(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025006645
(43)【公開日】2025-01-17
(54)【発明の名称】充電システム
(51)【国際特許分類】
H01M 10/633 20140101AFI20250109BHJP
H02J 7/04 20060101ALI20250109BHJP
B60L 58/27 20190101ALI20250109BHJP
B60L 53/14 20190101ALI20250109BHJP
B60L 58/12 20190101ALI20250109BHJP
B60L 58/26 20190101ALI20250109BHJP
H01M 10/613 20140101ALI20250109BHJP
H01M 10/625 20140101ALI20250109BHJP
H01M 10/6556 20140101ALI20250109BHJP
H01M 10/615 20140101ALI20250109BHJP
H01M 10/6567 20140101ALI20250109BHJP
H01M 10/48 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
H01M10/633
H02J7/04 L
B60L58/27
B60L53/14
B60L58/12
B60L58/26
H01M10/613
H01M10/625
H01M10/6556
H01M10/615
H01M10/6567
H01M10/48 P
H01M10/48 301
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023107565
(22)【出願日】2023-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小鍜治 純
【テーマコード(参考)】
5G503
5H030
5H031
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA02
5G503BB01
5G503CB11
5H030AS08
5H030DD21
5H030FF22
5H030FF41
5H031AA09
5H031HH01
5H031HH06
5H031KK08
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125BC19
5H125BE02
5H125CD06
5H125CD09
5H125DD02
5H125EE25
5H125EE27
5H125FF12
(57)【要約】
【課題】電池を充電する際に、電池の温度を充電に至適な範囲に制御する。
【解決手段】充電システム100は、車両70Aの電池80Aに接続され、電池80Aへの充電を行う充電部90を備えている。また、充電システム100は、電池80Aに接続され、電池80Aの温度が第1の温度よりも高い場合においては電池を冷やすための流体を電池との間において循環させて電池80Aを冷却し、電池80Aの温度が第2の温度よりも低い場合においては電池80Aを温めるための流体を電池80Aとの間において循環させて電池を温める温度調節部92を備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の電池に接続され、前記電池への充電を行う充電部と、
前記電池に接続され、前記電池の温度が第1の温度よりも高い場合においては前記電池を冷やすための流体を前記電池との間において循環させて前記電池を冷却し、前記電池の温度が第2の温度よりも低い場合においては前記電池を温めるための流体を前記電池との間において循環させて前記電池を温める温度調節部と、
を備えた充電システム。
【請求項2】
車両に設けられた被接続部に接続されるプラグを備え、
前記電池に流体を供給する供給部と、前記電池からの流体を回収する回収部と、前記電池と電気的に接続される充電端子と、が前記プラグに一体に設けられている請求項1に記載の充電システム。
【請求項3】
前記充電部は、複数の車両の前記電池の温度及び充電率を取得し、
前記温度調節部は、前記充電部が取得した複数の車両の前記電池の温度及び充電率に基づいて、複数の車両の前記電池の間において熱交換を行う請求項1又は請求項2に記載の車両の充電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電池を充電する充電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電池の急速充電は、電池の温度によって充電効率が変化する。電池の温度が低かったり、極端に高かったりすると充電効率が悪化し、充電に時間がかかる場合がある。特許文献1には、車載の電池を冷却しながら充電することにより、充電効率を向上させる充電システムの発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、充電対象の電池を冷却することはできても、当該電池の温度を充電に至適な範囲に制御することを考慮していない。そのため、特許文献1に記載の発明には、電池の充電効率を最適化するという点で改善の余地がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、電池を充電する際に、電池の温度を充電に至適な範囲に制御することができる充電システムを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様の充電システムは、車両の電池に接続され、前記電池への充電を行う充電部と、前記電池に接続され、前記電池の温度が第1の温度よりも高い場合においては前記電池を冷やすための流体を前記電池との間において循環させて前記電池を冷却し、前記電池の温度が第2の温度よりも低い場合においては前記電池を温めるための流体を前記電池との間において循環させて前記電池を温める温度調節部と、を備えている。
【0007】
第1の態様の充電システムでは、充電部が車両の電池に接続されることで、当該電池の充電を行うことができる。ここで、電池の温度が第1の温度よりも高い場合においては、温度調節部は、電池を冷やすための流体を電池との間において循環させて電池を冷却する。これに対して、電池の温度が第2の温度よりも低い場合においては、温度調節部は、電池を温めるための流体を電池との間において循環させて電池を温める。すなわち、温度調節部は、電池の温度が第1の温度と第2の温度との間の温度となるように当該電池の冷却又は加熱をする。このように、第1の態様の充電システムでは、電池を充電する際に、電池の温度を充電に至適な範囲に制御することができる。
【0008】
第2の態様の充電システムは、第2の態様の充電システムにおいて、車両に設けられた被接続部に接続されるプラグを備え、前記電池に流体を供給する供給部と、前記電池からの流体を回収する回収部と、前記電池と電気的に接続される充電端子と、が前記プラグに一体に設けられている。
【0009】
第2の態様の充電システムでは、電池に流体を供給する供給部と、電池からの流体を回収する回収部と、電池と電気的に接続される充電端子と、がプラグに一体に設けられている。この構成では、プラグを車両に設けられた被接続部に接続することにより、供給部、回収部及び充電端子の接続を同時に完了させることができる。また、プラグを車両に設けられた被接続部から取外すことにより、供給部、回収部及び充電端子の接続解除を同時に完了させることができる。
【0010】
第3の態様の充電システムは、第1の態様又は第2の態様の車両の充電システムにおいて、前記充電部は、複数の車両の前記電池の温度及び充電率を取得し、前記温度調節部は、前記充電部が取得した複数の車両の前記電池の温度及び充電率に基づいて、複数の車両の前記電池の間において熱交換を行う。
【0011】
第3の態様の充電システムでは、温度調節部は、充電部が取得した複数の車両の電池の温度及び充電率に基づいて、複数の車両の電池の間において熱交換を行う。このようにすることで、複数の車両の電池を同時に充電する際に、各車両の電池の温度を充電に至適な範囲に制御することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、電池を充電する際に、電池の温度を充電に至適な範囲に制御できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】排熱回収型ヒートポンプを模式的に示す図である。
【
図3】電池の温度に対する充電時間を示したグラフである。
【
図4】温度調節部による制御を説明するためのフローチャートである。
【
図5】温度調節部による制御を説明するためのフローチャートである。
【
図6】温度調節部による制御を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本実施形態における充電システム100の構成の一例を示した模式図である。この図に示されるように、充電システム100は、充電を制御する充電器であるパワーキャビネット10と、導管30を介して供給されるパワーキャビネット10の排熱を利用して温水及び冷水を生成すると共に後述する電池80A、80B、80Cの温度を制御する排熱回収型ヒートポンプ20と、を備えている。また、充電システム100は、パワーキャビネット10で生成した電力を、後述する第1ポスト40A、第2ポスト40B、第3ポスト40Cに供給する電力供給線12と、パワーキャビネット10と第1ポスト40A、第2ポスト40B、第3ポスト40Cとの間の通信を行うための通信線14と、を備えている。さらに、充電システム100は、排熱回収型ヒートポンプ20で生成した温水及び冷水を第1ポスト40A、第2ポスト40B、第3ポスト40Cに供給する温水/冷水供給ホース16を備えている。また、充電システム100は、パワーキャビネット10で生成した電力を充電プラグ50A、50B、50Cを介して車両70A、70B、70Cに各々供給すると共に、排熱回収型ヒートポンプ20で生成した温水及び冷水を温度調節プラグ60A、60B、60Cを介して車両70A、70B、70Cに各々供給する第1ポスト40A、第2ポスト40B、第3ポスト40Cを備えている。ここで、パワーキャビネット10から充電プラグ50A、50B、50Cまでの範囲が充電部90を構成している。また、排熱回収型ヒートポンプ20から温度調節プラグ60A、60B、60Cまでの範囲が温度調節部92を構成している。
【0015】
図2は、排熱回収型ヒートポンプ20の動作を示した説明図である。排熱回収型ヒートポンプ20は、熱媒体の気化熱及び凝縮熱を用いて、水を冷却及び加熱する装置である。熱媒体は、断熱圧縮後に冷却されることによって容易に液化されると共に、液化された状態から断熱膨張後に加熱されることにより容易に気体状態に復元され得る物質である。
【0016】
排熱回収型ヒートポンプ20は、具体的には、エバポレータ22で気化された熱媒体をコンプレッサ24で圧縮して、熱媒体を高温高圧の気体状にした後、コンデンサ26で冷却されて高圧の液体に変換される。コンデンサ26の冷却には車両70A、70B、70Cのいずれかの電池の加熱に用いた結果、低温化した水を用いることができる。コンデンサ26の冷却に供したことで高温化した水は、温水/冷水供給ホース16を介して車両70A、70B、70Cの電池80A、80B、80Cに必要に応じて供給され、これらの車両70A、70B、70Cの電池80A、80B、80Cの加熱に用いられる。
【0017】
コンデンサ26で高圧な液体に変換された熱媒体は、エキスパンジョンバルブ28で断熱膨張された結果、減圧され、気体と液体が混在した状態となる。そして、気体と液体が混在した熱媒体は、エバポレータ22で加熱されて低圧の気体に変換される。加熱には車両70A、70B、70Cのいずれかの電池の冷却に用いた結果、高温化した水を用いることができる。エバポレータ22の加熱に供したことで低温化した水は、温水/冷水供給ホース16を介して車両70A、70B、70Cの電池80A、80B、80Cに必要に応じて供給され、これらの車両70A、70B、70Cの電池80A、80B、80Cの冷却に用いられる。
【0018】
図3は、電池の温度に対する充電時間を示したグラフの一例である。この図に示されるように、電池80A、80B、80Cの温度が第1の温度T1よりも高い場合においては、電池80A、80B、80Cの温度が増すにつれて充電時間が増加する。また、電池80A、80B、80Cの温度が第2の温度T2よりも低い場合においては、電池80A、80B、80Cの温度が下がるにつれて充電時間が増加する。このことから、電池80A、80B、80Cの温度が第1の温度T1と第2の温度T2との間の温度となるように当該電池80A、80B、80Cの温度を制御することにより、電池80A、80B、80Cの充電効率が低下することを抑制できることがわかる。なお、一例として、第1の温度T1は30℃であり、第2の温度T2は20℃であるが、これらの温度は電池の構成によって異なる。
【0019】
以下、温度調節部92による制御について説明する。
【0020】
図1に示されるように、本実施形態の充電システム100では、充電プラグ50A、50B、50C及び温度調節プラグ60A、60B、60Cを車両70A、70B、70Cにそれぞれ接続することにより、電池80A、80B、80Cの充電を行うことができる。電池80A、80B、80Cの充電を行うことができる状態においては、電池80A、80B、80Cの温度及び充電率が充電部90によってモニターされている。なお、以下においては、主に第1ポスト40Aにおける車両70Aの電池80Aに充電をする場合の制御について説明する。
【0021】
図4に示されるように、先ず、ステップS101において充電が開始されると、温度調節部92は、ステップS102において、充電開始通知を行う。次に、温度調節部92は、ステップS103において、充電部90からの信号に基づいて電池80Aの温度が第2の温度T2を超えているか否かを判断する。ステップS103で肯定判断されると、温度調節部92は、ステップS104において、充電部90からの信号に基づいて電池80Aの温度が第1の温度T1を下回っているか否かを判断する。ステップS104で肯定判断されると、温度調節部92は、ステップS105において待機通知を行う。次に、温度調節部92は、ステップS106において、充電部90からの信号に基づいて電池80Aの充電が完了しているか否かを判断する。ステップS106で肯定判断されると、温度調節部92は、ステップS107において充電完了通知を出力し、当該処理を終了する。これに対して、ステップS106で否定判断されると、温度調節部92は、ステップS101以降の処理を繰り返す。
【0022】
また、ステップS103において否定判断されると、温度調節部92は、ステップS108において加熱要求を行い、ステップS106以後の処理を行う。
【0023】
また、ステップS104において否定判断されると、温度調節部92は、ステップS109において冷却要求を行い、ステップS106以後の処理を行う。
【0024】
なお、第2ポスト40Bにおける車両70Bの電池80Bに充電をする場合及び第3ポスト40Cにおける車両70Cの電池80Cに充電をする場合についても、上記のステップS101~ステップS109と同様の処理が行われる。
【0025】
次に、
図5に示されるように、温度調節部92は、ステップS201において前述のステップS108による加熱要求があるか否かを判断する。ステップS201で肯定判断されると、温度調節部92は、ステップS202において、車両70Aの電池80Aを温めるための流体である温水を電池80Aに供給する。この温水が温度調節部92と電池80Aとの間を循環することで、電池80Aが温められる。
【0026】
次に、温度調節部92は、ステップS203において、充電部90からの信号に基づいて電池80Aの充電が完了しているか否かを判断する。ステップS203で肯定判断されると、温度調節部92は、当該処理を終了する。これに対して、ステップS203で否定判断されると、温度調節部92は、ステップS201以降の処理を繰り返す。
【0027】
ステップS201で否定判断されると、温度調節部92は、ステップS204において、前述のステップS109による冷却要求があるか否かを判断する。ステップS204で肯定判断されると、温度調節部92は、ステップS205において、車両70Aの電池80Aを冷やすための流体である冷水を電池80Aに供給する。この冷水が温度調節部92と電池80Aとの間を循環することで、電池80Aが冷やされる。次に、温度調節部92は、ステップS203以降の処理を繰り返す。
【0028】
これに対して、ステップS204で否定判断されると、温度調節部92は、ステップS203以降の処理を行う。
【0029】
なお、第2ポスト40Bにおける車両70Bの電池80Bに充電をする場合及び第3ポスト40Cにおける車両70Cの電池80Cに充電をする場合についても、上記のステップS201~ステップS505と同様の処理が行われる。
【0030】
以上説明したように、本実施形態の充電システム100によれば、車両70A、70B、70Cの電池80A、80B、80Cを充電する際に、電池80A、80B、80Cの温度を充電に至適な範囲に制御することができる。
【0031】
ここで、本実施形態の充電システムでは、複数の車両70A、70B、70Cのそれぞれ電池80A、80B、80Cが温度調節部92に接続された構成となっている。そのため、複数の車両70A、70B、70Cのそれぞれ電池80A、80B、80Cの間において熱交換を行うことができる。
【0032】
例えば、第1ポスト40Aにおける車両70Aの電池80Aの温度が第2の温度T2よりも低く、第2ポスト40Bにおける車両70Bの電池80Bの温度が第1の温度T1よりも低くかつ第2の温度T2よりも高く、第3ポスト40Cにおける車両70Cの電池80Cの温度が第1の温度T3よりも高い場合においては、温度調節部92は、第1ポスト40Aにおける車両70Aの電池80Aに温水を供給し、当該電池80Aの温度を上げる。また、温度調節部92は、第3ポスト40Cにおける車両70Cの電池80Cに冷水を供給し、当該電池80Cの温度を下げる。ここで、充電効率という観点では、第2ポスト40Bにおける車両70Bの電池80Bの温度を調節する必要はないが、第1ポスト40Aにおける車両70Aの電池80Aの温度を上げることが優先される場合にあっては、温度調節部92は、第2ポスト40Bにおける車両70Bの電池80Bに冷水を供給することにより当該電池80Bの温度を下げて、第1ポスト40Aにおける車両70Aの電池80Aの温度の上昇を促進させる。すなわち、温度調節部92は、第2ポスト40Bにおける車両70Bの電池80Bと第1ポスト40Aにおける車両70Aの電池80Aとの間において熱交換をすることにより、第1ポスト40Aにおける車両70Aの電池80Aの温度の上昇を促進させる。
【0033】
詳述すると、
図6に示されるように、温度調節部92は、ステップS301において、第2ポスト40Bにおける車両70Bの電池80Bの充電において前述のステップS105の待機通知があるか否かを判断する。ステップS301において肯定判断されると、温度調節部92は、ステップS302において、第3ポスト40Cにおける車両70Cの電池80Cの充電において前述のステップS109の冷却要求があるか否かを判断する。ステップS302において肯定判断されると、温度調節部92は、ステップS303において、第1ポスト40Aにおける車両70Aの電池80Aの充電率が第3ポスト40Cにおける車両70Cの電池80Cの充電率以上となっているか否かを判断する。ステップS303において否定判断されると、温度調節部92は、ステップS304において、第2ポスト40Bにおける車両70Bの電池80Bに冷水を供給することにより当該電池80Bの温度を下げる。これにより、第1ポスト40Aにおける車両70Aの電池80Aの温度の上昇が促進される。
【0034】
なお、ステップS303において肯定判断されると、温度調節部92は、ステップS305において、第2ポスト40Bにおける車両70Bの電池80Bに温水を供給することにより当該電池80Bの温度を上げる。これにより、第3ポスト40Cにおける車両70Cの電池80Cの温度の降下が促進される。また、ステップS301において否定判断されると、温度調節部92は、ステップS301以降の処理を繰り返す。また、ステップS302において否定判断されると、温度調節部92は、ステップS301以降の処理を繰り返す。
【0035】
以上説明したように、本実施形態の充電システム100によれば、複数の車両70A、70B、70Cの電池80A、80B、80Cを同時に充電する際に、各車両70A、70B、70Cの電池80A、80B、80Cの温度を充電に至適な範囲に制御することができる。
【0036】
(一体型のプラグ94の構成)
図7には、前述の充電システム100に適用することができるプラグ94が示されている。このプラグ94は、前述の充電プラグ50A及び温度調節プラグ60Aの両方の機能を有する構成となっている。詳述すると、このプラグ94では、電池80Aに流体を供給する供給部96Aと、電池80Aからの流体を回収する回収部96Bと、電池80Aと電気的に接続される充電端子98と、がプラグ94に一体に設けられた構成となっている。この構成では、プラグ94を車両70Aに設けられた被接続部に接続することにより、供給部96A、回収部96B及び充電端子98の接続を同時に完了させることができる。また、プラグ94を車両70Aに設けられた被接続部から取外すことにより、供給部96A、回収部96B及び充電端子98の接続解除を同時に完了させることができる。
【0037】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0038】
70A 車両
70B 車両
70C 車両
80A 電池
80B 電池
80C 電池
90 充電部
92 温度調節部
94 プラグ
96A 供給部
96B 回収部
98 充電端子
100 充電システム