク21に接続された複数のロータブレード23とを含むことができる。各ロータディスク21は、順に、シャフト24の、圧縮機部12を貫通する部分に結合されてもよいし、シャフト24の当該部分を形成してもよい。圧縮機部12のロータブレード23は、エアフォイル形状(例えば、前縁、後縁、及び前縁と後縁との間に延在する側壁を有する形状)を画定するターボ機械エアフォイルを含むことができる。更に、圧縮機部12は、一連の圧縮機段を画定するために、ロータブレード23とロータブレード23との間に配置されたステータベーンを含んでいる。ステータベーンは、圧縮機ケーシングから延在し、圧縮機ケーシングに結合することができる。
【0024】
タービン部22は、一般に、複数のロータディスク27と、複数のロータブレード28であって、各ロータディスク27から半径方向外側に延在し、各ロータディスク27に相互接続された複数のロータブレード28とを含むことができる。各ロータディスク27は、順に、シャフト24の、タービン部22を貫通する部分に結合されてもよいし、シャフト24の当該部分を形成してもよい。タービン部22は、更に、シャフト24の当該部分及びロータブレード28を円周方向に取り囲む外側ケーシング32を含む。タービン部22は、外側ケーシング32から半径方向内側に延在する静止ノズル26を含むことができる。ロータブレード28及び静止ノズル26は、ガスタービン10の軸方向中心線30に沿って交互に複数の段に配置することができる。ロータブレード28と静止ノズル26の両方は、エアフォイル形状(例えば、前縁、後縁、及び前縁と後縁との間に延在する側壁を有する形状)を画定するターボ機械エアフォイルを含むことができる。
【0025】
動作においては、周囲空気36又は他の作動流体が圧縮機14の入口16に吸入され、徐々に圧縮されて圧縮空気38が燃焼部18に供給される。圧縮空気38は燃焼部18に流入し、燃料と混合されて可燃混合気を形成する。可燃混合気は燃焼器20の燃焼室40内で燃焼され、これにより燃焼ガス42が生成され、燃焼室40からタービン部22に流入する。エネルギー(運動エネルギー及び/又は熱エネルギー)は、燃焼ガス42からロータブレード28に伝達され、シャフト24を回転させて機械的な仕事を生じさせる。
【0026】
ガスタービン10は、軸方向中心線30に沿って延在する軸方向Aと、軸方向中心線30に垂直な半径方向Rと、軸方向中心線30の周りに延在する円周方向Cとを有する円筒座標系を定義することができる。
【0027】
燃焼ガス42は、タービン部22を出て、排気ディフューザ34を流れ、排気ディフューザ34内に配置された複数のストラット44を横切っていく。ガスタービンエンジン10の様々な運転状態の間(部分負荷運転中など)、タービン部22から排気ディフューザ34に流入する燃焼ガス42は、回転するタービンロータブレード28によって引き起こされる高レベルの旋回運動が与えられる。このような旋回流は、圧力変動、周波数振動、又は音響振動を引き起こす恐れがある。
【0028】
図2は、本開示の実施形態による、(排気ディフューザ34を含む)排気ディフューザアセンブリ100の断面図を示す。図示されるように、排気ディフューザ34は、一般に、内側ライナ46と、内側ライナ46から半径方向に間隔を空けて配置された外側ライナ48とを含んでいる。内側ライナ46は、排気ディフューザ34の軸方向中心線50に沿って概ね軸方向に延在することができる。排気ディフューザ34の軸方向中心線50は、ガスタービンエンジン10の軸方向中心線30と同軸とすることができる。内側ライナ46は一般に環状であり、回転部品を少なくとも部分的に取り囲むことができる。例えば、内側ライナ46は、シャフト24の一部を取り囲んでもよいし、完全に包んでもよい。
【0029】
多くの実施形態では、外側ライナ48は、内側ライナ46と外側ライナ48との間に排気流路52が画定されるように、内側ライナ46から半径方向に離れている。特定の実施形態では、内側ライナ46は、外側ライナ48内に、軸方向中心線50に対して同心かつ同軸に配置される。特定の実施形態では、ディフューザケーシング56は、外側ライナ48から半径方向に間隔を空けて配置され、外側ライナ48を環状に取り囲むことができ、ディフューザケーシング56と外側ライナ48との間に流体プレナム58が画定されるようになっている。圧縮空気(又は他の作動流体)の流れは、流体プレナム58内を流れて、排気ディフューザ34の様々な構成要素(外側ライナ48及びストラット44など)を冷却することができる。複数の支持リンク300は、流体プレナム58内において円周方向に間隔を空けて配置することができ、ディフューザケーシング56を外側ライナ48に結合する。本開示は、特許請求の範囲に記載されている場合を除き、内側ライナ46、外側ライナ48、及び/又はディフューザケーシング56の特定のサイズ、形状、材料、又は他の物理的特性に限定されることはない。
【0030】
ディフューザのストラット44の各々は、内側ライナ46と外側ライナ48との間、且つライナの間に画定された排気流路52内に延在することができる。ディフューザのストラット44は、内側ライナ46の円周方向に間隔を空けて配置され、ディフューザのストラット44は、外側ライナ48内で内側ライナ46の向きを合わせ、整列させ、又は他の方法でセンタリングすることができる。更に、ディフューザのストラット44によって、内側ライナ46と外側ライナ48との間が構造的に支持されるようにすることができる。
図1に示すように、ディフューザのストラット44は、ガスタービンエンジン10のタービン部22から流れる使用済み燃焼ガス42の流れの方向60に対して配置される。
図3に示すように、ディフューザの各ストラット44は、一般に、内側ライナ46に接続されたルート部62と、ルート部62から半径方向に離れた先端部64であって、外側ライナ48に接続された先端部64とを含んでいる。
【0031】
図3は、本開示の実施形態による排気ディフューザ34の部分断面分解図を示し、
図4は、本開示の実施形態による排気ディフューザ34の断面組み立て図を示す。図示されるように、排気ディフューザ34は、少なくとも2つのディフューザセグメント102A、102Bを含んでおり、少なくとも2つのディフューザセグメント102A、102Bは、互いに結合され、全体として排気ディフューザ34を形成する。図示されるように、少なくとも2つのディフューザセグメント102A、102Bは、第1のディフューザセグメント102A(又は上部ディフューザセグメント)及び第2のディフューザセグメント102B(又は下部ディフューザセグメント)を含むことができる。
【0032】
図3及び
図4は、2つのディフューザセグメント102A、102Bを有する排気ディフューザ34を示しているが、排気ディフューザ34は、本明細書に記載される同様の構造及び技術を使用して接合された3つ以上のディフューザセグメントを有してもよいことが理解されるべきである。本開示は、特許請求の範囲に特に記載されていない限り、2つのディフューザセグメントに特に限定されるべきではない。
【0033】
少なくとも2つのディフューザセグメント102A、102Bの各々は、スリーブ部(例えば、内側スリーブ部104A、104B及び外側スリーブ部106A、106B)を含むことができる。内側スリーブ部104A、104Bは内側分割ライン108において互いに接合されて内側スリーブ46を形成することができ、外側スリーブ部106A、106Bは外側分割ライン110において互いに接合されて外側スリーブ48を形成することができる。具体的には、図示されているように、第1のディフューザセグメント102Aは第1の内側スリーブ部104A及び第1の外側スリーブ部106Aを含むことができる。同様に、第2のディフューザセグメント102Bは、第2の内側スリーブ部104B及び第2の外側スリーブ部106Bを含むことができる。
【0034】
第1の内側スリーブ部104Aは、内側分割ライン108において第2の内側スリーブ部104Bに結合することができ、第1の外側スリーブ部106Aは、外側分割ライン110において第2の外側スリーブ部106Bに結合することができる。より具体的には、第1の内側スリーブ部104Aは、第1の内側円周方向エッジ112の間を円周方向に延在し、第2の内側スリーブ部104Bは第2の内側円周方向エッジ114の間を円周方向に延在することができる。第1の内側円周エッジ112の各々は、内側分割ライン108においてそれぞれの第2の内側円周エッジ114に接合することができる。同様に、第1の外側スリーブ部106Aは、第1の外側円周方向エッジ116の間を円周方向に延在することができ、第2の外側スリーブ部106Bは、第2の外側円周方向エッジ118の間を円周方向に延在することができる。第1の外側円周方向エッジ116の各々は、外側分割ライン110においてそれぞれの第2の外側円周方向エッジ118に接合することができる。
【0035】
図5は、排気ディフューザ34を有する排気ディフューザアセンブリ100の等角図を示す。上述したように、排気ディフューザ34は、内側ライナ46と、外側ライナ48と、内側ライナ46と外側ライナ48との間に延在する(例えば、半径方向に延在する)複数のストラット44とを含むことができる。排気ディフューザ34は、第1のディフューザセグメント102A及び第2のディフューザセグメント102Bを含むことができ、これらのディフューザセグメントは内側分割ライン108及び外側分割ライン110において互いに接合される。更に、排気ディフューザ34は、前方端部76と後方端部78との間を軸方向に延在することができる。
【0036】
図5に示すように、複数の支持リンクアセンブリ300が外側ライナ48に取り付けられており、複数の支持リンクアセンブリ300のうちの一部の支持リンクアセンブリを、円周方向グループ310(例えば、3つの支持リンクアセンブリからなるグループ)として配置することができる。支持リンクアセンブリ300の1つのグループ310の各支持リンクアセンブリ300は、グループ310の他の支持リンク300から円周方向に略等間隔(例えば、±5%)に配置することができる。
図5に示すように、複数のストラット44の各ストラット44は、外側ライナ48に画定された外側開口部88と内側ライナ46に画定された内側開口部90との間に広がる内部86を画定する。このような実施形態において、外側ライナ48に取り付けられる支持リンクアセンブリ300は、円周方向に隣接する外側開口部88の間に配置することができる。特に、2つの隣接する外側開口部88の間に、1つ又は複数のグループ310を円周方向に配置することができる。更に、外側分割ライン110と外側分割ライン110に最も近い外側開口部88との間に、単一の分割ライン支持リンクアセンブリ300を配置することができる。円周方向グループ310は、3つの支持リンクアセンブリ300を有するものとして示されているが、他の数の支持リンクアセンブリ300が使用されてもよい(例えば、2つ以上の支持リンクアセンブリ)。
【0037】
ここで
図6及び
図7を参照すると、本開示の実施形態による、分割ライン200(分割ライン200は、
図4及び
図5を参照して上述した内側分割ライン108又は外側分割ライン110とすることができる)を有する排気ディフューザアセンブリ100の排気ディフューザ34の拡大図が示されている。図示されるように、排気ディフューザ34は、少なくとも2つのディフューザセグメント102A、102Bを含むことができる。少なくとも2つのディフューザセグメント102A、102Bは、互いに結合されており、全体として前方端部76から後方端部78まで延在している。少なくとも2つのディフューザセグメント102A、102Bは、少なくとも2つのディフューザセグメントのうちの、第1の円周方向エッジ207まで延在する第1のスリーブ部202を有する第1のディフューザセグメント102Aを含むことができる。第1のスリーブ部202は、
図3及び
図4を参照して上述した第1の内側スリーブ部104A及び/又は第1の外側スリーブ部106Aのうちの1つのスリーブとすることができる。
【0038】
更に、少なくとも2つのディフューザセグメント102A、102Bは、第2の円周方向エッジ208まで延在する第2のスリーブ部206を有する第2のディフューザセグメント102Bを更に含むことができる。第1の円周方向エッジ207は、分割ライン200において第2の円周方向エッジ208に接合することができる。例えば、溶接ジョイント210は、分割ライン200の一部に沿って、第1の(又は前方の)溶接端部212から第2の(又は後方の)溶接端部272まで延在することができる。更に、第1のスリーブ部202と第2のスリーブ部206は、第1の溶接端部212において少なくとも部分的に配置された前方応力緩和開口部214を画定することができる。前方応力緩和開口部214は、排気ディフューザ34の前方端部76から溶接ジョイント210の第1の溶接端部212まで延在する(部分的に第1の溶接端部212を越えて延在する)ことができる。
【0039】
分割ライン200は、第1のスリーブ部202と第2のスリーブ部206との間の接合部で画定される軸方向に延在する想像線(溶接ジョイント210においては、少なくとも部分的に見ることができる)とすることができる。例示的な実施形態では、前方応力緩和開口部214は、排気ディフューザ34の前方端部76から分割ライン200に沿って延在するスロット部216を含む。第1の円周方向エッジ207は、スロット部216が画定されるように、第2の円周方向エッジ208から間隔を空けて配置されており、第1の円周方向エッジ207及び第2の円周方向エッジ208は、協働してスロット部216を画定する。換言すれば、スロット部216は、第1の円周方向エッジ207と第2の円周方向エッジ208との間において、分割ライン200に沿うように、排気ディフューザの前方部分に画定することができる。
【0040】
一部の実施形態では、
図6及び
図7に示すように、前方応力緩和開口部214は、ブランチ部218A、218B及び本体部220A、220Bを含むことができる。ブランチ部218A、218Bは、スロット部216から本体部220A、220Bまで(概ね垂直に)延在することができる。具体的には、第1のスリーブ部202は、溶接ジョイント210の第1の溶接端部212におけるスロット部216から第1の本体部220Aまで概ね垂直に延在する第1のブランチ部218Aを画定することができる。同様に、第2のスリーブ部206は、溶接ジョイント210の第1の溶接端部212におけるスロット部216から第2の本体部220Bまで延在する第2のブランチ部218Bを画定することができる。
【0041】
第1の本体部220A及び第2の本体部220Bの各々は、溶接ジョイント210から間隔を空けて配置することができ、溶接ジョイント210の前方部分と並んで軸方向に延在することができる。図示されるように、第1の本体部220A及び第2の本体部220Bの各々は、例示的な実施形態では、円又は楕円の形状とすることができる。しかしながら、他の実施形態では、第1の本体部220A及び第2の本体部220Bは、任意の適切な形状(矩形、正方形、三角形、又は他の多角形など)を有していてもよい。いくつかの実施形態では、第1の本体部220A及び第2の本体部220Bは、分割ライン200に対して対称に配置された合同の形状である。
図6に示すように、第1の本体部220A及び第2の本体部220Bの各々は円形状とすることができ、ブランチ部218A、218Bは、それぞれの円形状の本体部から分岐することができる。例えば、第1のブランチ部218Aは、第1の本体部220Aの最も前方から分岐することができ、第2のブランチ部218Bは、第2の本体部220Bの最も前方から分岐することができる。このようにして、第1の本体部220A及び第2の本体部220Bは、第1のブランチ部218A及び第2のブランチ部218Bの後方において軸方向に広がることができる。
【0042】
例えば、第1のスリーブ部202及び第2のスリーブ部206のうちの少なくとも一方のスリーブ部(両方のスリーブなど)は、応力緩和開口部214と溶接ジョイント210との間に画定されたタブ228A、228B(例えば前方タブ)を含んでいる。具体的には、第1のスリーブ部202は、前方応力緩和開口部214と溶接ジョイント210との間に第1のタブ228Aを画定することができ、第2のスリーブ部206は、前方応力緩和開口部214と溶接ジョイント210との間に第2のタブ228Bを画定することができる。
【0043】
タブ228A、228Bの各タブは、溶接ジョイント210の第1の溶接端部212における端壁230A、230Bから、前方応力緩和開口部214の軸方向端部における基部232A、232B(破線で示す)まで軸方向に延在することができる。例えば、第1のタブ228Aは、第1の端壁230Aから第1の基部232Aまで(例えば、軸方向に)延在することができ、第2のタブ228Bは、第2の端壁230Bから第2の基部220Bまで(例えば、軸方向に)延在することができる。第1の端壁230A及び第2の端壁230Bは、分割ライン200に対して概ね垂直とすることができ、互いに一直線に並んでおり(例えば、軸方向に)、第1の端壁230A及び第2の端壁230Bは単一の連続面(面一とすることができる、又はバンプ/突起がない面とすることができる)を形成する。
【0044】
例示的な実施形態では、タブ228A、228Bの各々は、タブ228A、228Bが、溶接ジョイント210の第1の溶接端部212におけるそれぞれの端壁230A、230Bから、基部232A、232Bまで、軸方向に延びていくにつれて、幅が広がるようにすることができる。例えば、タブ228A、228Bの各々は、端壁230A、230Bにおいて第1の幅234を画定し、基部232A、232Bにおいて第2の幅236を画定することができる。第1の幅234は、端壁230A、230Bにおいて、溶接ジョイント210と前方応力緩和開口部214(具体的には、本体部220A、220B)との間に画定することができる。第2の幅236は、基部232A、232Bにおいて、溶接ジョイント210と前方応力緩和開口部214(具体的には、本体部220A、220Bの後方端部)との間に画定することができる。第2の幅236は、第1の幅234より広くする(例えば、20%大きくする、又は50%大きくするなど)ことができる。タブ228A、228Bの各々は、タブが端壁230A、230Bから基部232A、232Bまで軸方向に延びていくにつれて、第1の幅234から第2の幅236まで幅が広がるようにすることができる。
【0045】
図6に示すように、スロット部216は、前方端部76とブランチ部218A、218Bとの間において、ガスタービン10の円周方向Cに均一な幅217を有することができる。しかしながら、一部の実施形態では、
図7に示すように、スロット部216は、前方端部76とブランチ部218A、218Bとの間において、幅が変化するようにしてもよい。具体的には、
図7に示すように、スロット部216は、第1の幅223を有する第1のセグメント222と、第1の幅223よりも大きい第2の幅225を有する第2のセグメント224と、第2の幅225と第1の幅223との間で次第に狭くなるテーパセグメント226とを含むことができる。第1のセグメント222は、前方端部76からテーパセグメント226まで分割ライン200に沿って延在することができる。テーパセグメント226は、第1のセグメント222から第2のセグメント224まで分割ライン200に沿って延在することができる。第2のセグメント224は、テーパセグメント226からブランチ部218A、218Bまで分割ライン200に沿って延在することができる。
【0046】
図6及び
図7に示すように、排気ディフューザアセンブリ100は、前方応力緩和開口部214に加えて、後方端部78に後方応力緩和開口部270A、270Bを含むことができる。溶接ジョイント210は、第1の溶接端部212から溶接ジョイント210の後方端部272まで分割ライン200に沿って連続的に延在することができる。図示のように、第1の後方応力緩和開口部270Aは第1のスリーブ部202に画定することができ、第2の後方応力緩和開口部270Bは第2のスリーブ部206に画定することができる。後方応力緩和開口部270A、270Bの各々は、後方タブ274A、274Bを画定することができる。第1の後方タブ274Aは、溶接ジョイント210、後方端部78、及び第1の後方応力緩和開口部270Aの間に画定することができる。同様に、第2の後方タブ274Bは、溶接ジョイント210、後方端部78、及び第2の後方応力緩和開口部270Bの間に画定することができる。後方応力緩和開口部270A、270Bの各々は、タブが軸方向に延びていくにつれて幅が狭くなっており、これにより、有利なことに、溶接ジョイント210における応力を低減することができる。例示的な実施形態では、図示のように、後方応力緩和開口部270A、270Bは、半円形又は半楕円形の形状を有することができるが、他の実施形態では、後方応力緩和開口部270A、270Bは、他の形状を有していてもよい。
【0047】
ここで
図8を参照すると、本開示の実施形態による、分割ライン200(
図4及び
図5を参照して上述した内側分割ライン108でもよいし、外側分割ライン110であってもよい)を有する排気ディフューザアセンブリ100の排気ディフューザ34の拡大図が示されている。特に、
図8は、
図7を参照して示され説明された実施形態と同じ実施形態とすることができるが、
図8に示された実施形態は、スロット部216に配置された接続ブロック240であって、第1のスリーブ部202及び第2のスリーブ部206に結合された接続ブロック240を含んでいる。
【0048】
接続ブロック240は、第1の(又は前方の)端部242と第2の(又は後方の)端部244との間において、軸方向に延在することができる。接続ブロック240は軸方向Aが最も長く、接続ブロック240はスロット部216内に延在することができ、接続ブロック240の第1の部分は、排気ディフューザ34の半径方向内側表面に配置され、接続ブロック240の第2の部分は排気ディフューザ34の半径方向外側表面に配置される。例えば、接続ブロック240は、スロット部216の第2のセグメント224内(及び/又は、一部の実施形態では、少なくとも部分的にテーパセグメント226内)に延在することができる。更に、接続ブロック240は、応力緩和開口部214の1つ又は複数の部分と少なくとも部分的に重なることができる。例えば、図示のように、接続ブロック240は、スロット部216の第2のセグメント224と重なることができる(例えば、完全に重なることができる)。更に、接続ブロック240は、前方応力緩和開口部214の本体部220A、220Bと少なくとも部分的に重なることができる。
【0049】
図8に示すように、接続ブロック240は、第2の端部244においてV字形開口部を含むことができる。V字形開口部は、第1の傾斜壁248と第2の傾斜壁250とによって画定することができ、これらの傾斜壁は両方とも、第1の傾斜壁248と第2の傾斜壁250とが接続する接続部又は頂部252まで延在することができる。頂部252は、第1の傾斜壁248と第2の傾斜壁250との間の湾曲した境界部分のピークに位置しており、多くの実施形態では、分割ライン200に沿って位置することができる。第1の傾斜壁248及び第2の傾斜壁250は、軸方向Aに対して、分割ライン200に対して、及び第1の傾斜壁248及び第2の傾斜壁250に繋がっている壁に対して傾斜することができる。頂部252は、端壁230A、230Bから軸方向に間隔を空けて離れることができ、これは、接続ブロック240を分離することなく、溶接ジョイント210にアクセスし、後方端部78から第1の溶接端部212まで溶接できる点で有利である。加えて、更に詳細に後述するように、ダウエルピン254は、接続ブロック240及び第2のスリーブ部206を貫通し、接続ブロック240を第2のスリーブ部206に結合して、接続ブロック240を第2のスロット部216内に位置決めすることができる。
【0050】
ここで
図9を参照すると、本開示の実施形態による、線9-9から見た排気ディフューザアセンブリ100の断面図が示されている。図示されるように、接続ブロック240は、第1のスリーブ部202の第1の外側255及び第2のスリーブ部206の第2の外側259に配置された(例えば、接触するように配置された)第1の壁256を含むことができる。更に、接続ブロック240は、第1のスリーブ部202の第1の内側257及び第2のスリーブ部206の第2の内側261に配置された(例えば、接触するように配置された)第2の壁258を含むことができる。更に、接続ブロック240は、スロット部216を貫通するクロスバー260を含むことができる。特に、クロスバー260は、第1の壁256から第2の壁258まで、スロット部216の第2のセグメント224を貫通することができ、それによって、接続ブロック240は概ねH字形の断面となる。第1の壁256及び第2の壁258は、クロスバー260に対して概ね垂直とすることができる。更に、図示のように、ダウエルピン254は、第1の壁256、第2のスリーブ部206、及び第2の壁258を貫通することができる。ダウエルピン254は、第1の壁256及び/又は第2の壁258を完全に貫通し、ダウエルピン254のそれぞれの端部が第1の壁256及び第2の壁258のうちの少なくとも一方の壁から外側に延在してもよい。あるいは、ダウエルピン254は、第1の壁256及び第2の壁258を部分的に貫通してもよい(すなわち、ダウエルピン254は、第1の壁256及び第2の壁258の内側で終端してもよい)。多くの実施形態において、ダウエルピン254は、一端部又は両端部が接続ブロック240に溶接されてもよい。例えば、ダウエルピン254は、溶接ジョイント280(溶接ジョイント280はダウエルピン254の周りに環状に設けられるようにすることができる)によって接続ブロック240の第2の壁258に溶接することができる。更に、
図9に示すように、ダウエルピン254は、弧状外壁268と面一である傾斜端部282を含むことができ、これにより、接続ブロック240の空気力学的効率が向上する。傾斜端部282は、(例えば、グラインダー又は他の手段を用いて)弧状外壁260と面一に研磨することができる。
【0051】
例示的な実施形態では、図示されるように、接続ブロック240は、第1のチャネル262及び第2のチャネル264を画定することができる。第1のチャネル262は、第1の壁256と第2の壁258との間において、クロスバー260の第1の側に画定することができる。第2のチャネル264は、第1の壁256と第2の壁258との間において、クロスバー260の第2の側に画定することができる。第1のチャネル262及び第2のチャネル264の各々は、U字形の断面を有している。第1のスリーブ部202は第1のチャネル262内に延在しており、第2のスリーブ部206は第2のチャネル264内に延在している。
【0052】
接続ブロック240の第2の壁258は、排気ガス流内に(例えば、
図2を参照して上述した排気流路52内に)配置することができる。そのような実施形態において、第2の壁258は弧状外壁268を含むことができ、弧状外壁268は第1のテーパ面及び第2のテーパ面を含み、各テーパ面は頂部まで延在することができる。弧状外壁268は、排気流路52内の物体によって引き起こされる恐れのある流れ渦(flow vortice)を防止することによって、排気ディフューザ34の空力効率を有利に向上させることができる。
【0053】
本明細書では、実施例を用いて、本発明(最良の態様を含む)を開示し、また、実施例を用いることによって、当業者であれば誰でも本発明を実施すること(例えば、任意の装置又はシステムを製造する及び使用すること、並びに組み込まれた任意の方法を実行すること)ができる。本発明の特許可能な範囲は特許請求の範囲によって定義され、当業者に思いつく他の実施例を含むことができる。そのような他の実施例は、特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を含む場合、又は特許請求の範囲の文言と実質的に異ならない等価な構造要素を含む場合、特許請求の範囲に含まれることが意図される。
【0054】
本発明のさらなる態様は、以下の実施形態によって提供される。
[実施形態1]
排気ディフューザアセンブリであって、前記排気ディフューザアセンブリは、
互いに結合された少なくとも2つのディフューザセグメントであって、全体として、前方端部から後方端部まで延在する排気ディフューザを形成する少なくとも2つのディフューザセグメントを含み、前記少なくとも2つのディフューザセグメントは、少なくとも2つのディフューザセグメントのうちの第1のディフューザセグメントであって、第1の円周方向エッジまで延在する第1のスリーブ部を有する第1のディフューザセグメント、及び第2の円周方向エッジまで延在する第2のスリーブ部を有する第2のディフューザセグメントであって、前記第1の円周方向エッジは、分割ラインにおいて前記第2の円周方向エッジに接合される、第2のディフューザセグメントを含み、溶接ジョイントが、分割ラインの一部に沿って溶接端部まで延在しており、第1のスリーブ部及び第2のスリーブ部は、前記溶接ジョイントの溶接端部に少なくとも部分的に配置された応力緩和開口部を画定する、排気ディフューザアセンブリ。
[実施形態2]
前記第1のスリーブ部及び前記第2のスリーブ部のうちの少なくとも一方のスリーブ部は、前記応力緩和開口部と前記溶接ジョイントとの間に画定されたタブを含み、前記タブが前記溶接ジョイントの溶接端部における端壁から前記タブの基部まで軸方向に延びていくにつれて、前記タブの幅が広がっていく、実施形態1に記載の排気ディフューザアセンブリ。
[実施形態3]
前記溶接端部は、前記排気ディフューザの前方端部と後方端部との間に配置された第1の溶接端部であり、前記応力緩和開口部は、前記排気ディフューザの前方端部から前記第1の溶接端部まで前記分割ラインに沿って延在するスロット部を含む、実施形態1又は2に記載の排気ディフューザアセンブリ。
[実施形態4]
前記応力緩和開口部は、更に、前記溶接ジョイントから間隔を空けて配置された本体部であって、前記溶接ジョイントの第1の溶接端部の近くにおいて軸方向に広がる本体部を含む、実施形態1~3のうちのいずれかの実施形態に記載の排気ディフューザアセンブリ。
[実施形態5]
前記本体部は対称的な円形形状を有する、実施形態1~4のうちのいずれかの実施形態に記載の排気ディフューザアセンブリ。
[実施形態6]
前記本体部は、円形形状及び楕円形形状のうちの一方の形状を有する、実施形態1~5のうちのいずれかの実施形態に記載の排気ディフューザアセンブリ。
[実施形態7]
前記スロット部は、第1の幅を有する第1のセグメントと、第2の幅を有する第2のセグメントとを含み、前記第2の幅は前記第1の幅よりも広い、実施形態1~6のうちのいずれかの実施形態に記載の排気ディフューザアセンブリ。
[実施形態8]
前記第1の円周方向エッジ及び前記第2の円周方向エッジは、前記スロット部を画定するように互いに間隔をあけて配置されている、実施形態1~7のうちのいずれかの実施形態に記載の排気ディフューザアセンブリ。
[実施形態9]
前記スロット部に配置された接続ブロックであって、前記第1のスリーブ部及び前記第2のスリーブ部に結合された接続ブロックを更に含む、実施形態1~8のうちのいずれかの実施形態に記載の排気ディフューザアセンブリ。
[実施形態10]
前記接続ブロックは、前記第1のスリーブ部の第1の外側及び前記第2のスリーブの第2の外側に配置された第1の壁と、前記スロットを貫通するクロスバーと、前記第1のスリーブ部の第1の内側及び前記第2のスリーブ部の第2の内側に配置された第2の壁とを含む、実施形態1~8のうちのいずれかの実施形態に記載の排気ディフューザアセンブリ。
[実施形態11]
前記接続ブロックは、第1のチャネル及び第2のチャネルを画定し、前記第1のスリーブ部は、前記第1のチャネル内に延在し、前記第2のスリーブ部は、前記第2のチャネル内に延在する、実施形態1~10のうちのいずれかの実施形態に記載の排気ディフューザアセンブリ。
[実施形態12]
前記応力緩和開口部は、第1の応力緩和開口部であり、前記溶接ジョイントは、前記排気ディフューザの後方端部における第2の溶接端部まで延在しており、前記第2の溶接端部の近くにおいて、前記排気ディフューザの後方端部に第2の応力緩和開口部が配置されている、実施形態1~11のうちのいずれかの実施形態に記載の排気ディフューザアセンブリ。
[実施形態13]
前記第2の応力緩和開口部は、部分的に丸い形状を有している、実施形態1~12のうちのいずれかの実施形態に記載の排気ディフューザアセンブリ。
[実施形態14]
前記第2の応力緩和開口部は、半円形形状又は半スタジアム形状を含む、実施形態1~13のうちのいずれかの実施形態に記載の排気ディフューザアセンブリ。
[実施形態15]
圧縮機部と、前記圧縮機部の下流に位置する燃焼部と、前記燃焼部の下流に位置するタービン部と、前記タービン部の下流に位置する排気ディフューザを有する排気ディフューザアセンブリとを含むガスタービンであって、前記排気ディフューザアセンブリは、互いに結合された少なくとも2つのディフューザセグメントであって、全体として、前方端部から後方端部まで延在する排気ディフューザを形成する少なくとも2つのディフューザセグメントを含み、前記少なくとも2つのディフューザセグメントは、少なくとも2つのディフューザセグメントのうちの第1のディフューザセグメントであって、第1の円周方向エッジまで延在する第1のスリーブ部を有する第1のディフューザセグメント、及び第2の円周方向エッジまで延在する第2のスリーブ部を有する第2のディフューザセグメントであって、前記第1の円周方向エッジは、分割ラインにおいて前記第2の円周方向エッジに接合される、第2のディフューザセグメントを含み、溶接ジョイントが、分割ラインの一部に沿って溶接端部まで延在しており、第1のスリーブ部及び第2のスリーブ部は、前記溶接ジョイントの溶接端部に少なくとも部分的に配置された応力緩和開口部を画定する、ガスタービン。
[実施形態16]
前記第1のスリーブ部及び前記第2のスリーブ部のうちの少なくとも一方のスリーブ部は、前記応力緩和開口部と前記溶接ジョイントとの間に画定されたタブを含み、前記タブが前記溶接ジョイントの溶接端部における端壁から前記タブの基部まで軸方向に延びていくにつれて、前記タブの幅が広がっていく、実施形態15に記載のガスタービン。
[実施形態17]
前記溶接端部は、前記排気ディフューザの前方端部と後方端部との間に配置された第1の溶接端部であり、前記応力緩和開口部は、前記排気ディフューザの前方端部から前記第1の溶接端部まで前記分割ラインに沿って延在するスロット部を含む、実施形態15又は16に記載のガスタービン。
[実施形態18]
前記応力緩和開口部は、更に、前記溶接ジョイントから間隔を空けて配置された本体部であって、前記溶接ジョイントの第1の溶接端部の近くにおいて軸方向に広がる本体部を含む、実施形態15~17のうちのいずれかの実施形態に記載のガスタービン。
[実施形態19]
前記スロット部は、第1の幅を有する第1のセグメントと、第2の幅を有する第2のセグメントとを含み、前記第2の幅は前記第1の幅よりも広い、実施形態15~18のうちのいずれかの実施形態に記載のガスタービン。
[実施形態20]
前記第1の円周方向エッジ及び前記第2の円周方向エッジは、前記スロット部を画定するように互いに間隔をあけて配置されている、実施形態15~19のうちのいずれかの実施形態に記載のガスタービン。
[実施形態21]
前記スロット部に配置された接続ブロックであって、前記第1のスリーブ部及び前記第2のスリーブ部に結合された接続ブロックを更に含む、実施形態15~20のうちのいずれかの実施形態に記載のガスタービン。
[実施形態22]
前記接続ブロックは、前記第1のスリーブ部の第1の外側及び前記第2のスリーブ部の第2の外側に配置された第1の壁と、前記スロット部を貫通するクロスバーと、前記第1のスリーブ部の第1の内側及び前記第2のスリーブ部の第2の内側に配置された第2の壁とを含む、実施形態15~21のうちのいずれかの実施形態に記載のガスタービン。
[実施形態23]
前記接続ブロックは、第1のチャネル及び第2のチャネルを画定し、前記第1のスリーブ部は、前記第1のチャネル内に延在し、前記第2のスリーブ部は、前記第2のチャネル内に延在する、実施形態15~22のうちのいずれかの実施形態に記載のガスタービン。
[実施形態24]
前記応力緩和開口部は、第1の応力緩和開口部であり、前記溶接ジョイントは、前記排気ディフューザの後方端部における第2の溶接端部まで延在しており、前記第2の溶接端部の近くにおいて、前記排気ディフューザの後方端部に第2の応力緩和開口部が配置されている、実施形態15~23のうちのいずれかの実施形態に記載のガスタービン。
【符号の説明】
【0055】
12 圧縮機部
14 圧縮機
16 入口
18 燃焼部
20 燃焼器
21 ロータディスク
22 タービン部
23 ロータブレード
24 シャフト
26 静止ノズル
27 ロータディスク
30 軸方向中心線
32 外側ケーシング
34 排気ディフューザ
36 周囲空気
38 圧縮空気
40 燃焼室
44 ストラット
50 軸方向中心線
52 排気流路
56 ディフューザケーシング
58 流体プレナム
60 方向
62 ルート部
64 先端部
76 前方端部
78 後方端部
86 内部
90 内側開口部
100 排気ディフューザアセンブリ
102A ディフューザセグメント
102A 第1のディフューザセグメント
102B 第2のディフューザセグメント
108 内側分割ライン
110 外側分割ライン
116 第1の外側円周方向エッジ
118 第2の外側円周方向エッジ
200 分割ライン
202 第1のスリーブ部
206 第2のスリーブ部
207 第1の円周方向エッジ
208 第2の円周方向エッジ
210 溶接ジョイント
217 幅
222 第1のセグメント
223 第1の幅
224 第2のセグメント
225 第2の幅
226 テーパセグメント
234 第1の幅
236 第2の幅
240 接続ブロック
242 端部
248 第1の傾斜壁
250 第2の傾斜壁
252 頂部
254 ダウエルピン
255 第1の外側
256 第1の壁
257 第1の内側
258 第2の壁
259 第2の外側
261 第2の内側
262 第1のチャネル
264 第2のチャネル
268 弧状外壁
280 溶接ジョイント
282 傾斜端部
【外国語明細書】